JP2004102108A - コリメータアレイ及び該コリメータアレイを備えた光デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はコリメータアレイ及びそのコリメータアレイを備えた光デバイスに関し、コリメートビームの伝搬可能距離を長くすることが主な課題である。
【解決手段】本発明によるコリメータアレイは、複数の光ファイバ2を互いに平行に配置してなる光ファイバアレイ6と、複数の光ファイバの端面に対向する複数のレンズ8を有するレンズアレイ10と、光ファイバアレイ及びレンズアレイが予め定められた距離離間するようにこれらを保持する手段12とを備えている。その特徴とするところは、各光ファイバがその端面の近傍で拡大するコア14Aを有していることである。この構成によると、レンズの大きさに制限がある場合でも、レンズとファイバ端面の距離を長くしても損失が増大するおそれはなく、しかも、レンズの焦点距離を長くすることができるので、コリメートビームの伝搬距離を長くすることができる。
【選択図】 図4
【解決手段】本発明によるコリメータアレイは、複数の光ファイバ2を互いに平行に配置してなる光ファイバアレイ6と、複数の光ファイバの端面に対向する複数のレンズ8を有するレンズアレイ10と、光ファイバアレイ及びレンズアレイが予め定められた距離離間するようにこれらを保持する手段12とを備えている。その特徴とするところは、各光ファイバがその端面の近傍で拡大するコア14Aを有していることである。この構成によると、レンズの大きさに制限がある場合でも、レンズとファイバ端面の距離を長くしても損失が増大するおそれはなく、しかも、レンズの焦点距離を長くすることができるので、コリメートビームの伝搬距離を長くすることができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコリメータアレイ及びコリメータアレイを備えた光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図1に示されるように、複数の光ファイバ2をファイバ整列部材4により互いに平行に配置してなる光ファイバアレイ6と、これらの光ファイバ2の端面に対向する複数のレンズ8を有するレンズアレイ10と、光ファイバアレイ及びレンズアレイが予め定められた距離離間するようにこれらを保持するスペーサ12とを備えたコリメータアレイが公知である(例えば特開平7−5341号)。
【0003】
この種のコリメータアレイを例えば2つ対向配置することにより複数の光ビームが得られるので、この光ビームに関連して動作する可動ミラー等の光機能部を設けることによって、自由空間型光スイッチ等の光デバイスを提供することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコリメータアレイでは、以下に説明するように、一対のコリメータアレイを所定距離離間して対向するように配置して使用するときに、距離を長くすると損失が増大してしまい、伝搬可能距離が実質的に制限されるという問題がある。この問題は、コリメータアレイによって得られる見かけ上の平行光ビームが正確にはビームウエストを有する形状をしており、長い距離の2点間にコリメート系を提供しようとする場合にはファイバ端面とレンズの距離を長くする必要があるというところに本質的に起因している(詳細は後述)。
【0005】
よって、本発明の目的は、コリメートビームの伝搬可能距離を長くすることができるコリメータアレイ及びそのコリメータアレイを有する光デバイスを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、複数の光ファイバを互いに平行に配置してなる光ファイバアレイと、複数の光ファイバの端面に対向する複数のレンズを有するレンズアレイと、光ファイバアレイ及びレンズアレイが予め定められた距離離間するようにこれらを保持する手段とを備えたコリメータアレイが提供される。そして、その特徴とするところは、各光ファイバがその端面の近傍で拡大するコアを有していることである。
【0007】
この構成によると、ファイバ端面の近傍で拡大するコアを有している光ファイバを採用しているので、レンズの大きさに制限がある場合でも、レンズとファイバ端面の距離を長くしても損失が増大するおそれはなく、しかも、レンズの焦点距離を長くすることができるので、コリメートビームの伝搬距離を長くすることができる。
【0008】
本発明の他の側面によると、少なくとも一つのコリメータアレイと、コリメータアレイによって提供される複数の光ビームに関連して動作する光機能部とを備えた光デバイスが提供される。コリメータアレイは本発明によるコリメータアレイである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の望ましい実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
