JP2004093549A - ストークスパラメータ測定装置および測定方法 - Google Patents

ストークスパラメータ測定装置および測定方法 Download PDF

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▲高▼木 武史
Takeshi Takagi
Kazuhiro Ikeda
池田 和浩
Tatsuya Hatano
畑野 達也
Hiroshi Matsuura
松浦 寛
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】入射光の分岐時に偏波変動やPDLが発生せず、ストークスパラメータを正確に測定する。
【解決手段】入射光L1は、プリズムP1に入射されると2つの第一分岐光L2a、L2bに分岐される。次に、第一分岐光L2a、L2bは、それぞれプリズムP2、P3に入射される。第一分岐光L2a、L2bは、プリズムP2、P3により、それぞれ第二分岐光L3a、L3b、L3c、L3dの4つに分岐される。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号光等の偏光状態を測定するストークスパラメータ測定装置及びその測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ストークスパラメータとは、偏光状態を表したパラメータである。このストークスパラメータを測定する場合は、入射された信号光をビームスプリッタ、ハーフミラー、フィルタからなる分岐手段3を用いて4分岐し、半波長板等の偏光素子および1/4波長板等の位相素子により各々の信号光にそれぞれ相違する偏光及び移相を与え、受光素子により分岐された各信号光の光成分を光電変換して、各光電変換された電気成分を演算してストークスパラメータを求めてきた。上述したストークスパラメータ測定装置の構成は、特開平6−18332号に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のストークスパラメータ測定装置では、入射光の分岐手段としてビームスプリッタ、ハーフミラー、フィルタ等を使用している。これらの分岐手段は、入射光を干渉により分岐させているため、偏波変動やPDL(Polarization dependent loss)が発生してしまう。この結果、ストークスパラメータの高精度な測定は困難という問題があった。
【0004】
本発明の目的は、前記従来技術の課題を鑑みてなされたもので、入射光の分岐時に偏波変動やPDLが発生せず、ストークスパラメータを正確に測定する装置および測定方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様によれば、測定対象の信号光が入射される入射部と、少なくとも1つ以上のプリズムを有し、入射部を経た信号光を少なくとも4分岐する光分岐部と、分岐された各信号光にそれぞれ相違する偏光および位相を与える位相補償部と、該位相補償部から出射された信号光の光成分を光電変換する受光回路部と、光電変換された電気成分を演算してストークスパラメータたる光強度成分と0°直線偏光成分と45°直線偏光成分と右円偏光成分とを得る演算部とを具備する。
【0006】
上記第一の態様では、少なくとも1つ以上のプリズムを有する光分岐部によって、入射部を経た信号光を干渉を利用することなく少なくとも4分岐するので、簡易に偏波変動やPDLを抑えることができ、ストークスパラメータの高精度な測定が可能となる。
【0007】
第一の態様において、前記光分岐部は、相対する面が平行に形成されたプリズムを少なくとも1つ以上配置して構成されている。この場合、入射光に平行に出射する分岐光を得ることができる。
【0008】
第一の態様において、前記光分岐部は、前記少なくとも1つ以上のプリズムに形成された稜を挟む2面に対し前記入射部を経た信号光を入射させて当該信号光を分岐する。この場合、プリズムの稜を利用して任意の分岐比の分岐光を得ることができる。
【0009】
第一の態様において、前記光分岐部は、入射側に四角錐状の受光部分を有する単一のプリズムを備え、当該受光部分の4つの側面に対し前記入射部を経た信号光を入射させて当該信号光を4分岐する。この場合、単一のプリズムを用いた簡単な構成で信号光の4分岐を達成することができる。なお、前記単一のプリズムは、出射側に四角錐状の光出射部を有するものとでき、前記受光部分の4つの側面と前記光出射部の対向する4つの側面とをそれぞれ平行にすることにより、一括して4分岐した分岐光をすべて入射光に平行に出射させることができる。
