JP2004094435A - 車両盗難監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、監視場所を選ばず、且つセキュリティ効果の高い車両盗難監視システムを提供する。
【解決手段】固有の登録番号を有し不特定の車両に送信し受信した不特定複数台の車両間で通信ネットワーク112を構築する近距離無線LAN106と、近距離無線LAN106から受信した通信ネットワーク112を構成する複数台の車両の固有の登録番号を格納する登録番号格納手段107とを有し、通信ネットワーク112を介して、不特定複数台の車両をそれぞれ該当する登録番号に従い、各車両の接続情報、切断情報及び時間情報を相互に監視することにより、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、監視場所を選ばず、且つセキュリティ効果の高い車両盗難監視システムを提供することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の盗難を監視する車両盗難監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両盗難監視の手段としては、特開平10−230820号公報に示されるような車両にショックセンサ、カメラ及び自動車電話を備えるもの、特開2001−63525号公報に示されるような車両に人の指紋取り込み装置及び自動車電話を備えるもの、特開平10−81205号公報に示されるようなナビゲーション装置及び自動車電話を備えるもの、及び特開平08−244560号公報に示されるような車両保管場所に至る通路に車両監視システムを備えるもの等が知られている。
【0003】
次に、図12を参照して、従来の車両監視システムの基本的構成例を説明する。まず、車両500には指紋取り込み装置501、ショックセンサ502、ナビゲーション装置503、自動車電話504及びカメラ505を備える。車両監視の際、ショックセンサ502によって車両500の動揺が感知されると、車両500の異常検出となり、カメラ505によってその際の画像が取り込まれ、画像データが自動車電話504によって所定の者へ送られる。また、指紋取り込み装置501によって使用者の指紋が読み取られ、自動車電話504によって指紋データが送信され、正しい使用者の指紋データと比較され、指紋が異なることによって車両の異常が検出される。また、車両が盗まれた場合、ナビゲーション装置503から得られた位置データを自動車電話504により所定の者に送信することによって、盗難車両の位置を検出する。または、車両保管場所に至る通路に車両監視システム506を備え、車両の通過情報から車両の存在を確認し、異常を検出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来例による車両監視システムにおいては、車両の異常を検出するためにショックセンサ、または指紋取り込み装置等の特別な機器が必要であり、これらは高価である。また、車両の出入通路等に車両監視システムを備えて車両の出入情報から車両の存在確認、異常検出を行う場合、車両監視システムが備えられた特定場所でしか車両の監視ができない。また、盗難車両の位置を検出するためには盗難車両の位置を認識するためにナビゲーション装置が必要であり非常に高価である。また、自車のみが異常検出、及び警報動作を行うため、その車両の異常検出装置、警報装置の破壊のみで車両の盗難が可能となるため、比較的容易に車両が盗まれ、セキュリティ効果が低くなる。また、指紋取り込み装置による車両監視システムの場合、車両をトランスポーター等に乗せて盗まれると、セキュリティ効果が低くなる。
【0005】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、車両の異常検出に指紋取り込み装置等のような特別な装置を必要とせず、安価であり、監視場所を選ばず、且つセキュリティ効果の高い車両盗難監視システムを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明における車両盗難監視システムは、固有の登録番号を有し、不特定複数台の車両間で通信ネットワークを構築して前記登録番号を送受信する近距離無線LANと、前記近距離無線LANから受信した前記通信ネットワークを構成する複数台の車両の前記登録番号を格納する登録番号格納手段とを有し、前記登録番号を送受信して、前記不特定複数台の車両を相互に監視するという構成を有している。この構成により、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、監視場所を選ばず、且つセキュリティ効果を向上させることができる。
【0007】
本発明における車両盗難監視システムは、前記登録番号格納手段は、前記通信ネットワークに接続された相手車両の登録番号を接続情報として格納する接続相手先登録番号格納手段と、前記通信ネットワークから切断された相手車両の登録番号を切断情報として格納する切断相手先登録番号格納手段と、時間情報を出力する時間情報出力手段と、相手車両が前記通信ネットワークに接続され及び切断されたときの前記時間情報出力手段からの時間情報を格納する時間情報格納手段と、前記接続情報、前記切断情報及び前記時間情報により車両の異常を検出して盗難認識を行う演算手段とを有するという構成を有している。この構成により、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、監視場所を選ばず、セキュリティ効果を向上させることができる上、車両盗難後、ネットワークに接続されていた各車両から車両盗難時の時間情報、不審車両情報等、盗人特定に有力な情報を得ることが可能となる。
【0008】
本発明における車両盗難監視システムは、車両が存在する環境によって車両の異常検出に用いる異常検出パラメータを設定する環境モード設定手段を備え、前記演算手段は前記接続情報、前記切断情報及び前記時間情報から前記異常検出パラメータに従い車両の異常を検出して盗難認識を行うという構成を有している。この構成により、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、監視場所を選ばず、且つ車両の異常検出において誤動作を押さえることにより、信頼性の向上を図ることが出来る上、車両盗難後、ネットワークに接続されていた各車両から車両盗難時の時間情報、不審車両情報等、盗人特定に有力な情報を得ることが可能となる。
