JP2004094544A - 人間支援システムおよび身体情報監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】高齢者等の被支援者の意図や身体的特徴を理解して当該被支援者に最も相応しい支援サービスを提供することができる人間支援システムを提供する。
【解決手段】被支援者(高齢者)が携帯するもので、第1から第3の送受信部33〜35、および、当該被支援者の身体能力情報、身体情報、行動予定情報を記憶しているメモリ32を有するアシストペンダント1と、このアシストペンダント1と通信を行なうために第1、第2の送受信部を有する支援機器とからなり、第2の送受信部34は、遠隔したアシストペンダント1と支援機器との間の通信を司り、この通信によってアシストペンダント1から支援機器の探索が行なわれ、第1の送受信部33は、アシストペンダント1と支援機器との短距離での1対1の通信を司り、この通信によってメモリ32内の情報を支援機器に送信し、支援機器は、この情報に基づき動作モードを切換えるよう制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】被支援者(高齢者)が携帯するもので、第1から第3の送受信部33〜35、および、当該被支援者の身体能力情報、身体情報、行動予定情報を記憶しているメモリ32を有するアシストペンダント1と、このアシストペンダント1と通信を行なうために第1、第2の送受信部を有する支援機器とからなり、第2の送受信部34は、遠隔したアシストペンダント1と支援機器との間の通信を司り、この通信によってアシストペンダント1から支援機器の探索が行なわれ、第1の送受信部33は、アシストペンダント1と支援機器との短距離での1対1の通信を司り、この通信によってメモリ32内の情報を支援機器に送信し、支援機器は、この情報に基づき動作モードを切換えるよう制御する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、高齢者や身体障害者の行動などを支援する人間支援システム、および、高齢者や身体障害者の身体情報を監視する身体情報監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
社会の少子高齢化は先進諸国の共通した現象である。日本において最も急速にその現象が顕在化しつつあり、これへの対応が急務であると考えられている。少子高齢化とは、加齢に伴う身体機能の低下や障害に対して、社会としてどのように取組むかという観点と、一方で、これを支える若年層の減少にどのよう対応するかという観点の2つの側面がある。
【0003】
そこで、介護の負担を低減し、高齢者の自立を助けるための自動化装置が各種提案されている。たとえば、家庭内での介護ベッド、入浴補助装置、歩行補助機などである。また、社会においては、施設のバリアフリー化、ボランティアによる支援の仕組みなどがある。
【0004】
これからの高齢化社会において、最も重要なことは、このような高齢者を各種の介護装置に取り囲まれて家庭内に閉じ込めることではない。何より高齢者が自立して、それぞれの意欲と能力に応じて社会参加させ、介護の対象としないことにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の高齢者支援機器の開発にあっては、それぞれの支援機器は特定の目的のために、それぞれ特定の機能を持ったものとして開発されてきた。高齢者の機能低下、障害の種類や程度はそれぞれ異なり、これに個別に対応する必要があり、結果として多くの支援、介護機器がばらばらに開発される結果となり、それぞれの装置が連携して、システムとして対応するということができないという問題を有している。
【0006】
また、家庭内にあっては、対象となる高齢者に個別に対応する支援機器を用意することは可能であるが、1歩、家庭から社会にでると、そこにある装置類の多くは、高齢者の持つ、それぞれ個別で多様な身体機能の低下、障害に対応することを充分に考慮しているとは言いがたい。また、これらにきめ細かく対応する装置にすると、一般者にとって使い難かったり、高齢者にとっても逆に面倒になってしまう恐れもある。
すなわち、家庭から社会までをスルーしたシステムとして、各高齢者の個別で多様な身体機能の低下、障害に対応でき、高齢者が積極的に社会参加できるような技術革新が求められていると言える。
【0007】
そこで、本発明は、高齢者等の被支援者の意図や身体的特徴を理解して、当該被支援者に最も相応しい支援サービスを提供することができる人間支援システムおよび身体情報監視システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の人間支援システムは、被支援者が携帯するもので、少なくとも2種の無線通信手段、および、当該被支援者の少なくとも身体情報を記憶している記憶手段を有する携帯情報端末装置と、この携帯情報端末装置と通信を行なうために少なくとも2種の無線通信手段を有する操作機器とからなり、前記一方の無線通信手段は、遠隔した携帯情報端末装置と操作機器との間の通信を司り、この通信によって携帯情報端末装置から操作機器の探索が行なわれ、前記他方の無線通信手段は、携帯情報端末装置と操作機器との短距離での1対1の通信を司り、この通信によって前記記憶手段内の身体情報を操作機器に送信し、操作機器は、この身体情報に基づき動作モードを切換えるよう制御することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の身体情報監視システムは、利用者が携帯するもので、外部装置との間で無線による通信を行なう第1の無線通信手段および第2の無線通信手段を有する携帯情報端末装置と、前記利用者の身体に取着されて身体情報を検出する身体情報検出手段、および、この身体情報検出手段により検出した身体情報を当該利用者が携帯する携帯情報端末装置に対し前記第1の無線通信手段を介して送信する無線通信手段を有する身体情報取得装置とからなり、前記携帯情報端末装置は、前記身体情報取得装置から送信された身体情報を記憶する記憶手段と、前記第1の無線通信手段による前記身体情報取得装置との通信が途絶したことを検知し、前記第2の無線通信手段により特定の外部装置に対して当該途絶を示す途絶情報を送信する通信途絶通知手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の説明では、被支援者が高齢者の場合について述べるが、高齢者に限らず、身体障害者や健常者であっても同様に適用できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る人間支援システムおよび身体情報監視システムに用いられる携帯情報端末装置としてのアシストペンダント1、および、身体情報取得装置としての身体情報リストバンド2の外観構成をそれぞれ示すものである。
【0011】
アシストペンダント1は、被支援者である高齢者が携帯するもので、本体11の表面には、各種情報を表示するための液晶表示部12、複数の連絡ボタン13a,13b,13c,13d、数字および文字を入力できるキー入力部14、操作メニューや操作確認を行なうためのジョグダイアル15、および、これらキー入力部14およびジョグダイアル15の部分を囲繞する開閉自在なカバー16が設けられている。
【0012】
ここに、連絡ボタン13aは、被支援者が急にトイレに行きたくなったときに押下するボタン、連絡ボタン13bは、被支援者が支援者等に連絡したいときに押下するボタン、連絡ボタン13cは、被支援者が急病のときに押下するボタン、連絡ボタン13dは、被支援者が助けを必要とするときに押下するボタンである。
【0013】
