JP2004098223A - シーブ部材の研削方法、及び研削装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】無段変速機のシーブ部材101を極めて高精度に研削できるようにする。しかも、シーブ部材101を1台の研削装置で研削できるようにして、設備費を安価となすと共に設備の設置スペースを小さくなす。
【解決手段】ワーク支持回転送り手段6にシーブ部材101を支持させた後、付加砥石台17を第三軸B回りへ変位させることにより、このシーブ部材101を前記ワーク支持回転送り手段6から取り外すことなく、前記シーブ部材101の回転軸部101aの外周面、及びシーブ面101bを研削させるように実施する。
【選択図】 図1
【解決手段】ワーク支持回転送り手段6にシーブ部材101を支持させた後、付加砥石台17を第三軸B回りへ変位させることにより、このシーブ部材101を前記ワーク支持回転送り手段6から取り外すことなく、前記シーブ部材101の回転軸部101aの外周面、及びシーブ面101bを研削させるように実施する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的小径の直円筒状外周面及びこれと同心の比較的大径のテーパ面をなすシーブ面を具備したシーブ部材の研削方法及びこのシーブ部材などの研削に使用される研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の無段変速機に使用される図6に示すような機構が特許文献1に開示されているのであり、その概要を説明すると、特定回転軸100に対し固定状態となされるシーブ部材101と、このシーブ部材101の回転軸部101aにこれの回転中心線102方向へのみ移動可能に装着されたシーブ部材103とを備え、一方のシーブ部材101のシーブ面である比較的大径のテーパ面101bと他方のシーブ部材103のシーブ面である比較的大径のテーパ面103aとで形成されたベルト溝104に台形断面のベルト105を掛け回し、シーブ部材103が回転中心線102方向へ移動されることによりベルト105の回転半径Rが無段階に変更される構成となされている。
【0003】
この際、回転軸部101aは回転中心線102を中心とする比較的小径の直円筒状外周面s1を有するものとなされ、またシーブ面101bは回転軸部101aと同心となされている。
上記した一方のシーブ部材101の製作においては、最終仕上げ段階で、回転軸部101aの直円筒状外周面s1とシーブ面101bとを研削するが、この研削に際して、直円筒状外周面s1とシーブ面101bとはそれぞれ別の研削装置で研削するようにしている。そして、この研削を自動的に実施させる際は研削装置間でのワークの受け渡しを行うための機構を追加的に設けるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−11099号公報(第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したシーブ部材の研削においては、1台の研削装置で直円筒状外周面s1を研削したときのシーブ部材101の回転中心と、他の1台の研削装置でシーブ面101bを研削したときのシーブ部材101の回転中心との一致性を示す同軸度が各研削装置のワーク把持手段の精度に依存して変化するため、要求精度が確保されないことが生じるのであり、また2台の研削装置が使用されるほか自動化に際して2台の研削装置間でのワーク受け渡しを行うための機構が追加的に必要となるため、広い設置スペースと多大な設備費が必要となるなどの問題がある。本発明は斯かる問題点に対処することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の研削方法では、請求項1に記載したように、ベッド上に第一軸方向へ送り移動されるテーブルと、第二軸方向へ送り移動される砥石台とを設け、前記テーブル上には比較的小径の直円筒状外周面及びこれと同心の比較的大径のテーパ面をなすシーブ面を具備したシーブ部材を第一軸方向に支持して送り回転させるワーク支持回転送り手段を設け、さらに前記砥石台上に第三軸回りへ変位される付加砥石台を設けると共にこの付加砥石台上に第四軸回りへ回転駆動される研削砥石を設けた研削装置を作成し、前記ワーク支持回転送り手段に前記シーブ部材を支持させた後、前記付加砥石台を第三軸回りへ変位させることにより、このシーブ部材を前記ワーク支持回転送り手段から取り外すことなく、前記直円筒状外周面及び前記シーブ面を研削させるように実施する。
【0007】
この発明によれば、前記回転軸部の直円筒状外周面、及び前記シーブ面の研削において、前記ワーク支持回転送り手段への前記シーブ部材の装着は1回行うだけで済むため、研削中の前記シーブ部材の回転中心が変化することはなくなって従来のように同軸度を問題とする必要はなくなるほか従来の研削装置間における前記シーブ部材の受け渡しのための機構は不要となるのである。
【0008】
