JP2004091198A - シート材回転装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】露光部18では、回転ドラム24に形成された受容部46に錘部材54が受容されることで、回転ドラム24の回転バランスが調整される。これにより、外筒40の肉厚を部分的に厚くする必要がなくて外筒40の肉厚を均一にできるため、良好な寸法精度を確保しつつ回転ドラム24を製造できると共に、回転ドラム24のロット間における形状のバラツキを小さくできる。このため、受容部46に錘部材54が受容されるのみで回転ドラム24の回転バランスを再現性良く調整でき、回転ドラム24の回転バランスを調整する工数を少なくできる。さらに、受容部46に錘部材54が受容されるのみであるため、回転ドラム24の回転慣性を小さくできる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート材を回転部材に固定した状態で回転させるシート材回転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
撮像システムとしては、外筒ドラムを備えて、外筒ドラムが所謂押し出し法により製造されるものがある(例えば、特許文献1参照)。外筒ドラムの外壁(外周部)には締め付け機構が設けられており、締め付け機構によって外筒ドラムの周面に記録媒体が固定される。
【0003】
ここで、周面に記録媒体が固定された外筒ドラムが回転されつつ、記録媒体に撮像ビームが照射されることで、記録媒体に画像データが記録される構成である。
【0004】
ところで、この撮像システムでは、締め付け機構の反対側における外筒ドラム外壁の肉厚が厚くされることで、外筒ドラムの回転バランスが調整されている。
【0005】
しかしながら、この撮像システムでは、締め付け機構の反対側における外壁の肉厚を他の部分の外壁に比べて厚くして、外筒ドラムを押し出し法により製造する必要がある。このため、良好な寸法精度を確保しつつ外筒ドラムの外壁を製造することが困難であり、しかも、外筒ドラム外壁のロット間における形状のバラツキが大きくなって、外筒ドラムの回転バランスを再調整する必要が生じる。
【0006】
これにより、外筒ドラムに更に錘部材を取り付ける必要があり、しかも、この錘部材は、外壁の肉厚が部分的に厚くされて重くされた外筒ドラムの回転バランスを補正するものあるため、重いものである必要がある。
【0007】
このため、外筒ドラムの回転バランスを調整するためには、外壁の肉厚を部分的に厚くするのみならず、外筒ドラムに錘部材を取り付ける必要があり、外筒ドラムの回転バランスを調整する工数が多くなる。
【0008】
さらにこのため、外筒ドラムの回転慣性が、外壁の肉厚を部分的に厚くした分と重い錘部材を取り付けた分大きくなり、外筒ドラムを回転駆動するモータが大型化して高コストとなるのみならず、モータへの供給電力が大きくなって一層高コストとなる。しかも、外筒ドラムの回転を加速及び減速させる時間が長くなり、撮像システムの撮像処理量が減少する。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−144914公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、回転部材の回転慣性を小さくしつつ回転部材の回転バランスを少ない工数で調整できるシート材回転装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のシート材回転装置は、外周部が円筒状とされ、周面にシート材が固定された状態で回転される回転部材と、前記回転部材に形成され、錘部材が受容されることで前記回転部材が回転される際の前記回転部材の回転バランスが調整される受容部と、を備えている。
【0012】
請求項1に記載のシート材回転装置では、外周部が円筒状とされた回転部材が、周面にシート材が固定された状態で回転される。さらに、回転部材に形成された受容部に錘部材が受容されることで、回転部材の回転バランスが調整される(回転部材の偏バランス量が小さくされる)。
【0013】
ここで、上述の如く回転部材の受容部に錘部材が受容されることで回転部材の回転バランスが調整されるため、回転部材の回転バランスを調整するために回転部材外周部の肉厚を部分的に厚くする必要がなく、回転部材外周部の肉厚を均一にすることができる。
