JP2004095794A - コンデンサ、複合回路基板及びコンデンサの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐電圧性などの特性に優れ且つ簡単に製造できるコンデンサを提供する。
【解決手段】ガラス繊維含有エポキシ樹脂基板201上に厚さ35ミクロンの銅箔を付着し、エッチング処理によって下部電極202、下部電極用ランド202a、下部電極202とランド202aとの接続部202bおよび上部電極用ランド207を形成した。次いで下部電極202上にエアロゾルデポジション法によってチタン酸バリウム誘電体層203を形成し、更にチタン酸バリウム誘電体層203の周囲に絶縁層210を形成し、この後、誘電体層203の上部に上部電極204を形成した。
【選択図】 図5
【解決手段】ガラス繊維含有エポキシ樹脂基板201上に厚さ35ミクロンの銅箔を付着し、エッチング処理によって下部電極202、下部電極用ランド202a、下部電極202とランド202aとの接続部202bおよび上部電極用ランド207を形成した。次いで下部電極202上にエアロゾルデポジション法によってチタン酸バリウム誘電体層203を形成し、更にチタン酸バリウム誘電体層203の周囲に絶縁層210を形成し、この後、誘電体層203の上部に上部電極204を形成した。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器に組み込まれるコンデンサとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の回路にはICなどとともに多くのコンデンサが搭載されている。そして電子機器の小型化を達成すべくコンデンサも数百μm以下の厚さのものが要求され、これに応えるべく従来からフィルム状のコンデンサが特開2000−357631号公報および特開2001−135143号公報に提案されている。
【0003】
特開2000−357631号公報には、フレキシブルな基板表面に、マグネトロンスパッタ、真空蒸着、CVDあるいはゾル−ゲル法にて金属酸化物接着膜を形成し、この金属酸化物接着膜の上に同様の方法で下部電極膜、誘電体層および上部電極膜を積層する内容が開示されている。
【0004】
また、特開2001−135143号公報には、硼珪酸ガラスからなる基体の表面に、DCスパッタリングにより下部電極を形成し、この下部電極の上に基体の温度を200℃に維持した状態で、RFマグネトロンスパッタリングにて厚さ300nmの誘電体膜(SrTiO3)を形成し、この誘電体膜の上にDCマグネトロンスパッタリングにより上部電極を形成する内容が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のコンデンサは、誘電体層をRFマグネトロンスパッタリングにて形成するようにしているが、これらの方法では膜形成速度が10nm/min程度であり、300nm厚の誘電体層を得るのに30分もかかってしまう。
また、スパッタリング法、真空蒸着、CVDあるいはゾル−ゲル法による場合には結晶性の悪化や、結晶欠陥が発生し、所望の特性、特に単位膜厚当たりの絶縁耐圧を得ることができない場合があり、また、膜厚を厚くするのに長時間かかるため、やはり膜全体として絶縁耐圧の高い膜を得るには不向きである。
【0006】
また、従来の方法では比較的高温で誘電体層を形成しなければならず、基板の材料が制限されてしまう不利もある。更に、誘電体層の膜厚を厚くすることが困難なため破壊電圧が低いという課題もある。
【0007】
なお、基板上に誘電体層(脆性材料構造物)を形成する方法として、本発明者らは、エアロゾルデポジション法を特許第3265481号および国際特許出願WO 01/27348A1号に提案している。
このエアロゾルデポジション法はセラミック粒子などの脆性材料粒子をエアロゾル化して基材に衝突させて、衝突による衝撃で前記誘電体微粒子を変形または破砕し、この変形または破砕にて生じた活性な新生面を介して微粒子同士を再結合させて基材表面に脆性材料構造物(膜など)を形成するものである。
従来のガスデポジション法と上記エアロゾルデポジション法との大きな違いは、前者が熱を利用して微粒子を焼結させているのに対し、後者のエアロゾルデポジション法は、粒子径、衝突速度、雰囲気、更には必要に応じて微粒子に内部歪を予め付与するなどの条件下で行うことで、室温にて脆性材料構造物の形成を可能とした点である。そして、形成された脆性材料構造物も、多結晶で結晶同士の界面にはガラス層からなる粒界層が実質的に存在しないという特異性を有している。
【0008】
上記エアロゾルデポジション法については、全ての基材に適用できるわけではなく、本発明者らは最近、基材の硬度のうち特にDHv2(材料の塑性変形分を考慮したダイナミック硬さ)に依存するという知見を得た。