なお、17は携帯用のバンドであり、たとえば、当該アシストペンダント1を首から下げたり、肩に掛けたりすることができるようになっている。
【0014】
身体情報リストバンド2は、たとえば、被支援者である高齢者の腕に装着するもので、腕時計状の本体21には、身体情報検出手段としての体温を検出する体温センサ22、血圧を検出する血圧センサ23、および、脈拍を検出する脈拍センサ24が当該リストバンド2を腕に取付けたときに皮膚に接触可能なように配置されているとともに、各種情報を表示するための液晶表示部25、複数の操作ボタン26が設けられている。液晶表示部25は、時計表示と各センサ22,23,24のモニタ表示もできるようになっている。
【0015】
図2は、アシストペンダント1および身体情報リストバンド2の内部構成をそれぞれ示すものである。
アシストペンダント1の内部には、全体的な制御を司る制御手段としてのCPU31を中核に、記憶手段としてのメモリ32、無線通信手段としての第1の送受信部33、第2の送受信部34、第3の送受信部35、第1〜第3の送受信部33〜35にそれぞれ接続されるアンテナ36,37,38、液晶表示部12、連絡ボタン13a,13b,13c,13d、キー入力部14、ジョグダイアル15に対する入出力制御部39、当該ペンダント1の現在位置を測定する測位手段としてのGPSモジュール40、これらに対し動作電源を供給する電源手段としての電池41などが設けられている。
【0016】
ここに、第1の送受信部33は、たとえば、ブルートゥース(R)などの短距離無線通信方式を用い、第2の送受信部34は、たとえば、無線LAN通信方式を用い、第3の送受信部35は、たとえば、いわゆるPHSと称される簡易型携帯電話通信方式を用いている。
【0017】
身体情報リストバンド2の内部には、全体的な制御を司る制御手段としてのCPU51を中核に、記憶手段としてのメモリ52、無線通信手段としての送受信部53、送受信部53に接続されるアンテナ54、体温センサ22、血圧センサ23、脈拍センサ24、液晶表示部25、操作ボタン26に対する入出力制御部55、これらに対し動作電源を供給する電源手段としての電池56などが設けられている。
送受信部53は、たとえば、ブルートゥース(R)などの短距離無線通信方式を用いていて、アシストペンダント1の第1の送受信部33との間で通信を行なうようになっている。
【0018】
図3は、上述したアシストペンダント1によって、家庭から社会までスルーして情報のスムースな交換と、個々の高齢者が、その場その場で求めている相応しい支援を提供するマンマシン人間支援システムの全体像を示すものである。
アシストペンダント1を所持した高齢者が自宅から外出するとき、あらかじめ入力した身体特徴情報、行動予定情報、目的情報に基づいて、バス、鉄道などの交通機関や、地域道路、各種施設に設置された支援機器(操作機器)や、あるいは、ボランティアが所持する携帯電話機61と情報交換して、誘導や歩行支援、機器操作ガイダンスなどを行なうものである。なお、携帯電話機61は、たとえば、無線LAN通信方式を用いた送受信機能が設けられているものとする。
【0019】
各装置と高齢者側が所持するアシストペンダント1との通信関係を図4に示す。まず、アシストペンダント1を所持し、身体情報リストバンド2を腕に取付けた高齢者が地点Aにいるものとする。この位置で、アシストペンダント1を中心とした通信は3つの方式で行なわれるが、第1の送受信部(ブルートゥース)33は、短距離の通信到達距離L1で、支援機器との直接の情報の授受を行なう。第2の送受信部(無線LAN)34は、中距離の通信到達距離L2で、アシストペンダント所持者が、支援機器やボランティアの探索を行なうための通信を行なう。第3の送受信部(PHS)35は、PHS基地局62を介してセンタシステム63と通信を行なうためのものである。さらに、アシストペンダント1のGPSモジュール40により、アシストペンダント所持者の現在位置を知ることができるようになっている。
【0020】
図4では、地点Aにアシストペンダント1を所持した高齢者が何らかの支援を希望する状態にあるとする。まず、第2の送受信部34で、他の支援機器(たとえば、券売機)64や無線LAN機能付き携帯電話機61を所持するボランティアを探索する。この通信で探索しても、第2の送受信部34の通信到達距離L2内に必要な支援機器が探索できなかった場合には、第3の送受信部35で、PHS基地局62を介してセンタシステム63に対し、必要な支援や、GPSモジュール40により得られる当該被支援者の位置情報を送信する。
【0021】
センタシステム63は、当該アシストペンダント1による支援システムを統括する部分であって、たとえば、IPV6アドレスの付与された支援機器を探索し、被支援者に最も近い支援機器を特定し、たとえば、その支援機器が自立走行のできる誘導装置65であれば、その誘導装置65を当該被支援者の位置まで走行させ、さらに、地点Bに必要としている支援機器(たとえば、券売機)66があるというセンタシステム63からの情報で、誘導装置65はそこにいたる案内経路を自動生成し、自律走行して被支援者を地点Bの支援機器66まで案内する。
【0022】
ただし、GPSモジュール40では、各支援機器の正確な位置情報は得られないので、第2の送受信部34の通信到達距離L2に被支援者のアシストペンダント1が到着すると、支援機器66と第2の送受信部34で詳細情報を得て接近し、最後に近傍の位置まできて、第1の送受信部33の通信到達距離L1内にきたところで、支援機器66との取引情報などをやりとりする。たとえば、アシストペンダント1から支援機器66に必要事項が送信され、支援機器(券売機)66は、アシストペンダント1からの情報に基づき高齢者を配慮したガイダンスや、あらかじめ指定された区間の乗車券を発行する。
【0023】
すなわち、それぞれが通信到達距離の異なる複数の無線通信手段を持って、順次、情報をリレーしていくことで、アシストペンダント1を携帯してさえいれば、任意の場所で必要な支援サービスが受けられるものである。
【0024】
図5は、高齢者の所持するアシストペンダント1と送受信する相手側の各支援機器(操作機器)64(67)の主に通信系統を示すものである。この例は、支援機器64が駅の乗車券を販売する券売機の場合であるが、現金自動取引装置(ATM)や自動販売機などであってもよい。
【0025】
券売機64の近傍には、アシストペンダント1と通信を行なうためのアシストアダプタ70が設置されている。アシストアダプタ70は、全体的な制御を司る制御手段としてのCPU71を中核に、記憶手段としてのメモリ72、無線通信手段としての第1の送受信部73、第2の送受信部74、第1〜第2の送受信部73〜74にそれぞれ接続されるアンテナ75,76、券売機64の主制御部81と情報の授受を行なう入出力制御部77、IPV6通信制御部78、および、通信制御部78をインタネット通信網に接続するためのモデム79などから構成されている。
ここに、第1の送受信部73は、たとえば、ブルートゥース(R)などの短距離無線通信方式を用い、第2の送受信部74は、たとえば、無線LAN通信方式を用いている。
【0026】
なお、アシストアダプタ70は、上記したように3種の通信手段を備えているが、システムの必要性に応じて、そのうちの一部の通信手段を備えていればよい。また、図5における符号82は券売機64の操作パネルを示している。
【0027】
図6は、被支援者の家庭内のシステム構成を示すものである。屋内にはホームサーバとしてのパーソナルコンピュータ(以後、パソコンと略称する)91が設置されていて、これはインタネット通信網を介して外部との通信が可能であり、図4のセンタシステム63と情報の授受が可能となっている。
