JP2004099182A - シート処理装置,その排出トレイ - Google Patents

シート処理装置,その排出トレイ Download PDF

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宮平 一平
Masuo Kawamoto
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Abstract

【課題】中折り処理が施されたシートを排出トレイ上に整合した状態で排出できること。
【解決手段】排出トレイ60のシートを受ける面の通常サイズのシート幅の範囲内において,シート排出方向下流側の排出トレイの端部60dよりも所定距離だけ上流側の位置60eからさらに上流側に渡って,シートの排出方向に伸びるリブ60aを設けることにより,排出トレイ60のシート排出方向下流側の部分に,シートの折り部を落ち込ませる段落ち部Wを設ける。さらに,リブ60aの下流側頂点部分に切り欠き部60fを設ける。また,リブ60aよりも上流側において,リブの両外側の大サイズのシート幅の範囲内にリブ60aよりも背の高い突出部60bを設けることにより,大サイズのシートの後端部分が突出部60bに載るようにし,該シートがその搬送方向下流側が下方となる向きに傾くようにする。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,シートに2つ折り(中折り)処理等の所定の処理を施すシート処理装置及びその排出トレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在,画像形成装置により画像形成されたシートにステイプル処理や穴開け(パンチ)処理,2つ折り(中折り)処理等の処理を施すシート処理装置(画像形成装置の後処理装置)が普及している。一般に,このようなシート処理装置では,中折り処理が施されたシートがその折り部(折り曲げた部分)が先頭となる方向に所定の排出トレイに順次排出されるよう構成されている。
図7は,従来の排出トレイ60’に中折り処理が施されたシート束Sが排出される様子を表す断面図である。図中,シート束Sは簡略化して太線で表しているが,通常は複数のシートが重ねられて2つ折り(中折り)されたものである。このシート束Sの折り部には,ステイプル処理(いわゆる中綴じ)が施され,後述する中折り用ローラで挟むことによって折り目がつけられているが,折り部の付近には多少のふくらみが形成される。そして,シート束Sは,シート処理装置本体(不図示)から矢印で示す位置・方向で排出される。通常は,順次排出されてくるシート束Sが,先に排出トレイ60’上に排出されたシート束Sの表面を滑り,シート束Sが排出トレイ60’上に整合された状態で順次重積される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,図7に示すように,シート束Sは,ふくらみが形成された側の折り部が先頭となるように排出されるため,排出トレイ60’上に重積されたシート束Sは,その先頭側(シート束Sの排出方向下流側)が後尾側(シート束Sの排出方向上流側)よりも盛り上がった部分S0を有した状態となってしまう。このため,新たに排出されるシート束Sの先頭部が,既に排出トレイ60’上に重積されているシート束Sの盛り上がり部分S0に当接(図中,破線円で表す部分)して引っ掛かりやすくなり,排出トレイ60’上でシート束Sが整合されずに乱れてしまい,場合によっては排出トレイ60’からはみ出たり,新たに排出されるシート束Sが詰まったりするという問題点があった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,中折り処理が施されたシートを排出トレイ上に整合した状態で排出できるシート処理装置及びその排出トレイを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,1又は複数重ねたシートを2つ折り処理した後,該シートをその折り部が先頭となる方向に排出トレイ上に排出するシート処理装置において,前記排出トレイの前記シートを受ける面の所定位置に,前記シートの排出方向に伸びるリブが設けられてなることを特徴とするシート処理装置として構成されるものである。
ここで,前記リブは,所定サイズの前記シートにおけるその排出方向と直角な方向の第1のシート幅の範囲内において,前記シートの排出方向下流側の前記排出トレイの端部よりも所定距離だけ上流側の位置からさらに上流側に渡って設けることが考えられる。
