JP2004102345A - 安定化電源装置及びそれを備える電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】C−MOSからなる制御用ICを静電気から保護する。
【解決手段】PNP型のバイポーラトランジスタを出力素子12として用いており、この出力素子12を半田付け13によりリードフレーム14上にアッセンブリし、またC−MOSにより構成される制御用IC17を絶縁ペースト18を介在させてリードフレーム14上にアッセンブリし、出力素子12及び制御用IC17を1つのパッケージに収容している。制御用IC17を絶縁ペースト18を介してアッセンブリしているため、装置11の製造に際し、制御用IC17に静電気が流れることはなく、制御用IC17が静電気により破壊されることもない。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の電子機器に動作電力を安定供給するための安定化電源装置及びそれを備える電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置としては、PNP型のバイポーラトランジスタからなる出力素子及び制御用ICを備える低損失型のシリーズレギュレータがある。この装置は、例えば図12に示す様に出力素子101及び制御用IC102をリードフレーム103にそれぞれアッセンブリし、出力素子101及び制御用IC102を各ボンディングワイヤー104を介して各端子105に接続すると共に、出力素子101と制御用IC102をボンディングワイヤー106を介して相互接続し、出力素子101及び制御用IC102を1つのパッケージに収容してなる(特許文献1及び特許文献2等を参照)。
【0003】
ここでは、制御用IC102をバイポーラトランジスタにより構成していることから、出力素子101から電圧を出力し続けるには、制御用IC102内のトランジスタにベース電流を流し続けて、このトランジスタのオンを維持する必要がある。また、出力素子101の出力を停止するには、制御用IC102内のトランジスタのベース電流を引き抜いて、このトランジスタをオフに切り換える必要があり、この無負荷状態での消費電流が例えば10mA程度となる。
【0004】
また、バイポーラトランジスタが少数キャリア素子であるため、素子自身の応答速度に限界があり、これにより制御用IC102の応答速度が制限される。
【0005】
このため、制御用IC102をバイポーラトランジスタにより構成する代わりに、C−MOSにより構成することが考えられる。C−MOSを用いた場合は、出力素子101から電圧を出力し続けるときであっても、制御用IC102内のC−MOSに流れる電流が微小であり、また無負荷状態では消費電流が例えば100μA以下に抑えられる。
【0006】
しかも、C−MOSを用いた場合は、制御用IC102の応答速度が極めて速くなる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−84142号公報
【特許文献2】
特開平9−114539号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、C−MOSは、バイポーラトランジスタと比較すると、静電気に弱く、静電気により破壊され易い。このため、現状の生産設備においては、C−MOSからなる制御用IC102をリードフレームにアッセンブリするに際し、制御用IC102が静電気により破壊されることがあり、バイポーラトランジスタからC−MOSへの置き換えができなかった。
【0009】
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、C−MOSからなる制御用ICを静電気から保護することが可能な安定化電源装置及びそれを備える電子機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、電流を負荷に供給するための出力素子と、出力素子の出力電圧を制御して維持する制御回路とを備える安定化電源装置において、出力素子としてバイポーラトランジスタを用い、制御回路をC−MOSにより構成し、出力素子を半田付けによりリードフレームにアッセンブリし、制御回路をリードフレームから絶縁させてアッセンブリしている。
【0011】
この様な構成の本発明によれば、バイポーラトランジスタからなる出力素子を半田付けによりリードフレームにアッセンブリし、C−MOSからなる制御回路をリードフレームから絶縁させてアッセンブリしている。制御回路をリードフレームから絶縁させれば、制御回路に静電気が流れることはなく、制御回路が静電気により破壊されることもない。また、出力素子が発熱したときに、この熱が制御回路に伝達される。PNP型のバイポーラトランジスタからなる出力素子は、温度の上昇に伴い出力電流が増加するという正の温度特性を有しており、またC−MOSからなる制御回路は、温度の上昇に伴い出力電流が減少するという負の温度特性を有している。このため、出力素子の熱が制御回路に伝達されれば、出力素子の正の温度特性と制御回路の負の温度特性が相殺し合って、出力素子の出力が安定化する。
