JP2004102223A - 有機elディスプレイ素子用フィルター - Google Patents

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JP2004102223A JP2003117311A JP2003117311A JP2004102223A JP 2004102223 A JP2004102223 A JP 2004102223A JP 2003117311 A JP2003117311 A JP 2003117311A JP 2003117311 A JP2003117311 A JP 2003117311A JP 2004102223 A JP2004102223 A JP 2004102223A
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Tadahisa Sato
佐藤 忠久
Takashi Usami
宇佐美 隆志
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Abstract

【課題】紫外線及び一部の可視光線による耐久性の低下を軽減し得る有機ELディスプレイ素子用フィルターを提供する。
【解決手段】200〜390nm、好ましくは300〜410nmの光を遮断するディスプレイ素子用フィルターであり、好ましくは、前記光遮断フィルターの波長410nm以下の紫外光に対する吸収率が90%以上である。
【選択図】            なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光及び照明器具から発生する紫外線及び一部の可視光を遮断(カット)する有機エレクトロルミネッセンス(以下「有機EL」という)ディスプレイ素子用フィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年CRTに代わり、消費電力などに有利なフラットパネルディスプレイ(FPD)の普及が進んでいる。例えば、液晶素子及び有機EL素子などを利用したものがFPDとして期待されている。しかしながら、特に有機EL素子中の発光材料が紫外線及び一部の可視光により劣化してしまう等の問題があり、紫外線及び一部の可視光による表示能力及び耐久性の低下が問題となっていた。
【0003】
次世代のFPDとして注目されている有機ELディスプレイは、通常、一対の電極と、該電極に挟持され、該電極から正負の電荷を注入されることによって発光する有機層とを備えている。近年、この構造以外にも、円偏光フィルターを視認側に配置することにより、背面側に配置されたアルミ等の電極からの反射光による視認性の低下を防ぐ構造が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
しかしながら、この構造では、偏光板と1/4λ板とを組み合わせた円偏光フィルターを視認側に配置することでアルミ等の金属電極からの反射光を抑制できるが、同時に有機ELの特徴である発光を阻害し、輝度を低下させてしまうという欠点があった。
【0004】
一方、上記構造の欠点を克服するために、有機ELディスプレイ素子の背面側に、180度の光位相差を与える構造を用いることで、金属電極からの反射光を抑制させる方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。この方法によれば、輝度を低下させる原因となる上記構造は不要となるため、発光を有効に出力できる点で優れている。しかし、視認側に円偏光フィルターを配置する場合、円偏光フィルターが視認側から入射する紫外線も同時に遮断する機能も果たしていたが、背面側に反射防止構造を設けた有機ELディスプレイ素子では、外部から入射する紫外線を遮る構造がないため、発光材料やカラーフィルターなどが入射する紫外線に曝されてしまい、それらの劣化による表示能力低下等が生じるという問題があった。現在まで、この問題を解決する有効な手段はなく、背面に反射防止構造を設けて円偏光フィルターを使用しない有機ELディスプレイの実用化を困難にしていた。
【0005】
他方、現在主流である視認側に円偏光フィルターを配置する有機ELディスプレイ素子においては、円偏光フィルターに380nm以下をカットする市販の紫外線吸収剤を含有させることにより発光材料やフィルター材料の耐久性改善を図っているが、更なる寿命の改善が望まれていた。
【0006】
その他、これまでに380nm以上の光を遮断して写真や液晶表示ディスプレイの褪色を防ぐフィルムに関する技術は開示されている(例えば、特許文献4参照)。しかし、この技術は、有機ELディスプレイ素子に関するものではなく、かつ有機ELディスプレイで得られる効果を何ら開示するものではない。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−142170号公報(第2頁[0005]〜第4頁[0006])
【特許文献2】
特開平9−127885号公報(第2頁[0010]〜[0015])
【特許文献3】
WO01/06816号公報(第2頁24行〜第5頁4行)
【特許文献4】
特開2002−53824号公報 (第2頁[0001]〜[0003])
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、発光材料やカラーフィルターの外光による耐久性の低下を軽減し得る有機ELディスプレイ素子用フィルター、有機ELディスプレイ素子、および有機ELディスプレイパネルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、有機発光材料は、紫外線によって劣化するとの知見を得た。そして、紫外線を遮断するフィルターを設けることで、光耐久性効果が最もよくなることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明の目的は、以下の有機ELディスプレイ素子用フィルター、有機ELディスプレイ素子、及び有機ELディスプレイパネルにより達成される。
(1)300〜390nmの光を遮断することを特徴とする有機ELディスプレイ素子用フィルター。
(2)300〜410nmの光を遮断することを特徴とする有機ELディスプレイ素子用フィルター。
(3)200〜390nmの光を遮断することを特徴とする有機ELディスプレイ素子用フィルター。
(4)200〜410nmの光を遮断することを特徴とする有機ELディスプレイ素子用フィルター。
(5)前記フィルターが、蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤を含有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子用フィルター。
(6)前記フィルターが、蛍光増白剤及び紫外線吸収剤を含有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子用フィルター

(7)前記フィルターが、蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤を含有する支持体もしくは層を少なくとも一層有することを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子用フィルター。
(8)前記フィルターが、蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤を含有する粘着剤層を有する(1)〜(7)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子用フィルター。
