JP2004101917A - ハイブリッドプリンタ - Google Patents
ハイブリッドプリンタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004101917A JP2004101917A JP2002264285A JP2002264285A JP2004101917A JP 2004101917 A JP2004101917 A JP 2004101917A JP 2002264285 A JP2002264285 A JP 2002264285A JP 2002264285 A JP2002264285 A JP 2002264285A JP 2004101917 A JP2004101917 A JP 2004101917A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- medium
- image
- transport
- image forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
- Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
- Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Handling Of Cut Paper (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】実質的にレジストズレを生じさせないハイブリッドプリンタを提供すること。
【解決手段】電子写真方式による印刷と、インクジェット方式による印刷との両方を行うことができるハイブリッドプリンタ10であって、電子写真方式でトナー画像を印刷媒体上に形成する第1の画像形成部14と、用紙2上に形成されたトナー画像を用紙2に定着する定着ローラ13と、印刷ヘッド15を用いてインク画像を用紙2上に形成する第2の画像形成部16と、用紙2が固定される外周面を有し、回転して、固定された用紙2を第1の画像形成部14、定着部ローラ13及び第2の画像形成部16の位置へ搬送する搬送ドラム11と、搬送ドラム11の移動と位置、並びに、第1の画像形成部14、定着ローラ13、及び第2の画像形成部16の動作を制御する印刷制御部18とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】電子写真方式による印刷と、インクジェット方式による印刷との両方を行うことができるハイブリッドプリンタ10であって、電子写真方式でトナー画像を印刷媒体上に形成する第1の画像形成部14と、用紙2上に形成されたトナー画像を用紙2に定着する定着ローラ13と、印刷ヘッド15を用いてインク画像を用紙2上に形成する第2の画像形成部16と、用紙2が固定される外周面を有し、回転して、固定された用紙2を第1の画像形成部14、定着部ローラ13及び第2の画像形成部16の位置へ搬送する搬送ドラム11と、搬送ドラム11の移動と位置、並びに、第1の画像形成部14、定着ローラ13、及び第2の画像形成部16の動作を制御する印刷制御部18とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式とインクジェット方式の両方の方式による印刷を行えるハイブリッドプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式とインクジェット方式の双方の印刷方式による印刷を行うことができるハイブリッドプリンタが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−221242号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ハイブリッドプリンタでは、同一の用紙に対して2つの全く異なる印刷方式による印刷が行われるが、各印刷方式では、紙送り速度及び方法が異なる。すなわち、電子写真方式では、定速で連続的に紙送りが行われるのに対し、インクジェット方式では、可変速に断続的に紙送りが行われる。また、電子写真方式では、定着という過程があるが、定着では高い熱と圧力が用紙にかけられるので、用紙が縮んでしまう場合がある。
【0005】
これらの原因等から、ハイブリッドプリンタでは、レジストズレが生じてしまう可能性が高い。例えば、ハイブリッドプリンタで写真画像と文字列とを含んだ文書を印刷する際、写真画像をインクジェット方式で印刷し、文字列を電子写真方式で印刷したとき、印刷された写真画像と文字列がそれぞれ正しい位置からずれてしまっている可能性が高い(ちなみに、レジストズレは、わずかなズレ、例えば一画素以下のズレであれば、肉眼ではほとんど気づかない)。
【0006】
従って、本発明の目的は、実質的にレジストズレを生じさせないハイブリッドプリンタを提供することにある。
【0007】
本発明の更なる目的は、後述する実施の形態の記載から明らかになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るハイブリッドプリンタは、電子写真方式による印刷と、インクジェット方式による印刷との両方を行うことができるハイブリッドプリンタであって、電子写真方式でトナー画像を印刷媒体上に形成する第1の画像形成部と、前記印刷媒体上に形成されたトナー画像を前記印刷媒体に定着する定着部と、インクジェットヘッドを用いてインク画像を印刷媒体上に形成する第2の画像形成部と、前記印刷媒体が固定される部分を有し、自ら移動して、前記部分に保持された前記印刷媒体を前記第1の画像形成部、前記定着部及び前記第2の画像形成部の位置へ搬送する搬送媒体と、前記搬送媒体の移動と位置、並びに、前記第1の画像形成部、前記定着部、及び前記第2の画像形成部の動作を制御する制御部とを備える。
【0009】
好適な実施形態では、前記搬送媒体が、前記印刷媒体が固定される外周面又は内周面を有し、中心軸回りに回転する円筒形の搬送ドラムである。また、好適な実施形態では、前記印刷媒体が、前記搬送ドラムの回転方向に対して斜めに向いた姿勢で前記搬送ドラムに固定されるようになっており、前記制御部が、前記搬送ドラムを回転させつつ、同時に、前記インクジェットヘッドを前記回転方向と直行する方向へ移動させることで、前記インクジェットヘッドが前記印刷媒体の表面をラスタスキャンするようになっている。
【0010】
好適な実施形態では、前記搬送媒体が、前記印刷媒体が固定される表面を有し、所定の環状経路に沿って移動するベルト又はステージである。
【0011】
好適な実施形態では、前記搬送媒体が、前記印刷媒体が固定される表面を有し、所定経路に沿って往復移動するベルト又はステージである。
【0012】
好適な実施形態では、ハイブリッドプリンタが、以下の(1)〜(3)
(1)静電力により前記印刷媒体を前記搬送媒体に吸着する、
(2)1又は複数の固定部材により前記印刷媒体を前記搬送媒体に押しつける、
(3)負気圧により前記印刷媒体を前記搬送媒体に吸引する、
の少なくとも1つの方法によって、前記搬送媒体に前記印刷媒体を固定する機構を有する。
【0013】
好適な実施形態では、前記インクジェットヘッドは、前記搬送方向を横切る方向に、前記印刷媒体の幅寸法にわたって延びたラインヘッドである。
【0014】
好適な実施形態では、ハイブリッドプリンタは、前記印刷媒体に前記トナー画像と前記インク画像の双方を形成する場合、前記第1の画像形成部が前記トナー画像を形成し、その後に、前記定着部が前記トナー画像を定着させ、その後に、前記第2の画像形成部が前記インク画像を形成するようになっている。
【0015】
好適な実施形態では、前記第2の画像形成部が使用するインクは顔料インクである。
【0016】
好適な実施形態では、ハイブリッドプリンタは、以下の(1)〜(3)
(1)電子写真方式でのモノクロ画像の形成と、インクジェット方式でのカラー画像の形成との双方を実行する第1の印刷モード、
(2)電子写真方式でのモノクロ画像の形成のみを実行する第2の印刷モード、
(3)インクジェット方式でのカラー画像の形成のみを実行する第3の印刷モード、
の3種類の印刷モードの中から、手動により又は自動的にいずれかの印刷モードを選択する手段を更に有する。
【0017】
