JP2004091187A - 診療用物品の在庫管理支援装置、在庫管理支援サーバ、在庫管理支援システム、在庫管理支援プログラム、および在庫管理支援サーバプログラム - Google Patents
診療用物品の在庫管理支援装置、在庫管理支援サーバ、在庫管理支援システム、在庫管理支援プログラム、および在庫管理支援サーバプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004091187A JP2004091187A JP2002258307A JP2002258307A JP2004091187A JP 2004091187 A JP2004091187 A JP 2004091187A JP 2002258307 A JP2002258307 A JP 2002258307A JP 2002258307 A JP2002258307 A JP 2002258307A JP 2004091187 A JP2004091187 A JP 2004091187A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- medical
- medical treatment
- plan
- treatment plan
- patient
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
Abstract
【課題】医療施設および物品業者双方の診療用物品の在庫量を抑制する。
【解決手段】在庫管理支援装置10は、各患者の診療計画を作成する患者別診療計画作成部12と、患者別診療計画作成部12にて作成された全患者の診療計画に基づいて、診療用物品の消費数量を予測する消費数量予測部16と、診療用物品の在庫数量を格納する在庫数量DB17と、在庫数量DB17にて記憶された在庫数量と、消費数量予測部16にて予測された消費予測量とに基づいて、診療用物品の在庫数量を予測する在庫数量予測部18と、在庫数量予測部18にて予測された在庫数量に基づいて、診療用物品を発注する発注時点および/または発注量を予測する発注予測部20とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】在庫管理支援装置10は、各患者の診療計画を作成する患者別診療計画作成部12と、患者別診療計画作成部12にて作成された全患者の診療計画に基づいて、診療用物品の消費数量を予測する消費数量予測部16と、診療用物品の在庫数量を格納する在庫数量DB17と、在庫数量DB17にて記憶された在庫数量と、消費数量予測部16にて予測された消費予測量とに基づいて、診療用物品の在庫数量を予測する在庫数量予測部18と、在庫数量予測部18にて予測された在庫数量に基づいて、診療用物品を発注する発注時点および/または発注量を予測する発注予測部20とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院、診療所などの医療施設において、医薬品、医療用具、医療材料などのように診察や治療において利用される診療用物品の在庫管理を支援する在庫管理支援の装置、サーバ、システム、プログラム、およびサーバプログラムに関するものである。具体的には、本発明は、医療施設および納品業者双方の診療用物品の在庫量を抑制できる在庫管理支援装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
診療用物品の欠品は人命に関わる可能性が高いため、従来の医療施設では、診療用物品の過去の消費動向を基準として、欠品が発生しないと考えられる十分な数量の診療用物品を保有している。
【0003】
具体的には、診療用物品ごとに、納入期間と1日の消費数量の最大値とを勘案して発注基準数量を設定し、在庫数量が発注基準数量以下となったときに、納品業者に対して所定数量を発注する方法が一般的である。
【0004】
図11(a)は、診療用物品の実際の消費数量の変化を示しており、同図(b)は、前記発注方法を用いた場合の在庫数量の変化を示している。図示のように、従来の発注方法では、在庫数量が発注基準数量以下となったときに発注が行われている。
【0005】
この場合、図11(b)の10日目以降に示されるように、発注から納入までの期間に消費数量が最大となっても、納入直前の在庫数量は、医療施設が最低限確保すべき数量(以下、この数量を「最低確保量」と称する。)以上である必要がある。すなわち、発注基準数量は、次式を満たす値に設定する必要がある。
(発注基準数量)≧(最低確保量)+(1日の消費数量の最大値)×(納入日数)
このとき、図11(b)の10日目以前に示されるように、消費数量が少ない場合には、納品直前でも在庫数量が最低確保量よりも大きく、したがって、余分な在庫を抱えることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、過去の消費動向を基準に余裕を見込んで診療用物品の在庫を抱える従来の方式では、診療用物品の種類の増加に伴い在庫数量が増える傾向にある。このため、在庫数量を確保するための費用およびスペースが医療施設の経営を圧迫している。
【0007】
これに対し、一部の病院では、納品業者に対して、在庫のためのスペースのみを提供して、診療用物品の在庫管理を委託し、在庫の診療用物品を使用したときに初めて診療用物品を購入したことになる診療用物品の販売方式が利用されている。この場合、病院は、在庫数量を確保するための費用を削減することができるが、該費用が単に納品業者に移転されたに過ぎず、今度は納品業者の経営を圧迫することになる。
【0008】
さらに、従来の発注方法では、納品業者は、病院から発注書が送付されるまで、どの物品がどの程度必要であるかが不明である。また、発注する側の医療施設としては、欠品が許されないという条件があり、かつ、発注してから納入されるまでの消費数量の予測がつかないため、できるだけ短期間での納品を求める傾向にある。これに対応するために、納品業者は、多品種の品物を大量に在庫として保有して、医療施設からの発注に対応しているのが現状である。したがって、この在庫を保有するための費用も納品業者の経営を圧迫している。
【0009】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、医療施設および物品業者双方の診療用物品の在庫量を抑制できる在庫管理支援装置等を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援装置は、各患者の診療計画を作成する患者別診療計画作成手段と、該患者別診療計画作成手段にて作成された全患者の診療計画に基づいて、診療用物品の消費数量を予測する消費数量予測手段と、上記診療用物品の在庫数量を記憶する在庫数量記憶手段と、上記在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量と、上記消費数量予測手段にて予測された消費予測量とに基づいて、診療用物品の在庫数量を予測する在庫数量予測手段と、上記在庫数量予測手段にて予測された在庫数量に基づいて、診療用物品を発注する発注時点および/または発注量を予測する発注予測手段とを備えることを特徴としている。
【0011】
上記の構成によると、患者別診療計画作成手段は、各患者の診療計画を作成する。消費数量予測手段は、患者別診療計画作成手段にて作成された全患者の診療計画に基づいて診療用物品の消費数量を予測する。在庫数量予測手段は、消費数量予測手段にて予測された消費数量と、在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量とに基づいて診療用物品の在庫数量を予測する。
【0012】
これにより、在庫数量が最低確保量となる時点が予測でき、この時点から診療用物品の納入にかかる期間を遡った日時に発注すれば、在庫数量を常に最低確保量以上とすることができるとともに、納入時には在庫数量が最低確保量付近となる。したがって、従来のように、納入時に在庫数量が最低確保量よりも大きくなることを防止でき、従来よりも在庫数量を抑制することができる。
【0013】
また、発注時点または納入時点の間隔が予め決まっている場合には、次回の納入時に在庫数量がほぼ最低確保量となるように、今回の発注量を調整すれば、前述と同様に、従来よりも在庫数量を抑制することができる。
【0014】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援装置は、上記の構成において、上記発注予測手段にて予測された発注時点および/または発注量を上記診療用物品の納品業者に通知する発注予測通知手段をさらに含むことを特徴としている。
【0015】
上記の構成によると、納品業者は、発注時点および/または発注量の予測が医療施設の発注予測通知手段から通知されるので、該予測に従って、診療用物品の在庫を確保すれば良い。したがって、納品業者は、従来のように、発注時点および/または発注量が不明であるために余分な在庫を確保する必要がないから、在庫数量を抑制することができる。
【0016】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援装置は、上記の構成において、疾病ごとに作成された標準の診療計画を記憶する標準診療計画記憶手段をさらに備えており、上記患者別診療計画作成手段は、上記標準診療計画記憶手段にて記憶された標準の診療計画を、各患者の状態に合わせて修正することにより各患者の診療計画を作成するものであることを特徴としている。
【0017】
診療計画は、疾病ごとに異なり、また、診療項目や投薬量なども日毎に変化する。このため、診療計画を一から作成することは、煩雑であり、かつ時間がかかるから、医療施設の関係者の負担を大きくすることになる。
【0018】
これに対し、上記の構成によると、標準診療計画記憶手段にて記憶された標準の診療計画を修正するだけで患者の診療計画を簡便に作成することができる。したがって、患者の診療計画を作成するために医療施設の関係者の負担が大きくなることを防止できる。
【0019】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援サーバは、医療施設の端末と通信網を介して接続される診療用物品の在庫管理支援サーバであって、上記医療施設の端末から患者の診療計画を受信する診療計画受信手段と、該診療計画受信手段にて受信された全患者の診療計画に基づいて、診療用物品の消費数量を予測する消費数量予測手段と、上記診療用物品の在庫数量を記憶する在庫数量記憶手段と、上記在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量と、上記消費数量予測手段にて予測された消費予測量とに基づいて、診療用物品の在庫数量を予測する在庫数量予測手段と、上記在庫数量予測手段にて予測された在庫数量に基づいて、診療用物品を発注する発注時点および/または発注量を予測する発注予測手段とを備えることを特徴としている。
【0020】
上記の構成によると、診療計画受信手段は、医療施設の端末から診療計画を受信する。消費数量予測手段は、診療計画受信手段にて受信された全患者の診療計画に基づいて診療用物品の消費数量を予測する。在庫数量予測手段は、消費数量予測手段にて予測された消費数量と、在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量とに基づいて診療用物品の在庫数量を予測する。
【0021】
これにより、在庫数量が最低確保量となる時点が予測でき、この時点から診療用物品の納入にかかる期間を遡った日時に発注すれば、在庫数量を常に最低確保量以上とすることができるとともに、納入時には在庫数量が最低確保量付近となる。したがって、従来のように、納入時に在庫数量が最低確保量よりも大きくなることを防止でき、従来よりも在庫数量を抑制することができる。
【0022】
また、発注時点または納入時点の間隔が予め決まっている場合には、次回の納入時に在庫数量がほぼ最低確保量となるように、今回の発注量を調整すれば、前述と同様に、従来よりも在庫数量を抑制することができる。
【0023】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援サーバは、上記の構成において、上記発注予測手段にて予測された発注時点および/または発注量を上記診療用物品の納品業者に通知する発注予測通知手段をさらに含むことを特徴としている。
【0024】
上記の構成によると、納品業者は、発注時点および/または発注量の予測が医療施設の発注予測通知手段から通知されるので、該予測に従って、診療用物品の在庫を確保すれば良い。したがって、納品業者は、従来のように、発注時点および/または発注量が不明であるために余分な在庫を確保する必要がないから、在庫数量を抑制することができる。
【0025】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援サーバは、上記の構成において、上記診療計画受信手段にて受信された患者の診療計画を蓄積する診療計画蓄積手段と、該診療計画蓄積手段にて蓄積された診療計画に基づいて、標準の診療計画を疾病ごとに作成する標準診療計画作成手段と、該標準診療計画作成手段によって作成された標準の診療計画を上記医療施設の端末に送信する標準診療計画送信手段とをさらに備えることを特徴としている。
【0026】
