JP2004094564A - 画像形成装置、デバイス駆動制御方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダウンロードに不具合が発生した時に、デバイス制御が不能な状態となり、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまうことを防止し、再ダウンロード(リカバリ動作)を行うことを可能とする。
【解決手段】画像形成装置において、フラッシュメモリ305へのデータ書き換え開始時にフラッシュメモリ305に記憶されていたキーワードデータを消去し、データ書き換え終了時にキーワードデータをフラッシュメモリ305に再び記憶させ、また、フラッシュメモリ305におけるキーワードデータの有無に基づき、エンジン部U100の駆動の可否を決定し、また、エンジン部U100のダウンロードが失敗している場合、エンジン部U100への再ダウンロード(リカバリ動作)を行う。
【選択図】 図2
【解決手段】画像形成装置において、フラッシュメモリ305へのデータ書き換え開始時にフラッシュメモリ305に記憶されていたキーワードデータを消去し、データ書き換え終了時にキーワードデータをフラッシュメモリ305に再び記憶させ、また、フラッシュメモリ305におけるキーワードデータの有無に基づき、エンジン部U100の駆動の可否を決定し、また、エンジン部U100のダウンロードが失敗している場合、エンジン部U100への再ダウンロード(リカバリ動作)を行う。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿から画像を読み取るスキャナ機能、用紙上に画像を形成するプリンタ機能、原稿から読み取った画像を用紙上に形成するコピー機能などを複合的に動作させることが可能な画像形成装置、デバイス駆動制御方法、プログラム、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置としては、原稿から画像を読み取るスキャナとしての機能や、用紙上に画像を形成するプリンタとしての機能、そして、それらを統合させたものとしてのコピー機能を備えた画像形成装置がある。近年では、コンピュータ等の外部装置からネットワークを介した指示に基づきスキャナ動作を行うネットワークスキャナ機能や、インターネットを利用したWEBサーバとしての機能を備えた画像形成装置が重要視されてきている。それに伴って、画像形成装置に搭載されるソフトウェアも複雑で膨大なものになってきており、ソフトバグと呼ばれる不具合や、画像形成装置への新機能搭載時におけるソフトウェアのバージョンアップへの対応が発生してきている。
【0003】
この問題に対処するために、画像形成装置に対し新機能としてバージョンアップされる部分を、画像形成装置における画像処理を行うコントローラ部(アプリケーションソフトウェア)と、画像形成装置のハードウェア部分を動作させることを主体に制御するエンジン部(ファームウェア)とに分割することで、ソフトウェア管理を行い、画像形成装置に対するアプリケーションソフトウェアのダウンロードによるバージョンアップ対応を行ってきた。
【0004】
他方、画像形成装置に対するファームウェアのダウンロード方法としては、例えば特開平07−314798号公報で提案されているように、ホストコンピュータから通信手段を用いてファームウェアを画像形成装置のRAMに展開し、画像形成装置のフラッシュメモリ上のファームウェアを書き換えることで、容易にファームウェアをダウンロードすることが可能な画像形成装置が提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなコントローラ部とエンジン部とに分かれた構成を有する画像形成装置では、コントローラ部側とエンジン部側とでそれぞれ別々のダウンロード窓口(コネクタ)を持った製品が一般的である。これは、画像形成装置におけるダウンロード対象ソフトウェアのダウンロード時は通常モードでは動作しないことが要因となっているためであり、エンジン部に対するダウンロードを行う時には、コントローラ部に対する動作が保証されないからである。従来は、そうした構成のために、ユーザやサービスマンは画像形成装置のバージョンアップ時のダウンロードにおいて、ダウンロード対象のエンジン部のダウンロード窓口(コネクタ)を意識して接続を行わなければならず、ダウンロードに関わるサービスサポート性が悪いといった課題があった。
【0006】
また、画像形成装置が電子写真方式で画像形成を行うレーザビームプリンタ(LBP)の場合で、逆にコントローラ部のダウンロード窓口(コネクタ)が既にLBP用のポートとして使用されている場合、ダウンロードを行うべく画像形成装置にコンピュータを接続するためのケーブルの脱着を行ったために、前記ポートからLBP用のプリンタデータを送出しているケースではエラーになってしまうという問題もあった。
【0007】
また、エンジン部にダウンロードを行っている(データ書き換え)途中で、例えば停電によりエンジン部のダウンロード不具合が発生した時には、エンジン部のファームウェアが不完全なものとなってしまい、通常のデバイス制御(画像読取動作や画像形成動作を行うデバイスの制御)が不能になってしまう。特に、デバイス制御が不能な状態では、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまう。そして、エンジン部への再ダウンロードができなければ、エンジン部の基板交換になってしまうという場合も考えられる。
【0008】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、ダウンロードに不具合が発生した時に、デバイス制御が不能な状態となり、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまうことを防止し、再ダウンロード(リカバリ動作)を行うことを可能とした画像形成装置、デバイス駆動制御方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、画像処理を行うコントローラ部と、画像読み取りまたは画像形成を行うデバイス部とを有する画像形成装置であって、データと識別情報を記憶可能な記憶手段と、前記コントローラ部から送出されるデータを前記デバイス部に入力する入力手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを前記入力手段による入力データで書き換える書換制御手段と、前記書き換え開始時に前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報を消去し、前記書き換え終了時に前記識別情報を前記記憶手段に再び記憶させる記憶制御手段と、前記識別情報に基づき、前記デバイス部の駆動の可否を決定する駆動制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、画像処理を行うコントローラ部と、画像読み取りまたは画像形成を行うデバイス部とを備え、外部装置に接続可能な画像形成装置であって、データと識別情報を記憶可能な記憶手段と、前記外部装置から送出されるデータを前記デバイス部に入力する入力手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを前記入力手段による入力データで書き換える書換制御手段と、前記書き換え開始時に前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報を消去し、前記書き換え終了時に前記識別情報を前記記憶手段に再び記憶させる記憶制御手段と、前記識別情報に基づき、前記デバイス部の駆動の可否を決定する駆動制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の実施の形態の概要を説明する。本実施の形態は、コントローラ部とエンジン部(デバイス部)を備えた画像形成装置において、エンジン部のダウンロードが正常に行われたかどうかを判断し、エンジン部のダウンロードが失敗している場合には、通常モードでデバイス制御を行わず、再ダウンロード(リカバリ動作)を行うことを可能にするものである。以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
先ず、本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を説明する。図1は画像形成装置の内部構造を示す構成図である。画像形成装置は、リーダ部1とプリンタ部2から大略構成されている。リーダ部1は、自動原稿搬送装置(略称:DF)101、原稿台ガラス102、ランプ103及びミラー105を有するスキャナユニット104、ミラー106、ミラー107、レンズ108、CCDイメージ・センサ部(以下CCDと略称)109を備えている。また、プリンタ部2は、露光制御部201、感光体202、現像器203、転写紙積載部204、205、転写部206、定着部207、排紙部208、搬送方向切り替え部材209、再給紙用被転写紙積載部210を備えている。図中110はコントローラ部、111、112、113は画像形成装置に装備されたダウンロードの窓口(コネクタ)、220は画像形成装置に付設され画像形成済用紙を仕分けるソータである。
【0013】
先ず、画像形成装置におけるリーダ部1の構成について説明する。自動原稿搬送装置101上に積載された複数枚の原稿は、1枚ずつ順次原稿台ガラス102の面上に搬送される。原稿が原稿台ガラス102の面上の所定位置へ搬送されると、スキャナユニット104のランプ103が点灯し、且つスキャナユニット104が図中水平方向に移動して原稿を照明する。尚、自動原稿搬送装置101を使用しないで原稿読み取りを行う場合には、直接、原稿台ガラス102の面上にユーザが原稿をセットすることで原稿読み取りを行う。原稿の反射光は、ミラー105、106、107、レンズ108を介してCCD109に入力される。CCD109に結像された原稿の反射光は、該CCD109で電気信号に光電変換される。光電変換された電気信号は、コントローラ部110へ送られる。コントローラ部110は、後述の操作パネルを介した設定に基づき画像処理を施す。
【0014】
次に、画像形成装置におけるプリンタ部2の構成について説明する。コントローラ部110によりプリンタ部2へ接続(送出)された電気信号は、露光制御部201において変調された光信号へ変換されることで、感光体202がレーザ光により照射される。照射されたレーザ光によって感光体202上に作られた潜像は、現像器203によって現像される。上記現像の先端とタイミングを合わせて転写紙積載部204または転写紙積載部205より転写紙(以下用紙)が転写部206の転写位置に搬送され、転写部206において、上記現像器203で現像された像が転写される。用紙に転写された像は、定着部207において用紙に定着された後、排紙部208より画像形成装置外部に排出される。排紙部208から排出された用紙は、ソータ220の所定ビンに積載される。
【0015】
続いて、画像形成装置のリーダ部1で原稿から順次読み込む画像をプリンタ部2で1枚の用紙の両面に形成する画像形成方法について説明する。定着部207で像が定着された用紙を、一度、排紙部208まで搬送した後、用紙の搬送向きを反転して搬送方向切り替え部材209を介して再給紙用被転写紙積載部210に搬送する。次の原稿が準備されると、上記プロセスと同様にして原稿画像が読み取られるが、用紙については再給紙用被転写紙積載部210より給紙されるので、結局、同一用紙の表面及び裏面に対し2枚の原稿に対応する画像を形成することができる。
【0016】
また、本画像形成装置におけるダウンロードの窓口は、エンジン部分であるリーダ部1では図中111で示す個所にあり、エンジン部分であるプリンタ部2では図中113で示す個所にあり、コントローラ部110では図中112で示す個所にある。しかし、通常は、エンジン部におけるダウンロード窓口は使用されないものであるため、画像形成装置筐体の背面などに配置される場合が多い。また、コントローラ部110におけるダウンロード窓口は、LBP用のパラレルポートと共用になっている場合が多いために、他の束線が結線されていて空き状態でない場合が多い。尚、本実施の形態におけるエンジン部とは、上記リーダ部1及びプリンタ部2を構成するデバイスと図2に示す制御系を含む概念である。
【0017】
次に、画像形成装置のエンジン部を中心とした構成について説明する。図2は画像形成装置のエンジン部を中心とした構成を示すブロック図である。エンジン部U100は、シリアルインタフェース (ch1)301、シリアルインタフェース (ch2)303、ASIC302、ポートインタフェース304、フラッシュメモリ305、センサ類306、CPU(Central Processing Unit)307、RAM(Random Access Memory)308、ROM(Read ONly Memory)309、モータドライバ類310、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315を備えている。図中U101はコントローラ部(図1のコントローラ部110に相当)、U102はパーソナルコンピュータとしてのPC部(サービスツール1)、U103はパーソナルコンピュータとしてのPC部(サービスツール2)、311はダウンロード判別信号線、312はエンジンインタフェース、313はPCインタフェース、314はPCインタフェースである。
【0018】
コントローラ部U101は、エンジンインタフェース312を介してエンジン部U100(図1のリーダ部1、プリンタ部2)のシリアルインタフェース(ch1)301に接続されており、またPCインタフェース314を介してPC部(サービスツール=ダウンロード用アプリケーション)U102に接続可能な構成となっている。また、エンジン部U100は、シリアルインタフェース(ch2)303によりPCインタフェース313を介してPC部(サービスツール2=ダウンロード用アプリケーション2)U103に接続可能な構成となっている。
【0019】
シリアルインタフェース (ch1)301は、PC部(サービスツール1)U102からコントローラ部U101及びエンジンインタフェース312を介して送信されるデータを受信する。また、シリアルインタフェース (ch2)303は、PC部(サービスツール2)U103からPCインタフェース313を介して送信されるデータを受信する。本実施の形態では、シリアルインタフェース (ch1)301、シリアルインタフェース (ch2)303の受信動作の許可、禁止は、CPU307がROM309内の制御ソフトに基づき判断する。また、受信データのbit1が0の場合はシリアルインタフェース(ch1)301を使用し、受信データのbit1が1の場合はシリアルインタフェース(ch2)303を使用するように設定されている。
【0020】
ダウンロード判別信号線311は、エンジンインタフェース312とPCインターフェース313との間で共用される信号線である。エンジン部U100の電源(図示略)がOFF状態からON状態とされた時に、エンジン部U100のCPU307は、センサ類(センサ類入力部)306を経由したポートインタフェース304からの情報により、ダウンロード判別信号線311がアクティブになっているかディセーブルになっているかを判別することで、ダウンロードモード(ソフトウェアをダウンロードするモード:ダウンロード判別信号線311がアクティブの場合)、通常モード(画像読取及び画像形成動作を行うモード:ダウンロード判別信号線311がディセーブルの場合)の何れかに移行させる。この時の、エンジン部U100の電源については、ハード的なスイッチ(図示略)でもよいし、コントローラ部U101からのソフト的なスイッチ(図示略)でもよい。
【0021】
上記のようにエンジン部U100がダウンロード判別信号線311を装備した構成において、エンジン部U100のCPU307は、エンジン部U100がダウンロードモードに移行した場合、エンジンインタフェース312を介してコントローラ部U101を経由してのPC部U102からのデータ着信があったか、または、PCインタフェース313を介してPC部U103からのデータ着信があったかを判別し、着信のあったシリアルインタフェース(ch1)301またはシリアルインタフェース(ch2)303を用いて後述するダウンロード処理を実行する。
【0022】