(9)(1)〜(8)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子用フィルターを有する有機ディスプレイ素子。
(10)(1)〜(8)のいずれかに記載のフィルターを視認側に有する(9)に記載の有機ELディスプレイ素子。
(11)前記フィルターより内側にカラーフィルターを有する(9)〜(10)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子。
(12)背面側に反射防止処理を施した(9)〜(11)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子。
(13)前記反射処理が180度光位相変換法である(12)に記載の有機ELディスプレイ素子。
【0011】
(14)一方が光透過性で他方が非光透過性の一対の電極と、前記一対の電極に挟持され、前記一対の電極から正負の電荷を注入されることによって発光する、一以上の層からなる有機層とを有し、前記非光透過性の電極側に、前記非光透過性の電極からの反射光を軽減するための反射防止処理が施されているとともに、前記光透過性の電極の外側に300〜390nmの光を遮断するフィルターを有する有機ELディスプレイ素子。
(15)一方が光透過性で他方が非光透過性の一対の電極と、前記一対の電極に挟持され、前記一対の電極から正負の電荷を注入されることによって発光する、一以上の層からなる有機層とを有し、前記非光透過性の電極側に、前記非光透過性の電極からの反射光を軽減するための反射防止処理が施されているとともに、前記光透過性の電極の外側に300〜410nmの光を遮断するフィルターを有する有機ELディスプレイ素子。
(16)前記反射防止処理が、前記非光透過性の金属電極からの反射光を、入射光との光干渉によりに軽減するための処理である(14)又は(15)に記載の有機ELディスプレイ素子。
(17)前記反射防止処理が、前記非光透過性の金属電極からの反射光に180度の光位相差を与えることによって、反射光を軽減するための処理である(14)〜(16)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子。
(18)前記フィルターの波長410nm以下の光に対する吸収率が90%以上である(1)〜(17)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子。
(19)前記フィルターの波長390nm以下の光に対する吸収率が90%以上である(1)〜(17)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子。
(20)前記フィルターの波長300〜390nmの光に対する吸収率が90%以上である(1)〜(17)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子。
(21)前記フィルターの波長300〜410nmの光に対する吸収率が90%以上である(1)〜(17)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子。
(22)前記フィルターの波長410〜780nmの光に対する吸収率が5%以下である(1)〜(21)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子。
(23)前記フィルターの波長440〜750nmの光に対する透過率が90%以上である(1)〜(22)のいずれかに記載の有機ELディスプレイ素子。
(24)(1)〜(23)のいずれかに記載のディスプレイ素子を有するディスプレイパネル。
【0012】
なお、本明細書において、「反射防止処理」とは、反射光を軽減する機能を付与するためのあらゆる処理を含むものとし、例えば、該機能を有する反射防止層を電極上に形成する処理などが含まれる。また、「視認側」とは、有機ELディスプレイ素子の二つの表面のうち、外部から視認される、すなわち表示面として機能する表面に近い位置を意味し、「背面側」とは、視認側の面と対向する背面に近い位置を意味する。
具体的には、一対の電極と該電極に挟持される発光機能を有する有機層を含む構造を中心にして、より視認面に近い位置を「視認側」、より背面に近い位置を「背面側」とする。
さらに、本明細書において「光を遮断するフィルター」とは、少なくとも波長300〜410nmの紫外光及び一部の可視光を吸収して遮断する機能を有するフィルターをいい、実施例における光吸収フィルターと同義である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明の有機ELディスプレイ素子用フィルターは、410nm以下の光を遮断する(以下「光遮断フィルター」という)ことを特徴とするフィルターである。前記光遮断フィルターは、例えば、視認側の表面より入射する外部からの紫外光及び一部の可視光(太陽光に含まれる紫外線及び一部の可視光のみならず、蛍光灯などから発生する紫外線及び一部の可視光成分も含む)に対し、有機発光材料やカラーフィルターを防護する機能を有する。前記光遮断フィルターは、例えば、視認側の基板上に配置することができるものをさす。すなわち、前記光遮断フィルターは、支持体の上に光吸収層を設けたものでも良いし、前記支持体を介さずに直接有機ELディスプレイ基板等に設けたものでも良い。また、前記光遮断フィルターは、410nm以下の光を吸収することで遮断しても良いし、反射することで遮断しても良い。
【0014】
前記光遮断フィルターは、410nm以下の光を吸収又は反射して遮断するが、その波長域に幅があるほどその効果は高くなるが、遮断する波長域が可視領域付近にまで達すると着色してしまう傾向がある。本発明では、紫外光(一般的には、300〜400nm程度)及び紫外光よりわずかに長波長である405nm〜410nmの光を、すそ切れよく遮断する、光遮断フィルターを用いるのが好ましい。このような吸収特性を示す光吸収層を形成することで、着色を目立たせずに、より優れた光耐久性効果を奏する。
【0015】
具体的には、前記光遮断フィルターは、波長410nm以下(好ましくは波長200〜390nm又は波長200〜410nm、さらに好ましくは波長300〜390nm又は波長300〜410nm)の光に対する吸収率が90%以上であることが好ましい。また、前記光遮断フィルターは、波長410〜780nmの光に対する吸収率が5%以下であるのが好ましく、波長440nm〜750nmの光に対する透過率が90%以上であるのがより好ましい。さらに波長410nm以下の吸収率が90%以上で、波長410〜780nmの吸収率が5%以下であるのがより好ましい。
【0016】
本発明において、前記光遮断フィルターは、蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤、好ましくは蛍光増白剤及び紫外線吸収剤の両方を含有することができる。ここで、蛍光増白剤とは、約320〜約410nmの全ての波長または一部の光を吸収して、約410〜約500nmの範囲にある波長の光を放射する性質を有する化合物をいう。これらの蛍光増白剤で染められた織物は本来の黄色い反射光のほかに、新たに蛍光増白剤により発光される約410〜約500nmの波長の青色光が付加されるため、反射光は白色になり、かつ蛍光効果による分だけ可視光のエネルギーが増加するため結果として増白されたことになる。
一方、紫外線吸収剤とは、約300〜約410nmの波長の光を吸収しても、約410〜約500nmの波長の光を放射する性質を持たない化合物を指し、前記蛍光増白剤とは異なる。一般的に、紫外線吸収剤は吸収した光を熱に変換する性質を有する化合物である。
