JP2004097324A - ハンガー - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成でハンガー本体に簡便にフックを取り付けることができるハンガーを提供する。
【解決手段】フック2がその下端部に装着された筒状アダプター3を介してハンガー本体4の中央部に設けられた取付孔40に回動可能に取り付けられる。筒状アダプター3は、径方向外方に突出する係止突出部34を有し、かつ、弾性的に縮径可能に構成される。この筒状アダプター3がハンガー本体4の取付孔40に挿入され、係止突出部34が取付孔40の下端開口縁部に係止される。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、衣服などを掛け吊すハンガーに関し、特にハンガー本体に対して回動可能なフックを有するハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のハンガーとしては、例えば衣服の両肩部に沿うように形成された合成樹脂製のハンガー本体と、このハンガー本体の中央部に上方突出状に設けられた金属製のフックとを備え、このフックが上記ハンガー本体に対して縦軸周りに回動可能でかつ上下方向には移動不能な状態で取り付けられているものが知られている。
【0003】
このようなハンガーにおいては、例えば下端部に径方向外方に膨出する膨出部が設けられたフックの該膨出部をハンガー本体を構成する合成樹脂が硬化する前に該ハンガー本体の中央部に圧入し、かつこの圧入したフックをハンガー本体に対して回転させてフック膨出部の回動軌道を確保して、フックをハンガー本体に取り付けるものがある。
【0004】
また、フックの下端部に径方向外方に膨出する膨出部が設けられ、予め加熱したフックの下端部を合成樹脂からなるハンガー本体の中央部に押し付けて回転させ、このフックの熱によりハンガー本体を軟化させてフックの膨出部をハンガー本体に回動可能に埋め込むようなものもある(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭50−44050号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のようなハンガーにおいては、フックをハンガー本体に取り付けるに当たって、いずれもハンガー本体あるいはフックを加熱する等の熱処理を施さなければならず、その作業が面倒で、簡易かつ迅速に行うことができないという難点があった。
【0007】
しかも、いずれのハンガーにおいても、フックをハンガー本体に取り付けるに当たって、ハンガー本体を構成する合成樹脂が硬化する前にフックをハンガー本体に対して回転させてフックの膨出部が回動するための軌道を確保しなければならず、その回転させるタイミングや回転速さ等の設定が困難で、ハンガー本体の割れ等の損傷やフックの回動不良などの不都合の原因となる。
【0008】
本発明は、上記のような従来の技術背景を鑑みてなされたものであり、簡単な構成でハンガー本体に簡便にフックを取り付けることができるハンガーを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明に係るハンガーは、フックがその下端部に装着された筒状アダプターを介してハンガー本体の中央部に設けられた取付孔に回動可能に取り付けられるハンガーであって、上記筒状アダプターは、径方向外方に突出する係止突出部を有し、かつ、弾性的に縮径可能に構成され、この筒状アダプターが上記ハンガー本体の取付孔に挿入され、上記係止突出部が上記取付孔の下端開口縁部に係止されるものである。
【0010】