上記の構成によると、診療計画蓄積手段は、多数の医療施設から診療計画受信手段にて受信された多数の患者の診療計画を蓄積する。標準診療計画作成手段は、診療計画蓄積手段にて蓄積された診療計画に基づいて、標準の診療計画を疾病ごとに作成する。そして、標準診療計画送信手段は、標準診療計画作成手段によって作成された標準の診療計画を上記医療施設の端末に送信する。
【0027】
この場合、多数の医療施設から受け取った多数の患者の診療計画を利用して標準の診療計画を作成するから、1つの医療施設における患者の診療計画を利用して標準の診療計画を作成する場合に比べて、標準の診療計画の精度が向上する。これにより、診療用物品の消費数量および在庫数量の予測精度が向上するから、在庫数量をさらに適正化することができる。
【0028】
また、医療施設の端末では、送信された標準の診療計画を修正するだけで患者の診療計画を簡便に作成することができるから、患者の診療計画を作成するために医療施設の関係者の負担が大きくなることを防止できる。
【0029】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援システムは、上記構成の在庫管理支援サーバと、医療施設の端末とを備える診療用物品の在庫管理支援システムであって、上記医療施設の端末は、各患者の診療計画を作成する患者別診療計画作成手段と、該患者別診療計画作成手段にて作成された患者の診療計画を上記在庫管理支援サーバに送信する診療計画送信手段とを備えることを特徴としている。
【0030】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援システムは、上記の構成において、上記在庫管理支援サーバは、上記診療計画受信手段にて受信された患者の診療計画を蓄積する診療計画蓄積手段と、該診療計画蓄積手段にて蓄積された診療計画に基づいて、標準の診療計画を疾病ごとに作成する標準診療計画作成手段と、該標準診療計画作成手段によって作成された標準の診療計画を上記医療施設の端末に送信する標準診療計画送信手段とをさらに備えており、上記医療施設の端末は、上記在庫管理支援サーバから標準の診療計画を受信する標準診療計画受信手段をさらに備えており、上記患者別診療計画作成手段は、上記標準の診療計画を、各患者の状態に合わせて修正することにより各患者の診療計画を作成するものであることを特徴としている。
【0031】
上記構成の在庫管理支援システムにおいても、上述の在庫管理支援サーバと同様の作用効果を実現することができる。
【0032】
なお、上記の診療用物品の在庫管理支援装置における各手段の動作を在庫管理支援プログラムとしてコンピュータに実行させることができる。また、上記の診療用物品の在庫管理支援サーバにおける各手段の動作を在庫管理支援サーバプログラムとしてコンピュータに実行させることができる。さらに、上記在庫管理支援プログラムおよび上記在庫管理支援サーバプログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記在庫管理支援装置または在庫管理支援サーバの各手段の動作を実行させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態の在庫管理支援装置は、病院の入院患者によって消費される薬、医療材料などの診療用物品の在庫管理を支援する装置である。前記在庫管理支援装置は、入院患者ごとの診療計画を作成し、作成された全患者の診療計画に基づいて、日々消費される診療用物品の消費数量を予測し、予測された消費数量に基づいて、診療用物品の日々の在庫数量を予測し、予測された在庫数量に基づいて、診療用物品の発注日および/または発注量を予測するものである。
【0034】
本実施形態の在庫管理支援装置は、一般的なコンピュータと同様の構成を有している。すなわち、在庫管理支援装置は、各種データを処理する処理装置(CPU)と、各種データを記憶する記憶装置と、各種データを表示する表示装置と、各種データを入力する入力装置と、各種データを他の端末と通信する通信装置とを備える構成である。在庫管理支援装置における各種の動作は、記憶装置に記憶されたプログラムが処理装置にて実行されることにより行なわれる。
【0035】
各種プログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、インターネットなどの通信ネットワークを介して前記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0036】
図1は、上記在庫管理支援装置10における各機能を、患者別診療計画作成部12、表示部13、入力部14、消費数量予測部16、在庫数量予測部18、発注予測部20、発注予測通知部21、カレンダ部22、および発注通知部23で示している。また、図1に示されるように、在庫管理支援装置10内の記憶装置には、標準診療計画DB(データベース)11、患者別診療計画DB15、診療用物品在庫数量DB17、および物品別納入期間DB19が記憶されている。以下、在庫管理支援装置10における各機能および各DBを説明する。
【0037】
標準診療計画DB11には、疾病の処置を行うための標準的な診療計画の情報が疾病ごとに格納されている。前記標準的な診療計画の情報には、診療開始から終了までの疾病に対する一連の処置の内容、より詳しくは、疾病の各フェーズにおける期間と処置の内容とが含まれる。
【0038】
表示部13は、表示すべき情報を表示装置に適した形式に変換して表示装置に送信する。入力部14は、入力装置からの入力信号を処理装置での処理に適した形式に変換する。
【0039】
患者別診療計画作成部12は、入力装置から入力部14を介して疾病情報を受け取ると、該疾病情報に対応する標準の診療計画情報を標準診療計画DB11から読み出して、表示部13を介して表示装置に表示する。また、患者別診療計画作成部12は、入力装置から入力部14を介して診療計画の修正情報を受け取ると、修正情報に基づいて診療計画を修正するとともに、修正された診療計画を表示部13を介して表示装置に表示する。そして、患者別診療計画作成部12は、入力装置から入力部14を介して診療計画の決定情報を受け取ると、診療計画情報を患者別診療計画DB15に患者ごとに記憶する。
【0040】
したがって、患者の診療計画を作成する場合に、診療計画を一から作成することなく、標準の診療計画を修正することによって簡便に行われるから、診療計画の作成者の負担を軽減することができる。
【0041】
なお、患者別診療計画作成部12は、患者の治癒状態に合わせて、診療計画を再び修正するため、患者別診療計画DB15から診療計画情報を読み出すことができる。
【0042】
患者別診療計画DB15には、患者別診療計画作成部12にて作成された患者ごとの診療計画情報が、標準診療計画DB11と同様のデータ構造で格納されている。
【0043】
消費数量予測部16は、患者別診療計画DB15から患者ごとに診療計画情報を読み出し、読み出された診療計画情報から、今後予測される診療用物品の消費数量を抽出し、これを全ての患者について行って、診療用物品ごとに加算することで、病院内で今後予測される診療用物品の消費数量を算出する。算出された診療用物品ごとの消費数量は、在庫数量予測部18に送られる。
【0044】
この算出にあたっては、算出期間を設定する必要がある。本実施形態では、算出期間を1日に設定しているが、算出期間は、必ずしも一定である必要はない。例えば、今後1ヶ月の消費数量を予測する場合に、最初の1週間は算出期間を1日とし、それ以降は算出期間を1週間として消費数量を算出することもできる。
【0045】
また、診療計画が診療中に修正され得ることや、新たな患者が入院することなどを考慮すると、消費数量の算出は定期的に実行されることが好ましい。この場合、消費数量の算出は、所定期間ごとに、自動的に実行されることもできるし、手動で実行されることもできる。
【0046】
次に、在庫数量DB17には、各診療用物品の現在の在庫数量がそれぞれ格納されている。なお、患者に処置を施すことにより、診療用物品の消費が発生した場合には、公知の在庫管理手法を用いて、在庫数量DB17を更新することが望ましい。
【0047】
在庫数量予測部18は、各診療用物品に関して、消費数量予測部16にて予測された1日ごとの消費数量と、在庫数量DB17から読み出された現在の在庫数量と、後記する発注予測部20にて予測された発注日および発注数量とに基づいて、今後予測される1日ごとの在庫数量を算出する。算出された在庫数量は、発注予測部20に送られる。
【0048】
具体的には、次式が用いられる。
(或る日の在庫数量)=(前日の在庫数量)+(当日納入される数量)−(当日の消費数量)。
上式を利用すれば、現在の在庫数量から明日の在庫数量を予測でき、明日の在庫数量から明後日の在庫数量を予測でき、これを次々と繰り返すことにより、1日ごとの在庫数量を予測することができる。
【0049】
納入期間DB19には、各診療用物品の納入期間がそれぞれ格納されている。発注予測部20は、各診療用物品に関して、在庫数量予測部18にて予測された1日ごとの在庫数量と、納入期間DB19から読み出された納入期間とに基づいて、発注日および発注数量を予測する。なお、発注日および発注量の何れか一方が定まっている場合には、他方のみを算出することが好ましい。
【0050】
具体的には、発注日は、在庫数量が最低確保量を下回る日の前日から納入期間を減算した日である。なお、発注数量は、発注日どうしが不定期間であれば、1日の消費数量の最大値以上であれば任意の値を選択でき、発注日どうしが所定期間であれば、所定期間内に予測される消費数量の積算値以上であれば任意の値を選択できる。
【0051】
診療用物品とその発注日および発注量とを含む発注予測情報は、在庫数量予測部18に送られる。そして、在庫数量予測部18は、発注日に納入期間を加算した納入日に予測された在庫数量に発注量を加算して、納入日以降の在庫数量を再計算する。以下、在庫数量予測部18と発注予測部20との間で、発注日および発注量の予測と、該予測による在庫数量の再計算とが繰り返される。
【0052】
また、発注予測情報は、発注予測通知部21および発注通知部23にも送られる。発注予測通知部21は、発注予測部20にて予測された発注予測情報を、郵便、FAX、専用線、公衆回線、インターネットなどの通信手段を介して、納品業者端末35に通知する。これにより、納品業者は、病院の発注予測に基づいて、どの程度在庫しておく必要があるのかを予測でき、在庫数量を適正化することができる。なお、発注予測情報の通知は、あくまでも予測に過ぎず、正式な発注指示ではない。
【0053】
カレンダ部22は、現在の年月日を計測している。なお、例えば1日に午前と午後の2回発注する場合のように、発注する時刻を考慮する必要がある場合には、時刻を計測することが望ましい。
【0054】
発注通知部23は、発注予測部20から発注予測情報を受け取るとともに、カレンダ部22から現在の年月日を受け取り、発注日が現在の年月日である発注予測情報を発注情報として前記通信手段を介して納品業者端末35に通知する。前記発注情報により、納品業者に正式な発注指示が行われることになる。
【0055】
上記構成の在庫管理支援装置10における各動作を図2〜図5に基づいて説明する。図2は、在庫管理支援装置10において、患者別診療計画を作成または修正するときの処理動作を示している。まず、患者の各種データを入力するための入力画面を表示装置に表示し、入力装置から必要事項を入力させる(ステップS10。以下、単に「S10」と記載することがある。他のステップについても同様である。)
図3は、表示装置に表示される入力画面の一例を示している。入力画面には、現在の年月日が表示されており、患者ID、病室、患者名、年齢、性別、身長、および体重の各記入欄が設けられている。また、病名の選択がプルダウンメニューで選択可能となっている。さらに、入力画面には、入力画面を終了して、次の診療計画画面へ移行する移行ボタンが設けられている。
【0056】
ステップS10は、入力画面に対して、医者、看護士などの入力者が各記入欄に必要事項を記入し、プルダウンメニューから病名を選択することにより行われる。なお、すでに作成されている患者の診療計画を修正する場合には、患者の情報がすでに患者別診療計画DB15に格納されているから、患者IDのみを入力すれば十分である。
【0057】
次に、入力者が移行ボタンを選択すると、新規の診療計画を作成する場合には、プルダウンメニューを用いて選択された病名に対応する標準の診療計画を標準診療計画DB11から読み出して表示装置に表示する。一方、すでに作成されている患者の診療計画を修正する場合には、患者IDに対応する診療計画を患者別診療計画DB15から読み出して表示装置に表示する(S11)。
【0058】
図4は、表示装置に表示される診療計画画面の一例を示している。画面には診療計画が行列状に表示されている。画面には、左から順番に、診療日、診療日数、および診療名が表示され、さらに、投薬の種類および数量が投薬ごとに表示される。また、診療計画の上部には、患者IDおよび病名と、「戻る」ボタンおよび「決定」ボタンとが表示されている。
【0059】
また、画面の右隅には、画面に表示されていない月日の診療計画を表示するための縦スクロールバーが設けられ、画面の下隅の右側には、画面に表示されていない投薬・数量項目のデータを表示するための横スクロールバーが設けられている。
【0060】
なお、診療名は、プルダウンメニューとなっており、該メニューから診療名を選択し直すことにより、投薬・数量データが自動的に変更されるようになっている。これにより、患者の状態に合わせて、診療の変更を容易に行うことができる。また、投薬・数量データは、入力者によって自由に修正することができる。これにより、患者の状態に合わせて投薬の種類および数量を調整することができる。
