JP2004093108A - 加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力を使用しないで除菌することのできる加湿装置を提供する。
【解決手段】水供給部と、少なくとも一部が水に浸されるように配置された加湿フィルターおよび空気を加湿フィルターを介して送る送風手段を含む加湿機構と、間隙を設けて設置された酸化還元電位の異なる第1の電極および第2の電極、ならびに第1の電極および第2の電極を短絡させる短絡部を具備する除菌装置とを有し、第1の電極の酸化還元電位が第2の電極の酸化還元電位より高く、少なくとも第1の電極および第2の電極が水に接する位置に配置されていることを特徴とする加湿装置。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加湿装置内の滞留水において「増殖し得る微生物」の除去(除菌)に関する。さらに具体的には、本発明は、水槽内の水を除菌し、除菌後の水を加湿フィルターに吸い上げさせ、当該加湿フィルターを介して加湿空気を放出する加湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の加湿装置は、外部の空気を吸入し、加湿装置内部の水を蒸発させ、吸入した空気とともに水蒸気を加湿装置外に放出する。この加湿装置内部に滞留する水においては、大腸菌および黄色ブドウ球菌などの細菌などの微生物の増殖が認められる。そして、例えば超音波方式の加湿装置においては、超音波を利用して霧化した水を放出するため、滞留水中で増殖した微生物が生きたまま加湿装置外に放出される可能性がある。また、空気を冷やしてしまうという副作用もある。
【0003】
一方、ヒーター式加湿装置においては、内部の釜から高温にした水蒸気を放出させるため、加湿装置を放置している際に微生物が増殖しても、当該微生物が加熱により死ぬため、殺菌効果により加湿装置外に生きた微生物を放出する可能性は低い。また、死んだ微生物を空気中に放出しない工夫もなされているが、ヒーターの電力消費が大きいという問題がある。
【0004】
これに対し、水を加湿フィルターに吸い上げさせ、当該加湿フィルターを介して加湿された空気を放出する、いわゆるハイブリッド式の加湿装置がある。しかし、この場合も、加湿装置を放置している際に滞留水中で微生物が増殖してしまい、極端に長時間放置し続ければ、微生物の増殖に伴って腐敗臭が発生することにも繋がる。そのため、加湿装置内部における微生物の増殖の抑制、および除菌に関する技術が強く要望されていた。
【0005】
例えば、特許文献1に、図16〜18に示されるようなハイブリッド式の加湿装置が提案されている。図16は、従来の加湿装置の概略斜視図であり、図17は、図16に示す加湿装置の内部構造を説明するための概略斜視図である。また、図18は、図16に示す加湿装置の内部構造を説明するための別の概略斜視図である。
【0006】
この加湿装置は、本体またはカバーに設けられた吸気口100aおよび吹出口100bを有しており、本体の内部には、給水タンク101から供給された水を受ける水槽102、水槽102内の水を加熱するための加熱筒103、および加熱筒103を囲みつつ水槽102内の水を吸い上げる吸水体(加湿フィルター)104を有する。そして、吸気口100aから送風機105を経て吹出口100bまで風路が形成されており、送風機105によって、吸気口100aからの空気とともに、吸水体104から気化した水蒸気が、吹出口100bから放出される。これによって、室内の加湿が行われる。
【0007】
給水タンク101からの水は、水槽102に供給され、水槽102内のいずれかの部分に、例えば、抗菌作用を有する物質を溶出させる一対の電極107が設けられている。そして、両電極間に電気を流すとともに所定の周期で極性を切り替えることによって、加湿の程度を変化させている。しかし、このような従来の加湿装置では、微生物の増殖抑制に電極107を用いた通電制御を行う必要があり、装置の構成が複雑となる。また、消費電力も大きくなるという問題がある。
【0008】
他方、微生物の増殖抑制に対し、紫外線照射および間欠加熱などの方法が考案されていたが、加湿装置を放置している際には、電源の供給が絶たれることが多く、これらの方法の実施は比較的困難である。かかる観点から、外部電力を使用せずに、または蓄電電力などのわずかな電力を使用することによって、微生物の増殖抑制および除菌を可能とする加湿装置が望まれる。
【0009】
これに対し、例えば特許文献2に記載されているように、加湿装置を構成する部材に、抗菌性材料を添加または塗布することにより、微生物の増殖を抑制することも考えられる。しかし、この場合の抗菌効果は、前記部材の表面においてのみ得られる不充分なものであり、滞留水および加湿装置内部を流動する水における微生物の増殖を抑制する効果は低い。
【0010】
ところで、特許文献3には、外部電源を用いることなく、電極間において、タンパク質で被覆された粒子を移動させて除去する技術が開示されている。この技術を用いれば、加湿装置における従来からの問題を解消できるものと考えられる。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−12239号公報
【特許文献2】
特開平4−335934号公報
【特許文献3】
国際公開第WO 00/77163 A1号
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来技術の実情に鑑み、本発明の目的は、簡易な構成で、電力を使用せず、安全性および持続性が高く廉価な方法で、内部の水において微生物の増殖抑制および除菌を可能とする加湿装置を提供することを目的とする。さらに、本発明の目的は、物理的な手段により、内部の水に混入し得る増殖し得る生きた微生物を除去することのできる加湿装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、水槽を含む水供給部と、
前記水槽において少なくとも一部が水に浸されるように配置された加湿フィルター、および前記加湿フィルターを介して加湿された空気を放出する送風手段を含む加湿機構と、
間隙を設けて互いに対向して設けられた酸化還元電位の異なる第1の電極および第2の電極、ならびに前記第1の電極および前記第2の電極を短絡させる短絡部を具備する除菌装置とを有し、
前記第1の電極の酸化還元電位が前記第2の電極の酸化還元電位より高く、
少なくとも前記第1の電極および前記第2の電極が前記水に接する位置に配置されていることを特徴とする加湿装置に関する。
【0014】
前記加湿装置においては、前記除菌装置が前記水槽内に配置されることが好ましい。
また、前記除菌装置が前記水槽内の給水入口近傍に配置されることが好ましい。
