JP2004096458A - 移動端末機情報サーバ装置及び端末位置監視システム並びに端末位置監視方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】網側で管理されている移動端末機の位置情報を利用し、監視対象として指定した任意の地域に対する移動端末機の出行及び入来に関する情報を取得することができる移動端末機情報サーバ装置及び端末位置監視システムを提供する。
【解決手段】外部から監視地域の指示を受けると、監視地域に対応した無線エリアを有する基地局が、基地局データベースを用いて検索される。検索された基地局の基地局IDは、監視基地局リストに登録される。監視基地局リストのものと同じ基地局IDが登録されている端末IDがホームメモリから抽出される。抽出された内容は、基地局ID及び履歴情報と共に、監視移動端末機リストに登録される。これによって、所定の時間に監視地域内に存在する移動端末機を特定することができる。以降、監視地域に対する特定された移動端末機の行動を、位置登録要求等を利用して監視・記録する。
【選択図】 図5
【解決手段】外部から監視地域の指示を受けると、監視地域に対応した無線エリアを有する基地局が、基地局データベースを用いて検索される。検索された基地局の基地局IDは、監視基地局リストに登録される。監視基地局リストのものと同じ基地局IDが登録されている端末IDがホームメモリから抽出される。抽出された内容は、基地局ID及び履歴情報と共に、監視移動端末機リストに登録される。これによって、所定の時間に監視地域内に存在する移動端末機を特定することができる。以降、監視地域に対する特定された移動端末機の行動を、位置登録要求等を利用して監視・記録する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動端末機情報サーバ装置及び端末位置監視システム並びに端末位置監視方法に関し、より特定的には、基地局を介して移動端末機間の通信が行われる移動体通信システムにおいて、任意の時間に任意のエリア内に存在する複数の移動端末機の行動を監視するために、各移動端末機の位置及び行動履歴の情報を動的に管理する移動端末機情報サーバ装置、及び当該装置を構成に含む端末位置監視システム並びに端末位置監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、携帯電話やPHS(パーソナル・ハンディホン・システム)等の移動端末機を用いた無線通信システムでは、必要な時に迅速に無線通信が行えるように、移動端末機がどの基地局が担当している無線エリア内にいるのかという位置情報を、網側に構成されたサーバ装置で常に管理している。このサーバ装置で管理されている移動端末機の位置情報を利用して、従来から移動端末機の位置監視を行うシステムが種々存在する。
【0003】
例えば、サーバ装置であるPHSサービスセンタと移動端末機であるPHS携帯端末とで構成される「位置情報システム」がある(特許文献1を参照)。
このシステムでは、PHSサービスセンタが、PHS携帯端末の位置情報としてPHS基地局の基地局IDをデータベースに記録する。そして、PHSサービスセンタは、あるPHS携帯端末から探索対象である特定のPHS携帯端末の端末IDを受信すると、データベースに記録されている特定のPHS携帯端末の位置情報を、端末IDを送信してきたPHS携帯端末へ返送する。このシステムによれば、PHS携帯端末は、PHSサービスセンタに要求するだけで、特定のPHS携帯端末の位置情報を得ることができる。
【0004】
また、サーバ装置と移動端末機とで構成される「作業経路異常検出装置及び作業経路異常検出システム」がある(特許文献2を参照)。
このシステムでは、移動端末機の作業経路が予めサーバ装置に登録される。そして、サーバ装置では、移動端末機から送信される位置情報を受信し、移動端末機の位置が予め登録された作業経路から外れているかどうかの判定を行う。このシステムによれば、サーバ装置に予め作業経路を登録すると共に、定期的に特定の移動端末機の位置監視を行うことにより、特定の移動端末機が予定外のアクシデントに遭遇している(事故に巻き込まれた)か等を推測することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−197101号公報
【特許文献2】
特開2001−155280号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ある地域で地震や事故等の大規模な災害が発生した場合、災害地域に居合わせたと思われる人物の安否等を確認するための1つの手段として、移動端末機が使用される。ここで、確認する相手の移動端末機に発信して応答がある場合は問題ないのだが、応答がない場合にはその人物が災害地域に居るのかどうかさえ分からない。また、上述した特定の移動端末機の位置監視を追従して行うシステムに加入していれば、容易に相手の居場所が分かるが、災害地域に居合わせた全ての人が加入しているとは限らない。さらに、これらの確認方法は、基本的に個人対個人で行われるものであるため、災害発生によって一般通話が規制された時には、使用することができない。
【0007】
このように災害が発生した場合、不特定多数の移動端末機のうち災害発生時に災害地域に存在していた移動端末機を特定できれば、その所有者が災害に巻き込まれた可能性が高いとの判断が可能であり、また、その特定した移動端末機の後の行動が分かれば、所有者の安否の判断に用いることもできる。
しかしながら、従来の技術において知り得る限りでは、移動端末機の位置情報を利用して、不特定多数の移動端末機について、監視対象として指定した任意の地域からの出行及び任意のエリアへの入来を監視する手法は、実用化はもちろんのこと発想すらされていない。
【0008】
それ故に、本発明の目的は、網側で管理されている移動端末機の位置情報を利用し、監視対象として指定した任意の地域に対する移動端末機の出行及び入来に関する情報を取得して管理する移動端末機情報サーバ装置、及びこれらの情報を様々な場面で活用することができる端末位置監視システム並びに端末位置監視方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
第1の発明は、基地局を介して移動端末機間の通信を行うシステムに構成され、基地局との通信によって移動端末機毎に通信可能な基地局を関連付けた端末位置情報を管理する移動端末機情報サーバ装置であって、
移動端末機の行動を監視する監視地域を入力し、無線エリアの全て又は一部が監視地域と一致する基地局を、監視基地局として設定する監視基地局設定部と、端末位置情報を利用して、設定時に監視基地局内に存在する全ての移動端末機を監視移動端末機として特定し、監視移動端末機に関する情報を所定の監視移動端末機リストに登録する監視移動端末機登録部と、
移動端末機が通信可能な基地局を変更した場合、変更後の基地局からの要求に応じて端末位置情報を更新する端末位置情報管理部と、
端末位置情報管理部において監視移動端末機の端末位置情報が更新される毎に、監視移動端末機リストに監視移動端末機の行動履歴を記録する監視移動端末機管理部とを備える。
【0010】
上記のように、第1の発明によれば、移動端末機の位置情報を利用し、所定の監視地域内にいる不特定多数の移動端末機を特定することができる。また、移動端末機の位置登録動作を利用し、特定した移動端末機のその後の行動に関する情報を得ることができる。さらに、移動端末機側に特別な装置を設ける必要がなく、従来の基地局と移動端末機間の位置登録手順で得られた移動端末機の位置情報を利用するだけで容易に実現することができる。
【0011】
第2の発明は、第1の発明に従属する移動端末機情報サーバ装置であって、
端末位置情報の更新によって、監視移動端末機に関連付けられた基地局が監視基地局でなくなった場合、監視移動端末機管理部は、監視移動端末機が監視地域外へ移動した内容の履歴を監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0012】
