JP2004093255A - 機械設備の異常診断装置及び方法 - Google Patents

機械設備の異常診断装置及び方法 Download PDF

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宮坂 孝範
Yasuyuki Muto
武藤 泰之
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Abstract

【課題】異常診断の信頼性を高め、且つ、ユーザのデータ管理負荷を軽減する。
【解決手段】機械設備の異常を診断する異常診断装置であって、前記機械設備から発生する波動を検出する波動検出手段と、前記機械設備を映像として記録する記録手段と、前記波動が含む特定周波数の強度を検出する周波数解析手段と、前記特定周波数の前記強度を基に、前記機械設備を異常診断する異常診断手段と、前記異常診断手段の診断結果及び前記機械設備の前記映像を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする異常診断装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械設備の異常診断装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
機械設備の異常診断装置は、機械設備から発生する音や振動を解析し、機械設備の異常を診断する装置である。異常診断においては、音や振動等の波動情報をマイクロホンや振動センサ等の検出器で検出し、増幅器を用いて検出信号を増幅する。増幅された検出信号は、A/D変換器によってデジタル信号に変換され、診断用ソフトウェアを備えた診断用PCに出力される。診断用ソフトウェアは、診断用PC上で周波数分析、比較分析等の各種分析を行う。ユーザは、モニタ上に表示された診断結果を基に、異常の有無を判断し、異常が発生した場合には、機械設備を停止する等の対処を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記異常診断装置は、音や振動のみに基づいて診断を行っているため、音や振動の情報収集方法や条件が適切でない場合には、誤診断を行ってしまう恐れがある。
【0004】
また、その他の付随情報が得られる場合であっても、付随情報は、異常診断装置の出力とは別々に提供される。従って、処理後に、複数の情報をそれぞれ収集しなければならず、それらの情報から診断結果を再検討する等の手間が増大し、管理が複雑化してしまう。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、誤診断を防止することにより異常診断の信頼性を高め、且つ、ユーザのデータ管理負荷を軽減する異常診断装置及び方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の機械設備の異常を診断する異常診断装置は、前記機械設備から発生する波動を検出する波動検出手段と、前記機械設備を映像として記録する記録手段と、前記波動が含む特定周波数の強度を検出する周波数解析手段と、前記特定周波数の前記強度を基に、前記機械設備を異常診断する異常診断手段と、前記異常診断手段の診断結果及び前記機械設備の前記映像を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記異常診断装置によれば、表示手段は、異常診断の診断結果とともに、機械設備の映像を画面に表示する。従って、ユーザは、同一の画面を見るだけで異常診断結果と機械設備の様子を知ることができる。従って、誤診断を回避し異常診断の信頼性を高め、且つ、ユーザのデータ管理負荷を軽減することが可能となる。
【0008】
上記異常診断装置は、前記機械設備の前記映像を前記機械設備の正常時の映像と比較し、前記機械設備を異常診断する第2異常診断手段をさらに備えていてもよい。
【0009】
なお、前記波動は、前記機械設備から発生する音、又は、振動である。なお、前記波動検出手段と前記記録手段は、一体に形成されていてもよい。
【0010】
また、本発明の請求項5記載の機械設備の異常を診断する異常診断方法は、前記機械設備から発生する波動を検出するステップと、前記機械設備を映像として記録するステップと、前記波動が含む特定周波数の強度を検出するステップと、前記特定周波数の前記強度を基に、前記機械設備を異常診断するステップと、前記異常診断手段の診断結果及び前記機械設備の前記映像を表示するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0011】
上記異常診断方法によれば、異常診断の診断結果とともに、機械設備の映像が画面に表示される。従って、ユーザは、同一の画面を見るだけで異常診断結果と機械設備の様子を知ることができる。従って、誤診断を回避し異常診断の信頼性を高め、且つ、ユーザのデータ管理負荷を軽減することが可能となる。
【0012】
上記異常診断方法は、前記機械設備の前記映像を前記機械設備の正常時の映像と比較し、前記機械設備を異常診断するステップをさらに備えていてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の第1〜3実施形態を詳細に説明する。