また、前記除菌装置が前記加湿フィルターの下に配置されることが好ましい。
【0015】
また、重力方向において、前記第2の電極が前記第1の電極の下に位置することが好ましい。
また、前記短絡部が水面より上に位置することが好ましい。
前記第1の電極および前記第2の電極の酸化還元電位差が0.3V以上であることが好ましい。
【0016】
前記間隙が30mm以下であることが好ましい。
また、前記第2の電極が、水より低い酸化還元電位を有し、かつ表面に酸化保護層を形成しにくい金属で構成されていることが好ましい。
前記第2の電極が亜鉛または亜鉛合金で構成されていることが好ましい。
【0017】
前記第2の電極の表面がリン酸処理されていることが好ましい。
また、前記第2の電極が前記除菌装置または前記加湿装置から着脱可能で、かつその表面の洗浄が可能な構造を有することが好ましい。
また、前記第2の電極の汚染状況が目視可能であることが好ましい。
【0018】
前記第1の電極と前記短絡部とが、前記第1の電極を構成する材料と同じ材料からなる第1の接続部によって電気的に接続され、前記第2の電極と前記短絡部とが、前記第2の電極を構成する材料と同じ材料からなる第2の接続部によって電気的に接続されていることが好ましい。
【0019】
また、前記第1の接続部と前記第2の接続部との間に、前記第1の電極と前記第2の電極との間の距離よりも広い間隔の部分を有することが好ましい。すなわち、前記第1の接続部と前記第2の接続部とが、前記第1の電極と前記第2の電極との間の距離よりも広い間隔で位置する部分が存在することが好ましい。
前記短絡部を除き、前記第1の接続部および前記第2の接続部の表面が電気的絶縁処理および/または撥水処理されていることが好ましい。
【0020】
前記水槽に滞留する水の25体積%以上が、前記間隙内に含まれることが好ましい。すなわち、前記間隙に存在する水の量が、前記水槽に滞留する水の25体積%以上であるのが好ましい。
前記除菌装置が、前記第1の電極、前記第2の電極および前記短絡部を収納する収納容器を具備し、また、前記収納容器が、前記間隙を形成するスペーサーを具備することが好ましい。
【0021】
また、前記収納容器が、前記第1の電極および前記第2の電極が水に接触するように収納する水平部と、前記短絡部を水面よりも上に位置するように収納する垂直部とを具備し、L字状の形状を有することが好ましい。
前記加湿装置が前記加湿フィルターを収納する取付枠を具備し、前記取付枠と、前記収納容器とが一体化されていることが好ましい。
【0022】
前記加湿装置は、前記加湿フィルターに流れ込む空気の除菌を行う除菌フィルターを具備することが好ましい。
また、前記除菌装置が、前記加湿装置から脱着可能であることが好ましい。
【0023】
また、本発明は、水槽を含む水供給部と、
前記水槽において少なくとも一部が水に浸されるように配置された加湿フィルター、および前記加湿フィルターを介して加湿された空気を放出する送風手段を含む加湿機構と、
間隙を設けて互いに対向して設けられた第1の電極および第2の電極、ならびに前記第1の電極および前記第2の電極の間に、水の電気分解開始電圧より低い電圧を印加する印加手段を具備する除菌装置とを有し、
少なくとも前記第1の電極および前記第2の電極が前記水に接する位置に配置されていることを特徴とする加湿装置に関する。
【0024】
前記第1の電極が前記加湿フィルターの近傍に位置し、前記印加手段が、前記第2の電極よりも前記第1の電極に低い電圧を印加することが好ましい。
【0025】
さらに本発明は、水槽を含む水供給部と、
前記水槽において少なくとも一部が水に浸されるように配置された加湿フィルター、および前記加湿フィルターを介して加湿された空気を放出する送風手段を含む加湿機構と、
水より低い酸化還元電位を有し、かつ表面に酸化保護層を形成しにくい金属で構成された電極を具備する除菌装置とを有し、
前記電極の一部が前記水に接する位置に配置されていることを特徴とする加湿装置に関する。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明は、水槽から吸い上げた水を吸収および保持する加湿フィルターに、空気を通すことによって、加湿した空気を放出する、いわゆるハイブリッド式の加湿装置に関する。より具体的には、本発明は、少なくとも給水タンクおよび水槽を含む水供給部と、前記水槽において少なくとも一部が水に浸されるように配置された加湿フィルターおよび前記加湿フィルターを介して加湿された空気を放出する送風手段を含む加湿機構とを具備する加湿装置に関する。
【0027】
そして、本発明に係る加湿装置の最大の特徴は、上述の課題を解決すべく、間隙を設けて互いに対向して設けられた酸化還元電位(またはイオン化傾向)の異なる第1の電極および第2の電極、ならびに前記第1の電極および前記第2の電極を短絡させる短絡部を具備する除菌装置を有し、前記第1の電極の酸化還元電位が前記第2の電極の酸化還元電位より高く、少なくとも前記第1の電極および前記第2の電極が前記水に接する位置に配置されている点にある。
【0028】
したがって、その他の構成要素については、従来の加湿装置と同様であってもよいが、前記除菌装置の作用および効果を最大限に発揮させるためには、後述する実施の形態および実施例に準拠して本発明に係る加湿装置を構成するのが好ましい。
【0029】
まず、本発明における除菌装置について説明する。
前記除菌装置においては、例えばスペーサーを介し、間隙を設けて互いに対向して酸化還元電位の異なる第1の電極および第2の電極が設けられている。そして、前記第1の電極および前記第2の電極を短絡させる短絡部が設けられている。
ここで、第1の電極を構成する材料(金属)の酸化還元電位は、第2の電極を構成する材料の酸化還元電位よりも高い。
【0030】
加湿装置の水槽などに含まれる水において増殖し得る微生物は、タンパク質細胞膜で構成されており、このタンパク質細胞膜に起因して一定の電荷を有する。この点に着目し、本発明者らは、第1の電極と、前記第1の電極より低い酸化還元電位を有する第2の電極とを、短絡させるだけで、前記第1の電極から前記第2の電極に向けて微生物を移動させ、電極間の水中から微生物を物理的に排除できる加湿装置を完成するに至った。
【0031】
なお、加湿装置の水槽には、ユーザーが給水タンクを介して水道水などの無菌に近い飲料水に準じる水を補給すればよい。したがって、給水タンクから水槽に供給される水は、微生物量が極めて少ない状態にあるといえる。それにもかかわらず、加湿装置内に滞留した水には大気が接して微生物が混入し繁殖し得ることから、本発明に係る加湿装置では前記除菌装置の効果が発揮されることとなる。
【0032】
