JP2004104707A - ディスプレイ装置およびディスプレイ表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】サービスセンターが必要とする情報を、所定のユーザの操作によりディスプレイ装置の画面上に表示して、この表示された情報を基にサービスセンターの担当者が速やかに適切な対応をとることができるディスプレイ装置およびディスプレイ表示方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ディスプレイ装置を構成する各種回路に対し動作状態を診断する自己診断手段を有するディスプレイ装置100において、製品の製造番号およびソフトウェアのバージョンならびに自己診断結果等を記録する記録手段とを備え、所定のキー操作により、この製造番号およびソフトウェアのバージョンならびに自己診断結果の読み出しを行ない画面5上に表示するようにしたものである。好ましくはこの自己診断結果としてこの各種回路の動作状態を一意に示すコードを画面5上に表示するようにしたものである。
【選択図】 図4
【解決手段】ディスプレイ装置を構成する各種回路に対し動作状態を診断する自己診断手段を有するディスプレイ装置100において、製品の製造番号およびソフトウェアのバージョンならびに自己診断結果等を記録する記録手段とを備え、所定のキー操作により、この製造番号およびソフトウェアのバージョンならびに自己診断結果の読み出しを行ない画面5上に表示するようにしたものである。好ましくはこの自己診断結果としてこの各種回路の動作状態を一意に示すコードを画面5上に表示するようにしたものである。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザからの問い合わせに対しサービスセンターが必要とする情報を所定のユーザの操作により画面上に表示するディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディスプレイ装置にはフロントパネルに製品名が記載されているものが多いとともに製造番号は背面に記載されているものが多い。またディスプレイ装置内部に自己診断機能を搭載したものも多いが、この自己診断機能を内蔵したディスプレイ装置で故障が発生した場合、電源の投入状態を表示している電源インジケータのLED等が特定のリズムで点滅などすることにより、故障の状態を知らせるものがあった。
また、ディスプレイ装置に不具合が生じた場合、ユーザはメーカーのサービスセンターに電話をして製品名と状況を説明して、メーカー側の修理担当のサービスマンによる出張修理や持ち込み修理などの対処法を問い合わせていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディスプレイ装置にはOEM製品等フロントパネルに製品名が記載されていないものがあり、故障時にサービスセンターに連絡する際、不便であった。
また、ディスプレイ装置にはフロントパネルに製品名が記載されているものが多いが、字が小さいことや他の特徴の略号なども併記されていて判読しづらく、故障時にサービスセンターに連絡する際、不便であった。
【0004】
近年のディスプレイ装置は同じ製品名であっても改良等のため生産ロットにより補修部品やソフトウェアのバージョンが異なることがあり、サービスセンターが修理依頼等の問い合わせを受けた際、製品名だけではなく、製造番号やソフトウェアのバージョンを知りたい場合がある。しかし製品名や製造番号は製品デザインの都合上、小さく目立たぬように記載されていて見つけにくく特に大型のディスプレイ装置などでは既に備えつけられているものを苦労して引き出して読み取らねばならず、また、ソフトウェアのバージョンは通常の使用では表示されるものではないため、サービスセンターとして欲しい情報がなかなか得られなかったという不都合があった。
【0005】
また、ディスプレイ装置では故障状態を電源インジケータ等の点滅状態で示す場合、サービスセンターに電話連絡しても例えば3秒間に2回点滅してるといったような点滅状態を口頭で説明するのは難しく、製品の診断結果をサービスセンターに正確に伝えられず、不便であった。
【0006】
之等の結果として、例えばユーザーがディスプレイ装置に何等かの不具合を感じてサービスセンターに連絡したときに、製品に関する情報や不具合の状態を正確にサービスセンターの担当者に伝達できないと、ディスプレイ装置の不具合について連絡を受けたサービスセンターの担当者はユーザが言うところのディスプレイ装置の不具合が故障であるのかそれとも故障ではなく例えばユーザが何等かの誤った操作により意図しない設定をしてしまった結果の仕様であるのか判断がつかず、結局は修理を担当するサービスマンがユーザ宅を訪問して現物のディスプレイ装置を調べて故障の有無を判断しなければならず、さらに実際に故障が検出された場合に例えば生産ロットの違いから適切な補修部品を手配できていなかったというような問題が生じていた。
【0007】
斯かる点に鑑み、本発明はサービスセンターが必要とする情報を、所定のユーザの操作によりディスプレイ装置の画面上に表示して、この表示された情報を基にサービスセンターの担当者が速やかに適切な対応をとることができるディスプレイ装置およびディスプレイ表示方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明ディスプレイ装置は、製品の製造番号を記録する記録手段を備え、所定のキー操作により、この製造番号の読み出しを行ない画面上に表示するようにしたものである。
【0009】
斯かる本発明によれば、サービスセンターが必要とする製造番号情報を、簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、生産ロットを特定できサービスの作業効率を向上させることができる。
【0010】
また本発明ディスプレイ装置は、製品の制御用ソフトウェアのバージョンを記録する記録手段を備え、所定のキー操作により、このソフトウェアのバージョンの読み出しを行ない画面上に表示するようにしたものである。
【0011】
斯かる本発明によれば、サービスセンターが必要とするソフトウェアのバージョン情報を、簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、サービスの作業効率を向上させることができる。
【0012】
また本発明ディスプレイ装置は、ディスプレイ装置を構成する各種回路に対し動作状態を診断する自己診断手段を有するディスプレイ装置において、自己診断結果を記録する記録手段を備え、所定のキー操作により、この自己診断結果の読み出しを行ない該自己診断結果を画面上に表示するようにしたものである。
【0013】
