JP2004093613A - 演奏処理装置、データ管理装置、評価用装置、データ管理システム、データ管理方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】演奏処理装置23は、原楽曲データが示す音を利用者の動作または生理状態に応じて演奏パラメータを制御してスピーカ252から出力させる一方、演奏パラメータが制御された音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを送信する。データ管理装置30は、演奏処理装置23から受信した評価用楽曲データを、当該演奏処理装置23の利用者の心身機能を評価するための資料として記憶する一方、当該評価用楽曲データを送信する。評価用装置40は、データ管理装置30から受信した評価用楽曲データを、当該評価用楽曲データの演奏パラメータに基づく利用者の心身機能の評価のために提供する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピーカなどの音出力装置から発せられる音を利用者の動作または生理状態に応じて制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
肉体や精神の機能(以下ではこれらを総称して「心身機能」という)の維持・回復のためのリハビリテーション、病気の治療、痴呆症状の防止、あるいは障害児の療育といった広範囲にわたる医療分野において、音楽療法と呼ばれる方法が注目されている。この療法においては、患者に音楽を聴かせて不安や痛みを和らげるほか、音楽療法士と呼ばれる専門家が患者の演奏動作を観察することによってその患者の心身機能を評価(診断)するといった方法が採られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この音楽療法においては演奏動作の観察結果に応じて患者の心身機能が評価されるため、心拍数や血圧といった定量的なデータに基づいて患者の心身機能を評価する従来の医療方法と比較して、患者の心身機能を客観的かつ定量的に把握することが困難であるという問題があった。
【0004】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、利用者の心身機能の評価に供され得る定量的な資料を収集するとともに、この資料を心身機能の評価に供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る演奏処理装置は、楽曲を構成する音を示す原楽曲データを記憶する記憶手段と、利用者の動作または生理状態を検出する検出手段が設けられた操作子から当該検出手段による検出結果を表す動作情報を取得する動作情報取得手段と、原楽曲データが示す音を、前記動作情報に応じて演奏パラメータを制御して音出力装置から出力させる演奏処理手段と、前記演奏処理手段によって演奏パラメータが制御された音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを、利用者の心身機能を評価するための資料として評価用楽曲データを記憶する記憶手段を備えたデータ管理装置に送信する送信手段とを具備することを特徴としている。この構成によれば、原楽曲データの演奏パラメータが利用者の動作または生理状態に応じて制御された評価用楽曲データが生成されるから、この評価用楽曲データを利用者の心身機能を評価するための定量的な資料として利用することができる。
【0006】
また、本発明に係るデータ管理装置は、原楽曲データが示す音を利用者の動作または生理状態に応じて演奏パラメータを制御して音出力装置から出力させる演奏処理装置から、演奏パラメータが制御された音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを受信する評価用楽曲データ受信手段と、前記評価用楽曲データ受信手段により受信された評価用楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を評価するための資料として記憶する評価用楽曲データ記憶手段とを具備することを特徴としている。このデータ管理装置によれば、利用者の動作または生理状態が反映された評価用楽曲データが記憶装置に保持されるようになっているから、この評価用楽曲データを用いれば利用者の心身機能に対する客観的な評価が実現される。
【0007】
このデータ管理装置においては、記憶装置に記憶された評価用楽曲データを当該データ管理装置とは別体の評価用装置に対して送信する構成としてもよいし、あるいは利用者の心身機能を評価用楽曲データの演奏パラメータに基づいて評価する評価者に評価用楽曲データを提供する手段を当該データ管理装置自体が備える構成としてもよい。すなわち、前者に係るデータ管理装置は、前記評価用楽曲データ記憶手段に記憶された評価用楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を当該評価用楽曲データの演奏パラメータに基づいて評価するための評価用装置に送信する評価用楽曲データ送信手段を具備することを特徴とする。一方、後者に係るデータ管理装置は、前記評価用楽曲データ記憶手段に記憶された評価用楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を当該評価用楽曲データの演奏パラメータに基づいて評価する評価者に提供するデータ提供手段を具備することを特徴とする。いずれの構成においても、より客観的かつ確実な評価を実現するためには、評価用楽曲データのみならず当該評価用楽曲データと楽曲が共通する原楽曲データも提供される構成として、評価用楽曲データの演奏パラメータと原楽曲データの演奏パラメータとの対比による利用者の心身機能の評価に供されることが望ましい。
【0008】
また、本発明に係る評価用装置は、原楽曲データが示す音を利用者の動作または生理状態に応じて演奏パラメータを制御して音出力装置から出力させる演奏処理装置から演奏パラメータが制御された音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを受信したデータ管理装置から、当該評価用楽曲データを受信する楽曲データ受信手段と、前記楽曲データ受信手段により受信された評価用楽曲データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された評価用楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を当該評価用楽曲データの演奏パラメータに基づいて評価する評価者に提供するデータ提供手段とを具備することを特徴としている。この評価用装置によれば、評価者は、データ提供手段により提供された評価用楽曲データの演奏パラメータに基づいて、利用者の心身機能を客観的に評価することができる。なお、より客観的かつ確実な評価を実現するためには、評価用楽曲データに加え、当該評価用楽曲データと楽曲が共通する原楽曲データについても、当該評価用楽曲データの演奏パラメータと当該原楽曲データの演奏パラメータとの対比による利用者の心身機能の評価を行なう評価者に提供される構成が望ましい。
【0009】
