JP2004103263A - 端子台 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の極はその略中央に位置する溝23を挟んで対向して配置される信号ケーブル取付部19、21を持つ。溝23の上部はチェック孔11に連通する。取付部19の上部は信号ケーブル挿入孔3、リリースボタン7を上/下方向にガイドするリリースボタンガイド孔25に連通する。取付部21の上部は信号ケーブル挿入孔5、リリースボタン9を上/下方向にガイドするリリースボタンガイド孔27に連通する。取付部19用の端子金具、取付部21用の端子金具として、2線式ブロック1の第1の極に対応する構成の端子金具ユニットである第1の端子金具ユニット29が介装される。第1の端子金具ユニット29は1線式ブロックに対応する第3の端子金具ユニットとの間で互換性を持つ。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプログラマブル・ロジック・コントローラ(以下、「PLC」と略記する)等の制御機器に用いられる端子台の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】実開昭60―186674号公報
上記公報には、外部の各種入/出力機器類に接続された信号ケーブルと、各種の回路部品との間を電気的に接続するための端子台が開示されている。この端子台は、一方の端面側に信号ケーブル取付部が、他方の端面側にスリットを有する基板取付部が、夫々設定されている。この端子台は、信号ケーブルの端部を、ねじ等の締結具により信号ケーブル取付部に取付固定し、回路部品を搭載したプリント配線基板の端部を、挿/脱自在にスリットに挿入した状態で、制御機器に組み込まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の端子台は、カードエッジ端子台と称されるもので、基板取付部を構成するスリットには、挿入されたプリント配線基板のプリント配線パターンと電気的に接続が可能な状態で該プリント配線基板の端部を挿/脱自在に挟持するばね部材(ばねコンタクト)が臨まされている。一方、信号ケーブル取付部は、該端子台の長手方向に沿って形成された2列の細長い段部と、該2列の細長い段部に千鳥状に形成された複数の貫通孔に夫々嵌合された複数個のねじ受け金具とを有し、1極当り2本(若しくは2本以上)の信号ケーブルを、個々のねじ受け金具に割り振られたねじで固定することにより取付可能な構造になっている(以下、「2線式」という)。なお、上記複数個の貫通孔が千鳥状に配置されている理由は、上記スリットに挿入されるプリント基板の表面側と裏面側の位置関係が反映されているためである。
【0004】
上述した従来の端子台では、ねじとねじ受け金具との間で信号ケーブルを締結する場合に、接続した信号ケーブルの端部には何れも圧着端子と称される丸孔の空いた端子や、Y字型の端子等が締結部品としてかしめられると共に、かしめられた圧着端子がねじ止めされる必要があるから、極数が多い場合には、かなりの作業量を要するという問題が生じる。しかも、上記作業を行うには、作業現場に圧着かしめ用の工具を備えておく必要がある。
【0005】
また、上記ねじ止め作業中に、ねじを紛失する虞があるので、ねじの管理に注意を注ぐ必要があったり、上記作業が完了した後であっても、定期的にねじの緩みを監視し、必要に応じて所謂増し締め等のメインテナンスを行わなくてはならないなどの、様々な非省力的な要素も存在している。そのため、上述した問題の解決と、作業工数の低減による省力化とを図ることが可能な端子台として、上記ねじ止め式の端子台に代えて、板ばねの挟着により信号ケーブルの端部を直接接続する速結式端子台の出現がユーザによって所望されるようになってきた。しかし、上記構成の速結式端子台を製品化すると、従来のねじ式の端子台が1極当り2本の信号ケーブル取付を行うのを基準にしているために、速結化することによって全ての極で2本の信号ケーブルを接続する2線式が一般的な要求仕様になってしまう。
【0006】
そのため、1極当り1本の信号ケーブルしか接続する必要のない箇所にも上記2線式の端子台を用いざるを得ないから、速結化により結果的に上記端子台が、無駄な部品を備えた割高な製品となってしまうという問題も生じる。更には、上記構成の端子台では、該端子台を上記プリント配線基板に上述した態様で仮に取付け(所謂仮止め)した状態や、上記信号ケーブルの端部を、各々のねじ受け金具にねじ等で締結せずに仮に挿着(所謂仮止め)した状態での導電性/絶縁性試験の実施が困難であるという問題も発生する。
【0007】
しかるに本発明の目的は、製品を構成する一部の部品の形状や構造を、PLC等における様々な機種に対応可能なように複数種類用意しておくだけで、多岐に亘る制御機器全般に対応できる速結式の端子台を提供することにある。
【0008】
また、本発明の別の目的は、制御機器用としてコスト的に無駄が無い使い勝手の良い状態で使用することができる速結式の端子台を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点に従う端子台は、絶縁性材料から成る筐体と、上記筐体の電線取付部に取付けられる電線と電気的に接続するために、上記筐体に取付固定された端子金具部材とを備え、上記筐体は、上記電線取付部が電極1極当り複数本の電線を取付可能に構成されており、上記端子金具部材が、上記電線取付部において電極1極当り複数本の電線と電気的に接続可能な第1の端子金具部材、又はその第1の端子金具部材との間で互換性を有する、上記電線取付部において電極1極当り1本の電線と電気的に接続可能な第2の端子金具部材のうちから選択された何れか一方の端子金具部材である。