図2の(a)〜(c)はレンズと光ファイバの位置関係を説明するための図である。コリメートビームの伝搬距離を長くするためには、レンズ8の焦点距離を長くする必要がある。レンズ8の焦点距離fは、レンズ8の曲率半径Rcとレンズ8の屈折率nを用いて、
f=Rc/(n−1) …(1)
と表すことができる。焦点距離fの増大に伴って、レンズ8と光ファイバ2の距離も長くする必要がある。
【0011】
即ち、図2の(a)に示されるように、レンズ8の焦点距離が比較的に短い場合には、光ファイバ2の端面をレンズ8に近づけることにより、効率良く光結合を行うことができる反面、コリメートビームの伝搬距離を長くすることが困難であるのと対比して、図2の(b)に示されるように、レンズ8の焦点距離が比較的に長い場合には、光ファイバ2の端面をレンズ8から遠ざけることにより、コリメートビームの伝搬距離を長くすることができる反面、レンズ8の直径(有効径)からはみ出す光量が増えるために、開口損失が増大するのである。
【0012】
この問題を回避するために、レンズ径を大きくすることが提案され得る。いま、図3に示されるように、レンズ半径をr、レンズ高さをsとすると、これらの間には、
s=Rc−√(Rc2−r2) …(2)
の関係がある。(1)、(2)式からRcを消去すると、
r=√(2f(n−1)s−s2) …(3)
が得られる。
【0013】
レンズアレイ10(図1参照)としては、透明基板上に複数のレンズ8がエッチングにより一体に形成されたマイクロレンズアレイが一般的である。マイクロレンズアレイは、通常、エッチングにより製造されるので、その加工限界により、レンズ高さsは制限される。
【0014】
即ち、(3)式より焦点距離fとレンズ高さsが決定されるとレンズ半径rは一意的に決定されるので、開口損失を低減するためにレンズ径rを任意に大きくすることは不可能である。従って、レンズの大口径化による低損失化と焦点距離を長くすることによるコリメートビームの長距離化はトレードオフの関係にあり、従来技術によりこれらを両立させることは困難であったのである。
【0015】
空間光スイッチ等の光デバイスを構成する場合、チャネル数の増加に伴って光路長を長くする必要があるので、コリメートビームの伝播距離を長くすることができるコリメータアレイが求められている。
【0016】
そこで、本発明では、ファイバアレイの各光ファイバとして、ファイバ端面近傍で拡大するコアを有する光ファイバを用いることで、レンズの大口径化による低損失化と焦点距離を長くすることによるコリメートビームの長距離化を可能にしている。これを更に具体的に説明する。
【0017】
図4は本発明によるコリメータアレイの第1実施形態を示す図である。このコリメータアレイは、複数の光ファイバ2をファイバ整列部材4により互いに平行に配置してなる光ファイバアレイ6と、これらの光ファイバ4の端面に対向する複数のレンズ8を有するレンズアレイ10と、光ファイバアレイ及びレンズアレイが予め定められた距離離間するようにこれらを保持するスペーサ12とを備えている。スペーサ12は、光ファイバアレイ6とレンズアレイ10の間に空間を画成する枠部材である。ここでは、図4の左側部分にファイバ整列部材4をファイバ長手方向に断面にした断面図が示されており、同右側部分にその一部拡大図が示されている。
【0018】
同拡大図に良く示されるように、光ファイバ2は比較的に屈折率が高いコア14とコア14を囲むように設けられた比較的に屈折率が低いクラッド16とを備えている。特に本発明の実施形態では、光ファイバ2のレンズアレイ10に対向する端面の近傍に直径が徐々に拡大するコア拡大部14Aが形成されている。
コア拡大部14Aは、例えば、光ファイバ2の端面近傍の部分を加熱してその部分のコア14のドーパントを熱拡散させることにより形成することができる。
【0019】
コア拡大部14Aを形成したことによる効果を以下詳細に説明する。
【0020】
光ファイバ端面から放射された光ビームの半径ω1は、ファイバ端から距離dの位置で、
ω1=ω0√(1+(λ/πω0 2)2d2) …(4)
と算出される。ここで、ω0はファイバ端でのビーム半径、λは波長である。
【0021】
本発明のようにコアを拡大したファイバでは、ファイバ端でのビーム半径ω0は、コアを拡大していない通常のファイバのそれよりも大きい。(4)式より、ファイバ出射直後のビーム半径はω0が小さいほど小さいが、ビームの拡がり方はω0が小さいほど大きくなるので、ある距離以上離れた位置では、ω0が大きいほどビーム径が小さくなる。この様子を図2の(c)及び図5に示す。
【0022】
図2の(c)に示されるように、本発明では、コア拡大部14Aを設けたことにより、ファイバ端面からのビーム拡がりを小さくすることができ、結果として焦点距離の長いレンズを用いた場合でも開口損失が増大することを防止でき、コリメートビームの伝搬可能距離を大きくすることができる。より特定的には次の通りである。
【0023】