【0061】
したがって、患者の状態に合わせて、診療名および投薬・数量のデータを変更することにより、診療計画が修正される(S12)。なお、複数の診療項目を行う場合には、同じ月日(診療日数)の行を新たに追加することにより対応できる。
【0062】
診療計画の修正が終了して、画面右上の「決定」ボタンを選択すると、患者独自の診療計画の作成が終了して、作成された診療計画が患者別診療計画DB15に格納(記憶)される(S13)。
【0063】
図5は、在庫管理支援装置10において、各診療用物品の発注に関する処理動作を示している。まず、患者別診療計画DB15から全患者の診療計画を読み出して、1日ごとの消費数量を予測する(S20)。次に、予測された消費数量と、在庫数量DB17から読み出した現在の在庫数量とから、1日ごとの在庫数量を予測する(S21)。次に、予測された在庫数量から、前述のように、発注日および/または発注量を予測する(S22)。
【0064】
次に、予測された発注日から、本日発注すべきものが存在するか否かが判断され(S23)、存在する場合には、納品業者へ発注を行う(S24)。そして、将来の発注予測を納品業者へ通知して(S25)、発注に関する処理動作を終了する。
【0065】
上記の構成の在庫管理支援装置10において、在庫数量の変化を、図6を用いて説明する。図6(a)は、ある診療用物品について診療計画から予測される消費数量の変化を示している。また、同図(b)〜(d)の一点鎖線は、図11(b)に示す従来の在庫数量の変化を示すグラフである。なお、同図では、納入期間を2日間とし、同図(c)(d)には、発注日を上向き白三角形で示している。
【0066】
同図(b)は、本実施形態において、診療用物品が毎日納入される場合を示している。この場合、納入日に予測される消費数量だけ納入するように、発注日および発注数量を予測して発注することができる。これにより、在庫数量は、最低確保量に近い値を維持でき、従来よりも在庫数量を著しく減少させることができる。
【0067】
また、同図(c)は、納入日に一定の数量が納入される場合を示している。この場合、同図(a)に示される消費数量から予測される在庫数量が、最低確保量を下回る日の前日が納入日となるように、納入日から納入期間を遡った日を発注日とすることになる。
【0068】
これにより、在庫数量は最低確保量以上を維持することができる。また、従来のグラフ(一点鎖線)と本実施形態のグラフ(実線)とを比較すれば明らかなように、納入直前には、在庫数量が必ず最低確保量付近となるから、従来よりも平均の在庫数量を抑えることができる。また、納入数量が一定であるから、納品業者は、納品までに確保すべき在庫数量を一定とすることができ、従来のように剰余の在庫を確保する必要がないから、在庫数量を適正化することができる。
【0069】
また、同図(d)は、納入日の間隔が一定である場合を示している。この場合、同図(a)に示される消費数量から予測される在庫数量が、納入日に最低確保量となるように、発注数量が予測されて発注日に発注されることになる。
【0070】
これにより、在庫数量は最低確保量以上を維持することができる。また、従来のグラフ(一点鎖線)と本実施形態のグラフ(実線)とを比較すれば明らかなように、納入直前には、在庫数量が必ず最低確保量となるから、従来よりも平均の在庫数量を抑えることができる。また、納入日の間隔が一定であるから、納品業者は、納品の予定計画を容易に立てることができ、業務を効率化することができる。
【0071】
〔実施の形態2〕
次に、本発明の別の実施形態について、図7〜図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態の在庫管理支援システム30は、図1に示される実施形態の在庫管理支援装置10が、病院端末31と発注サーバ33とに分離され、病院端末31と発注サーバ33との間が通信網32によって接続されている構成である。なお、上記した実施形態で説明した構成および動作と同様の機能を有する構成および動作には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0072】
病院端末31および発注サーバ33は、一般的なコンピュータと同様の構成を有している。すなわち、病院端末31および発注サーバ33は、各種データを処理する処理装置と、各種データを記憶する記憶装置と、各種データを表示する表示装置と、各種データを入力する入力装置と、各種データを他の端末と通信する通信装置とを備える構成である。病院端末31および発注サーバ33における各種の動作は、記憶装置に記憶されたプログラムが処理装置にて実行されることにより行なわれる。
【0073】
病院端末31は、病院内に設置され、患者の診療計画を作成または修正する機能を有する。図8は、病院端末31における各機能を、患者別診療計画作成部12、表示部13、入力部14、標準診療計画受信部40、および患者別診療計画送信部41で示している。また、図8に示されるように、病院端末31内の記憶装置には、患者別診療計画DB15が記憶されている。以下、標準診療計画受信部40および患者別診療計画送信部41について説明する。
【0074】
標準診療計画受信部40は、発注サーバ33から標準診療計画を受け取って患者別診療計画作成部12に送り出す。また、患者別診療計画送信部41は、患者別診療計画作成部12にて作成された患者の診療計画を受け取って発注サーバ33に送り出す。なお、発注サーバ33に送る患者の診療計画における項目のうち、患者名などのような患者のプライバシーにかかわる項目は、発注サーバ33に送らないようにすることが望ましい。
【0075】
一方、発注サーバ33は、病院から離れた場所に設置され、標準の診療計画を病院端末31に送り出すとともに、病院端末31から患者ごとの診療計画を受け取る機能を有する。また、発注サーバ33は、全患者の診療計画にに基づいて、日々消費される診療用物品の消費数量を予測し、予測された消費数量に基づいて、診療用物品の日々の在庫数量を予測し、予測された在庫数量に基づいて、診療用物品の発注日および/または発注量を予測する機能を有する。
【0076】
本実施形態では、発注サーバ33は、多数の病院端末31…と通信網32…を介して通信可能であり、多数の病院端末31…から受け取った患者の診療計画に基づいて、標準の診療計画を作成する機能を有する。
【0077】
図9は、発注サーバ33における各機能を、標準診療計画送信部50、患者別診療計画受信部51、消費数量予測部16、在庫数量予測部18、発注予測部20、発注予測通知部21、カレンダ部22、発注通知部23、および標準診療計画作成部52で示している。また、図9に示されるように、発注サーバ33内の記憶装置には、標準診療計画DB11、患者別診療計画DB15、診療用物品在庫数量DB17、および物品別納入期間DB19が記憶されている。以下、標準診療計画送信部50、患者別診療計画受信部51、および標準診療計画作成部52について説明する。
【0078】
標準診療計画送信部50は、標準診療計画DB11から標準診療計画を読み出して病院端末31に送り出す。なお、発注サーバ33から病院端末31に標準診療計画DB11の全内容を送り出し、病院端末31の記憶装置に標準診療計画DB11を記憶しておくこともできる。また、患者別診療計画受信部51は、病院端末31から患者の診療計画を受け取って患者別診療計画DB15に格納する。
【0079】
標準診療計画作成部52は、疾病ごとに、図10(a)に示されるような診療済みの診療計画、すなわち診療実績を患者別診療計画DB15から多数読み出し、読み出された多数の診療実績に対して統計処理を施すことにより、同図(b)に示されるような標準の診療計画を作成し、作成された標準の診療計画を標準診療計画DB11に格納する。なお、前記統計処理によって判明するバラツキや標準偏差を注意事項として標準の診療計画とともに標準診療計画DB11に格納することが望ましい。
【0080】
したがって、上記構成の在庫管理支援システム30では、患者の診療計画を作成する病院端末31と、診療用物品を発注する発注サーバ33とが分離しているが、病院端末31と発注サーバ33との間を通信網32で接続することにより、第1実施形態の在庫管理支援装置10と同様の効果を奏することができる。
【0081】
さらに、発注サーバ33が多数の病院端末31…と通信網32で接続することにより、多数の病院端末31から多数の患者の診療計画を受け取り、受け取った患者の診療計画を利用して標準の診療計画を作成する。この場合、1つの病院における患者の診療計画を利用して標準の診療計画を作成する場合に比べて、標準の診療計画の精度が向上する。これにより、診療用物品の消費数量および在庫数量の予測精度が向上するから、在庫数量をさらに適正化することができる。
【0082】
また、病院端末31では、送信された標準の診療計画を修正するだけで患者の診療計画を簡便に作成することができるから、患者の診療計画を作成するために病院の関係者の負担が大きくなることを防止できる。
【0083】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。
【0084】
例えば、診療計画には、診療の過程で発生しうる例外処置の情報と、前記疾病の処置および例外処置に必要な薬、医療材料などの診療用物品の情報とを含むこともできる。
【0085】
この場合、例外処置の情報には、疾病の各フェーズにおける例外処置の内容、実施期間、および発生確率が含まれる。また、消費数量予測部16では、例外処置に必要な診療用物品に関して、例外処置にて消費される数量に発生確率を乗算した値が消費数量として見積もられる。このとき、消費数量が整数とならずに小数点を含む場合には、在庫切れが発生しないように、小数点以下を切り上げる処理を行うことが望ましい。なお、該切り上げる処理は、在庫数量予測部18または発注予測部20にて行うこともできる。
【0086】
また、上記の実施形態では、在庫管理支援装置10または発注サーバ33から納品業者端末35に発注予測情報を通知しているが、発注予測情報を病院の掲示板やホームページなどの開示手段に開示し、開示された発注予測情報を納品業者が閲覧するように行うこともできる。この場合、発注予測通知部21を設ける必要はない。
【0087】
また、発注通知部23から納品業者端末35に通知された発注情報の管理と、納品業者から納入された診療用物品の納品確認とを行うことが望ましい。具体的には、発注通知部23にて発注された診療用物品の発注日、発注数量、および納入予定日時を含む発注情報を格納する発注管理DBが記憶装置に記憶されている。そして、納品業者から病院に診療用物品が納入されると、納品確認を行って、在庫数量DB17を更新するとともに、発注管理DBにおける発注情報をクリアするように行われる。
【0088】
また、上記の実施形態では、病院の入院患者の診療計画を作成しているが、通院患者の診療計画を作成することもできる。ただし、通院患者の場合、不定期に通院したり、通院を中止したりする可能性があるため、予測の誤差を大きくする必要がある。
【0089】
また、通常、納入期間は、診療用物品の製造日数や、製造業者または納品業者の在庫数によって変化するから、納入期間DB19は、納品業者端末35からの通知により変更可能であることが望ましい。
【0090】
【発明の効果】
以上のように、本発明の診療用物品の在庫管理支援装置は、各患者の診療計画を作成する患者別診療計画作成手段と、該患者別診療計画作成手段にて作成された全患者の診療計画に基づいて、診療用物品の消費数量を予測する消費数量予測手段と、上記診療用物品の在庫数量を記憶する在庫数量記憶手段と、上記在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量と、上記消費数量予測手段にて予測された消費予測量とに基づいて、診療用物品の在庫数量を予測する在庫数量予測手段と、上記在庫数量予測手段にて予測された在庫数量に基づいて、診療用物品を発注する発注時点および/または発注量を予測する発注予測手段とを備える構成である。
【0091】
これにより、在庫数量が最低確保量となる時点が予測でき、この時点から診療用物品の納入にかかる期間を遡った日時に発注すれば、在庫数量を常に最低確保量以上とすることができるとともに、納入時には在庫数量が最低確保量付近となるから、従来よりも在庫数量を抑制できるという効果を奏する。また、発注時点または納入時点の間隔が予め決まっている場合には、次回の納入時に在庫数量がほぼ最低確保量となるように、今回の発注量を調整すれば、前述と同様に、従来よりも在庫数量を抑制できるという効果を奏する。
【0092】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援装置は、以上のように、上記の構成において、上記発注予測手段にて予測された発注時点および/または発注量を上記診療用物品の納品業者に通知する発注予測通知手段をさらに含む構成である。
【0093】
これにより、納品業者は、発注時点および/または発注量の予測が医療施設の発注予測通知手段から通知されるので、該予測に従って、診療用物品の在庫を確保すれば良く、従来のように、発注時点および/または発注量が不明であるために余分な在庫を確保する必要がないから、在庫数量を抑制できるという効果を奏する。