【0010】
本発明の第1の観点に係る好適な実施形態では、上記筐体は、上記端子金具部材の取付固定される部位が上記筐体の内部空間であり、上記電線取付部が上記内部空間と上記内部空間に連通する電線挿入孔とを含み、上記筐体は、上記電線挿入孔及び上記内部空間を含む上側部材に、他の機器類と電気的に接続するための下側部材を嵌合することによって構成される。
【0011】
上記とは別の実施形態では、上記筐体の上記電線取付部が、上記端子台の導電性/絶縁性試験において使用される、上記内部空間に連通するチェック孔を更に備える。
【0012】
また、上記とは別の実施形態では、上記選択された端子金具部材が、上記筐体を構成する上記上側部材に上記下側部材を嵌合するに先立って、上記上側部材の上記内部空間に、上記電線挿入孔を通じて上記内部空間に挿入される電線と電気的に接続可能な状態で介装される。
【0013】
また、上記とは別の実施形態では、上記電線挿入孔を通じて上記内部空間に挿入される電線の端部が、上記内部空間に介装される略2つ折り状に屈曲された板ばねの上記電線挿入孔を塞ぐ方向に作用する付勢力によって上記内部空間に介装された上記端子金具部材に圧接された状態で固定される。
【0014】
また、上記とは別の実施形態では、上記筐体の上記上側部材に、上記内部空間に対する上記電線の挿/脱方向に沿って往復動可能で、上記板ばねを上記電線の挿入方向と略一致する方向に作用する押圧力によって少なくとも上記付勢力が無効になる位置まで変位させると共に、上記押圧力の解除によって上記変位させられた位置から少なくとも上記付勢力が有効になる位置まで復帰させるボタン部材を更に備える。
【0015】
また、上記とは別の実施形態では、上記板ばねにおける上記ボタン部材の押圧力を受ける部位が、上記ボタン部材からの押圧力を受けたときに、上記付勢力が無効になるよう、上記電線の挿/脱方向と平行若しくは略平行になり得る角度で屈曲させられている。
【0016】
更に、上記とは別の実施形態では、上記筐体の上記下側部材が、その底部に、回路基板を挿/脱自在に挿入するためのスリットと、そのスリットの長手方向に沿ってそのスリットの両側からそのスリットに千鳥状に臨ませた複数の、上記内部空間に連通する開口とを有し、上記端子金具部材は、上記端子金具部材の下部に形成された、上記回路基板と電気的に接触するための接触片が、対応する上記開口を通じて上記スリット内に臨むように上記内部空間に介装される。
【0017】
本発明の第2の観点に従う端子台は、絶縁性材料から成る筐体と、上記筐体の電線取付部に取付けられる電線と電気的に接続するために、上記筐体に取付固定された端子金具部材とを備え、上記筐体は、上記電線取付部が電極1極当り複数本の電線を取付可能に構成された第1の部位と、電極1極当り1本の電線を取付可能に構成された第2の部位とを含み、上記端子金具部材が、上記電線取付部において電極1極当り複数本の電線と電気的に接続可能な第1の端子金具部材、又はその第1の端子金具部材との間で互換性を有する、上記電線取付部において電極1極当り1本の電線と電気的に接続可能な第2の端子金具部材のうちから選択された何れか一方の端子金具部材である。
【0018】
本発明の第2の観点に係る好適な実施形態では、上記筐体は、上記端子金具部材の取付固定される部位が上記筐体の内部空間であり、上記電線取付部が上記内部空間と上記内部空間に連通する電線挿入孔とを含み、上記筐体は、上記電線挿入孔及び上記内部空間を含む上側部材に、他の機器類と電気的に接続するための下側部材を嵌合することによって構成される。
【0019】
上記とは別の実施形態では、上記筐体は、上記電線取付部の上記第1の部位が、上記端子台の導電性/絶縁性試験において使用される、上記内部空間に連通するチェック孔を更に備える。
【0020】
また、上記とは別の実施形態では、上記第2の端子金具部材が、上記端子台の導電性/絶縁性試験に際して使用される鰐口クリップを噛み合せるための突出部位を持つ。
【0021】
本発明の第3の側面に従う端子台は、絶縁性材料から成る筐体と、上記筐体の電線取付部に取付けられる電線と電気的に接続するために、上記筐体に取付固定された端子金具部材とを備え、上記筐体は、上記電線取付部が電極1極当り1本の電線を取付可能に構成されており、上記端子金具部材が、上記電線取付部において電極1極当り複数本の電線と電気的に接続可能な第1の端子金具部材、又はその第1の端子金具部材との間で互換性を有する、上記電線取付部において電極1極当り1本の電線と電気的に接続可能な第2の端子金具部材のうちから選択された何れか一方の端子金具部材である。
【0022】
本発明の第3の観点に係る好適な実施形態では、上記筐体は、上記端子金具部材の取付固定される部位が上記筐体の内部空間であり、上記電線取付部が上記内部空間と上記内部空間に連通する電線挿入孔とを含み、上記筐体は、上記電線挿入孔及び上記内部空間を含む上側部材に、他の機器類と電気的に接続するための下側部材を嵌合することによって構成される。
【0023】
上記とは別の実施形態では、上記第2の端子金具部材が、上記端子台の導電性/絶縁性試験に際して使用される鰐口クリップを噛み合せるための突出部位を持つ。
【0024】