第3の発明は、第1の発明に従属する移動端末機情報サーバ装置であって、
端末位置情報の更新によって、監視移動端末機に関連付けられた基地局が他の監視基地局になった場合、監視移動端末機管理部は、監視移動端末機が監視地域内を移動した内容の履歴を監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0013】
第4の発明は、第1の発明に従属する移動端末機情報サーバ装置であって、
監視移動端末機以外の移動端末機の端末位置情報が更新され、移動端末機に関連付けられた基地局が監視基地局になった場合、監視移動端末機管理部は、移動端末機を新たな監視移動端末機として監視移動端末機リストに追加することを特徴とする。
【0014】
上記のように、第2〜第4の発明によれば、所定の監視地域に対する特定の移動端末機の出行及び入来に関する情報を記録するので、監視地域を災害発生地域等に設定すれば、災害地域内における人物の行動を把握することが可能となる。
【0015】
第5の発明は、第1の発明に従属する移動端末機情報サーバ装置であって、
監視基地局に対して位置登録指示要求を送信する要求出力部をさらに備え、
監視移動端末機管理部は、要求出力部から送信された位置登録指示要求に対して応答があった監視移動端末機について、位置登録応答があった内容の履歴を監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0016】
上記のように、第5の発明によれば、移動端末機情報サーバ装置からの指示で監視地域内の移動端末機に位置登録要求を実行させることができるため、任意のタイミングで監視地域内に留まっている移動端末機の存在を確認することができる。
【0017】
第6の発明は、第1の発明に従属する移動端末機情報サーバ装置であって、
監視移動端末機との間で発着信が行われた場合、監視移動端末機管理部は、監視移動端末機に発着信があった内容の履歴を監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0018】
第7の発明は、第6の発明に従属する移動端末機情報サーバ装置であって、
監視移動端末機への着信である場合、監視移動端末機管理部は、監視移動端末機が応答したか否かの履歴も監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0019】
上記のように、第6及び第7の発明によれば、移動端末機の発信/着信動作を利用し、監視地域に対する特定の移動端末機(ひいてはユーザ)の現状を知ることができる。
【0020】
第8の発明は、複数の移動端末機と、
自局の無線エリア内に存在する移動端末機と通信を行う複数の基地局と、
請求項1〜7のいずれかに記載の移動端末機情報サーバ装置とで構成される、端末位置監視システムである。
【0021】
第9の発明は、複数の移動端末機と、自局の無線エリア内に存在する移動端末機と通信を行う複数の基地局と、基地局との通信によって移動端末機毎に通信可能な基地局を関連付けた端末位置情報を管理する移動端末機情報サーバ装置とで構成されるシステムにおいて、移動端末機情報サーバ装置で実行される端末位置監視方法であって、
移動端末機の行動を監視する監視地域を入力するステップと、
無線エリアの全て又は一部が監視地域と一致する基地局を、監視基地局として設定するステップと、
端末位置情報を利用して、設定時に監視基地局内に存在する全ての移動端末機を監視移動端末機として特定するステップと、
監視移動端末機に関する情報を所定の監視移動端末機リストに登録するステップと、
移動端末機が通信可能な基地局を変更した場合、変更後の基地局からの要求に応じて端末位置情報を更新するステップと、
更新するステップで監視移動端末機の端末位置情報が更新される毎に、監視移動端末機リストに監視移動端末機の行動履歴を記録するステップとを備える。
【0022】
第10の発明は、第9の発明に従属する端末位置監視方法であって、
端末位置情報の更新によって、監視移動端末機に関連付けられた基地局が監視基地局でなくなった場合、記録するステップは、監視移動端末機が監視地域外へ移動した内容の履歴を監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0023】
第11の発明は、第9の発明に従属する端末位置監視方法であって、
端末位置情報の更新によって、監視移動端末機に関連付けられた基地局が他の監視基地局になった場合、記録するステップは、監視移動端末機が監視地域内を移動した内容の履歴を監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る端末位置監視システムの概略構成を示す図である。図1において、本実施形態に係る端末位置監視システムは、複数の移動端末機4と、自局の無線エリア3内にいる移動端末機4との無線回線設定及び制御を行う複数の基地局2と、移動端末機4毎に位置情報や加入者情報を管理する移動端末機情報サーバ装置1とで構成される。
図2は、移動端末機情報サーバ装置1の詳細な構成を示す図である。図2において、本実施形態の移動端末機情報サーバ装置1は、監視する基地局2の設定を行う監視地域受付部11、監視基地局登録部12、基地局データベース13及び監視基地局リスト格納部14と、監視する移動端末機4の登録/管理を行う監視移動端末機情報処理部15及び監視移動端末機リスト格納部16と、移動端末機4の位置情報の管理を行うホームメモリ管理部17及びホームメモリ18と、通信部19と、位置登録指示要求部20とを備える。
【0025】
まず、移動端末機情報サーバ装置1において各移動端末機4の位置情報(端末位置情報)を管理する目的を説明する。
移動端末機4への着信を行う際に、移動端末機4の位置情報を網側の移動端末機情報サーバ装置1が知らない場合には、全ての無線エリア3において移動端末機4の呼び出し制御を行う必要がある。しかし、着信時にこのような呼び出し制御を行うことは、周波数利用上及び経済的な損失が大きい。このため、移動端末機情報サーバ装置1は、事前に各移動端末機4の位置情報を取得し、ホームメモリ18に登録することを行う。このように、各移動端末機4の位置情報を登録しておくことで、移動端末機情報サーバ装置1は、必要な無線エリア3においてだけ移動端末機4の呼び出し制御を行うことができる。
【0026】
次に、移動端末機情報サーバ装置1と移動端末機4との間で行われる位置情報登録処理を、図3及び図4をさらに参照して説明する。図3は、ホームメモリ18に登録される端末位置情報30の一例を示す図である。図4は、端末位置情報30の登録処理において移動端末機情報サーバ装置1が行う処理手順を示すフローチャートである。
【0027】
各基地局2は、制御チャネルを用いて、固有の無線エリア識別コードを自局の無線エリア3内に報知している。移動端末機4は、前回の登録処理によって取得及び記憶している無線エリア識別コードと現在報知されている無線エリア識別コードとを比較し、双方が一致しない場合には、無線エリア識別コードを報知している基地局2に対して位置登録要求を行う。位置登録要求を受けた基地局2は、位置登録要求を行った移動端末機4の端末IDと自局の基地局IDとを含む位置登録信号を、移動端末機情報サーバ装置1に送信する。
【0028】
移動端末機情報サーバ装置1において、通信部19は、基地局2から位置登録信号を受信する(ステップS41)。ホームメモリ管理部17は、通信部19が受信した位置登録信号に含まれる端末IDに対応するホームメモリ18内の位置情報格納領域を検索する(ステップS42)。そして、ホームメモリ管理部17は、通信部19が受信した位置登録信号に含まれる基地局IDを、検索した位置情報格納領域に登録(更新)する(ステップS43)。
このホームメモリ18には、全ての移動端末機4すなわち端末IDについて、端末ID毎に現在通信を行っている又は将来通信が行われる基地局2の基地局IDや所定の加入者情報等が、端末位置情報30として登録される(図3)。