図5はファイバ端面からの伝搬距離(mm)の変化に対するビーム径(μm)の変化を示すグラフである。同図から明らかなように、コア径(ファイバ端面でのビーム半径ω0に対応)が小さくなるほど、伝搬距離の増大に対するビーム径の増大が急激であることがわかる。従って、図2の(c)に示されるように、半径の増大に制限があるレンズ8の位置におけるビーム径は、コア拡大部14Aを有する光ファイバ2を用いることにより小さくすることができ、レンズ開口損失を低減することができる。
【0024】
しかし、コア拡大部14Aを有する光ファイバ2を用いた場合、通常のファイバを用いる場合と比較してレンズの焦点距離が長くなるので、レンズとファイバ端面間の距離を長くする必要上、ビーム拡がりに起因する開口損失が増大する方向にある。そこで、本発明による効果を定量的に算出してみる。
【0025】
市販品として入手し得るものを例として、コア半径が5μm(通常品)、10μm及び15μm(コア拡大品)、レンズ高さの制限が30μmとして、コリメートビームの伝搬可能距離(cm)に対する損失(dB)の増大を見積もる。その結果を図6により説明する。
【0026】
図6は損失とコリメートビームの伝搬距離の関係を示すグラフである。コア拡大部を設けることにより、コリメートビームの伝搬距離を長くした場合に生じる損失を大幅に低減することができるのがわかる。換言すると、損失の許容量が有る場合、コア拡大部を採用することによりコリメートビームの伝搬可能距離を大幅に拡大することができるのである。例えば、損失の上限が1dBである場合、コア径が5μmの場合にはコリメートビームの伝搬可能距離が約10cmであるのと対比して、コア径を15μmに拡大することにより、コリメートビームの伝搬可能距離を約100cmまで長くすることができる。
【0027】
ところで、図4に示される実施形態において、ファイバ整列部材4とレンズアレイ10とで熱膨張係数(線熱膨張係数)が異なる場合、ファイバ位置とレンズ位置にずれが生じ、得られるコリメートビームが傾くおそれがある。例えば、図7の(a)に示されるように、ある温度において、レンズアレイ10のレンズピッチとファイバアレイ6のファイバピッチが等しくxであり、コリメートビームが互いに平行に得られているとして、このコリメータアレイに温度変化が与えられたとする。すると、図7の(b)に示されるように、レンズピッチはx1であるのに対して、ファイバピッチはx2(x2≠x1)となり、両者のピッチにずれが生じ、得られるコリメートビームが互いに平行でなくなることがある。
【0028】
この問題に対処するためには、ファイバ整列部材4、レンズアレイ10及びスペーサ12の材質として熱膨張係数のほぼ等しいものを用いると良い。例えば、ファイバ整列部材6の材質として熱膨張係数が1.4×10−6/℃のインバー合金(64Fe+36Ni)を用い、レンズアレイ10及びスペーサ12の材質として熱膨張係数が0.5×10−6/℃の石英ガラスを用いることにより、これらの熱膨張係数をほぼ等しくすることができる。
【0029】
このように、本願明細書では、熱膨張係数がほぼ等しいというのは、熱膨張係数が一桁以上違わないという意味で用いられている。
【0030】
図8は本発明によるコリメータアレイの第2実施形態を示す図である。これまでの実施形態では、スペーサ12は光ファイバアレイ6とレンズアレイ10の間に空間を画成する枠部材であった。この場合、空間の屈折率とレンズ8及び光ファイバ2のコアの屈折率との差により反射損失が生じるおそれがある。そこで、この実施形態では、光ファイバアレイ6とレンズアレイ10の間の空間を満たす透明な板からなるスペーサ12´を用いて、屈折率整合を図っている。
【0031】
例えばスペーサ12´の材質として、前述したレンズアレイ10及び光ファイバ2の屈折率とほぼ等しい屈折率の石英ガラスを用いると共に、スペーサ12´の固定に屈折率整合用の光学接着剤を用いることにより、反射損失を大幅に低減することができる。
【0032】
図9は本発明によるコリメータアレイの第3実施形態を示す図である。ここでは、片面にのみ複数のレンズ8が形成されているレンズアレイに代えて、その反対側にも複数のレンズ8´が付加的に形成されているレンズアレイ10´が用いられている。
【0033】
この場合、図8により説明した実施形態のように、透明な板部材からなるスペーサ12´のみを用いて反射損失を低減することはできない。そこでこの実施形態では、ファイバ整列部材4の側に透明な板部材からなるスペーサ12´を設けると共に、レンズアレイ10´の側には枠部材からなるスペーサ12を設け、スペーサ12´の表面に、光ファイバ2の端面を覆うように反射防止膜16を形成している。反射防止膜16は例えば誘電体多層膜を蒸着等により形成して得ることができる。
【0034】
この構成によると、両面にレンズ突起があるレンズアレイを用いた場合でも、反射損失を低減することができる。
【0035】
尚、反射防止膜16は透明な板部材からなるスペーサ12´上ではなく直接ファイバ整列部材4で光ファイバ2の端面を覆うように形成されていてもよい。
【0036】
図10は本発明によるコリメータアレイの第4実施形態を示す斜視図である。これまでの実施形態では、複数の光ファイバ2の配列は任意であり、特に限定的なのもではない。この実施形態では、光ファイバ2が挿入固定されるファイバ整列部材4の孔はその正面から見て正方格子上に形成されており、それに伴ってレンズアレイ10の複数のレンズ8は2次元的に配列されている。
