JP2004099151A - 食品包装用複合容器 - Google Patents

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Hideharu Yamagishi
山岸 秀春
Yasutoyo Komiya
小宮 康豊
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Abstract

【課題】食品残滓の付着したプラスチックフィルムと紙を一緒にコンポスト化でき、しかも、食品残滓の付着したプラスチックフィルムは紙から分離し、他の生ゴミと併せてコンポスト化してリサイクルすることができ、紙は他の紙と併せて再資源化することもできる食品包装用複合容器を提供する。
【解決手段】食品包装用複合容器は、水溶性または水離解性を有する紙基材からなる容器本体を備え、その内面が、生分解性プラスチックフィルムまたは水溶性フィルムからなる保護フィルムで被覆されている。この容器によれば、食品残滓の付着したプラスチックフィルムと紙を一緒にコンポスト化し、堆肥としてリサイクルできる。しかも、食品残滓の付着したプラスチックフィルムは紙から分離し、他の生ゴミと併せてコンポスト化してリサイクルすることができ、紙は他の紙と併せて再資源化することもできる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品包装用複合容器に関し、更に詳しくは、焼きそば、たこやき、フライドチキン等の表面にソース、醤油その他の調味料や油が付着した食品や、親子丼、牛丼、おでん等の煮汁のでる食品、或いは電子レンジ調理冷凍食品等の包装に好適な食品包装用複合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック製容器包装に次いで排出量が多い紙製容器包装に関しては、2000年4月からは、段ボール、飲料用紙パック、その他の紙製容器包装が「容器包装リサイクル法」の対象となり、さらにリサイクルを進めていくことが求められている。
【0003】
しかし、段落0001に記載したような、調味料や油が付着した食品、煮汁のでる食品、或いは電子レンジ調理冷凍食品の容器包装に関しては、一般に紙とその内面にコートされたポリエチレン等のプラスチックフィルムからなる複合材料からなる容器が使用されており、前記プラスチックフィルムによって、紙面に包装内容物が付着したり、或いは包装内容物が紙面に付着したものにより汚染されることは防止されているが、容器の廃棄時に容器を紙とプラスチックフィルムに分離して紙を再資源化することは困難である。
【0004】
そこでこのような難点を解消するため紙製の容器本体の内面に、食品との接触による汚れを防止する汚れ防止用フィルムが剥離可能に積層された容器が提案されている。しかし、このような容器に関しては、消費者は、包装内容物である食品を食した後、容器の廃棄時にわざわざ汚れ防止用フィルムを引き剥がさなければならないという面倒な作業を強いられることになり、このため、汚れ防止用フィルムを引き剥がさないで容器を廃棄する場合が少なくなかった(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
登録実用新案第3084534号公報(明細書の段落[0003]〜[0004])
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
食品残滓がついた汚れ防止用フィルムが容器本体についたままの容器は、紙として分別回収されても、食品残滓がついた汚れ防止用フィルムを除かない限り再生できないので他の紙と併せて資源化することはできない。また食品残滓がついた汚れ防止用フィルムが容器本体についたままの容器は、他の生ゴミと併せて廃棄されたとき、この容器を他の生ゴミと分別して生ゴミのみをコンポスト(堆肥)化し、資源化することは困難である。
【0007】
本発明の目的は、食品残滓の付着したプラスチックフィルムと紙を一緒にコンポスト化でき、しかも、食品残滓の付着したプラスチックフィルムは紙から分離し、他の生ゴミと併せてコンポスト化してリサイクルすることができ、紙は他の紙と併せて再資源化することもできる食品包装用複合容器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上記の課題を課題を解決するもので、水溶性または水離解性を有する紙基材からなる容器本体の内面が、生分解性プラスチックフィルムまたは水溶性フィルムからなる保護フィルムで被覆されていることを特徴とする食品包装用複合容器を要旨とする。