【0009】
本発明における車両盗難監視システムは、異常監視を行う特定車両を設定する特定車両設定手段と、前記特定車両が前記通信ネットワークに接続された順序を格納する接続順序格納手段とを備え、前記接続順序格納手段に格納された前記特定車両の接続順序情報を前記近距離無線LANを介し前記特定車両全車が共有して相互に監視し、前記接続順序情報を監視解除条件とするという構成を有している。この構成により、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、監視場所を選ばず、且つ接続順序情報を盗難監視解除条件として用いることにより、信頼性の向上を図ることが出来る上、車両盗難後、ネットワークに接続されていた各車両から車両盗難時の時間情報、不審車両情報等、盗人特定に有力な情報を得ることが可能となる。
【0010】
本発明における車両盗難監視システムは、盗難車両を設定する盗難車両設定手段と、設定した盗難車両の盗難車両番号を格納する盗難車両番号格納手段と、盗難車両を発見したときに発見した盗難車両番号を表示する表示部とを有し、前記演算手段は車両が前記通信ネットワークに接続されたときは接続された車両の車両番号を前記盗難車両番号格納手段に格納されている盗難車両番号と比較し、一致した場合は盗難車両として前記表示部に表示するという構成を有している。この構成により、盗難車両情報を格納しておくので、盗難があったときには盗難車両を直ちに認識できるため、車両の盗難検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、監視場所を選ばず、且つ信頼性の高い盗難車両追跡が可能となる。
【0011】
本発明における車両盗難監視システムは、半導体基板上に形成されるという構成を有している。この構成により、配線が不要となり、小型化され、消費電流が押さえられ、安価に構成することが可能となる。
【0012】
本発明における車両盗難監視方法は、請求項1記載の車両盗難監視システムにおいて、前記通信ネットワークに接続された相手車両の登録番号を接続情報として格納する接続相手先登録番号格納工程と、前記通信ネットワークから切断された相手車両の登録番号を切断情報として格納する切断相手先登録番号格納工程と、常時時間情報を出力する時間情報出力工程と、前記相手車両が前記通信ネットワークに接続され及び切断されたときの前記時間情報出力工程からの時間情報を格納する時間情報格納工程と、前記接続情報、前記切断情報及び前記時間情報により車両の異常を検出して盗難認識を行う演算工程とを有するという構成を有している。この構成により、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、監視場所を選ばず、セキュリティ効果を向上させることができる上、車両盗難後、ネットワークに接続されていた各車両から車両盗難時の時間情報、不審車両情報等、盗人特定に有力な情報を得ることが可能となる。
【0013】
本発明における車両盗難監視方法は、車両が存在する環境によって車両の異常検出に用いる異常検出パラメータを設定する環境モード設定工程を備え、前記演算工程により前記接続情報、前記切断情報及び前記時間情報から前記異常検出パラメータに従い車両の異常を検出して盗難認識を行うという構成を有している。この構成により、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、監視場所を選ばず、且つ車両の異常検出において誤動作を押さえることにより、信頼性の向上を図ることが出来る上、車両盗難後、ネットワークに接続されていた各車両から車両盗難時の時間情報、不審車両情報等、盗人特定に有力な情報を得ることが可能となる。
【0014】
本発明における車両盗難監視方法は、異常監視を行う特定車両を設定する特定車両設定工程と、前記特定車両が前記通信ネットワークに接続された順序を格納する接続順序格納工程とを備え、前記接続順序格納工程により格納された前記特定車両の接続順序情報を前記近距離無線LANを介し前記特定車両全車が共有して相互に監視し、前記接続順序情報を監視解除条件とするという構成を有している。この構成により、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、監視場所を選ばず、且つ接続順序情報を盗難監視解除条件として用いることにより、信頼性の向上を図ることが出来る上、車両盗難後、ネットワークに接続されていた各車両から車両盗難時の時間情報、不審車両情報等、盗人特定に有力な情報を得ることが可能となる。
【0015】
本発明における記録媒体は、コンピュータに請求項1ないし6のいずれかに記載の各手段を機能させるためのプログラムを記録したという構成を有している。この構成により、配線が不要であり、小型化され、消費電流が少なく且つ安価な車両盗難監視システムを提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、本発明の第1ないし第4の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態における車両盗難監視システムの基本的構成を説明する。まず、図1に示す車両盗難監視システム100は車両111に備えられ、車両111と同様に構成された車両盗難監視システム100を備えた複数台の車両が車両盗難監視システム100によって車両間通信ネットワーク112を構成する。
【0017】
更に、車両盗難監視システム100は、演算を実行する演算手段としてのCPU101と、接続された相手先車両の車両番号を格納する接続相手先登録番号格納手段108及びその時間情報格納手段110、及び切断された相手先車両の車両番号を格納する切断相手先登録番号格納手段109及びその時間情報格納手段110を備えた登録番号格納手段107と、登録番号格納手段107を有するRAM102と、CPU101によって実行されるプログラムを格納するROM103と、時刻を任意に出力する時間情報出力手段104と、有線または無線によりネットワーク情報を他の装置等に出力するネットワーク情報出力手段105と、車両間通信ネットワーク112を構成する他の車両と無線通信する近距離無線LAN106とによって構成される。