前記光遮断フィルターは、単層構造であっても、多層構造であってもよく、積層構造の場合は、少なくとも一層が蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤、好ましくは蛍光増白剤及び紫外線吸収剤を含有していればよい。
【0017】
前記蛍光増白剤及び紫外線吸収剤は、有機材料であっても無機材料であってもよい。前記蛍光増白剤及び紫外線吸収剤は、通常市販されているもの、又は新規物質の中から耐光性などに基づいて任意に選択することができる。またそれらを任意に混合して用いてもよい。
前記蛍光増白剤の具体例としては、下記の構造式1〜16で表される化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0018】
【化1】
Figure 2004102223
【0019】
【化2】
Figure 2004102223
【0020】
【化3】
Figure 2004102223
【0021】
【化4】
Figure 2004102223
【0022】
さらに下記一般式(I)で表される化合物も、蛍光増白剤として好ましい。
【0023】
【化5】
Figure 2004102223
【0024】
一般式(I)中、R及びRは、水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を表し、R及びRはアルキル基をそれぞれ表す。[A]は置換アリール又はエテニル基を表す。
【0025】
上記R及びRは、水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を表すが、好ましくは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数1〜8のアルコキシ基である。具体的には、R及びRは、水素原子、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−オクチル、イソプロピル、イソブチル、2−エチルヘキシル、t−ブチル、t−アミル、t−オクチル、シクロペンチル若しくはシクロヘキシル等のアルキル基;又はメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、n−オクチルオキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、2−エチルヘキシルオキシ、t−ブトキシ若しくはシクロヘキシルオキシ等のアルコキシ基を表す。R及びRは、好ましくは水素原子又はアルキル基であり、特に好ましくは水素原子である。
【0026】
上記R及びRは、アルキル基を表すが、好ましくは炭素数1〜16のアルキル基である。具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−オクチル、n−ヘキサデカニル(セチル)、イソプロピル、イソブチル、2−エチルヘキシル、t−ブチル、t−アミル、t−オクチル、シクロペンチル若しくはシクロヘキシル等のアルキル基を表す。好ましくは、Rはメチル、イソプロピル、t−ブチル又はシクロヘキシル基であり、Rはメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル又は2−エチルヘキシル基である。特に好ましくは、Rはt−ブチル又はシクロヘキシル基であり、Rはメチル、n−ブチル、n−オクチル又は2−エチルヘキシル基である。
【0027】
上記[A]は、置換アリール基又は置換エテニル基を表すが、好ましくは炭素数6〜40の置換アリール基又は炭素数8〜40の置換エテニル基である。より好ましくは、以下に示す置換アリール又はエテニル基である。
【0028】
【化6】
Figure 2004102223
【0029】
【化7】
Figure 2004102223
【0030】
上記構造式中、R’及びR’は、前記のR及びRと同義の基であり、好ましい範囲も同様である。R’は、前記Rと、及びR’は前記Rと同義の基であり、それぞれ好ましい範囲も同様である。mは、1〜5のいずれかの整数を表す。X及びYは、各々独立して、アルキル、アリール、アルコキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アミノ又は水酸基を表す。
【0031】
アミノ及び水酸基以外のX及びYを詳しく述べれば、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル又はシクロヘキシル等のアルキル基;フェニル、トリル又はナフチル等のアリール基;メトキシ、エトキシ又はイソプロポキシ等のアルコキシ基;アミノ、アミノメチル、エチルアミノ、オクチルアミノ、ジメチルアミノ又はN−メチル−N−エチルアミノ等のアルキルアミノ基;アニリノ、4−トリルアミノ又はN−メチルアニリノ等のアリールアミノ基;である。X及びYは好ましくはアリール、アルコキシ又はアニリノ基である。
【0032】
前記一般式(I)で表される化合物は、好ましくは下記一般式(II)で表される化合物である。
【0033】
【化8】
Figure 2004102223
【0034】
一般式(II)中、R及びRは、前記Rと同義の基であり、R及びRは、前記Rと同義の基であり、好ましい範囲も同様である。nは1又は2の整数を表す。これらの化合物は、例えば特開平11−29556号公報に記載の方法で合成することができる。
【0035】
以下、前記一般式(II)で表される化合物の具体例を挙げるが、本発明は以下の具体例によって何ら制限されるものではない。
【0036】
【化9】
Figure 2004102223
【0037】
【化10】
Figure 2004102223
【0038】
【化11】
Figure 2004102223
【0039】
【化12】
Figure 2004102223
【0040】
以上、本発明に使用可能な蛍光増白剤の例として、有機材料の例について説明したが、上記した様に、本発明では、無機材料又は有機無機複合材料(有機金属系化合物など)の蛍光増白剤を用いることもできる。
【0041】
本発明に使用可能な紫外線吸収剤は特に限定されず、種々の材料を用いることができる。一般的に、紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して熱に変換する性質を有する化合物をいい、具体的にはベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸系、シアノアクリレート系に大別される。本発明においては、いずれも使用できる。ベンゾトリアゾール系の有効吸収波長は約270〜380nmであり、代表例としては2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール等を挙げることができる。
【0042】
ベンゾフェノン系の有効吸収波長は約270〜380nmであり、代表例としては2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン等を挙げることができる。
【0043】
サリチル酸系の有効吸収波長は約290〜330nmであり、代表例としてはフェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレートなどを挙げることができる。
シアノアクリレート系の有効吸収波長は約270〜350nmであり、代表例としては2−エチルヘキシル−2−シアノ−3、3−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3、3−ジフェニルアクリレート等を挙げることができる。これらの紫外線吸収剤は1種又は2種以上を併用することができる。