【0014】
したがって、回転部材が押し出し法により製造される場合でも、良好な寸法精度を確保しつつ回転部材の外周部を製造することができ、しかも、回転部材外周部のロット間における形状のバラツキを小さくすることができる。このため、受容部に受容される錘部材の重さ等が一度決まれば、回転部材の回転バランスを再現性良く調整することができる。
【0015】
これにより、回転部材の回転バランスを調整するためには、受容部に錘部材が受容されるのみでよく、回転部材の回転バランスを調整する工数を少なくすることができる。
【0016】
さらに、回転部材は、受容部に適当な重さの錘部材が受容されるのみであるため、回転慣性を小さくすることができる。このため、回転部材を回転駆動する駆動機構を小型化して低コストにできるのみならず、駆動機構への供給電力を小さくして一層低コストにできる。しかも、回転部材の回転を加速及び減速させる時間を短くすることができる。
【0017】
また、受容部に受容される錘部材の重さを調整することで、回転部材の回転バランスを高精度に調整することができる。
【0018】
請求項2に記載のシート材回転装置は、請求項1に記載のシート材回転装置において、前記回転部材の軸方向に平行に前記受容部を形成した、ことを特徴としている。
【0019】
請求項2に記載のシート材回転装置では、回転部材の軸方向に平行に受容部が形成されているため、受容部に受容される錘部材の位置を回転部材の軸方向において調整することができる。このため、回転部材の回転バランスが軸方向において異なる場合でも、回転部材の回転バランスを良好に調整することができる。
【0020】
請求項3に記載のシート材回転装置は、請求項1または請求項2に記載のシート材回転装置において、前記回転部材に前記受容部を複数形成した、ことを特徴としている。
【0021】
請求項3に記載のシート材回転装置では、回転部材に受容部が複数形成されているため、錘部材が受容される受容部(回転部材の位置)を選択することができ、これにより、回転部材の回転バランスを良好に調整することができる。
【0022】
請求項4に記載のシート材回転装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のシート材回転装置において、前記回転部材は、複数の分割部品が組み合わされて構成された、ことを特徴としている。
【0023】
請求項4に記載のシート材回転装置では、複数の分割部品が組み合わされて回転部材が構成されているため、各分割部品を製造した後に複数の分割部品を組み合わせることで回転部材を製造でき、回転部材を容易に製造することができる。
【0024】
請求項5に記載のシート材回転装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のシート材回転装置において、前記回転部材の外周部に前記受容部を形成した、ことを特徴としている。
【0025】
請求項5に記載のシート材回転装置では、回転部材の外周部に受容部が形成されているため、回転部材の外周部を受容部によって補強できる。このため、回転部材外周部の肉厚を薄くでき、これにより、回転部材の回転慣性を一層小さくすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図3には、本発明のシート材回転装置が適用されて構成された実施の形態に係る印刷版自動露光装置10が側面図にて示されている。
【0027】
本実施の形態に係る印刷版自動露光装置10は、シート材としてのフォトポリプレートやサーマルプレート等の印刷版12における支持体上の画像形成層(感光層や感熱層等)に画像を露光(記録)するものである。印刷版自動露光装置10は、搬送ガイドユニット14とパンチ部16と露光部18とに分かれており、搬送ガイドユニット14の前方にパンチ部16及び露光部18が配置されると共に、パンチ部16の下方に露光部18が配置されている。
【0028】
搬送ガイドユニット14は、略四角形平板状の給版ガイド20と、略四角形平板状の排版ガイド22と、を有しており、給版ガイド20と排版ガイド22とは互いの相対位置関係が横V字型とされている。搬送ガイドユニット14は、図3の中央付近を中心として所定角度回動する構造となっており、この回動によって、給版ガイド20や排版ガイド22を選択的にパンチ部16や露光部18に対応させることができる。また、給版ガイド20上には、印刷版12が供給される。
【0029】
