JP2004096515A - 車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オーディオ信号の各スピーカへ16の供給態様の制御をする供給態様制御装置12と、音源とそれに対応する各スピーカ16へのオーディオ信号の供給態様との関係を記憶する記憶手段20と、再生する音源を認識し、その音源に対応する各スピーカ16へのオーディオ信号の供給態様を記憶手段20から読み出し、その通りに供給態様制御装置12を制御する制御部(システム制御装置)18を有する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置、特に、少なくとも一つの映像再生装置と、少なくとも一つのオーディオ再生装置と、上記映像再生装置から出力された映像信号を表示する映像表示装置と、上記映像再生装置及び上記オーディオ再生装置から出力されたオーディオ信号を受け複数チャンネルのオーディオ信号を音声に変換して出力する複数のスピーカからなるオーディオ出力装置を備えた車載オーディオビデオ機器の各チャンネルのオーディオ出力信号を制御する車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、SACD(Super Audio Compact Disc)の再生が可能なマルチプレーヤシステム等において、例えば5.1チャンネルのDVDの再生時には、フロントL(left)、センターフロント、フロントR(right)、リアL、リアR、サブウーファの各スピーカから音声が出力される。このような再生システムは、映像表示機或いはスクリーンを前面の中心とし、その上下にセンタースピーカ、その左右にフロントLスピーカ、フロントRスピーカ、また、その背後の左右にリアLスピーカ、リアRスピーカを配置することが前提として設計等が為されている(但し、サブウーファは指向性がないので位置は比較的自由である。)。従って、例えば家庭等においては、そのように配置してホームシアター等を構成するように使用される場合が多い。というのは、そのように使用されるとそのシステムの性能を充分に活かして映画の音響、演奏その他の音楽等を堪能することが可能であるからである。
【0003】
しかしながら、自動車に搭載した場合には、上記前提通りの配置が難しい。
即ち、乗用車等の自動車に設けるオーディオ装置は、性能が向上する傾向が強く、最近は、DVD、SACDの再生が可能なマルチプレーヤシステムの自動車への装備の要求が強まっているが、乗用車等の内部はホームシアターを設けるような家庭とは音響設備設置環境が全く異なるので、マルチプレーヤシステムが前提とするように配置することが難しいのである。
【0004】
図6(A)、(B)は5.1チャンネル対応マルチプレーヤシステムの6個或いは7個のスピーカの自動車内への各別の配置例における平面的位置関係を示す平面図である。同図(A)、(B)においては、映像表示装置(多くの場合液晶表示装置)は、助手席より後ろで後部座席(左)より前に位置しているように描かれているが、これは映像表示装置をより明確に示すためで、実際は助手席の背もたれの背面上部に位置されている。
【0005】
この図から明らかなように、映像表示装置を自動車内の横方向における中央に配置することが難しく、左側後部座席(助手席の後ろの後部座席)の前に配置されており、そして、図6(A)に示す例では、センタースピーカ(これは一つしかない)を運転席と助手席の間の後部に配置している。
図6(B)に示す例では、センタースピーカが二つあり、一つを運転席と助手席の間の後部に、他を助手席の後ろ(左側後部座席の前)に配置している。
【0006】
尚、それ以外のチャンネルのスピーカについては図6(A)と(B)に示す例に特に差異はない。具体的には、フロントLスピーカは、助手席とその後ろの後部座席との間の部分の左側に、フロントRスピーカは運転席とその後ろの後部座席との間の部分の右側に、それぞれ内側向きに配置され、リアLスピーカは左の後部座席の後ろ側であって左部分に、リアRスピーカは右部座席の後ろ側であって右部分に、サブウーファは二つのリアスピーカ(リアLスピーカとリアRスピーカ)の中間部にそれぞれ前向きに配置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、マルチプレーヤシステムが前提としない配置、特に、映像表示装置が音響空間の横方向(前後方向と直行する方向)の真ん中に位置しない配置の場合、音源が映像を伴うケース(例えばDVD再生)ではセンタースピーカからの音声出力を禁止して、4.1chでオーディオの再生をするようにすると良いといえる。というのは、映像に対してより自然な音響効果が得られるからである。
従って、そのように、特定のチャンネルの出力を禁止する設定をユーザーが任意に行うことができるようになっていた。
【0008】