本発明の第4の側面に従う端子台は、絶縁性材料から成る筐体と、上記筐体の電線取付部に取付けられる電線と電気的に接続するために、上記筐体に取付固定された端子金具部材とを備え、上記筐体は、上記電線取付部が電極1極当り複数本の電線を取付可能に、各電極毎に形成された複数の電線挿入孔と、これら電線挿入孔にのみ連通する各電極毎に形成された内部空間とを有し、上記端子金具部材が、上記各内部空間に介装されることにより、上記電線挿入孔を通じて対応する上記内部空間に挿入された複数本の電線同士の間のみを電気的に接続するように構成されている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る端子台の全体構成を示す平面図、図2は、図1に記載した端子台の全体構成を示す底面図、図3は、図1に記載した端子台のA―A´線断面図、図4は、図1に記載した端子台のB―B´線断面図である。
【0027】
本実施形態に係る端子台も、上記カードエッジ端子台の1種である。該端子台は、各種入/出力機器に接続された信号ケーブル端部を、上面に各極別に開口した複数の信号ケーブル挿入孔の何れかを通じて該端子台内部に設けた信号ケーブル取付部に挿着し、プリント配線基板の端部を、基板取付部である下面に開口したスリットに挿/脱自在に挿入した状態で制御機器本体に内蔵される。本実施形態に係る端子台では、ハウジングとして、適宜な絶縁性材料によって夫々別々に成形された信号ケーブル取付部を含む上側ブロックと、基板取付部を含む下側ブロックとを組付けることにより構成したもの(以下、「2線式ブロック」という)が用いられる。ここで、2線式ブロックとは、1極当り2本の信号ケーブルの端部を挿着可能な信号ケーブル取付部を内部空間に持つ各々の極が、多数連続的に配置された構成のものを指す。
【0028】
図1において、2線式ブロック(ハウジング)1を構成する上側ブロックの上面(以下、「2線式ブロック1の上面」という)には、対応する信号ケーブル取付部(19、21、37、39)(図3、図4に示す)に連通する1対の信号ケーブル挿入孔(3、5)が、夫々各極別に形成されている。これと共に、2線式ブロック1の上面には、各信号ケーブル挿入孔3に対応してリリースボタン7が、また、各信号ケーブル挿入孔5に対応してリリースボタン9が、夫々各極別に配置されている。
【0029】
各リリースボタン7は、信号ケーブルの端部を、対応する信号ケーブル挿入孔3を通じて信号ケーブル取付部(19、37)へ挿着するとき、及び信号ケーブルを、対応する信号ケーブル挿入孔3を通じて信号ケーブル取付部(19、37)から抜き取るときに、夫々押圧操作される。各リリースボタン9も、各リリースボタン7におけると同様に、信号ケーブルの端部を、対応する信号ケーブル挿入孔5を通じて信号ケーブル取付部(21、39)へ挿着するとき、及び信号ケーブルを、対応する信号ケーブル挿入孔5を通じて信号ケーブル取付部(21、39)から抜き取るときに、夫々押圧操作される。
【0030】
2線式ブロック1の上面には、更に、対応する信号ケーブル取付部(19、21、37、39)に連通するチェック孔11が、夫々リリースボタン7、9の中間位置に、各極別に形成されている。各チェック孔11は、該2線式ブロック1を有する端子台をプリント配線基板に所謂仮止めした状態や、信号ケーブルを該2線式ブロック1の各々の信号ケーブル挿入孔(3、5)に所謂仮止めした状態での導電性/絶縁性試験を行うに際して、例えばテストピン(図示しない)の挿入孔として使用される。
【0031】
2線式ブロック1を構成する下側ブロックの下面(以下、「2線式ブロック1の下面」という)には、図2に示すように、基板取付部として、上記制御機器を構成する回路部品を搭載したプリント配線基板の端部を挿入するために、該2線式ブロック1の長手方向に沿ってスリット13が形成されている。
【0032】
本実施形態では、該スリット13の長手方向の略全長に亘って、図2に示すように、各極別に設定された接触片突出用の開口(15、17)が、所謂千鳥状に該スリット13に臨まされている。換言すれば、本実施形態では、2線ブロック1は、接触片突出用の開口(15、17)、及びスリット13を含む下側ブロックが、例えば図3に示すような構造を持つ第1の極と、該下側ブロックが、例えば図4に示すような構造を持つ第2の極とが、1極置きに配置されるように構成されている。なお、図3は、図1のA―A´線断面から矢印方向を見たときの第1の極の断面構造を示し、また、図4は、図1のB―B´線断面から矢印方向を見たときの第2の極の断面構造を示す。
【0033】
図1に示した例では、2線式ブロック1において、同図の右端に位置する極を第1番目の極(基準の極)として、該第1番目の極を含む奇数番目に位置する全ての極が、図3で示した断面構造を持つ第1の極であり、一方、偶数番目に位置する全ての極が、図4で示した断面構造を持つ第2の極となっている。
【0034】
2線式ブロック1を、接触片突出用の開口(15、17)、及びスリット13を含む下方の部位の構造が異なる2種類の極を1極置きに交互に配置した構成とすることにより、2線式ブロック1の底面を、図2に示すような構成とすることができる。
【0035】
図3に示した断面構造を持つ第1の極では、接触片突出用の開口15がスリット13の左側(2線式ブロック1の正面側)に配置されており、一方、図4に示した断面構造を持つ第2の極では、接触片突出用の開口17がスリット13の右側(2線式ブロック1の背面側)に配置されている。
【0036】
図3に示すように、第1の極では、内部空間として、2つの信号ケーブル取付部(19、21)が形成されている。一方の信号ケーブル取付部19と、他方の信号ケーブル取付部21とは、該第1の極の略中央に位置する上下方向に細長く且つ幅が狭い溝23を挟んで互いに対向して設けられている。そして、溝23の上部は、上述したチェック孔11に連通している。信号ケーブル取付部19の上部は、上述した信号ケーブル挿入孔3に連通していると共に、該信号ケーブル挿入孔3に隣接して設けられた、リリースボタン7を上/下方向にガイドするためのリリースボタンガイド孔25にも連通している。信号ケーブル取付部21の上部も、信号ケーブル取付部19におけると同様に、上述した信号ケーブル挿入孔5に連通していると共に、該信号ケーブル挿入孔5に隣接して設けられた、リリースボタン9を上/下方向にガイドするためのリリースボタンガイド孔27にも連通している。
