JP2004093597A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】省電力モード時に、定着部材15と加圧部材16のうち少なくとも熱容量の大きな方の部材は、定着動作モード時の定着温度以下で制御される。このとき、熱容量の小さな方の部材は、定着動作モード時の定着温度より低い温度で制御される。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザビームプリンタ、デジタル複写機、普通紙ファックス等の画像形成装置、またはOA機器に搭載される、定着装置、その他、記録材を搬送し且つ熱を供給する装置に関するものであり、詳細には、加熱される定着部材と、該定着部材に圧接する加圧部材とを有し、定着すべきトナー像を担持した記録材を、そのトナー像が前記定着部材に接する向きにして、前記定着部材と加圧部材との圧接により形成されたニップ部を通過させて、熱と圧力の作用により前記トナー像を記録材に定着させる定着装置の、省エネルギー化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式の画像形成装置に搭載される定着装置の中でも、特にカラー用の定着装置では、表面が非粘着性の弾性体で内部に加熱源を有する加熱ローラと、弾性体で被覆された加圧ローラを設け、適当な圧力を加えて回転するそのローラ間に、トナーを転写した記録紙を通過させて定着させる、熱ローラ定着方式が使用されている。しかし、この熱ローラ定着方式では、加熱ローラ及び加圧ローラの熱容量が大きく、環境保護対策として省電力モードの検討がなされてきた。
カラー画像形成用に比べて比較的立ち上げ時間が短い白黒画像形成用の熱ローラ定着装置では、定着動作終了後、所定時間待機すると省電力モードに移行する方法を採用したものがある。この方式の定着装置では、定着動作要求を受けた後に省電力モードから定着動作モードに復帰しても、立ち上げ時間が短く、プリント待ち時間が短い。
しかしながら、カラー画像形成用の熱ローラ定着装置では、省電力モードから定着動作モードに復帰するまでの立ち上げ時間が長すぎる。定着動作要求のタイミングは予測できるものではないため、立ち上げ時間を短くするには電力を大きくしなければならず、立ち上げ時間の短縮と省電力化とを両立させることはできなかった。
【0003】
そこで近年、これらの問題を解決する為、ベルト面で記録紙上のトナーを定着するベルト加熱方式が開発されている。ベルト加熱方式は、比較的小さな熱容量を有する定着ベルトを所定の温度に加熱するだけで、定着に必要な熱エネルギーが得られるので、立ち上げ時間の短縮と省電力化とを両立させることができる。ベルト加熱方式では、エンドレスの定着ベルトと、その定着ベルトを回転支持する定着ローラと加熱ローラと、用紙を定着ベルトに押し付ける加圧ローラとを備えている。加熱手段は加熱ローラ内、さらには加圧ローラ内にも設置されることがあり、それぞれ加熱ローラ、或は加圧ローラを加熱する。
ベルト加熱方式の立ち上げ方法は、プレ回転方法と、電源投入時から定着ベルトを回転させる方法とがある。プレ回転方法とは、電源投入時、加熱ローラを介して定着ベルトを加熱し、定着ベルトの温度がある設定温度に達したらプレ回転を開始する方法である。両者の方法とも、定着ベルト温度が一定の設定温度に達したら定着可能状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
熱ローラ定着装置ないしベルト加熱定着装置での定着性能は、定着ローラないしベルト温度だけでなく、加圧ローラ温度も重要である。特にカラー画像定着では光沢性が重要であるが、光沢性は、定着温度に影響される。
かかる構成において、定着装置の省電力化を図ると共に、立ち上げ時間を短くするには、定着部材の低熱容量化と加熱手段の出力増加が望ましく、更には限られた許容電力での定着部材及び加熱部材への加熱電力配分の適性化が重要である。
特開2001−117414号公報では、立ち上げ時間の短縮と省電力化とを両立させる方法として、定着温度検知部と制御部等を設け、単位時間当たりの温度上昇量を算出し、省電力モード時の定着部温度を最低温度以上に維持するように制御する技術を提案している。最低温度は、ユーザーにより設定された立ち上げ時間と、単位時間当たりの温度上昇量とに基づいて算出される。
【0005】