【0037】
このように複数のレンズ8が2次元的に配列されているコリメータアレイを用いることにより、高密度な光デバイスの提供が可能になる。より特定的には次の通りである。
【0038】
図11は本発明による光デバイスの実施形態を示す斜視図である。この実施形態では、2つのコリメータアレイCA1及びCA2を用い、これらによって提供される複数の光ビームに関連して動作するように光機能部26を設けて光デバイスが構成されている。ここでは、コリメータアレイCA1及びCA2の各々として、例えば図10に示されるものが用いられている。
【0039】
光機能部26は2つのMEMSユニット18及び20を含む。MEMSユニット18及び20は所謂MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)によって形成され、各々、基板22と基板22上で可動的に形成された複数の可動ミラー24とを備えている。
【0040】
MEMSユニット18及び20の各可動ミラーを切換えることによりコリメータアレイCA1の任意の光ファイバ2とコリメータアレイCA2の任意の光ファイバ2との間にコリメートビームによる光路が形成され、それにより、n×n光スイッチが提供される。
【0041】
この場合、必要な可動スイッチ24の数は2nであるので、2次元型のn×n光スイッチで可動スイッチがn2個必要なのと比較して、大幅な構成の簡略化が可能になる。
【0042】
このような光デバイスにおいて、チャネル数(n)を大きくすると、必然的にコリメートビームの伝搬可能距離は数十cm以上必要になるので、本発明はこのような場合に特に有用である。
【0043】
本発明は以下の付記を含むものである。
【0044】
(付記1) 複数の光ファイバを互いに平行に配置してなる光ファイバアレイと、
前記複数の光ファイバの端面に対向する複数のレンズを有するレンズアレイと、
前記光ファイバアレイ及び前記レンズアレイが予め定められた距離離間するようにこれらを保持する手段とを備え、
各光ファイバはその端面の近傍で拡大するコアを有していることを特徴とするコリメータアレイ。
【0045】
(付記2) 前記保持する手段は前記光ファイバアレイと前記レンズアレイの間に介在するスペーサである付記1記載のコリメータアレイ。
【0046】
(付記3) 前記スペーサは前記光ファイバアレイと前記レンズアレイの間の空間を満たす透明な板である付記2記載のコリメータアレイ。
【0047】
(付記4) 前記光ファイバアレイ及び前記レンズアレイは屈折率整合用の光学接着剤により前記スペーサに固定される付記3記載のコリメータアレイ。
【0048】
(付記5) 前記スペーサは前記光ファイバアレイと前記レンズアレイの間に空間を画成する枠部材である付記2記載のコリメータアレイ。
【0049】
(付記6) 前記光ファイバアレイは前記複数の光ファイバが挿入される複数の孔を有するファイバ整列部材を含み、
前記ファイバ整列部材、前記スペーサ及び前記レンズアレイの熱膨張係数がほぼ等しい付記2記載のコリメータアレイ。
【0050】
(付記7) 前記レンズアレイは透明基板上に前記複数のレンズがエッチングにより一体に形成されたマイクロレンズアレイである付記1記載のコリメータアレイ。
【0051】
(付記8) 少なくとも一つのコリメータアレイと、
前記コリメータアレイによって提供される複数の光ビームに関連して動作する光機能部とを備え、
前記少なくとも一つのコリメータアレイは付記1乃至7のいずるかに記載のコリメータアレイであることを特徴とする光デバイス。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、コリメートビームの伝搬可能距離を長くすることができるコリメータアレイ及びそのコリメータアレイを有する光デバイスを提供することが可能になるという効果が生じる。本発明の特定の実施形態により得られる効果は以上説明した通りであるので、その説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来のコリメータアレイを説明するための図である。
【図2】図2はレンズと光ファイバの位置関係を説明するための図である。
【図3】図3はレンズ半径rの制限を説明するための図である。
【図4】図4は本発明によるコリメータアレイの第1実施形態を示す図である。
【図5】図5はビーム径と伝搬距離の関係を示すグラフである。
【図6】図6は損失と伝搬距離の関係を示すグラフである。
【図7】図7は温度変化による問題を説明するための図である。
【図8】図8は本発明によるコリメータアレイの第2実施形態を示す図である。
【図9】図9は本発明によるコリメータアレイの第3実施形態を示す図である。
【図10】図10は本発明によるコリメータアレイの第4実施形態を示す図である。
【図11】図11は本発明による光デバイスの実施形態を示す図である。
【符号の説明】
2 光ファイバ
4 ファイバ整列部材