【0009】
本発明において、保護フィルムは紙基材に部分的接着層または全面接着層を介して剥離容易に積層されている。
【0010】
本発明において、紙基材からの保護フィルムの分離を容易にするための押し込み用スリットが紙基材に刻設されていることが望ましい。
【0011】
本発明において、水溶性フィルムからなる保護フィルムが食品に含まれる水分を吸収して溶解しないように、または生分解性プラスチックフィルムからなる保護フィルムが加水分解をおこさないように、保護フィルムの表面を食用油等からなる耐水性膜で被覆し耐水性を付与することが望ましい。
【0012】
保護フィルムの紙基材に対面する側に、必要に応じて、アルコール系タイプのインキを用いてフレキソ印刷法により印刷をほどこしてもよい。
【0013】
本発明において、紙基材の材料として化学パルプを水酸化ナトリウムで、アルカリセルロースに変え、モノクロル酢酸と反応させてカルボキシルメチルセルロースを作り、これに普通の化学パルプを混ぜて漉いた後アルカリで処理してなる水溶紙を利用することができる。さらに紙基材の材料として化学パルプに澱粉を混ぜて漉いた紙を利用することもできる。
【0014】
さらに紙基材の材料として耐湿樹脂等の繊維間結合を強化するための薬品が添加されていない非塗工紙からなるものを利用することができる。
【0015】
本発明において、前記紙基材からなる容器本体が外気の水分を吸収して溶解しないように、容器本体の外側に相当する紙基材の面にパラフィンによる撥水加工が施されていることが望ましい。
【0016】
本発明は、
(1) 容器本体が一枚の紙基材を絞り成形してなる食品包装用複合容器、
(2) 容器本体が、底壁を有し、底壁の周縁に周方向に並んで位置する複数の側壁が折目を介して連設され、隣接する側壁間には二つ折りの連結片がそれぞれ設けられ、各連結片は側壁の内側面に沿うように折り畳まれてなる四隅貼りボックスタイプの食品包装用複合容器、または
(3) 容器本体が、底壁を有し、底壁の周縁に周方向に並んで位置する複数の側壁が折目を介して連設され、隣接する側壁間には二つ折りの連結片がそれぞれ設けられ、各連結片は側壁の外側面に沿うように折り畳まれてなるウェッブコーナーボックスタイプの食品包装用複合容器の何れにも適用することができる。またその他の形態の容器にも適用し得ることはいうまでもないことである。
【0017】
本発明の複合容器によれば、食品残滓の付着したプラスチックフィルムと紙を一緒にコンポスト化し、堆肥としてリサイクルできる。しかも、食品残滓の付着したプラスチックフィルムは紙から分離し、他の生ゴミと併せてコンポスト化してリサイクルすることができ、紙は他の紙と併せて再資源化することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1乃至図7を用いて、本発明の第1の実施の形態を示す。
【0019】
図1は第1の実施の形態の食品包装用複合容器のブランクを示す。図2はそのブランクの断面図を示す。
【0020】
前記ブランクは、底板1と、底板1の周囲に折線15a、15b、15c、15dを介して連接された側板2、3、4、5を備える。また、隣接する側板間には、折線17a、17b、17c、17d、17e、17f、17g、17hを介して連接された連結板11、12、13、14が設けられている。さらに各側板には折線16a、16b、16c、16dを介してフランジ7、8、9、10が設けられている。
【0021】
前記ブランクは、図2に示すように、水溶性または水離解性を有する紙からなる紙基材21と、該紙基材に剥離可能な強度に部分的接着層Sを介して積層した生分解性プラスチックフィルムまたは水溶性フィルムからなる保護フィルム22とからなる複合材料で構成されるものである。
【0022】
