JP2004102651A - カード型情報記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なった通信距離が要求されるシステムが同一の空間内に混在する場合であっても対応することが可能であり、通信可能距離を変更しなければならないときにも、マイクロストリップアンテナの場合には簡易な加工により通信距離を変更することが可能な非接触のカード型情報記憶媒体およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】複数の異なる周波数帯を利用した情報通信機能及び情報記憶機能を持つカード型情報記憶媒体9は、前記周波数帯のそれぞれで動作可能なアンテナ11、13を具備する。それぞれのアンテナ11、13はICチップ10、12と接続される。さらに、所要のICチップどおしはインターフェース14を介して相互に接続され、異なる周波数帯におけるデータを相互に交換する。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の異なる周波数帯を利用した情報通信機能及び情報記憶機能を持つカード型情報記憶媒体9は、前記周波数帯のそれぞれで動作可能なアンテナ11、13を具備する。それぞれのアンテナ11、13はICチップ10、12と接続される。さらに、所要のICチップどおしはインターフェース14を介して相互に接続され、異なる周波数帯におけるデータを相互に交換する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば個人認証に利用することができる非接触型のカード型情報記憶媒体を関するもので、特に、長い読み取り距離を必要とする箇所と、短い読み取り距離を必要とする箇所とが混在する場所においても各個人認証システムを干渉なしで動作させることが可能な非接触のカード型情報記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
非接触ICカードは周知であり(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)、非接触式情報交換カードも知られている(非特許文献4参照)。
【0003】
図8は、従来から非接触型情報伝達システムにおいて使用されている非接触ICカードの一例を示している。図8において、1は非接触ICカードであり、この非接触ICカード1はICチップ2とアンテナ3とを備え、両者間は電気的に接続されている。非接触ICカード1は例えば図9に示すリーダー/ライター4と組み合わされて非接触型情報伝達システムを形成する。リーダー/ライター4は電子回路5とアンテナ6とを備えており、非接触ICカード1のアンテナ3とアンテナ6とが無線結合しているとき、アンテナ3から送られてくるデータを読み取って電子回路5で処理して適宜の記憶媒体内に蓄積し、または電子回路5で生成したデータをアンテナ6から送出してアンテナ3を介して非接触ICカード1内の記憶媒体に該データを書き込むよう動作する。電子回路5は、リーダー/ライター4や外部機器をコントロールする機能をも有する。更に、図10に示すように、リーダー/ライター4は制御コンピュータ7を介して情報センタ内の上位コンピュータ8とネットワーク接続される場合もある。
【0004】
このような非接触型情報伝達システムを、例えば、テナントショップと会社事務所と居住区とがある多目的ビルにおける管理に用いると、非接触ICカード1は、テナントショップではセキュリティ性の高い電子マネーとして機能し、会社事務所では入退室管理や出退勤管理のために、居住区では玄関や宅配ロッカーなどの鍵として使用する事ができる。
【0005】
通常、非接触情報伝達システムでのデータの送受は、125kHz、13.56MHz、2.45GHzなどの周波数の電波を搬送波として利用して行われている。非接触ICカード1は、リーダー/ライター4を介して情報の送受を行うだけでなく、リーダー/ライター4から受信する信号を電磁エネルギーとして利用して例えばコンデンサを充電し、その充電電圧をICチップ2の電源と用いている。また、非接触ICカード1の通信距離に関しては、例えば、該カードを電子マネーとして用いる場合には、セキュリティの面から通信距離は数cmでなければならない。しかし、入退室の管理に使用する場合には、通信距離は数cmの場合や1〜2m程度の場合があり、設置場所に応じた通信距離を設定することが必要である。
【0006】
そこで、1つの非接触ICカード1を、通信距離が例えば数十cm〜2mに及ぶような通信距離が長いシステムと、数cmの通信距離内のみで運用可能とするような通信距離が短いシステムとの両方で用いることができるようにするためには、いずれのシステムで使用するかに応じて、非接触ICカード1のアンテナ3からの電波出力を調整しなければならない。一方、非接触ICカード1のアンテナ3から送信される電波の強度を一定に保つ場合には、該アンテナの受信利得を変化させるように、アンテナ3の大きさを変える必要がある。
【0007】