しかし、一旦そのように特定のチャンネルの出力を禁止するようにすると、他の音源に関してもその設定が有効であり、DVD再生以外の音源、例えばSACDの再生の場合でも、その4.1チャンネルの出力が為されてしまうということになる。これでは、5.1チャンネル対応マルチプレーヤシステムの性能を充分に活かした音楽鑑賞等ができない。
【0009】
即ち、SACDの再生のときは、映像が関係ないので、音響は映像表示装置の位置との関係を一切考慮する必要はなく、マルチプレーヤシステムの音響に関する性能を最大限活かせるようにすべきであるが、一旦、センタースピーカからの出力を禁止する設定にすると、音源の種類に関係なく、4.1チャンネルで出力されるようになり、マルチプレーヤシステムの音響に関する性能を最大限活かすことができなくなる。勿論、設定を変えれば、各スピーカの出力を禁止するか許容するかに関して変更が可能であるが、設定のし直しは面倒であり、特に運転手が切り換えると安全運転に支障を来すおそれがあった。
【0010】
本発明はこのような問題点を解決すべく為されたものであり、映像再生装置と、オーディオ再生装置と、上記映像再生装置から出力された映像信号を表示する映像表示装置と、上記映像再生装置及び上記オーディオ再生装置から出力されたオーディオ信号を受け複数チャンネルのオーディオ信号を音声に変換して出力するオーディオ出力装置を備えた車載オーディオビデオ機器の各チャンネルのオーディオ信号の各スピーカへの供給態様を、音源の種類に応じて予め設定された通りに自動的に切り換えることができるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置は、車載オーディオビデオ機器の映像再生装置及びオーディオ再生装置とオーディオ出力装置との間に介在し、複数チャンネルのオーディオ信号の各スピーカへの供給態様を制御する供給態様制御装置と、音源(の種類)と、それに対応して該供給態様制御装置による各スピーカへのオーディオ信号の供給態様を記憶する記憶手段と、再生されるオーディオ信号の音源の種類を認識し、その種類に対応する上記各スピーカへのオーディオ信号の供給態様を上記記憶手段から読み出し、その読み出した指示通りに上記供給態様制御装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【0012】
従って、請求項1の車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置によれば、予め、上記記憶手段に、音源の種類と、その種類に対応して上記供給態様制御装置による各スピーカへのオーディオ信号の供給態様について設定しておけば、異なる音源のオーディオ信号が再生される毎に、その音源に対応するものとして上記記憶手段に記憶された供給態様通りに、各スピーカへの各チャンネルのオーディオ信号の供給態様[出力の禁止(どのチャンネルの信号も供給が0という供給態様)、完全許容(スピーカ自身と本来的に対応するチャンネルのオーディオ信号を減衰することなく100%供給するという供給態様)、特定の一又は複数のチャンネルのオーディオ信号を減衰して又は減衰したものを加算して供給するという供給態様がある。)についての供給態様制御装置への指示の切り換えが為され、その新たな指示が自動的にその供給態様制御装置によって実行される。
依って、音源が切り換わっても各スピーカへのオーディオ信号の供給に関する供給態様に変化が生ぜず、音源の変化に対応出来ないという問題を回避することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明における音源の種類には、DVD、テレビジョン放送の音声、SACD、CD、FM/AM放送等が挙げられるが、必ずしもそれに限定されるものではない。後述する実施例には存在しないが、例えばカーナビゲーション装置の例えばナレーションによる指示も本発明における音源になり得る。
【0014】
各スピーカへの供給態様のうち、禁止は完全に当該スピーカについて音声を出力させないようにする場合を指し、許容は当該スピーカに対して本来的に対応するチャンネルのオーディオ信号を減衰させることなく(ここで、減衰は供給態様制御装置での減衰を指す。)出力させる場合を指す。また、或るスピーカについては、或るチャンネルのオーディオ信号を例えば或る割合で減衰させたものと、別のチャンネルのオーディオ信号を例えば或る割合で減衰させたものとを加算して供給するという加算形態もある。例えば、センタースピーカに対してCDの右チャンネルと左チャンネルのオーディオ信号を2分の1に減衰させて加算した信号を供給するという供給態様がそれである。このように、供給形態に関しては種々の種類が考えられ得る。
【0015】
供給態様制御装置への指示をするための音源に対応した供給形態を記憶する記憶手段は、それ専用の記憶装置で構成するようにしても良いが、CPU(CentralProcessing Unit)、ROM(Read Only Memory)等とで制御部を構成するRAM(Random Access Memory)を用いてプログラムにより仮想的に存在する記憶手段でも良い。