【0028】
パソコン91には、無線LAN通信用のアンテナ92が接続されていて、被支援者93が携帯するアシストペンダント1、被支援者93が利用する歩行支援機94などの各種支援機器、さらに、玄関扉95の電子錠96に接続されたアシストアダプタ97と通信可能となっている。アシストアダプタ97は、前述した図5のアシストアダプタ70と同様の構成である。
【0029】
通常、パソコン91はモニタとして用いられ、身体情報リストバンド2から得られる身体情報(体温、血圧、脈拍)や、各種支援機器の使用状況などがリアルタイムに把握することができるようになっている。また、これらの情報は、インタネット通信網を介してセンタシステム63にも送信されるので、家人が外出先から携帯電話機などによって、センタシステム63にアクセスすることにより、在宅の被支援者93の動態を把握することができるようになっている。
【0030】
家庭内にあっては、各種支援機器は、当該被支援者の身体能力やニーズに合致するように調整されているが、外出先である社会側のシステムは、これを知ることができないので、これを伝達するための手段として本発明のアシストペンダント1がある。
【0031】
図7は、各種支援機器の一例として図6の歩行支援機94の概略構成を示すものである。この歩行支援機94は、回転数と出力トルクを制御可能なモータ101に直結された駆動輪102、および、従動輪103をフレーム構造体104が支持していて、フレーム構造体104の上端に背もたれ105付きの椅子106が取付けられている。背もたれ105には、肘掛け部107が取付けられている。
【0032】
フレーム構造体104には、制御部108が取付けられている。制御部108は、モータ101を駆動制御する駆動制御部109、および、この駆動制御部109に制御信号を送るアシストアダプタ110から構成されている。アシストアダプタ110は、基本的には前述した図5のアシストアダプタ70と同様の構成であるが、当該歩行支援機94は移動体であるので、IPV6通信制御部78およびモデム79が省略されている。
【0033】
このような構成により、アシストペンダント1から通信で得られる情報(身体能力、身体情報など)にしたがって、その機能を最適化することができるようになっている。たとえば、被支援者93が腰痛であったとして、その体重の30%程度を支えられる場合は、図7(a)のように着座位置が低くなって、当該歩行支援機94側に大きく体重を預け、自らの足によって床や路面を蹴る力と、アシストペンダント1からから得た身体能力情報に応じて設定されたアシスト力(モータ101の回転数とトルク)を駆動輪102に与えることによって、被支援者93の歩行を支援する。
図7(b)の場合は、被支援者93の歩行能力が比較的に高い場合の例で、体重の30%程度を当該歩行支援機94側に預けるように、着座位置が高くなっている。
【0034】
図8は、アシストペンダント1内のメモリ32の構成を模式的に示すものである。メモリ32は、大別して、個人情報・身体特徴エリア32a、行動予定エリア32b、および、行動結果エリア32cから構成されている。通常は、事前にキー入力部14にて、被支援者の個人情報(住所、氏名など)を入力して、個人情報・身体特徴エリア32aのアドレス(A001〜)に記憶しておく。
また、事前にキー入力部14にて、被支援者の基本的な身体能力(視覚、聴覚、下肢能力、上肢能力、記憶、発話など)を数値化して入力して、個人情報・身体特徴エリア32aのアドレス(B001〜)に記憶しておく。
また、身体情報リストバンド2から受信された身体情報(体温、血圧、脈拍)のモニタ値は、個人情報・身体特徴エリア32aのアドレス(C001〜)に時系列データとして記憶されている。
また、事前にキー入力部14にて、被支援者の行動予定情報(自宅出発、A駅到着、B駅到着、Cデパート到着、それらに対する行動内容および支援内容など)を入力して、行動予定エリア32bのアドレス(D001〜)に記憶しておく。
さらに、被支援者の行動結果がリアルタイムに行動結果エリア32cのアドレス(E001〜)に記憶される。
なお、これらの各情報は、ホームサーバとしてのパソコン91(図6参照)から無線でアシストペンダント1ヘ入力することもできる。
【0035】
メモリ32の各エリア32a,32b,32cは、そのセキュリティの管理レベルがA,B,Cの3種類に分けられている。管理レベルCは一般情報であり、アシストペンダント1の液晶表示部12で目視可能で、かつ、ボランティアの携帯電話機61などに対してもオープンに通信可能なものである。管理レベルBは身体能力や身体情報であり、各装置間では情報伝達されるが、その情報は目視したり、外部に取出せないようになっている。管理レベルAは個人情報であり、通信で他の支援機器などには送信されないようになっていて、アシストペンダント1でも、これを液晶表示部12に表示するには特定のパスワードの入力を必要とされている。
【0036】
次に、以上のような構成において作用を説明する。
まず、高齢者が外出しようとする場合は、家庭内において、本人あるいは家人によって、パソコン91から図8のアドレス(D001〜)の項目、すなわち、被支援者の行動予定情報と、必要な支援要請情報を前述したように人力しておく。これらの入力情報は、被支援者が携帯するアシストペンダント1に送信されるとともに、センタシステム63にも送信され、それぞれ記憶される。なお、本アシストペンダント1には電源スイッチは設けておらず、所持者が電源オフすることは不可能としている。
【0037】
高齢者が外出しようとして玄関にくると、玄関扉95に設置された電子錠96にはアシストアダプタ97が接続されているので、高齢者が携帯するアシストペンダント1の第1の送受信部33とアシストアダプタ97の第1の送受信部73とが交信を行なう。ただし、この交信が成立するためには、アシストぺンダント1と身体情報リストバンド2とが第1の送受信部33で通信が確立している必要があり、当該通信が確立していないと、アシストペンダント1とアシストアダプタ97とは交信できないように制御される。
【0038】
これによって、高齢者が外出するときに、必ずアシストペンダント1と身体情報リストバンド2を身に付けていることを保証する。アシストペンダント1と身体情報リストバンド2との通信が途絶した場合は、アシストペンダント1と身体情報リストバンド2との距離が一定値以上離れたことを意味し、何らかの異常が発生したことが予想されるので、この通信が途絶したことを示す途絶情報をアシストペンダント1の第2の送受信部34から送信し、通信到達距離L2内のアシストアダプタを備えた外部装置に送り、ここから何らかの異常信号を発し、別の手段での対応を可能とするようになっている。
【0039】
さらに、玄関扉95は、通常は内部および外部から電子錠96で施錠されており、アシストペンダント1のメモリ32に記憶されている被支援者の行動予定情報が外出になっていないと解錠できないようになっているとともに、その時刻などもメモリ32に記憶されるようになっている。
【0040】
すなわち、アシストペンダント1とアシストアダプタ97との交信により、アシストペンダント1からアシストアダプタ97に対し被支援者の行動予定情報が送信されるもので、当該行動予定情報内に外出を示す情報(外出許可情報)が存在する場合のみ、アシストアダプタ97は電子錠96を解錠するようになっている。
【0041】
被支援者の外出後は、GPSモジュール40によりアシストペンダント1(被支援者)の現在位置が測定されているので、たとえば、家人が外出先から携帯電話機などによって、センタシステム63およびPHS基地局62を介してアシストペンダント1の第3の送受信部35にアクセスすることにより、被支援者の行動などをリアルタイムに観察できる。