上記問題点に鑑み、本発明の第1の目的は、省電力モードを有して定着装置の省電力化を図り、且つ省電力モードから定着動作モードに復帰する立ち上げ時間の短縮を効率的に行なう定着装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、上記定着装置を具備し、コピーの待ち時間を短縮した画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、第1の加熱手段を備える定着部材と、定着部材に圧接し、第2の加熱手段を備える加圧部材とを有し、 定着すべきトナー像を担持した記録材を、そのトナー像が定着部材に接する向きにして、定着部材と加圧部材との圧接により形成されるニップ部を通過させて、熱と圧力の作用によりトナー像を記録材に定着させる動作を行う定着装置において、定着部材と加圧部材は、定着動作終了後、所定時間待機すると省電力モードに移行し、定着動作要求を受けると定着動作モードに復帰するように制御され、定着部材と加圧部材の内、少なくとも熱容量の大きな方の部材は、省電力モード時に、加熱手段により定着動作時以下の温度で制御される事を特徴とする定着装置である。
請求項2に記載の本発明は、前記定着部材と加圧部材の内、熱容量の小さな方の部材は、省電力モード時に、加熱手段により定着動作時より低い温度で制御される事を特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
請求項3に記載の本発明は、前記定着部材と加圧部材の内、熱容量の小さな方の部材は、省電力モード時に、非通電状態である事を特徴とする請求項1または2に記載の定着装置である。
【0007】
請求項4に記載の本発明は、第1の加熱手段を備える定着部材と、定着部材に圧接し、第2の加熱手段を備える加圧部材とを有し、定着すべきトナー像を担持した記録材を、そのトナー像が定着部材に接する向きにして、定着部材と加圧部材との圧接により形成されるニップ部を通過させて、熱と圧力の作用によりトナー像を記録材に定着させる動作を行う定着装置において、定着部材と加圧部材は、定着動作終了後、所定時間待機すると省電力モードに移行し、定着動作要求を受けると定着動作モードに復帰するように制御され、定着部材と加圧部材の内、熱容量の大きな方の部材は、省電力モード時に、加熱手段により定着動作時より高い温度で制御され、熱容量の小さな方の部材は、省電力モード時に、加熱手段により定着動作時より低い温度で制御される事を特徴とする定着装置である。
請求項5に記載の本発明は、前記定着部材と加圧部材の内、熱容量の小さな方の部材は、省電力モード時に、非通電状態である事を特徴とする請求項4に記載の定着装置である。
【0008】
請求項6に記載の本発明は、前記熱容量の大きな方の部材は加圧部材であって、前記熱容量の小さな方の部材は定着部材である事を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置である。
請求項7に記載の本発明は、前記熱容量の大きな方の部材は定着部材であって、前記熱容量の小さな方の部材は加圧部材である事を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置である。
請求項8に記載の本発明は、前記定着部材は回転する定着ローラであって、前記加圧部材は回転する加圧ローラである事を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の定着装置である。
請求項9に記載の本発明は、前記定着部材は少なくとも二つのガイド部材に張架して構成される定着ベルトであって、前記加圧部材は回転する加圧ローラである事を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の定着装置である。
請求項10に記載の本発明は、前記定着部材及び加圧部材は、省電力モードから定着動作モードに復帰するまでの時間が、30秒以下となる温度に制御される事を特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の定着装置である。
請求項11に記載の本発明は、前記定着部材及び加圧部材は、省電力モードから定着動作モードに復帰するまでの時間が、10秒以下となる温度に制御される事を特徴とする請求項10に記載の定着装置である。
請求項12に記載の本発明は、前記定着部材及び加圧部材は、省電力モードから定着動作モードに復帰するまでの時間が、略同一である事を特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の定着装置である。
【0009】
請求項13に記載の本発明は、記録材を給送する給送手段と、トナー像を記録材上に形成する作像部と、記録材上のトナー像を記録材に定着させる定着装置とを備える画像形成装置において、前記定着装置は、請求項1ないし12のいずれかに記載の定着装置である事を特徴とする画像形成装置である。