【0016】
【実施例】
以下、本発明を図示実施例に従って詳細に説明する。
図1は本発明車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置の第1の実施例の構成を示す回路ブロック図である。図面において、2は映像再生装置で、DVDプレーヤ2a、TVチューナ2b等を内蔵している。4はオーディオ再生装置で、SACDプレーヤ4a、CDプレーヤ4b、FM/AMチューナ4c等を内蔵している。
【0017】
6は映像選択装置で、後述するシステム制御装置(18)により制御されて、映像再生装置2内の複数の映像出力信号のうちの一つを次に述べる映像表示装置(8)に表示させるものとして選択する。8は映像表示装置で、例えば液晶表示素子等からなり、上記映像再生装置2から出力され、上記映像選択装置6で選択された映像出力信号を受け、その信号に基づき映像を表示する。
【0018】
10は音源選択装置で、後述するシステム制御装置(18)により制御されて、上記映像再生装置2から出力された複数種のオーディオ信号と、上記オーディオ再生装置4から出力された複数種の音源のオーディオ信号のうちの一つを選び、次に述べる供給態様制御装置(12)に送る。
12は音源選択装置10により選択された音源の種類に応じて、各チャンネルのオーディオ信号を、後述する各スピーカ16c、16fl、16fr、16rl、16rr、16sw毎に、システム制御装置18に指定されたとおりの態様で供給する供給態様制御装置である。
【0019】
14は供給態様制御装置12から出力されたオーディオ信号を再生するオーディオ出力装置であり、本例では6個のスピーカ16c、16fl、16fr、16rl、16rr、16swからなる。16cはセンタースピーカ、16flはフロントLスピーカ、16frはフロントRスピーカ、16rlはリアLスピーカ、16rrはリアRスピーカ、16swはサブウーファであり、供給態様制御装置12によりオーディオ信号の各スピーカ16への供給態様が互いに独立して各別に制御される。
【0020】
18はシステム制御装置であり、CPU、ROM、RAM等からなり、本車載オーディオビデオ機器全体を制御する。20は記憶装置で、各音源の種類毎の各スピーカ16c、16fl、16fr、16rl、16rr、16swへのオーディオ信号の供給態様についての表(table)を記憶する。22はユーザー、ドライバ等が操作することによって本車載オーディオビデオ機器への指示を入力する操作部であり、複数のスイッチ、ボタン等の入力手段からなる。
【0021】
図1に示す車載オーディオビデオ機器は、そのオーディオ出力装置14を構成する各スピーカ16c、16fl、16fr、16rl、16rr、16swを、例えば図6(A)に示すように配置する。即ち、センタースピーカ16cを運転席と助手席の間の後部に後ろ向きに配置し、フロントLスピーカ16flは、助手席とその後ろの後部座席との間の部分の左側に、フロントRスピーカ16frは運転席とその後ろの後部座席との間の部分の右側にそれぞれ内側向きに配置し、リアLスピーカ16rlは左の後部座席の後ろ側であって左部分に、リアRスピーカ16rrは右部座席の後ろ側であって右部分に、サブウーファ16swは二つのリアスピーカ(リアLスピーカとリアRスピーカ)の中間部にそれぞれ前向きに配置するのである。
【0022】
図2は上記記憶装置20により記憶された各音源の種類毎の各スピーカ16c、16fl、16fr、16rl、16rr、16swへのオーディオ信号の供給に関する制御についての表の一例を示すものである。
この表においては、各行が音源の種類に対応し、各列が各スピーカに対応している。
先ず、音源がDVD5.1chの場合について説明すると、この音源は5.1chのオーディオ信号が映像再生装置2から音源選択装置10を経て供給態様制御装置12に送られてくる。この場合、映像表示装置8の位置とスピーカ16cの位置がずれているので、不自然な音響効果が生じないように、センタースピーカ16cにはオーディオ信号を供給しない。即ち、センタースピーカ16cからの音響の出力を禁止するのである。この出力を禁止することを表では×で表現した。
【0023】
そして、このセンターチャンネルのオーディオ信号(センターch)はフロントの2個のスピーカ16fl、16frに均等に分配し、サブウーファを含む残りの3個のスピーカ16rl、16rr、16swについてはそれぞれ供給態様制御装置12から出力された各チャンネルの信号をそのまま再生させるのである。従って、フロントLスピーカ16flはフロントLチャンネルのオーディオ信号(フロントLch)と、センターチャンネルのオーディオ信号の2分の1の信号を加えたオーディオ信号を供給態様制御装置12から受ける。これを表ではフロントLch+1/2センターchと表現した。
フロントRスピーカ16frについても同様にフロントRch+1/2センターchと表現したのである。