【0029】
そして、登録が完了した後、ホームメモリ管理部17は、登録完了を伝える確認信号を通信部19を介し基地局2へ送信する(ステップS44)。基地局2は、移動端末機情報サーバ装置1から送信される確認信号を、移動端末機4に転送する。確認信号を受信した移動端末機4は、現在記憶している無線エリア識別コードを報知されている新しい無線エリア識別コードに書き換える。
上述した端末位置情報の登録動作は、移動端末機4が位置する無線エリア3が移り変わった時だけではなく、移動端末機4の電源が投入された直後にも行われる。
【0030】
以下、上述のようにして登録された端末位置情報30を利用して実現される本発明の端末位置監視手法を、図5〜図12をさらに参照して説明する。
図5は、移動端末機情報サーバ装置1が行う監視基地局登録処理及び監視移動端末機登録処理の手順を示すフローチャートである。図6は、基地局データベース13に格納される基地局情報テーブル60の一例を示す図である。図7は、監視基地局リスト格納部14に格納される監視基地局リスト70の一例を示す図である。図8は、監視移動端末機リスト格納部16に格納される監視移動端末機リスト80の一例を示す図である。
【0031】
まず、図5を参照して、初期設定である登録処理を説明する。
監視対象とする地域(以下、監視地域という)の指示が、外部から監視地域受付部11に入力される(ステップS51)。監視基地局登録部12は、監視地域受付部11を介して指示される監視地域に応じて、無線エリア3の全て又は一部がこの監視地域と一致する基地局2を、基地局データベース13を用いて検索する(ステップS52)。この基地局データベース13には、基地局2毎に基地局ID、所在地及び無線エリア等を記録した基地局情報テーブル60が格納されており、監視地域の住所や地名又は中心地点と半径等を指定することによって、該当する基地局2の検索を可能としている。監視基地局登録部12は、基地局データベース13から検索した基地局2の基地局ID及び基地局情報を取得し、監視基地局リスト格納部14に送出する。監視基地局リスト格納部14は、基地局ID及び基地局情報の項目からなる監視基地局リスト70を格納・管理しており、監視基地局登録部12から送出された内容を監視基地局リスト70に登録する(ステップS53)。なお、監視地域受付部11に、監視対象とする基地局2の基地局IDを直接入力して指示しても構わない。
【0032】
監視移動端末機情報処理部15は、監視基地局リスト70に登録された基地局IDと同じ基地局IDが登録されている端末IDをホームメモリ18から検索し、検索した端末ID及び加入者情報(例えば、所有者名や他の連絡先)を抽出する(ステップS54)。そして、監視移動端末機情報処理部15は、抽出した端末ID及び加入者情報を基地局ID及び履歴情報と共に、監視移動端末機リスト格納部16に送出する。監視移動端末機リスト格納部16は、端末ID、基地局ID、加入者情報及び履歴情報の項目からなる監視移動端末機リスト80を格納・管理しており、監視移動端末機情報処理部15から送出された内容を監視移動端末機リスト80に登録する(ステップS55)。この履歴情報には、登録された端末IDを持つ移動端末機4に関する処理や行動の内容が、その時間と共に記録される。従って、ステップS55で監視対象となる移動端末機4の登録が行われる初期設定時(時刻T0とする)には、各移動端末機4の履歴情報には「T0:登録」という内容が記録される。
上記処理を実行することによって、所定の時間に監視地域内に存在する移動端末機4を特定することができる。
【0033】
次に、図9〜図12を参照して、移動端末機情報サーバ装置1で行われる端末移動監視手法を説明する。図9は、監視移動端末機情報処理部15が行う端末移動監視の処理手順を示すフローチャートである。図10は、監視移動端末機情報処理部15が行う端末通信監視の処理手順を示すフローチャートである。図11及び図12は、監視移動端末機リスト80の更新例を示す図である。この図11及び図12の例は、監視地域が基地局B(基地局ID「b」)及び基地局C(基地局ID「c」)の無線エリアの場合であって、初期登録処理時には、基地局Aの無線エリアには移動端末機Xが、基地局Bの無線エリアには移動端末機Yが、基地局Cの無線エリアには移動端末機Zが、それぞれ存在していた場合を示している。
【0034】
(1)端末移動監視
図9を参照して、移動端末機4の移動に応じて基地局2から送信される位置登録信号は、通信部19を介して受信され、ホームメモリ管理部17及び監視移動端末機情報処理部15に送出される(ステップS91)。ホームメモリ管理部17は、上述した位置登録処理を実行する。監視移動端末機情報処理部15は、位置登録信号に含まれる端末IDが、監視移動端末機リスト80に登録されている端末IDか否かを確認する(ステップS92)。監視移動端末機リスト80に登録されている端末IDであると確認した場合、監視移動端末機情報処理部15は、位置登録信号に含まれる基地局IDが、監視基地局リスト70に登録されている基地局IDか否かをさらに確認する(ステップS93)。そして、監視移動端末機情報処理部15は、基地局IDの登録有無を確認した結果に応じて、監視移動端末機リスト80における該当する端末IDの基地局IDの登録内容を更新(変更、削除)すると共に、対応する履歴情報を追加する(ステップS94,S95)。
例えば、時刻Tnに、移動端末機Yが基地局Bの無線エリアから基地局Cの無線エリアに移動した場合には、監視移動端末機リスト80における端末ID「y」の基地局IDが「b」から「c」に更新され、履歴情報に「Tn:監視地域内を移動」の内容が追加される(ステップS94、図11−▲1▼)。また、時刻Tnに、移動端末機Yが基地局Bの無線エリアから基地局Dの無線エリアに移動した場合には、監視移動端末機リスト80における端末ID「y」の基地局IDが「b」から「−(なし)」に更新され、履歴情報に「Tn:監視地域外へ移動」の内容が追加される(ステップS95、図11−▲2▼)。
【0035】
一方、上記ステップS92において監視移動端末機リスト80に登録されていない端末IDであると判断した場合、監視移動端末機情報処理部15は、位置登録信号に含まれる基地局IDが、監視基地局リスト70に登録されている基地局IDか否かをさらに確認する(ステップS96)。そして、監視基地局リスト70に登録されている基地局IDであると判断した場合、監視移動端末機情報処理部15は、監視移動端末機リスト80に当該端末IDの追加登録を行う(ステップS97)。
例えば、時刻Tnに、移動端末機Xが基地局Aの無線エリアから基地局Cの無線エリアに移動した場合には、監視移動端末機リスト80に端末ID「x」に関する記録、基地局ID「c」、加入者情報及び履歴情報「Tn:登録」が追加される(ステップS97、図11−▲3▼)。
【0036】
(2)端末通信監視
図10を参照して、ある移動端末機4について通信部19を介した通信が発生した場合(ステップS101)、監視移動端末機情報処理部15は、この移動端末機4の端末IDが監視移動端末機リスト80に登録されている端末IDか否かを確認する(ステップS102)。監視移動端末機リスト80に登録されている端末IDであると確認した場合、監視移動端末機情報処理部15は、発生した通信が移動端末機4からの発信か移動端末機4への着信かを確認する(ステップS103)。移動端末機4からの発信であると判断した場合、監視移動端末機情報処理部15は、監視移動端末機リスト80における該当する端末IDの履歴情報を追加する(ステップS107)。
例えば、時刻Tnに、移動端末機Yが他の移動端末機に向けて発信した場合には、監視移動端末機リスト80における端末ID「y」の履歴情報に「Tn:発信あり」の内容が追加される(ステップS107、図12−▲1▼)。
【0037】
