JP2004098227A - ボーリング機における切削径の調整装置 - Google Patents

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JP2004098227A JP2002264403A JP2002264403A JP2004098227A JP 2004098227 A JP2004098227 A JP 2004098227A JP 2002264403 A JP2002264403 A JP 2002264403A JP 2002264403 A JP2002264403 A JP 2002264403A JP 2004098227 A JP2004098227 A JP 2004098227A
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Takamasa Hiromi
広海 隆昌
Shogo Kitamura
北村 正吾
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Abstract

【課題】切削径を自動的に調整できるようにしたボーリング機を提供することである。
【解決手段】回転状態において軸方向に移動されるボーリングアーバ2の工具装着部4にダイヤルナット12の回転によって切削チップ20を先端に有するカートリッジ13を軸方向に移動させるようにしたボーリングユニット10を装着する。ボーリングアーバ2の周りに、ダイヤルナット12を回転させるナット回転装置30を配置し、前記ボーリングアーバ2の回転と軸方向の移動によってボーリングユニット10をナット回転装置30に対向させたのち、ナット回転装置30をボーリングアーバ2の外周に向けて移動させ、そのナット回転装置30に設けられたナット回転用工具32をダイヤルナット12に係合させ、その係合後にナット回転用工具32を回転させてダイヤルナット12を回転させる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ワークに形成された孔の円筒内面を切削して所定の寸法に仕上げるボーリング機の切削径の調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
軸方向に移動され、かつ軸心を中心として回転される主軸にボーリングアーバの一端部を接続し、そのボーリングアーバの外周において軸方向に間隔をおいて設けられた複数の工具装着部の少なくとも一つにボーリングユニットを装着し、前記主軸を回転させた状態で軸方向に移動させ、ボーリングユニットに設けられた切削チップによってワークに形成された孔の円筒内面を切削するようにしたボーリング機は従来から知られている。
【0003】
ここで、ボーリングユニットは、回転可能なダイヤルナットを有し、そのダイヤルナットにねじ係合されたカートリッジの先端部に切削チップを設け、上記ダイヤルナットの回動によりカートリッジを軸方向に移動させて切削径を微調整するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のボーリング機においては、ダイヤルナットの回動による切削径の微調整に際し、そのダイヤルナットに設けられた角形のスパナ係合部にスパナを係合させて手動によりダイヤルナットを回動させるようにしているため、切削径の微調整に非常に手間がかかるという問題があった。
【0005】
この発明の課題は、切削径の調整を自動的に行なうことができるようにしたボーリング機における切削径の調整装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、軸方向に移動され、かつ軸心を中心として回転動される主軸の先端部にボーリングアーバの一端部を接続し、そのボーリングアーバの外周に設けられた工具装着部にボーリングユニットを取付け、そのボーリングユニットが回転可能に支持されたダイヤルナットと、そのダイヤルナットにねじ係合され、先端部に切削チップが設けられたカートリッジを有し、前記ダイヤルナットの回転によりカートリッジを軸方向に移動させて切削径を調整するボーリング機における切削径の調整装置において、前記ボーリングアーバの周りに、前記ダイヤルナットを回転させるナット回転装置を配置し、そのナット回転装置をボーリングアーバの外周に向けて移動可能に設けた構成を採用したのである。
【0007】
上記のように構成すれば、ボーリングアーバの回転と軸方向の移動とによってボーリングユニットをナット回転装置に対向させ、そのボーリングユニットの位置調整後に、ナット回転装置をボーリングユニットに向けて移動させることによってダイヤルナットを回動させることができ、切削径を自動的に調整することができる。
【0008】
ここで、ナット回転装置として、ボーリングアーバの外周に向けて移動され、かつ軸心を中心として回転される工具ホルダと、その工具ホルダの先端面から軸方向に延びる挿入孔に挿入されて回り止めされ、かつ軸方向に移動自在に支持されたナット回転用工具と、そのナット回転用工具を軸方向に押圧する弾性部材とを有し、前記ナット回転用工具の先端面に前記ダイヤルナットに設けられた角形のスパナ係合部に対して係合可能なテーパ孔を設けたものを採用することができる。
【0009】