これにより,前記排出トレイのシートの排出方向下流側の端部から所定距離だけ上流側の領域(排出されるシートの先頭側(先端側)の前記リブが設けられない領域)が前記リブの高さよりも1段下がった形状となる。そして,後述するように(図5(a)参照),新たに排出されてくるシートに押されて前記排出トレイ上のシートの折り部(先端)付近のふくらみが前述した1段下がった部分に落ち込むため,前記排出トレイに重積されたシートに図7に示したような盛り上がり部分が生じない。このため,新たに排出されてくるシートの先端部が重積されたシートに当接する(引っ掛かる)ことなく滑るので,シートは整合された状態で前記排出トレイ上に順次重積されることになる。
【0005】
また,前記リブの前記シートの排出方向下流側の頂点部分に切り欠きを設けることも考えられる。
これにより,後述するように(図5(b)参照),前記排出トレイ上のシートの折り部付近のふくらみ部が前記リブの切り欠き部に差し掛かったときに,シートの折り部が斜め下方に傾き,該シートの折り部が重力によって前述した1段下がった部分に落ち込もうとするので,前記排出トレイ上でのシートの重積がよりスムーズに行われることになる。
【0006】
また,前記排出トレイの前記シートを受ける面において,前記リブよりも前記シートの排出方向上流側であり,前記第1のシート幅よりも大きい所定の第2のシート幅の範囲内かつ前記第1のシート幅の範囲の両外側の範囲に,前記リブよりも背の高い突出部が設けられたものも考えられる。
これは,サイズの異なるシート,即ち,前記第1のシート幅を有するシートと,これより大サイズの前記第2のシート幅を有するシートとが前記排出トレイに排出され得る場合に,大サイズのシートでは,小サイズのシートよりも摩擦抵抗が大きくなるため(摩擦面が大きいため),シートが他のシートの表面上を滑りにくくなることを防止するためのものである。即ち,前記リブよりもシートの排出方向上流側(シートの後端側)の前記第1のシート幅の範囲の両外側の範囲(かつ前記第2のシート幅の範囲内)に,前記リブよりも背の高い突出部を設けることにより,大サイズのシートの後端側が前記突出部上に載って持ち上がり,前記排出トレイ上の大サイズのシートが全体的に先端側(搬出方向下流側)が下方となるように傾くので,シートが先端側(排出方向下流側)へ滑りやすくなる。これにより,大サイズのシートの場合でも,前記排出トレイ上でのシートの重積がスムーズに行われることになる。
【0007】
また,本発明は,シート処理装置の排出トレイとして捉えることもできる。
即ち,1又は複数重ねたシートを2つ折り処理した後,該シートをその折り部が先頭となる方向に排出トレイ上に排出するシート処理装置の排出トレイにおいて,前記シートを受ける面の所定位置に,前記シートの排出方向に伸びるリブが設けられてなることを特徴とするシート処理装置の排出トレイである。
ここで,前述したのと同様に,前記リブが,所定サイズの前記シートにおけるその排出方向と直角な方向の第1のシート幅の範囲内において,前記シートの排出方向下流側の前記排出トレイの端部よりも所定距離だけ上流側の位置からさらに上流側に渡って設けられたものが考えられる。
さらに,前記シートを受ける面において,前記リブよりも前記シートの排出方向上流側であり,前記第1のシート幅のシートよりも大きい所定の第2のシート幅の範囲内かつ前記第1のシート幅の範囲の両外側の範囲に,前記リブよりも背の高い突出部が設けたものも考えられる。
これらの作用も,前記シート処理装置で説明したのと同じである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xの概略断面図,図2は本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xを構成する中間処理ユニットの受け側ユニットの正面図,図3は本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xを構成する中間処理ユニットの断面図,図4は本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xが具備する中折りシート排出トレイの平面・正面・側面を表す図,図5は本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xが具備する中折りシート排出トレイに通常サイズのシートが重積される様子を表す断面図,図6は本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xが具備する中折りシート排出トレイに大サイズのシートが重積される様子を表す断面図,図7は従来の排出トレイにシートが重積される様子を表す断面図である。
【0009】