一方、上記ステップS103において移動端末機4への着信であると判断した場合、監視移動端末機情報処理部15は、この着信に対して移動端末機4が応答したか否かをさらに確認する(ステップS104)。そして、監視移動端末機情報処理部15は、移動端末機4による応答有無を確認した結果に応じて、監視移動端末機リスト80における該当する端末IDの履歴情報を追加する(ステップS105,S106)。
例えば、時刻Tnに、他の移動端末機から移動端末機Yに向けて着信があり、移動端末機Yが応答した場合には、監視移動端末機リスト80における端末ID「y」の履歴情報に「Tn:着信あり、応答あり」の内容が追加される(ステップS105、図12−▲2▼)。また、時刻Tnに、他の移動端末機から移動端末機Yに向けて着信があり、移動端末機Yが応答しなかった場合には、監視移動端末機リスト80における端末ID「y」の履歴情報に「Tn:着信あり、応答なし」の内容が追加される(ステップS106、図12−▲3▼)。
【0038】
(3)位置登録応答監視
位置登録指示要求部20は、任意のタイミングで通信部19を介して、監視基地局リスト70に登録されている基地局2へ位置登録指示要求信号を送信する。位置登録指示要求信号を受信した基地局2は、位置登録指示信号を自局の無線エリア3内に送信する。位置登録指示信号を受信した移動端末機4は、基地局2に対して位置登録要求を行う。つまり、移動端末機4が無線エリアを移動しなくても、移動端末機情報サーバ装置1からの指示により、移動端末機4に位置登録要求を実行させる。監視移動端末機情報処理部15は、基地局2からホームメモリ管理部17へ送信される位置登録信号を取得し、その位置登録信号に含まれる端末IDについて監視移動端末機リスト80の履歴情報に「位置登録応答あり」を追加する。
【0039】
なお、上記実施例では、監視によって得られた移動端末機4の行動内容が、監視移動端末機リスト80の履歴情報に順次追加される、すなわち累積的に記録されるように述べたが、既存の履歴情報に上書きして最新の履歴情報だけを残すようにしても構わない。
また、移動端末機4が監視地域外へ移動した場合には、その移動端末機4を監視移動端末機リスト80から削除して監視対象外としてもよい。
【0040】
以上のように、本発明の一実施形態に係る端末位置監視システム及び方法によれば、ホームメモリに登録されている移動端末機の位置情報を利用し、所定の監視地域内にいる不特定多数の移動端末機を特定することができる。また、移動端末機の位置登録動作を利用し、監視地域に対する特定の移動端末機の出行及び入来に関する情報を得ることができる。また、移動端末機の発信/着信動作を利用し、監視地域に対する特定の移動端末機(ひいてはユーザ)の現状を知ることができる。さらに、移動端末機情報サーバ装置からの指示で監視地域内の移動端末機に位置登録要求を実行させることができるため、任意のタイミングで監視地域内に留まっている移動端末機の存在を確認することができる。
また、本発明の端末位置監視システム及び方法は、移動端末機側に特別な装置を設ける必要がなく、従来の基地局と移動端末機間の位置登録手順で得られた移動端末機の位置情報を利用するだけで容易に実現することができる。
【0041】
本発明の端末位置監視システム及び方法を効果的に使用できる事例としては、災害発生時の被害者特定等が考えられる。地震や事故等の災害では、被害者を予め特定することは不可能であり、また被害者が移動端末機を携帯していても、何らかの理由により移動端末機を操作することできず、救援を呼ぶことができない場合が考えられる。
本発明によれば、災害が発生した場合に、災害発生地域を監視地域に指定して監視地域内の移動端末機を特定することにより、移動端末機のユーザが特別な操作を行うことなく、災害に巻き込まれたユーザを特定することができる。また、監視地域に対する移動端末機の出行及び入来に関する情報から、例えば災害発生から監視地域内に留まっている移動端末機を特定することや、災害発生後に監視地域から移動した移動端末機を特定することができる。さらに、システム管理者側から監視地域内の移動端末機に関する端末所有者氏名等の加入者情報を一般に広く公開すれば、災害発生時の被害者特定システムとして効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る端末位置監視システムの概略構成を示す図である。
【図2】移動端末機情報サーバ装置1の詳細な構成を示す図である。
【図3】ホームメモリ18に登録される端末位置情報30の一例を示す図である。
【図4】端末位置情報30の登録処理において移動端末機情報サーバ装置1が行う手順を示すフローチャートである。
【図5】移動端末機情報サーバ装置1が行う監視基地局登録処理及び監視移動端末機登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】基地局データベース13に格納される基地局情報テーブル60の一例を示す図である。
【図7】監視基地局リスト格納部14に格納される監視基地局リスト70の一例を示す図である。
【図8】監視移動端末機リスト格納部16に格納される監視移動端末機リスト80の一例を示す図である。
【図9】監視移動端末機情報処理部15が行う端末移動監視の手順を示すフローチャートである。
【図10】監視移動端末機情報処理部15が行う端末通信監視の手順を示すフローチャートである。
【図11】監視移動端末機リスト80の更新例を示す図である。
【図12】監視移動端末機リスト80の他の更新例を示す図である。
【符号の説明】
1…移動端末機情報サーバ装置
2…基地局(A〜D)
3…無線エリア
4…移動端末機(X〜Z)
11…監視地域受付部
12…監視基地局登録部
13…基地局データベース
14…監視基地局リスト格納部
15…監視移動端末機情報処理部
16…監視移動端末機リスト格納部
17…ホームメモリ管理部
18…ホームメモリ
19…通信部
20…位置登録指示要求部
30…端末位置情報
60…基地局情報テーブル
70…監視基地局リスト
80…監視移動端末機リスト
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動端末機情報サーバ装置及び端末位置監視システム並びに端末位置監視方法に関し、より特定的には、基地局を介して移動端末機間の通信が行われる移動体通信システムにおいて、任意の時間に任意のエリア内に存在する複数の移動端末機の行動を監視するために、各移動端末機の位置及び行動履歴の情報を動的に管理する移動端末機情報サーバ装置、及び当該装置を構成に含む端末位置監視システム並びに端末位置監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、携帯電話やPHS(パーソナル・ハンディホン・システム)等の移動端末機を用いた無線通信システムでは、必要な時に迅速に無線通信が行えるように、移動端末機がどの基地局が担当している無線エリア内にいるのかという位置情報を、網側に構成されたサーバ装置で常に管理している。このサーバ装置で管理されている移動端末機の位置情報を利用して、従来から移動端末機の位置監視を行うシステムが種々存在する。
【0003】
例えば、サーバ装置であるPHSサービスセンタと移動端末機であるPHS携帯端末とで構成される「位置情報システム」がある(特許文献1を参照)。
このシステムでは、PHSサービスセンタが、PHS携帯端末の位置情報としてPHS基地局の基地局IDをデータベースに記録する。そして、PHSサービスセンタは、あるPHS携帯端末から探索対象である特定のPHS携帯端末の端末IDを受信すると、データベースに記録されている特定のPHS携帯端末の位置情報を、端末IDを送信してきたPHS携帯端末へ返送する。このシステムによれば、PHS携帯端末は、PHSサービスセンタに要求するだけで、特定のPHS携帯端末の位置情報を得ることができる。
【0004】
また、サーバ装置と移動端末機とで構成される「作業経路異常検出装置及び作業経路異常検出システム」がある(特許文献2を参照)。