しかしながら、アンテナ3の電波出力の変更に関しては、非接触ICカード1がリーダー/ライター4から受信する信号の電磁エネルギーを駆動用電源として利用するので、使用周波数によっては所望の距離が出せない面が原理的にある。また、現在、電子マネーなど高度なセキュリティが要求されるシステムにおいてよく利用されている13.56MHzの周波数帯に関しては、それぞれの国で決められた電波法により電波出力が制限されているので、長い通信距離を実現することは極めて困難である。
【0008】
そのため、従来から、長い通信距離を必要とするシステムと短い通信距離を必要とするシステムとの両方を併用するためには、それぞれのシステムに対応した複数の非接触ICカードを所持する必要があった。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−30749号公報
【特許文献2】
特開平11−328344号公報
【特許文献3】
特開2001−674447号公報
【特許文献4】
特開2002−32731号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような従来の課題を解決するために提案されたものであって、本発明の目的は、異なった通信距離が要求される複数のシステムが同一の空間内に混在する場合であっても対応することが可能であり、通信可能距離を変更しなければならないときにも、簡易な加工により通信距離を変更することが可能な非接触のカード型情報記憶媒体およびその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、
複数の異なる周波数帯を利用した情報通信機能及び情報記憶機能を持つカード型情報記憶媒体であって、
前記周波数帯のそれぞれで動作可能なアンテナ
を具備したことを特徴とするカード型情報記憶媒体、
を提供する。
【0012】
請求項2の発明は、前記の複数の異なる周波数帯が、第1の周波数帯と、該第1の周波数帯とは異なる第2の周波数帯であり、前記第1の周波数帯のための前記アンテナがコイルアンテナであり、前記第2の周波数帯のための前記アンテナがマイクロストリップ・アンテナであり、前記コイルアンテナの内側に前記マイクロストリップ・アンテナが配置されることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、
同一の周波数帯を利用した情報通信機能及び情報記憶機能を持つカード型情報記憶媒体であって、
前記周波数帯で動作可能な複数のアンテナ
を具備したことを特徴とするカード型情報記憶媒体、
を提供する。
【0014】
請求項4の発明は、それぞれの前記アンテナがICチップと接続され、所要の前記ICチップどおしがインターフェースを介して相互にまたはシステム的に接続され、もって、前記ICチップ間でデータを相互に交換することを可能としたことを特徴とするものである。
【0015】
請求項5の発明は、カード型情報記録媒体を腕時計型、リストバンド型、コイン型、ペンダント型等の、携帯に便利な形状としたことを特徴とする。
請求項6の発明は、前記アンテナとして動作する導体を、基板上に所定の長さだけ形成する工程と、前記導体の長さを、用途や設置場所に応じて前記所定の長さよりも短くする工程とを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のカード型情報記憶媒体の製造方法を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係るカード型情報記憶媒体の若干の実施の形態とその応用を説明する。なお、全図を通じて、同一の参照数字は同じまたは同様の構成要素を指すものとする。
【0017】
図1は、本発明に係るカード型情報記憶媒体の第1の実施の形態の構成を概略的に示している。同図において、非接触のカード型情報記憶媒体9は13.56MHzと2.45GHzという2つの異なる周波数帯において情報通信機能と情報記憶機能とを奏することができるようにしたもので、第1のICチップ10と、このICチップ10に電気的に接続され且つ13.56MHz帯で動作するようになされた第1のアンテナ11と、第2のICチップ12と、この第2のICチップ12に接続され且つ2.45GHz帯で動作するようになされた第2のアンテナ13とを備えている。第1のICチップ10と第2のICチップ12との間はインターフェース14によって接続される。第1のICチップ10と第2のICチップ12との間を相互に接続することにより、2つの異なる周波数帯でのデータを必要に応じて相互に利用し合うことが可能になる。
【0018】
第1のICチップ10および第2のICチップ12はそれぞれメモリを搭載しており、これらメモリの動作電源は、リーダー/ライター側から送られてくる13.56MHz周波数帯および2.45GHz周波数帯の電波から得ている。なお、第1のアンテナ11、第2のアンテナ13、第1のICチップ10および第2のICチップ12を同一の基板に形成する必要はなく、複数の基板の上に分けて配置してもよい。
【0019】
通常、多数のカード型情報記憶媒体9が使用されるため、それらの記憶媒体9を総合管理するため、第1のICチップ10と第2のICチップ12には一意的なコードが書き込まれている。例えば、ユーザーAが所有するカード型情報記憶媒体の第1のICチップ10にはコードabcが書き込まれ、第2のICチップ12にはコードdefが書き込まれており、ユーザーBが所有するカード型情報記憶媒体の第1のICチップ10にはコードghiが書き込まれ、第2のICチップ12にはコードjklが書き込まれており、これらコードは互いに異なる。これにより、どのカード型情報記憶媒体9にはどのコードを持ったICチップが搭載されているか、また、どのカード型情報記憶媒体9のどのICチップが動作したかをリーダー/ライター側で把握することができる。
