JP2004096697A - 光伝送有線放送方法及びその設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】告知放送の再生音量が小さく絞り込まれても、緊急を要する場合に大きな音で告知放送を再生できること。
【解決手段】緊急を要する告知放送14がされたとき、スピーカ5からの再生音量を、緊急用として所定位置まで増大させる制御部41を備え、制御部41は、告知放送14のデータに付加されている緊急情報14aを受信すると、電子ボリューム7を、予め設定されている所定の再生音量となるよう制御し、告知放送14を増大された音声で再生できる。センター装置1は、告知放送14の送信に際し、告知放送14のデータ14bに付加部15によって緊急情報14aを付加させ、緊急情報14a付きの告知放送14を送信する。
【選択図】 図3
【解決手段】緊急を要する告知放送14がされたとき、スピーカ5からの再生音量を、緊急用として所定位置まで増大させる制御部41を備え、制御部41は、告知放送14のデータに付加されている緊急情報14aを受信すると、電子ボリューム7を、予め設定されている所定の再生音量となるよう制御し、告知放送14を増大された音声で再生できる。センター装置1は、告知放送14の送信に際し、告知放送14のデータ14bに付加部15によって緊急情報14aを付加させ、緊急情報14a付きの告知放送14を送信する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、センター装置から加入者に放送映像を送信する光伝送有線放送方法とその設備に係り、特に加入者に対し再生音で告知する告知放送機能を備えた技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、CATV網の光伝送有線放送システムにあっては、センター装置から加入者に放送映像が分配して送信され、加入者が特定の放送映像を選択することで視聴できるように構成されており、そのため、加入者宅には、放送映像を選択して視聴できるように、受信機能及び選局機能を有するテレビチューナーが備えられている。
【0003】
また、このような光伝送有線放送システムは、サービスの一つとして地域的に告知放送を行っていることがある。その場合、加入者宅には、テレビチューナーとは別に告知端末器が設置され、告知端末器がセンター装置からの告知放送を受信すると、告知端末器のスピーカから音声が再生されることにより、加入者が告知放送を聞くことができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、告知放送機能を有する従来の光伝送有線放送システムにおいては、上述のように、告知端末器のスピーカから音声が再生されることによって加入者が告知放送を聞くことができるようになっている。
【0005】
しかしながら、加入者によっては、告知放送の音が騒々しく感じる場合もあることから、スピーカから出力される再生音量を絞り込み、小さな音量で聞いていることが多々ある。そのため、告知端末器の再生音量が絞り込まれた状態にあると、例えば地震や津波等のような重大な告知放送が行われた場合、小さな音量のままであるので、重大な告知放送していることに気付かず、場合によっては大惨事となるおそれもある。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、その目的とするところは、告知放送の再生音量が小さく絞り込まれていても、緊急を要する場合には、自動的に大きな音で告知放送を再生させることができる光伝送有線放送方法を提供することにあり、他の目的は、上記方法を的確に実施し得る光伝送有線放送設備を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明においては、以下の手段を採用している。
請求項1の発明は、加入者の各々が選択的に視聴可能に放送映像を送信する一方、加入者の各々が再生音を聞けるように告知放送を送信するように構成した光伝送有線放送方法において、緊急を要する告知放送が送信されたとき、加入者が聞くべき前記告知放送の再生音量を、予め設定された位置まで増大するようにしたことを特徴とする。
【0008】
この発明に係る光伝送有線放送方法によれば、緊急を要する告知放送しているとき、告知放送の音量が増大されるので、告知端末器のスピーカの音量が絞られてあっても、また周辺が騒々しい場合であっても、緊急の告知放送を確実に聞くことができ、緊急放送の機能を良好に果たすことができる。
【0009】