他方、エンジン部U100がダウンロード判別信号線311を装備しない構成の場合には、エンジン部U100の電源がOFF状態からON状態とされた後に、エンジン部U100のCPU307は、エンジンインタフェース312を介したコントローラ部U101との通信で、コントローラ部U101からエンジン部U100に対する通信内容がダウンロードモードか通常モードかを判別し、判別の結果、ダウンロードモードの場合、コントローラ部U101から通知のあったシリアルインタフェース(ch1)301またはシリアルインタフェース(ch2)303を用いて後述するダウンロード処理を実行する。
【0023】
または、エンジン部U100がダウンロード判別信号線311を装備しない構成の場合に、エンジン部U100における使用するシリアルインタフェースの選択方法として、エンジン部U100のCPU307が、上述したエンジンインタフェース312を介してコントローラ部U101を経由してのPC部U102からのデータ着信があったか、PCインタフェース313を介してPC部U103からのデータ着信があったかを判別し、着信のあったシリアルインタフェース(ch1)301またはシリアルインタフェース(ch2)303を用いるという方法でもよい。
【0024】
エンジン部U100におけるその他の内部構成としては、エンジン部U100を制御する上述したCPU307と、RAM308と、ROM309と、ASIC302とを有しており、各々データバスとアドレスバスにより接続されている。ROM309には、上述した、エンジン部U100の電源がOFF状態からON状態とされた後にCPU307によって実行される制御ソフト(エンジン制御プログラム)が内蔵されている。CPU307は、前記制御ソフトにより図12、図13のフローチャートに示す処理を実行し、ダウンロード判別信号線311の状態またはPC部からの受信データに基づき、エンジン部U100をダウンロードモードに移行するか通常モードに移行するかを判別する。エンジン部U100を通常モードに移行する時には、CPU307はフラッシュメモリ305に内蔵されている制御ソフトへ処理を移行する。
【0025】
RAM308は、エンジン部U100の通常モード時におけるCPU307の作業領域であると共に、エンジン部U100のダウンロードモード時におけるフラッシュメモリ305を書き換える制御ソフトを一時的にバッファリングする場所である。センサ類306は、ポートインタフェース304を介することでCPU307に対して各種検出に基づく検出信号を出力する、換言すれば、CPU307に対して上記ダウンロード判別信号線311やエンジン部U100内部の負荷系の入力を認識させる。また、ダウンロードモード時のフラッシュメモリ305に対するデータの消去及び書き込みについては、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315で行う。
【0026】
本実施の形態では、フラッシュメモリ305の空き領域の所定のアドレスに、後述のキーワードデータが書き込み可能である。CPU307は、フラッシュメモリ305にキーワードデータが記憶されている(またはフラッシュメモリ305に記憶されたキーワードデータと画像形成装置固有のキーワードデータとが一致する)場合、フラッシュメモリ305に記憶されたデータに基づきエンジン部U100(リーダ部1、プリンタ部2)を駆動する。他方、CPU307は、フラッシュメモリ305にキーワードデータが記憶されていない(またはフラッシュメモリ305に記憶されたキーワードデータと画像形成装置固有のキーワードデータとが一致しない)場合、フラッシュメモリ305に異常があると判断してエンジン部U100(リーダ部1、プリンタ部2)を駆動しない。詳細は後述する。
【0027】
エンジン部U100内部の負荷であるモータ類を駆動するために、CPU307はポートインタフェース304を介してモータドライバ類310にデータを出力する。ASIC302は、画像データをデジタル信号として扱うための処理を行う部分である。エンジン部U100を構成するリーダ部1は、原稿から読み込んだ画像をコントローラ部U101へビデオデータとして出力し、エンジン部U100を構成するプリンタ部2は、コントローラ部U101から送られたビデオデータを印字データとして出力する。
【0028】
次に、画像形成装置の操作パネルの構成について説明する。図3は上記図1に示した画像形成装置のリーダ部1に配設されている操作パネルの一例を示す図である。図3において、P201は表示部であり、画像形成装置の動作状況・ユーザに対するメッセージ(コピー倍率、コピー枚数、コピー可能である等)を表示する。また、表示部P201の表面はタッチパネルとして構成され、表面を触れることによって選択キーとして機能させることが可能であり、コピー時の倍率設定、濃度設定等は該タッチパネル上で行う。P202はテンキーであり、数字を入力するためのものであり、このテンキーP202を押下することで1枚の原稿に対してコピーする用紙の枚数を設定する。
【0029】
P203はスタートキーであり、このスタートキーP203を押下することで画像形成装置に対し原稿読み取り動作の開始を指示する。P204はファンクションキーであり、コピー機能、BOX機能、拡張機能の切り替えを一操作で行うことが可能になっている。前記各機能の中で、BOX機能とは、画像形成装置筐体内に装備されたハードディスク(不図示)にリーダ部1でスキャンした画像を蓄積しておく機能である。P205はダウンロードキーであり、エンジン部U100のファームウェアのダウンロードを行う際に、該ダウンロードキーP205を押下することでダウンロード設定を行う。
【0030】
ダウンロードキーP205を押下することで、表示部P201の画面は図3から図4のように切り替わり、ダウンロードの設定を行うことが可能となる。図4の表示部P201の画面上では、コントローラ部U101経由でダウンロードを行う(シリアルインタフェース(ch1)301を使用してダウンロードを行う)場合と、エンジン部U100に直接ダウンロードを行う(シリアルインタフェース(ch2)303を使用してダウンロードを行う)場合のどちらかを選択することができる。
【0031】
また、図4における表示部P201の画面内の所望のキーを押下することで、表示部P201の画面は図4から図5のように切り替わり、PC部が接続された画像形成装置のダウンロード窓口を使用してダウンロードを実行する。図5の例は、リーダ部1を、コントローラ部U101のダウンロード窓口112を使用してダウンロードを行う状態であり、PC部からコントローラ部U101を経由してリーダ部1にダウンロードを実行している。
【0032】
この時のダウンロード実行状態としては、コントローラ部U101からエンジン部U100の電源をソフト的にOFF状態からON状態とし、その時にダウンロード判別信号線311をアクティブにすることで、エンジン部U100にダウンロードモードとして認識させる。これは、コントローラ部U101経由でエンジン部U100にダウンロードを行う場合であるが、エンジン部U100に直接ダウンロードを行う場合でも同様となる。
【0033】
本実施の形態では、画像形成装置に対するダウンロード対象アプリケーション供給側の接続方法として、画像形成装置とPC部(サービスツール)との接続という形態をとっており、PC部側のダウンロード対象アプリケーションは、接続先に応じたものが起動されるようになっている。尚、ダウンロード対象アプリケーションは画像形成装置とPC部との通信で自動切り替えを行うことが可能である。起動されるダウンロード対象アプリケーションは、画像形成装置におけるPC部との接続先がコントローラ部U101の場合、サービスツール1であり、画像形成装置におけるPC部との接続先がエンジン部U100の場合、サービスツール2である。
【0034】
エンジン部U100に対するダウンロードが正常終了した場合は、表示部P201の画面は図5から図6のように切り替わり、ダウンロード処理が終了となる。他方、エンジン部U100に対するダウンロードが異常終了(失敗)した場合には、表示部P201の画面は図5から図7のように切り替わり、ダウンロード処理を終了するかダウンロード処理のリトライを行うかを選択することが可能となる。図6及び図7の画面ともに終了キーを押下することで図2の標準画面に戻り、エンジン部U100で通常モードを実行することが可能となる。この時の終了動作は、コントローラ部U101からエンジン部U100の電源をソフト的にOFF状態からON状態とし、その時にダウンロード判別信号線311をディセーブルにすることで、エンジン部U100に通常モードとして認識させる。
【0035】
次に、画像形成装置のエンジン部U100に装備されたフラッシュメモリ305について概略を説明する。フラッシュメモリ305は、電気的にデータの消去及び書き込みを行うことができ、オンボードでの書き換えが可能な不揮発性メモリである。フラッシュメモリ305とEPROMとの違いは、EPROMの場合、一度ボードから取り外して紫外線でデータを消去した後、ROMライタで書き込みを行いボードに戻す操作が必要であり、オンボードで消去及び書き込みができない点である。
【0036】
また、オンボードで消去及び書き込みが可能な素子としてEEPROMがあるが、EEPROMのメモリデバイスは1メモリセルが2個のトランジスタからなる2トランジスタ構成でビット単価が高く、且つ容量も現在256Kbitが最大で、本実施の形態のように安価で大容量が要求されるROMという用途には適さない。更には、書き換え可能回数についても、フラッシュメモリ305の場合は100〜10万回可能であり、EPROMの書き換え可能回数以上である。
【0037】
上述したように、フラッシュメモリ305は、大容量で且つオンボードで多数回の書き換えが可能な特性を持つ不揮発性メモリであり、このような不揮発性メモリを安価に提供できるという利点があり、本実施の形態のエンジン部U100に用いるには最適である。
【0038】
図8(A)、(B)は一般的な1Mbit(128×8bit)のフラッシュメモリのピン配置及びピンに対応するピン名称を示す図である。本実施の形態では、画像形成装置のエンジン部U100に装備するフラッシュメモリとして、図8(A)、(B)のフラッシュメモリを例に挙げ説明する。図8(A)、(B)において、A0〜A16はアドレス入力端子、I/O0〜I/O7はデータ入出力端子であり、それぞれエンジン部U100のCPU307のアドレスバス、データバスに直結される。
【0039】
通常のデータ読み出し動作時は、EPROM、マスクROMと同様で、アドレスを確定させて、/CE(チップイネーブル)端子、/OE(出力イネーブル)端子を“Low”レベルにすることにより、データ入出力端子からデータが出力される。尚、負論理の信号は、信号名の前に“/”を付して表わす。
【0040】
データ消去動作時は、図9のタイミングチャートに示すように、Vpp(プログラム電源)端子に+12Vの電圧を印加した後、/OE端子及び/PGM(プログラム)端子を“High”にしたまま、/CE端子を“Low”に固定し、/EE(イレースイネーブル)端子に約100ns以上のLowパルスを印加すると、フラッシュメモリチップに内蔵された自動消去回路が動作し、データ消去が開始される。自動消去開始後、/OE端子及び/EE端子を“Low”にすると、I/O7端子からステータスが出力される。このI/O7端子のデータが“0”の時は消去中、“1”の時は消去動作が終了していることを示す。
【0041】
最後に、データ書き込み動作は、図10のタイミングチャートに示すように、Vpp端子に+12Vの電圧を印加した後、書き込みアドレスとデータを確定して、/OE端子及び/EE端子を“High”にしたまま/CE端子を“Low”に固定し、/PGM端子に約200μsの“Low”パルスを印加すると、データ書き込み動作が完了する。
【0042】
図11は上記図2に示したエンジン部U100のフラッシュメモリ消去・書き込み制御部315の構成例を示すブロック図であり、フラッシュメモリ305の通常のデータ読み出し動作、データ消去動作、データ書き込み動作の全てを行えるように、フラッシュメモリ305のVpp端子、CE端子、/OE端子、/EE端子、/PGM端子を制御するための回路例である。フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315は、リレーF34、アドレスデコーダF101、AND回路F102、104、108、OR回路F103、105、107、109、110、データレジスタF106、/WAITタイミングジェネレータF111を備えている。以下、図11を基に回路動作を説明する。
【0043】
CPU307とフラッシュメモリ305との間でデータバス及びアドレスバスは直結されている。CPU307のアドレスバスの一部は、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のアドレスデコーダF101に入力され、各アドレスエリアに対応した“Low”アクティブのアドレスデコーダ出力信号F201〜F204が出力される。
【0044】
まず、フラッシュメモリ305からの通常のデータ読み出し動作時には、フラッシュメモリ305に割り当てられたアドレスがCPU307から出力されると、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のアドレスデコーダF101の出力信号F204がアクティブになる。出力信号F204はAND回路F102を介して/CE(チップイネーブル)端子に入力され、/CE入力信号がアクティブになる。更に、出力信号F204はCPU307のリード信号(/RD)と共に、OR回路F103に入力され、その出力信号はAND回路F104を介して/OE入力信号をアクティブにする。このことにより、CPU307のアドレスバス出力に対応したデータがデータバス上に出力される。その他の/EE端子、/PGM端子は“H”レベルのままでインアクティブ状態である。
【0045】
フラッシュメモリ305に対するデータ消去動作時は、まず、CPU307が第1の所定アドレスAにデータ“01H”をライトすることにより、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のアドレスデコーダF101の出力信号F201及びCPU307のライト信号(/WR)がアクティブになり、OR回路F105を介して“Low”パルスを作成し、データレジスタF106にデータをセットする。これにより、データレジスタF106の出力信号F205は“High”になり、リレーF34の出力が+5Vから+12Vに切り換えられ、フラッシュメモリ305のVpp端子に入力される。
【0046】
次に、CPU307が第2の所定アドレスBをライトすることにより、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のアドレスデコーダF101の出力信号F202がアクティブになり、AND回路F102を介して/CE信号をアクティブにする。同時に、出力信号F202はCPU307の/WR信号と共にOR回路F107に入力され、その出力信号はAND回路F108を介して/WR信号パルス幅と同等の“Low”パルスが/EE端子(イレースイネーブル端子)に入力される。これにより、フラッシュメモリ305のデータ自動消去が開始する。このとき、その他の/OE端子、/PGM端子は“High”レベルのままでインアクティブ状態である。
【0047】
フラッシュメモリ305におけるデータ自動消去の終了の判断は、CPU307が第3の所定アドレスCをリードすることにより行われる。CPU307がアドレスCをリードすると、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のアドレスデコーダF101の出力信号F203がアクティブになる。出力信号F203はAND回路F102及びAND回路F108に入力され、それぞれ/CE信号、/EE信号をアクティブにする。同時に、出力信号F203はOR回路F109に入力されており、CPU307のリード信号/RDと論理和がとられ、AND回路F104を介して/OE端子をアクティブする。
【0048】
/OE端子がアクティブになると、データバスのD7ラインに消去フラグが出力され、CPU307はD7ラインの状態により、フラッシュメモリ305のデータ消去終了(終了D7=“High”)を知ることができる。データ消去終了を確認した後、CPU307はアドレスAに“00H”を書き込むことにより、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のリレーF34の出力を+12Vから+5Vに切り換える。