この発明の実施においては、請求項2に記載したように、前記研削砥石の周面は、前記シーブ部材の前記直円筒状外周面及び前記シーブ面に関連してそれぞれ異なる傾斜角度を有する少なくとも2つのテーパ周面部を有するものとなすのがよい。これによれば、前記2つのテーパ周面部のうちの1つで前記回転軸部の直円筒状外周面を研削し、他の1つで前記シーブ面を研削するように実施することができるのであり、このような前記2つのテーパ周面部を有する研削砥石の使用による研削は単一の直円筒周面部を有する研削砥石の使用による場合と較べて、前記シーブ部材の研削に要する第三軸回りの変位角が小さくなり、1つのシーブ部材の研削所要時間を短縮させる上で寄与する。
【0009】
また本発明に係る研削装置では、請求項3に記載したように、ベッド上に第一軸方向へ送り移動されるテーブルと、第二軸方向へ送り移動される砥石台とを設け、前記テーブル上にはワークを第一軸方向に支持して送り回転させるワーク支持回転送り手段を設け、さらに前記砥石台上に第三軸回りへ変位される付加砥石台を設けると共にこの付加砥石台上に第四軸回りへ回転駆動される研削砥石を設けるほか、前記付加砥石台の第三軸回りへの変位により、前記研削砥石が、ワーク支持回転送り手段に支持された前記ワークの外周面及びこれと同心の回転半径面のうち同一でない2面のそれぞれを択一的に研削することを可能となすように姿勢変化される構成となす。
この発明は請求項1記載の発明の実施を可能となすものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る研削装置により従来のシーブ部材101と等価なシーブ部材のシーブ面を研削している状態を示す平面図であるが、この図を参照して本発明に係る研削装置について説明する。
図中、1はベッドであり、このベッド1上には、案内軌道2を介して水平左右方向である第一軸Z方向へ送り移動されるテーブル3と、別の案内軌道4を介して水平前後方向である第二軸X方向へ送り移動される砥石台5とが設けられている。
【0011】
テーブル3上にはワークwを第一軸Z方向に支持して送り回転させるワーク支持回転送り手段6が設けてあり、このワーク支持回転送り手段6は主軸台7と心押し台8とからなり、これら主軸台7及び心押し台8はテーブル3上の位置調整変更可能となされている。
【0012】
主軸台7は図示しないサーボモータ9aで第一軸Z回りへ送り回転される主軸9を備えている。この主軸9の一端には主軸センタ10が同心状且つ延長状に固定されているのであり、この主軸センタ10は先端に主軸9と同心の円錐雄面部10aを形成されて主軸9と同体状に送り回転されるものとなされている。
【0013】
心押し台は電動モータ11により第一軸Z上でこの軸方向へ出入り作動される摺動支持筒部材12と、この摺動支持筒部材12内に挿設されていてサーボモータ13により前記主軸9の送り回転と同期して第一軸Z回りへ送り回転される回転軸部材14を備え、この回転軸部材14の主軸台7側の一端に第一軸Zと同心状且つ延長状に心押し台センタ15を固定されている。この心押し台センタ15は先端に回転軸部材14と同心の円錐雄面部15aを形成されていて回転軸部材14と同体状に送り回転されるものとなされている。
【0014】
また砥石台5上にはサーボモータ16及び縦向きの第三軸Bが設けてあり、この第三軸Bの上部に上方視四角形の付加砥石台17が固定されている。そして、サーボモータ16の出力軸と第三軸Bとはウオームホイールギヤ18を介して連動連結されており、サーボモータ16が回転することで第三軸Bが送り回転され、この回転により付加砥石台17が砥石台5に対して第三軸B回りへ旋回変位されるようになされている。
【0015】
付加砥石台17上には後述のシーブ面の巾の数分の1の巾となされた研削砥石19を一端に固定され特定位置で回転されるものとなされた砥石回転軸20と、この砥石回転軸20を回転させるための電動モータ21と、この電動モータ21の回転を砥石回転軸20に伝達するためのベルト伝動装置22とを載設している。この際、研削砥石19は砥石回転軸20に直交して固定される円板体を具備していて砥石回転軸20と同心の単一の直円筒周面部を有するものとなされており、例えばビトリファイドボンドCBN砥石などが使用される。
【0016】
図中、23はワーク支持回転送り手段6に支持されたワークの被研削面を測定するための測定装置であり、24は研削砥石19の形状を整えるためのドレッサーで心押し台8の側部に固設されている。
【0017】
次に上記研削装置によりワークとしてのシーブ部材101を研削する場合の各部の作動や処理などについて図1〜図4を参照して説明する。
この際、図2はワークであるシーブ部材101の研削状況を示す平面図、図3は研削手順を示すフロー図、図4は本発明に係る研削装置によりシーブ部材101の回転軸部101aを研削している状態を示す平面図である。
シーブ部材101の研削加工に際して、シーブ部材101の回転軸部101aの両端には、予め、図2に示すように主軸センタ10の円錐雄面部10a及び心押し台センタ15の円錐雄面部15aが密状に当接される一対の円錐雌面部101c、101dを形成しておく。
【0018】
この例では研削装置の各部がコンピュータ制御装置で制御されるようになされ且つ、図3に示すステップs100からステップs106までの処理が自動的に行われるようになされている。