除菌装置の具体的な動作原理は以下のとおりである。すなわち、酸化還元電位の異なる第1の電極と第2の電極を、電解質である加湿装置中の滞留水中に浸漬させると、両者の間に電位差が発生する。この際、前記第1の電極の一端と前記第2の電極の一端とを水面より上で短絡させると、両電極が帯電し、酸化還元電位の低い第2の電極が陽極となり、酸化還元電位の高い第1の電極が陰極となる。微生物は、その細胞組織構造上、電解質中において通常負に帯電するため、酸化還元電位の低い第2の電極の表面に集積する。
【0033】
また、微生物が第2の電極の表面に集積すると、第2の電極表面から溶出する金属イオンの影響により増殖能を失う。また、第2の電極の表面で電荷を失うという電気的影響により、微生物の細胞壁が破壊される。あるいは、微生物が集積し、各微生物個体間の距離が極端に縮まって通常の生育環境を形成できなくなってしまうことから、酸素または栄養の摂取が不充分または不可能となり、微生物は増殖能を失って不活化するのである。
【0034】
前記第1の電極と第2の電極の組み合わせとしては、酸化還元電位の異なるものの組み合わせであればよいが、特に微生物の移動を確実にするという点から、酸化還元電位差が0.3V以上の2つの電極を用いるのが好ましい。前記酸化還元電位差は、好ましくは1.0V程度であるのがよい。
ここで、表1に、本発明の電極に用いることのできる金属体およびその酸化還元電位(水溶液中における標準電極電位E(25℃))をいくつか例示する。もちろん、本発明はこれらに限定されるわけではなく、これらの金属を含む合金を用いることも可能である。
【0035】
【表1】
Figure 2004093108
【0036】
表1に示す金属のなかでも、酸化還元電位差が大きく、安価で入手が容易であるという点から、Cu(+0.337V)とZn(−0.763V)の組み合わせを用いるのが好ましい。亜鉛合金を用いることも好ましい。もっとも、両電極の酸化還元電位の差が水の電気分解電圧以上の場合には、電極の表面で水素が発生し、電極の消耗が激しくなってしまう傾向にあるという欠点がある。
【0037】
また、第1の電極と第2の電極との間隙は、30mm以下であれば実用的な除菌性能の発揮が認められるが、最も望ましくは500μm〜6mmであるのが好ましい。両電極の間隙は均一とすることによって、全面での除菌効果が期待できる。すなわち、両電極間の間隔に不均一性があると、部分的な除菌性能の発揮に留まり、全体としては除菌性能が低下してしまう可能性がある。
【0038】
前記第1の電極および第2の電極の構造および形状としては、本発明に係る加湿装置の効果を損なわなければ特に制限はないが、例えば微生物を透過し得る膜状、板状、棒状などがあげられる。また、前記電極は金属焼結体であってもよく、熱可塑性樹脂製の絶縁性基材に、上記金属を蒸着またはスパッタリングによりコーティングすることによって作製することも可能である。
【0039】
ただし、本発明においては、酸化還元電位の高い第1の電極から酸化還元電位の低い第2の電極のほうに微生物を移動(泳動)させることから、前記第1の電極が、両電極の間隙に水を流入させることのできる構造を有するのが好ましい。第1の電極は、例えば膜状、多孔体状、メッシュ状またはブラシ状とすることが可能である。もちろん、第2の電極もこれらのような形状を有していても構わないが、移動してきた微生物を確実に捕捉するという観点から、板状であるのが好ましい。
【0040】
以上のような除菌装置は、本発明に係る加湿装置から脱着可能であるのが好ましい。さらに、第1の電極および/または第2の電極も、前記除菌装置または前記加湿装置から脱着可能であるのが好ましい。このような構成をとれば、汚染した電極を新たな電極と交換することができるからである。また、加湿装置の側面などに、水槽内部の電極が見えるように透明部分および/または切欠き間隙部分を設ければ、前記電極の汚染状況を目視により確認することができ、好ましい。
【0041】
つぎに、本発明に係る加湿装置の加湿機構について簡単に説明する。
加湿フィルターは、水槽の水を吸い上げるように配置され、水を吸収および保持できる電気絶縁性の多孔質体によって構成すればよい。かかる多孔質体としては、例えば不織布、織布、連続発泡体、紙などがあげられる。この多孔質体を構成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂があげられる。また、合成繊維を用いてもよいが、パルプなどの天然繊維を用いてもよい。水の吸収および保持という観点からは、親水性材料であるのが好ましい。
【0042】
また、例えばシート状の多孔質体を折り曲げたりすることによって、前記加湿フィルターを伸展ハニカム状としてもよい。伸展ハニカム状の加湿フィルターは、加湿装置において使用しない場合には小さく折りたたんで保管することができ、また、加湿装置に設置して使用する場合には左右に引き伸ばして取り付けることができる。引き伸ばした加湿フィルターに空気を通すことによって、加湿機能が発揮される。
【0043】
したがって、加湿フィルターも、加湿装置から脱着可能であるのが好ましいことは言うまでもない。例えば、加湿フィルターの両端部に取付枠を設け、この取付枠が着脱自在に係合し得る係止部を、加湿装置内部に設ければよい。これにより、加湿フィルターの着脱を簡単に行うことができ、加湿フィルターの交換も容易に行うことができる。
【0044】
また、本発明における加湿機構を構成する送風手段としては、例えば通常のファンモータまたは送風機などを用いることができる。この送風手段は、本体またはカバーなどに設けられた吸込口から取り入れられた空気を、加湿後、例えば前記カバーに設けられた吐出口から外部に放出させる。
【0045】
水供給部は、主として給水タンクおよび水槽で構成される。また、給水タンクと水槽とは組み合わされた単一の部材であってもよく、別個の部材であってもよい。この給水タンクは、水槽における水位を一定に保持するように水を供給する手段を有するのが好ましい。このように、本発明に係る加湿装置は、構成部品の少ない簡単な構造で、加湿機能を安定して発揮することができる。
【0046】
また、本発明に係る加湿装置においては、加湿フィルターの下部に、前記除菌装置を配置し、物理的除菌機能を発揮させるのが好ましい。これは、上述のような酸化還元電位差に加えて、重力の作用によって、微生物を移動させる効果が向上するためである。このような除菌機能を付加することで、加湿装置内の滞留水中で微生物の増殖を抑制させ、加湿水における微生物に起因するぬめりや悪臭の発生を防止することができる。
【0047】
本発明に係る加湿装置の特徴部分については上述したが、その他の構成要素については、当業者であれば、本発明の効果を損なわない範囲で適宜設計することができる。以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態をより詳細に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0048】