【0049】
最後に、フラッシュメモリ305に対するデータ書き込み動作について説明する。まず、CPU307は上記データ消去動作時と同様にアドレスAに“01H”をライトすることにより、Vpp端子を+12Vに設定する。次に、CPU307はフラッシュメモリ305のスタートアドレスからエンドアドレスまで1バイトずつデータを書き込む。フラッシュメモリ305に対応するどのエリアにデータをライトしても、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のアドレスデコーダF101の出力信号F204がアクティブになり、AND回路F102を介してCE信号がアクティブになる。
【0050】
同時に、出力信号F204はCPU307の/WR信号と共にOR回路F110に入力されることになり、/WR信号幅とほぼ等価なアクティブ“Low”パルスが/PGM端子に入力され、その時、データバスに出力されているデータが該当するアドレスに書き込まれる。OR回路F110の出力信号はカウンタ等で構成される/WAITタイミングジェネレータF111に入力され、出力信号はCPU307の/WAIT端子に入力されて、図10のタイミングチャートにおける書き込みタイミングを満足させるためにCPU307のバスサイクルを延長する。フラッシュメモリ305の全アドレスのデータ書き込み終了後、CPU307はアドレスAに“OOH”を書き込むことにより、Vpp入力を+5Vに切り換える。
【0051】
次に、本画像形成装置の動作例として、エンジン部U100の電源をOFF状態からON状態としてからの、エンジン部U100を制御するCPU307のROM309内の制御ソフトの動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0052】
まず、ステップS1では、エンジン部U100の電源がOFF状態からON状態になるのを待つ。ステップS1においてエンジン部U100の電源がOFF状態からON状態になった場合には、ステップS2へ進み、エンジン部U100のCPU307はフラッシュメモリ305が正常であるかどうかを判断する。このステップS2の判断処理では、フラシュメモリ305内の所定のアドレスにキーワードデータが書き込まれていない場合に、フラッシュメモリ305が異常と判断する。上記ステップS2でフラッシュメモリが異常と判断した場合には、ステップS3へ進み、エンジン部U100のCPU307はコントローラ部U101へフラッシュメモリ異常を示す内容を通知する。尚、PC部(サービスツール2)U103へフラッシュメモリ異常を示す内容を通知するようにしてもよい。
【0053】
次にステップS9において、エンジン部U100のCPU307は、上述したエンジンインタフェース312とPCインタフェース313との間で共用されるダウンロード判別信号線311がアクティブになっているかどうかを判別する(アクティブ=ダウンロードモード)。上記ステップS9の判別においてダウンロード判別信号線311がアクティブになっていると判断した時には、ダウンロードモードへ処理を移行し、ステップS5へ進む。他方、上記ステップS9の判別においてダウンロード判別信号線311がアクティブになっていないと判断した時には、ダウンロードモードになるまで待つ。即ち、先の処理に進まず再ダウンロードされるまで待つ。
【0054】
上記ステップS2でフラッシュメモリ305が正常と判断した場合には、ステップS4へ進み、エンジン部U100のCPU307はダウンロード判別信号線311がアクティブになっているかどうかを判別する(アクティブ=ダウンロードモード)。上記ステップS4の判別においてダウンロード判別信号線311がアクティブになっていると判断した時には、ダウンロードモードへ処理を移行し、ステップS5において、シリアルインタフェース(ch1)301とシリアルインタフェース(ch2)303の受信動作を許可する。
【0055】
上記ステップS5の後、ステップS6において、エンジン部U100のCPU307はシリアル受信を待ち、ステップS7において、シリアル受信のなかったシリアルインタフェースを受信禁止状態にする。ステップS7の後、ステップS8において、エンジン部U100のCPU307はダウンロード処理へ移行し、本フローチャートに示す処理を終了する。ダウンロード処理については後述する。また、上記ステップS4の判別においてダウンロード判別信号線311がディセーブルになっていると判断した時には(ディセーブル=通常モード)、本フローチャートに示す処理を終了する。
【0056】
尚、上記処理で、エンジン部U100のCPU307は、フラッシュメモリ305にキーワードデータが記憶されている場合、フラッシュメモリ305に記憶されたデータに基づきエンジン部U100(リーダ部1、プリンタ部2)を駆動し、フラッシュメモリ305にキーワードデータが記憶されていない場合、フラッシュメモリ305に異常があると判断してエンジン部U100(リーダ部1、プリンタ部2)を駆動しない。
【0057】
次に、本画像形成装置の別の動作例として、エンジン部U100の電源をOFF状態からON状態としてからの、エンジン部U100を制御するCPU307のROM309内の制御ソフトの動作について、図13のフローチャートを用いて説明する。
【0058】
まず、ステップS31では、エンジン部U100の電源がOFF状態からON状態になるのを待つ。ステップS31においてエンジン部U100の電源がOFF状態からON状態になった場合には、ステップS32において、エンジン部U100のCPU307はシリアルインタフェース(ch1)301の受信動作を許可する。次にステップS33において、エンジン部U100のCPU307はシリアルインタフェース(ch1)301でのシリアル受信を待ち、続けてステップS34において、受信データが通常モードを示すかダウンロードモードを示すかを判断する(受信データのbit0が0の場合は通常モード、受信データbit0が1の場合はダウンロードモード)。
【0059】
上記ステップS34の判断において受信データがダウンロードモードでない(=受信データのbit0が0)場合は、ステップS35において、エンジン部U100のCPU307はフラッシュメモリ305が正常であるかどうかを判断する。このステップS35の判断処理では、フラシュメモリ305内の所定のアドレスにキーワードデータが書き込まれていない場合に、フラッシュメモリ305が異常と判断する。ステップS35でフラッシュメモリ305が異常と判断した場合には、ステップS36へ進み、エンジン部U100のCPU307はコントローラ部U101にフラッシュメモリ異常を示す内容を通知する。尚、PC部(サービスツール2)U103へフラッシュメモリ異常を示す内容を通知するようにしてもよい。そして、上記ステップS34に戻り、ダウンロードモードになるまで待つ。即ち、先の処理に進まず再ダウンロードされまで待つ。
【0060】
また、上記ステップS34の判断において受信データがダウンロードモードでない(=受信データのbit0が0)場合で、上記ステップS35の判断においてフラッシュメモリ305が正常と判断した場合は、本フローチャートに示す処理を終了する。また、上記ステップS34の判断において受信データがダウンロードモード(=受信データのbit0が1)の場合は、ステップS37へ進み、エンジン部U100のCPU307は、受信データの使用シリアルインタフェースのチャンネル指定がch2であるかどうかを判断する(受信データのbit1が0の場合はシリアルインタフェース(ch1)301を使用し、受信データのbit1が1の場合はシリアルインタフェース(ch2)303を使用する)。
【0061】
上記ステップS37の判断において受信データの使用シリアルインタフェースのチャンネル指定がch2であると判断した場合には、ステップS38へ進み、エンジン部U100のCPU307はシリアルインタフェース(ch1)301の受信動作を禁止すると共にシリアルインタフェース(ch2)303の受信動作を許可する。ステップS38の後は、ステップS39のダウンロード処理へ移行し、本フローチャートに示す処理を終了する。また、上記ステップS37の判断において受信データの使用シリアルインタフェースのチャンネル指定がch2でないと判断した場合には、そのままステップS39のダウンロード処理へ移行し、本フローチャートに示す処理を終了する。
【0062】
尚、上記処理で、エンジン部U100のCPU307は、フラッシュメモリ305にキーワードデータが記憶されている場合、フラッシュメモリ305に記憶されたデータに基づきエンジン部U100(リーダ部1、プリンタ部2)を駆動し、フラッシュメモリ305にキーワードデータが記憶されていない場合、フラッシュメモリ305に異常があると判断してエンジン部U100(リーダ部1、プリンタ部2)を駆動しない。
【0063】
次に、上述したダウンロード処理について、図14、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0064】
まず、ステップS11では、エンジン部U100のCPU307はシリアル受信を待ち、ステップS12において、該当PC部から転送されるデータの転送サイズを獲得する。通常のシリアル受信については、転送形態はバイト領域転送であるため、転送サイズがバイト領域を超える場合には、下位アドレスから順次転送するものとする。尚、転送サイズがワードサイズ場合には、2回のシリアル受信を上記ステップS11で待つことになる。
【0065】
上記ステップS12の後、エンジン部U100のCPU307は順々にシリアル受信を行い、RAM308へ下位アドレスからバッファリングを行っていき、ステップS13において、上記ステップS12で獲得した転送サイズ分のシリアル受信が終了するのを待つ。尚、上記転送サイズを示すデータは、ステップS13でのシリアル受信におけるRAM308へのバッファリング領域外に保管しておくことで、シリアル受信によるRAM308上書きは発生しないようにする。上記ステップS13で上記獲得した転送サイズ分のシリアル受信が終了したと判断した場合は、ステップS14へ進み、エンジン部U100のCPU307はシリアル受信を待つ。
【0066】
上記ステップS14でシリアル受信した後に、ステップS15において、エンジン部U100のCPU307は該当PC部からチェックサムデータを獲得する。ステップS15の後、上記ステップS13において該当PC部から受信した総データのチェックサム演算を行い、ステップS16において、チェックサム演算で求めたチェックサムデータと上記ステップS15で獲得したチェックサムデータとを比較する。ステップS16の判断でチェックサムデータが正常であれば、ステップS17において、エンジン部U100のCPU307はフラシュメモリ305内部のキーワードデータをクリアし、続けてステップS18のフラッシュメモリ消去処理へと進む。尚、ステップS18でフラシュメモリ305の全領域のデータを消去するのであれば、この時にフラシュメモリ305のキーワード領域のデータもクリアされるので、あえてステップS17でキーワード領域のデータのみをクリアする必要はない。フラッシュメモリ消去処理については後述する。
【0067】
ステップS18のフラッシュメモリ消去処理が終了したならば、次に、エンジン部U100のCPU307はステップS19のフラッシュメモリデータ書き込み処理を行う。フラッシュメモリデータ書き込み処理については後述する。ステップS19のフラッシュメモリデータ書き込み処理が終了したならば、ステップS20において、エンジン部U100のCPU307はフラシュメモリ305の所定の領域にキーワードデータを書き込み、ステップS21において、コントローラ部U101或いはPC部(サービスツール2)U103に対してダウンロード終了を通知して、メイン処理へと戻る。
【0068】
また、上記ステップS16の判断でチェックサムデータが正常でないならば、ステップS22において、エンジン部U100のCPU307はコントローラ部U101或いはPC部(サービスツール2)U103に対してダウンロード失敗を通知して、メイン処理へと戻る。このダウンロード失敗の場合には、コントローラ部U101或いはPC部(サービスツール2)U103により、エンジン部U100の電源をOFF状態からON状態とし、ダウンロード処理を再び行う。
【0069】
次に、上述したエンジン部U100のCPU307で実行するROM309内のエンジン制御プログラムによる、フラッシュメモリ305のデータ消去制御手順について、図16のフローチャートを用いて説明する。
【0070】
ステップS1501〜S1504では、エンジン部U100のCPU307はフラッシュメモリ消去・書き込み制御部315によりフラッシュメモリ305のデータ消去動作を行う。データ消去動作は、エンジン部U100の上述したフラッシュメモリ消去・書き込み制御部315の動作説明で示したように、ステップS1501で、エンジン部U100のCPU307がアドレスAに“O1H”を書き込むことにより、Vppを+5Vから+12Vに変更した後、ステップS1502で、アドレスBをライトすることにより、/CE端子を“Low”レベルに固定した状態で/EE端子に“Low”パルスを入力し、全アドレスの自動消去が開始する。
【0071】
次に、ステップS1503で、エンジン部U100のCPU307はアドレスCをリードし、ステップS1504で、データバスのbit7をチェックする。ステップS1504でbit7が“0”の時は、エンジン部U100のCPU307はデータ消去動作中と判断し、再び上記ステップS1503にジャンプする。上記ステップS1504でbit7が“1”の時は、エンジン部U100のCPU307はデータ消去動作が終了したと判断し、メイン処理へ戻る。
【0072】
次に、上述したエンジン部U100のCPU307で実行するROM309内のエンジン制御プログラムによる、フラッシュメモリ305のデータ書き換え制御手順について、図17のフローチャートを用いて説明する。
【0073】
ステップS1601〜1605では、エンジン部U100のCPU307は、PC部(サービスツール1)U102またはPC部(サービスツール2)U103から転送された制御プログラムデータが記憶されているRAM308内の、受信バッファのスタートアドレスから順々にデータを読み取り、フラッシュメモリ305の下位アドレスから順々に1バイトずつ書き込む。ステップS1604で、フラッシュメモリ305の全アドレスに対する書き込みが終了したならば、ステップS1605にジャンプし、Vpp入力を+5Vに切り換える。ステップS1605の後は、メイン処理へ戻る。
【0074】
次に、上記実施の形態の変形例を下記で説明する。
【0075】
例えば画像形成装置AにファームウェアAをダウンロードするところを、別の画像形成装置BのファームウェアBをダウンロードするといった如く、当該画像形成装置に異なる画像形成装置のファームウェアを間違ってダウンロードしてしまった場合でも、本発明を適用することが可能である。
【0076】
即ち、異なる画像形成装置毎に別々のキーワード(例えば製品コード等)を設定し、各画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)をフラシュメモリ305の所定アドレスに書き込むようにしてもよい。これにより、当該画像形成装置に異なる画像形成装置のファームウェアを間違ってダウンロード(画像形成装置Aに別の画像形成装置BのファームウェアBをダウンロード)してしまった場合でも、従来のようにデバイス制御が不能な状態で、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまうことがなくなる。また、ダウンロードの間違いをユーザに通知することで、間違ってダウンロードしたこともわかる。そして、画像形成装置Aに正しいファームウェアAを再ダウンロードする状態を保つことができる。
【0077】