【0018】
次に、図1を参照して、車両盗難監視システム100の各構成要素を更に詳細に説明する。時間情報出力手段104はCPU101と接続されており、CPU101は時間情報を時間情報出力手段104から読み出すことが可能な構成とされる。また、CPU101は、アドレスバス、データバス、コントロールバスにより、RAM102及びROM103とそれぞれ接続されており、CPU101がRAM102とROM103に読み出し動作、および書き込み動作が可能な構成とされる。また、ネットワーク情報出力手段105はRAM102と接続されており、RAM102に格納されている車両の登録番号、接続相手先登録番号、切断相手先登録番号、時間情報のネットワーク情報等を外部、例えば、パソコン等の機器に出力可能な構成とされる。また、CPU101は近距離無線LAN106と接続されており、近距離無線LAN106は車両間通信ネットワーク112に対し送受信動作が可能な構成とされる。
【0019】
また、近距離無線LAN106は定期的に接続要求を送信する。車両盗難監視システム100と同様の車両盗難監視システムを備えた不特定の車両は接続要求を受信し、接続要求に対する応答を送信する。近距離無線LAN106は接続要求に対する応答を受信することにより接続が可能な車両の存在を認識し、車両間通信ネットワーク112を構築する。車両盗難監視システム100と同じ車両盗難監視システムを備えたその他の不特定の車両も同様の動作を行うことで、車両間通信ネットワーク112に接続された不特定複数台の車両間の通信が可能となる。また、近距離無線LAN106は固有の(例えば、製造時に付与される)登録番号を有し、CPU101に出力すると共に車両間通信ネットワーク112に接続されている不特定複数台の車両にも送信する。また、車両間通信ネットワーク112に接続されている不特定複数台の車両も同様の動作を行い、不特定複数台の車両はそれぞれ相互に近距離無線LANに固有の登録番号を認識する。
【0020】
また、近距離無線LAN106は車両間通信ネットワーク112に接続される車両及び切断される車両を常に監視し、車両間通信ネットワーク112に対する車両の接続または切断が発生すると、その接続情報または切断情報を接続または切断車両の登録番号と共にCPU101へ出力する。CPU101は近距離無線LAN106が出力する登録番号を登録番号格納手段107に格納する。また、近距離無線LAN106が出力した車両間通信ネットワーク112に接続された車両の登録番号を登録番号格納手段107の接続相手先登録番号格納手段108に格納すると共に、時間情報出力手段104が出力する時間情報を時間情報格納手段110に格納する。また、近距離無線LAN106が出力した車両間通信ネットワーク112から切断された車両の登録番号を登録番号格納手段107の切断相手先登録番号格納手段109に格納すると共に、時間情報出力手段104が出力する時間情報を時間情報格納手段110に格納する。
【0021】
次に、図1の基本構成図、図2の動作説明図及び図3のCPU101の動作を示すフローチャートを参照して、本発明の第1の実施の形態における車両盗難監視システムの車両盗難監視動作を説明する。
車両盗難監視システム100の近距離無線LAN106は固有の登録番号〔111〕(以下、車両符号と同一番号とし、〔〕で表す)をCPU101に出力する。CPU101は近距離無線LAN106が出力した固有の登録番号〔111〕を登録番号格納手段107に格納する(ステップS100、以下ステップの文字は省略する)。車両盗難監視システム100を備えた車両111を使用する使用者はネットワーク情報出力手段105を用いて、登録番号格納手段107に格納されている固有の登録番号〔111〕を外部装置により読み出すように構成する。
【0022】
車両111の近距離無線LAN106は定期的に接続要求を送信し、同様の車両盗難監視システムを備えた車両113、車両114、車両115、車両116を認識し車両間通信ネットワーク112を構築する。CPU101は、車両111の近距離無線LAN106が出力する車両113、車両114、車両115、車両116との接続情報を認識し(S102)、近距離無線LAN106が出力する車両113、車両114、車両115、車両116それぞれの登録番号〔113、114、115、116〕と、時間情報出力手段104が出力する時間情報(10:10)を接続相手先登録番号格納手段108と、時間情報格納手段110にそれぞれ格納する(S103、S104)。
【0023】
同様の車両盗難監視システムを備えた車両117が出現し、車両間通信ネットワーク112に新たに接続されると、CPU101は近距離無線LAN106が出力する車両117との接続情報を認識し(S102)、近距離無線LAN106が出力する車両117の登録番号〔117〕と、時間情報出力手段104が出力する時間情報(11:25)を接続相手先登録番号格納手段108と、時間情報格納手段110にそれぞれ格納する(S103、S104)。
【0024】
その後、車両117が車両111を運び出した場合、車両111の近距離無線LAN106は車両間通信ネットワーク112から車両113、車両114、車両115、車両116が切断したことを認識し、切断情報をCPU101に出力する。CPU101は近距離無線LAN106が出力する車両113、車両114、車両115、車両116との切断情報を認識し(S101)、近距離無線LAN106が出力する車両113、車両114、車両115、車両116それぞれの登録番号〔113、114、115、116〕と、時間情報出力手段104が出力する時間情報(11:30)を切断相手先登録番号格納手段109と、時間情報格納手段110にそれぞれ格納する(S105、S106)。車両盗難監視システムの使用者によってセキュリティがロック状態(盗難監視状態)であった場合(S107)、CPU101は過去の切断された時間情報を時間情報格納手段110から読み出し、単位時間あたりの切断車両台数を算出する(S108)。CPU101は単位時間あたりの切断車両台数(1分間で3台以上の車両と切断)によって車両111が実際に車両間通信ネットワークから切断され、運び出されたことを認識し、車両111の異常が検出される(S109)。車両の異常検出により、ホーンを鳴らす等の警報動作を行う(S110)。