上記の構成から成るナット回転装置においては、そのナット回転装置に対するボーリングユニットの位置調整後、工具ホルダをボーリングアーバの外周に向けて移動させ、ナット回転用工具のテーパ孔をダイヤルナットに設けられた角形のスパナ係合部に嵌合し、テーパ孔のテーパ内面をスパナ係合部の端面の外周に弾力的に押し付け、上記外周に対するテーパ内面の係合後に、工具ホルダを回転させてダイヤルナットを回転させる。
【0010】
ここで、テーパ孔のテーパ角度が20°を超えると、テーパ内面に対するスパナ係合部の外周の係合力が弱く、ナット回転用工具の回転時にテーパ内面とスパナ係合部の外周の接触部に滑りが生じてダイヤルナットを確実に回転させることができず、また、10°未満であると、テーパ孔のテーパ内面にスパナ係合部の外周が強く噛み込んでテーパ内面あるいはスパナ係合部を損傷させることになる。
【0011】
このため、テーパ孔のテーパ角度は10乃至20°程度が好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、工作機械の主軸1は、軸心を中心として回転自在とされ、かつ軸方向に移動可能とされている。
【0013】
主軸1の先端部にはボーリングアーバ2の一端部が接続されている。ボーリングアーバ2は、複数のワークサポート3のそれぞれに支持されたワークWの孔h内に挿通されている。
【0014】
ボーリングアーバ2の外周には長さ方向に間隔をおいて複数の工具装着部4が設けられている。工具装着部4は半径方向の孔から成り、各工具装着部4にボーリングユニット10が装着されている。
【0015】
図2に示すように、ボーリングユニット10は、工具装着部4内に挿入されて抜け止めされたケース11と、そのケース11内に組込まれたダイヤルナット12と、そのダイヤルナット12内に組込まれたカートリッジ13とを有している。
【0016】
ダイヤルナット12は、角形のスパナ係合部14を先端部に有し、そのスパナ係合部14の後端部にフランジ15が設けられ、そのフランジ15の先端面にカートリッジ13の軸方向の移動量を表示する目盛(図示省略)が設けられている。
【0017】
ダイヤルナット12の後端部外周には雄ねじ16が設けられ、その雄ねじ16はケース11の内周に形成された雌ねじ17にねじ係合されている。また、ダイヤルナット12の内周には雌ねじ18が設けられ、その雌ねじ18にカートリッジ13の後端部外周に形成された雄ねじ19がねじ係合されている。
【0018】
ダイヤルナット12に形成された雌ねじ18と雄ねじ16は同方向のねじとされ、雌ねじ18のピッチは雄ねじ16のピッチより大きくなっている。このため、ダイヤルナット12を回転させた場合に、カートリッジ13は、雌ねじ18と雄ねじ16のピッチ差分だけ軸方向に移動する。
【0019】
カートリッジ13は、切削チップ20を先端に有し、後端部にはフランジ21が設けられている。フランジ21はケース11内に組込まれた弾性体22によって工具装着部4の閉塞端に向けて押圧され、その押圧によってねじ係合部間のバックラッシが除去されている。
【0020】
ボーリングアーバ2の周りには、ダイヤルナット12を回動させるナット回転装置30が設けられている。
【0021】
ナット回転装置30は、工具ホルダ31と、その工具ホルダ31に保持されたナット回転用工具32とを有している。工具ホルダ31はシリンダ等の往復動装置によってボーリングアーバ2の外周に対して移動されると共に、サーボモータあるいはパルスモータによって回転駆動される。
【0022】
工具ホルダ31には先端面から軸方向に延びる挿入孔33が形成され、その挿入孔33の開口端部に大径孔部34が設けられている。挿入孔33にはナット回転用工具32の後端部に設けられた軸部32aがスライド自在に挿入されている。
【0023】
軸部32aの外周には軸方向に長いガイド孔35が形成され、そのガイド孔35に工具ホルダ31に設けられたピン36が嵌合され、その嵌合によってナット回転用工具32が回り止めされている。また、ナット回転用工具32はガイド孔35の両端がピン36に当接する範囲内で軸方向に移動し得るようになっている。
【0024】
ナット回転用工具32は、大径孔部34内に組込まれた弾性部材37によりボーリングアーバ2の外周に向けて押圧されている。
【0025】
ナット回転用工具32の先端面にはテーパ孔38が形成され、そのテーパ孔38のテーパ内面38aはダイヤルナット12に形成されたスパナ係合部14の先端面外周14aが当接可能とされている。テーパ孔38のテーパ角度αは10乃至20°とされている。
【0026】
実施の形態で示すボーリング機は上記の構造から成り、このボーリング機は、主軸1を回転させた状態で軸方向に移動させ、ボーリングアーバ2に装着されたボーリングユニット10の切削チップ20の回転と軸方向の移動によってワークサポート3に支持されたワークWの孔hの円筒内面を切削する。その切削に際して、切削チップ20の切削径Dを調整する。
【0027】
切削径Dの調整に際しては、ボーリングアーバ2を軸方向に移動させ、かつ回転させて、ボーリングユニット10がナット回転装置30に対向するようボーリングユニット10を位置調整する。
【0028】
ボーリングユニット10の位置調整後、工具ホルダ31をボーリングアーバ2の外周に向けて所定ストローク移動させ、その移動停止後に、工具ホルダ31をサーボモータあるいはパルスモータによって所定角度回転させる。
【0029】