このシステムでは、移動端末機の作業経路が予めサーバ装置に登録される。そして、サーバ装置では、移動端末機から送信される位置情報を受信し、移動端末機の位置が予め登録された作業経路から外れているかどうかの判定を行う。このシステムによれば、サーバ装置に予め作業経路を登録すると共に、定期的に特定の移動端末機の位置監視を行うことにより、特定の移動端末機が予定外のアクシデントに遭遇している(事故に巻き込まれた)か等を推測することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−197101号公報
【特許文献2】
特開2001−155280号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ある地域で地震や事故等の大規模な災害が発生した場合、災害地域に居合わせたと思われる人物の安否等を確認するための1つの手段として、移動端末機が使用される。ここで、確認する相手の移動端末機に発信して応答がある場合は問題ないのだが、応答がない場合にはその人物が災害地域に居るのかどうかさえ分からない。また、上述した特定の移動端末機の位置監視を追従して行うシステムに加入していれば、容易に相手の居場所が分かるが、災害地域に居合わせた全ての人が加入しているとは限らない。さらに、これらの確認方法は、基本的に個人対個人で行われるものであるため、災害発生によって一般通話が規制された時には、使用することができない。
【0007】
このように災害が発生した場合、不特定多数の移動端末機のうち災害発生時に災害地域に存在していた移動端末機を特定できれば、その所有者が災害に巻き込まれた可能性が高いとの判断が可能であり、また、その特定した移動端末機の後の行動が分かれば、所有者の安否の判断に用いることもできる。
しかしながら、従来の技術において知り得る限りでは、移動端末機の位置情報を利用して、不特定多数の移動端末機について、監視対象として指定した任意の地域からの出行及び任意のエリアへの入来を監視する手法は、実用化はもちろんのこと発想すらされていない。
【0008】
それ故に、本発明の目的は、網側で管理されている移動端末機の位置情報を利用し、監視対象として指定した任意の地域に対する移動端末機の出行及び入来に関する情報を取得して管理する移動端末機情報サーバ装置、及びこれらの情報を様々な場面で活用することができる端末位置監視システム並びに端末位置監視方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
第1の発明は、基地局を介して移動端末機間の通信を行うシステムに構成され、基地局との通信によって移動端末機毎に通信可能な基地局を関連付けた端末位置情報を管理する移動端末機情報サーバ装置であって、
移動端末機の行動を監視する監視地域を入力し、無線エリアの全て又は一部が監視地域と一致する基地局を、監視基地局として設定する監視基地局設定部と、端末位置情報を利用して、設定時に監視基地局内に存在する全ての移動端末機を監視移動端末機として特定し、監視移動端末機に関する情報を所定の監視移動端末機リストに登録する監視移動端末機登録部と、
移動端末機が通信可能な基地局を変更した場合、変更後の基地局からの要求に応じて端末位置情報を更新する端末位置情報管理部と、
端末位置情報管理部において監視移動端末機の端末位置情報が更新される毎に、監視移動端末機リストに監視移動端末機の行動履歴を記録する監視移動端末機管理部とを備える。
【0010】
上記のように、第1の発明によれば、移動端末機の位置情報を利用し、所定の監視地域内にいる不特定多数の移動端末機を特定することができる。また、移動端末機の位置登録動作を利用し、特定した移動端末機のその後の行動に関する情報を得ることができる。さらに、移動端末機側に特別な装置を設ける必要がなく、従来の基地局と移動端末機間の位置登録手順で得られた移動端末機の位置情報を利用するだけで容易に実現することができる。
【0011】
第2の発明は、第1の発明に従属する移動端末機情報サーバ装置であって、
端末位置情報の更新によって、監視移動端末機に関連付けられた基地局が監視基地局でなくなった場合、監視移動端末機管理部は、監視移動端末機が監視地域外へ移動した内容の履歴を監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0012】
第3の発明は、第1の発明に従属する移動端末機情報サーバ装置であって、
端末位置情報の更新によって、監視移動端末機に関連付けられた基地局が他の監視基地局になった場合、監視移動端末機管理部は、監視移動端末機が監視地域内を移動した内容の履歴を監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0013】
第4の発明は、第1の発明に従属する移動端末機情報サーバ装置であって、
監視移動端末機以外の移動端末機の端末位置情報が更新され、移動端末機に関連付けられた基地局が監視基地局になった場合、監視移動端末機管理部は、移動端末機を新たな監視移動端末機として監視移動端末機リストに追加することを特徴とする。
【0014】
上記のように、第2〜第4の発明によれば、所定の監視地域に対する特定の移動端末機の出行及び入来に関する情報を記録するので、監視地域を災害発生地域等に設定すれば、災害地域内における人物の行動を把握することが可能となる。
【0015】
第5の発明は、第1の発明に従属する移動端末機情報サーバ装置であって、
監視基地局に対して位置登録指示要求を送信する要求出力部をさらに備え、
監視移動端末機管理部は、要求出力部から送信された位置登録指示要求に対して応答があった監視移動端末機について、位置登録応答があった内容の履歴を監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0016】
上記のように、第5の発明によれば、移動端末機情報サーバ装置からの指示で監視地域内の移動端末機に位置登録要求を実行させることができるため、任意のタイミングで監視地域内に留まっている移動端末機の存在を確認することができる。
【0017】
第6の発明は、第1の発明に従属する移動端末機情報サーバ装置であって、
監視移動端末機との間で発着信が行われた場合、監視移動端末機管理部は、監視移動端末機に発着信があった内容の履歴を監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0018】
第7の発明は、第6の発明に従属する移動端末機情報サーバ装置であって、
監視移動端末機への着信である場合、監視移動端末機管理部は、監視移動端末機が応答したか否かの履歴も監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0019】
上記のように、第6及び第7の発明によれば、移動端末機の発信/着信動作を利用し、監視地域に対する特定の移動端末機(ひいてはユーザ)の現状を知ることができる。
【0020】
第8の発明は、複数の移動端末機と、
自局の無線エリア内に存在する移動端末機と通信を行う複数の基地局と、
請求項1〜7のいずれかに記載の移動端末機情報サーバ装置とで構成される、端末位置監視システムである。
【0021】
第9の発明は、複数の移動端末機と、自局の無線エリア内に存在する移動端末機と通信を行う複数の基地局と、基地局との通信によって移動端末機毎に通信可能な基地局を関連付けた端末位置情報を管理する移動端末機情報サーバ装置とで構成されるシステムにおいて、移動端末機情報サーバ装置で実行される端末位置監視方法であって、
移動端末機の行動を監視する監視地域を入力するステップと、
無線エリアの全て又は一部が監視地域と一致する基地局を、監視基地局として設定するステップと、
端末位置情報を利用して、設定時に監視基地局内に存在する全ての移動端末機を監視移動端末機として特定するステップと、
監視移動端末機に関する情報を所定の監視移動端末機リストに登録するステップと、
移動端末機が通信可能な基地局を変更した場合、変更後の基地局からの要求に応じて端末位置情報を更新するステップと、
更新するステップで監視移動端末機の端末位置情報が更新される毎に、監視移動端末機リストに監視移動端末機の行動履歴を記録するステップとを備える。