ここで、搬送ガイドユニット14が回動されて給版ガイド20がパンチ部16に対応(対向)されることで、給版ガイド20上の印刷版12の前端部がパンチ部16内に搬送されて、パンチ部16によって印刷版12の前端部に例えば円孔と長孔等の所定数のパンチ孔(図示省略)が穿孔される。パンチ部16での処理が終了すると、印刷版12が給版ガイド20上へ戻される。
【0030】
露光部18は、回転部材としての回転ドラム24を備えている。図1及び図2に示す如く、回転ドラム24は、外周側に外周部としての外筒40を有しており、外筒40は、円筒状とされると共に肉厚が均一とされている。回転ドラム24は、内周側に内筒42を有しており、内筒42は、円筒状とされると共に外筒40に比べ肉厚が厚くされている。外筒40と内筒42との間には所定数(本実施の形態では12枚)の連結板44が架け渡されており、各連結板44は板状とされている。
【0031】
外筒40の内周面には、所定数(本実施の形態では8個)の受容部46が一体に形成されており、受容部46は、長尺の略筒状(略円筒状)とされて、回転ドラム24の軸方向(左右方向)に平行にかつ外筒40の左右方向全体に亘って配置されている。外筒40の外周面(回転ドラム24の周面)には、取付部48が形成されており、取付部48は、回転ドラム24の軸方向(左右方向)に平行にかつ外筒40の左右方向全体に亘って配置されると共に、外筒40の外周面に対し凹んでいる。
【0032】
回転ドラム24は、複数の分割部品24Aが組み合わされて構成されている。本実施の形態では、複数の分割部品24Aは回転ドラム24を4つかつ周方向へ同様に分割するものとされており、各分割部品24Aは全て同一のものとされている。各分割部品24Aは、周方向へ4分割された外筒40及び内筒42を有すると共に、周方向の中央及び両端に連結板44を有し、かつ、周方向両端の外筒40内周面に受容部46を有している。さらに、各分割部品24Aは、所謂押し出し法により製造されており、分割部品24Aと分割部品24Aとが組み合わされた後に当該組み合わせ部位の外筒40外周面に取付部48が形成されている。
【0033】
回転ドラム24の内筒42内には円柱状の回転軸50が挿通された状態で固定されており、回転軸50は回転ドラム24の両側面から外側へ突出して回転可能に支持されている。回転軸50にはモータ(図示省略)が連結されており、モータが駆動されることで、回転ドラム24が回転軸50を中心に周方向(図3の矢印A及び矢印Bの方向)へ回転される。また、回転ドラム24の両側面は、それぞれ略円盤状の側壁52によって閉鎖されている。
【0034】
回転ドラム24における取付部48の反対側の一対の受容部46には、それぞれ棒状(円棒状)の錘部材54が受容(挿入)されており、これにより、後記前端チャック26に対して回転ドラム24の回転バランスが調整(粗調整)されている(回転ドラム24の偏バランス量が小さくされている)。
【0035】
ところで、受容部46に錘部材54が受容される作業は、回転ドラム24から側壁52が外された状態で行われる。さらに、受容部46に受容される錘部材54は、長さや材料等を調整することで、重さを調整可能である。また、受容部46に受容される錘部材54の長さが受容部46よりも短い場合には、錘部材54は回転ドラム24の軸方向中央に対し線対称に配置されるのが好ましい。
【0036】
ここで、上述の如くパンチ部16から給版ガイド20上へ印刷版12が戻されると、搬送ガイドユニット14が回動されて給版ガイド20が露光部18に対応される(回転ドラム24の接線方向に対向される)ことで、回転ドラム24の周面上に印刷版12の前端が搬送されて、印刷版12が位置決めされる。
【0037】
回転ドラム24の周面には、印刷版12の前端が搬送される位置(取付部48)において、板状の前端チャック26が所定数(本実施の形態では11個)左右方向に沿って設けられている。前端チャック26は、回転ドラム24に回転自在に支持されると共に、前端チャック26の前側には回転ドラム24の周面から離間される方向へ弾性力が付与されている。
【0038】
