JP2004106058A - ダイ金型及びダイ装置 - Google Patents

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JP2004106058A JP2003200163A JP2003200163A JP2004106058A JP 2004106058 A JP2004106058 A JP 2004106058A JP 2003200163 A JP2003200163 A JP 2003200163A JP 2003200163 A JP2003200163 A JP 2003200163A JP 2004106058 A JP2004106058 A JP 2004106058A
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加藤 史生
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Abstract

【課題】大口径・薄刃金型に適用可能なエアによるカス上がり防止機構を備えたダイ金型、及びシングルパンチプレスに適用可能なエアによるカス上がり防止機構を備えたダイ装置を提供する。
【解決手段】ワークWを打ち抜くためのダイ孔444を備えたダイDをダイホルダ447に取り付け、該ダイホルダがダイ支持部429に支持されたダイ装置において、上記ダイ支持部に、外部から供給されるエアAを循環させる環状溝502を設け、該環状溝からカス排出孔435に向かって下向きに傾斜した複数個の噴射口432にエアAを導入するエア導入部を、該環状溝に対して上下動且つ回転する部分に設けた。
【選択図】    図16

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は大口径・薄刃金型に適用可能なエアによるカス上がり防止機構を備えたダイ金型、及びシングルパンチプレスに適用可能なエアによるカス上がり防止機構を備えたダイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、タレットパンチプレスは、例えば図24に示すように、上部タレット96と下部タレット97を有し、上部タレット96には、パンチホルダ94を介してパンチPが、下部タレット97には、ダイホルダ95を介してダイDがそれぞれ取り付けられている。
【0003】
この構成により、ストライカ(図示省略)でパンチPを打圧すると、該パンチPは下降し、ダイDとの協働により、クランプ93で把持されたワークWを例えば打ち抜くようになっている。
【0004】
そして、打抜いた後の抜きカスW1は、カス排出孔90を介して自然落下し、備え付けの抜きカスバケット等に収集される。
【0005】
また、打ち抜き加工後、パンチPは上昇して元の位置に復帰する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記打ち抜き時に発生したカスW1は(図24)、パンチPの先端にはりつき、上昇するパンチPに伴って上昇し、ワークWの上面に付着することがある。
【0008】
その結果、ワークWに傷をつけるなどして、品質低下の原因となっていた。
【0009】
このようなカス上がりを防止するための機構としては、例えばパンチPの先端にカスプッシャを設けたものや、エアを利用するもの(例えば特願2002−166876)がある。
【0010】
しかし、これらのカス上がり防止機構は、パンチPの刃先と、それに対応するダイ孔の刃先の大きさが例えば5mm×40mmといった大口径・薄刃金型の場合には、効果が少ない。
【0011】
即ち、大口径・薄刃金型の場合には、パンチPの幅が小さく、カスプッシャを設けることが困難である。
【0012】
また、エアを利用するカス上がり防止機構は、ダイDをエジェクタパイプやノズル部材の上に載せ、該エジェクタパイプやノズル部材の側面に複数個のエア噴射口を設けている。
【0013】
従って、上記複数個のエア噴射口の上下方向の位置が、ワークWを打ち抜くためのダイ孔から離れ、しかも、大口径・薄刃金型の場合には、エジェクタパイプやノズル部材も大口径となることから、上記複数個のエア噴射口の左右方向の位置が、中央部から離れてしまう。
【0014】
その結果、負圧発生位置が、ダイ孔から遠いばかりでなく、発生する負圧自体も小さく、それに伴ってダイ孔から吸引される外部のエアの量が少なくなり、エア吸引力が小さくなるので、ワークWを打ち抜いたときに発生する大きな(例えば上記5mm×40mm)カスW1を排出できないことがある。
【0015】
更に、エアを利用するカス上がり防止機構は、ダイDの下方に、極めて広いカス排出孔が形成されており、そのため、前記ダイ孔から吸引される外部のエアが、この広いカス排出孔内で分散し、吸引効果が小さい。
【0016】
一方、前記図24に示すタレットパンチプレスは、タレット96、97に種々のパンチP、ダイDからなる金型ステーションを有しているが、このようなタレット96、97ではなく、側方に設置した金型収納装置404(図14)からその都度必要なパンチP、ダイDのみを金型交換装置423で加工位置Kまで搬送し所定のパンチ加工を行うシングルステーションのパンチプレス、即ちシングルパンチプレスがある。
【0017】
このシングルパンチプレスにおいて、打ち抜き形状に方向性を有するパンチP、ダイDを装着した状態で、該パンチP、ダイDを所望の角度だけ回転し、ワークWに対して打ち抜き加工を行う場合がある。
【0018】
しかし、このような構造を有するシングルパンチプレスにおいて、従来は、カス上がり防止用のエアが供給できないことから、加工中に発生したカスを排出できず、そのため、エアによるカス上がり防止機構の適用範囲が狭められている。
【0019】
本発明の目的は、大口径・薄刃金型に適用可能なエアによるカス上がり防止機構を備えたダイ金型、及びシングルパンチプレスに適用可能なエアによるカス上がり防止機構を備えたダイ装置を提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記第1の課題を解決するため、本発明の第1発明は、図1〜図13に示すように、
ワークWを打ち抜くためのダイ孔53を備えたダイDにおいて、
上記ダイD内に、ダイ孔53に連通した排出孔47を有するノズル部材46を組み込み、該排出孔47に向かって下向きに傾斜しエアAを噴射する複数個の噴射口32と、各噴射口32にエアAを導入する導入部31を前記ノズル部材46に設けたことを特徴とするダイ金型という手段を講じている。
【0021】
従って、本発明の第1発明の構成によれば、例えば前記ダイD内(図13(B))に組み込んだノズル部材46の排出孔47の開口を、ダイ孔53の開口より若干大きく形成すると共に、該ノズル部材46の排出孔47に連通しそれより若干大きい開口のダクト49を取り付けたことにより、排出孔47に向かって下向きに傾斜しエアAを噴射する複数個の噴射口32が、ダイ孔53に近くなり、また、中央部近傍のより小さい領域に集中して設けられるようになり、更に、ダイDの下方の広いカス排出孔35内にダクト49が配置されている。
【0022】
これにより、上記複数個の噴射口32から噴射されるエアAが(図13)、ダクト49内の位置Eに集束することにより、該位置Eを中心とする負圧の発生位置が、ダイ孔53により近くなり、また、その負圧がより大きくなり、更に、その大きな負圧によりダイ孔53を介して外部から吸引されるエアBも、分散せずに上記ダクト49内に集中するので、エアBの吸引力が大きくなり、大口径・薄刃金型によりワークWを打ち抜いた場合に、例えば5mm×40mmの細長いカスW1が発生するが、このカスW1は、前記した大きい吸引力のエアBにより強く吸引されることにより、外部に排出される。
【0023】
よって、本発明の第1発明によれば、大口径・薄刃金型に適用可能なカス上がり防止機構を備えたダイ金型を提供することが可能となる。
【0024】
また、上記第2の課題を解決するため、本発明の第2発明は、図14〜図23に示すように、