【0020】
この2つの異なる周波数帯で動作可能なカード型情報記憶媒体9は、通信距離が短い場合には13.56MHz帯で、通信距離が長い場合には2.45GHz帯で動作して各周波数帯用のリーダー/ライターとデータを送受する。利用者はカード型情報記憶媒体9がどの周波数帯で動作しているかを全く意識する必要がない。例えば、13.56MHz帯は電子マネーのようなセキュリティ性が高く通信距離の短いシステムにおいて使用し、2.45GHz帯は数十cm〜数mという通信距離の長いシステムで使用すればよい。
【0021】
ここで留意すべきは、2つの異なる動作周波数帯をどう設定するかである。例えば、第1の周波数帯の中心周波数を125kHzのような低い周波数帯とし、第2の周波数帯の中心周波数を13.56MHzのような高い周波数帯に選定すると、125kHzで動作するアンテナのコイルの巻き数が多いために、13.56MHz用のアンテナに対して125kHzのアンテナが悪影響を及ぼしてしまう。これは、アンテナの近傍に金属がある場合と同じ現象である。そこで、図1のカード型情報記憶媒体9においては13.56MHz帯と2.45GHz帯とを使用することとし、第1のアンテナ11による悪影響を防止するため、2.45GHz帯のための第2のアンテナ13をアンテナ面積が小さいマイクロストリップ・アンテナとしている。
【0022】
図1のごとく、13.56MHz帯用の第1のアンテナ11の内側に2.45GHz帯用の第2のアンテナ13、第1のICチップ10および第2のICチップ12が配置されていても、第1のアンテナ11はコイルアンテナで構成され、第2のアンテナ13はマイクロストリップ・アンテナで構成されるならば、これらのアンテナ間に悪影響は生じない。
【0023】
さらに、カード型情報記憶媒体9は、同一の周波数で且つ異なる通信距離で動作するよう、当該周波数で動作するアンテナとICチップの組を複数設ける構成とすることもできる。例えば、13.56MHz帯を使用する場合、この周波数帯は交通や電子決済に使用されているが、アプリケーションの増加に伴って、ICチップ内のメモリの容量も増大する傾向にあり、したがってメモリでの消費電力も増加し、通信距離は数cmから10cm程度と短くなってきている。一方、タグの場合には、タグに設けられたICチップ内のメモリの容量が数ビット〜数十バイトであるものが市場に存在し、消費電力が少ないため通信距離を数十cmとすることができ、リーダー/ライターに特殊な装置を施すと通信距離は1m程度にもなる。
【0024】
そこで、同一の周波数で且つ異なる通信距離で動作させるには、カード型情報記憶媒体9の第1のチップ10と第2のチップ12とを、例えばISO14443で定義されたアンチコリジョン(干渉防止)またはそれに準じたものに対応するように構成し、且つ、容量の異なるメモリを搭載するようにすればよい。これにより、通信距離が長いときには、容量の大きい方のメモリを動作させるだけの電力が得られないので、メモリ容量の少ない方の(小消費電力の)ICチップが動作する。また、通信距離が短いときには、両ICチップ内のメモリを動作させるに足る電力が得られるので両ICチップが動作し、アンチコリジョンを利用して、干渉なしに両ICチップに応答させることができる。これは、ICチップが2個である場合に限られず、3個以上のときにも、リーダー/ライターとの距離とICチップのメモリ容量とに応じて、異なる複数のシステムで同一周波数帯を利用することができる。
【0025】
この結果、同一周波数帯を使用するので、一種類のリーダー/ライターを設ければよいことになり、アンテナの形状とは無関係に、回路部分は一つの周波数のためのものを使用すればよいので、システムを簡略化することができる。また、メモリ容量が足りないときには、同じ周波数で動作するICチップを複数個設けることにより等価的にメモリ容量を増すことができるので、大容量のメモリを持つICチップを開発する必要がないというメリットもある。
【0026】
このように、図1のカード型情報記憶媒体9は、同一の周波数帯であっても2つの異なる通信距離で動作することができるので、ドアの入退室管理やスキー場のリフト乗り場への入場管理といった長い通信距離を必要とする用途と、電子マネーのようにセキュリティが高く短い通信距離を必要とする用途とに対応することができる。
【0027】
図1においては、カード型情報記憶媒体9は1枚のカードの形に構成されているように示されているが、これに限られるものではなく、用途に応じた任意の形状を取ることができる。例えば、身につけやすい形状として、スポーツクラブなどのように財布を携帯しない場所で電子マネーとして使用することができる。図2〜図7はその例を示しており、図2はカード型情報記憶媒体9を腕時計型の携帯手段15に取り付けた場合を示しており、カード型情報記憶媒体9は円形に形成され、その周に沿って第1のアンテナ11が配置されている。図3はカード型情報記憶媒体9をリストバンド16の内部に埋め込んだ場合を示しており、カード型情報記憶媒体9は平たく形成される。また、カード型情報記憶媒体9を、図4に示すようなコイン型の携帯手段17の内部に収納しても、図5のようなペンダント型の携帯手段18の内部に収納してもよい。