なお、本発明は、上述した演奏処理装置とデータ管理装置と評価用装置とを備えるデータ管理システムとしても特定され得る。このデータ管理システムにおいて、データ管理装置および評価用装置は一体に設けられていてもよいし、別体として設けられていてもよい。さらに、本発明は、コンピュータを、上述した演奏処理装置、データ管理装置または評価用装置として機能させるためのプログラムとしても特定され得る。このコンピュータは、ネットワークを介して提供されてコンピュータにインストールされるものであってもよいし、コンピュータ読取可能な記録媒体に格納された状態で提供されてコンピュータにインストールされるものであってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0011】
<A:実施形態の構成>
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る通信システムの全体構成を説明する。同図に示すように、この通信システムは、インターネットや公衆交換電話網などを含む通信ネットワーク10と、演奏処理システム20と、データ管理装置30と、評価用装置40とを有する。データ管理装置30、評価用装置40、および演奏処理システム20の演奏処理装置23は通信ネットワーク10に接続されている。なお、図1においては、図面が煩雑になるのを防ぐために、演奏処理装置23(演奏処理システム20)、データ管理装置30および評価用装置40がそれぞれひとつだけ設けられた構成を示したが、これらの構成要素がそれぞれ複数設けられた構成としてもよい。
【0012】
演奏処理システム20は、精神または身体の機能に障害を持つ人や各種の病気を患う人(以下、「利用者」という)が集まる施設(例えばリハビリテーションを行なうための施設や老人ホームなど)に設置されたシステムである。この演奏処理システム20は、楽曲データに基づいてスピーカから発せられる楽音の演奏パラメータ(テンポや音量など)を利用者の動作に応じて制御する一方、この利用者の動作に応じて演奏パラメータが変更された新たな楽曲データ(すなわちスピーカから実際に出力された楽音の楽曲データ)を生成する。以下では、演奏処理システム20による音出力の基礎となる楽曲データを「原楽曲データ」と表記する一方、この音出力に伴なって生成された新たな楽曲データを「評価用楽曲データ」と表記して両者を区別する場合がある。もっとも、原楽曲データと評価用楽曲データとを特に区別する必要がない場合には、単に「楽曲データ」と表記する。上述したように、評価用楽曲データは利用者の動作を反映したものとなる。そこで、本実施形態においては、演奏処理システム20により生成された評価用楽曲データが、利用者の心身機能を評価するための資料として利用されるようになっている。
【0013】
図1に示すように、演奏処理システム20は、複数の操作子21と、演奏処理装置23と、サウンドシステム251と、スピーカ252とを含んでいる。このうちサウンドシステム251およびスピーカ252は、演奏処理装置23による制御のもとに楽音を出力する装置である。すなわち、サウンドシステム251は、楽音の波形を表すデジタルデータ(以下、「楽音波形データ」という)を演奏処理装置23から受け取るとこの楽音波形データをアナログ信号に変換して増幅したうえで出力する。また、スピーカ252は、サウンドシステム251から出力されたアナログ信号を楽音として出力するための装置である。スピーカ252に代えて、耳に装着可能なイヤホンやヘッドホンを用いることもできる。
【0014】
複数の操作子21の各々は、利用者によって所持されまたは利用者の身体に装着されて当該利用者の動作を検出し、この検出結果を表す情報(以下、「動作情報」という)を演奏処理装置23に送信するための装置である。図2に示すように、本実施形態に係る操作子21は、利用者によって把持され得る略筒状の長尺部材である。より具体的には、操作子21は、その長手方向における中央部近傍の直径が両端部の直径よりも小さくなるように、両端部から中央部近傍に向かってテーパ状をなす形状となっている。利用者は、この操作子21の中央部近傍を把持したうえで、当該操作子21を任意に揺らしたり振り回したりする。以下では、水平面に直立した利用者が長手方向を前後に向けて操作子21を所持したときに、当該利用者からみて左右方向を「x軸方向」、鉛直方向(上下方向)を「y軸方向」、前後方向を「z軸方向」と表記する。
【0015】
図3は、ひとつの操作子21の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、操作子21は、CPU(Central Processing Unit)211、ROM(Read Only Memory)212、センサ213および送信機214を有する。このうちCPU211は、ROM212に格納されたプログラムを実行することによって当該操作子21の全体動作を制御する。ROM212は、CPU211によって実行されるプログラムのほか、当該操作子21に対して固有に割り当てられた識別情報を記憶している。
【0016】
センサ213は、利用者の動作に応じた電気信号、換言すれば利用者の動作に伴なう当該操作子21の移動に応じた電気信号をCPU211に出力する装置である。このセンサ213としては、二次元速度センサ、二次元加速度センサ、三次元速度センサ、三次元加速度センサまたは歪み検出器といった種々の検出装置を採用し得るが、本実施形態においてはx軸、y軸およびz軸の加速度を検出する三次元加速度センサをセンサ213として用いた場合を想定する。CPU211は、センサ213から供給される電気信号に基づいて動作情報を生成する。この動作情報は、x軸方向の加速度αxとy軸方向の加速度αyとz軸方向の加速度αzとを含む(図10参照)。
【0017】
一方、送信機214は、演奏処理装置23との間で通信を行なうための装置である。具体的には、送信機214は、CPU211によって生成された動作情報を当該操作子21の識別情報とともに演奏処理装置23に送信する。送信機214と演奏処理装置23との間の通信方式としては、IrDAに準拠した赤外線通信やBluetooth(登録商標)に準拠した無線通信などを採用することができる。もっとも、送信機214と演奏処理装置23との間の通信方式はこれに限られない。例えば、送信機214と演奏処理装置23との間を通信線にて接続し、両者の間で有線通信が行なわれるようにしてもよい。
【0018】
一方、図1に示した演奏処理装置23は、原楽曲データが示す楽音を利用者の動作に応じて演奏パラメータを制御したうえでスピーカ252から出力させる一方、演奏パラメータが制御された楽音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを生成するためのコンピュータシステムである。図4に示すように、この演奏処理装置23は、CPU(Central Processing Unit)231、RAM(Random AccessMemory)232、記憶装置233、入力装置234、通信装置235、受信機236、音源回路237および効果付与回路238を有する。これらの各部はバス239を介して相互に接続されている。
【0019】
CPU231は、記憶装置233や図示しないROM(Read Only Memory)に格納されたプログラムを実行することによって当該演奏処理装置23の全体動作を制御する。RAM232は、CPU231によって主記憶として使用される。すなわち、RAM232は、CPU231によって実行されるプログラムおよびプログラムの実行に際して使用されるデータを一時的に記憶する。記憶装置233は例えばハードディスク装置であり、CPU231によって実行されるプログラムを記憶している。このプログラムとしては、楽曲の演奏パラメータを操作子21から送信された動作情報に応じて制御するための演奏処理プログラムがある。