即ち、金属やセラミックなどの高硬度の基材にはエアロゾルデポジション法によって脆性材料構造物を形成できるが、樹脂などの比較的低硬度の材料にあっては、DHv2が40以下のABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)およびポリイミドには脆性材料構造物を形成できるが、DHv2が40を超えるエポキシ樹脂やポリプロピレンには脆性材料構造物を形成できないことが判明した。
【0009】
即ち、コンデンサの製造にエアロゾルデポジション法を適用する場合には、基板の特性として、誘電体構造物が形成されるものか否かでその製造方法が異なり、製造方法を誤ると下部電極と上部電極が短絡したり、無駄な構造を採用することにもなる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく第1発明に係るコンデンサは、絶縁基板として例えばDHv2が40以上のエアロゾルデポジション法によって成膜不可能なものとし、この基板上に下部電極、誘電体層および上部電極が順に積層され、更に誘電体層の周囲または周囲の一部には下部電極と上部電極の導通を阻止する絶縁層が形成された構成とした。
【0011】
また、本願の第2発明に係るコンデンサは、下部絶縁基板として例えばDHv2が40以上のエアロゾルデポジション法によって成膜不可能なものとし、この下部絶縁基板、下部電極、誘電体層、上部電極および上部絶縁基板が順に積層されたコンデンサであって、前記誘電体層は誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させることで下部電極の表面にのみ形成され、更に前記上部電極は前記誘電体層の内側領域に形成され、下部絶縁基板には下部電極への給電部が設けられ、上部絶縁基板には上部電極への給電部が設けられた構成とした。
【0012】
エアロゾルデポジション法を適用することで、短時間のうちに破壊電圧の極めて高い厚膜(1μm以上)のコンデンサを得ることができる。
【0013】
本発明はコンデンサ単品に限定されるものではなく、このコンデンサを基板の一部に組み込み、基板の他の部分にはICなどの別の素子を搭載した複合回路基板も含む。
【0014】
また本発明に係るコンデンサの製造方法は、誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させても誘電体膜を形成することができない硬度の絶縁基板表面に下部電極を形成し、この下部電極に誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させ、衝突による衝撃で前記誘電体微粒子を変形または破砕し、微粒子同士を再結合せしめて絶縁基板表面に前記下部電極を覆う誘電体層を形成し、次いで、この誘電体層の周囲または周囲の一部に下部電極と上部電極の導通を阻止する絶縁層を形成し、更に誘電体層の上に上部電極を形成する。
【0015】
また本発明に係るコンデンサの別の製造方法は、誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させても誘電体膜を形成することができない硬度の下部絶縁基板表面に下部電極を形成し、この下部電極に誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させ、衝突による衝撃で前記誘電体微粒子を変形または破砕し、微粒子同士を再結合せしめて絶縁基板表面に前記下部電極を覆う誘電体層を形成し、次いで、この誘電体層の領域内に上部電極を形成し、この上部電極に上部電極への給電部を備えた上部絶縁基板を積層する。
【0016】
前記下部電極および上部電極については、導電ペーストをプリントした後に焼成するか、誘電体層の形成法と同様の、金属微粒子のエアロゾルを基板または誘電体層表面に吹き付けることで形成する。
【0017】
【発明の実施の態様】
図1は本発明に係るコンデンサの製造装置(エアロゾルデポジション装置)の一例を示す図であり、製造装置10は窒素ガスボンベ101がガス搬送管102を通じて、チタン酸化バリウムなどの誘電体微粒子を内蔵するエアロゾル発生器103に接続され、更に搬送管102を通じて構造物作製室105内のノズル104に接続される。ノズル104は先端に10mm×0.4mmの開口部を有する。ノズル104の上方には支持台106に固定された基板201が配置され、支持台106はXYステージ107によって2次元で駆動可能である。構造物作製室105は真空ポンプ108に接続されている。
【0018】
(実施例1)
次に具体的な実施例を図2〜図5に基づいて説明する。ここで、図2−〜図5の(a)は各工程での平面図、(b)は断面図、図6は最終製品の断面図である。
先ず、図2に示すように、厚さ約0.6mmのガラス繊維含有エポキシ樹脂基板201上に厚さ35ミクロンの銅箔を付着し、エッチング処理によって下部電極202、下部電極用ランド202a、下部電極202とランド202aとの接続部202bおよび上部電極用ランド207を形成した。下部電極202の主要部分の面積は8mm×8mmであった。
【0019】