【0037】
本実施形態では、第1の極において、信号ケーブル取付部19用の端子金具、及び信号ケーブル取付部21用の端子金具として、2線式ブロック1(の第1の極)に対応する構成の端子金具ユニットである、第1の端子金具ユニット29が介装されている。
【0038】
信号ケーブル取付部19には、略2つ折りに屈曲され、基部31aを溝23内に没入され、溝23内において固定された板ばね31の揺動部31bが、(該揺動部31bの)先端部を第1の端子金具ユニット29の内周面に圧接した状態で配置されている。信号ケーブル取付部21にも、信号ケーブル取付部19におけると同様に、略2つ折りに屈曲され、基部33aを溝23内に没入され、溝23内において固定された、板ばね31と同一構成の板ばね33の揺動部33bが、(該揺動部33bの)先端部を第1の端子金具ユニット29の内周面に圧接した状態で配置されている。
【0039】
上記第1の端子金具ユニット29の内周面に対する板ばね31の圧接は、リリースボタン7の押圧操作(つまり、リリースボタン7の下方向への押込み)によって解除され、同様に、上記第1の端子金具ユニット29の内周面に対する板ばね33の圧接は、リリースボタン9の下方向への押込みによって解除される。板ばね31の圧接が解除された状態で、信号ケーブル取付部19に対する信号ケーブルの端部(図示しない)の挿着、及び信号ケーブル取付部19に挿着されている信号ケーブルの端部(図示しない)の、信号ケーブル取付部19からの抜き取りが可能になる。これと同様に、板ばね33の圧接が解除された状態で、信号ケーブル取付部21に対する信号ケーブルの端部(図示しない)の挿着、及び信号ケーブル取付部21に挿着されている信号ケーブルの端部(図示しない)の、信号ケーブル取付部21からの抜き取りも可能になる。
【0040】
チェック孔11の底部には、板ばね31、33の円弧状に折り曲げられた部位に接触した状態で上端部が平板状に屈曲された第1の端子金具ユニット29の頭部29bが臨まされている。頭部29bは、上述したような導電性/絶縁性試験を行うに際して、チェック孔11から挿入したテストピン(図示しない)の端部と、板ばね(31、33)、及び第1の端子金具ユニット29側との間の電気的接続を確保するために機能する。
【0041】
更に、図3に示した断面構造を持つ第1の極では、接触片突出用の開口15内に、第1の端子金具ユニット29の略2つ折りに屈曲された図3の右方向への付勢力を有する接触片29aが臨まされている。
【0042】
この接触片29aは、上記スリット13内に挿/脱自在に挿入される上述したプリント配線基板(図示しない)のプリント配線パターン(図示しない)に圧接することによって、信号ケーブル取付部(19、21)に挿着された信号ケーブル(図示しない)を介して、外部の各種入出力機器類と、制御機器を構成する回路部品との間の信号伝送路を形成する。
【0043】
次に、図4に示す第2の極は、下側ブロックの断面構造が、第1の極の下側ブロックの断面構造と異なる点と、2線式ブロック1に対応する構成の第2の端子金具ユニット57の接触片57aの向きが、第1の端子金具ユニット29の接触片29aの向きと逆である点とを除いて、残りの構成が図3で示した第1の極と同一である。
【0044】
即ち、第2の極においても、内部空間として2つの信号ケーブル取付部(37、39)を持ち、信号ケーブル取付部37、39の間に、2つの板ばね(41、43)の基部(41a、43a)を夫々没入して固定するための溝45を持つ。2つの板ばね(41、43)の揺動部(41b、43b)は、夫々対応する信号ケーブル取付部(37、39)内に突出している。また、信号ケーブル取付部37に対応してリリースボタンガイド孔47を、信号ケーブル取付部39に対応してリリースボタンガイド孔49を、夫々持ち、リリースボタンガイド孔47にはリリースボタン51が、リリースボタンガイド孔49にはリリースボタン53が、夫々介装されている。また、溝45の上部にチェック孔55を持ち、チェック孔55の底部には、2つの板ばね(41、43)の円弧状屈曲部位に接触した状態で第2の端子金具ユニット57の頭部57bが臨まされている。
【0045】
更に、図4に示した断面構造を持つ第2の極では、接触片突出用の開口17内に、第2の端子金具ユニット57の略2つ折りに屈曲された図4の左方向への付勢力を有する接触片57aが臨まされている。
【0046】
上述した構成の端子台は、以下のような工程を経て組み付けられる。
【0047】
まず、2線式ブロック1において、第1、第2の極の双方に共通の、図5に示す断面形状を持つ上側ブロック1aの所定部位に、リリースボタン7、9、第1の端子金具ユニット29、及び板ばね31、33と、リリースボタン51、53、第2の端子金具ユニット57、及び板ばね41、43とを1極置きに介装する。
【0048】
即ち、上側ブロック1aの、図1の右端に位置する極を第1番目の極として、そこから数えて奇数番目の各極には、リリースボタン7、9、第1の端子金具ユニット29、及び板ばね31、33を介装することによって、それら奇数番目の極を全て第1の極に設定する。また、上記第1番目の極から数えて偶数番目の各極には、リリースボタン51、53、第2の端子金具ユニット57、及び板ばね41、43を介装することによって、それら偶数番目の極を全て第2の極に設定する。