本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xは,図1に示すような断面を有し,図示の右側側面において画像形成装置と連結される。従って,本シート処理装置Xの図1に向かって右側の側面には,画像形成装置から排出される画像形成されたシートを受け入れるシート入口11が設けられている。また,前記シート入口11に続けて設けられたシートの搬送路r1の途中には,シートに穴開け処理を施すパンチ手段70が設けられており画像形成装置からの所定の制御指令に従って,シートに穴開け処理がなされる。
前記搬送路r1は,シートを上向きに導く搬送路r2と下向きに導く搬送路r3とに分岐しており,いずれの搬送路にシートを導くかは,揺動可能に設けられた可動ガイドg1のにより切り替えられるよう構成されている。
シートを上向きに導く前記搬送路r2は,さらに,搬送中のシートを大型の退避ドラム21の周面に沿う方向へ導いた後に下側へ向かう前記搬送路r3へ導く搬送路r22に繋がっている。
そして,前記搬送路22へ搬送されたシートは,前記退避ドラム21の周面に沿った状態で一時退避した後,前記退避ドラム21の回転によって前記搬送路r3へ送り出される。
また,下側へ向かう前記搬送路r3へ導かれたシートは,前記可動ガイドg1の下方(本シート処理装置の中央部)に設けられた中間処理ユニット30に導かれる。
【0010】
前記中間処理ユニット30は,斜めに傾けて設けられた中間トレイ31,該中間トレイ31の上下方向中央付近の所定位置に揺動可能に設けられた第1のシート端部受け部32,前記中間トレイ31に沿って上下に移動可能に設けられた第2のシート端部受け部33,前記中間トレイ31の上下方向中央付近に設けられシートにステイプル処理を施す第1及び第2のステイプル手段34,35とを具備している。前記第2のシート端部受け部33は,無端ベルト37aに取付けられており,該無端ベルト37aの正転/逆転によって上下に移動するよう構成されている。
また,前記中間処理ユニット30は,前記中間トレイ31や前記第1及び第2のシート端部受け部32,33,前記第1及び第2のステイプル手段34,35等が設けられている受け側ユニット30aと前記第1のステイプル手段34に対向する第1のステイプル受け部34’等が設けられているカバーユニット30bとに区分されており,前記カバーユニット30bが前記受け側ユニット30aに対して離接可能に構成されている。
図3は,前記カバーユニット30bが前記受け側ユニット30aに対して離間及び近接する状態を表す断面図である。図3に示すように,前記カバーユニット30bは前記受け側ユニット30aに回動可能に支持されており,該回動により前記カバーユニット30bが前記受け側ユニット30aに対して近接(図3の(a)の位置)又は離間(図3の(b)の位置)する位置に移動させることができるよう構成されている。前記中間処理ユニット30は,本シート処理装置Xの本体から図1に向かって手前方向に引き出し可能に構成されており,前記中間処理ユニット30を引き出した後,前記カバーユニット30bを前記受け側ユニット30aから離間させることにより,前記中間処理ユニット30のジャム処理やメンテナンス作業等を容易に行うことができる。
図2は,前記中間処理ユニット30の前記受け側ユニット30aを前記シート入口11側からみた正面図である。
前記第1のステイプル手段34は,シートの幅方向(シートの搬送方向(図2では上下方向)に直角の方向)に所定間隔で並べて対に配置されたものであり,シートの端部付近の幅方向中央部へのステイプル処理,及びシートの搬送方向中央部へのステイプル処理(いわゆる中綴じ)を行う場合に用いられる。また,前記第2のステイプル手段35は,シートの幅方向の一方の端部付近に斜め方向に配置されたものであり,シートのコーナー部へのステイプル処理を行う場合に用いられる。前記第1のステイプル受け部34’は,前記第1のステイプル手段34に対向する位置において前記カバーユニット30bに設けられている。
【0011】
図1に示す前記搬送路r3に導かれたシートは,前記中間処理ユニット30の上方に設けられた搬送ローラRo1により下側へ搬送され,前記搬送ローラRo1から外れて落下する。この落下してくるシートは,その一方の面(図1に向かって左側の面)が前記中間トレイ31により受けられ,その先端部(下側端部)が前記第1又は第2のシート端部受け部32,33のいずれかにより受けられる。これにより,前記中間トレイ31上にシートが複数重ねて溜められ(集積され),溜められたシートに前記第1又は第2のステイプル手段34,35によってステイプル処理が施される。
