JP2004098241A - 工作機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機械本体10の周囲をカバー100で覆った工作機械において、カバー100が、内側カバー101と外側カバー102との二重構造をなすと共に、内側カバー101と外側カバー102との間の空気を外側カバー102の外側の空気と入れ換えるカバー間用換気扇103と、内側カバー101の内側の空気を外側カバー102の外側の空気と入れ換えるカバー内用換気扇104とを有することにより、機械本体10がカバー100の外側の環境温度の変化による影響をほとんど受けないようにした。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、環境温度の差異による熱変位を大幅に抑制することが低コストでできる工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
マシニングセンタなどのような工作機械は、高精度でワークを加工できるようにするため、工具部分やワーク部分などを冷却することにより、加工に伴う発熱を抑制して熱膨張によるずれを防止するようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−190160号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、マシニングセンタなどのような工作機械は、非常に大きいため、工場内での設置場所によっては環境温度が機械本体の前後や左右で異なってしまう場合がある。このような状態を生じると、コラムや主軸などに捩じれや傾きなどを生じたりしてしまい、ワークに対する高精度な加工が困難になってしまう。
【0005】
このようなことから、本発明は、環境温度の差異による熱変位を大幅に抑制することが低コストでできる工作機械を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するための、本発明による工作機械は、機械本体の周囲をカバーで覆った工作機械において、前記カバーが、内側カバーと外側カバーとの二重構造をなすと共に、当該内側カバーと当該外側カバーとの間の空気を当該外側カバーの外側の空気と入れ換えるカバー間換気手段を有することを特徴とする。
【0007】
上述した工作機械において、前記カバーの下方側の前記内側カバーと前記外側カバーとの間と当該外側カバーの外側とが連通し、前記カバー間換気手段が、前記カバーの少なくとも上部に取り付けられたカバー間用換気扇を備えてなることを特徴とする。
【0008】
上述した工作機械において、前記カバーが、前記内側カバーの内側の空気を前記外側カバーの外側の空気と入れ換えるカバー内換気手段を有することを特徴とする。
【0009】
上述した工作機械において、前記カバーの下方側の前記内側カバーの内側と当該カバーの前記外側カバーの外側とが連通し、前記カバー内換気手段が、前記カバーの少なくとも上部に取り付けられたカバー内用換気扇を備えてなることを特徴とする。
【0010】
上述した工作機械のいずれかにおいて、前記機械本体の駆動モータが、前記カバーの外側に露出していることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明による工作機械の実施の形態を図1〜3を用いて説明する。図1は、工作機械の正面図、図2は、工作機械の側面図、図3は、工作機械の平面図である。
【0012】
図1〜3に示すように、ベッド11上には、送りねじ12が当該ベッド11の前後方向(図2中、左右方向)へ軸心方向を向けて回転可能に支持されている。送りねじ12の基端(図2中、右側)には、当該送りねじ12を回転駆動させる駆動モータ13が連結されている。送りねじ12には、ワークを固定支持するテーブル14が取り付けられており、当該テーブル14は、駆動モータ13を駆動させて送りねじ12を回転させることにより、当該送りねじ12に沿って前後方向(図2中、左右方向)へ移動するようになっている。
【0013】
前記ベッド11上の背面側(図2中、右側)には、コラム15が立設されている。コラム15の正面側(図2中、左側)には、クロスレール16が長手方向を水平方向に向けて取り付けられると共に、送りねじ17が軸心方向を水平方向に向けて回転可能に支持されている。クロスレール16には、スライドヘッド19が当該クロスレール16に沿って移動できるように取り付けられており、当該スライドヘッド19は、上記送りねじ17に取り付けられている。この送りねじ17の基端(図1中、左側)には、当該送りねじ17を回転駆動させる駆動モータ18が連結されている。つまり、駆動モータ18を駆動させて送りねじ17を回転させることにより、スライドヘッド19をクロスレール16に沿って水平方向(図1中、左右方向)へ移動させることができるようになっているのである。
【0014】
前記スライドヘッド19には、送りねじ20が軸心方向を上下方向へ向けて回転可能に支持されている。送りねじ20の上端には、当該送りねじ20を回転駆動させる駆動モータ21が連結されている。送りねじ21には、主軸端23aに工具を保持する主軸23を下方に備えた主軸頭22が取り付けられており、当該主軸頭22は、駆動モータ21を駆動させて送りねじ20を回転させることにより、当該送りねじ20に沿って上下方向へ移動するようになっている。主軸頭22の上部には、主軸23を回転駆動させる駆動モータ24が取り付けられている。