【0044】
本発明の光遮断フィルターは、前記蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤とともに、退色防止剤を用いることもできる。さらに本発明の光遮断フィルターは、各種の有機系及び金属錯体系の退色防止剤を用いることができる。有機系の退色防止剤としては、ハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などがあり、金属錯体系の退色防止剤としては、ニッケル錯体、亜鉛錯体などがある。具体的には、リサーチディスクロージャー No17643の第VIIのI〜J項、同No15162、同No18716の650頁左欄、同No36544の527頁、同No307105の872頁、同No15162に引用されている特許に記載の剤が挙げられる。また、特開昭62−215272号公報の127〜137頁に記載されている、一般式で表される化合物及びその化合物例も挙げられる。
【0045】
前記蛍光増白剤及び紫外線吸収剤から少なくとも一種を選択して、本発明に用いることができるが、特に、前記蛍光増白剤と前記紫外線吸収剤とを併用するのが好ましい。紫外線吸収剤は、吸収波長が短いため蛍光増白剤を併用すると、吸収領域を広くできるので好ましい。特に、上述の波長200〜410nm(より好ましくは波長300〜390nm又は波長300nm〜410nm)の光に対して、90%以上の吸収率を有する光遮断フィルターを容易に形成できるので好ましい。特に、前記吸収特性を示すとともに、着色がない表示を可能にするためには、前記一般式(I)で表される蛍光増白剤と、紫外線吸収剤とを併用するのが好ましい。また、前記蛍光増白剤は、一般的に、市販の紫外線吸収剤よりも長波長の光を吸収することができるが、一方で、耐光性が悪く、特に芳香族を含まないバインダー中に含有させた場合に、その傾向が顕著になる。さらに、上記の有機系又は金属錯体系の退色防止剤を併用すると、耐光性を向上できるので好ましい。また二等量以上の紫外線吸収剤と前記蛍光増白剤を併用することによって、耐光性を向上できる。
【0046】
前記光遮断フィルターにおいて、蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤はどこに含まれていてもよく、これらとバインダーとを有する光吸収層を形成していてもよい。
前記光吸収層における蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤の含有量、並びに所望により添加される退色防止剤の含有量については、特に制限はなく、用いる材料、併用される材料、含有させる層の厚さ等に応じて、適切な含有量を決定することができる。例えば、前記光吸収層が厚さ50μmである場合は、蛍光増白剤の含有量は、一般的には、0.1〜30質量%であることが好ましく、4〜15質量%でありことがより好ましい。蛍光増白剤の配合量と、添加される材料の厚さはほぼ反比例すると考えてよい。例えば、厚さ50μmの層に、前記一般式(I)で表される化合物を10質量%、前記一般記式(II)で表される化合物を4質量%含有させることで、表示画像の着色を起こすことなく、紫外線のみならず405〜410nmの光を実質的に遮断することができる。
【0047】
前記光吸収層が厚さ50μmである場合、紫外線吸収剤の含有量は、一般的には、0.1〜30質量%であることが好ましく、4〜15質量%であることがより好ましい。紫外線吸収剤の含有量と、添加される材料の厚さはほぼ反比例すると考えてよい。また、退色防止剤の含有量は、一般的には、0.1〜30質量%であることが好ましく、0.5〜15質量%であることがより好ましい。退色防止剤の含有量と添加される材料の厚さはほぼ反比例すると考えてよい。
【0048】
前記光吸収層は、前記蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤をバインダー中に分散させた塗布液を調製し、該塗布液を塗布及び乾燥することによって形成することができる。前記バインダーとしては、重縮合系樹脂成分として、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレア、ポリカーボネート、トリアセチルセルロースが挙げられる。具体例については原料モノマーの形で以下に例示する(但し、P−23はポリマーの形で例示する)が、本発明は、以下の具体例によって何ら限定されるものではない。
各ポリマーにおける酸性基はすべて非解離型で表してある。またポリエステル、ポリアミド等縮合反応により生成するものについては、構成成分は原料の如何に関わらずすべてジカルボン酸、ジオール、ジアミン、ヒドロキシカルボン酸、アミノカルボン酸等で表記する。括弧内の比は、各成分のモル百分率比を意味する。
【0049】
P−1:トルエンジイソシアネート/エチレングリコール/1,4−ブタンジオール(50/15/35)
P−2:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート/1,3−プロパンジオール/ポリプロピレングリコール(Mw=1000)(50/45/5)
P−3:トルエンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/エチレングリコール/ポリエチレングリコール(Mw=600)/1,4−ブタンジオール(40/10/20/10/20)
P−4:1,5−ナフチレンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/ジエチレングリコール/1,6−ヘキサンジオール(25/25/35/15)
【0050】
P−5:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/テトラエチレングリコール/エチレングリコール/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(40/10/20/20/10)
P−6:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/ブタンジオール/エチレングリコール/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(40/10/20/20/10)
P−7:1,5−ナフチレンジイソシアネート/ブタンジオール/4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−2,2’−プロパン/ポリプロピレングリコール(Mw=400)/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(50/20/5/10/15)
P−8:1,5−ナフチレンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸/ポリブチレンオキシド(Mw=500)(35/15/25/25)
【0051】
P−9:イソホロンジイソシアネート/ジエチレングリコール/ネオペンチルグリコール/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(50/20/20/10)
P−10:トルエンジイソシアネート/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸/ポリエチレングリコール(Mw=1000)/シクロヘキサンジメタノール(50/10/10/30)
