JP2004105974A - 歯車軸および転造用平ダイス - Google Patents

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    • B21H5/027Making gear wheels, racks, spline shafts or worms with cylindrical outline, e.g. by means of die rolls by rolling using reciprocating flat dies, e.g. racks

Abstract

【課題】容易に組み付けられるスプラインや歯車を有する歯車軸及び係る歯車軸を加工する転造用平ダイスを提供。
【解決手段】未加工部であるテーパ面21と曲面に加工された第一の歯面面取り面22、第二の歯面面取り面23、および歯端面面取り面24又は稜線(108)から構成される面取り部を有する歯車軸の歯底部端15aから軸部付近の先端16までの延長部15を縮径する。転造用平ダイスは、外周転造ダイスと、外周転造用ダイスに隣接し、その合わせ面において同位置および同形状、そして30°から45°切り上げられた面取り歯溝を有する面取り形成部と、面取り形成部の上面に連続して高さが漸増する延長部形成面から構成する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インボリュートスプライン又は歯車を有する歯車軸のスプライン又は歯車の歯面の端面面取り、歯底面および歯底面近傍の軸の形状、及び、かかるスプライン又は歯車の歯面の端面面取り、歯底および歯底面近傍の軸を転造加工するための転造用平ダイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の変速機の軸部品などに用いられるスプライン転造部は、平ダイスによる転造加工後、熱処理され完成となる。軸部品と結合されるギアなどの相手部品はインボリュートスプライン穴をブローチ加工されており、圧入または滑合状態で組み込まれる。この組み込み作業においては、スプライン軸と穴のスプラインの位相を正確に合わせる必要があり、自動組み立てが困難である、そこで軸スプライン部の端面に面取りを施せば、ラフな位相決めで組み付け作業ができることは容易に想像できる。
【0003】
そこで、インボリュートスプラインや歯車の歯端部への歯面の面取り加工はエンドミル等のカッタにより可能であるが、一歯づつの切削加工を行う必要があり生産能力がない。一方、生産能率においてはるかに上をいく転造加工においては、歯車を転造する転造用平ダイスに、その歯筋が斜め上方になるように配設された面取り用平ダイスを併設して、歯車の転造と歯面の面取りを行っている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開平2−235538号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この転造用平ダイスにあっては、歯面の面取り形状は、歯先面の端部と歯の端面、前後の歯面の端部と歯の端面、前後の歯面の端部と歯の端面との境界部がそれぞれ面取りされているが、歯の端面は、ほぼ軸直角に形成されており、面取り角度も45°前後である。従って、スプラインや歯車の組み付け時に、相手側に容易に組みつけられる形状とは言い難い。本発明はかかる問題に鑑みて、転造用平ダイスのような量産可能な装置において加工することができ、かつ歯車及びスプライン軸組み付け時において容易に組み付けることができる面取り形状を有するスプライン及び歯車軸を提供する事である。また、かかるスプライン及び歯車軸を加工できる転造用平ダイスを提供する事である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、歯部のすくなくとも一端側に軸部が設けられ、かつ、歯面取りが施されたスプライン又は歯車を有する歯車軸において、前記スプライン又は歯車の歯底部端より軸方向に延びる前記軸部径より大径の延長部を有し、前記歯面取りを下方に軸を縦にして、前記歯面取りは、歯先面の端部より軸方向下方に先細りになる略台形面形状を有するテーパ面と、前記テーパ面の一の斜辺と該一の斜辺と同側の歯面端部と前記延長部とにそれぞれ隣接し、前記一の斜辺に沿って延びる第一の歯面面取り面と、前記第一の歯面面取り面とは前記歯先面中心として対称位置に配設された第二の歯面面取り面と、前記第一及び第二の歯面面取り面に隣接し、前記テーパ面の下辺から前記延長部を結ぶ斜辺を形成する歯端面面取り面と、を有し、かつ、前記延長部は、前記歯底部端より前記歯端面面取り面と延長部との接続部より外側までの延長部底部と、前記延長底部の外側端から延長部先端までの延長部先端部とからなり、前記延長部底部及び前記延長部先端部、または、前記延長部先端部が軸方向に向かって縮径されている歯車軸を提供することにより上記課題を解決した。