【0049】
次に、上述した態様で各々の部材(7、9、29、31、33、41、43、51、53、57)を介装した後の上側ブロック1aを、図6に示す断面形状1bと図7に示す断面形状1cとを1極置きに持つ2線式ブロック1の下側ブロックに嵌合させる。これによって、多数の極が並設され、且つ、図3に示した第1の極と図4に示した第2の極とが1極置きに配置された構成の2線式ブロック1の組み付け工程が終了する。
【0050】
図8は、図3に記載した2線式ブロック1(の第1の極)に対応する構成の第1の端子金具ユニット29の形状を示す正面図である。
【0051】
図8に示すように、第1の端子金具ユニット29は、本体部分が、略中心部に開口を有していて、略凸字状を呈している。第1の端子金具ユニット29は、既述のように、頭部29bをチェック孔11の底部に臨ませた状態で、また、接触片29aの先端部を接触片突出用の開口15からスリット13に臨ませた状態で、本体部分が上側ブロック1aの(第1の極に対応する部位)に嵌合される。
【0052】
図9は、図4に記載した2線式ブロック1(の第2の極)に対応する構成の第2の端子金具ユニット57の形状を示す正面図である。
【0053】
図9に示すように、第2の端子金具ユニット57も、第1の端子金具ユニット29におけると同様に、本体部分が、略中心部に略ロ字状の開口を有していて、略凸字状を呈している。第2の端子金具ユニット57も、第1の端子金具ユニット29におけると同様に、頭部57bをチェック孔55の底部に臨ませた状態で、また、接触片57aの先端部を接触片突出用の開口17からスリット13に臨ませた状態で、本体部分が上側ブロック1aの(第2の極に対応する部位)に嵌合される。
【0054】
ところで、1極につき接続を必要とする信号ケーブルの本数は、上記端子台を所望するユーザにおける外部の各種入/出力機器類の設置状況に応じて相違するから、1極につき2本の信号ケーブルの接続が必要な場合もあれば、1極につき1本の信号ケーブルの接続で済む場合もある。1極につき2本の信号ケーブルの接続を必要とするユーザに対しては、本実施形態に係る端子台を、そのままの状態で該ユーザに提供するだけで足りる。
【0055】
しかし、1極につき1本の信号ケーブルの接続だけで足りるユーザの需要に応じるために、上述した2線式ブロック1を持つ端子台に加えて、新たに、1極につき1本の信号ケーブルしか接続できない構成の1線式ブロックを製造し直すのは、不要な部品点数を削減でき、製品価格を安価にできるという利点がある反面で、保管すべき製品の種類が増加するから、製品の在庫管理に余分な手間とコストが掛かるという問題が生じる。
【0056】
そこで、本実施形態の変形例では、上述した2線式ブロック1を、1極当り2本の信号ケーブルを接続する用途と、1極当り1本の信号ケーブルしか接続しない用途のどちらにも対応可能なようにするために、上述した第1の端子金具ユニット29、及び第2の端子金具ユニット57に加えて、上記第1の極に対応する端子金具ユニットであって、1線式ブロックに対応する第3の端子金具ユニットと、上記第2の極に対応する端子金具ユニットであって、1線式ブロックに対応する第4の端子金具ユニットとを更に備えることとした。
【0057】
図10は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る端子台が備える(1線式ブロックに対応する)第3の端子金具ユニットの形状を示す正面図、図11は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る端子台が備える(1線式ブロックに対応する)第4の端子金具ユニットの形状を示す正面図である。
【0058】
図10に示すように、上記第3の端子金具ユニット59は、本体部分が、略矩形状を呈しており、本体部分の下方に設けられる接触片59aが、先端部を、図10から見て右方向、即ち、上述した第1の端子金具ユニット29の接触片29aの先端部と同一方向に突出するように形成されている。そして、上記本体部分の図10から見て左側の下部には、略Z字状に形成された、先端部が略球形状を呈する、鰐口クリップ(図示しない)を噛み合せるための端子ピン59bが設けられている。
【0059】
一方、上記第4の端子金具ユニット61も、上述した第3の端子金具ユニット59におけると同様に、図11に示すように、本体部分が、略矩形状を呈しており、本体部分の下方には、上述した接触片59aと同一形状の接触片61aが設けられている。また、上記本体部分の図11から見て左側の下部には、上記第3の端子金具ユニット59におけると同様に、略Z字状に形成された、先端部が略球形状を呈する、鰐口クリップ(図示しない)を噛み合せるための端子ピン61bが設けられている。しかし、第4の端子金具ユニット61は、接触片61aが、先端部を、図11から見て左方向、即ち、上述した第2の端子金具ユニット57の接触片57aの先端部の突出方向と同一方向に突出するように形成されている点で、上記第3の端子金具ユニット59と相違している。
【0060】
上記構成の第3の端子金具ユニット59は、上述した工程で(2線式ブロック1の)上側ブロック1aが、上述した(2線式ブロック1の、図6に示す断面形状1bと図7に示す断面形状1cとを1極置きに持つ)下側ブロックに嵌合されるに先立ち、第1の端子金具ユニット29に代えて、上記各々の第1の極に介装される。また、上記構成の第4の端子金具ユニット61も、第3の端子金具ユニット59におけると同様に、上側ブロック1aが、上述した(図6に示す断面形状1bと図7に示す断面形状1cとを1極置きに持つ2線式ブロック1の)下側ブロックに嵌合されるに先立ち、第2の端子金具ユニット57に代えて、上記各々の第2の極に介装される。