【0025】
車両113、車両114、車両115、車両116も同様の車両盗難監視システム100を備え、車両111と同様に車両間通信ネットワークの接続情報、切断情報、時間情報を相手先の登録番号と共に各車両の接続相手先登録番号格納手段108、切断相手先登録番号格納手段109、時間情報格納手段110に格納しているため、車両111が盗難された場合、車両111の使用者は車両113、車両114、車両115、車両116から車両111が車両間通信ネットワーク112から切断した時間、また同時間に車両間通信ネットワーク112から切断した車両117の存在をネットワーク情報出力手段105を通して得ることが可能であり、盗難時間情報、不審車両情報の盗人特定に有力な情報を得ることが可能である。また、車両117が車両盗難監視システム100を備えていない場合であっても、車両111の盗難時間情報を得ることが可能である。
【0026】
したがって、本実施の形態によれば、例えば、車両111が車両間通信ネットワーク112に対して定期的に接続要求を行う近距離無線LAN106を備え、不特定複数台の車両により車両間通信ネットワーク112を構築し、車両間通信ネットワーク112に接続される不特定複数台の車両間の接続情報、切断情報、及び時間情報等の各情報から車両異常検出及び盗難認識を行う車両盗難監視システム100を備えることにより、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり且つ監視場所を選ばず、セキュリティ効果の高い車両盗難監視システムを提供することができる。
【0027】
尚、本実施の形態における車両間通信ネットワークの接続台数及び車両登録番号は本実施の形態に限るものではなく、不特定複数台であり、各車両に備えられる車両盗難監視システム100の近距離無線LAN106に固有に割り当てられた番号であれば同様の効果が得られる。
【0028】
尚、本実施の形態によるCPU101が車両異常検出を行う単位時間及び切断車両台数(1分間で3台以上)は本実施の形態に限るものではなく、接続情報、切断情報及び時間情報から車両異常検出または盗難認識を行うものであれば、同様の効果が得られる。
【0029】
尚、本実施の形態におけるネットワーク情報出力方法は本実施の形態に限るものではなく、接続情報、切断情報及び時間情報をCPU101がネットワーク情報出力手段105から近距離無線LAN106を通して外部に出力するものであっても同様の効果が得られる。
【0030】
以上のように、本発明の第1の実施の形態によれば、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価でありかつ監視場所を選ばない車両盗難監視システムを提供することができる。
また、車両盗難後、ネットワークに接続されていた各車両から車両盗難時の時間情報及び不審車両情報等、盗人特定に有力な情報を得ることが可能な車両盗難監視システムを提供することができる。
また、本実施の形態による車両盗難監視システムを1個の半導体基板上に形成することにより、配線が不要であり、小型化され、消費電流を少なくして、安価な車両盗難監視システムを提供することができる。
【0031】
(第2の実施の形態)
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施の形態における車両盗難監視システムの基本的構成を説明する。本実施の形態における車両盗難監視システム200は、図1に示した車両盗難監視システム100に環境モード設定手段202を追加して構成される。環境モード設定手段202はCPU201と接続され、外部から環境モードを設定できる構成とされる。
【0032】
次に、図4の基本構成図、図5の動作説明図及び図6のCPU201の動作を示すフローチャートを参照して、本発明の第2の実施の形態における車両盗難監視システム200の車両盗難監視動作を説明する。
CPU201の動作を示す図6のフローチャートは、図3に示した車両間通信ネットワーク112から車両が切断され、切断された車両の登録番号と時間情報を切断相手先登録番号格納手段(図1の109)と時間情報格納手段(図1の110)にそれぞれ格納した後のCPU201が行う処理を示したものである。
【0033】
図6において、車両盗難監視システム200を使用する使用者はあらかじめ車両盗難監視を行う環境を環境モード設定手段202に入力する。CPU201は車両間通信ネットワーク(図示せず)から車両が切断されたことを認識し、切断された車両の登録番号と時間情報を切断相手先登録番号格納手段と時間情報格納手段にそれぞれ格納する。S200において、セキュリティがロック状態であった場合、環境モード設定手段202に入力された環境モードを読み出し(S201)、環境モードに対応した単位時間あたりの切断車両台数により車両の異常検出を行う(S202)。単位時間あたりの切断車両台数は車両異常検出の判断を行うパラメータである。切断車両台数がこの条件を越えると車両が車両間通信ネットワークから切断され運び出されたことを認識して、車両の異常検出と判断される(S203)。車両の異常検出により、ホーンを鳴らす等の警報動作を行う(S204)。
【0034】
図5において、今、例えば、車両盗難監視システム200を使用する環境が大型百貨店の駐車場203であった場合、使用者は大型百貨店モードを環境モード設定手段202に設定する。大型百貨店の駐車場では、通常、車両の出入りは多いが、一斉に車両通信ネットワークから切断されることは無い。また、接続車両台数が多いため、単位時間あたりの切断車両台数を1分間で8台と設定する。そこで、CPU201は1分間で8台以上との切断を認識すると、車両が車両間通信ネットワークから切断され運び出されたことを認識して、車両の異常検出を行う。