斯かる本発明によれば、製品の自己診断結果を簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、故障の有無さらには故障箇所を特定することができサービスの作業効率を向上させることができる。
【0014】
また本発明ディスプレイ装置は、ディスプレイ装置を構成する各種回路に対し動作状態を診断する自己診断手段を有するディスプレイ装置において、製品名、製造番号およびソフトウェアのバージョンならびに自己診断結果を記録する記録手段とを備え、所定のキー操作により、この製品名、製造番号およびソフトウェアのバージョンならびに自己診断結果の読み出しを行ない画面上に表示するようにしたものである。
【0015】
斯かる本発明によれば、サービスセンターが必要とする製品名、製造番号およびソフトウェアバージョン情報、並びに製品の自己診断結果を簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、故障の有無さらには故障箇所を特定することができるとともに、生産ロットおよび補修部品を特定することができ、サービスの作業効率を向上させることができる。
【0016】
また本発明ディスプレイ装置は、請求項3または4に記載のディスプレイ装置において、自己診断結果としてこの各種回路の動作状態を一意に示すコードを画面上に表示するようにしたものである。
【0017】
斯かる本発明によれば、自己診断結果として各種回路の動作状態を一意に示すコードを表示するようにしたので、故障箇所を簡単に特定することができ、サービスの作業効率を向上させることができる。
【0018】
また本発明ディスプレイ装置は、請求項1、2、3または4に記載のディスプレイ装置において、この所定のキー操作をリモートコマンダより行なうようにしたものである。
【0019】
斯かる本発明によれば、所定のキー操作をリモートコマンダより行なうことができるようにしたので、操作姿勢の自由度が大きく使い勝手よく操作することができ。
【0020】
本発明ディスプレイ表示方法は、ディスプレイ装置を構成する各種回路に対し動作状態を診断する自己診断手段と自己診断結果を記録する記録手段とを備え、この記録手段に対しこの各種回路の1回路につき1ビットを割り当て、該1ビットが割り当てられた各種回路分を含む数ビットの自己診断結果記録領域を確保し、自己診断後、この自己診断結果記録領域を所定ビットずつに等分割し、該等分割した数を桁数とするコードを自己診断結果として画面上に表示するようにしたものである。
【0021】
斯かる本発明によれば、自己診断の対象とする回路が多数ある中、自己診断結果を極めて簡素なコードにまとめて表示するようにしたので、非常に視認性よく故障の有無および故障箇所の特定が行なえる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して、本発明ディスプレイ装置およびディスプレイ表示方法の実施の形態の例としてテレビジョン受像機に本発明を適用した例につき説明する。
【0023】
図1はテレビジョン受像機(以下、テレビという)100の回路ブロックの一例を示す概略図である。1はアンテナ20が受信するテレビジョン放送信号を選択するチューナを示し、選択されたテレビジョン放送信号は増幅・復調回路2で増幅・復調され、映像信号処理回路3によりR、G、B信号に変換されてRGBドライバ4を経由してカラー陰極線管(カラーCRT)10に入力されるともに、音声信号は増幅・復調回路2により映像信号から分離され、音量コントローラ7、音声増幅回路8を経由してスピーカー9に供給される。
【0024】
そして、増幅・復調回路2にてテレビジョン放送信号より水平・垂直それぞれの同期信号を分離し、偏向回路6に入力してMPU(Micro Processing Unit)14の制御の下、水平・垂直偏向信号を生成して、カラーCRT10の偏向ヨークを動作させる。この同期信号はMPU14にも入力され、この同期信号を基に各種回路の制御が行なわれる。
【0025】
MPU14からのチャンネル選択コントロール信号がチャンネル選局を制御するチャンネルコントローラ5に入力されて、このチャンネルコントローラ5の出力信号によりチューナ1を制御し、テレビジョン放送信号の受信チャンネルの選局が行なわれる。同様に、MPU14からの音量調節コントロール信号により音量コントローラ7を制御して音量を制御し、この音量コントローラ7により制御された音声信号を音声増幅回路8を介してスピーカ9に供給する。また、MPU14は図示しない通信ラインを通じて後述する各種回路の状態を監視して自己診断を行なう如くしている。
【0026】
一方、テレビの遠隔操作が可能なリモートコマンダ(以下、リモコンという)11による制御信号は受光器12により検出・増幅され、テレビ100を制御するMPU14に制御信号として入力される。リモコン11による制御信号はMPU14により解析され、テレビの電源のON/OFF、チャンネル選択、音量調節、後述する製品名、製造番号、ソフトウェアのバージョン、自己診断結果表示等の各種設定や表示が行なわれる。
【0027】
さらに、文字フォントメモリ15は例えばワンタイムロムより構成し、チャンネル表示などの文字表示に用いる文字フォントデータが格納されており、バスラインを通じてMPU14に接続され、必要に応じてMPU14により読み出しが行なわれる。また、カラーCRT10への製品名、製造番号、ソフトウェアのバージョン、自己診断結果等の表示にはこのフォントデータを利用するようにしてもよい。図2にこれらの表示項目をテレビ100の画面5に表示した一例を示す。図2において、「MODEL」のKVXX−XXXXは製品名、「No.」のYYYYYYYYは製造番号、「VERSION」のZ.ZZZはソフトウェアのバージョン、「DIAG」の0000は自己診断結果を示すコードに相当する。
【0028】
またバスラインを通じてMPU14と接続する不揮発性メモリ16には受像機動作に必要な制御プログラムや自己診断プログラム等MPU14の実行すべきプログラムが格納されているとともに、これに加え工場出荷時には製品名、製造番号、ソフトウェアのバージョン等の情報が書き込まれている。また、自己診断を行う際の基準となる各種回路の正常値データが予め記録されるとともにテレビ100の電源ON時に内蔵の各種回路の自己診断を行ない、自己診断した結果のその各種回路の状態量も更新され格納される。
【0029】
操作キー13はテレビ100本体に装備されたスイッチ類で、リモコン11と同様に電源のON/OFF、チャンネル選択、音量調節、後述する製品名、製造番号、ソフトウェアのバージョン、自己診断結果表示等の各種設定の操作を行なう。
【0030】
次に、本例の自己診断の動作処理として主電源がON状態で自己診断を実行するようにした場合につき述べるが、自己診断を実行するタイミングはメーカや機種などにより異なるので、これに限定されるものではではない。
