JP2004100863A - 回転駆動伝達装置・画像形成装置・画像読取装置・タイミングベルト - Google Patents
回転駆動伝達装置・画像形成装置・画像読取装置・タイミングベルト Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】駆動プーリ125と、円筒状の駆動対象126の回転軸127に固定された従動プーリ128間には回転力を伝達するためのタイミングベルト129が掛け回されている。タイミングベルト129は、表裏に歯が形成された単体の両歯のタイミングベルトを分割して得られた2つの両歯細幅タイミングベルト129A、129Bの組み合わせ構成となっている。両歯細幅タイミングベルト129Aを裏返しにし、両歯細幅タイミングベルト129Bはそのままの状態で組み合わせてタイミングベルト129として使用している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイミングベルトによって回転力を伝達する回転駆動伝達装置、該回転駆動伝達装置を有する画像形成装置、画像読取装置、及びタイミングベルトに関する。本発明は、工作機械、計測装置等にも応用することができる。
【0002】
【従来の技術】
回転運動を伝達する駆動装置として、従来より、タイミングベルトを用いた方法が知られている。しかしながら、タイミングベルトは製造精度による固有の伝達誤差を持っていることも同時に広く知られており、高精度な駆動を行うためには無作為的に用いることができない。
この固有の伝達誤差を防ぐ方法として、特開2001−254790号公報には、一つのタイミングベルトを分割して例えば2つの細幅タイミングベルトを作り、一方の細幅タイミングベルトを他方の細幅タイミングベルトに対して周方向の位置をずらすことにより偏心成分に起因する同期回転ずれを補正する技術が記載されている。
各細幅タイミングベルトの歯数をnとするとき、一方のタイミングベルトを他方のタイミングベルトに対してn/2歯ずらし、それぞれの偏心成分を回転時に互いに打ち消す位置関係に設け、タイミングベルト全体としての同期回転ずれを抑制しようとするものである。また、一方のタイミングベルトを反転させて組み合わせ、タイミングベルト全体としての同期回転ずれを抑制することも記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−254790号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、タイミングベルトの変動は必ずしも1周期の中心点に対して点対称ではないために、上記従来の方法では全てのタイミングベルトに対して完全に回転ずれ変動量を打ち消すことはできなかった。
そこで、本発明は、タイミングベルトを用いた回転駆動伝達装置において、1周期の中心点に対して点対称のずれ特性を有するタイミングベルトのみでなく、固有の回転ずれ変動量をもつ全てのタイミングベルトの回転ずれ変動量を高精度に抑制できる回転駆動伝達装置、該回転駆動伝達装置を有する画像形成装置、画像読取装置及びタイミングベルトの提供を、その主な目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、プーリ間にタイミングベルトを掛け回して被回転体に回転力を伝達する回転駆動伝達装置において、上記タイミングベルトが上記プーリの回転軸方向に並置された複数のタイミングベルトから構成され且つこれらのタイミングベルトは表裏に歯を有する両歯形状を有し、互いの偏心成分に起因する固有回転変動を回転時に打ち消しあう位置関係に設けられている、という構成を採っている。
【0006】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の回転駆動伝達装置において、一方のタイミングベルトが他方のタイミングベルトに対して裏返して掛けられている、という構成を採っている。
【0007】
請求項3記載の発明では、請求項2記載の回転駆動伝達装置において、上記一方のタイミングベルトと上記他方のタイミングベルトが歯をずらして設けられている、という構成を採っている。
【0008】
請求項4記載の発明では、請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の回転駆動伝達装置において、上記各タイミングベルトが1つのタイミングベルトを分割して得られたものである、という構成を採っている。
【0009】
請求項5記載の発明では、像担持体を回転させて画像形成を行う画像形成装置において、上記像担持体の駆動を、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の回転駆動伝達装置により行う、という構成を採っている。
【0010】
請求項6記載の発明では、請求項5記載の画像形成装置において、上記像担持体が感光体ドラムである、という構成を採っている。
【0011】
請求項7記載の発明では、請求項5記載の画像形成装置において、上記像担持体が感光体ベルトである、という構成を採っている。
【0012】
請求項8記載の発明では、請求項5記載の画像形成装置において、上記像担持体が転写ドラムである、という構成を採っている。
【0013】
請求項9記載の発明では、請求項5記載の画像形成装置において、上記像担持体が中間転写ベルトである、という構成を採っている。
【0014】
請求項10記載の発明では、複数の像担時体を回転させてカラー画像を形成する画像形成装置において、上記複数の像担持体の各駆動を、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の回転駆動伝達装置により行う、という構成を採っている。
【0015】
請求項11記載の発明では、走行体駆動装置を備えた画像読取装置において、上記走行体駆動装置のモータ駆動を、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の回転駆動伝達装置により行う、という構成を採っている。
【0016】