【0042】
また、アシストペンダント1の第2の送受信部34からは、次の行動予定に係る支援機器を探索するための情報が送信され、インタネットに接続された最寄りのアシストアダブタによって、必要な支援機器の位置を探しだしたり、所定の時刻に誘導機などの支援機器を所定の場所に準備しておくこができる。
【0043】
たとえば、駅で乗車券を購入する場合には、アシストペンダント1の第1の送受信部33が、券売機64(66)と通信可能な通信到達距離L1まで接近すると、アシストアダプタ70を介して、当該アシストペンダント1を携帯する被支援者の身体能力情報と行動予定情報が券売機64(66)に送信され、これらの情報に応じて、視力が低下しているという情報があれば、操作パネル82の案内画面の文字を大きくし、聴力が低下しているという情報があれば、音声案内の音量を増加したりする。
【0044】
さらに、行き先駅などの情報もあれば、これを券売機64(66)で入力する必要なく、操作パネル82の案内画面に例えば「高齢者割引、B駅行き、300円」と「画面をタッチしてください」と表示し、高齢者の操作の手間を省くことがでる。
【0045】
目的駅(B駅)に到着して、所定の誘導機待機場所にいくと、事前情報に基づき図示しない自立走行式の誘導機が待機しており、アシストペンダント1と通信することで、誘導先を認識して、たとえば、駅の所定の出口まで、当該アシストペンダント1を携帯する高齢者を案内する。
【0046】
同じように、被支援者が図7に示した歩行支援機94を利用するときは、歩行支援機94のアシストアダプタ110がアシストペンダント1から当該被支援者の身体能力情報を受信して、上肢と下肢の能力に応じて、この場合は、歩行支援機94が受けるべき体重量や、左右の車輪(駆動輪102)のパワーアシスト量、さらに、走行速度が決められ、それぞれの被支援者に適応した支援制御が行なわれる。
【0047】
また、アシストペンダント1は、アシストペンダント同士で通信する機能も持ち、たとえば、ボランティアがこれを所持していると、高齢者からの支援要望情報が受信可能となり、これによって、適切な人的アシストも行なうことができるし、携帯電話機61でも受信可能である。
【0048】
たとえば、被支援者が急にトイレに行きたくなった場合、携帯するアシストペンダント1の連絡ボタン13aを押下することにより、その支援要望情報が第2の送受信部34により配信され、たまたま第2の送受信部34の通信到達距離L2内に、アシストペンダント1あるいは携帯電話機61を携帯しているボランティアがいて、これを受信することで、近傍に支援を求めている被支援者がいることを認識して、必要な支援を与えることができる。
【0049】
また、アシストペンダント1を携帯した被支援者が病院などの電波禁止領域に入った場合には、病院内のアシストアダプタからの特定信号によって、アシストペンダント1の発信を停止するが、情報はアシストアダプタ側に転送することで、病院内の支援サービスは受けられるようにすることもできる。
【0050】
以上説明したように、上記実施の形態によれば、アシストペンダントの情報を社会の各種システムおよび装置、支援機器が通信によって入手することによって、アシストペンダントを携帯している高齢者の意図や、身体的特徴を理解して、装置や支援機器が、該当する高齢者に対し最も相応しい支援サービスを提供することができる。
【0051】
また、アシストペンダントおよび対応する各種装置が通信の範囲を3段階に持つことにより、アシストペンダントを携帯する高齢者の位置確認、各種装置の探索、各種装置との情報交換ができる。また、各種装置はインタネットに接続することによって、遠隔する装置であっても、アシストペンダントからあらかじめ情報を入手し、所定の時間までに所定の場所に支援機器をあらかじめ準備することができる。
【0052】
また、アシストペンダントと身体情報リストバンドとの通信が途絶すると、被支援者がアシストペンダントから離れたことがわかり、当該被支援者に何らかの異常が発生したことがわかる。また、他の支援機器との通信もアシストペンダントと身体情報リストバンドとの通信が確立していないと行なえないようにすることで、アシストペンダントを他人が悪用することを防止できる。
【0053】
さらに、高齢者が外出する場合は、あらかじめ行動予定がアシストペンダントに入力され、さらに、高齢者が当該アシストペンダントを携帯していないと外出できないようにすることで、徘徊行動の抑止が可能となる。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、高齢者等の被支援者の意図や身体的特徴を理解して、当該被支援者に最も相応しい支援サービスを提供することができる人間支援システムおよび身体情報監視システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る人間支援システムおよび身体情報監視システムに用いられるアシストペンダントおよび身体情報リストバンドの外観構成をそれぞれ示す斜視図。
【図2】アシストペンダントおよび身体情報リストバンドの内部構成をそれぞれ示すブロック図。
【図3】マンマシン人間支援システムの全体像を示す説明図。
【図4】各装置と高齢者側が所持するアシストペンダントとの通信関係を示す説明図。
【図5】高齢者の所持するアシストペンダントと送受信する相手側の各支援機器(操作機器)の主に通信系統を示すブロック図。
【図6】被支援者の家庭内のシステム構成を示す模式図。
【図7】各種支援機器の一例として歩行支援機の概略構成を模式的に示す構成図。
【図8】アシストペンダント内のメモリの構成を模式的に示す構成図。
【符号の説明】
1…アシストペンダント(携帯情報端末装置)、2…身体情報リストバンド(身体情報取得装置)、22…体温センサ(身体情報検出手段)、23…血圧センサ(身体情報検出手段)、24…脈拍センサ(身体情報検出手段)、32,52,72…メモリ(記憶手段)、33,73…第1の送受信部(無線通信手段)、34,74…第2の送受信部(無線通信手段)、35…第3の送受信部(無線通信手段)、36〜38…アンテナ、31,51…CPU(制御手段)、53…送受信部(無線通信手段)、61…携帯電話機、64,66…支援機器(操作機器)、70,97…アシストアダプタ、91…、93…被支援者(高齢者)、95…玄関扉、96…電子錠。
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、高齢者や身体障害者の行動などを支援する人間支援システム、および、高齢者や身体障害者の身体情報を監視する身体情報監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
社会の少子高齢化は先進諸国の共通した現象である。日本において最も急速にその現象が顕在化しつつあり、これへの対応が急務であると考えられている。少子高齢化とは、加齢に伴う身体機能の低下や障害に対して、社会としてどのように取組むかという観点と、一方で、これを支える若年層の減少にどのよう対応するかという観点の2つの側面がある。
【0003】
そこで、介護の負担を低減し、高齢者の自立を助けるための自動化装置が各種提案されている。たとえば、家庭内での介護ベッド、入浴補助装置、歩行補助機などである。また、社会においては、施設のバリアフリー化、ボランティアによる支援の仕組みなどがある。
【0004】