【0020】
さらに、記憶装置233は、原楽曲データと、当該原楽曲データに基づいて作成された評価用楽曲データとを記憶する。ここで、本実施形態における原楽曲データおよび評価用楽曲データは、ともにMIDI(Musical Instrument DigitalInterface)規格に準拠したSMF(Standard MIDI File)形式のデータである。図5は、楽曲データ(原楽曲データおよび評価用楽曲データ)のデータ構成を概略的に示す図である。ひとつの楽曲の楽曲データには、それぞれ異なるパートに対応する複数のデータ(以下、「パートデータ」という)が含まれている。各パートデータは、デルタタイム(Δt)とイベントとからなる多数の組がシーケンシャルに配列されたデータ列である。このうちデルタタイムは、時系列的に前後する2つのイベントを音源回路237に対して出力すべき時間間隔を示すデータである。
【0021】
一方、パートデータ中のイベントは、当該パートの楽音やその楽音の発生・消去などを音源回路237に指示するためのデータであり、発音や消音といった演奏内容を指定するためのMIDIイベントと、テンポなどを指定するためのメタイベントとに大別される。このうちMIDIイベントとしては、発音すべき楽音(ノートナンバ)の指定と発音強度(ベロシティ)の指定とを含むノートオン、消音すべき楽音の指定を含むノートオフ、音色の指定を含むプログラムチェンジ、楽音に付与されるべき効果の指定を含むコントロールチェンジ、または音高の変化量の指定を含むピッチベンドなどが用意されている。一方、メタイベントとしては、楽曲のテンポの指定などが用意されている。
【0022】
次に、図4に示す入力装置234は、利用者による操作を受け付ける複数の操作キーを備えており、この操作に応じた信号をCPU231に出力する。通信装置235は、データ管理装置30との間で通信ネットワーク10を介した情報の授受を行なうための装置である。具体的には、通信装置235は、原楽曲データをデータ管理装置30から受信してCPU231に出力する一方、この原楽曲データを用いた演奏処理に伴なって生成された評価用楽曲データをCPU231から受け取ってデータ管理装置30に送信する。受信機236は、各操作子21との間で通信を行なうための装置である。すなわち、受信機236は、1または複数の操作子21から動作情報を受信し、この動作情報をCPU231に出力する。
【0023】
音源回路237および効果付与回路238は、CPU231による制御のもとに楽音波形データを生成するための手段であり、DSP(Digital Signal Processor)によって構成される。このうち音源回路237は、CPU231からイベントが与えられると、このイベントに対応した楽音の波形を表す楽音波形データを生成する回路である。音源回路237はそれぞれ異なるパートに対応する複数のチャネルを有する。各チャネルには当該チャネルに対応するパートデータのイベントが入力される。この構成によって、複数のパートの楽音波形データが音源回路237から並行して出力される。
【0024】
一方、効果付与回路238は、音源回路237から出力された各パートの楽音波形データに対して各種の音楽的効果を付与するための回路である。この効果付与回路238によって付与される効果の内容および程度は、当該パートに対応する操作子21から受信された動作情報に基づいてCPU231が決定する。楽音に付与されるべき効果としては、リバーブやエコーに代表される残響効果など種々の効果が考えられる。
【0025】
次に、図1に示したデータ管理装置30は、演奏処理システム20において演奏されるべき楽曲の原楽曲データや、演奏処理装置23によって作成された評価用楽曲データを管理するためのコンピュータシステムである。図6に示すように、このデータ管理装置30は、CPU(Central Processing Unit)301と、このCPU301にバス310を介して接続された通信装置302および記憶装置303とを有する。このうちCPU301は、記憶装置303に記憶されたデータ管理プログラムを実行することによってデータ管理装置30の各部を制御する。一方、通信装置302は、演奏処理装置23または評価用装置40との間で通信ネットワーク10を介した通信を行なうための装置である。
【0026】
一方、記憶装置303は、CPU301によって実行されるデータ管理プログラムのほか、原楽曲データ、評価用楽曲データおよび演奏内容テーブルを記憶する。記憶装置303に記憶される評価用楽曲データは、演奏処理装置23によって利用者の動作に基づいて過去に作成されたものである。したがって、原楽曲データが示すひとつの楽曲ごとに、過去に作成された複数の評価用楽曲データが記憶装置303に記憶され得る。なお、原楽曲データおよび評価用楽曲データの構成は図5を参照して説明した通りである。一方、演奏内容テーブルは、演奏処理システム20における演奏処理の内容を表すテーブルである。すなわち、図7に示すように、演奏内容テーブルは複数のレコードを有する。各レコードは、演奏処理システム20を利用して演奏を行なったグループの名称と、その演奏の対象となった楽曲の名称と、当該グループに属する1または複数の利用者の名前と、各利用者が所持する操作子21に割り当てられた1または複数のパートの名称とをフィールドとして含んでいる。
【0027】
一方、図1に示す評価用装置40は、音楽療法士など心身機能の評価に関する専門家が所在する施設(例えば医療施設や老人ホームなど)に設置されたコンピュータシステムであり、利用者の心身機能を評価するために利用される。以下では、この評価用装置40を用いて利用者の心身機能を評価する人(例えば音楽療法士)を、単に「評価者」と表記する。
【0028】
図8に示すように、評価用装置40は、CPU(Central Processing Unit)401、RAM(Random Access Memory)402、記憶装置403、入力装置404、通信装置405、表示装置406、音源回路407、効果付与回路408、サウンドシステム409およびスピーカ410を備える。なお、CPU401、RAM402、記憶装置403、通信装置404、音源装置407、効果付与回路408、サウンドシステム409およびスピーカ410は、それぞれ図4に示した各構成要素と同様の機能を有するものであるため、ここではその説明を省略する。ただし、記憶装置403は、CPU401によって実行される評価用プログラムを記憶している。この評価用プログラムは、評価用楽曲データの演奏パラメータと原楽曲データの演奏パラメータとを、利用者の心身機能を評価するための資料として評価者に提供するためのプログラムである。
【0029】
表示装置406は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示パネルなどを備え、CPU401による制御のもとに各種の画像を表示する装置である。具体的には、表示装置406は、ある楽曲について作成された評価用楽曲データと当該楽曲の原楽曲データとについて、楽曲演奏の開始から終了までの演奏パラメータの変化をグラフ表示する。評価者は、この表示を視認して評価用楽曲データの演奏パラメータの変化と原楽曲データの演奏パラメータの変化とを対比することにより、利用者の心身機能を評価することとなる。
【0030】
<B:実施形態の動作>