実施の形態1
図1は、本発明に係る加湿装置の構成を概略的に示す分解斜視図である。図1に示すように、内部にファンモータ1を含む送風手段2と、水槽3の水位を一定に保持するように水を供給する容器からなる給水タンク4とを用い、送風手段2の吸込口(図示せず)付近に加湿フィルター7を取り付けるために、上下に係止部6を設ける。
【0049】
また、加湿フィルター7としては、合成繊維とパルプとの混合物、または綿糸長繊維パルプからなるハニカム状の孔を有する親水性材料であって、JIS P 8141に準拠したクレム法による吸水度試験において150mm/10分程度の吸水度を有するシート状の親水性材料を用いる。このシート状の親水性材料は、あらかじめ折り畳んでおき、伸展し得る構造を持たせておく。このような加湿フィルター7を用いてフィルター部8を形成する。加湿フィルター7の両端部には、耐水性および剛性を有する紙枠などで形成した取付枠9を設け、この取付枠9を、本体5の送風手段2の加湿フィルター7の取付部に形成された係止部6に係止させる。
【0050】
また、給水タンク4の上には、吸気口10と、送風手段2の空気吸込口側に空気を供給できる開口部とを有するカバー11を設ける。フィルター部8の下部には、除菌装置が設置されている。除菌装置は、図2に示すように、フィルター部8に接するように設けられた第1の電極である銅メッシュ12と、第2の電極である亜鉛合金板13とを、一定の間隙14を設けて対向させた構造を有する。図2は、本実施の形態において用いる除菌装置の構造を示す概略斜視図である。この除菌装置は、図1におけるフィルター部8の下部に設けられている。
【0051】
ここで、図3は、図1におけるX−X線断面図であり、本発明に係る加湿装置に内蔵された除菌装置の断面を概略的に示す。図2および図3において、銅メッシュ12と亜鉛合金板13とは、それぞれの面が一定の間隙を設け平行に対向するように枠部材15で固定されて設置されている。銅メッシュ12および亜鉛合金板13が電極として作用するように、それぞれの一端に接続部(リード部)を設ける。銅メッシュ12には銅メッシュ製の第1の接続部16aを設け、亜鉛合金板13には亜鉛合金製の第2の接続部16bを設け、水面17より上で両リード部を電気的に接続して短絡部16を設ける。
【0052】
銅メッシュ12としては、フィルター部8が接する水の面積とほとんど同じ大きさである5cm×15cmの20メッシュの無酸素銅の網体を用いるのが好ましい。一方、亜鉛合金板13としては、亜鉛と、銅0.35%、チタン0.07%、アルミニウム0.003%等との亜鉛合金を用いるのが好ましい。この亜鉛合金板の酸化還元電位は、純亜鉛より少し高いか、あるいはほぼ同じであるが、純亜鉛に較べて向上した耐食性を有している。この亜鉛合金板は、長期間水に浸漬されるような環境下においても、長期間にわたって機械的強度を維持することができる。
【0053】
さらに、亜鉛合金板13の耐食性を向上させるため、亜鉛合金板13の一方の表面をリン酸処理し、他方の面に樹脂(例えば厚さ100〜200μm)を塗装するのが好ましい。また、亜鉛合金板13の大きさは銅メッシュ12とほぼ同じでよい。亜鉛合金板13のリン酸処理した面を、銅メッシュ12側に向け、他方の樹脂被覆層は水槽3の底部に接している。
【0054】
この2つの電極を、500μm〜30mmの間隙を設け、接続部以外の電極の全面にわたってほぼ平行に、すなわち電極間隔が均一になるように、枠部材15により固定されている。第1の接続部16aおよび第2の接続部16bは、水中での電流パスの形成を回避するために、滞留水中において両電極間隔より広い間隔を空けた部分SPを有し、水面より上で短絡部16を形成し得るような形状を有している。また、第1の接続部16aおよび第2の接続部16bの水に浸漬する部分は、樹脂を用いて絶縁処理を施し、絶縁被覆層を設ける。
【0055】
さらに、接続部(リード部)表面への水の付着、および上記絶縁被覆層で接近した接続部間における毛細管現象による吸水を抑制するため、接続部の表面には、フッ素樹脂を用いて撥水処理を施し、撥水層を設けてもよい。そして、銅メッシュ12および亜鉛合金板13は、短絡部16において電気的に短絡された状態で図2に示すような除菌装置を構成し、この除菌装置は加湿装置から取り出しできるような構造を有するように設計されている。
【0056】
亜鉛合金板13からは、加湿装置を使用するにしたがって亜鉛イオンが溶出し、亜鉛合金板13の表面に、炭酸亜鉛、水酸化亜鉛または酸化亜鉛が析出する。そのため、析出した化合物が、加湿装置の外部から目視で確認できるように、例えば加湿装置の側面などのいずれかの位置に透明部材をはめ込んだり、切欠き間隙部分を設けることにより、覗き窓を設けるのが好ましい。これにより、加湿装置のユーザーは、メンテナンスの必要な時期を知ることができる。
【0057】
上記構成において、まず加湿フィルター7を本体5に取付けるときは、例えば図2に示す除菌装置を水槽3内に配置し、送風手段2付近に形成された係止部6に取付枠9を係止する。そして、除菌装置の上方において、拡げた加湿フィルター7を、加湿フィルター7の下方部を水槽3の水面17内に浸漬させて、フィルター部8に取り付ければよい。
【0058】
水槽3内の水は、毛細管現象によってフィルター部8の全面に吸い上げられ、この状態でファンモータ1を運転させると、カバー11の吸気口10より吸い込まれた空気がフィルター部8を通るときに、フィルター部8に含まれた水分を気化し、加湿されて水分を含んだ空気が吹出口より吐出される。そして、加湿が進み、水槽3内の水位が低下すると、給水タンク4から水槽3内に自動的に水が供給され、水槽3は常に一定の水位を保持することができる。
【0059】
なお、加湿フィルター7は合成繊維とパルプとの混合物で作られ、取付枠9も紙材で作られるため、使用済のフィルター部8は有害物質を発生することなく焼却処分することが可能であり、従来の加湿フィルターに比べて環境に優しい。また、加湿フィルター7に、抗菌剤または防かび剤を塗布しておくのが好ましい。これにより、加湿フィルター7に含まれる水分から菌やかびが発生することを防止することができる。
【0060】
実施の形態2
図4は、本発明の実施の形態2に係る加湿装置の構成を概略的に示す断面図であり、図5は、実施の形態2における除菌装置の構成を示す分解斜視図である。また、図6は、図4に示す加湿装置に除菌装置および加湿フィルターを装着した状態を示す部分Qの拡大図であり、図7は、図5に示す組立後の除菌装置の斜視図である。さらに、図8は、加湿装置の水槽に除菌装置および加湿フィルターを装着する様子を示す一部切欠斜視図であり、図9は、図8の矢印Yの方向から見た上面図である。