【0007】
(作用)
即ち、加工後の歯の端部は、歯先面の端部より軸方向に先細りとなるテーパ面から先の歯端面面取り部が、歯底部端より軸方向に延び、軸部径より大径の延長部に斜め方向に結ばれる斜辺を形成しているので、歯端面面取り部はスプライン又は歯車より斜め軸方向に延出する形になる。また、延長部底部、または、延長部先端部は、軸方向に向かって縮径する形状となる。そこで例えばスプラインの場合は軸の延長部が相手スプライン穴の歯が徐々に内径に近づき、また、歯端面面取り部の先端は相手スプライン歯の歯先空間から徐々に歯元空間に入る。したがって、延長部は相手スプラインの内径に容易に嵌入され、引き続いて歯端面面取り部は相手スプライン歯に容易に嵌入できる。さらに、歯端面面取り部は第一、第二の歯面面取り面に沿って滑るため、面取り側スプラインと相手スプラインとが容易にスプライン嵌入できる。歯車の場合も同様に、延長部、続いて面取り部により案内されるので、歯車等に容易に噛合い、組み付けが容易になる。なお、延長部底部は円筒状あるいは、延長部底部又は延長部先端部の形状は円すい形状の他、断面が凸状、凹状、縮径率が一定の弧状、あるいは2段、3段と徐々に縮径する形状としてもよい。
【0008】
略台形面形状を有するテーパ面と、テーパ面下辺から延びる歯端面面取り面は、できる限り、細い方がよい。そこで、請求項2の発明においては、歯部の少なくとも一端側に軸部が設けられ、かつ、歯面取りが施されたスプライン又は歯車を有する歯車軸において、前記スプライン又は歯車の歯底部端より軸方向に延びる前記軸部径より大径の延長部を有し、前記歯面取りを下方に軸を縦にして、前記歯面取りは、歯先面の端部より軸方向下方に先細りになる略三角形面形状を有するテーパ面と、前記テーパ面の頂点から下方に延びる稜線と、前記稜線と一方の歯面端部と前記延長部とにそれぞれ隣接して形成される第一の歯面面取り面と、前記第一の歯面面取り面とは前記稜線に対して対称位置に配設された第二の歯面面取り面とを有する歯車軸とした。
【0009】
歯端面面取り面が稜線となるので、略台形面形状に較べ、より組み付けが容易になる。後述する転造加工においては、略台形面形状を略三角形面形状になるように転造条件を与えるようにすると、転造による軸方向の延び等の歯毎の変化が現れやすくなり、面取り部が階段状になる。この階段状は外観上の影響が大きい。そこで、請求項3の発明においては、前記第一の歯面面取り面と、前記稜線と、前記第二の歯面面取り面の表面は、前記歯部の高さ方向に等高線状に形成された階段状の多数の面で形成された歯車軸とした。なお、階段状部分は面取り部軸方向に沿って等高線が形成されているので軸方向の抵抗はない。
【0010】
略台形面形状及び歯端面面取り面を、略三角形面形状及び稜線とした場合にも、前述したと略台形面形状の場合と同様に、前記延長部は、前記歯底部端より前記稜線と延長部との接続部より外側までの延長部底部と、前記延長底部の外側端から延長部先端までの延長部先端部とからなり、前記延長部底部及び前記延長部先端部、または、前記延長部先端部が軸方向に向かって縮径するのがよい(請求項4)。
【0011】
稜線及び歯面面取りの各面はほぼ平面形状でもよいが、転造加工でのダイスの形状を簡単にすべく、請求項5の発明においては、各面を曲面で形成し、前記第一の歯面面取り面と、前記歯端面面取り面又は稜線と、前記第二の歯面面取り面と、が面取り部を下方に軸を縦にして、かつ歯先面からみて底部が丸みを帯び末広がりの略V字形の面取りとなるようにした。これにより、転造時の平ダイスの形状、加工が容易になり、また、スプライン軸のスプライン穴への組みつけ、歯車の組み付けも簡単になり、嵌合もし易くなる。
【0012】
請求項1から5に記載のかかる歯車軸を製造するには、一対の平ダイスを対称位置に配置し、該平ダイス間に被転造物を回転可能に支持して平ダイス間に狭持し、平ダイスを相対的に移動させ被転造物外周にスプライン又は歯車及びスプライン歯面取り又は歯車歯面取りを塑性加工するための転造用平ダイスにおいて、前記転造用平ダイスは被転造物外周歯部を塑性加工する外周転造ダイスと前記外周転造ダイス側面に隣接する面取り形成用ダイスからなり、前記面取り形成用ダイスは前記被転造物外周歯部の軸方向端部を加工する面取り形成部と、前記面取り形成部の上面に連続する延長部形成面とからなり、前記面取り形成部に面取り歯溝が形成され、前記面取り歯溝の側面形状は前記外周転造ダイスに形成された外周転造部の歯溝の側面形状と同位置かつ同形状とされ、前記面取り形成部の上面と前記外周転造部の歯高は、前記面取り形成用ダイスと前記外周転造ダイスとの合わせ面において同一高さとされ、前記面取り歯溝は前記合わせ面から切り上げられており、さらに前記面取り形成部上面及び前記延長部形成面の高さ、または、前記面取延長形成面の高さが漸増するようにされていること、を特徴とする転造用平ダイスを用いることにより容易に行える(請求項6)。