これからの高齢化社会において、最も重要なことは、このような高齢者を各種の介護装置に取り囲まれて家庭内に閉じ込めることではない。何より高齢者が自立して、それぞれの意欲と能力に応じて社会参加させ、介護の対象としないことにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の高齢者支援機器の開発にあっては、それぞれの支援機器は特定の目的のために、それぞれ特定の機能を持ったものとして開発されてきた。高齢者の機能低下、障害の種類や程度はそれぞれ異なり、これに個別に対応する必要があり、結果として多くの支援、介護機器がばらばらに開発される結果となり、それぞれの装置が連携して、システムとして対応するということができないという問題を有している。
【0006】
また、家庭内にあっては、対象となる高齢者に個別に対応する支援機器を用意することは可能であるが、1歩、家庭から社会にでると、そこにある装置類の多くは、高齢者の持つ、それぞれ個別で多様な身体機能の低下、障害に対応することを充分に考慮しているとは言いがたい。また、これらにきめ細かく対応する装置にすると、一般者にとって使い難かったり、高齢者にとっても逆に面倒になってしまう恐れもある。
すなわち、家庭から社会までをスルーしたシステムとして、各高齢者の個別で多様な身体機能の低下、障害に対応でき、高齢者が積極的に社会参加できるような技術革新が求められていると言える。
【0007】
そこで、本発明は、高齢者等の被支援者の意図や身体的特徴を理解して、当該被支援者に最も相応しい支援サービスを提供することができる人間支援システムおよび身体情報監視システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の人間支援システムは、被支援者が携帯するもので、少なくとも2種の無線通信手段、および、当該被支援者の少なくとも身体情報を記憶している記憶手段を有する携帯情報端末装置と、この携帯情報端末装置と通信を行なうために少なくとも2種の無線通信手段を有する操作機器とからなり、前記一方の無線通信手段は、遠隔した携帯情報端末装置と操作機器との間の通信を司り、この通信によって携帯情報端末装置から操作機器の探索が行なわれ、前記他方の無線通信手段は、携帯情報端末装置と操作機器との短距離での1対1の通信を司り、この通信によって前記記憶手段内の身体情報を操作機器に送信し、操作機器は、この身体情報に基づき動作モードを切換えるよう制御することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の身体情報監視システムは、利用者が携帯するもので、外部装置との間で無線による通信を行なう第1の無線通信手段および第2の無線通信手段を有する携帯情報端末装置と、前記利用者の身体に取着されて身体情報を検出する身体情報検出手段、および、この身体情報検出手段により検出した身体情報を当該利用者が携帯する携帯情報端末装置に対し前記第1の無線通信手段を介して送信する無線通信手段を有する身体情報取得装置とからなり、前記携帯情報端末装置は、前記身体情報取得装置から送信された身体情報を記憶する記憶手段と、前記第1の無線通信手段による前記身体情報取得装置との通信が途絶したことを検知し、前記第2の無線通信手段により特定の外部装置に対して当該途絶を示す途絶情報を送信する通信途絶通知手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の説明では、被支援者が高齢者の場合について述べるが、高齢者に限らず、身体障害者や健常者であっても同様に適用できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る人間支援システムおよび身体情報監視システムに用いられる携帯情報端末装置としてのアシストペンダント1、および、身体情報取得装置としての身体情報リストバンド2の外観構成をそれぞれ示すものである。
【0011】
アシストペンダント1は、被支援者である高齢者が携帯するもので、本体11の表面には、各種情報を表示するための液晶表示部12、複数の連絡ボタン13a,13b,13c,13d、数字および文字を入力できるキー入力部14、操作メニューや操作確認を行なうためのジョグダイアル15、および、これらキー入力部14およびジョグダイアル15の部分を囲繞する開閉自在なカバー16が設けられている。
【0012】
ここに、連絡ボタン13aは、被支援者が急にトイレに行きたくなったときに押下するボタン、連絡ボタン13bは、被支援者が支援者等に連絡したいときに押下するボタン、連絡ボタン13cは、被支援者が急病のときに押下するボタン、連絡ボタン13dは、被支援者が助けを必要とするときに押下するボタンである。
【0013】
なお、17は携帯用のバンドであり、たとえば、当該アシストペンダント1を首から下げたり、肩に掛けたりすることができるようになっている。
【0014】
身体情報リストバンド2は、たとえば、被支援者である高齢者の腕に装着するもので、腕時計状の本体21には、身体情報検出手段としての体温を検出する体温センサ22、血圧を検出する血圧センサ23、および、脈拍を検出する脈拍センサ24が当該リストバンド2を腕に取付けたときに皮膚に接触可能なように配置されているとともに、各種情報を表示するための液晶表示部25、複数の操作ボタン26が設けられている。液晶表示部25は、時計表示と各センサ22,23,24のモニタ表示もできるようになっている。
【0015】
図2は、アシストペンダント1および身体情報リストバンド2の内部構成をそれぞれ示すものである。
アシストペンダント1の内部には、全体的な制御を司る制御手段としてのCPU31を中核に、記憶手段としてのメモリ32、無線通信手段としての第1の送受信部33、第2の送受信部34、第3の送受信部35、第1〜第3の送受信部33〜35にそれぞれ接続されるアンテナ36,37,38、液晶表示部12、連絡ボタン13a,13b,13c,13d、キー入力部14、ジョグダイアル15に対する入出力制御部39、当該ペンダント1の現在位置を測定する測位手段としてのGPSモジュール40、これらに対し動作電源を供給する電源手段としての電池41などが設けられている。
【0016】
ここに、第1の送受信部33は、たとえば、ブルートゥース(R)などの短距離無線通信方式を用い、第2の送受信部34は、たとえば、無線LAN通信方式を用い、第3の送受信部35は、たとえば、いわゆるPHSと称される簡易型携帯電話通信方式を用いている。
【0017】
身体情報リストバンド2の内部には、全体的な制御を司る制御手段としてのCPU51を中核に、記憶手段としてのメモリ52、無線通信手段としての送受信部53、送受信部53に接続されるアンテナ54、体温センサ22、血圧センサ23、脈拍センサ24、液晶表示部25、操作ボタン26に対する入出力制御部55、これらに対し動作電源を供給する電源手段としての電池56などが設けられている。
送受信部53は、たとえば、ブルートゥース(R)などの短距離無線通信方式を用いていて、アシストペンダント1の第1の送受信部33との間で通信を行なうようになっている。
【0018】
図3は、上述したアシストペンダント1によって、家庭から社会までスルーして情報のスムースな交換と、個々の高齢者が、その場その場で求めている相応しい支援を提供するマンマシン人間支援システムの全体像を示すものである。
アシストペンダント1を所持した高齢者が自宅から外出するとき、あらかじめ入力した身体特徴情報、行動予定情報、目的情報に基づいて、バス、鉄道などの交通機関や、地域道路、各種施設に設置された支援機器(操作機器)や、あるいは、ボランティアが所持する携帯電話機61と情報交換して、誘導や歩行支援、機器操作ガイダンスなどを行なうものである。なお、携帯電話機61は、たとえば、無線LAN通信方式を用いた送受信機能が設けられているものとする。
【0019】