ワークWを打ち抜くためのダイ孔444を備えたダイDをダイホルダ447に取り付け、該ダイホルダ447がダイ支持部429に支持されたダイ装置において、
上記ダイ支持部429に、外部から供給されるエアAを循環させる環状溝502を設け、該環状溝502からカス排出孔435に向かって下向きに傾斜した複数個の噴射口432にエアAを導入するエア導入部を、該環状溝502に対して上下動且つ回転する部分に設けたことを特徴とするダイ装置という手段を講じている。
【0025】
従って、本発明の第2発明の構成によれば、例えば環状溝502を、エア源501に連通しインデックスギヤ417に対向して設けたリング部材451の内側に設けたことにより、エアAが(図17)固定された環状溝502内を循環した場合に、インデックスギヤ417を回転させてダイDの回転割り出しを行って該ダイDがどのような角度αに位置決めされていても、該エアAは、環状溝502から、放射状に配置された第1貫通孔453に入り、その後第2貫通孔454を通過して複数個の噴射口432から、カス抜け穴446直下のダイホルダ447開口部416内の位置Fに集束する。
【0026】
これにより、ダイ孔444の(図16)下方に負圧が発生し、該負圧に基づいて、ダイ孔444を介して外部のエアBが吸引されるので、ワークW加工時に発生したカスW1は、ダイ孔444から下方に強く吸引されることにより、カス抜け穴446から開口部416を含むカス排出孔435を通過し、外部に強制的に排出され、カス上がりが防止される。
【0027】
よって、本発明の第2発明によれば、シングルパンチプレスに適用可能なエアによるカス上がり防止機構を備えたダイ装置を提供することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態により添付図面を参照して説明する。
本発明は、既述したように、第1発明と第2発明により構成され、第1発明は図1〜図13に、第2発明は図14〜図23にそれぞれ示されている。
【0029】
図1は第1発明の実施形態を示す全体図である。
図1に示すタレットパンチプレスは、上部タレット6と下部タレット7を有し、該上部タレット6と下部タレット7には、パンチホルダ22とダイホルダ23を介して複数個のパンチPとダイDから成る金型が配置されている。
【0030】
上記上部タレット6の回転軸8と下部タレット7の回転軸9には、図示するように、チェーン4と5がそれぞれ巻回されていると共に、該チェーン4と5は、駆動軸3に巻回されている。
【0031】
この構成により、モータMを作動して駆動軸3を回転させ、チェーン4と5を循環させれば、上部タレット6と下部タレット7が同期回転し、前記複数個の金型の中から所望の金型をパンチセンタCにおいて選択することができる。
【0032】
図1に示すタレットパンチプレスは、タレット6、7を回転させて、先ず所望の金型を含む例えば半径方向の3トラック分の金型を、パンチセンタCに位置決めする。
【0033】
その後、更に後述するストライカシリンダ21を駆動して、ストライカ2を対応するいずれかのトラック位置C1、C2、C3に位置決めし、該位置決めされたストライカ2で選択された金型のパンチPを打圧し、ダイDと協働してワークWにパンチ加工を施すようになっている。
【0034】
前記ストライカ2は、パンチセンタCにおいて、Y軸方向に位置決め可能であって、該ストライカ2は、ラム20に滑り結合しその外側面に取り付けたストライカシリンダ21に結合し、該ラム20は、上部フレーム1に設けられたラムシリンダ19により上下動するようになっている。
【0035】
この構成により、ストライカシリンダ21を駆動すれば、ストライカ2を、選択すべき金型P、Dの直上方のトラック位置C1、C2、又はC3に位置決めすることができ、その状態で、ラムシリンダ19を駆動すれば、ラム20が下降することにより、既述したように、ストライカ2で上記選択されたパンチPを打圧し所定のパンチ加工が行われる。
【0036】
この場合、ストライカ2がどのトラック位置C1、C2、C3に位置決めされかは、ホルダ22、23に装着された金型P、Dの数であるトラック数に依存し、3トラックの場合には(図2)、3つのトラック位置C1、C2、C3のうちのいずれかひとつ、2トラックの場合には(図3)、外側と内側の2つのトラック位置C1、C3のうちのいずれかひとつ、1トラックの場合には(図4)、真ん中のトラック位置C2に、それぞれ位置決めされる。
【0037】
上記パンチセンタCであって、下部タレット7の下方には、ディスクサポート24が設置され、前記ストライカ2によるパンチP打圧時にタレット7が受ける圧力を受容するようになっている。
【0038】
上記ディスクサポート24の上面上には、前記パンチセンタCにおいて選択可能な半径方向の金型P、Dの数に対応する数のエア供給口28が設けられている。
【0039】
例えば、図示するように、パンチセンタCにおいて3トラック分の半径方向の3つの金型のうちの1つを選択可能な場合には、3つのエア供給口28が(図1)、ディスクサポート24の上面上に設けられている。
【0040】
上記3つのエア供給口28は、分岐管27を通じて切換弁34(例えばソレノイドバルブ)に結合し、該切換弁34は、主管26を通じてエア源25に結合されている。
【0041】
この構成により、後述するNC装置50を構成するストライカ位置制御部50Dが、ストライカシリンダ21のエンコーダからのフィードバック信号に基づいて、ストライカ2のトラック位置C1、C2、C3を検出すると、該トラック位置C1、C2、C3に合わせて前記切換弁34を切り替えることにより、前記3つのエア供給口28のうちの該当するエア供給口28のみをエア源25に接続することができる。
【0042】
上記ディスクサポート24のエア供給口28の直上方に対応する下部タレット7下面上の位置には、後述するノズル部材46の(例えば図10)噴射口32に連通するエア導入口29が設けられている。
【0043】
そして、上記エア導入口29は、後述するようにダイホルダ23ごとに設けられ、各ダイホルダ23ごとに設けられたエア導入口29の数は、該ダイホルダ23に装着されたダイDの数、即ちトラック数に対応している。
【0044】
例えば図1、図2においては、3トラック分の半径方向の3つの金型のうちの1つが選択可能であり、これにより、下部タレット7上の(図2)各ダイホルダ23には、トラックT1、T2、T3ごとに半径方向にダイDが取り付けられている。
【0045】
このように、ダイホルダ23に取り付けられた3つのダイDに対応して、下部タレット7の下面上であって、前記エア供給口28の直上方に対応する位置には、3つのエア導入口29が、ダイホルダ23ごとに設けられている。
【0046】
また、2トラックT1、T2分の(図3)金型P、Dのうちの1つが選択可能な場合には、ディスクサポート24上面上の3つのエア供給口28に対して、下部タレット7下面上のエア導入口29は、2つである。
【0047】
更に、1トラックT分の(図4)金型P、Dのみ選択可能な場合には、ディスクサポート24上面上の3つのエア供給口28に対して、下部タレット7下面上のエア導入口29は、1つである。
【0048】
この図4の金型P、Dは、よく知られているように、本発明が適用される大口径・薄刃金型P、Dであって、例えば、4.5インチ金型P、D、後述する3.5インチ金型P、D(図10)や、2インチ金型P、D(図11)である。
【0049】
この構成により、タレット6、7を(図1)同期回転させて、選択すべき1つのダイDを取り付けたダイホルダ23をパンチセンタCに位置決めすると、ディスクサポート24上面上の3つのエア供給口28のうちの例えば図4に向かって一番上のエア供給口28の直上方に、下部タレット7下面上の1つのエア導入口29が位置決めされると共に、該一番上のエア供給口28のみがエア源25に(図1)接続される。
【0050】