【0094】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援装置は、以上のように、上記の構成において、疾病ごとに作成された標準の診療計画を記憶する標準診療計画記憶手段をさらに備えており、上記患者別診療計画作成手段は、上記標準診療計画記憶手段にて記憶された標準の診療計画を、各患者の状態に合わせて修正することにより各患者の診療計画を作成するものである構成である。
【0095】
これにより、標準診療計画記憶手段にて記憶された標準の診療計画を修正するだけで患者の診療計画を簡便に作成できるから、患者の診療計画を作成するために医療施設の関係者の負担が大きくなることを防止する効果を奏する。
【0096】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援サーバは、以上のように、医療施設の端末と通信網を介して接続される診療用物品の在庫管理支援サーバであって、上記医療施設の端末から患者の診療計画を受信する診療計画受信手段と、該診療計画受信手段にて受信された全患者の診療計画に基づいて、診療用物品の消費数量を予測する消費数量予測手段と、上記診療用物品の在庫数量を記憶する在庫数量記憶手段と、上記在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量と、上記消費数量予測手段にて予測された消費予測量とに基づいて、診療用物品の在庫数量を予測する在庫数量予測手段と、上記在庫数量予測手段にて予測された在庫数量に基づいて、診療用物品を発注する発注時点および/または発注量を予測する発注予測手段とを備える構成である。
【0097】
これにより、在庫数量が最低確保量となる時点が予測でき、この時点から診療用物品の納入にかかる期間を遡った日時に発注すれば、在庫数量を常に最低確保量以上とすることができるとともに、納入時には在庫数量が最低確保量付近となるから、従来よりも在庫数量を抑制できるという効果を奏する。また、発注時点または納入時点の間隔が予め決まっている場合には、次回の納入時に在庫数量がほぼ最低確保量となるように、今回の発注量を調整すれば、前述と同様に、従来よりも在庫数量を抑制できるという効果を奏する。
【0098】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援サーバは、以上のように、上記の構成において、上記発注予測手段にて予測された発注時点および/または発注量を上記診療用物品の納品業者に通知する発注予測通知手段をさらに含む構成である。
【0099】
これにより、納品業者は、発注時点および/または発注量の予測が医療施設の発注予測通知手段から通知されるので、該予測に従って、診療用物品の在庫を確保すれば良く、従来のように、発注時点および/または発注量が不明であるために余分な在庫を確保する必要がないから、在庫数量を抑制できるという効果を奏する。
【0100】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援サーバは、以上のように、上記の構成において、上記診療計画受信手段にて受信された患者の診療計画を蓄積する診療計画蓄積手段と、該診療計画蓄積手段にて蓄積された診療計画に基づいて、標準の診療計画を疾病ごとに作成する標準診療計画作成手段と、該標準診療計画作成手段によって作成された標準の診療計画を上記医療施設の端末に送信する標準診療計画送信手段とをさらに備える構成である。
【0101】
これにより、多数の医療施設から受け取った多数の患者の診療計画を利用して標準の診療計画を作成するから、標準の診療計画の精度が向上する効果を奏する。さらに、診療用物品の消費数量および在庫数量の予測精度が向上するから、在庫数量をさらに適正化できるという効果を奏する。
【0102】
また、医療施設の端末では、送信された標準の診療計画を修正するだけで患者の診療計画を簡便に作成できるから、患者の診療計画を作成するために医療施設の関係者の負担が大きくなることを防止する効果を奏する。
【0103】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援システムは、以上のように、上記構成の在庫管理支援サーバと、医療施設の端末とを備える診療用物品の在庫管理支援システムであって、上記医療施設の端末は、各患者の診療計画を作成する患者別診療計画作成手段と、該患者別診療計画作成手段にて作成された患者の診療計画を上記在庫管理支援サーバに送信する診療計画送信手段とを備える構成である。
【0104】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援システムは、以上のように、上記の構成において、上記在庫管理支援サーバは、上記診療計画受信手段にて受信された患者の診療計画を蓄積する診療計画蓄積手段と、該診療計画蓄積手段にて蓄積された診療計画に基づいて、標準の診療計画を疾病ごとに作成する標準診療計画作成手段と、該標準診療計画作成手段によって作成された標準の診療計画を上記医療施設の端末に送信する標準診療計画送信手段とをさらに備えており、上記医療施設の端末は、上記在庫管理支援サーバから標準の診療計画を受信する標準診療計画受信手段をさらに備えており、上記患者別診療計画作成手段は、上記標準の診療計画を、各患者の状態に合わせて修正することにより各患者の診療計画を作成するものである構成である。
【0105】
これにより、上記構成の在庫管理支援システムにおいても、上述の在庫管理支援サーバと同様の効果を奏する。
【0106】
なお、上記の診療用物品の在庫管理支援装置における各手段の動作を在庫管理支援プログラムとしてコンピュータに実行させることができる。また、上記の診療用物品の在庫管理支援サーバにおける各手段の動作を在庫管理支援サーバプログラムとしてコンピュータに実行させることができる。さらに、上記在庫管理支援プログラムおよび上記在庫管理支援サーバプログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記在庫管理支援装置または在庫管理支援サーバの各手段の動作を実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である在庫管理支援装置の各種の機能を示すブロック図である。
【図2】前記在庫管理支援装置において患者別診療計画を作成または修正する処理動作を示すフローチャートである。
【図3】患者の各種データを入力するための入力画面を示す図である。
【図4】診療計画を修正するための診療計画画面を示す図である。
【図5】前記在庫管理支援装置において診療用物品を発注するための処理動作を示すフローチャートである。
【図6】同図(a)は、前記在庫管理支援装置において全患者の診療計画から予測された消費数量の変化を示すグラフであり、同図(b)〜(d)は、前記消費数量に基づいて予測される在庫数量の変化を示すグラフである。
【図7】本発明の他の実施形態である在庫管理支援システムの概略構成を示すブロック図である。
【図8】上記在庫管理支援システムにおける病院端末の各種の機能を示すブロック図である。
【図9】上記在庫管理支援システムにおける発注サーバの各種の機能を示すブロック図である。
【図10】同図(a)は、多数の患者の診療実績を示す図表であり、同図(b)は、同図(a)に示される診療実績に基づいて作成される標準の診療計画を示す図表である。
【図11】同図(a)は、診療用物品の実際の消費数量の変化を示すグラフであり、同図(b)は、従来の発注方法に基づく在庫数量の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 在庫管理支援装置
11 標準診療計画DB(標準診療計画記憶手段)
12 患者別診療計画作成部(患者別診療計画作成手段)
15 患者別診療計画DB(診療計画蓄積手段)
16 消費数量予測部(消費数量予測手段)
17 在庫数量DB(在庫数量記憶手段)
18 在庫数量予測部(在庫数量予測手段)
20 発注予測部(発注予測手段)
21 発注予測通知部(発注予測通知手段)
30 在庫管理支援システム
31 病院端末(医療施設の端末)
32 通信網
33 発注サーバ(在庫管理支援サーバ)
35 納品業者端末
40 標準診療計画受信部(標準診療計画受信手段)
41 患者別診療計画送信部(診療計画送信手段)
50 標準診療計画送信部(標準診療計画送信手段)
51 患者別診療計画受信部(患者別診療計画受信手段)
52 標準診療計画作成部(標準診療計画作成手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院、診療所などの医療施設において、医薬品、医療用具、医療材料などのように診察や治療において利用される診療用物品の在庫管理を支援する在庫管理支援の装置、サーバ、システム、プログラム、およびサーバプログラムに関するものである。具体的には、本発明は、医療施設および納品業者双方の診療用物品の在庫量を抑制できる在庫管理支援装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
診療用物品の欠品は人命に関わる可能性が高いため、従来の医療施設では、診療用物品の過去の消費動向を基準として、欠品が発生しないと考えられる十分な数量の診療用物品を保有している。
【0003】
具体的には、診療用物品ごとに、納入期間と1日の消費数量の最大値とを勘案して発注基準数量を設定し、在庫数量が発注基準数量以下となったときに、納品業者に対して所定数量を発注する方法が一般的である。
【0004】
図11(a)は、診療用物品の実際の消費数量の変化を示しており、同図(b)は、前記発注方法を用いた場合の在庫数量の変化を示している。図示のように、従来の発注方法では、在庫数量が発注基準数量以下となったときに発注が行われている。
【0005】
この場合、図11(b)の10日目以降に示されるように、発注から納入までの期間に消費数量が最大となっても、納入直前の在庫数量は、医療施設が最低限確保すべき数量(以下、この数量を「最低確保量」と称する。)以上である必要がある。すなわち、発注基準数量は、次式を満たす値に設定する必要がある。
(発注基準数量)≧(最低確保量)+(1日の消費数量の最大値)×(納入日数)
このとき、図11(b)の10日目以前に示されるように、消費数量が少ない場合には、納品直前でも在庫数量が最低確保量よりも大きく、したがって、余分な在庫を抱えることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、過去の消費動向を基準に余裕を見込んで診療用物品の在庫を抱える従来の方式では、診療用物品の種類の増加に伴い在庫数量が増える傾向にある。このため、在庫数量を確保するための費用およびスペースが医療施設の経営を圧迫している。
【0007】
これに対し、一部の病院では、納品業者に対して、在庫のためのスペースのみを提供して、診療用物品の在庫管理を委託し、在庫の診療用物品を使用したときに初めて診療用物品を購入したことになる診療用物品の販売方式が利用されている。この場合、病院は、在庫数量を確保するための費用を削減することができるが、該費用が単に納品業者に移転されたに過ぎず、今度は納品業者の経営を圧迫することになる。
【0008】
さらに、従来の発注方法では、納品業者は、病院から発注書が送付されるまで、どの物品がどの程度必要であるかが不明である。また、発注する側の医療施設としては、欠品が許されないという条件があり、かつ、発注してから納入されるまでの消費数量の予測がつかないため、できるだけ短期間での納品を求める傾向にある。これに対応するために、納品業者は、多品種の品物を大量に在庫として保有して、医療施設からの発注に対応しているのが現状である。したがって、この在庫を保有するための費用も納品業者の経営を圧迫している。
【0009】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、医療施設および物品業者双方の診療用物品の在庫量を抑制できる在庫管理支援装置等を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援装置は、各患者の診療計画を作成する患者別診療計画作成手段と、該患者別診療計画作成手段にて作成された全患者の診療計画に基づいて、診療用物品の消費数量を予測する消費数量予測手段と、上記診療用物品の在庫数量を記憶する在庫数量記憶手段と、上記在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量と、上記消費数量予測手段にて予測された消費予測量とに基づいて、診療用物品の在庫数量を予測する在庫数量予測手段と、上記在庫数量予測手段にて予測された在庫数量に基づいて、診療用物品を発注する発注時点および/または発注量を予測する発注予測手段とを備えることを特徴としている。
【0011】
上記の構成によると、患者別診療計画作成手段は、各患者の診療計画を作成する。消費数量予測手段は、患者別診療計画作成手段にて作成された全患者の診療計画に基づいて診療用物品の消費数量を予測する。在庫数量予測手段は、消費数量予測手段にて予測された消費数量と、在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量とに基づいて診療用物品の在庫数量を予測する。
【0012】
これにより、在庫数量が最低確保量となる時点が予測でき、この時点から診療用物品の納入にかかる期間を遡った日時に発注すれば、在庫数量を常に最低確保量以上とすることができるとともに、納入時には在庫数量が最低確保量付近となる。したがって、従来のように、納入時に在庫数量が最低確保量よりも大きくなることを防止でき、従来よりも在庫数量を抑制することができる。