好適な実施形態では、ハイブリッドプリンタは、電子写真方式による印刷を行うときには、前記第1の画像形成部又は前記定着部を、前記搬送媒体に固定された前記印刷媒体に接触させ、前記インクジェットヘッドを用いて印刷を行うときには、前記第1の画像形成部又は前記定着部を、前記搬送媒体に固定された前記印刷媒体から離れさせる機構を更に有する。
【0018】
好適な実施形態では、ハイブリッドプリンタは、前記インクジェットヘッドを用いて印刷を行うとき、インク画像を形成する前に、前記印刷媒体の表面に、前記表面のインクに対する特性を調整するための表面処理を施す機構を更に有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るハイブリッドプリントについて説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッドプリンタの内部の様子を示す。
【0021】
このハイブリッドプリンタ10は、パーソナルコンピュータ等のホスト装置の周辺機器と使用するタイプであっても良いし、スタンドアロン型で使用するタイプ(例えば、可搬型の記録媒体内のデータを単独で読み込みプリントするタイプ)であっても良いし、その両方の機能を兼ね備えたタイプのものであっても良い。ハイブリッドプリンタ10は、電子写真方式とインクジェット方式の両方の印刷を実行できるように構成されている。
【0022】
このハイブリッドプリンタ10には、用紙2等の印刷媒体を搬送する搬送媒体として、中心軸回りに回転するドラム(以下、「搬送ドラム」と言う)11が備えられている。搬送ドラム11の外周であって搬送ドラム11の近傍には、用紙2の搬送方向に沿って、電子写真方式で用紙2にトナー画像を形成するトナー画像形成部14と、用紙2に形成されたトナー画像を用紙2に定着する定着ローラ13と、インクジェット方式で用紙2にインク画像を形成するインク画像形成部16とが備えられている。また、ハイブリッドプリンタ11には、搬送ドラム11の回転と位置、並びに、トナー画像形成部14、定着ローラ13、及びインク画像形成部16の動作を制御する印刷制御部18も備えられている。
【0023】
搬送ドラム11は、用紙2を搬送するという機能の他に、感光ドラム5上のトナー画像を、搬送ドラム11の外周面に巻かれた用紙2に転写する機能も兼ね備えている。この搬送ドラム11は、定着での熱(例えば150〜200度)と圧力に耐えられるように構成されている、具体的には、例えば、定着での熱と圧力に耐えられるような物質(例えばセラミックス)が外周面全体にコーティングされている。
【0024】
トナー画像形成部14は、少なくとも、ローラ状の接触型帯電器(以下、帯電ローラ)1と感光ドラム5を備えており、印刷制御部18の制御の下で、以下のように、帯電ステップ、露光ステップ、現像ステップ、転写ステップを経て、トナー画像を用紙2に形成する(なお、帯電器は、接触型に限らず、他のタイプのもの、例えば、コロナ放電型のものでも良い)。
【0025】
帯電ステップでは、帯電ローラ1が感光ドラム5の表面に接触し通電して、感光ドラム5の表面に静電気が帯びる。次に、露光ステップでは、印刷対象イメージのうち、電子写真方式で印刷する部分(例えば文字や線画)の印刷データに基づいて、レーザービームや発光ダイオード等の光が感光ドラム5の表面に照射され、感光ドラム5の表面に、印刷対象部分の静電潜像(静電気のパターン)が形成される。次に、現像ステップでは、例えばマイナスに帯電されたトナーが感光ドラム5の表面に近づけられる。その結果、感光ドラム5上の静電潜像が、トナーによる実像であるトナー画像に置き換わる。最後に、転写ステップでは、搬送ドラム11に巻かれている用紙2が感光ドラム5に密着し、搬送ドラム11の表面電荷によって、感光ドラム5上のトナー画像が用紙2に引き付けられて転写される。
【0026】
定着ステップでは、トナー画像の付いた用紙2が、搬送ドラム11と定着ローラ13の間に挟まれて圧力がかけられると共に、定着ローラ13から用紙2に熱がかけられる。それにより、不安定な状態にあったトナー画像が用紙2に定着する。
【0027】
なお、以上の流れでは、例えば、さらに、転写されずに感光ドラム5上にわずかに残ったトナーを除去するクリーニングステップや、感光ドラム5上に残っている電荷を完全に除去するための前露光ステップを行うこともできる。
【0028】
インクジェット方式では、以下のような流れで印刷処理が行われる。すなわち、印刷制御部18が、インクジェット方式で印刷する部分(例えば、写真画像や複雑な絵など)のデータに基づいて、その部分のイメージデータを生成し、搬送媒体である搬送ドラム11の回転や印刷ヘッド15の駆動の制御等を行う。それにより、搬送ドラム11が断続的(間欠的)に回転すると共に、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の少なくとも1色のインク滴が印刷ヘッド15から吐出されて、生成されたイメージデータが表すインク画像が、搬送ドラム11に巻かれている用紙2上に形成される。使用されるインクは、染料インクと顔料インクのどちらでも良いが、この実施形態では、後述する理由から顔料インクである。
【0029】
以上が、インクジェット方式での印刷処理についてである。なお、インクの色の数は、CMYKの4色に限られなくても良い。また、吐出されるインク滴のインク源であるインクカートリッジのタイプには、印刷ヘッド15を走査方向に往復させるキャリッジ(図示せず)上に印刷ヘッド15と共に搭載されるオンキャリッジタイプと、キャリッジから離れた不動の場所にセットされるオフキャリッジタイプとがあるが、本実施形態のインクカートリッジはどちらのタイプであってもよい。また、上述した印刷制御部は、ソフトウェアであってもASIC等の純粋なハードウェア回路であってもそれらの組み合わせであっても良い。
【0030】
さて、この実施形態では、上述したように、用紙2の搬送媒体は搬送ドラム11であり、その搬送ドラム11に用紙2が巻きつけられる。ここで、幾つかの巻き付け方がある。例えば、図2の(A)に示すように、搬送ドラム11の回転方向(すなわち用紙2の搬送方向)に対して平行に向いた姿勢で用紙2が固定されるように巻き付るやり方、別の言い方をすれば、印刷ヘッド15の走査方向に対して用紙2の上端及び下端が平行になるように巻き付けるやり方がある。また、例えば、図2の(B)に示すように、搬送ドラム11の回転方向に対して斜めに向いた姿勢で用紙2が固定されるように巻き付るやり方(つまりスパイラル状に巻き付けるやり方)がある。この場合、図2の(B)に示すように、用紙2の先端と後端のそれぞれ位置はずれるが、そのずれZの大きさは、所定の大きさ、例えば、3ドット分である。
【0031】
また、この実施形態では、図示しない電圧印加機構によって搬送ドラム11及び用紙2の少なくとも一方が所定の電荷を帯びて帯電し、巻きつけられた用紙2が転送ローラ11に静電吸着されて固定される。すなわち、静電力により用紙2が搬送ドラム11に吸着される。
【0032】
また、インクジェット方式での印刷処理では、搬送ドラム11の回転と、印刷ヘッド15の駆動とは、搬送ドラム11の回転方向に対して平行と斜めのどちらに向いた姿勢で用紙2が搬送ドラム11に固定されるかに応じて、例えば以下のように制御される(なお、以下の説明では、用紙2に形成され得るイメージにおいて、搬送ドラム11の回転方向に沿った列を「列」と言い、印刷ヘッド15の走査方向に沿った列を「行」と言う)。
【0033】
(1)搬送ドラム11の回転方向に対して用紙2の向きが平行になるように用紙2が搬送ドラム11に巻き付けられる場合。
【0034】
(A)印刷制御部18が、例えば、印刷ヘッド15の駆動回路及び搬送ドラム11の駆動回路をして、印刷ヘッド15の走査と、搬送ドラム11の回転とを交互に行わせしめる。具体的には、印刷制御部18は、印刷ヘッド15を走査方向に走行させて所定の位置に着いたら停止させ、搬送ドラム11を等速で又は変速で一回転させる。次に、印刷制御部18は、印刷ヘッド15を走行させて次の位置(例えば、用紙2上で言えば、印刷された列の隣の列)に到着させて、同様に搬送ドラム11を一回転させる。印刷制御部18は、この一連の動作を、インクジェット方式で印刷すべきイメージの印刷が完全に終わるまで繰り返す。この制御方法によれば、搬送ドラム11が少なくとも一回転すれば(用紙2やイメージのサイズによっては完全に一回転しなくても)、インクジェット方式で印刷すべきイメージの或る列が用紙2に形成されることになる、換言すれば、インクジェット方式で印刷すべきイメージを完全に印刷するためには、そのイメージの列の数と同じ数だけ搬送ドラム11を回転させることになる(なお、ここで言う「列」とは、搬送ドラム11の一回転により形成され得る複数のドット列の束のことである)。