【0022】
第10の発明は、第9の発明に従属する端末位置監視方法であって、
端末位置情報の更新によって、監視移動端末機に関連付けられた基地局が監視基地局でなくなった場合、記録するステップは、監視移動端末機が監視地域外へ移動した内容の履歴を監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0023】
第11の発明は、第9の発明に従属する端末位置監視方法であって、
端末位置情報の更新によって、監視移動端末機に関連付けられた基地局が他の監視基地局になった場合、記録するステップは、監視移動端末機が監視地域内を移動した内容の履歴を監視移動端末機リストに記録することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る端末位置監視システムの概略構成を示す図である。図1において、本実施形態に係る端末位置監視システムは、複数の移動端末機4と、自局の無線エリア3内にいる移動端末機4との無線回線設定及び制御を行う複数の基地局2と、移動端末機4毎に位置情報や加入者情報を管理する移動端末機情報サーバ装置1とで構成される。
図2は、移動端末機情報サーバ装置1の詳細な構成を示す図である。図2において、本実施形態の移動端末機情報サーバ装置1は、監視する基地局2の設定を行う監視地域受付部11、監視基地局登録部12、基地局データベース13及び監視基地局リスト格納部14と、監視する移動端末機4の登録/管理を行う監視移動端末機情報処理部15及び監視移動端末機リスト格納部16と、移動端末機4の位置情報の管理を行うホームメモリ管理部17及びホームメモリ18と、通信部19と、位置登録指示要求部20とを備える。
【0025】
まず、移動端末機情報サーバ装置1において各移動端末機4の位置情報(端末位置情報)を管理する目的を説明する。
移動端末機4への着信を行う際に、移動端末機4の位置情報を網側の移動端末機情報サーバ装置1が知らない場合には、全ての無線エリア3において移動端末機4の呼び出し制御を行う必要がある。しかし、着信時にこのような呼び出し制御を行うことは、周波数利用上及び経済的な損失が大きい。このため、移動端末機情報サーバ装置1は、事前に各移動端末機4の位置情報を取得し、ホームメモリ18に登録することを行う。このように、各移動端末機4の位置情報を登録しておくことで、移動端末機情報サーバ装置1は、必要な無線エリア3においてだけ移動端末機4の呼び出し制御を行うことができる。
【0026】
次に、移動端末機情報サーバ装置1と移動端末機4との間で行われる位置情報登録処理を、図3及び図4をさらに参照して説明する。図3は、ホームメモリ18に登録される端末位置情報30の一例を示す図である。図4は、端末位置情報30の登録処理において移動端末機情報サーバ装置1が行う処理手順を示すフローチャートである。
【0027】
各基地局2は、制御チャネルを用いて、固有の無線エリア識別コードを自局の無線エリア3内に報知している。移動端末機4は、前回の登録処理によって取得及び記憶している無線エリア識別コードと現在報知されている無線エリア識別コードとを比較し、双方が一致しない場合には、無線エリア識別コードを報知している基地局2に対して位置登録要求を行う。位置登録要求を受けた基地局2は、位置登録要求を行った移動端末機4の端末IDと自局の基地局IDとを含む位置登録信号を、移動端末機情報サーバ装置1に送信する。
【0028】
移動端末機情報サーバ装置1において、通信部19は、基地局2から位置登録信号を受信する(ステップS41)。ホームメモリ管理部17は、通信部19が受信した位置登録信号に含まれる端末IDに対応するホームメモリ18内の位置情報格納領域を検索する(ステップS42)。そして、ホームメモリ管理部17は、通信部19が受信した位置登録信号に含まれる基地局IDを、検索した位置情報格納領域に登録(更新)する(ステップS43)。
このホームメモリ18には、全ての移動端末機4すなわち端末IDについて、端末ID毎に現在通信を行っている又は将来通信が行われる基地局2の基地局IDや所定の加入者情報等が、端末位置情報30として登録される(図3)。
【0029】
そして、登録が完了した後、ホームメモリ管理部17は、登録完了を伝える確認信号を通信部19を介し基地局2へ送信する(ステップS44)。基地局2は、移動端末機情報サーバ装置1から送信される確認信号を、移動端末機4に転送する。確認信号を受信した移動端末機4は、現在記憶している無線エリア識別コードを報知されている新しい無線エリア識別コードに書き換える。
上述した端末位置情報の登録動作は、移動端末機4が位置する無線エリア3が移り変わった時だけではなく、移動端末機4の電源が投入された直後にも行われる。
【0030】
以下、上述のようにして登録された端末位置情報30を利用して実現される本発明の端末位置監視手法を、図5〜図12をさらに参照して説明する。
図5は、移動端末機情報サーバ装置1が行う監視基地局登録処理及び監視移動端末機登録処理の手順を示すフローチャートである。図6は、基地局データベース13に格納される基地局情報テーブル60の一例を示す図である。図7は、監視基地局リスト格納部14に格納される監視基地局リスト70の一例を示す図である。図8は、監視移動端末機リスト格納部16に格納される監視移動端末機リスト80の一例を示す図である。
【0031】
まず、図5を参照して、初期設定である登録処理を説明する。
監視対象とする地域(以下、監視地域という)の指示が、外部から監視地域受付部11に入力される(ステップS51)。監視基地局登録部12は、監視地域受付部11を介して指示される監視地域に応じて、無線エリア3の全て又は一部がこの監視地域と一致する基地局2を、基地局データベース13を用いて検索する(ステップS52)。この基地局データベース13には、基地局2毎に基地局ID、所在地及び無線エリア等を記録した基地局情報テーブル60が格納されており、監視地域の住所や地名又は中心地点と半径等を指定することによって、該当する基地局2の検索を可能としている。監視基地局登録部12は、基地局データベース13から検索した基地局2の基地局ID及び基地局情報を取得し、監視基地局リスト格納部14に送出する。監視基地局リスト格納部14は、基地局ID及び基地局情報の項目からなる監視基地局リスト70を格納・管理しており、監視基地局登録部12から送出された内容を監視基地局リスト70に登録する(ステップS53)。なお、監視地域受付部11に、監視対象とする基地局2の基地局IDを直接入力して指示しても構わない。
【0032】
監視移動端末機情報処理部15は、監視基地局リスト70に登録された基地局IDと同じ基地局IDが登録されている端末IDをホームメモリ18から検索し、検索した端末ID及び加入者情報(例えば、所有者名や他の連絡先)を抽出する(ステップS54)。そして、監視移動端末機情報処理部15は、抽出した端末ID及び加入者情報を基地局ID及び履歴情報と共に、監視移動端末機リスト格納部16に送出する。監視移動端末機リスト格納部16は、端末ID、基地局ID、加入者情報及び履歴情報の項目からなる監視移動端末機リスト80を格納・管理しており、監視移動端末機情報処理部15から送出された内容を監視移動端末機リスト80に登録する(ステップS55)。この履歴情報には、登録された端末IDを持つ移動端末機4に関する処理や行動の内容が、その時間と共に記録される。従って、ステップS55で監視対象となる移動端末機4の登録が行われる初期設定時(時刻T0とする)には、各移動端末機4の履歴情報には「T0:登録」という内容が記録される。
上記処理を実行することによって、所定の時間に監視地域内に存在する移動端末機4を特定することができる。
【0033】