そして、残りの3個のスピーカ16rl、16rr、16swについては、それぞれ供給態様制御装置12から出力された各チャンネルのオーディオ信号をそのまま再生させるようにするのである。
【0024】
次に、TVチューナについてのべる。この音源の場合も、映像が伴うので、センタースピーカ16cからの音声出力を禁止する。左のチャンネルのオーディオ信号を、左側の前後のスピーカ16fl、16rlに均等に分配する。分配された信号を1/2Lchと表現した。右チャンネルのオーディオ信号についても同様に右側の前後のスピーカ16fr、16rrに均等に分配する。この分配された信号を1/2Rchと表現した。そして、サブウーファ16swに対しては音声出力を禁止する。テレビジョン放送を視聴する場合、ニュース等はアナウンサ等の話す言葉を明確に聞き取ることが重要となる場合が多いことから低音を効かすサブウーファ16swからの音声出力は言葉を聞き取りにくくするおそれがあるので禁止するのである。
【0025】
次に、SACD5.1chの場合には、全てのチャンネルにおいてオーディオ信号をそのままそのチャンネルに対応するスピーカ16に送って音声再生をさせるようにする。というのは、SACDの場合は、映像が伴わないので、映像表示装置8との位置関係を考慮した音声出力の必要がないからである。
最後に、CD2ch及びFM/AMチューナの場合にも、映像が伴わないのでセンタースピーカ16cに音声出力を禁止する必要はない。そこで、左チャンネルのオーディオ信号と、右チャンネルのオーディオ信号を、2分の1ずつ加算したものをセンタースピーカ16cに再生させることとするのである。また、残りの5個のスピーカスピーカ16fl、16fr、16rl、16rr、16swについては、TVチューナの場合と同じにする。
【0026】
図2に示すような表の内容は、工場出荷前に記憶装置18に入力しておき(このように工場出荷前に入力された記録内容を初期設定内容ということとする。)、そして、後で、ユーザーが操作部20の予め設定された方法による操作により表の一部乃至全部について任意に別途記録することができるようにすると良い。このようにユーザーが操作部20の操作により記録し直した内容を記録設定内容ということとする。
【0027】
図3は音源の切り換えがあった場合の各スピーカ16に対するオーディオ信号の供給態様の切換の制御に関する動作のフローを示すものである。
(1)「音源切換?」
先ず、音源の切換があったか否かを判定する。判定結果がNoの場合には、Yesという判定結果が得られるまでその判定を繰り返す。
【0028】
(2)「音源認識及び選択指令」
上記ステップ(1)の判定結果がYesになった場合、即ち、音源の切換があった場合、その切り換わった新しい音源の種類を検出し、それに応じて映像選択装置8及びオーディオ信号選択装置10へ映像及びオーディオ信号についての選択を指令する。例えば、DVDの場合には、映像選択装置6へはDVD映像信号を選択する指令を、DVDオーディオ信号を選択する指令をする。すると、その指令に応じた映像信号が再生すべき信号として映像表示装置8にて再生されることになる。また、DVDオーディオ信号が音声再生すべき信号してオーディオ信号選択装置10から出力されることとなる。
【0029】
(3)「操作による設定有り?」
次に、その音源に関して、ユーザー(ドライバ)等による入力操作によって設定された、供給態様制御装置12による制御内容が記録されているか否かを判定する。例えば、音源がDVDの場合には、そのDVDに関してユーザーが制御内容についての設定をプリセットされたものと別途にされているか否かを判定するのである。
(4)「初期設定内容読み出し」
上記ステップ(3)の判定結果がNoの場合には、即ち、当該音源に関してユーザーの操作による供給態様の設定がない場合には、工場出荷段階で記憶装置8に入力されていた供給態様を読み出す。
【0030】
(5)「記録設定内容読み出し」
上記ステップ(3)の判定結果がYesの場合には、即ち、当該音源に関してユーザーによる供給態様の設定についての記録がある場合には、その内容を読み出す。
(6)「供給態様制御装置へ供給態様変更指示」
上記ステップ(4)又は(5)が終わると、その読み出した供給態様通りに供給態様制御装置12に指令を与える。すると、供給態様制御装置12はそれに従って、即ち、上記記憶装置20に記憶された表、例えば図2に示す表に従ってその音源の種類に対応した供給態様に従って各スピーカ16へのオーディオ信号を制御する。
【0031】
従って、音源が切り換わっても各スピーカへのオーディオ出力信号の供給に関する制御に変化が生ぜず、音源の変化に対応出来ないという問題を回避することができる。
【0032】
図4は本発明車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置の第2の実施例の構成を示す回路ブロック図、図5は本実施例の記憶装置により記憶された各音源の種類毎の各スピーカへのオーディオ信号の供給に関する制御についての表の一例を示すものである。