前端チャック26の上方には装着カム28が設けられており、装着カム28が前端チャック26の前側を押圧することで、前端チャック26の後端が上記弾性力に抗して回転ドラム24の周面から離間している。これにより、上述の如く給版ガイド20から回転ドラム24の周面上に搬送される印刷版12の前端が前端チャック26の後端と回転ドラム24の周面との間に挿入され、この状態で上記印刷版12の位置決めが行われる。また、上記印刷版12の位置決めが終了した後には、装着カム28が回動して前端チャック26前側の押圧を解除することで、前端チャック26の後端が上記弾性力により印刷版12の前端を回転ドラム24の周面に押し付けて、回転ドラム24の周面に印刷版12の前端が固定される。さらに、回転ドラム24の周面に印刷版12の前端が固定されると、回転ドラム24が図3の矢印Aの方向へ回転されて、印刷版12が回転ドラム24の周面に巻き付けられる。
【0039】
回転ドラム24の周面近傍には、装着カム28よりも図3の矢印Aの方向側において、円柱状のスクイズローラ30が配設されている。スクイズローラ30は、回転ドラム24側へ移動されることで、回転ドラム24に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム24へ向けて押圧しつつ回転され、印刷版12を回転ドラム24の周面に密着させる。
【0040】
回転ドラム24の外周近傍には、装着カム28とスクイズローラ30との間において、後端チャック着脱ユニット32が配設されている。後端チャック着脱ユニット32は昇降フレーム34を有しており、昇降フレーム34は回転ドラム24へ向けて移動可能とされている。昇降フレーム34には後端チャック36が所定数(本実施の形態では4個)左右方向に沿って装着されており、回転ドラム24に巻き付けた印刷版12の後端が後端チャック着脱ユニット32に対向すると、昇降フレーム34が後端チャック36を回転ドラム24側へ移動させて回転ドラム24の所定の位置に装着する同時に、昇降フレーム34から後端チャック36が離脱される。これにより、後端チャック36が印刷版12の後端を押し付けて、回転ドラム24の外周に印刷版12の後端が固定される。
【0041】
このように、前端チャック26及び後端チャック36によって印刷版12の前端及び後端が回転ドラム24に固定されると、昇降フレーム34及びスクイズローラ30が回転ドラム24から離間された後に、回転ドラム24が所定の回転速度で周方向へ高速回転される。
【0042】
回転ドラム24周面の後側近傍には、記録ヘッド38が配設されており、記録ヘッド38は、高速回転される回転ドラム24に向け、この回転ドラム24の回転に同期させて、読み込まれた画像データに基づいて変調した光ビーム(集束光)を照射し、これにより、印刷版12が画像データに基づいて露光される。この露光処理は、回転ドラム24を周方向へ高速で回転させながら(主走査)、記録ヘッド38を回転ドラム24の軸方向へ移動させる(副走査)、所謂走査露光である。
【0043】
印刷版12への走査露光が終了すると、後端チャック36が昇降フレーム34に対向する位置で回転ドラム24が一時停止されて昇降フレーム34が回転ドラム24側へ移動され、昇降フレーム34によって回転ドラム24から後端チャック36が取り外されると同時に昇降フレーム34に後端チャック36が装着されて、後端チャック36による印刷版12後端の固定が解除される。その後、昇降フレーム34が後端チャック36と共に回転ドラム24から離間される。
【0044】
さらに、搬送ガイドユニット14が回動されて排版ガイド22が露光部18に対応された後(回転ドラム24の接線方向に対向された後)、回転ドラム24が図3の矢印Bの方向へ回転されることで、印刷版12が後端側から後方へ搬送されて排版ガイド22へ排出される。この際、装着カム28が回動されて前端チャック26の前側を押圧することで、前端チャック26の後端による印刷版12前端の固定が解除される。
【0045】
また、印刷版12が排版ガイド22に送られると、搬送ガイドユニット14が回動されて、排版ガイド22から印刷版12が排出され、これにより、印刷版12が印刷版自動露光装置10に隣接する次工程の現像装置または印刷装置(図示省略)へ搬送される構成である。
【0046】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0047】
以上の構成の印刷版自動露光装置10では、印刷版12を給版ガイド20に載置すると、まず、搬送ガイドユニット14を回動させて給版ガイド20をパンチ部16に対応させることで、印刷版12の前端部をパンチ部16内に搬送する。パンチ部16内に搬送された印刷版12は、前端部にパンチ部16により所定数のパンチ孔が穿孔された後、給版ガイド20上に戻される。
【0048】