請求項14に記載の本発明は、定着すべきトナー像を担持した記録材を、そのトナー像が定着部材に接する向きにして、定着部材と加圧部材との圧接により形成されるニップ部を通過させて、熱と圧力の作用によりトナー像を記録材に定着させる定着工程を含む画像形成方法において、前記画像形成方法は、定着部材と加圧部材が、定着動作終了後、所定時間待機すると省電力モードに移行し、定着動作要求を受けると定着動作モードに復帰するように制御され、定着部材と加圧部材の内、少なくとも熱容量の大きな方の部材は、省電力モード時に、加熱手段により定着動作時以下の温度で制御される事を特徴とする画像形成方法である。請求項15に記載の本発明は、前記定着工程は、請求項2ないし12のいずれかに記載の定着装置で行われる事を特徴とする画像形成方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下より、本発明の実施の形態について図に基づき説明する。
図1は本願に係わる画像形成装置の概略を示す垂直断面図である。なお、本発明の定着装置は、図1に示した構成の画像形成装置に限定されず、他の形式の画像形成装置にも採用することが可能である。
画像形成装置1は、記録材にトナー像を形成する作像部2と、その作像部に記録材を給送する給送手段3と、記録材上に形成されたトナー像を定着する定着装置4とを有している。
先ず、作像部2の概要を明らかにする。
ここに例示した作像部2は、像担持体の一例であるドラム状の感光体5を有し、この感光体5が時計方向に回転するとき、帯電装置6により感光体1表面が所定の極性に帯電される。帯電された感光体1表面に、露光装置の一例であるレーザ書き込みユニット7から出射する光変調されたレーザビームLが照射され、これによって感光体1表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置8によってトナー像として可視像化され、そのトナー像は、給送手段3から送り出された記録材上に、転写装置9の作用により転写される。
トナー像転写後の感光体1表面に付着する転写残トナーは、クリーニング装置10により除去される。
【0011】
給送手段3は、例えば転写紙又は樹脂シートなどから成る記録材Pを収容した給紙カセット11を有し、給送ローラ12の回転によって、最上位の記録材Pがカセットから送り出される。その送り出された記録材Pはレジストローラ対13の回転によって、感光体1と転写装置との間の転写部に給送され、ここで、前述のように感光体5上のトナー像が記録材P上に転写される。
このようにしてトナー像を担持した記録材は、定着装置4を通り、このとき、後述するように記録材P上のトナー像が定着される。定着装置4を通過した記録材Pは、機外の排紙トレイ14上に排出される。
【0012】
図2は一例としてベルト加熱方式の定着装置4を示す概略断面図である。
定着部材15は、定着ローラ17と加熱ローラ18とによって張架された無端状の定着ベルトである。定着部材15は、第1の加熱手段を内包する加熱ローラ18によって加熱される。加圧部材16は加圧ローラであり、第2の加熱手段を内包している。定着部材15と加圧部材16は圧接してニップ部を形成し、未定着のトナー像Tを担持した記録材Pを加熱・加圧により定着させる。ベルト加熱方式は、立ち上がり時間が短く省電力化が可能なことと、トナーのベルトオフセット防止効果とがあり、オイルレスまたはオイル微量塗布が可能である。定着部材15のベルト幅中央部にサーミスタS1が設置され、定着ベルトの温度を検知する。また、加圧部材16のローラ幅中央部にサーミスタS2が設置され、加圧ローラの温度を検知する。
【0013】
定着部材15に用いる定着ベルトは、ポリイミド等の耐熱性樹脂、ニッケル、炭素鋼、或いはステンレス鋼等により形成された薄肉の無端状のベルトであることが望ましい。無端状のベルトは、ニッケル電鋳法やポリイミド成型法によって継ぎ目なく形成される。
定着ベルトの表層は、未定着トナーと接触する側であるため、フッ素系樹脂、シリコンゴム等の耐熱性離型層が被覆された構成になっている。耐熱性離型層は、ゴム硬度25〜65度(JIS A硬度計)、厚さが100〜300μmの範囲であることが、良好な定着性及び熱応答性を得る条件として望ましい。また、中間層として耐熱性弾性層を設ける構成であってもよい。
【0014】
定着ローラ17は、中心に芯金を有し、その外周に断熱性弾性層を形成している。芯金は、アルミ、ステンレス、炭素鋼等の導電性部材を用いることができる。断熱性弾性層は、ニップ巾を十分な広さにするための柔らかい耐熱性の材料から成り、例えば発泡シリコンゴム等を用いることができる。断熱性弾性層はニップ部を形成するのに充分な厚さを有し、定着ローラ17直径の15%〜20%程度がよい。
加熱ローラ18は、アルミ、炭素鋼、ステンレス鋼等から成る中空金属円筒の薄肉ローラである。また、加熱ローラ18は、第1の加熱手段としてヒータH1を内包している。ヒータH1としてはハロゲンヒータを用いることができる。
定着部材15は、定着装置4の立ち上げ時間を短縮し、より速く所定の定着可能な温度にするために、定着ベルトの熱容量を小さくしている。また、未定着トナーと接触する側であるため、定着動作時の加熱ローラ18への熱供給量は、連続通紙においても定着温度が低下しないように、加圧部材16を加熱するための熱供給量に比べて十分に多くしてある。