次に、図9〜図12を参照して、移動端末機情報サーバ装置1で行われる端末移動監視手法を説明する。図9は、監視移動端末機情報処理部15が行う端末移動監視の処理手順を示すフローチャートである。図10は、監視移動端末機情報処理部15が行う端末通信監視の処理手順を示すフローチャートである。図11及び図12は、監視移動端末機リスト80の更新例を示す図である。この図11及び図12の例は、監視地域が基地局B(基地局ID「b」)及び基地局C(基地局ID「c」)の無線エリアの場合であって、初期登録処理時には、基地局Aの無線エリアには移動端末機Xが、基地局Bの無線エリアには移動端末機Yが、基地局Cの無線エリアには移動端末機Zが、それぞれ存在していた場合を示している。
【0034】
(1)端末移動監視
図9を参照して、移動端末機4の移動に応じて基地局2から送信される位置登録信号は、通信部19を介して受信され、ホームメモリ管理部17及び監視移動端末機情報処理部15に送出される(ステップS91)。ホームメモリ管理部17は、上述した位置登録処理を実行する。監視移動端末機情報処理部15は、位置登録信号に含まれる端末IDが、監視移動端末機リスト80に登録されている端末IDか否かを確認する(ステップS92)。監視移動端末機リスト80に登録されている端末IDであると確認した場合、監視移動端末機情報処理部15は、位置登録信号に含まれる基地局IDが、監視基地局リスト70に登録されている基地局IDか否かをさらに確認する(ステップS93)。そして、監視移動端末機情報処理部15は、基地局IDの登録有無を確認した結果に応じて、監視移動端末機リスト80における該当する端末IDの基地局IDの登録内容を更新(変更、削除)すると共に、対応する履歴情報を追加する(ステップS94,S95)。
例えば、時刻Tnに、移動端末機Yが基地局Bの無線エリアから基地局Cの無線エリアに移動した場合には、監視移動端末機リスト80における端末ID「y」の基地局IDが「b」から「c」に更新され、履歴情報に「Tn:監視地域内を移動」の内容が追加される(ステップS94、図11−▲1▼)。また、時刻Tnに、移動端末機Yが基地局Bの無線エリアから基地局Dの無線エリアに移動した場合には、監視移動端末機リスト80における端末ID「y」の基地局IDが「b」から「−(なし)」に更新され、履歴情報に「Tn:監視地域外へ移動」の内容が追加される(ステップS95、図11−▲2▼)。
【0035】
一方、上記ステップS92において監視移動端末機リスト80に登録されていない端末IDであると判断した場合、監視移動端末機情報処理部15は、位置登録信号に含まれる基地局IDが、監視基地局リスト70に登録されている基地局IDか否かをさらに確認する(ステップS96)。そして、監視基地局リスト70に登録されている基地局IDであると判断した場合、監視移動端末機情報処理部15は、監視移動端末機リスト80に当該端末IDの追加登録を行う(ステップS97)。
例えば、時刻Tnに、移動端末機Xが基地局Aの無線エリアから基地局Cの無線エリアに移動した場合には、監視移動端末機リスト80に端末ID「x」に関する記録、基地局ID「c」、加入者情報及び履歴情報「Tn:登録」が追加される(ステップS97、図11−▲3▼)。
【0036】
(2)端末通信監視
図10を参照して、ある移動端末機4について通信部19を介した通信が発生した場合(ステップS101)、監視移動端末機情報処理部15は、この移動端末機4の端末IDが監視移動端末機リスト80に登録されている端末IDか否かを確認する(ステップS102)。監視移動端末機リスト80に登録されている端末IDであると確認した場合、監視移動端末機情報処理部15は、発生した通信が移動端末機4からの発信か移動端末機4への着信かを確認する(ステップS103)。移動端末機4からの発信であると判断した場合、監視移動端末機情報処理部15は、監視移動端末機リスト80における該当する端末IDの履歴情報を追加する(ステップS107)。
例えば、時刻Tnに、移動端末機Yが他の移動端末機に向けて発信した場合には、監視移動端末機リスト80における端末ID「y」の履歴情報に「Tn:発信あり」の内容が追加される(ステップS107、図12−▲1▼)。
【0037】
一方、上記ステップS103において移動端末機4への着信であると判断した場合、監視移動端末機情報処理部15は、この着信に対して移動端末機4が応答したか否かをさらに確認する(ステップS104)。そして、監視移動端末機情報処理部15は、移動端末機4による応答有無を確認した結果に応じて、監視移動端末機リスト80における該当する端末IDの履歴情報を追加する(ステップS105,S106)。
例えば、時刻Tnに、他の移動端末機から移動端末機Yに向けて着信があり、移動端末機Yが応答した場合には、監視移動端末機リスト80における端末ID「y」の履歴情報に「Tn:着信あり、応答あり」の内容が追加される(ステップS105、図12−▲2▼)。また、時刻Tnに、他の移動端末機から移動端末機Yに向けて着信があり、移動端末機Yが応答しなかった場合には、監視移動端末機リスト80における端末ID「y」の履歴情報に「Tn:着信あり、応答なし」の内容が追加される(ステップS106、図12−▲3▼)。
【0038】
(3)位置登録応答監視
位置登録指示要求部20は、任意のタイミングで通信部19を介して、監視基地局リスト70に登録されている基地局2へ位置登録指示要求信号を送信する。位置登録指示要求信号を受信した基地局2は、位置登録指示信号を自局の無線エリア3内に送信する。位置登録指示信号を受信した移動端末機4は、基地局2に対して位置登録要求を行う。つまり、移動端末機4が無線エリアを移動しなくても、移動端末機情報サーバ装置1からの指示により、移動端末機4に位置登録要求を実行させる。監視移動端末機情報処理部15は、基地局2からホームメモリ管理部17へ送信される位置登録信号を取得し、その位置登録信号に含まれる端末IDについて監視移動端末機リスト80の履歴情報に「位置登録応答あり」を追加する。
【0039】
なお、上記実施例では、監視によって得られた移動端末機4の行動内容が、監視移動端末機リスト80の履歴情報に順次追加される、すなわち累積的に記録されるように述べたが、既存の履歴情報に上書きして最新の履歴情報だけを残すようにしても構わない。
また、移動端末機4が監視地域外へ移動した場合には、その移動端末機4を監視移動端末機リスト80から削除して監視対象外としてもよい。
【0040】
以上のように、本発明の一実施形態に係る端末位置監視システム及び方法によれば、ホームメモリに登録されている移動端末機の位置情報を利用し、所定の監視地域内にいる不特定多数の移動端末機を特定することができる。また、移動端末機の位置登録動作を利用し、監視地域に対する特定の移動端末機の出行及び入来に関する情報を得ることができる。また、移動端末機の発信/着信動作を利用し、監視地域に対する特定の移動端末機(ひいてはユーザ)の現状を知ることができる。さらに、移動端末機情報サーバ装置からの指示で監視地域内の移動端末機に位置登録要求を実行させることができるため、任意のタイミングで監視地域内に留まっている移動端末機の存在を確認することができる。
また、本発明の端末位置監視システム及び方法は、移動端末機側に特別な装置を設ける必要がなく、従来の基地局と移動端末機間の位置登録手順で得られた移動端末機の位置情報を利用するだけで容易に実現することができる。
【0041】
本発明の端末位置監視システム及び方法を効果的に使用できる事例としては、災害発生時の被害者特定等が考えられる。地震や事故等の災害では、被害者を予め特定することは不可能であり、また被害者が移動端末機を携帯していても、何らかの理由により移動端末機を操作することできず、救援を呼ぶことができない場合が考えられる。
本発明によれば、災害が発生した場合に、災害発生地域を監視地域に指定して監視地域内の移動端末機を特定することにより、移動端末機のユーザが特別な操作を行うことなく、災害に巻き込まれたユーザを特定することができる。また、監視地域に対する移動端末機の出行及び入来に関する情報から、例えば災害発生から監視地域内に留まっている移動端末機を特定することや、災害発生後に監視地域から移動した移動端末機を特定することができる。さらに、システム管理者側から監視地域内の移動端末機に関する端末所有者氏名等の加入者情報を一般に広く公開すれば、災害発生時の被害者特定システムとして効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る端末位置監視システムの概略構成を示す図である。