前記第1及び第2のシート端部受け部32,33のいずれによってシートの先端部を受けるかは,前記第1のシート端部受け部32の揺動動作によって切り替えられる。即ち,前記第1のシート端部受け部32が前記中間トレイ31に沿う位置(近接する位置,以下,使用位置という)にある場合は,シートの先端部は前記第1のシート端部受け部32により受けられ,前記第1のシート端部受け部32がその揺動動作により前記中間トレイ31から離間した退避位置にある場合は,前記搬送ローラRo1により搬送されてきたシートの先端部は前記第1のシート端部受け部32を通り過ぎて前記第1のシート端部受け部32よりも下方に移動して待っている前記第2のシート端部受け部33により受けられるよう構成されている。また,小サイズのシートを受ける場合は,前記第2のシート端部受け部33を前記第1のシート端部受け部32よりも上側へ移動させてシートを受けることも可能である。この場合,前記第1のシート端部受け部32は前記使用位置にあっても前記退避位置にあってもかまわない。
例えば,シートの端部付近の所定位置にステイプル処理(いわゆる端部綴じ)を行いたい場合等は,前記第1のシート端部受け部32にシートを積載した状態で前記第1又は第2のステイプル手段34,35によりステイプル処理がなされる。また,シートの搬送方向中央部付近にステイプル処理(いわゆる中綴じ)を行いたい場合等は,前記第2のシート端部受け部33をシートを積載した状態でシートサイズに応じた位置に移動させ,前記第1のステイプル手段34によりステイプル処理がなされる。また,シートのサイズによっては(前記第1のシート端部受け部32で直接受けるべきサイズよりも大きい又は小さいサイズ),前記搬送ローラRo1により搬送されてくるシートを,一旦,前記第2のシート端部受け部33により受けて重積させた後,前記第1のシート端部受け部33に積み替えることも行われる。この場合,まず,搬送されてくるシートを,そのシートのサイズに応じた位置(前記第1のシート端部受け部33の位置よりも下側又は上側)に移動させた前記第2のシート端部受け部33により受け,シートを積載した前記第2のシート端部受け部33を前記第1のシート端部受け部32よりも若干上側の位置(例えば,2mm程度上側)まで移動させた後(この間,前記第1のシート端部受け部32は前記退避位置にある),前記第1のシート端部受け部32を前記使用位置に揺動させ,さらに,前記第2のシート端部受け部33を前記第1のシート端部受け部32よりも下側に移動させることにより,前記第2のシート端部受け部33に積載されたシートを前記第1のシート端部受け部32に積み替える。ここで,前記第1のシート端部受け部32は,本シート処理装置Xにおいて多用されるサイズのシート(例えば,A4Y/LTYサイズ)が搬送されてきたときにそのシートを直接受けるのに適した位置に配置されており,それよりも大きいサイズのシートが搬送されてくる場合であって,そのシートを前記第1のシート端部受け部32に積載した状態でステイプル処理を施したい場合(即ち,端部綴じを行いたい場合)には,前述した積み替えが行われる。これにより,多用されるサイズのシートについては,前記第1のシート端部受け部32によりシートを直接受けることができるので,前記第2のシート端部受け部33の移動による位置合わせを行う必要が無く,迅速なステイプル処理が行える。さらに,シート端部付近の所定位置にステイプル処理(端部綴じ)を施す場合,ステイプル処理を行う位置に高い精度が要求され,前記第2のシート端部受け部33の移動による位置合わせでは十分な位置決め精度を確保することが難しい場合があるが,このような場合でも,移動しない前記第1のシート端部受け部32と移動しない前記第1及び第2のステイプル手段34,35との位置関係は予め精度高く設定することが可能であるので,十分な位置精度でステイプル処理を施すことが可能となる。
【0012】
前記中間処理ユニット30においてステイプル処理が施されたシート(シート束)は,さらに2つ折り処理(以下,中折り処理という)を施す場合には前記中間処理ユニット30内からその下側に設けられた中折りユニット40内の搬送路r5へ送り出され,前記中折り処理を施さない場合には上側の搬送路r4へ送り出される。
前記シートの前記搬送路r5への送り出しは,前記中間処理ユニット30の下部に揺動可能に支持された搬送ローラRo2により行われる。前記搬送ローラRo2は,通常は,前記搬送ローラRo2に対向して配置された従動ローラRo2’と離間する位置に退避しており,シートを前記搬送路r5へ送り出す際に,前記従動ローラRo2’に近接する位置に揺動して前記従動ローラRo2’との間にシートを挟み,前記搬送ローラRo2の回転力により前記搬送路r5へシートを送り出す(搬送する)。