【0010】
第一の態様において、前記位相補償部は、位相素子と偏光素子が配置されて構成されている。
【0011】
第一の態様において、前記位相補償部と前記受光回路部との間に、集光系レンズが配置されている。
【0012】
第一の態様において、前記光分岐部は、第一分岐部と第二分岐部で構成され、第一分岐部は一個のプリズムで構成され、第二分岐部は2個のプリズムで構成されている。
【0013】
第一の態様において、前記光分岐部は、前記入射部を経た信号光を前記位相補償部及び前記受光回路部を介することなく部分的に出射させる分割部をさらに備える。この場合、ストークスパラメータ測定装置で測定中の信号光を別の装置でモニタすることができる。
【0014】
第一の態様において、前記光分岐部は、前記少なくとも1つ以上のプリズムによって分岐された信号光の出射位置の波長依存性を解消する波長分散補正部を備える。この場合、受光回路部等の配置を変更することなく複数の波長に亘ってストークスパラメータを測定することができる。
【0015】
第二の態様において、測定対象の信号光を入射部から入射させ、入射された信号光をプリズムで構成された光分岐部で4分岐し、分岐された各信号光に位相補償部でそれぞれ相違する偏光および位相を与え、該位相補償部から出射された信号光の光成分を受光回路部で光電変換し、光電変換された電気成分を演算部でストークスパラメータたる光強度成分と0°直線偏光成分と45°直線偏光成分と右円偏光成分とを演算する。
【0016】
上記第二の態様でも、簡易に偏波変動やPDLを抑えることができ、ストークスパラメータの高精度な測定が可能となる。
【0017】
第二の態様において、前記光分岐部は、第一分岐部と第二分岐部とからなり、該第一分岐部で入射部から入射された信号光を2分岐し、2分岐された各信号光を第二分岐部でさらに2分岐する。
【0018】
第二の態様において、前記光分岐部で、前記少なくとも1つ以上のプリズムに形成された稜を挟む2面に対し前記入射部を経た信号光を入射させて当該信号光を分岐する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0020】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るストークスパラメータ測定装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
本装置例のストークスパラメータ測定装置αは、レセプタクル、コリメータレンズ等からなる入射部である入力部1と、偏光解析光学部Aと、電気回路部Bと、GP−IB等からなる出力部2とで構成されている。偏光解析光学部Aは、光分岐部A1と位相補償部A2とで構成され、電気回路部Bは、フォト・ダイオード等からなる受光回路部B1と、演算回路部B2と、A/D変換回路部B3とで構成されている。なお、図示しないが、A/D変換回路部B3を必要に応じてアナログ出力回路部としてもよい。
【0022】
図2は、図1に示した光分岐部A1、位相補償部A2および受光回路部B1の一構成例を示す図である。
【0023】
光分岐部A1は、3つの立方体状のプリズムP1、P2、P3を2次元的に配列することによって構成される。本構成例では、第一分岐部がプリズムP1で構成され、第二分岐部がプリズムP2、P3で構成されている。前者のプリズムP1は、入射光L1のビーム径中心付近が、頂角の稜を透過するような位置に配置されている。このため、入射光L1は、プリズムP1の稜を挟んだ2面によって1:1の分岐比(強度比)で分岐されることになる。一対のプリズムP2、P3は、プリズムP1より出射された第一分岐光L2a、L2bのビーム径中心付近が、それぞれの頂角の稜を透過するような位置に配置されている。このため、プリズムP1から出射された第一分岐光L2a、L2bは、各プリズムP2、P3の稜を挟んだ2面によって、1:1の分岐比でそれぞれ分岐されることになる。
【0024】