【0013】
(作用)
即ち、一般形状の外周加工用の外周転造ダイスに沿って、面取り用形成ダイスを隣接して配置させて、外周転造に合わせて面取り転造を行う。このとき、面取り形成用ダイスの面取り歯溝の歯形形状は一般の平ダイスの歯形形状と同じで、かつ斜めに切り上げたものにすれば、請求項1から5歯車面取りが加工されるので、特別な歯形形状を設計する必要がない。また、面取り形成部は単に切り上げるだけなので加工も容易である。なお、面取り歯溝の側面の歯形形状は外周転造部の歯溝の歯形と同形状であり、外周転造ダイスの歯高と面取り形成用ダイスの上面とは合わせ面において同一高さとなる。インボリュート歯車の場合は直線ラック状になるが、転造による加工では塑性加工となるので各面取りは平面でなく曲面となる。この曲面はエッジ部も少なく、よりスムースな嵌合、組み付けが可能になる。
【0014】
特に、面取り形成部の上面、延長部形成面を合わせ面から徐々に高さが漸増する構成にすることにより、転造加工後の底部延長部および面取り部近傍を含む延長部は軸方向に徐々に縮径する形状に形成される。また、延長部形成面の高さを漸増する構造とすることにより、転造加工後の延長部先端部は、軸方向に縮径する形状に形成される。なお、漸増度が高いほど、延長部先端が押さえられ、転造により軸方向に張り出す余肉が延長部側よりテーパ面側に集中すると考えられ、テーパ面は略台形面形状から略三角形面形状になる傾向がある。また、バリなどの異常部の発生が抑制できるため、加工後に悩まされることがない。又、延長部は縮径率が一定の円すいの他、断面が凹状、凸状の弧状、あるいは2段、3段と徐々に縮径する形状となるように面取り形成部の上面、延長部形成面の形状を変化させてもよい。
【0015】
なお、本発明の転造平ダイスで、本発明のスプライン及び歯車軸を加工するためには、面取りを施す転造加工前のスプライン又は歯車の面取り側端面はテーパ状としておく必要がある。
【0016】
かかる転造用平ダイスは、スプライン又は歯車の転造と歯面面取りとを同時に行えるようにしたい。そこで、請求項7に記載の発明においては、前記外周転造部及び前記面取り歯溝を、食いつき歯部、仕上げ歯部、逃げ歯部から構成し、合わせ面において同形状及び同一高さとする構成にすることにより、従来と同様に一回の加工でスプライン又は歯車の面取り加工を行うようにした。
【0017】
面取り形成部の切り上げ角度αは、略V字型の面取りの開き角θに影響する。切り上げ角度αの値が小さいと開き角θが大きくなり、αが大きいとθが小さくなり、適正な面取り形状とならないばかりか面取り加工もできない。そこで、請求項5の発明においては、面取り部形成部上面に向かって切り上げられている面取り歯溝の切り上げ角αは外周転造部との合わせ面に対して30°以上45°以下にするようにした。これにより、スプライン又は歯車に適切な面取り形状を与えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、スプライン軸に適用した場合について、図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態を示すスプライン軸の面取りしたスプラインの面取り部の拡大斜視図(模式図)、図12は同スプライン軸の正面図であり、後述する加工状況を示す。図1および図12において、歯車軸7の両端には軸7a,7bが延び、図12でほぼ中央にスプライン11が形成されている。スプライン11は歯先13、歯底14、歯面11a、11bから構成されている。図12で見て、スプライン11の右端はテーパ10が形成され、この面は面取りされていない。スプライン11の左端側は、面取りが施されており、図1に示すように、スプライン11の歯底部14の端部である歯底端15aより軸方向に延び、軸部7bの径より大径の延長部15が設けられている。ここでは延長部15は徐々に縮径する形状とされている。また、延長部15の先端16は不定形形状である。この先端16は機械加工して成形してもよい。歯面取りは、テーパ面21と、第一の歯面面取り面と22、第二の歯面面取り面23と、歯端面面取り面24とから構成されている。
【0019】