図3のフローチャートに示すように、まず、テレビ100本体の主電源スイッチをONし(ステップS1)リモコン11または操作キー13からの入力を待つ待機状態とし入力があるか監視する。次に、リモコン11または操作キー13を操作して制御信号がMPU14に送信(ステップS2)されたときにサービスコマンドかどうかを判断する(ステップS3)。このサービスコマンドはユーザがサービスセンターに問い合わせた際に、後述するようにサービスセンターの担当者がユーザに指示してリモコン11等から所定の操作を実施してもらうためものである。
【0031】
サービスコマンドでない場合、例えばリモコン11の「電源」ボタンを押すと(ステップS4)、MPU14が不揮発性メモリ16に書き込まれているプログラムにしたがって、増幅・復調回路2や映像信号処理回路3、チャンネルコントローラ5、音量コントローラ7の状態をチェックし(ステップS5)、このときの各部の状態量を不揮発性メモリ16に書き込む如くする(ステップS6)。次いで、その際に予め不揮発性メモリ16に与えられていた正常時の数値との比較を行ない(ステップS7)、この各部の状態量と正常値との比較処理において異常が認められない場合は正常動作処理が行なわれ、通常通りテレビジョン放送の視聴等を楽しむことができる(ステップS8)。
【0032】
上述のステップS4にてリモコン11の「電源」ボタンが押されなかった場合にはステップS2へ戻り、リモコン11のコマンド入力を待つ。
【0033】
次にステップS7での比較処理において、異常時には不揮発性メモリ16の後述する図4の自己診断結果格納領域に診断結果を書き込み(ステップS9)、インジケータLED(図示せず)を点滅させて異常が発生していることをユーザに知らせる(ステップS10)。このインジケータLEDは何等かの表示灯であればよく、例えば通常テレビに装備される電源投入状態を表す電源インジケータなどを利用するようにしてもよい。
【0034】
ステップS3の処理において、サービスコマンドを入力した場合、リモコン11の図示しない「電源」ボタンを押す(ステップS11)ことにより、文字フォントメモリ15に格納されたフォントデータ等を使用してテレビ100の画面に図2に示したような、製品名、製造番号、ソフトウェアのバージョンの情報とともに自己診断結果を表示(ステップS12)する。
【0035】
上述のステップS11にてリモコン11の「電源」ボタンが押されなかった場合にはステップS2へ戻り、リモコン11のコマンド入力を待つ。
【0036】
本例では、図4Aの自己診断結果保存例に示す如く、自己診断は例えば不揮発性メモリに16ビットの診断結果記録領域を確保しているとすると、診断すべき機能ブロック(チューナ、増幅・復調回路、・・・、メモリ)毎に1ビットずつ専用のビットが定められており、各機能ブロックはその中の状態を例えば0〜255に数値化しこの数値化した状態量と予め登録された正常値とが一致すれば正常として“0”、一致しなければ異常として“1”を書き込むようにする。図中LSB(least significant bit)は最下位ビット、MSB(most significant bit)は最上位ビットを示す。その16ビットのデータを画面上に表示すれば、16のブロックが正常であるか否かさらにはどの機能ブロックが故障しているのかを一意的に判断することができる。
【0037】
例えば、図4Bの自己診断結果例によれば、LSBから5番目と8番目のチャンネルコントローラおよび音声増幅回路部分それぞれに“1”が書き込まれているが、例えばこの16ビットを4ビットを1グループとする4つのグループに区切って4桁の16進数表示とすると、このチャンネルコントローラ部および音声増幅回路部が属するグループは16進数表示で9と表示することができ、その他のグループは各機能ブロックが正常であるので0となる。したがって、図4Bの右端に示す如く、この場合の自己診断結果を示すコードは16進数表示で“0090”と表わされる。尚、どの機能ブロックにも異常がない場合には、図2に示す如く“0000”と表示される。
【0038】
この自己診断結果の表示例を図4Cに示す。所定操作によりサービスコマンドを入力して診断結果表示処理を行うと、製品名(MODEL)、製造番号(No.)、ソフトウェアのバージョン(VERSION)に続いて、図3Cに示す如く「自己診断結果を示すコード(DIAG.) 90」が得られる。この表示例のように上2桁を省略して表示することもできる。この“90”という表示から不調箇所がチャンネルコントローラ5および音声増幅回路8であることが一意的に定められる。
【0039】
図5に上述のディスプレイ装置を利用したときの故障発生から修理までのプロセスの一例を示す。まず、図3のフローチャートに示す如くユーザがテレビ100の電源をオンしたときに自己診断処理によりインジケータLEDが点滅して異常をユーザに知らせる(1)、またはインジケータLEDに現れないテレビ100の何らかの不具合をユーザが感じた際、ユーザがサービスセンターに問い合わせの電話をかけてテレビ100が不調であることを伝えると(2)、サービスセンターの例えばカスタマーサービス部の担当者が所定の簡単なリモコン操作、または何らかの理由でリモコン11が使用できない場合は操作キー13の所定の簡単なキー操作を伝える。即ち、サービスコマンドを教示する(3)。
【0040】
例えばリモコン11で、「電源」ボタンを押して電源を切ってから「画面表示」、「チャンネル1」、「音量+」の順にボタンを押してから「電源」ボタンを押して電源ONする、あるいは、操作キー13では「チャンネル+」、「チャンネル−」、「音量+」、「音量−」を同時に押してから「電源」ボタンを押して電源ONするなどの操作を行う(4)と、MPU14により不揮発性メモリ16に格納されている製品名、製造番号、ソフトウェアのバージョン、自己診断結果を読み出し、文字フォントメモリ15の文字フォントデータを用いて、文字・記号表示信号を映像信号処理回路3に送り、RGBドライバ4を経由してカラーCRT10に、図4Cに示す如き「製品名(MODEL)」、「製造番号(No.)、「ソフトウェアのバージョン(VERSION)」、「自己診断結果(DIAG.)」が表示される(5)。
【0041】
この図4Cに示す如き自己診断結果表示モードは表示のみで、例えば表示中にリモコン11等のボタンを押しても製品内部のパラメータを変更することはできないので、上述のサービスコマンドのキー操作を他者に知られても何等不都合は生じない。換言すると、各メーカ毎に設定する所謂サービスモードの操作では、サービスマンが修理のため所定のボタン操作により表示の歪みや色合いの調整など各種の設定変更が行なえるが、ここではそのような操作ができてしまうとユーザにより誤って設定されるという不都合が生じてしまうので表示のみの機能としている。
【0042】