請求項2の発明は、加入者に対して放送映像及び告知放送をそれぞれ送信するセンター装置と、該センター装置からの放送映像を選択的に視聴する視聴端末器と、センター装置からの告知放送を聞くための告知端末器とを備えた光伝送有線放送設備において、センター装置から緊急を要する告知放送しているとき、告知端末器の再生音を、予め設定された音量に増大させる音量制御手段を備えることを特徴とする。
【0010】
この発明の光伝送有線放送設備によれば、緊急を要する告知放送がセンター装置によってなされたとき、告知端末器のスピーカからの音量が増大されるので、スピーカの音量が絞られてあっても、また周辺が騒々しい場合であっても、緊急の告知放送をスピーカから確実に聞くことができ、緊急放送の機能を良好に果たすことができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2記載の光伝送有線放送設備において、前記音量制御手段は、センター装置から送信される緊急の告知放送のデータに緊急情報を付加させる付加部と、告知放送の緊急情報を受信した時点で、告知端末器のスピーカの再生音量を調整するボリュームを、所定音量まで増大させる制御部とを備えていることを特徴とする。
【0012】
この発明の光伝送有線放送設備によれば、制御部が、センター装置から送信された告知放送の緊急情報を受信した時点で、告知端末器のスピーカのボリュームを所定音量まで増大させるので、緊急の告知放送がされたとき、告知端末器の再生音量が確実に大きくなる。
【0013】
請求項4の発明は、請求項3記載の光伝送有線放送設備において、前記制御部は、緊急情報を有する告知放送を受信し終えた時点で、告知端末器のスピーカの再生音量を元の位置に戻す復帰手段を備えることを特徴とする。
【0014】
この発明の光伝送有線放送設備によれば、緊急の告知放送が終了すると、告知端末器のスピーカの再生音が元の状態に戻るので、加入者がいちいち元の音量に戻すことが不要になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明による光伝送有線放送方法を実施するための光伝送有線放送設備の一実施形態を示す図であって、図1は光伝送有線放送設備におけるセンター装置と加入者との関係を示す概略図、図2は図1の光伝送有線放送設備における加入者側の構成を示す説明図、図3は光伝送有線放送設備における加入者側の告知端末器の構成を示すブロック図である。
この実施形態の光伝送有線放送設備10は、図1に示すように、センター装置1から多重化された放送映像11が送信部12によって加入者2に送信されることにより、加入者2が映画等の映像を視聴できるようになっている。また、センター装置1は、告知放送13を行う必要があると、その時点で、送信部12によって映像放送11と共に告知放送13をも送信することで、加入者2が告知放送13を聞くことができるようになっている。
【0016】
そのため、詳細に図示していないが、センター装置1においては、放送サービス用の複数チャネルからなる映像信号を所定の帯域内の搬送波周波数を用いることで変調し、かつ周波数多重化して出力することで、多重化された映像信号11が送信部12によって加入者2のそれぞれに送信され、また、告知放送13をする必要がある場合には、その告知放送13も放送映像11と共に周波数多重化して送信されるようになっている。
なお、図1において、符号8は分配器、14及び15は後述する告知放送及び付加部である。
【0017】
一方、加入者2は、図2に示すように、センター装置1から送信された放送映像11を選択することで、テレビ6によって所望チャネルの映像を視聴するためのテレビチューナー3を備えると共に、告知放送をスピーカ5から聞くための告知端末器4とを備えている。
告知端末器4は、告知放送を受信したとき、スピーカ5から音声を再生させることにより、加入者2が告知放送13(及び告知放送14)を聞くことができるようになっており、その際、スピーカ5の再生音量を調整するための電子ボリューム7が備えられている。
【0018】
そして、この実施形態においては、センター装置1から図1のような緊急を要する告知放送14がされたとき、スピーカ5からの再生音量を、緊急用として所定位置まで増大させる制御部41を備えている。
【0019】
即ち、制御部41は、図3に示すように、センター装置1から通常の告知放送13が送信されたとき、その告知放送13のデータがイーサネットインターフェース(Ether IF)42を介して入力されると、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)43が演算処理した後、パルスコードモジュレーション(PCM)44で変調し、電子ボリューム7によって調整された音量でスピーカ5から告知放送13の音を再生させるようになっている。