具体的には、上記図12の場合は、ステップS2においてフラッシュメモリ305が正常か否かを判断する代わりに、フラッシュメモリ305に書き込まれているキーワードが正しいキーワードデータか(当該画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)に一致しているか)否かを判断することになる。そして、正しいキーワードデータでない(当該画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)に一致していない)場合は、ステップS3においてフラシュメモリ異常をPC部に通知する代わりに、当該異常は画像形成装置に違うファームウェアがダウンロードされたことが原因であることをPC部に通知することになる。
【0078】
また、上記図13の場合には、ステップS35においてフラッシュメモリ305が正常か否かを判断する代わりに、フラッシュメモリ305に書き込まれているキーワードが正しいキーワードデータか(当該画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)に一致しているか)否かを判断することになる。そして、正しいキーワードデータでない(当該画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)に一致していない)場合は、ステップS36においてフラシュメモリ異常をPC部に通知する代わりに、当該異常は画像形成装置に違うファームウェアがダウンロードされたことが原因であることをPC部に通知することになる。
【0079】
ここで、フラシュメモリ305内に書き込まれているキーワード(例えば製品コード等)と一致しているかどうか判断される画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)は、上記図2のエンジン部U100が備えるRAM308、ROM309、EEPROM(図示略)の少なくとも一つに製品出荷時に予め書き込まれていればよい。また、画像形成装置のキーワードは、コントローラ部U101が備えるEEPROMやハードディスク(図示略)に予め書き込むようにすることでもなんら構わない。
【0080】
更には、エンジン部U100に対しフラッシュメモリ305が交換可能な(即ち着脱可能な)構成の場合で、異なる画像形成装置のファームウェアが書き込まれているフラッシュメモリ(画像形成装置Aに別の画像形成装置BのファームウェアBが書き込まれているフラッシュメモリ)が間違って交換されてしまった場合でも、本発明を適用することが可能である。
【0081】
例えば、フラッシュメモリが交換可能(即ち着脱可能)な構成とは、フラシュメモリがDIMM(Double Inline Memory Module)基板上に実装されると共に、このDIMM基板が交換可能(即ち着脱可能)な構成である。
【0082】
即ち、異なる画像形成装置毎に別々のキーワード(例えば製品コード等)を設定し、各画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)をフラシュメモリの所定アドレスに書き込むようにしてもよい。これにより、画像形成装置Aに別の画像形成装置BのファームウェアBが書き込まれているフラッシュメモリが間違って交換されてしまった場合でも、従来のようにデバイス制御が不能な状態で、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまうことがなくなる。
【0083】
尚、本実施の形態では詳細な説明を省略するが、異なる画像形成装置のファームウェアが書き込まれているフラッシュメモリが間違って交換されたことを通知する手段として、表示部P201の画面上に上記間違いを示す旨を表示してもよいし、エラーコード等を表示するようにしても構わない。
【0084】
以上説明したように本実施の形態によれば、画像形成装置において、フラッシュメモリ305へのデータ書き換え開始時にフラッシュメモリ305に記憶されていたキーワードデータを消去し、データ書き換え終了時にキーワードデータをフラッシュメモリ305に再び記憶させ、また、フラッシュメモリ305におけるキーワードデータの有無に基づき、エンジン部U100の駆動の可否を決定し、また、エンジン部U100のダウンロードが失敗している場合、エンジン部U100への再ダウンロード(リカバリ動作)を行うため、下記のような効果を奏する。
【0085】
エンジン部U100にダウンロードを行っている(データ書き換え)途中で、例えば停電によりエンジン部U100へのダウンロードに不具合が発生した時に、従来のように、エンジン部U100のファームウェアが不完全なものとなってしまい、デバイス制御が不能な状態となり、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまうことを防止することができる。
【0086】
更には、エンジン部U100のダウンロード処理として、停電やケーブルはずれ等によるエンジン部U100へのダウンロード不具合が発生した時には、通常モードでデバイス制御を行うことはなく、再ダウンロード(リカバリ動作)を行うことが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0087】
これにより、画像形成装置に新機能を搭載する際のソフトウェアのバージョンアップ時に、画像形成装置にダウンロードを実施する場合において、安定したダウンロードを実現することが可能となり、ユーザやサービスマンのダウンロード作業を支援するサービスサポート性の向上に大きく寄与することができる。
【0088】
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、本発明のダウンロード制御を画像読取機能・画像形成機能を備えた画像形成装置(複写機)に適用した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像読取機能・画像形成機能・画像通信機能を備えた画像形成装置(複合機)、画像形成機能を備えた画像形成装置(プリンタ)に適用することもできる。
【0089】
上記実施の形態では、画像形成装置の画像形成方式を電子写真方式とした場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクジェット方式、熱転写方式、静電方式など他の画像形成方式に適用することもできる。
【0090】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体等の媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明が達成されることは言うまでもない。
【0091】
この場合、記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体等の媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、或いはネットワークを介したダウンロードなどを用いることができる。
【0092】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0093】
更に、記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、記憶手段に識別情報が記憶されているか否か、又は記憶手段に記憶された識別情報と画像形成装置固有の識別情報とが一致するか否かに基づき、デバイス部の駆動の可否を決定し、また、記憶手段のデータ書き換えに不具合がある場合、デバイス部へデータ入力を開始するため、下記の効果を奏する。
【0095】
デバイス部にダウンロードを行っている(データ書き換え)途中で、例えば停電によりデバイス部へのダウンロードに不具合が発生した時に、従来のように、デバイス部のファームウェアが不完全なものとなってしまい、デバイス制御が不能な状態となり、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまうことを防止することができる。
【0096】
更には、デバイス部のダウンロード処理として、停電やケーブルはずれ等によるデバイス部へのダウンロード不具合が発生した時には、通常モードでデバイス制御を行うことはなく、再ダウンロード(リカバリ動作)を行うことが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0097】
これにより、画像形成装置に新機能を搭載する際のソフトウェアのバージョンアップ時に、画像形成装置にダウンロードを実施する場合において、安定したダウンロードを実現することが可能となり、ユーザやサービスマンのダウンロード作業を支援するサービスサポート性の向上に大きく寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の内部構造を示す構成図である。
【図2】画像形成装置のエンジン部を中心とした構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置の操作部の表示例を示す図である。
【図4】操作部の表示例を示す図である。
【図5】操作部の表示例を示す図である。
【図6】操作部の表示例を示す図である。
【図7】操作部の表示例を示す図である。
【図8】(A)はエンジン部のフラッシュメモリのピン配置例を示す図、(B)はピン名称を示す図である。
【図9】フラッシュメモリの制御信号のタイミングの一例を示す図である。
【図10】フラッシュメモリの制御信号のタイミングの一例を示す図である。
【図11】フラッシュメモリ消去・書き込み制御部の構成を示すブロック図である。
【図12】エンジン部におけるシリアル受信からダウンロード処理までの流れを示すフローチャートである。
【図13】エンジン部におけるシリアル受信からダウンロード処理までの流れの別の例を示すフローチャートである。
【図14】エンジン部におけるダウンロード処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】図14のフローチャートの続きである。
【図16】エンジン部におけるフラッシュメモリのデータ消去制御手順の流れを示すフローチャートである。
【図17】エンジン部におけるフラッシュメモリのデータ書き換え制御手順の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 リーダ部(デバイス部)
2 プリンタ部(デバイス部)
U100 エンジン部(デバイス部)
U101 コントローラ部
U102 PC部(外部装置、第1の外部装置)
U103 PC部(外部装置、第2の外部装置)
301 シリアルインタフェース(入力手段)
303 シリアルインタフェース(入力手段)
305 フラッシュメモリ(記憶手段)
307 CPU(記憶制御手段、駆動制御手段)
315 フラッシュメモリ消去・書き込み制御部(書換制御手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿から画像を読み取るスキャナ機能、用紙上に画像を形成するプリンタ機能、原稿から読み取った画像を用紙上に形成するコピー機能などを複合的に動作させることが可能な画像形成装置、デバイス駆動制御方法、プログラム、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置としては、原稿から画像を読み取るスキャナとしての機能や、用紙上に画像を形成するプリンタとしての機能、そして、それらを統合させたものとしてのコピー機能を備えた画像形成装置がある。近年では、コンピュータ等の外部装置からネットワークを介した指示に基づきスキャナ動作を行うネットワークスキャナ機能や、インターネットを利用したWEBサーバとしての機能を備えた画像形成装置が重要視されてきている。それに伴って、画像形成装置に搭載されるソフトウェアも複雑で膨大なものになってきており、ソフトバグと呼ばれる不具合や、画像形成装置への新機能搭載時におけるソフトウェアのバージョンアップへの対応が発生してきている。
【0003】
この問題に対処するために、画像形成装置に対し新機能としてバージョンアップされる部分を、画像形成装置における画像処理を行うコントローラ部(アプリケーションソフトウェア)と、画像形成装置のハードウェア部分を動作させることを主体に制御するエンジン部(ファームウェア)とに分割することで、ソフトウェア管理を行い、画像形成装置に対するアプリケーションソフトウェアのダウンロードによるバージョンアップ対応を行ってきた。
【0004】
他方、画像形成装置に対するファームウェアのダウンロード方法としては、例えば特開平07−314798号公報で提案されているように、ホストコンピュータから通信手段を用いてファームウェアを画像形成装置のRAMに展開し、画像形成装置のフラッシュメモリ上のファームウェアを書き換えることで、容易にファームウェアをダウンロードすることが可能な画像形成装置が提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなコントローラ部とエンジン部とに分かれた構成を有する画像形成装置では、コントローラ部側とエンジン部側とでそれぞれ別々のダウンロード窓口(コネクタ)を持った製品が一般的である。これは、画像形成装置におけるダウンロード対象ソフトウェアのダウンロード時は通常モードでは動作しないことが要因となっているためであり、エンジン部に対するダウンロードを行う時には、コントローラ部に対する動作が保証されないからである。従来は、そうした構成のために、ユーザやサービスマンは画像形成装置のバージョンアップ時のダウンロードにおいて、ダウンロード対象のエンジン部のダウンロード窓口(コネクタ)を意識して接続を行わなければならず、ダウンロードに関わるサービスサポート性が悪いといった課題があった。
【0006】
また、画像形成装置が電子写真方式で画像形成を行うレーザビームプリンタ(LBP)の場合で、逆にコントローラ部のダウンロード窓口(コネクタ)が既にLBP用のポートとして使用されている場合、ダウンロードを行うべく画像形成装置にコンピュータを接続するためのケーブルの脱着を行ったために、前記ポートからLBP用のプリンタデータを送出しているケースではエラーになってしまうという問題もあった。
【0007】
また、エンジン部にダウンロードを行っている(データ書き換え)途中で、例えば停電によりエンジン部のダウンロード不具合が発生した時には、エンジン部のファームウェアが不完全なものとなってしまい、通常のデバイス制御(画像読取動作や画像形成動作を行うデバイスの制御)が不能になってしまう。特に、デバイス制御が不能な状態では、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまう。そして、エンジン部への再ダウンロードができなければ、エンジン部の基板交換になってしまうという場合も考えられる。
【0008】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、ダウンロードに不具合が発生した時に、デバイス制御が不能な状態となり、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまうことを防止し、再ダウンロード(リカバリ動作)を行うことを可能とした画像形成装置、デバイス駆動制御方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、画像処理を行うコントローラ部と、画像読み取りまたは画像形成を行うデバイス部とを有する画像形成装置であって、データと識別情報を記憶可能な記憶手段と、前記コントローラ部から送出されるデータを前記デバイス部に入力する入力手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを前記入力手段による入力データで書き換える書換制御手段と、前記書き換え開始時に前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報を消去し、前記書き換え終了時に前記識別情報を前記記憶手段に再び記憶させる記憶制御手段と、前記識別情報に基づき、前記デバイス部の駆動の可否を決定する駆動制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、画像処理を行うコントローラ部と、画像読み取りまたは画像形成を行うデバイス部とを備え、外部装置に接続可能な画像形成装置であって、データと識別情報を記憶可能な記憶手段と、前記外部装置から送出されるデータを前記デバイス部に入力する入力手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを前記入力手段による入力データで書き換える書換制御手段と、前記書き換え開始時に前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報を消去し、前記書き換え終了時に前記識別情報を前記記憶手段に再び記憶させる記憶制御手段と、前記識別情報に基づき、前記デバイス部の駆動の可否を決定する駆動制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の実施の形態の概要を説明する。本実施の形態は、コントローラ部とエンジン部(デバイス部)を備えた画像形成装置において、エンジン部のダウンロードが正常に行われたかどうかを判断し、エンジン部のダウンロードが失敗している場合には、通常モードでデバイス制御を行わず、再ダウンロード(リカバリ動作)を行うことを可能にするものである。以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