6 光ファイバアレイ
8 レンズ
10 レンズアレイ
12,12´ スペーサ
14 コア
14A コア拡大部
16 クラッド
【発明の属する技術分野】
本発明はコリメータアレイ及びコリメータアレイを備えた光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図1に示されるように、複数の光ファイバ2をファイバ整列部材4により互いに平行に配置してなる光ファイバアレイ6と、これらの光ファイバ2の端面に対向する複数のレンズ8を有するレンズアレイ10と、光ファイバアレイ及びレンズアレイが予め定められた距離離間するようにこれらを保持するスペーサ12とを備えたコリメータアレイが公知である(例えば特開平7−5341号)。
【0003】
この種のコリメータアレイを例えば2つ対向配置することにより複数の光ビームが得られるので、この光ビームに関連して動作する可動ミラー等の光機能部を設けることによって、自由空間型光スイッチ等の光デバイスを提供することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコリメータアレイでは、以下に説明するように、一対のコリメータアレイを所定距離離間して対向するように配置して使用するときに、距離を長くすると損失が増大してしまい、伝搬可能距離が実質的に制限されるという問題がある。この問題は、コリメータアレイによって得られる見かけ上の平行光ビームが正確にはビームウエストを有する形状をしており、長い距離の2点間にコリメート系を提供しようとする場合にはファイバ端面とレンズの距離を長くする必要があるというところに本質的に起因している(詳細は後述)。
【0005】
よって、本発明の目的は、コリメートビームの伝搬可能距離を長くすることができるコリメータアレイ及びそのコリメータアレイを有する光デバイスを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、複数の光ファイバを互いに平行に配置してなる光ファイバアレイと、複数の光ファイバの端面に対向する複数のレンズを有するレンズアレイと、光ファイバアレイ及びレンズアレイが予め定められた距離離間するようにこれらを保持する手段とを備えたコリメータアレイが提供される。そして、その特徴とするところは、各光ファイバがその端面の近傍で拡大するコアを有していることである。
【0007】
この構成によると、ファイバ端面の近傍で拡大するコアを有している光ファイバを採用しているので、レンズの大きさに制限がある場合でも、レンズとファイバ端面の距離を長くしても損失が増大するおそれはなく、しかも、レンズの焦点距離を長くすることができるので、コリメートビームの伝搬距離を長くすることができる。
【0008】
本発明の他の側面によると、少なくとも一つのコリメータアレイと、コリメータアレイによって提供される複数の光ビームに関連して動作する光機能部とを備えた光デバイスが提供される。コリメータアレイは本発明によるコリメータアレイである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の望ましい実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
図2の(a)〜(c)はレンズと光ファイバの位置関係を説明するための図である。コリメートビームの伝搬距離を長くするためには、レンズ8の焦点距離を長くする必要がある。レンズ8の焦点距離fは、レンズ8の曲率半径Rcとレンズ8の屈折率nを用いて、
f=Rc/(n−1) …(1)
と表すことができる。焦点距離fの増大に伴って、レンズ8と光ファイバ2の距離も長くする必要がある。
【0011】
即ち、図2の(a)に示されるように、レンズ8の焦点距離が比較的に短い場合には、光ファイバ2の端面をレンズ8に近づけることにより、効率良く光結合を行うことができる反面、コリメートビームの伝搬距離を長くすることが困難であるのと対比して、図2の(b)に示されるように、レンズ8の焦点距離が比較的に長い場合には、光ファイバ2の端面をレンズ8から遠ざけることにより、コリメートビームの伝搬距離を長くすることができる反面、レンズ8の直径(有効径)からはみ出す光量が増えるために、開口損失が増大するのである。
【0012】
この問題を回避するために、レンズ径を大きくすることが提案され得る。いま、図3に示されるように、レンズ半径をr、レンズ高さをsとすると、これらの間には、
s=Rc−√(Rc2−r2) …(2)
の関係がある。(1)、(2)式からRcを消去すると、
r=√(2f(n−1)s−s2) …(3)
が得られる。
【0013】
レンズアレイ10(図1参照)としては、透明基板上に複数のレンズ8がエッチングにより一体に形成されたマイクロレンズアレイが一般的である。マイクロレンズアレイは、通常、エッチングにより製造されるので、その加工限界により、レンズ高さsは制限される。
【0014】