そこでユーザはカラーCRT10に表示された内容を順にサービスセンターの担当者に電話で伝える(6)。ちなみにこの表示は通常使用時のチャンネル表示等と同じか、もしくはより大きな文字で表示するようにして、視力の弱いお年寄りなどにも見易いものとすることが好ましい。
【0043】
サービスセンターではこのユーザより伝えられた上述する情報により、その場でサービスセンターのデータベースに照らし合わせて当該製品のロットで過去に発生している不具合を検索し(7)、該当するものがあれば、修理内容と費用・時間などをユーザに伝え(8)、そして担当者の話を聞いたユーザが当該製品の修理を望む場合(9)は出張修理の人員の手配(10)と補修部品の手配(11)とを進め、迅速に出張修理(12)を手配する如くする。
【0044】
また、該当する過去のデータがサービスセンターのデータベースにない場合には自己診断結果を基に補修部品の候補を数点挙げて出張修理を手配する。このようにした場合、ユーザの下へ部品を持って修理に赴いたものの故障箇所の部品ではなかったために再度別の部品を持って出張するといった無駄を省くことができ、サービスコストの削減が図れる。さらに、一度の出張修理で済ませることができるのでユーザに対してもサービスの向上が図れる。
【0045】
以上述べたようにサービスセンターの担当者は、ユーザから問い合わせに対し例えば「製品名は?」、「製造番号は?」、「バージョンは?」、「診断結果は?」などとユーザに訊ねるので、ユーザはカラーCRT100に表示された上述データを読み上げればよい。サービスセンターの担当者はユーザが読み上げたデータをサービスセンターのデータベースに入力することで、製品の不具合が故障であるのかユーザが誤って意図しない設定とした結果の仕様であるのかを判断することができる。
【0046】
仕様であればユーザに対し例えば「お客様の○○の操作により現在の△△の仕様となっております。」などの説明をし、一方、故障であれば入力された製造番号等からデータベースを参照することで、当該製品のロットで過去に他のユーザの下で発生した不具合の症状と対処法、費用・時間等の修理コストを導き出し、ユーザに明確に説明することができる。特に修理コストを含む具体的な話はユーザにとっては修理を依頼するかどうかの判断基準となるので大変有益な情報であると考えられる。
【0047】
またその製品のロットに適した補修部品や出張修理のサービスマンの手配も同時に行なえるため迅速な処理が可能となり、サービス性が向上し、かつサービスマンの出張回数も減らせることでサービスコストを削減することができる。
【0048】
本例はカラーCRTを備えるテレビジョン受像機につき述べたが、その他、液晶表示パネルを搭載するテレビジョン受像機にも適用でき、さらに、BSデジタルテレビジョン受像機等にも適用できる。この場合は、デジタル信号処理するデジタルブロックとテレビジョン信号制御ブロックに分けて本発明を適用するようにすることが考えられる。
【0049】
尚、本発明は上述した実施の形態の例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を取り得ることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】
斯かる本発明によれば、サービスセンターが必要とする製造番号情報を、簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、生産ロットを特定できサービスの作業効率を向上させることができる。
【0051】
斯かる本発明によれば、サービスセンターが必要とするソフトウェアのバージョン情報を、簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、サービスの作業効率を向上させることができる。
【0052】
斯かる本発明によれば、製品の自己診断結果を簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、故障の有無さらには故障箇所を特定することができサービスの作業効率を向上させることができる。
【0053】
斯かる本発明によれば、サービスセンターが必要とする製品名、製造番号およびソフトウェアバージョン情報、並びに製品の自己診断結果を簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、故障の有無さらには故障箇所を特定することができるとともに、生産ロットおよび補修部品を特定することができ、サービスの作業効率を向上させることができる。
【0054】
斯かる本発明によれば、自己診断結果として各種回路の動作状態を一意に示すコードを表示するようにしたので、故障箇所を簡単に特定することができ、サービスの作業効率を向上させることができる。
【0055】
斯かる本発明によれば、所定のキー操作をリモートコマンダより行なうことができるようにしたので、操作姿勢の自由度が大きく使い勝手よく操作することができる。
【0056】
斯かる本発明によれば、自己診断の対象とする回路が多数ある中、自己診断結果を極めて簡素なコードにまとめて表示するようにしたので、非常に視認性よく故障の有無および故障箇所の特定が行なえる。
【0057】
さらに上述する本発明の相乗効果として、使用中にユーザにとっての不具合が生じてサービスセンターに電話で問い合わせた際に、サービスセンターの担当者からの指示に従ってリモートコマンダを操作することで、製品名や製造番号、ソフトウェアのバージョン、自己診断結果のコードなどがディスプレイに表示されるので、ユーザはディスプレイに表示された内容を担当者に伝えることで、速やかにサービスセンターの必要とする情報を伝達でき、サービスセンターではデータベースにユーザからの情報を入力することで、仕様なのか故障なのかを判断でき、補修部品やサービスマンの手配、修理費用の計算をスムーズに行なうことができる。このことにより、サービスに懸かるコストを大幅に削減できるとともにユーザに対してサービスを向上させることができる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】テレビジョン受像機の回路ブロックの一例を示す概略図である。
【図2】テレビジョン受像機の画面表示例を示す線図である。
【図3】自己診断および診断結果表示処理手順を示すフローチャートである。
【図4】自己診断結果の保存および表示の一例を示す線図である。
【図5】故障発生から修理までのプロセスを示す線図である。
【符号の説明】