【0015】
加圧部材16は、芯金の表層に耐熱性離型層を形成している。芯金は、アルミ、ステンレス、炭素鋼等の導電性部材を用いることができ、耐熱性離型層は、フッ素系樹脂、シリコンゴム等を用いることができる。加圧部材16は、芯金を中空に構成し、中に第2の加熱手段であるヒータH2を有している。ヒータH2としてはハロゲンヒータを用いることができる。
図2では、記録材Pの定着部材15からの剥離性を良くするために、下向きのニップ形状としている。すなわち、加圧部材16の硬度を硬くしている。加圧部材16は、表層である断熱性離型層の厚さが加圧部材16の直径の7%未満とし、その硬度もJIS Aで20度以上としている。
加圧部材16には加熱手段を設けないこともあるが、本発明では以下の理由によって加熱手段を設けている。定着部材15の熱は定着時にトナーや記録材Pに奪われるため、定着動作開始時や連続通紙時等、状況によって温度が変わりやすく、加圧部材16に加熱手段を設けることで一定の定着温度に保つことができる。特に、カラー画像を均一な光沢度にするためには、定着温度が所定の一定温度に維持制御されることが重要であり、加圧部材16に加熱手段を設けることが好ましい。また、定着ニップ部で、トナーは表面からだけでなく、記録材P裏面からの熱の影響も受けるため、この構成が好ましい。
なお、熱供給量の比は、定着部材15の方が加圧部材16よりも大きくなるようにする。
【0016】
本発明の定着装置4は熱ローラ方式でもよい。図3は一例として熱ローラ定着方式の定着装置4を示す概略断面図である。
定着部材15は定着ローラであり、中空金属円筒の芯金を有し、その外周に断熱性弾性層を形成し、表層としてフッ素系樹脂、シリコンゴム等の耐熱性離型層が被覆された構成になっている。芯金はヒータH1を内包している。断熱性弾性層は、ベルト加熱方式で説明した定着ローラと同様のものを用いることができるが、熱容量を小さくするには薄肉ローラがよい。
加圧部材16は、ベルト加熱方式の加圧ローラと同様のものを用いることができるが、薄肉ローラの定着部材15と充分な定着ニップ部を形成するには断熱性離型層を厚くする。
【0017】
次に、本発明の定着装置4に係る立上げ時間設定について説明する。
図4は、トナー定着時の光沢特性を示すグラフである。本実施形態では、光沢度は10%以上必要とし、光沢度から定着部材と加圧部材の設定温度を決めた。定着部材15はベルト加熱方式を採用し、加圧部材16は加圧ローラであり、熱容量は加圧部材16の方が大きい。定着時の定着ベルト線速は200mm/sで行った。
光沢度10%以上を得るには、定着部材15が150℃の場合は加圧部材16は約120℃以上、定着部材15が160℃の場合は加圧部材16は約105℃以上が必要であった。
また、定着部材15と加圧部材16は接触しているので、定着部材15と加圧部材16の温度差を約25℃以上に保つことは、実際には困難である。定着部材15と、加圧部材16の温度差は、20℃以下で設定することが望ましい。本実施形態では、定着部材15は150℃、加圧部材16は約130℃を設定温度とした。
【0018】
次に、定着装置4の動作制御について説明する。ここでは、電源投入時について説明する。
図5は、従来のベルト加熱方式の定着装置の動作制御と、立上げ時間(s)を示したグラフである。前述したように、定着部材15は150℃、加圧部材16は130℃を設定温度とし、温度制御回路によりそれぞれのヒータを制御する。電源投入時、それぞれのヒータがONされる。電源投入時、駆動は開始せず、定着部材15の温度が150℃に達したらプレ回転を開始する。プレ回転直後、定着部材15は、加圧部材16に熱を奪われるので、急激に温度低下する。その後、定着部材15が150℃に達するより先に加圧部材16が130℃に達した場合、温度制御回路が加圧部材16のヒータH2をOFFし、その後、加圧部材16が130℃を維持するようにヒータH2のON/OFF制御を開始する。電源投入から定着部材15が150℃に達するまでの時間を立上げ時間A(s)とする。
定着部材15が150℃に達すると、温度制御回路が定着部材15のヒータH1をOFFし、そして、定着部材15が150℃を維持するようにヒータH1のON/OFF制御を開始する。そして同様に、加圧部材16が130℃に達した時間を立上げ時間T(s)とする。
加圧部材16が130℃に達すると、温度制御回路がヒータH2をOFFし、加圧部材16が130℃を維持するようにヒータH2のON/OFF制御を開始する。熱源がヒータH1だけの場合は、同様にヒータH1のみを制御する。
【0019】
この制御方法で、立上げ時間を短縮する方法を説明する。