各装置と高齢者側が所持するアシストペンダント1との通信関係を図4に示す。まず、アシストペンダント1を所持し、身体情報リストバンド2を腕に取付けた高齢者が地点Aにいるものとする。この位置で、アシストペンダント1を中心とした通信は3つの方式で行なわれるが、第1の送受信部(ブルートゥース)33は、短距離の通信到達距離L1で、支援機器との直接の情報の授受を行なう。第2の送受信部(無線LAN)34は、中距離の通信到達距離L2で、アシストペンダント所持者が、支援機器やボランティアの探索を行なうための通信を行なう。第3の送受信部(PHS)35は、PHS基地局62を介してセンタシステム63と通信を行なうためのものである。さらに、アシストペンダント1のGPSモジュール40により、アシストペンダント所持者の現在位置を知ることができるようになっている。
【0020】
図4では、地点Aにアシストペンダント1を所持した高齢者が何らかの支援を希望する状態にあるとする。まず、第2の送受信部34で、他の支援機器(たとえば、券売機)64や無線LAN機能付き携帯電話機61を所持するボランティアを探索する。この通信で探索しても、第2の送受信部34の通信到達距離L2内に必要な支援機器が探索できなかった場合には、第3の送受信部35で、PHS基地局62を介してセンタシステム63に対し、必要な支援や、GPSモジュール40により得られる当該被支援者の位置情報を送信する。
【0021】
センタシステム63は、当該アシストペンダント1による支援システムを統括する部分であって、たとえば、IPV6アドレスの付与された支援機器を探索し、被支援者に最も近い支援機器を特定し、たとえば、その支援機器が自立走行のできる誘導装置65であれば、その誘導装置65を当該被支援者の位置まで走行させ、さらに、地点Bに必要としている支援機器(たとえば、券売機)66があるというセンタシステム63からの情報で、誘導装置65はそこにいたる案内経路を自動生成し、自律走行して被支援者を地点Bの支援機器66まで案内する。
【0022】
ただし、GPSモジュール40では、各支援機器の正確な位置情報は得られないので、第2の送受信部34の通信到達距離L2に被支援者のアシストペンダント1が到着すると、支援機器66と第2の送受信部34で詳細情報を得て接近し、最後に近傍の位置まできて、第1の送受信部33の通信到達距離L1内にきたところで、支援機器66との取引情報などをやりとりする。たとえば、アシストペンダント1から支援機器66に必要事項が送信され、支援機器(券売機)66は、アシストペンダント1からの情報に基づき高齢者を配慮したガイダンスや、あらかじめ指定された区間の乗車券を発行する。
【0023】
すなわち、それぞれが通信到達距離の異なる複数の無線通信手段を持って、順次、情報をリレーしていくことで、アシストペンダント1を携帯してさえいれば、任意の場所で必要な支援サービスが受けられるものである。
【0024】
図5は、高齢者の所持するアシストペンダント1と送受信する相手側の各支援機器(操作機器)64(67)の主に通信系統を示すものである。この例は、支援機器64が駅の乗車券を販売する券売機の場合であるが、現金自動取引装置(ATM)や自動販売機などであってもよい。
【0025】
券売機64の近傍には、アシストペンダント1と通信を行なうためのアシストアダプタ70が設置されている。アシストアダプタ70は、全体的な制御を司る制御手段としてのCPU71を中核に、記憶手段としてのメモリ72、無線通信手段としての第1の送受信部73、第2の送受信部74、第1〜第2の送受信部73〜74にそれぞれ接続されるアンテナ75,76、券売機64の主制御部81と情報の授受を行なう入出力制御部77、IPV6通信制御部78、および、通信制御部78をインタネット通信網に接続するためのモデム79などから構成されている。
ここに、第1の送受信部73は、たとえば、ブルートゥース(R)などの短距離無線通信方式を用い、第2の送受信部74は、たとえば、無線LAN通信方式を用いている。
【0026】
なお、アシストアダプタ70は、上記したように3種の通信手段を備えているが、システムの必要性に応じて、そのうちの一部の通信手段を備えていればよい。また、図5における符号82は券売機64の操作パネルを示している。
【0027】
図6は、被支援者の家庭内のシステム構成を示すものである。屋内にはホームサーバとしてのパーソナルコンピュータ(以後、パソコンと略称する)91が設置されていて、これはインタネット通信網を介して外部との通信が可能であり、図4のセンタシステム63と情報の授受が可能となっている。
【0028】
パソコン91には、無線LAN通信用のアンテナ92が接続されていて、被支援者93が携帯するアシストペンダント1、被支援者93が利用する歩行支援機94などの各種支援機器、さらに、玄関扉95の電子錠96に接続されたアシストアダプタ97と通信可能となっている。アシストアダプタ97は、前述した図5のアシストアダプタ70と同様の構成である。
【0029】
通常、パソコン91はモニタとして用いられ、身体情報リストバンド2から得られる身体情報(体温、血圧、脈拍)や、各種支援機器の使用状況などがリアルタイムに把握することができるようになっている。また、これらの情報は、インタネット通信網を介してセンタシステム63にも送信されるので、家人が外出先から携帯電話機などによって、センタシステム63にアクセスすることにより、在宅の被支援者93の動態を把握することができるようになっている。
【0030】
家庭内にあっては、各種支援機器は、当該被支援者の身体能力やニーズに合致するように調整されているが、外出先である社会側のシステムは、これを知ることができないので、これを伝達するための手段として本発明のアシストペンダント1がある。
【0031】
図7は、各種支援機器の一例として図6の歩行支援機94の概略構成を示すものである。この歩行支援機94は、回転数と出力トルクを制御可能なモータ101に直結された駆動輪102、および、従動輪103をフレーム構造体104が支持していて、フレーム構造体104の上端に背もたれ105付きの椅子106が取付けられている。背もたれ105には、肘掛け部107が取付けられている。
【0032】
フレーム構造体104には、制御部108が取付けられている。制御部108は、モータ101を駆動制御する駆動制御部109、および、この駆動制御部109に制御信号を送るアシストアダプタ110から構成されている。アシストアダプタ110は、基本的には前述した図5のアシストアダプタ70と同様の構成であるが、当該歩行支援機94は移動体であるので、IPV6通信制御部78およびモデム79が省略されている。
【0033】
このような構成により、アシストペンダント1から通信で得られる情報(身体能力、身体情報など)にしたがって、その機能を最適化することができるようになっている。たとえば、被支援者93が腰痛であったとして、その体重の30%程度を支えられる場合は、図7(a)のように着座位置が低くなって、当該歩行支援機94側に大きく体重を預け、自らの足によって床や路面を蹴る力と、アシストペンダント1からから得た身体能力情報に応じて設定されたアシスト力(モータ101の回転数とトルク)を駆動輪102に与えることによって、被支援者93の歩行を支援する。
図7(b)の場合は、被支援者93の歩行能力が比較的に高い場合の例で、体重の30%程度を当該歩行支援機94側に預けるように、着座位置が高くなっている。
【0034】
図8は、アシストペンダント1内のメモリ32の構成を模式的に示すものである。メモリ32は、大別して、個人情報・身体特徴エリア32a、行動予定エリア32b、および、行動結果エリア32cから構成されている。通常は、事前にキー入力部14にて、被支援者の個人情報(住所、氏名など)を入力して、個人情報・身体特徴エリア32aのアドレス(A001〜)に記憶しておく。