前記中折りユニット40内の前記搬送路r5に導かれたシート(シート束)は,前記中折りユニット40内の搬送ローラRo3によってさらに搬送されて所定位置に停止させられる。そして,シートの搬送方向中央部に押し型41が押し当てられ,シートが前記押し型41の押し当て面と反対側において対向配置されて回転する2つの中折り用ローラ42の間に2つ折りされながら挟まれる。2つの前記中折り用ローラ42は,互いに対向する方向に付勢されており,この付勢力によってシートに折り目がつけられる。このようにして中折り処理がなされたシートは,前記中折り用ローラ42の回転力によってその折り部が先頭となる方向に搬送され,前記中折り用ローラ42上方の搬送路r6を経て,前記中折りユニット40内の排出ローラRo4によって,前記シート入口11の反対側の側面に設けられた下段シート出口14からその外側に設けられた中折りシート排出トレイ60上に排出される。このとき,前記下段シート出口14の上方に回動自在に設けられたシート抑え部材61により,中折り処理されたシートが抑えられて整合される。
【0013】
一方,前記中間処理ユニット30上側の前記搬送路r4へのシートの送り出しは,前記中間トレイ31に沿って上下に移動可能に設けられた断面T字形状のシート送り出し部材36によって行われる。前記シート送り出し部材36は,無端ベルト37bに取付けられており,該無端ベルト37bの正転/逆転によって上下に移動するよう構成されており,前記中間トレイ31の裏面側(下側)へ退避させることも可能である。また,前記シート送り出し部材36と前記第2のシート端部受け部33との上下動の範囲は一部で重複しており,前記シート送り出し部材36を最下端へ移動させた位置の方が,前記第2のシート端部受け部33を最上端へ移動させた位置よりも下側となるよう構成されている。
このように構成された前記シート送り出し部材36により,以下のようにしてシートが上側の前記搬送路4へ送り出される。
まず,前記シート送り出し部材36を裏面側へ退避させた状態で,シートを積載した前記第2のシート端部受け部33を最上端まで移動させる。次に,前記シート送り出し部材36を最下端からおもて面側へ移動させ,さらに前記第2のシート端部受け部33よりも上側へ移動させることにより前記第2のシート端部受け部33に積載されたシートを前記シート送り出し部材36上に積み替えられる。そして,さらに前記シート送り出し部材36を上側へ移動させることにより,積み替えられたシートが前記搬送路r4へ送り出される。
このようにして前記搬送路r4に搬送されてきたシート(シート束)は,シート排出手段80により搬送が引き継がれて,該シート排出手段80の具備する排出ローラRo6の回転力により中段シート出口13からその外側に複数設けられた可動トレイ50のいずれかに排出される。該可動トレイ50は,それぞれシートの排出方向に向かって上向くように傾斜して設けられている。さらに,前記可動トレイ50は上下方向に移動可能に構成され,その停止位置によって前記中段シート出口13から排出されるシートをいずれの前記可動トレイ50で受けるかが切り替えられる。
【0014】
次に,図4を用いて,本シート処理装置Xの具備する前記中折りシート排出トレイ60(排出トレイの一例)の構成について説明する。
図4(a),(b),(c)は,それぞれ前記中折りシート排出トレイ60の平面図,正面図,側面図を表す。前記中折りシート排出トレイ60には,前記中折り用ローラ42等により中折り処理が施されたシートが,本シート処理装置X本体の前記下段シート出口14(図4に不図示)から矢印Pで示す位置・方向で排出される。前記中折りシート排出トレイ60は,支持部60hにおいてシート処理装置Xの本体側の前記中折りユニット40に連結されている。
図4に示すように,前記中折りシート排出トレイ60のシートを受ける面60cには,シートの排出方向Pに伸びる2つのリブ60aが設けられている。該リブ60aは,本シート処理装置Xにおいて最も多用されるA4サイズ(通常サイズ)の幅(短い方の辺の長さ,前記第1のシート幅の一例)の範囲(図中「A4」で示す範囲)よりも内側において,シートの排出方向下流側の当該中折りシート排出トレイ60の端部60d(シートせき止め部60gの内側)よりも所定距離だけ上流側の位置60eからさらに上流側に渡って設けられている。これにより,当該中折りシート排出トレイ60のシート排出方向下流側の端部60dから所定距離だけ上流側の領域W(排出されるシートの先頭側(先端側)の前記リブ60aが設けられない領域)が前記リブ60aの高さよりも1段下がった形状(以下,この領域を段落ち部Wという)となる。
また,前記リブ60anのシート排出方向下流側の頂点部分には切り欠き部60fが設けられている。
さらに,前記シートを受ける面60cには,前記リブ60aよりもシート排出方向上流側のA4サイズシートの幅よりも大きいシート幅(例えば,A3サイズのシートの幅(短い方の辺の長さ))の範囲内かつA4サイズのシート幅の両外側の範囲に,前記リブ60aよりも背の高い突出部60bが設けられてている。