【0035】
また、車両盗難監視システム200を使用する環境がアパートの駐車場204であった場合、使用者はアパートモードを環境モード設定手段202に設定する。アパートの駐車場では、通常、車両の出入りは少なく、一斉に車両通信ネットワークから切断されることは無い。また、接続車両台数が少ないため、単位時間あたりの切断車両台数を1分間で3台と設定する。そこで、CPU201は1分間で3台以上との切断を認識すると、車両が車両間通信ネットワークから切断され運び出されたことを認識して、車両の異常検出と判断される。
【0036】
また、車両盗難監視システム200を使用する環境が映画館の駐車場205であった場合、使用者は映画館モードを環境モード設定手段202に設定する。映画館の駐車場では、通常、上映時間前後に車両の出入りは多く、一斉に車両通信ネットワークから切断される可能性が大きいため上映時間間隔以上の単位時間とする必要がある。また、接続車両台数が多いため、単位時間あたりの切断車両台数を15分間で8台と設定する。そこで、CPU201は15分間で8台以上との切断を認識すると、車両が車両間通信ネットワークから切断され運び出されたことを認識して、車両の異常検出と判断される。
【0037】
したがって、本実施の形態によれば、環境によって車両の異常検出のパラメータ(例えば、単位時間あたりの切断車両台数)の設定を行う環境モード設定手段202を備えることで、車両の異常検出において誤動作を押さえた信頼性の高い車両盗難監視システムを提供することができる。
【0038】
尚、本実施の形態における環境モードは本実施の形態で示したものに限るものではなく、車両盗難監視システムを使用する環境において適切なパラメータ設定を行うものであれば同様の効果が得られる。
尚、本実施の形態における環境モード設定方法は本実施の形態に限るものではなく、外部から近距離無線LANを用い、CPU201を介して環境モード設定手段202に設定するものであっても同様の効果が得られる。
【0039】
以上のように、本発明の第2の実施の形態によれば、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、監視場所を選ばず、かつ車両の異常検出において誤動作を押さえた信頼性の高い車両盗難監視システムを提供することができる。
また、車両盗難後、ネットワークに接続されていた各車両から車両盗難時の時間情報及び不審車両情報等、盗人特定に有力な情報を得ることが可能な車両盗難監視システムを提供することができる。
また、本実施の形態による車両盗難監視システムを1個の半導体基板上に形成することにより、配線が不要であり、小型化され、消費電流が少なく且つ安価な車両盗難監視システムを提供することができる。
【0040】
(第3の実施の形態)
次に、図7を参照して、本発明の第3の実施の形態における車両盗難監視システムの基本的構成を説明する。本実施の形態における車両盗難監視システム300は、図1に示した車両盗難監視システム100に車両間通信ネットワーク311を構成する車両の接続順序を示す接続順序格納手段304を備えたRAM303と、CPU301と接続され外部から特定車両の設定を行うことができる特定車両設定手段302とを備えて構成される。ここで、特定車両とは、少なくとも、車両間通信ネットワーク311内で動作する場合、あらかじめ順序が定められ、その順序で切断される車両である。また、車両盗難監視システム300を備えた複数台の車両が車両盗難監視システム300を通して車両間通信ネットワーク311を構成する。
【0041】
次に、図7の基本構成図、図8の動作説明図及び図9のCPU201の動作を示すフローチャートを参照して、本発明の第3の実施の形態における車両盗難監視システムの車両盗難監視動作を説明する。
車両盗難監視動作の説明にあたり、車両間通信ネットワーク311の接続順序を車両306、車両307、車両308、車両309、車両310とし、セキュリティアンロック条件(盗難監視解除条件)を接続順序の逆である車両310、車両309、車両308、車両307、車両306に設定するものとする。
【0042】
車両盗難監視システム300を使用する使用者はあらかじめ盗難監視を行う特定複数台の車両(車両306、車両307、車両308、車両309、車両310)から、各車両の車両盗難監視システム300のネットワーク情報出力手段318を用いて、登録番号格納手段317に格納された固有の登録番号〔306、307、308、309、310〕を読み出す。また、読み出した各車両の登録番号を車両306に備えられている車両盗難監視システム300の特定車両設定手段302に入力する。近距離無線LAN305は定期的に接続要求を出力し、車両盗難監視システム300と同様の車両盗難監視システムを備えた盗難監視を行う特定複数台の車両を含み、不特定複数台の車両を通して車両間通信ネットワーク311を構築する。CPU301は車両間通信ネットワーク311を構築する際、使用者が特定車両設定手段302に入力した盗難監視を行う各特定車両固有の登録番号〔306、307、308、309、310〕を読み出して、盗難監視を行う複数台の特定車両を認識する(S301)。
【0043】
また、特定車両設定手段302に入力された登録番号〔306、307、308、309、310〕と、登録番号格納手段317に格納されている登録番号〔306〕とを比較し、自車(車両306)も盗難監視を行う特定車両であることを認識すると、登録番号〔306〕を接続順序格納手段304に格納する。
【0044】
