JP2004103477A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1セパレータに酸化剤ガス流路36が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路36の流路中央部T1は、他の部分に比べて熱伝導性が小さく設定される。具体的には、平坦部40の側面40bを切り欠いて側面40cが形成されており、側面40a、40cの幅寸法H2は、側面40a、40b間の幅寸法H1に対して相当に幅狭に設定されている。
【選択図】図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体高分子電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体を有し、前記電解質膜・電極構造体が一対のセパレータにより挟持された燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜(陽イオン交換膜)からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極およびカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持することにより構成されている。この種の燃料電池は、通常、電解質膜・電極構造体およびセパレータを所定数だけ交互に積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
【0003】
この燃料電池において、アノード側電極に供給された燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)は、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。なお、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されているために、このカソード側電極において、水素イオン、電子および酸素が反応して水が生成される。
【0004】
ところで、この種の燃料電池は、低温起動される際に発電効率が低下するため、所望の発電状態に至るまでに相当な時間がかかってしまう。特に、氷点下での始動では、外部への放熱によって結露が発生し易く、生成水の排出性が低下して発電性能が低下するという不具合が指摘されている。
【0005】
そこで、例えば、特許文献1には、燃料電池スタックに外部電気回路が接続可能に設けられており、前記燃料電池スタックを構成する電解質膜・電極構造体の少なくとも一部の温度が水の凝固温度を超過するように、前記燃料電池スタックから前記外部電気回路に電流を供給する技術が開示されている。
【0006】
また、特許文献2には、燃料電池のカソード側に水素と空気との混合ガスを供給し、このカソード側の触媒により反応熱を生起させる技術が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特表2000−512068号公報(図3)
【特許文献2】
米国特許第6,103,410号公報(FIG.1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1では、自己発熱によって燃料電池スタックを低温から始動するため、始動に時間がかかり易く、特に氷点下での始動に長時間を要するという問題がある。また、上記の特許文献2では、発電用の水素の他に、始動時の自己発熱用の水素が必要である。これにより、水素タンクが大型化するとともに、付属機器が必要となって構造の複雑化およびコストの高騰が惹起されるという問題がある。
【0009】
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単かつ安価な構成で、低温始動を短時間で良好に行うことができ、発電性能の向上を図ることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る燃料電池では、電解質膜・電極構造体が一対のセパレータにより挟持されるとともに、前記電解質膜・電極構造体を構成する電極の面内中央部分と前記セパレータとの接触部位における熱伝導性が、前記電極の前記面内中央部分以外の面内外周部分と前記セパレータとの接触部位における熱伝導性よりも低く設定されている。
【0011】
このため、電極の面内中央部分から外部に熱が移動することを制限することができ、電解質膜・電極構造体を所望の温度まで迅速に加熱することが可能になる。これにより、特に氷点下始動時に、電極表面を速やかに0℃以上に加熱することができ、電圧低下を阻止して低温始動中に所定の負荷を確実に持続することが可能になる。
【0012】
しかも、電極の面内中央部分では、前記電極の面内外周部分よりも放熱量が少ない。従って、低温始動時の放熱量がより一層低減され、負荷の持続がより確実に遂行される。
【0013】
また、本発明の請求項2に係る燃料電池では、セパレータには、電極に反応ガスを供給するための反応ガス流路溝と、前記電極に接触する平坦部とが設けられるとともに、前記電極の面内中央部分に接触する前記平坦部の面積率が、前記電極の面内外周部分に接触する前記平坦部の面積率よりも低くなっている。
【0014】
具体的には、電極の面内中央部分に接触する部位を、他の部位に比べて幅狭に形成し、あるいは、前記接触する部位に切り欠きを設けている。これにより、面内中央部分の熱伝導性が、面内外周部分の熱伝導性よりも低くなって前記面内中央部分からの熱の移動が制限される。従って、簡単かつ安価な構成で、低温始動を短時間で良好に行うことができ、発電性能の向上を図ることが可能になる。
【0015】