これにより、エアAが上記エア供給口28と(例えば図10(B))エア導入口29を通過して後述する連通管30を通って、ノズル部材46の導入部31に入り噴射口32から噴射されて後述するダクト49内の位置Eに集束し、該位置Eを中心としてに発生する大きな負圧に基づいてダイ孔53を介して吸引されるエアBの大きな吸引力により、ワークWから打ち抜かれた例えば5mm×40mmのカスW1が排出され、カス上がりが防止される。
【0051】
図5は、第1発明におけるダイホルダ側のエア通路と、下部タレット側のエア通路と、ディスクサポート側のエア通路と、切換弁及びエア源との関係の他の例を示す図である。
【0052】
図5おいて、エア源に連通するエア供給管357がマニホルド355に結合され、該マニホルド355は、切換弁359、361を介して連結管363、365に結合し、該連結管363、365は、ディスクサポート324に形成された連通孔367、369に、該連通孔367、369は、下部タレット307に形成された連通孔371、373にそれぞれ結合している。
【0053】
この場合、上記切換弁361は、3つの切換弁により構成され、3トラックの場合に(図6)、既述したように、例えばストライカ2(図1)のトラック位置C1、C2、C3を検出することにより、いずれかのダイDに(図6)エアAを供給すべきかを判断し、ディスクサポート324の上面に形成された3つのエア供給口328−1(図5)、328−2、328−3のいずれか該当するもののみをエア源25(図1)に接続する。
【0054】
即ち、切換弁361は、3トラック用の切換弁である。
【0055】
また、上記切換弁359は、2つの切換弁により構成され、2トラックの場合に(図8)、同様にして、いずれかのダイDにエアAを供給すべきかを判断し、ディスクサポート324の上面に形成された2つのエア供給口328−4(図5)、328−5のいずれか該当するもののみをエア源25(図1)に接続する。
【0056】
即ち、切換弁359は、2トラック用の切換弁である。
【0057】
更に、1トラックの場合には(図4に相当)、切換弁は、前記2トラック用切換弁359で兼用され、2つのエア供給口328−4(図5)、328−5のいずれか該当するもののみをエア源25に接続することにより、1トラックのダイDにエアAが供給されるようにし、またそのようにエアAが供給されるように、後述するダイホルダ323の下面にも連結溝375を形成する。
【0058】
このような3トラック用切換弁361と2トラック用切換弁359に対応して、既述した連結管365と363は、3本と2本の管、ディスクサポート324に形成された連通孔369と367、及び下部タレット307に形成された連通孔373と371は、3本と2本の孔によりそれぞれ構成されている。
【0059】
そして、前記ディスクサポート324の上面に形成された3つのエア供給口328−1、328−2、328−3の直上方であって、下部タレット307の下面には、同様に、ノズル部材24(図10)の噴射口32にそれぞれ連通する3トラック分の3つのエア導入口329−1、329−2、329−3が設けられている。
【0060】
このエア導入口329−1、329−2、329−3は、前記した3本の孔から成る連通孔373を介して、3トラックのダイホルダ323内に形成された開口381に連通している。
【0061】
各開口381は、図7に示すような形状でダイホルダ323の下面に形成された連結溝375に連通し、各連結溝375は、縦孔377(図5)を介してダイD挿入孔340の周囲の周溝379に連通し、その後例えばノズル部材46の(図10)エア導入部を構成するT字型溝31に連通している。
【0062】
この場合、上記ダイホルダ323内の連結溝375は、下部タレット307の上面と密着し、エア通路を構成している。
【0063】
図8は、2トラックの場合のディスクサポート324のエア供給口328−4、328−5と下部タレット307のエア導入口329−4、329−5との関係を示す図、図9は、2トラックの場合のダイホルダ323内のエア通路を示す図であるが、3トラックの場合の前記図6、図7と同様であり、その説明は省略する。
【0064】
また、図6と図8は、前記図2と図3に対応しており、図2と図3の連通管30に相当するエア通路は図6と図8では、省略されているが、例えば図6の3トラックの場合には、上記連通管30に相当するのは、下部タレット307(図5)に形成された連通孔373と、ダイホルダ323内の開口381と、連結溝375と、縦孔377と、周溝379から成るエア通路である。
【0065】
上記図5〜図9の場合には、3つの切換弁から成る3トラック用切換弁361と、2つの切換弁から成る2トラック用切換弁359を設け、合計5つの切換弁を、既述したように、ストライカ2(図1)のトラック位置C1、C2、C3に応じて切り換えることにより、打ち抜き加工中の所定のダイDにエアAを供給することができる。
【0066】
図10は第1発明の第1実施形態、図11は第1発明の第2実施形態をそれぞれ示し、前者は3.5インチ用、後者は2インチ用であって、いずれも大口径・薄刃金型を構成するダイD内に、遮蔽プレート51と、ノズル部材46が組み込まれ、該ノズル部材46には、ダクト49が設けられている。
【0067】
図示するように、図10、図11においては、ダイD、遮蔽プレート51、ノズル部材46、ダクト49、及びエジェクタパイプ33の大きさが異なるだけであって、それらの結合関係は全く同じであり、以下、主に図11について(2インチ用)詳述する。
【0068】
図11において、ダイホルダ23に(図11(B))キー56・キー溝57を介して取り付けられたダイDの下方には、カス排出孔35が設けられ、該カス排出孔35には、金型交換時にダイDを押し上げるエジェクタパイプ33が挿入されている。
【0069】
即ち、ダイDが挿入されたダイホルダ23に形成された開口部41、下部タレット7に形成された開口部42、ディスクサポート24に形成された開口部43、下部フレーム18に形成された開口部44によりカス排出孔35が構成されている。
【0070】
そして、挿入孔40の肩部40Aには、ダイDを戴置したエジェクタパイプ33のフランジが係止し、該エジェクタパイプ33は、下方に伸びることにより、前記カス排出孔35に挿入され、該エジェクタパイプ33内には、ノズル部材46の下面に取り付けたダクト49が、エジェクタパイプ33のほぼ半分の高さ位置まで延びている。
【0071】
一方、下部タレット7下面上のエア導入口29からは、連通管30が上方に伸びて下部タレット7を貫通し、曲折してダイホルダ23に進入し、該連通管30は、上記エジェクタパイプ33を貫通し、ダイDに形成されたエア流入口48に連通している。
【0072】
更に、エア流入口48は、ノズル部材46に形成された導入部31に連通し、該導入部31には、該ノズル部材46の排出孔47の内側に向かって下向きに傾斜した噴出口32が、複数個形成されている。
【0073】
上記ダイD内には、遮蔽プレート51を介してノズル部材46が組み込まれ、該ノズル部材46には、ダクト49が取り付けられている。
【0074】
このうちのノズル部材46は、例えば偏平な円筒状であり(図12)、内側には、前記ダイ孔53と、後述する遮蔽プレート51の貫通孔54に連通する排出孔47が形成されている。
【0075】
上記排出孔47の開口は、ダイ孔53の開口より若干大きく例えば7mm×44mmであり、該排出孔47の(図13(A))両側であってノズル部材46の上面46Aには、T字型の溝31が形成され、該T字型溝31は、後述する噴射口32にエアAを導入する導入部を構成している。
【0076】
上記T字型溝31は、排出孔47の近傍に設けられてそれに平行する部分31Aと、該平行部分31Aに連通しそれと直交して外方に延びる部分31Bにより構成されている。
【0077】
このうち、平行部分31Aには(図13(A))、図示するように、長手方向に噴射口32が複数個形成され、各噴射口32は、排出孔47に向かって下向きに傾斜している。
【0078】