テーパ面21は、歯端面面取り面24を下方に軸を縦にして、歯先面13の端部21cより軸方向下方に先細りになる略台形面形状をしている。この面は後述するように、転造加工前のテーパ面の加工残りであり、軸中心とした円すい面の一部となっている。第一の歯面面取り面22は、テーパ面21の一の斜辺21aとこの一の斜辺と同側の歯面11aの端部22aと延長部15との接続部22bでそれぞれ隣接し、一の斜辺21aに沿って延びている。第二の歯面面取り面23は、第一の歯面面取り面22とは歯先面13を中心として対称に配設され、テーパ面21の他の斜辺21bとこの他の斜辺と同側の歯面11bの端部23aと延長部15との接続部(図示しない)でそれぞれ隣接し、他の斜辺21bに沿って延びている。歯端面面取り面24は、第一及び第二の歯面面取り面22,23につなぎ部24a,24bで隣接し、テーパ面21の下辺21dから延長部15を結ぶ斜面を形成し、延長部15とは接続部24cで接続されている。延長部15はつなぎ部24a,24b近傍の第一及び第二の歯面面取り面22,23は転造によるアール形状となっている。さらに延長部15は、歯底部端15aより歯端面面取り面24と延長部との接続部24cの外側15dまでの延長部底部15bと、延長部底部の外側端15dから延長部先端16までの延長部先端部15cとから形成されており、延長部底部及び延長部先端部はそれぞれ角度の異なるテーパ状にされている。
【0020】
即ち、スプライン11の端部は、歯先面13の端部21cより軸方向に先細りになるテーパ面21から先の歯端面面取り部24が、延長部15に斜め方向に結ばれる斜面を形成しているので、歯端面面取り部24はスプライン斜め軸方向に延出する形になる。延長部15は徐々に縮径する形状に転造されているため、その傾きによりスプライン穴の歯の内径より小さくなり、また、歯端面面取り部24の先端は相手スプライン歯の歯先空間から徐々に歯元空間に入る。従って、歯端面面取り部24は相手スプライン歯に容易に嵌入できる。さらに、歯端面面取り部24は第一及び第二の歯面面取り部22,23に隣接しているので相手スプライン歯面が、第一、第二の歯面面取り面22,23に沿ってすべり、面取り側スプラインと相手スプラインとが容易にスプライン嵌合できる。
【0021】
次に、かかるスプライン軸を転造加工するための転造用平ダイス及び転造加工方法について実施の形態について図を参照して説明する。図2、3、4は本発明の実施の形態を示す転造用平ダイスの一方を示し、図2は外周転造ダイスの(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(b)のA−A線断面図、図3は面取り形成用ダイスの(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(b)のB−B線断面図である。図4は図3の(c)の拡大図、図5は図2、3を一体にした一対の転造用平ダイスで被転造物(以下ワークという)にスプライン転造加工を開始前の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、図6はスプライン及び面取り転造加工後、図7は後述する転造で生じる異常部を修正するための軸方向移動時、図8は異常部修正時、図9は加工完了時の説明図であってそれぞれ(a)は平面図、(b)は側面図である。また、図10は本発明の実施の形態で使用する転造前のワークの正面図、図11は本発明の実施の形態を示すスプライン転造及びスプライン端の面取りを同時転造した直後のワークの正面図であり、図2のA−A線(図3のB−B線)断面の近傍である。前述した図12は本発明の実施の形態を示すスプライン(外周面)転造及びスプライン端(歯面端)の面取りの異形部修正後のワークの正面図であり、図2のA−A(図3のB−B線)断面近傍を示す。
【0022】
図5に示すように、本発明の転造用平ダイス1および2は図2に示す長手方向に対し直角方向にスプライン加工用歯溝31が形成された外周転造部3を有する外周転造用ダイス51と、図3に示す面取り形成部4と延長部形成面47を有する面取り形成用ダイス52から構成される。面取り形成部はスプライン加工用歯溝31の側面31aと同形状の側面形状の面取り歯溝41を有する。
【0023】
