JP2004100233A - 自動倉庫付き共同住宅システム - Google Patents
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Abstract
【課題】この自動倉庫付き共同住宅システムは,マンション等の共同住宅に隣接して自動倉庫を設け,常時身の回りにおいて置く必要のない品物を自動倉庫に収納し,居住空間をより広くし,共同住宅の建設コストを低減する。
【解決手段】この自動倉庫付き共同住宅システムは,共同住宅棟1に隣接して自動倉庫棟2を設け,予め決められた所定のラック4に収納されたコンテナ6の管理を行うと共にコンテナ4の入出庫を行うためのコンテナ管理室5を設ける。コンテナ管理室5のコンピュータ8は,所定のコンテナ6を収納したラック4のアドレス情報を管理すると共に,入出庫台車7を運転してコンテナ6を所定のラック4に収納したり,また,ラック4に収納されたコンテナ6をコンテナ管理室5へ取り出すことを制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】この自動倉庫付き共同住宅システムは,共同住宅棟1に隣接して自動倉庫棟2を設け,予め決められた所定のラック4に収納されたコンテナ6の管理を行うと共にコンテナ4の入出庫を行うためのコンテナ管理室5を設ける。コンテナ管理室5のコンピュータ8は,所定のコンテナ6を収納したラック4のアドレス情報を管理すると共に,入出庫台車7を運転してコンテナ6を所定のラック4に収納したり,また,ラック4に収納されたコンテナ6をコンテナ管理室5へ取り出すことを制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は,マンション等の共同住宅に付随して設けられた多数のラックを有する自動倉庫を備えた自動倉庫付き共同住宅システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,自動倉庫は,製造に用いる原料や材料,加工・組立の工程内で扱われる部品や半製品又は完成した製品を一時的に整理・保管し,これらの取り扱われる素材や物品の入出庫をコンピュータにより自動的に管理し,在庫管理が容易であり,倉庫の省力化に寄与するため,近年,製造工場,物流業界等において多数導入されている。このような自動倉庫は,スタッカクレーンが走行するレールに沿って,レールの一側又は両側にラックが立設されている構造物である。ラックは,レールに沿って一定間隔を置いて,レールに交差する方向に隔置した一対の支柱が立設された複数対の支柱構造から成っており,レールに交差する方向に隔置した一対の支柱は,上下の端部の近傍において水平材で互いに連結された支柱枠を構成している(例えば,特開平10−117861号公報,特開平10−120127号公報参照)。
【0003】
また,特開2000−318807号公報に開示された保管システムは,保管スペースを複数段複数列に区分して利用する立体的な保管システムであり,専用のオペレータを要することなく,利用者が自ら立体的に配列した保管箱を搬出入の操作ができるものである。また,特開2001−253511号公報には,配送システムとその配送方法,及び配送プログラムを記録した記録媒体が開示されている。該配送システムは,ホテルの利用客が客室内で注文した商品を,人手を解することなく倉庫から利用客のもとに配送するシステムである。
【0004】
また,近年,共同住宅として,独身者や単身赴任者には,賃貸ワンルームマンション,分譲ワンルームマンション等の共同住宅が利用されるようになった。一般に,共同住宅は,多数の住戸を有するが,住戸の占有面積は狭くなっており,不用になった季節用品,室外にて使用するスポーツ用品等の品物を収納するような押入れ等は設けられていないのが通常である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,ワンルームマンション等の共同住宅は,居住空間が狭く,このようなマンションにおける住戸では,常時必要な身の回りの品物は,マンション内に収納しておくことが必要であるが,例えば,暖房器具等の季節外れの品物やスポーツ用品等は,共同住宅の各戸の居住空間に必ずしも収納する必要がないものである。そこで,このような常時マンション内に収納する必要がない品物を,如何に収納し,管理しておくかの課題があった。また,共同住宅を建設する建設コストは,例えば,自動倉庫を建設する建設コストに比較して極めて高くなるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は,上記の課題を解決することであり,多数のラックを備えた自動倉庫の建設費が多数の住戸を有する共同住宅の建設費より大幅に低価格であることから共同住宅において自動倉庫を物置として活用することに着眼し,共同住宅そのものの建設コストを低減するため,共同住宅を構成する共同住宅棟に隣接して自動倉庫を構成する自動倉庫棟を設け,共同住宅の住戸からの依頼による自動倉庫に収納する品物をコンピュータ管理し,例えば,季節により使用しない品物,室内で使用しないスポーツ用品等の品物を,住戸の物置感覚で自動倉庫をレンタルして活用させ,ワンルームマンション等のアパートのスペース上厳しい住戸等で自動倉庫を有効に機能させ,また,結果的にアパートの建設費を低減できる自動倉庫付き共同住宅システムを提供することである。
【0007】
この発明は,多数の住戸を有する共同住宅を構成する共同住宅棟,該共同住宅棟に隣接して設けられ且つ多数のラックを備えた自動倉庫を構成する自動倉庫棟,予め決められた所定の前記ラックに収納されたコンテナの管理を行うと共に前記コンテナの前記ラックに対する入出庫を行うためのコンテナ管理室,及び前記ラックと前記コンテナ管理室との間を往復移動して前記コンテナの搬送を行う入出庫台車を有し,前記コンテナ管理室には,前記住戸からの依頼による品物を入れた所定の前記コンテナを収納した前記ラックのアドレス情報を管理すると共に,前記入出庫台車を運転して前記コンテナを前記コンテナ管理室から所定の前記ラックに収納すること又は前記ラックに収納された前記コンテナを前記ラックから前記コンテナ管理室へ取り出すことを制御するコンピュータが設けられていることから成る自動倉庫付き共同住宅システムに関する。
【0008】
前記コンテナ管理室は前記共同住宅棟の予め決められた少なくとも一箇所の階に設けられ,前記コンテナ管理室と前記自動倉庫棟の入口に設けた入出庫ステーションとは直接又は通路を通じて連絡している。