ここで、工具ホルダ31を所定ストローク移動させると、ナット回転用工具32に形成されたテーパ孔38がダイヤルナット12のスパナ係合部14に嵌合すると共に、テーパ内面38aがスパナ係合部14の先端面外周14aに当接する。その当接状態から工具ホルダ31はさらに同方向に移動され、その移動によって弾性部材37が弾性変形し、その弾性部材37の弾性力によってテーパ内面38aがスパナ係合部14の先端面外周14aに一定の押圧力で押し付けられることになる。
【0030】
工具ホルダ31の移動停止後、その工具ホルダ31をサーボモータあるいはパルスモータによって所定角度回転させることにより、工具ホルダ31と共に回転するナット回転用工具32の回転トルクがテーパ内面38aとスパナ係合部14の先端面外周14aの係合部からダイヤルナット12に伝達されることになり、そのダイヤルナット12の回転によりカートリッジ13が軸方向に移動され、切削チップ20の切削径Dが調整されることになる。
【0031】
このように、ボーリングユニット10の位置調整後に、工具ホルダ31をボーリングアーバ2の外周に向けて所定ストローク移動させることによりテーパ孔38のテーパ内面38aがスパナ係合部14の先端面外周14aに一定の押圧力で押し付けられ、工具ホルダ31の移動停止後、その工具ホルダ31を所定角度回転させることによってダイヤルナット12を所定角度回転させることができるため、切削チップ20の切削径を自動的に調整することができる。
【0032】
ここで、テーパ孔38のテーパ角度αが20°を超えると、スパナ係合部14の先端面外周14aに対するテーパ内面38aの係合力が弱く、ナット回転用工具32の回転時に、テーパ内面38aとスパナ係合部14の先端面外周14aの接触部において滑りが生じてダイヤルナット12を確実に回転させることができず、また、10°未満であると、テーパ内面38aがスパナ係合部14の先端面外周14aに強く当接してテーパ内面38aあるいはスパナ係合部14の先端面外周14aが損傷するおそれが生じる。
【0033】
実施の形態では、テーパ孔38のテーパ角度αを10乃至20°程度としているため、ダイヤルナット12を所定角度確実に回転させることができると共に、テーパ内面38aあるいはスパナ係合部14の先端面外周14aが損傷されるのを防止することができる。
【0034】
なお、実施の形態では、ボーリングアーバ2の周りに単一のナット回転装置30を設けたものを示したが、ナット回転装置30の数はこれに限定されず、二つ以上設けるようにしてもよい。ナット回転装置30を複数設ける場合は、ボーリングアーバ2の長さ方向に工具装着部4の間隔に等しい間隔をおいて設けて、複数の工具装着部4に装着されたボーリングユニット10のダイヤルナット12を同時に回動し得るようにするのが好ましい。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、ボーリングアーバの周りにボーリングユニットのダイヤルナットを回転させるナット回転装置を設けたので、切削径の調整を自動的に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るボーリング機を概略的に示す正面図
【図2】図1の要部を拡大して示す断面図
【符号の説明】
1 主軸
2 ボーリングアーバ
4 工具装着部
10 ボーリングユニット
12 ダイヤルナット
13 カートリッジ
14 スパナ係合部
20 切削チップ
30 ナット回転装置
31 工具ホルダ
32 ナット回転用工具
33 挿入孔
37 弾性部材
38 テーパ孔

Claims (3)

  1. 軸方向に移動され、かつ軸心を中心として回転動される主軸の先端部にボーリングアーバの一端部を接続し、そのボーリングアーバの外周に設けられた工具装着部にボーリングユニットを取付け、そのボーリングユニットが回転可能に支持されたダイヤルナットと、そのダイヤルナットにねじ係合され、先端部に切削チップが設けられたカートリッジを有し、前記ダイヤルナットの回転によりカートリッジを軸方向に移動させて切削径を調整するボーリング機における切削径の調整装置において、前記ボーリングアーバの周りに、前記ダイヤルナットを回転させるナット回転装置を配置し、そのナット回転装置をボーリングアーバの外周に向けて移動可能に設けたことを特徴とするボーリング機における切削径の調整装置。
  2. 前記ナット回転装置が、ボーリングアーバの外周に向けて移動され、かつ軸心を中心として回転される工具ホルダと、その工具ホルダの先端面から軸方向に延びる挿入孔に挿入されて回り止めされ、かつ軸方向に移動自在に支持されたナット回転用工具と、そのナット回転用工具を軸方向に押圧する弾性部材とを有し、前記ナット回転用工具の先端面に前記ダイヤルナットに設けられた角形のスパナ係合部に対して係合可能なテーパ孔を設けた請求項1に記載のボーリング機における切削径の調整装置。
  3. 前記テーパ孔のテーパ角を10乃至20°とした請求項2に 記載のボーリングにおける切削径の調整装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007167993A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Mitsubishi Materials Corp 微調整式切削工具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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