最初のステップs100では、ワークローディング及びチャッキングを行うのであり、これには電動モータ11を作動させて摺動支持筒部材12及び心押し台センタ15を図1中右側へ変位させ、この状態の下で、予め所定位置に用意されたシーブ部材101を図示しないロボットにより主軸センタ10と心押し台センタ15との間に位置させ、次に摺動支持筒部材12及び心押し台センタ15を電動モータ11の作動により図1中左側へ変位させ、このシーブ部材101の円錐雌面部101c、101dに主軸センタ10と心押し台センタ15の各円錐雄面部10a、15aを嵌入させ押圧させるようにする。
【0019】
次にステップs101に移行する。図2において、サーボモータ16がシーブ部材101の回転中心線102に対するシーブ面101bの傾斜角度αに応じて特定量だけ作動されるのであり、この作動に連動して第三軸Bが基準位置から特定角度だけ回動変位され、付加砥石台17や研削砥石19が第三軸Bと同体状に旋回変位される。この旋回変位により、砥石回転軸20と同心の直円筒周面部19aは仕上げ後の予定シーブ面に対し正確な平行となされる。なお、サーボモータ16が停止したときはその電気的な位置保持手段による規制作用や、ウオームホイールギヤ18の摺接面の摩擦による自己回転規制作用により、旋回変位後の付加砥石台17の位置が保持される。
【0020】
この後、ステップs102に移行し、テーブル3の第一軸Z方向の位置と、砥石台5の第二軸X方向の位置とが同時に制御され、研削砥石19はシーブ面101bを適当な研削代で正確に研削するものとなる。この際、シーブ面101bの研削は研削砥石19が適当な研削代でシーブ面101bの半径方向箇所に沿って連続的に移動されるように行われるコンタリング研削であっても、或いはこれに代えて、研削砥石19が適当な研削代での多数回のプランジ研削によりシーブ面101bの全面を研削した後にトラバース研削を行うようになされるマルチプランジトラバース研削であってもよい。
【0021】
シーブ面101bが予定寸法まで研削されたとき、測定装置23がシーブ面101bの研削終了を把握し、次のステップs103に移行させる。
ここでは、砥石台5が第二軸X方向の後退側へ比較的速く移動され、次にサーボモータ16が作動して、第三軸Bのほか付加砥石台17及び研削砥石19などがステップs102における位置から特定角度θ1だけ旋回変位され、この旋回変位後の位置が先と同様に保持される。この状態では回転軸部101aの直円筒状外周面s1と研削砥石19の直円筒周面部19aとが平行状態となる。
ここに、上記特定角度θ1は次の(1)式で算出される。
即ち、 θ1=90−α ...(1)式
ここに、αはシーブ面101bの傾斜角度である。
【0022】
次のステップs104では、砥石台5が比較的速く回転軸部101a側へ移動されるのであり、この後、テーブル3の第一軸Z方向の位置と、砥石台5の第二軸X方向の位置とが制御されることにより、研削砥石19は図4に示す姿勢となって回転軸部101bの直円筒状外周面s1の全てを適当な研削代で正確に研削するものとなる。この例に於いて、研削砥石は単一の直円筒周面を有する薄型の平砥石を使用しているのでシーブ面を挟んで両側にある外周面s1を周囲の干渉をあまり考慮せず容易に行うことができる。この際、回転軸部101bの研削はコンタリング研削であっても或いはマルチプランジトラバース研削であってもよい。
回転軸部101bの外周面s1が予定寸法まで研削されたとき、測定装置23が回転軸部101bの研削終了を把握し、次のステップs105に移行させる。
【0023】
ステップs105ではステップs100における処理の逆の処理が実行されるのであって、即ち、研削済みのシーブ部材101が主軸センタ10及び心押し台センタ15から解放されるアンチャッキングが行われ、続いてそのシーブ部材101が図示しないロボットにより所定位置まで取り出されるアンローディングが行われる。
【0024】
この後、ステップs106に移行し、研削済みのシーブ部材101は適宜な搬送装置により次工程へと搬送される。
以後は次の未研削のシーブ部材101について、上記した一連の処理が自動的に繰り返される。
【0025】
上記した手順において、各ステップの各部の作動開始や作動停止などの指令は手動により行ってもよい。またステップs100やステップs106でのシーブ部材101のローディングやチャッキング、及び、アンチャッキングやアンローディングは手作業により行うこともできる。また上記の手順ではシーブ面101bを回転軸部101aよりも先に研削したが、この逆を行っても差し支えないし、シーブ部材101がローディングされる毎にこの手順を交互に行ってもよい。
【0026】
次に上記した研削装置の研削砥石19を変形した場合のシーブ部材101の研削例について説明する。
図5はこの研削例に関する説明図であり、この図に示すように研削砥石19の周面はシーブ部材101のシーブ面101bと、回転軸部101aの直円筒外周面s1とに関連してそれぞれ異なる傾斜角度β1、β2を有する少なくとも2つのテーパ周面部s2、s3を有するものとなす。
ここに、β1は研削砥石19の回転半径面に対する一方のテーパ周面部s2の傾斜角度であり、β2は研削砥石19の回転半径面に対する他方のテーパ周面部s3の傾斜角度である。