上記構成によれば、フックをハンガー本体に取り付けるに当たって、フック下端部に筒状アダプターが装着され、この筒状アダプターを介してフックがハンガー本体に取り付けられるので、取り付けに際してフックとハンガー本体のいずれか一方に熱処理を施して両者を取り付ける必要が無く、比較的簡便な作業で両者を取り付けることができる。すなわち、筒状アダプターが弾性的に縮径可能に構成されているので、フックをその筒状アダプターが装着された下端部側からハンガー本体の取付孔に差し込めば、筒状アダプターが弾性的に縮径して係止突出部を含めた筒状アダプターをハンガー本体の取付孔に挿入することができる。そして、この筒状アダプターの上記係止突出部が、ハンガー本体の取付孔の下端開口部から突出することにより、上記筒状アダプターは、弾性回復し、この弾性回復に伴って係止突出部がこの取付孔の下端開口縁部に係止されて、フックは、ハンガー本体に対して、その上方抜脱が防止された状態で取り付けられる。
【0011】
この発明において、上記筒状アダプターは、その下端部に軸方向に沿う複数個の下側切欠き部が設けられ、これらの下側切欠き部間が、筒状アダプターの径方向内方に弾性的に傾倒し、かつ上記係止突出部を有する弾性係止部として構成されるのが好ましい。上記のように構成すれば、筒状アダプターの下側切欠き部間に構成された弾性係止部が筒状アダプターの径方向内方に弾性的に傾倒するように構成されているので、筒状アダプターを確実に径方向に弾性的に縮径し得るように構成することができ、この弾性係止部に設けられた係止突出部をハンガー本体の取付孔に挿入して、上記取付孔下端開口縁部に係止させることができる。
【0012】
上記筒状アダプターは、その素材を特に限定するものではないが、軟質合成樹脂から形成されるのが好ましい。すなわち、筒状アダプターを軟質合成樹脂から形成した場合には、容易に弾性変形することから、フックのハンガー本体に対する取り付けが一層容易になる。
【0013】
この発明において、上記フックは、その下端部に係合部が設けられている一方、上記筒状アダプターはその内周面に被係合部が設けられ、該係合部及び被係合部の係合により筒状アダプターがフックに装着されているのが好ましい。上記のように構成すれば、フックの下端部を筒状アダプターの上端側から差し込むだけで、それぞれに形成された係合部と被係合部とを係合させることができ、接着等による場合と比べ、簡易かつ迅速に筒状アダプターをフックに装着することができる。
【0014】
上記のように、係合部と被係合部とを係合させてフックに筒状アダプターが装着される場合には、上記筒状アダプターは、その上端部に軸方向に沿う上側切欠き部が設けられ、該上側切欠き部により筒状アダプターが径方向に拡開させて上記フックの下端部が筒状アダプターに挿入され、上記係合部と被係合部とが係合されるのが好ましい。このように構成すれば、上側切欠き部により筒状アダプターがその上部において径方向に拡開され易くなり、より一層容易に筒状アダプターをフック下端部に装着することができる。なお、上側切欠き部により筒状アダプターの径方向への拡開が容易となることからフックと筒状アダプターとの装着力の低下が懸念されるところであるが、この上側切欠き部を含めて上記ハンガー本体の取付孔に収納されるので、筒状アダプターの拡開が取付孔により規制され、このためフックと筒状アダプターが離脱するような事態も回避される。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明に係るハンガーを図面に示された一実施形態に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るハンガーを分解した状態で示す一部断面正面図である。図2は、同ハンガーを示す一部断面正面図である。図3は、同ハンガーを示す一部断面側面図である。図5は、同ハンガーの概要を示す斜視図である。
【0016】
本実施形態のハンガー1は、図1及び図5に明示するように、鈎状に屈曲形成されたフック2と、このフック2下端部に装着された筒状アダプター3と、上記フック2により図示しない支持棒等に掛け吊されるハンガー本体4とを主用構成部材としてなる。
【0017】
上記フック2は、図1ないし図3に示すように、断面円形のアルミニウム、鉄、ステンレス鋼等の金属製棒体を円弧状に屈曲して、上述のように鈎状に形成され、図示しない支持棒等に引っ掛けられるものとなされている。このフック2に用いられる金属製棒は、その外径が比較的太く、すなわち一定の剛性を有するものが好適に採用される。
【0018】