使用者は車両307、車両308、車両309、車両310の順序でネットワーク311が構築可能となる位置に各車両を設定する。CPU301はセキュリティロック状態ではない初期状態で(S302)車両307からの接続要求を認識し(S303)、特定車両設定手段302に入力された登録番号〔306、307、308、309、310〕と、近距離無線LAN305が出力した接続相手先登録番号〔307〕とを比較し、盗難監視を行う特定車両かどうか判定する(S304)。車両307が盗難監視を行う特定車両であることを認識すると、登録番号〔307〕を接続順序格納手段304に格納する(S305)。車両308、車両309、車両310も同様の手順にて、各車両の登録番号〔308、309、310〕を車両間通信ネットワーク311に接続された順序で接続順序格納手段304に格納する。特定車両設定手段302に入力された登録番号〔306、307、308、309、310〕の各車両全てとの接続が認識されると(S306)、CPU301は近距離無線LAN305を使用して、接続順序格納手段304に格納された登録番号の各車両に接続順序情報を送信し(S307)、接続順序情報を受信した各車両は車両306の接続順序格納手段302と同様に各車両の登録番号を接続した順序で接続順序格納手段304に格納する。以上の動作を行うことにより、盗難監視を行う特定複数台の各車両が車両間通信ネットワーク311の接続順序情報を共有し、セキュリティロック状態(盗難監視状態)(S308)となる。
【0045】
ステップS302において、セキュリティロック状態にあり、車両間通信ネットワーク311から切断された車両が検出されると(S309)、CPU301は近距離無線LAN305が出力した切断相手先登録番号〔308〕と、接続順序格納手段304に格納されている盗難監視中の各車両の登録番号〔306、307、308、309、310〕との比較を行い、車両間通信ネットワーク311から切断された車両が盗難監視中の車両かどうか確認する(S310)。車両間通信ネットワーク311から切断された車両308が盗難監視中の車両であることを認識すると、近距離無線LAN305が出力した切断相手先登録番号〔308〕と、接続順序格納手段304に格納されている車両間通信ネットワーク311から切断されるべきセキュリティアンロック条件(盗難監視解除条件)を有する登録番号〔310〕との比較を行い、車両間通信ネットワーク311から切断された順序が正常かどうか確認する(S311)。
【0046】
車両間通信ネットワーク311から切断された車両308がセキュリティアンロック条件を持たず、切断された順序が正常でないことを認識すると、登録番号格納手段317に格納されている登録番号〔306〕と、接続順序格納手段304に格納されている車両間通信ネットワーク311から切断されるべきセキュリティアンロック条件の登録番号〔310〕との比較を行い、車両間通信ネットワーク311から切断された車両が自車の車両306か確認する(S312)。車両間通信ネットワーク311から切断された車両が自車の車両306でないことを確認すると、車両308が車両間通信ネットワーク311から切断して運び出されたことを認識し、車両308の異常検出となる(S313)。車両の異常検出により、ホーンを鳴らす等の警報動作を行う(S314)。車両310を除く全ての盗難監視を行っている車両307、車両309も同様の動作を行い車両308が車両間通信ネットワーク311から切断して運び出されたことを認識し、車両308の異常検出となる(S313)。車両の異常検出により、ホーンを鳴らす等の警報動作が行われる(S314)。
【0047】
車両310は、車両308が車両間通信ネットワーク311から盗難によって切断された場合、セキュリティアンロック条件が車両310の切断であるため、車両308が切断されたとしても、自車310が切断されたのか車両308が切断されたのか判別不能であり、車両間通信ネットワーク311から切断される車両が自車の車両310であることを認識する必要がある(S312)。このため、車両310は車両間通信ネットワーク311から最後に切断されるべき車両306に接続確認を行い、その応答を受信することで(S315)、車両308が車両間通信ネットワーク311から切断して運び出されたことを認識し、車両の異常検出となる(S313)。車両の異常検出により、ホーンを鳴らす等の警報動作を行う(S314)。
【0048】
セキュリティアンロック条件に従い、盗難監視を行っていた車両が次々と正常に車両間通信ネットワーク311から切断される場合、切断された車両は、切断された順序が正常でないことを認識し(S311)、車両間通信ネットワーク311から切断される車両が自車であることを認識し(S312)、車両間通信ネットワークから最後に切断されるべき車両306に接続確認を行い、その応答を受信しないことにより(S315)セキュリティアンロックとなる(S317)。また、その他の車両は切断された順序が正常であることを認識し(S311)、車両盗難監視を行っている車両が2台以下(S316)となった際はセキュリティアンロックとなる(S317)。
【0049】
盗難監視を行う特定複数台の車両をあらかじめ特定車両設定手段302に入力するため、車両間通信ネットワーク311にその他の複数台の車両が接続、切断されても盗難監視効果には影響しない。また、盗難監視を行っている全ての車両が相互監視を行うため、内1台の車両異常を全ての車両が検出可能であり、盗難監視を行っている全ての車両でホーンを鳴らす等の警報動作が可能であり、セキュリティ効果が高い。
【0050】
したがって、本実施の形態によれば、ネットワークに接続される複数台の特定車両が車両間通信ネットワーク311を介し相互監視を行う車両盗難監視システム300において、車両間通信ネットワーク311に接続された順序を格納する接続順序格納手段304と、特定車両を設定する特定車両設定手段302とを備え、車両間通信ネットワーク311を介して特定車両設定手段302によって設定された接続順序情報を各車両が共有することによりセキュリティロック状態となり、接続順序情報をセキュリティアンロック条件として用いることにより、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、かつ監視場所を選ばない車両盗難監視システムを提供することができる。
【0051】
尚、本実施の形態によれば、車両盗難監視台数及び車両登録番号は本実施の形態に限るものではなく、特定複数台であり、各車両に備えられる車両盗難監視システム300の近距離無線LAN305に固有に割り当てられた番号であれば同様の効果が得られる。
尚、本実施の形態における特定車両設定方法は本実施の形態に限るものではなく、外部から近距離無線LAN305を用い、CPU301を介して特定車両設定手段302に設定するものであっても同様の効果が得られる。