【0013】
また、発注時点または納入時点の間隔が予め決まっている場合には、次回の納入時に在庫数量がほぼ最低確保量となるように、今回の発注量を調整すれば、前述と同様に、従来よりも在庫数量を抑制することができる。
【0014】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援装置は、上記の構成において、上記発注予測手段にて予測された発注時点および/または発注量を上記診療用物品の納品業者に通知する発注予測通知手段をさらに含むことを特徴としている。
【0015】
上記の構成によると、納品業者は、発注時点および/または発注量の予測が医療施設の発注予測通知手段から通知されるので、該予測に従って、診療用物品の在庫を確保すれば良い。したがって、納品業者は、従来のように、発注時点および/または発注量が不明であるために余分な在庫を確保する必要がないから、在庫数量を抑制することができる。
【0016】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援装置は、上記の構成において、疾病ごとに作成された標準の診療計画を記憶する標準診療計画記憶手段をさらに備えており、上記患者別診療計画作成手段は、上記標準診療計画記憶手段にて記憶された標準の診療計画を、各患者の状態に合わせて修正することにより各患者の診療計画を作成するものであることを特徴としている。
【0017】
診療計画は、疾病ごとに異なり、また、診療項目や投薬量なども日毎に変化する。このため、診療計画を一から作成することは、煩雑であり、かつ時間がかかるから、医療施設の関係者の負担を大きくすることになる。
【0018】
これに対し、上記の構成によると、標準診療計画記憶手段にて記憶された標準の診療計画を修正するだけで患者の診療計画を簡便に作成することができる。したがって、患者の診療計画を作成するために医療施設の関係者の負担が大きくなることを防止できる。
【0019】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援サーバは、医療施設の端末と通信網を介して接続される診療用物品の在庫管理支援サーバであって、上記医療施設の端末から患者の診療計画を受信する診療計画受信手段と、該診療計画受信手段にて受信された全患者の診療計画に基づいて、診療用物品の消費数量を予測する消費数量予測手段と、上記診療用物品の在庫数量を記憶する在庫数量記憶手段と、上記在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量と、上記消費数量予測手段にて予測された消費予測量とに基づいて、診療用物品の在庫数量を予測する在庫数量予測手段と、上記在庫数量予測手段にて予測された在庫数量に基づいて、診療用物品を発注する発注時点および/または発注量を予測する発注予測手段とを備えることを特徴としている。
【0020】
上記の構成によると、診療計画受信手段は、医療施設の端末から診療計画を受信する。消費数量予測手段は、診療計画受信手段にて受信された全患者の診療計画に基づいて診療用物品の消費数量を予測する。在庫数量予測手段は、消費数量予測手段にて予測された消費数量と、在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量とに基づいて診療用物品の在庫数量を予測する。
【0021】
これにより、在庫数量が最低確保量となる時点が予測でき、この時点から診療用物品の納入にかかる期間を遡った日時に発注すれば、在庫数量を常に最低確保量以上とすることができるとともに、納入時には在庫数量が最低確保量付近となる。したがって、従来のように、納入時に在庫数量が最低確保量よりも大きくなることを防止でき、従来よりも在庫数量を抑制することができる。
【0022】
また、発注時点または納入時点の間隔が予め決まっている場合には、次回の納入時に在庫数量がほぼ最低確保量となるように、今回の発注量を調整すれば、前述と同様に、従来よりも在庫数量を抑制することができる。
【0023】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援サーバは、上記の構成において、上記発注予測手段にて予測された発注時点および/または発注量を上記診療用物品の納品業者に通知する発注予測通知手段をさらに含むことを特徴としている。
【0024】
上記の構成によると、納品業者は、発注時点および/または発注量の予測が医療施設の発注予測通知手段から通知されるので、該予測に従って、診療用物品の在庫を確保すれば良い。したがって、納品業者は、従来のように、発注時点および/または発注量が不明であるために余分な在庫を確保する必要がないから、在庫数量を抑制することができる。
【0025】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援サーバは、上記の構成において、上記診療計画受信手段にて受信された患者の診療計画を蓄積する診療計画蓄積手段と、該診療計画蓄積手段にて蓄積された診療計画に基づいて、標準の診療計画を疾病ごとに作成する標準診療計画作成手段と、該標準診療計画作成手段によって作成された標準の診療計画を上記医療施設の端末に送信する標準診療計画送信手段とをさらに備えることを特徴としている。
【0026】
上記の構成によると、診療計画蓄積手段は、多数の医療施設から診療計画受信手段にて受信された多数の患者の診療計画を蓄積する。標準診療計画作成手段は、診療計画蓄積手段にて蓄積された診療計画に基づいて、標準の診療計画を疾病ごとに作成する。そして、標準診療計画送信手段は、標準診療計画作成手段によって作成された標準の診療計画を上記医療施設の端末に送信する。
【0027】
この場合、多数の医療施設から受け取った多数の患者の診療計画を利用して標準の診療計画を作成するから、1つの医療施設における患者の診療計画を利用して標準の診療計画を作成する場合に比べて、標準の診療計画の精度が向上する。これにより、診療用物品の消費数量および在庫数量の予測精度が向上するから、在庫数量をさらに適正化することができる。
【0028】
また、医療施設の端末では、送信された標準の診療計画を修正するだけで患者の診療計画を簡便に作成することができるから、患者の診療計画を作成するために医療施設の関係者の負担が大きくなることを防止できる。
【0029】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援システムは、上記構成の在庫管理支援サーバと、医療施設の端末とを備える診療用物品の在庫管理支援システムであって、上記医療施設の端末は、各患者の診療計画を作成する患者別診療計画作成手段と、該患者別診療計画作成手段にて作成された患者の診療計画を上記在庫管理支援サーバに送信する診療計画送信手段とを備えることを特徴としている。
【0030】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援システムは、上記の構成において、上記在庫管理支援サーバは、上記診療計画受信手段にて受信された患者の診療計画を蓄積する診療計画蓄積手段と、該診療計画蓄積手段にて蓄積された診療計画に基づいて、標準の診療計画を疾病ごとに作成する標準診療計画作成手段と、該標準診療計画作成手段によって作成された標準の診療計画を上記医療施設の端末に送信する標準診療計画送信手段とをさらに備えており、上記医療施設の端末は、上記在庫管理支援サーバから標準の診療計画を受信する標準診療計画受信手段をさらに備えており、上記患者別診療計画作成手段は、上記標準の診療計画を、各患者の状態に合わせて修正することにより各患者の診療計画を作成するものであることを特徴としている。
【0031】
上記構成の在庫管理支援システムにおいても、上述の在庫管理支援サーバと同様の作用効果を実現することができる。
【0032】
なお、上記の診療用物品の在庫管理支援装置における各手段の動作を在庫管理支援プログラムとしてコンピュータに実行させることができる。また、上記の診療用物品の在庫管理支援サーバにおける各手段の動作を在庫管理支援サーバプログラムとしてコンピュータに実行させることができる。さらに、上記在庫管理支援プログラムおよび上記在庫管理支援サーバプログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記在庫管理支援装置または在庫管理支援サーバの各手段の動作を実行させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態の在庫管理支援装置は、病院の入院患者によって消費される薬、医療材料などの診療用物品の在庫管理を支援する装置である。前記在庫管理支援装置は、入院患者ごとの診療計画を作成し、作成された全患者の診療計画に基づいて、日々消費される診療用物品の消費数量を予測し、予測された消費数量に基づいて、診療用物品の日々の在庫数量を予測し、予測された在庫数量に基づいて、診療用物品の発注日および/または発注量を予測するものである。
【0034】
本実施形態の在庫管理支援装置は、一般的なコンピュータと同様の構成を有している。すなわち、在庫管理支援装置は、各種データを処理する処理装置(CPU)と、各種データを記憶する記憶装置と、各種データを表示する表示装置と、各種データを入力する入力装置と、各種データを他の端末と通信する通信装置とを備える構成である。在庫管理支援装置における各種の動作は、記憶装置に記憶されたプログラムが処理装置にて実行されることにより行なわれる。
【0035】
各種プログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、インターネットなどの通信ネットワークを介して前記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0036】
図1は、上記在庫管理支援装置10における各機能を、患者別診療計画作成部12、表示部13、入力部14、消費数量予測部16、在庫数量予測部18、発注予測部20、発注予測通知部21、カレンダ部22、および発注通知部23で示している。また、図1に示されるように、在庫管理支援装置10内の記憶装置には、標準診療計画DB(データベース)11、患者別診療計画DB15、診療用物品在庫数量DB17、および物品別納入期間DB19が記憶されている。以下、在庫管理支援装置10における各機能および各DBを説明する。
【0037】
標準診療計画DB11には、疾病の処置を行うための標準的な診療計画の情報が疾病ごとに格納されている。前記標準的な診療計画の情報には、診療開始から終了までの疾病に対する一連の処置の内容、より詳しくは、疾病の各フェーズにおける期間と処置の内容とが含まれる。
【0038】
表示部13は、表示すべき情報を表示装置に適した形式に変換して表示装置に送信する。入力部14は、入力装置からの入力信号を処理装置での処理に適した形式に変換する。
【0039】
患者別診療計画作成部12は、入力装置から入力部14を介して疾病情報を受け取ると、該疾病情報に対応する標準の診療計画情報を標準診療計画DB11から読み出して、表示部13を介して表示装置に表示する。また、患者別診療計画作成部12は、入力装置から入力部14を介して診療計画の修正情報を受け取ると、修正情報に基づいて診療計画を修正するとともに、修正された診療計画を表示部13を介して表示装置に表示する。そして、患者別診療計画作成部12は、入力装置から入力部14を介して診療計画の決定情報を受け取ると、診療計画情報を患者別診療計画DB15に患者ごとに記憶する。
【0040】
したがって、患者の診療計画を作成する場合に、診療計画を一から作成することなく、標準の診療計画を修正することによって簡便に行われるから、診療計画の作成者の負担を軽減することができる。
【0041】
なお、患者別診療計画作成部12は、患者の治癒状態に合わせて、診療計画を再び修正するため、患者別診療計画DB15から診療計画情報を読み出すことができる。
【0042】
患者別診療計画DB15には、患者別診療計画作成部12にて作成された患者ごとの診療計画情報が、標準診療計画DB11と同様のデータ構造で格納されている。
【0043】
消費数量予測部16は、患者別診療計画DB15から患者ごとに診療計画情報を読み出し、読み出された診療計画情報から、今後予測される診療用物品の消費数量を抽出し、これを全ての患者について行って、診療用物品ごとに加算することで、病院内で今後予測される診療用物品の消費数量を算出する。算出された診療用物品ごとの消費数量は、在庫数量予測部18に送られる。
【0044】
この算出にあたっては、算出期間を設定する必要がある。本実施形態では、算出期間を1日に設定しているが、算出期間は、必ずしも一定である必要はない。例えば、今後1ヶ月の消費数量を予測する場合に、最初の1週間は算出期間を1日とし、それ以降は算出期間を1週間として消費数量を算出することもできる。
【0045】
また、診療計画が診療中に修正され得ることや、新たな患者が入院することなどを考慮すると、消費数量の算出は定期的に実行されることが好ましい。この場合、消費数量の算出は、所定期間ごとに、自動的に実行されることもできるし、手動で実行されることもできる。
【0046】
次に、在庫数量DB17には、各診療用物品の現在の在庫数量がそれぞれ格納されている。なお、患者に処置を施すことにより、診療用物品の消費が発生した場合には、公知の在庫管理手法を用いて、在庫数量DB17を更新することが望ましい。
【0047】