5・・・・画面、11・・・・リモートコマンダ、13・・・・操作キー、100・・・・テレビジョン受像機(ディスプレイ装置)、16・・・・不揮発性メモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザからの問い合わせに対しサービスセンターが必要とする情報を所定のユーザの操作により画面上に表示するディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディスプレイ装置にはフロントパネルに製品名が記載されているものが多いとともに製造番号は背面に記載されているものが多い。またディスプレイ装置内部に自己診断機能を搭載したものも多いが、この自己診断機能を内蔵したディスプレイ装置で故障が発生した場合、電源の投入状態を表示している電源インジケータのLED等が特定のリズムで点滅などすることにより、故障の状態を知らせるものがあった。
また、ディスプレイ装置に不具合が生じた場合、ユーザはメーカーのサービスセンターに電話をして製品名と状況を説明して、メーカー側の修理担当のサービスマンによる出張修理や持ち込み修理などの対処法を問い合わせていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディスプレイ装置にはOEM製品等フロントパネルに製品名が記載されていないものがあり、故障時にサービスセンターに連絡する際、不便であった。
また、ディスプレイ装置にはフロントパネルに製品名が記載されているものが多いが、字が小さいことや他の特徴の略号なども併記されていて判読しづらく、故障時にサービスセンターに連絡する際、不便であった。
【0004】
近年のディスプレイ装置は同じ製品名であっても改良等のため生産ロットにより補修部品やソフトウェアのバージョンが異なることがあり、サービスセンターが修理依頼等の問い合わせを受けた際、製品名だけではなく、製造番号やソフトウェアのバージョンを知りたい場合がある。しかし製品名や製造番号は製品デザインの都合上、小さく目立たぬように記載されていて見つけにくく特に大型のディスプレイ装置などでは既に備えつけられているものを苦労して引き出して読み取らねばならず、また、ソフトウェアのバージョンは通常の使用では表示されるものではないため、サービスセンターとして欲しい情報がなかなか得られなかったという不都合があった。
【0005】
また、ディスプレイ装置では故障状態を電源インジケータ等の点滅状態で示す場合、サービスセンターに電話連絡しても例えば3秒間に2回点滅してるといったような点滅状態を口頭で説明するのは難しく、製品の診断結果をサービスセンターに正確に伝えられず、不便であった。
【0006】
之等の結果として、例えばユーザーがディスプレイ装置に何等かの不具合を感じてサービスセンターに連絡したときに、製品に関する情報や不具合の状態を正確にサービスセンターの担当者に伝達できないと、ディスプレイ装置の不具合について連絡を受けたサービスセンターの担当者はユーザが言うところのディスプレイ装置の不具合が故障であるのかそれとも故障ではなく例えばユーザが何等かの誤った操作により意図しない設定をしてしまった結果の仕様であるのか判断がつかず、結局は修理を担当するサービスマンがユーザ宅を訪問して現物のディスプレイ装置を調べて故障の有無を判断しなければならず、さらに実際に故障が検出された場合に例えば生産ロットの違いから適切な補修部品を手配できていなかったというような問題が生じていた。
【0007】
斯かる点に鑑み、本発明はサービスセンターが必要とする情報を、所定のユーザの操作によりディスプレイ装置の画面上に表示して、この表示された情報を基にサービスセンターの担当者が速やかに適切な対応をとることができるディスプレイ装置およびディスプレイ表示方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明ディスプレイ装置は、製品の製造番号を記録する記録手段を備え、所定のキー操作により、この製造番号の読み出しを行ない画面上に表示するようにしたものである。
【0009】
斯かる本発明によれば、サービスセンターが必要とする製造番号情報を、簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、生産ロットを特定できサービスの作業効率を向上させることができる。
【0010】
また本発明ディスプレイ装置は、製品の制御用ソフトウェアのバージョンを記録する記録手段を備え、所定のキー操作により、このソフトウェアのバージョンの読み出しを行ない画面上に表示するようにしたものである。
【0011】
斯かる本発明によれば、サービスセンターが必要とするソフトウェアのバージョン情報を、簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、サービスの作業効率を向上させることができる。
【0012】
また本発明ディスプレイ装置は、ディスプレイ装置を構成する各種回路に対し動作状態を診断する自己診断手段を有するディスプレイ装置において、自己診断結果を記録する記録手段を備え、所定のキー操作により、この自己診断結果の読み出しを行ない該自己診断結果を画面上に表示するようにしたものである。
【0013】
斯かる本発明によれば、製品の自己診断結果を簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、故障の有無さらには故障箇所を特定することができサービスの作業効率を向上させることができる。
【0014】
また本発明ディスプレイ装置は、ディスプレイ装置を構成する各種回路に対し動作状態を診断する自己診断手段を有するディスプレイ装置において、製品名、製造番号およびソフトウェアのバージョンならびに自己診断結果を記録する記録手段とを備え、所定のキー操作により、この製品名、製造番号およびソフトウェアのバージョンならびに自己診断結果の読み出しを行ない画面上に表示するようにしたものである。
【0015】
斯かる本発明によれば、サービスセンターが必要とする製品名、製造番号およびソフトウェアバージョン情報、並びに製品の自己診断結果を簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、故障の有無さらには故障箇所を特定することができるとともに、生産ロットおよび補修部品を特定することができ、サービスの作業効率を向上させることができる。
【0016】
また本発明ディスプレイ装置は、請求項3または4に記載のディスプレイ装置において、自己診断結果としてこの各種回路の動作状態を一意に示すコードを画面上に表示するようにしたものである。
【0017】
斯かる本発明によれば、自己診断結果として各種回路の動作状態を一意に示すコードを表示するようにしたので、故障箇所を簡単に特定することができ、サービスの作業効率を向上させることができる。
【0018】
また本発明ディスプレイ装置は、請求項1、2、3または4に記載のディスプレイ装置において、この所定のキー操作をリモートコマンダより行なうようにしたものである。
【0019】
斯かる本発明によれば、所定のキー操作をリモートコマンダより行なうことができるようにしたので、操作姿勢の自由度が大きく使い勝手よく操作することができ。
【0020】