【0028】
実際に第1のアンテナ11および第2のアンテナ13を作成するには、図6に示すように、2つの異なる動作周波数帯の中心周波数からそれぞれ計算されるアンテナ長よりも大きい長さ19の導体20を基板上に形成し、次いで、カード型情報記憶媒体9とカード・リーダー/ライターとの距離を勘案し且つ最大の通信可能距離を実現するよう、導体20の長さ21を決め、カット位置22から先の部分を例えばレーザにより切り離せばよい。このレーザによる加工方法によると長さ19を持つ導体を作成するための1つの版を用意すれば足り、大幅なコストダウンを実現し得る。
【0029】
図7の(イ)、(ロ)および(ハ)は、1枚のカード型情報記憶媒体9を2つの異なる周波数に対応したアンテナとICチップとを内蔵するよう構成したとして、1枚のカード型情報記憶媒体9を同一の空間内の個人認証システムにおいて異なる用途に使用する例を説明するための図である。この例においては、1枚のカード型情報記憶媒体9を、(イ)においては或る建物内の店舗での電子決済を行う際の個人認証に、(ロ)および(ハ)は同建物内の部屋における入退室管理を行う際の個人認証に使用する。(イ)においては、カード型情報記憶媒体9は、電子決済用の端末23と接続されたカード・リーダー/ライター4との間でデータを送受する。(ロ)および(ハ)においては、ドア24の近くに、セキュリティ・センタ25と接続されたカード・リーダー/ライター4が設置されていてカード型情報記憶媒体9とカード・リーダー/ライター4との間でデータを送受するが、カード型情報記憶媒体9の通信距離は(ロ)の場合は短く、(ハ)の場合はそれよりも長い。
【0030】
以上、本発明に係るカード型情報記憶媒体の若干の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、カード型情報記憶媒体9は、2つの異なる周波数帯で動作する2個のアンテナを備えているものに限られる訳ではなく、用途によっては3つ以上の異なる周波数帯で動作するよう3個以上のアンテナを設けることができる。この場合、アンテナの配置は任意であって、一つのアンテナを他のアンテナの中に配置しなければならない訳ではないし、全部のアンテナを同一の基板の上に形成する必要はなく、異なる基板上に形成するのでもよい。ICチップも同様であり、必ずしも同一の基板上に配置する必要はない。また、カード型情報記憶媒体を図2〜図5に示すような携帯手段に取り付ける代わりに、日常的に携帯している既存の手段、例えば携帯電話の適宜の個所に埋め込むようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上、本発明の若干の実施の形態を説明したとことから理解されるように、本発明は、
(1)単一のカード型情報記憶媒体で複数の異なる用途に対応することができるので、用途毎にカードを用意して持ち歩かなければならないという煩わしさを無くすことができる、
(2)異なった通信距離が要求されるシステムが同一の空間内に混在する場合であっても対応することが可能である、
(3)通信可能距離を変更しなければならないときにも、マイクロストリップアンテナを使用した場合には簡易な加工により通信距離を変更することが可能である、
という格別の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード型情報記憶媒体の一つの実施の形態を概略的に示す図である。
【図2】(イ)および(ロ)は、本発明に係るカード型情報記憶媒体の第1の応用例を示す図である。
【図3】(イ)および(ロ)は、本発明に係るカード型情報記憶媒体の第2の応用例を示す図である。
【図4】(イ)および(ロ)は、本発明に係るカード型情報記憶媒体の第3の応用例を示す図である。
【図5】(イ)および(ロ)は、本発明に係るカード型情報記憶媒体の第4の応用例を示す図である。
【図6】本発明に係るカード型情報記憶媒体に形成するアンテナの長さを調整するカット加工法を説明するための図である。
【図7】(イ)、(ロ)および(ハ)は、本発明に係るカード型情報記憶媒体を利用した個人認証システムを説明するための図である。
【図8】従来の非接触型ICカードの一例を示す図である。
【図9】従来のリーダー/ライターの一例を示す図である。
【図10】従来の非接触型ICカードを利用したシステムの接続図である。
【符号の説明】
4:リーダー/ライター、 9:カード型情報記憶媒体、 10:第1のICチップ、 11:第1のアンテナ、 12:第2のICチップ、 13:第2のアンテナ、 14:インターフェース、 15:腕時計型の携帯手段、 16:リストバンド型の携帯手段、 17:コイン型の携帯手段、 18:ペンダント型の携帯手段、 23:店舗決済端末、 24:ドア、 25:セキュリティ・センタ