請求項12記載の発明では、プーリ間に掛け回されて回転駆動されるタイミングベルトにおいて、上記プーリの回転軸方向に並置された複数のタイミングベルトから構成され且つこれらのタイミングベルトは表裏に歯を有する両歯形状を有し、互いの偏心成分に起因する固有回転変動を回転時に打ち消しあう位置関係に設けられる、という構成を採っている。
【0017】
請求項13記載の発明では、請求項12記載のタイミングベルトにおいて、上記各タイミングベルトが1つのタイミングベルトを分割して得られたものである、という構成を採っている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における回転駆動伝達装置の一例を示している。固定フレーム120には駆動源としてのモータ121が取り付けられているとともに、ギヤ122が回転可能に取り付けられている。モータ121の回転軸にはギヤ123が固定されており、このギヤ123はギヤ122と噛み合っている。
ギヤ122の回転軸124には駆動プーリ125が固定されており、この駆動プーリ125と、円筒状の駆動対象126の回転軸127に固定された従動プーリ128間には回転力を伝達するためのタイミングベルト129が掛け回されている。
タイミングベルト129にはテンションプーリ130によって一定の張力が掛けられている。従動プーリ128と駆動対象126は同軸度が保たれ、モータ121を等速度回転させることで駆動対象126を駆動するようになっている。
【0019】
タイミングベルト129は、図2に示すように、表裏に歯が形成された単体の両歯のタイミングベルトを分割して得られた2つの両歯細幅タイミングベルト129A、129Bの組み合わせ構成となっている。分かり易いように各ベルトの表面(外側)Fの歯は実線で示し、裏面(内側)Rの歯は破線で示して区別している。
図2は両歯細幅タイミングベルト129A、129Bの作製段階を示しており、図1の回転体駆動装置では、図3に示すように、両歯細幅タイミングベルト129Aを裏返しにし、両歯細幅タイミングベルト129Bはそのままの状態で組み合わせてタイミングベルト129として使用している。裏返しする方はいずれでもよいが、このような組付構成にすることでタイミングベルト129の偏心成分を全体的に打ち消すことができる。偏心成分の打ち消しパターンを以下に述べる。
【0020】
図4にタイミングベルト1周変動の第1例を示す。従来の手法はタイミングベルト固有の回転ずれ変動量が1周期の中心点Pに対して点対称の変動であるとしているが、実際にはそのようなタイミングベルトばかりではない。1周期の中心点Pに対して点対称ではない回転ずれ変動量、例えば図4(a)に示すV1のように半周期(タイミングベルトの歯数nに対してn/2歯)で、変動がない場合の基準位置Sに対する振幅の大きさが異なっている場合には従来手法では回転ずれ変動量を軽減することは可能であるが、完全に打ち消すことはできない。
このようなタイミングベルトに対しては上述の両歯細幅タイミングベルト129を用い、一方を裏返すことによって、図4(b)に示すV2のような変動量を持つタイミングベルトを作り出すことが可能となる。これらの変動が互いに打ち消しあって図4(c)に示す(V1+V2)となって固有の回転ずれ変動を打ち消すことが可能となる。
【0021】
図5にタイミングベルト1周変動の第2例を示す。タイミングベルトの回転ずれ変動量が図5(a)に示すV3のようにdutyが50%ずつでない場合、正負の変化点が中心点Pをずれる場合は、従来の手法では一部軽減は可能であるが、その他の部分は逆に増大されてしまい、打ち消すことはできない。
このようなタイミングベルトに対しては上述の両歯細幅タイミングベルト129を用い、一方を裏返すことによって図5(b)に示すV4のような変動量を持つタイミングベルトを作り出す事が可能となる。これらの変動が互いに打ち消しあって図5(c)に示す(V3+V4)となって固有の回転ずれ変動を打ち消すことが可能となる。
【0022】
図6にタイミングベルト1周変動の第3例を示す。タイミングベルトの回転ずれ変動量が図6(a)に示すV5のように変動がなかった場合の基準位置Sに対して全て正のみ、もしくは負のみで周期性のある場合、歯をずらしたり反転させると、回転ずれ変動量が全てにわたって増大してしまう。
このようなベルトに対しては上述の両歯細幅タイミングベルト129を用い、一方を裏返すことによって図6(b)に示すV6のような変動量を持つタイミングベルトを作り出すことが可能となる。これらの変動が互いに打ち消しあって図6(c)に示す(V5+V6)となって固有の回転ずれ変動を打ち消すことが可能となる。
【0023】
図7にタイミングベルト1周変動の第4例を示す。タイミングベルトの回転ずれ変動量が図7(a)に示すV7のように点対称でない変動を持ち、且つ、少なくとも一対の変動が基準位置Sに対しての正負が逆である場合、従来の方法では、変動の具合により大幅に軽減することは可能であるが、打ち消すことは不可能である。
このようなベルトに対しては上述の両歯細幅タイミングベルト129を用い、一方を裏返すことによって図7(b)に示すV8のような変動量を持つタイミングベルトを作り出すことが可能となる。これらの変動が互いに打ち消しあって図7(c)に示す(V7+V8)となって固有の回転ずれ変動を打ち消すことが可能となる。
【0024】
図8にタイミングベルト1周変動の第5例を示す。タイミングベルトの回転ずれ変動量が図8(a)に示すV9のようにある部分は基準位置Sに対して変動がなく、他の部分において正もしくは負の変動が存在する場合、歯数をずらして突き合わせたりするだけでは変動を全体に行き渡らせてさらに性能を悪くしてしまう。
このようなベルトに対しては上述の両歯細幅タイミングベルト129を用い、一方を裏返すことによって図8(b)に示すV10のような変動量を持つタイミングベルトを作り出すことが可能となる。これらの変動が互いに打ち消しあって図8(c)に示す(V9+V10)となって固有の回転ずれ変動を打ち消すことが可能となる。
【0025】
図9にタイミングベルト1周変動の第6例を示す。タイミングベルトの回転ずれ変動量が図9(a)に示すV11のように周期的変動が全て正のみ、もしくは負のみで複数であった場合も両歯細幅タイミングベルト129をもちい、一方を裏返すことによって図9(b)に示すV12のような変動量を持つタイミングベルトを作り出すことが可能となる。これらの変動が互いに打ち消しあって図9(c)に示す(V11+V12)となって固有の回転ずれ変動を打ち消すことが可能となる。