【0009】
前記入出庫台車は,前記入出庫ステーションと前記ラックとの間で前記コンテナの受渡しをそれぞれ行うと共に前記入出庫ステーションと前記ラックとの間で前記コンテナを搬送するスタッカクレーンを有している。
【0010】
前記入出庫台車は,前記コンテナ管理室と前記スタッカクレーンとの間で前記コンテナを搬送するコンベヤを有している。
【0011】
前記共同住宅は,賃貸ワンルームマンション,賃貸マンション,賃貸住宅等の賃貸アパート,或いは分譲ワンルームマンション,分譲マンション,分譲住宅等の分譲アパートである。
【0012】
前記自動倉庫棟に設けられた前記入出庫ステーションと前記コンテナ管理室との間の前記通路に設けられた前記入出庫台車は,チェーンコンベヤ,ローラコンベヤ又はベルトコンベヤである。
【0013】
前記自動倉庫棟に設けられた予め決められた所定の前記ラックは,前記住戸に付随して契約されるレンタルボックスである。
【0014】
前記コンテナに入れられる品物は,日常生活用品,冷暖房器具等季節用品,書籍類,スポーツ用品,人形や玩具類,子供用品等の腐敗・危険物以外のものである。
【0015】
前記コンテナは,前記入出庫台車で受渡しが可能な受渡し部を備えたケース,又は前記入出庫台車で受渡しが可能なパレットに固定されたケースであり,前記ケースは,開放型或いはシャッタや扉を備えた密閉型に形成されている。
【0016】
前記コンピュータは,前記住戸の家賃,管理費等の料金に前記ラックのレンタル使用料を加算して計算して合計料金を請求する機能を有している。また,前記コンテナ管理室には,前記品物の入出庫を監視するためテレビモニタが設置されている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下,図面を参照して,この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの実施例を説明する。この自動倉庫付き共同住宅システムは,ワンルームマンション等の共同住宅3に付随して建設される多数のラック4を有する自動倉庫15を,レンタルボックス等の賃貸物置又は分譲物置として利用するものであり,特に,自動倉庫15を共同住宅3の住戸に隣接して設け,自動倉庫15の予め決められた所定のラック4を共同住宅3の所定の住戸の人がレンタル又は所有することであり,住戸の人が何時でも,毎日でも品物を入れたコンテナ6を自動倉庫15から出し入れできるシステムを提供することである。
【0018】
ここでいう共同住宅3は,賃貸ワンルームマンション,賃貸マンション,賃貸住宅等の賃貸アパート,或いは分譲ワンルームマンション,分譲マンション,分譲住宅等の分譲アパートである。また,自動倉庫棟2を構成する自動倉庫15は,既存の種々のタイプのものを適用できるものであるので,自動倉庫15についての詳細な説明は,ここでは省略する。
【0019】
また,この自動倉庫付き共同住宅システムでは,自動倉庫棟2の自動倉庫15に設けられた予め決められた所定のラック4は,例えば,共同住宅3に付随して契約される一種のレンタルボックス,或いは分譲アパートでは分譲されたラックである。自動倉庫15は,共同住宅3の各住戸の数によって決定されるものであり,コンテナ6の入出庫のための所要時間を短縮することが好ましく,そのため,ラック4を複数のブロックに分け,それぞれのブロック毎に入出庫ステーション11を設けることができ,その場合には,スタッカクレーン10は複数台使用することになる。また,自動倉庫15は,基本的には,コンテナ即ちボックスを収容するラック4を立体構造に構成し,風雨を避けることができるように屋根及び側壁を有する建築物であることが好ましい。
【0020】
また,この自動倉庫付き共同住宅システムでは,コンテナ6に入れられる品物は,日常生活用品,冷暖房器具等季節用品,書籍類,スポーツ用品,人形や玩具類,子供用品等の品物であり,動植物等の生き物,腐敗物,燃料等が充填されたバイク,危険物等の品物は,コンテナ6に収納できない規則になっている。また,コンテナ6に入れる品物は,コンテナ6内に収納できるものであるが,種々の制限があり,例えば,荷重では予め決められた重量以下に設定される。また,この自動倉庫付き共同住宅システムでは,共同住宅3を契約する資格は,個人,ファミリー,企業,団体,サークルグループ等であり,その都度契約の規定が定められるものである。
【0021】
図1に示すように,この自動倉庫付き共同住宅システムは,概して,多数の住戸を有する共同住宅3を構成する共同住宅棟1,共同住宅棟1に隣接して設けられ且つ多数の立体的なラック4を備えた自動倉庫15を構成する自動倉庫棟2,予め決められた所定のラック4に収納されたコンテナ6の管理を行うコンテナ管理室5,及びラック4とコンテナ管理室5との間を往復移動してコンテナ6の搬送を行う入出庫台車7を有している。この自動倉庫付き共同住宅システムは,特に,コンテナ管理室5には,共同住宅3の住戸からの依頼による品物を入れる所定のコンテナ6を収納したラック4のアドレス情報を管理すると共に,入出庫台車7を運転してコンテナ6をコンテナ管理室5から所定のラック4に収納したり,ラック4に収納されたコンテナ6をラック4からコンテナ管理室5へ取り出すことを制御するコンピュータ8が設けられていることを特徴としている。
【0022】
この自動倉庫付き共同住宅システムでは,コンピュータ8は,共同住宅3の各戸の家賃,管理費等の料金に,ラック4のレンタル使用料を加算して計算して合計料金を請求する機能を有するようにプログラムすることができ,集金等が極めて能率的に行うことができる。ラック4のレンタルは,月極め,年間契約等の種々の方法に決められるものである。また,コンテナ管理室5には,コンピュータ8と共に,テレビモニタを設ければ,品物を入れたコンテナ6を入出庫する住戸の人又は管理人は,テレビモニタによって自動倉庫15に入出庫する品物を視覚で確認でき,コンテナ6の入出庫作業が確実に且つ効率的になる。
【0023】
図2には,この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第1実施例が示されている。第1実施例の自動倉庫付き共同住宅システムは,立体倉庫隣接型入出庫1階タイプであり,自動倉庫棟2が共同住宅棟1の1階17に通路9を通じて隣接したタイプであり,共同住宅3の各住戸によって収納するべき品物を入れるコンテナ6を入出庫させるコンテナ管理室5が共同住宅3の1階17に設けられている。即ち,コンテナ管理室5は,共同住宅棟1の予め決められた1階17に設けられ,コンテナ管理室5と自動倉庫棟2の入口に設けた入出庫ステーション11とは通路9を通じて連絡している。また,通路9には,入出庫ステーション11とコンテナ管理室5とを間でコンテナ6を搬送するため,入出庫台車7が設けられている。