【0020】
その場合、制御部41は、センター装置1から緊急を要する告知放送14が送信されたとき、告知放送14に付加されている緊急情報14aを受信すると、電子ボリューム7を、予め緊急用として設定されている所定の再生音量となるよう破線aの如く制御することにより、緊急用の告知放送14が増大された音声で再生できるようになっている。この場合、スピーカ5から再生される増大された音量としては、スピーカ5の音量が最大となるようにしてもよいし、或いは、スピーカ5から出力される最大音量に対して9割程度とか8割程度の音量となるようにしてもよく、何れにしろ、通常聞かれる音量よりも大きくなるように設定されている。
【0021】
従って、制御部41は、緊急用の告知放送14に際しては、緊急情報14a付きの告知放送14の信号が制御部41に入力されると、緊急情報14aに基づいて電子ボリューム7を所定位置に制御することで、スピーカ5から大音量で告知放送できるようにしている。
【0022】
一方、センター装置1においては、予め、告知放送の情報を符号化してパケット化することで、告知放送13、14の情報を管理することとなっている。そして、センター装置1は、緊急を要する告知放送14の送信に際しては、図1に示すように、告知放送14のデータ14bに付加部15によって緊急情報14aを付加させ、その緊急情報14a付きの告知放送14が放送映像11と多重化して送信されるようになっている。
【0023】
従って、この実施形態は、緊急を要する告知放送14を行う場合、センター装置1における付加部15と、告知端末器4における制御部41とからなる音量制御手段によって、スピーカ5から通常より大きな再生音量で告知放送14が行われるようになっている。
また、図示していないが、制御部41は、緊急の告知放送14を受信し終えると、スピーカ5の電子ボリューム7を元の位置に復帰させることで、加入者がいちいち元に戻すことがないようにしている。
【0024】
このような告知放送13、及び緊急情報14a付きの告知放送14のデータは、センター装置1では、符号化してパケット化されることで、過去の告知放送をデータ管理するのが好ましく、またIP網を利用して送信されるようになっており、ブロードバンドに対応している。なお、本実施形態において、通常の告知放送13とは、緊急性や重要性を要せず、かつ告知放送14のような緊急情報14aを有しない、単なる告知用のデータ13aを有するものである(図3参照)。
【0025】
この実施形態の光伝送有線放送設備10は、上記の構成からなるので、次に、その動作に関連して本発明方法の光伝送有線放送方法の一実施形態について述べる。
いま、図1のようにセンター装置1から送信部12によって放送映像11が送信されていると、加入者2の各々は、自宅に設置されているテレビチューナー3を操作し、自分が選択した希望チャネルの放送映像11をテレビ6で視聴することができる。
このとき、センター装置1で告知放送13、14を送信する必要が生じた場合、センター装置1は、その告知放送13、14を放送映像11と共に多重化して送信することで、加入者宅に設置されている告知端末器4のスピーカ5から告知放送13、14が音声で再生されることとなる。
【0026】
この場合、加入者がスピーカ5の音量を絞っている状態で通常の告知放送13が行われた場合、小さな音量で再生されても問題ないものの、緊急を要する告知放送14が行われると、加入者2に緊急用の告知放送14であることを認識させることができないおそれがある。
【0027】
しかしながら、センター装置1では、緊急の告知放送14のとき、付加部15によって告知放送14に緊急情報14aが付加されると共に、緊急情報14a付きの告知放送14が送信されるので、その緊急情報14aが告知端末器4のイーサネットインターフェース42を介して制御部41に受信されると、制御部41が図3に示すようにスピーカ5の電子ボリューム7を所定の位置に制御することにより、スピーカ5から増大した音量で再生されることとなる。
【0028】
即ち、本発明においては、上述したように、緊急用の告知放送14のとき、告知端末器4のスピーカ5から増大された音量で再生されるので、音量をさほど絞っていない状態で聞いている加入者2は勿論、音量を絞っている加入者であっても、緊急用の告知放送14であることを明確に判断することができる。
【0029】