【0015】
前記ベッド11上の前記クロスレール16一端側には、前記主軸23と工具交換を行う工具交換装置25が配設されている。コラム15の背面側には、油圧ユニット26、冷却装置27、制御盤28が配設されている。ベッド11の正面側のクロスレール16他端側には、操作盤29が配設されている。なお、本実施の形態では、上記各部材11〜25などにより、機械本体10を構成している。
【0016】
前記機械本体10は、その周囲がカバー100で覆われており、前記駆動モータ13,18が当該カバー100の外側へ露出している。このカバー100は、内側カバー101と外側カバー102との二重構造となっており、内側カバー101と外側カバー102との間に空間が形成されている。前記工具交換装置25は、内側カバー101と外側カバー102との間に位置しており、内側カバー101に設けられた図示しないシャッタの開閉により、内側カバー101の内側の主軸頭22の主軸23との工具交換が可能となっている。カバー100の下端は、内側カバー101の内側と外側カバー102の外側とが連通すると共に内側カバー101と外側カバー102との間と当該外側カバー102の外側とが連通すように開放されている。
【0017】
前記カバー100の上部および背面の下方側には、内側カバー101と外側カバー102との間の空気を外側カバー102の外側の空気と入れ換えるカバー間換気手段であるカバー間用換気扇103と、内側カバー101の内側の空気を外側カバー102の外側の空気と入れ換えるカバー内換気手段であるカバー内用換気扇104とがそれぞれ設けられており、カバー間用換気扇103を作動させることにより、カバー100の下方側から内側カバー101と外側カバー102との間に外部の空気を取り入れながら当該間の空気を外部に排出することができると共に、カバー内用換気扇104を作動させることにより、カバー100の下端側から内側カバー101の内側に外部の空気を取り入れながら当該内側の空気を外部に排出することができるようになっている。
【0018】
このような工作機械においては、テーブル14上にワークを取り付け、操作盤29を操作すると、機械本体10の各前記駆動モータ13,18,21,24が作動し、主軸頭22の主軸23が回転駆動して工具が作動すると共に、前記送りねじ12,17,20が回転駆動し、テーブル14の前後方向への移動や、スライドヘッド19の左右方向への移動や、主軸頭22の上下方向への移動が行われ、ワークを所定の形状に加工することができる。
【0019】
一方、機械本体10によるワークの加工と同時に、前記カバー100のカバー間用換気扇103およびカバー内用換気扇104を作動させると、上述したように、当該カバー100の内側カバー101と外側カバー102との間の空気が換気されると共に、当該カバー100の内側カバー101の内側の空気が換気される。
【0020】
このため、工場内での設置場所等により、環境温度が前後や左右で異なってしまったとしても、上述したように、カバー100の内側カバー101と外側カバー102との間の空気が換気されているので、機械本体10は、カバー100の外側の環境温度の変化による影響をほとんど受けなくなる。
【0021】
また、駆動モータ13,18がカバー100の外部へ露出していると共に、上述したように、カバー100の内側カバー101の内側が換気されているので、駆動モータ13,18から発生した熱による内側カバー101内の空気の昇温を防止することができると共に、機械本体10の他の駆動モータ21,24や工具交換装置25の駆動モータから発生した熱をカバー100の外側へ放出することができる。
【0022】
したがって、機械本体10の環境温度の差異による熱変位を大幅に抑制することが低コストで簡単にできるので、コラム15や主軸23などへの捩じれや傾きなどを低コストで防止することができ、ワークに対して高精度に加工することが簡単にできる。
【0023】
【発明の効果】
本発明による工作機械は、機械本体の周囲をカバーで覆った工作機械において、前記カバーが、内側カバーと外側カバーとの二重構造をなすと共に、当該内側カバーと当該外側カバーとの間の空気を当該外側カバーの外側の空気と入れ換えるカバー間換気手段を有することから、カバーの内側カバーと外側カバーとの間の空気を換気することができるので、工場内での設置場所等により、環境温度が前後や左右で異なってしまったとしても、機械本体がカバーの外側の環境温度の変化による影響をほとんど受けなくなる。このため、機械本体の環境温度の差異による熱変位を大幅に抑制することができるので、環境温度に左右されることなくワークに対して高精度に加工することができる。
【0024】
また、前記カバーの下方側の前記内側カバーと前記外側カバーとの間と当該外側カバーの外側とが連通し、前記カバー間換気手段が、前記カバーの少なくとも上部に取り付けられたカバー間用換気扇を備えてなるので、機械本体の環境温度の差異による熱変位を大幅に抑制することが低コストで簡単にできるので、環境温度に左右されることなくワークに対して高精度に加工することが低コストで簡単にできる。
【0025】