そして、シーブ面101bの研削は一方のテーパ周面部s2で行い、回転軸部101aの研削は他方のテーパ周面部s3で行うように実施する。
【0027】
この例ではシーブ面101bを先に研削し、次に回転軸部101aの直円筒状外周面s1を研削するように作動し、前記一方のテーパ周面部s2によるシーブ面101bの研削が終了した後に、第三軸Bが特定角度θ2だけ旋回されるのであり、これにより前記他方のテーパ周面部s3は回転軸部101aと同心の直円筒状外周面s1に平行となされる。
【0028】
この際の上記特定角度θ2は次の(2)式で算出される。
即ち、 θ2=90−α−β3 ・・・(2)式
ここに、β3は180度から傾斜角度β1及び傾斜角度β2を減じた角度である。
【0029】
従って、特定角度θ2は先の研削例の特定角度θ1よりもβ3だけ小さいものとなるのであり、従ってこの場合の研削例では、シーブ面101bの研削と回転軸部101aの直円筒状外周面s1の研削との間における一方の研削から他方の研削への移行が研削砥石19の2つのテーパ周面部s2、s3の傾斜角β1、β2に関連して迅速に行われるものとなり、能率的な研削が実施されるようになる。
この例においてもシーブ面101bの研削と回転軸部101aの研削とは何れが先であってもよいのであり、その効用に差異はない。
【0030】
上記した説明では本発明に係る研削装置により加工されるワークをシーブ部材101となしたが、これに限定するものではなく、回転軸部101aの直円筒状外周面s1、回転軸部101aと同心のテーパ面、回転軸部101aと同心の回転半径面のうち同一でない2面を有するようなワークであれば上記シーブ部材101を研削する場合に準じて研削することができるのである。
【0031】
【発明の効果】
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1に記載したものによれば、シーブ部材101における回転軸部101aの直円筒状外周面s1、及びシーブ面101bの研削において、ワーク支持回転送り手段6へのシーブ部材101の装着は1回行うだけで済むため、従来における2台の研削装置間でのシーブ部材101の回転中心についての同軸度は問題とならず、極めて高精度な研削が行えるようになるのであり、また従来における2台の研削装置間におけるシーブ部材101の受け渡しのための機構は不要となって、設備費が安価になると共に設備の設置スペースも少なくて済むようになるのである。
【0032】
請求項2に記載したものによれば、2つのテーパ周面部s2、s3のうちの1つで回転軸部101aの外周面s1を研削し、他の1つでシーブ面101bを研削するように実施することができるのであり、このように2つのテーパ周面部s2、s3を使用することにより、シーブ部材101の直円筒状外周面s1とシーブ面101bとの研削に要する第三軸B回りの変位角を小さくなすことができて、シーブ部材101の研削所要時間を短縮させることができるのである。
【0033】
請求項3に記載したものによれば、請求項1記載の発明の実施を可能となすものであり、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。また請求項1記載の発明はシーブ部材101の研削に限定したが、この発明ではワークはシーブ部材101に限るものではなく、回転軸部の直円筒状外周面、テーパ面及び半径面のうち同一面でない2つの面を具備した種々のワークについて既述したシーブ部材101に準じた効果が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研削装置によりシーブ部材のシーブ面を研削している状態を示す平面図である。
【図2】前記シーブ部材の研削状況を示す平面図である。
【図3】前記シーブ部材の研削手順を示すフロー図である。
【図4】本発明に係る研削装置によりシーブ部材の回転軸部を研削している状態を示す平面図である。。
【図5】前記シーブ部材の研削に関する説明図である。
【図6】無段変速機の一部の機構を示す図である。
【符号の説明】
1 ベッド
3 テーブル
5 砥石台
6 ワーク支持回転送り手段
17 付加砥石台
19 研削砥石
20 砥石回転軸(第四軸)
101a 回転軸部
101b シーブ面
101 シーブ部材
B 第三軸
X 第二軸
Z 第一軸
s1 直円筒状外周面
s2 テーパ周面部
s3 テーパ周面部
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的小径の直円筒状外周面及びこれと同心の比較的大径のテーパ面をなすシーブ面を具備したシーブ部材の研削方法及びこのシーブ部材などの研削に使用される研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の無段変速機に使用される図6に示すような機構が特許文献1に開示されているのであり、その概要を説明すると、特定回転軸100に対し固定状態となされるシーブ部材101と、このシーブ部材101の回転軸部101aにこれの回転中心線102方向へのみ移動可能に装着されたシーブ部材103とを備え、一方のシーブ部材101のシーブ面である比較的大径のテーパ面101bと他方のシーブ部材103のシーブ面である比較的大径のテーパ面103aとで形成されたベルト溝104に台形断面のベルト105を掛け回し、シーブ部材103が回転中心線102方向へ移動されることによりベルト105の回転半径Rが無段階に変更される構成となされている。