従って、緊急かつ重大な告知放送14のときに、スピーカ5から再生される音量が所定の大きさに増大されることで、加入者2の全員に対し、緊急用の告知放送14であることを明確に判断させることができるので、緊急を要する告知放送14としての機能を確実に果たすことができる。このように緊急用の告知放送14の場合に、スピーカ5からの音量が増大されると、自宅で聞いている加入者2は勿論のこと、老人等のように耳の遠い人々、更には周囲が騒音に晒されている人々にも放送内容を明確に知らせることができ、光伝送有線放送設備10の対象地域全体に良好に告知することができる。
【0030】
また、音量制御手段40は、緊急を要する告知放送が終了した時点で、電子ボリューム7を自動的に元の位置に戻すので、加入者が告知端末器4のスピーカ5の電子ボリューム7をいちいち元に戻すことがなくなり、加入者2に手間をかけるということもない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、センター装置から緊急を要する告知放送されたとき、加入者が聞くべき前記告知放送の再生音量を、予め設定された位置まで増大するようにしたので、緊急の告知放送のときには、告知端末器のスピーカの音量が絞られてあっても、また周辺が騒々しい場合であっても、確実に告知放送を聞くことができ、緊急放送の機能を良好に果たすことができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光伝送有線放送方法を実施するための光伝送有線放送設備の実施形態を示すセンター装置と加入者との関係を示す概略図である。
【図2】図1の光伝送有線放送設備における加入者側の構成を示す説明図である。
【図3】光伝送有線放送設備における加入者側の告知端末器の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 センター装置
2 加入者
3 テレビチューナー
4 告知端末器
5 スピーカ
7 電子ボリューム
13 通常の告知放送
14 緊急を要する告知放送
14a 緊急情報
15 付加部
41 制御
【発明の属する技術分野】
本発明は、センター装置から加入者に放送映像を送信する光伝送有線放送方法とその設備に係り、特に加入者に対し再生音で告知する告知放送機能を備えた技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、CATV網の光伝送有線放送システムにあっては、センター装置から加入者に放送映像が分配して送信され、加入者が特定の放送映像を選択することで視聴できるように構成されており、そのため、加入者宅には、放送映像を選択して視聴できるように、受信機能及び選局機能を有するテレビチューナーが備えられている。
【0003】
また、このような光伝送有線放送システムは、サービスの一つとして地域的に告知放送を行っていることがある。その場合、加入者宅には、テレビチューナーとは別に告知端末器が設置され、告知端末器がセンター装置からの告知放送を受信すると、告知端末器のスピーカから音声が再生されることにより、加入者が告知放送を聞くことができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、告知放送機能を有する従来の光伝送有線放送システムにおいては、上述のように、告知端末器のスピーカから音声が再生されることによって加入者が告知放送を聞くことができるようになっている。
【0005】
しかしながら、加入者によっては、告知放送の音が騒々しく感じる場合もあることから、スピーカから出力される再生音量を絞り込み、小さな音量で聞いていることが多々ある。そのため、告知端末器の再生音量が絞り込まれた状態にあると、例えば地震や津波等のような重大な告知放送が行われた場合、小さな音量のままであるので、重大な告知放送していることに気付かず、場合によっては大惨事となるおそれもある。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、その目的とするところは、告知放送の再生音量が小さく絞り込まれていても、緊急を要する場合には、自動的に大きな音で告知放送を再生させることができる光伝送有線放送方法を提供することにあり、他の目的は、上記方法を的確に実施し得る光伝送有線放送設備を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明においては、以下の手段を採用している。
請求項1の発明は、加入者の各々が選択的に視聴可能に放送映像を送信する一方、加入者の各々が再生音を聞けるように告知放送を送信するように構成した光伝送有線放送方法において、緊急を要する告知放送が送信されたとき、加入者が聞くべき前記告知放送の再生音量を、予め設定された位置まで増大するようにしたことを特徴とする。
【0008】