図6は、定着部材15が、加圧部材16が130℃に達するより先に、A1(s)で150℃に達した場合である。前述したように、A1(s)でヒータH1はOFFされ、その後、Δt1(s)の間ではON/OFF制御をされている。ON/OFF制御されているΔt1(s)の間は、ヒータH1の点灯率が下がるので、ヒータH1からの熱供給率が低下する。その為、Δt1(s)が長い程、熱供給率が悪くなり、立上げ時間T1(s)が遅くなる。逆に、Δt1(s)が短い程、熱供給率が良くなり、立上げ時間T1(s)が短くなる。
また、加圧部材16が、定着部材15が150℃に達するより先に130℃に達した場合は、逆にヒータH2の熱供給率がさがり、前述したことと同様な理由で、立上げ時間T1(s)が長くなってしまう。
つまり、立上げ時間T1(s)を短縮するには、定着部材15と加圧部材16の昇温速度を調節し、Δt1(s)を短くして、ヒータH1からの熱供給率を上げれば良い。要するに、定着部材15と加圧部材16が、ほぼ同時にそれぞれの設定温度に到達すれば、電源投入時から立上げ完了まで、ヒータH1、H2のOFF時間が短くなり、立上げ時の許容電力をほぼ最大限に活用できるので、定着動作モードに到達する時間が短くなる。
【0020】
そこで、立上げ時間短縮のために、Δt1(s)を短くする手段の1つを説明する。
図6の状態の場合、Δt1(s)を短くするには、ヒータH2の電力を上げ、加圧部材16の昇温速度を早めれば良い。
図7に、加圧部材16の電力を上げた場合を示す。この場合、加圧部材16の昇温速度が上がり、加圧部材16の設定温度130℃に到達する時間は早くなる。引き換えに、ヒータH2の電力を上げた分、ヒータH1の電力は下がるので、ヒータH1の昇温速度が下がり、定着部材15の設定温度150℃に到達する時間は遅くなる。
しかし、加圧部材16が設定温度130℃に到達する時間と、定着部材15が設定温度150℃に到達する時間の差が縮まるので、ヒータH1のON/OFF時間Δt2(s)がΔt1(s)より短くなり、図6の場合と比較すると、ヒータH1の熱供給率が良くなっている。
よって、定着部材15の150℃到達時間の遅れ(A2−A1)よりも、ヒータON/OFF時間の短縮(Δt1−Δt2)の方が大きく、立上げ時間T2(s)が短くなる。
以上、電源投入後の立ち上げ時間の短縮方法について説明したが、省電力モード時からの立ち上げ時間についても、同様なことが言える。
なお、Δt1を短くするための他の方法としては、定着品質に支障がない条件において、
・ヒータH1とヒータH2の電力配分による方法
・定着部材15温度設定と加圧部材温度16設定の設定温度配分による方法
・定着部材15と加圧部材16の熱容量配分による方法
等がある。
【0021】
次に、省電力モード時からの立ち上げ時間と省電力について具体例を上げると、ベルト加熱方式の定着装置4では、定着部材15に対して加圧部材16の熱容量が大きい。一方、ヒータ出力は連続プリントにおいても良好な定着性を得るために、ヒータH1の出力の方がヒータH2よりも大きくしてある。
かかるベルト定着の熱容量とヒータ出力の構成に着目し、省エネ化及び省電力モードから定着動作モードに復帰する際に、定着部材15と加圧部材16が各々所定の定着温度に到達する時間の短縮化を両立させる方法の一つとして、ヒータH2をONして加圧部材16を所望の温度に維持し、一方、ヒータH1をON/OFF制御して定着部材15を所望の温度に維持する。ここで所望の温度とは上述の省エネ化、及び立ち上げ時間の短縮、の両方を満たす温度のことである。
【0022】
次に、本発明の定着装置の温度制御について説明する。
本発明の定着装置4は、定着すべきトナー像を担持した記録材Pを、そのトナー像が定着部材15に接する向きにして定着ニップ部を通過させ、熱と圧力の作用によりトナー像を記録材Pに定着させる。定着動作終了後、所定時間待機すると省電力モードに移行し、定着動作要求を受けると定着動作モードに復帰するように制御手段(図示しない)によって制御される。
本発明の定着装置4の特徴は、省電力モードに移行した際に、定着部材15と加圧部材16の熱容量の内、少なくとも熱容量の大きな方の部材が、常時所定の定着温度以下で制御されることである。熱容量の大きな部材とは、図2及び図3においては加圧部材16である。これにより、省電力モード時の定着装置4の省電力化を図ることができる。
【0023】
また、本発明の定着装置4の特徴は、省電力モードに移行した際に、熱容量の大きな方の部材が常時所定の定着温度以下で制御され、且つ、熱容量の小さな方の部材が所定の定着温度より低い温度で制御されてもよいことである。
図8は、この場合において、定着部材15と加圧部材16が省電力モードから定着動作モードに復帰するときの、熱容量変化を示すモデル図である。
定着部材15は定着動作時のヒータH1出力が大きいため、省電力モード時に定着動作時よりも低い温度で制御することで、省電力化を達成することができる。また、熱容量の小さい部材であるため、立ち上がりが早く、定着動作要求を受けて定着動作モードに復帰する時間も速い。