【0014】
(第1実施形態)
以下、図1〜4を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る機械設備の異常診断装置を詳細に説明する。本実施形態では、機械設備の内部で軸受部材として用いられる転がり軸受に異常診断装置を適用し、転がり軸受の異常を診断する場合を例に説明する。
【0015】
図1は、本実施形態の異常診断装置10を示す図である。異常診断装置10は、転がり軸受1上またはその近傍に配置された検出部11と、検出部11の出力を増幅する増幅部12と、異常診断を行うPC部13とを有している。
【0016】
転がり軸受1は、軸に外嵌する内輪2と、ハウジング等に内嵌し、径方向に内輪2と対向する外輪3と、図示せぬ保持器により内輪2及び外輪3間に転動可能に配置された玉4とを有している。ここでは、外輪3に損傷が発生しているとして説明する。
【0017】
図2は、検出部11を示す図である。検出部11は、音センサ、振動センサ、等の波動センサから構成されるセンサ部111と、撮像用のカメラから構成されるカメラ部112とを有する。
【0018】
センサ部111は、外輪上、又は、その周辺部材上に設置されている。センサ部111は、転がり軸受1から発生する音や振動等の波動を電気信号に変換して検出する。検出された信号は、増幅部12へ出力される。
【0019】
カメラ部112は、デジタルビデオカメラで構成され、転がり軸受1の状態をデジタルビデオ画像として撮像し、画像信号をPC部13に出力する。
【0020】
なお、センサ部111とカメラ部112は、一体に構成されていてもよい。一般のデジタルビデオカメラ等を用いた場合には、音及び画像を同時に一つのデジタルビデオカメラで収集することが可能である。
【0021】
一方、センサ部111とカメラ部112は、別々に構成されていてもよい。振動センサを用いる場合には、センサ部111の取付に好ましい場所と、カメラ部112の取付に好ましい場所は、異なっている場合もあり、それぞれが別ユニットであるほうが精度よい検出を行うことが可能である。また、両者が別体の場合、カメラ部112は、センサ部111を撮像するような位置に配置されていてもよい。また、異なる種類の複数のセンサを転がり軸受の周囲に設置するようにしてもよい。この場合、音は、デジタルビデオカメラで映像と共に収集し、その他の情報(振動、AE等)は、別体とされたセンサユニットで収集することが可能である。
【0022】
増幅部13は、OPアンプ等で構成されており、センサ部111からの信号の強度をPC部13の処理に適したレベルに増幅する。増幅された信号は、PC部13に出力される。
なお、センサ部111が増幅機能を有している場合、敢えて増幅部13を設ける必要はない。この場合、センサ部111の出力は、直接PC部13に送られる。
【0023】
PC部13は、診断部14及びモニタ15を有している。具体的に、PC部13は、OS及び周波数解析用ソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)等から構成される。この場合、診断部14の処理は、PC上で動作する周波数解析用ソフトウェアにより行われる。勿論、診断部14として、PCによるソフトウェア処理ではなく、専用の診断機器を用いてもよい。
【0024】
図3は、診断部14の詳細を示す図である。診断部14は、フィルタ部141、エンベロープ部142、周波数変換部143、及び、比較判定部144を有している。
【0025】
フィルタ部141は、増幅部13から出力された信号から所望の周波数帯を抽出する周波数フィルタである。この所望の周波数帯は、転がり軸受1の損傷に起因して検出される予想異常ピーク周波数に応じて設定可能である。ここでは、例として、1kHz以上の周波数成分をカットするローパスフィルタを用いる。フィルタ部141は、フィルタ処理後の信号を、エンベロープ部142に送出する。なお、このフィルタ部141は、信号の特性によっては、適宜省略することが可能である。
【0026】
エンベロープ部142は、フィルタ部141から送出された信号にエンベロープ処理を施す。エンベロープ処理は、入力振動波形の包絡線に比例した出力を得るものである。エンベロープ部142は、エンベロープ処理後の信号を周波数解析部143に出力する。なお、このエンベロープ部142は、信号の特性によっては、適宜省略することが可能である。
【0027】
周波数解析部143は、エンベロープ部142から出力された信号をFFTアルゴリズム等を用いて周波数変換し、周波数スペクトルデータを生成する。図4は、周波数解析部143により生成された周波数スペクトルデータを表すグラフである。図からは、外輪の損傷に起因する周期的なスペクトルピークが信号成分に含まれていることがわかる。生成された周波数スペクトルデータは、比較判定部144に出力される。
【0028】