この場合、排出孔47の両側の噴射口32の傾斜角θは(図13(B))、両側の噴射口32から噴射されたエアAが、排出孔47の出口の直下であって、ダクト49内の位置Eに集束するような角度である。
【0079】
また、ノズル部材46の上面46Aの外周は(図12)、図示するように、段差があって一段低くなっており、下方に傾斜した環状のエア通路55が形成されている。
【0080】
そして、この環状のエア通路55には、前記T字型溝31を構成する直交部分31Bが(図13)連通している。
【0081】
一方、遮蔽プレート51は、例えばナイロン製であって、前記ノズル部材46の上面46Aを遮蔽することにより、前記T字型溝31と、外周のエア通路55を閉鎖し、該ノズル部材46をダイDのカス抜け穴45の壁面に密着させる機能を有し、その中央には、該ノズル部材46の排出孔47の開口とほぼ同じ大きさの開口(例えば7mm×44mm)の貫通孔54が形成されている。
【0082】
更に、ダクト49は、例えば全体が直方体形状の筒であって、その開口が前記ノズル部材46の排出孔47の開口より若干大きく例えば8mm×45mmであり、両側にブラケット52が取り付けられている。
【0083】
このダクト49は、前記したように、複数個の噴射口32から噴射されるエアAを位置Eに(図13)集束させると共に、該位置Eを中心として大きな負圧を発生させ、該負圧に基づいてダイ孔53から吸引される外部のエアを狭い領域に集中させることにより、吸引力を強化し、該強化した吸引力により吸引されたカスW1を通過させる機能を有する。
【0084】
この構成により、ノズル部材46の(図12)上面46Aに遮蔽プレート51を載せてその貫通孔54をノズル部材46の排出孔47に合わせ、該遮蔽プレート51をダイDのカス抜け穴45の天井に当接させ、ダクト49の入口をノズル部材46の排出孔47の出口に合わせた状態で、ブラケット52をノズル部材46の下面に当接させる。
【0085】
この状態で、ノズル部材46の下方から、ボルト60を穴58、59を通過させてダイDのカス抜け穴45の天井にねじ込むと共に、ブラケット52の下方から、ボルト61を穴62を通過させてノズル部材46の下面にねじ込めば、遮蔽プレート51を介在させダクト49を取り付けた状態でノズル部材46をカス抜け穴45の壁面に密着させることにより、ダイD内に組み込むことができる。
【0086】
これにより、例えば左側のT字型溝31を(図13(B))構成する前記直交部分31Bの入口が、ダイDのエア流入口48と連通し、また、前記遮蔽プレート51により、排出孔47の両側のT字型溝31は閉鎖され、該遮蔽プレート51とダイDのカス抜け穴45の壁面により、ノズル部材46の外周の環状エア通路55は閉鎖される。
【0087】
従って、ダイDのエア流入口48から入ったエアAは(図13(A))、一方では、左側のT字型溝31の直交部分31Bを通過して、平行部分31Aに入り、複数個の噴射口32から噴射され、他方では、環状のエア通路55を循環して右側のT字型溝31の直交部分31Bを通過した後、平行部分31Aに入り、同様に、複数個の噴射口32から噴射される。
【0088】
これにより、既述したように、ノズル部材46の(図13(B))排出孔47の両側の噴射口32から噴射されたエアAは、該排出孔47の出口の直下であってダクト49内の位置Eに集束するので、この位置Eを中心として大きな負圧が発生する。
【0089】
従って、この大きな負圧に基づいて、ダイ孔53を介して外部のエアBが大量に吸引され、該大量のエアBは、遮蔽プレート51の貫通孔54とノズル部材46の排出孔47を通過した後、ダクト49内に集中しその中を通過する。
【0090】
これにより、ワークW(図11(B))加工時に発生したカスW1は、ダイ孔53から下方に強く吸引されることにより、遮蔽プレート51の貫通孔54とノズル部材46の排出孔47とダクト49を通過して外部に強制的に排出され、大口径・薄刃金型により形成された大きなカスW1であっても、容易にカス上がりが防止される。
【0091】
前記カスW1が剪断される元のワークWは、加工中はクランプ13に(図1)把持され、該クランプ13は、キャリッジ12に取り付けられている。
【0092】
キャリッジ12は、X軸ガイドレール16を介してキャリッジべース11に取り付けられ、該キャリッジ12には、X軸モータMxのボールねじ15が螺合している。
【0093】
また、キャリッジべース11は、下部フレーム18上のY軸ガイドレール17に滑り結合し、該キャリッジべース11には、Y軸モータMyのボールねじ14が螺合している。
【0094】
この構成により、X軸モータMxとY軸モータMyを作動すると、キャリッジ12がキャリッジべース11上でX軸方向に、キャリッジべース11がY軸方向にそれぞれ移動するので、キャリッジ12に取り付けたクランプ13に把持されたワークWを加工テーブル10上で搬送してパンチセンタCに位置決めすることができ、例えば打ち抜き加工が行われる。
【0095】
上記構成を有するタレットパンチプレスの制御装置は、NC装置50(図1)により構成され、該NC装置50は、CPU50Aと、加工制御部50Bと、タレット回転制御部50Cと、ストライカ位置制御部50Dと、入出力部50Eと、記憶部50Fと、ワーク位置決め制御部50Gにより構成されている。
【0096】
CPU50Aは、NC装置50の判断主体であって、加工制御部50B、タレット回転制御部50Cなど図1に示す装置全体を統括制御する。
【0097】
加工制御部50Bは、ラムシリンダ19を作動し、所定のトラック位置C1、C2、C3に位置決めされたストライカ2を下降することにより、選択されたパンチPを打圧させて、対応するダイDと協働してワークWに所定の加工を施し、また加工中は、エア源25を作動し、該エア源25に接続したエア供給口28を介してエアAを供給する。
【0098】
タレット回転制御部50Cは、モータMを作動してタレットセンタRを中心としてタレット6、7を同期回転させ、選択すべき所望の金型P、Dが取り付けられたホルダ22、23をパンチセンタCに位置決めする。
【0099】
ストライカ位置制御部50Dは、ストライカシリンダ21を作動してストライカ2を所定のトラック位置C1、C2、C3に位置決めすると共に、既述したように、ストライカシリンダ21のエンコーダからのフィードバック信号に基づいて、ストライカ2のトラック位置C1、C2、C3に合わせて前記切換弁34を切り替え、ディスクサポート24上面上の該当するエア供給口28のみをエア源25に接続する。
【0100】
入出力部50Eは、キー、マウスなどにより加工プログラム、データなどを入力してこれを画面で確認し、入力した加工プログラムなどは記憶部50Fに記憶される。
【0101】
ワーク位置決め制御部50Gは、X軸モータMxとY軸モータMyを作動し、クランプ13に把持されたワークWをパンチセンタCに位置決めする。
【0102】
以下、上記構成を有する本発明の動作を説明する。
【0103】
例えば、タレットパンチプレスに(図1)ワーク搬入出装置(図示省略)からワークWが搬入されると、それを検知したCPU50Aは、ワーク位置決め制御部50Gを制御してX軸モータMxとY軸モータMyを駆動し、クランプ15に把持されたワークWをパンチセンタCに位置決めする。
【0104】
次に、CPU50Aは、タレット回転制御部50Cを介してモータMを作動し、タレット6、7を同期回転させることにより、選択すべき所望の金型P、Dが取り付けられたホルダ22、23をパンチセンタCに位置決めする。
【0105】
次いで、CPU50Aは、ストライカ位置制御部50Dを介してストライカシリンダ21を作動し、ストライカ2を、選択すべき金型P、Dの所定のトラック位置C1、C2、C3に位置決めした後、加工制御部50Bを制御し、ラムシリンダ19を作動して上記位置決めされたストライカ2を下降させ、選択されたパンチPを打圧させて、対応するダイDと協働してワークWに所定の加工を施す。
【0107】