また、V11のような回転ずれ変動量に対して、発生する周期が全て同じであった場合は裏返すのみでなく、裏返してさらに周期の歯数だけずらすことも変動を消すことに対して可能である。
【0026】
図10にタイミングベルト1周変動の第7例を示す。タイミングベルトの回転ずれ変動量が図10(a)に示すV13のように、ある部分は基準位置Sに対して変動がなく、他の部分において正もしくは負の変動が存在する場合、図8におけるV9の回転ずれ変動に対する手法で変動を打ち消すことが可能である。
また、変動が図10(b)に示すV14、図10(c)に示すV15のように既知である場合、V13の変動と同じ周期で、且つ、図10(d)に示すようにV13の変動振幅aに対してV14の変動振幅bとV15の変動振幅cがa=b+cを満たす振幅をもつ両歯細幅タイミングベルトの二本を用いて全ての回転ずれ変動を、図10(e)に示すように(V13+V14+V15)として打ち消すことも可能である。
2本だけでなくa=b+c+d+・・・ように2本よりも多い複数本の両歯細幅タイミングベルトを用い、全体としての回転ずれ変動量を消すことも可能である。
同様に、複数本の両歯細幅タイミングベルトに対して、別の複数本の両歯細幅タイミングベルトを用いることにより、全体として発生する回転ずれ変動を消すことも可能である。
【0027】
次に、図11に基づいて第2の実施形態を説明する。第1の実施形態では基本的な回転駆動伝達装置の構成を示したが、本実施形態以降はその適用例である。
本実施形態は画像形成装置としてのカラー複写機への適用例であり、符号10は装置本体を示す。装置本体10は、外装ケース11内の中央よりもやや右寄りに、像担持体としての感光体ドラム12を備えている。感光体ドラム12の周りには、その上に設置されている帯電器13から矢示の回転方向(反時計回り方向)へ順に、現像手段としての回転型現像装置14、中間転写ユニット15、クリーニング装置16、除電器17などが配置されている。
【0028】
これらの帯電器13、回転型現像装置14、クリーニング装置16、除電器17の上には、露光手段としての光書込み装置、例えばレーザ書込み装置18が設置される。回転型現像装置14は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーをそれぞれ収納した、現像ローラ21を有する現像器20A、20B、20C、20Dを備え、中心軸回りに回動して各色の現像器20A、20B、20C、20Dを選択的に感光体ドラム12の外周に対向する現像位置へ移動させる。
【0029】
中間転写ユニット15は複数のローラ23に像担持体としての無端状の中間転写体、例えば中間転写ベルト24が掛け渡され、この中間転写ベルト24は感光体ドラム12に当接される。中間転写ベルト24の内側には転写装置25が設置され、中間転写ベルト24の外側には転写装置26及びクリーニング装置27が設置されている。クリーニング装置27は中間転写ベルト24に対して接離自在に設けられる。
レーザ書込み装置18は、画像読取装置29から図示しない画像処理部を介して各色の画像信号が入力され、各色の画像信号により順次に変調されたレーザ光Lを一様帯電状態の感光体ドラム12に照射して感光体ドラム12を露光することで感光体ドラム12上に静電潜像を形成する。
画像読取装置29は装置本体10の上面に設けられた原稿台30上にセットされた原稿Gの画像を色分解して読み取り、電気的な画像信号に変換する。記録媒体搬送路32は右から左へ用紙等の記録媒体を搬送する。記録媒体搬送路32には、中間転写ユニット15及び転写装置26より手前にレジストローラ対33が設置され、中間転写ユニット15及び転写装置26より下流側に搬送ベルト34、定着装置35、排紙ローラ対36が配置されている。
【0030】
装置本体10は給紙装置50上に載置されている。給紙装置50内には、複数の給紙カセット51が多段に設けられ、給紙ローラ52のいずれか1つが選択的に駆動されて給紙カセット51のいずれか1つから記録媒体が送り出される。この記録媒体は装置本体10内の自動給紙路37を通して記録媒体搬送路32へ搬送される。
装置本体10の右側には、手差しトレイ38が開閉自在に設けられ、この手差しトレイ38から挿入された記録媒体は装置本体10内の手差し給紙路39を通して記録媒体搬送路32へ搬送される。装置本体10の左側には、図示しない排紙トレイが着脱自在に取り付けられ、記録媒体搬送路32を通して排紙ローラ対36により排出された記録媒体が排紙トレイへ収容される。
【0031】
このカラー複写機において、カラーコピーをとる時には、原稿台30上に原稿Gをセットし、図示しないスタートスイッチを押すと、複写動作が開始される。まず、画像読取装置29が原稿台30上の原稿Gの画像を色分解して読み取る。
同時に、給紙装置50内の給紙カセット51から給紙ローラ52で選択的に記録媒体が送り出され、この記録媒体は自動給紙路37、記録媒体搬送路32を通してレジストローラ対33に突き当たって止まる。
感光体ドラム12は、反時計回り方向に回転し、複数のローラ23のうちの駆動ローラの回転で中間転写ベルト24が時計回り方向へ回転する。感光体ドラム12は、回転に伴い、帯電器13により一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理部を介してレーザ書込み装置18に加えられる1色目の画像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装置18から照射されて静電潜像が形成される。
【0032】
感光体ドラム12上の静電潜像は回転型現像装置14の1色目の現像器20Aにより現像されて1色目の画像となり、感光体ドラム12上の1色目の画像は転写装置25により中間転写ベルト24に転写される。感光体ドラム12は、1色目の画像の転写後にクリーニング装置16でクリーニングされて残留トナーが除去され、除電器17で除電される。