この発明に係る光伝送有線放送方法によれば、緊急を要する告知放送しているとき、告知放送の音量が増大されるので、告知端末器のスピーカの音量が絞られてあっても、また周辺が騒々しい場合であっても、緊急の告知放送を確実に聞くことができ、緊急放送の機能を良好に果たすことができる。
【0009】
請求項2の発明は、加入者に対して放送映像及び告知放送をそれぞれ送信するセンター装置と、該センター装置からの放送映像を選択的に視聴する視聴端末器と、センター装置からの告知放送を聞くための告知端末器とを備えた光伝送有線放送設備において、センター装置から緊急を要する告知放送しているとき、告知端末器の再生音を、予め設定された音量に増大させる音量制御手段を備えることを特徴とする。
【0010】
この発明の光伝送有線放送設備によれば、緊急を要する告知放送がセンター装置によってなされたとき、告知端末器のスピーカからの音量が増大されるので、スピーカの音量が絞られてあっても、また周辺が騒々しい場合であっても、緊急の告知放送をスピーカから確実に聞くことができ、緊急放送の機能を良好に果たすことができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2記載の光伝送有線放送設備において、前記音量制御手段は、センター装置から送信される緊急の告知放送のデータに緊急情報を付加させる付加部と、告知放送の緊急情報を受信した時点で、告知端末器のスピーカの再生音量を調整するボリュームを、所定音量まで増大させる制御部とを備えていることを特徴とする。
【0012】
この発明の光伝送有線放送設備によれば、制御部が、センター装置から送信された告知放送の緊急情報を受信した時点で、告知端末器のスピーカのボリュームを所定音量まで増大させるので、緊急の告知放送がされたとき、告知端末器の再生音量が確実に大きくなる。
【0013】
請求項4の発明は、請求項3記載の光伝送有線放送設備において、前記制御部は、緊急情報を有する告知放送を受信し終えた時点で、告知端末器のスピーカの再生音量を元の位置に戻す復帰手段を備えることを特徴とする。
【0014】
この発明の光伝送有線放送設備によれば、緊急の告知放送が終了すると、告知端末器のスピーカの再生音が元の状態に戻るので、加入者がいちいち元の音量に戻すことが不要になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明による光伝送有線放送方法を実施するための光伝送有線放送設備の一実施形態を示す図であって、図1は光伝送有線放送設備におけるセンター装置と加入者との関係を示す概略図、図2は図1の光伝送有線放送設備における加入者側の構成を示す説明図、図3は光伝送有線放送設備における加入者側の告知端末器の構成を示すブロック図である。
この実施形態の光伝送有線放送設備10は、図1に示すように、センター装置1から多重化された放送映像11が送信部12によって加入者2に送信されることにより、加入者2が映画等の映像を視聴できるようになっている。また、センター装置1は、告知放送13を行う必要があると、その時点で、送信部12によって映像放送11と共に告知放送13をも送信することで、加入者2が告知放送13を聞くことができるようになっている。
【0016】
そのため、詳細に図示していないが、センター装置1においては、放送サービス用の複数チャネルからなる映像信号を所定の帯域内の搬送波周波数を用いることで変調し、かつ周波数多重化して出力することで、多重化された映像信号11が送信部12によって加入者2のそれぞれに送信され、また、告知放送13をする必要がある場合には、その告知放送13も放送映像11と共に周波数多重化して送信されるようになっている。
なお、図1において、符号8は分配器、14及び15は後述する告知放送及び付加部である。
【0017】
一方、加入者2は、図2に示すように、センター装置1から送信された放送映像11を選択することで、テレビ6によって所望チャネルの映像を視聴するためのテレビチューナー3を備えると共に、告知放送をスピーカ5から聞くための告知端末器4とを備えている。
告知端末器4は、告知放送を受信したとき、スピーカ5から音声を再生させることにより、加入者2が告知放送13(及び告知放送14)を聞くことができるようになっており、その際、スピーカ5の再生音量を調整するための電子ボリューム7が備えられている。
【0018】
そして、この実施形態においては、センター装置1から図1のような緊急を要する告知放送14がされたとき、スピーカ5からの再生音量を、緊急用として所定位置まで増大させる制御部41を備えている。
【0019】