次に、図3に示すように、下部電極202上にエアロゾルデポジション法によってチタン酸バリウム誘電体層203を形成した。
ガラス繊維含有エポキシ樹脂基板201は硬度(DHv2)が40を超えるためエアロゾルデポジション法によってチタン酸バリウム誘電体層203は形成されない。尚、下部電極用ランド202a、下部電極202とランド202aとの接続部202bおよび上部電極用ランド207の表面にはチタン酸バリウム誘電体層203が形成されるが、ノズル104を上記の箇所から外すかマスクをかけることでチタン酸バリウム誘電体層203は形成されない。
【0020】
このような、誘電体層203を形成する手順は以下のとおりである。
予め、平均粒径0.4μmに調整されたチタン酸バリウム微粒子を準備し、これをエアロゾル発生器103内に充填する。窒素ガスボンベ101より搬送管102を通じて混合粉末を装填したエアロゾル発生器103内に窒素ガスをガス流量4.0l/minで供給し、エアロゾル発生器103を作動させてチタン酸バリウム微粒子を含むエアロゾルを発生させる。エアロゾルは搬送管102を介して構造物作製室105内に設置されたノズル104から基板201に向けて高速で微粒子ビームとして噴射される。微粒子ビームを噴射させると同時に基板201をXYステージ107によって10分間揺動させて10mm×10mmの面積を有する厚さ10μmの誘電体層203を形成させた。このとき、誘電体層203は下部電極202と中心を合わせて形成させ、下部電極202を誘電体層203で覆うようにした。尚、複合構造物作製装置105内は真空ポンプ108によって1kPa以下に保たれる。
【0021】
次いで、図4に示すように、誘電体層203の外周部に低温硬化型ポリイミドペーストを、誘電体層203の外周部に対して2mmの幅を持たせて印刷し、約180℃にて1時間乾燥させて絶縁層210を形成した。硬化後の膜厚は約5μmであった。絶縁層210は誘電体層203の外周部全周に設けず一部にのみ設け、この部分に後述するランド207への接続部を形成してもよい。
【0022】
更に、図5に示すように、誘電体層の開口部にAgペーストを印刷して、160℃で1時間乾燥させて上部電極204を形成させた。上部電極204の有効面積は6mm×6mmであり、接続部204aにてランド207に接続される。
【0023】
この後、図6に示すように、接着剤層であるプリプレグ205を積層させ、その上部に保護基板206を積層し、真空下、180℃で1時間、4MPaの圧力下で加熱硬化させた。尚、保護基板206上面にはスルーホール形成用のランドが形成されており、下部電極202及び上部電極204のランドと位置を合わせるように積層させる。硬化後、各電極層のランドの中心に直径0.5mmのスルーホール208がそれぞれ形成され、その内部にメッキ層209を形成させて下部電極202、上部電極204の各々の端子とした。
【0024】
上述のように形成されたコンデンサに含まれるチタン酸バリウム誘電体層は、測定周波数1kHzにおいて比誘電率(εr)は70を示し、静電容量(C)は2.23nF,誘電正接(tanδ)は0.6%以下であった。また、本法によって作成された誘電体層は緻密で下部電極及び基板と強固な密着性を有するため高い絶縁性を有し、実際に1kV以上の耐電圧を示した。
【0025】
(実施例2)
図7は実施例2の断面図であり、実施例1と同一の部材については同一の番号を付している。この実施例にあっては、絶縁層210を設けずに、上部電極204の形成領域を誘電体層203の内側領域とし、しかもこの上部電極204への給電を上部絶縁基板301に設けた給電部301aを介して行うようにしている。
【0026】
(実施例3)
エアロゾルデポジション法によってガラス繊維含有エポキシ基板上に5mm×5mmのチタン酸バリウム誘電体層を形成し、2.5mm×3.0mmの上部電極を設けてコンデンサを作成した。以下の表1に各誘電体層厚さに対する静電容量と破壊電圧を示す。
【0027】
【表1】
【0028】
表1から明らかなように、厚さ0.8ミクロンでは誘電体層に欠陥が存在し、リーク電流によって誘電率測定が行うことができなかった。厚さ1ミクロン以上の領域において静電容量を誘電体厚さによって制御でき、非常に高い破壊電圧を示した。以上より、エアロゾルデポジション法では1ミクロン以上、好ましくは破壊電圧として300V程度が得られる3ミクロン以上において信頼性の高いコンデンサを形成できる。
【0029】
本実施例においてはガラス繊維含有エポキシ基板を用いたが、この他、紙フェノールなど安価で汎用性の高い樹脂基材などでも良い。また、誘電体形成工程は常温で良いため、基板は特に200℃以上といった耐熱性でなくても良い。
【0030】
本実施例において、下部電極は金属箔を用いたが、この他、金属ペースト、スパッタ、蒸着膜でも良く、基板、誘電体層との密着性がある程度保たれていれば良い。下部電極厚さは誘電体層と同等か、それ以下であることが好ましく、緻密で凹凸の少ないものが良い。
【0031】