即ち、(3)式より焦点距離fとレンズ高さsが決定されるとレンズ半径rは一意的に決定されるので、開口損失を低減するためにレンズ径rを任意に大きくすることは不可能である。従って、レンズの大口径化による低損失化と焦点距離を長くすることによるコリメートビームの長距離化はトレードオフの関係にあり、従来技術によりこれらを両立させることは困難であったのである。
【0015】
空間光スイッチ等の光デバイスを構成する場合、チャネル数の増加に伴って光路長を長くする必要があるので、コリメートビームの伝播距離を長くすることができるコリメータアレイが求められている。
【0016】
そこで、本発明では、ファイバアレイの各光ファイバとして、ファイバ端面近傍で拡大するコアを有する光ファイバを用いることで、レンズの大口径化による低損失化と焦点距離を長くすることによるコリメートビームの長距離化を可能にしている。これを更に具体的に説明する。
【0017】
図4は本発明によるコリメータアレイの第1実施形態を示す図である。このコリメータアレイは、複数の光ファイバ2をファイバ整列部材4により互いに平行に配置してなる光ファイバアレイ6と、これらの光ファイバ4の端面に対向する複数のレンズ8を有するレンズアレイ10と、光ファイバアレイ及びレンズアレイが予め定められた距離離間するようにこれらを保持するスペーサ12とを備えている。スペーサ12は、光ファイバアレイ6とレンズアレイ10の間に空間を画成する枠部材である。ここでは、図4の左側部分にファイバ整列部材4をファイバ長手方向に断面にした断面図が示されており、同右側部分にその一部拡大図が示されている。
【0018】
同拡大図に良く示されるように、光ファイバ2は比較的に屈折率が高いコア14とコア14を囲むように設けられた比較的に屈折率が低いクラッド16とを備えている。特に本発明の実施形態では、光ファイバ2のレンズアレイ10に対向する端面の近傍に直径が徐々に拡大するコア拡大部14Aが形成されている。
コア拡大部14Aは、例えば、光ファイバ2の端面近傍の部分を加熱してその部分のコア14のドーパントを熱拡散させることにより形成することができる。
【0019】
コア拡大部14Aを形成したことによる効果を以下詳細に説明する。
【0020】
光ファイバ端面から放射された光ビームの半径ω1は、ファイバ端から距離dの位置で、
ω1=ω0√(1+(λ/πω0 2)2d2) …(4)
と算出される。ここで、ω0はファイバ端でのビーム半径、λは波長である。
【0021】
本発明のようにコアを拡大したファイバでは、ファイバ端でのビーム半径ω0は、コアを拡大していない通常のファイバのそれよりも大きい。(4)式より、ファイバ出射直後のビーム半径はω0が小さいほど小さいが、ビームの拡がり方はω0が小さいほど大きくなるので、ある距離以上離れた位置では、ω0が大きいほどビーム径が小さくなる。この様子を図2の(c)及び図5に示す。
【0022】
図2の(c)に示されるように、本発明では、コア拡大部14Aを設けたことにより、ファイバ端面からのビーム拡がりを小さくすることができ、結果として焦点距離の長いレンズを用いた場合でも開口損失が増大することを防止でき、コリメートビームの伝搬可能距離を大きくすることができる。より特定的には次の通りである。
【0023】
図5はファイバ端面からの伝搬距離(mm)の変化に対するビーム径(μm)の変化を示すグラフである。同図から明らかなように、コア径(ファイバ端面でのビーム半径ω0に対応)が小さくなるほど、伝搬距離の増大に対するビーム径の増大が急激であることがわかる。従って、図2の(c)に示されるように、半径の増大に制限があるレンズ8の位置におけるビーム径は、コア拡大部14Aを有する光ファイバ2を用いることにより小さくすることができ、レンズ開口損失を低減することができる。
【0024】
しかし、コア拡大部14Aを有する光ファイバ2を用いた場合、通常のファイバを用いる場合と比較してレンズの焦点距離が長くなるので、レンズとファイバ端面間の距離を長くする必要上、ビーム拡がりに起因する開口損失が増大する方向にある。そこで、本発明による効果を定量的に算出してみる。
【0025】
市販品として入手し得るものを例として、コア半径が5μm(通常品)、10μm及び15μm(コア拡大品)、レンズ高さの制限が30μmとして、コリメートビームの伝搬可能距離(cm)に対する損失(dB)の増大を見積もる。その結果を図6により説明する。
【0026】
図6は損失とコリメートビームの伝搬距離の関係を示すグラフである。コア拡大部を設けることにより、コリメートビームの伝搬距離を長くした場合に生じる損失を大幅に低減することができるのがわかる。換言すると、損失の許容量が有る場合、コア拡大部を採用することによりコリメートビームの伝搬可能距離を大幅に拡大することができるのである。例えば、損失の上限が1dBである場合、コア径が5μmの場合にはコリメートビームの伝搬可能距離が約10cmであるのと対比して、コア径を15μmに拡大することにより、コリメートビームの伝搬可能距離を約100cmまで長くすることができる。
【0027】