【0035】
(B)印刷制御部18が、例えば、印刷ヘッド15の駆動回路及び搬送ドラム11の駆動回路をして、印刷ヘッド15の往復走行と搬送ドラム11の回転角とを制御せしめる。具体的には、印刷制御部18は、印刷ヘッド15を走行させて1パスが終わったら、その印刷ヘッド15を次のスタート位置に戻すと共に、搬送ドラム11を所定の角度(例えば、印刷された行の次の行を印刷するための角度)だけ回転させてから停止させ、次のスタート位置から印刷ヘッド15の1パスを再び開始させる。印刷制御部18は、この一連の動作を、インクジェット方式で印刷すべきイメージの印刷が完全に終わるまで繰り返す。この制御方法によれば、搬送ドラム11が少なくとも一回転すれば(用紙2やイメージのサイズによっては完全に一回転しなくても)、インクジェット方式で印刷すべきイメージの全てが用紙2に形成されることになる(なお、この段で言う「行」とは、印刷ヘッド15の一パスにより形成され得る複数のドット行の束のことである)。
【0036】
(2)搬送ドラム11の回転方向に対して用紙2の向きが傾くように用紙2が搬送ドラム11に巻き付けられる場合。
【0037】
印刷制御部18が、例えば、印刷ヘッド15の駆動回路及び搬送ドラム11の駆動回路をして、所定の速度で搬送ドラム11を連続的に回転させつつ、その回転の速度に応じて、印刷ヘッド15を、搬送ドラム11の回転方向に対して直行する走査方向に連続的に又は間欠的に走査せしめる。別の言い方をすれば、印刷制御部18は、搬送ドラム11が完全に一回転したときには、巻きつけられた用紙2の先端と後端とのずれZの分だけ印刷ヘッド15が移動するように、印刷ヘッド15の走行と搬送ドラム11の回転とを制御する、また別な言い方をすれば、印刷ヘッド15が用紙2の表面をラスタスキャンするように制御する。
【0038】
以上のような方法で、インクジェット方式での印刷処理において、搬送ドラム11の回転と、印刷ヘッド15の駆動とが制御される。
【0039】
ところで、この実施形態では、電子写真方式とインクジェット方式の両方の方式による印刷処理が行われるときは、電子写真方式による印刷処理においてトナー画像が形成され、その後に、定着ステップが行われ、それが終了した後に、インクジェット方式によるインク画像の形成が行われる。このため、インク画像の形成の前に、転写ステップ後の不安定なトナー画像の状態を安定した状態にすることができるので、インクジェット方式による印刷処理によってトナー画像が崩れる心配がなくなる。
【0040】
また、この実施形態では、インクジェット方式による印刷処理では顔料インクが使用される。このため、定着ステップにおいて、用紙2を剥がれやすくするために定着ローラ13の手前で用紙2に油(シリコン油)が塗られても、用紙2にインク滴をうまく載せることができる。
【0041】
以上が、本実施形態についての説明である。なお、この実施形態では、用紙2のサイズは、図1、2等に記載のように、搬送方向に沿った長さと、搬送ドラム11の外周の長さとが同じになっているが、必ずしもそうではある必要はなく、例えば、用紙の搬送方向に沿った長さは搬送ドラム11の外周の長さよりも短くても良い。また、用紙2は、ロットから所定のサイズ(例えば、A4、L版、B5等)に切り分けられた方形であっても良いし、ロール状のもの(つまりロール紙)であっても良い。また、用紙2には、普通紙、光沢紙、専用紙、OHPフィルム等など種々のものがあっても良い。また、用紙2は、所定の給紙位置から自動的に取り込まれて搬送ドラム2に自動的に巻かれる。また、用紙2は、印刷処理が終了したときに、固定された状態が解除されて(例えば、静電吸着により固定されていた場合には、帯びた電荷が除去されることによって固定状態が解除されて)、所定の排紙ビンに排出される。
【0042】
以上、この実施形態では、搬送媒体としての役割を持っている搬送ドラム11に用紙2が巻かれて固定される。このため、用紙2の搬送路にずれが生じたり、用紙2が変形したりすることを防ぐことができ、以って、レジストズレが生じてしまう可能性を低減することができる。
【0043】
ところで、上述した実施形態では、例えば以下のような変形例が考えられる。
【0044】
第1の変形例は、図3に示すように、搬送ドラム11に、用紙固定バンド30が備えられていて、その用紙固定バンド30が、用紙2の先端及び後端を搬送ドラム2に押し付けることにより、用紙2が搬送ドラム11に機械的に固定されるというものである。
【0045】
なお、用紙固定バンド30は、複数個設けられていても良い。搬送ドラム2に用紙2が巻かれたときに、用紙2の先端及び後端の位置が、一つの用紙固定バンド30の幅ではカバーできないときには、第1の用紙固定バンド30と第2の用紙固定バンド30とを用いて、用紙2の先端及び後端をそれぞれ固定しても良い。
【0046】
また、用紙固定バンド30の形状は、用紙2の先端又は後端の全部を固定するものに限られない。例えば、その形状は、用紙2の角端部分のみを固定できるような形状であっても良い。
【0047】
また、機械的に固定するための器具は、バンド状の用紙固定バンド30に限られない。例えば、用紙2の右端及び左端の全部又は適所を固定するような機構を有している1又は複数のものであっても良い。
【0048】
第2の変形例は、例えば図4に示すように、搬送ドラム11の周囲に、搬送ドラム2に巻かれている用紙2を固定するための複数の固定ローラ21B〜21Gが備えられ、各固定ローラ21B〜21Gが用紙2を搬送ドラム11に押し付けるというものである。各固定ローラ21B〜21Gは、用紙2の適所、例えば、印刷マージンとして設けられている用紙2の右及び左の縁上に圧接して用紙2を固定する。
【0049】
第3の変形例は、例えば図5に示すように、搬送ドラム11の表面上の適所又は随所に、空気を吸引する又は空気を吐出する多数の小さい孔(及び溝の少なくとも一方)35が設けら、且つ、搬送ドラム11内に、各孔35から吸引された空気や各孔35の外へ吐出される空気が通る気体通路が設けられ、用紙2が搬送ドラム11に巻かれた後に多数の孔から空気が吸われて用紙2を搬送ドラム11に吸着するというものである。用紙2の固定状態を解除するときは、ハイブリッドプリンタ10内の所定の制御部が、搬送ドラム11の各孔35から空気を吐出すれば良い。
【0050】
なお、負気圧により吸着する方法はこれに限られない。例えば、所定の太さのパイプを用紙2と搬送ドラム11の間に挿入し、そこから空気を吸引することで、用紙2が搬送ドラム11に固定されても良い。
【0051】
第4の変形例は、例えば図6に示すように、搬送ドラム11の周囲に、用紙2を案内するためのガイド部材31が設けられるというものである。
【0052】
第5の変形例は、例えば図7に示すように、印刷ヘッドは、搬送方向(つまり搬送ドラム11の回転方向)を横切る方向(例えば直行する方向)に、用紙2の幅寸法(つまり搬送方向を横切る方向に沿った寸法)にわたって延びたラインヘッド17であるというものである。このようなラインヘッド17であれば、用紙2上を走査する回数は少なくて済む。
【0053】
第6の変形例は、例えば図8に示すように、定着ローラ13を搬送ドラム11上の用紙2に対して接触させたり離したりする定着ローラ移動機構33が備えられるというものである。定着ローラ移動機構33は、例えば、クラッチ機構で、定着ローラ13を搬送ドラム11上の用紙2に対して昇降させる。定着ローラ移動機構33は、例えば、電子写真方式によってトナー画像を形成するときは、定着ローラ13を、搬送ドラム11に固定された用紙2に接触させ、印刷ヘッド15を用いてインク画像を形成するときには、定着ローラ13を、搬送ドラム11に固定された用紙2から離れさせる。
【0054】
なお、これの更なる変形例としては、搬送ドラム11それ自体を定着ローラ13に対して接触させたり離したりしても良い。また、感光ドラム5が搬送ドラム11に上下に昇降されても良い。