つまり、信号光の分岐比は、各プリズムP1、P2、P3の配置と、入射光L1、第一分岐光L2a、L2bのビーム径中心が各プリズムP1、P2、P3のどの部分に入射されるかによって決定される。上述したように、本実施例では、入射光L1、第一分岐光L2a、L2bのビーム径中心が各プリズムP1、P2、P3の頂角の稜に位置合わせされた状態で入射されるので、第二分岐光L3a、L3b、L3c、L3dは、入射光を分岐比1:1:1:1で4等分したものとなる。
【0025】
図3は、プリズムP1における信号光の分岐を具体的に説明する図である。このプリズムP1は、立方体の外形を有し、紙面に平行な面内で正方形断面を有する。プリズムP1の頂角部分41に入射した信号光すなわち入射光は、頂角部分41に形成された稜42を挟む一対の側面44、45に均等に入射して紙面に平行な面内で2つに分岐される。これら2つの分岐光は、各々、別の光路でプリズムP1内を伝搬して、一対の対向側面47、48から出射光すなわち分岐光として個別に出射される。なお、各対向側面47、48から分岐されて出射する一対の出射光は、プリズムP1から出射する際に屈折され、入射光と平行な状態になっている。以上の説明はプリズムP1についてのものであったが、プリズムP2、P3においても、入射光すなわち第一分岐光が上記と同様に分岐されて、出射光すなわち第二分岐光として出射される。
【0026】
なお、各プリズムP1〜P3による信号光の分岐比は必ずしも1:1にする必要はない。つまり、入射光L1、第一分岐光L2a、L2bは、そのビーム径中心を必ずしも各プリズムP1、P2、P3の頂角の稜に位置合わせして入射させる必要はない。分岐比が1:1でない場合は、その分岐比をあらかじめ測定し、その分岐比に応じた補償校正データを演算回路部B2に与えるようにする。
【0027】
図4は、プリズムP1〜P3の変形例を説明する図である。すなわち、図2に示すプリズムP1〜P3は、図4(a)〜(d)に示す形状のプリズムPに置き換えることができる。
【0028】
例えば、図4(a)、(b)に示すように断面菱形、断面平行四辺形のものでもよい。このように、対向する面が平行に形成された断面菱形、断面平行四辺形等のプリズムPは、出射光が入射光に対して必ず平行となるので、位相補償部A2に組み込む偏光子、位相子等の設置が容易になる。
【0029】
また、図4(c)に示すように、プリズムPの形状を、透過しない部分の角を切除した略断面正方形状としてもよい。図4(c)のようなプリズム形状にすると、装置をコンパクトにすることができる。さらに、図4(d)に示すように、プリズムPの入射部分の頂角を切除した形状とし、プリズムPから出射させる際に信号光を分岐させる構成のものでもよい。
【0030】
図2に戻って、位相補償部A2は、主軸方位を0゜に持つ1/4波長板等からなる位相素子Cと、0゜の偏光方位角度を持つ偏光素子D1と、45゜の偏光方位角度を持つ偏光素子D2とで構成される。
【0031】
なお、位相素子Cの主軸方位および偏光素子D1、D2の偏光方位角度は、適宜変更することができ、上記の主軸方向及び偏光方位角度例に特に限定されない。
【0032】
また、位相素子Cは、光分岐部A1で4分岐された第二分岐光L3a、L3b、L3c、L3dのうち、一番下方の一つの第二分岐光L3dのみが透過するように配置されているが、他のいずれか一つの第二分岐光L3a〜L3cのみが透過するように配置することもできる。ただし、この位相素子Cは、後述する偏光素子D2と組み合わせて配置されるべきものであるので、位相素子Cの配置変更に応じて偏光素子D1、D2の配置も変更する必要がある。
【0033】
偏光素子D1は、4分岐された第二分岐光L3a、L3b、L3c、L3dのうち一つの第二分岐光L3bのみが透過するように配置されている。ただし、偏光素子D1を透過する第二分岐光L3bは、位相素子Cを透過していないものとする。偏光素子D2は、4分岐された第二分岐光L3a、L3b、L3c、L3dのうち、二つの第二分岐光L3c、L3dが透過するように配置されている。偏光素子D2を透過する二つの第二分岐光L3c、L3dのうち、一つの第二分岐光L3cは、位相素子Cを透過せずに偏光素子D2に入射され、もう一方の第二分岐光L3dは位相素子Cを透過して偏光素子D2に入射される。なお、4分岐された第二分岐光L3a、L3b、L3c、L3dのうち一つの第二分岐光L3aは、位相補償部A2では、何も透過せずそのまま受光回路部B1に入射される。
【0034】
位相補償部A2を出射した信号光L4a、L4b、L4c、L4dは、受光回路部B1を構成している受光素子E1、E2、E3、E4にそれぞれ入射され、各信号光の透過光強度が測定される。なお、受光素子E1、E2、E3、E4は、例えば、PD等の光電変換受光素子を用いる。