【0061】
つまり、本変形例では、2線式ブロック1の第1の極に対応する構成の第1の端子金具ユニット29、又は本来1線式ブロックの第1の極(詳細は後述する)に対応する構成の第3の端子金具ユニット59の何れか一方が、上述した上側ブロック1aへの下側ブロックの嵌合に先立ち、2線式ブロック1における各々の第1の極に対応する部位に、選択的に介装される。同様に、2線式ブロック1の第2の極に対応する構成の第2の端子金具ユニット57、又は本来1線式ブロックの第2の極(詳細は後述する)に対応する構成の第4の端子金具ユニット61の何れか一方が、上側ブロック1aへの下側ブロックの嵌合に先立ち、2線式ブロック1における各々の第2の極に対応する部位に、選択的に介装される。
【0062】
なお、第1の端子金具ユニット29に代えて第3の端子金具ユニット59が、第2の端子金具ユニット57に代えて第4の端子金具ユニット61が、夫々選択されたことによって、2線式ブロック1が1線式ブロックとして使用される場合には、図3で示したリリースボタン7、及び板ばね31と、図4で示したリリースボタン51、及び板ばね41は不要である。よって、これらの部材(7、31、41、51)の、2線式ブロック1への介装を行わないことによって、不要な部品点数を削減することができるので、上記端子台の製品価格を低下させることが可能になる。
【0063】
図12は、本発明の第2の実施形態に係る端子台の全体構成を示す平面図、図13は、図12に記載した端子台の全体構成を示す底面図、図14は、図12に記載した端子台のC―C´線断面図、図15は、図12に記載した端子台のD―D´線断面図である。
【0064】
本実施形態に係る端子台では、ハウジング71が、連続的に配置された比較的少数の2線式ブロック73と、連続的に配置された比較的多数の1線式ブロック75とから成っており、上記複数の2線式ブロック73、及び上記複数の1線式ブロック75が、適宜な絶縁性材料によって一体的に成形されている。
【0065】
2線式ブロック73は、本発明の第1の実施形態に係る2線式ブロック1が持つ第1の極(図3で示した断面構造と同一の断面構造を持っている)を2つ、第2の極(図4で示した断面構造と同一の断面構造を持っている)を1つ夫々持っている。2線式ブロック73において、図12の右端に位置する極と、それから1つ置いた極とが、図3で示した断面構造を持つ第1の極であり、これら2つの極に挟まれた1つの極が、図4で示した断面構造を持つ第2の極となっている。
【0066】
一方、1線式ブロック75は、図12におけるその(1線式ブロック75の)右端に位置する極を第1番目の極(基準の極)として、該第1番目の極を含む奇数番目に位置する全ての極が、図14で示した断面構造を持つ第3の極であり、一方、偶数番目に位置する全ての極が、図15で示した断面構造を持つ第4の極となっている。
【0067】
上側ブロック71aにおける2線式ブロック73の第1の極に対応する部位に、第1の端子金具ユニット29を、第2の極に対応する部位に、第2の端子金具ユニット57を、夫々介装する。また、上側ブロック71aにおける1線式ブロック75の第3の極に対応する部位に、第3の端子金具ユニット59を、第4の極に対応する部位に、第4の端子金具ユニット61を、夫々介装する。これら端子金具ユニット(29、57、59、61)や、上述した各々の部材の所定部位への介装が完了した後、上側ブロック71aに、図6で示した断面形状(1b)と同一の断面形状、及び図7で示した断面形状(1c)と同一の断面形状を1極置きに持つ下側ブロックを嵌合することによって、本実施形態に係る端子台が備える(2線式ブロック73と、1線式ブロック75とから成る)ハウジング71の組み付け工程が終了する。
【0068】
本実施形態においても、上述した第1の実施形態の変形例におけると同様に、2線式ブロック73の第1の極に対応する部位に、第1の端子金具ユニット29に代えて第3の端子金具ユニット59を、第2の極に対応する部位に、第2の端子金具ユニット57に代えて第4の端子金具ユニット61を介装して、2線式ブロック73を1線式ブロックとして用いることとすれば、不要な部品点数を削減することができるので、上記端子台の製品価格を低下させることが可能になる。
【0069】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
【0070】
例えば、第1の実施形態に係るハウジング(2線式ブロック)1や、第2の実施形態に係るハウジング71(2線式ブロック73と1線式ブロック75とを含む)に代えて、上述した1線式ブロック75のみから成るハウジングを用いて、該ハウジングの第3の極に対応する部位に、第3の端子金具ユニット59を、第4の極に対応する部位に、第4の端子金具ユニット61を、夫々介装するようにしても良いし、第3の極に対応する部位に、第3の端子金具ユニット59に代えて第1の端子金具ユニット29を介装し、第4の極に対応する部位に、第4の端子金具ユニット61に代えて第2の端子金具ユニット57を介装して、1極当り1本の信号ケ−ブルを接続するための端子台として使用することもできる。
【0071】
また、上述した第2の実施形態では、2線式ブロック73の第1の極に対応する部位には、第1の端子金具ユニット29を、第2の極に対応する部位には、第2の端子金具ユニット57を、そのまま介装した状態で、1線式ブロック75の第3の極に対応する部位に、第3の端子金具ユニット59に代えて第1の端子金具ユニット29を、第4の極に対応する部位に、第4の端子金具ユニット61に代えて第2の端子金具ユニット57を介装して、1極当り1本の信号ケーブルを接続するための端子台として使用することもできる。