比較判定部144は、周波数スペクトルデータが転がり軸受1の損傷等に起因する特異な周波数でピークを有しているかどうか判断し、損傷等の発生の有無を判定する。比較判定部144は、転がり軸受に1の各部位に傷がない場合の周波数スペクトルのレベルを基に作成された所定のしきい値を有している。比較判定部144は、このしきい値と生成された周波数スペクトルデータとを比較して、特定の周波数帯のレベルがしきい値以上の場合に異常が発生していると判断する。
【0029】
次に、比較判定部144は、予め各部位の損傷に起因する特異周波数ピークの予想発生周波数帯をデータとして記憶している。比較判定部144は、ピークが検出された周波数帯を基に、転がり軸受のどの部位が破損しているのかにつき判断を行う。
【0030】
以上の処理により、比較判定部144は、損傷の有無、及び、損傷部位についての異常診断結果である判定結果を作成する。比較判定部144は、判定結果をモニタ15に出力する。
【0031】
モニタ15は、比較判定部から出力された判定結果を基に、モニタ15の画面上に損傷の有無、及び、損傷がある場合には損傷部位の表示を行う。ユーザによる確認が必要な場合には、図4の周波数スペクトルデータを一緒に表示するようにしてもよい。さらに、モニタ15は、カメラ部112から出力された画像信号を基に、撮像された転がり軸受の映像を上記表示と一緒に表示する。
【0032】
ユーザは、モニタ15をチェックすることにより、音や振動等の波動情報を基に得られた判定結果に加え、転がり軸受1の状態を映像で確認する。これにより、判定結果とともに、転がり軸受1の様子や、がたつき、傾き等に起因する振動発生の有無を目視で確認することが可能である。
【0033】
また、モニタ15上の映像内に、振動センサや音センサが映し出されている場合には、ユーザは、どのような箇所にどのような状態で、センサが取り付けられているのかを予め目視で確認することが可能である。これにより、ユーザは、診断を行う前に、センサの取り付け不具合がないかどうか確認し、不具合が生じている場合には、予め改善を行うことが可能となる。よって、センサ等の取り付けミスが減少し、診断精度が向上する。
【0034】
以上、本発明の第1実施形態に係る異常診断装置10によれば、波動センサにより得られた波動情報から得られる異常診断結果を確認しながら、目視により転がり軸受1の状態を確認することが可能である。さらに、目視によりセンサ取り付け具合を確認し、不備がある場合には、センサの取り付け不具合を早期に改善することが可能となる。
【0035】
さらに、本実施形態によれば、モニタ上に異常診断結果とともに転がり軸受1の画像情報が同時に表示されるので、ユーザのデータ管理負荷が軽減する。
【0036】
なお、モニタ15が、周波数解析により判明した異常の発生部位の画像を拡大表示するように構成してもよい。これにより、異常発生箇所がどのように破損しているのかどうかをモニタ上で予め詳細に確認することができ、異常に対する迅速な対応が可能となる。
【0037】
(第2実施形態)
次に、図5及び図6を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る機械設備の異常診断装置を詳細に説明する。本実施形態では、第1実施形態同様に、軸受部材として用いられる転がり軸受に異常診断装置を適用し、転がり軸受の異常を診断する場合を例に説明する。なお、第1実施形態と同様の部材については、その説明を割愛する。
【0038】
図5は、本実施形態の異常診断装置20を示す図である。異常診断装置20は、転がり軸受1上またはその近傍に配置された検出部11と、検出部11の出力を増幅する増幅部12と、異常診断を行うPC部23とを有している。
【0039】
本実施形態では、検出部11のカメラ部112の出力は、PC部23の診断部24に送られている。
【0040】
PC部23は、診断部24及びモニタ15を有している。具体的に、PC部23は、第1実施形態のPC部13同様に、OS及び周波数解析用ソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)等から構成される。この場合、診断部24の処理は、PC上で動作する周波数解析用ソフトウェアにより行われる。勿論、診断部24として、PCによるソフトウェア処理ではなく、専用の診断機器を用いてもよい。
【0041】
図6は、診断部24の詳細を示す図である。診断部24は、フィルタ部241、エンベロープ部242、周波数変換部243、及び、比較判定部244を有している。ここで、フィルタ部241、エンベロープ部242、周波数変換部243は、第1実施形態のフィルタ部141、エンベロープ部142、周波数変換部143と同一である。
【0042】
比較判定部244は、周波数変換部243から周波数スペクトルデータを受け取り、そしてカメラ部112から画像信号を受け取る。
【0043】
比較判定部244は、周波数スペクトルデータが転がり軸受1の損傷等に起因する特異な周波数でピークを有しているかどうか判断し、損傷等の発生の有無を判定する。比較判定部244は、転がり軸受に1の各部位に傷がない場合の周波数スペクトルのレベルを基に作成された所定のしきい値を有している。比較判定部244は、このしきい値と生成された周波数スペクトルデータとを比較して、特定の周波数帯のレベルがしきい値以上の場合に異常が発生していると判断する。
【0044】