【0012】
また、本発明においては、制御回路を絶縁ペーストもしくは絶縁シートによりリードフレームから絶縁させている。これにより、制御回路を容易に絶縁することができる。
【0013】
更に、本発明においては、薄型コンデンサを制御回路とリードフレーム間に介在させている。
【0014】
この様な薄型コンデンサの配置により、外付けのコンデンサが不用となる。
【0015】
また、本発明においては、制御回路の裏面に酸化膜を形成し、この酸化膜に電極を重ねて形成し、酸化膜及び電極を制御回路とリードフレーム間に介在させている。
【0016】
この様な酸化膜及び電極は、制御回路とリードフレーム間でコンデンサとして作用する。このコンデンサを上記薄型コンデンサとして用いることができる。
【0017】
更に、本発明においては、リードフレーム上に出力素子を半田付けによりアッセンブリし、この出力素子上に制御回路を絶縁ペーストによりアッセンブリしている。
【0018】
この様に出力素子及び制御回路を重ねてリードフレームにアッセンブリすれば、この安定化電源装置を小型化することができる。また、出力素子の熱が制御回路に伝達され易く、出力素子の正の温度特性と制御回路の負の温度特性が確実に相殺し合って、出力素子の出力がより安定化する。
【0019】
また、本発明においては、出力素子のバイポーラトランジスタは、PNP型及びNPN型のいずれであっても良い。
【0020】
更に、本発明においては、制御回路に動作電圧を供給するスイッチドキャパシタ方式の昇圧チョッパレギュレータ回路を備えている。
【0021】
このスイッチドキャパシタ方式の昇圧チョッパレギュレータ回路により入力電圧を昇圧し、この昇圧した電圧を動作電圧として用いる。これにより入力電圧を低く抑えて、制御回路の損失を低減させることができる。
【0022】
また、本発明においては、制御回路のリセット信号を遅延する遅延手段を備えている。
【0023】
この様な遅延手段によりリセット信号の遅延時間を適宜に設定することができる。
【0024】
更に、本発明の電子機器は、本発明の安定化電源装置を備えている。
【0025】
すなわち、本発明は、安定化電源装置だけではなく、この安定化電源装置を備える電子機器を包含する。電子機器としては、通信機器、AV機器、コンピュータ等の多種多様のものが挙げられる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の安定化電源装置の第1実施形態を示す平面図である。本実施形態の装置11では、PNP型のバイポーラトランジスタを出力素子12として用いており、この出力素子12を半田付け13によりリードフレーム14上にアッセンブリし、この出力素子12のパッドをボンディングワイヤー15を介して端子16に接続している。また、C−MOSにより構成される制御用IC17を絶縁ペースト18を介在させてリードフレーム14上にアッセンブリし、この制御用IC17の各パッドをボンディングワイヤー19を介してそれぞれの端子16に接続している。更に、出力素子12と制御用IC17をボンディングワイヤー20を介して相互接続し、出力素子12及び制御用IC17をモールド成形により1つのパッケージに収容している。
【0028】
図2は、本実施形態の装置11を示す回路図である。この回路図から明らかな様に装置11は、シリーズレギュレータであり、入力電圧を出力素子12により降圧して、この降圧された電圧を出力電圧として出力する。制御用IC17は、入力電圧を供給されて動作し、出力電圧が一定となる様に出力素子12のベース電流を制御する。
【0029】
この様に本実施形態の装置11では、制御用IC17を絶縁ペースト18を介してアッセンブリしている。このため、この装置11の製造に際し、制御用IC17に静電気が流れることはなく、制御用IC17が静電気により破壊されることもない。
【0030】
また、出力素子12と制御用IC17を接近して配置しているため、出力素子12が発熱すると、この熱が制御用IC17に伝達される。PNP型のバイポーラトランジスタからなる出力素子12は、温度の上昇に伴いHfeが高くなって、出力電流が増加するという正の温度特性を有しており、またC−MOSからなる制御用IC17は、温度の上昇に伴い出力電流が減少するという負の温度特性を有している。このため、出力素子12の熱が制御用IC17に伝達されると、出力素子12の正の温度特性と制御用IC17の負の温度特性が相殺し合って、出力素子12の出力が安定化する。
【0031】
尚、絶縁ペースト18の代わりに、絶縁シートを適用しても構わない。絶縁ペースト18を適用した場合は、絶縁ペースト18を硬化させる時間を必要とするのに対して、絶縁シートを適用した場合は、その時間を省略することができる。