フック2は、その下端部に、外方に膨出する1個ないし複数個(本実施形態では3個)の膨出部20が設けられている。この膨出部20は、筒状アダプター3の後述する係合孔35や係合溝36に係合されるものであり、それぞれ円環状に形成され、これらがフック2の軸方向に沿って複数個並設されている。すなわち、これらの膨出部20が、本願発明の請求項にいう係合部に相当する。これらの膨出部20は、それぞれ、軸方向下方に向うにつれ縮径して形成され、その下端面が上記フック2を筒状アダプター3に挿入する際の傾斜誘導面20aとして機能する。
【0019】
なお、この膨出部20は、本実施形態では、リング状に形成したものを用いているが、これに限らず、例えば螺旋状に形成したものを用いても良い。ただ、フック2の回動による抜脱を防止する観点から、膨出部20はリング状に形成したものを用いるのが好ましい。また、フック2の断面形状は、特に限定するものではなく、円形の他、四角形、六角形等の多角形や楕円形などの公知の形状が適宜採用される。さらに、フック2は、その材質や外径等を特に限定するものではないが、上記したように比較的太い線形金属棒からなるフックが好適に用いられる。
【0020】
一方、筒状アダプター3は、図2ないし図4に示すように、ポリエチレン、ポリプロピレン、EVA樹脂(エチレン−酢酸ビニル樹脂)等の軟質合成樹脂から一体形成され、上下端部において開口部する略円筒状に形成されている。この筒状アダプター3は、その内径が上記フック2に対応して形成されている一方、その外径がハンガー本体4の後述する取付孔40に対応して形成されている。また、筒状アダプター3は、軸方向中間部やや下寄りに隔壁3aを有し、この隔壁3a上方に後述するようにフック2下端部が挿入されるものとなされている。
【0021】
筒状アダプター3は、上端縁における所定箇所から所定長さに亘って軸方向に沿って切り込まれた複数個の上側切欠き部30と、下端縁における所定箇所から所定長さに亘って軸方向に沿って切り込まれた複数個の下側切欠き部31とを有し、これらの下側切欠き部31間に弾性係止部32が構成されている。
【0022】
この筒状アダプター3について、具体的に説明すると、図1ないし図4に示すように、上端縁に径方向外方に突出する上端フランジ部33が設けられ、筒状アダプター3の上端縁における対称2箇所からその幅を略一定させて細長く切り込まれ、その下端底縁部が上記隔壁3aに略対位するように上側切欠き部30(本実施形態では2個)が設けられると共に、筒状アダプター3の下端縁における対称2箇所から軸方向に沿って三角形状に切り込まれ、その上端底縁部が上記隔壁3aに略対位するように下側切欠き部31(本実施形態では2個)が設けられている。これらの下側切欠き部31と上側切欠き部30との位置関係は、円筒状のアダプター3の周方向における異なる位置、本実施形態では対称状に形成された各々の切欠き部を結ぶ線が直交するように配置されている。このように、筒状アダプター3の周方向における異なる位置に各切欠き部30,31を形成することにより、これらの切欠き部30,31間に生じうる亀裂や割れの発生を防止して筒状アダプター3の強度が向上される。
【0023】
なお、上記下側切欠き部31または上側切欠き部30は、後述するように筒状アダプター3の上部または下部を弾性的に拡縮変形させるために設けるためのものであり、その形状は、特に限定されるものではなく、上記拡縮変形のし易さや筒状アダプター3の強度等を勘案して、例えばU字状、円弧状、台形状等適宜公知の形状が採用される。また、これらの下側切欠き部31及び上側切欠き部30の個数も特に限定されるものではなく、上記と同様に、拡縮変形のし易さや筒状アダプター3の強度等を考慮して適宜設定される。
【0024】