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば個人認証に利用することができる非接触型のカード型情報記憶媒体を関するもので、特に、長い読み取り距離を必要とする箇所と、短い読み取り距離を必要とする箇所とが混在する場所においても各個人認証システムを干渉なしで動作させることが可能な非接触のカード型情報記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
非接触ICカードは周知であり(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)、非接触式情報交換カードも知られている(非特許文献4参照)。
【0003】
図8は、従来から非接触型情報伝達システムにおいて使用されている非接触ICカードの一例を示している。図8において、1は非接触ICカードであり、この非接触ICカード1はICチップ2とアンテナ3とを備え、両者間は電気的に接続されている。非接触ICカード1は例えば図9に示すリーダー/ライター4と組み合わされて非接触型情報伝達システムを形成する。リーダー/ライター4は電子回路5とアンテナ6とを備えており、非接触ICカード1のアンテナ3とアンテナ6とが無線結合しているとき、アンテナ3から送られてくるデータを読み取って電子回路5で処理して適宜の記憶媒体内に蓄積し、または電子回路5で生成したデータをアンテナ6から送出してアンテナ3を介して非接触ICカード1内の記憶媒体に該データを書き込むよう動作する。電子回路5は、リーダー/ライター4や外部機器をコントロールする機能をも有する。更に、図10に示すように、リーダー/ライター4は制御コンピュータ7を介して情報センタ内の上位コンピュータ8とネットワーク接続される場合もある。
【0004】
このような非接触型情報伝達システムを、例えば、テナントショップと会社事務所と居住区とがある多目的ビルにおける管理に用いると、非接触ICカード1は、テナントショップではセキュリティ性の高い電子マネーとして機能し、会社事務所では入退室管理や出退勤管理のために、居住区では玄関や宅配ロッカーなどの鍵として使用する事ができる。
【0005】
通常、非接触情報伝達システムでのデータの送受は、125kHz、13.56MHz、2.45GHzなどの周波数の電波を搬送波として利用して行われている。非接触ICカード1は、リーダー/ライター4を介して情報の送受を行うだけでなく、リーダー/ライター4から受信する信号を電磁エネルギーとして利用して例えばコンデンサを充電し、その充電電圧をICチップ2の電源と用いている。また、非接触ICカード1の通信距離に関しては、例えば、該カードを電子マネーとして用いる場合には、セキュリティの面から通信距離は数cmでなければならない。しかし、入退室の管理に使用する場合には、通信距離は数cmの場合や1〜2m程度の場合があり、設置場所に応じた通信距離を設定することが必要である。
【0006】
そこで、1つの非接触ICカード1を、通信距離が例えば数十cm〜2mに及ぶような通信距離が長いシステムと、数cmの通信距離内のみで運用可能とするような通信距離が短いシステムとの両方で用いることができるようにするためには、いずれのシステムで使用するかに応じて、非接触ICカード1のアンテナ3からの電波出力を調整しなければならない。一方、非接触ICカード1のアンテナ3から送信される電波の強度を一定に保つ場合には、該アンテナの受信利得を変化させるように、アンテナ3の大きさを変える必要がある。
【0007】
しかしながら、アンテナ3の電波出力の変更に関しては、非接触ICカード1がリーダー/ライター4から受信する信号の電磁エネルギーを駆動用電源として利用するので、使用周波数によっては所望の距離が出せない面が原理的にある。また、現在、電子マネーなど高度なセキュリティが要求されるシステムにおいてよく利用されている13.56MHzの周波数帯に関しては、それぞれの国で決められた電波法により電波出力が制限されているので、長い通信距離を実現することは極めて困難である。
【0008】
そのため、従来から、長い通信距離を必要とするシステムと短い通信距離を必要とするシステムとの両方を併用するためには、それぞれのシステムに対応した複数の非接触ICカードを所持する必要があった。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−30749号公報
【特許文献2】
特開平11−328344号公報
【特許文献3】
特開2001−674447号公報
【特許文献4】
特開2002−32731号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような従来の課題を解決するために提案されたものであって、本発明の目的は、異なった通信距離が要求される複数のシステムが同一の空間内に混在する場合であっても対応することが可能であり、通信可能距離を変更しなければならないときにも、簡易な加工により通信距離を変更することが可能な非接触のカード型情報記憶媒体およびその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、
複数の異なる周波数帯を利用した情報通信機能及び情報記憶機能を持つカード型情報記憶媒体であって、
前記周波数帯のそれぞれで動作可能なアンテナ
を具備したことを特徴とするカード型情報記憶媒体、
を提供する。
【0012】