【0052】
以上のように、本発明の第3の実施の形態によれば、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり、かつ監視場所を選ばない車両盗難監視システムを提供することができる。
また、車両盗難後、車両間通信ネットワーク311に接続されていた各車両から車両盗難時の時間情報、不審車両情報の盗人特定に有力な情報を得ることが可能であり、かつセキュリティ効果の高い車両盗難監視システムを提供することができる。
また、本実施の形態による車両盗難監視システムを1個の半導体基板上に形成することにより、配線が不要であり、小型化され、消費電流が少なく且つ安価な車両盗難監視システムを提供することができる。
【0053】
(第4の実施の形態)
次に、図10を参照して、本発明の第4の実施の形態における車両盗難監視システムの基本的構成を説明する。本実施の形態における車両盗難監視システム400は、外部から盗難車両を設定する盗難車両設定手段402と、設定した盗難車両番号を格納する盗難車両番号格納手段407を備えたRAM403と、CPU401の演算結果を表示する表示部406とを備えて構成される。ここで、盗難車両設定手段402はCPU401と接続され、また、盗難車両設定手段402は外部から盗難車両の設定を行うことが可能な構成とされる。表示部406はネットワーク情報出力手段405と接続されており、CPU401の演算結果をRAM403及びネットワーク情報出力手段405を介して、表示部406に表示できるよう構成される。
【0054】
次に、図10の基本構成図及び図11のCPU201の動作を示すフローチャートを参照して、本発明の第4の実施の形態における車両盗難監視システムの盗難車両追跡動作を説明する。
第1ないし第3の実施の形態で説明した車両盗難監視システムを備えた車両が盗難された場合、盗難された車両固有の登録番号の届け出を行う。届け出が行われた盗難車両の登録番号は警察、自動車販売店、自動車整備工場、陸運局等、車両の整備、管理を行う各機関において不特定複数台の各車両に備えられた同様の車両盗難監視システムの盗難車両設定手段に入力される。
【0055】
今、車両409が盗まれ、例えば、車両408に備えられた車両盗難監視システム400の盗難車両設定手段402に盗難車両409の登録番号〔409〕が入力された場合、CPU401は盗難車両設定手段402から盗難車両の登録番号〔409〕を読み出し、盗難車両番号格納手段407に格納する(S400)。近距離無線LAN404は定期的に接続要求を送信し、車両盗難監視システム400と同様の車両盗難監視システムを備えた不特定複数台の車両と次々に接続し切断を繰り返す。車両408が偶然、盗難車両409と接続され、車両間通信ネットワーク410を構築した場合(S401)、CPU401は近距離無線LAN404が出力した接続相手先登録番号〔409〕と、盗難車両番号格納手段407に格納されている盗難車両の登録番号〔409〕との比較を行い(S402)、一致することにより盗難車両を検出する(S403)。車両408は盗難車両を検出すると、表示部406に盗難車両検出のメッセージを表示する(S404)。盗難車両検出のメッセージが表示された車両408の使用者はその際の位置を警察に通報する。
【0056】
従って、本実施の形態によれば、盗難車両の登録番号を格納する盗難車両番号格納手段407と、盗難車両設定手段402と、盗難車両発見を知らせる表示部406とを備え、新たな車両を接続して不特定の車両間の車両間通信ネットワーク410を構築する場合、接続相手先登録番号〔409〕とあらかじめ盗難車両番号格納手段407に記憶されている盗難車両の登録番号との比較を行い、一致を検出することにより盗難車両を認識し、表示部に表示する。そのため、盗難車両の位置検出に特別な装置を必要とせず、安価な盗難車両追跡が可能となる車両盗難監視システムを提供することができる。
【0057】
尚、本実施の形態における車両登録番号は本実施の形態に限るものではなく、各車両に備えられた車両盗難監視システムの近距離無線LANに固有に割り当てられた番号であれば同様の効果を得ることができる。
尚、本実施の形態における盗難車両設定方法は本実施の形態に限るものではなく、外部から近距離無線LAN404を用い、CPU401を介して盗難車両設定手段402に設定するものであっても同様の効果が得られる。
【0058】
以上のように、本発明の第4の実施の形態によれば、盗難車両の位置検出に特別な装置を必要とせず、安価に盗難車両を追跡できる車両盗難監視システムを提供することができる。
また、上記の車両盗難監視システムを1個の半導体基板上に形成することにより、配線が不要であり、小型化され、消費電流が少なく且つ安価な車両盗難監視システムを提供することができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明における車両盗難監視システムは、上記のように構成され、特に、車両が車両間通信ネットワークに対して接続要求を行うことにより不特定複数台の車両間の通信ネットワークを構築し、通信ネットワークに接続されている不特定複数台の車両間の接続情報、切断情報、時間情報及び不審車両情報等から車両異常検出及び盗難認識を行うようにしたことにより、車両の異常検出に特別な装置を必要とせず、安価であり且つ監視場所を選ばず、セキュリティ効果及び信頼性の高い車両盗難監視システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるの車両盗難監視システムの基本的構成を示す図、
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるの車両盗難監視システムの動作説明図、
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるの車両盗難監視システムの動作を示すフローチャート、
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるの車両盗難監視システムの基本的構成を示す図、