在庫数量予測部18は、各診療用物品に関して、消費数量予測部16にて予測された1日ごとの消費数量と、在庫数量DB17から読み出された現在の在庫数量と、後記する発注予測部20にて予測された発注日および発注数量とに基づいて、今後予測される1日ごとの在庫数量を算出する。算出された在庫数量は、発注予測部20に送られる。
【0048】
具体的には、次式が用いられる。
(或る日の在庫数量)=(前日の在庫数量)+(当日納入される数量)−(当日の消費数量)。
上式を利用すれば、現在の在庫数量から明日の在庫数量を予測でき、明日の在庫数量から明後日の在庫数量を予測でき、これを次々と繰り返すことにより、1日ごとの在庫数量を予測することができる。
【0049】
納入期間DB19には、各診療用物品の納入期間がそれぞれ格納されている。発注予測部20は、各診療用物品に関して、在庫数量予測部18にて予測された1日ごとの在庫数量と、納入期間DB19から読み出された納入期間とに基づいて、発注日および発注数量を予測する。なお、発注日および発注量の何れか一方が定まっている場合には、他方のみを算出することが好ましい。
【0050】
具体的には、発注日は、在庫数量が最低確保量を下回る日の前日から納入期間を減算した日である。なお、発注数量は、発注日どうしが不定期間であれば、1日の消費数量の最大値以上であれば任意の値を選択でき、発注日どうしが所定期間であれば、所定期間内に予測される消費数量の積算値以上であれば任意の値を選択できる。
【0051】
診療用物品とその発注日および発注量とを含む発注予測情報は、在庫数量予測部18に送られる。そして、在庫数量予測部18は、発注日に納入期間を加算した納入日に予測された在庫数量に発注量を加算して、納入日以降の在庫数量を再計算する。以下、在庫数量予測部18と発注予測部20との間で、発注日および発注量の予測と、該予測による在庫数量の再計算とが繰り返される。
【0052】
また、発注予測情報は、発注予測通知部21および発注通知部23にも送られる。発注予測通知部21は、発注予測部20にて予測された発注予測情報を、郵便、FAX、専用線、公衆回線、インターネットなどの通信手段を介して、納品業者端末35に通知する。これにより、納品業者は、病院の発注予測に基づいて、どの程度在庫しておく必要があるのかを予測でき、在庫数量を適正化することができる。なお、発注予測情報の通知は、あくまでも予測に過ぎず、正式な発注指示ではない。
【0053】
カレンダ部22は、現在の年月日を計測している。なお、例えば1日に午前と午後の2回発注する場合のように、発注する時刻を考慮する必要がある場合には、時刻を計測することが望ましい。
【0054】
発注通知部23は、発注予測部20から発注予測情報を受け取るとともに、カレンダ部22から現在の年月日を受け取り、発注日が現在の年月日である発注予測情報を発注情報として前記通信手段を介して納品業者端末35に通知する。前記発注情報により、納品業者に正式な発注指示が行われることになる。
【0055】
上記構成の在庫管理支援装置10における各動作を図2〜図5に基づいて説明する。図2は、在庫管理支援装置10において、患者別診療計画を作成または修正するときの処理動作を示している。まず、患者の各種データを入力するための入力画面を表示装置に表示し、入力装置から必要事項を入力させる(ステップS10。以下、単に「S10」と記載することがある。他のステップについても同様である。)
図3は、表示装置に表示される入力画面の一例を示している。入力画面には、現在の年月日が表示されており、患者ID、病室、患者名、年齢、性別、身長、および体重の各記入欄が設けられている。また、病名の選択がプルダウンメニューで選択可能となっている。さらに、入力画面には、入力画面を終了して、次の診療計画画面へ移行する移行ボタンが設けられている。
【0056】
ステップS10は、入力画面に対して、医者、看護士などの入力者が各記入欄に必要事項を記入し、プルダウンメニューから病名を選択することにより行われる。なお、すでに作成されている患者の診療計画を修正する場合には、患者の情報がすでに患者別診療計画DB15に格納されているから、患者IDのみを入力すれば十分である。
【0057】
次に、入力者が移行ボタンを選択すると、新規の診療計画を作成する場合には、プルダウンメニューを用いて選択された病名に対応する標準の診療計画を標準診療計画DB11から読み出して表示装置に表示する。一方、すでに作成されている患者の診療計画を修正する場合には、患者IDに対応する診療計画を患者別診療計画DB15から読み出して表示装置に表示する(S11)。
【0058】
図4は、表示装置に表示される診療計画画面の一例を示している。画面には診療計画が行列状に表示されている。画面には、左から順番に、診療日、診療日数、および診療名が表示され、さらに、投薬の種類および数量が投薬ごとに表示される。また、診療計画の上部には、患者IDおよび病名と、「戻る」ボタンおよび「決定」ボタンとが表示されている。
【0059】
また、画面の右隅には、画面に表示されていない月日の診療計画を表示するための縦スクロールバーが設けられ、画面の下隅の右側には、画面に表示されていない投薬・数量項目のデータを表示するための横スクロールバーが設けられている。
【0060】
なお、診療名は、プルダウンメニューとなっており、該メニューから診療名を選択し直すことにより、投薬・数量データが自動的に変更されるようになっている。これにより、患者の状態に合わせて、診療の変更を容易に行うことができる。また、投薬・数量データは、入力者によって自由に修正することができる。これにより、患者の状態に合わせて投薬の種類および数量を調整することができる。
【0061】
したがって、患者の状態に合わせて、診療名および投薬・数量のデータを変更することにより、診療計画が修正される(S12)。なお、複数の診療項目を行う場合には、同じ月日(診療日数)の行を新たに追加することにより対応できる。
【0062】
診療計画の修正が終了して、画面右上の「決定」ボタンを選択すると、患者独自の診療計画の作成が終了して、作成された診療計画が患者別診療計画DB15に格納(記憶)される(S13)。
【0063】
図5は、在庫管理支援装置10において、各診療用物品の発注に関する処理動作を示している。まず、患者別診療計画DB15から全患者の診療計画を読み出して、1日ごとの消費数量を予測する(S20)。次に、予測された消費数量と、在庫数量DB17から読み出した現在の在庫数量とから、1日ごとの在庫数量を予測する(S21)。次に、予測された在庫数量から、前述のように、発注日および/または発注量を予測する(S22)。
【0064】
次に、予測された発注日から、本日発注すべきものが存在するか否かが判断され(S23)、存在する場合には、納品業者へ発注を行う(S24)。そして、将来の発注予測を納品業者へ通知して(S25)、発注に関する処理動作を終了する。
【0065】
上記の構成の在庫管理支援装置10において、在庫数量の変化を、図6を用いて説明する。図6(a)は、ある診療用物品について診療計画から予測される消費数量の変化を示している。また、同図(b)〜(d)の一点鎖線は、図11(b)に示す従来の在庫数量の変化を示すグラフである。なお、同図では、納入期間を2日間とし、同図(c)(d)には、発注日を上向き白三角形で示している。
【0066】
同図(b)は、本実施形態において、診療用物品が毎日納入される場合を示している。この場合、納入日に予測される消費数量だけ納入するように、発注日および発注数量を予測して発注することができる。これにより、在庫数量は、最低確保量に近い値を維持でき、従来よりも在庫数量を著しく減少させることができる。
【0067】
また、同図(c)は、納入日に一定の数量が納入される場合を示している。この場合、同図(a)に示される消費数量から予測される在庫数量が、最低確保量を下回る日の前日が納入日となるように、納入日から納入期間を遡った日を発注日とすることになる。
【0068】
これにより、在庫数量は最低確保量以上を維持することができる。また、従来のグラフ(一点鎖線)と本実施形態のグラフ(実線)とを比較すれば明らかなように、納入直前には、在庫数量が必ず最低確保量付近となるから、従来よりも平均の在庫数量を抑えることができる。また、納入数量が一定であるから、納品業者は、納品までに確保すべき在庫数量を一定とすることができ、従来のように剰余の在庫を確保する必要がないから、在庫数量を適正化することができる。
【0069】
また、同図(d)は、納入日の間隔が一定である場合を示している。この場合、同図(a)に示される消費数量から予測される在庫数量が、納入日に最低確保量となるように、発注数量が予測されて発注日に発注されることになる。
【0070】
これにより、在庫数量は最低確保量以上を維持することができる。また、従来のグラフ(一点鎖線)と本実施形態のグラフ(実線)とを比較すれば明らかなように、納入直前には、在庫数量が必ず最低確保量となるから、従来よりも平均の在庫数量を抑えることができる。また、納入日の間隔が一定であるから、納品業者は、納品の予定計画を容易に立てることができ、業務を効率化することができる。
【0071】
〔実施の形態2〕
次に、本発明の別の実施形態について、図7〜図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態の在庫管理支援システム30は、図1に示される実施形態の在庫管理支援装置10が、病院端末31と発注サーバ33とに分離され、病院端末31と発注サーバ33との間が通信網32によって接続されている構成である。なお、上記した実施形態で説明した構成および動作と同様の機能を有する構成および動作には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0072】
病院端末31および発注サーバ33は、一般的なコンピュータと同様の構成を有している。すなわち、病院端末31および発注サーバ33は、各種データを処理する処理装置と、各種データを記憶する記憶装置と、各種データを表示する表示装置と、各種データを入力する入力装置と、各種データを他の端末と通信する通信装置とを備える構成である。病院端末31および発注サーバ33における各種の動作は、記憶装置に記憶されたプログラムが処理装置にて実行されることにより行なわれる。
【0073】
病院端末31は、病院内に設置され、患者の診療計画を作成または修正する機能を有する。図8は、病院端末31における各機能を、患者別診療計画作成部12、表示部13、入力部14、標準診療計画受信部40、および患者別診療計画送信部41で示している。また、図8に示されるように、病院端末31内の記憶装置には、患者別診療計画DB15が記憶されている。以下、標準診療計画受信部40および患者別診療計画送信部41について説明する。
【0074】
標準診療計画受信部40は、発注サーバ33から標準診療計画を受け取って患者別診療計画作成部12に送り出す。また、患者別診療計画送信部41は、患者別診療計画作成部12にて作成された患者の診療計画を受け取って発注サーバ33に送り出す。なお、発注サーバ33に送る患者の診療計画における項目のうち、患者名などのような患者のプライバシーにかかわる項目は、発注サーバ33に送らないようにすることが望ましい。
【0075】
一方、発注サーバ33は、病院から離れた場所に設置され、標準の診療計画を病院端末31に送り出すとともに、病院端末31から患者ごとの診療計画を受け取る機能を有する。また、発注サーバ33は、全患者の診療計画にに基づいて、日々消費される診療用物品の消費数量を予測し、予測された消費数量に基づいて、診療用物品の日々の在庫数量を予測し、予測された在庫数量に基づいて、診療用物品の発注日および/または発注量を予測する機能を有する。
【0076】
本実施形態では、発注サーバ33は、多数の病院端末31…と通信網32…を介して通信可能であり、多数の病院端末31…から受け取った患者の診療計画に基づいて、標準の診療計画を作成する機能を有する。
【0077】
図9は、発注サーバ33における各機能を、標準診療計画送信部50、患者別診療計画受信部51、消費数量予測部16、在庫数量予測部18、発注予測部20、発注予測通知部21、カレンダ部22、発注通知部23、および標準診療計画作成部52で示している。また、図9に示されるように、発注サーバ33内の記憶装置には、標準診療計画DB11、患者別診療計画DB15、診療用物品在庫数量DB17、および物品別納入期間DB19が記憶されている。以下、標準診療計画送信部50、患者別診療計画受信部51、および標準診療計画作成部52について説明する。
【0078】
標準診療計画送信部50は、標準診療計画DB11から標準診療計画を読み出して病院端末31に送り出す。なお、発注サーバ33から病院端末31に標準診療計画DB11の全内容を送り出し、病院端末31の記憶装置に標準診療計画DB11を記憶しておくこともできる。また、患者別診療計画受信部51は、病院端末31から患者の診療計画を受け取って患者別診療計画DB15に格納する。
【0079】
標準診療計画作成部52は、疾病ごとに、図10(a)に示されるような診療済みの診療計画、すなわち診療実績を患者別診療計画DB15から多数読み出し、読み出された多数の診療実績に対して統計処理を施すことにより、同図(b)に示されるような標準の診療計画を作成し、作成された標準の診療計画を標準診療計画DB11に格納する。なお、前記統計処理によって判明するバラツキや標準偏差を注意事項として標準の診療計画とともに標準診療計画DB11に格納することが望ましい。
【0080】