請求項2の発明は、前記の複数の異なる周波数帯が、第1の周波数帯と、該第1の周波数帯とは異なる第2の周波数帯であり、前記第1の周波数帯のための前記アンテナがコイルアンテナであり、前記第2の周波数帯のための前記アンテナがマイクロストリップ・アンテナであり、前記コイルアンテナの内側に前記マイクロストリップ・アンテナが配置されることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、
同一の周波数帯を利用した情報通信機能及び情報記憶機能を持つカード型情報記憶媒体であって、
前記周波数帯で動作可能な複数のアンテナ
を具備したことを特徴とするカード型情報記憶媒体、
を提供する。
【0014】
請求項4の発明は、それぞれの前記アンテナがICチップと接続され、所要の前記ICチップどおしがインターフェースを介して相互にまたはシステム的に接続され、もって、前記ICチップ間でデータを相互に交換することを可能としたことを特徴とするものである。
【0015】
請求項5の発明は、カード型情報記録媒体を腕時計型、リストバンド型、コイン型、ペンダント型等の、携帯に便利な形状としたことを特徴とする。
請求項6の発明は、前記アンテナとして動作する導体を、基板上に所定の長さだけ形成する工程と、前記導体の長さを、用途や設置場所に応じて前記所定の長さよりも短くする工程とを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のカード型情報記憶媒体の製造方法を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係るカード型情報記憶媒体の若干の実施の形態とその応用を説明する。なお、全図を通じて、同一の参照数字は同じまたは同様の構成要素を指すものとする。
【0017】
図1は、本発明に係るカード型情報記憶媒体の第1の実施の形態の構成を概略的に示している。同図において、非接触のカード型情報記憶媒体9は13.56MHzと2.45GHzという2つの異なる周波数帯において情報通信機能と情報記憶機能とを奏することができるようにしたもので、第1のICチップ10と、このICチップ10に電気的に接続され且つ13.56MHz帯で動作するようになされた第1のアンテナ11と、第2のICチップ12と、この第2のICチップ12に接続され且つ2.45GHz帯で動作するようになされた第2のアンテナ13とを備えている。第1のICチップ10と第2のICチップ12との間はインターフェース14によって接続される。第1のICチップ10と第2のICチップ12との間を相互に接続することにより、2つの異なる周波数帯でのデータを必要に応じて相互に利用し合うことが可能になる。
【0018】
第1のICチップ10および第2のICチップ12はそれぞれメモリを搭載しており、これらメモリの動作電源は、リーダー/ライター側から送られてくる13.56MHz周波数帯および2.45GHz周波数帯の電波から得ている。なお、第1のアンテナ11、第2のアンテナ13、第1のICチップ10および第2のICチップ12を同一の基板に形成する必要はなく、複数の基板の上に分けて配置してもよい。
【0019】
通常、多数のカード型情報記憶媒体9が使用されるため、それらの記憶媒体9を総合管理するため、第1のICチップ10と第2のICチップ12には一意的なコードが書き込まれている。例えば、ユーザーAが所有するカード型情報記憶媒体の第1のICチップ10にはコードabcが書き込まれ、第2のICチップ12にはコードdefが書き込まれており、ユーザーBが所有するカード型情報記憶媒体の第1のICチップ10にはコードghiが書き込まれ、第2のICチップ12にはコードjklが書き込まれており、これらコードは互いに異なる。これにより、どのカード型情報記憶媒体9にはどのコードを持ったICチップが搭載されているか、また、どのカード型情報記憶媒体9のどのICチップが動作したかをリーダー/ライター側で把握することができる。
【0020】
この2つの異なる周波数帯で動作可能なカード型情報記憶媒体9は、通信距離が短い場合には13.56MHz帯で、通信距離が長い場合には2.45GHz帯で動作して各周波数帯用のリーダー/ライターとデータを送受する。利用者はカード型情報記憶媒体9がどの周波数帯で動作しているかを全く意識する必要がない。例えば、13.56MHz帯は電子マネーのようなセキュリティ性が高く通信距離の短いシステムにおいて使用し、2.45GHz帯は数十cm〜数mという通信距離の長いシステムで使用すればよい。
【0021】
ここで留意すべきは、2つの異なる動作周波数帯をどう設定するかである。例えば、第1の周波数帯の中心周波数を125kHzのような低い周波数帯とし、第2の周波数帯の中心周波数を13.56MHzのような高い周波数帯に選定すると、125kHzで動作するアンテナのコイルの巻き数が多いために、13.56MHz用のアンテナに対して125kHzのアンテナが悪影響を及ぼしてしまう。これは、アンテナの近傍に金属がある場合と同じ現象である。そこで、図1のカード型情報記憶媒体9においては13.56MHz帯と2.45GHz帯とを使用することとし、第1のアンテナ11による悪影響を防止するため、2.45GHz帯のための第2のアンテナ13をアンテナ面積が小さいマイクロストリップ・アンテナとしている。
【0022】