本実施例において、誘電体層はチタン酸バリウムを用いたが、この他、SrTiO3、PZTなど高誘電率を示すセラミックス材料が好ましい。本発明においては、膜厚、比誘電率、電極面積を変化させることによって数pF〜数μFまでの制御が可能である。
【0032】
本実施例においては、窒素ガスを用いたが、この他使用するガスは乾燥空気、酸素、アルゴン、ヘリウムなどでも良い。本実施例においては、酸化アルミニウム微粒子を用いたが、この他の酸化物、窒化物、炭化物、ホウ化物、半導体などの脆性材料微粒子や脆性材料と延性材料の複合微粒子などでも良く、本実施例では一次粒子径0.4μmの微粒子を用いたが、これ0.6μm以下の粒子径のものであれば良い。
【0033】
本実施例において、上部電極はAgペーストを用いたが、他に蒸着、スパッタなどで形成させても良く、下部電極ほど強度、密着性を必要としない。本実施例において、基板にガラス繊維含有エポキシ基板を用いたが、アルミナ基板、シリカ基板など低誘電率を示すものでも良い。また、本発明において、誘電体形成工程は常温で良いため、基板は特に数百℃以上といった耐熱性でなくても良い。
【0034】
本実施例において、プリプレグ層にはガラス織布含有エポキシ系プリプレグを用いたが、熱硬化性の樹脂を主成分としていれば良く、特に補強が必要な場合はガラス繊維の織布、ガラス繊維の不織布、耐熱性有機繊維の織布及び不織布などが含まれていても良い。熱硬化温度はコア材の耐熱温度以下であることが望ましい。厚さは0.05〜0.5mm程度で良く、複数枚使用することで、層間の厚さを制御できる。
【0035】
更に、保護層は電極及び誘電体層を封止させる役割を果たすが、さらに保護層の代わりに基板、電極、誘電体を何層でも積層させることもでき、回路基板の小型化が実現できる。
【0036】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によれば、破壊電圧が極めて高く、その他の特性も優れたコンデンサが得られる。特にチタン酸バリウム誘電体層は、緻密で絶縁性が非常に優れているため、高圧用コンデンサとして用いることができる。
また、エアロゾルデポジション法の適用によって膜形成が行えない材料を基板に選定したので、マスクを用いずに下部電極表面に誘電体層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンデンサの製造装置の一例を示す図
【図2】(a)は基板に下部電極、下部電極用ランドおよび上部電極用ランドを形成した状態の平面図、(b)は断面図
【図3】(a)は基板の下部電極の上に誘電体膜を形成した状態の平面図、(b)は断面図
【図4】(a)は誘電体膜の周囲に絶縁層を形成した状態の平面図、(b)は断面図
【図5】(a)は誘電体膜の上に上部電極を形成した状態の平面図、(b)は断面図
【図6】最終製品の一例を示す断面図
【図7】別実施例の断面図
【符号の説明】
10…コンデンサの製造装置、101…窒素ガスボンベ、102…ガス搬送管、103…エアロゾル発生器、104…ノズル、105…構造物作製室、106…支持台、107…XYステージ、108…真空ポンプ、201…基板、202…下部電極、202a…下部電極用ランド、202b…下部電極とランドとの接続部、203…誘電体層、204…上部電極、204a…接続部、205…プリプレグ、206…保護基板、207…上部電極用ランド、208…スルーホール、209…メッキ層、301…基板。
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器に組み込まれるコンデンサとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の回路にはICなどとともに多くのコンデンサが搭載されている。そして電子機器の小型化を達成すべくコンデンサも数百μm以下の厚さのものが要求され、これに応えるべく従来からフィルム状のコンデンサが特開2000−357631号公報および特開2001−135143号公報に提案されている。
【0003】
特開2000−357631号公報には、フレキシブルな基板表面に、マグネトロンスパッタ、真空蒸着、CVDあるいはゾル−ゲル法にて金属酸化物接着膜を形成し、この金属酸化物接着膜の上に同様の方法で下部電極膜、誘電体層および上部電極膜を積層する内容が開示されている。
【0004】
また、特開2001−135143号公報には、硼珪酸ガラスからなる基体の表面に、DCスパッタリングにより下部電極を形成し、この下部電極の上に基体の温度を200℃に維持した状態で、RFマグネトロンスパッタリングにて厚さ300nmの誘電体膜(SrTiO3)を形成し、この誘電体膜の上にDCマグネトロンスパッタリングにより上部電極を形成する内容が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のコンデンサは、誘電体層をRFマグネトロンスパッタリングにて形成するようにしているが、これらの方法では膜形成速度が10nm/min程度であり、300nm厚の誘電体層を得るのに30分もかかってしまう。