例えば、大口径・薄刃金型の場合であって、パンチホルダ22、ダイホルダ23に5mm×40mmの刃先を有する金型P、Dが装着されているときには(例えば図11)、ストライカ2は(図1)、既述したように、1トラックであることから、真ん中のトラック位置C2に位置決めされ、この状態でラムシリンダ19を作動すれば、パンチPとダイDの協働によりワークWに(図11(B))打ち抜き加工が施され、例えば5mm×40mmの大きなカスW1が発生する。
【0106】
また、同時に、CPU50Aは(図1)、ストライカ位置制御部50Dを制御して、ストライカシリンダ21のエンコーダからのフィードバック信号に基づいて、ストライカ2の前記トラック位置C2に合わせて前記切換弁34を切り替え、既述したように(図4)、ディスクサポート24上面上の該当するエア供給口28のみをエア源25(図1)に接続する。
【0107】
これにより、エア源25に接続された前記該当するエア供給口28(例えば図11(B))から供給されたエアAは、エア導入口29から連通管30を通過し、ダイD内のエア流入口48を通って、ノズル部材46の導入部31に入り排出孔47の下向きに傾斜した噴出口32から噴射され、ダクト49内の位置Eに集束する。
【0108】
従って、既述したように、噴出口32から噴射されたエアAに基づいて発生した大きな負圧により、ダイ孔53から大量のエアBがダクト49により集中して吸引され、ワークW加工時に発生した前記大きなカスW1は、ダイ孔53の下方に強く吸引されることにより、外部に強制的に排出される。
【0109】
図14は第2発明の実施形態を示す全体図である。
図14に示すシングルパンチプレス401は、門形フレームを構成する上部フレーム405と下部フレーム407との間にギャップGを備えている。
【0110】
このギャップGにおける加工位置Kには、パンチPが、後述するパンチ支持部427(図15)を介して上部フレーム405に上下動且つ回転自在に支持され、ダイDが、後述するダイ支持部429を介して下部フレーム407に上下動且つ回転自在(例えばダイDの回転割り出し時(図17、図19、図21))に支持されている。
【0111】
上記ギャップGには、加工されるワークWを支持して位置決めするワーク移動位置決め装置409が設けられている。
【0112】
このワーク移動位置決め装置409では、加工テーブル410が、Y軸方向に設けられている一対のガイドレール413に沿って移動すべく、該加工テーブル410の右端部にはキャリッジべース409Aが設けられており、該キャリッジべース409Aは、Y軸モータ(図示省略)によりY軸方向へ移動・位置決め自在となっている。
【0113】
また、上記キャリッジべース409Aには、ワークWを把持する複数のワーククランパ409Bを備えてX軸方向へ移動・位置決め自在のキャリッジ409Cが設けられている。
【0114】
この構成により、ワークWを前記ワーククランパ409Bで把持して加工位置Kに位置決めした後、パンチPを打圧し、該パンチPとダイDの協働によりワークWに所定のパンチング加工、例えば打ち抜き加工が行われるようになっている。
【0115】
この場合、前記ダイ支持部429には、エア源501に例えばフレキシブルなエアチューブ503を介して連通する環状溝502が設けられ、該環状溝502を、後述するカス排出孔435(例えば図16)に向かって下向きに傾斜した複数個の噴射口432に連通させることにより、第2発明によるカス上がり防止機構が構成されている。
【0116】
一方、上記シングルパンチプレス401(図14)の左側には、多数のパンチPとダイDを収納する金型収納装置404が設けられている。
【0117】
この金型収納装置404とシングルパンチプレス401との間には、金型交換装置423が移動自在に設けられ、使用済みの金型P、Dをシングルパンチプレス401から搬出して金型収納装置404へ収納すると共に、次に使用する金型P、Dを金型収納装置404からシングルパンチプレス401へ搬入するようになっている。
【0118】
また、シングルパンチプレス401の右側には、油圧シリンダなどを制御する油圧ユニットが設けられている。
【0119】
図15には、既述したパンチ支持部427とダイ支持部429がそれそれ示されている。
【0120】
パンチ支持部427の段差を有する円筒形状の支持ボディ431は、上部フレーム405に固定され、該支持ボディ431の中心部空間には、ラムシリンダ433が設けられていて、上方へ延びる上ピストンロッド435Uの上端には、インデックスギヤ437が装着されている。
【0121】
このインデックスギヤ437は、スプライン軸439を介して前記上ピストンロッド435Uと一体的に回転し、且つ相対的に上下動するようになっており、これにより、該インデックスギヤ437は、インデックスモータ・ギヤ(図示省略)を介して回転駆動することにより、パンチPの回転割り出しを行うようになっでいる。
【0122】
上記ラムシリンダ433から下方へ延びる下ピストンロッド435Lの下端には、上部主軸としてのプレスラム部441が設けられ、ラムシリンダ433の作用により、該プレスラム部441に取り付けられたパンチPを、加工高さ位置又は金型交換高さ位置に位置決めできるようになっている。
【0123】
前記プレスラム部441の内側には、パンチPを把持してロックするパンチクランパとしてのロック機構443が設けられている。
【0124】
このロック機構443には、コレットチャックが開閉自在に設けられ、該コレットチャックを開閉させることにより、所望の形状・サイズのパンチPをプレスラム部441に対して装着又は離脱させることができる。
【0125】
一方、ダイ支持部429においては、円筒形状を有する上下支持ボディ491U、491Lが、ボルト93により一体的に結合された状態で、下部フレーム407に固定されている。
【0126】
下支持ボディ491Lの内周面には、ねじ部495が形成され、該ねじ部495には、昇降部材97が螺合し、該昇降部材97は、下支持ボディ491Lに対して相対的に上下動自在となっている。
【0127】
この昇降部材97の下端には、スプライン軸499を介して昇降ギヤ402が取り付けられ、該昇降ギヤ402は、前記昇降部材97に対して相対的に上下動且つ一体的に回転自在となっており、ギヤ403などを介して昇降モータ405により定位置において回転する。
【0128】
この構成により、前記昇降モータ405を作動しギヤ403などを介して昇降ギヤ402を回転させると、昇降部材97は、ねじ部495の作用により下支持491Lに沿って上下動し、後述する支持台408を介して取り付けられたダイD上面を、パスラインPLと一致する加工高さ位置、又はパスラインPLより低い金型交換高さ位置に位置決めするようになっている。
【0129】
上記昇降部材97の上端には、下部主軸としての既述した支持台408が設けられ、該支持台408には、ボルト462(図20)により後述するインデックスギヤ417が固定され、該インデックスギヤ417の上端には、ダイDを構成するダイホルダ447の下面の外側が係止しており、該ダイホルダ447の下面の内側は、後述する成形シリンダ409用ピストンロッド部材411の上端に係止している。
【0130】
これにより、支持台408は、上支持ボディ491Uの内周面に沿って上下動することにより、既述したように、ダイD上面を、パスラインPLと一致する加工高さ位置、又はパスラインPLより低い金型交換高さ位置に位置決めするようになっている。
【0131】
また、支持台408には、流体圧シリンダにより構成される成形シリンダ409が設けられ、そのピストンロッド部材411は、例えば上向き成形加工時に前記ダイD上面をパスラインPLより上に突出させる。
【0132】
この成形シリンダ409を構成するピストンロッド部材411の中央部には、後述するカス排出孔435の一部を構成する開口部413が形成され、打ち抜き加工時に発生するカスW1を落下させて排出するようになっている。
【0133】