【0061】
図4〜図9に示すように、吸気口51および吹出口52を有する本体53の下方部には、底面に段差を有する水槽54および水位を維持するフロートスイッチ55を備えた水供給部56が、着脱自在に設けられている。水槽54に給水する給水タンク57および蓋体58が、本体53に着脱自在に設けられ、本体53内には吸気口51から吸気した空気を加熱するヒーター59と、加湿空気を吸気して吹出口52より吹き出すように遠心力型ファンからなる送風手段60が設けられている。
【0062】
そして、水槽54に設けられる除菌装置61においては、銅製の金網からなる第1の電極62と亜鉛板からなる第2の電極63を、一定間隙を設けて水平に配置する。異なる酸化還元電位を有する第1の電極62と第2の電極63とは、スペーサー65を介して対向する。例えば、図示しないが、第2の電極63にスリットを設けて、そこにスペーサー65を挿入してもよい。さらに、第1の電極62の端部と第2の電極63の端部には短絡部66を設け、両電極が接続されている。
【0063】
収納容器67は、第1の電極62と第2の電極63とを収納する容器であり、前部側面に開口部67aを有し、前記2つの電極を水中に浸るように収納する水平部68と、短絡部66を空気中に位置するように収納する垂直部69とで構成される。つまり、収納容器67はほぼL字状を有する。収納容器67は、上面に複数の帯状の孔70を設けた上ケース71と、上ケース71に係合する下ケース72とで構成され、下ケース72には複数のリブ73を設け、このリブ73にはスペーサー65が一体的に形成されている。なお、収納容器67は熱可塑性樹脂などの電気絶縁性の材料から作製することができる。
【0064】
そして、収納容器67を含む除菌装置61を水槽54にセットするときは、図4、6、8および9に示すように、開口部67aが給水入口74側に面するように収納容器67を載置する。さらに、加湿フィルター75を、除菌装置61の上に囲むように設置する。水槽54は、除菌装置61の載置面76が加湿フィルター75の載置面77より下方になるように、底面に段差を設けている。
【0065】
上記構成を有する除菌装置61においては、上述のように、微生物が表面に電荷を有し、電場に応じて移動する。そして、給水タンク57から公知の給水手段を介して給水入口74より水槽54内に供給された水は、収納容器67の開口部67aから除菌装置61に送り込まれる。除菌装置61に設けられた2つの電極間において、水中のマイナス電荷を帯びた微生物は、酸化還元電位の高い銅製のの金網からなる第1の電極62近傍の水中から、酸化還元電位の低い亜鉛板からなる第2の電極63の表面に集められ、除菌された水が加湿フィルター75内に毛細管現象により上昇し、加湿フィルター75に水が保持される。
【0066】
この状態で加湿装置が運転されると、送風手段60により吸気口51から吸気された室内の空気は、ヒーター59により加熱されて温風となり、温風は水分を含んだ加湿フィルター75に接触して水分を気化し、水分を含む空気が吹出口52より室内に吹き出されて、室内が除菌された水分で加湿されることとなる。
【0067】
また、微生物を捕捉して汚れた除菌装置61を洗浄するときには、まず給水タンク57を引き上げて、本体53より水供給部56を引き出し、加湿フィルター75を取り外せばよい。その後、除菌装置61を収納した収納容器67の垂直部69を持って水槽54から取出し、洗浄を行う。
【0068】
このように、本発明に係る加湿装置によれば、除菌装置61を作動するために複雑な制御装置を用いる必要がなく、構造を簡素化することができるとともに省電力化を図ることができる。また、水槽54内での微生物が除去されることにより、微生物の繁殖を抑制することができるとともに、滞留水のぬめりや悪臭の発生を緩和することができる。
【0069】
また、除菌装置61を水槽54の給水入口74の近傍に配設し、除菌された水が加湿フィルター75に吸い上げられるため、給水タンク57から給水される水に微生物が含まれていても、給水タンク57から供給された水は、給水入口74から水槽54に流入し、必ず除菌装置61を通るため、微生物の除去された水を使用して加湿を行うことができる。
【0070】
また、除菌装置61においては、電極間に間隙を形成するスペーサー65が収納容器67に一体化して設けられているため、スペーサーを別個に設ける必要がなく、部品点数を少なくすることができる。また、電極間隔を一定に保持することができ、微生物を集めた後の除菌装置61を容易に水洗することができる。
【0071】
また、収納容器67は、水平部68と垂直部69とを含み、L字状を有するため、短絡部66の水没や水濡れを回避することができ、除菌性能の低下を防止することができる。また、垂直部69を除菌装置61の着脱時の取手として使用することができるとともに、短絡部66が着脱操作時に外れたり損傷を受けないように保護することができる。
【0072】
また、水槽54の底部に段差を設け、除菌装置61の載置面76を加湿フィルター75の載置面77の下方位置に設けたため、除菌装置61は水槽54の最底部に設けられることとなり、除菌装置61は必ず水中に没することができ、除菌装置61の機能を十分に発揮できるとともに、水槽54の面積を有効利用して加湿装置の小型化を図ることができる。
【0073】
実施の形態3
図10は、本発明の実施の形態3に係る加湿装置の内部を背面側から見た斜視図であり、図11は、図10に示す加湿装置の要部の断面図である。また、図12は、加湿フィルターを加湿装置に装着する際に、当該加湿フィルターを取り付ける取付枠の斜視図であり、図13は、図12のZ−Z線断面図であり、図14は、図10に示す加湿装置内のユニット状の水供給部の斜視図である。さらに、図15は、除菌フィルターの斜視図である。
【0074】
図10〜15に示すように、吸気口51Aと吹出口52Aと有する本体53Aに、水供給部56Aが着脱自在に設けられ、水供給部56Aの水槽54Aに設けられる加湿フィルター75Aはほぼ直方体状の形状を有する。加湿フィルター75Aを収める取付枠78を設け、取付枠78の下方部に除菌装置61Aを収納する収納部79を一体に形成する。なお、除菌装置61Aは、上記実施の形態2と同様に、スペーサー65Aを介して互いに対向して配置される2つの電極64Aと、短絡部66Aにより構成されている。
【0075】
吸気口51Aには、除菌フィルター用取付枠81を着脱可能に設けるのが好ましく、この取付枠81には、空気中に浮遊する細菌を除去できる酵素とAg−アパタイトなどを付加して形成した除菌フィルター80を設け、加湿フィルター75Aに流れ込む空気から微生物を除去するのが好ましい。
【0076】