また、スパッタリング法、真空蒸着、CVDあるいはゾル−ゲル法による場合には結晶性の悪化や、結晶欠陥が発生し、所望の特性、特に単位膜厚当たりの絶縁耐圧を得ることができない場合があり、また、膜厚を厚くするのに長時間かかるため、やはり膜全体として絶縁耐圧の高い膜を得るには不向きである。
【0006】
また、従来の方法では比較的高温で誘電体層を形成しなければならず、基板の材料が制限されてしまう不利もある。更に、誘電体層の膜厚を厚くすることが困難なため破壊電圧が低いという課題もある。
【0007】
なお、基板上に誘電体層(脆性材料構造物)を形成する方法として、本発明者らは、エアロゾルデポジション法を特許第3265481号および国際特許出願WO 01/27348A1号に提案している。
このエアロゾルデポジション法はセラミック粒子などの脆性材料粒子をエアロゾル化して基材に衝突させて、衝突による衝撃で前記誘電体微粒子を変形または破砕し、この変形または破砕にて生じた活性な新生面を介して微粒子同士を再結合させて基材表面に脆性材料構造物(膜など)を形成するものである。
従来のガスデポジション法と上記エアロゾルデポジション法との大きな違いは、前者が熱を利用して微粒子を焼結させているのに対し、後者のエアロゾルデポジション法は、粒子径、衝突速度、雰囲気、更には必要に応じて微粒子に内部歪を予め付与するなどの条件下で行うことで、室温にて脆性材料構造物の形成を可能とした点である。そして、形成された脆性材料構造物も、多結晶で結晶同士の界面にはガラス層からなる粒界層が実質的に存在しないという特異性を有している。
【0008】
上記エアロゾルデポジション法については、全ての基材に適用できるわけではなく、本発明者らは最近、基材の硬度のうち特にDHv2(材料の塑性変形分を考慮したダイナミック硬さ)に依存するという知見を得た。
即ち、金属やセラミックなどの高硬度の基材にはエアロゾルデポジション法によって脆性材料構造物を形成できるが、樹脂などの比較的低硬度の材料にあっては、DHv2が40以下のABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)およびポリイミドには脆性材料構造物を形成できるが、DHv2が40を超えるエポキシ樹脂やポリプロピレンには脆性材料構造物を形成できないことが判明した。
【0009】
即ち、コンデンサの製造にエアロゾルデポジション法を適用する場合には、基板の特性として、誘電体構造物が形成されるものか否かでその製造方法が異なり、製造方法を誤ると下部電極と上部電極が短絡したり、無駄な構造を採用することにもなる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく第1発明に係るコンデンサは、絶縁基板として例えばDHv2が40以上のエアロゾルデポジション法によって成膜不可能なものとし、この基板上に下部電極、誘電体層および上部電極が順に積層され、更に誘電体層の周囲または周囲の一部には下部電極と上部電極の導通を阻止する絶縁層が形成された構成とした。
【0011】
また、本願の第2発明に係るコンデンサは、下部絶縁基板として例えばDHv2が40以上のエアロゾルデポジション法によって成膜不可能なものとし、この下部絶縁基板、下部電極、誘電体層、上部電極および上部絶縁基板が順に積層されたコンデンサであって、前記誘電体層は誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させることで下部電極の表面にのみ形成され、更に前記上部電極は前記誘電体層の内側領域に形成され、下部絶縁基板には下部電極への給電部が設けられ、上部絶縁基板には上部電極への給電部が設けられた構成とした。
【0012】
エアロゾルデポジション法を適用することで、短時間のうちに破壊電圧の極めて高い厚膜(1μm以上)のコンデンサを得ることができる。
【0013】
本発明はコンデンサ単品に限定されるものではなく、このコンデンサを基板の一部に組み込み、基板の他の部分にはICなどの別の素子を搭載した複合回路基板も含む。
【0014】
また本発明に係るコンデンサの製造方法は、誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させても誘電体膜を形成することができない硬度の絶縁基板表面に下部電極を形成し、この下部電極に誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させ、衝突による衝撃で前記誘電体微粒子を変形または破砕し、微粒子同士を再結合せしめて絶縁基板表面に前記下部電極を覆う誘電体層を形成し、次いで、この誘電体層の周囲または周囲の一部に下部電極と上部電極の導通を阻止する絶縁層を形成し、更に誘電体層の上に上部電極を形成する。
【0015】