【0035】
次に、本実施形態のストークスパラメータ装置の測定方法について、図1および図2を参照して具体的に説明する。
【0036】
まず、入射部1から入射された入射光L1は、偏光解析部Aに入射される。入射光L1は、まず光分岐部A1のプリズムP1に入射される。入射光L1は、プリズムP1に入射されると2つの第一分岐光L2a、L2bに分岐される。次に、第一分岐光L2a、L2bは、それぞれプリズムP2、P3に入射される。第一分岐光L2a、L2bは、プリズムP2、P3により、それぞれ第二分岐光L3a、L3b、L3c、L3dの4つに分岐される。本実施例では、信号光である入射光L1を3つのプリズムP1、P2、P3で4分岐する方法としたので、従来、干渉により分岐する際に発生していたPDL、偏波変動を抑えることができる。
【0037】
4つの第二分岐光L3a、L3b、L3c、L3dは、次に位相補償部A2に入射される。一つ目の第二分岐光L3aは、何も透過せずにそのままの状態で受光素子E1に入射され、透過光強度が測定される。二つ目の第二分岐光L3bは、0°の偏光方位角度を持つ偏光素子D1を透過させ、受光素子E2に入射され、0°直線偏光成分の透過光強度が測定される。三つ目の第二分岐光L3cは、45°の偏光方位角度を持つ偏光素子D2を透過させ、受光素子E3に入射され、45°直線偏光成分の透過光強度が測定される。四つ目の第二分岐光L3dは、まず、進相軸を0°にもつλ/4波長板に入射され、次に45°の偏光方位角度を持つ偏光素子D2に入射され、最後に受光素子E4に入射されて、右円偏光成分の透過光強度が測定される。
【0038】
4つの透過光強度をIt、Ix、I45、Iq45とすると、各ストークスパラメータS0、S1、S2、S3は、以下の(1)式により表されることが知られている。
【数1】
Figure 2004093549
つまり、4つの各透過光強度を実測する事によりストークスパラメータを算出することができる。
【0039】
各透過光強度It、Ix、I45、Iq45に対し、光電変換して実測した値をI、I、I、Iとして、ストークスパラメータを算出する。 なお、信号光の分岐比は、4つの第二分岐光がほぼ同じ光強度になるようにプリズムを配置しているが、偏光子、波長板のロス、1/4波長板の波長特性等により強度比が異なる場合がある。このため、演算回路部B2には、補正計算機能を組み込むことが好ましい。
【0040】
分岐比については、偏光子等を挿入する前にあらかじめ測定しておいてもよいが、図5に示すような補償校正を行うことが好ましい。すなわち、完全偏光を出射することができる入力光源βを用意し、かかる入力光源βからの完全偏光を偏波コントローラFを介して偏光状態を変化させつつ、ストークスパラメータ測定装置αに入力させる。ストークスパラメータ測定装置αに入力される光は完全偏光であるから、各透過光強度において、そのmax値をとるときのストークスパラメータを1と規定し、min値をとるときのストークスパラメータを−1と規定できる。各I、I、I、Iのmax値をI0max、I1max、I2max、I3maxとし、min値をI0min、I1min、I2min、I3minとし、全体強度がIの入力光の透過強度である場合、そのストークスパラメータは、(2)式で与えられる。
【数2】
So=1
Figure 2004093549
(i=1,2,3)
【0041】
また偏光度DOPは(3)式として算出されるので、
【数3】
Figure 2004093549
DOPモニタとしての機能も併せ持つようにすることができる。
【0042】
このようにしてストークスパラメータとDOP値とを算出できるわけであるが、当該方法によれば、光学解析部におけるPDLを小さく抑えることができるので、より精度のよいストークスパラメータ測定装置すなわち光偏光アナライザが構成できる。
【0043】
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態のストークスパラメータ計測装置について説明する。第2実施形態の計測装置は、図2に示す偏光解析光学部A等に対しビームサイズを調節するためのレンズを付加したものである。
【0044】