次に、図9を参照して本実施形態の動作を説明する。以下では、演奏処理装置23とデータ管理装置30とのデータの授受に着目した動作と、データ管理装置30と評価用装置40とのデータの授受に着目した動作とに分けて説明する。なお、演奏処理装置23および評価用装置40がそれぞれ複数設けられた構成においては、データ管理装置30が、各演奏処理装置23および各評価用装置40との間で以下に示す動作を実行する。
【0031】
<B−1:演奏処理装置23とデータ管理装置30との間の動作>
まず、利用者によって入力装置234に所定の操作がなされると、演奏処理装置23は通信ネットワーク10を介してデータ管理装置30に接続される。この状態のもとで利用者が入力装置234に所定の操作を行なって楽曲の選択を行なうと、演奏処理装置23のCPU231は、データ管理装置30に対して原楽曲データ要求を送信する(ステップS10)。この原楽曲データ要求は、データ管理装置30に対して原楽曲データを要求するためのコマンドであり、利用者によって選択された楽曲の指定を含んでいる。
【0032】
一方、原楽曲データ要求を受信すると、データ管理装置30のCPU301は、この要求において指定された楽曲の原楽曲データを記憶装置303から読み出し、これを演奏処理装置23に送信する(ステップS11)。演奏処理装置23のCPU231は、この原楽曲データを受信して記憶装置233に記憶させる。
【0033】
この後、利用者により入力装置234に所定の操作がなされて楽曲の演奏開始指示が与えられると、CPU231は、記憶装置233に記憶された演奏処理プログラムをRAM232に読み込んだうえでこれを順次に実行する(ステップS12)。このプログラムの実行により、利用者によって指定された原楽曲データに基づく演奏処理が実行される。一方、それぞれ異なる操作子21を所持する複数の利用者は、自分の操作子21の電源を投入した後、演奏処理装置23による演奏処理に伴なってその操作子21を任意に揺らしたり振ったりする。
【0034】
ここで、図10は、CPU231による演奏処理(ステップS12)の内容を概念的に示す図である。CPU231は、ひとつの操作子21に割り当てられた1または複数のパートごとに、同図に示す各処理を行なう。すなわちCPU231は、動作情報とともに操作子21から受信した識別情報に基づいて当該動作情報の送信元たる操作子21を識別し、その操作子21に割り当てられた1または複数のパートについて同図に示す処理を実行する。以下では、原楽曲データを構成するすべてのパートデータのうち、図10に示す処理の対象となっている1または複数のパートデータを、特に「対象パートデータ」と表記する場合がある。
【0035】
まず、ある操作子21の加速度(αx、αyおよびαz)を表す動作情報を当該操作子21から受信すると、CPU231は、この操作子21を所持する利用者の動作内容を動作情報に基づいて解析する(ステップS121)。具体的には、CPU231はまず、当該操作子21に与えられた加速度の絶対値|α|を求める。さらに、例えば、x軸方向加速度αxおよびy軸方向加速度αyがz軸方向加速度αzよりも大きい場合には、x軸方向加速度αxがy軸方向加速度αyよりも大きければ利用者が操作子21を略鉛直方向に振る「縦方向の切り動作」を行なっていると判定し、y軸方向加速度αyがx軸方向加速度αxよりも大きければ利用者が操作子21を略水平方向に振る「横方向の切り動作」を行なっていると判定する。また、z軸方向加速度αzがx軸方向加速度αxおよびy軸方向加速度αyよりも大きい場合には、利用者が操作子21を前後に振る「突き動作」であると判定する。
【0036】
次いで、CPU231は、ステップS121における解析結果に基づいて、記憶装置233から読み出した対象パートデータについて演奏パラメータの変更を行なう(ステップS122)。さらに、CPU231は、演奏パラメータを変更した楽音を音源回路237または効果付与回路238に指示するとともに(ステップS123)、当該変更後の楽曲を表すパートデータを評価用楽曲データの一部として記憶装置233に記憶させる(ステップS124)。ここで、ステップS122における演奏パラメータの変更処理について具体例を挙げて説明する。
【0037】
まず、CPU231は、ステップS121において求めた加速度の絶対値|α|に応じて、対象パートデータのノートオンイベントに含まれるイベントのベロシティ(すなわちこのパートの音量)を変更する。例えば加速度の絶対値|α|が大きければベロシティを大きくする一方、加速度の絶対値|α|が小さければベロシティを小さくするといった具合である。また、CPU231は、操作子21に対して「横方向の切り動作」がなされていると判定した場合には、その動作の周期に応じて、対象パートデータのデルタタイム(すなわちこのパートのテンポ)を変更する。例えば、「横方向の切り動作」の周期が大きければテンポを遅くするためにデルタタイムを大きくし、周期が小さければテンポを速くするためにデルタタイムを小さくするといった具合である。さらに、CPU231は、操作子21に対して「縦方向の切り動作」がなされていると判定した場合には、その動作の周期に応じて、対象パートデータに含まれるノートオンイベントのノートナンバ(すなわち当該パートの音高)を変更する。例えば、「縦方向の切り動作」の周期が大きければノートナンバをより大きい数値に変更(高い音高に変更)し、周期が小さければノートナンバをより小さい数値に変更するといった具合である。
【0038】
楽曲を構成するすべてのパートについて図10に示した処理が実行される結果、原楽曲データの演奏パラメータを利用者の動作に応じて変更した楽音がスピーカ252から出力される。さらにこれに併せて、原楽曲データの演奏パラメータを利用者の動作に応じて変更したパートデータからなる評価用楽曲データが生成されて記憶装置233に格納される。この後、演奏処理装置23の利用者は、入力装置234を操作することにより、各操作子21を所持していた利用者の名前とこれらの利用者が属するグループの名称とを入力する。これらの事項を表すデータ(以下、「利用者データ」という)は評価用楽曲データと対応付けられて記憶装置233に格納される。
【0039】
一方、利用者によって入力装置234に所定の操作がなされることを契機として、演奏処理装置23のCPU231は、記憶装置233に記憶された評価用楽曲データとこれに対応付けられた利用者データとをデータ管理装置30に送信する(図9のステップS13)。これらのデータを受信すると、データ管理装置30のCPU301は、評価用楽曲データを記憶装置303に格納するとともに、利用者データに基づいて演奏内容テーブルのレコードを更新しまたは新規に作成する(ステップS14)。
【0040】
<B−2:データ管理装置30と評価用装置40との間の動作>
次に、データ管理装置30と評価用装置40との間のデータ授受に着目した動作を説明する。
まず、評価者によって入力装置404に所定の操作がなされると、評価用装置40は通信ネットワーク10を介してデータ管理装置30に接続される。この状態のもとで利用者が所定の操作を行なって評価対象となる利用者の選択を行なうと、評価用装置40のCPU401は、データ管理装置30に対して評価用楽曲データ要求を送信する(ステップS20)。この評価用楽曲データ要求は、データ管理装置30に対して評価用楽曲データを要求するためのコマンドであり、評価者によって選択された利用者の指定を含んでいる。
【0041】