さらに、本発明の請求項3に係る燃料電池では、セパレータには、電極に反応ガスを供給するための反応ガス流路溝と、前記電極に接触する平坦部とが設けられるとともに、前記平坦部は、前記電極の面内中央部分に接触する表面部位に粗面化処理、例えば、凹凸形状に加工する処理が施されている。このため、簡単な構成で、電極の面内中央部分に接触する表面部位の熱伝達性を低下させることができる。
【0016】
さらにまた、本発明の請求項4に係る燃料電池では、電極の面内中央部分とセパレータとの接触部位には、断熱層が設けられている。従って、電極の面内中央部分とセパレータとの接触部位からの放熱を確実に阻止し、低温始動を効率的に行うことが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10の要部分解斜視図である。
【0018】
燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12と、前記電解質膜・電極構造体12を挟持する第1および第2セパレータ14、16とを備える。電解質膜・電極構造体12と第1および第2セパレータ14、16との間には、後述する連通孔の周囲および電極面(発電面)の外周を覆って、ガスケット等のシール部材18が介装されている。
【0019】
燃料電池10の矢印B方向の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔20a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔22b、および燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔24bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
【0020】
燃料電池10の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔24a、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔22a、および酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔20bが、矢印C方向に配列して設けられる。
【0021】
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜26と、該固体高分子電解質膜26を挟持するアノード側電極28およびカソード側電極30とを備える(図1および図2参照)。
【0022】
アノード側電極28およびカソード側電極30は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層の表面に一様に塗布した電極触媒層とをそれぞれ有する。電極触媒層は、互いに固体高分子電解質膜26を介装して対向するように、前記固体高分子電解質膜26の両面に接合されている。シール部材18の中央部には、アノード側電極28およびカソード側電極30に対応して開口部34が形成されている。
【0023】
第1セパレータ14の電解質膜・電極構造体12側の面14aには、酸化剤ガス供給連通孔20aと酸化剤ガス排出連通孔20bとに連通する酸化剤ガス流路36が設けられる。図1および図3に示すように、酸化剤ガス流路36は、例えば、矢印B方向に蛇行しながら矢印C方向に延在する複数本の溝部(サーペンタイン溝部)38とカソード側電極30との間に形成されており、各溝部38間には、前記カソード側電極30に接触する平坦部40が設けられる。
【0024】
第1の実施形態では、カソード側電極30の面内中央部分に接触する平坦部40の面積率が、前記カソード側電極30の前記面内中央部分以外の面内外周部分に接触する前記平坦部40の面積率よりも低く設定される。面積率とは、面14aの一定面積内における平坦部40の面積割合をいう。
【0025】
具体的には、第1セパレータ14の面14aにおいて、カソード側電極30の面内中央部分に対応する流路中央部T1では、図4に示すように、平坦部40の矢印B方向に延在する側面40a、40bのうち、例えば、側面40bを内方に切り欠いて側面40cが形成される。側面40a、40c間の幅寸法H2は、側面40a、40b間の幅寸法H1に対して相当に小さな値に設定される。
【0026】
図1および図5に示すように、第2セパレータ16の電解質膜・電極構造体12側の面16aには、燃料ガス供給連通孔24aと燃料ガス排出連通孔24bとに連通する燃料ガス流路42が形成される。この燃料ガス流路42は、例えば、矢印B方向に蛇行しながら矢印C方向に延在する複数本の溝部(サーペンタイン溝部)44とアノード側電極28との間に形成されており、各溝部44間には、前記アノード側電極28に接触する平坦部46が設けられる。
【0027】
アノード側電極28の面内中央部分に接触する平坦部46の面積率は、前記アノード側電極28の面内外周部分に接触する前記平坦部46の面積率よりも低く設定される。第2セパレータ16では、第1セパレータ14と同様に、アノード側電極28の面内中央部分に対応する流路中央部T2において、平坦部46の幅寸法が他の部分の幅寸法に比べて幅狭に設定されている。
【0028】
第2セパレータ16の面16aとは反対の面16bには、図1に示すように、冷却媒体供給連通孔22aと冷却媒体排出連通孔22bとに連通する冷却媒体流路48が形成される。この冷却媒体流路48は、例えば、矢印B方向に延在する複数本の直線流路溝により構成される。
【0029】
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
【0030】