即ち、後述するダイD(例えば図16)を構成するダイ刃部445のワークWを打ち抜くためのダイ孔444の下方には、カス抜け穴446と、ダイホルダ447の開口部416と、前記ピストンロッド部材411の開口部413と、支持台408の開口部414と、昇降部材97(図15)の開口部415により前記カス排出孔435が構成され、カスW1が排出される。
【0134】
上記ピストンロッド部材411(図15)の上部外周面には、スプライン軸415を介してインデックスギヤ417が、該ピストンロッド部材411に対して相対的に上下動且つ一体的に回転自在に設けられ、該インデックスギヤ417は、インデックスモータ419により定位置で回転するようになっている。
【0135】
また、インデックスギヤ417の上方には、ダイDを支持するダイ支持ブロック421が設けられ、該ダイ支持ブロック421は、それにねじ部425U(図20)でねじ止めされたピン425に巻回されたスプリング422の復元力により、下方に付勢されインデックスギヤ417と一体的に回転する。
【0136】
前記昇降モータ405(図15)を作動して支持台408を下降させると、上記スプリング422を巻回しているピン425が上支持ボディ491Uの上端に当接することにより、ダイ支持ブロック421が押し上げられダイホルダ447の下面がピストンロッド部材411の上端から離れてアンロック状態となる(既述したように、ダイD上面がパスラインPLより低い金型交換高さ位置)。
【0137】
この状態で、よく知られているように、既述した金型交換装置423により金型収納装置421との間で金型交換ができ、また、インデックスモータ419を作動すればインデックスギヤ417が回転することにより、ダイ支持ブロック421も回転するので、それに支持されたダイDの回転割り出しを行うことができる。
【0138】
その後、再度昇降モータ405を作動して支持台408を上昇させれば、ピン425が上支持ボディ491Uの上端から離れることにより、ダイ支持ブロック421は再度スプリング422の復元力で下方に付勢されるので、ダイホルダ447の下面がピストンロッド部材411の上端に押し付けられてロック状態となる(既述したように、ダイD上面がパスラインPLと一致する加工高さ位置)。
【0139】
従って、上記回転割り出しが行われたダイDにより、パンチPと協働して所定の打ち抜き加工を行うことができる。
【0140】
図16、図18、図20は、第2発明の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態をそれぞれ示す図であり、例えば図16は小口径ダイD、図18は小口径又は大口径ダイD、図20は大口径ダイDに関するカス上がり防止機構を示している。
【0141】
図16において、インデックスギヤ417の下方には、フランジ455が設けられ、該フランジ455の外側面に向かい合った位置には、図示するようにリング部材451が支持部材463に取り付けられ、該リング部材451の内側には、環状溝502が形成されている。
【0142】
これにより、上記環状溝502は、フランジ455の外側面に閉鎖されることにより、環状のエア通路が形成され、該エア通路は、リング部材451に形成されたエア供給孔452を介して前記したフレキシブルなエアチューブ503の一端に連結し、該エアチューブ503の他端は既述したエア源501に連結されている。
【0143】
従って、このエア源501からエアチューブ503内を送られて来たエアAは、エア供給孔452を通って環状溝502に入り、該環状溝502内を循環するようになっている(図17)。
【0144】
上記フランジ455の外側面であってこの環状溝502に対向した部分から、図示するように、上方に伸びてインデックスギヤ417を通過し、該インデックスギヤ417の上面であってダイホルダ447との境界部分に到る第1貫通孔453が形成されている。
【0145】
そして、この第1貫通孔453は、図17に示すように、環状溝502と向かい合った状態で、フランジ455を含むインデックスギヤ417内で、放射状に複数個設けられている。
【0146】
この図17は、エアAの流れを説明するための図であり、このためリング部材451などの各部材の大きさ、配置関係などは図16とは一致せず、また環状溝502とインデックスギヤ417との間には、隙間があるが、これは、加工前の回転割り出し時において、上記固定された環状溝502に対して、インデックスギヤ417を含むそれより内側の部材が全部一体となって例えばαだけ回転することを表している(以下、図19、図21についても同様である)。
【0147】
インデックスギヤ417(図16)の上端に係止しているダイホルダ447には、前記第1貫通孔453と連通する第2貫通孔454が形成され、該第2貫通孔454は、同様に、図17に示すように、放射状に複数個設けられている。
【0148】
上記第2貫通孔454の出口側は、複数個の噴射口432に連通しており、該複数個の噴射口432は(図16)、ダイホルダ447に取り付けられたダイ刃部445に設けられ該ダイホルダ447の開口部416に向かって下向きに傾斜している。
【0149】
この構成により、インデックスギヤ417(図17)を回転させることにより、ダイDの回転割り出しを行った場合に、例えばダイDが所望の角度αだけ回転したとすると、既述したように、固定された環状溝502に対して、インデックスギヤ417を含む全体が回転する。
【0150】
そして、ダイDがパンチPと(図15)協働して加工を開始すると、エアAが(図17)固定された環状溝502内を循環するが、インデックスギヤ417、従ってダイDがどのような角度αに位置決めされても、該エアAは、環状溝502から、放射状に配置された第1貫通孔453に入り、その後第2貫通孔454を通過して複数個の噴射口432から、カス抜け穴446直下のダイホルダ447開口部416内の位置Fに集束する。
【0151】
従って、同様に、ダイ孔444の(図16)下方に負圧が発生し、該負圧に基づいて、ダイ孔444を介して外部のエアBが吸引されるので、ワークW加工時に発生したカスW1は、ダイ孔444から下方に強く吸引されることにより、カス抜け穴446から開口部416を含む既述したカス排出孔435を通過し、外部に強制的に排出され、カス上がりが防止される。
【0152】
図18においては、インデックスギヤ417下方のフランジ455の外側面に向かい合った位置には、リング部材451が支持部材463に取り付けられ、該リング部材451の内側には、環状溝502が形成されている点では、前記図16の第1実施形態と同様であるが、複数個の噴射口432が、インデックスギヤ417の内側に配置されダイホルダ447を係止した状態で該インデックスギヤ417と一体的に回転するピストンロッド部材411に設けられている点が、第1実施形態と異なる。
【0153】
上記フランジ455の外側面であってこの環状溝502に対向した部分から、図示するように、上方に伸びてインデックスギヤ417を通過し、前記ピストンロッド部材411との境界部分に到る第3貫通孔460が形成されている。
【0154】
そして、この第3貫通孔460は、同様に、図19に示すように、環状溝502と向かい合った状態で、フランジ455を含むインデックスギヤ417内で、放射状に複数個設けられている。
【0155】
上記第3貫通孔460の出口側は、複数個の噴射口432に連通しており、該複数個の噴射口432は(図18)、ピストンロッド部材411内の開口部413に向かって下向きに傾斜している。
【0156】
この構成により、インデックスギヤ417(図19)を回転させ該ダイDの回転割り出しを行った場合に、例えばダイDが所望の角度βだけ回転したとすると、固定された環状溝502に対して、インデックスギヤ417を含む全体が回転する。
【0157】
そして、ダイDがパンチPと(図15)協働して加工を開始すると、エアAが(図19)固定された環状溝502内を循環するが、インデックスギヤ417、従ってダイDがどのような角度βに位置決めされても、該エアAは、環状溝502から、放射状に配置された第3貫通孔460に入り、その後複数個の噴射口432から、ピストンロッド部材411の開口部413内の位置Hに集束する。