図1のごとく、13.56MHz帯用の第1のアンテナ11の内側に2.45GHz帯用の第2のアンテナ13、第1のICチップ10および第2のICチップ12が配置されていても、第1のアンテナ11はコイルアンテナで構成され、第2のアンテナ13はマイクロストリップ・アンテナで構成されるならば、これらのアンテナ間に悪影響は生じない。
【0023】
さらに、カード型情報記憶媒体9は、同一の周波数で且つ異なる通信距離で動作するよう、当該周波数で動作するアンテナとICチップの組を複数設ける構成とすることもできる。例えば、13.56MHz帯を使用する場合、この周波数帯は交通や電子決済に使用されているが、アプリケーションの増加に伴って、ICチップ内のメモリの容量も増大する傾向にあり、したがってメモリでの消費電力も増加し、通信距離は数cmから10cm程度と短くなってきている。一方、タグの場合には、タグに設けられたICチップ内のメモリの容量が数ビット〜数十バイトであるものが市場に存在し、消費電力が少ないため通信距離を数十cmとすることができ、リーダー/ライターに特殊な装置を施すと通信距離は1m程度にもなる。
【0024】
そこで、同一の周波数で且つ異なる通信距離で動作させるには、カード型情報記憶媒体9の第1のチップ10と第2のチップ12とを、例えばISO14443で定義されたアンチコリジョン(干渉防止)またはそれに準じたものに対応するように構成し、且つ、容量の異なるメモリを搭載するようにすればよい。これにより、通信距離が長いときには、容量の大きい方のメモリを動作させるだけの電力が得られないので、メモリ容量の少ない方の(小消費電力の)ICチップが動作する。また、通信距離が短いときには、両ICチップ内のメモリを動作させるに足る電力が得られるので両ICチップが動作し、アンチコリジョンを利用して、干渉なしに両ICチップに応答させることができる。これは、ICチップが2個である場合に限られず、3個以上のときにも、リーダー/ライターとの距離とICチップのメモリ容量とに応じて、異なる複数のシステムで同一周波数帯を利用することができる。
【0025】
この結果、同一周波数帯を使用するので、一種類のリーダー/ライターを設ければよいことになり、アンテナの形状とは無関係に、回路部分は一つの周波数のためのものを使用すればよいので、システムを簡略化することができる。また、メモリ容量が足りないときには、同じ周波数で動作するICチップを複数個設けることにより等価的にメモリ容量を増すことができるので、大容量のメモリを持つICチップを開発する必要がないというメリットもある。
【0026】
このように、図1のカード型情報記憶媒体9は、同一の周波数帯であっても2つの異なる通信距離で動作することができるので、ドアの入退室管理やスキー場のリフト乗り場への入場管理といった長い通信距離を必要とする用途と、電子マネーのようにセキュリティが高く短い通信距離を必要とする用途とに対応することができる。
【0027】
図1においては、カード型情報記憶媒体9は1枚のカードの形に構成されているように示されているが、これに限られるものではなく、用途に応じた任意の形状を取ることができる。例えば、身につけやすい形状として、スポーツクラブなどのように財布を携帯しない場所で電子マネーとして使用することができる。図2〜図7はその例を示しており、図2はカード型情報記憶媒体9を腕時計型の携帯手段15に取り付けた場合を示しており、カード型情報記憶媒体9は円形に形成され、その周に沿って第1のアンテナ11が配置されている。図3はカード型情報記憶媒体9をリストバンド16の内部に埋め込んだ場合を示しており、カード型情報記憶媒体9は平たく形成される。また、カード型情報記憶媒体9を、図4に示すようなコイン型の携帯手段17の内部に収納しても、図5のようなペンダント型の携帯手段18の内部に収納してもよい。
【0028】
実際に第1のアンテナ11および第2のアンテナ13を作成するには、図6に示すように、2つの異なる動作周波数帯の中心周波数からそれぞれ計算されるアンテナ長よりも大きい長さ19の導体20を基板上に形成し、次いで、カード型情報記憶媒体9とカード・リーダー/ライターとの距離を勘案し且つ最大の通信可能距離を実現するよう、導体20の長さ21を決め、カット位置22から先の部分を例えばレーザにより切り離せばよい。このレーザによる加工方法によると長さ19を持つ導体を作成するための1つの版を用意すれば足り、大幅なコストダウンを実現し得る。
【0029】
図7の(イ)、(ロ)および(ハ)は、1枚のカード型情報記憶媒体9を2つの異なる周波数に対応したアンテナとICチップとを内蔵するよう構成したとして、1枚のカード型情報記憶媒体9を同一の空間内の個人認証システムにおいて異なる用途に使用する例を説明するための図である。この例においては、1枚のカード型情報記憶媒体9を、(イ)においては或る建物内の店舗での電子決済を行う際の個人認証に、(ロ)および(ハ)は同建物内の部屋における入退室管理を行う際の個人認証に使用する。(イ)においては、カード型情報記憶媒体9は、電子決済用の端末23と接続されたカード・リーダー/ライター4との間でデータを送受する。(ロ)および(ハ)においては、ドア24の近くに、セキュリティ・センタ25と接続されたカード・リーダー/ライター4が設置されていてカード型情報記憶媒体9とカード・リーダー/ライター4との間でデータを送受するが、カード型情報記憶媒体9の通信距離は(ロ)の場合は短く、(ハ)の場合はそれよりも長い。