【0072】
更に、上述した各板ばね(31、33、41、43)における対応する各リリースボタン(7、9、51、53)の押圧力を受ける部位を、各リリースボタン(7、9、51、53)からの押圧力を受けたときに、各板ばね(31、33、41、43)からの付勢力が無効になるよう、信号ケーブル(図示しない)の挿/脱方向と平行若しくは略平行になり得る角度で屈曲させた構成にすることもできる。これによって、信号ケーブル(図示しない)の挿/脱作業を行うに際して、敢えて上記各リリースボタン(7、9、51、53)の押圧を継続する必要がなくなるため、作業性の向上が期待できる。
【0073】
なお、第1の実施形態に係る端子台において、上側ブロック1aに嵌合する下側ブロックとして、接触片突出用の開口15、17を形成していないものを用い、且つ、第1の端子金具ユニット29及び第2の端子金具ユニット57に、接触片29a、57aを有しないものを用いて2線式ブロック1を形成すれば、該端子台を、各極の信号ケーブル取付部(19、21、37、39)に挿着された各対の信号ケーブル同士間を短絡させるための端子台として使用することもできる。また、第2の実施形態に係る端子台においても、2線式ブロック73の部位に嵌合する下側ブロックの部位に接触片突出用の開口15、17を形成していないものを用い、第1の端子金具ユニット29及び第2の端子金具ユニット57に、接触片29a、57aを有しないものを用いることで、該端子台を、部分的ではあるが各極の信号ケーブル取付部(19、21、37、39)に挿着された各対の信号ケーブル同士間を短絡させるための端子台として使用することもできる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、製品を構成する一部の部品の形状や構造を、PLC等における様々な機種に対応可能なように複数種類用意しておくだけで、多岐に亘る制御機器全般に対応できる速結式の端子台を提供することができる。
【0075】
また、本発明によれば、制御機器用としてコスト的に無駄が無い使い勝手の良い状態で使用することができる速結式の端子台を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る端子台の全体構成を示す平面図。
【図2】図1に記載の端子台の全体構成を示す底面図
【図3】図1に記載の端子台のA―A´線断面図。
【図4】図1に記載の端子台のB―B´線断面図。
【図5】第1、第2の極の双方に共通の構造を持つ、2線式ブロックを構成する上側ブロックの断面形状を示した図。
【図6】2線式ブロックを構成する下側ブロックにおける、第1の極に対応する部位の断面形状を示した図。
【図7】2線式ブロックを構成する下側ブロックにおける、第2の極に対応する部位の断面形状を示した図。
【図8】図3に記載の2線式ブロック(の第1の極)に対応する構成の第1の端子金具ユニットの形状を示す正面図。
【図9】図4に記載の2線式ブロック(の第2の極)に対応する構成の第2の端子金具ユニットの形状を示す正面図。
【図10】本発明の第1の実施形態の変形例に係る端子台が備える(1線式ブロックの第1の極に対応する)第3の端子金具ユニットの形状を示す正面図。
【図11】本発明の第1の実施形態の変形例に係る端子台が備える(1線式ブロックの第2の極に対応する)第4の端子金具ユニットの形状を示す正面図。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る端子台の全体構成を示す平面図。
【図13】図12に記載の端子台の全体構成を示す底面図。
【図14】図12に記載の端子台のC―C´線断面図。
【図15】図12に記載の端子台のD―D´線断面図。
【符号の説明】
1、71 ハウジング
3、5 信号ケーブル挿入孔
7、9、51、53 リリースボタン
11、55 チェック孔
13 スリット
15 接触片突出用の開口
17 接触片突出用の開口
19、21、37、39 信号ケーブル取付部
23、45 溝
25、27、47、49 リリースボタンガイド孔
29 第1の端子金具ユニット
31、33、41、43 板ばね
57 第2の端子金具ユニット
59 第3の端子金具ユニット
61 第4の端子金具ユニット
73 2線式ブロック
75 1線式ブロック
Claims (16)
- 絶縁性材料から成る筐体と、
前記筐体の電線取付部に取付けられる電線と電気的に接続するために、前記筐体に取付固定された端子金具部材とを備え、
前記筐体は、前記電線取付部が電極1極当り複数本の電線を取付可能に構成されており、
前記端子金具部材が、前記電線取付部において電極1極当り複数本の電線と電気的に接続可能な第1の端子金具部材、又は該第1の端子金具部材との間で互換性を有する、前記電線取付部において電極1極当り1本の電線と電気的に接続可能な第2の端子金具部材のうちから選択された何れか一方の端子金具部材である端子台。 - 請求項1記載の端子台において、
前記筐体は、前記端子金具部材の取付固定される部位が前記筐体の内部空間であり、前記電線取付部が前記内部空間と前記内部空間に連通する電線挿入孔とを含み、前記筐体は、前記電線挿入孔及び前記内部空間を含む上側部材に、他の機器類と電気的に接続するための下側部材を嵌合することによって構成される端子台。 - 請求項1又は請求項2記載の端子台において、
前記筐体の前記電線取付部が、前記端子台の導電性/絶縁性試験において使用される、前記内部空間に連通するチェック孔を更に備える端子台。 - 請求項1乃至請求項3記載の端子台において、