即ち、制御部41は、図3に示すように、センター装置1から通常の告知放送13が送信されたとき、その告知放送13のデータがイーサネットインターフェース(Ether IF)42を介して入力されると、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)43が演算処理した後、パルスコードモジュレーション(PCM)44で変調し、電子ボリューム7によって調整された音量でスピーカ5から告知放送13の音を再生させるようになっている。
【0020】
その場合、制御部41は、センター装置1から緊急を要する告知放送14が送信されたとき、告知放送14に付加されている緊急情報14aを受信すると、電子ボリューム7を、予め緊急用として設定されている所定の再生音量となるよう破線aの如く制御することにより、緊急用の告知放送14が増大された音声で再生できるようになっている。この場合、スピーカ5から再生される増大された音量としては、スピーカ5の音量が最大となるようにしてもよいし、或いは、スピーカ5から出力される最大音量に対して9割程度とか8割程度の音量となるようにしてもよく、何れにしろ、通常聞かれる音量よりも大きくなるように設定されている。
【0021】
従って、制御部41は、緊急用の告知放送14に際しては、緊急情報14a付きの告知放送14の信号が制御部41に入力されると、緊急情報14aに基づいて電子ボリューム7を所定位置に制御することで、スピーカ5から大音量で告知放送できるようにしている。
【0022】
一方、センター装置1においては、予め、告知放送の情報を符号化してパケット化することで、告知放送13、14の情報を管理することとなっている。そして、センター装置1は、緊急を要する告知放送14の送信に際しては、図1に示すように、告知放送14のデータ14bに付加部15によって緊急情報14aを付加させ、その緊急情報14a付きの告知放送14が放送映像11と多重化して送信されるようになっている。
【0023】
従って、この実施形態は、緊急を要する告知放送14を行う場合、センター装置1における付加部15と、告知端末器4における制御部41とからなる音量制御手段によって、スピーカ5から通常より大きな再生音量で告知放送14が行われるようになっている。
また、図示していないが、制御部41は、緊急の告知放送14を受信し終えると、スピーカ5の電子ボリューム7を元の位置に復帰させることで、加入者がいちいち元に戻すことがないようにしている。
【0024】
このような告知放送13、及び緊急情報14a付きの告知放送14のデータは、センター装置1では、符号化してパケット化されることで、過去の告知放送をデータ管理するのが好ましく、またIP網を利用して送信されるようになっており、ブロードバンドに対応している。なお、本実施形態において、通常の告知放送13とは、緊急性や重要性を要せず、かつ告知放送14のような緊急情報14aを有しない、単なる告知用のデータ13aを有するものである(図3参照)。
【0025】
この実施形態の光伝送有線放送設備10は、上記の構成からなるので、次に、その動作に関連して本発明方法の光伝送有線放送方法の一実施形態について述べる。
いま、図1のようにセンター装置1から送信部12によって放送映像11が送信されていると、加入者2の各々は、自宅に設置されているテレビチューナー3を操作し、自分が選択した希望チャネルの放送映像11をテレビ6で視聴することができる。
このとき、センター装置1で告知放送13、14を送信する必要が生じた場合、センター装置1は、その告知放送13、14を放送映像11と共に多重化して送信することで、加入者宅に設置されている告知端末器4のスピーカ5から告知放送13、14が音声で再生されることとなる。
【0026】
この場合、加入者がスピーカ5の音量を絞っている状態で通常の告知放送13が行われた場合、小さな音量で再生されても問題ないものの、緊急を要する告知放送14が行われると、加入者2に緊急用の告知放送14であることを認識させることができないおそれがある。
【0027】
しかしながら、センター装置1では、緊急の告知放送14のとき、付加部15によって告知放送14に緊急情報14aが付加されると共に、緊急情報14a付きの告知放送14が送信されるので、その緊急情報14aが告知端末器4のイーサネットインターフェース42を介して制御部41に受信されると、制御部41が図3に示すようにスピーカ5の電子ボリューム7を所定の位置に制御することにより、スピーカ5から増大した音量で再生されることとなる。
【0028】
即ち、本発明においては、上述したように、緊急用の告知放送14のとき、告知端末器4のスピーカ5から増大された音量で再生されるので、音量をさほど絞っていない状態で聞いている加入者2は勿論、音量を絞っている加入者であっても、緊急用の告知放送14であることを明確に判断することができる。