また、前記カバーが、前記内側カバーの内側の空気を前記外側カバーの外側の空気と入れ換えるカバー内換気手段を有することから、機械本体から発生した熱をカバーの外側へ放出することができるので、機械本体の環境温度の差異による熱変位を大幅に抑制することがさらに確実にできるので、環境温度に左右されることなくワークに対して高精度に加工することがさらに確実にできる。
【0026】
また、前記カバーの下方側の前記内側カバーの内側と当該カバーの前記外側カバーの外側とが連通し、前記カバー内換気手段が、前記カバーの少なくとも上部に取り付けられたカバー内用換気扇を備えてなるので、機械本体の環境温度の差異による熱変位をさらに確実に抑制することが低コストで簡単にできるので、環境温度に左右されることなくワークに対してさらに確実に高精度で加工することが低コストで簡単にできる。
【0027】
また、前記機械本体の駆動モータが、前記カバーの外側に露出していることから、駆動モータから発生した熱による内側カバー内の空気の昇温を防止することができるので、機械本体の環境温度の昇温をさらに確実に抑制することができ、ワークに対する高精度な加工をより確実に行うことが簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による工作機械の実施の形態の正面図である。
【図2】図1の工作機械の側面図である。
【図3】図1の工作機械の平面図である。
【符号の説明】
10 機械本体
11 ベッド
12 送りねじ
13 駆動モータ
14 テーブル
15 コラム
16 クロスレール
17 送りねじ
18 駆動モータ
19 スライドヘッド
20 送りねじ
21 駆動モータ
22 主軸頭
23 主軸
23a 主軸端
24 駆動モータ
25 工具交換装置
26 油圧ユニット
27 冷却装置
28 制御盤
29 操作盤
100 カバー
101 内側カバー
102 外側カバー
103 カバー間用換気扇
104 カバー内用換気扇
Claims (5)
- 機械本体の周囲をカバーで覆った工作機械において、
前記カバーが、
内側カバーと外側カバーとの二重構造をなすと共に、
当該内側カバーと当該外側カバーとの間の空気を当該外側カバーの外側の空気と入れ換えるカバー間換気手段を有する
ことを特徴とする工作機械。 - 請求項1において、
前記カバーの下方側の前記内側カバーと前記外側カバーとの間と当該外側カバーの外側とが連通し、
前記カバー間換気手段が、前記カバーの少なくとも上部に取り付けられたカバー間用換気扇を備えてなる
ことを特徴とする工作機械。 - 請求項1または2において、
前記カバーが、
前記内側カバーの内側の空気を前記外側カバーの外側の空気と入れ換えるカバー内換気手段を有する
ことを特徴とする工作機械。 - 請求項3において、
前記カバーの下方側の前記内側カバーの内側と当該カバーの前記外側カバーの外側とが連通し、
前記カバー内換気手段が、前記カバーの少なくとも上部に取り付けられたカバー内用換気扇を備えてなる
ことを特徴とする工作機械。 - 請求項1から4のいずれかにおいて、
前記機械本体の駆動モータが、前記カバーの外側に露出していることを特徴とする工作機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002265136A JP2004098241A (ja) | 2002-09-11 | 2002-09-11 | 工作機械 |
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JP2002265136A JP2004098241A (ja) | 2002-09-11 | 2002-09-11 | 工作機械 |
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JP2004098241A true JP2004098241A (ja) | 2004-04-02 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002265136A Pending JP2004098241A (ja) | 2002-09-11 | 2002-09-11 | 工作機械 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004098241A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009160710A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-23 | Yaskawa Electric Corp | ロボットコントローラ |
CN103624560A (zh) * | 2013-11-28 | 2014-03-12 | 浙江长兴前进机械铸造有限公司 | 一种新型多功能数控机床 |
KR102039333B1 (ko) * | 2018-10-22 | 2019-11-27 | (재)대구기계부품연구원 | 온도제어장치를 포함하는 공작기계 |
-
2002
- 2002-09-11 JP JP2002265136A patent/JP2004098241A/ja active Pending
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