【0003】
この際、回転軸部101aは回転中心線102を中心とする比較的小径の直円筒状外周面s1を有するものとなされ、またシーブ面101bは回転軸部101aと同心となされている。
上記した一方のシーブ部材101の製作においては、最終仕上げ段階で、回転軸部101aの直円筒状外周面s1とシーブ面101bとを研削するが、この研削に際して、直円筒状外周面s1とシーブ面101bとはそれぞれ別の研削装置で研削するようにしている。そして、この研削を自動的に実施させる際は研削装置間でのワークの受け渡しを行うための機構を追加的に設けるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−11099号公報(第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したシーブ部材の研削においては、1台の研削装置で直円筒状外周面s1を研削したときのシーブ部材101の回転中心と、他の1台の研削装置でシーブ面101bを研削したときのシーブ部材101の回転中心との一致性を示す同軸度が各研削装置のワーク把持手段の精度に依存して変化するため、要求精度が確保されないことが生じるのであり、また2台の研削装置が使用されるほか自動化に際して2台の研削装置間でのワーク受け渡しを行うための機構が追加的に必要となるため、広い設置スペースと多大な設備費が必要となるなどの問題がある。本発明は斯かる問題点に対処することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の研削方法では、請求項1に記載したように、ベッド上に第一軸方向へ送り移動されるテーブルと、第二軸方向へ送り移動される砥石台とを設け、前記テーブル上には比較的小径の直円筒状外周面及びこれと同心の比較的大径のテーパ面をなすシーブ面を具備したシーブ部材を第一軸方向に支持して送り回転させるワーク支持回転送り手段を設け、さらに前記砥石台上に第三軸回りへ変位される付加砥石台を設けると共にこの付加砥石台上に第四軸回りへ回転駆動される研削砥石を設けた研削装置を作成し、前記ワーク支持回転送り手段に前記シーブ部材を支持させた後、前記付加砥石台を第三軸回りへ変位させることにより、このシーブ部材を前記ワーク支持回転送り手段から取り外すことなく、前記直円筒状外周面及び前記シーブ面を研削させるように実施する。
【0007】
この発明によれば、前記回転軸部の直円筒状外周面、及び前記シーブ面の研削において、前記ワーク支持回転送り手段への前記シーブ部材の装着は1回行うだけで済むため、研削中の前記シーブ部材の回転中心が変化することはなくなって従来のように同軸度を問題とする必要はなくなるほか従来の研削装置間における前記シーブ部材の受け渡しのための機構は不要となるのである。
【0008】
この発明の実施においては、請求項2に記載したように、前記研削砥石の周面は、前記シーブ部材の前記直円筒状外周面及び前記シーブ面に関連してそれぞれ異なる傾斜角度を有する少なくとも2つのテーパ周面部を有するものとなすのがよい。これによれば、前記2つのテーパ周面部のうちの1つで前記回転軸部の直円筒状外周面を研削し、他の1つで前記シーブ面を研削するように実施することができるのであり、このような前記2つのテーパ周面部を有する研削砥石の使用による研削は単一の直円筒周面部を有する研削砥石の使用による場合と較べて、前記シーブ部材の研削に要する第三軸回りの変位角が小さくなり、1つのシーブ部材の研削所要時間を短縮させる上で寄与する。
【0009】
また本発明に係る研削装置では、請求項3に記載したように、ベッド上に第一軸方向へ送り移動されるテーブルと、第二軸方向へ送り移動される砥石台とを設け、前記テーブル上にはワークを第一軸方向に支持して送り回転させるワーク支持回転送り手段を設け、さらに前記砥石台上に第三軸回りへ変位される付加砥石台を設けると共にこの付加砥石台上に第四軸回りへ回転駆動される研削砥石を設けるほか、前記付加砥石台の第三軸回りへの変位により、前記研削砥石が、ワーク支持回転送り手段に支持された前記ワークの外周面及びこれと同心の回転半径面のうち同一でない2面のそれぞれを択一的に研削することを可能となすように姿勢変化される構成となす。
この発明は請求項1記載の発明の実施を可能となすものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る研削装置により従来のシーブ部材101と等価なシーブ部材のシーブ面を研削している状態を示す平面図であるが、この図を参照して本発明に係る研削装置について説明する。
図中、1はベッドであり、このベッド1上には、案内軌道2を介して水平左右方向である第一軸Z方向へ送り移動されるテーブル3と、別の案内軌道4を介して水平前後方向である第二軸X方向へ送り移動される砥石台5とが設けられている。
【0011】
テーブル3上にはワークwを第一軸Z方向に支持して送り回転させるワーク支持回転送り手段6が設けてあり、このワーク支持回転送り手段6は主軸台7と心押し台8とからなり、これら主軸台7及び心押し台8はテーブル3上の位置調整変更可能となされている。