続いて、感光体ドラム12は、帯電器13により一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理部を介してレーザ書込み装置18に加えられる2色目の画像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装置18から照射されて静電潜像が形成される。感光体ドラム12上の静電潜像は回転型現像装置14の2色目の現像器20Bにより現像されて2色目の画像となり、感光体ドラム12上の2色目の画像は転写装置25により中間転写ベルト24上に1色目の画像と重ねて転写される。感光体ドラム12は、2色目の画像の転写後にクリーニング装置16でクリーニングされて残留トナーが除去され、除電器17で除電される。
【0033】
次に、感光体ドラム12は、帯電器13により一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理部を介してレーザ書込み装置18に加えられる3色目の画像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装置18から照射されて静電潜像が形成される。感光体ドラム12上の静電潜像は回転型現像装置14の3色目の現像器20Cにより現像されて3色目の画像となり、この感光体ドラム12上の3色目の画像は転写装置25により中間転写ベルト24上に1色目の画像、2色目の画像と重ねて転写される。感光体ドラム12は、3色目の画像の転写後にクリーニング装置16でクリーニングされて残留トナーが除去され、除電器17で除電される。
さらに、感光体ドラム12は、帯電器13により一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理部を介してレーザ書込み装置18に加えられる4色目の画像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装置18から照射されて静電潜像が形成される。感光体ドラム12上の静電潜像は回転型現像装置14の4色目の現像器20Dにより現像されて4色目の画像となり、感光体ドラム12上の4色目の画像が転写装置25により中間転写ベルト24上に1色目の画像、2色目の画像、3色目の画像と重ねて転写されることでフルカラー画像が形成される。
感光体ドラム12は、4色目の画像の転写後にクリーニング装置16でクリーニングされて残留トナーが除去され、除電器17で除電される。
【0034】
そして、レジストローラ対33がタイミングをとって回転して記録媒体が送り出され、この記録媒体は転写装置26により中間転写ベルト24上のフルカラー画像が転写される。この記録媒体は、搬送ベルト34で搬送されて定着装置35によりフルカラー画像が定着され、排紙ローラ対36により排紙トレイへ排出される。また、中間転写ベルト24はフルカラー画像の転写後にクリーニング装置27でクリーニングされて残留トナーが除去される。
以上4色重ね画像を形成する動作について説明したが、3色重ね画像を形成する場合には感光体ドラム12上に3つの異なる単色画像が順次に形成されて中間転写ベルト24上に重ねて転写された後に記録媒体に一括して転写される。2色重ね画像を形成する場合には感光体ドラム12上に2つの異なる単色画像が順次に形成されて中間転写ベルト24上に重ねて転写された後に記録媒体に一括して転写される。
また、単色画像を形成する場合には、感光体ドラム12上に1つの単色画像が形成されて中間転写ベルト24上に転写された後に記録媒体に転写される。
【0035】
このようなカラー複写機においては、像担持体12、24の回転精度が最終画像の品質に大きく影響し、より高精度な像担持体12、24の駆動が望まれる。
そこで、本実施形態では、感光体ドラム12、中間転写ベルト24の駆動が図1で示した回転駆動伝達装置により行われる。
本実施形態によれば、像担持体12、24の駆動を図1で示した回転駆動伝達装置により行うので、像担持体の駆動の精度が向上して高精度な像担持体駆動を行うことができ、高品質な画像を得ることができる。
【0036】
次に、図12に基づいて第3の実施形態を説明する。
本実施形態における画像形成装置としてのカラー複写機において、像担持体としての感光体60は、閉ループ状のNLのベルト基材の外周面上に、有機光半導体(OPC)等の感光層が薄膜状に形成された感光体ベルトである。この感光体60は、3本の感光体搬送ローラ61〜63によって支持され、駆動モータ(図示せず)によって矢印A方向に回動される。
感光体60の周りには、矢印Aで示す感光体60回転方向へ順に、帯電器64、露光手段としての露光光学系(以下LSUという)65、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の現像器66〜69、中間転写ユニット70、感光体クリーニング手段71及び除電器72が設けられている。
帯電器64は、−4〜5kv程度の高電圧が図示しない電源装置から印加され、感光体60の帯電器64に対向した部分を帯電して一様な帯電電位を与える。
【0037】
LSU65は、レーザ駆動回路(図示せず)により階調変換手段(図示せず)からの各色の画像信号を順次に光強度変調やパルス幅変調してその変調信号で半導体レーザ(図示せず)を駆動することにより露光光線73を得、この露光光線73により感光体60を走査して感光体60上に各色の画像信号に対応する静電潜像を順次に形成する。
継ぎ目センサ74はループ状に形成された感光体60の継ぎ目を検知するものであり、継ぎ目センサ74が感光体60の継ぎ目を検知すると、感光体60の継ぎ目を回避するように、かつ、各色の静電潜像形成位置が同一になるように、タイミングコントローラ75がLSU65の発光タイミングを制御する。
【0038】
各現像器66〜69は、それぞれの現像色に対応したトナーを収納しており、感光体60上の各色の画像信号に対応した静電潜像に応じたタイミングで選択的に感光体60に当接し、感光体60上の静電潜像をトナーにより現像して各色の画像とすることで、4色重ねの画像によるフルカラー画像を形成する。
中間転写ユニット70は、アルミニウム等の金属の素管に導電性の樹脂等からなるベルト状のシートを巻いた中間転写体としての転写ドラム76と、ゴム等をブレード状に形成した中間転写体クリーニング手段77とからなり、中間転写体76上に4色重ねの画像が形成されている間は中間転写体クリーニング手段77が中間転写体76から離間している。