本発明ディスプレイ表示方法は、ディスプレイ装置を構成する各種回路に対し動作状態を診断する自己診断手段と自己診断結果を記録する記録手段とを備え、この記録手段に対しこの各種回路の1回路につき1ビットを割り当て、該1ビットが割り当てられた各種回路分を含む数ビットの自己診断結果記録領域を確保し、自己診断後、この自己診断結果記録領域を所定ビットずつに等分割し、該等分割した数を桁数とするコードを自己診断結果として画面上に表示するようにしたものである。
【0021】
斯かる本発明によれば、自己診断の対象とする回路が多数ある中、自己診断結果を極めて簡素なコードにまとめて表示するようにしたので、非常に視認性よく故障の有無および故障箇所の特定が行なえる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して、本発明ディスプレイ装置およびディスプレイ表示方法の実施の形態の例としてテレビジョン受像機に本発明を適用した例につき説明する。
【0023】
図1はテレビジョン受像機(以下、テレビという)100の回路ブロックの一例を示す概略図である。1はアンテナ20が受信するテレビジョン放送信号を選択するチューナを示し、選択されたテレビジョン放送信号は増幅・復調回路2で増幅・復調され、映像信号処理回路3によりR、G、B信号に変換されてRGBドライバ4を経由してカラー陰極線管(カラーCRT)10に入力されるともに、音声信号は増幅・復調回路2により映像信号から分離され、音量コントローラ7、音声増幅回路8を経由してスピーカー9に供給される。
【0024】
そして、増幅・復調回路2にてテレビジョン放送信号より水平・垂直それぞれの同期信号を分離し、偏向回路6に入力してMPU(Micro Processing Unit)14の制御の下、水平・垂直偏向信号を生成して、カラーCRT10の偏向ヨークを動作させる。この同期信号はMPU14にも入力され、この同期信号を基に各種回路の制御が行なわれる。
【0025】
MPU14からのチャンネル選択コントロール信号がチャンネル選局を制御するチャンネルコントローラ5に入力されて、このチャンネルコントローラ5の出力信号によりチューナ1を制御し、テレビジョン放送信号の受信チャンネルの選局が行なわれる。同様に、MPU14からの音量調節コントロール信号により音量コントローラ7を制御して音量を制御し、この音量コントローラ7により制御された音声信号を音声増幅回路8を介してスピーカ9に供給する。また、MPU14は図示しない通信ラインを通じて後述する各種回路の状態を監視して自己診断を行なう如くしている。
【0026】
一方、テレビの遠隔操作が可能なリモートコマンダ(以下、リモコンという)11による制御信号は受光器12により検出・増幅され、テレビ100を制御するMPU14に制御信号として入力される。リモコン11による制御信号はMPU14により解析され、テレビの電源のON/OFF、チャンネル選択、音量調節、後述する製品名、製造番号、ソフトウェアのバージョン、自己診断結果表示等の各種設定や表示が行なわれる。
【0027】
さらに、文字フォントメモリ15は例えばワンタイムロムより構成し、チャンネル表示などの文字表示に用いる文字フォントデータが格納されており、バスラインを通じてMPU14に接続され、必要に応じてMPU14により読み出しが行なわれる。また、カラーCRT10への製品名、製造番号、ソフトウェアのバージョン、自己診断結果等の表示にはこのフォントデータを利用するようにしてもよい。図2にこれらの表示項目をテレビ100の画面5に表示した一例を示す。図2において、「MODEL」のKVXX−XXXXは製品名、「No.」のYYYYYYYYは製造番号、「VERSION」のZ.ZZZはソフトウェアのバージョン、「DIAG」の0000は自己診断結果を示すコードに相当する。
【0028】
またバスラインを通じてMPU14と接続する不揮発性メモリ16には受像機動作に必要な制御プログラムや自己診断プログラム等MPU14の実行すべきプログラムが格納されているとともに、これに加え工場出荷時には製品名、製造番号、ソフトウェアのバージョン等の情報が書き込まれている。また、自己診断を行う際の基準となる各種回路の正常値データが予め記録されるとともにテレビ100の電源ON時に内蔵の各種回路の自己診断を行ない、自己診断した結果のその各種回路の状態量も更新され格納される。
【0029】
操作キー13はテレビ100本体に装備されたスイッチ類で、リモコン11と同様に電源のON/OFF、チャンネル選択、音量調節、後述する製品名、製造番号、ソフトウェアのバージョン、自己診断結果表示等の各種設定の操作を行なう。
【0030】
次に、本例の自己診断の動作処理として主電源がON状態で自己診断を実行するようにした場合につき述べるが、自己診断を実行するタイミングはメーカや機種などにより異なるので、これに限定されるものではではない。
図3のフローチャートに示すように、まず、テレビ100本体の主電源スイッチをONし(ステップS1)リモコン11または操作キー13からの入力を待つ待機状態とし入力があるか監視する。次に、リモコン11または操作キー13を操作して制御信号がMPU14に送信(ステップS2)されたときにサービスコマンドかどうかを判断する(ステップS3)。このサービスコマンドはユーザがサービスセンターに問い合わせた際に、後述するようにサービスセンターの担当者がユーザに指示してリモコン11等から所定の操作を実施してもらうためものである。
【0031】
サービスコマンドでない場合、例えばリモコン11の「電源」ボタンを押すと(ステップS4)、MPU14が不揮発性メモリ16に書き込まれているプログラムにしたがって、増幅・復調回路2や映像信号処理回路3、チャンネルコントローラ5、音量コントローラ7の状態をチェックし(ステップS5)、このときの各部の状態量を不揮発性メモリ16に書き込む如くする(ステップS6)。次いで、その際に予め不揮発性メモリ16に与えられていた正常時の数値との比較を行ない(ステップS7)、この各部の状態量と正常値との比較処理において異常が認められない場合は正常動作処理が行なわれ、通常通りテレビジョン放送の視聴等を楽しむことができる(ステップS8)。
【0032】
上述のステップS4にてリモコン11の「電源」ボタンが押されなかった場合にはステップS2へ戻り、リモコン11のコマンド入力を待つ。
【0033】
次にステップS7での比較処理において、異常時には不揮発性メモリ16の後述する図4の自己診断結果格納領域に診断結果を書き込み(ステップS9)、インジケータLED(図示せず)を点滅させて異常が発生していることをユーザに知らせる(ステップS10)。このインジケータLEDは何等かの表示灯であればよく、例えば通常テレビに装備される電源投入状態を表す電源インジケータなどを利用するようにしてもよい。
【0034】