【0158】
従って、同様に、ダイ孔444の(図18)下方に負圧が発生し、該負圧に基づいて、ダイ孔444を介して外部のエアBが吸引されるので、ワークW加工時に発生したカスW1は、ダイ孔444から下方に強く吸引されることにより、カス抜け穴446から開口部413を含む既述したカス排出孔435を通過し、外部に強制的に排出され、カス上がりが防止される。
【0159】
図20においては、前記図16の第1実施形態及び図18の第2実施形態とは異なり、インデックスギヤ417が固定されている支持台408を案内する上支持ボディ491Uに環状溝504を設け、該環状溝504を第1環状溝504として、更にダイホルダ447にも第2環状溝459を設け、また複数個の噴射口432がダイD内に組み込んだノズル部材246に形成されている。
【0160】
上記上支持ボディ491Uの上部内側には、第1環状溝504としての環状溝504が形成され、該第1環状溝504は、該上支持ボディ491Uで案内される支持台408の外側面で閉鎖されることにより、環状のエア通路が形成されている。
【0161】
これにより、該エア通路は、上支持ボディ491Uに形成されたエア供給孔506を介して同様にフレキシブルなエアチューブ503の一端に連結し、該エアチューブ503の他端は既述したエア源501に連結されている。
【0162】
従って、このエア源501からエアチューブ503内を送られて来たエアAは、エア供給孔506を通って上記第1環状溝504に入り、該第1環状溝504内を循環するようになっている(図21)。
【0163】
上記支持台408(図20)の外側面であって、この第1環状溝504に対向した部分から、図示するように、上方に伸びて該支持台408を通過し、該支持台408の上面であってインデックスギヤ417との境界部分に到る第4貫通孔461が形成されている。
【0164】
また、インデックスギヤ417には、前記第4貫通孔461と連通する第5貫通孔456か形成され、該第5貫通孔456は、上方に伸びてダイホルダ447との境界部分に到る。
【0165】
そして、上記支持台408とインデックスギヤ417に設けられた第4貫通孔461と第5貫通孔456は、エアAを前記第1環状溝504から後述する第2環状溝459に導入する機能を有する。
【0166】
ダイホルダ447の下面には、前記インデックスギヤ417の第5貫通孔456に連通する第2環状溝459が設けられ、前記第5貫通孔456から導入されたエアAは、該第2環状溝459を循環するようになっている(図21)。
【0167】
ダイホルダ447内には、上記第2環状溝459から上方に延びる2本の第6貫通孔457、458が設けられ、該第6貫通孔457、458は、該ダイホルダ447に組み込まれたノズル部材246の上面246A(図21)に形成されたT字型溝231に連通している。
【0168】
このノズル部材246については、前記図10〜図13で詳述したノズル部材46のエア通路55に相当するエア通路を設ける代わりに前記ダイホルダ447の下面の第2環状溝459を設けただけで、それ以外の部分の構成と動作は図10〜図13と全く同じであり、説明は省略する。
【0169】
この構成により、インデックスギヤ417を回転させ該ダイDの回転割り出しを行った場合に、例えばダイDが所望の角度γだけ(図21)回転したとすると、固定された第1環状溝504に対して、インデックスギヤ417を含む全体が回転する。
【0170】
そして、ダイDがパンチPと(図15)協働して加工を開始すると、エアAが(図21)固定された第1環状溝504内を循環するが、インデックスギヤ417、従ってダイDがどのような角度γに位置決めされても、該エアAは、第1環状溝504から支持台408の第4貫通孔461とその上のインデックスギヤ417の第5貫通孔456を通過し、ダイホルダ447の第2環状溝459に入って循環し、その後両側の第6貫通孔457、458を上昇して通過しノズル部材246の両側のT字型溝231に入り、該エアAは、排出孔247の両側に設けられた複数個の噴射口432から、該排出孔247の出口直下のダクト249内(図20)の位置Jに集束する。
【0171】
従って、ダイ孔444の下方に、より大きな負圧が発生し、該大きな負圧に基づいて、ダイ孔444を介して外部のエアBが大量に吸引されるので、この大量のエアBは、遮蔽プレート251の貫通孔254とノズル部材246の排出孔247を通過した後、ダクト249内に集中しその中を通過する。
【0172】
これにより、ワークW加工時に発生したカスW1は、ダイ孔444から下方に一層強く吸引されることにより、前記遮蔽プレート251の貫通孔254とノズル部材246の排出孔247とダクト249を通過して外部に強制的に排出され、大口径のダイDとそれに対応するパンチP(図15)により発生した大きなカスW1であっても、カス上がりが容易に防止される。
【0173】
尚、図22に示すように、ノズル部材246を組み込んだ大口径ダイD用のカス上がり防止機構として(前記図20に対応)、エアの環状溝をインデックスギヤに対向して取り付けたリング部材の内側に設けてもよく、また図23に示すように、通常の小口径ダイD又は大口径ダイD用のカス上がり防止機構として(前記図18に対応)、エアの環状溝をインデックスギヤを支持する支持台を案内する支持ボディの内側に設けてもよい。
【0174】
また、下向きに傾斜した複数個の噴射口432の径は、それぞれの噴射口432にエアAを供給する各貫通孔の径よりも小さく、これにより、各噴射口432から噴射されるエアAの流速が増大し、カス上がり防止効果を一層高めることができる。
【0175】
【発明の効果】
上記のとおり、本発明の第1発明によれば(図1〜図13)、ワークを打ち抜くためのダイ孔を備えたダイにおいて、上記ダイ内に、ダイ孔に連通した排出孔を有するノズル部材を組み込み、該排出孔に向かって下向きに傾斜しエアを噴射する複数個の噴射口と、各噴射口にエアを導入する導入部を前記ノズル部材に設けるように構成したことにより、上記噴射されるエアに基づく負圧の発生位置がダイ孔に近くなり、またその負圧が大きくなり、更にダクトを付加することにより大きな負圧によりダイ孔を介して外部から吸引されるエアが狭い領域を集中して通過するようになったので、エアの吸引力が大きくなり、大口径・薄刃金型に適用可能なカス上がり防止機構を備えたダイ金型を提供するという効果を奏することとなった。
【0176】
また、本発明の第2発明によれば(図14〜図23)、ワークを打ち抜くためのダイ孔を備えたダイを取り付けたダイホルダがダイ支持部に支持されたダイ装置において、該ダイ支持部に、外部から供給されるエアを循環させる環状溝を設け、該環状溝に連通しカス排出孔に向かって下向きに傾斜した複数個の噴射口にエアを導入するエア導入部を、該環状溝に対して上下動且つ回転する部分に設けるように構成したことにより、インデックスギヤを回転させダイの回転割り出しを行って該ダイがどのような角度に位置決めされていても、エアは、環状溝からエア導入部を通過して複数個の噴射口から噴射されるので、ダイ孔の下方に負圧が発生し、該負圧に基づいて、ダイ孔を介して外部のエアが吸引されるので、ワーク加工時に発生したカスは、ダイ孔から下方に強く吸引されることにより、カス排出孔を通過して外部に強制的に排出され、カス上がりが防止されることにより、シングルパンチプレスに適用可能なエアによるカス上がり防止機構を備えたダイ装置を提供するという効果を奏することとなった。
【0177】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の実施形態を示す全体図である。
【図2】第1発明を構成するディスクサポート24のエア供給口28と、下部タレット7のエア導入口29との関係を示す図である(3トラック方式の場合)。
【図3】2トラック方式の場合におけるエア供給口28とエア導入口29との関係を示す図である。
【図4】1トラック方式の場合におけるエア供給口28とエア導入口29との関係を示す図である。