図2、3、5に示すように、外周転造用ダイス51の側面32に面取り形成用ダイス52がその側面42を当接させて図示しないボルトで固定されている。外周転造部3は加工開始端35より、歯高が漸増する食いつき歯部36、歯高が一定の仕上げ歯部37、歯高が漸減する逃げ歯部38から形成されている。これに応じて、図3に示すように、面取り形成部の面取り歯溝41も同形状とされ、さらに、外周転造部3のスプライン加工用歯溝31に対応して面取り歯溝41が形成されており、面取り歯溝41の側面(合わせ面)42の歯形は、外周転造部3の側面32の歯形と互いに概ね一致するように設定されている。さらに、面取り歯溝41は外周転造ダイス51との合わせ面32から角度α(30°〜45°)で切り上がり、被転造物の歯面取りを形成する。また、面取り形成部の上面4、延長部形成面47は高さが漸増しており、被転造物の歯底近傍部、軸部までの延長部を転造する。面取り形成用ダイス最上面62は逃げ面であり、ワークとの接触がないようにされている。
【0024】
被加工物であるワーク7の素材の形状は図10に示すように軸7a,7bの一部に加工すべき円筒部8が設けられ、円筒部8の両側端部がそれぞれテーパ面9,10にされている。符号71はワークを回転保持するため芯押し具であり、72は芯押し具の先端が嵌合するようにされた芯だし穴である。本発明の実施の形態においては、図10で示すワーク7の円筒部8にスプラインを創成し、図10でみて左側テーパ部9側の歯面に面取りを施そうというものである。右側テーパ部10側は単に従来通りの歯面を形成するのみであり、面取りは行わない。係るワークを図5に示すように、図2、3に示す転造用平ダイス1と図2の歯溝方向軸に対して軸対称となるような転造用平ダイス2を一対として対称位置に平行に配置する。転造用平ダイス2の構成は転造平ダイス1と同様であり、転造用平ダイス1と同様な構成について同符号を付し説明を省略する。図5に示すようにワーク7を芯押し治具71で回転自在の支持し、ワーク7の円筒部左端8aが外周転造用ダイス51と面取り形成部4との合わせ面32(42)と一致するように食いつき歯部36側から平ダイス間1,2に挟持し、図示しない同期装置により平ダイス1,2を同期して相対的に移動させ転造加工を行う。
【0025】
まず食いつき歯部36から仕上げ歯部37にかけて、転造され図6に示すようにワーク7は逃げ歯部38に達する。この状態においては、図1、11に示すように、ワーク7の外周にスプライン部11と歯面取り、第一の歯面面取り面22、第二の歯面面取り面23、歯端面面取り面24が同時に転造加工され、左側テーパ面9は縮径、変形し、テーパ面21が残される。転造時に、合わせ面32における外周転造部3の歯溝31と面取り形成部4の面取り歯溝41の歯形が一致しているので、ワーク7のスプライン部11と面取りの幾何形状が概ね連続的となり、また、面取り歯溝41は角度αで切り上がりとなっているので、歯面の面取りである第一の歯面面取り面22、第二の歯面面取り面23、歯端面面取り面24は歯先13を挟んで歯面から軸方向にすぼまるように底部が丸みを帯びた略V字状のテーパ面に形成される。
【0026】
また、延長部15は面取り形成部の上面4及び延長部形成面47により転造加工され、その形状に習った形状に成形され、ここでは徐々に軸方向に縮径するテーパ形状とされている。面取り形成部の上面4が図1の延長部底部15bに転写され、延長部形成面47が図1の延長部先端部15cに転写され、面取り形成部の上面4と延長部形成面47との交線部4aが図1の延長部底部外側15dに転写される。歯面端面面取り面と延長部との接続部24cは交線部4aより面取り歯溝41側に形成され、延長部底部と延長部先端部との境界は接続部24cより外側となる。なお、転造による軸方向のはみ出しを、面取り形成部の上面41、延長部形成面47で押さえ、余肉を歯溝41に押し戻す形で面取り部を形成するので、面取り形成部の上面、延長部形成面、歯溝の形状寸法により面取り部の形状が変化する。また、延長部15の先端16は変形を制限するものがないので自由形状、例えば波状となり、テーパ端で未加工のテーパ面9が残っている。このとき先端16はダイスの延長部形成面47により押し込まれ、鋭利な角をなすことはない。未加工のテーパ面9と切り上げ角αはほぼ同じ値にされ、左側歯先近傍21cでは未加工のテーパ面9と曲面を同じくするテーパ面21が残るようにされている。転造前のテーパ面の一部を歯先側に残すことにより、転造時の素材の流れを容易、かつ明確にし、また、加工誤差の影響を少なくでき、合わせ面の盛り上がり、ばりの発生を少なくでき、転造加工が容易となる。ワーク右側面10はテーパ面に沿って面取りされることなくスプライン11の一部が形成される。
【0027】