保護フィルム22を構成する生分解性プラスチックフィルムは微生物の作用により分解されるものである。生分解性プラスチックとしては、微生物合成法により製造された生分解性プラスチックフィルム(脂肪酸ポリエステル系生分解性プラスチック等)、天然物誘導法により製造された生分解性プラスチックフィルム(澱粉複合系生分解性プラスチック等)、化学合成法により製造された生分解性プラスチック(脂肪酸ポリエステル系生分解性プラスチック、ポリカプロラクトン系生分解性プラスチック、ポリ乳酸系生分解性プラスチック等)等の生分解性プラスチックシート、ポリエチレンサクシネート、酢酸セルロース、ポリ乳酸、ポリヒドロキシブチレート、ポリラクトカプトン、ポリビニルアルコール等からなるものを用いることができる。尚、生分解性プラスチックフィルムは未延伸生分解性プラスチックフィルムよりも二軸方向に延伸した二軸延伸生分解性プラスチックフィルムが好ましい。
【0023】
保護フィルム22を生分解性プラスチックフィルムで構成する代わりに水溶性フィルム、例えば部分鹸化ポリビニルアルコール、或いは共重合などによる変性ポリビニルアルコールフィルム、ポリエチレンオキシドフィルム、メチルセルロースフィルムなどの水溶性ポリマーからなるフィルムで構成することができる。
【0024】
図6に示すように、水溶性フィルムからなる保護フィルム22が食品に含まれる水分を吸収して溶解しないように、または生分解性プラスチックフィルムからなる保護フィルム22が加水分解をおこさないように、保護フィルムの表面22を食用油等からなる耐水性膜23で被覆するのが望ましい。
【0025】
保護フィルム22の紙基材21に対面する側に、必要に応じて、アルコール系タイプのインキを用いてフレキソ印刷法により印刷をほどこしてもよい。
【0026】
次に、紙基材21の材料として、水溶性または水離解性を有し、保護フィルム22と同様に生分解性を示すもので、化学パルプを水酸化ナトリウムで、アルカリセルロースに変え、モノクロル酢酸を反応させてカルボキシルメチルセルロースを作り、これに普通の化学パルプを混ぜて漉いた後アルカリで処理してなる水溶紙を利用することができる。さらに紙基材21の材料として化学パルプに澱粉を混ぜて漉いた水溶性の紙を適用することもできる。
【0027】
紙基材21として、前記した水溶性を有する紙のような特殊な紙ではなく前記水溶性紙に代えて耐湿樹脂、例えばポリアミドポリアミン樹脂等の繊維間結合を強化するための薬品が添加されていない非塗工紙も使用することができる。
【0028】
木を原料とする紙は、基本的に自然に帰る生分解性を有する。紙を構成する繊維はセルロースという天然高分子で、このセルロースは、腐朽菌などの菌類や酵素に対する抵抗性はあまりない。また、紙を形成しているものは、水素結合が主体であるので、水によって容易に結合が離れたり、弱くなる。
【0029】
即ち、耐湿樹脂、例えばポリアミドポリアミン樹脂等の繊維間結合を強化するための薬品が添加されていない非塗工紙は、適度の水離解性、分解性を有するので、前記の水溶紙に代えて用いることができる。
【0030】
本発明において、紙基材21からなる容器本体が外気の水分を吸収して溶解しないように、図7に示すように、容器本体の外側に相当する紙基材21の面にパラフィンによる撥水加工部を形成することが望ましい。
【0031】
部分的接着層Sは酢酸ビニル樹脂系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、澱粉糊等からなる。
【0032】
尚、図2に示すように紙基材21に対して部分的接着層Sを介して保護フィルム22を接着する代わりに、図5に示すように紙基材21に全面接着層Sを介して剥離可能なラミネート強度で保護フィルム22を積層してもよい。
【0033】
図3は、図1に示すブランクを紙絞り成形してなる本発明の食品包装用複合容器の斜視図である。この容器は、側板2、3、4、5が底板1に対して起立され、連結板2、3、4、5が折線l、m、nを介して襞状に紙絞り成形されてなるもので、各側板2、3、4、5にはフランジ7、8、9、10は設けられている。図4は前記食品包装用複合容器の側面図である。また、図1、図4に示すように、紙基材21には該紙基材21からの保護フィルム22の分離を容易にするための押し込み用スリット6が刻設されている。尚、図4においてはフランジ7が起立した状態に図示されているが、これはフランジ7が側板2に連接していることを明瞭に示すためにそのように図示したものであり、実際にはフランジ7は他のフランジ8、9、10と同様にほぼ水平に配置される。