【0032】
また、PNP型のバイポーラトランジスタの代わりに、NPN型のバイポーラトランジスタを出力素子12として用いても構わない。NPN型のバイポーラトランジスタを適用した場合は、出力素子12での電圧降下が大きくなり、出力素子12の電力損失が大きくなる。例えば、PNP型のときの電圧降下が0.5V程度とすると、NPN型のときの電圧降下が1V〜2.5V程度となる。しかしながら、NPN型の方がPNP型よりも安価であるため、コストの低減を優先させるのであれば、NPN型の適用が有効となる。
【0033】
ところで、安定化電源装置11は、各種の電子機器に用いられるICやLSI等への電力供給を安定化して行なうものである。例えば、商用電源からのAC100VやAC200V等の交流電圧をDC12VやDC5V程度の直流電圧に一旦変換し、この直流電圧を安定化電源装置11によりDC3.3Vまで降圧して、このDC3.3Vの電圧をICやLSI等に供給する。実際には、電子機器においては、電源構成が複雑であり、必要に応じてDC5Vの直流電圧をDC2.5V、DC1.8V、DC1.5V等に降圧し、この降圧された各直流電圧をそれぞれの負荷に供給している。また、多くの電流を必要とする負荷に対しては、出力電流を多く流すことが可能な出力素子12を安定化電源装置11に適用し、また少しの電流を必要とする負荷に対しては、小さな容量の出力素子12を安定化電源装置11に適用し、これにより電源の無駄を抑えて、電子機器のコスト低減を図っている。
【0034】
また、シリーズレギュレータでは、入力電圧と出電圧の差と負荷への出力電流との積が電力損失となる。例えば、入力電圧をDC5Vとし、出力電圧をDC3.3Vとし、出力電流を1Aとすると、(5V−3.3V)×1A=1.7Wとなり、これが電力損失となる。
【0035】
一方、安定化電源装置11から負荷への電力供給が必要ではない待機状態にあり、出力素子12をオフにしたときの電力損失、つまり無負荷状態での電力損失については、低く抑えることが望まれる。本実施形態の安定化電源装置11では、制御用IC17をC−MOSにより構成しているため、出力素子12をオフにしたときの制御用IC17の消費電流を100μA以下に抑えることができる。
【0036】
また、C−MOSが多数キャリア素子からなるため、制御用IC17の応答速度が速く、過渡応答特性に優れ、例えば負荷が急減に変動したとしても、これに制御用ICの制御が即応し、出力素子12からの出力電圧を安定化させることができる。
【0037】
これに対して制御用ICをバイポーラトランジスタにより構成した場合は、出力素子12をオフにしたときの制御用ICの消費電流が本実施形態の消費電流100μAの100倍以上の10mA以上となる。また、バイポーラトランジスタが少数キャリア素子であるため、素子自身の応答速度に限界があり、制御用ICの応答速度が制限される。
【0038】
尚、電子機器の待機状態で制御用ICをオフすれば、無負荷状態での電力損失を0にすることができるが、動作状態への復帰時間が長くなるため、制御用ICをオフにすることは好ましくない。
【0039】
図3は、本発明の安定化電源装置の第2実施形態を示す平面図である。尚、図3において、図1の装置と同様の部位には同じ符号を付する。
【0040】
本実施形態の装置21では、C−MOSにより構成される制御用IC17を積層セラミックコンデンサ22を介在させてリードフレーム14上にアッセンブリしている。
【0041】
図4は、制御用IC17、積層セラミックコンデンサ22、及びリードフレーム14を示す側面図である。この図4から明らかな様に制御用IC17と積層セラミックコンデンサ22を重ね合わせて、これらを絶縁ペースト18によりリードフレーム14上に固着している。
【0042】
図5は、図3の装置21を示す等価回路図である。この等価回路図から明らかな様に積層セラミックコンデンサ22は、出力端子23とアース間に挿入され、出力電圧を安定化させる役目を果たす。このため、出力電圧を安定化させるコンデンサを外付けする必要がない。
【0043】
尚、積層セラミックコンデンサ22を適用する代わりに、図6に示す様に絶縁性を有する酸化膜24及び裏面電極25を制御用IC17の裏面に順次積層して良い。これらの酸化膜24及び裏面電極25は、積層セラミックコンデンサ22と同様に、出力端子23とアース間に挿入されたコンデンサとして作用し、出力電圧を安定化させる。
【0044】
図7は、本発明の安定化電源装置の第3実施形態を示す平面図である。また、図8は、本実施形態の安定化電源装置を示す側面図である。尚、図7及び図8において、図1の装置と同様の部位には同じ符号を付する。
【0045】