中間転写体クリーニング手段77は、中間転写体76をクリーニングする時のみ中間転写体76に当接し、中間転写体76から記録媒体としての記録紙78に転写されずに残ったトナーを除去する。記録紙78は、記録紙カセット79から給紙ローラ80により1枚ずつ用紙搬送路81に送り出される。
【0039】
転写手段としての転写ユニット82は、中間転写体76上のフルカラー画像を記録紙78に転写するものであり、導電性のゴム等をベルト状に形成した転写ベルト83と、中間転写体76上のフルカラー画像を記録紙78に転写するための転写バイアスを中間転写体76に印加する転写器84と、記録紙78にフルカラー画像が転写された後に記録紙78が中間転写体76に静電的に張り付くのを防止するようにバイアスを中間転写体76に印加する分離器85とから構成されている。
定着器86は、内部に熱源を有するヒートローラ87と、加圧ローラ88とから構成され、記録紙78上に転写されたフルカラー画像をヒートローラ87と加圧ローラ88との記録紙挟持回転に伴い圧力と熱を記録紙78に加えて記録紙78にフルカラー画像を定着させてフルカラー画像を形成する。
【0040】
以上のように構成されたカラー複写機の動作を以下に説明する。ここで、静電潜像の現像は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順で行われるものとして説明を進める。
感光体60と中間転写体76は、それぞれの駆動源(図示せず)により、矢印A、B方向にそれぞれ駆動される。この状態で、まず、帯電器64に−4〜5kv程度の高電圧が電源装置(図示せず)から印加され、帯電器64が感光体60の表面を一様に−700v程度に帯電させる。
次に、継ぎ目センサ74が感光体60の継ぎ目を検知してから、感光体60の継ぎ目を回避するように一定時間が経過した後に感光体60にLSU65からブラックの画像信号に対応したレーザビームの露光光線73が照射され、感光体60は露光光線73が照射された部分の電荷が消えて静電潜像が形成される。
一方、ブラック現像器66は所定のタイミングで感光体60に当接される。ブラック現像器66内のブラックトナーは負の電荷が予め与えられており、感光体60上の露光光線73の照射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にのみブラックトナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現像が行われる。
ブラック現像器66により感光体60の表面に形成されたブラックトナー像は、中間転写体76に転写される。感光体60から中間転写体76に転写されなかった残留トナーは感光体クリーニング手段71により除去され、さらに除電器72によって感光体60上の電荷が除去される。
【0041】
次に、帯電器64が感光体60の表面を一様に−700v程度に帯電させる。そして、継ぎ目センサ74が感光体60の継ぎ目を検知してから、感光体60の継ぎ目を回避するように一定時間が経過した後に感光体60にLSU65からシアンの画像信号に対応したレーザビームの露光光線73が照射され、感光体60は露光光線73が照射された部分の電荷が消えて静電潜像が形成される。
一方、感光体60には所定のタイミングでシアン現像器67が当接される。シアン現像器67内のシアントナーは負の電荷が予め与えられており、感光体60上の露光光線73の照射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にのみシアントナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現像が行われる。
シアン現像器67により感光体60の表面に形成されたシアントナー像は、中間転写体76上にブラックトナー像と重ねて転写される。感光体60から中間転写体76に転写されなかった残留トナーは感光体クリーニング手段71により除去され、さらに除電器72によって感光体60上の電荷が除去される。
【0042】
次に、帯電器64が感光体60の表面を一様に−700v程度に帯電させる。そして、継ぎ目センサ74が感光体60の継ぎ目を検知してから、感光体60の継ぎ目を回避するように一定時間が経過した後に感光体60にLSU65からマゼンタの画像信号に対応したレーザビームの露光光線73が照射され、感光体60は露光光線73が照射された部分の電荷が消えて静電潜像が形成される。
一方、感光体60には所定のタイミングでマゼンタ現像器68が当接される。マゼンタ現像器68内のマゼンタトナーは負の電荷が予め与えられており、感光体60上の露光光線73の照射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にのみマゼンタトナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現像が行われる。
マゼンタ現像器68により感光体60の表面に形成されたマゼンタトナー像は、中間転写体76上にブラックトナー像、シアントナー像と重ねて転写される。感光体60から中間転写体76に転写されなかった残留トナーは感光体クリーニング手段71により除去され、さらに除電器72によって感光体60上の電荷が除去される。
【0043】
さらに、帯電器64が感光体60の表面を一様に−700v程度に帯電させる。そして、継ぎ目センサ74が感光体60の継ぎ目を検知してから、感光体60の継ぎ目を回避するように一定時間が経過した後に感光体60にLSU65からイエローの画像信号に対応したレーザビームの露光光線73が照射され、感光体60は露光光線73が照射された部分の電荷が消えて静電潜像が形成される。
一方、感光体60には所定のタイミングでイエロー現像器69が当接される。イエロー現像器69内のイエロートナーは負の電荷が予め与えられており、感光体60上の露光光線73の照射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にのみイエロートナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現像が行われる。