【0034】
次に本発明の食品包装用複合容器の使用方法について説明する。
【0035】
本発明の食品包装用複合容器には、例えば、焼きそば、たこやき、フライドチキン等の表面にソース、醤油その他の調味料や油が付着した食品や、親子丼、牛丼、おでん等の煮汁のでる食品、或いは電子レンジ調理冷凍食品が収容され、販売される。
【0036】
消費者は、前記したような容器内の食品を食した後に、紙基材21の押し込み用スリット6で囲まれた部分を押すことにより保護フィルム22を紙基材21から剥離して保護フィルム21から紙基材21からなる容器本体を分離する。分離した容器本体は他の紙と併せて分別回収され、再資源化される。一方、食品残滓の付着した保護フィルムは他の生ゴミと併せてコンポスト化してリサイクルすることができる。
【0037】
また、食品残滓の付着したままの包装容器全体を他の生ゴミと併せて廃棄してしまった場合においても他の生ゴミと併せてコンポスト化し、堆肥としてリサイクルすることができる。
【0038】
また、紙基材21からの保護フィルム22の分離が困難に構成されている場合においても、食品残滓の付着したままの包装容器全体を他の生ゴミと併せてコンポスト化し、堆肥としてリサイクルすることができる。
【0039】
図8は本発明の食品包装用複合容器の第2、第3の実施の形態を構成するブランクを示す。
【0040】
このブランクは、底板31と、底板31の周囲に折線45a、45b、45c、45dを介して連接された側板322、33、34、35を備える。また、隣接する側板間には、折線47a、47b、47c、47d、47e、47f、47g、47hを介して連接された連結板41、42、43、44が設けられている。さらに各側板には折線46a、46b、46c、46dを介してフランジ37、38、39、40が設けられている。また、前記ブランクは、第1の実施の形態と同様に、水溶性または水離解性を有する紙からなる紙基材と、該紙基材に剥離可能な強度に部分的接着層を介して接合、積層した生分解性プラスチックフィルムまたは水溶性フィルムからなる保護フィルムとからなる複合材料で構成され、図においてSは部分的接着層を示す。また、側板32の紙基材には該紙基材からの保護フィルムの分離を容易にするための押し込み用スリット36が刻設されている。
【0041】
図9は、前記ブランクを用いてなる容器の側面図を示す。この容器は、側板32、33、34、35が底板31に対して起立され、連結板41、42、43、44が折線mを介して二つ折りされ、二つ折りされた連結板を側板32、33、34、35の内面に沿わせてなるもので、各側板32、33、34、35にはフランジ37、38、39、40は設けられている。尚、図9においてはフランジ37が起立した状態に図示されているが、これはフランジ37が側板32に連接していることを明瞭に示すためにそのように図示したものであり、実際にはフランジ37は他のフランジ38、39、40と同様にほぼ水平に配置される。
【0042】
次に図10は本発明の食品包装用複合容器の第3の実施の形態を示す。この容器は、同様に図8に示すブランクを用いてなるもので、側板32、33、34、35が底板31に対して起立され、連結板41、42、43、45が折線mを介して二つ折りされ、二つ折りされた連結板を側板32、33、34、35の外面に沿わせてなるもので、各側板32、33、34、35にはフランジ37、38、39、40は設けられている。尚、図9においてはフランジ37が起立した状態に図示されているが、これはフランジ37が側板32に連接していることを明瞭に示すためにそのように図示したものであり、実際にはフランジ37は他のフランジ38、39、40と同様にほぼ水平に配置される。
【0043】
第2の実施の形態においては、図11に略図示するように、連結板41、42、43、45が紙基材21同士が接触するように折線mを介して二つ折りされ、折り合わせられた紙基材21面は酢酸ビニル樹脂系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、澱粉糊等の接着剤25により接着される。その場合、保護フィルムは二つ折りされた紙基材間にはさまれた状態になっているだけであるので、二つ折りした連結板とそれに相対する側板内面の間から保護フィルムを引き出し、紙基材から容易に剥離し保護フィルムを紙基材からなる容器本体から分離することができる。