ステップS3の処理において、サービスコマンドを入力した場合、リモコン11の図示しない「電源」ボタンを押す(ステップS11)ことにより、文字フォントメモリ15に格納されたフォントデータ等を使用してテレビ100の画面に図2に示したような、製品名、製造番号、ソフトウェアのバージョンの情報とともに自己診断結果を表示(ステップS12)する。
【0035】
上述のステップS11にてリモコン11の「電源」ボタンが押されなかった場合にはステップS2へ戻り、リモコン11のコマンド入力を待つ。
【0036】
本例では、図4Aの自己診断結果保存例に示す如く、自己診断は例えば不揮発性メモリに16ビットの診断結果記録領域を確保しているとすると、診断すべき機能ブロック(チューナ、増幅・復調回路、・・・、メモリ)毎に1ビットずつ専用のビットが定められており、各機能ブロックはその中の状態を例えば0〜255に数値化しこの数値化した状態量と予め登録された正常値とが一致すれば正常として“0”、一致しなければ異常として“1”を書き込むようにする。図中LSB(least significant bit)は最下位ビット、MSB(most significant bit)は最上位ビットを示す。その16ビットのデータを画面上に表示すれば、16のブロックが正常であるか否かさらにはどの機能ブロックが故障しているのかを一意的に判断することができる。
【0037】
例えば、図4Bの自己診断結果例によれば、LSBから5番目と8番目のチャンネルコントローラおよび音声増幅回路部分それぞれに“1”が書き込まれているが、例えばこの16ビットを4ビットを1グループとする4つのグループに区切って4桁の16進数表示とすると、このチャンネルコントローラ部および音声増幅回路部が属するグループは16進数表示で9と表示することができ、その他のグループは各機能ブロックが正常であるので0となる。したがって、図4Bの右端に示す如く、この場合の自己診断結果を示すコードは16進数表示で“0090”と表わされる。尚、どの機能ブロックにも異常がない場合には、図2に示す如く“0000”と表示される。
【0038】
この自己診断結果の表示例を図4Cに示す。所定操作によりサービスコマンドを入力して診断結果表示処理を行うと、製品名(MODEL)、製造番号(No.)、ソフトウェアのバージョン(VERSION)に続いて、図3Cに示す如く「自己診断結果を示すコード(DIAG.) 90」が得られる。この表示例のように上2桁を省略して表示することもできる。この“90”という表示から不調箇所がチャンネルコントローラ5および音声増幅回路8であることが一意的に定められる。
【0039】
図5に上述のディスプレイ装置を利用したときの故障発生から修理までのプロセスの一例を示す。まず、図3のフローチャートに示す如くユーザがテレビ100の電源をオンしたときに自己診断処理によりインジケータLEDが点滅して異常をユーザに知らせる(1)、またはインジケータLEDに現れないテレビ100の何らかの不具合をユーザが感じた際、ユーザがサービスセンターに問い合わせの電話をかけてテレビ100が不調であることを伝えると(2)、サービスセンターの例えばカスタマーサービス部の担当者が所定の簡単なリモコン操作、または何らかの理由でリモコン11が使用できない場合は操作キー13の所定の簡単なキー操作を伝える。即ち、サービスコマンドを教示する(3)。
【0040】
例えばリモコン11で、「電源」ボタンを押して電源を切ってから「画面表示」、「チャンネル1」、「音量+」の順にボタンを押してから「電源」ボタンを押して電源ONする、あるいは、操作キー13では「チャンネル+」、「チャンネル−」、「音量+」、「音量−」を同時に押してから「電源」ボタンを押して電源ONするなどの操作を行う(4)と、MPU14により不揮発性メモリ16に格納されている製品名、製造番号、ソフトウェアのバージョン、自己診断結果を読み出し、文字フォントメモリ15の文字フォントデータを用いて、文字・記号表示信号を映像信号処理回路3に送り、RGBドライバ4を経由してカラーCRT10に、図4Cに示す如き「製品名(MODEL)」、「製造番号(No.)、「ソフトウェアのバージョン(VERSION)」、「自己診断結果(DIAG.)」が表示される(5)。
【0041】
この図4Cに示す如き自己診断結果表示モードは表示のみで、例えば表示中にリモコン11等のボタンを押しても製品内部のパラメータを変更することはできないので、上述のサービスコマンドのキー操作を他者に知られても何等不都合は生じない。換言すると、各メーカ毎に設定する所謂サービスモードの操作では、サービスマンが修理のため所定のボタン操作により表示の歪みや色合いの調整など各種の設定変更が行なえるが、ここではそのような操作ができてしまうとユーザにより誤って設定されるという不都合が生じてしまうので表示のみの機能としている。
【0042】
そこでユーザはカラーCRT10に表示された内容を順にサービスセンターの担当者に電話で伝える(6)。ちなみにこの表示は通常使用時のチャンネル表示等と同じか、もしくはより大きな文字で表示するようにして、視力の弱いお年寄りなどにも見易いものとすることが好ましい。
【0043】
サービスセンターではこのユーザより伝えられた上述する情報により、その場でサービスセンターのデータベースに照らし合わせて当該製品のロットで過去に発生している不具合を検索し(7)、該当するものがあれば、修理内容と費用・時間などをユーザに伝え(8)、そして担当者の話を聞いたユーザが当該製品の修理を望む場合(9)は出張修理の人員の手配(10)と補修部品の手配(11)とを進め、迅速に出張修理(12)を手配する如くする。
【0044】
また、該当する過去のデータがサービスセンターのデータベースにない場合には自己診断結果を基に補修部品の候補を数点挙げて出張修理を手配する。このようにした場合、ユーザの下へ部品を持って修理に赴いたものの故障箇所の部品ではなかったために再度別の部品を持って出張するといった無駄を省くことができ、サービスコストの削減が図れる。さらに、一度の出張修理で済ませることができるのでユーザに対してもサービスの向上が図れる。
【0045】
以上述べたようにサービスセンターの担当者は、ユーザから問い合わせに対し例えば「製品名は?」、「製造番号は?」、「バージョンは?」、「診断結果は?」などとユーザに訊ねるので、ユーザはカラーCRT100に表示された上述データを読み上げればよい。サービスセンターの担当者はユーザが読み上げたデータをサービスセンターのデータベースに入力することで、製品の不具合が故障であるのかユーザが誤って意図しない設定とした結果の仕様であるのかを判断することができる。
【0046】
仕様であればユーザに対し例えば「お客様の○○の操作により現在の△△の仕様となっております。」などの説明をし、一方、故障であれば入力された製造番号等からデータベースを参照することで、当該製品のロットで過去に他のユーザの下で発生した不具合の症状と対処法、費用・時間等の修理コストを導き出し、ユーザに明確に説明することができる。特に修理コストを含む具体的な話はユーザにとっては修理を依頼するかどうかの判断基準となるので大変有益な情報であると考えられる。