【0024】
入出庫台車7は,入出庫ステーション11とラック4との間でコンテナ6の受渡しをそれぞれ行うと共に,入出庫ステーション11とラック4との間でコンテナ6を搬送するスタッカクレーン10を有している。また,入出庫台車7は,スタッカクレーン10に加えて,コンテナ管理室5とスタッカクレーン10との間でコンテナ6を搬送するコンベヤ12を有している。また,コンベヤ12は,自動倉庫棟2に設けられた入出庫ステーション11とコンテナ管理室5との間の通路9に設けられており,チェーンコンベヤ,ローラコンベヤ又はベルトコンベヤを利用することができる。
【0025】
また,コンテナ6は,構造や形状に制限されたものではなく,自動倉庫15のスタッカクレーン10で受渡しが可能なものであればよく,例えば,図11及び図12に示すように,扉やシャッタ14を備えた密閉型のケース13に形成することができる。コンテナ6は,ケース13を自動倉庫15におけるスタッカクレーン10によって受け渡しができるように,コンテナ6自体が受渡し部を備えているか,又は受渡しが可能なパレット(図示せず)に固定されたケース13に構成されている。また,ケース13自体は,図11及び図12では,シャッタ14を備えた密閉型に形成されているが,シャッタを持たない開放型に形成することもできる。しかしながら,コンテナ6は,個人のプライバシーを守るためには,密閉型即ちコンテナ6内の品物が外部より見えないようにするため,また,品物の入出庫台車7からの脱落や品物の搬送時の損傷等の発生を防止するため,シャッタやカバーで覆われていることが好ましい。
【0026】
図3には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第2実施例が示されている。第2実施例は,立体倉庫隣接型入出庫各階タイプであり,共同住宅棟1の各階が各階に設けられた通路9を通じて隣接した自動倉庫棟2に連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の各階に設けられ,また,入出庫ステーション11は,共同住宅3の各階に対応して自動倉庫15に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,ワンフロワに共同住宅3が沢山あるような広い場合には有効であるが,ワンフロワが狭い共同住宅の場合に建設コストが高くなることになる。
【0027】
図4には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第3実施例が示されている。第3実施例は,立体倉庫住宅内鉛直設置型入出庫1階タイプであり,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に直接連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の1階17に設けられ,また,入出庫ステーション11は,共同住宅3の1階17に対応して自動倉庫15に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に直接連絡しているので,入出庫台車7は簡単なローラコンベヤで足りるものである。
【0028】
図5には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第4実施例が示されている。第4実施例は,立体倉庫住宅内鉛直設置型入出庫各階タイプであり,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に直接連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の各階に設けられ,また,入出庫ステーション11は,共同住宅3の各階に対応して自動倉庫15に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に直接連絡しているので,入出庫台車7は簡単なローラコンベヤで足りるものである。
【0029】
図6には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第5実施例が示されている。第5実施例は,立体倉庫住宅地下設置型入出庫1階タイプであり,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に直接連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の1階に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,自動倉庫棟2が共同住宅棟1の地下16に設けられているので,コンテナ6を1階17と地下16との間で搬送するため,入出庫台車7がエレベータ機能を持つタイプに形成されている。
【0030】
図7には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第6実施例が示されている。第6実施例は,立体倉庫住宅地下設置型入出庫各階タイプであり,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に直接連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の各階に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,自動倉庫棟2が共同住宅棟1の地下16に設けられているので,コンテナ6を各階と地下16との間で搬送するため,入出庫台車7がエレベータ機能を持つタイプに形成されている。
【0031】
図8には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第7実施例が示されている。第7実施例は,立体倉庫住宅内水平設置型入出庫1階タイプであり,共同住宅棟1が最上階18に設けられた自動倉庫棟2に直接連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の1階17に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,コンテナ管理室5が共同住宅棟1の1階17に設けられているので,コンテナ6を1階と最上階18との間で搬送するため,入出庫台車7がエレベータ機能を持つタイプに形成されている。