また本発明に係るコンデンサの別の製造方法は、誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させても誘電体膜を形成することができない硬度の下部絶縁基板表面に下部電極を形成し、この下部電極に誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させ、衝突による衝撃で前記誘電体微粒子を変形または破砕し、微粒子同士を再結合せしめて絶縁基板表面に前記下部電極を覆う誘電体層を形成し、次いで、この誘電体層の領域内に上部電極を形成し、この上部電極に上部電極への給電部を備えた上部絶縁基板を積層する。
【0016】
前記下部電極および上部電極については、導電ペーストをプリントした後に焼成するか、誘電体層の形成法と同様の、金属微粒子のエアロゾルを基板または誘電体層表面に吹き付けることで形成する。
【0017】
【発明の実施の態様】
図1は本発明に係るコンデンサの製造装置(エアロゾルデポジション装置)の一例を示す図であり、製造装置10は窒素ガスボンベ101がガス搬送管102を通じて、チタン酸化バリウムなどの誘電体微粒子を内蔵するエアロゾル発生器103に接続され、更に搬送管102を通じて構造物作製室105内のノズル104に接続される。ノズル104は先端に10mm×0.4mmの開口部を有する。ノズル104の上方には支持台106に固定された基板201が配置され、支持台106はXYステージ107によって2次元で駆動可能である。構造物作製室105は真空ポンプ108に接続されている。
【0018】
(実施例1)
次に具体的な実施例を図2〜図5に基づいて説明する。ここで、図2−〜図5の(a)は各工程での平面図、(b)は断面図、図6は最終製品の断面図である。
先ず、図2に示すように、厚さ約0.6mmのガラス繊維含有エポキシ樹脂基板201上に厚さ35ミクロンの銅箔を付着し、エッチング処理によって下部電極202、下部電極用ランド202a、下部電極202とランド202aとの接続部202bおよび上部電極用ランド207を形成した。下部電極202の主要部分の面積は8mm×8mmであった。
【0019】
次に、図3に示すように、下部電極202上にエアロゾルデポジション法によってチタン酸バリウム誘電体層203を形成した。
ガラス繊維含有エポキシ樹脂基板201は硬度(DHv2)が40を超えるためエアロゾルデポジション法によってチタン酸バリウム誘電体層203は形成されない。尚、下部電極用ランド202a、下部電極202とランド202aとの接続部202bおよび上部電極用ランド207の表面にはチタン酸バリウム誘電体層203が形成されるが、ノズル104を上記の箇所から外すかマスクをかけることでチタン酸バリウム誘電体層203は形成されない。
【0020】
このような、誘電体層203を形成する手順は以下のとおりである。
予め、平均粒径0.4μmに調整されたチタン酸バリウム微粒子を準備し、これをエアロゾル発生器103内に充填する。窒素ガスボンベ101より搬送管102を通じて混合粉末を装填したエアロゾル発生器103内に窒素ガスをガス流量4.0l/minで供給し、エアロゾル発生器103を作動させてチタン酸バリウム微粒子を含むエアロゾルを発生させる。エアロゾルは搬送管102を介して構造物作製室105内に設置されたノズル104から基板201に向けて高速で微粒子ビームとして噴射される。微粒子ビームを噴射させると同時に基板201をXYステージ107によって10分間揺動させて10mm×10mmの面積を有する厚さ10μmの誘電体層203を形成させた。このとき、誘電体層203は下部電極202と中心を合わせて形成させ、下部電極202を誘電体層203で覆うようにした。尚、複合構造物作製装置105内は真空ポンプ108によって1kPa以下に保たれる。
【0021】
次いで、図4に示すように、誘電体層203の外周部に低温硬化型ポリイミドペーストを、誘電体層203の外周部に対して2mmの幅を持たせて印刷し、約180℃にて1時間乾燥させて絶縁層210を形成した。硬化後の膜厚は約5μmであった。絶縁層210は誘電体層203の外周部全周に設けず一部にのみ設け、この部分に後述するランド207への接続部を形成してもよい。
【0022】
更に、図5に示すように、誘電体層の開口部にAgペーストを印刷して、160℃で1時間乾燥させて上部電極204を形成させた。上部電極204の有効面積は6mm×6mmであり、接続部204aにてランド207に接続される。
【0023】
この後、図6に示すように、接着剤層であるプリプレグ205を積層させ、その上部に保護基板206を積層し、真空下、180℃で1時間、4MPaの圧力下で加熱硬化させた。尚、保護基板206上面にはスルーホール形成用のランドが形成されており、下部電極202及び上部電極204のランドと位置を合わせるように積層させる。硬化後、各電極層のランドの中心に直径0.5mmのスルーホール208がそれぞれ形成され、その内部にメッキ層209を形成させて下部電極202、上部電極204の各々の端子とした。
【0024】