【0024】
さらに、本発明の定着装置4の特徴は、省電力モードに移行した際に、熱容量の大きな方の部材が常時所定の定着温度以下で制御され、且つ、熱容量の小さな方の部材が非通電状態に制御されてもよいことである。
図9は、この場合において、定着部材15と加圧部材16が省電力モードから定着動作モードに復帰するときの、熱容量変化を示すモデル図である。
省電力モードに移行した際に、熱容量の小さな方の部材のヒータを非通電状態とすることで、より効果の高い省電力化に加え、熱劣化による耐久性の低下を防止することができる。
【0025】
または、本発明の定着装置4の特徴は、省電力モードに移行した際に、熱容量の大きな方の部材が常時所定の定着温度より高い温度で制御され、且つ、熱容量の小さな方の部材が所定の定着温度より低い温度で制御されてもよいことである。
図10は、この場合において、定着部材15と加圧部材16が省電力モードから定着動作モードに復帰するときの、熱容量変化を示すモデル図である。
熱容量の小さな方の部材が定着温度より低い温度で制御されることで、省電力化を達成することができる。また、熱容量の小さな方の部材が定着温度よりも低い温度であっても、熱容量の大きな方の部材が定着温度より高い温度に制御されるため、定着動作モードに復帰する時間を短縮することができる。
【0026】
この場合、熱容量の小さな方の部材を非通電状態としてもよい。これにより、より効果の高い省電力化に加え、熱劣化による耐久性の低下を防止することができる。熱容量の小さな方の部材を非通電状態としても、熱容量の大きな方の部材が定着温度より高い温度に制御されるため、定着動作モードに復帰する時間を短縮することができる。
【0027】
上記説明では、一例として、熱容量の小さな方の部材を定着部材15、熱容量の大きな方の部材を加圧部材16として説明した。
しかしながら、図8から図10に示した関係は、熱容量の小さな方の部材を加圧部材16、熱容量の大きな方の部材を定着部材15としても用いることができる。熱ローラ方式の例を図11、ベルト加熱方式の例を図12に示す。
この構成で、光沢ムラのない均一定着性、記録材Pの定着部材15からの分離性等の定着性能を良好にするためには、定着部材15の表面硬度が十分に柔らかく、且つ加圧部材16の表面硬度を相対的に固くして定着ニップ部を形成することが望ましい。
【0028】
かかる構成を得るには、定着部材15及び加圧部材16の芯金上に形成する弾性層の硬度、又は厚さを変える方法があるが、この場合、弾性層の硬度を一定にして厚さを変える方法が、ローラ工法上望ましい。これは、ゴム硬度を変えない方がゴム練り工程が容易で、コスト高を抑えることが出来るからである。
そのため、弾性層の厚い定着部材15の方が熱容量が大きくなる。この場合、省電力モードに移行した際に、定着部材と加圧部材の熱容量の内、熱容量の大きな方の部材即ち定着部材15は、常時、ヒータH1によって、所定の定着温度に制御され、熱容量の小さな方の部材即ち加圧部材は、常時、加熱手段によって、所定の定着温度より低い温度で制御される。これにより、定着動作モードに復帰する時間が短縮される。
【0029】
即ち本発明は、定着部材15と加圧部材16の温度制御を、どちらが熱容量の大きい部材、小さい部材であるかによって随時決めることができ、また、上述したように、定着部材15の形状は限定されない。
定着部材15を定着ベルトにより構成するベルト加熱方式は、定着部材15の熱容量をより少なくすることができ、定着動作モードに復帰する時間の大幅な短縮を実現することができる。また、ベルト加熱方式は様々なレイアウトにすることができ、例えば図13、14の様な固定部材と耐熱弾性部材を用いた構成にすることも可能である。
定着部材15を定着ローラにより構成する熱ローラ方式は、簡易な構成で安定した高画質化、記録紙の搬送性等の定着性能を得ることができる。
【0030】
さらに、本発明の定着装置4の特徴は、定着動作要求を受けて省電力モードから定着動作モードに復帰するまでの時間が、30秒以下、好ましくは10秒以下である。
本発明者らが、画像形成装置の中で複写機を例にとり、ユーザーがコピーを出力する際の操作に関しての満足度調査を行ったところ、省電力モードからコピーが可能になるまでの待ち時間は、30秒以下、好ましくは10秒以下であることが望ましいという結果を得た。画像形成装置の中で最も立ち上げ時間のかかるものが定着装置であり、定着動作モードに復帰するまでの時間を短縮することでコピー待ち時間を短縮することができる。
本発明の定着装置4によって、例えば、コピー待ち時間を10秒以下にし、且つ省電力モード時の消費電力量を従来の1/3以下にして省エネ化を達成するためには、熱容量の小さい定着部材15の構成が条件となる。
【0031】
また、定着部材15と加圧部材16が各々所定の定着温度に到達するまでの時間が、略同一であることで、省電力モードから定着動作モードに復帰する時間を効率よく短縮することができる。