【0047】
またその製品のロットに適した補修部品や出張修理のサービスマンの手配も同時に行なえるため迅速な処理が可能となり、サービス性が向上し、かつサービスマンの出張回数も減らせることでサービスコストを削減することができる。
【0048】
本例はカラーCRTを備えるテレビジョン受像機につき述べたが、その他、液晶表示パネルを搭載するテレビジョン受像機にも適用でき、さらに、BSデジタルテレビジョン受像機等にも適用できる。この場合は、デジタル信号処理するデジタルブロックとテレビジョン信号制御ブロックに分けて本発明を適用するようにすることが考えられる。
【0049】
尚、本発明は上述した実施の形態の例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を取り得ることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】
斯かる本発明によれば、サービスセンターが必要とする製造番号情報を、簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、生産ロットを特定できサービスの作業効率を向上させることができる。
【0051】
斯かる本発明によれば、サービスセンターが必要とするソフトウェアのバージョン情報を、簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、サービスの作業効率を向上させることができる。
【0052】
斯かる本発明によれば、製品の自己診断結果を簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、故障の有無さらには故障箇所を特定することができサービスの作業効率を向上させることができる。
【0053】
斯かる本発明によれば、サービスセンターが必要とする製品名、製造番号およびソフトウェアバージョン情報、並びに製品の自己診断結果を簡単なキー操作により画面上に表示するようにしたので、故障の有無さらには故障箇所を特定することができるとともに、生産ロットおよび補修部品を特定することができ、サービスの作業効率を向上させることができる。
【0054】
斯かる本発明によれば、自己診断結果として各種回路の動作状態を一意に示すコードを表示するようにしたので、故障箇所を簡単に特定することができ、サービスの作業効率を向上させることができる。
【0055】
斯かる本発明によれば、所定のキー操作をリモートコマンダより行なうことができるようにしたので、操作姿勢の自由度が大きく使い勝手よく操作することができる。
【0056】
斯かる本発明によれば、自己診断の対象とする回路が多数ある中、自己診断結果を極めて簡素なコードにまとめて表示するようにしたので、非常に視認性よく故障の有無および故障箇所の特定が行なえる。
【0057】
さらに上述する本発明の相乗効果として、使用中にユーザにとっての不具合が生じてサービスセンターに電話で問い合わせた際に、サービスセンターの担当者からの指示に従ってリモートコマンダを操作することで、製品名や製造番号、ソフトウェアのバージョン、自己診断結果のコードなどがディスプレイに表示されるので、ユーザはディスプレイに表示された内容を担当者に伝えることで、速やかにサービスセンターの必要とする情報を伝達でき、サービスセンターではデータベースにユーザからの情報を入力することで、仕様なのか故障なのかを判断でき、補修部品やサービスマンの手配、修理費用の計算をスムーズに行なうことができる。このことにより、サービスに懸かるコストを大幅に削減できるとともにユーザに対してサービスを向上させることができる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】テレビジョン受像機の回路ブロックの一例を示す概略図である。
【図2】テレビジョン受像機の画面表示例を示す線図である。
【図3】自己診断および診断結果表示処理手順を示すフローチャートである。
【図4】自己診断結果の保存および表示の一例を示す線図である。
【図5】故障発生から修理までのプロセスを示す線図である。
【符号の説明】
5・・・・画面、11・・・・リモートコマンダ、13・・・・操作キー、100・・・・テレビジョン受像機(ディスプレイ装置)、16・・・・不揮発性メモリ
Claims (7)
- 製品の製造番号を記録する記録手段を備え、
所定のキー操作により、前記製造番号の読み出しを行ない画面上に表示するようにしたことを特徴とするディスプレイ装置。 - 製品の制御用ソフトウェアのバージョンを記録する記録手段を備え、
所定のキー操作により、前記ソフトウェアのバージョンの読み出しを行ない画面上に表示するようにしたことを特徴とするディスプレイ装置。 - ディスプレイ装置を構成する各種回路に対し動作状態を診断する自己診断手段を有するディスプレイ装置において、
自己診断結果を記録する記録手段を備え、
所定のキー操作により、前記自己診断結果の読み出しを行ない該自己診断結果を画面上に表示するようにしたことを特徴とするディスプレイ装置。 - ディスプレイ装置を構成する各種回路に対し動作状態を診断する自己診断手段を有するディスプレイ装置において、
製品名、製造番号およびソフトウェアのバージョンならびに自己診断結果を記録する記録手段を備え、
所定のキー操作により、前記製品名、製造番号およびソフトウェアのバージョンならびに自己診断結果の読み出しを行ない画面上に表示するようにしたことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項3または4に記載のディスプレイ装置において、
自己診断結果として前記各種回路の動作状態を一意に示すコードを画面上に表示するようにしたことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3または4に記載のディスプレイ装置において、前記所定のキー操作をリモートコマンダより行なうようにしたことを特徴とするディスプレイ装置。
- ディスプレイ装置を構成する各種回路に対し動作状態を診断する自己診断手段と自己診断結果を記録する記録手段とを備え、
前記記録手段に対し前記各種回路の1回路につき1ビットを割り当て、該1ビットが割り当てられた各種回路分を含む数ビットの自己診断結果記録領域を確保し、
自己診断後、前記自己診断結果記録領域を所定ビットずつに等分割し、
該等分割した数を桁数とするコードを自己診断結果として画面上に表示するようにしたことを特徴とするディスプレイ表示方法。
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