先ず、本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を説明する。図1は画像形成装置の内部構造を示す構成図である。画像形成装置は、リーダ部1とプリンタ部2から大略構成されている。リーダ部1は、自動原稿搬送装置(略称:DF)101、原稿台ガラス102、ランプ103及びミラー105を有するスキャナユニット104、ミラー106、ミラー107、レンズ108、CCDイメージ・センサ部(以下CCDと略称)109を備えている。また、プリンタ部2は、露光制御部201、感光体202、現像器203、転写紙積載部204、205、転写部206、定着部207、排紙部208、搬送方向切り替え部材209、再給紙用被転写紙積載部210を備えている。図中110はコントローラ部、111、112、113は画像形成装置に装備されたダウンロードの窓口(コネクタ)、220は画像形成装置に付設され画像形成済用紙を仕分けるソータである。
【0013】
先ず、画像形成装置におけるリーダ部1の構成について説明する。自動原稿搬送装置101上に積載された複数枚の原稿は、1枚ずつ順次原稿台ガラス102の面上に搬送される。原稿が原稿台ガラス102の面上の所定位置へ搬送されると、スキャナユニット104のランプ103が点灯し、且つスキャナユニット104が図中水平方向に移動して原稿を照明する。尚、自動原稿搬送装置101を使用しないで原稿読み取りを行う場合には、直接、原稿台ガラス102の面上にユーザが原稿をセットすることで原稿読み取りを行う。原稿の反射光は、ミラー105、106、107、レンズ108を介してCCD109に入力される。CCD109に結像された原稿の反射光は、該CCD109で電気信号に光電変換される。光電変換された電気信号は、コントローラ部110へ送られる。コントローラ部110は、後述の操作パネルを介した設定に基づき画像処理を施す。
【0014】
次に、画像形成装置におけるプリンタ部2の構成について説明する。コントローラ部110によりプリンタ部2へ接続(送出)された電気信号は、露光制御部201において変調された光信号へ変換されることで、感光体202がレーザ光により照射される。照射されたレーザ光によって感光体202上に作られた潜像は、現像器203によって現像される。上記現像の先端とタイミングを合わせて転写紙積載部204または転写紙積載部205より転写紙(以下用紙)が転写部206の転写位置に搬送され、転写部206において、上記現像器203で現像された像が転写される。用紙に転写された像は、定着部207において用紙に定着された後、排紙部208より画像形成装置外部に排出される。排紙部208から排出された用紙は、ソータ220の所定ビンに積載される。
【0015】
続いて、画像形成装置のリーダ部1で原稿から順次読み込む画像をプリンタ部2で1枚の用紙の両面に形成する画像形成方法について説明する。定着部207で像が定着された用紙を、一度、排紙部208まで搬送した後、用紙の搬送向きを反転して搬送方向切り替え部材209を介して再給紙用被転写紙積載部210に搬送する。次の原稿が準備されると、上記プロセスと同様にして原稿画像が読み取られるが、用紙については再給紙用被転写紙積載部210より給紙されるので、結局、同一用紙の表面及び裏面に対し2枚の原稿に対応する画像を形成することができる。
【0016】
また、本画像形成装置におけるダウンロードの窓口は、エンジン部分であるリーダ部1では図中111で示す個所にあり、エンジン部分であるプリンタ部2では図中113で示す個所にあり、コントローラ部110では図中112で示す個所にある。しかし、通常は、エンジン部におけるダウンロード窓口は使用されないものであるため、画像形成装置筐体の背面などに配置される場合が多い。また、コントローラ部110におけるダウンロード窓口は、LBP用のパラレルポートと共用になっている場合が多いために、他の束線が結線されていて空き状態でない場合が多い。尚、本実施の形態におけるエンジン部とは、上記リーダ部1及びプリンタ部2を構成するデバイスと図2に示す制御系を含む概念である。
【0017】
次に、画像形成装置のエンジン部を中心とした構成について説明する。図2は画像形成装置のエンジン部を中心とした構成を示すブロック図である。エンジン部U100は、シリアルインタフェース (ch1)301、シリアルインタフェース (ch2)303、ASIC302、ポートインタフェース304、フラッシュメモリ305、センサ類306、CPU(Central Processing Unit)307、RAM(Random Access Memory)308、ROM(Read ONly Memory)309、モータドライバ類310、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315を備えている。図中U101はコントローラ部(図1のコントローラ部110に相当)、U102はパーソナルコンピュータとしてのPC部(サービスツール1)、U103はパーソナルコンピュータとしてのPC部(サービスツール2)、311はダウンロード判別信号線、312はエンジンインタフェース、313はPCインタフェース、314はPCインタフェースである。
【0018】
コントローラ部U101は、エンジンインタフェース312を介してエンジン部U100(図1のリーダ部1、プリンタ部2)のシリアルインタフェース(ch1)301に接続されており、またPCインタフェース314を介してPC部(サービスツール=ダウンロード用アプリケーション)U102に接続可能な構成となっている。また、エンジン部U100は、シリアルインタフェース(ch2)303によりPCインタフェース313を介してPC部(サービスツール2=ダウンロード用アプリケーション2)U103に接続可能な構成となっている。
【0019】
シリアルインタフェース (ch1)301は、PC部(サービスツール1)U102からコントローラ部U101及びエンジンインタフェース312を介して送信されるデータを受信する。また、シリアルインタフェース (ch2)303は、PC部(サービスツール2)U103からPCインタフェース313を介して送信されるデータを受信する。本実施の形態では、シリアルインタフェース (ch1)301、シリアルインタフェース (ch2)303の受信動作の許可、禁止は、CPU307がROM309内の制御ソフトに基づき判断する。また、受信データのbit1が0の場合はシリアルインタフェース(ch1)301を使用し、受信データのbit1が1の場合はシリアルインタフェース(ch2)303を使用するように設定されている。
【0020】
ダウンロード判別信号線311は、エンジンインタフェース312とPCインターフェース313との間で共用される信号線である。エンジン部U100の電源(図示略)がOFF状態からON状態とされた時に、エンジン部U100のCPU307は、センサ類(センサ類入力部)306を経由したポートインタフェース304からの情報により、ダウンロード判別信号線311がアクティブになっているかディセーブルになっているかを判別することで、ダウンロードモード(ソフトウェアをダウンロードするモード:ダウンロード判別信号線311がアクティブの場合)、通常モード(画像読取及び画像形成動作を行うモード:ダウンロード判別信号線311がディセーブルの場合)の何れかに移行させる。この時の、エンジン部U100の電源については、ハード的なスイッチ(図示略)でもよいし、コントローラ部U101からのソフト的なスイッチ(図示略)でもよい。
【0021】
上記のようにエンジン部U100がダウンロード判別信号線311を装備した構成において、エンジン部U100のCPU307は、エンジン部U100がダウンロードモードに移行した場合、エンジンインタフェース312を介してコントローラ部U101を経由してのPC部U102からのデータ着信があったか、または、PCインタフェース313を介してPC部U103からのデータ着信があったかを判別し、着信のあったシリアルインタフェース(ch1)301またはシリアルインタフェース(ch2)303を用いて後述するダウンロード処理を実行する。
【0022】
他方、エンジン部U100がダウンロード判別信号線311を装備しない構成の場合には、エンジン部U100の電源がOFF状態からON状態とされた後に、エンジン部U100のCPU307は、エンジンインタフェース312を介したコントローラ部U101との通信で、コントローラ部U101からエンジン部U100に対する通信内容がダウンロードモードか通常モードかを判別し、判別の結果、ダウンロードモードの場合、コントローラ部U101から通知のあったシリアルインタフェース(ch1)301またはシリアルインタフェース(ch2)303を用いて後述するダウンロード処理を実行する。
【0023】
または、エンジン部U100がダウンロード判別信号線311を装備しない構成の場合に、エンジン部U100における使用するシリアルインタフェースの選択方法として、エンジン部U100のCPU307が、上述したエンジンインタフェース312を介してコントローラ部U101を経由してのPC部U102からのデータ着信があったか、PCインタフェース313を介してPC部U103からのデータ着信があったかを判別し、着信のあったシリアルインタフェース(ch1)301またはシリアルインタフェース(ch2)303を用いるという方法でもよい。
【0024】
エンジン部U100におけるその他の内部構成としては、エンジン部U100を制御する上述したCPU307と、RAM308と、ROM309と、ASIC302とを有しており、各々データバスとアドレスバスにより接続されている。ROM309には、上述した、エンジン部U100の電源がOFF状態からON状態とされた後にCPU307によって実行される制御ソフト(エンジン制御プログラム)が内蔵されている。CPU307は、前記制御ソフトにより図12、図13のフローチャートに示す処理を実行し、ダウンロード判別信号線311の状態またはPC部からの受信データに基づき、エンジン部U100をダウンロードモードに移行するか通常モードに移行するかを判別する。エンジン部U100を通常モードに移行する時には、CPU307はフラッシュメモリ305に内蔵されている制御ソフトへ処理を移行する。
【0025】
RAM308は、エンジン部U100の通常モード時におけるCPU307の作業領域であると共に、エンジン部U100のダウンロードモード時におけるフラッシュメモリ305を書き換える制御ソフトを一時的にバッファリングする場所である。センサ類306は、ポートインタフェース304を介することでCPU307に対して各種検出に基づく検出信号を出力する、換言すれば、CPU307に対して上記ダウンロード判別信号線311やエンジン部U100内部の負荷系の入力を認識させる。また、ダウンロードモード時のフラッシュメモリ305に対するデータの消去及び書き込みについては、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315で行う。
【0026】
本実施の形態では、フラッシュメモリ305の空き領域の所定のアドレスに、後述のキーワードデータが書き込み可能である。CPU307は、フラッシュメモリ305にキーワードデータが記憶されている(またはフラッシュメモリ305に記憶されたキーワードデータと画像形成装置固有のキーワードデータとが一致する)場合、フラッシュメモリ305に記憶されたデータに基づきエンジン部U100(リーダ部1、プリンタ部2)を駆動する。他方、CPU307は、フラッシュメモリ305にキーワードデータが記憶されていない(またはフラッシュメモリ305に記憶されたキーワードデータと画像形成装置固有のキーワードデータとが一致しない)場合、フラッシュメモリ305に異常があると判断してエンジン部U100(リーダ部1、プリンタ部2)を駆動しない。詳細は後述する。
【0027】
エンジン部U100内部の負荷であるモータ類を駆動するために、CPU307はポートインタフェース304を介してモータドライバ類310にデータを出力する。ASIC302は、画像データをデジタル信号として扱うための処理を行う部分である。エンジン部U100を構成するリーダ部1は、原稿から読み込んだ画像をコントローラ部U101へビデオデータとして出力し、エンジン部U100を構成するプリンタ部2は、コントローラ部U101から送られたビデオデータを印字データとして出力する。
【0028】
次に、画像形成装置の操作パネルの構成について説明する。図3は上記図1に示した画像形成装置のリーダ部1に配設されている操作パネルの一例を示す図である。図3において、P201は表示部であり、画像形成装置の動作状況・ユーザに対するメッセージ(コピー倍率、コピー枚数、コピー可能である等)を表示する。また、表示部P201の表面はタッチパネルとして構成され、表面を触れることによって選択キーとして機能させることが可能であり、コピー時の倍率設定、濃度設定等は該タッチパネル上で行う。P202はテンキーであり、数字を入力するためのものであり、このテンキーP202を押下することで1枚の原稿に対してコピーする用紙の枚数を設定する。
【0029】
P203はスタートキーであり、このスタートキーP203を押下することで画像形成装置に対し原稿読み取り動作の開始を指示する。P204はファンクションキーであり、コピー機能、BOX機能、拡張機能の切り替えを一操作で行うことが可能になっている。前記各機能の中で、BOX機能とは、画像形成装置筐体内に装備されたハードディスク(不図示)にリーダ部1でスキャンした画像を蓄積しておく機能である。P205はダウンロードキーであり、エンジン部U100のファームウェアのダウンロードを行う際に、該ダウンロードキーP205を押下することでダウンロード設定を行う。
【0030】
ダウンロードキーP205を押下することで、表示部P201の画面は図3から図4のように切り替わり、ダウンロードの設定を行うことが可能となる。図4の表示部P201の画面上では、コントローラ部U101経由でダウンロードを行う(シリアルインタフェース(ch1)301を使用してダウンロードを行う)場合と、エンジン部U100に直接ダウンロードを行う(シリアルインタフェース(ch2)303を使用してダウンロードを行う)場合のどちらかを選択することができる。
【0031】
また、図4における表示部P201の画面内の所望のキーを押下することで、表示部P201の画面は図4から図5のように切り替わり、PC部が接続された画像形成装置のダウンロード窓口を使用してダウンロードを実行する。図5の例は、リーダ部1を、コントローラ部U101のダウンロード窓口112を使用してダウンロードを行う状態であり、PC部からコントローラ部U101を経由してリーダ部1にダウンロードを実行している。
【0032】
この時のダウンロード実行状態としては、コントローラ部U101からエンジン部U100の電源をソフト的にOFF状態からON状態とし、その時にダウンロード判別信号線311をアクティブにすることで、エンジン部U100にダウンロードモードとして認識させる。これは、コントローラ部U101経由でエンジン部U100にダウンロードを行う場合であるが、エンジン部U100に直接ダウンロードを行う場合でも同様となる。
【0033】