【0055】
第7の変形例は、例えば図9に示すように、搬送媒体がベルト53であるというものである。このベルト53は、図示のように、円環状に連続的になっていて、駆動ローラ54A、54Bが所定方向に回転することによって、所定方向に移動するものである。
【0056】
なお、これの更なる変形例として、ベルト53は、連続的になってはおらず一端と他端とを有していて往復移動、つまりレシプロで動くものであっても良い。また、感動ドラム5に対する帯電方式及び用紙2に対するトナー画像の転写方式の少なくとも一方は、ローラ1、51による接触方式ではなく、他の方式、例えば、コロナ放電で帯電及び転写されても良い。また、駆動ローラ54A、54Bの周囲には用紙2のガイドがあっても良いし、図4に例示したような固定ローラがあっても良い。また、用紙2は静電力によりベルト53に吸着されても良い。また、印刷ヘッド15は、図7に例示したようなラインヘッド17であっても良い。
【0057】
第8の変形例は、インク画像を形成する前に、用紙2の表面に、表面のインクに対する特性を調整するための表面処理を施す、例えば、用紙2に特殊液を塗布してインクを乗りやすくする、インクの発色を良くする、或いは見た目が鮮やかに成るようにする機構が備えられるというものである。
【0058】
第9の変形例は、ハイブリッドプリンタ或いはそれのホスト装置(例えばプリンタドライバ)が、印刷対象文書のデータに基づいて、印刷対象文書のうち、どの部分を電子写真方式で印刷し、どの部分をインクジェット方式で印刷するかを決定するというものである。その場合、例えば、ハイブリッドプリンタ又はホスト装置は、文字部分は電子写真方式で、写真部分はインクジェット方式で印刷するように決定する。
【0059】
第10の変形例は、例えば図10に示すように、搬送媒体は、用紙2を乗せることができるステージ50であって往復移動するものであり、第1の画像形成部が、感光ドラム5、定着ローラ13及び印刷ヘッド15を有する回転体51を有するというものである。回転体51の回転動作とステージ50の往復移動とが制御されることにより、感光ドラム5が用紙2に接触したり離れたり、定着ローラ13が用紙2に接触したり離れたり、及び、印刷ヘッド15の駆動が制御される。
【0060】
なお、これの更なる変形例として、搬送媒体はベルトであってもドラムであっても良い。
【0061】
第11の変形例は、複数の印刷モードの中から手動により又は自動的にいずれかの印刷モードが選択されるというものである。複数の印刷モードは、例えば、以下の(1)〜(3)
(1)電子写真方式でのモノクロ画像の形成と、インクジェット方式でのカラー画像の形成との双方を実行する第1の印刷モード、
(2)電子写真方式でのモノクロ画像の形成のみを実行する第2の印刷モード、
(3)インクジェット方式でのカラー画像の形成のみを実行する第3の印刷モード、
の3種類である。なお、各印刷モードの下位に、或いは別の印刷モードとして、ふちなし印刷モードがあっても良い。ふちなし印刷が実行されるためには、印刷媒体を搬送する搬送媒体は、ふちなし印刷が実行されて印刷媒体やハイブリッドプリンタ内の部材が汚れてしまわないように工夫されている(例えば、搬送媒体に、印刷媒体の外に吐出されたインク滴を吸収するためのスポンジが備えられる)。
【0062】
第12の変形例は、例えば図11に示すように、搬送ドラム100の内部に、第1の画像形成部16、定着ローラ13、及び第2の画像形成部16が備えられ、搬送ドラム100の内周面に、用紙2が固定されるというものである。この変形例では、搬送ドラム100が回転することにより、搬送ドラム100内部において用紙2が搬送され、トナー画像の形成、定着、及びインク画像の形成が行われる。
【0063】
なお、これの更なる変形例として、図10に例示したような回転体51により、画像形成が制御されても良い。
【0064】
以上、本発明の好適な実施形態及び幾つかの変形例を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれらにのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るハイブリッドプリンタを示す図。
【図2】(A)搬送ドラム11の回転方向に対して平行に向いた姿勢で用紙2が固定されるように用紙2が巻かれた様子を示す図。(B)搬送ドラム11の回転方向に対して斜めに向いた姿勢で用紙2が固定されるように用紙2が巻かれた様子を示す図。
【図3】本発明の第1の変形例の例示である。
【図4】本発明の第2の変形例の例示である。
【図5】本発明の第3の変形例の例示である。
【図6】本発明の第4の変形例の例示である。
【図7】本発明の第5の変形例の例示である。
【図8】本発明の第6の変形例の例示である。
【図9】本発明の第7の変形例の例示である。
【図10】本発明の第10の変形例の例示である。
【図11】本発明の第12の変形例の例示である。
【符号の説明】
1 帯電ローラ
2 用紙
4 第1の画像形成部
5 感光ドラム
10 ハイブリッドプリンタ
11 搬送ドラム
13 定着ローラ
14 第2の画像形成部
15 印刷ヘッド
18 印刷制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式とインクジェット方式の両方の方式による印刷を行えるハイブリッドプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式とインクジェット方式の双方の印刷方式による印刷を行うことができるハイブリッドプリンタが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−221242号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ハイブリッドプリンタでは、同一の用紙に対して2つの全く異なる印刷方式による印刷が行われるが、各印刷方式では、紙送り速度及び方法が異なる。すなわち、電子写真方式では、定速で連続的に紙送りが行われるのに対し、インクジェット方式では、可変速に断続的に紙送りが行われる。また、電子写真方式では、定着という過程があるが、定着では高い熱と圧力が用紙にかけられるので、用紙が縮んでしまう場合がある。
【0005】
これらの原因等から、ハイブリッドプリンタでは、レジストズレが生じてしまう可能性が高い。例えば、ハイブリッドプリンタで写真画像と文字列とを含んだ文書を印刷する際、写真画像をインクジェット方式で印刷し、文字列を電子写真方式で印刷したとき、印刷された写真画像と文字列がそれぞれ正しい位置からずれてしまっている可能性が高い(ちなみに、レジストズレは、わずかなズレ、例えば一画素以下のズレであれば、肉眼ではほとんど気づかない)。
【0006】
従って、本発明の目的は、実質的にレジストズレを生じさせないハイブリッドプリンタを提供することにある。
【0007】
本発明の更なる目的は、後述する実施の形態の記載から明らかになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るハイブリッドプリンタは、電子写真方式による印刷と、インクジェット方式による印刷との両方を行うことができるハイブリッドプリンタであって、電子写真方式でトナー画像を印刷媒体上に形成する第1の画像形成部と、前記印刷媒体上に形成されたトナー画像を前記印刷媒体に定着する定着部と、インクジェットヘッドを用いてインク画像を印刷媒体上に形成する第2の画像形成部と、前記印刷媒体が固定される部分を有し、自ら移動して、前記部分に保持された前記印刷媒体を前記第1の画像形成部、前記定着部及び前記第2の画像形成部の位置へ搬送する搬送媒体と、前記搬送媒体の移動と位置、並びに、前記第1の画像形成部、前記定着部、及び前記第2の画像形成部の動作を制御する制御部とを備える。
【0009】
好適な実施形態では、前記搬送媒体が、前記印刷媒体が固定される外周面又は内周面を有し、中心軸回りに回転する円筒形の搬送ドラムである。また、好適な実施形態では、前記印刷媒体が、前記搬送ドラムの回転方向に対して斜めに向いた姿勢で前記搬送ドラムに固定されるようになっており、前記制御部が、前記搬送ドラムを回転させつつ、同時に、前記インクジェットヘッドを前記回転方向と直行する方向へ移動させることで、前記インクジェットヘッドが前記印刷媒体の表面をラスタスキャンするようになっている。