P−11:ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/テトラエチレングリコール/ブタンジオール/2,4−ジ(2−ヒドロキシ)エチルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸(40/10/10/33/7)
P−12:ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/ブタンジオール/エチレングリコール/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸/2,4−ジ(2−ヒドロキシ)エチルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸(40/10/20/15/10/5)
【0052】
P−13:テレフタル酸/イソフタル酸/シクロヘキサンジメタノール/1,4−ブタンジオール/エチレングリコール(25/25/25/15/10)
P−14:テレフタル酸/イソフタル酸/4,4’−ジヒドロキシージフェニルー2,2−プロパン/テトラエチレングリコール/エチレングリコール(30/20/20/15/15)
P−15:テレフタル酸/イソフタル酸/シクロヘキサンジメタノール/ネオペンチルグリコール/ジエチレングリコール(20/30/25/15/10)P−16:テレフタル酸/イソフタル酸/4,4’−ベンゼンジメタノール/ジエチレングリコール/ネオペンチルグリコール(25/25/25/15/10)
【0053】
P−17:テレフタル酸/イソフタル酸/5−スルホイソフタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリコール(24/24/2/25/25)
P−18:テレフタル酸/イソフタル酸/5−スルホイソフタル酸/シクロヘキサンジメタノール/1,4−ブタンジオール/エチレングリコール(22/22/6/25/15/10)
P−19:イソフタル酸/5−スルホイソフタル酸/シクロヘキサンジメタノール/エチレングリコール(40/10/40/10)
P−20:シクロヘキサンジカルボン酸/イソフタル酸/2,4−ジ(2−ヒドロキシ)エチルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸/シクロヘキサンジメタノール/エチレングリコール(30/20/5/25/20)
【0054】
P−21:11−アミノウンデカン酸(100)
P−22:12−アミノドデカン酸(100)
P−23:ポリ(12−アミノドデカン酸)と無水マレイン酸との反応物(50/50)
P−24:11−アミノウンデカン酸/7−アミノヘプタン酸(50/50)
P−25:ヘキサメチレンジアミン/アジピン酸(50/50)
P−26:テトラメチレンジアミン/アジピン酸(50/50)
P−27:ヘキサメチレンジアミン/セバシン酸(50/50)
P−28:N,N−ジメチルエチレンジアミン/アジピン酸/シクロヘキサンジカルボン酸(50/20/30)
【0055】
P−29:トルエンジイソシアネート/4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジアミン(30/20/50)
P−30:ノナメチレンジアミン/尿素(50/50)
P−31:ヘキサメチレンジアミン/ノナメチレンジアミン/尿素(25/25/50)
P−32:トルエンジイソシアネート/ヘキサメチレンジアミン/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(50/40/10)
P−33:11−アミノウンデカン酸/ヘキサメチレンジアミン/尿素(33/33/33)
【0056】
前記光吸収層のバインダーとしては、ビニル重合体を用いることができる。前記ビニル重合体を構成するモノマーとしては、アクリル酸エステル類、具体的にはメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、tert−オクチルアクリレート、2−クロロエチルアクリレート、2−ブロモエチルアクリレート、4−クロロブチルアクリレート、シアノエチルアクリレート、2−アセトキシエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、メトキシベンジルアクリレート、2−クロロシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェニルアクリレート、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、2−エトキシブチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−iso−プロポキシアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアクリレート、ω−メトキシポリエチレングリコールアクリレート(付加モル数n=9)、1−ブロモー2−メトキシエチルアクリレート、1,1−ジクロロー2−エトキシエチルアクリレートなどが挙げられる。その他、下記のモノマーなどが使用できる。
【0057】
メタクリル酸エステル類:その具体例としてはメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、クロロベンジルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、スルフォプロピルメタクリレート、N−エチル−N−フェニルアミノエチルメタクリレート、2−(3−フェニルプロピルオキシ)エチルメタクリレート、ジメチルアミノフェノキシエチルメタクリレート、フルフリルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、クレジルメタクリレート、ナフチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、トリエチレングリコールモノメタクリレート、ジプロピレングリコールモノメタクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、3−メトキシブチルメタクリレート、2−アセトキシエチルメタクリレート、2−アセトアセトキシエチルメタクリレート、2−エトキシエチルメタクリレート、2−iso−プロポキシエチルメタクリレート、2−ブトキシエチルメタクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−(2−エトキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリレート、ω−メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(付加モル数n=6)、アクリルメタクリレート、メタクリル酸ジメチルアミノエチルメチルクロライド塩などを挙げることができる。
【0058】
ビニルエステル類:その具体例としては、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニルイソブチレート、ビニルカプロエート、ビニルクロロアセテート、ビニルメトキシアセテート、ビニルフェニルアセテート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニルなどが挙げられる。
【0059】