【0044】
消費者は、容器内の食品を食した後に、紙基材21の押し込み用スリット6で囲まれた部分を押すことにより保護フィルム22を紙基材21から剥離し、且つ二つ折りした連結板とそれに相対する側板の内面の間から保護フィルムを引き出し、紙基材から容易に剥離し保護フィルムを紙基材からなる容器本体から分離する。分離した容器本体は他の紙と併せて分別回収され、再資源化される。一方、食品残滓の付着した保護フィルムは他の生ゴミと併せてコンポスト化してリサイクルすることができる。
【0045】
また、食品残滓の付着したままの包装容器全体を他の生ゴミと併せて廃棄してしまった場合においても他の生ゴミと併せてコンポスト化し、堆肥としてリサイクルすることができる。
【0046】
第3の実施の形態においては、図12に略図示するように、連結板41、42、43、45が保護フィルム同士が相対するように折線mを介して二つ折りされ、二つ折りされた連結板は側板外面に折り合わせられ二つ折りした連結板の紙基材面は側板の外面に酢酸ビニル樹脂系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、澱粉糊等の接着剤25により接着される。その場合、保護フィルムは二つ折りされた紙基材間にはさまれた状態になっているだけであるので二つ折りした連結板の間から保護フィルムを引き出し、紙基材から容易に剥離し保護フィルムを紙基材からなる容器本体から分離することができる。
【0047】
消費者は、容器内の食品を食した後に、紙基材21の押し込み用スリット6で囲まれた部分を押すことにより保護フィルム22を紙基材21から剥離し、且つ二つ折りした連結板の間から保護フィルムを引き出し、紙基材から容易に剥離し保護フィルムを紙基材からなる容器本体から分離する。分離した容器本体は他の紙と併せて分別回収され、再資源化される。一方、食品残滓の付着した保護フィルムは他の生ゴミと併せてコンポスト化してリサイクルすることができる。
【0048】
また、食品残滓の付着したままの包装容器全体を他の生ゴミと併せて廃棄してしまった場合においても他の生ゴミと併せてコンポスト化し、堆肥としてリサイクルすることができる。
【0049】
前記した第2、第3の実施の形態において、第1の実施の形態におけるのと同様に、紙基材21に対して部分的接着層Sを介して保護フィルム22を接着する代わりに、紙基材21に全面接着層を介して剥離可能なラミネート強度で保護フィルム22を積層してもよい。
【0050】
さらに、第1の実施の形態におけるのと同様に、水溶性フィルムからなる保護フィルム22が食品に含まれる水分を吸収して溶解しないように、または生分解性プラスチックフィルムからなる保護フィルム22が加水分解をおこさないように、保護フィルムの表面22を食用油等からなる耐水性膜23で被覆するのが望ましい。
【0051】
さらに、第1の実施の形態におけるのと同様に、保護フィルム22の紙基材21に対面する側に、必要に応じて、アルコール系タイプのインキを用いてフレキソ印刷法により印刷をほどこしてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の食品包装用複合容器は水溶性または水離解性を有する紙基材からなる容器本体の内面が、生分解性プラスチックフィルムまたは水溶性フィルムからなる保護フィルムで被覆されていることを特徴とするので、食品残滓の付着したプラスチックフィルムと紙を一緒にコンポスト化し、堆肥としてリサイクルできる。また、食品残滓の付着したプラスチックフィルムは紙から分離し、他の生ゴミと併せてコンポスト化してリサイクルすることができ、一方紙は他の紙と併せて再資源化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食品包装用複合容器のブランクの展開図である。
【図2】図1のブランクの断面図である。
【図3】図1に示すブランクを紙絞り成形してなる食品包装用複合容器の斜視図である。
【図4】図3に示す食品包装複合容器の側面図である。