したがって、上記構成の在庫管理支援システム30では、患者の診療計画を作成する病院端末31と、診療用物品を発注する発注サーバ33とが分離しているが、病院端末31と発注サーバ33との間を通信網32で接続することにより、第1実施形態の在庫管理支援装置10と同様の効果を奏することができる。
【0081】
さらに、発注サーバ33が多数の病院端末31…と通信網32で接続することにより、多数の病院端末31から多数の患者の診療計画を受け取り、受け取った患者の診療計画を利用して標準の診療計画を作成する。この場合、1つの病院における患者の診療計画を利用して標準の診療計画を作成する場合に比べて、標準の診療計画の精度が向上する。これにより、診療用物品の消費数量および在庫数量の予測精度が向上するから、在庫数量をさらに適正化することができる。
【0082】
また、病院端末31では、送信された標準の診療計画を修正するだけで患者の診療計画を簡便に作成することができるから、患者の診療計画を作成するために病院の関係者の負担が大きくなることを防止できる。
【0083】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。
【0084】
例えば、診療計画には、診療の過程で発生しうる例外処置の情報と、前記疾病の処置および例外処置に必要な薬、医療材料などの診療用物品の情報とを含むこともできる。
【0085】
この場合、例外処置の情報には、疾病の各フェーズにおける例外処置の内容、実施期間、および発生確率が含まれる。また、消費数量予測部16では、例外処置に必要な診療用物品に関して、例外処置にて消費される数量に発生確率を乗算した値が消費数量として見積もられる。このとき、消費数量が整数とならずに小数点を含む場合には、在庫切れが発生しないように、小数点以下を切り上げる処理を行うことが望ましい。なお、該切り上げる処理は、在庫数量予測部18または発注予測部20にて行うこともできる。
【0086】
また、上記の実施形態では、在庫管理支援装置10または発注サーバ33から納品業者端末35に発注予測情報を通知しているが、発注予測情報を病院の掲示板やホームページなどの開示手段に開示し、開示された発注予測情報を納品業者が閲覧するように行うこともできる。この場合、発注予測通知部21を設ける必要はない。
【0087】
また、発注通知部23から納品業者端末35に通知された発注情報の管理と、納品業者から納入された診療用物品の納品確認とを行うことが望ましい。具体的には、発注通知部23にて発注された診療用物品の発注日、発注数量、および納入予定日時を含む発注情報を格納する発注管理DBが記憶装置に記憶されている。そして、納品業者から病院に診療用物品が納入されると、納品確認を行って、在庫数量DB17を更新するとともに、発注管理DBにおける発注情報をクリアするように行われる。
【0088】
また、上記の実施形態では、病院の入院患者の診療計画を作成しているが、通院患者の診療計画を作成することもできる。ただし、通院患者の場合、不定期に通院したり、通院を中止したりする可能性があるため、予測の誤差を大きくする必要がある。
【0089】
また、通常、納入期間は、診療用物品の製造日数や、製造業者または納品業者の在庫数によって変化するから、納入期間DB19は、納品業者端末35からの通知により変更可能であることが望ましい。
【0090】
【発明の効果】
以上のように、本発明の診療用物品の在庫管理支援装置は、各患者の診療計画を作成する患者別診療計画作成手段と、該患者別診療計画作成手段にて作成された全患者の診療計画に基づいて、診療用物品の消費数量を予測する消費数量予測手段と、上記診療用物品の在庫数量を記憶する在庫数量記憶手段と、上記在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量と、上記消費数量予測手段にて予測された消費予測量とに基づいて、診療用物品の在庫数量を予測する在庫数量予測手段と、上記在庫数量予測手段にて予測された在庫数量に基づいて、診療用物品を発注する発注時点および/または発注量を予測する発注予測手段とを備える構成である。
【0091】
これにより、在庫数量が最低確保量となる時点が予測でき、この時点から診療用物品の納入にかかる期間を遡った日時に発注すれば、在庫数量を常に最低確保量以上とすることができるとともに、納入時には在庫数量が最低確保量付近となるから、従来よりも在庫数量を抑制できるという効果を奏する。また、発注時点または納入時点の間隔が予め決まっている場合には、次回の納入時に在庫数量がほぼ最低確保量となるように、今回の発注量を調整すれば、前述と同様に、従来よりも在庫数量を抑制できるという効果を奏する。
【0092】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援装置は、以上のように、上記の構成において、上記発注予測手段にて予測された発注時点および/または発注量を上記診療用物品の納品業者に通知する発注予測通知手段をさらに含む構成である。
【0093】
これにより、納品業者は、発注時点および/または発注量の予測が医療施設の発注予測通知手段から通知されるので、該予測に従って、診療用物品の在庫を確保すれば良く、従来のように、発注時点および/または発注量が不明であるために余分な在庫を確保する必要がないから、在庫数量を抑制できるという効果を奏する。
【0094】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援装置は、以上のように、上記の構成において、疾病ごとに作成された標準の診療計画を記憶する標準診療計画記憶手段をさらに備えており、上記患者別診療計画作成手段は、上記標準診療計画記憶手段にて記憶された標準の診療計画を、各患者の状態に合わせて修正することにより各患者の診療計画を作成するものである構成である。
【0095】
これにより、標準診療計画記憶手段にて記憶された標準の診療計画を修正するだけで患者の診療計画を簡便に作成できるから、患者の診療計画を作成するために医療施設の関係者の負担が大きくなることを防止する効果を奏する。
【0096】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援サーバは、以上のように、医療施設の端末と通信網を介して接続される診療用物品の在庫管理支援サーバであって、上記医療施設の端末から患者の診療計画を受信する診療計画受信手段と、該診療計画受信手段にて受信された全患者の診療計画に基づいて、診療用物品の消費数量を予測する消費数量予測手段と、上記診療用物品の在庫数量を記憶する在庫数量記憶手段と、上記在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量と、上記消費数量予測手段にて予測された消費予測量とに基づいて、診療用物品の在庫数量を予測する在庫数量予測手段と、上記在庫数量予測手段にて予測された在庫数量に基づいて、診療用物品を発注する発注時点および/または発注量を予測する発注予測手段とを備える構成である。
【0097】
これにより、在庫数量が最低確保量となる時点が予測でき、この時点から診療用物品の納入にかかる期間を遡った日時に発注すれば、在庫数量を常に最低確保量以上とすることができるとともに、納入時には在庫数量が最低確保量付近となるから、従来よりも在庫数量を抑制できるという効果を奏する。また、発注時点または納入時点の間隔が予め決まっている場合には、次回の納入時に在庫数量がほぼ最低確保量となるように、今回の発注量を調整すれば、前述と同様に、従来よりも在庫数量を抑制できるという効果を奏する。
【0098】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援サーバは、以上のように、上記の構成において、上記発注予測手段にて予測された発注時点および/または発注量を上記診療用物品の納品業者に通知する発注予測通知手段をさらに含む構成である。
【0099】
これにより、納品業者は、発注時点および/または発注量の予測が医療施設の発注予測通知手段から通知されるので、該予測に従って、診療用物品の在庫を確保すれば良く、従来のように、発注時点および/または発注量が不明であるために余分な在庫を確保する必要がないから、在庫数量を抑制できるという効果を奏する。
【0100】
さらに、本発明の診療用物品の在庫管理支援サーバは、以上のように、上記の構成において、上記診療計画受信手段にて受信された患者の診療計画を蓄積する診療計画蓄積手段と、該診療計画蓄積手段にて蓄積された診療計画に基づいて、標準の診療計画を疾病ごとに作成する標準診療計画作成手段と、該標準診療計画作成手段によって作成された標準の診療計画を上記医療施設の端末に送信する標準診療計画送信手段とをさらに備える構成である。
【0101】
これにより、多数の医療施設から受け取った多数の患者の診療計画を利用して標準の診療計画を作成するから、標準の診療計画の精度が向上する効果を奏する。さらに、診療用物品の消費数量および在庫数量の予測精度が向上するから、在庫数量をさらに適正化できるという効果を奏する。
【0102】
また、医療施設の端末では、送信された標準の診療計画を修正するだけで患者の診療計画を簡便に作成できるから、患者の診療計画を作成するために医療施設の関係者の負担が大きくなることを防止する効果を奏する。
【0103】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援システムは、以上のように、上記構成の在庫管理支援サーバと、医療施設の端末とを備える診療用物品の在庫管理支援システムであって、上記医療施設の端末は、各患者の診療計画を作成する患者別診療計画作成手段と、該患者別診療計画作成手段にて作成された患者の診療計画を上記在庫管理支援サーバに送信する診療計画送信手段とを備える構成である。
【0104】
また、本発明の診療用物品の在庫管理支援システムは、以上のように、上記の構成において、上記在庫管理支援サーバは、上記診療計画受信手段にて受信された患者の診療計画を蓄積する診療計画蓄積手段と、該診療計画蓄積手段にて蓄積された診療計画に基づいて、標準の診療計画を疾病ごとに作成する標準診療計画作成手段と、該標準診療計画作成手段によって作成された標準の診療計画を上記医療施設の端末に送信する標準診療計画送信手段とをさらに備えており、上記医療施設の端末は、上記在庫管理支援サーバから標準の診療計画を受信する標準診療計画受信手段をさらに備えており、上記患者別診療計画作成手段は、上記標準の診療計画を、各患者の状態に合わせて修正することにより各患者の診療計画を作成するものである構成である。
【0105】
これにより、上記構成の在庫管理支援システムにおいても、上述の在庫管理支援サーバと同様の効果を奏する。
【0106】
なお、上記の診療用物品の在庫管理支援装置における各手段の動作を在庫管理支援プログラムとしてコンピュータに実行させることができる。また、上記の診療用物品の在庫管理支援サーバにおける各手段の動作を在庫管理支援サーバプログラムとしてコンピュータに実行させることができる。さらに、上記在庫管理支援プログラムおよび上記在庫管理支援サーバプログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記在庫管理支援装置または在庫管理支援サーバの各手段の動作を実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である在庫管理支援装置の各種の機能を示すブロック図である。
【図2】前記在庫管理支援装置において患者別診療計画を作成または修正する処理動作を示すフローチャートである。
【図3】患者の各種データを入力するための入力画面を示す図である。
【図4】診療計画を修正するための診療計画画面を示す図である。
【図5】前記在庫管理支援装置において診療用物品を発注するための処理動作を示すフローチャートである。
【図6】同図(a)は、前記在庫管理支援装置において全患者の診療計画から予測された消費数量の変化を示すグラフであり、同図(b)〜(d)は、前記消費数量に基づいて予測される在庫数量の変化を示すグラフである。
【図7】本発明の他の実施形態である在庫管理支援システムの概略構成を示すブロック図である。
【図8】上記在庫管理支援システムにおける病院端末の各種の機能を示すブロック図である。
【図9】上記在庫管理支援システムにおける発注サーバの各種の機能を示すブロック図である。
【図10】同図(a)は、多数の患者の診療実績を示す図表であり、同図(b)は、同図(a)に示される診療実績に基づいて作成される標準の診療計画を示す図表である。
【図11】同図(a)は、診療用物品の実際の消費数量の変化を示すグラフであり、同図(b)は、従来の発注方法に基づく在庫数量の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 在庫管理支援装置
11 標準診療計画DB(標準診療計画記憶手段)
12 患者別診療計画作成部(患者別診療計画作成手段)
15 患者別診療計画DB(診療計画蓄積手段)
16 消費数量予測部(消費数量予測手段)
17 在庫数量DB(在庫数量記憶手段)
18 在庫数量予測部(在庫数量予測手段)
20 発注予測部(発注予測手段)
21 発注予測通知部(発注予測通知手段)
30 在庫管理支援システム
31 病院端末(医療施設の端末)
32 通信網
33 発注サーバ(在庫管理支援サーバ)
35 納品業者端末
40 標準診療計画受信部(標準診療計画受信手段)
41 患者別診療計画送信部(診療計画送信手段)
50 標準診療計画送信部(標準診療計画送信手段)