図6は、第2実施形態の計測装置における光分岐部A1の一部を示す。図からも明らかなように、この光分岐部A1では、プリズムP1の前段部として、入射光L1のビーム径を大きくするためのビームエキスパンダーレンズ51と、ビーム径が拡大された入射光L1をコリメート光にしてプリズムP1に入射させるためのコリメートレンズ52とを順に配置している。
【0045】
図7は、受光回路部B1と位相補償部A2との間に、集光レンズ55、56、57、58が配置された例を示している。この場合、第二分岐光L3a、L3b、L3c、L3dが、位相補償部A2を透過した後、受光素子E1、E2、E3、E4に入射される際に、これら第二分岐光L3a、L3b、L3c、L3dを集光レンズ55、56、57、58によって集光させる。このように集光レンズ55、56、57、58を配置することにより、受光素子E1、E2、E3、E4による受光効率が上がり、精度が安定する。
【0046】
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態のストークスパラメータ計測装置について説明する。第3実施形態の計測装置は、図2に示す光分岐部A1を単一のプリズムで構成する。
【0047】
図8(a)は、光分岐部A1を構成するプリズムPQの斜視図であり、図8(b)はプリズムPQの側面図である。この光分岐部A1では、プリズムPQの受光部分を四角錐すなわちピラミッド形状にする。図1に示す入力部1からの入射光L1をこのピラミッド形状の頂部61、すなわち4つの稜を挟む4側面62〜65に入射させることにより、一つのプリズムPQだけで入射光L1を4つの分岐光L3a〜L3dに一括して4分岐させることができる。よって、光分岐部A1を簡単な構造とすることができる。
【0048】
図9(a)は、図8(a)および図8(b)に示すプリズムPQの変形例を示す。この場合、プリズムPQの入射側と出射側をともにピラミッド形状としている。このプリズムPQでは、入射光を頂部71の4つの側面72〜75に入射させることにより、各側面72〜75に平行な対向側面76〜79から4つの分岐光をそれぞれ出射させることができる。この際、各分岐光は入射光と平行になっており、ストークスパラメータ測定装置のコンパクトな設計が可能となる。さらに、このようなプリズムPQを用いることにより、入射光の波長が変化した場合にも、各分岐光を常に同一の分岐比で出射させることができる。
【0049】
図9(b)は、図9(a)に示すプリズムPQのさらなる変形例を示す。この場合、入射側のピラミッド形状と出射側のピラミッド形状との間に四角柱部分を形成している。この場合、プリズムPQの屈折率に応じて効率よく分岐光を得ることができるとともに、光路すなわち軸に垂直な方向のプリズムPQのサイズを減少させることができる。
【0050】
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態のストークスパラメータ計測装置について説明する。第4実施形態の計測装置は、第4実施形態の計測装置をさらに変形したものである。
【0051】
図10(a)は、図9(a)に示すプリズムPQを変形したプリズムPPであり、入射側と出射側のピラミッド形状の頂点近傍をカットして、分割部である平坦面80,81を形成している。図1に示す入力部1からの入射光を図10(a)のプリズムPPの入射側截頭ピラミッドに入射させると、4つの側面82〜85に入射した入射光は、これらの側面82〜85で4つに分岐され、出射側截頭ピラミッドすなわち各側面82〜85に平行な対向側面86〜89から4つの分岐光として出射される。また、中央の平坦面80に入射した入射光は、そのまま直進して対向する平坦面81から分割光として分岐光と平行に出射される。このような分割光は、ストークスパラメータ測定装置で測定中の信号光を別の計測装置等でモニタする際に活用される。つまり、この実施形態のプリズムPPは、プリズムPQとほぼ同等のサイズでありながら、カプラとしての機能も有する。
【0052】
図10(b)は、図10(a)に示すプリズムPPのさらなる変形例を示す。
この場合、入射側の截頭ピラミッドと出射側の截頭ピラミッドとの間に四角柱部分を設けている。プリズムPPの屈折率に応じて効率よく分岐光を得ることができるとともに、光路すなわち軸に垂直な方向のプリズムPPのサイズを減少させることができる。
【0053】
〔第5実施形態〕
以下、第5実施形態のストークスパラメータ計測装置について説明する。第5実施形態の計測装置は、第1実施形態の計測装置をさらに変形したものである。