また、事前にキー入力部14にて、被支援者の基本的な身体能力(視覚、聴覚、下肢能力、上肢能力、記憶、発話など)を数値化して入力して、個人情報・身体特徴エリア32aのアドレス(B001〜)に記憶しておく。
また、身体情報リストバンド2から受信された身体情報(体温、血圧、脈拍)のモニタ値は、個人情報・身体特徴エリア32aのアドレス(C001〜)に時系列データとして記憶されている。
また、事前にキー入力部14にて、被支援者の行動予定情報(自宅出発、A駅到着、B駅到着、Cデパート到着、それらに対する行動内容および支援内容など)を入力して、行動予定エリア32bのアドレス(D001〜)に記憶しておく。
さらに、被支援者の行動結果がリアルタイムに行動結果エリア32cのアドレス(E001〜)に記憶される。
なお、これらの各情報は、ホームサーバとしてのパソコン91(図6参照)から無線でアシストペンダント1ヘ入力することもできる。
【0035】
メモリ32の各エリア32a,32b,32cは、そのセキュリティの管理レベルがA,B,Cの3種類に分けられている。管理レベルCは一般情報であり、アシストペンダント1の液晶表示部12で目視可能で、かつ、ボランティアの携帯電話機61などに対してもオープンに通信可能なものである。管理レベルBは身体能力や身体情報であり、各装置間では情報伝達されるが、その情報は目視したり、外部に取出せないようになっている。管理レベルAは個人情報であり、通信で他の支援機器などには送信されないようになっていて、アシストペンダント1でも、これを液晶表示部12に表示するには特定のパスワードの入力を必要とされている。
【0036】
次に、以上のような構成において作用を説明する。
まず、高齢者が外出しようとする場合は、家庭内において、本人あるいは家人によって、パソコン91から図8のアドレス(D001〜)の項目、すなわち、被支援者の行動予定情報と、必要な支援要請情報を前述したように人力しておく。これらの入力情報は、被支援者が携帯するアシストペンダント1に送信されるとともに、センタシステム63にも送信され、それぞれ記憶される。なお、本アシストペンダント1には電源スイッチは設けておらず、所持者が電源オフすることは不可能としている。
【0037】
高齢者が外出しようとして玄関にくると、玄関扉95に設置された電子錠96にはアシストアダプタ97が接続されているので、高齢者が携帯するアシストペンダント1の第1の送受信部33とアシストアダプタ97の第1の送受信部73とが交信を行なう。ただし、この交信が成立するためには、アシストぺンダント1と身体情報リストバンド2とが第1の送受信部33で通信が確立している必要があり、当該通信が確立していないと、アシストペンダント1とアシストアダプタ97とは交信できないように制御される。
【0038】
これによって、高齢者が外出するときに、必ずアシストペンダント1と身体情報リストバンド2を身に付けていることを保証する。アシストペンダント1と身体情報リストバンド2との通信が途絶した場合は、アシストペンダント1と身体情報リストバンド2との距離が一定値以上離れたことを意味し、何らかの異常が発生したことが予想されるので、この通信が途絶したことを示す途絶情報をアシストペンダント1の第2の送受信部34から送信し、通信到達距離L2内のアシストアダプタを備えた外部装置に送り、ここから何らかの異常信号を発し、別の手段での対応を可能とするようになっている。
【0039】
さらに、玄関扉95は、通常は内部および外部から電子錠96で施錠されており、アシストペンダント1のメモリ32に記憶されている被支援者の行動予定情報が外出になっていないと解錠できないようになっているとともに、その時刻などもメモリ32に記憶されるようになっている。
【0040】
すなわち、アシストペンダント1とアシストアダプタ97との交信により、アシストペンダント1からアシストアダプタ97に対し被支援者の行動予定情報が送信されるもので、当該行動予定情報内に外出を示す情報(外出許可情報)が存在する場合のみ、アシストアダプタ97は電子錠96を解錠するようになっている。
【0041】
被支援者の外出後は、GPSモジュール40によりアシストペンダント1(被支援者)の現在位置が測定されているので、たとえば、家人が外出先から携帯電話機などによって、センタシステム63およびPHS基地局62を介してアシストペンダント1の第3の送受信部35にアクセスすることにより、被支援者の行動などをリアルタイムに観察できる。
【0042】
また、アシストペンダント1の第2の送受信部34からは、次の行動予定に係る支援機器を探索するための情報が送信され、インタネットに接続された最寄りのアシストアダブタによって、必要な支援機器の位置を探しだしたり、所定の時刻に誘導機などの支援機器を所定の場所に準備しておくこができる。
【0043】
たとえば、駅で乗車券を購入する場合には、アシストペンダント1の第1の送受信部33が、券売機64(66)と通信可能な通信到達距離L1まで接近すると、アシストアダプタ70を介して、当該アシストペンダント1を携帯する被支援者の身体能力情報と行動予定情報が券売機64(66)に送信され、これらの情報に応じて、視力が低下しているという情報があれば、操作パネル82の案内画面の文字を大きくし、聴力が低下しているという情報があれば、音声案内の音量を増加したりする。
【0044】
さらに、行き先駅などの情報もあれば、これを券売機64(66)で入力する必要なく、操作パネル82の案内画面に例えば「高齢者割引、B駅行き、300円」と「画面をタッチしてください」と表示し、高齢者の操作の手間を省くことがでる。
【0045】
目的駅(B駅)に到着して、所定の誘導機待機場所にいくと、事前情報に基づき図示しない自立走行式の誘導機が待機しており、アシストペンダント1と通信することで、誘導先を認識して、たとえば、駅の所定の出口まで、当該アシストペンダント1を携帯する高齢者を案内する。
【0046】
同じように、被支援者が図7に示した歩行支援機94を利用するときは、歩行支援機94のアシストアダプタ110がアシストペンダント1から当該被支援者の身体能力情報を受信して、上肢と下肢の能力に応じて、この場合は、歩行支援機94が受けるべき体重量や、左右の車輪(駆動輪102)のパワーアシスト量、さらに、走行速度が決められ、それぞれの被支援者に適応した支援制御が行なわれる。
【0047】
また、アシストペンダント1は、アシストペンダント同士で通信する機能も持ち、たとえば、ボランティアがこれを所持していると、高齢者からの支援要望情報が受信可能となり、これによって、適切な人的アシストも行なうことができるし、携帯電話機61でも受信可能である。
【0048】
たとえば、被支援者が急にトイレに行きたくなった場合、携帯するアシストペンダント1の連絡ボタン13aを押下することにより、その支援要望情報が第2の送受信部34により配信され、たまたま第2の送受信部34の通信到達距離L2内に、アシストペンダント1あるいは携帯電話機61を携帯しているボランティアがいて、これを受信することで、近傍に支援を求めている被支援者がいることを認識して、必要な支援を与えることができる。
【0049】
また、アシストペンダント1を携帯した被支援者が病院などの電波禁止領域に入った場合には、病院内のアシストアダプタからの特定信号によって、アシストペンダント1の発信を停止するが、情報はアシストアダプタ側に転送することで、病院内の支援サービスは受けられるようにすることもできる。
【0050】
以上説明したように、上記実施の形態によれば、アシストペンダントの情報を社会の各種システムおよび装置、支援機器が通信によって入手することによって、アシストペンダントを携帯している高齢者の意図や、身体的特徴を理解して、装置や支援機器が、該当する高齢者に対し最も相応しい支援サービスを提供することができる。