図1に示すように、燃料電池10内には、水素含有ガス等の燃料ガス、空気等の酸素含有ガスである酸化剤ガス、および純水やエチレングリコールやオイル等の冷却媒体が供給される。このため、酸化剤ガス供給連通孔20aから第1セパレータ14の酸化剤ガス流路36に酸化剤ガスが導入され、この酸化剤ガスが電解質膜・電極構造体12を構成するカソード側電極30に沿って移動する。また、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔24aから第2セパレータ16の燃料ガス流路42に導入され、電解質膜・電極構造体12を構成するアノード側電極28に沿って移動する。
【0031】
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード側電極30に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極28に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
【0032】
次いで、アノード側電極28に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔24bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、カソード側電極30に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔20bに沿って矢印A方向に排出される。
【0033】
さらに、冷却媒体供給連通孔22aに供給された冷却媒体は、第2セパレータ16の冷却媒体流路48に導入された後、矢印B方向に沿って流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体12を冷却した後、冷却媒体排出連通孔22bから排出される。
【0034】
この場合、第1の実施形態では、例えば、第1セパレータ14の流路中央部T1において、図4に示すように、平坦部40の側面40bを切り欠いて側面40cが形成されることにより、他の部分の幅寸法H1よりも相当に幅狭な幅寸法H2が設定されている。
【0035】
このため、カソード側電極30の面内中央部分に接触する平坦部40の面積率が、前記カソード側電極30の面内外周部分に接触する前記平坦部40の面積率よりも低くなっている。換言すると、カソード側電極30の面内中央部分と第1セパレータ14との接触部位における熱伝導性が、前記カソード側電極30の面内外周部分と前記第1セパレータ14との接触部位における熱伝導性よりも低く設定されている。
【0036】
これにより、燃料電池10の運転時に、カソード側電極30の面内中央部分から外部に熱が移動することを制限することができ、電解質膜・電極構造体12を所望の温度まで迅速に加熱することが可能になる。従って、特に氷点下始動時にカソード側電極30の電極表面を速やかに0℃以上に加熱することができ、電圧低下を阻止して低温始動中に所定の負荷を確実に持続することが可能になるという効果が得られる。
【0037】
しかも、カソード側電極30の面内中央部分では、このカソード側電極30の面内外周部分よりも放熱量が少ない。このため、低温始動時の放熱量がより一層低減され、負荷の持続がより確実に遂行される。
【0038】
なお、第2セパレータ16では、アノード側電極28の面内中央部分と前記第2セパレータ16との接触部位における熱伝導性が、前記アノード側電極28の面内外周部分と該第2セパレータ16との接触部位における熱伝導性より低く設定され、第1セパレータ14と同様の効果が得られる。これにより、簡単かつ安価な構成で、低温始動を短時間で良好に行うことができ、燃料電池10の発電性能を有効に向上させることが可能になるという利点がある。
【0039】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1セパレータ60の正面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3〜第5の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
【0040】
第1セパレータ60は、蛇行する酸化剤ガス流路62を設けるとともに、この酸化剤ガス流路62の流路中央部T3では、他の部分に比べて熱伝導性が低く設定される。具体的には、図7に示すように、流路中央部T3では、平坦部40が矢印B方向に所定の間隔毎に切り欠かれており、前記平坦部40間には、空間部64が形成される。
【0041】
従って、第2の実施形態では、カソード側電極(図示せず)の面内中央部分に接触する平坦部40の面積率が、前記カソード側電極の面内外周部分に接触する前記平坦部40の面積率よりも低くなっている。
【0042】
これにより、流路中央部T3から外部に熱が移動することを制限することができ、簡単かつ安価な構成で、低温始動を短時間で良好に行うことが可能になる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、平坦部40を所定の間隔毎に切り欠く代わりに、流路中央部T3内をエンボス状に構成してもよい。
【0043】
図8は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池を構成する第1セパレータ70の流路中央部T4の概略斜視説明図である。
【0044】
流路中央部T4において、平坦部40の表面には、粗面化処理が施されて凹凸面72が形成される。従って、平坦部40では、流路中央部T4における熱伝導性が、他の部分の熱伝導性よりも低く設定され、この流路中央部T4から外部への熱の移動を制限することが可能になる。これにより、低温始動を短時間で良好に行うことができる等、第1および第2の実施形態と同様の効果が得られる。
【0045】
図9は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池を構成する第1セパレータ80の流路中央部T5の概略斜視説明図である。
【0046】