筒状アダプター3の下部は、下側切欠き部31により、弾性係止部32として構成されている。すなわち、筒状アダプター3下部における下側切欠き部31間は、筒状アダプター3の径方向に弾性的に拡縮変形し得る弾性係止部32として構成されている。各弾性係止部32は、その下端部に筒状アダプター3の径方向外方に突出する係止突出部34が設けられ、この係止突出部34が後述するハンガー本体4の取付孔40下端開口縁部に係止されるものとなされている。各係止突出部34は、図1または図2に示すように、その下端面が筒状アダプター3の径方向外方に向かうにつれ上方に傾斜するガイド面34aとして構成され、後述するように、フック2に装着された筒状アダプター3をハンガー本体4の取付孔40に差し込むことにより、ガイド面34aに従って弾性係止部32が縮径変形して係止突出部34がハンガー本体4の取付孔40を通過し得るように形成されている。
【0025】
筒状アダプター3の上部における上側切欠き部30間には、それぞれ周方向に細長い係合孔35が筒状アダプター3の軸方向に沿って複数個(本実施形態では3個ずつ)並列的に設けられている。軸方向に沿って並設された係合孔35は、それぞれ上記フック2の膨出部20に対応して形成され、これらの膨出部20が係合されるものとなされている。すなわち、係合孔35の高さは、フック2の各膨出部20高さに対応して形成されており、また係合孔35間の間隔は、フック2の膨出部20間の間隔に対応して形成されている。なお、これらの係合孔35は、筒状アダプター3の周側壁を貫通して設けられている。
【0026】
一方、筒状アダプター3の内周面における上記隔壁3aよりも上位には、上記各係合孔35に連通する係合溝36が内周面に沿って略環状に形成されている。この係合溝36も、係合孔35と同様に、上記フック2の膨出部20に対応して、軸方向に沿って複数本(本実施形態では3本)並設され、フック2下端部に形成された各膨出部20が係合されるものとなされている。すなわち、これらの係合孔35及び係合溝36は、本願発明の請求項にいう被係合部に相当する。なお、これらの係合孔35及び係合溝36のうち、いずれか一方、または両方を適宜省略することができる。
【0027】
上記ハンガー本体4は、図1ないし図3及び図5に示すように、上記フック2が取り付けられる長手方向中央部に、ハンガー本体4を高さ方向に貫通する取付孔40が設けられている。具体的には、ハンガー本体4には、フック2取付部分である中心部の内側に上下両側が開口する筒体41が一体に設けられており、この筒体41の軸孔が取付孔40として機能する。
【0028】
この筒体41は、図1ないし図3に示すように、その上端開口部が拡径されて段部42が形成され、この段部42に後述する筒状アダプター3の上端フランジ部33が収納係止されるものとなされている。また、筒体41は、その内径が筒状アダプター3が挿入し得るように設定され、好ましくは軟質合成樹脂からなる筒状アダプター3が緊密状態に嵌合し得るように設定されている。このように、筒状アダプター3が緊密状態に嵌合し得るように設定することにより、フック2の不測の回動が抑制され、例えばハンガー1に衣服を掛けて輸送車等で運搬する場合等に、振動等によりハンガー本体4が自由に回動して隣接する衣服同士が擦れ合い、服地を傷めるといった事態を回避することができる。
【0029】
なお、この筒体41の下端面は、周方向に平坦に形成され、後述する筒状アダプター3の係止突出部34が摺動し得るものとなされている。
【0030】
次に、上記構成のハンガー1を組み立てる場合について説明する。
【0031】
このハンガー1を組み立てるには、まず、筒状アダプター3をフック2下端部に装着する。具体的には、フック2下端部を筒状アダプター3にその上方から強制的に圧入する。このとき、筒状アダプター3は、上側切欠き部30の存在により、フック2下端部の挿入に伴って膨出部20の傾斜誘導面20aに従って弾性的に径方向外方に拡開し、まず筒状アダプター3の最上部の係合孔35及び係合溝36にフック2の最下端部の膨出部20が係合し、さらにフック2を強く押し込んで、フック2の膨出部20を対応する筒状アダプター3の係合孔35及び係合溝36に係合する。すなわち、上側切欠き部30により筒状アダプター3を弾性的に拡縮変形させて、筒状アダプター3の被係合部に相当する係合孔35及び係合溝36にフック2の係合部に相当する膨出部20を係合させることにより、筒状アダプター3をフック2下端部に装着する。
【0032】