【0012】
主軸台7は図示しないサーボモータ9aで第一軸Z回りへ送り回転される主軸9を備えている。この主軸9の一端には主軸センタ10が同心状且つ延長状に固定されているのであり、この主軸センタ10は先端に主軸9と同心の円錐雄面部10aを形成されて主軸9と同体状に送り回転されるものとなされている。
【0013】
心押し台は電動モータ11により第一軸Z上でこの軸方向へ出入り作動される摺動支持筒部材12と、この摺動支持筒部材12内に挿設されていてサーボモータ13により前記主軸9の送り回転と同期して第一軸Z回りへ送り回転される回転軸部材14を備え、この回転軸部材14の主軸台7側の一端に第一軸Zと同心状且つ延長状に心押し台センタ15を固定されている。この心押し台センタ15は先端に回転軸部材14と同心の円錐雄面部15aを形成されていて回転軸部材14と同体状に送り回転されるものとなされている。
【0014】
また砥石台5上にはサーボモータ16及び縦向きの第三軸Bが設けてあり、この第三軸Bの上部に上方視四角形の付加砥石台17が固定されている。そして、サーボモータ16の出力軸と第三軸Bとはウオームホイールギヤ18を介して連動連結されており、サーボモータ16が回転することで第三軸Bが送り回転され、この回転により付加砥石台17が砥石台5に対して第三軸B回りへ旋回変位されるようになされている。
【0015】
付加砥石台17上には後述のシーブ面の巾の数分の1の巾となされた研削砥石19を一端に固定され特定位置で回転されるものとなされた砥石回転軸20と、この砥石回転軸20を回転させるための電動モータ21と、この電動モータ21の回転を砥石回転軸20に伝達するためのベルト伝動装置22とを載設している。この際、研削砥石19は砥石回転軸20に直交して固定される円板体を具備していて砥石回転軸20と同心の単一の直円筒周面部を有するものとなされており、例えばビトリファイドボンドCBN砥石などが使用される。
【0016】
図中、23はワーク支持回転送り手段6に支持されたワークの被研削面を測定するための測定装置であり、24は研削砥石19の形状を整えるためのドレッサーで心押し台8の側部に固設されている。
【0017】
次に上記研削装置によりワークとしてのシーブ部材101を研削する場合の各部の作動や処理などについて図1〜図4を参照して説明する。
この際、図2はワークであるシーブ部材101の研削状況を示す平面図、図3は研削手順を示すフロー図、図4は本発明に係る研削装置によりシーブ部材101の回転軸部101aを研削している状態を示す平面図である。
シーブ部材101の研削加工に際して、シーブ部材101の回転軸部101aの両端には、予め、図2に示すように主軸センタ10の円錐雄面部10a及び心押し台センタ15の円錐雄面部15aが密状に当接される一対の円錐雌面部101c、101dを形成しておく。
【0018】
この例では研削装置の各部がコンピュータ制御装置で制御されるようになされ且つ、図3に示すステップs100からステップs106までの処理が自動的に行われるようになされている。
最初のステップs100では、ワークローディング及びチャッキングを行うのであり、これには電動モータ11を作動させて摺動支持筒部材12及び心押し台センタ15を図1中右側へ変位させ、この状態の下で、予め所定位置に用意されたシーブ部材101を図示しないロボットにより主軸センタ10と心押し台センタ15との間に位置させ、次に摺動支持筒部材12及び心押し台センタ15を電動モータ11の作動により図1中左側へ変位させ、このシーブ部材101の円錐雌面部101c、101dに主軸センタ10と心押し台センタ15の各円錐雄面部10a、15aを嵌入させ押圧させるようにする。
【0019】
次にステップs101に移行する。図2において、サーボモータ16がシーブ部材101の回転中心線102に対するシーブ面101bの傾斜角度αに応じて特定量だけ作動されるのであり、この作動に連動して第三軸Bが基準位置から特定角度だけ回動変位され、付加砥石台17や研削砥石19が第三軸Bと同体状に旋回変位される。この旋回変位により、砥石回転軸20と同心の直円筒周面部19aは仕上げ後の予定シーブ面に対し正確な平行となされる。なお、サーボモータ16が停止したときはその電気的な位置保持手段による規制作用や、ウオームホイールギヤ18の摺接面の摩擦による自己回転規制作用により、旋回変位後の付加砥石台17の位置が保持される。
【0020】
この後、ステップs102に移行し、テーブル3の第一軸Z方向の位置と、砥石台5の第二軸X方向の位置とが同時に制御され、研削砥石19はシーブ面101bを適当な研削代で正確に研削するものとなる。この際、シーブ面101bの研削は研削砥石19が適当な研削代でシーブ面101bの半径方向箇所に沿って連続的に移動されるように行われるコンタリング研削であっても、或いはこれに代えて、研削砥石19が適当な研削代での多数回のプランジ研削によりシーブ面101bの全面を研削した後にトラバース研削を行うようになされるマルチプランジトラバース研削であってもよい。
【0021】
シーブ面101bが予定寸法まで研削されたとき、測定装置23がシーブ面101bの研削終了を把握し、次のステップs103に移行させる。