【0054】
図11に示すように、図2に示すプリズムP1の後段に波長分散補正部である色消しプリズム90が追加されている。この色消しプリズム90は、図2に示すプリズムと同様の四角柱(ただし、断面がひし形)となっている。また、プリズムP1の一対の頂点を通る軸AX上に色消しプリズム90の一対の頂点を配置している。さらに、色消しプリズム90の屈折率および寸法を調節して、入射光の波長にかかわらず、色消しプリズム90の同一位置から分岐光が出射するようにしてある。
【0055】
プリズムP1のある側面44に入射した入射光は、この側面44に平行な対向側面47から2つの分岐光の1つとして出射される。この際、プリズムP1の屈折率分散に起因して、長波長λ1の分岐光は、軸AXに近い位置で軸AXに平行に進行し、短波長λ2の分岐光は、軸AXから離れた位置で軸AXに平行に進行する。
【0056】
対向側面47から出射された分岐光は、直進して色消しプリズム90の側面95に入射される。側面95に入射された分岐光は、色消しプリズム90中を伝搬して側面95に平行な対向側面99から軸AXに平行に伝搬する分岐光として出射される。この際、色消しプリズム90の屈折率および寸法を調節して、プリズムP1による分岐光の出射位置の波長依存性を相殺するようにしているので、異なる波長λ1、λ2を有する一対の分岐光のいずれが側面95に入射した場合であっても、対向側面99の同一箇所から分岐光が出射する。なお、図示を省略しているが、プリズムP1の他の側面45に入射して分岐され対向側面48から出射される分岐光も、色消しプリズム90の側面94および対向側面98を経て出射される際に出射位置の波長依存性が解消される。よって、このような色消しプリズム90を用いることにより、位相補償部A2や受光回路部B1の配置を変更することなく複数の波長に亘ってストークスパラメータを測定することができる。
【0057】
なお、プリズムP1の形状は、図11に示すものに限らず、平行な分岐光を出射するものであればよい。例えば、図4(a)、(b)、及び(c)に示す各種プリズムPを図11のプリズムP1に置き換えることができる。
【0058】
以上の説明では、プリズムP1の後段に色消しプリズム90を配置する場合について説明したが、図2等に示す2分岐プリズムP2、P3の後段に色消しプリズムを設けることもできる。この場合、色消しプリズムは、図11に示す形状と同じ断面形状を有する四角柱プリズムとする。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、被測定光を複数に分岐する過程において、偏波変動、PDLを抑える事ができ、小型で高性能な偏波アラナイザの構成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の測定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の光分岐部、位相補償部および受光回路部の一構成例を示す図である。
【図3】プリズム内の分岐光路を示す図である。
【図4】(a)〜(d)は、図2の光分岐部に用いるプリズム構造の変形例を示す図である。
【図5】図1の計測装置において補償校正を行う方法を説明する図である。
【図6】第2実施形態に係る計測装置における光分岐部の一部であって、当該光分岐部内にレンズを配置したものを示す。
【図7】位相補償部と受光回路部との間にレンズを配置した状態を示す図である。
【図8】(a)、(b)は、第3実施形態に係る計測装置の光分岐部の構造を説明する斜視図および側面図である。
【図9】(a)、(b)は、第4実施形態に係る計測装置の光分岐部の構造を説明する斜視図である。
【図10】(a)、(b)は、第5実施形態に係る計測装置の光分岐部の構造を説明する斜視図である。
【図11】第6実施形態に係る計測装置の光分岐部の構造を説明する側面図である。
【符号の説明】
α  ストークスパラメータ測定装置
β  光源
A  偏光解析光学部
A1  光分岐部
A2  位相補償部
B  電気回路部
B1  受光回路部
B2  演算回路部
B3  A/D変換回路部
C  位相素子
D1  偏光素子(0度挿入)
D2  偏光素子(45度挿入)
E1〜E4  受光素子
F  偏波コントローラ
L1  入射光
L2a〜L2b  第一分岐光
L3a〜L3d  第二分岐光