次に、この筒状アダプター3が下端部に装着されたフック2をハンガー本体4の取付孔40に回動可能に取り付ける。具体的には、筒状アダプター3が装着されたフック2下端部をハンガー本体4の取付孔40にその上方から強制的に挿入する。このとき、筒状アダプター3は、下側切欠き部31の存在により、フック2下端部の挿入に伴って係止突出部34のガイド面34aに従って弾性的に径方向内方に縮径変形する。すなわち、弾性係止部32が、その係止突出部34のガイド面34aにより、筒状アダプター3の径方向内方に傾倒させられ、筒状アダプター3が係止突出部34を含めて取付孔40内に挿入される。このフック2をそのまま押し込んでいくと、やがて筒状アダプター3の上端フランジ部33が取付孔40内の段部42に当接されると共に、筒状アダプター3の係止突出部34が取付孔40から突出し、この突出に伴い弾性係止部32が弾性回復して係止突出部34が取付孔40下端開口縁部に係止される。
【0033】
これにより、フック2は、筒状アダプター3を介して、ハンガー本体4に縦軸周りに回動可能で、かつ上下方向には移動不能な状態で取り付けられる。すなわち、フック2下端部に装着された筒状アダプター3は、その上端フランジ部33がハンガー本体4の取付孔40の上端開口縁部、本実施形態では段部42に当接されて、フック2の下側への移動を規制し、また係止突出部34がハンガー本体4の取付孔40の下端開口縁部に当接されてフック2の上側への移動を規制すると共に、これらの上端フランジ部33及び係止突出部34が取付孔40の上下端両開口縁部上を摺動してフック2の縦軸周りの回動を可能としている。
【0034】
このように、本実施形態のハンガー1によれば、フック2が、その下端部に装着された所定の筒状アダプター3を介して、ハンガー本体4に取り付けられるので、フック2をハンガー本体4に取り付けるに当たって熱処理等を要さず、上記のように、挿入等の比較的簡便な作業でフック2を回動可能でかつ上下移動不能にハンガー本体4に取り付けることができる。しかも、上下両側切欠き部30,31が設けられた筒状アダプター3を介してフック2とハンガー本体4を取り付けるので、比較的簡単な構造で両者の容易な取り付けを実現することができる。
【0035】
また、フック2は、その下端部に膨出部20が設けられている一方、上記筒状アダプター3はその上部内周面に係合孔35及び係合溝36が設けられ、フック膨出部20が筒状アダプター3の係合孔35及び係合溝36に係合させるように構成されているので、フック2の下端部を筒状アダプター3の上方から差し込むだけで、両者を係合させることができ、接着等による場合と比べ、簡易かつ迅速に筒状アダプター3をフック2に装着することができる。しかも、筒状アダプター3に設けられた上側切欠き部30により筒状アダプター3が径方向に拡開され易くなり、フック2下端部の筒状アダプター3への差し込みが容易となる。なお、上側切欠き部30により筒状アダプター3の径方向への拡開が容易となることからフック2と筒状アダプター3との装着強度の低下が懸念されるところであるが、この上側切欠き部30を含めて上記ハンガー本体4の取付孔40に収納されるので、筒状アダプター3の拡開が取付孔40により規制され、このためフック2が筒状アダプター3から抜脱するような事態も回避される。
【0036】
なお、以上に本実施形態に係るハンガー1について説明したが、この発明に係るハンガーは、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、以下のような変更が可能である。
【0037】
上記実施形態では、筒状アダプター3に上下両側切欠き部30,31を設け、筒状アダプター3を径方向に弾性的に拡縮変形可能に構成しているが、この拡縮変形させるための構造は、上記実施形態の構造に限るものではない。例えば、切欠き部を設けることなく、筒状アダプターの材質を適宜選択して、筒状アダプターを拡縮変形させるように構成しても良い。
【0038】