一方、評価用楽曲データ要求を受信すると、データ管理装置30のCPU301は、記憶装置303に記憶された演奏内容テーブルを参照することにより、この要求において指定された利用者の属するグループが生成した1または複数の評価用楽曲データを特定する。そしてCPU301は、この特定した評価用楽曲データと、当該評価用楽曲データと楽曲が共通する原楽曲データとを記憶装置303から読み出して評価用装置40に対して送信する(ステップS21)。この評価用楽曲データと原楽曲データとは、評価用装置40のCPU401によって受信された後に記憶装置403に格納される。
【0042】
この後、評価用装置40のCPU401は、記憶装置403に記憶された評価用楽曲データと原楽曲データとに基づいて、利用者の動作機能を評価するための資料を評価者に対して提供するための処理を行なう(ステップS22)。より具体的には、CPU401は、評価用楽曲データと原楽曲データとについて、楽曲演奏の開始時点から終了時点までにわたる演奏パラメータの変化をグラフとして表示装置406に表示させ、または評価用楽曲データに基づく楽音をスピーカ410から出力させる。以下、これらの処理について詳述する。
【0043】
(1)演奏パラメータのグラフ表示
評価者によって入力装置404に所定の操作がなされ、演奏パラメータをグラフ表示すべき指示が与えられると、CPU401は図11に示す心身機能評価用画面を表示装置406に表示させる。この画面は、演奏処理装置23を用いて演奏動作を行なったグループの各利用者ごとに用意される画面である。図11においては、「グループGa」に属する「利用者Ua1」について用意された心身機能評価用画面が例示されている。なお、ここでは、評価対象となる利用者についてひとつの評価用楽曲データのみが得られている場合、すなわち当該利用者が演奏処理装置23を用いた演奏動作を過去に1回だけ行なっている場合を想定する。
【0044】
この心身機能評価用画面は、評価用楽曲データおよび原楽曲データのうち各利用者が担当したパートに関わる演奏パラメータ(ここではテンポ、音量および音高)の変化を表すグラフを含んでいる。より具体的には、テンポ、音量および音高に対応する各グラフにおいて、原楽曲データのテンポ、音量および音高の変化はそれぞれ破線で示される一方、評価用楽曲データのテンポ、音量および音高の変化はそれぞれ実線で示されている。
【0045】
評価者は、このグラフ表示を参照することによって利用者の心身機能を評価する。例えば、図11に示すテンポのグラフによれば、楽曲の演奏開始直後においては原楽曲データのテンポと評価用楽曲データのテンポとがほぼ一致しているものの、楽曲が進行するにつれて両楽曲データのテンポの差が大きくなっていることが判る。上述したように評価用楽曲データのテンポは「横方向の切り動作」の周期に応じて決定されたものであるから、評価者は、このグラフ表示の対象となっている利用者(利用者Ua1)は横方向の運動機能や持久力が十分に回復していないと評価することができる。これとは逆に、楽曲の演奏開始から終了までにわたって原楽曲データのテンポと評価用楽曲データのテンポとがほぼ一致している場合、評価者は、利用者の横方向の運動機能や持久力が十分に回復していると評価することができる。加速度絶対値|α|に応じて決定された音量や、「縦方向の切り動作」に応じて決定された音高についても、評価者は同様の方法によって利用者の心身機能を評価することができる。
【0046】
一方、評価対象となる利用者について複数の評価用楽曲データがデータ管理装置30から受信された場合、すなわちこの利用者が、演奏処理装置23を用いた演奏動作をひとつの楽曲について複数回にわたって行なっている場合には、図12に例示するグラフが表示される。なお、同図においてはテンポに関するグラフのみが示されているが、実際には図11に示したように複数の演奏パラメータに関するグラフが表示される。
【0047】
図12に示すグラフにおいては、原楽曲データのテンポの変化とともに、複数の評価用楽曲データの各々についてテンポの変化が表示されている。評価者は、この表示を参照することによって、1回の演奏動作に基づく心身機能の評価だけでなく、複数回にわたる演奏動作に基づく経時的な心身機能の推移を評価することもできる。すなわち、図12によれば、第1回目の演奏動作のときには楽曲演奏の早い段階でテンポのずれが大きくなっているものの、第2回目、第3回目と進むにつれて、テンポのずれが小さくなっていることが判る。このグラフを参照することにより、評価者は、テンポに対応する「横方向の切り動作」を行なう心身機能が徐々に回復していると評価することができる。
【0048】
(2)楽音の出力
評価者によって入力装置に所定の操作がなされ、評価用楽曲データ(複数の評価用楽曲データがある場合にはそのうちのいずれか)に基づいて楽音を出力すべき指示が与えられると、CPU401は、記憶装置403に格納された評価用楽曲データの各イベントを、指定されたタイミングにて順次に音源回路407または効果付与回路408に出力する。この結果、評価用楽曲データに示される楽音がスピーカ410から出力される。評価者は、この楽音を聴取することにより、テンポや音量、音高が原楽曲データが示す楽曲と比較して自然であるかどうかを判定する。そして、評価者は、不自然である演奏パラメータに対応する動作を行なう機能が利用者に欠けていると評価する。例えば、スピーカ410から発せられた楽曲のテンポが楽曲の進行に伴なって徐々に遅くなっている場合には、テンポに対応する「横方向の切り動作」を行なう機能が利用者に欠けていると評価する、といった具合である。
【0049】
こうした評価の後、評価者によって入力装置404に所定の操作がなされると、評価用装置40のCPU401は、原楽曲データの編集処理を行なう(図9のステップS23)。この編集処理は、利用者の心身機能の評価結果に基づいて原楽曲データの演奏パラメータを変更することにより、利用者が演奏動作に用いるべき楽曲データを生成するための処理である。例えば、評価者は、テンポに対応する「横方向の切り動作」を行なう機能が十分でないと評価された利用者のために、原楽曲データよりもテンポを遅く設定した楽曲データを新たに生成することができる。この楽曲データの生成は、例えば、原楽曲データの演奏パラメータを表示装置406に表示させたうえで、入力装置404への操作に応じて各演奏パラメータの内容(数値)を変更することによって行なわれる。
【0050】
こうして新たな楽曲データを生成した後、評価者は入力装置404に所定の操作を行ない、当該楽曲データをデータ管理装置30に対して送信すべき指示を評価用装置40に与える。この操作を検知すると、CPU401は、新たに生成された楽曲データをデータ管理装置30に対して送信する(ステップS24)。この楽曲データは、データ管理装置30のCPU301によって受信されて、新たな原楽曲データとして記憶装置303に記憶される(ステップS25)。この後、すでに評価を受けたグループによって原楽曲データが要求されたときには、ステップS25において記憶された原楽曲データ、すなわち評価者による編集後の原楽曲データが演奏処理装置23に対して送信される(ステップS10)。
【0051】
このように、本実施形態においては、原楽曲データの演奏パラメータが利用者の動作に応じて調整された評価用楽曲データが生成されるようになっているから、この評価用楽曲データを利用者の心身機能を評価するための定量的な資料として利用することができる。したがって、利用者の心身機能に関する評価の客観性を向上させることができる。
【0052】