ここで,前記段落ち部Wの長さ(シート排出方向の長さ)は,例えば60mm程度,前記リブ60aの前記シートを受ける面60cからの高さは,例えば20mm程度とすればよい。これにより,後述するように通常サイズ(A4サイズ)のシートのスムーズな重積が行われる
また,前記リブ60aと前記突出部60bとの高さの差は,例えば25mm程度,前記リブ60のシート排出方向下流側端部60eから前記突出部60bのシート排出方向下流側端部60iまでの長さは,例えば80mm程度とすればよい。これにより,後述するように大サイズ(B4サイズやA3サイズ等)のシートのスムーズな重積が行われる。
【0015】
次に,図5を用いて,長手方向中央部での中折り処理が施されたA4サイズのシート(シート束)が前記中折りシート排出トレイ60に排出され重積されるときの前記中折りシート排出トレイ60(以下,単に排出トレイ60という)の作用について説明する。
図5(a)に示すように,中折り処理が施されて順次排出されてくるシート束Sは,その折り部が先頭となる方向に前記排出トレイ60上に順次排出される。このとき,先に排出されて前記排出トレイ60上にあるシート束Sは,新たに排出されてくるシート束Sが接触することにより,その摩擦抵抗で排出方向(図5の左側へ向かう方向)へ押される。これにより,前記排出トレイ60上のシート束Sの折り部(先端)付近のふくらみ部S1が,前記段落ち部Wに落ち込む。
このように,前記排出トレイ60のシート排出方向下流側端部の付近に,シート束Sの先端部付近のふくらみ部S1を落ち込ませる段落ち部Wを設けることにより,前記排出トレイ60上に重積されたシート束Sには,図7に示したようなシートのふくらみ部による盛り上がり部分S0が生じない。従って,新たに排出されてくるシート束Sの先端部が重積されたシート束Sに当接する(引っ掛かる)ことなく滑る(図5(a)の破線円部分)ので,シート束Sは整合された状態で前記排出トレイ60上に順次重積されることになる。
さらに,前記リブ60aに前記切り欠き部60fが設けられているので,前記排出トレイ60上のシート束Sの折り部(先端)付近のふくらみ部S1が前記リブ60aの切り欠き部60fに差し掛かったときに,図5(b)に示すように,シート束Sの折り部が斜め下方に傾き,該シート束Sの折り部が重力によって前記段落ち部Wに落ち込もうとするので,シート束Sが前記排出トレイ60上を排出方向下流側へ滑りやすくなり,シート束Sの重積がよりスムーズに行われることになる。
【0016】
次に,図6を用いて,長手方向中央部での中折り処理が施されたA4サイズよりも大きいサイズ(例えば,B4サイズやA3サイズ等,以下,大サイズという)のシート(シート束)が前記排出トレイ60に排出され重積されるときの前記排出トレイ60の作用について説明する。
前述したように,大サイズのシートでは,通常サイズ(小サイズ)のシートよりも摩擦抵抗が大きくなるため,シートが他のシートの表面上を滑りにくくなる。しかし,本シート処理装置Xにおける前記排出トレイ60では,前記リブ60aよりもシート束Sの排出方向上流側(シートの後端側)に,前記リブ60aよりも背の高い突出部60bが設けられているため,大サイズのシート束Sの後端側が前記突出部60b上に載って持ち上がり,前記排出トレイ60上の大サイズのシート束Sが全体的に先端側(搬出方向下流側)が下方となるように傾くので,シート束Sが先端側(排出方向下流側)へ滑りやすくなる。これにより,大サイズのシート束Sの場合でも,前記排出トレイ60上でのシート束Sの重積がスムーズに行われることになる。なお,この大サイズのシート束Sの排出においても,前記段落ち部W及び前記切り欠き部60fのなす作用は,前述したA4サイズのシート束Sの排出の場合と同様である。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,排出トレイの所定位置にリブを設けることにより,中折り処理が施されたシートのふくらみ部が排出トレイ上で重積して盛り上がることを防止できるので,排出トレイ上のシートと新たに排出されてくるシートとが滑りやすい状態を維持でき,シートを排出トレイ上に整合した状態で排出させることが可能となる。
さらに,前記リブよりもシート排出方向上流側において,前記リブよりもシートの幅方向外側に突出部を設けることにより,大サイズのシートが排出トレイ上で排出方向が下方となるよう傾くので,摩擦抵抗が大きくなる大サイズのシートであっても,排出トレイ上でのシートの重積がスムーズに行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xの概略断面図。