なお、図6に示すまでのスプライン部11と面取りの転造加工では、外周転造用ダイス51と面取り形成部ダイス52の製作上の誤差、組み付けのずれにより、図11に示すように合わせ面歯面近傍21c,22a,23aに、若干の盛り上がり、ばり等の異常部17が発生することがある。そこで、図7に示すように、逃げ歯部38でワーク7を図示で右方向に移動、即ちワーク(被転造物)7を逆方向に回転させ、被転造軸7bと面取り形成用ダイスとが干渉しない距離だけ軸方向にLだけずらした後、図8及び図12に示すようにワークを逆転させ、再び仕上げ歯部37で、外周即ちスプライン転造加工を再度行う。これにより、歯面の盛り上がり、ばり等の異常部17を、仕上げ歯部37により押しつぶす。その後、ワーク7を正転させ図8に示すように転造用平ダイス1,2を移動させ、逃げ歯部38よりワーク7を取り出す。かかる工程により加工されたワーク7の加工完了時には、図1、11に示すような端面に面取りの付いた、歯面に盛り上がり、ばりのない良好なスプライン軸が得られる。
【0028】
なお、軸方向移動距離は1〜2mm程度でよい。また、ワーク7の歯底14と延長部15との合わせ面18(15a)にも誤差等による盛り上がり、ばり等の発生があるが、実際のスプライン組みつけ時等には歯底部14の干渉はほとんどないので、合わせ面の調整の精度を高くすることにより異常部の発生を少なくする程度でよい。また、実施の形態では、異常部17を除くため、軸方向移動、逆転等を行ったが他の方法でもよい。
【0029】
また、他のダイスの例として、図14に示すように、面取り形成部の上面4には勾配をつけず、面取延長部形成面47だけに勾配をつけるようにしても良い。こうしたダイスで形成される面取り形状は、図1における延長部先端部15cのみに縮径部が形成される。この場合は、面取り形成部の上面4に勾配をつけないので、製造が容易となる。
【0030】
面取り面は、図1の歯端面面取り面24の幅が小さい方がよい。そこで、図14に示すダイスを用いた第二の実施の形態について説明する。図13は第二の実施の形態を示す面取りしたスプラインの面取り部の拡大斜視図(模式図)である。なお、前述した図と同じ構成については、同符号を付し、説明の一部又は全部を省略する。図14に示す平ダイスの面取り延長部形成面47に付ける勾配を強くして転造すると、転造による肉の盛り上がりが大きくなり、図1で見られた台形状の面21はほとんど目立たなくなり、図13における103のような刃先面に連続した三角形状のテーパ面21(103)となり、図1面取り部で形成された歯端面面取り面24は、幅の狭い稜線108となる。このとき、延長部15の先端16は規制するものがないため自由形状であるが、面取り形成部4の勾配が強く設定されているので、縮径率が大きくなり、鋭利なばり状の形状とはならないという利点がある。また、図1と同様に、稜線108と一方の歯面端部22aと延長部15とにそれぞれ隣接して第一の歯面面取り面22が形成され、第一の歯面面取り面とは稜線に対して対称位置に第二の歯面面取り面23が設けられている。
【0031】
延長部形成面47の勾配を強くすると、転造時の軸方向の発生力が増大するため、図13において、第一の歯面面取り面22と、稜線108と、第二の歯面面取り面23の表面に、歯部の高さ方向に等高線状に形成された階段状の多数の面104,105,106、即ち、階段状の紋様が形成される。なお、テーパ面21,103は転造により盛り上がりの影響を受け変形する場合があることはいうまでもない。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明においては、歯の端部の軸方向は、歯面取りを下方に軸を縦にして、軸部までの延長部底部または延長部先端部が徐々に縮径され、軸方向にすぼまる形状となり、相手スプラインの内径に容易に嵌入され、続いて、歯先面の端部より軸方向下方に先細りになるテーパ面から先の歯端面面取り面が歯底部端より軸方向に延び、軸部径より大径の延長部に斜め方向に結ばれる斜面を形成させ、歯端面面取り面がスプライン又は歯車より斜め軸方向に延出する形にしたので、相手スプラインに容易にスプライン嵌合できる。さらに、加工された箇所においては、ばり等の異常部に悩まされることがない。また、歯車等の場合でも噛合い組み付けが容易になるスプライン又は歯車の端面の面取り形成部を有する歯車軸を提供するものとなった。また、請求項2、3、4の発明においては、歯端面面取り面を稜線としてさらに細くするようにしたので、より組み付けがし易いものとなった。
【0033】
また、請求項5に係る発明においては、各面取りを曲面で形成し、第一の歯面面取り面と、歯端面面取り面又は稜線と、第二の歯面面取り面とが、面取り部を下方に軸を縦に、歯先面からみて底部が丸みを帯び末広がりの略V字形の面取りとなるようにしたので、より組み付けの容易なスプライン及び歯車軸を提供するものとなった。
【0034】