また、筋力や呼吸数、脳波といった生理学的なデータを採取するために専用の設備を用いた場合には、利用者が心身機能の診断やリハビリテーションを受けていることを意識してしまうために精神的な負担を受けることがある。これに対し、本実施形態によれば、利用者が演奏動作を楽しむことによって評価用楽曲データが生成されるため、心身機能の診断やリハビリテーションを受けているという意識を利用者に持たせることなく、その利用者の心身機能を評価するための資料が得られる。
【0053】
さらに、本実施形態においては、利用者の動作を反映した内容の評価用楽曲データが評価用装置40に対して送信されるようになっているから、心身機能の評価に際して評価者と利用者とが直接に対面する必要はない。つまり、評価者が利用者のところに赴いたり利用者が評価者のところに赴いたりする必要がない。したがって、評価者および利用者の負担を軽減することができ、ひいては利用者が心身機能の評価を受ける機会を増やすことができるという利点がある。例えば、評価者から地理的に離れた場所に居る利用者であっても心身機能の評価を受けることができる。
【0054】
<C:変形例>
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0055】
<C−1:変形例1>
上記実施形態においては、評価者が利用者の心身機能を評価するために、原楽曲データと評価用楽曲データとについて演奏パラメータの変化をグラフ表示しまたは評価用楽曲データに基づいて楽音を発生させる構成としたが、評価用楽曲データおよび原楽曲データを評価者による評価のために供する方法はこれに限られない。例えば、評価用楽曲データの演奏パラメータと原楽曲データの演奏パラメータとの差や、評価用楽曲データの演奏パラメータと原楽曲データの演奏パラメータとのずれの積算値などを数値として表示するようにしてもよい。すなわち、本発明において「評価用楽曲データ(または評価用楽曲データと原楽曲データ)を利用者の心身機能の評価のために提供する」とは、「評価用楽曲データの演奏パラメータを参照した評価者が利用者の心身機能を評価できるように当該評価用楽曲データを当該評価者に対して出力する」という意味である。
【0056】
また、上記実施形態においては評価用楽曲データおよび原楽曲データの双方が心身機能の評価のために供される構成としたが、評価用楽曲データのみが心身機能の評価のために供されるようにしてもよい。すなわち、評価用楽曲データと楽曲が共通する原楽曲データは、利用者の心身機能の評価に際しては必ずしも必要なものではない。例えば、評価用楽曲データの演奏パラメータの変化を表示し、または評価用楽曲データに基づいて楽音をスピーカ410から出力させることによって、演奏のテンポが楽曲の途中から遅くなっていれば、原楽曲データの演奏パラメータと対比するまでもなく、当該利用者の心身機能のうちテンポに対応付けられた機能が万全でないと評価することができる。
【0057】
もっとも、利用者の心身機能についてより客観的で確実な評価をするためには、原楽曲データの演奏パラメータと評価用楽曲データの演奏パラメータとを対比することが好ましい。この観点からすると、評価用楽曲データだけでなく当該評価用楽曲データと楽曲が共通する原楽曲データも評価用装置40に送信されて、両楽曲データが演奏パラメータの対比による心身機能の評価に供される構成が望ましい。
【0058】
<C−2:変形例2>
上記実施形態および変形例においては、テンポ、音量および音高に利用者の動作を反映させて評価用楽曲データが生成される構成を例示したが、利用者の動作が反映されるべき演奏パラメータ(すなわち利用者の心身機能の評価に供される要素)はこれに限られるものではない。例えば、テンポ、音量および音高のうち少なくともひとつに利用者の動作を反映させてもよいし、あるいは楽音に付与されるべき効果の程度(例えばリバーブの深さ)や音色といったその他の演奏パラメータに利用者の動作を反映させてもよい。すなわち、本発明において評価用楽曲データの内容に反映させるべき演奏パラメータは、利用者の心身機能を定量的に示し得るものであれば足りる。
【0059】
<C−3:変形例3>
上記実施形態および各変形例においては、利用者が手で所持するタイプの操作子21を用いた場合を例示したが、操作子21の形態はこれに限られるものではない。例えば、利用者の足に装着される靴の踵部分にセンサ213を設けたものを操作子21として用い、利用者が足踏みやタップダンスをしたときに得られる動作情報に応じて演奏パラメータを制御するようにしてもよい。
【0060】
また、上記実施形態および各変形例においては、利用者の動作内容に応じて演奏パラメータが制御されるものとしたが、これに代えて、または利用者の動作内容とともに、演奏パラメータが利用者の生理状態に応じて制御されるようにしてもよい。例えば、利用者の身体に装着可能な操作子21に脈拍(脈波)検出器を設け、心拍数の検出結果を表す動作情報に基づいて演奏パラメータを制御するといった具合である。演奏パラメータの制御に利用し得る利用者の生理状態としては、脈拍のほかにも例えば体温、血圧、脳波、呼吸数または眼球移動などの生理指標が考えられる。
【0061】
このように、本発明において評価用楽曲データの演奏パラメータを決定するための要素は、利用者の動作および利用者の生理状態のうち少なくとも一方である(両方であってもよい)。そして、この評価用楽曲データに基づいて評価される「心身機能」とは、腕や脚といった身体の各部を動作させる肉体および精神の活動機能のほか、体温や血圧の調節といった自律神経系の活動機能をも含む概念である。
【0062】
<C−4:変形例4>
上記実施形態および各変形例においては、演奏処理装置23が、データ管理装置30から受信した原楽曲データを用いて演奏処理を行なう構成を例示したが、この演奏処理に用いられる原楽曲データは演奏処理装置23の記憶装置233に予め記憶されたものであってもよい。例えば、フレキシブルディスクやCD−ROM(Compact Disk − Read Only Memory)といった可搬型の記憶媒体から読み込まれた原楽曲データを演奏処理装置23による演奏処理に用いてもよい。
【0063】
<C−5:変形例5>
上記実施形態および各変形例においては、演奏処理システム20が複数の操作子21を備える構成を例示したが、ひとつの操作子21のみを備える構成とし、ひとりの利用者の動作のみが評価用楽曲データに反映されるようにしてもよい。もっとも、上記実施形態に示したように複数の操作子21を用いた場合には、一度の演奏処理によって複数の利用者の心身機能を評価するための資料が得られるため、より効率的に資料の蓄積を行なうことができるという利点がある。
【0064】
<C−6:変形例6>
上記実施形態および各変形例においては、データ管理装置30と評価用装置40とを別体の装置とした場合を例示したが、評価用装置40の機能をデータ管理装置30に(またはデータ管理装置30の機能を評価用装置40に)持たせてもよい。すなわち、データ管理装置が、(1)演奏処理装置20から受信した評価用楽曲データを利用者の心身機能の評価に供される資料として記憶する機能と、(2)評価用楽曲データの演奏パラメータに基づく利用者の心身機能の評価のために当該評価用楽曲データを提供する機能とを兼ね備える構成としてもよい。この構成においては、評価用楽曲データを利用者の心身機能の評価のために提供するための表示装置または音出力装置(スピーカ)をデータ管理装置に設ける必要がある。また、このデータ管理装置が評価者による原楽曲データの生成処理を担うようにしてもよいことはもちろんである。