アクリルアミド類:その具体例としては、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、エチルアクリルアミド、プロピルアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、n−ブチルアクリルアミド、sec−ブチルアクリルアミド、tert−ブチルアクリルアミド、シクロヘキシルアクリルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒドロキシメチルアクリルアミド、メトキシエチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、フェニルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、β−シアノエチルアクリルアミド、N−(2−アセトアセトキシエチル)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドなどが挙げられる。
【0060】
メタクリルアミド類:その具体例としては、メタクリルアミド、メチルメタクリルアミド、エチルメタクリルアミド、プロピルメタクリルアミド、イソプロピルメタクリルアミド、n−ブチルメタクリルアミド、sec−ブチルメタクリルアミド、tert−ブチルメタクリルアミド、シクロヘキシルメタクリルアミド、ベンジルメタクリルアミド、ヒドロキシメタクリルアミド、クロロベンジルメタクリルアミド、オクチルメタクリルアミド、ステアリルメタクリルアミド、スルフォプロピルメタクリルアミド、N−エチル−N−フェニルアミノエチルメタクリルアミド、2−(3−フェニルプロピルオキシ)エチルメタクリルアミド、ジメチルアミノフェノキシエチルメタクリルアミド、フルフリルメタクリルアミド、テトラヒドロフルフリルメタクリルアミド、フェニルメタクリルアミド、クレジルメタクリルアミド、ナフチルメタクリルアミド、2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、4−ヒドロキシブチルメタクリルアミド、トリエチレングリコールモノメタクリルアミド、ジプロピレングリコールモノメタクリルアミド、2−メトキシエチルメタクリルアミド、3−メトキシブチルメタクリルアミド、2−アセトキシエチルメタクリルアミド、2−アセトアセトキシエチルメタクリルアミド、2−エトキシエチルメタクリルアミド、2−iso−プロポキシエチルメタクリルアミド、2−ブトキシエチルメタクリルアミド、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリルアミド、2−(2−エトキシエトキシ)エチルメタクリルアミド、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリルアミド、ω−メトキシポリエチレングリコールメタクリルアミド(付加モル数n=6)、アクリルメタクリルアミド、ジメチルアミノメタクリルアミド、ジエチルアミノメタクリルアミド、β−シアノエチルメタクリルアミド、N−(2−アセトアセトキシエチル)メタクリルアミドなどが挙げられる。
【0061】
オレフィン類:その具体例としては、ジシクロペンタジエン、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、イソプレン、クロロプレン、ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、などが挙げられる。
【0062】
スチレン類:その具体例としては、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、クロルメチルスチレン、メトキシスチレン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ビニル安息香酸メチルエステルなどが挙げられる。
【0063】
ビニルエーテル類:その具体例としては、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテル、ジメチルアミノエチルビニルエーテルなどが挙げられる。
【0064】
その他の例として、クロトン酸ブチル、クロトン酸ヘキシル、イタコン酸ジブチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジブチル、メチルビニルケトン、フェニルビニルケトン、メトキシエチルビニルケトン、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、N−ビニルオキサゾリドン、N−ビニルピロリドン、アクリロニトリル、メタアクリルニトリル、メチレンモロンニトリル、ビニリデンなどを挙げることができる。
【0065】
本発明の有機ELディスプレイ素子は、前記光遮断フィルターを有するディスプレイ素子である。本発明の有機ELディスプレイ素子は、前記光遮断フィルターを直接ディスプレイ素子の表面(例えば、視認側のガラス基板上)に形成してもよい。さらに、本発明の有機ELディスプレイ素子は、例えば、支持体と、該支持体上に前記光吸収層(前記蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤とバインダーとを含有する)を有する光遮断フィルターを別途作製し、該光遮断フィルターをディスプレイ素子の視認側表面に貼付して、本発明の有機ELディスプレイ素子を作製することもできる。
【0066】
前記支持体としては、例えば、分子量は30,000〜50,000のポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレートを主成分とする共重合フィルム、トリアセチルセルロースを用いることができる。透明性の高い、例えば、東レ(株)製のルミラー、ユニチカ(株)製のエンブレット等、フジTACの商品名で市販されているものを使用するのが好ましい。
【0067】
前記光遮断フィルターの裏面(支持体と光吸収層を有する態様では、光吸収層が形成されていない側の支持体表面)には、有機ELディスプレイ素子の基板等に貼付可能な様に、粘着剤層を形成するのが好ましい。前記粘着剤層における粘着成分としては、透明性の高いアクリル樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂が挙げられ、例えばアクリル樹脂系としては、オリバインBPS 1109二液性(東洋インキ製造(株)製商品名)、ファインタックTD−3208二液性(大日本インキ化学工業(株)製商品名)、ニッセツKP−491一液性(日本カ−バイト工業(株)製商品名)等の市販されているものが挙げられるが、必要に応じて開発された新規組成の粘着剤を用いてもよい。残留溶剤は皆無であることが望ましいがバインダー、粘着剤塗布後のフィルム中には残留溶剤が10〜2,000ppm残留することがある。
【0068】
前記光遮断フィルターを保管、搬送等する際の便宜のため、光遮断フィルターを使用する前は、前記粘着剤層に離型紙を貼付しておいてもよい。離型紙は、粘着剤を塗布した時から有機ELディスプレイの他の部材(例えば偏光板やガラス板)に貼るまでの間、粘着層を保護するためのものである。一般的には、粘着剤層から剥がし易い様に、フッ素樹脂、シリコン樹脂等が粘着剤層と接する側の表面に塗布されているものである。
【0069】
また、前記光吸収層上には、ハードコート層を形成してもよい。ハードコート層は、通常は汚れを拭きとる時に傷がつかないように、表面を例えば鉛筆硬度2〜3H程度に硬化処理することによって形成することができる。
【0070】
本発明に使用可能な光吸収層とは、少なくとも蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤を含有する層(光吸収層)を含むが、他にも離型紙、粘着剤層、透明支持体層、反射防止層、ハードコート層、保護フィルムを含んでいても良い。例えば、各層の厚さは一般的には次の通りである。