【図2】移動端末機情報サーバ装置1の詳細な構成を示す図である。
【図3】ホームメモリ18に登録される端末位置情報30の一例を示す図である。
【図4】端末位置情報30の登録処理において移動端末機情報サーバ装置1が行う手順を示すフローチャートである。
【図5】移動端末機情報サーバ装置1が行う監視基地局登録処理及び監視移動端末機登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】基地局データベース13に格納される基地局情報テーブル60の一例を示す図である。
【図7】監視基地局リスト格納部14に格納される監視基地局リスト70の一例を示す図である。
【図8】監視移動端末機リスト格納部16に格納される監視移動端末機リスト80の一例を示す図である。
【図9】監視移動端末機情報処理部15が行う端末移動監視の手順を示すフローチャートである。
【図10】監視移動端末機情報処理部15が行う端末通信監視の手順を示すフローチャートである。
【図11】監視移動端末機リスト80の更新例を示す図である。
【図12】監視移動端末機リスト80の他の更新例を示す図である。
【符号の説明】
1…移動端末機情報サーバ装置
2…基地局(A〜D)
3…無線エリア
4…移動端末機(X〜Z)
11…監視地域受付部
12…監視基地局登録部
13…基地局データベース
14…監視基地局リスト格納部
15…監視移動端末機情報処理部
16…監視移動端末機リスト格納部
17…ホームメモリ管理部
18…ホームメモリ
19…通信部
20…位置登録指示要求部
30…端末位置情報
60…基地局情報テーブル
70…監視基地局リスト
80…監視移動端末機リスト
Claims (11)
- 基地局を介して移動端末機間の通信を行うシステムに構成され、基地局との通信によって移動端末機毎に通信可能な基地局を関連付けた端末位置情報を管理する移動端末機情報サーバ装置であって、
前記移動端末機の行動を監視する監視地域を入力し、無線エリアの全て又は一部が当該監視地域と一致する前記基地局を、監視基地局として設定する監視基地局設定部と、
前記端末位置情報を利用して、設定時に前記監視基地局内に存在する全ての前記移動端末機を監視移動端末機として特定し、当該監視移動端末機に関する情報を所定の監視移動端末機リストに登録する監視移動端末機登録部と、
前記移動端末機が通信可能な基地局を変更した場合、当該変更後の基地局からの要求に応じて前記端末位置情報を更新する端末位置情報管理部と、
前記端末位置情報管理部において前記監視移動端末機の前記端末位置情報が更新される毎に、前記監視移動端末機リストに当該監視移動端末機の行動履歴を記録する監視移動端末機管理部とを備える、移動端末機情報サーバ装置。 - 前記端末位置情報の更新によって、前記監視移動端末機に関連付けられた基地局が前記監視基地局でなくなった場合、前記監視移動端末機管理部は、当該監視移動端末機が前記監視地域外へ移動した内容の履歴を前記監視移動端末機リストに記録することを特徴とする、請求項1に記載の移動端末機情報サーバ装置。
- 前記端末位置情報の更新によって、前記監視移動端末機に関連付けられた基地局が他の前記監視基地局になった場合、前記監視移動端末機管理部は、当該監視移動端末機が前記監視地域内を移動した内容の履歴を前記監視移動端末機リストに記録することを特徴とする、請求項1に記載の移動端末機情報サーバ装置。
- 前記監視移動端末機以外の移動端末機の前記端末位置情報が更新され、当該移動端末機に関連付けられた基地局が前記監視基地局になった場合、前記監視移動端末機管理部は、当該移動端末機を新たな監視移動端末機として前記監視移動端末機リストに追加することを特徴とする、請求項1に記載の移動端末機情報サーバ装置。
- 前記監視基地局に対して位置登録指示要求を送信する要求出力部をさらに備え、
前記監視移動端末機管理部は、前記要求出力部から送信された前記位置登録指示要求に対して応答があった前記監視移動端末機について、位置登録応答があった内容の履歴を前記監視移動端末機リストに記録することを特徴とする、請求項1に記載の移動端末機情報サーバ装置。 - 前記監視移動端末機との間で発着信が行われた場合、前記監視移動端末機管理部は、当該監視移動端末機に発着信があった内容の履歴を前記監視移動端末機リストに記録することを特徴とする、請求項1に記載の移動端末機情報サーバ装置。
- 前記監視移動端末機への着信である場合、前記監視移動端末機管理部は、当該監視移動端末機が応答したか否かの履歴も前記監視移動端末機リストに記録することを特徴とする、請求項6に記載の移動端末機情報サーバ装置。
- 複数の移動端末機と、
自局の無線エリア内に存在する前記移動端末機と通信を行う複数の基地局と、請求項1〜7のいずれかに記載の移動端末機情報サーバ装置とで構成される、端末位置監視システム。 - 複数の移動端末機と、自局の無線エリア内に存在する移動端末機と通信を行う複数の基地局と、基地局との通信によって移動端末機毎に通信可能な基地局を関連付けた端末位置情報を管理する移動端末機情報サーバ装置とで構成されるシステムにおいて、移動端末機情報サーバ装置で実行される端末位置監視方法であって、
前記移動端末機の行動を監視する監視地域を入力するステップと、
無線エリアの全て又は一部が前記監視地域と一致する前記基地局を、監視基地局として設定するステップと、
前記端末位置情報を利用して、設定時に前記監視基地局内に存在する全ての前記移動端末機を監視移動端末機として特定するステップと、
前記監視移動端末機に関する情報を所定の監視移動端末機リストに登録するステップと、
前記移動端末機が通信可能な基地局を変更した場合、当該変更後の基地局からの要求に応じて前記端末位置情報を更新するステップと、
前記更新するステップで前記監視移動端末機の前記端末位置情報が更新される毎に、前記監視移動端末機リストに当該監視移動端末機の行動履歴を記録するステップとを備える、端末位置監視方法。 - 前記端末位置情報の更新によって、前記監視移動端末機に関連付けられた基地局が前記監視基地局でなくなった場合、前記記録するステップは、当該監視移動端末機が前記監視地域外へ移動した内容の履歴を前記監視移動端末機リストに記録することを特徴とする、請求項9に記載の端末位置監視方法。
- 前記端末位置情報の更新によって、前記監視移動端末機に関連付けられた基地局が他の前記監視基地局になった場合、前記記録するステップは、当該監視移動端末機が前記監視地域内を移動した内容の履歴を前記監視移動端末機リストに記録することを特徴とする、請求項9に記載の端末位置監視方法。
Priority Applications (1)
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JP2002255397A JP2004096458A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 移動端末機情報サーバ装置及び端末位置監視システム並びに端末位置監視方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=32060927
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8537776B2 (en) | 2008-03-28 | 2013-09-17 | Kyocera Corporation | Wireless device |
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2002
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