イエロー現像器69により感光体60の表面に形成されたイエロートナー像は中間転写体76上にブラックトナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像と重ねて転写され、中間転写体76上にフルカラー画像が形成される。感光体60から中間転写体76に転写されなかった残留トナーは感光体クリーニング手段71により除去され、さらに除電器72によって感光体60上の電荷が除去される。
【0044】
中間転写体76上に形成されたフルカラー画像は、これまで中間転写体76から離間していた転写ユニット83が中間転写体76に接触し、転写器84に+1kv程度の高電圧が電源装置(図示せず)から印加されることで、記録紙カセット79から用紙搬送路81に沿って搬送されてきた記録紙78へ転写器84により一括して転写される。
また、分離器85には記録紙78を引き付ける静電力が働くように電圧が電源装置から印加され、記録紙78が中間転写体76から剥離される。続いて、記録紙78は、定着器86に送られ、ここでヒートローラ87と加圧ローラ88とによる挟持圧、ヒートローラ88の熱によってフルカラー画像が定着されて排紙ローラ対89により排紙トレイ90へ排出される。
【0045】
また、転写ユニット82により記録紙78上に転写されなかった中間転写体76上の残留トナーは中間転写体クリーニング手段77により除去される。中間転写体クリーニング手段77は、フルカラー画像が得られるまで中間転写体76から離間した位置にあり、フルカラー画像が記録紙78に転写された後に中間転写体76に接触して中間転写体76上の残留トナーを除去する。以上の一連の動作によって1枚分のフルカラー画像形成が終了する。
このようなカラー複写機においては、像担持体60、76の回転精度が最終画像の品質に大きく影響し、特に高精度な像担持体60、76の高精度駆動が望まれる。
そこで、本実施形態では、感光体ベルト60、中間転写体76の駆動が図1に示した回転駆動伝達装置により行われる。本実施形態によれば、像担持体60、76の駆動を図1に示した回転駆動伝達装置により行うので、像担持体の駆動の精度が向上して高精度な像担持体駆動を行うことができ、高品質な画像を得ることができる。
【0046】
次に、図13に基づいて第4の実施形態を説明する。本実施形態ではタンデム方式の画像形成装置を例としている。
本実施形態では、複数色、例えばブラック(以下Bkという)、マゼンタ(以下Mという)、イエロー(以下Yという)、シアン(以下Cという)の各画像をそれぞれ形成する複数の画像形成ユニット221Bk、221M、221Y、221Cが垂直方向に配列され、この画像形成ユニット221Bk、221M、221Y、221Cは、それぞれドラム状の感光体からなる像担持体222Bk、222M、222Y、222C、帯電装置(例えば接触帯電装置)223Bk、223M、223Y、223C、現像装置224Bk、224M、224Y、224C、クリーニング装置225Bk、225M、225Y、225Cなどから構成される。
感光体222Bk、222M、222Y、222Cは、無端状搬送転写ベルト226と対向して垂直方向に配列され、搬送転写ベルト226と同じ周速で回転駆動される。この感光体222Bk、222M、222Y、222Cは、それぞれ、帯電装置223Bk、223M、223Y、223Cにより均一に帯電された後に、光書き込み装置からなる露光手段227Bk、227M、227Y、227Cによりそれぞれ露光されて静電潜像が形成される。
【0047】
光書き込み装置227Bk、227M、227Y、227Cは、それぞれY、M、C、Bk各色の画像信号により半導体レーザ駆動回路で半導体レーザを駆動して半導体レーザからのレーザビームをポリゴンミラー229Bk、229M、229Y、229Cにより偏向走査し、このポリゴンミラー229Bk、229M、229Y、229Cからの各レーザビームを図示しないfθレンズやミラーを介して感光体222Bk、222M、222Y、222Cに結像することにより、感光体222Bk、222M、222Y、222Cを露光して静電潜像を形成する。
この感光体222Bk、222M、222Y、222C上の静電潜像は、それぞれ現像装置224Bk、224M、224Y、224Cにより現像されてBk、M、Y、C各色のトナー像となる。したがって、帯電装置223Bk、223M、223Y、223C、光書き込み装置227Bk、227M、227Y、227C及び現像装置224Bk、224M、224Y、224Cは、感光体222Bk、222M、222Y、222C上にBk、M、Y、C各色の画像(トナー像)を形成する画像形成手段を構成している。
【0048】
一方、普通紙、OHPシートなどの転写紙は本実施例の下部に設置された、給紙カセットを用いて構成された給紙装置230から転写紙搬送路に沿ってレジストローラ231に給紙され、レジストローラ231は1色目の画像形成ユニット(転写紙に最初に感光体上の画像を転写する画像形成ユニット)221Bkにおける感光体222Bk上のトナー像とタイミングを合わせて転写紙を搬送転写ベルト226と感光体222Bkとの転写ニップ部へ送出する。
搬送転写ベルト226は垂直方向に配列された駆動ローラ232及び従動ローラ233に掛け渡され、駆動ローラ232が図示しない駆動部により回転駆動されて搬送転写ベルト226が感光体222Bk、222M、222Y、222Cと同じ周速で回転する。レジストローラ231から送出された転写紙は、搬送転写ベルト226により搬送され、感光体222Bk、222M、222Y、222C上のBk、M、Y、C各色のトナー像がコロナ放電器からなる転写手段234Bk、234M、234Y、234Cにより形成される電界の作用で順次に重ねて転写されることによりフルカラー画像が形成されると同時に、搬送転写ベルト226に静電的に吸着されて確実に搬送される。
【0049】
この転写紙は、分離チャージャからなる分離手段236により徐電されて搬送転写ベルト226から分離された後に定着装置237によりフルカラー画像が定着され、排紙ローラ238により本実施例の上部に設けられている排紙部239へ排出される。また、感光体222Bk、222M、222Y、222Cは、トナー像転写後にクリーニング装置225Bk、225M、225Y、225Cによりクリーニングされて次の画像形成動作に備える。