【0051】
また、アシストペンダントおよび対応する各種装置が通信の範囲を3段階に持つことにより、アシストペンダントを携帯する高齢者の位置確認、各種装置の探索、各種装置との情報交換ができる。また、各種装置はインタネットに接続することによって、遠隔する装置であっても、アシストペンダントからあらかじめ情報を入手し、所定の時間までに所定の場所に支援機器をあらかじめ準備することができる。
【0052】
また、アシストペンダントと身体情報リストバンドとの通信が途絶すると、被支援者がアシストペンダントから離れたことがわかり、当該被支援者に何らかの異常が発生したことがわかる。また、他の支援機器との通信もアシストペンダントと身体情報リストバンドとの通信が確立していないと行なえないようにすることで、アシストペンダントを他人が悪用することを防止できる。
【0053】
さらに、高齢者が外出する場合は、あらかじめ行動予定がアシストペンダントに入力され、さらに、高齢者が当該アシストペンダントを携帯していないと外出できないようにすることで、徘徊行動の抑止が可能となる。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、高齢者等の被支援者の意図や身体的特徴を理解して、当該被支援者に最も相応しい支援サービスを提供することができる人間支援システムおよび身体情報監視システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る人間支援システムおよび身体情報監視システムに用いられるアシストペンダントおよび身体情報リストバンドの外観構成をそれぞれ示す斜視図。
【図2】アシストペンダントおよび身体情報リストバンドの内部構成をそれぞれ示すブロック図。
【図3】マンマシン人間支援システムの全体像を示す説明図。
【図4】各装置と高齢者側が所持するアシストペンダントとの通信関係を示す説明図。
【図5】高齢者の所持するアシストペンダントと送受信する相手側の各支援機器(操作機器)の主に通信系統を示すブロック図。
【図6】被支援者の家庭内のシステム構成を示す模式図。
【図7】各種支援機器の一例として歩行支援機の概略構成を模式的に示す構成図。
【図8】アシストペンダント内のメモリの構成を模式的に示す構成図。
【符号の説明】
1…アシストペンダント(携帯情報端末装置)、2…身体情報リストバンド(身体情報取得装置)、22…体温センサ(身体情報検出手段)、23…血圧センサ(身体情報検出手段)、24…脈拍センサ(身体情報検出手段)、32,52,72…メモリ(記憶手段)、33,73…第1の送受信部(無線通信手段)、34,74…第2の送受信部(無線通信手段)、35…第3の送受信部(無線通信手段)、36〜38…アンテナ、31,51…CPU(制御手段)、53…送受信部(無線通信手段)、61…携帯電話機、64,66…支援機器(操作機器)、70,97…アシストアダプタ、91…、93…被支援者(高齢者)、95…玄関扉、96…電子錠。
Claims (12)
- 被支援者が携帯するもので、少なくとも2種の無線通信手段、および、当該被支援者の少なくとも身体情報を記憶している記憶手段を有する携帯情報端末装置と、この携帯情報端末装置と通信を行なうために少なくとも2種の無線通信手段を有する操作機器とからなり、
前記一方の無線通信手段は、遠隔した携帯情報端末装置と操作機器との間の通信を司り、この通信によって携帯情報端末装置から操作機器の探索が行なわれ、前記他方の無線通信手段は、携帯情報端末装置と操作機器との短距離での1対1の通信を司り、この通信によって前記記憶手段内の身体情報を操作機器に送信し、操作機器は、この身体情報に基づき動作モードを切換えるよう制御することを特徴とする人間支援システム。 - 前記被支援者の身体に取着されて身体情報を検出する身体情報検出手段、および、この身体情報検出手段により検出した身体情報を当該被支援者が携帯する携帯情報端末装置に対し前記他方の無線通信手段を介して送信する無線通信手段を有する身体情報取得装置をさらに具備し、
前記携帯情報端末装置は、前記身体情報取得装置から送信された身体情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載の人間支援システム。 - 前記携帯情報端末装置と前記身体情報取得装置とが前記他方の無線通信手段により通信が確立していない場合、当該携帯情報端末装置から操作機器への身体情報の送信を禁止するようにしたことを特徴とする請求項2記載の人間支援システム。
- 前記一方の無線通信手段は無線LAN通信方式あるいは簡易型携帯電話通信方式を用いており、前記他方の無線通信手段はブルートゥース(R)などの短距離無線通信方式を用いていることを特徴とする請求項1記載の人間支援システム。
- 前記携帯情報端末装置の記憶手段には、さらに被支援者の身体能力情報および行動予定情報が記憶されていて、これら身体能力情報および行動予定情報も身体情報ととも操作機器に送信され、操作機器は、これら各情報に基づき動作モードを切換えるよう制御することを特徴とする請求項1記載の人間支援システム。
- 前記被支援者は高齢者や身体障害者などであることを特徴とする請求項1記載の人間支援システム。
- 前記身体情報は血圧、体温、脈拍などであることを特徴とする請求項1記載の人間支援システム。
- 前記操作機器は券売機、現金自動取引装置、自動販売機などであることを特徴とする請求項1記載の人間支援システム。
- 前記携帯情報端末装置の記憶手段には、さらに当該被支援者に対し外出を許可する外出許可情報が記憶されていて、当該被支援者が外出する際、この外出許可情報を前記他方の無線通信手段により玄関の電子錠に送信され、当該電子錠はこの外出許可情報を受信することで解錠することを特徴とする請求項1記載の人間支援システム。
- 利用者が携帯するもので、外部装置との間で無線による通信を行なう第1の無線通信手段および第2の無線通信手段を有する携帯情報端末装置と、前記利用者の身体に取着されて身体情報を検出する身体情報検出手段、および、この身体情報検出手段により検出した身体情報を当該利用者が携帯する携帯情報端末装置に対し前記第1の無線通信手段を介して送信する無線通信手段を有する身体情報取得装置とからなり、
前記携帯情報端末装置は、前記身体情報取得装置から送信された身体情報を記憶する記憶手段と、前記第1の無線通信手段による前記身体情報取得装置との通信が途絶したことを検知し、前記第2の無線通信手段により特定の外部装置に対して当該途絶を示す途絶情報を送信する通信途絶通知手段とを具備したことを特徴とする身体情報監視システム。 - 前記利用者は高齢者や身体障害者などであることを特徴とする請求項10記載の身体情報監視システム。
- 前記身体情報は血圧、体温、脈拍などであることを特徴とする請求項10記載の身体情報監視システム。
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8494647B2 (en) | 2004-08-09 | 2013-07-23 | Cardiac Pacemakers, Inc. | Secure remote access for an implantable medical device |
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- 2002-08-30 JP JP2002254129A patent/JP2004094544A/ja active Pending
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