【図2】本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xを構成する中間処理ユニットの受け側ユニットの正面図。
【図3】本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xを構成する中間処理ユニットの断面図。
【図4】本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xが具備する中折りシート排出トレイの平面・正面・側面を表す図。
【図5】本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xが具備する中折りシート排出トレイに通常サイズのシートが重積される様子を表す断面図。
【図6】本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xが具備する中折りシート排出トレイに大サイズのシートが重積される様子を表す断面図。
【図7】従来の排出トレイにシートが重積される様子を表す断面図。
【符号の説明】
11…シート入り口
13…中段シート出口
14…下段シート出口
21…退避ドラム
30…中間処理ユニット
31…中間トレイ
32…第1のシート端部受け部
33…第2のシート端部受け部
34,35…ステイプル手段
34’,35’…ステイプル受け部
36…シート送り出し部材
37a,37b…無端ベルト
37c…ベルト軸
40…中折りユニット
41…押し型
42…中折り用ローラ
50…可動トレイ
60…中折シート排出トレイ
60a…リブ
60b…突出部
60c…シートを受ける面
60d…中折りシート排出トレイの先端部
60f…リブの切り欠き部
60g…シートせき止め部
61…シート抑え部材
80…シート排出手段
Ro1,Ro2,Ro3…搬送ローラ
Ro4,Ro6…排出ローラ
r1,r2,r22,r3,r4,r5,r6…シートの搬送路

Claims (7)

  1. 1又は複数重ねたシートを2つ折り処理した後,該シートをその折り部が先頭となる方向に排出トレイ上に排出するシート処理装置において,
    前記排出トレイの前記シートを受ける面の所定位置に,前記シートの排出方向に伸びるリブが設けられてなることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記リブが,所定サイズの前記シートにおけるその排出方向と直角な方向の第1のシート幅の範囲内において,前記シートの排出方向下流側の前記排出トレイの端部よりも所定距離だけ上流側の位置からさらに上流側に渡って設けられてなる請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記リブの前記シートの排出方向下流側の頂点部分に切り欠きを設けてなる請求項2に記載のシート処理装置。
  4. 前記排出トレイの前記シートを受ける面において,前記リブよりも前記シートの排出方向上流側であり,前記第1のシート幅よりも大きい所定の第2のシート幅の範囲内かつ前記第1のシート幅の範囲の両外側の範囲に,前記リブよりも背の高い突出部が設けられてなる請求項2又は3のいずれかに記載のシート処理装置。
  5. 1又は複数重ねたシートを2つ折り処理した後,該シートをその折り部が先頭となる方向に排出トレイ上に排出するシート処理装置の排出トレイにおいて,
    前記シートを受ける面の所定位置に,前記シートの排出方向に伸びるリブが設けられてなることを特徴とするシート処理装置の排出トレイ。
  6. 前記リブが,所定サイズの前記シートにおけるその排出方向と直角な方向の第1のシート幅の範囲内において,前記シートの排出方向下流側の前記排出トレイの端部よりも所定距離だけ上流側の位置からさらに上流側に渡って設けられてなる請求項5に記載のシート処理装置の排出トレイ。
  7. 前記シートを受ける面において,前記リブよりも前記シートの排出方向上流側であり,前記第1のシート幅のシートよりも大きい所定の第2のシート幅の範囲内かつ前記第1のシート幅の範囲の両外側の範囲に,前記リブよりも背の高い突出部が設けられてなる請求項6に記載のシート処理装置の排出トレイ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009190899A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Toshiba Corp シート積載装置、シート折処理装置および製本システム

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