次に、比較判定部244は、予め各部位の損傷に起因する特異周波数ピークの予想発生周波数帯をデータとして記憶している。比較判定部244は、ピークが検出された周波数帯を基に、転がり軸受のどの部位が破損しているのかにつき判断を行う。
【0045】
さらに、比較判定部244は、受け取った画像信号を予め記憶している正常時の画像データ、又は、正常時の各部位の位置を表す位置データと比較し、転がり軸受1の各部位の位置のズレ、各部材の変化等を所定の画像処理方法に基づき確認する。ここで、比較判定部244は、ある部位のズレ量が所定値よりも大きい場合、その部位にズレが発生していると判断する。
【0046】
以上の処理により、比較判定部144は、損傷の有無、損傷部位、及びズレの有無等についての異常診断結果である判定結果を作成する。比較判定部144は、判定結果及び画像信号をモニタ15に出力する。
【0047】
モニタ15は、比較判定部から出力された判定結果を基に、モニタ15の画面上に損傷の有無、損傷がある場合には損傷部位、及び、ズレの有無等の表示を行う。ユーザによる確認が必要な場合には、図4の周波数スペクトルデータを一緒に表示するようにしてもよい。さらに、モニタ15は、カメラ部112から出力された画像信号を基に、撮像された転がり軸受の映像を上記表示と一緒に表示する。
【0048】
ユーザは、モニタ15をチェックすることにより、音や振動等の波動情報を基に得られた判定結果に加え、転がり軸受1の状態を映像で確認する。これにより、判定結果とともに、転がり軸受1の様子や、がたつき、傾き等に起因する振動発生の有無を目視で確認することが可能である。
【0049】
また、モニタ15上の映像内に、振動センサや音センサが映し出されている場合には、ユーザは、どのような箇所にどのような状態で、センサが取り付けられているのかを予め目視で確認することが可能である。これにより、ユーザは、診断を行う前に、センサの取り付け不具合がないかどうか確認し、不具合が生じている場合には、予め改善を行うことが可能となる。よって、センサ等の取り付けミスが減少し、診断精度が向上する。
【0050】
また、比較判定部224は、カメラ部112から受け取った画像信号と予め記憶している正常時の画像データ、又は、正常時の各部位の位置を表す位置データとを比較し、ズレ等の有無を判断する。そして、ズレ等の有無は、周波数解析結果及び受け取った画像と共に画面上に表示される。従って、より詳細な結果を画面に表示することが可能となるため、さらに診断精度を向上させることが可能となる。
【0051】
以上、本発明の第2実施形態に係る異常診断装置20によれば、波動センサ及びカメラにより得られた波動情報及び画像情報を基に得られる異常診断結果を確認しながら、目視により転がり軸受1の状態を確認することが可能である。さらに、目視により、センサの取り付け不具合を確認し、不備がある場合には、センサの取り付け不具合を早期に改善することが可能となる。
【0052】
なお、比較判定部224は、周波数解析結果と画像の比較結果とを相互参照して、判定結果を出力するようにしてもよい。例えば、ズレの度合いに応じて、周波数データと比較されるしきい値の値を変更する等の改良が考えられる。
【0053】
(第3実施形態)
以下、図7を参照しながら、本発明の第3実施形態に係る機械設備の異常診断装置を詳細に説明する。本実施形態では、第1及び第2実施形態と同様に、軸受部材として用いられる転がり軸受に異常診断装置を適用し、転がり軸受の異常を診断する場合を例に説明する。
【0054】
図7は、本実施形態の異常診断装置30を示す図である。異常診断装置30は、検出部31と、ユーザ側PC36と、診断側ユニット30aの3つのユニットから構成されている。ここで、ユーザ側PC36と診断側ユニット30aは、それぞれ遠隔に配置され、無線又は有線LAN、インターネット等のネットワークを介して通信可能に接続されている。本実施形態では、ユーザが診断用装置(ソフトウェア)を持たず、遠隔地にあるサーバ上で、診断が行われる場合を例として説明する。
【0055】
検出部31は、第1実施形態の検出部11と同様に構成されている。検出部31は、得られた波動情報及び画像信号を送受信ユニット36に出力する。
【0056】
ユーザ側PC36は、データ送受信部37とモニタ38を有している。ユーザ側PC36は、例えば、ユーザが所有しているPCである。データ送受信部37は、ネットワークに接続するための、ネットワークインターフェースカードであり、得られた波動情報及び画像信号をインターネット等のネットワークを介して、遠隔地にある診断側ユニット30aに送信する。
【0057】
診断側ユニット30aは、増幅部32、診断部34及びモニタ35を有している。それぞれのユニットの機能は、第1実施形態の増幅部12、診断部14及びモニタ15とそれぞれ同一である。本実施形態の診断側ユニット30aは、判定結果をモニタ15に送ると共に、インターネット等のネットワークを介して、ユーザ側PC36に送信する。
【0058】
ユーザ側PC36は、データ送受信部37で、診断側ユニット30aから判定結果を受信する。そして、判定結果をモニタ38上に表示する。
【0059】