【0032】
図9には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第8実施例が示されている。第8実施例は,立体倉庫住宅水平設置型入出庫各階タイプであり,共同住宅棟1が最上階18に設けられた自動倉庫棟2に直接連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の各階に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,自動倉庫棟2が共同住宅棟1の最上階18に設けられているので,コンテナ6を各階と最上階18との間で搬送するため,入出庫台車7がエレベータ機能を持つタイプに形成されている。
【0033】
図10には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第9実施例が示されている。第9実施例は,立体倉庫住宅敷地外設置型入出庫1階タイプであり,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に通路として一般道路を通じて連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の1階に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,自動倉庫棟2が共同住宅棟1の敷地外に設けられているので,入出庫台車7は,コンテナ6を自動倉庫棟2と共同住宅棟1との間で搬送するため,道路走行可能な車両が必要になるか,又は,品物を自動倉庫棟2に赴いて直接受け取る方法をとる必要があるが,コンテナ6の管理及び入出庫の管理は,当然にコンテナ管理室5で行うことになる。
【0034】
【発明の効果】
この発明による自動倉庫付き共同住宅システムは,上記のように構成されているので,居住空間に物置等のスペースを確保する必要がないので,マンション等の共同住宅の建築面積を増加させることがなく,隣接する自動倉庫によって物置を代用することができ,高価な共同住宅の面積を増加させることなく,自動倉庫で済むので,建築費を低減でき,経済的である。また,自動倉庫のラックは,レンタル等によって戸建て住宅の物置のようなものとして使用できるので,例えば,石油ストーブ,冬用衣類,夏用衣類等の季節によって使用しない品物,ゴルフ用品等のスポーツ用品等の品物を収納するのに利用でき,また,嵩張るようなスポーツ用品等の品物は,共同住宅の居住空間の自室に入れること無く,コンテナ管理室で自動倉庫のラックに収納すれば,品物の持ち運びが便利になる。また,この自動倉庫付き共同住宅システムは,コンテナ管理室にテレビモニタを設ければ,コンテナを入出庫する住戸の人は,自動倉庫に入出庫する品物を視覚で確認でき,場合によっては管理人が不用になる。更に,この自動倉庫付き共同住宅システムでは,ラックの貸し出しを共同住宅の賃貸と一緒にして集金することができ,集金の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムを説明するための概略平面図である。
【図2】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第1実施例を説明するための概略図である。
【図3】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第2実施例を説明するための概略図である。
【図4】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第3実施例を説明するための概略図である。
【図5】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第4実施例を説明するための概略図である。
【図6】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第5実施例を説明するための概略図である。
【図7】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第6実施例を説明するための概略図である。
【図8】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第7実施例を説明するための概略図である。
【図9】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第8実施例を説明するための概略図である。
【図10】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第9実施例を説明するための概略図である。
【図11】共同住宅の品物を収納するコンテナを形成するケースの一例を示し,シャッタで密閉した状態を示す斜視図である。
【図12】図11のケースを示し,シャッタを開放した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 共同住宅棟
2 自動倉庫棟
3 共同住宅
4 ラック
5 コンテナ管理室
6 コンテナ
7 入出庫台車
8 コンピュータ
9 通路
10 スタッカクレーン
11 入出庫ステーション
12 コンベヤ
13 ケース
14 シャッタ
15 自動倉庫
16 地下
17 1階
18 最上階
【発明の属する技術分野】
この発明は,マンション等の共同住宅に付随して設けられた多数のラックを有する自動倉庫を備えた自動倉庫付き共同住宅システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,自動倉庫は,製造に用いる原料や材料,加工・組立の工程内で扱われる部品や半製品又は完成した製品を一時的に整理・保管し,これらの取り扱われる素材や物品の入出庫をコンピュータにより自動的に管理し,在庫管理が容易であり,倉庫の省力化に寄与するため,近年,製造工場,物流業界等において多数導入されている。このような自動倉庫は,スタッカクレーンが走行するレールに沿って,レールの一側又は両側にラックが立設されている構造物である。ラックは,レールに沿って一定間隔を置いて,レールに交差する方向に隔置した一対の支柱が立設された複数対の支柱構造から成っており,レールに交差する方向に隔置した一対の支柱は,上下の端部の近傍において水平材で互いに連結された支柱枠を構成している(例えば,特開平10−117861号公報,特開平10−120127号公報参照)。