上述のように形成されたコンデンサに含まれるチタン酸バリウム誘電体層は、測定周波数1kHzにおいて比誘電率(εr)は70を示し、静電容量(C)は2.23nF,誘電正接(tanδ)は0.6%以下であった。また、本法によって作成された誘電体層は緻密で下部電極及び基板と強固な密着性を有するため高い絶縁性を有し、実際に1kV以上の耐電圧を示した。
【0025】
(実施例2)
図7は実施例2の断面図であり、実施例1と同一の部材については同一の番号を付している。この実施例にあっては、絶縁層210を設けずに、上部電極204の形成領域を誘電体層203の内側領域とし、しかもこの上部電極204への給電を上部絶縁基板301に設けた給電部301aを介して行うようにしている。
【0026】
(実施例3)
エアロゾルデポジション法によってガラス繊維含有エポキシ基板上に5mm×5mmのチタン酸バリウム誘電体層を形成し、2.5mm×3.0mmの上部電極を設けてコンデンサを作成した。以下の表1に各誘電体層厚さに対する静電容量と破壊電圧を示す。
【0027】
【表1】
【0028】
表1から明らかなように、厚さ0.8ミクロンでは誘電体層に欠陥が存在し、リーク電流によって誘電率測定が行うことができなかった。厚さ1ミクロン以上の領域において静電容量を誘電体厚さによって制御でき、非常に高い破壊電圧を示した。以上より、エアロゾルデポジション法では1ミクロン以上、好ましくは破壊電圧として300V程度が得られる3ミクロン以上において信頼性の高いコンデンサを形成できる。
【0029】
本実施例においてはガラス繊維含有エポキシ基板を用いたが、この他、紙フェノールなど安価で汎用性の高い樹脂基材などでも良い。また、誘電体形成工程は常温で良いため、基板は特に200℃以上といった耐熱性でなくても良い。
【0030】
本実施例において、下部電極は金属箔を用いたが、この他、金属ペースト、スパッタ、蒸着膜でも良く、基板、誘電体層との密着性がある程度保たれていれば良い。下部電極厚さは誘電体層と同等か、それ以下であることが好ましく、緻密で凹凸の少ないものが良い。
【0031】
本実施例において、誘電体層はチタン酸バリウムを用いたが、この他、SrTiO3、PZTなど高誘電率を示すセラミックス材料が好ましい。本発明においては、膜厚、比誘電率、電極面積を変化させることによって数pF〜数μFまでの制御が可能である。
【0032】
本実施例においては、窒素ガスを用いたが、この他使用するガスは乾燥空気、酸素、アルゴン、ヘリウムなどでも良い。本実施例においては、酸化アルミニウム微粒子を用いたが、この他の酸化物、窒化物、炭化物、ホウ化物、半導体などの脆性材料微粒子や脆性材料と延性材料の複合微粒子などでも良く、本実施例では一次粒子径0.4μmの微粒子を用いたが、これ0.6μm以下の粒子径のものであれば良い。
【0033】
本実施例において、上部電極はAgペーストを用いたが、他に蒸着、スパッタなどで形成させても良く、下部電極ほど強度、密着性を必要としない。本実施例において、基板にガラス繊維含有エポキシ基板を用いたが、アルミナ基板、シリカ基板など低誘電率を示すものでも良い。また、本発明において、誘電体形成工程は常温で良いため、基板は特に数百℃以上といった耐熱性でなくても良い。
【0034】
本実施例において、プリプレグ層にはガラス織布含有エポキシ系プリプレグを用いたが、熱硬化性の樹脂を主成分としていれば良く、特に補強が必要な場合はガラス繊維の織布、ガラス繊維の不織布、耐熱性有機繊維の織布及び不織布などが含まれていても良い。熱硬化温度はコア材の耐熱温度以下であることが望ましい。厚さは0.05〜0.5mm程度で良く、複数枚使用することで、層間の厚さを制御できる。
【0035】
更に、保護層は電極及び誘電体層を封止させる役割を果たすが、さらに保護層の代わりに基板、電極、誘電体を何層でも積層させることもでき、回路基板の小型化が実現できる。
【0036】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によれば、破壊電圧が極めて高く、その他の特性も優れたコンデンサが得られる。特にチタン酸バリウム誘電体層は、緻密で絶縁性が非常に優れているため、高圧用コンデンサとして用いることができる。
また、エアロゾルデポジション法の適用によって膜形成が行えない材料を基板に選定したので、マスクを用いずに下部電極表面に誘電体層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンデンサの製造装置の一例を示す図
【図2】(a)は基板に下部電極、下部電極用ランドおよび上部電極用ランドを形成した状態の平面図、(b)は断面図
【図3】(a)は基板の下部電極の上に誘電体膜を形成した状態の平面図、(b)は断面図
【図4】(a)は誘電体膜の周囲に絶縁層を形成した状態の平面図、(b)は断面図
【図5】(a)は誘電体膜の上に上部電極を形成した状態の平面図、(b)は断面図
【図6】最終製品の一例を示す断面図
【図7】別実施例の断面図
【符号の説明】