これにより、ユーザは、音や振動等の波動情報を基に得られた判定結果に加え、転がり軸受1の状態をモニタ38上で映像で確認する。これにより、ユーザが診断用装置(ソフトウェア)を有していない場合であっても、遠隔地にある診断用装置との間でデータの送受信を行うことにより、リアルタイムに転がり軸受1の異常診断を行うことが可能である。
【0060】
以上、本発明の第3実施形態に係る異常診断装置30によれば、波動センサ及びカメラにより得られた波動情報及び画像情報を基に得られる異常診断結果を確認しながら、目視により転がり軸受1の状態を確認することが可能である。さらに、目視により、センサの取り付け不具合を確認し、不備がある場合には、センサの取り付け不具合を早期に改善することが可能となる。
【0061】
さらに、本実施形態によれば、ユーザ側PC36と診断側ユニット30aがそれぞれ遠隔地に配置されている場合であっても、インターネットを介して、データの送受信を行うことにより、適切な異常診断を行うことが可能である。従って、ユーザが、高価な異常診断装置(ソフトウェア)を有していない場合、又は、ユーザ側PC36のマシンパワーが、異常診断の実行において不足している場合であっても、迅速かつ適切な異常診断を行うことが可能である。
【0062】
なお、上記第3実施形態では、ユーザ側PC36は、LAN、インターネット等のネットワークを介して診断側ユニット30aと通信するように構成したが、これに限られず、その他のプロトコルを用いた各種無線通信、有線通信等を適用してもよい。
【0063】
また、ユーザ側PC36と診断側ユニット30aの通信に、e−mail等の電子メールを用いてもよい。
【0064】
なお、上記第1〜3実施形態では、機械設備として転がり軸受を例に説明したが、本発明はこれに限られず、摺動箇所や可動箇所を有する各種機械装置に適用することが可能である。例として、ボールねじ、リニアガイド、各種モータ等に適用することが可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上、本発明の異常診断装置及び方法によれば、各種解析による異常診断結果とともに機械設備の映像情報が同時にモニタ上に表示される。従って、誤診断を回避し異常診断の信頼性を高め、且つ、ユーザのデータ管理負荷を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の異常診断装置を示す図である。
【図2】検出部を示す図である。
【図3】診断部の詳細を示す図である。
【図4】周波数解析部により生成された周波数スペクトルデータを表すグラフである。
【図5】第2実施形態の異常診断装置を示す図である。
【図6】診断部の詳細を示す図である。
【図7】本実施形態の異常診断装置を示す図である。
【符号の説明】
1  転がり軸受
2  内輪
3  外輪
4  玉
10 20 30 異常診断装置
11 31 検出部
12 32 増幅部
13 23 33 PC部
14 24 34 診断部
15 モニタ

Claims (7)

  1. 機械設備の異常を診断する異常診断装置であって、
    前記機械設備から発生する波動を検出する波動検出手段と、
    前記機械設備を映像として記録する記録手段と、
    前記波動が含む特定周波数の強度を検出する周波数解析手段と、
    前記特定周波数の前記強度を基に、前記機械設備を異常診断する異常診断手段と、
    前記異常診断手段の診断結果及び前記機械設備の前記映像を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする異常診断装置。
  2. 前記機械設備の前記映像を前記機械設備の正常時の映像と比較し、前記機械設備を異常診断する第2異常診断手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の異常診断装置。
  3. 前記波動は、前記機械設備から発生する音、又は、振動であることを特徴とする請求項1又は2記載の異常診断装置。
  4. 前記波動検出手段と前記記録手段は、一体形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の異常診断装置。
  5. 機械設備の異常を診断する異常診断方法であって、
    前記機械設備から発生する波動を検出するステップと、
    前記機械設備を映像として記録するステップと、
    前記波動が含む特定周波数の強度を検出するステップと、
    前記特定周波数の前記強度を基に、前記機械設備を異常診断するステップと、
    前記異常診断手段の診断結果及び前記機械設備の前記映像を表示するステップと、を備えたことを特徴とする異常診断方法。
  6. 前記機械設備の前記映像を前記機械設備の正常時の映像と比較し、前記機械設備を異常診断するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の異常診断方法。
  7. 前記波動は、前記機械設備から発生する音、又は、振動であることを特徴とする請求項5記載の異常診断方法。
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