本実施形態の安定化電源装置31では、出力素子12を半田付け13によりリードフレーム14上にアッセンブリし、この出力素子12のパッドを除く範囲で絶縁ペースト18を塗布して、その上に制御用IC17を配置し、絶縁ペースト18を硬化させて、制御用IC17をアッセンブリしている。この後、出力素子12のパッドをボンディングワイヤー15を介して端子16に接続し、また制御用IC17の各パッドをボンディングワイヤー19を介してそれぞれの端子16に接続し、更に出力素子12と制御用IC17をボンディングワイヤー20を介して相互接続している。
【0046】
この様に制御用IC17を出力素子12に重ねて配置すると、この装置31の占有スペースが小さくなる。また、出力素子12の熱が制御用IC17に伝達され易くなり、先に述べた出力素子12の正の温度特性と制御用IC17の負の温度特性が確実に相殺し合って、出力素子12の出力がより安定化する。更に、出力素子12の異常加熱時には、制御用IC17の温度も速やかに上昇して、出力素子12の出力が安定化することから、異常加熱時の保護機能が付加される。
【0047】
図9は、本発明の安定化電源装置の第4実施形態を示すブロック図である。尚、図9において、図2の装置と同様の部位には同じ符号を付する。
【0048】
本実施形態の安定化電源装置41では、スイッチドキャパシタ方式の昇圧チョッパレギュレータ回路42を設け、入力電圧を昇圧チョッパレギュレータ回路42により昇圧し、この昇圧した電圧を動作電圧として制御用IC17に供給している。
【0049】
図10は、昇圧チョッパレギュレータ回路42の構成を例示する回路図である。ここでは、連動して切り換えられる一対のスイッチ素子S1,S2、同じく連動して切り換えられる一対のスイッチ素子S3,S4、各コンデンサC1,C2、発振器43、及び発振器43の出力を反転させるインバータ44を備えており、発振器43の出力とインバータ44の反転出力により各スイッチ素子S1,S2と各スイッチ素子S3,S4を交互に切り換えて、入力電圧Vin1を昇圧し、この昇圧した電圧Vin2を動作電圧として制御用IC17に供給している。
【0050】
ここで、安定化電源装置41の入力電圧と出力電圧の差が小さい程、この装置41の電力損失が小さくなる。例えば、出力電圧として1.0Vを必要とする場合は、入力電圧を1.5V程度に設定して、入力電圧と出力電圧の差を0.5V程度にすれば、電力損失を小さく抑えることができる。その一方で、入力電圧を制御用IC17の最低動作電圧以上に設定する必要がある。例えば、制御用IC17の最低動作電圧が2.0Vであれば、入力電圧を2.0V以上に設定する必要がある。しかしながら、入力電圧を制御用IC17の最低動作電圧に合わせて設定すると、電力損失が大きくなってしまう。
【0051】
そこで、入力電圧を昇圧チョッパレギュレータ回路42により昇圧してから制御用IC17に供給する。例えば、出力電圧として1.0Vを必要とする場合は、入力電圧を1.5V程度に設定して、電力損失を小さく抑え、かつ1.5Vの入力電圧を昇圧チョッパレギュレータ回路42により2.0Vまで昇圧して、この昇圧された2.0Vの電圧を動作電圧として制御用IC17に供給して、制御用IC17の正常動作を確保する。
【0052】
尚、制御用ICがC−MOSからなる場合は、スイッチドキャパシタ方式の昇圧チョッパレギュレータ回路により入力電圧を効率的に昇圧することができる。これに対して制御用ICがバイポーラトランジスタからなる場合は、この方式の昇圧チョッパレギュレータ回路により入力電圧を効率的に昇圧することができない。
【0053】
図11は、本発明の安定化電源装置の第5実施形態を示すブロック図である。尚、図11において、図2の装置と同様の部位には同じ符号を付する。
【0054】
本実施形態の安定化電源装置51では、リセット信号制御回路52を制御用IC17Aに内蔵している。このリセット信号制御回路52は、入力電圧や出力電圧が低下すると、一定の遅延時間を経過してからリセット信号を出力する。この遅延時間は、例えばコンデンサと、このコンデンサを充電する定電流回路とにより設定され、100μS以上に長く設定されることがある。C−MOSからなる制御用IC17Aでは、内部の定電流回路を10μA以下で安定化させることができ、大容量のコンデンサを形成することが可能なため、遅延時間を長くすることが可能である。
【0055】
これに対してバイポーラトランジスタからなる制御用ICでは、C−MOSからなる制御用IC17Aと比較すると、同一占有面積のコンデンサの容量が小さくなり、遅延時間を長くすることが困難である。
【0056】
尚、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、これらの実施形態を適宜に組み合わせても構わない。
【0057】