電源投入後、又は省電力モード時からの立ち上げ時間を速めるため、ヒータ電力はその装置の許容範囲内において、最大投入電力を使用する。前述したように、このとき定着部材15か、加圧部材16のどちらか一方が早く立ち上がると早く立ち上がった方の部材に設けた加熱手段は一端OFFして、その後は設定温度を維持するためON/OFF制御を繰り返す。かかる状態では未だ立ち上がってない方の部材の熱供給量は減少して立ち上げ効果が半減する。即ち、最も速い立ち上げ条件は定着部材15及び加圧部材16を所定の温度に同時に立ち上げることが最も効率の良い方法である。このときそれぞれのヒータは装置が立ち上がるまでは100%点灯しているからである。
【0032】
図15は、この場合において、定着部材15と加圧部材16が省電力モードから定着動作モードに復帰するときの、熱容量変化を示すモデル図である。省電力モードから定着動作モードに復帰する時間は、定着部材15及び加圧部材16の熱容量とヒータH1、H2の出力に関係するが、これらから所定の温度を算出し、図15のように設定することで、定着部材15と加圧部材16とを略同時に立ち上げることができる。
【0033】
【実施例】
ベルト加熱方式の定着装置で立ち上げ時間と消費電力について調べた。実験条件として、加圧部材を40CPM(200mm/S)、定着ベルト用加熱ヒータを800W、加圧ローラ用加熱ヒータを400W、定着設定温度と加圧ローラ設定温度をそれぞれ150℃、130℃とした。待機時の省電力モードの一例として、定着ベルト加熱用ヒータをOFF、加圧ローラ用加熱ヒータを130℃でON/OFF制御した。
その結果、省電力モードからのプリント待ち時間は10秒であった。また、省電力モードを持たない従来方法と比較すると、省電力モード時で消費電力量が約1/3に低減できることが分かった。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、省電力モードを備えて省電力化を図り、且つ省電力モードから定着動作モードに復帰する時間の短縮を効率的に行うことが可能であって、光沢ムラのない均一定着性、記録紙の定着部材からの良好な分離性が可能な定着装置を提供することができる。
特には、熱ローラ方式の定着装置の場合は、簡易な構成で安定した高画質化、記録紙の搬送性の定着装置を提供することができる。また、ベルト定着方式の定着装置の場合は、より高速な立ち上げ時間を実現した定着装置を提供することができる。
また、かかる定着装置を搭載することによって、省電力化を図り、プリント待ち時間の短縮を可能にした画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置に係わる画像形成装置の概略構成図である。
【図2】ベルト加熱方式の定着装置の概略構成図である。
【図3】熱ローラ定着方式の定着装置の概略構成図である。
【図4】定着温度と画像の光沢度との関係を示すグラフである。
【図5】定着装置の動作制御と立ち上げ時間との関係を示すグラフである。
【図6】定着装置の動作制御と立ち上げ時間との関係を示すグラフである。
【図7】定着部材と加圧部材の立ち上げ時間をほぼ同時にした例を示すグラフである。
【図8】定着部材と加圧部材の熱容量変化を示すモデル図である。
【図9】定着部材と加圧部材の熱容量変化を示すモデル図である。
【図10】定着部材と加圧部材の熱容量変化を示すモデル図である。
【図11】熱容量の小さな方の部材を加圧部材、熱容量の大きな方の部材を定着部材としたときの熱ローラ方式の一例を示す概略構成図である。
【図12】熱容量の小さな方の部材を加圧部材、熱容量の大きな方の部材を定着部材としたときのベルト加熱方式の一例を示す概略構成図である。
【図13】熱容量の小さな方の部材を定着部材、熱容量の大きな方の部材を加圧部材としたときの、ベルト加熱方式の一例を示す概略構成図である。
【図14】熱容量の小さな方の部材を定着部材、熱容量の大きな方の部材を加圧部材としたときの、ベルト加熱方式の一例を示す概略構成図である。
【図15】定着部材と加圧部材の熱容量変化を示すモデル図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 作像部
3 給送手段
4 定着装置
5 感光体
6 帯電装置
7 レーザー書き込みユニット
8 現像装置
9 転写装置
10 クリーニング装置
11 給紙カセット
12 給送ローラ
13 レジストローラ対
14 排紙トレイ
15 定着部材
16 加圧部材
17 定着ローラ
18 加熱ローラ
H1、H2 ヒータ
L レーザービーム
P 記録材
S1、S2 サーミスタ
T トナー像
Claims (15)
- 第1の加熱手段を備える定着部材と、 定着部材に圧接し、第2の加熱手段を備える加圧部材とを有し、