また、上記実施形態では、筒状アダプター3の材質として、ポリエチレン、ポリプロピレン等の軟質合成樹脂を採用したが、筒状アダプターの材質はこれに限定されるものではなく、硬質合成樹脂等その他の材質を採用するものであっても良い。ただし、筒状アダプター3として軟質合成樹脂を採用した場合には、筒状アダプター3が容易に弾性変形することから、フック2のハンガー本体4に対する取り付けが容易になるばかりでなく、上記のように筒状アダプターを容易に拡縮変形させることができ、また筒状アダプター3がより密着した状態でフック2に装着されるので、フック2が筒状アダプター3から抜脱するという事態をより確実に防止することができる点で有利である。
【0039】
また、上記実施形態では、フック2に設けられる係合部としてフック2全周に亘って設けられた膨出部20を採用し、筒状アダプター3に設けられる被係合部として係合孔35と係合溝36とが筒状アダプター3内周面の略全周に亘って設けられる構造を採用したが、係合部及び被係合部の構造はこれに限定されるものではない。例えば、フック周方向の一部に突出部を設け、この突出部が係合される係合孔を設けるものであっても良く、公知の係合構造を広く採用することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係るハンガーによれば、フックがその下端部に装着された筒状アダプターを介してハンガー本体の中央部に設けられた取付孔に回動可能に取り付けられるハンガーであって、上記筒状アダプターは、径方向外方に突出する係止突出部を有し、かつ、弾性的に縮径可能に構成され、この筒状アダプターが上記ハンガー本体の取付孔に挿入され、上記係止突出部が上記取付孔の下端開口縁部に係止されるので、フックをハンガー本体に取り付けるに当たって、フックとハンガー本体のいずれか一方に熱処理を施して両者を取り付ける必要が無く、比較的簡便な作業で両者を取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るハンガーを分解した状態で示す一部断面正面図である。
【図2】同ハンガーを示す一部断面正面図である。
【図3】同ハンガーを示す一部断面側面図である。
【図4】同ハンガーの筒状アダプターを示す斜視図である。
【図5】同ハンガーの概要を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ハンガー
2 フック
3 筒状アダプター
4 ハンガー本体
20 膨出部(係合部)
30 上側切欠き部
31 下側切欠き部
32 弾性係止部
34 係止突出部
35 係合孔
36 係合溝

Claims (5)

  1. フックがその下端部に装着された筒状アダプターを介してハンガー本体の中央部に設けられた取付孔に回動可能に取り付けられるハンガーであって、上記筒状アダプターは、径方向外方に突出する係止突出部を有し、かつ、弾性的に縮径可能に構成され、この筒状アダプターが上記ハンガー本体の取付孔に挿入され、上記係止突出部が上記取付孔の下端開口縁部に係止されることを特徴とするハンガー。
  2. 請求項1記載のハンガーにおいて、上記筒状アダプターは、その下端部に軸方向に沿う複数個の下側切欠き部が設けられ、これらの下側切欠き部間が、筒状アダプターの径方向内方に弾性的に傾倒し、かつ上記係止突出部を有する弾性係止部として構成されることを特徴とするハンガー。
  3. 請求項1または請求項2記載のハンガーにおいて、上記筒状アダプターは軟質合成樹脂から形成されることを特徴とするハンガー。
  4. 請求項1ないし請求項3記載のハンガーにおいて、上記フックは、その下端部に係合部が設けられている一方、上記筒状アダプターはその内周面に被係合部が設けられ、該係合部及び被係合部の係合により筒状アダプターがフックに装着されていることを特徴とするハンガー。
  5. 請求項4記載のハンガーにおいて、上記筒状アダプターは、その上端部に軸方向に沿う上側切欠き部が設けられ、該上側切欠き部により筒状アダプターが径方向に拡開させて上記フックの下端部が筒状アダプターに挿入され、上記係合部と被係合部とが係合されることを特徴とするハンガー。
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