上記構成において、本体53Aに装着した水供給部56Aの水槽54Aに給水タンク57から水を供給すると、取付枠78に設けた加湿フィルター75Aの下方の収納部79に収納された除菌装置61Aとともに、加湿フィルター75Aの下方部が水没することになる。
【0077】
この状態で加湿装置を運転すると、送風手段60により吸気口51Aから室内の空気が吸気される。このとき吸気口51Aには除菌フィルター80が設けられていることにより、微生物の除去された清浄な空気がヒーター59により加熱されて温風となり、この温風が加湿フィルター75Aに接触して、除菌装置61Aでさらに微生物の除去された水が気化して加湿が行われることとなる。
【0078】
このように、本発明に係る実施の形態3の加湿装置によれば、除菌装置61Aを収納する収納部79を取付枠78と一体化したため、加湿フィルター75Aと除菌装置61Aとの距離が常に一定に保たれ、抗菌作用が安定するとともに、部品点数の削減を図ることができる。また、加湿フィルター75Aと除菌装置61Aが一体化されていることにより、これらの水槽54Aへの着脱が容易であるとともに、加湿フィルター75Aと除菌装置61Aを同時に水洗することができる。
【0079】
実施の形態4
本発明の実施の形態4に係る加湿装置における除菌装置は、上記実施の形態と異なり、間隙を設けて互いに対向して設けられた第1の電極および第2の電極、ならびに前記第1の電極および前記第2の電極の間に、水の電気分解開始電圧より低い電圧を印加する印加手段を具備する除菌装置である。この場合は、前記第1の電極の酸化還元電位が前記第2の電極の酸化還元電位より高くなくてもよく、少なくとも前記第1の電極および前記第2の電極が前記水に接する位置に配置されてさえいればよい。
【0080】
この場合、前記第1の電極が前記加湿フィルターの近傍に位置し、前記印加手段が、前記第2の電極よりも前記第1の電極に低い電圧を印加することが好ましい。より具体的には、例えば実施の形態1と同様な構成の加湿装置において、第2の電極13に、亜鉛合金板の替わりに銅板を用い、電極間を短絡する替わりに、銅メッシュからなる第1の電極を、前記印加手段としての外部電源の−極に接続し、銅板からなる第2の電極を前記外部電源の+極に接続する。
【0081】
この外部電源は、除菌装置の構成要素の一つであるが、除菌装置または加湿装置に内蔵されていてもよい。外部電源としては、加湿装置の稼働中に充電された蓄電式の低電圧電源を用いるのが好ましく、加湿装置の稼働中はもちろん、加湿装置の非稼働中においても、放電可能な時間の限り電極間に0.7V程度の電圧を印加するように設計するのが好ましい。この電圧は、上記した酸化還元電位差に相当する電圧であるのが好ましい。
【0082】
実施の形態5
本発明の実施の形態5に係る加湿装置における除菌装置は、上記実施の形態と異なり、水より低い酸化還元電位を有し、かつ表面に酸化保護層を形成しにくい金属で構成された電極を具備する除菌装置であればよく、少なくとも前記電極の一部を前記水に接する位置に配置する。
【0083】
より具体的には、上記実施の形態1において、例えば亜鉛合金板からなる第2の電極13をそのまま残し、銅メッシュからなる第1の電極12は不要の構成要素であり、前記第2の電極13の接続部16aは、上記実施の形態1と同様に、接続部16aは水面より上に位置させる。この水面より上部に露出した亜鉛合金板からなる第2の電極13の接続部16aは、充分空気と触れることができる。そして、亜鉛合金と水と空気の三相界面が、線状の第3の電極として機能する。
【0084】
この場合、第2の電極13の表面とその上部に設置されたフィルター部8の下端との間の距離を、極力狭くすることによって、除菌効果を大きく発揮させることができる。また、電極を構成する金属は、水より低い酸化還元電位を有し、かつ表面に酸化保護層を形成しにくい金属であることが望ましい。
【0085】
【実施例】
上記の実施の形態においては、除菌装置以外の構成要件について、特定の組合せを説明した。しかし、本発明においては、各実施の形態における各構成要件を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜組み合わせて使用することが可能である。以下に、本発明の具体的な実施例を説明する。
【0086】
《実施例1》
図1〜3に示す構造を有する上記実施の形態1に係る加湿装置を作製し、作動させて除菌効果を確かめた。水槽3における水位を一定に保持するように水を供給する給水タンク4に、水道水を入れた。この給水タンク4は、使用する度に洗浄することができるように、取り外しが自在な構造とした。
【0087】
前記給水タンク4に水を供給したところ、水路18を経由して水が水槽3に溜まった。水槽3には、上記実施の形態1で説明した開口部を設けた除菌装置を配置したため、水槽3の水は除菌装置内に入った。そして、除菌された水は、銅メッシュ12を経由して、除菌装置上に設置されたフィルター部8に吸収され、フィルター部8に吹き付けられる温風により蒸発し、水蒸気が加湿装置外部へと放出された。
【0088】
なお、図示していないが、フィルター部8に温風が供給されるように、ヒーターを設けた。また、第1の電極である銅メッシュ12と第2の電極である亜鉛合金板13との間隙は6mmとし、両電極の酸化還元電位の差は0.5Vであった。
【0089】
加湿装置の外部より取り入れられた空気中に浮遊する微生物は、フィルター部8に温風と共に吹き付けられると、フィルター部8表面に接触して捕集された。フィルター部8の下端は、水槽3の水に浸漬されていたため、水面の振動などにより、加湿フィルター7に捕集された微生物の一部が脱落し、水中に拡散した。加湿フィルター7は抗菌性を有していたが、抗菌剤の作用を充分受け切れていない微生物は生きたまま水中に拡散した。除菌装置がない状態では、この微生物は空気中から捕集されて微生物の栄養物となる有機物により水中で増殖した。これを放置すると、微生物の増殖に起因して、腐敗臭および水のぬめりが発生した。
【0090】
これに対し、本実施例においては、水中に拡散する起点となる部分に除菌装置を配置した。そのため、水中に拡散した微生物は、上述したような除菌原理により、亜鉛合金板からなる第2の電極13の表面上に集積され、その後不活化された。かかる作用により、水槽3またはその周辺の水溜まり部分において、微生物の増殖が抑制された。これにより、微生物の増殖に起因する腐敗臭および水のぬめりの発生を防止することができた。
【0091】
《実施例2》
実施例1と同様に、本発明の実施の形態1に係る加湿装置を作製した。ここで、除菌装置の第1の電極12と第2の電極13との間隙に含まれる水の量、すなわち第1の電極12と第2の電極13で挟まれる空間に存在する滞留水量Pを求めた。つぎに、給水タンク4を除く水供給部分、すなわち給水タンクの下部から除菌装置の開口部までの水路と、上部にフィルター部を設けた除菌装置を含む水槽3とに含まれる全水量Qを求めた。