定着すべきトナー像を担持した記録材を、そのトナー像が定着部材に接する向きにして、定着部材と加圧部材との圧接により形成されるニップ部を通過させて、
熱と圧力の作用によりトナー像を記録材に定着させる動作を行う定着装置において、
定着部材と加圧部材は、定着動作終了後、所定時間待機すると省電力モードに移行し、定着動作要求を受けると定着動作モードに復帰するように制御され、
定着部材と加圧部材の内、少なくとも熱容量の大きな方の部材は、省電力モード時に、加熱手段により定着動作時以下の温度で制御される
事を特徴とする定着装置。 - 前記定着部材と加圧部材の内、熱容量の小さな方の部材は、省電力モード時に、加熱手段により定着動作時より低い温度で制御される
事を特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記定着部材と加圧部材の内、熱容量の小さな方の部材は、省電力モード時に、非通電状態である
事を特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。 - 第1の加熱手段を備える定着部材と、 定着部材に圧接し、第2の加熱手段を備える加圧部材とを有し、
定着すべきトナー像を担持した記録材を、そのトナー像が定着部材に接する向きにして、定着部材と加圧部材との圧接により形成されるニップ部を通過させて、
熱と圧力の作用によりトナー像を記録材に定着させる動作を行う定着装置において、
定着部材と加圧部材は、定着動作終了後、所定時間待機すると省電力モードに移行し、定着動作要求を受けると定着動作モードに復帰するように制御され、
定着部材と加圧部材の内、熱容量の大きな方の部材は、省電力モード時に、加熱手段により定着動作時より高い温度で制御され、
熱容量の小さな方の部材は、省電力モード時に、加熱手段により定着動作時より低い温度で制御される
事を特徴とする定着装置。 - 前記定着部材と加圧部材の内、熱容量の小さな方の部材は、省電力モード時に、非通電状態である
事を特徴とする請求項4に記載の定着装置。 - 前記熱容量の大きな方の部材は加圧部材であって、前記熱容量の小さな方の部材は定着部材である
事を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置。 - 前記熱容量の大きな方の部材は定着部材であって、前記熱容量の小さな方の部材は加圧部材である
事を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置。 - 前記定着部材は回転する定着ローラであって、前記加圧部材は回転する加圧ローラである
事を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の定着装置。 - 前記定着部材は少なくとも二つのガイド部材に張架して構成される定着ベルトであって、前記加圧部材は回転する加圧ローラである
事を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の定着装置。 - 前記定着部材及び加圧部材は、省電力モードから定着動作モードに復帰するまでの時間が、30秒以下となる温度に制御される
事を特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の定着装置。 - 前記定着部材及び加圧部材は、省電力モードから定着動作モードに復帰するまでの時間が、10秒以下となる温度に制御される
事を特徴とする請求項10に記載の定着装置。 - 前記定着部材及び加圧部材は、省電力モードから定着動作モードに復帰するまでの時間が略同一である
事を特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の定着装置。 - 記録材を給送する給送手段と、トナー像を記録材上に形成する作像部と、記録材上のトナー像を記録材に定着させる定着装置とを備える画像形成装置において、
前記定着装置は、請求項1ないし12のいずれかに記載の定着装置である
事を特徴とする画像形成装置。 - 定着すべきトナー像を担持した記録材を、そのトナー像が定着部材に接する向きにして、定着部材と加圧部材との圧接により形成されるニップ部を通過させて、熱と圧力の作用によりトナー像を記録材に定着させる定着工程を含む画像形成方法において、
前記画像形成方法は、定着部材と加圧部材が、定着動作終了後、所定時間待機すると省電力モードに移行し、定着動作要求を受けると定着動作モードに復帰するように制御され、
定着部材と加圧部材の内、少なくとも熱容量の大きな方の部材は、省電力モード時に、加熱手段により定着動作時以下の温度で制御される
事を特徴とする画像形成方法。 - 前記定着工程は、請求項2ないし12のいずれかに記載の定着装置で行われる
事を特徴とする画像形成方法。
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