【0065】
<C−7:変形例7>
上記実施形態および各変形例に示した演奏処理装置に、利用者が演奏動作を行なうときに何らかの画像を表示する表示装置を設けてもよい。この表示装置により表示される画像としては、予め用意された画像のほか、演奏動作を行なっている利用者自身の映像が考えられる。また、この表示装置に表示される画像を、利用者の動作や生理状態に応じて適宜に切り替えるようにしてもよい。このように表示装置によって画像を表示させる構成によれば、利用者がさらに演奏動作を楽しむことができ、診断やリハビリテーションを受けているという意識をさらに薄くすることができる。
【0066】
<C−8:変形例8>
上記実施形態および各変形例においては、演奏処理装置23とデータ管理装置30と評価用装置40とが通信ネットワーク10を介してデータの授受を行なうものとしたが、これらの各装置間で行なわれるデータ授受の方法はこれに限られない。例えば、データ管理装置30が演奏処理装置23から直接的に(すなわちいかなる中継装置も介在させることなく)評価用楽曲データを受信するようにしてもよい。データ管理装置30と評価用装置40との間のデータ授受についても同様である。また、これらの各装置間で行なわれる通信は有線回線を介したものに限られず、無線回線を介した通信が含まれていてもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者の心身機能の評価に供され得る定量的な資料を採集し、これを心身機能の評価に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】操作子の外観を示す斜視図である。
【図3】同操作子の内部構成を示すブロック図である。
【図4】演奏処理装置の構成を示すブロック図である。
【図5】楽曲データの構成を示す図である。
【図6】データ管理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】演奏内容テーブルの内容を示す図である。
【図8】評価用装置の構成を示すブロック図である。
【図9】同実施形態の動作を示すシーケンスチャートである。
【図10】演奏処理の内容を概念的に示すブロック図である。
【図11】心身機能評価用画面の内容を示す図である。
【図12】心身機能評価用画面の他の内容を示す図である。
【符号の説明】
10……通信ネットワーク、20……演奏処理システム、21……操作子、211……CPU、212……ROM、213……センサ、214……送信機、23……演奏処理装置、231……CPU(演奏処理手段)、232……RAM、233……記憶装置(記憶手段)、234……入力装置、235……通信装置(送信手段、受信手段)、236……受信機(動作情報取得手段)、237……音源回路、238……効果付与回路、251……サウンドシステム、252……スピーカ(音出力装置)、30……データ管理装置、301……CPU(データ提供手段)、302……通信装置(評価用楽曲データ受信手段、原楽曲データ送信手段、評価用楽曲データ送信手段、楽曲データ受信手段)、303……記憶装置(評価用楽曲データ記憶手段、原楽曲データ記憶手段)、40……評価用装置、401……CPU(データ提供手段、楽曲データ生成手段)、402……RAM、403……記憶装置(記憶手段)、404……入力装置、405……通信装置(楽曲データ受信手段、送信手段)、406……表示装置、407……音源回路、408……効果付与回路、409……サウンドシステム、410……スピーカ(音出力装置)。
Claims (24)
- 楽曲を構成する音を示す原楽曲データを記憶する記憶手段と、
利用者の動作または生理状態を検出する検出手段が設けられた操作子から当該検出手段による検出結果を表す動作情報を取得する動作情報取得手段と、
原楽曲データが示す音を、前記動作情報に応じて演奏パラメータを制御して音出力装置から出力させる演奏処理手段と、
前記演奏処理手段によって演奏パラメータが制御された音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを、利用者の心身機能を評価するための資料として評価用楽曲データを記憶する記憶手段を備えたデータ管理装置に送信する送信手段と
を具備することを特徴とする演奏処理装置。 - 前記原楽曲データは、それぞれ異なるパートの音を示す複数のパートデータを含み、
前記動作情報取得手段は、それぞれ1または複数のパートが割り当てられた複数の操作子から動作情報を取得し、
前記演奏処理手段は、各操作子に対応する1または複数のパートの演奏パラメータを、当該操作子から取得した動作情報に基づいて制御し、
前記送信手段は、前記演奏処理手段によって演奏パラメータが制御された音からなる複数のパートデータを含む評価用楽曲データを前記データ管理装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の演奏処理装置。 - データ管理装置から原楽曲データを受信する受信手段を具備し、
前記記憶手段は、前記受信手段により受信された原楽曲データを記憶する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の演奏処理装置。 - 前記演奏処理手段により制御される演奏パラメータは、音量、テンポ、音色、効果および音高のうちの少なくともひとつである
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の演奏処理装置。 - 原楽曲データが示す音を利用者の動作または生理状態に応じて演奏パラメータを制御して音出力装置から出力させる演奏処理装置から、演奏パラメータが制御された音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを受信する評価用楽曲データ受信手段と、
前記評価用楽曲データ受信手段により受信された評価用楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を評価するための資料として記憶する評価用楽曲データ記憶手段と
を具備することを特徴とするデータ管理装置。 - 原楽曲データを記憶する原楽曲データ記憶手段と、
前記原楽曲データ記憶手段に記憶された原楽曲データを前記演奏処理装置に対して送信する原楽曲データ送信手段と
を具備することを特徴とする請求項5に記載のデータ管理装置。 - 前記評価用楽曲データ記憶手段に記憶された評価用楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を当該評価用楽曲データの演奏パラメータに基づいて評価するための評価用装置に送信する評価用楽曲データ送信手段
を具備することを特徴とする請求項5に記載のデータ管理装置。 - 前記評価用楽曲データ送信手段は、さらに、
前記評価用楽曲データと楽曲が共通する原楽曲データを、当該評価用楽曲データの演奏パラメータと当該原楽曲データの演奏パラメータとの対比によって利用者の心身機能を評価するための前記評価用装置に対して送信する
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ管理装置。 - 演奏パラメータが利用者の心身機能の評価結果に基づいて決定された楽曲データを前記評価用装置から受信する楽曲データ受信手段と、
前記楽曲データ受信手段によって受信された楽曲データを原楽曲データとして記憶する原楽曲データ記憶手段と、