【0003】
また,特開2000−318807号公報に開示された保管システムは,保管スペースを複数段複数列に区分して利用する立体的な保管システムであり,専用のオペレータを要することなく,利用者が自ら立体的に配列した保管箱を搬出入の操作ができるものである。また,特開2001−253511号公報には,配送システムとその配送方法,及び配送プログラムを記録した記録媒体が開示されている。該配送システムは,ホテルの利用客が客室内で注文した商品を,人手を解することなく倉庫から利用客のもとに配送するシステムである。
【0004】
また,近年,共同住宅として,独身者や単身赴任者には,賃貸ワンルームマンション,分譲ワンルームマンション等の共同住宅が利用されるようになった。一般に,共同住宅は,多数の住戸を有するが,住戸の占有面積は狭くなっており,不用になった季節用品,室外にて使用するスポーツ用品等の品物を収納するような押入れ等は設けられていないのが通常である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,ワンルームマンション等の共同住宅は,居住空間が狭く,このようなマンションにおける住戸では,常時必要な身の回りの品物は,マンション内に収納しておくことが必要であるが,例えば,暖房器具等の季節外れの品物やスポーツ用品等は,共同住宅の各戸の居住空間に必ずしも収納する必要がないものである。そこで,このような常時マンション内に収納する必要がない品物を,如何に収納し,管理しておくかの課題があった。また,共同住宅を建設する建設コストは,例えば,自動倉庫を建設する建設コストに比較して極めて高くなるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は,上記の課題を解決することであり,多数のラックを備えた自動倉庫の建設費が多数の住戸を有する共同住宅の建設費より大幅に低価格であることから共同住宅において自動倉庫を物置として活用することに着眼し,共同住宅そのものの建設コストを低減するため,共同住宅を構成する共同住宅棟に隣接して自動倉庫を構成する自動倉庫棟を設け,共同住宅の住戸からの依頼による自動倉庫に収納する品物をコンピュータ管理し,例えば,季節により使用しない品物,室内で使用しないスポーツ用品等の品物を,住戸の物置感覚で自動倉庫をレンタルして活用させ,ワンルームマンション等のアパートのスペース上厳しい住戸等で自動倉庫を有効に機能させ,また,結果的にアパートの建設費を低減できる自動倉庫付き共同住宅システムを提供することである。
【0007】
この発明は,多数の住戸を有する共同住宅を構成する共同住宅棟,該共同住宅棟に隣接して設けられ且つ多数のラックを備えた自動倉庫を構成する自動倉庫棟,予め決められた所定の前記ラックに収納されたコンテナの管理を行うと共に前記コンテナの前記ラックに対する入出庫を行うためのコンテナ管理室,及び前記ラックと前記コンテナ管理室との間を往復移動して前記コンテナの搬送を行う入出庫台車を有し,前記コンテナ管理室には,前記住戸からの依頼による品物を入れた所定の前記コンテナを収納した前記ラックのアドレス情報を管理すると共に,前記入出庫台車を運転して前記コンテナを前記コンテナ管理室から所定の前記ラックに収納すること又は前記ラックに収納された前記コンテナを前記ラックから前記コンテナ管理室へ取り出すことを制御するコンピュータが設けられていることから成る自動倉庫付き共同住宅システムに関する。
【0008】
前記コンテナ管理室は前記共同住宅棟の予め決められた少なくとも一箇所の階に設けられ,前記コンテナ管理室と前記自動倉庫棟の入口に設けた入出庫ステーションとは直接又は通路を通じて連絡している。
【0009】
前記入出庫台車は,前記入出庫ステーションと前記ラックとの間で前記コンテナの受渡しをそれぞれ行うと共に前記入出庫ステーションと前記ラックとの間で前記コンテナを搬送するスタッカクレーンを有している。
【0010】
前記入出庫台車は,前記コンテナ管理室と前記スタッカクレーンとの間で前記コンテナを搬送するコンベヤを有している。
【0011】
前記共同住宅は,賃貸ワンルームマンション,賃貸マンション,賃貸住宅等の賃貸アパート,或いは分譲ワンルームマンション,分譲マンション,分譲住宅等の分譲アパートである。
【0012】
前記自動倉庫棟に設けられた前記入出庫ステーションと前記コンテナ管理室との間の前記通路に設けられた前記入出庫台車は,チェーンコンベヤ,ローラコンベヤ又はベルトコンベヤである。
【0013】
前記自動倉庫棟に設けられた予め決められた所定の前記ラックは,前記住戸に付随して契約されるレンタルボックスである。
【0014】
前記コンテナに入れられる品物は,日常生活用品,冷暖房器具等季節用品,書籍類,スポーツ用品,人形や玩具類,子供用品等の腐敗・危険物以外のものである。
【0015】
前記コンテナは,前記入出庫台車で受渡しが可能な受渡し部を備えたケース,又は前記入出庫台車で受渡しが可能なパレットに固定されたケースであり,前記ケースは,開放型或いはシャッタや扉を備えた密閉型に形成されている。
【0016】
前記コンピュータは,前記住戸の家賃,管理費等の料金に前記ラックのレンタル使用料を加算して計算して合計料金を請求する機能を有している。また,前記コンテナ管理室には,前記品物の入出庫を監視するためテレビモニタが設置されている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下,図面を参照して,この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの実施例を説明する。この自動倉庫付き共同住宅システムは,ワンルームマンション等の共同住宅3に付随して建設される多数のラック4を有する自動倉庫15を,レンタルボックス等の賃貸物置又は分譲物置として利用するものであり,特に,自動倉庫15を共同住宅3の住戸に隣接して設け,自動倉庫15の予め決められた所定のラック4を共同住宅3の所定の住戸の人がレンタル又は所有することであり,住戸の人が何時でも,毎日でも品物を入れたコンテナ6を自動倉庫15から出し入れできるシステムを提供することである。
【0018】