【0010】
好適な実施形態では、前記搬送媒体が、前記印刷媒体が固定される表面を有し、所定の環状経路に沿って移動するベルト又はステージである。
【0011】
好適な実施形態では、前記搬送媒体が、前記印刷媒体が固定される表面を有し、所定経路に沿って往復移動するベルト又はステージである。
【0012】
好適な実施形態では、ハイブリッドプリンタが、以下の(1)〜(3)
(1)静電力により前記印刷媒体を前記搬送媒体に吸着する、
(2)1又は複数の固定部材により前記印刷媒体を前記搬送媒体に押しつける、
(3)負気圧により前記印刷媒体を前記搬送媒体に吸引する、
の少なくとも1つの方法によって、前記搬送媒体に前記印刷媒体を固定する機構を有する。
【0013】
好適な実施形態では、前記インクジェットヘッドは、前記搬送方向を横切る方向に、前記印刷媒体の幅寸法にわたって延びたラインヘッドである。
【0014】
好適な実施形態では、ハイブリッドプリンタは、前記印刷媒体に前記トナー画像と前記インク画像の双方を形成する場合、前記第1の画像形成部が前記トナー画像を形成し、その後に、前記定着部が前記トナー画像を定着させ、その後に、前記第2の画像形成部が前記インク画像を形成するようになっている。
【0015】
好適な実施形態では、前記第2の画像形成部が使用するインクは顔料インクである。
【0016】
好適な実施形態では、ハイブリッドプリンタは、以下の(1)〜(3)
(1)電子写真方式でのモノクロ画像の形成と、インクジェット方式でのカラー画像の形成との双方を実行する第1の印刷モード、
(2)電子写真方式でのモノクロ画像の形成のみを実行する第2の印刷モード、
(3)インクジェット方式でのカラー画像の形成のみを実行する第3の印刷モード、
の3種類の印刷モードの中から、手動により又は自動的にいずれかの印刷モードを選択する手段を更に有する。
【0017】
好適な実施形態では、ハイブリッドプリンタは、電子写真方式による印刷を行うときには、前記第1の画像形成部又は前記定着部を、前記搬送媒体に固定された前記印刷媒体に接触させ、前記インクジェットヘッドを用いて印刷を行うときには、前記第1の画像形成部又は前記定着部を、前記搬送媒体に固定された前記印刷媒体から離れさせる機構を更に有する。
【0018】
好適な実施形態では、ハイブリッドプリンタは、前記インクジェットヘッドを用いて印刷を行うとき、インク画像を形成する前に、前記印刷媒体の表面に、前記表面のインクに対する特性を調整するための表面処理を施す機構を更に有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るハイブリッドプリントについて説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッドプリンタの内部の様子を示す。
【0021】
このハイブリッドプリンタ10は、パーソナルコンピュータ等のホスト装置の周辺機器と使用するタイプであっても良いし、スタンドアロン型で使用するタイプ(例えば、可搬型の記録媒体内のデータを単独で読み込みプリントするタイプ)であっても良いし、その両方の機能を兼ね備えたタイプのものであっても良い。ハイブリッドプリンタ10は、電子写真方式とインクジェット方式の両方の印刷を実行できるように構成されている。
【0022】
このハイブリッドプリンタ10には、用紙2等の印刷媒体を搬送する搬送媒体として、中心軸回りに回転するドラム(以下、「搬送ドラム」と言う)11が備えられている。搬送ドラム11の外周であって搬送ドラム11の近傍には、用紙2の搬送方向に沿って、電子写真方式で用紙2にトナー画像を形成するトナー画像形成部14と、用紙2に形成されたトナー画像を用紙2に定着する定着ローラ13と、インクジェット方式で用紙2にインク画像を形成するインク画像形成部16とが備えられている。また、ハイブリッドプリンタ11には、搬送ドラム11の回転と位置、並びに、トナー画像形成部14、定着ローラ13、及びインク画像形成部16の動作を制御する印刷制御部18も備えられている。
【0023】
搬送ドラム11は、用紙2を搬送するという機能の他に、感光ドラム5上のトナー画像を、搬送ドラム11の外周面に巻かれた用紙2に転写する機能も兼ね備えている。この搬送ドラム11は、定着での熱(例えば150〜200度)と圧力に耐えられるように構成されている、具体的には、例えば、定着での熱と圧力に耐えられるような物質(例えばセラミックス)が外周面全体にコーティングされている。
【0024】
トナー画像形成部14は、少なくとも、ローラ状の接触型帯電器(以下、帯電ローラ)1と感光ドラム5を備えており、印刷制御部18の制御の下で、以下のように、帯電ステップ、露光ステップ、現像ステップ、転写ステップを経て、トナー画像を用紙2に形成する(なお、帯電器は、接触型に限らず、他のタイプのもの、例えば、コロナ放電型のものでも良い)。
【0025】
帯電ステップでは、帯電ローラ1が感光ドラム5の表面に接触し通電して、感光ドラム5の表面に静電気が帯びる。次に、露光ステップでは、印刷対象イメージのうち、電子写真方式で印刷する部分(例えば文字や線画)の印刷データに基づいて、レーザービームや発光ダイオード等の光が感光ドラム5の表面に照射され、感光ドラム5の表面に、印刷対象部分の静電潜像(静電気のパターン)が形成される。次に、現像ステップでは、例えばマイナスに帯電されたトナーが感光ドラム5の表面に近づけられる。その結果、感光ドラム5上の静電潜像が、トナーによる実像であるトナー画像に置き換わる。最後に、転写ステップでは、搬送ドラム11に巻かれている用紙2が感光ドラム5に密着し、搬送ドラム11の表面電荷によって、感光ドラム5上のトナー画像が用紙2に引き付けられて転写される。
【0026】
定着ステップでは、トナー画像の付いた用紙2が、搬送ドラム11と定着ローラ13の間に挟まれて圧力がかけられると共に、定着ローラ13から用紙2に熱がかけられる。それにより、不安定な状態にあったトナー画像が用紙2に定着する。
【0027】
なお、以上の流れでは、例えば、さらに、転写されずに感光ドラム5上にわずかに残ったトナーを除去するクリーニングステップや、感光ドラム5上に残っている電荷を完全に除去するための前露光ステップを行うこともできる。
【0028】
インクジェット方式では、以下のような流れで印刷処理が行われる。すなわち、印刷制御部18が、インクジェット方式で印刷する部分(例えば、写真画像や複雑な絵など)のデータに基づいて、その部分のイメージデータを生成し、搬送媒体である搬送ドラム11の回転や印刷ヘッド15の駆動の制御等を行う。それにより、搬送ドラム11が断続的(間欠的)に回転すると共に、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の少なくとも1色のインク滴が印刷ヘッド15から吐出されて、生成されたイメージデータが表すインク画像が、搬送ドラム11に巻かれている用紙2上に形成される。使用されるインクは、染料インクと顔料インクのどちらでも良いが、この実施形態では、後述する理由から顔料インクである。
【0029】
以上が、インクジェット方式での印刷処理についてである。なお、インクの色の数は、CMYKの4色に限られなくても良い。また、吐出されるインク滴のインク源であるインクカートリッジのタイプには、印刷ヘッド15を走査方向に往復させるキャリッジ(図示せず)上に印刷ヘッド15と共に搭載されるオンキャリッジタイプと、キャリッジから離れた不動の場所にセットされるオフキャリッジタイプとがあるが、本実施形態のインクカートリッジはどちらのタイプであってもよい。また、上述した印刷制御部は、ソフトウェアであってもASIC等の純粋なハードウェア回路であってもそれらの組み合わせであっても良い。
【0030】
さて、この実施形態では、上述したように、用紙2の搬送媒体は搬送ドラム11であり、その搬送ドラム11に用紙2が巻きつけられる。ここで、幾つかの巻き付け方がある。例えば、図2の(A)に示すように、搬送ドラム11の回転方向(すなわち用紙2の搬送方向)に対して平行に向いた姿勢で用紙2が固定されるように巻き付るやり方、別の言い方をすれば、印刷ヘッド15の走査方向に対して用紙2の上端及び下端が平行になるように巻き付けるやり方がある。また、例えば、図2の(B)に示すように、搬送ドラム11の回転方向に対して斜めに向いた姿勢で用紙2が固定されるように巻き付るやり方(つまりスパイラル状に巻き付けるやり方)がある。この場合、図2の(B)に示すように、用紙2の先端と後端のそれぞれ位置はずれるが、そのずれZの大きさは、所定の大きさ、例えば、3ドット分である。