かかる歯車軸は、一般形状の外周加工用の外周転造用ダイスに、歯面取りを施す面取り歯溝を有する面取り形成部と軸部までの延長部を加工する延長部形成面からなる面取り形成用ダイスを隣接させ、外周転造と同時に面取り転造を行って得られる。面取り歯溝の歯形形状は一般の平ダイスの歯形形状と同じで、かつ斜めに切り上げたものにすればよく、特別な歯形形状を設計する必要がなく、面取り形成部の加工も容易なので、従来の転造盤が使用でき、転造加工も簡単でスプラインや歯車の組み付けが容易な歯車軸を得ることができる。また、外周転造部及び面取り形成部を、食いつき歯部、仕上げ歯部、逃げ歯部から構成し、従来と同様に一回の加工でスプライン又は歯車の面取り加工及び延長部の形成を行うようにしたので、安価で大量生産可能なものとなった。面取り用形成部の切り上げ角度αを30°以上45°以下にし、スプライン又は歯車に適切な面取り形状を与えられるので、種々の条件でも容易に設計、試作、量産が可能なものとなった。また、面取り形成部の上面や延長部形成面との位置や角度をかえることにより、テーパ面を略台形面や略三角形面としたり、歯端面面取り面や稜線とすることができるなど、種々の面取り形状を得られるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すスプライン軸の面取りしたスプラインの面取り部の拡大斜視図(模式図)である。
【図2】本発明の実施の形態を示す転造用平ダイスを構成する外周転造部の(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(b)のA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す転造用平ダイスを構成する面取り形成部の(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(b)のB−B線断面である。
【図4】本発明の実施の形態を示す転造用平ダイスを構成する面取り形成部の断面図であり、図3(c)の拡大図である。
【図5】本発明の実施の形態を示し、図2、図3で示す一対の転造用平ダイスで被転造物(以下ワークという)にスプライン転造加工を開始前の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図6】本発明の実施の形態を示すスプライン及び面取り転造加工後の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図7】本発明の実施の形態を示すスプライン及び面取り軸方向移動時の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図8】本発明の実施の形態を示すスプライン及び面取り異常部修正時の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図9】本発明の実施の形態を示すスプライン及び面取り加工完了時の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図10】本発明の実施の形態で使用する転造前のワークの正面図である。
【図11】本発明の実施の形態を示すスプライン転造及びスプライン端の面取りを同時転造した直後のワークの正面図であり、図2のA−A線(図3のB−B線)断面近傍を示す断面図である。
【図12】本発明の実施の形態を示すスプライン(外周面)転造及びスプライン端(歯面端)の面取りの異形部修正後のワークの正面図であり、図2のA−A線(図3のB−B線)断面近傍を示す断面図である。
【図13】本発明の第二の実施の形態を示すスプライン軸の面取りしたスプラインの面取り部の拡大斜視図(模式図)である。
【図14】本発明の実施の形態を示す転造用平ダイスを構成する面取り形成部の他の例を示し、図3(c)の拡大図に相当する断面図である。
【符号の説明】
1、2   転造用平ダイス
3   外周転造部
4   面取り形成部の上面
7   歯車軸(被転造物・ワーク)
7a、7b 軸部
8   被転造物外周
11  歯部(スプライン又は歯車)
11a 一の斜辺と同側の歯面
11b 他の斜辺と同側の歯面
13 歯先面
15 延長部
15a 歯底部端
15b 延長部底部
15c 延長部先端部
15d 延長部底部の外側端(歯端面面取り面又は稜線と延長部との接続部の外方)
16 先端
21 テーパ面
21a テーパ面の一の斜辺
21b テーパ面の他の斜辺
21c 歯先面端部
21d テーパ面の下辺
22 第一の歯面面取り面、22a 第一の歯面端部
23 第二の歯面面取り面、23a 第二の歯面端部
24 歯端面面取り面
24c 歯端面面取り面又は稜線と延長部との接続部
31 歯溝
32、42 合わせ面、側面
36 食いつき歯部
37 仕上げ部(仕上げ歯部)
38 逃げ歯部
39 外周転造部の転造面上面
41 面取り歯溝
47 延長部形成面