さらに、搬送ガイドユニット14を回動させて給版ガイド20を露光部18に対応させることで、印刷版12を露光部18へ搬送して、位置決めする。位置決めされた印刷版12は、前端と後端とがそれぞれ前端チャック26と後端チャック36とによって回転ドラム24の周面に固定されると共にスクイズローラ30によって回転ドラム24の周面に密着されつつ、回転ドラム24の周面に巻き付けられる。回転ドラム24の周面に印刷版12を巻き付けると、回転ドラム24を高速回転させた状態で、記録ヘッド38から光ビームを印刷版12へ照射することで、露光処理を行う。
【0049】
露光処理が終了すると、搬送ガイドユニット14を回動させて排版ガイド22を回転ドラム24へ対応させると共に、前端チャック26及び後端チャック36による印刷版12の回転ドラム24周面への固定を解除しつつ、印刷版12を回転ドラム24から排版ガイド22へ排出する。その後、搬送ガイドユニット14を回動させて排版ガイド22から印刷版12を排出する。
【0050】
ところで、露光部18では、回転ドラム24に形成された受容部46に錘部材54が受容されることで、回転ドラム24の回転バランスが調整されている。このため、回転ドラム24の振動が抑制されると共に、印刷版12と記録ヘッド38との距離が変わることが抑制されてピントボケが発生することが抑制される。
【0051】
ここで、上述の如く回転ドラム24の受容部46に錘部材54が受容されることで回転ドラム24の回転バランスが調整されるため、回転ドラム24の回転バランスを調整するために回転ドラム24において外筒40の肉厚を部分的に厚くする必要がなく、外筒40の肉厚を均一にすることができる。
【0052】
したがって、本実施の形態の如く回転ドラム24が押し出し法により製造される場合でも、良好な寸法精度を確保しつつ回転ドラム24(外筒40)を製造することができ、しかも、回転ドラム24の外筒40のロット間における形状のバラツキを小さくすることができる。このため、回転ドラム24の受容部46に受容される錘部材54の重さ及び位置が一度決まれば、回転ドラム24の回転バランスを再現性良く調整することができる。
【0053】
これにより、回転ドラム24の回転バランスを調整するためには、受容部46に錘部材54が受容されるのみでよく、回転ドラム24の回転バランスを調整する工数を少なくすることができる。
【0054】
さらに、回転ドラム24は、受容部46に適当な重さの錘部材54が受容されるのみであるため、回転慣性を小さくすることができる。このため、回転ドラム24を回転駆動するモータ(駆動機構)を小型化して低コストにできるのみならず、モータへの供給電力を小さくして一層低コストにできる。しかも、回転ドラム24の回転を加速及び減速させる時間を短くすることができ、印刷版12の露光処理量を増加させることができる。
【0055】
また、受容部46に受容される錘部材54の長さや材料等を調整して重さを調整することで、回転ドラム24の回転バランスを高精度に調整することができる。
【0056】
さらに、回転ドラム24の軸方向に平行に受容部46が形成されているため、受容部46に受容される錘部材54の位置を回転ドラム24の軸方向において調整することができる。このため、回転ドラム24の回転バランスが軸方向において異なる場合でも、回転ドラム24の回転バランスを良好に調整することができる。
【0057】
また、回転ドラム24に受容部46が複数形成されているため、錘部材54が受容される受容部46(回転ドラム24の偏バランスを釣り合わせる周方向位置)を選択することができ(本実施の形態では前端チャック26に対応して回転ドラム24における前端チャック26の反対側の一対の受容部46に錘部材54が受容されている)、これにより、回転ドラム24の回転バランスを良好に調整することができる。
【0058】
さらに、複数の分割部品24Aが組み合わされて回転ドラム24が構成されているため、各分割部品24Aを押し出し法で製造した後に複数の分割部品24Aを組み合わせることで回転ドラム24を製造でき、回転ドラム24を容易に製造することができる。しかも、本実施の形態では、複数の分割部品24Aが全て同一のものとされているため、回転ドラム24を一層容易に製造することができる。
【0059】
また、回転ドラム24の外筒40に受容部46が形成されているため、回転ドラム24の外筒40を受容部46によって補強できる。このため、外筒40の肉厚を薄くでき、これにより、回転ドラム24の回転慣性を一層小さくすることができる。