【0092】
全水量Qに対する滞留水量Pの比R(R=P/Q)を除菌部率と定義した。そして、水槽3の容積または除菌装置における間隙などを変更することによって、この除菌部率Rを、0.25、0.33、0.5または0.66に変え、除菌性能との関係を図19に示した。また、除菌性能は、加湿装置内の水中に存在する微生物の数をカウントすることで測定した。除菌装置を除去した場合(R=0)の場合も測定した。
【0093】
具体的には、除菌部率Rが0、0.25、0.33、0.5および0.66の加湿装置を、室温で、一日8時間運転させ、16時間休止後、再び運転する際に給水する直前に、除菌装置内の滞留水を採取し、この滞留水に存在する微生物の数を測定した。加湿装置は、通常の家庭用の仕様とし、8時間運転で4リットルの水を気化させる能力を有し、除菌装置の大きさは5cm×15cmとし、電極間距離は6mmとした。
【0094】
また、微生物(菌)の数の測定には、普通寒天培地(肉エキス5g、ペプトン10g、塩化ナトリウム5g、寒天15gを1リットルの純水に溶解し、滅菌して得られる培地、日水製薬(株)製)を用い、平板混釈法により、37℃、48時間培養した後、計数した。
【0095】
除菌の有効性の判定基準として、除菌装置を用いない場合に比較して菌数の1/100以上の低下が認められた場合に有効と判定する。この場合、給水タンク4内の水を入れかえるメンテナンス時期を約2週間毎とすれば、除菌部率Rが0.25以上の加湿装置が有効な除菌性能を発揮することがわかる。また、電極を構成する金属は、酸化還元電位が水より低い金属であればよく、それぞれの金属の酸化還元電位の差が0.3V以上で実用的な除菌性能の発揮が認められた。
【0096】
《実施例3》
本実施例においては、除菌装置として、間隙を設けて互いに対向して設けられた第1の電極および第2の電極、ならびに前記第1の電極および前記第2の電極の間に、電気分解開始電圧より低い電圧を印加する印加手段を具備する除菌装置を用いた他は、実施例1と同様の加湿装置を作製し、同様の評価を行った。具体的には、第2の電極13に、亜鉛合金板の替わりに銅板を用い、電極間を短絡する替わりに、外部電源より銅メッシュからなる第1の電極を−極に接続し、銅板からなる第2の電極を+極を接続した。
【0097】
外部電源としては、加湿装置の稼働中に充電された蓄電式の低電圧電源を用い、加湿装置の稼働中はもちろん、加湿装置の非稼働中においても、放電可能な時間の限り電極間に0.7V程度の電圧を印加するように設計した。
この加湿装置を稼働した結果、実施例1と同様に実用的な除菌性能が発揮されることを確認した。
【0098】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る加湿装置によれば、特定の構造を有する除菌装置を用いることにより、電源等を接続して制御する必要がなく、省電力化を図ることができ、また、簡易な構成で微生物の繁殖を抑制することができ、ぬめりや悪臭の発生も防止することができる。
【0099】
また、本発明に係る加湿装置を、除菌装置を水槽の給水入口近傍に配設し、除菌された水が加湿フィルターに吸い上げられ易いように構成したことから、給水タンクから供給される水が必ず除菌装置を経るため、効率よく除菌を行うことができる。
【0100】
また、本発明における除菌装置は、酸化還元電位の異なる2種の電極と、短絡部と、必要に応じてこれらを収納する収納容器とで構成し、前記収納容器と一体化されたスペーサーによって前記電極間に間隙を設けるため、部品点数を少なくすることができ、また、除菌作用を安定して発揮させることができるとともに、収納容器を水槽から取り出し、水洗いで簡単に洗浄することができる。
【0101】
また、前記収納容器は、2つの電極が水中に浸されるように収納する水平部と、前記短絡部が空気中に配設されるように収納する垂直部とを、ほぼL字状に組み合わせて構成されるため、短絡部の水濡れを防止でき、また、垂直部を除菌装置の着脱時の取手として使用できるとともに、短絡部が着脱操作時に外れたり損傷を受けないように保護することができる。
【0102】
また、水槽の底部に段差を設け、除菌装置の載置面を加湿フィルターの載置面の下方に設けたので、水槽の面積を有効利用して加湿装置の小型化を図ることができる。
【0103】
また、加湿フィルターを収めるフィルター用の取付枠を設け、前記取付枠に除菌装置を収納する収納部を一体化することにより、部品点数を少なくすることができ、また、加湿フィルターと除菌装置の距離を一定に保し、除菌作用を安定して発揮させることができる。また、加湿フィルターと2つの電極とを同時に洗浄することができる。
【0104】
また、加湿フィルターに流れる空気の除菌を行うように除菌フィルターを設けることにより、水槽の水の除菌に加えて、吸引空気の除菌を行うことにより、水と空気の両方で加湿フィルターに接触する細菌を少なくして細菌の繁殖を抑え、長時間の運転においても衛生的に使用することができる。
【0105】
以上のように、本発明に係る加湿装置によれば、抗菌剤などの薬剤に頼らず、物理的な手段で、加湿水中に混入する増殖可能な微生物を効果的に除去することができる。さらに、加湿水中への微生物混入に伴う腐敗臭およびぬめりなどの発生を防止することができ、健康増進のための住環境の改善のために用いる加湿装置において、衛生性を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加湿装置の構成を概略的に示す分解斜視図である。
【図2】本実施の形態において用いた除菌装置の構造を示す概略斜視図である。
【図3】図1におけるX−X線断面図であり、本発明に係る加湿装置に内蔵された除菌部材の断面を概略的に示す図である。
【図4】図4は、本発明に係る別の加湿装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図5】実施の形態2における除菌装置の構成を示す分解斜視図である。
【図6】図4に示す加湿装置に除菌装置および加湿フィルターを装着した状態を示す部分Qの一部を断面にした拡大図である。
【図7】図5に示す除菌装置の組立後の斜視図である。
【図8】加湿装置の水槽に除菌装置および加湿フィルターを装着する様子を示す一部切欠斜視図である。
【図9】図8の矢印Yの方向から見た上面図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る加湿装置の内部を背面側から見た斜視図である。
【図11】図10に示す加湿装置の要部の断面図である。