この第1セパレータ80では、流路中央部T5において、平坦部40が部分的に所定の間隔毎に切り欠き部82を設けており、各切り欠き部82には、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の断熱材84が固着される。
【0047】
これにより、流路中央部T5には、断熱材84による断熱層が設けられ、カソード側電極(図示せず)の面内中央部分と第1セパレータ80との接触部位(流路中央部T5に対応する部位)からの放熱を確実に阻止することができる。従って、第4の実施形態では、低温始動を効率的に行うことが可能になる等、第1〜第3の実施形態と同様の効果が得られる。
【0048】
図10は、本発明の第5の実施形態に係る燃料電池を構成する第1セパレータ92およびカソード側電極94の流路中央部T6における概略斜視説明図である。
【0049】
カソード側電極94は、ガス拡散層内に、この拡散層の中央部(流路中央部T6に対応する部位)にポリテトラフルオロエチレンやエポキシ樹脂等の複数の断熱材96が、例えば、含浸等によって分散されている。
【0050】
これにより、第5の実施形態では、カソード側電極94に断熱材96を設けることによって断熱層が形成され、このカソード側電極94の面内中央部分とセパレータ92の平坦部40との接触部位からの放熱を確実に阻止することができる。このため、低温始動を効率的に行うことが可能になる等、第1〜第4の実施形態と同様の効果が得られる。
【0051】
なお、第2〜第5の実施形態では、第1セパレータ60、70、80および92について説明したが、第2セパレータ(図示せず)も同様に構成することができる。また、反応ガス流路(酸化剤ガス流路および燃料ガス流路)は、サーペンタインに限定されるものではなく、直線状流路であってもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明に係る燃料電池では、電解質膜・電極構造体を構成する電極の面内中央部分とセパレータとの接触部位における熱伝導性が、前記電極の面内外周部分と前記セパレータとの接触部位における熱伝導性よりも低く設定される。このため、電極の面内中央部分から外部に熱が移動することを制限することができ、電解質膜・電極構造体を所望の温度まで迅速に加熱することが可能になる。これにより、特に氷点下始動時に、電極表面を速やかに0℃以上に加熱することができ、電圧低下を阻止して低温始動中に所定の負荷を確実に持続することが可能になる。
【0053】
しかも、電極の面内中央部分では、前記電極の面内外周部分よりも放熱が少ない。従って、低温始動時の放熱がより一層低減され、負荷の持続がより確実に遂行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視図である。
【図2】前記燃料電池の一部断面説明図である。
【図3】前記燃料電池を構成する第1セパレータの正面説明図である。
【図4】前記第1セパレータの流路中央部の拡大説明図である。
【図5】前記燃料電池を構成する第2セパレータの正面説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1セパレータの正面説明図である。
【図7】前記第1セパレータの流路中央部の概略拡大説明図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る燃料電池を構成する第1セパレータの流路中央部の概略斜視説明図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る燃料電池を構成する第1セパレータの流路中央部の概略斜視説明図である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係る燃料電池を構成する第1セパレータおよびカソード側電極の流路中央部における概略斜視説明図である。
【符号の説明】
10…燃料電池 12…電解質膜・電極構造体
14、16、60、70、80、92…セパレータ
20a…酸化剤ガス供給連通孔 20b…酸化剤ガス排出連通孔
22a…冷却媒体供給連通孔 22b…冷却媒体排出連通孔
24a…燃料ガス供給連通孔 24b…燃料ガス排出連通孔
26…固体高分子電解質膜 28…アノード側電極
30、94…カソード側電極 36、62…酸化剤ガス流路
38、44…溝部 40、46…平坦部
42…燃料ガス流路 72…凹凸面
82…切り欠き部 84、96…断熱材
Claims (4)
- 固体高分子電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体を有し、前記電解質膜・電極構造体が一対のセパレータにより挟持された燃料電池であって、
前記電極の面内中央部分と前記セパレータとの接触部位における熱伝導性が、前記電極の前記面内中央部分以外の面内外周部分と前記セパレータとの接触部位における熱伝導性よりも低く設定されることを特徴とする燃料電池。 - 請求項1記載の燃料電池において、前記セパレータには、前記電極に反応ガスを供給するための反応ガス流路溝と、該電極に接触する平坦部とが設けられるとともに、
前記電極の面内中央部分に接触する前記平坦部の面積率が、前記電極の面内外周部分に接触する前記平坦部の面積率よりも低く設定されることを特徴とする燃料電池。 - 請求項1記載の燃料電池において、前記セパレータには、前記電極に反応ガスを供給するための反応ガス流路溝と、該電極に接触する平坦部とが設けられるとともに、
前記平坦部は、前記電極の面内中央部分に接触する表面部位に粗面化処理が施されることを特徴とする燃料電池。 - 請求項1記載の燃料電池において、前記電極の面内中央部分と前記セパレータとの接触部位には、断熱層が設けられることを特徴とする燃料電池。
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