ここでいう共同住宅3は,賃貸ワンルームマンション,賃貸マンション,賃貸住宅等の賃貸アパート,或いは分譲ワンルームマンション,分譲マンション,分譲住宅等の分譲アパートである。また,自動倉庫棟2を構成する自動倉庫15は,既存の種々のタイプのものを適用できるものであるので,自動倉庫15についての詳細な説明は,ここでは省略する。
【0019】
また,この自動倉庫付き共同住宅システムでは,自動倉庫棟2の自動倉庫15に設けられた予め決められた所定のラック4は,例えば,共同住宅3に付随して契約される一種のレンタルボックス,或いは分譲アパートでは分譲されたラックである。自動倉庫15は,共同住宅3の各住戸の数によって決定されるものであり,コンテナ6の入出庫のための所要時間を短縮することが好ましく,そのため,ラック4を複数のブロックに分け,それぞれのブロック毎に入出庫ステーション11を設けることができ,その場合には,スタッカクレーン10は複数台使用することになる。また,自動倉庫15は,基本的には,コンテナ即ちボックスを収容するラック4を立体構造に構成し,風雨を避けることができるように屋根及び側壁を有する建築物であることが好ましい。
【0020】
また,この自動倉庫付き共同住宅システムでは,コンテナ6に入れられる品物は,日常生活用品,冷暖房器具等季節用品,書籍類,スポーツ用品,人形や玩具類,子供用品等の品物であり,動植物等の生き物,腐敗物,燃料等が充填されたバイク,危険物等の品物は,コンテナ6に収納できない規則になっている。また,コンテナ6に入れる品物は,コンテナ6内に収納できるものであるが,種々の制限があり,例えば,荷重では予め決められた重量以下に設定される。また,この自動倉庫付き共同住宅システムでは,共同住宅3を契約する資格は,個人,ファミリー,企業,団体,サークルグループ等であり,その都度契約の規定が定められるものである。
【0021】
図1に示すように,この自動倉庫付き共同住宅システムは,概して,多数の住戸を有する共同住宅3を構成する共同住宅棟1,共同住宅棟1に隣接して設けられ且つ多数の立体的なラック4を備えた自動倉庫15を構成する自動倉庫棟2,予め決められた所定のラック4に収納されたコンテナ6の管理を行うコンテナ管理室5,及びラック4とコンテナ管理室5との間を往復移動してコンテナ6の搬送を行う入出庫台車7を有している。この自動倉庫付き共同住宅システムは,特に,コンテナ管理室5には,共同住宅3の住戸からの依頼による品物を入れる所定のコンテナ6を収納したラック4のアドレス情報を管理すると共に,入出庫台車7を運転してコンテナ6をコンテナ管理室5から所定のラック4に収納したり,ラック4に収納されたコンテナ6をラック4からコンテナ管理室5へ取り出すことを制御するコンピュータ8が設けられていることを特徴としている。
【0022】
この自動倉庫付き共同住宅システムでは,コンピュータ8は,共同住宅3の各戸の家賃,管理費等の料金に,ラック4のレンタル使用料を加算して計算して合計料金を請求する機能を有するようにプログラムすることができ,集金等が極めて能率的に行うことができる。ラック4のレンタルは,月極め,年間契約等の種々の方法に決められるものである。また,コンテナ管理室5には,コンピュータ8と共に,テレビモニタを設ければ,品物を入れたコンテナ6を入出庫する住戸の人又は管理人は,テレビモニタによって自動倉庫15に入出庫する品物を視覚で確認でき,コンテナ6の入出庫作業が確実に且つ効率的になる。
【0023】
図2には,この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第1実施例が示されている。第1実施例の自動倉庫付き共同住宅システムは,立体倉庫隣接型入出庫1階タイプであり,自動倉庫棟2が共同住宅棟1の1階17に通路9を通じて隣接したタイプであり,共同住宅3の各住戸によって収納するべき品物を入れるコンテナ6を入出庫させるコンテナ管理室5が共同住宅3の1階17に設けられている。即ち,コンテナ管理室5は,共同住宅棟1の予め決められた1階17に設けられ,コンテナ管理室5と自動倉庫棟2の入口に設けた入出庫ステーション11とは通路9を通じて連絡している。また,通路9には,入出庫ステーション11とコンテナ管理室5とを間でコンテナ6を搬送するため,入出庫台車7が設けられている。
【0024】
入出庫台車7は,入出庫ステーション11とラック4との間でコンテナ6の受渡しをそれぞれ行うと共に,入出庫ステーション11とラック4との間でコンテナ6を搬送するスタッカクレーン10を有している。また,入出庫台車7は,スタッカクレーン10に加えて,コンテナ管理室5とスタッカクレーン10との間でコンテナ6を搬送するコンベヤ12を有している。また,コンベヤ12は,自動倉庫棟2に設けられた入出庫ステーション11とコンテナ管理室5との間の通路9に設けられており,チェーンコンベヤ,ローラコンベヤ又はベルトコンベヤを利用することができる。
【0025】
また,コンテナ6は,構造や形状に制限されたものではなく,自動倉庫15のスタッカクレーン10で受渡しが可能なものであればよく,例えば,図11及び図12に示すように,扉やシャッタ14を備えた密閉型のケース13に形成することができる。コンテナ6は,ケース13を自動倉庫15におけるスタッカクレーン10によって受け渡しができるように,コンテナ6自体が受渡し部を備えているか,又は受渡しが可能なパレット(図示せず)に固定されたケース13に構成されている。また,ケース13自体は,図11及び図12では,シャッタ14を備えた密閉型に形成されているが,シャッタを持たない開放型に形成することもできる。しかしながら,コンテナ6は,個人のプライバシーを守るためには,密閉型即ちコンテナ6内の品物が外部より見えないようにするため,また,品物の入出庫台車7からの脱落や品物の搬送時の損傷等の発生を防止するため,シャッタやカバーで覆われていることが好ましい。
【0026】
図3には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第2実施例が示されている。第2実施例は,立体倉庫隣接型入出庫各階タイプであり,共同住宅棟1の各階が各階に設けられた通路9を通じて隣接した自動倉庫棟2に連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の各階に設けられ,また,入出庫ステーション11は,共同住宅3の各階に対応して自動倉庫15に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,ワンフロワに共同住宅3が沢山あるような広い場合には有効であるが,ワンフロワが狭い共同住宅の場合に建設コストが高くなることになる。