ここでは、砥石台5が第二軸X方向の後退側へ比較的速く移動され、次にサーボモータ16が作動して、第三軸Bのほか付加砥石台17及び研削砥石19などがステップs102における位置から特定角度θ1だけ旋回変位され、この旋回変位後の位置が先と同様に保持される。この状態では回転軸部101aの直円筒状外周面s1と研削砥石19の直円筒周面部19aとが平行状態となる。
ここに、上記特定角度θ1は次の(1)式で算出される。
即ち、 θ1=90−α ...(1)式
ここに、αはシーブ面101bの傾斜角度である。
【0022】
次のステップs104では、砥石台5が比較的速く回転軸部101a側へ移動されるのであり、この後、テーブル3の第一軸Z方向の位置と、砥石台5の第二軸X方向の位置とが制御されることにより、研削砥石19は図4に示す姿勢となって回転軸部101bの直円筒状外周面s1の全てを適当な研削代で正確に研削するものとなる。この例に於いて、研削砥石は単一の直円筒周面を有する薄型の平砥石を使用しているのでシーブ面を挟んで両側にある外周面s1を周囲の干渉をあまり考慮せず容易に行うことができる。この際、回転軸部101bの研削はコンタリング研削であっても或いはマルチプランジトラバース研削であってもよい。
回転軸部101bの外周面s1が予定寸法まで研削されたとき、測定装置23が回転軸部101bの研削終了を把握し、次のステップs105に移行させる。
【0023】
ステップs105ではステップs100における処理の逆の処理が実行されるのであって、即ち、研削済みのシーブ部材101が主軸センタ10及び心押し台センタ15から解放されるアンチャッキングが行われ、続いてそのシーブ部材101が図示しないロボットにより所定位置まで取り出されるアンローディングが行われる。
【0024】
この後、ステップs106に移行し、研削済みのシーブ部材101は適宜な搬送装置により次工程へと搬送される。
以後は次の未研削のシーブ部材101について、上記した一連の処理が自動的に繰り返される。
【0025】
上記した手順において、各ステップの各部の作動開始や作動停止などの指令は手動により行ってもよい。またステップs100やステップs106でのシーブ部材101のローディングやチャッキング、及び、アンチャッキングやアンローディングは手作業により行うこともできる。また上記の手順ではシーブ面101bを回転軸部101aよりも先に研削したが、この逆を行っても差し支えないし、シーブ部材101がローディングされる毎にこの手順を交互に行ってもよい。
【0026】
次に上記した研削装置の研削砥石19を変形した場合のシーブ部材101の研削例について説明する。
図5はこの研削例に関する説明図であり、この図に示すように研削砥石19の周面はシーブ部材101のシーブ面101bと、回転軸部101aの直円筒外周面s1とに関連してそれぞれ異なる傾斜角度β1、β2を有する少なくとも2つのテーパ周面部s2、s3を有するものとなす。
ここに、β1は研削砥石19の回転半径面に対する一方のテーパ周面部s2の傾斜角度であり、β2は研削砥石19の回転半径面に対する他方のテーパ周面部s3の傾斜角度である。
そして、シーブ面101bの研削は一方のテーパ周面部s2で行い、回転軸部101aの研削は他方のテーパ周面部s3で行うように実施する。
【0027】
この例ではシーブ面101bを先に研削し、次に回転軸部101aの直円筒状外周面s1を研削するように作動し、前記一方のテーパ周面部s2によるシーブ面101bの研削が終了した後に、第三軸Bが特定角度θ2だけ旋回されるのであり、これにより前記他方のテーパ周面部s3は回転軸部101aと同心の直円筒状外周面s1に平行となされる。
【0028】
この際の上記特定角度θ2は次の(2)式で算出される。
即ち、 θ2=90−α−β3 ・・・(2)式
ここに、β3は180度から傾斜角度β1及び傾斜角度β2を減じた角度である。
【0029】
従って、特定角度θ2は先の研削例の特定角度θ1よりもβ3だけ小さいものとなるのであり、従ってこの場合の研削例では、シーブ面101bの研削と回転軸部101aの直円筒状外周面s1の研削との間における一方の研削から他方の研削への移行が研削砥石19の2つのテーパ周面部s2、s3の傾斜角β1、β2に関連して迅速に行われるものとなり、能率的な研削が実施されるようになる。
この例においてもシーブ面101bの研削と回転軸部101aの研削とは何れが先であってもよいのであり、その効用に差異はない。
【0030】
上記した説明では本発明に係る研削装置により加工されるワークをシーブ部材101となしたが、これに限定するものではなく、回転軸部101aの直円筒状外周面s1、回転軸部101aと同心のテーパ面、回転軸部101aと同心の回転半径面のうち同一でない2面を有するようなワークであれば上記シーブ部材101を研削する場合に準じて研削することができるのである。
【0031】
【発明の効果】