前記原楽曲データ記憶手段に記憶された原楽曲データを前記演奏処理装置に対して送信する原楽曲データ送信手段と
を具備することを特徴とする請求項7または8に記載のデータ管理装置。 - 前記評価用楽曲データ記憶手段に記憶された評価用楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を当該評価用楽曲データの演奏パラメータに基づいて評価する評価者に提供するデータ提供手段
を具備することを特徴とする請求項5に記載のデータ管理装置。 - 前記データ提供手段は、さらに、
前記評価用楽曲データと楽曲が共通する原楽曲データを、利用者の心身機能を当該評価用楽曲データの演奏パラメータと当該原楽曲データの演奏パラメータとの対比によって評価する評価者に提供する
ことを特徴とする請求項10に記載のデータ管理装置。 - 前記データ提供手段は、前記評価用楽曲データの演奏パラメータの楽曲における変化を表示装置に表示させる
ことを特徴とする請求項10または11に記載のデータ管理装置。 - 前記データ提供手段は、前記評価用楽曲データに基づいて音出力装置から音を出力させる
ことを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載のデータ管理装置。 - 演奏パラメータが利用者の心身機能の評価結果に基づいて決定された楽曲データを生成する楽曲データ生成手段と、
前記楽曲データ生成手段により生成された楽曲データを原楽曲データとして記憶する原楽曲データ記憶手段と
を具備することを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載のデータ管理装置。 - 原楽曲データが示す音を利用者の動作または生理状態に応じて演奏パラメータを制御して音出力装置から出力させる演奏処理装置から演奏パラメータが制御された音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを受信したデータ管理装置から、当該評価用楽曲データを受信する楽曲データ受信手段と、
前記楽曲データ受信手段により受信された評価用楽曲データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された評価用楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を当該評価用楽曲データの演奏パラメータに基づいて評価する評価者に提供するデータ提供手段と
を具備することを特徴とする評価用装置。 - 前記楽曲データ受信手段は、前記評価用楽曲データに加えて、当該評価用楽曲データと楽曲が共通する原楽曲データを受信し、
前記データ提供手段は、前記楽曲データ受信手段により受信された評価用楽曲データと原楽曲データとを、利用者の心身機能を当該評価用楽曲データの演奏パラメータと当該原楽曲データの演奏パラメータとの対比によって評価する評価者に提供する
ことを特徴とする請求項15に記載の評価用装置。 - 前記データ提供手段は、前記評価用楽曲データの演奏パラメータの楽曲における変化を表示装置に表示させる
ことを特徴とする請求項15または16に記載の評価用装置。 - 前記データ提供手段は、前記評価用楽曲データに基づいて音出力装置から音を出力させる
ことを特徴とする請求項15から17のいずれかに記載の評価用装置。 - 演奏パラメータが利用者の心身機能の評価結果に基づいて決定された楽曲データを生成する楽曲データ生成手段と、
前記楽曲データ生成手段により生成された楽曲データを、当該評価用装置から受信した楽曲データを原楽曲データとして記憶する記憶手段を備えたデータ管理装置に対して送信する送信手段と
を具備することを特徴とする請求項15から18のいずれかに記載の評価用装置。 - 原楽曲データが示す音を利用者の動作または生理状態に応じて演奏パラメータを制御して音出力装置から出力させる一方、演奏パラメータが制御された音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを送信する演奏処理装置と、
前記演奏処理装置から受信した評価用楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を評価するための資料として記憶する一方、当該評価用楽曲データを送信するデータ管理装置と、
前記データ管理装置から受信した評価用楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を当該評価用楽曲データの演奏パラメータに基づいて評価する評価者に提供する評価用装置と
を具備することを特徴とするデータ管理システム。 - データ管理装置が、
原楽曲データが示す音を利用者の動作または生理状態に応じて演奏パラメータを制御して音出力装置から出力させる演奏処理装置から、演奏パラメータが制御された音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを受信し、
受信した評価用楽曲データを記憶手段に記憶する一方、
前記記憶手段に記憶された評価用楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を当該評価用楽曲データの演奏パラメータに基づいて評価するための評価用装置に送信する
ことを特徴とするデータ管理方法。 - 楽曲を構成する音を示す原楽曲データを記憶する記憶手段が設けられたコンピュータに、
利用者の動作または生理状態を検出する検出手段が設けられた操作子から当該検出手段による検出結果を表す動作情報を取得する機能と、
前記記憶手段に記憶された原楽曲データが示す音を、前記動作情報に応じて演奏パラメータを制御して音出力装置から出力させる機能と、
前記動作情報に応じて演奏パラメータが制御された音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを、利用者の心身機能を評価するための資料として評価用楽曲データを記憶する記憶手段を備えたデータ管理装置に送信する機能と
を実現させるためのプログラム。 - 原楽曲データが示す音を利用者の動作または生理状態に応じて演奏パラメータを制御して音出力装置から出力させる演奏処理装置と通信可能なコンピュータに、
当該動作情報に応じて演奏パラメータが制御された音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを前記演奏処理装置から受信する機能と、
前記受信した楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を評価するための資料として記憶手段に記憶させる機能と
を実現させるためのプログラム。 - 原楽曲データが示す音を利用者の動作または生理状態に応じて演奏パラメータを制御して音出力装置から出力させる演奏処理装置から演奏パラメータが制御された音からなる楽曲を表す評価用楽曲データを受信するデータ管理装置と通信可能なコンピュータに、
前記データ管理装置から評価用楽曲データを受信する機能と、
前記受信した評価用楽曲データを記憶手段に記憶させる機能と、
前記記憶手段に記憶された評価用楽曲データを、前記演奏処理装置の利用者の心身機能を当該評価用楽曲データの演奏パラメータに基づいて評価する評価者に提供する機能と
を実現させるためのプログラム。
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