10…コンデンサの製造装置、101…窒素ガスボンベ、102…ガス搬送管、103…エアロゾル発生器、104…ノズル、105…構造物作製室、106…支持台、107…XYステージ、108…真空ポンプ、201…基板、202…下部電極、202a…下部電極用ランド、202b…下部電極とランドとの接続部、203…誘電体層、204…上部電極、204a…接続部、205…プリプレグ、206…保護基板、207…上部電極用ランド、208…スルーホール、209…メッキ層、301…基板。
Claims (8)
- 絶縁基板上に下部電極、誘電体層および上部電極が順に積層されたコンデンサであって、前記絶縁基板の硬度は誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させても誘電体膜を形成することができない硬度であり、また前記誘電体層は誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させることで下部電極の表面にのみ形成され、更に前記誘電体層の周囲または周囲の一部には下部電極と上部電極の導通を阻止する絶縁層が設けられていることを特徴とするコンデンサ。
- 下部絶縁基板、下部電極、誘電体層、上部電極および上部絶縁基板が順に積層されたコンデンサであって、前記下部絶縁基板の硬度は誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させても誘電体膜を形成することができない硬度であり、また前記誘電体層は誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させることで下部電極の表面にのみ形成され、更に前記上部電極は前記誘電体層の内側領域に形成され、下部絶縁基板には下部電極への給電部が設けられ、上部絶縁基板には上部電極への給電部が設けられていることを特徴とするコンデンサ。
- 請求項1または請求項2に記載のコンデンサにおいて、前記誘電体層の厚みは1μm以上であることを特徴とするコンデンサ。
- 請求項1乃至請求項3に記載のコンデンサを一部に組み込んだことを特徴とする複合回路基板。
- 誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させても誘電体膜を形成することができない硬度の絶縁基板表面に下部電極を形成し、この下部電極に誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させ、衝突による衝撃で前記誘電体微粒子を変形または破砕し、微粒子同士を再結合せしめて絶縁基板表面に前記下部電極を覆う誘電体層を形成し、次いで、この誘電体層の周囲または周囲の一部に下部電極と上部電極の導通を阻止する絶縁層を形成し、更に誘電体層の上に上部電極を形成することを特徴とするコンデンサの製造方法。
- 誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させても誘電体膜を形成することができない硬度の下部絶縁基板表面に下部電極を形成し、この下部電極に誘電体微粒子のエアロゾルを衝突させ、衝突による衝撃で前記誘電体微粒子を変形または破砕し、微粒子同士を再結合せしめて絶縁基板表面に前記下部電極を覆う誘電体層を形成し、次いで、この誘電体層の領域内に上部電極を形成し、この上部電極に上部電極への給電部を備えた上部絶縁基板を積層することを特徴とするコンデンサの製造方法。
- 請求項5または請求項6に記載のコンデンサの製造方法において、前記下部電極および上部電極は導電ペーストをプリントした後、焼成することで形成することを特徴とするコンデンサの製造方法。
- 請求項5または請求項6に記載のコンデンサの製造方法において、前記下部電極および上部電極も誘電体層の形成法と同様の、金属微粒子のエアロゾルを基板または誘電体層表面に吹き付けることで形成することを特徴とするコンデンサの製造方法。
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JP2002254027A JP2004095794A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | コンデンサ、複合回路基板及びコンデンサの製造方法 |
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JP2008205112A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Fujitsu Ltd | 電解コンデンサおよびその製造方法 |
JP2011249669A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Kanji Shimizu | 電気エネルギー蓄積装置 |
-
2002
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