【0029】
従って、緊急かつ重大な告知放送14のときに、スピーカ5から再生される音量が所定の大きさに増大されることで、加入者2の全員に対し、緊急用の告知放送14であることを明確に判断させることができるので、緊急を要する告知放送14としての機能を確実に果たすことができる。このように緊急用の告知放送14の場合に、スピーカ5からの音量が増大されると、自宅で聞いている加入者2は勿論のこと、老人等のように耳の遠い人々、更には周囲が騒音に晒されている人々にも放送内容を明確に知らせることができ、光伝送有線放送設備10の対象地域全体に良好に告知することができる。
【0030】
また、音量制御手段40は、緊急を要する告知放送が終了した時点で、電子ボリューム7を自動的に元の位置に戻すので、加入者が告知端末器4のスピーカ5の電子ボリューム7をいちいち元に戻すことがなくなり、加入者2に手間をかけるということもない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、センター装置から緊急を要する告知放送されたとき、加入者が聞くべき前記告知放送の再生音量を、予め設定された位置まで増大するようにしたので、緊急の告知放送のときには、告知端末器のスピーカの音量が絞られてあっても、また周辺が騒々しい場合であっても、確実に告知放送を聞くことができ、緊急放送の機能を良好に果たすことができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光伝送有線放送方法を実施するための光伝送有線放送設備の実施形態を示すセンター装置と加入者との関係を示す概略図である。
【図2】図1の光伝送有線放送設備における加入者側の構成を示す説明図である。
【図3】光伝送有線放送設備における加入者側の告知端末器の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 センター装置
2 加入者
3 テレビチューナー
4 告知端末器
5 スピーカ
7 電子ボリューム
13 通常の告知放送
14 緊急を要する告知放送
14a 緊急情報
15 付加部
41 制御
Claims (4)
- 加入者の各々が選択的に視聴可能に放送映像を送信する一方、加入者の各々が再生音を聞けるように告知放送を送信するように構成した光伝送有線放送方法において、
緊急を要する告知放送が送信されたとき、加入者が聞くべき前記告知放送の再生音量を、予め設定された位置まで増大するようにしたことを特徴とする光伝送有線放送方法。 - 加入者に対して放送映像及び告知放送をそれぞれ送信するセンター装置と、該センター装置からの放送映像を選択的に視聴する視聴端末器と、センター装置からの告知放送を聞くための告知端末器とを備えた光伝送有線放送設備において、
センター装置から緊急を要する告知放送しているとき、告知端末器の再生音を、予め設定された音量に増大させる音量制御手段を備えることを特徴とする光伝送有線放送設備。 - 請求項2記載の光伝送有線放送設備において、
前記音量制御手段は、センター装置から送信される緊急の告知放送のデータに緊急情報を付加させる付加部と、告知放送の緊急情報を受信した時点で、告知端末器のスピーカの再生音量を調整するボリュームを、所定音量まで増大させる制御部とを備えていることを特徴とする光伝送有線放送設備。 - 請求項3記載の光伝送有線放送設備において、
前記制御部は、緊急情報を有する告知放送を受信し終えた時点で、告知端末器のスピーカの再生音量を元の位置に戻す復帰手段を備えることを特徴とする光伝送有線放送設備。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012191516A (ja) * | 2011-03-11 | 2012-10-04 | Hochiki Corp | 告知放送用受信機 |
CN102946569A (zh) * | 2012-11-28 | 2013-02-27 | 康佳集团股份有限公司 | 一种机顶盒应急广播的方法及系统 |
JP2013153305A (ja) * | 2012-01-25 | 2013-08-08 | Sharp Corp | 放送受信装置 |
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2002
- 2002-08-30 JP JP2002293022A patent/JP2004096697A/ja active Pending
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