【0031】
また、この実施形態では、図示しない電圧印加機構によって搬送ドラム11及び用紙2の少なくとも一方が所定の電荷を帯びて帯電し、巻きつけられた用紙2が転送ローラ11に静電吸着されて固定される。すなわち、静電力により用紙2が搬送ドラム11に吸着される。
【0032】
また、インクジェット方式での印刷処理では、搬送ドラム11の回転と、印刷ヘッド15の駆動とは、搬送ドラム11の回転方向に対して平行と斜めのどちらに向いた姿勢で用紙2が搬送ドラム11に固定されるかに応じて、例えば以下のように制御される(なお、以下の説明では、用紙2に形成され得るイメージにおいて、搬送ドラム11の回転方向に沿った列を「列」と言い、印刷ヘッド15の走査方向に沿った列を「行」と言う)。
【0033】
(1)搬送ドラム11の回転方向に対して用紙2の向きが平行になるように用紙2が搬送ドラム11に巻き付けられる場合。
【0034】
(A)印刷制御部18が、例えば、印刷ヘッド15の駆動回路及び搬送ドラム11の駆動回路をして、印刷ヘッド15の走査と、搬送ドラム11の回転とを交互に行わせしめる。具体的には、印刷制御部18は、印刷ヘッド15を走査方向に走行させて所定の位置に着いたら停止させ、搬送ドラム11を等速で又は変速で一回転させる。次に、印刷制御部18は、印刷ヘッド15を走行させて次の位置(例えば、用紙2上で言えば、印刷された列の隣の列)に到着させて、同様に搬送ドラム11を一回転させる。印刷制御部18は、この一連の動作を、インクジェット方式で印刷すべきイメージの印刷が完全に終わるまで繰り返す。この制御方法によれば、搬送ドラム11が少なくとも一回転すれば(用紙2やイメージのサイズによっては完全に一回転しなくても)、インクジェット方式で印刷すべきイメージの或る列が用紙2に形成されることになる、換言すれば、インクジェット方式で印刷すべきイメージを完全に印刷するためには、そのイメージの列の数と同じ数だけ搬送ドラム11を回転させることになる(なお、ここで言う「列」とは、搬送ドラム11の一回転により形成され得る複数のドット列の束のことである)。
【0035】
(B)印刷制御部18が、例えば、印刷ヘッド15の駆動回路及び搬送ドラム11の駆動回路をして、印刷ヘッド15の往復走行と搬送ドラム11の回転角とを制御せしめる。具体的には、印刷制御部18は、印刷ヘッド15を走行させて1パスが終わったら、その印刷ヘッド15を次のスタート位置に戻すと共に、搬送ドラム11を所定の角度(例えば、印刷された行の次の行を印刷するための角度)だけ回転させてから停止させ、次のスタート位置から印刷ヘッド15の1パスを再び開始させる。印刷制御部18は、この一連の動作を、インクジェット方式で印刷すべきイメージの印刷が完全に終わるまで繰り返す。この制御方法によれば、搬送ドラム11が少なくとも一回転すれば(用紙2やイメージのサイズによっては完全に一回転しなくても)、インクジェット方式で印刷すべきイメージの全てが用紙2に形成されることになる(なお、この段で言う「行」とは、印刷ヘッド15の一パスにより形成され得る複数のドット行の束のことである)。
【0036】
(2)搬送ドラム11の回転方向に対して用紙2の向きが傾くように用紙2が搬送ドラム11に巻き付けられる場合。
【0037】
印刷制御部18が、例えば、印刷ヘッド15の駆動回路及び搬送ドラム11の駆動回路をして、所定の速度で搬送ドラム11を連続的に回転させつつ、その回転の速度に応じて、印刷ヘッド15を、搬送ドラム11の回転方向に対して直行する走査方向に連続的に又は間欠的に走査せしめる。別の言い方をすれば、印刷制御部18は、搬送ドラム11が完全に一回転したときには、巻きつけられた用紙2の先端と後端とのずれZの分だけ印刷ヘッド15が移動するように、印刷ヘッド15の走行と搬送ドラム11の回転とを制御する、また別な言い方をすれば、印刷ヘッド15が用紙2の表面をラスタスキャンするように制御する。
【0038】
以上のような方法で、インクジェット方式での印刷処理において、搬送ドラム11の回転と、印刷ヘッド15の駆動とが制御される。
【0039】
ところで、この実施形態では、電子写真方式とインクジェット方式の両方の方式による印刷処理が行われるときは、電子写真方式による印刷処理においてトナー画像が形成され、その後に、定着ステップが行われ、それが終了した後に、インクジェット方式によるインク画像の形成が行われる。このため、インク画像の形成の前に、転写ステップ後の不安定なトナー画像の状態を安定した状態にすることができるので、インクジェット方式による印刷処理によってトナー画像が崩れる心配がなくなる。
【0040】
また、この実施形態では、インクジェット方式による印刷処理では顔料インクが使用される。このため、定着ステップにおいて、用紙2を剥がれやすくするために定着ローラ13の手前で用紙2に油(シリコン油)が塗られても、用紙2にインク滴をうまく載せることができる。
【0041】
以上が、本実施形態についての説明である。なお、この実施形態では、用紙2のサイズは、図1、2等に記載のように、搬送方向に沿った長さと、搬送ドラム11の外周の長さとが同じになっているが、必ずしもそうではある必要はなく、例えば、用紙の搬送方向に沿った長さは搬送ドラム11の外周の長さよりも短くても良い。また、用紙2は、ロットから所定のサイズ(例えば、A4、L版、B5等)に切り分けられた方形であっても良いし、ロール状のもの(つまりロール紙)であっても良い。また、用紙2には、普通紙、光沢紙、専用紙、OHPフィルム等など種々のものがあっても良い。また、用紙2は、所定の給紙位置から自動的に取り込まれて搬送ドラム2に自動的に巻かれる。また、用紙2は、印刷処理が終了したときに、固定された状態が解除されて(例えば、静電吸着により固定されていた場合には、帯びた電荷が除去されることによって固定状態が解除されて)、所定の排紙ビンに排出される。
【0042】
以上、この実施形態では、搬送媒体としての役割を持っている搬送ドラム11に用紙2が巻かれて固定される。このため、用紙2の搬送路にずれが生じたり、用紙2が変形したりすることを防ぐことができ、以って、レジストズレが生じてしまう可能性を低減することができる。
【0043】
ところで、上述した実施形態では、例えば以下のような変形例が考えられる。
【0044】
第1の変形例は、図3に示すように、搬送ドラム11に、用紙固定バンド30が備えられていて、その用紙固定バンド30が、用紙2の先端及び後端を搬送ドラム2に押し付けることにより、用紙2が搬送ドラム11に機械的に固定されるというものである。
【0045】
なお、用紙固定バンド30は、複数個設けられていても良い。搬送ドラム2に用紙2が巻かれたときに、用紙2の先端及び後端の位置が、一つの用紙固定バンド30の幅ではカバーできないときには、第1の用紙固定バンド30と第2の用紙固定バンド30とを用いて、用紙2の先端及び後端をそれぞれ固定しても良い。
【0046】
また、用紙固定バンド30の形状は、用紙2の先端又は後端の全部を固定するものに限られない。例えば、その形状は、用紙2の角端部分のみを固定できるような形状であっても良い。
【0047】
また、機械的に固定するための器具は、バンド状の用紙固定バンド30に限られない。例えば、用紙2の右端及び左端の全部又は適所を固定するような機構を有している1又は複数のものであっても良い。
【0048】
第2の変形例は、例えば図4に示すように、搬送ドラム11の周囲に、搬送ドラム2に巻かれている用紙2を固定するための複数の固定ローラ21B〜21Gが備えられ、各固定ローラ21B〜21Gが用紙2を搬送ドラム11に押し付けるというものである。各固定ローラ21B〜21Gは、用紙2の適所、例えば、印刷マージンとして設けられている用紙2の右及び左の縁上に圧接して用紙2を固定する。
【0049】