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1に記載したものによれば、シーブ部材101における回転軸部101aの直円筒状外周面s1、及びシーブ面101bの研削において、ワーク支持回転送り手段6へのシーブ部材101の装着は1回行うだけで済むため、従来における2台の研削装置間でのシーブ部材101の回転中心についての同軸度は問題とならず、極めて高精度な研削が行えるようになるのであり、また従来における2台の研削装置間におけるシーブ部材101の受け渡しのための機構は不要となって、設備費が安価になると共に設備の設置スペースも少なくて済むようになるのである。
【0032】
請求項2に記載したものによれば、2つのテーパ周面部s2、s3のうちの1つで回転軸部101aの外周面s1を研削し、他の1つでシーブ面101bを研削するように実施することができるのであり、このように2つのテーパ周面部s2、s3を使用することにより、シーブ部材101の直円筒状外周面s1とシーブ面101bとの研削に要する第三軸B回りの変位角を小さくなすことができて、シーブ部材101の研削所要時間を短縮させることができるのである。
【0033】
請求項3に記載したものによれば、請求項1記載の発明の実施を可能となすものであり、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。また請求項1記載の発明はシーブ部材101の研削に限定したが、この発明ではワークはシーブ部材101に限るものではなく、回転軸部の直円筒状外周面、テーパ面及び半径面のうち同一面でない2つの面を具備した種々のワークについて既述したシーブ部材101に準じた効果が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研削装置によりシーブ部材のシーブ面を研削している状態を示す平面図である。
【図2】前記シーブ部材の研削状況を示す平面図である。
【図3】前記シーブ部材の研削手順を示すフロー図である。
【図4】本発明に係る研削装置によりシーブ部材の回転軸部を研削している状態を示す平面図である。。
【図5】前記シーブ部材の研削に関する説明図である。
【図6】無段変速機の一部の機構を示す図である。
【符号の説明】
1 ベッド
3 テーブル
5 砥石台
6 ワーク支持回転送り手段
17 付加砥石台
19 研削砥石
20 砥石回転軸(第四軸)
101a 回転軸部
101b シーブ面
101 シーブ部材
B 第三軸
X 第二軸
Z 第一軸
s1 直円筒状外周面
s2 テーパ周面部
s3 テーパ周面部
Claims (3)
- ベッド上に第一軸方向へ送り移動されるテーブルと、第二軸方向へ送り移動される砥石台とを設け、前記テーブル上には比較的小径の直円筒状外周面及びこれと同心の比較的大径のテーパ面をなすシーブ面を具備したシーブ部材を第一軸方向に支持して送り回転させるワーク支持回転送り手段を設け、さらに前記砥石台上に第三軸回りへ変位される付加砥石台を設けると共にこの付加砥石台上に第四軸回りへ回転駆動される研削砥石を設けた研削装置を作成し、前記ワーク支持回転送り手段に前記シーブ部材を支持させた後、前記付加砥石台を第三軸回りへ変位させることにより、このシーブ部材を前記ワーク支持回転送り手段から取り外すことなく、前記直円筒状外周面及び前記シーブ面を研削させるように実施することを特徴とするシーブ部材の研削方法。
- 前記研削砥石の周面が、前記シーブ部材の前記直円筒状外周面及び前記シーブ面に関連してそれぞれ異なる傾斜角度を有する少なくとも2つのテーパ周面部を有するものとなしてあることを特徴とする請求項1記載のシーブ部材の研削方法。
- ベッド上に第一軸方向へ送り移動されるテーブルと、第二軸方向へ送り移動される砥石台とを設け、前記テーブル上にはワークを第一軸方向に支持して送り回転させるワーク支持回転送り手段を設け、さらに前記砥石台上に第三軸回りへ変位される付加砥石台を設けると共にこの付加砥石台上に第四軸回りへ回転駆動される研削砥石を設けるほか、前記付加砥石台の第三軸回りへの変位により、前記研削砥石が、ワーク支持回転送り手段に支持された前記ワークの外周面及びこれと同心の回転半径面のうち同一でない2面のそれぞれを択一的に研削することを可能となすように姿勢変化される構成としたことを特徴とする研削装置。
Priority Applications (1)
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JP2002263855A JP2004098223A (ja) | 2002-09-10 | 2002-09-10 | シーブ部材の研削方法、及び研削装置 |
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Cited By (1)
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JP2007015091A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Ntn Corp | 軸状ワークの研磨装置と研磨方法 |
-
2002
- 2002-09-10 JP JP2002263855A patent/JP2004098223A/ja active Pending
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