本実施の形態では、画像形成装置に対するダウンロード対象アプリケーション供給側の接続方法として、画像形成装置とPC部(サービスツール)との接続という形態をとっており、PC部側のダウンロード対象アプリケーションは、接続先に応じたものが起動されるようになっている。尚、ダウンロード対象アプリケーションは画像形成装置とPC部との通信で自動切り替えを行うことが可能である。起動されるダウンロード対象アプリケーションは、画像形成装置におけるPC部との接続先がコントローラ部U101の場合、サービスツール1であり、画像形成装置におけるPC部との接続先がエンジン部U100の場合、サービスツール2である。
【0034】
エンジン部U100に対するダウンロードが正常終了した場合は、表示部P201の画面は図5から図6のように切り替わり、ダウンロード処理が終了となる。他方、エンジン部U100に対するダウンロードが異常終了(失敗)した場合には、表示部P201の画面は図5から図7のように切り替わり、ダウンロード処理を終了するかダウンロード処理のリトライを行うかを選択することが可能となる。図6及び図7の画面ともに終了キーを押下することで図2の標準画面に戻り、エンジン部U100で通常モードを実行することが可能となる。この時の終了動作は、コントローラ部U101からエンジン部U100の電源をソフト的にOFF状態からON状態とし、その時にダウンロード判別信号線311をディセーブルにすることで、エンジン部U100に通常モードとして認識させる。
【0035】
次に、画像形成装置のエンジン部U100に装備されたフラッシュメモリ305について概略を説明する。フラッシュメモリ305は、電気的にデータの消去及び書き込みを行うことができ、オンボードでの書き換えが可能な不揮発性メモリである。フラッシュメモリ305とEPROMとの違いは、EPROMの場合、一度ボードから取り外して紫外線でデータを消去した後、ROMライタで書き込みを行いボードに戻す操作が必要であり、オンボードで消去及び書き込みができない点である。
【0036】
また、オンボードで消去及び書き込みが可能な素子としてEEPROMがあるが、EEPROMのメモリデバイスは1メモリセルが2個のトランジスタからなる2トランジスタ構成でビット単価が高く、且つ容量も現在256Kbitが最大で、本実施の形態のように安価で大容量が要求されるROMという用途には適さない。更には、書き換え可能回数についても、フラッシュメモリ305の場合は100〜10万回可能であり、EPROMの書き換え可能回数以上である。
【0037】
上述したように、フラッシュメモリ305は、大容量で且つオンボードで多数回の書き換えが可能な特性を持つ不揮発性メモリであり、このような不揮発性メモリを安価に提供できるという利点があり、本実施の形態のエンジン部U100に用いるには最適である。
【0038】
図8(A)、(B)は一般的な1Mbit(128×8bit)のフラッシュメモリのピン配置及びピンに対応するピン名称を示す図である。本実施の形態では、画像形成装置のエンジン部U100に装備するフラッシュメモリとして、図8(A)、(B)のフラッシュメモリを例に挙げ説明する。図8(A)、(B)において、A0〜A16はアドレス入力端子、I/O0〜I/O7はデータ入出力端子であり、それぞれエンジン部U100のCPU307のアドレスバス、データバスに直結される。
【0039】
通常のデータ読み出し動作時は、EPROM、マスクROMと同様で、アドレスを確定させて、/CE(チップイネーブル)端子、/OE(出力イネーブル)端子を“Low”レベルにすることにより、データ入出力端子からデータが出力される。尚、負論理の信号は、信号名の前に“/”を付して表わす。
【0040】
データ消去動作時は、図9のタイミングチャートに示すように、Vpp(プログラム電源)端子に+12Vの電圧を印加した後、/OE端子及び/PGM(プログラム)端子を“High”にしたまま、/CE端子を“Low”に固定し、/EE(イレースイネーブル)端子に約100ns以上のLowパルスを印加すると、フラッシュメモリチップに内蔵された自動消去回路が動作し、データ消去が開始される。自動消去開始後、/OE端子及び/EE端子を“Low”にすると、I/O7端子からステータスが出力される。このI/O7端子のデータが“0”の時は消去中、“1”の時は消去動作が終了していることを示す。
【0041】
最後に、データ書き込み動作は、図10のタイミングチャートに示すように、Vpp端子に+12Vの電圧を印加した後、書き込みアドレスとデータを確定して、/OE端子及び/EE端子を“High”にしたまま/CE端子を“Low”に固定し、/PGM端子に約200μsの“Low”パルスを印加すると、データ書き込み動作が完了する。
【0042】
図11は上記図2に示したエンジン部U100のフラッシュメモリ消去・書き込み制御部315の構成例を示すブロック図であり、フラッシュメモリ305の通常のデータ読み出し動作、データ消去動作、データ書き込み動作の全てを行えるように、フラッシュメモリ305のVpp端子、CE端子、/OE端子、/EE端子、/PGM端子を制御するための回路例である。フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315は、リレーF34、アドレスデコーダF101、AND回路F102、104、108、OR回路F103、105、107、109、110、データレジスタF106、/WAITタイミングジェネレータF111を備えている。以下、図11を基に回路動作を説明する。
【0043】
CPU307とフラッシュメモリ305との間でデータバス及びアドレスバスは直結されている。CPU307のアドレスバスの一部は、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のアドレスデコーダF101に入力され、各アドレスエリアに対応した“Low”アクティブのアドレスデコーダ出力信号F201〜F204が出力される。
【0044】
まず、フラッシュメモリ305からの通常のデータ読み出し動作時には、フラッシュメモリ305に割り当てられたアドレスがCPU307から出力されると、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のアドレスデコーダF101の出力信号F204がアクティブになる。出力信号F204はAND回路F102を介して/CE(チップイネーブル)端子に入力され、/CE入力信号がアクティブになる。更に、出力信号F204はCPU307のリード信号(/RD)と共に、OR回路F103に入力され、その出力信号はAND回路F104を介して/OE入力信号をアクティブにする。このことにより、CPU307のアドレスバス出力に対応したデータがデータバス上に出力される。その他の/EE端子、/PGM端子は“H”レベルのままでインアクティブ状態である。
【0045】
フラッシュメモリ305に対するデータ消去動作時は、まず、CPU307が第1の所定アドレスAにデータ“01H”をライトすることにより、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のアドレスデコーダF101の出力信号F201及びCPU307のライト信号(/WR)がアクティブになり、OR回路F105を介して“Low”パルスを作成し、データレジスタF106にデータをセットする。これにより、データレジスタF106の出力信号F205は“High”になり、リレーF34の出力が+5Vから+12Vに切り換えられ、フラッシュメモリ305のVpp端子に入力される。
【0046】
次に、CPU307が第2の所定アドレスBをライトすることにより、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のアドレスデコーダF101の出力信号F202がアクティブになり、AND回路F102を介して/CE信号をアクティブにする。同時に、出力信号F202はCPU307の/WR信号と共にOR回路F107に入力され、その出力信号はAND回路F108を介して/WR信号パルス幅と同等の“Low”パルスが/EE端子(イレースイネーブル端子)に入力される。これにより、フラッシュメモリ305のデータ自動消去が開始する。このとき、その他の/OE端子、/PGM端子は“High”レベルのままでインアクティブ状態である。
【0047】
フラッシュメモリ305におけるデータ自動消去の終了の判断は、CPU307が第3の所定アドレスCをリードすることにより行われる。CPU307がアドレスCをリードすると、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のアドレスデコーダF101の出力信号F203がアクティブになる。出力信号F203はAND回路F102及びAND回路F108に入力され、それぞれ/CE信号、/EE信号をアクティブにする。同時に、出力信号F203はOR回路F109に入力されており、CPU307のリード信号/RDと論理和がとられ、AND回路F104を介して/OE端子をアクティブする。
【0048】
/OE端子がアクティブになると、データバスのD7ラインに消去フラグが出力され、CPU307はD7ラインの状態により、フラッシュメモリ305のデータ消去終了(終了D7=“High”)を知ることができる。データ消去終了を確認した後、CPU307はアドレスAに“00H”を書き込むことにより、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のリレーF34の出力を+12Vから+5Vに切り換える。
【0049】
最後に、フラッシュメモリ305に対するデータ書き込み動作について説明する。まず、CPU307は上記データ消去動作時と同様にアドレスAに“01H”をライトすることにより、Vpp端子を+12Vに設定する。次に、CPU307はフラッシュメモリ305のスタートアドレスからエンドアドレスまで1バイトずつデータを書き込む。フラッシュメモリ305に対応するどのエリアにデータをライトしても、フラッシュメモリ消去・書き込み制御部315のアドレスデコーダF101の出力信号F204がアクティブになり、AND回路F102を介してCE信号がアクティブになる。
【0050】
同時に、出力信号F204はCPU307の/WR信号と共にOR回路F110に入力されることになり、/WR信号幅とほぼ等価なアクティブ“Low”パルスが/PGM端子に入力され、その時、データバスに出力されているデータが該当するアドレスに書き込まれる。OR回路F110の出力信号はカウンタ等で構成される/WAITタイミングジェネレータF111に入力され、出力信号はCPU307の/WAIT端子に入力されて、図10のタイミングチャートにおける書き込みタイミングを満足させるためにCPU307のバスサイクルを延長する。フラッシュメモリ305の全アドレスのデータ書き込み終了後、CPU307はアドレスAに“OOH”を書き込むことにより、Vpp入力を+5Vに切り換える。
【0051】
次に、本画像形成装置の動作例として、エンジン部U100の電源をOFF状態からON状態としてからの、エンジン部U100を制御するCPU307のROM309内の制御ソフトの動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0052】
まず、ステップS1では、エンジン部U100の電源がOFF状態からON状態になるのを待つ。ステップS1においてエンジン部U100の電源がOFF状態からON状態になった場合には、ステップS2へ進み、エンジン部U100のCPU307はフラッシュメモリ305が正常であるかどうかを判断する。このステップS2の判断処理では、フラシュメモリ305内の所定のアドレスにキーワードデータが書き込まれていない場合に、フラッシュメモリ305が異常と判断する。上記ステップS2でフラッシュメモリが異常と判断した場合には、ステップS3へ進み、エンジン部U100のCPU307はコントローラ部U101へフラッシュメモリ異常を示す内容を通知する。尚、PC部(サービスツール2)U103へフラッシュメモリ異常を示す内容を通知するようにしてもよい。
【0053】
次にステップS9において、エンジン部U100のCPU307は、上述したエンジンインタフェース312とPCインタフェース313との間で共用されるダウンロード判別信号線311がアクティブになっているかどうかを判別する(アクティブ=ダウンロードモード)。上記ステップS9の判別においてダウンロード判別信号線311がアクティブになっていると判断した時には、ダウンロードモードへ処理を移行し、ステップS5へ進む。他方、上記ステップS9の判別においてダウンロード判別信号線311がアクティブになっていないと判断した時には、ダウンロードモードになるまで待つ。即ち、先の処理に進まず再ダウンロードされるまで待つ。
【0054】
上記ステップS2でフラッシュメモリ305が正常と判断した場合には、ステップS4へ進み、エンジン部U100のCPU307はダウンロード判別信号線311がアクティブになっているかどうかを判別する(アクティブ=ダウンロードモード)。上記ステップS4の判別においてダウンロード判別信号線311がアクティブになっていると判断した時には、ダウンロードモードへ処理を移行し、ステップS5において、シリアルインタフェース(ch1)301とシリアルインタフェース(ch2)303の受信動作を許可する。
【0055】
上記ステップS5の後、ステップS6において、エンジン部U100のCPU307はシリアル受信を待ち、ステップS7において、シリアル受信のなかったシリアルインタフェースを受信禁止状態にする。ステップS7の後、ステップS8において、エンジン部U100のCPU307はダウンロード処理へ移行し、本フローチャートに示す処理を終了する。ダウンロード処理については後述する。また、上記ステップS4の判別においてダウンロード判別信号線311がディセーブルになっていると判断した時には(ディセーブル=通常モード)、本フローチャートに示す処理を終了する。
【0056】
尚、上記処理で、エンジン部U100のCPU307は、フラッシュメモリ305にキーワードデータが記憶されている場合、フラッシュメモリ305に記憶されたデータに基づきエンジン部U100(リーダ部1、プリンタ部2)を駆動し、フラッシュメモリ305にキーワードデータが記憶されていない場合、フラッシュメモリ305に異常があると判断してエンジン部U100(リーダ部1、プリンタ部2)を駆動しない。
【0057】
次に、本画像形成装置の別の動作例として、エンジン部U100の電源をOFF状態からON状態としてからの、エンジン部U100を制御するCPU307のROM309内の制御ソフトの動作について、図13のフローチャートを用いて説明する。
【0058】
まず、ステップS31では、エンジン部U100の電源がOFF状態からON状態になるのを待つ。ステップS31においてエンジン部U100の電源がOFF状態からON状態になった場合には、ステップS32において、エンジン部U100のCPU307はシリアルインタフェース(ch1)301の受信動作を許可する。次にステップS33において、エンジン部U100のCPU307はシリアルインタフェース(ch1)301でのシリアル受信を待ち、続けてステップS34において、受信データが通常モードを示すかダウンロードモードを示すかを判断する(受信データのbit0が0の場合は通常モード、受信データbit0が1の場合はダウンロードモード)。
【0059】
上記ステップS34の判断において受信データがダウンロードモードでない(=受信データのbit0が0)場合は、ステップS35において、エンジン部U100のCPU307はフラッシュメモリ305が正常であるかどうかを判断する。このステップS35の判断処理では、フラシュメモリ305内の所定のアドレスにキーワードデータが書き込まれていない場合に、フラッシュメモリ305が異常と判断する。ステップS35でフラッシュメモリ305が異常と判断した場合には、ステップS36へ進み、エンジン部U100のCPU307はコントローラ部U101にフラッシュメモリ異常を示す内容を通知する。尚、PC部(サービスツール2)U103へフラッシュメモリ異常を示す内容を通知するようにしてもよい。そして、上記ステップS34に戻り、ダウンロードモードになるまで待つ。即ち、先の処理に進まず再ダウンロードされまで待つ。
【0060】
また、上記ステップS34の判断において受信データがダウンロードモードでない(=受信データのbit0が0)場合で、上記ステップS35の判断においてフラッシュメモリ305が正常と判断した場合は、本フローチャートに示す処理を終了する。また、上記ステップS34の判断において受信データがダウンロードモード(=受信データのbit0が1)の場合は、ステップS37へ進み、エンジン部U100のCPU307は、受信データの使用シリアルインタフェースのチャンネル指定がch2であるかどうかを判断する(受信データのbit1が0の場合はシリアルインタフェース(ch1)301を使用し、受信データのbit1が1の場合はシリアルインタフェース(ch2)303を使用する)。