本実施例の上記第1の実施例との構成上の違いは、センタースピーカ16cとして16c(1)と、16c(2)の二つスピーカを有することであり、それ以外には違いがない。
【0033】
そして、本実施例のオーディオ出力制御装置14の各スピーカ16c(1)16c(2)、16fl、16fr、16rl、16rr、16swは、自動車内に、例えば図6(B)に示すように配置される。即ち、第1のセンタースピーカ14c(1)は助手席とその後の後部座席との間に配置され、第2のセンタースピーカ14c(2)は運転席と助手席の間の後部に配置されている。
尚、それ以外のスピーカ16fl、16fr、16rl、16rr、16swは、図1に示した上記実施例の場合と同じように配置されている。
【0034】
次に、図5に示す表、即ち本実施例における、各音源の種類毎の各スピーカへのオーディオ信号の供給に関する制御について説明する。
先ず、音源がDVD5.1chの場合について説明すると、センターチャンネルのオーディオ信号は、第1のスピーカ16c(1)に送り、第2のスピーカ16c(2)には送らない。というのは、第1のスピーカ16c(1)は映像表示装置8の近傍にあり、センターチャンネルのオーディオ信号を音声再生させても音響効果が不自然にはならないのに対して、第1のスピーカ16c(2)は映像表示装置8から離間しているので、センターチャンネルのオーディオ信号を音声再生させると不自然な音響効果が生じてしまうことになるからである。
【0035】
そして、残りの5個のスピーカ16fl、16fr、16rl、16rr、16swには、本来的にそのスピーカ自身と対応するチャンネルのオーディオ信号をそのまま供給するようにする。フロントLスピーカflには、フロントLチャンネルのオーディオ信号を、フロントRスピーカ16frには、フロントRチャンネルのオーディオ信号を、というようにである。
【0036】
次に、TVチューナについてのべる。この音源の場合も、映像が伴うので、第2のセンタースピーカ16c(2)からの音声出力を禁止するが、第1のセンタースピーカ16c(1)からの音声出力を許容する。具体的には、左のチャンネルのオーディオ信号の2分の1と、右のチャンネルのオーディオ信号の2分の1を加算したものを第1のセンタースピーカ16c(1)から音声出力するようにするのである。
尚、残りのスピーカ16fl、16fr、16rl、16rr、16swについては、図2に示す表のTVチューナのそれと同じである。
【0037】
次に、SACD5.1chの場合には、映像が伴わないので、映像表示装置8との位置関係を考慮した音声出力の必要がない。従って、センターチャンネルのオーディオ信号を2分の1ずつ第1、第2のセンタースピーカ14c(1)、14c(2)に分配して供給する。そして、残りの残りの5個のスピーカ16fl、16fr、16rl、16rr、16swには、本来的にそのスピーカ自身と対応するチャンネルのオーディオ信号をそのまま供給するようにする。フロントLスピーカflには、フロントLチャンネルのオーディオ信号を、フロントRスピーカ16frには、フロントRチャンネルのオーディオ信号を、というようにである。この点では、DVDの場合と同じである。
【0038】
最後に、CD2ch及びFM/AMチューナの場合にも、映像が伴わないのでセンタースピーカ16cに音声出力を禁止する必要はない。そこで、左チャンネルのオーディオ信号の4分の1と、右チャンネルのオーディオ信号の4分の1を加算したものを第1、第2のセンタースピーカ16c(1)、(2)それぞれに供給して再生させることとするのである。また、残りの5個のスピーカスピーカ16fl、16fr、16rl、16rr、16swについては、TVチューナの場合と同じにする。
【0039】
本実施例の上記以外の事項については、第1の実施例と共通し、既に、説明済みなので重ねて説明はしない。
尚、上記各実施例において、図2、図5に示す表の内容は飽くまで一例であり、これに拘束されることはなく、また、ユーザーが任意に書き換えられることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】
請求項1の車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置によれば、予め、記憶手段に、音源の種類と、その種類に対応して上記供給態様制御装置による各スピーカへのオーディオ信号の供給態様について設定しておけば、異なる音源のオーディオ信号が再生される毎に、その音源に対応するものとして上記記憶手段に記憶された供給態様通りに、各スピーカへの各チャンネルのオーディオ信号の供給態様[出力の禁止(どのチャンネルの信号も供給が0という供給態様)、完全許容(スピーカ自身と本来的に対応するチャンネルのオーディオ信号を減衰することなく100%供給するという供給態様)、特定の一又は複数のチャンネルのオーディオ信号を減衰して又は減衰したものを加算して供給するという供給態様がある。)についての供給態様制御装置への指示の切り換えが為され、その新たな指示が自動的にその供給態様制御装置によって実行される。