前記選択された端子金具部材が、前記筐体を構成する前記上側部材に前記下側部材を嵌合するに先立って、前記上側部材の前記内部空間に、前記電線挿入孔を通じて前記内部空間に挿入される電線と電気的に接続可能な状態で介装される端子台。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の端子台において、
前記電線挿入孔を通じて前記内部空間に挿入される電線の端部が、前記内部空間に介装される略2つ折り状に屈曲された板ばねの前記電線挿入孔を塞ぐ方向に作用する付勢力によって前記内部空間に介装された前記端子金具部材に圧接された状態で固定される端子台。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の端子台において、
前記筐体の前記上側部材に、前記内部空間に対する前記電線の挿/脱方向に沿って往復動可能で、前記板ばねを前記電線の挿入方向と略一致する方向に作用する押圧力によって少なくとも前記付勢力が無効になる位置まで変位させると共に、前記押圧力の解除によって前記変位させられた位置から少なくとも前記付勢力が有効になる位置まで復帰させるボタン部材を更に備える端子台。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の端子台において、
前記板ばねにおける前記ボタン部材の押圧力を受ける部位が、前記ボタン部材からの押圧力を受けたときに、前記付勢力が無効になるよう、前記電線の挿/脱方向と平行若しくは略平行になり得る角度で屈曲させられている端子台。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の端子台において、
前記筐体の前記下側部材が、その底部に、回路基板を挿/脱自在に挿入するためのスリットと、該スリットの長手方向に沿って該スリットの両側から該スリットに千鳥状に臨ませた複数の、前記内部空間に連通する開口とを有し、
前記端子金具部材は、前記端子金具部材の下部に形成された、前記回路基板と電気的に接触するための接触片が、対応する前記開口を通じて前記スリット内に臨むように前記内部空間に介装される端子台。 - 絶縁性材料から成る筐体と、
前記筐体の電線取付部に取付けられる電線と電気的に接続するために、前記筐体に取付固定された端子金具部材とを備え、
前記筐体は、前記電線取付部が電極1極当り複数本の電線を取付可能に構成された第1の部位と、電極1極当り1本の電線を取付可能に構成された第2の部位とを含み、
前記端子金具部材が、前記電線取付部において電極1極当り複数本の電線と電気的に接続可能な第1の端子金具部材、又は該第1の端子金具部材との間で互換性を有する、前記電線取付部において電極1極当り1本の電線と電気的に接続可能な第2の端子金具部材のうちから選択された何れか一方の端子金具部材である端子台。 - 請求項9記載の端子台において、
前記筐体は、前記端子金具部材の取付固定される部位が前記筐体の内部空間であり、前記電線取付部が前記内部空間と前記内部空間に連通する電線挿入孔とを含み、前記筐体は、前記電線挿入孔及び前記内部空間を含む上側部材に、他の機器類と電気的に接続するための下側部材を嵌合することによって構成される端子台。 - 請求項9又は請求項10記載の端子台において、
前記筐体は、前記電線取付部の前記第1の部位が、前記端子台の導電性/絶縁性試験において使用される、前記内部空間に連通するチェック孔を更に備える端子台。 - 請求項9乃至請求項11のいずれか1項記載の端子台において、
前記第2の端子金具部材が、前記端子台の導電性/絶縁性試験に際して使用される鰐口クリップを噛み合せるための突出部位を持つ端子台。 - 絶縁性材料から成る筐体と、
前記筐体の電線取付部に取付けられる電線と電気的に接続するために、前記筐体に取付固定された端子金具部材とを備え、
前記筐体は、前記電線取付部が電極1極当り1本の電線を取付可能に構成されており、
前記端子金具部材が、前記電線取付部において電極1極当り複数本の電線と電気的に接続可能な第1の端子金具部材、又は該第1の端子金具部材との間で互換性を有する、前記電線取付部において電極1極当り1本の電線と電気的に接続可能な第2の端子金具部材のうちから選択された何れか一方の端子金具部材である端子台。 - 請求項13記載の端子台において、
前記筐体は、前記端子金具部材の取付固定される部位が前記筐体の内部空間であり、前記電線取付部が前記内部空間と前記内部空間に連通する電線挿入孔とを含み、前記筐体は、前記電線挿入孔及び前記内部空間を含む上側部材に、他の機器類と電気的に接続するための下側部材を嵌合することによって構成される端子台。 - 請求項13又は請求項14記載の端子台において、
前記第2の端子金具部材が、前記端子台の導電性/絶縁性試験に際して使用される鰐口クリップを噛み合せるための突出部位を持つ端子台。 - 絶縁性材料から成る筐体と、
前記筐体の電線取付部に取付けられる電線と電気的に接続するために、前記筐体に取付固定された端子金具部材とを備え、
前記筐体は、前記電線取付部が電極1極当り複数本の電線を取付可能に、各電極毎に形成された複数の電線挿入孔と、これら電線挿入孔にのみ連通する各電極毎に形成された内部空間とを有し、
前記端子金具部材が、前記各内部空間に介装されることにより、前記電線挿入孔を通じて対応する前記内部空間に挿入された複数本の電線同士の間のみを電気的に接続するように構成されている端子台。
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