【図5】紙基材の全面に接着剤層を介して保護フィルムを積層してなる複合材料の断面図である。
【図6】保護フィルムに食用油の膜または生分解性プラスチックフィルムを積層した複合材料の断面図である。
【図7】紙基材にパラフィンによる撥水加工部、または生分解性プラスチックがコーティングまたはラミネートを積層した複合材料の断面図である。
【図8】本発明の食品包装用複合容器のブランクの展開図である。
【図9】図8に示すブランクを用いてなる食品包装用複合容器の側面図である。
【図10】図8に示すブランクを用いてなる食品包装用複合容器の他の例の側面図てある。
【図11】図9に示す食品包装用複合容器の角部の構造を示す略断面図である。
【図12】図10に示す食品包装用複合容器の角部の構造を示す略断面図である。
【符号の説明】
1     底板
2〜5   側板
6     スリット
7〜10  フランジ
11〜14 連結板
15a〜15d 折線
16a〜16d 折線
17a〜17h 折線
l、m、n   折線
S     接着層
21    紙基材
22    保護フィルム
23    食用油等からなる耐水性膜
24    パラフィンによる撥水加工部
25    接着剤層
31    底板
32〜35 側板
36    スリット
37〜40 フランジ
41〜44 連結板
45a〜45d 折線
46a〜46d 折線
47a〜47h 折線
m     折線

Claims (11)

  1. 水溶性または水離解性を有する紙基材からなる容器本体の内面が、生分解性プラスチックフィルムまたは水溶性フィルムからなる保護フィルムで被覆されていることを特徴とする食品包装用複合容器。
  2. 保護フィルムが紙基材に部分的接着層または全面接着層を介して剥離容易に積層されていることを特徴とする請求項1に記載の食品包装用複合容器。
  3. 紙基材に該紙基材からの保護フィルムの分離を容易にするための押し込み用スリットが刻設されていることを特徴とする請求項2に記載の食品包装用複合容器。
  4. 保護フィルムの表面が食用油等からなる耐水性膜で被覆されていることを特徴とする請求項1または2に記載の食品包装用複合容器。
  5. 保護フィルムの紙基材と対面する側に印刷が施されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の食品包装用複合容器。
  6. 紙基材が水溶紙からなることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の食品包装用複合容器。
  7. 紙基材が耐湿樹脂等の繊維間結合を強化するための薬品が添加されていない非塗工紙からなることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の食品包装用複合容器。
  8. 容器本体の外側に相当する紙基材の面にパラフィンによる撥水加工が施されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の食品包装用複合容器。
  9. 容器本体が一枚の紙基材を紙絞り成形してなるものであることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の食品包装用複合容器。
  10. 容器本体が、底壁を有し、底壁の周縁に周方向に並んで位置する複数の側壁が折目を介して連設され、隣接する側壁間には二つ折りの連結片がそれぞれ設けられ、各連結片は側壁の内側面に沿うように折り畳まれてなる四隅貼りボックスタイプの紙箱であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の食品包装用複合容器。
  11. 容器本体が、底壁を有し、底壁の周縁に周方向に並んで位置する複数の側壁が折目を介して連設され、隣接する側壁間には二つ折りの連結片がそれぞれ設けられ、各連結片は側壁の外側面に沿うように折り畳まれてなるウェッブコーナーボックスタイプの紙箱であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の食品包装用複合容器。
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