透明支持体      : 25〜100μm
光吸収層       : 10〜50μm
粘着層        : 10〜100μm
離型紙        : 10〜50μm
反射防止層      : 2〜50μm
ハードコート層    : 2〜50μm
保護フィルム     : 10〜100μm
【0071】
本発明に使用可能な光遮断フィルターの例として、支持体上に形成されたバインダー層が光吸収層として機能する態様を示したが、本発明に使用可能な光遮断フィルターは、この態様に限定されず、例えば、支持体、粘着剤層、ハードコート層、反射防止層のいずれかが前記蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤を含有し、光吸収層として機能する態様であってもよい。さらに、前記複数の層の全てが必要であるわけではなく、また他の機能を有する層をさらに有していてもよく、前記蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤を含有する限りは、単層構造であっても、複数層構造であってもよい。
さらに、円偏光板を有する有機ELディスプレイ素子において、円偏光板の支持体(例えばトリアセチルセルロースフィルム)に蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤を含んでいても同様な効果が期待できる。
【0072】
本発明の第一の実施形態は、一方が光透過性で他方が非光透過性の一対の電極と、前記一対の電極に挟持され、前記一対の電極から正負の電荷を注入されることによって発光する、一以上の層からなる有機層とを有し、前記非光透過性の電極側に、前記非光透過性の電極からの反射光を軽減するための反射防止処理が施されているとともに、前記光透過性の電極の外側に前記光遮断フィルターを有する有機ELディスプレイ素子である。例えば、光吸収層は、前記光透過性電極を支持する視認側のガラス基板上に配置される。
本実施の形態では、表示側の透明電極の外側に、光遮断フィルターを配置することで、耐久性に優れているとともに、金属電極からの反射光による視認性が改善され、輝度も良好な有機ELディスプレイ素子としている。
【0073】
本実施の形態の有機ELディスプレイ素子は、金属電極上に反射防止処理が施されていることを特徴とする。有機ELディスプレイ素子は、通常、一対の電極と、該電極に挟持され、電極から正負の電荷を注入されることで発光する、一以上の層からなる有機層とを有する。一対の電極のうち、表示側にはITO等の透明電極が配置され、非表示側にはアルミニウム等からなる金属電極が配置される。本発明の有機ELディスプレイ素子は、非表示側の金属電極からの反射光を少なくとも軽減するための処理(本明細書では「反射防止処理」という)が、該金属電極上に施されていることを特徴とする。前記反射防止処理としては、前記金属電極からの反射光を、入射光との光干渉作用によって軽減する処理であるのが好ましい。具体的には、反射光に180度の位相差を与えて、入射光との光干渉作用によって反射光を軽減する処理であるのが好ましい。この反射防止処理については、”Semiconductor FPD World .2001.1 p.103”及びWO01/06816号等に詳細が記載され、いずれも本発明に適用することができる。また、前記反射防止処理を施された金属電極として、Luxell社の“Black Layer”等の商品名で市販されているものを、本発明に適用することができる。
【0074】
本実施の形態の有機ELディスプレイ素子は、前記光遮断フィルター及び前記反射防止処理を施された電極を有する限り、その他の構成、材料等については特に制限されない。例えば、WO01/06816号に記載されている有機ELディスプレイ素子の材料、構成等は、いずれも本実施の形態に適用することができる。
【0075】
本発明の第二の実施形態は、一方が光透過性で他方が非光透過性の一対の電極と、前記一対の電極に挟持され、前記一対の電極から正負の電荷を注入されることによって発光する、一以上の層からなる有機層とを有し、最外層に円偏光による反射防止処理が施されているとともに、前記光透過性の電極の外側に光吸収フィルターを有する有機ELディスプレイ素子である。例えば、光遮断フィルターは、前記光透過性電極を支持する視認側の円偏光フィルター上又は中に配置される。
本実施の形態でも、表示側の透明電極の外側に、光遮断フィルターを配置することで、耐久性に優れているとともに、金属電極からの反射光による視認性が改善され、輝度も良好な有機ELディスプレイ素子としている。
【0076】
本実施の形態の有機ELディスプレイ素子は、その素子上に反射防止処理が施されていることを特徴とする。有機ELディスプレイ素子は、通常、一対の電極と、該電極に挟持され、電極から正負の電荷を注入されることで発光する、一以上の層からなる有機層とを有する。一対の電極のうち、表示側にはITO等の透明電極が配置され、非表示側にはアルミニウム等からなる金属電極が配置される。本発明の有機ELディスプレイ素子は反射防止処理が、該ディスプレー素子上に施されていることを特徴とする。前記反射防止処理としては、前記金属電極からの反射光を、円偏光作用によって軽減する処理であるのが好ましい。具体的には、入射光と反射光に90度ずつ合計180度の円偏光を与えて、偏光視と直行させる作用によって反射光を軽減する処理であるのが好ましい。この反射防止処理については、特開平7−142170号公報及び特開平9−127885号公報等に詳細が記載され、いずれも本発明に適用することができる。
【0077】
本実施の形態の有機ELディスプレイ素子は、前記光遮断フィルターを有し、及び前記反射防止処理を施されている限り、その他の構成、材料等については特に制限されない。例えば、特開平9−127885号公報に記載されている有機ELディスプレイ素子の材料、構成等は、いずれも本実施の形態に適用することができる。
【0078】
また、本発明の第三の実施形態は、さらにカラーフィルターを発光層の上方、視認側に有する有機ELディスプレイ素子である。本実施の形態の有機ELディスプレイ素子においては、発光層からの発光をカラーフィルターを通過させることで、所望の色相に着色し、カラー画像を形成する。本実施の形態では、前記光遮断フィルターは、カラーフィルターよりもさらに外側の視認側に配置され、外部からの紫外光を吸収して、有機発光材料の劣化を防止する機能を有する。
【0079】
次に、本発明の有機ELディスプレイパネルについて説明する。
本発明の有機ELディスプレイパネルは、本発明の有機ELディスプレイ素子からなることを特徴とする。本発明の有機ディスプレイパネルは、前記光遮断フィルターにより、内部の材料が紫外線及び一部の可視光から防護されているので、太陽光に含まれる紫外線及び一部の可視光、及び蛍光灯等の室内灯に含まれる紫外線及び一部の可視光成分による、発光材料等の劣化が抑制されている。本発明の有機ELディスプレイパネルは、室内設置用のディスプレイパネルであっても、室外設置用のディスプレイパネルであってもよく、また大面積の大型ディスプレイパネルであっても、小型のディスプレイパネルであってもよい。
【0080】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
なお、実施例において、透過率はフィルムをガラス板に貼り同じガラス板をリファレンスとして島津製作所製紫外可視分光光度計にて測定した。
【0081】
[実施例1]
下記組成の粘着剤100gにトルエン50mL、メチルエチルケトン50mLを加え40℃にて溶解した。この混合液を、PETフィルム(東レ(株)製商品名、ルミラー、膜厚25μm、可視光透過率95%)上に、リバースコーターを用いて塗工し、65℃で5分間の乾燥条件下で乾燥させ、膜厚50μmの粘着剤層を形成した。