【図5】本発明の第2の実施の形態における車両盗難監視システムの環境モードを示す環境モード説明図、
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるの車両盗難監視システムの動作を示すフローチャート、
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるの車両盗難監視システムの基本的構成を示す図、
【図8】本発明の第3の実施の形態におけるの車両盗難監視システムの動作説明図、
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるの車両盗難監視システムの動作を示すフローチャート、
【図10】本発明の第4の実施の形態におけるの車両盗難監視システムの基本的構成を示す図、
【図11】本発明の第4の実施の形態におけるの車両盗難監視システムの動作を示すフローチャート、
【図12】従来技術における車両盗難監視システムの基本的構成図。
【符号の説明】
100、200、300、400 車両盗難監視システム
101、201、301、401 CPU
102、303、403 RAM
103 ROM
104 時間情報出力手段
105、318、405 ネットワーク情報出力手段
106、305、404 近距離無線LAN
107、317 登録番号格納手段
108 接続相手先登録番号格納手段
109 切断相手先登録番号格納手段
110 時間情報格納手段
306、111、408、409 車両
112、311、410 車両間通信ネットワーク
202 環境モード設定手段
203 大型百貨店駐車場
204 アパート駐車場
205 映画館駐車場
302 特定車両設定手段
304 接続順序格納手段
402 盗難車両設定手段
406 表示部
407 盗難車両番号格納手段

Claims (10)

  1. 固有の登録番号を有し、不特定複数台の車両間で通信ネットワークを構築して前記登録番号を送受信する近距離無線LANと、前記近距離無線LANから受信した前記通信ネットワークを構成する複数台の車両の前記登録番号を格納する登録番号格納手段とを有し、前記登録番号を送受信して、前記不特定複数台の車両を相互に監視することを特徴とする車両盗難監視システム。
  2. 前記登録番号格納手段は、前記通信ネットワークに接続された相手車両の登録番号を接続情報として格納する接続相手先登録番号格納手段と、前記通信ネットワークから切断された相手車両の登録番号を切断情報として格納する切断相手先登録番号格納手段と、時間情報を出力する時間情報出力手段と、相手車両が前記通信ネットワークに接続され及び切断されたときの前記時間情報出力手段からの時間情報を格納する時間情報格納手段と、前記接続情報、前記切断情報及び前記時間情報により車両の異常を検出して盗難認識を行う演算手段とを有することを特徴とする請求項1記載の車両盗難監視システム。
  3. 車両が存在する環境によって車両の異常検出に用いる異常検出パラメータを設定する環境モード設定手段を備え、前記演算手段は前記接続情報、前記切断情報及び前記時間情報から前記異常検出パラメータに従い車両の異常を検出して盗難認識を行うことを特徴とする請求項2記載の車両盗難監視システム。
  4. 異常監視を行う特定車両を設定する特定車両設定手段と、前記特定車両が前記通信ネットワークに接続された順序を格納する接続順序格納手段とを備え、前記接続順序格納手段に格納された前記特定車両の接続順序情報を前記近距離無線LANを介し前記特定車両全車が共有して相互に監視し、前記接続順序情報を監視解除条件とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両盗難監視システム。
  5. 盗難車両を設定する盗難車両設定手段と、設定した盗難車両の盗難車両番号を格納する盗難車両番号格納手段と、盗難車両を発見したときに発見した盗難車両番号を表示する表示部とを有し、前記演算手段は車両が前記通信ネットワークに接続されたときは接続された車両の車両番号を前記盗難車両番号格納手段に格納されている盗難車両番号と比較し、一致した場合は盗難車両として前記表示部に表示することを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の車両盗難監視システム。
  6. 半導体基板上に形成されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の車両盗難監視システム。
  7. 請求項1記載の車両盗難監視システムにおいて、前記通信ネットワークに接続された相手車両の登録番号を接続情報として格納する接続相手先登録番号格納工程と、前記通信ネットワークから切断された相手車両の登録番号を切断情報として格納する切断相手先登録番号格納工程と、常時時間情報を出力する時間情報出力工程と、前記相手車両が前記通信ネットワークに接続され及び切断されたときの前記時間情報出力工程からの時間情報を格納する時間情報格納工程と、前記接続情報、前記切断情報及び前記時間情報により車両の異常を検出して盗難認識を行う演算工程とを有することを特徴とする車両盗難監視方法。
  8. 車両が存在する環境によって車両の異常検出に用いる異常検出パラメータを設定する環境モード設定工程を備え、前記演算工程により前記接続情報、前記切断情報及び前記時間情報から前記異常検出パラメータに従い車両の異常を検出して盗難認識を行うことを特徴とする請求項7記載の車両盗難監視方法。
  9. 異常監視を行う特定車両を設定する特定車両設定工程と、前記特定車両が前記通信ネットワークに接続された順序を格納する接続順序格納工程とを備え、前記接続順序格納工程により格納された前記特定車両の接続順序情報を前記近距離無線LANを介し前記特定車両全車が共有して相互に監視し、前記接続順序情報を監視解除条件とすることを特徴とする請求項7または8に記載の車両盗難監視方法。
  10. コンピュータに請求項1ないし6のいずれかに記載の各手段を機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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