第3の変形例は、例えば図5に示すように、搬送ドラム11の表面上の適所又は随所に、空気を吸引する又は空気を吐出する多数の小さい孔(及び溝の少なくとも一方)35が設けら、且つ、搬送ドラム11内に、各孔35から吸引された空気や各孔35の外へ吐出される空気が通る気体通路が設けられ、用紙2が搬送ドラム11に巻かれた後に多数の孔から空気が吸われて用紙2を搬送ドラム11に吸着するというものである。用紙2の固定状態を解除するときは、ハイブリッドプリンタ10内の所定の制御部が、搬送ドラム11の各孔35から空気を吐出すれば良い。
【0050】
なお、負気圧により吸着する方法はこれに限られない。例えば、所定の太さのパイプを用紙2と搬送ドラム11の間に挿入し、そこから空気を吸引することで、用紙2が搬送ドラム11に固定されても良い。
【0051】
第4の変形例は、例えば図6に示すように、搬送ドラム11の周囲に、用紙2を案内するためのガイド部材31が設けられるというものである。
【0052】
第5の変形例は、例えば図7に示すように、印刷ヘッドは、搬送方向(つまり搬送ドラム11の回転方向)を横切る方向(例えば直行する方向)に、用紙2の幅寸法(つまり搬送方向を横切る方向に沿った寸法)にわたって延びたラインヘッド17であるというものである。このようなラインヘッド17であれば、用紙2上を走査する回数は少なくて済む。
【0053】
第6の変形例は、例えば図8に示すように、定着ローラ13を搬送ドラム11上の用紙2に対して接触させたり離したりする定着ローラ移動機構33が備えられるというものである。定着ローラ移動機構33は、例えば、クラッチ機構で、定着ローラ13を搬送ドラム11上の用紙2に対して昇降させる。定着ローラ移動機構33は、例えば、電子写真方式によってトナー画像を形成するときは、定着ローラ13を、搬送ドラム11に固定された用紙2に接触させ、印刷ヘッド15を用いてインク画像を形成するときには、定着ローラ13を、搬送ドラム11に固定された用紙2から離れさせる。
【0054】
なお、これの更なる変形例としては、搬送ドラム11それ自体を定着ローラ13に対して接触させたり離したりしても良い。また、感光ドラム5が搬送ドラム11に上下に昇降されても良い。
【0055】
第7の変形例は、例えば図9に示すように、搬送媒体がベルト53であるというものである。このベルト53は、図示のように、円環状に連続的になっていて、駆動ローラ54A、54Bが所定方向に回転することによって、所定方向に移動するものである。
【0056】
なお、これの更なる変形例として、ベルト53は、連続的になってはおらず一端と他端とを有していて往復移動、つまりレシプロで動くものであっても良い。また、感動ドラム5に対する帯電方式及び用紙2に対するトナー画像の転写方式の少なくとも一方は、ローラ1、51による接触方式ではなく、他の方式、例えば、コロナ放電で帯電及び転写されても良い。また、駆動ローラ54A、54Bの周囲には用紙2のガイドがあっても良いし、図4に例示したような固定ローラがあっても良い。また、用紙2は静電力によりベルト53に吸着されても良い。また、印刷ヘッド15は、図7に例示したようなラインヘッド17であっても良い。
【0057】
第8の変形例は、インク画像を形成する前に、用紙2の表面に、表面のインクに対する特性を調整するための表面処理を施す、例えば、用紙2に特殊液を塗布してインクを乗りやすくする、インクの発色を良くする、或いは見た目が鮮やかに成るようにする機構が備えられるというものである。
【0058】
第9の変形例は、ハイブリッドプリンタ或いはそれのホスト装置(例えばプリンタドライバ)が、印刷対象文書のデータに基づいて、印刷対象文書のうち、どの部分を電子写真方式で印刷し、どの部分をインクジェット方式で印刷するかを決定するというものである。その場合、例えば、ハイブリッドプリンタ又はホスト装置は、文字部分は電子写真方式で、写真部分はインクジェット方式で印刷するように決定する。
【0059】
第10の変形例は、例えば図10に示すように、搬送媒体は、用紙2を乗せることができるステージ50であって往復移動するものであり、第1の画像形成部が、感光ドラム5、定着ローラ13及び印刷ヘッド15を有する回転体51を有するというものである。回転体51の回転動作とステージ50の往復移動とが制御されることにより、感光ドラム5が用紙2に接触したり離れたり、定着ローラ13が用紙2に接触したり離れたり、及び、印刷ヘッド15の駆動が制御される。
【0060】
なお、これの更なる変形例として、搬送媒体はベルトであってもドラムであっても良い。
【0061】
第11の変形例は、複数の印刷モードの中から手動により又は自動的にいずれかの印刷モードが選択されるというものである。複数の印刷モードは、例えば、以下の(1)〜(3)
(1)電子写真方式でのモノクロ画像の形成と、インクジェット方式でのカラー画像の形成との双方を実行する第1の印刷モード、
(2)電子写真方式でのモノクロ画像の形成のみを実行する第2の印刷モード、
(3)インクジェット方式でのカラー画像の形成のみを実行する第3の印刷モード、
の3種類である。なお、各印刷モードの下位に、或いは別の印刷モードとして、ふちなし印刷モードがあっても良い。ふちなし印刷が実行されるためには、印刷媒体を搬送する搬送媒体は、ふちなし印刷が実行されて印刷媒体やハイブリッドプリンタ内の部材が汚れてしまわないように工夫されている(例えば、搬送媒体に、印刷媒体の外に吐出されたインク滴を吸収するためのスポンジが備えられる)。
【0062】
第12の変形例は、例えば図11に示すように、搬送ドラム100の内部に、第1の画像形成部16、定着ローラ13、及び第2の画像形成部16が備えられ、搬送ドラム100の内周面に、用紙2が固定されるというものである。この変形例では、搬送ドラム100が回転することにより、搬送ドラム100内部において用紙2が搬送され、トナー画像の形成、定着、及びインク画像の形成が行われる。
【0063】
なお、これの更なる変形例として、図10に例示したような回転体51により、画像形成が制御されても良い。
【0064】
以上、本発明の好適な実施形態及び幾つかの変形例を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれらにのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るハイブリッドプリンタを示す図。
【図2】(A)搬送ドラム11の回転方向に対して平行に向いた姿勢で用紙2が固定されるように用紙2が巻かれた様子を示す図。(B)搬送ドラム11の回転方向に対して斜めに向いた姿勢で用紙2が固定されるように用紙2が巻かれた様子を示す図。
【図3】本発明の第1の変形例の例示である。
【図4】本発明の第2の変形例の例示である。
【図5】本発明の第3の変形例の例示である。
【図6】本発明の第4の変形例の例示である。
【図7】本発明の第5の変形例の例示である。
【図8】本発明の第6の変形例の例示である。
【図9】本発明の第7の変形例の例示である。
【図10】本発明の第10の変形例の例示である。
【図11】本発明の第12の変形例の例示である。
【符号の説明】
1 帯電ローラ
2 用紙
4 第1の画像形成部
5 感光ドラム
10 ハイブリッドプリンタ
11 搬送ドラム
13 定着ローラ
14 第2の画像形成部
15 印刷ヘッド
18 印刷制御部
Claims (12)
- 電子写真方式による印刷と、インクジェット方式による印刷との両方を行うことができるハイブリッドプリンタにおいて、
電子写真方式でトナー画像を印刷媒体上に形成する第1の画像形成部と、
前記印刷媒体上に形成されたトナー画像を前記印刷媒体に定着する定着部と、
インクジェットヘッドを用いてインク画像を印刷媒体上に形成する第2の画像形成部と、
前記印刷媒体が固定される部分を有し、自ら移動して、前記部分に保持された前記印刷媒体を前記第1の画像形成部、前記定着部及び前記第2の画像形成部の位置へ搬送する搬送媒体と、
前記搬送媒体の移動と位置、並びに、前記第1の画像形成部、前記定着部、及び前記第2の画像形成部の動作を制御する制御部と
を備えるハイブリッドプリンタ。 - 前記搬送媒体が、前記印刷媒体が固定される外周面又は内周面を有し、中心軸回りに回転する円筒形の搬送ドラムである、
請求項1記載のハイブリッドプリンタ。 - 前記搬送媒体が、前記印刷媒体が固定される表面を有し、所定の環状経路に沿って移動するベルト又はステージである、