このようなカラー複写機においては、像担持体222Bk、222M、222Y、222Cの回転精度が最終画像の品質に大きく影響し、より高精度な像担持体222Bk、222M、222Y、222Cの駆動が望まれる。
そこで、本実施形態では、像担持体222Bk、222M、222Y、222Cの駆動が図1に示した回転駆動伝達装置により行われる。本実施形態によれば、複数の像担持体222Bk、222M、222Y、222Cを回転させてカラー画像を形成する画像形成装置において、前記複数の像担持体222Bk、222M、222Y、222Cの各駆動をそれぞれ図1に示した回転駆動伝達装置により行うので、像担持体の駆動の精度が向上し、高精度な像担持体駆動を行うことができ、高品質な画像を得ることができる。
【0050】
次に図14に基づいて第5の実施形態を説明する。本実施形態では画像読取装置の走行体駆動装置の例を示す。
図14に示す画像読取装置において、符号901は読み取られる原稿、902は原稿901が載置される原稿台、903は原稿901に光を照射する原稿照明系、904は反射光の光軸、905は読取り用の素子で例えばCCD(Charge Coupled Device)、906は結像レンズ、907は全反射ミラーを示している。
また、符号908は、これらCCD905、レンズ906、ミラー907、等からなる光電変換ユニット、909、910は副走査駆動用のプーリー、911はワイヤ、300は駆動用の電動機、912はイメージスキャナのハウジングを示している。原稿を読み取るための光電変換ユニット908は、駆動用のモータ300をハウジング912に固定して、ワイヤ911とプーリ909、910など電動機の駆動力を伝達する手段を用いて、原稿901の副走査方向に駆動する。
【0051】
このとき蛍光灯などの読取り用照明系903で、原稿台902上の原稿901を照明し、その反射光束(光軸を904に示す)を複数のミラー907で折り返し、結像レンズ906を介して、CCD905などのイメージセンサの受光部に原稿901の像を結像するようになっている。そして、この光電変換ユニット908により、原稿901の全面を走査することにより、原稿全体を読み取る。
また、読取り開始位置を示すセンサ913は原稿901の端部の下部に設置されていて、光電変換ユニット908は、ホームポジションHPから読取り開始位置Nの間に立上り等速の定常状態になるように設計されていて、HP点に達した後読取りを開始するようになっている。
本実施形態では、光電変換ユニット908の駆動が図1に示した回転駆動伝達装置により行われる。本実施形態によれば、光電変換ユニット908の駆動を図1に示した回転駆動伝達装置により行うので、画像読取装置の走行体の駆動の精度が向上して高精度な走行体駆動を行うことができ、高品質な読み取り画像を得ることができる。
【0052】
上記各実施形態では単体のタイミングベルトを分割して両歯細幅タイミングベルトを得る構成としたが、両歯細幅タイミングベルトを個別に製造して組み合わせるようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、プーリ間にタイミングベルトを掛け回して被回転体に回転力を伝達する回転駆動伝達装置において、上記タイミングベルトが上記プーリの回転軸方向に並置された複数のタイミングベルトから構成され且つこれらのタイミングベルトは表裏に歯を有する両歯形状を有し、互いの偏心成分に起因する固有回転変動を回転時に打ち消しあう位置関係に設けられている構成としたので、ベルト固有の回転変動を高精度に抑制することができる。
【0054】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の回転駆動伝達装置において、一方のタイミングベルトが他方のタイミングベルトに対して裏返して掛けられている構成としたので、正方向と負方向の振幅、それぞれの変動を打ち消すことにより、高精度な駆動系を構築することができる。
【0055】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の回転駆動伝達装置において、上記一方のタイミングベルトと上記他方のタイミングベルトが歯をずらして設けられている構成としたので、ベルト固有の回転変動を高精度に抑制することができる。
【0056】
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の回転駆動伝達装置において、上記各タイミングベルトが1つのタイミングベルトを分割して得られたものである構成としたので、ベルトの変動特性の均一化により変動抑制が容易となるとともに製造も容易となる。
【0057】
請求項5記載の発明によれば、像担持体を回転させて画像形成を行う画像形成装置において、上記像担持体の駆動を、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の回転駆動伝達装置により行う構成としたので、高精度なタイミングベルト駆動系により常に高品質な画像を得ることができる。
【0058】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の画像形成装置において、上記像担持体が感光体ドラムである構成としたので、高精度なタイミングベルト駆動系により常に高品質な画像を得ることができる。
【0059】
請求項7記載の発明によれば、請求項5記載の画像形成装置において、上記像担持体が感光体ベルトである構成としたので、高精度なタイミングベルト駆動系により常に高品質な画像を得ることができる。
【0060】
請求項8記載の発明によれば、請求項5記載の画像形成装置において、上記像担持体が転写ドラムである構成としたので、高精度なタイミングベルト駆動系により常に高品質な画像を得ることができる。
【0061】
請求項9記載の発明によれば、請求項5記載の画像形成装置において、上記像担持体が中間転写ベルトである高精度なタイミングベルト駆動系により常に高品質な画像を得ることができる。
【0062】