次いで、剥離紙をその粘着剤層上に積層し、光吸収性透明粘着フィルターを作製した。
・アクリル系樹脂                     85質量%
(大日本インキ工業(株)製、商品名アクリテック)
・前記[化1]の構造式4で表される化合物         10質量%
・紫外線吸収剤                       5質量%
(2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール)
【0082】
[実施例2]
下記組成の粘着剤100gにトルエン50mL、メチルエチルケトン50mLを加え40℃にて溶解した。この混合液をPETフィルム(東レ(株)製商品名、ルミラー、膜厚25μm、可視光透過率95%)上に、リバースコーターを用いて塗工し、65℃で5分間の乾燥条件下で乾燥させ、膜厚50μmの粘着剤層を形成した。次いで、剥離紙をその粘着剤層上に積層し、光吸収性透明粘着フィルターを作製した。
・アクリル系樹脂                     80質量%
(大日本インキ工業(株)製、商品名アクリテック)
・前記[化9]の構造式15で表される化合物        10質量%
・紫外線吸収剤                      10質量%
(2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール)
【0083】
[実施例3]
下記の樹脂、紫外線吸収剤、蛍光増白剤をトルエン50mL、メチルエチルケトン50mLに加え40℃にて溶解した。この混合液をPETフィルム(東レ(株)製、商品名、ルミラー、膜厚25μm、可視光透過率95%)上に、リバースコーターを用いて塗工し、65℃で5分間の乾燥条件下で乾燥させ、膜厚25μmの光吸収層を形成し、フィルムを作製した。
・樹脂                        17.6g
(メタクリル酸メチル:スチレン=60:40質量%の共重合体)
・紫外線吸収剤                     1.2g
(2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール)
・蛍光増白剤([化9]で例示した化合物(15))    1.2g
【0084】
得られたフィルムの光吸収層上にアクリル系樹脂(大日本インキ工業(株)製、商品名、アクリテック)100gをトルエン50mL、メチルエチルケトン50mLに加え、40℃にて溶解した溶液をリバースコーターを用いて塗工し、65℃で5分間の乾燥条件下で乾燥させ、膜厚50μmの粘着剤層を形成した。次いで、剥離紙をその粘着剤層上に積層し、光吸収性透明粘着フィルターを作製した。
【0085】
実施例3で得られたフィルターをガラス板に貼付した試料について、吸収スペクトルを測定した。比較例として、市販製品(3M社製のISCLARL(商品名))を用いて、同様に吸収スペクトルを測定した。結果を図1に示す。
図1に示すグラフから分かるように、実施例3で得られたフィルターは、比較例のフィルターと比較して、紫外線よりも若干長波長である410nmまでの光を吸収することが分かった。実施例3で得られたフィルターの波長300nm〜410nmの光に対する吸収率は約100%であり、波長440nm〜750nmの光に対する透過率は90%以上であった。さらに、実施例3のフィルターは、長波長の光を吸収するにもかかわらず、黄色味が無く、透明度の高い光吸収フィルターであることが分かった。
実施例1及び実施例2で得られたフィルムも、上記と同様の結果を示した。
【0086】
[実施例4]
実施例3で得られたフィルター、及び上記市販製品を、各々、円偏光板を持たない有機ELディスプレイパネルの最上層(表示側最上層)に貼付した試料を作製した。これらの試料を、各々、赤外線フィルターを備えたキセノン退色試験機に入れ、光照度10万ルクスの条件下、300時間暴露後にそれぞれの輝度を測定した。
結果を下記表1に示す。
【0087】
【表1】
Figure 2004102223
【0088】
表1より円偏光板を持たない有機ELディスプレイパネルの欠点である光による大幅な輝度低下が、本発明のフィルターを貼ることによりかなり改善されることが分かる。
【0089】
[実施例5]
実施例3で得られたフィルター及び上記市販製品を、各々、円偏光板を備えた有機ELディスプレイパネルの最上層(表示側最上層)に貼付した試料を作製した。これらの試料を、各々、赤外線フィルターを備えたキセノン退色試験機に入れ、光照度10万ルクスの条件下、1000時間暴露後にそれぞれの輝度を測定した。輝度低下の許容レベルは官能試験より決定した20%以下が合格である。結果を下記表2に示す。
【0090】
【表2】
Figure 2004102223
【0091】
表2より本発明のフィルターを貼った有機ELディスプレイパネルは、円偏光板を有していても光による輝度低下抑制に大きな効果があることが分かる。
【0092】
[参考例]
市販のカラー液晶表示ディスプレイの最上層に実施例3で得られたフィルター、及び上記市販製品を添付して試料を作製した。これらの試料を、各々、赤外線フィルターを備えたキセノン退色試験機に入れ、光照度10万ルクスの条件下、3000時間暴露後にそれぞれの輝度を測定した。結果を表3に示す。
【0093】
【表3】
Figure 2004102223
【0094】
本発明のフィルターを貼ったカラー液晶ディスプレイの輝度低下は減少するもののその程度は小さい。このことから有機ELディスプレイ素子に貼付した時の効果が顕著に大きいことが分かる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、紫外線及び一部の可視光による耐久性の低下を軽減し得る有機ELディスプレイ素子を提供することができる。特に、反射光による視認性の低下が改善されているとともに、輝度が良好であり、且つ耐久性にも優れた有機ELディスプレイ素子、及びフラット型の有機ELディスプレイパネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3及び市販製品の紫外線吸収フィルムの吸収スペクトルを示すグラフである。

Claims (7)

  1. 300〜390nmの光を遮断することを特徴とする有機ELディスプレイ素子用フィルター。
  2. 300〜410nmの光を遮断することを特徴とする有機ELディスプレイ素子用フィルター。
  3. 前記フィルターが、蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の有機ELディスプレイ素子用フィルター。
  4. 前記フィルターが、蛍光増白剤及び紫外線吸収剤を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機ELディスプレイ素子用フィルター。
  5. 前記フィルターが、蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤を含有する支持体若しくは層を少なくとも一層有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の有機ELディスプレイ素子用フィルター。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の有機ELディスプレイ素子用フィルターを有する有機ELディスプレイ素子。
  7. 請求項6に記載の有機ELディスプレイを有するディスプレイパネル。
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