請求項1記載のハイブリッドプリンタ。 - 前記搬送媒体が、前記印刷媒体が固定される表面を有し、所定経路に沿って往復移動するベルト又はステージである、
請求項1記載のハイブリッドプリンタ。 - 前記印刷媒体が、前記搬送ドラムの回転方向に対して斜めに向いた姿勢で前記搬送ドラムに固定されるようになっており、
前記制御部が、前記搬送ドラムを回転させつつ、同時に、前記インクジェットヘッドを前記回転方向と直行する方向へ移動させることで、前記インクジェットヘッドが前記印刷媒体の表面をラスタスキャンするようになっている、
請求項2記載のハイブリッドプリンタ。 - 以下の(1)〜(3)
(1)静電力により前記印刷媒体を前記搬送媒体に吸着する、
(2)1又は複数の固定部材により前記印刷媒体を前記搬送媒体に押しつける、
(3)負気圧により前記印刷媒体を前記搬送媒体に吸引する、
の少なくとも1つの方法によって、前記搬送媒体に前記印刷媒体を固定する機構を有する、
請求項1記載のハイブリッドプリンタ。 - 前記インクジェットヘッドは、前記搬送方向を横切る方向に、前記印刷媒体の幅寸法にわたって延びたラインヘッドである、
請求項1記載のハイブリッドプリンタ。 - 前記印刷媒体に前記トナー画像と前記インク画像の双方を形成する場合、前記第1の画像形成部が前記トナー画像を形成し、その後に、前記定着部が前記トナー画像を定着させ、その後に、前記第2の画像形成部が前記インク画像を形成するようになっている、
請求項1記載のハイブリッドプリンタ。 - 前記第2の画像形成部が使用するインクは顔料インクである、
請求項8記載のハイブリッドプリンタ。 - 以下の(1)〜(3)
(1)電子写真方式でのモノクロ画像の形成と、インクジェット方式でのカラー画像の形成との双方を実行する第1の印刷モード、
(2)電子写真方式でのモノクロ画像の形成のみを実行する第2の印刷モード、
(3)インクジェット方式でのカラー画像の形成のみを実行する第3の印刷モード、
の3種類の印刷モードの中から、手動により又は自動的にいずれかの印刷モードを選択する手段を更に有する、
請求項1記載のハイブリッドプリンタ。 - 電子写真方式による印刷を行うときには、前記第1の画像形成部又は前記定着部を、前記搬送媒体に固定された前記印刷媒体に接触させ、前記インクジェットヘッドを用いて印刷を行うときには、前記第1の画像形成部又は前記定着部を、前記搬送媒体に固定された前記印刷媒体から離れさせる機構を更に有する、
請求項1記載のハイブリッドプリンタ。 - 前記インクジェットヘッドを用いて印刷を行うとき、インク画像を形成する前に、前記印刷媒体の表面に、前記表面のインクに対する特性を調整するための表面処理を施す機構を更に有する、
請求項1記載のハイブリッドプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002264285A JP2004101917A (ja) | 2002-09-10 | 2002-09-10 | ハイブリッドプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002264285A JP2004101917A (ja) | 2002-09-10 | 2002-09-10 | ハイブリッドプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004101917A true JP2004101917A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32263765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002264285A Pending JP2004101917A (ja) | 2002-09-10 | 2002-09-10 | ハイブリッドプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004101917A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006082924A (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-30 | Canon Inc | シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 |
-
2002
- 2002-09-10 JP JP2002264285A patent/JP2004101917A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006082924A (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-30 | Canon Inc | シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 |
JP4522205B2 (ja) * | 2004-09-15 | 2010-08-11 | キヤノン株式会社 | シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2807477B2 (ja) | 転写ドラムを有する静電複写機 | |
JP2002361833A (ja) | ハイブリッド印刷装置 | |
JP2010002653A (ja) | 記録媒体位置決め装置及び画像形成装置 | |
JPH08282009A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2013095562A (ja) | 改質装置、前処理装置、後処理装置及び画像形成装置 | |
JP2006248738A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005059598A (ja) | 上部に給紙トレイを備えた印刷装置 | |
JP2006350099A (ja) | 定着装置、画像形成装置、および定着方法 | |
JP2004101917A (ja) | ハイブリッドプリンタ | |
JP2009298513A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5564876B2 (ja) | 記録媒体供給装置及び画像形成装置 | |
JP5915405B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2011057379A (ja) | 記録媒体供給装置及び画像形成装置 | |
JPH06149084A (ja) | カラー電子写真装置 | |
JPH11295998A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH09204116A (ja) | 画像形成装置 | |
US9199812B2 (en) | Sheet feeding device, and image forming apparatus | |
JP3186145B2 (ja) | 用紙搬送システムとそれを有する印刷機 | |
EP1562084B1 (en) | Image forming apparatus and method with different print modes for monochrome and full colour images | |
US10919719B1 (en) | Belt driving device and transfer device | |
JP2011206972A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007288744A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003076203A (ja) | 画像形成装置の定着機構 | |
US10295938B2 (en) | Separator, fixing device, and image forming apparatus | |
JPH08248707A (ja) | 画像形成装置 |