ところで、図4に示される実施形態において、ファイバ整列部材4とレンズアレイ10とで熱膨張係数(線熱膨張係数)が異なる場合、ファイバ位置とレンズ位置にずれが生じ、得られるコリメートビームが傾くおそれがある。例えば、図7の(a)に示されるように、ある温度において、レンズアレイ10のレンズピッチとファイバアレイ6のファイバピッチが等しくxであり、コリメートビームが互いに平行に得られているとして、このコリメータアレイに温度変化が与えられたとする。すると、図7の(b)に示されるように、レンズピッチはx1であるのに対して、ファイバピッチはx2(x2≠x1)となり、両者のピッチにずれが生じ、得られるコリメートビームが互いに平行でなくなることがある。
【0028】
この問題に対処するためには、ファイバ整列部材4、レンズアレイ10及びスペーサ12の材質として熱膨張係数のほぼ等しいものを用いると良い。例えば、ファイバ整列部材6の材質として熱膨張係数が1.4×10−6/℃のインバー合金(64Fe+36Ni)を用い、レンズアレイ10及びスペーサ12の材質として熱膨張係数が0.5×10−6/℃の石英ガラスを用いることにより、これらの熱膨張係数をほぼ等しくすることができる。
【0029】
このように、本願明細書では、熱膨張係数がほぼ等しいというのは、熱膨張係数が一桁以上違わないという意味で用いられている。
【0030】
図8は本発明によるコリメータアレイの第2実施形態を示す図である。これまでの実施形態では、スペーサ12は光ファイバアレイ6とレンズアレイ10の間に空間を画成する枠部材であった。この場合、空間の屈折率とレンズ8及び光ファイバ2のコアの屈折率との差により反射損失が生じるおそれがある。そこで、この実施形態では、光ファイバアレイ6とレンズアレイ10の間の空間を満たす透明な板からなるスペーサ12´を用いて、屈折率整合を図っている。
【0031】
例えばスペーサ12´の材質として、前述したレンズアレイ10及び光ファイバ2の屈折率とほぼ等しい屈折率の石英ガラスを用いると共に、スペーサ12´の固定に屈折率整合用の光学接着剤を用いることにより、反射損失を大幅に低減することができる。
【0032】
図9は本発明によるコリメータアレイの第3実施形態を示す図である。ここでは、片面にのみ複数のレンズ8が形成されているレンズアレイに代えて、その反対側にも複数のレンズ8´が付加的に形成されているレンズアレイ10´が用いられている。
【0033】
この場合、図8により説明した実施形態のように、透明な板部材からなるスペーサ12´のみを用いて反射損失を低減することはできない。そこでこの実施形態では、ファイバ整列部材4の側に透明な板部材からなるスペーサ12´を設けると共に、レンズアレイ10´の側には枠部材からなるスペーサ12を設け、スペーサ12´の表面に、光ファイバ2の端面を覆うように反射防止膜16を形成している。反射防止膜16は例えば誘電体多層膜を蒸着等により形成して得ることができる。
【0034】
この構成によると、両面にレンズ突起があるレンズアレイを用いた場合でも、反射損失を低減することができる。
【0035】
尚、反射防止膜16は透明な板部材からなるスペーサ12´上ではなく直接ファイバ整列部材4で光ファイバ2の端面を覆うように形成されていてもよい。
【0036】
図10は本発明によるコリメータアレイの第4実施形態を示す斜視図である。これまでの実施形態では、複数の光ファイバ2の配列は任意であり、特に限定的なのもではない。この実施形態では、光ファイバ2が挿入固定されるファイバ整列部材4の孔はその正面から見て正方格子上に形成されており、それに伴ってレンズアレイ10の複数のレンズ8は2次元的に配列されている。
【0037】
このように複数のレンズ8が2次元的に配列されているコリメータアレイを用いることにより、高密度な光デバイスの提供が可能になる。より特定的には次の通りである。
【0038】
図11は本発明による光デバイスの実施形態を示す斜視図である。この実施形態では、2つのコリメータアレイCA1及びCA2を用い、これらによって提供される複数の光ビームに関連して動作するように光機能部26を設けて光デバイスが構成されている。ここでは、コリメータアレイCA1及びCA2の各々として、例えば図10に示されるものが用いられている。
【0039】
光機能部26は2つのMEMSユニット18及び20を含む。MEMSユニット18及び20は所謂MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)によって形成され、各々、基板22と基板22上で可動的に形成された複数の可動ミラー24とを備えている。
【0040】
MEMSユニット18及び20の各可動ミラーを切換えることによりコリメータアレイCA1の任意の光ファイバ2とコリメータアレイCA2の任意の光ファイバ2との間にコリメートビームによる光路が形成され、それにより、n×n光スイッチが提供される。
【0041】
この場合、必要な可動スイッチ24の数は2nであるので、2次元型のn×n光スイッチで可動スイッチがn2個必要なのと比較して、大幅な構成の簡略化が可能になる。
【0042】
このような光デバイスにおいて、チャネル数(n)を大きくすると、必然的にコリメートビームの伝搬可能距離は数十cm以上必要になるので、本発明はこのような場合に特に有用である。