L4a〜L4d  信号光
P1〜P3  プリズム
51  ビームエキスパンダーレンズ
52〜54  コリメートレンズ
55〜58  集光レンズ
1  入射部
2  出力部
3  分岐手段

Claims (12)

  1. 測定対象の信号光が入射される入射部と、
    少なくとも1つ以上のプリズムを有し、前記入射部を経た信号光を少なくとも4分岐する光分岐部と、
    分岐された各信号光にそれぞれ相違する偏光および位相を与える位相補償部と、
    該位相補償部から出射された信号光の光成分を光電変換する受光回路部と、
    光電変換された電気成分を演算してストークスパラメータたる光強度成分と0°直線偏光成分と45°直線偏光成分と右円偏光成分とを得る演算回路部と
    を具備するストークスパラメータ測定装置。
  2. 前記光分岐部は、相対する面が平行に形成されたプリズムを少なくとも1つ以上配置されてなることを特徴とする請求項1記載のストークスパラメータ測定装置。
  3. 前記光分岐部は、前記少なくとも1つ以上のプリズムに形成された稜を挟む2面に対し前記入射部を経た信号光を入射させて当該信号光を分岐することを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか記載のストークスパラメータ測定装置。
  4. 前記光分岐部は、入射側に四角錐状の受光部分を有する単一のプリズムを備え、当該受光部分の4つの側面に対し前記入射部を経た信号光を入射させて当該信号光を4分岐することを特徴とする請求項3記載のストークスパラメータ測定装置。
  5. 前記位相補償部は、位相素子と偏光素子が配置されて構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載のストークスパラメータ測定装置。
  6. 前記位相補償部と前記受光回路部との間に配置された集光系レンズをさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか記載のストークスパラメータ測定装置。
  7. 前記光分岐部は、第一分岐部と第二分岐部とから構成され、第一分岐部が1個のプリズムで構成され、第二分岐部が2個のプリズムで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか記載のストークスパラメータ測定装置。
  8. 前記光分岐部は、前記入射部を経た信号光を前記位相補償部及び前記受光回路部を介することなく部分的に出射させる分割部をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか記載のストークスパラメータ測定装置。
  9. 前記光分岐部は、前記少なくとも1つ以上のプリズムによって分岐された信号光の出射位置の波長依存性を解消する波長分散補正部を備える請求項1から請求項8のいずれか記載のストークスパラメータ測定装置。
  10. 測定対象の信号光を入射部から入射させ、入射された信号光をプリズムで構成された光分岐部で4分岐し、分岐された各信号光に位相補償部でそれぞれ相違する偏光および位相を与え、該位相補償部から出射された信号光の光成分を受光回路部で光電変換し、光電変換された電気成分を演算回路部でストークスパラメータたる光強度成分と0°偏光成分と45°偏光成分と右円偏光成分とを演算することを特徴とするストークスパラメータの測定方法。
  11. 前記光分岐部は、第一分岐部と第二分岐部とからなり、該第一分岐部で入射部から入射された信号光を2分岐し、2分岐された各信号光を第二分岐部でさらに2分岐することを特徴する請求項10記載のストークスパラメータの測定方法。
  12. 前記光分岐部で、前記少なくとも1つ以上のプリズムに形成された稜を挟む2面に対し前記入射部を経た信号光を入射させて当該信号光を分岐することを特徴とする請求項10及び請求項11のいずれか記載のストークスパラメータ測定方法。
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JP2010286248A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Anritsu Corp 偏波解析装置

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