51 外周転造用ダイス
52 面取り形成用ダイス
62 面取り形成用ダイス最上面
103(21) 略三角形面形状のテーパ面
104、105、106 階段状の多数の面
108 稜線
α  切り上げ角

Claims (8)

  1. 歯部のすくなくとも一端側に軸部が設けられ、かつ、歯面取りが施されたスプライン又は歯車を有する歯車軸において、前記スプライン又は歯車の歯底部端より軸方向に延びる前記軸部径より大径の延長部を有し、前記歯面取りを下方に軸を縦にして、前記歯面取りは、歯先面の端部より軸方向下方に先細りになる略台形面形状を有するテーパ面と、前記テーパ面の一の斜辺と該一の斜辺と同側の歯面端部と前記延長部とにそれぞれ隣接し、前記一の斜辺に沿って延びる第一の歯面面取り面と、前記第一の歯面面取り面とは前記歯先面中心として対称位置に配設された第二の歯面面取り面と、前記第一及び第二の歯面面取り面に隣接し、前記テーパ面の下辺から前記延長部を結ぶ斜辺を形成する歯端面面取り面と、を有し、かつ、前記延長部は、前記歯底部端より前記歯端面面取り面と延長部との接続部より外側までの延長部底部と、前記延長底部の外側端から延長部先端までの延長部先端部とからなり、前記延長部底部及び前記延長部先端部、または、前記延長部先端部が軸方向に向かって縮径されていること、を特徴とする歯車軸。
  2. 歯部の少なくとも一端側に軸部が設けられ、かつ、歯面取りが施されたスプライン又は歯車を有する歯車軸において、前記スプライン又は歯車の歯底部端より軸方向に延びる前記軸部径より大径の延長部を有し、前記歯面取りを下方に軸を縦にして、前記歯面取りは、歯先面の端部より軸方向下方に先細りになる略三角形面形状を有するテーパ面と、前記テーパ面の頂点から下方に延びる稜線と、前記稜線と一方の歯面端部と前記延長部とにそれぞれ隣接して形成される第一の歯面面取り面と、前記第一の歯面面取り面とは前記稜線に対して対称位置に配設された第二の歯面面取り面とを有していることを特徴とする歯車軸。
  3. 前記第一の歯面面取り面と、前記稜線と、前記第二の歯面面取り面の表面は、前記歯部の高さ方向に等高線状に形成された階段状の多数の面で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の歯車軸。
  4. 前記延長部は、前記歯底部端より前記稜線と延長部との接続部より外側までの延長部底部と、前記延長底部の外側端から延長部先端までの延長部先端部とからなり、前記延長部底部及び前記延長部先端部、または、前記延長部先端部が軸方向に向かって縮径されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の歯車軸。
  5. 前記各面取り面は曲面で形成され、前記第一の歯面面取り面と、前記歯端面面取り面又は稜線と、前記第二の歯面面取り面と、が面取り部を下方に軸を縦にして、かつ歯先面からみて底部が丸みを帯び、末広がりの略V字形の面取りであること、を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の歯車軸。
  6. 一対の平ダイスを対称位置に配置し、該平ダイス間に被転造物を回転可能に支持して平ダイス間に狭持し、平ダイスを相対的に移動させ被転造物外周にスプライン又は歯車及びスプライン歯面取り又は歯車歯面取りを塑性加工するための転造用平ダイスにおいて、前記転造用平ダイスは被転造物外周歯部を塑性加工する外周転造ダイスと前記外周転造ダイス側面に隣接する面取り形成用ダイスからなり、前記面取り形成用ダイスは前記被転造物外周歯部の軸方向端部を加工する面取り形成部と、前記面取り形成部の上面に連続する延長部形成面からなり、前記面取り形成部に面取り歯溝が形成され、前記面取り歯溝の側面形状は前記外周転造ダイスに形成された外周転造部の歯溝の側面形状と同位置かつ同形状とされ、前記面取り形成部の上面と前記外周転造部の歯高は、前記面取り形成用ダイスと前記外周転造ダイスとの合わせ面において同一高さとされ、前記面取り歯溝は前記合わせ面から切り上げられており、さらに前記面取り形成部上面及び前記延長部形成面の高さ、または、前記延長部形成面の高さが漸増するようにされていること特徴とする転造用平ダイス。
  7. 前記外周転造部及び前記面取り形成部は、食いつき歯部、仕上げ歯部、逃げ歯部からなることを特徴とする請求項6に記載の転造用平ダイス。
  8. 前記面取り歯溝の切り上げ角は前記外周転造部との合わせ面に対して30°以上45°以下にされていることを特徴とする請求項6又は7に記載の転造用平ダイス。
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