【0060】
なお、本実施の形態では、前端チャック26に対応して回転ドラム24における前端チャック26の反対側の一対の受容部46に錘部材54が受容された構成としたが、回転ドラム(回転部材)の周面に配置される後端チャックや印刷版等に対応して回転ドラムの他の受容部に錘部材が受容された構成としてもよい。例えば、回転ドラムの周面に配置される前端チャック、後端チャック及び印刷版に対応して回転ドラムにおける前端チャック、後端チャック及び印刷版の重心の反対側の受容部に錘部材が受容された構成としてもよい。さらに、本実施の形態における受容部とは異なる回転ドラムの位置に受容部を形成してこの受容部が錘部材を受容可能とした構成としてもよい。
【0061】
また、本実施の形態では、複数の分割部品24Aを組み合わせて回転ドラム24を構成したが、回転ドラム(回転部材)を1つの部品とした構成としてもよく、この場合でも、回転ドラムを押し出し法によって製造することができる。
【0062】
さらに、本実施の形態では、本発明を露光部18の回転ドラム24に適用した構成としたが、本発明を現像装置や印刷装置等における各種のドラム(胴部材)に適用した構成としてもよい。
【0063】
【発明の効果】
請求項1に記載のシート材回転装置では、回転部材の受容部に錘部材が受容されることで回転部材の回転バランスを再現性良く調整できる。このため、回転部材の回転バランスを調整するためには受容部に錘部材が受容されるのみでよく、回転部材の回転バランスを調整する工数を少なくすることができる。さらに、回転部材は、受容部に適当な重さの錘部材が受容されるのみであるため、回転慣性を小さくすることができる。
【0064】
請求項2に記載のシート材回転装置では、回転部材の軸方向に平行に受容部が形成されているため、錘部材の位置を回転部材の軸方向において調整することができ、回転部材の回転バランスを良好に調整することができる。
【0065】
請求項3に記載のシート材回転装置では、回転部材に受容部が複数形成されているため、錘部材が受容される受容部を選択することができ、回転部材の回転バランスを良好に調整することができる。
【0066】
請求項4に記載のシート材回転装置では、複数の分割部品が組み合わされて回転部材が構成されているため、回転部材を容易に製造することができる。
【0067】
請求項5に記載のシート材回転装置では、回転部材の外周部に受容部が形成されているため、回転部材外周部の肉厚を薄くでき、回転部材の回転慣性を一層小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置の回転ドラムを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置の回転ドラムを示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置を示す概略的な側面図である。
【符号の説明】
10 印刷版自動露光装置
12 印刷版(シート材)
24 回転ドラム(回転部材)
24A 分割部品
40 外筒(外周部)
46 受容部
54 錘部材
Claims (5)
- 外周部が円筒状とされ、周面にシート材が固定された状態で回転される回転部材と、
前記回転部材に形成され、錘部材が受容されることで前記回転部材が回転される際の前記回転部材の回転バランスが調整される受容部と、
を備えたシート材回転装置。 - 前記回転部材の軸方向に平行に前記受容部を形成した、ことを特徴とする請求項1記載のシート材回転装置。
- 前記回転部材に前記受容部を複数形成した、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシート材回転装置。
- 前記回転部材は、複数の分割部品が組み合わされて構成された、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のシート材回転装置。
- 前記回転部材の外周部に前記受容部を形成した、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のシート材回転装置。
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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