【0061】
上記ステップS37の判断において受信データの使用シリアルインタフェースのチャンネル指定がch2であると判断した場合には、ステップS38へ進み、エンジン部U100のCPU307はシリアルインタフェース(ch1)301の受信動作を禁止すると共にシリアルインタフェース(ch2)303の受信動作を許可する。ステップS38の後は、ステップS39のダウンロード処理へ移行し、本フローチャートに示す処理を終了する。また、上記ステップS37の判断において受信データの使用シリアルインタフェースのチャンネル指定がch2でないと判断した場合には、そのままステップS39のダウンロード処理へ移行し、本フローチャートに示す処理を終了する。
【0062】
尚、上記処理で、エンジン部U100のCPU307は、フラッシュメモリ305にキーワードデータが記憶されている場合、フラッシュメモリ305に記憶されたデータに基づきエンジン部U100(リーダ部1、プリンタ部2)を駆動し、フラッシュメモリ305にキーワードデータが記憶されていない場合、フラッシュメモリ305に異常があると判断してエンジン部U100(リーダ部1、プリンタ部2)を駆動しない。
【0063】
次に、上述したダウンロード処理について、図14、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0064】
まず、ステップS11では、エンジン部U100のCPU307はシリアル受信を待ち、ステップS12において、該当PC部から転送されるデータの転送サイズを獲得する。通常のシリアル受信については、転送形態はバイト領域転送であるため、転送サイズがバイト領域を超える場合には、下位アドレスから順次転送するものとする。尚、転送サイズがワードサイズ場合には、2回のシリアル受信を上記ステップS11で待つことになる。
【0065】
上記ステップS12の後、エンジン部U100のCPU307は順々にシリアル受信を行い、RAM308へ下位アドレスからバッファリングを行っていき、ステップS13において、上記ステップS12で獲得した転送サイズ分のシリアル受信が終了するのを待つ。尚、上記転送サイズを示すデータは、ステップS13でのシリアル受信におけるRAM308へのバッファリング領域外に保管しておくことで、シリアル受信によるRAM308上書きは発生しないようにする。上記ステップS13で上記獲得した転送サイズ分のシリアル受信が終了したと判断した場合は、ステップS14へ進み、エンジン部U100のCPU307はシリアル受信を待つ。
【0066】
上記ステップS14でシリアル受信した後に、ステップS15において、エンジン部U100のCPU307は該当PC部からチェックサムデータを獲得する。ステップS15の後、上記ステップS13において該当PC部から受信した総データのチェックサム演算を行い、ステップS16において、チェックサム演算で求めたチェックサムデータと上記ステップS15で獲得したチェックサムデータとを比較する。ステップS16の判断でチェックサムデータが正常であれば、ステップS17において、エンジン部U100のCPU307はフラシュメモリ305内部のキーワードデータをクリアし、続けてステップS18のフラッシュメモリ消去処理へと進む。尚、ステップS18でフラシュメモリ305の全領域のデータを消去するのであれば、この時にフラシュメモリ305のキーワード領域のデータもクリアされるので、あえてステップS17でキーワード領域のデータのみをクリアする必要はない。フラッシュメモリ消去処理については後述する。
【0067】
ステップS18のフラッシュメモリ消去処理が終了したならば、次に、エンジン部U100のCPU307はステップS19のフラッシュメモリデータ書き込み処理を行う。フラッシュメモリデータ書き込み処理については後述する。ステップS19のフラッシュメモリデータ書き込み処理が終了したならば、ステップS20において、エンジン部U100のCPU307はフラシュメモリ305の所定の領域にキーワードデータを書き込み、ステップS21において、コントローラ部U101或いはPC部(サービスツール2)U103に対してダウンロード終了を通知して、メイン処理へと戻る。
【0068】
また、上記ステップS16の判断でチェックサムデータが正常でないならば、ステップS22において、エンジン部U100のCPU307はコントローラ部U101或いはPC部(サービスツール2)U103に対してダウンロード失敗を通知して、メイン処理へと戻る。このダウンロード失敗の場合には、コントローラ部U101或いはPC部(サービスツール2)U103により、エンジン部U100の電源をOFF状態からON状態とし、ダウンロード処理を再び行う。
【0069】
次に、上述したエンジン部U100のCPU307で実行するROM309内のエンジン制御プログラムによる、フラッシュメモリ305のデータ消去制御手順について、図16のフローチャートを用いて説明する。
【0070】
ステップS1501〜S1504では、エンジン部U100のCPU307はフラッシュメモリ消去・書き込み制御部315によりフラッシュメモリ305のデータ消去動作を行う。データ消去動作は、エンジン部U100の上述したフラッシュメモリ消去・書き込み制御部315の動作説明で示したように、ステップS1501で、エンジン部U100のCPU307がアドレスAに“O1H”を書き込むことにより、Vppを+5Vから+12Vに変更した後、ステップS1502で、アドレスBをライトすることにより、/CE端子を“Low”レベルに固定した状態で/EE端子に“Low”パルスを入力し、全アドレスの自動消去が開始する。
【0071】
次に、ステップS1503で、エンジン部U100のCPU307はアドレスCをリードし、ステップS1504で、データバスのbit7をチェックする。ステップS1504でbit7が“0”の時は、エンジン部U100のCPU307はデータ消去動作中と判断し、再び上記ステップS1503にジャンプする。上記ステップS1504でbit7が“1”の時は、エンジン部U100のCPU307はデータ消去動作が終了したと判断し、メイン処理へ戻る。
【0072】
次に、上述したエンジン部U100のCPU307で実行するROM309内のエンジン制御プログラムによる、フラッシュメモリ305のデータ書き換え制御手順について、図17のフローチャートを用いて説明する。
【0073】
ステップS1601〜1605では、エンジン部U100のCPU307は、PC部(サービスツール1)U102またはPC部(サービスツール2)U103から転送された制御プログラムデータが記憶されているRAM308内の、受信バッファのスタートアドレスから順々にデータを読み取り、フラッシュメモリ305の下位アドレスから順々に1バイトずつ書き込む。ステップS1604で、フラッシュメモリ305の全アドレスに対する書き込みが終了したならば、ステップS1605にジャンプし、Vpp入力を+5Vに切り換える。ステップS1605の後は、メイン処理へ戻る。
【0074】
次に、上記実施の形態の変形例を下記で説明する。
【0075】
例えば画像形成装置AにファームウェアAをダウンロードするところを、別の画像形成装置BのファームウェアBをダウンロードするといった如く、当該画像形成装置に異なる画像形成装置のファームウェアを間違ってダウンロードしてしまった場合でも、本発明を適用することが可能である。
【0076】
即ち、異なる画像形成装置毎に別々のキーワード(例えば製品コード等)を設定し、各画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)をフラシュメモリ305の所定アドレスに書き込むようにしてもよい。これにより、当該画像形成装置に異なる画像形成装置のファームウェアを間違ってダウンロード(画像形成装置Aに別の画像形成装置BのファームウェアBをダウンロード)してしまった場合でも、従来のようにデバイス制御が不能な状態で、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまうことがなくなる。また、ダウンロードの間違いをユーザに通知することで、間違ってダウンロードしたこともわかる。そして、画像形成装置Aに正しいファームウェアAを再ダウンロードする状態を保つことができる。
【0077】
具体的には、上記図12の場合は、ステップS2においてフラッシュメモリ305が正常か否かを判断する代わりに、フラッシュメモリ305に書き込まれているキーワードが正しいキーワードデータか(当該画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)に一致しているか)否かを判断することになる。そして、正しいキーワードデータでない(当該画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)に一致していない)場合は、ステップS3においてフラシュメモリ異常をPC部に通知する代わりに、当該異常は画像形成装置に違うファームウェアがダウンロードされたことが原因であることをPC部に通知することになる。
【0078】
また、上記図13の場合には、ステップS35においてフラッシュメモリ305が正常か否かを判断する代わりに、フラッシュメモリ305に書き込まれているキーワードが正しいキーワードデータか(当該画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)に一致しているか)否かを判断することになる。そして、正しいキーワードデータでない(当該画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)に一致していない)場合は、ステップS36においてフラシュメモリ異常をPC部に通知する代わりに、当該異常は画像形成装置に違うファームウェアがダウンロードされたことが原因であることをPC部に通知することになる。
【0079】
ここで、フラシュメモリ305内に書き込まれているキーワード(例えば製品コード等)と一致しているかどうか判断される画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)は、上記図2のエンジン部U100が備えるRAM308、ROM309、EEPROM(図示略)の少なくとも一つに製品出荷時に予め書き込まれていればよい。また、画像形成装置のキーワードは、コントローラ部U101が備えるEEPROMやハードディスク(図示略)に予め書き込むようにすることでもなんら構わない。
【0080】
更には、エンジン部U100に対しフラッシュメモリ305が交換可能な(即ち着脱可能な)構成の場合で、異なる画像形成装置のファームウェアが書き込まれているフラッシュメモリ(画像形成装置Aに別の画像形成装置BのファームウェアBが書き込まれているフラッシュメモリ)が間違って交換されてしまった場合でも、本発明を適用することが可能である。
【0081】
例えば、フラッシュメモリが交換可能(即ち着脱可能)な構成とは、フラシュメモリがDIMM(Double Inline Memory Module)基板上に実装されると共に、このDIMM基板が交換可能(即ち着脱可能)な構成である。
【0082】
即ち、異なる画像形成装置毎に別々のキーワード(例えば製品コード等)を設定し、各画像形成装置のキーワード(例えば製品コード等)をフラシュメモリの所定アドレスに書き込むようにしてもよい。これにより、画像形成装置Aに別の画像形成装置BのファームウェアBが書き込まれているフラッシュメモリが間違って交換されてしまった場合でも、従来のようにデバイス制御が不能な状態で、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまうことがなくなる。
【0083】
尚、本実施の形態では詳細な説明を省略するが、異なる画像形成装置のファームウェアが書き込まれているフラッシュメモリが間違って交換されたことを通知する手段として、表示部P201の画面上に上記間違いを示す旨を表示してもよいし、エラーコード等を表示するようにしても構わない。
【0084】
以上説明したように本実施の形態によれば、画像形成装置において、フラッシュメモリ305へのデータ書き換え開始時にフラッシュメモリ305に記憶されていたキーワードデータを消去し、データ書き換え終了時にキーワードデータをフラッシュメモリ305に再び記憶させ、また、フラッシュメモリ305におけるキーワードデータの有無に基づき、エンジン部U100の駆動の可否を決定し、また、エンジン部U100のダウンロードが失敗している場合、エンジン部U100への再ダウンロード(リカバリ動作)を行うため、下記のような効果を奏する。
【0085】
エンジン部U100にダウンロードを行っている(データ書き換え)途中で、例えば停電によりエンジン部U100へのダウンロードに不具合が発生した時に、従来のように、エンジン部U100のファームウェアが不完全なものとなってしまい、デバイス制御が不能な状態となり、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまうことを防止することができる。
【0086】
更には、エンジン部U100のダウンロード処理として、停電やケーブルはずれ等によるエンジン部U100へのダウンロード不具合が発生した時には、通常モードでデバイス制御を行うことはなく、再ダウンロード(リカバリ動作)を行うことが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0087】
これにより、画像形成装置に新機能を搭載する際のソフトウェアのバージョンアップ時に、画像形成装置にダウンロードを実施する場合において、安定したダウンロードを実現することが可能となり、ユーザやサービスマンのダウンロード作業を支援するサービスサポート性の向上に大きく寄与することができる。
【0088】
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、本発明のダウンロード制御を画像読取機能・画像形成機能を備えた画像形成装置(複写機)に適用した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像読取機能・画像形成機能・画像通信機能を備えた画像形成装置(複合機)、画像形成機能を備えた画像形成装置(プリンタ)に適用することもできる。
【0089】
上記実施の形態では、画像形成装置の画像形成方式を電子写真方式とした場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクジェット方式、熱転写方式、静電方式など他の画像形成方式に適用することもできる。
【0090】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体等の媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明が達成されることは言うまでもない。
【0091】
この場合、記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体等の媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、或いはネットワークを介したダウンロードなどを用いることができる。
【0092】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0093】
更に、記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、記憶手段に識別情報が記憶されているか否か、又は記憶手段に記憶された識別情報と画像形成装置固有の識別情報とが一致するか否かに基づき、デバイス部の駆動の可否を決定し、また、記憶手段のデータ書き換えに不具合がある場合、デバイス部へデータ入力を開始するため、下記の効果を奏する。
【0095】
デバイス部にダウンロードを行っている(データ書き換え)途中で、例えば停電によりデバイス部へのダウンロードに不具合が発生した時に、従来のように、デバイス部のファームウェアが不完全なものとなってしまい、デバイス制御が不能な状態となり、デバイスを故障させ、更には装置自体を故障させてしまうことを防止することができる。