【0027】
図4には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第3実施例が示されている。第3実施例は,立体倉庫住宅内鉛直設置型入出庫1階タイプであり,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に直接連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の1階17に設けられ,また,入出庫ステーション11は,共同住宅3の1階17に対応して自動倉庫15に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に直接連絡しているので,入出庫台車7は簡単なローラコンベヤで足りるものである。
【0028】
図5には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第4実施例が示されている。第4実施例は,立体倉庫住宅内鉛直設置型入出庫各階タイプであり,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に直接連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の各階に設けられ,また,入出庫ステーション11は,共同住宅3の各階に対応して自動倉庫15に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に直接連絡しているので,入出庫台車7は簡単なローラコンベヤで足りるものである。
【0029】
図6には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第5実施例が示されている。第5実施例は,立体倉庫住宅地下設置型入出庫1階タイプであり,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に直接連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の1階に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,自動倉庫棟2が共同住宅棟1の地下16に設けられているので,コンテナ6を1階17と地下16との間で搬送するため,入出庫台車7がエレベータ機能を持つタイプに形成されている。
【0030】
図7には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第6実施例が示されている。第6実施例は,立体倉庫住宅地下設置型入出庫各階タイプであり,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に直接連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の各階に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,自動倉庫棟2が共同住宅棟1の地下16に設けられているので,コンテナ6を各階と地下16との間で搬送するため,入出庫台車7がエレベータ機能を持つタイプに形成されている。
【0031】
図8には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第7実施例が示されている。第7実施例は,立体倉庫住宅内水平設置型入出庫1階タイプであり,共同住宅棟1が最上階18に設けられた自動倉庫棟2に直接連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の1階17に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,コンテナ管理室5が共同住宅棟1の1階17に設けられているので,コンテナ6を1階と最上階18との間で搬送するため,入出庫台車7がエレベータ機能を持つタイプに形成されている。
【0032】
図9には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第8実施例が示されている。第8実施例は,立体倉庫住宅水平設置型入出庫各階タイプであり,共同住宅棟1が最上階18に設けられた自動倉庫棟2に直接連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の各階に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,自動倉庫棟2が共同住宅棟1の最上階18に設けられているので,コンテナ6を各階と最上階18との間で搬送するため,入出庫台車7がエレベータ機能を持つタイプに形成されている。
【0033】
図10には,この自動倉庫付き共同住宅システムの第9実施例が示されている。第9実施例は,立体倉庫住宅敷地外設置型入出庫1階タイプであり,共同住宅棟1が自動倉庫棟2に通路として一般道路を通じて連絡しているタイプである。コンテナ管理室5は,共同住宅3の1階に設けられている。このタイプの自動倉庫付き共同住宅システムは,自動倉庫棟2が共同住宅棟1の敷地外に設けられているので,入出庫台車7は,コンテナ6を自動倉庫棟2と共同住宅棟1との間で搬送するため,道路走行可能な車両が必要になるか,又は,品物を自動倉庫棟2に赴いて直接受け取る方法をとる必要があるが,コンテナ6の管理及び入出庫の管理は,当然にコンテナ管理室5で行うことになる。
【0034】
【発明の効果】
この発明による自動倉庫付き共同住宅システムは,上記のように構成されているので,居住空間に物置等のスペースを確保する必要がないので,マンション等の共同住宅の建築面積を増加させることがなく,隣接する自動倉庫によって物置を代用することができ,高価な共同住宅の面積を増加させることなく,自動倉庫で済むので,建築費を低減でき,経済的である。また,自動倉庫のラックは,レンタル等によって戸建て住宅の物置のようなものとして使用できるので,例えば,石油ストーブ,冬用衣類,夏用衣類等の季節によって使用しない品物,ゴルフ用品等のスポーツ用品等の品物を収納するのに利用でき,また,嵩張るようなスポーツ用品等の品物は,共同住宅の居住空間の自室に入れること無く,コンテナ管理室で自動倉庫のラックに収納すれば,品物の持ち運びが便利になる。また,この自動倉庫付き共同住宅システムは,コンテナ管理室にテレビモニタを設ければ,コンテナを入出庫する住戸の人は,自動倉庫に入出庫する品物を視覚で確認でき,場合によっては管理人が不用になる。更に,この自動倉庫付き共同住宅システムでは,ラックの貸し出しを共同住宅の賃貸と一緒にして集金することができ,集金の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムを説明するための概略平面図である。