依って、音源が切り換わっても各スピーカへのオーディオ信号の供給に関する供給態様に変化が生ぜず、音源の変化に対応出来ないという問題を回避することができる。
【0041】
請求項2の車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置によれば、音源の各種類に対応する各スピーカへの供給態様が記憶手段に予めプリセットされているので、ユーザーがプリセットしなくても音源の変化に対応して各スピーカへのオーディオ出力信号の供給態様を切り換えることができる。
【0042】
請求項3の車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置によれば、上記音源の各種類に対する上記各スピーカへのオーディオ信号の供給態様の関係をユーザーの好みに従って変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置の第1の実施例の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】上記第1の実施例における各音源の種類毎の各スピーカへのオーディオ信号の供給態様を示す表の一例を示すものである。
【図3】音源の切り換えがあった場合の各スピーカに対するオーディオ信号の供給態様の切換の制御に関する動作のフローを示すフローチャートである。
【図4】本発明車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置の第2の実施例の構成を示す回路ブロック図である。
【図5】上記第2の実施例における各音源の種類毎の各スピーカへのオーディオ信号の供給態様を示す表の一例を示すものである。
【図6】(A)、(B)は5.1チャンネル対応マルチプレーヤシステムの6個或いは7個のスピーカの自動車内への各別の配置例における平面的位置関係を示す平面図である。
【符号の説明】
2・・・映像再生装置、4・・・オーディオ再生装置、6・・・映像再生装置、
8・・・映像表示装置、10・・・音源選択装置、
12、18、20、22・・・オーディオ出力制御装置、12・・・供給態様制御装置、14・・・オーディオ出力装置、
16c、16c(1)、16c(2)、16fl、16fr、16rl、16rr、16sw・・・スピーカ、18・・・・制御部(システム制御装置)、
20・・・記憶装置(記憶手段)、22・・・操作部。
Claims (3)
- 少なくとも一つの映像再生装置と、少なくとも一つのオーディオ再生装置と、上記映像再生装置から出力された映像信号を表示する映像表示装置と、上記映像再生装置及び上記オーディオ再生装置から出力されたオーディオ信号を受け複数のスピーカにて音声に変換して出力するオーディオ出力装置を備えた車載オーディオビデオ機器の各チャンネルのオーディオ出力信号を制御するオーディオ出力制御装置であって、
上記映像再生装置及び上記オーディオ再生装置と、上記オーディオ出力装置との間に介在し、上記複数チャンネルのオーディオ出力部各々に対して、その出力信号の供給態様(どのチャンネルのオーディオ信号をどの程度供給するかという態様)に関する制御をする供給態様制御装置と、
上記映像再生装置或いは上記オーディオ再生装置から送出され上記オーディオ出力装置により再生されるオーディオ出力の音源の種類と、その音源の種類に対応して上記供給態様制御装置による上記各スピーカへのオーディオ信号の供給形態を記憶する記憶手段と、
上記オーディオ出力装置により再生されるオーディオ信号の音源の種類を認識し、その種類に対応する上記オーディオ信号の各スピーカへの供給態様を上記記憶手段から読み出し、その読み出した指示通りに上記オーディオ出力制御装置を制御する制御部と、
を有することを特徴とする車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置。 - 上記音源の各種類に対応する各スピーカへのオーディオ信号の供給態様が上記記憶手段に予めプリセットされている
ことを特徴とする車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置。 - 上記記憶手段は、上記音源の各種類に対する上記各スピーカへのオーディオ信号の供給態様についての書換が可能である
ことを特徴とする請求項1又は2記載の車載オーディオビデオ機器のオーディオ出力制御装置。
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2002
- 2002-09-02 JP JP2002256266A patent/JP2004096515A/ja active Pending
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