【0030】
以上、本発明に係るカード型情報記憶媒体の若干の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、カード型情報記憶媒体9は、2つの異なる周波数帯で動作する2個のアンテナを備えているものに限られる訳ではなく、用途によっては3つ以上の異なる周波数帯で動作するよう3個以上のアンテナを設けることができる。この場合、アンテナの配置は任意であって、一つのアンテナを他のアンテナの中に配置しなければならない訳ではないし、全部のアンテナを同一の基板の上に形成する必要はなく、異なる基板上に形成するのでもよい。ICチップも同様であり、必ずしも同一の基板上に配置する必要はない。また、カード型情報記憶媒体を図2〜図5に示すような携帯手段に取り付ける代わりに、日常的に携帯している既存の手段、例えば携帯電話の適宜の個所に埋め込むようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上、本発明の若干の実施の形態を説明したとことから理解されるように、本発明は、
(1)単一のカード型情報記憶媒体で複数の異なる用途に対応することができるので、用途毎にカードを用意して持ち歩かなければならないという煩わしさを無くすことができる、
(2)異なった通信距離が要求されるシステムが同一の空間内に混在する場合であっても対応することが可能である、
(3)通信可能距離を変更しなければならないときにも、マイクロストリップアンテナを使用した場合には簡易な加工により通信距離を変更することが可能である、
という格別の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード型情報記憶媒体の一つの実施の形態を概略的に示す図である。
【図2】(イ)および(ロ)は、本発明に係るカード型情報記憶媒体の第1の応用例を示す図である。
【図3】(イ)および(ロ)は、本発明に係るカード型情報記憶媒体の第2の応用例を示す図である。
【図4】(イ)および(ロ)は、本発明に係るカード型情報記憶媒体の第3の応用例を示す図である。
【図5】(イ)および(ロ)は、本発明に係るカード型情報記憶媒体の第4の応用例を示す図である。
【図6】本発明に係るカード型情報記憶媒体に形成するアンテナの長さを調整するカット加工法を説明するための図である。
【図7】(イ)、(ロ)および(ハ)は、本発明に係るカード型情報記憶媒体を利用した個人認証システムを説明するための図である。
【図8】従来の非接触型ICカードの一例を示す図である。
【図9】従来のリーダー/ライターの一例を示す図である。
【図10】従来の非接触型ICカードを利用したシステムの接続図である。
【符号の説明】
4:リーダー/ライター、 9:カード型情報記憶媒体、 10:第1のICチップ、 11:第1のアンテナ、 12:第2のICチップ、 13:第2のアンテナ、 14:インターフェース、 15:腕時計型の携帯手段、 16:リストバンド型の携帯手段、 17:コイン型の携帯手段、 18:ペンダント型の携帯手段、 23:店舗決済端末、 24:ドア、 25:セキュリティ・センタ
Claims (6)
- 複数の異なる周波数帯を利用した情報通信機能及び情報記憶機能を持つカード型情報記憶媒体であって、
前記周波数帯のそれぞれで動作可能なアンテナ
を具備したことを特徴とするカード型情報記憶媒体。 - 前記の複数の異なる周波数帯が、第1の周波数帯と、該第1の周波数帯とは異なる第2の周波数帯であり、
前記第1の周波数帯のための前記アンテナがコイルアンテナであり、
前記第2の周波数帯のための前記アンテナがマイクロストリップ・アンテナであり、
前記コイルアンテナの内側に前記マイクロストリップ・アンテナが配置されることを特徴とする、請求項1記載のカード型情報記憶媒体。 - 同一の周波数帯を利用した情報通信機能及び情報記憶機能を持つカード型情報記憶媒体であって、
前記周波数帯で動作可能な複数のアンテナ
を具備したことを特徴とするカード型情報記憶媒体。 - それぞれの前記アンテナがICチップと接続され、
所要の前記ICチップどおしがインターフェースを介して相互にまたはシステム的に接続され、
もって、前記ICチップ間でデータを相互に交換することを可能としたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のカード型情報記憶媒体。 - 腕時計型、リストバンド型、コイン型、ペンダント型等の、携帯に便利な形状とされたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のカード型情報記録媒体。
- 前記アンテナとして動作する導体を、基板上に所定の長さだけ形成する工程と、
前記導体の長さを、用途や設置場所に応じて前記所定の長さよりも短くする工程と、
を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のカード型情報記憶媒体の製造方法。
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