また、本発明は、安定化電源装置だけではなく、この安定化電源装置を備える電子機器を包含する。電子機器としては、通信機器、AV機器、コンピュータ等の多種多様のものが挙げられる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、C−MOSからなる制御回路をリードフレームから絶縁させてアッセンブリしているので、制御回路に静電気が流れることはなく、制御回路が静電気により破壊されることもない。また、出力素子の熱が制御回路に伝達され、出力素子の正の温度特性と制御回路の負の温度特性が相殺し合って、出力素子の出力が安定化する。
【0059】
また、薄型コンデンサを制御回路とリードフレーム間に介在させているので、外付けのコンデンサが不用となる。
【0060】
更に、出力素子及び制御回路を重ねてリードフレームにアッセンブリしているので、この安定化電源装置を小型化することができる。また、出力素子の熱が制御回路に伝達され易く、出力素子の正の温度特性と制御回路の負の温度特性が確実に相殺し合って、出力素子の出力がより安定化する。更に、出力素子の異常加熱時には、制御回路の温度も速やかに上昇して、出力素子の出力が安定化することから、異常加熱時の保護機能が付加される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安定化電源装置の第1実施形態を示す平面図である。
【図2】図1の装置を示す回路図である。
【図3】本発明の安定化電源装置の第2実施形態を示す平面図である。
【図4】図3の装置における制御用IC、積層セラミックコンデンサ、及びリードフレームを示す側面図である。
【図5】図3の装置を示す等価回路図である。
【図6】図3の装置における制御用ICの変形例を示す側面図である。
【図7】本発明の安定化電源装置の第3実施形態を示す平面図である。
【図8】図7の装置を示す側面図である。
【図9】本発明の安定化電源装置の第4実施形態を示すブロック図である。
【図10】図9の装置における昇圧チョッパレギュレータ回路の構成を例示する回路図である。
【図11】本発明の安定化電源装置の第5実施形態を示すブロック図である。
【図12】従来の安定化電源装置を示す図である。
【符号の説明】
11,21,31,41,51  安定化電源装置
12  出力素子
13  半田付け
14  リードフレーム
15  ボンディングワイヤー
16  端子
17,17A  制御用IC
18  絶縁ペースト
19,20  ボンディングワイヤー
22  積層セラミックコンデンサ
23  出力端子
24  酸化膜
25  裏面電極
42  スイッチドキャパシタ方式の昇圧チョッパレギュレータ回路
52  リセット信号制御回路

Claims (9)

  1. 電流を負荷に供給するための出力素子と、出力素子の出力電圧を制御して維持する制御回路とを備える安定化電源装置において、
    出力素子としてバイポーラトランジスタを用い、制御回路をC−MOSにより構成し、出力素子を半田付けによりリードフレームにアッセンブリし、制御回路をリードフレームから絶縁させてアッセンブリしたことを特徴とする安定化電源装置。
  2. 制御回路を絶縁ペーストもしくは絶縁シートによりリードフレームから絶縁させたことを特徴とする請求項1に記載の安定化電源装置。
  3. 薄型コンデンサを制御回路とリードフレーム間に介在させたことを特徴とする請求項1に記載の安定化電源装置。
  4. 制御回路の裏面に酸化膜を形成し、この酸化膜に電極を重ねて形成し、酸化膜及び電極を制御回路とリードフレーム間に介在させたことを特徴とする請求項1に記載の安定化電源装置。
  5. リードフレーム上に出力素子を半田付けによりアッセンブリし、この出力素子上に制御回路を絶縁ペーストによりアッセンブリしたことを特徴とする請求項1に記載の安定化電源装置。
  6. 出力素子のバイポーラトランジスタは、PNP型及びNPN型のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の安定化電源装置。
  7. 制御回路に動作電圧を供給するスイッチドキャパシタ方式の昇圧チョッパレギュレータ回路を備えることを特徴とする請求項1に記載の安定化電源装置。
  8. 制御回路のリセット信号を遅延する遅延手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の安定化電源装置。
  9. 請求項1に記載の安定化電源装置を備えることを特徴とする安定化電源装置を備える電子機器。
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US7397128B2 (en) 2005-03-30 2008-07-08 Sanyo Electric Co., Ltd. Semiconductor device and method of manufacturing the same
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