51 患者別診療計画受信部(患者別診療計画受信手段)
52 標準診療計画作成部(標準診療計画作成手段)
Claims (10)
- 各患者の診療計画を作成する患者別診療計画作成手段と、
該患者別診療計画作成手段にて作成された全患者の診療計画に基づいて、診療用物品の消費数量を予測する消費数量予測手段と、
上記診療用物品の在庫数量を記憶する在庫数量記憶手段と、
上記在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量と、上記消費数量予測手段にて予測された消費予測量とに基づいて、診療用物品の在庫数量を予測する在庫数量予測手段と、
上記在庫数量予測手段にて予測された在庫数量に基づいて、診療用物品を発注する発注時点および/または発注量を予測する発注予測手段とを備えることを特徴とする診療用物品の在庫管理支援装置。 - 上記発注予測手段にて予測された発注時点および/または発注量を上記診療用物品の納品業者に通知する発注予測通知手段をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の診療用物品の在庫管理支援装置。
- 疾病ごとに作成された標準の診療計画を記憶する標準診療計画記憶手段をさらに備えており、
上記患者別診療計画作成手段は、上記標準診療計画記憶手段にて記憶された標準の診療計画を、各患者の状態に合わせて修正することにより各患者の診療計画を作成するものであることを特徴とする請求項1に記載の診療用物品の在庫管理支援装置。 - 医療施設の端末と通信網を介して接続される診療用物品の在庫管理支援サーバであって、
上記医療施設の端末から患者の診療計画を受信する診療計画受信手段と、
該診療計画受信手段にて受信された全患者の診療計画に基づいて、診療用物品の消費数量を予測する消費数量予測手段と、
上記診療用物品の在庫数量を記憶する在庫数量記憶手段と、
上記在庫数量記憶手段にて記憶された在庫数量と、上記消費数量予測手段にて予測された消費予測量とに基づいて、診療用物品の在庫数量を予測する在庫数量予測手段と、
上記在庫数量予測手段にて予測された在庫数量に基づいて、診療用物品を発注する発注時点および/または発注量を予測する発注予測手段とを備えることを特徴とする診療用物品の在庫管理支援サーバ。 - 上記発注予測手段にて予測された発注時点および/または発注量を上記診療用物品の納品業者に通知する発注予測通知手段をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の診療用物品の在庫管理支援サーバ。
- 上記診療計画受信手段にて受信された患者の診療計画を蓄積する診療計画蓄積手段と、
該診療計画蓄積手段にて蓄積された診療計画に基づいて、標準の診療計画を疾病ごとに作成する標準診療計画作成手段と、
該標準診療計画作成手段によって作成された標準の診療計画を上記医療施設の端末に送信する標準診療計画送信手段とをさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の診療用物品の在庫管理支援サーバ。 - 請求項4または5に記載の診療用物品の在庫管理支援サーバと、医療施設の端末とを備える診療用物品の在庫管理支援システムであって、
上記医療施設の端末は、
各患者の診療計画を作成する患者別診療計画作成手段と、
該患者別診療計画作成手段にて作成された患者の診療計画を上記在庫管理支援サーバに送信する診療計画送信手段とを備えることを特徴とする診療用物品の在庫管理支援システム。 - 上記在庫管理支援サーバは、
上記診療計画受信手段にて受信された患者の診療計画を蓄積する診療計画蓄積手段と、
該診療計画蓄積手段にて蓄積された診療計画に基づいて、標準の診療計画を疾病ごとに作成する標準診療計画作成手段と、
該標準診療計画作成手段によって作成された標準の診療計画を上記医療施設の端末に送信する標準診療計画送信手段とをさらに備えており、
上記医療施設の端末は、
上記在庫管理支援サーバから標準の診療計画を受信する標準診療計画受信手段をさらに備えており、
上記患者別診療計画作成手段は、上記標準の診療計画を、各患者の状態に合わせて修正することにより各患者の診療計画を作成するものであることを特徴とする請求項7に記載の診療用物品の在庫管理支援システム。 - 請求項1ないし3の何れか1項に記載の診療用物品の在庫管理支援装置における各手段の動作をコンピュータに実行させるための診療用物品の在庫管理支援プログラム。
- 請求項4ないし6の何れか1項に記載の診療用物品の在庫管理支援サーバにおける各手段の動作をコンピュータに実行させるための診療用物品の在庫管理支援サーバプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002258307A JP2004091187A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | 診療用物品の在庫管理支援装置、在庫管理支援サーバ、在庫管理支援システム、在庫管理支援プログラム、および在庫管理支援サーバプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002258307A JP2004091187A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | 診療用物品の在庫管理支援装置、在庫管理支援サーバ、在庫管理支援システム、在庫管理支援プログラム、および在庫管理支援サーバプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004091187A true JP2004091187A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32062947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002258307A Pending JP2004091187A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | 診療用物品の在庫管理支援装置、在庫管理支援サーバ、在庫管理支援システム、在庫管理支援プログラム、および在庫管理支援サーバプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004091187A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008152716A (ja) * | 2006-12-20 | 2008-07-03 | Fujitsu Ltd | 品目発注プログラム、品目発注装置および品目発注方法 |
JP2016167110A (ja) * | 2015-03-09 | 2016-09-15 | 一般社団法人 医科学総合研究所 | 医薬品発注装置、医薬品発注プログラム、及びそのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体 |
JP2017021511A (ja) * | 2015-07-09 | 2017-01-26 | 株式会社日立製作所 | 検査・投薬計画生成装置、検査・投薬計画生成方法、及びプログラム |
JP2020021517A (ja) * | 2014-12-22 | 2020-02-06 | スミスズ メディカル エーエスディー,インコーポレイティド | 臨床決定支援を有する点滴プランニングシステム |
CN112802587A (zh) * | 2021-01-29 | 2021-05-14 | 广州易朋软件有限公司 | 医疗耗材采购方法、装置、终端设备及存储介质 |
JP2022136209A (ja) * | 2020-01-07 | 2022-09-15 | 株式会社エクサウィザーズ | 情報処理装置、方法、およびプログラム |
-
2002
- 2002-09-03 JP JP2002258307A patent/JP2004091187A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008152716A (ja) * | 2006-12-20 | 2008-07-03 | Fujitsu Ltd | 品目発注プログラム、品目発注装置および品目発注方法 |
JP2020021517A (ja) * | 2014-12-22 | 2020-02-06 | スミスズ メディカル エーエスディー,インコーポレイティド | 臨床決定支援を有する点滴プランニングシステム |
JP2016167110A (ja) * | 2015-03-09 | 2016-09-15 | 一般社団法人 医科学総合研究所 | 医薬品発注装置、医薬品発注プログラム、及びそのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体 |
JP2017021511A (ja) * | 2015-07-09 | 2017-01-26 | 株式会社日立製作所 | 検査・投薬計画生成装置、検査・投薬計画生成方法、及びプログラム |
JP2022136209A (ja) * | 2020-01-07 | 2022-09-15 | 株式会社エクサウィザーズ | 情報処理装置、方法、およびプログラム |
JP7383090B2 (ja) | 2020-01-07 | 2023-11-17 | 株式会社エクサウィザーズ | 情報処理装置、方法、およびプログラム |
CN112802587A (zh) * | 2021-01-29 | 2021-05-14 | 广州易朋软件有限公司 | 医疗耗材采购方法、装置、终端设备及存储介质 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4856387B2 (ja) | 患者個別による発注予測型在庫管理システム | |
US20100042439A1 (en) | Autonomous perpetual inventory for healthcare | |
CA2748204A1 (en) | Medical data tracking, analysis and aggregation system | |
WO2004022463A1 (ja) | 安全在庫量算出方法、安全在庫量算出装置、発注点算出方法、発注点算出装置及び発注量算出方法 | |
US20170068929A1 (en) | Systems and Methods for Managing Inventory for Health Care Offices | |
JP4303900B2 (ja) | 医薬品自動補充システム | |
Temple et al. | Implementation and evaluation of carousel dispensing technology in a university medical center pharmacy | |
Abrahams et al. | A decision support system for patient scheduling in travel vaccine administration | |
JP6709483B1 (ja) | 医薬品の調剤量を予測するためのシステム、方法、およびプログラム | |
Labuhn et al. | Supply chain optimization at an academic medical center | |
JP2015166999A (ja) | 在宅診療予約システム | |
JP6896780B2 (ja) | 在庫管理装置、在庫管理方法及びプログラム | |
JP2004091187A (ja) | 診療用物品の在庫管理支援装置、在庫管理支援サーバ、在庫管理支援システム、在庫管理支援プログラム、および在庫管理支援サーバプログラム | |
JP2004287833A (ja) | 調剤業務支援システムと医薬品備蓄システムと医薬品流通管理システム | |
JPH09147041A (ja) | 在庫引当の管理方法 | |
JP2002259663A (ja) | 顧客訪問スケジュール作成装置および方法 | |
JP2010097439A (ja) | 表示システムおよび表示制御装置 | |
JP2001222582A (ja) | 予約受注方法及び予約受注装置並びに記録媒体 | |
JP2010097440A (ja) | 表示システムおよび表示制御装置 | |
KR20190137344A (ko) | 추천형 주문 체결방법 | |
JP2014096079A (ja) | 営業活動支援方法 | |
Svirsko et al. | Standardizing pharmaceutical delivery to reduce pharmacy costs while simultaneously reducing missing doses | |
JP2003196527A (ja) | 一つの仕入れ単位を小分けして活用する商品の在庫管理システム | |
JP2021015578A (ja) | 物品管理システムおよび物品管理方法 | |
JP2004206700A (ja) | 医薬品流通支援システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080108 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080507 |