【0096】
更には、デバイス部のダウンロード処理として、停電やケーブルはずれ等によるデバイス部へのダウンロード不具合が発生した時には、通常モードでデバイス制御を行うことはなく、再ダウンロード(リカバリ動作)を行うことが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0097】
これにより、画像形成装置に新機能を搭載する際のソフトウェアのバージョンアップ時に、画像形成装置にダウンロードを実施する場合において、安定したダウンロードを実現することが可能となり、ユーザやサービスマンのダウンロード作業を支援するサービスサポート性の向上に大きく寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の内部構造を示す構成図である。
【図2】画像形成装置のエンジン部を中心とした構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置の操作部の表示例を示す図である。
【図4】操作部の表示例を示す図である。
【図5】操作部の表示例を示す図である。
【図6】操作部の表示例を示す図である。
【図7】操作部の表示例を示す図である。
【図8】(A)はエンジン部のフラッシュメモリのピン配置例を示す図、(B)はピン名称を示す図である。
【図9】フラッシュメモリの制御信号のタイミングの一例を示す図である。
【図10】フラッシュメモリの制御信号のタイミングの一例を示す図である。
【図11】フラッシュメモリ消去・書き込み制御部の構成を示すブロック図である。
【図12】エンジン部におけるシリアル受信からダウンロード処理までの流れを示すフローチャートである。
【図13】エンジン部におけるシリアル受信からダウンロード処理までの流れの別の例を示すフローチャートである。
【図14】エンジン部におけるダウンロード処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】図14のフローチャートの続きである。
【図16】エンジン部におけるフラッシュメモリのデータ消去制御手順の流れを示すフローチャートである。
【図17】エンジン部におけるフラッシュメモリのデータ書き換え制御手順の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 リーダ部(デバイス部)
2 プリンタ部(デバイス部)
U100 エンジン部(デバイス部)
U101 コントローラ部
U102 PC部(外部装置、第1の外部装置)
U103 PC部(外部装置、第2の外部装置)
301 シリアルインタフェース(入力手段)
303 シリアルインタフェース(入力手段)
305 フラッシュメモリ(記憶手段)
307 CPU(記憶制御手段、駆動制御手段)
315 フラッシュメモリ消去・書き込み制御部(書換制御手段)
Claims (25)
- 画像処理を行うコントローラ部と、画像読み取りまたは画像形成を行うデバイス部とを有する画像形成装置であって、
データと識別情報を記憶可能な記憶手段と、前記コントローラ部から送出されるデータを前記デバイス部に入力する入力手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを前記入力手段による入力データで書き換える書換制御手段と、前記書き換え開始時に前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報を消去し、前記書き換え終了時に前記識別情報を前記記憶手段に再び記憶させる記憶制御手段と、前記識別情報に基づき、前記デバイス部の駆動の可否を決定する駆動制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記駆動制御手段は、前記記憶手段に前記識別情報が記憶されている場合、前記記憶手段に記憶されたデータに従い前記デバイス部を駆動することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御手段は、前記記憶手段に前記識別情報が記憶されていない場合、前記記憶手段に不具合があると判断して前記デバイス部を駆動しないことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記識別情報と前記画像形成装置固有の識別情報とが一致する場合、前記記憶手段に記憶されたデータに従い前記デバイス部を駆動することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記識別情報と前記画像形成装置固有の識別情報とが一致しない場合、前記記憶手段のデータ書き換えに不具合があると判断して前記デバイス部を駆動しないことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記記憶手段に前記識別情報が記憶されていない場合、又は前記記憶手段に記憶された前記識別情報と前記画像形成装置固有の識別情報とが一致しない場合、前記記憶手段に不具合がある旨又は前記記憶手段のデータ書き換えに不具合がある旨を前記コントローラ部に通知する通知手段を有し、前記通知に基づき、前記コントローラ部から前記入力手段を介して前記デバイス部へデータ入力を開始することを特徴とする請求項3又は5記載の画像形成装置。
- 前記識別情報とは、前記画像形成装置の製品コード等のキーワードであり、前記記憶手段の空き領域に記憶されることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置。
- 前記記憶手段は、所定の手順で記憶内容の消去及び書き込みが可能なフラッシュメモリであることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成装置。
- 前記デバイス部は、前記記憶手段に格納されたプログラムを実行するプロセッサを含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置。
- 画像処理を行うコントローラ部と、画像読み取りまたは画像形成を行うデバイス部とを備え、外部装置に接続可能な画像形成装置であって、
データと識別情報を記憶可能な記憶手段と、前記外部装置から送出されるデータを前記デバイス部に入力する入力手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを前記入力手段による入力データで書き換える書換制御手段と、前記書き換え開始時に前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報を消去し、前記書き換え終了時に前記識別情報を前記記憶手段に再び記憶させる記憶制御手段と、前記識別情報に基づき、前記デバイス部の駆動の可否を決定する駆動制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記駆動制御手段は、前記記憶手段に前記識別情報が記憶されている場合、前記記憶手段に記憶されたデータに従い前記デバイス部を駆動することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御手段は、前記記憶手段に前記識別情報が記憶されていない場合、前記記憶手段に不具合があると判断して前記デバイス部を駆動しないことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記識別情報と前記画像形成装置固有の識別情報とが一致する場合、前記記憶手段に記憶されたデータに従い前記デバイス部を駆動することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記識別情報と前記画像形成装置固有の識別情報とが一致しない場合、前記記憶手段のデータ書き換えに不具合があると判断して前記デバイス部を駆動しないことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
- 前記記憶手段に前記識別情報が記憶されていない場合、又は前記記憶手段に記憶された前記識別情報と前記画像形成装置固有の識別情報とが一致しない場合、前記記憶手段に不具合がある旨又は前記記憶手段のデータ書き換えに不具合がある旨を前記外部装置に通知する通知手段を有し、前記通知に基づき、前記外部装置から前記入力手段を介して前記デバイス部へデータ入力を開始することを特徴とする請求項12又は14記載の画像形成装置。
- 前記識別情報とは、前記画像形成装置の製品コード等のキーワードであり、前記記憶手段の空き領域に記憶されることを特徴とする請求項10乃至15の何れかに記載の画像形成装置。
- 前記記憶手段は、所定の手順で記憶内容の消去及び書き込みが可能なフラッシュメモリであることを特徴とする請求項10乃至16の何れかに記載の画像形成装置。
- 前記デバイス部は、前記記憶手段に格納されたプログラムを実行するプロセッサを含むことを特徴とする請求項10乃至15の何れかに記載の画像形成装置。
- 前記外部装置とは、前記コントローラ部を経由して前記デバイス部にデータを送出する第1の外部装置、前記デバイス部に直接データを送出する第2の外部装置を含むことを特徴とする請求項10又は15記載の画像形成装置。
- 画像処理を行うコントローラ部と、データと識別情報を記憶可能な記憶手段を有し画像読み取りまたは画像形成を行うデバイス部とを備えた画像形成装置におけるデバイス駆動制御方法であって、
前記コントローラ部から送出されるデータを前記デバイス部に入力する工程と、前記記憶手段に記憶されたデータを前記入力データで書き換える工程と、前記書き換え開始時に前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報を消去し、前記書き換え終了時に前記識別情報を前記記憶手段に再び記憶させる工程と、前記識別情報に基づき、前記デバイス部の駆動の可否を決定する工程とを有することを特徴とするデバイス駆動制御方法。 - 画像処理を行うコントローラ部と、データと識別情報を記憶可能な記憶手段を有し画像読み取りまたは画像形成を行うデバイス部とを備え、外部装置に接続可能な画像形成装置におけるデバイス駆動制御方法であって、
前記外部装置から送出されるデータを前記デバイス部に入力する工程と、前記記憶手段に記憶されたデータを前記入力データで書き換える工程と、前記書き換え開始時に前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報を消去し、前記書き換え終了時に前記識別情報を前記記憶手段に再び記憶させる工程と、前記識別情報に基づき、前記デバイス部の駆動の可否を決定する工程とを有することを特徴とするデバイス駆動制御方法。 - 画像処理を行うコントローラ部と、データと識別情報を記憶可能な記憶手段を有し画像読み取りまたは画像形成を行うデバイス部とを備えた画像形成装置に適用されるプログラムであって、
前記コントローラ部から送出されるデータを前記デバイス部に入力する機能と、前記記憶手段に記憶されたデータを前記入力データで書き換える機能と、前記書き換え開始時に前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報を消去し、前記書き換え終了時に前記識別情報を前記記憶手段に再び記憶させる機能と、前記識別情報に基づき、前記デバイス部の駆動の可否を決定する機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。 - 画像処理を行うコントローラ部と、データと識別情報を記憶可能な記憶手段を有し画像読み取りまたは画像形成を行うデバイス部とを備え、外部装置に接続可能な画像形成装置に適用されるプログラムであって、
前記外部装置から送出されるデータを前記デバイス部に入力する機能と、前記記憶手段に記憶されたデータを前記入力データで書き換える機能と、前記書き換え開始時に前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報を消去し、前記書き換え終了時に前記識別情報を前記記憶手段に再び記憶させる機能と、前記識別情報に基づき、前記デバイス部の駆動の可否を決定する機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。 - 画像処理を行うコントローラ部と、データと識別情報を記憶可能な記憶手段を有し画像読み取りまたは画像形成を行うデバイス部とを備えた画像形成装置におけるデバイス駆動制御方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、
前記デバイス駆動制御方法は、前記コントローラ部から送出されるデータを前記デバイス部に入力するステップと、前記記憶手段に記憶されたデータを前記入力データで書き換えるステップと、前記書き換え開始時に前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報を消去し、前記書き換え終了時に前記識別情報を前記記憶手段に再び記憶させるステップと、前記識別情報に基づき、前記デバイス部の駆動の可否を決定するステップとを有することを特徴とする記憶媒体。 - 画像処理を行うコントローラ部と、データと識別情報を記憶可能な記憶手段を有し画像読み取りまたは画像形成を行うデバイス部とを備え、外部装置に接続可能な画像形成装置におけるデバイス駆動制御方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、
前記デバイス駆動制御方法は、前記外部装置から送出されるデータを前記デバイス部に入力するステップと、前記記憶手段に記憶されたデータを前記入力データで書き換えるステップと、前記書き換え開始時に前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報を消去し、前記書き換え終了時に前記識別情報を前記記憶手段に再び記憶させるステップと、前記識別情報に基づき、前記デバイス部の駆動の可否を決定するステップとを有することを特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002254284A JP2004094564A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 画像形成装置、デバイス駆動制御方法、プログラム、及び記憶媒体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002254284A JP2004094564A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 画像形成装置、デバイス駆動制御方法、プログラム、及び記憶媒体 |
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Family Applications (1)
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JP2002254284A Pending JP2004094564A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 画像形成装置、デバイス駆動制御方法、プログラム、及び記憶媒体 |
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JP (1) | JP2004094564A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016010974A (ja) * | 2015-07-30 | 2016-01-21 | キヤノン株式会社 | 印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、プログラム |
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2002
- 2002-08-30 JP JP2002254284A patent/JP2004094564A/ja active Pending
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