【図2】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第1実施例を説明するための概略図である。
【図3】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第2実施例を説明するための概略図である。
【図4】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第3実施例を説明するための概略図である。
【図5】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第4実施例を説明するための概略図である。
【図6】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第5実施例を説明するための概略図である。
【図7】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第6実施例を説明するための概略図である。
【図8】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第7実施例を説明するための概略図である。
【図9】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第8実施例を説明するための概略図である。
【図10】この発明による自動倉庫付き共同住宅システムの第9実施例を説明するための概略図である。
【図11】共同住宅の品物を収納するコンテナを形成するケースの一例を示し,シャッタで密閉した状態を示す斜視図である。
【図12】図11のケースを示し,シャッタを開放した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 共同住宅棟
2 自動倉庫棟
3 共同住宅
4 ラック
5 コンテナ管理室
6 コンテナ
7 入出庫台車
8 コンピュータ
9 通路
10 スタッカクレーン
11 入出庫ステーション
12 コンベヤ
13 ケース
14 シャッタ
15 自動倉庫
16 地下
17 1階
18 最上階
Claims (11)
- 多数の住戸を有する共同住宅を構成する共同住宅棟,該共同住宅棟に隣接して設けられ且つ多数のラックを備えた自動倉庫を構成する自動倉庫棟,予め決められた所定の前記ラックに収納されたコンテナの管理を行うと共に前記コンテナの前記ラックに対する入出庫を行うためのコンテナ管理室,及び前記ラックと前記コンテナ管理室との間を往復移動して前記コンテナの搬送を行う入出庫台車を有し,前記コンテナ管理室には,前記住戸からの依頼による品物を入れた所定の前記コンテナを収納した前記ラックのアドレス情報を管理すると共に,前記入出庫台車を運転して前記コンテナを前記コンテナ管理室から所定の前記ラックに収納すること又は前記ラックに収納された前記コンテナを前記ラックから前記コンテナ管理室へ取り出すことを制御するコンピュータが設けられていることから成る自動倉庫付き共同住宅システム。
- 前記コンテナ管理室は前記共同住宅棟の予め決められた少なくとも一箇所の階に設けられ,前記コンテナ管理室と前記自動倉庫棟の入口に設けた入出庫ステーションとは直接又は通路を通じて連絡していることから成る請求項1に記載の自動倉庫付き共同住宅システム。
- 前記入出庫台車は,前記入出庫ステーションと前記ラックとの間で前記コンテナの受渡しをそれぞれ行うと共に前記入出庫ステーションと前記ラックとの間で前記コンテナを搬送するスタッカクレーンを有していることから成る請求項2に記載の自動倉庫付き共同住宅システム。
- 前記入出庫台車は,前記コンテナ管理室と前記スタッカクレーンとの間で前記コンテナを搬送するコンベヤを有していることから成る請求項3に記載の自動倉庫付き共同住宅システム。
- 前記共同住宅は,賃貸ワンルームマンション,賃貸マンション,賃貸住宅等の賃貸アパート,或いは分譲ワンルームマンション,分譲マンション,分譲住宅等の分譲アパートであることから成る請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動倉庫付き共同住宅システム。
- 前記自動倉庫棟に設けられた前記入出庫ステーションと前記コンテナ管理室との間の前記通路に設けられた前記入出庫台車は,チェーンコンベヤ,ローラコンベヤ又はベルトコンベヤであることから成る請求項2〜5のいずれか1項に記載の自動倉庫付き共同住宅システム。
- 前記自動倉庫棟に設けられた予め決められた所定の前記ラックは,前記共同住宅に付随して契約されるレンタルボックスであることから成る請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動倉庫付き共同住宅システム。
- 前記コンテナに入れられる品物は,日常生活用品,冷暖房器具等季節用品,書籍類,スポーツ用品,人形や玩具類,子供用品等の腐敗・危険物以外のものであることから成る請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動倉庫付き共同住宅システム。
- 前記コンテナは,前記入出庫台車で受渡しが可能な受渡し部を備えたケース,又は前記入出庫台車で受渡しが可能なパレットに固定されたケースであり,前記ケースは,開放型或いはシャッタや扉を備えた密閉型に形成されていることから成る請求項1〜8のいずれか1項に記載の自動倉庫付き共同住宅システム。
- 前記コンピュータは,前記住戸の家賃,管理費等の料金に前記ラックのレンタル使用料を加算して計算して合計料金を請求する機能を有していることから成る請求項1〜9のいずれか1項に記載の自動倉庫付き共同住宅システム。
- 前記コンテナ管理室には,前記品物の入出庫を監視するためテレビモニタが設置されていることから成る請求項1〜10のいずれか1項に記載の自動倉庫付き共同住宅システム。
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