請求項10記載の発明によれば、複数の像担時体を回転させてカラー画像を形成する画像形成装置において、上記複数の像担持体の各駆動を、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の回転駆動伝達装置により行う構成としたので、高精度なタイミングベルト駆動系により常に高品質な画像を得ることができる。
【0063】
請求項11記載の発明によれば、走行体駆動装置を備えた画像読取装置において、上記走行体駆動装置のモータ駆動を、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の回転駆動伝達装置により行う構成としたので、高精度なタイミングベルト駆動系により常に高品質な画像を得ることができる。
【0064】
請求項12記載の発明によれば、プーリ間に掛け回されて回転駆動されるタイミングベルトにおいて、上記プーリの回転軸方向に並置された複数のタイミングベルトから構成され且つこれらのタイミングベルトは表裏に歯を有する両歯形状を有し、互いの偏心成分に起因する固有回転変動を回転時に打ち消しあう位置関係に設けられる構成としたので、ベルト固有の回転変動を高精度に抑制することができる。
【0065】
請求項13記載の発明によれば、請求項12記載のタイミングベルトにおいて、上記各タイミングベルトが1つのタイミングベルトを分割して得られたものである構成としたので、ベルトの変動特性の均一化により変動抑制が容易となるとともに製造も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における回転駆動伝達装置の概要斜視図である。
【図2】両歯細幅タイミングベルト組み合わせ状態の斜視図である。
【図3】両歯細幅タイミングベルトの一方を裏返して組み合わせた状態の斜視図である。
【図4】タイミングベルトの1周変動の第1例とその抑制結果を示す図である。
【図5】タイミングベルトの1周変動の第2例とその抑制結果を示す図である。
【図6】タイミングベルトの1周変動の第3例とその抑制結果を示す図である。
【図7】タイミングベルトの1周変動の第4例とその抑制結果を示す図である。
【図8】タイミングベルトの1周変動の第5例とその抑制結果を示す図である。
【図9】タイミングベルトの1周変動の第6例とその抑制結果を示す図である。
【図10】タイミングベルトの1周変動の第7例とその抑制結果を示す図である。
【図11】感光体ドラムを有するカラー複写機の概要正面図である。
【図12】ベルト状の感光体を有するカラー複写機の概要正面図である。
【図13】タンデム方式のカラー複写機の概要正面図である。
【図14】画像読取装置の概要正面図である。
【符号の説明】
12 像担持体としての感光体ドラム
24 像担持体としての中間転写ベルト
60 像担持体としての感光体ベルト
76 像担持体としての転写ドラム
125 プーリとしての駆動プーリ
126 被回転体としての駆動対象
129 タイミングベルト
Claims (13)
- プーリ間にタイミングベルトを掛け回して被回転体に回転力を伝達する回転駆動伝達装置において、
上記タイミングベルトが上記プーリの回転軸方向に並置された複数のタイミングベルトから構成され且つこれらのタイミングベルトは表裏に歯を有する両歯形状を有し、互いの偏心成分に起因する固有回転変動を回転時に打ち消しあう位置関係に設けられていることを特徴とする回転駆動伝達装置。 - 請求項1記載の回転駆動伝達装置において、
一方のタイミングベルトが他方のタイミングベルトに対して裏返して掛けられていることを特徴とする回転駆動伝達装置。 - 請求項2記載の回転駆動伝達装置において、
上記一方のタイミングベルトと上記他方のタイミングベルトが歯をずらして設けられていることを特徴とする回転駆動伝達装置。 - 請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の回転駆動伝達装置において、
上記各タイミングベルトが1つのタイミングベルトを分割して得られたものであることを特徴とする回転駆動伝達装置。 - 像担持体を回転させて画像形成を行う画像形成装置において、
上記像担持体の駆動を、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の回転駆動伝達装置により行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5記載の画像形成装置において、
上記像担持体が感光体ドラムであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5記載の画像形成装置において、
上記像担持体が感光体ベルトであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5記載の画像形成装置において、
上記像担持体が転写ドラムであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5記載の画像形成装置において、
上記像担持体が中間転写ベルトであることを特徴とする画像形成装置。 - 複数の像担時体を回転させてカラー画像を形成する画像形成装置において、
上記複数の像担持体の各駆動を、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の回転駆動伝達装置により行うことを特徴とする画像形成装置。 - 走行体駆動装置を備えた画像読取装置において、
上記走行体駆動装置のモータ駆動を、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の回転駆動伝達装置により行うことを特徴とする画像読取装置。 - プーリ間に掛け回されて回転駆動されるタイミングベルトにおいて、
上記プーリの回転軸方向に並置された複数のタイミングベルトから構成され且つこれらのタイミングベルトは表裏に歯を有する両歯形状を有し、互いの偏心成分に起因する固有回転変動を回転時に打ち消しあう位置関係に設けられることを特徴とするタイミングベルト。 - 請求項12記載のタイミングベルトにおいて、
上記各タイミングベルトが1つのタイミングベルトを分割して得られたものであることを特徴とするタイミングベルト。
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