【図5】第1発明におけるダイホルダ側のエア通路と、下部タレット側のエア通路と、ディスクサポート側のエア通路と、切換弁及びエア源との関係の他の例を示す図である。
【図6】第1発明の3トラック方式の場合におけるディスクサポート側のエア供給口と、下部タレット側のエア導入口との関係の他の例を示す図である。
【図7】図6の場合のダイホルダを示す図である。
【図8】第1発明の2トラック方式の場合におけるディスクサポート側のエア供給口と、下部タレット側のエア導入口との関係の他の例を示す図である。
【図9】図8の場合のダイホルダを示す図である。
【図10】第1発明の第1実施形態を示す図である(3.5インチの金型P、Dの場合)。
【図11】第1発明の第2実施形態を示す図である(2インチの金型P、Dの場合)。
【図12】図11の斜視図である。
【図13】第1発明の作用説明図である。
【図14】第2発明の実施形態を示す全体図である。
【図15】図14のパンチ支持部427と、ダイ支持部429を示す図である。
【図16】第2発明の第1実施形態を示す図である。
【図17】図16の作用説明図である。
【図18】第2発明の第2実施形態を示す図である。
【図19】図18の作用説明図である。
【図20】第2発明の第3実施形態を示す図である。
【図21】図20の作用説明図である。
【図22】第2発明の他の例を示す図である。
【図23】第2発明の更なる他の例を示す図である。
【図24】従来のカス上がり防止機構の課題説明図である。
【符号の説明】
図1〜図13において
1 上部フレーム
2 ストライカ
3 駆動軸
4、5 チェーン
6 上部タレット
7 下部タレット
8、9 回転軸
10 テーブル
11 キャリッジべース
12 キャリッジ
13 クランプ
14、15 ボールねじ
16 X軸ガイドレール
17 Y軸ガイドレール
18 下部フレーム
19 ラムシリンダ
20 ラム
21 ストライカシリンダ
22 パンチホルダ
23 ダイホルダ
24 ディスクサポート
25 エア源
26 主管
27 分岐管
28 エア供給口
29 エア導入口
30 連通管
31 T字型溝
32 噴射口
33 エジェクタパイプ
34 切換弁
35 カス排出孔
40 ダイ挿入孔
41 ダイホルダ23の開口部
42 下部タレット7の開口部
43 ディスクサポート24の開口部
44 下部フレーム18の開口部
45 ダイDのカス抜け穴
46 ノズル部材
47 ノズル部材46の排出孔
48 ダイDに形成されたエア流入口
49 ダクト
50 NC装置
50A CPU
50B 加工制御部
50C タレット回転制御部
50D ストライカ位置制御部
50E 入出力部
50F 記憶部
50G ワーク位置決め制御部
51 遮蔽プレート
52 ダクトシュータ49のブラケット
53 ダイ孔
54 遮蔽プレート51の貫通孔
55 環状エア通路
56 キー
57 キー溝
58、59、62 穴
60、61 ボルト
C タレットパンチプレスのパンチセンタ
D ダイ
K シングルパンチプレスのパンチセンタ
P パンチ
R タレットセンタ
W ワーク
W1 抜きカス
図14〜図23において
401 シングルパンチプレス
404 金型収納装置
409 成形シリンダ
417 インデックスギヤ
411 ピストンロッド部材
423 金型交換装置
421 ダイ支持ブロック
427 パンチ支持部
429 ダイ支持部
432 噴射口
444 ダイ孔
447 ダイホルダ
451 リング部材
491U、491L 支持ボディ
501 エア源
502 環状溝
D ダイ
K シングルパンチプレスの加工位置
P パンチ
W ワーク
W1 抜きカス

Claims (11)

  1. ワークを打ち抜くためのダイ孔を備えたダイにおいて、
    上記ダイ内に、ダイ孔に連通した排出孔を有するノズル部材を組み込み、該排出孔に向かって下向きに傾斜しエアを噴射する複数個の噴射口と、各噴射口にエアを導入する導入部を前記ノズル部材に設けたことを特徴とするダイ金型。
  2. 上記ノズル部材の排出孔の開口を、ダイ孔の開口より若干大きく形成し、ノズル部材の排出孔に連通しそれより若干大きい開口を有するダクトを取り付けた請求項1記載のダイ金型。
  3. 上記排出孔の両側であってノズル部材の上面に、エアを導入する導入部が設けられ、各導入部がT字型溝により構成され、該T字型溝が、排出孔の近傍に設けられてそれに平行であって長手方向に複数個の噴射口が設けられている平行部分と、該平行部分と連通しそれと直交して外方に延びる直交部分から成り、各直交部分がノズル部材の上面の外周に設けられたエア通路に連通している請求項2記載のダイ金型。
  4. 上記ノズル部材の上面を遮蔽し該ノズル部材の排出孔に連通しその開口とほぼ同じ大きさの開口の貫通孔を有する遮蔽プレートを介在させた状態で、該ノズル部材をダイのカス抜け穴の壁面に密着させた請求項3記載のダイ金型。
  5. ワークを打ち抜くためのダイ孔を備えたダイをダイホルダに取り付け、該ダイホルダがダイ支持部に支持されたダイ装置において、
    外部から供給されるエアをカス排出孔に向かって下向きに傾斜した複数個の噴射口に導入するエア導入部を、ダイ支持部に設けたことを特徴とするダイ装置。
  6. 上記エア導入部の各貫通孔の径は、複数個の噴射口の径より大である請求項5記載のダイ装置。
  7. ワークを打ち抜くためのダイ孔を備えたダイをダイホルダに取り付け、該ダイホルダがダイ支持部に支持されたダイ装置において、
    上記ダイ支持部に、外部から供給されるエアを循環させる環状溝を設け、該環状溝からカス排出孔に向かって下向きに傾斜した複数個の噴射口にエアを導入するエア導入部を、該環状溝に対して上下動且つ回転する部分に設けたことを特徴とするダイ装置。
  8. 上記環状溝が、エア源に連通しインデックスギヤに対向して設けたリング部材の内側に設けられ、又は環状溝が、エア源に連通しインデックスギヤが取り付けられた支持台を案内する支持ボディの内側に設けられている請求項7記載のダイ装置。
  9. 上記環状溝が、リング部材の内側に設けられている場合であって、複数個の噴射口がダイに形成されているときには、エア導入部は、該環状溝に連通しインデックスギヤに設けられた第1貫通孔と、該第1貫通孔及び複数個の噴射口に連通しダイホルダに設けられた第2貫通孔により構成されている請求項8記載のダイ装置。
  10. 上記環状溝が、リング部材の内側に設けられている場合であって、複数個の噴射口が、インデックスギヤの内側に配置されダイホルダを係止した状態で該インデックスギヤと一体的に回転し開口部を有する成形シリンダ用ピストンロッド部材に形成されているときには、エア導入部は、該環状溝及び複数個の噴射口に連通しインデックスギヤに設けられた第3貫通孔により構成されている請求項8記載のダイ装置。
  11. 上記環状溝が、支持ボディの内側に設けられている場合であって、複数個の噴射口が、ダイ内に組み込んだノズル部材の排出孔の両側に形成されているときには、エア導入部は、該環状溝を第1環状溝として、該第1環状溝に連通しインデックスギヤを支持している支持台に設けられた第4貫通孔と、該第4貫通孔に連通しダイホルダの下面に設けられた第2環状溝と、該第2環状溝及びノズル部材上面のT字型溝に連通しダイホルダに設けられた第6貫通孔と、該第5貫通孔及び複数個の噴射口に連通しノズル部材上面に設けられたT字型溝により構成されている請求項8記載のダイ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102011100680A1 (de) * 2011-05-06 2012-11-08 Iwk Verpackungstechnik Gmbh Transportvorrichtung und Verfahren zum Abführen von Schneidabfällen aus einer Verpackungsmaschine

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