【図12】加湿フィルターを加湿装置に装着する際に、当該加湿フィルターを取り付ける取付枠の斜視図である。
【図13】図12のZ−Z線断面図である。
【図14】図10に示す加湿装置内の水供給部(ユニット)の斜視図である。
【図15】除菌フィルターの斜視図である。
【図16】従来の加湿装置の概略斜視図である。
【図17】図16に示す加湿装置の内部構造を説明するための概略斜視図である。
【図18】図16に示す加湿装置の内部構造を説明するための別の概略斜視図である。
【図19】本発明の実施例2において、除菌部率と除菌性能との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ファンモータ
2 送風手段
3 水槽
4 給水タンク
5 本体
6 係止部
7 加湿フィルター
8 フィルター部
9 取付枠
10 吸気口
11 カバー
12 銅メッシュ
13 亜鉛合金板
14 間隙
15 枠部材
16 短絡部
17 水面
18 水路
51、51A 吸気口
52、52A 吹出口
53、53A 本体
54、54A 水槽
57 給水タンク
60 送風手段
61、61A 除菌装置
64、64A 2種の電極
65、65A スペーサー
66、66A 短絡部
67 収納容器
68 水平部
69 垂直部
74 給水入口
75、75A 加湿フィルター
76 載置面
77 載置面
78 取付枠
79 収納部
80 除菌フィルター

Claims (24)

  1. 水槽を含む水供給部と、
    前記水槽において少なくとも一部が水に浸されるように配置された加湿フィルター、および前記加湿フィルターを介して加湿された空気を放出する送風手段を含む加湿機構と、
    間隙を設けて互いに対向して設けられた酸化還元電位の異なる第1の電極および第2の電極、ならびに前記第1の電極および前記第2の電極を短絡させる短絡部を具備する除菌装置とを有し、
    前記第1の電極の酸化還元電位が前記第2の電極の酸化還元電位より高く、
    少なくとも前記第1の電極および前記第2の電極が前記水に接する位置に配置されていることを特徴とする加湿装置。
  2. 前記除菌装置が前記水槽内に配置されることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  3. 前記除菌装置が前記水槽内の給水入口近傍に配置されることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  4. 前記除菌装置が前記加湿フィルターの下に配置されることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  5. 前記第2の電極が前記第1の電極の下に位置することを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  6. 前記短絡部が水面より上に位置することを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  7. 前記第1の電極の酸化還元電位と前記第2の電極の酸化還元電位との差が0.3V以上であることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  8. 前記間隙が30mm以下であることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  9. 前記第2の電極が、水より低い酸化還元電位を有し、かつ表面に酸化保護層を形成しにくい金属で構成されていることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  10. 前記第2の電極が亜鉛または亜鉛合金で構成されていることを特徴とする請求項9記載の加湿装置。
  11. 前記第2の電極の表面がリン酸処理されていることを特徴とする請求項10記載の加湿装置。
  12. 前記第2の電極が前記除菌装置または前記加湿装置から着脱可能で、かつその表面の洗浄が可能な構造を有することを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  13. 前記第2の電極の汚染状況が目視可能であることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  14. 前記第1の電極と前記短絡部とが、前記第1の電極を構成する材料と同じ材料からなる第1の接続部によって電気的に接続され、前記第2の電極と前記短絡部とが、前記第2の電極を構成する材料と同じ材料からなる第2の接続部によって電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  15. 前記第1の接続部と前記第2の接続部との間に、前記第1の電極と前記第2の電極との間の距離よりも広い間隔の部分を有することを特徴とする請求項14記載の加湿装置。
  16. 前記短絡部を除き、前記第1の接続部および前記第2の接続部の表面が電気的絶縁処理されていることを特徴とする請求項14記載の加湿装置。
  17. 前記第1の接続部および前記第2の接続部が撥水処理されていることを特徴とする請求項14記載の加湿装置。
  18. 前記水槽に滞留する水の25体積%以上が、前記間隙内に含まれることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の加湿装置。
  19. 前記除菌装置が、前記第1の電極、前記第2の電極および前記短絡部を収納する収納容器を具備することを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  20. 前記収納容器が前記間隙を形成するスペーサーを具備することを特徴とする請求項19記載の加湿装置。
  21. 前記収納容器が、前記第1の電極および前記第2の電極が水に接触するように収納する水平部と、前記短絡部を水面よりも上に位置するように収納する垂直部とを具備し、L字状の形状を有することを特徴とする請求項19記載の加湿装置。
  22. 前記加湿フィルターを収納する取付枠を具備し、前記取付枠と前記収納容器とが一体化されていることを特徴とする請求項19記載の加湿装置。
  23. 前記加湿フィルターに流れ込む空気の除菌を行う除菌フィルターを具備することを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  24. 前記除菌装置が、前記加湿装置から脱着可能であることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
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