【0043】
本発明は以下の付記を含むものである。
【0044】
(付記1) 複数の光ファイバを互いに平行に配置してなる光ファイバアレイと、
前記複数の光ファイバの端面に対向する複数のレンズを有するレンズアレイと、
前記光ファイバアレイ及び前記レンズアレイが予め定められた距離離間するようにこれらを保持する手段とを備え、
各光ファイバはその端面の近傍で拡大するコアを有していることを特徴とするコリメータアレイ。
【0045】
(付記2) 前記保持する手段は前記光ファイバアレイと前記レンズアレイの間に介在するスペーサである付記1記載のコリメータアレイ。
【0046】
(付記3) 前記スペーサは前記光ファイバアレイと前記レンズアレイの間の空間を満たす透明な板である付記2記載のコリメータアレイ。
【0047】
(付記4) 前記光ファイバアレイ及び前記レンズアレイは屈折率整合用の光学接着剤により前記スペーサに固定される付記3記載のコリメータアレイ。
【0048】
(付記5) 前記スペーサは前記光ファイバアレイと前記レンズアレイの間に空間を画成する枠部材である付記2記載のコリメータアレイ。
【0049】
(付記6) 前記光ファイバアレイは前記複数の光ファイバが挿入される複数の孔を有するファイバ整列部材を含み、
前記ファイバ整列部材、前記スペーサ及び前記レンズアレイの熱膨張係数がほぼ等しい付記2記載のコリメータアレイ。
【0050】
(付記7) 前記レンズアレイは透明基板上に前記複数のレンズがエッチングにより一体に形成されたマイクロレンズアレイである付記1記載のコリメータアレイ。
【0051】
(付記8) 少なくとも一つのコリメータアレイと、
前記コリメータアレイによって提供される複数の光ビームに関連して動作する光機能部とを備え、
前記少なくとも一つのコリメータアレイは付記1乃至7のいずるかに記載のコリメータアレイであることを特徴とする光デバイス。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、コリメートビームの伝搬可能距離を長くすることができるコリメータアレイ及びそのコリメータアレイを有する光デバイスを提供することが可能になるという効果が生じる。本発明の特定の実施形態により得られる効果は以上説明した通りであるので、その説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来のコリメータアレイを説明するための図である。
【図2】図2はレンズと光ファイバの位置関係を説明するための図である。
【図3】図3はレンズ半径rの制限を説明するための図である。
【図4】図4は本発明によるコリメータアレイの第1実施形態を示す図である。
【図5】図5はビーム径と伝搬距離の関係を示すグラフである。
【図6】図6は損失と伝搬距離の関係を示すグラフである。
【図7】図7は温度変化による問題を説明するための図である。
【図8】図8は本発明によるコリメータアレイの第2実施形態を示す図である。
【図9】図9は本発明によるコリメータアレイの第3実施形態を示す図である。
【図10】図10は本発明によるコリメータアレイの第4実施形態を示す図である。
【図11】図11は本発明による光デバイスの実施形態を示す図である。
【符号の説明】
2 光ファイバ
4 ファイバ整列部材
6 光ファイバアレイ
8 レンズ
10 レンズアレイ
12,12´ スペーサ
14 コア
14A コア拡大部
16 クラッド
Claims (5)
- 複数の光ファイバを互いに平行に配置してなる光ファイバアレイと、
前記複数の光ファイバの端面に対向する複数のレンズを有するレンズアレイと、
前記光ファイバアレイ及び前記レンズアレイが予め定められた距離離間するようにこれらを保持する手段とを備え、
各光ファイバはその端面の近傍で拡大するコアを有していることを特徴とするコリメータアレイ。 - 前記光ファイバアレイは前記複数の光ファイバが挿入される複数の孔を有するファイバ整列部材を含む請求項1記載のコリメータアレイ。
- 前記複数の孔は格子上に配列され、それに伴い前記複数のレンズは2次元的に配列されている請求項2記載のコリメータアレイ。
- 前記保持する手段は前記光ファイバアレイと前記レンズアレイの間に介在するスペーサである請求項1記載のコリメータアレイ。
- 少なくとも一つのコリメータアレイと、
前記コリメータアレイによって提供される複数の光ビームに関連して動作する光機能部とを備え、
前記少なくとも一つのコリメータアレイは請求項1乃至4のいずれかに記載のコリメータアレイであることを特徴とする光デバイス。
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2002
- 2002-09-12 JP JP2002266536A patent/JP2004102108A/ja not_active Withdrawn
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |