JP2004091186A - シート体供給機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】トレイに収納される種々のサイズのシート体に対応し、シート体を収納する包装袋に記録されたシート体の情報を読み取ることができる簡易な構成からなるシート体供給機構を提供する。
【解決手段】バーコードリーダ80をガイドレール44a寄りの部位に配置した状態で、六切サイズの包装体12を取手部46およびガイドレール44a側を基準としてトレイ36に収納し、遮光袋14に添付したバーコードラベル22をバーコードリーダ80によって読み取ることでロット情報、感度特性情報を取得した後、枚葉する。
【選択図】図5
【解決手段】バーコードリーダ80をガイドレール44a寄りの部位に配置した状態で、六切サイズの包装体12を取手部46およびガイドレール44a側を基準としてトレイ36に収納し、遮光袋14に添付したバーコードラベル22をバーコードリーダ80によって読み取ることでロット情報、感度特性情報を取得した後、枚葉する。
【選択図】図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイズの異なるシート体に係る情報を読み取って供給するシート体供給機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、シート状の感光材料を供給し、その感光材料に対して画像を形成する画像記録装置がある。このような画像記録装置では、感光材料を入れ替えた際、その感度特性がロット毎に異なることがあり、あるいは、種類の異なる感光材料に入れ替えることもあるため、画像の形成に先だって感度特性を設定し、感度補正を実施する必要がある。この場合、オペレータによる感度特性の設定作業は、非常に煩わしいものである。また、設定作業を忘失してしまうと、高精度な画像を形成することができなくなってしまう。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1に開示された従来技術では、感光材料を収納する包装部材に感度特性情報を記録したバーコードシールを添付しておき、この包装部材が画像形成装置に装填された際、バーコードシールを装置内に配置した読取センサを用いて読み取ることで感度特性情報を取得するようにしている。この場合、画像形成装置では、自動的に取得した感度特性情報に従い、感光材料に記録する画像情報の感度補正を行うことが可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−292898号公報(図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像形成装置に供給されるシート状の感光材料には、通常、種々のサイズのものがあるため、サイズによってバーコードシールの添付されている部位が異なると、装置内の読取センサにより感度特性情報を正しく読み取ることができなくなるおそれがある。
【0006】
このような問題に対処するためには、例えば、感光材料のサイズに応じて読取センサの位置を移動させる機構を設けることが考えられるが、装置構成が複雑になるだけでなく、読取センサの移動に先だって感光材料のサイズを設定する必要が生じる。
【0007】
また、感光材料を収納するトレイに対して、感光材料を枚葉する部分とは別に、各サイズ毎のバーコードシールの添付位置に対応した十分に大きな開口部を設けておかなければならない。この場合、トレイに収納されている感光材料に対する遮光性の問題が懸念される。
【0008】
本発明は、前記の不具合を解消するためになされたものであって、トレイに収納される種々のサイズのシート体に対応し、シート体を収納する包装袋に記録されたシート体の情報を読み取ることができる簡易な構成からなるシート体供給機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、包装袋に収納されて供給されるサイズの異なるシート体を保持可能なトレイと、
前記トレイの底面部に形成された開口部に臨む位置に配設され、前記包装袋に記録された前記シート体に係る情報を前記開口部を介して読み取る情報読取部と、
前記シート体を前記トレイの上面部から取り出すシート体取出部と、
を備え、
前記シート体は、前記トレイの収納部を構成する第1側面と、前記第1側面に直交して隣接する第2側面とを基準として収納され、
前記情報は、前記第1側面および前記第2側面を基準とする前記包装袋に記録され、
前記情報読取部は、前記第1側面および前記第2側面を基準とし、前記情報の記録位置に対応して配置されることを特徴とする。
【0010】
この場合、シート体のトレイに対する収納位置を第1側面およびそれに直交して隣接する第2側面を基準とし、それに対応してシート体の包装袋における情報の記録位置と、情報読取部の配置とを設定することにより、シート体のサイズによらず、一定位置から情報の読み取りを行うことができる。
【0011】
なお、トレイ、情報読取部およびシート体取出部が上下に複数段配設される場合には、情報読取部とシート体取出部とを干渉しないように離間して配置する。この場合、情報読取部は、さらに、情報を記録しない包装袋の合わせ部に対して干渉しない位置に移載可能に構成すると好適である。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のシート体供給機構が適用される画像記録装置10を示す。画像記録装置10は、図2および図3に示す形態からなる複数の包装体12を装填可能なトレイ36、38、40を有する。
【0013】
ここで、包装体12は、積層した複数の感光材料であるフイルムF(シート体)を当て紙16によって保持し、遮光袋14(包装袋)に収納して構成される。遮光袋14は、一方の面の中央部を合わせて熱処理することで、フイルムFを光密に保持する。遮光袋14の両端部には、ヒレ部18a、18bが形成される。遮光袋14の合わせ部20が形成された面のうち、合わせ部20側の面から見た左側のヒレ部18a寄りの部位には、当該遮光袋14に収納されているフイルムFのロット情報、感度特性情報等が記録されたバーコードからなるバーコードラベル22が添付される。なお、バーコードラベル22を用いる代わりに、バーコードを直接遮光袋14に印刷により記録してもよい。また、バーコード以外の情報記録媒体、例えば、ICチップやRF−ID(Radio Frequency−IDentification)を用いて記録することもできる。
【0014】
各トレイ36、38、40は、両側部にフランジ部42a、42bを有し、画像記録装置10内に配設されたガイドレール44a、44bを介して引き出しあるいは装填可能に構成される。トレイ36、38、40は、図4に示すように、画像記録装置10の手前側に配設される取手部46を有する。サイズの異なる種々の包装体12が収納されるトレイ36、38、40の収納部48のうち、取手部46側の部位には、画像記録装置10内の図示しないローラと協働して包装体12のヒレ部18aを挟持するしごきローラ50a、50bが配設される。
【0015】
トレイ36、38、40の収納部48には、収納される包装体12のサイズに応じた位置に、フランジ部42a側から位置決めピン52a〜52gが夫々配設される。また、収納部48には、包装体12のサイズに応じて、取手部46側から位置決め板54a〜54cが夫々配設される。
【0016】
この場合、しごきローラ50a、位置決めピン52a、52b、位置決め板54a、位置決めピン52d、52eによって囲繞される収納部48には、六切サイズのフイルムFが収納される。しごきローラ50a、位置決めピン52a〜52c、位置決め板54b、位置決めピン52d、52eによって囲繞される収納部48には、四切サイズのフイルムFが収納される。しごきローラ50a、50b、位置決めピン52a〜52c、位置決め板54c、位置決めピン52f、52gによって囲繞される収納部48には、大角サイズのフイルムFが収納される。しごきローラ50a、50b、位置決めピン52a〜52c、位置決め板54c、フランジ部42b側の側板によって囲繞される収納部48には、半切サイズのフイルムFが収納される。
【0017】
トレイ36、38、40を構成する側板43a〜43cには、上縁側に沿って連通する溝部45が形成される。また、取手部46には、スリット47が形成される。これらのスリット47および溝部45に対して、取手部46側からシャッタ板49が挿入されることにより、トレイ36、38、40の開口部が閉塞可能である。
【0018】
収納部48の六切サイズのフイルムFが収納される部位中央から位置決めピン52d、52e間を介して位置決めピン52f、52gに至るトレイ36、38、40の底面部には、略長方形状の開口部56、58、60が形成される。なお、開口部56、58、60には、必要に応じて開閉可能なシャッタ板が装着される。
【0019】
一方、画像記録装置10に装填される各トレイ36、38、40の上下には、隔壁61、62、64、66が配置されており、これらの隔壁61、62、64、66によって各トレイ36、38、40が隔離される。隔壁62、64、66には、トレイ36、38、40の底面部に形成された開口部56、58、60の位置に対応して開口部68、70、72が形成される。開口部68、70、72には、収納部74、76、78が連設しており、各収納部74、76、78には、包装体12に添付されたバーコードラベル22のバーコードを読み取るバーコードリーダ80、82、84(情報読取部)が夫々配設される。なお、バーコードリーダ80、82、84は、トレイ36、38、40に収納されるフイルムFのサイズに応じた2つの位置A1またはA2のいずれかに選択的に配設することができる。
【0020】
画像記録装置10に装填されたトレイ36、38、40の上部には、フイルムFを枚葉するための吸着盤86、88、90と、吸着盤86、88、90によって枚葉されたフイルムFを挟持して搬送するニップローラ92、94、96が配設される。これらの吸着盤86、88、90およびニップローラ92、94、96は、シート体取出部を構成する。
【0021】
最上部のトレイ36の上部には、搬送路98を介して画像記録部100が配設される。画像記録部100は、一対のローラ102a、102bと、これらのローラ102a、102bが当接することでフイルムFの記録面を位置決めするプレート104とを備える。ローラ102a、102b間には、画像記録部100の上部に配設されたレーザビーム走査部106からレーザビームLが導かれる。なお、レーザビームLは、放射線画像情報に基づいて変調されることで、フイルムFに潜像からなる放射線画像情報を記録する。
【0022】
画像記録部100の下流側には、放射線画像情報の記録されたフイルムFを加熱することで潜像を顕像に変換する熱現像部108が配設される。熱現像部108は、フイルムFを搬送する複数のローラ110と、複数のローラ110に沿って湾曲形成され、搬送中のフイルムFを加熱するプレートヒータ112a〜112cと、複数のローラ110を回転駆動する歯車114とを有する。
【0023】
画像記録装置10の最上部には、熱現像部108に連設して冷却部116が配設される。冷却部116によって冷却されたフイルムFは、画像記録装置10の上面部である排出部118に排出される。
【0024】
本実施形態の画像記録装置10は、基本的には、以上のように構成されるものであり、次に、その動作について説明する。
【0025】
ここで、各段のトレイ36、38、40およびバーコードリーダ80、82、84は、以下のように設定されているものとする。すなわち、上段のトレイ36は、位置決め板54aが装着されることで、最小サイズの六切の包装体12が収納されるように設定されるとともに(図5参照)、トレイ36の直下の隔壁62に配設された収納部74には、ガイドレール44a側の位置A1(図1参照)にバーコードリーダ80が配設される。中段のトレイ38は、位置決め板54a、54bと、位置決めピン52d、52eとが取り外され、大角の包装体12が収納されるように設定されるとともに(図6参照)、トレイ38の直下の隔壁64に配設された収納部76には、ガイドレール44b側の位置A2(図1参照)にバーコードリーダ82が配設される。下段のトレイ40は、位置決め板54a、54bと、位置決めピン52d〜52gとが取り外され、半切サイズの包装体12が収納されるように設定されるとともに(図7参照)、トレイ40の直下の隔壁66に配設された収納部78には、ガイドレール44b側の位置A2(図1参照)にバーコードリーダ84が配設される。
【0026】
なお、各段のトレイ36、38、40と、それに収納される包装体12のサイズとの関係は、任意に設定できることは勿論である。また、バーコードリーダ80、82、84の配置は、その上部に配設されるトレイ36、38、40に収納される包装体12のサイズに応じて設定される。
【0027】
先ず、上段のトレイ36に六切サイズの包装体12を収納する場合について説明する。
【0028】
画像記録装置10からトレイ36を引き出した後、遮光袋14に添付されたバーコードラベル22を下にし、且つ、ヒレ部18a側を手前として包装体12をトレイ36に収納する。この場合、図5に示すように、遮光袋14内のフイルムFは、しごきローラ50a、位置決めピン52a、52b、位置決め板54aおよび位置決めピン52d、52eによって囲繞された範囲に位置決め収納される。また、遮光袋14の一方のヒレ部18aは、しごきローラ50aを介してトレイ36の外部に導出し、他方のヒレ部18bは、位置決め板54a上に載置する。このようにして包装体12がトレイ36に収納された状態において、遮光袋14に添付されているバーコードラベル22は、トレイ36の底面部に形成した開口部56に臨む位置に配置される。
【0029】
次いで、遮光袋14のヒレ部18b側を切除し、トレイ36をガイドレール44a、44bを介して画像記録装置10に装填する。このとき、トレイ36の底面部の開口部56に対して、隔壁62の開口部68が配置されることにより、収納部74の位置A1側に配設されたバーコードリーダ80が遮光袋14に添付されたバーコードラベル22に対向する。そこで、バーコードリーダ80は、バーコードラベル22に記録されたバーコードを読み取り、装填されたフイルムFのロット情報、感度特性情報等を取得する。
【0030】
フイルムFのロット情報、感度特性情報等が読み取られた後、作業者は、画像記録装置10の外部に露出する遮光袋14のヒレ部18aを手前に引き抜く。このとき、フイルムFは、当て紙16に保持された状態で画像記録装置10内に開放される。
【0031】
次に、トレイ36の上部に配設された吸着盤86が駆動され、トレイ36に収納されている最上部のフイルムFが吸着枚葉され、ニップローラ92を介して搬送路98に供給される。次いで、フイルムFは、搬送路98を介して画像記録部100に供給され、ローラ102a、102bおよびプレート104によって副走査方向に挟持搬送されるとともに、レーザビーム走査部106からの放射線画像情報に応じて変調されたレーザビームLが主走査方向に照射される。この場合、レーザビームLは、包装体12の遮光袋14に添付されたバーコードラベル22から得たロット情報、感度特性情報に従って補正され、潜像としての放射線画像がフイルムFに2次元的に記録される。
【0032】
放射線画像が記録されたフイルムFは、熱現像部108において、ローラ110およびプレートヒータ112a〜112cにより挟持搬送され、プレートヒータ112a〜112cから付与される熱によって加熱現像され、潜像が顕像に変換される。顕像が記録されたフイルムFは、冷却部116において冷却された後、排出部118に排出される。
【0033】
次に、中段のトレイ38に大角サイズの包装体12を収納する場合について説明する。
【0034】
画像記録装置10からトレイ38を引き出した後、遮光袋14に添付されたバーコードラベル22を下にし、且つ、ヒレ部18a側を手前として包装体12をトレイ38に収納する。この場合、図6に示すように、遮光袋14内のフイルムFは、しごきローラ50a、50b、位置決めピン52a〜52c、位置決め板54cおよび位置決めピン52f、52gによって囲繞された範囲に位置決め収納される。また、遮光袋14の一方のヒレ部18aは、しごきローラ50a、50bを介してトレイ38の外部に導出し、他方のヒレ部18bは、位置決め板54c上に載置する。このようにして包装体12がトレイ38に収納された状態において、遮光袋14に添付されているバーコードラベル22は、トレイ38の底面部に形成した開口部56に臨む位置に配置される。
【0035】
次いで、遮光袋14のヒレ部18b側を切除し、トレイ38をガイドレール44a、44bを介して画像記録装置10に装填する。このとき、トレイ38の底面部の開口部58に対して、隔壁64の開口部70が配置されることにより、収納部76の位置A2側に配設されたバーコードリーダ82が遮光袋14に添付されたバーコードラベル22に対向する。そこで、バーコードリーダ82は、バーコードラベル22に記録されたバーコードを読み取り、装填されたフイルムFのロット情報、感度特性情報等を取得する。
【0036】
フイルムFのロット情報、感度特性情報等が読み取られた後、トレイ36に収納されたフイルムFの場合と同様にして、フイルムFが枚葉されて画像記録部100に供給され、取得したロット情報、感度特性情報に従って補正されたレーザビームLにより放射線画像の記録が行われる。
【0037】
次に、下段のトレイ40に半切サイズの包装体12を収納する場合について説明する。
【0038】
この場合、遮光袋14内のフイルムFは、図7に示すように、しごきローラ50a、50b、位置決めピン52a〜52c、位置決め板54cおよびガイドレール44b側の側板43bによって囲繞された範囲に位置決め収納される。以下、中段のトレイ38に収納された大角サイズの包装体12の場合と同様にして、位置A2側に配設されたバーコードリーダ84によってフイルムFのロット情報、感度特性情報等が読み取られ、その情報に従って補正されたレーザビームLにより放射線画像の記録が行われる。
【0039】
以上説明したように、本実施形態では、サイズの異なる包装体12を取手部46側および側板43a側の位置決めピン52a〜52cを基準としてトレイ36、38、40に収納しているため、六切サイズおよび四切サイズの包装体12に対しては、バーコードラベル22をヒレ部18a側の同じ位置に添付することにより、バーコードリーダ80、82、84をガイドレール44a、44bの長手方向に対して共通となる位置A1に配置してロット情報、感度特性情報等を読み取ることができる。
【0040】
また、大角サイズおよび半切サイズの包装体12に対しては、ヒレ部18a側の位置を六切サイズおよび四切サイズに一致させてバーコードラベル22を添付するとともに、遮光袋14の合わせ部20に干渉しないように側板43b寄りの所定部位にバーコードラベル22を添付し、その位置に対応させてバーコードリーダ80、82、84を位置A2に変更して配置することにより、ロット情報、感度特性情報等を読み取ることができる。
【0041】
このように、バーコードリーダ80、82、84をガイドレール44a、44bと直交する方向の最大2個所に選択的に配置するだけで、包装体12の種々のサイズに応じてバーコードラベル22の読み取りを行うことができる。この場合、トレイ36、38、40に形成した開口部56、58、60のサイズは、バーコードリーダ80、82、84の位置A1およびA2に対応する必要最小限の大きさとすることができる。従って、トレイ36、38、40に装填されているフイルムFに対する遮光性を低下させることがなく、また、開口部56、58、60の周縁部によってフイルムFに傷が付いたり、枚葉動作に支障を来すといった不具合が発生することはない。
【0042】
さらに、図5〜図7に示すように、遮光袋14に添付されるバーコードラベル22を合わせ部20に対して側板43b側の部位に配置し、その位置に対応してバーコードリーダ80、82、84を配置する一方、合わせ部20に対して側板43a側の位置に対応して吸着盤86、88、90を配置することにより、図1に示すように、例えば、上段のトレイ36に収納された包装体12のバーコードラベル22を読み取るバーコードリーダ80と、中段のトレイ38に収納された包装体12からフイルムFを枚葉する吸着盤88およびニップローラ94とが配置上干渉することがない。従って、トレイ36、38、40を上下に近接して配置し、画像記録装置10の上下方向に対するサイズを小さく構成することができる。
【0043】
なお、バーコードリーダ80、82、84と、吸着盤86、88、90およびニップローラ92、94、96とが干渉するおそれのない構成とできる場合には、バーコードラベル22およびバーコードリーダ80、82、84をともに側板43a寄りの部位に配置することもできる。この場合、全てのサイズの包装体12に対して、1個所に固定したバーコードリーダ80、82、84を用いてロット情報、感度特性情報等の読み取りを行うことができる。また、トレイ36、38、40の底面部に形成する開口部56、58、60も小さくすることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、トレイに収納されるシート体のサイズによらず、情報読取部の位置を大きく移動させることなく、シート体の包装体に記録された情報を極めて簡易な構成で読み取って供給することができる。また、シート体のサイズに応じた情報読取部の移動を必要最小限にすることができるとともに、情報読取部とシート体取出部とが干渉しない範囲に配置することにより、複数段のトレイを上下にコンパクトに配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート体供給機構が適用される画像記録装置の構成図である。
【図2】図1に示す画像記録装置に装填される包装体の説明図である。
【図3】図1に示す画像記録装置に装填される包装体の背面構成図である。
【図4】図1に示す画像記録装置に装填される包装体を収納するトレイの斜視説明図である。
【図5】図4に示すトレイに対して六切サイズの包装体を収納した状態の平面説明図である。
【図6】図4に示すトレイに対して大角サイズの包装体を収納した状態の平面説明図である。
【図7】図4に示すトレイに対して半切サイズの包装体を収納した状態の平面説明図である。
【符号の説明】
10…画像記録装置 12…包装体
14…遮光袋 18a、18b…ヒレ部
20…合わせ部 22…バーコードラベル
36、38、40…トレイ 44a、44b…ガイドレール
48、74、76、78…収納部 50a、50b…しごきローラ
52a〜52g…位置決めピン 54a〜54c…位置決め板
56、58、60、68、70、72…開口部
61、62、64、66…隔壁 80、82、84…バーコードリーダ
86、88、90…吸着盤 92、94、96…ニップローラ
100…画像記録部 106…レーザビーム走査部
108…熱現像部 116…冷却部
118…排出部 F…フイルム
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイズの異なるシート体に係る情報を読み取って供給するシート体供給機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、シート状の感光材料を供給し、その感光材料に対して画像を形成する画像記録装置がある。このような画像記録装置では、感光材料を入れ替えた際、その感度特性がロット毎に異なることがあり、あるいは、種類の異なる感光材料に入れ替えることもあるため、画像の形成に先だって感度特性を設定し、感度補正を実施する必要がある。この場合、オペレータによる感度特性の設定作業は、非常に煩わしいものである。また、設定作業を忘失してしまうと、高精度な画像を形成することができなくなってしまう。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1に開示された従来技術では、感光材料を収納する包装部材に感度特性情報を記録したバーコードシールを添付しておき、この包装部材が画像形成装置に装填された際、バーコードシールを装置内に配置した読取センサを用いて読み取ることで感度特性情報を取得するようにしている。この場合、画像形成装置では、自動的に取得した感度特性情報に従い、感光材料に記録する画像情報の感度補正を行うことが可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−292898号公報(図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像形成装置に供給されるシート状の感光材料には、通常、種々のサイズのものがあるため、サイズによってバーコードシールの添付されている部位が異なると、装置内の読取センサにより感度特性情報を正しく読み取ることができなくなるおそれがある。
【0006】
このような問題に対処するためには、例えば、感光材料のサイズに応じて読取センサの位置を移動させる機構を設けることが考えられるが、装置構成が複雑になるだけでなく、読取センサの移動に先だって感光材料のサイズを設定する必要が生じる。
【0007】
また、感光材料を収納するトレイに対して、感光材料を枚葉する部分とは別に、各サイズ毎のバーコードシールの添付位置に対応した十分に大きな開口部を設けておかなければならない。この場合、トレイに収納されている感光材料に対する遮光性の問題が懸念される。
【0008】
本発明は、前記の不具合を解消するためになされたものであって、トレイに収納される種々のサイズのシート体に対応し、シート体を収納する包装袋に記録されたシート体の情報を読み取ることができる簡易な構成からなるシート体供給機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、包装袋に収納されて供給されるサイズの異なるシート体を保持可能なトレイと、
前記トレイの底面部に形成された開口部に臨む位置に配設され、前記包装袋に記録された前記シート体に係る情報を前記開口部を介して読み取る情報読取部と、
前記シート体を前記トレイの上面部から取り出すシート体取出部と、
を備え、
前記シート体は、前記トレイの収納部を構成する第1側面と、前記第1側面に直交して隣接する第2側面とを基準として収納され、
前記情報は、前記第1側面および前記第2側面を基準とする前記包装袋に記録され、
前記情報読取部は、前記第1側面および前記第2側面を基準とし、前記情報の記録位置に対応して配置されることを特徴とする。
【0010】
この場合、シート体のトレイに対する収納位置を第1側面およびそれに直交して隣接する第2側面を基準とし、それに対応してシート体の包装袋における情報の記録位置と、情報読取部の配置とを設定することにより、シート体のサイズによらず、一定位置から情報の読み取りを行うことができる。
【0011】
なお、トレイ、情報読取部およびシート体取出部が上下に複数段配設される場合には、情報読取部とシート体取出部とを干渉しないように離間して配置する。この場合、情報読取部は、さらに、情報を記録しない包装袋の合わせ部に対して干渉しない位置に移載可能に構成すると好適である。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のシート体供給機構が適用される画像記録装置10を示す。画像記録装置10は、図2および図3に示す形態からなる複数の包装体12を装填可能なトレイ36、38、40を有する。
【0013】
ここで、包装体12は、積層した複数の感光材料であるフイルムF(シート体)を当て紙16によって保持し、遮光袋14(包装袋)に収納して構成される。遮光袋14は、一方の面の中央部を合わせて熱処理することで、フイルムFを光密に保持する。遮光袋14の両端部には、ヒレ部18a、18bが形成される。遮光袋14の合わせ部20が形成された面のうち、合わせ部20側の面から見た左側のヒレ部18a寄りの部位には、当該遮光袋14に収納されているフイルムFのロット情報、感度特性情報等が記録されたバーコードからなるバーコードラベル22が添付される。なお、バーコードラベル22を用いる代わりに、バーコードを直接遮光袋14に印刷により記録してもよい。また、バーコード以外の情報記録媒体、例えば、ICチップやRF−ID(Radio Frequency−IDentification)を用いて記録することもできる。
【0014】
各トレイ36、38、40は、両側部にフランジ部42a、42bを有し、画像記録装置10内に配設されたガイドレール44a、44bを介して引き出しあるいは装填可能に構成される。トレイ36、38、40は、図4に示すように、画像記録装置10の手前側に配設される取手部46を有する。サイズの異なる種々の包装体12が収納されるトレイ36、38、40の収納部48のうち、取手部46側の部位には、画像記録装置10内の図示しないローラと協働して包装体12のヒレ部18aを挟持するしごきローラ50a、50bが配設される。
【0015】
トレイ36、38、40の収納部48には、収納される包装体12のサイズに応じた位置に、フランジ部42a側から位置決めピン52a〜52gが夫々配設される。また、収納部48には、包装体12のサイズに応じて、取手部46側から位置決め板54a〜54cが夫々配設される。
【0016】
この場合、しごきローラ50a、位置決めピン52a、52b、位置決め板54a、位置決めピン52d、52eによって囲繞される収納部48には、六切サイズのフイルムFが収納される。しごきローラ50a、位置決めピン52a〜52c、位置決め板54b、位置決めピン52d、52eによって囲繞される収納部48には、四切サイズのフイルムFが収納される。しごきローラ50a、50b、位置決めピン52a〜52c、位置決め板54c、位置決めピン52f、52gによって囲繞される収納部48には、大角サイズのフイルムFが収納される。しごきローラ50a、50b、位置決めピン52a〜52c、位置決め板54c、フランジ部42b側の側板によって囲繞される収納部48には、半切サイズのフイルムFが収納される。
【0017】
トレイ36、38、40を構成する側板43a〜43cには、上縁側に沿って連通する溝部45が形成される。また、取手部46には、スリット47が形成される。これらのスリット47および溝部45に対して、取手部46側からシャッタ板49が挿入されることにより、トレイ36、38、40の開口部が閉塞可能である。
【0018】
収納部48の六切サイズのフイルムFが収納される部位中央から位置決めピン52d、52e間を介して位置決めピン52f、52gに至るトレイ36、38、40の底面部には、略長方形状の開口部56、58、60が形成される。なお、開口部56、58、60には、必要に応じて開閉可能なシャッタ板が装着される。
【0019】
一方、画像記録装置10に装填される各トレイ36、38、40の上下には、隔壁61、62、64、66が配置されており、これらの隔壁61、62、64、66によって各トレイ36、38、40が隔離される。隔壁62、64、66には、トレイ36、38、40の底面部に形成された開口部56、58、60の位置に対応して開口部68、70、72が形成される。開口部68、70、72には、収納部74、76、78が連設しており、各収納部74、76、78には、包装体12に添付されたバーコードラベル22のバーコードを読み取るバーコードリーダ80、82、84(情報読取部)が夫々配設される。なお、バーコードリーダ80、82、84は、トレイ36、38、40に収納されるフイルムFのサイズに応じた2つの位置A1またはA2のいずれかに選択的に配設することができる。
【0020】
画像記録装置10に装填されたトレイ36、38、40の上部には、フイルムFを枚葉するための吸着盤86、88、90と、吸着盤86、88、90によって枚葉されたフイルムFを挟持して搬送するニップローラ92、94、96が配設される。これらの吸着盤86、88、90およびニップローラ92、94、96は、シート体取出部を構成する。
【0021】
最上部のトレイ36の上部には、搬送路98を介して画像記録部100が配設される。画像記録部100は、一対のローラ102a、102bと、これらのローラ102a、102bが当接することでフイルムFの記録面を位置決めするプレート104とを備える。ローラ102a、102b間には、画像記録部100の上部に配設されたレーザビーム走査部106からレーザビームLが導かれる。なお、レーザビームLは、放射線画像情報に基づいて変調されることで、フイルムFに潜像からなる放射線画像情報を記録する。
【0022】
画像記録部100の下流側には、放射線画像情報の記録されたフイルムFを加熱することで潜像を顕像に変換する熱現像部108が配設される。熱現像部108は、フイルムFを搬送する複数のローラ110と、複数のローラ110に沿って湾曲形成され、搬送中のフイルムFを加熱するプレートヒータ112a〜112cと、複数のローラ110を回転駆動する歯車114とを有する。
【0023】
画像記録装置10の最上部には、熱現像部108に連設して冷却部116が配設される。冷却部116によって冷却されたフイルムFは、画像記録装置10の上面部である排出部118に排出される。
【0024】
本実施形態の画像記録装置10は、基本的には、以上のように構成されるものであり、次に、その動作について説明する。
【0025】
ここで、各段のトレイ36、38、40およびバーコードリーダ80、82、84は、以下のように設定されているものとする。すなわち、上段のトレイ36は、位置決め板54aが装着されることで、最小サイズの六切の包装体12が収納されるように設定されるとともに(図5参照)、トレイ36の直下の隔壁62に配設された収納部74には、ガイドレール44a側の位置A1(図1参照)にバーコードリーダ80が配設される。中段のトレイ38は、位置決め板54a、54bと、位置決めピン52d、52eとが取り外され、大角の包装体12が収納されるように設定されるとともに(図6参照)、トレイ38の直下の隔壁64に配設された収納部76には、ガイドレール44b側の位置A2(図1参照)にバーコードリーダ82が配設される。下段のトレイ40は、位置決め板54a、54bと、位置決めピン52d〜52gとが取り外され、半切サイズの包装体12が収納されるように設定されるとともに(図7参照)、トレイ40の直下の隔壁66に配設された収納部78には、ガイドレール44b側の位置A2(図1参照)にバーコードリーダ84が配設される。
【0026】
なお、各段のトレイ36、38、40と、それに収納される包装体12のサイズとの関係は、任意に設定できることは勿論である。また、バーコードリーダ80、82、84の配置は、その上部に配設されるトレイ36、38、40に収納される包装体12のサイズに応じて設定される。
【0027】
先ず、上段のトレイ36に六切サイズの包装体12を収納する場合について説明する。
【0028】
画像記録装置10からトレイ36を引き出した後、遮光袋14に添付されたバーコードラベル22を下にし、且つ、ヒレ部18a側を手前として包装体12をトレイ36に収納する。この場合、図5に示すように、遮光袋14内のフイルムFは、しごきローラ50a、位置決めピン52a、52b、位置決め板54aおよび位置決めピン52d、52eによって囲繞された範囲に位置決め収納される。また、遮光袋14の一方のヒレ部18aは、しごきローラ50aを介してトレイ36の外部に導出し、他方のヒレ部18bは、位置決め板54a上に載置する。このようにして包装体12がトレイ36に収納された状態において、遮光袋14に添付されているバーコードラベル22は、トレイ36の底面部に形成した開口部56に臨む位置に配置される。
【0029】
次いで、遮光袋14のヒレ部18b側を切除し、トレイ36をガイドレール44a、44bを介して画像記録装置10に装填する。このとき、トレイ36の底面部の開口部56に対して、隔壁62の開口部68が配置されることにより、収納部74の位置A1側に配設されたバーコードリーダ80が遮光袋14に添付されたバーコードラベル22に対向する。そこで、バーコードリーダ80は、バーコードラベル22に記録されたバーコードを読み取り、装填されたフイルムFのロット情報、感度特性情報等を取得する。
【0030】
フイルムFのロット情報、感度特性情報等が読み取られた後、作業者は、画像記録装置10の外部に露出する遮光袋14のヒレ部18aを手前に引き抜く。このとき、フイルムFは、当て紙16に保持された状態で画像記録装置10内に開放される。
【0031】
次に、トレイ36の上部に配設された吸着盤86が駆動され、トレイ36に収納されている最上部のフイルムFが吸着枚葉され、ニップローラ92を介して搬送路98に供給される。次いで、フイルムFは、搬送路98を介して画像記録部100に供給され、ローラ102a、102bおよびプレート104によって副走査方向に挟持搬送されるとともに、レーザビーム走査部106からの放射線画像情報に応じて変調されたレーザビームLが主走査方向に照射される。この場合、レーザビームLは、包装体12の遮光袋14に添付されたバーコードラベル22から得たロット情報、感度特性情報に従って補正され、潜像としての放射線画像がフイルムFに2次元的に記録される。
【0032】
放射線画像が記録されたフイルムFは、熱現像部108において、ローラ110およびプレートヒータ112a〜112cにより挟持搬送され、プレートヒータ112a〜112cから付与される熱によって加熱現像され、潜像が顕像に変換される。顕像が記録されたフイルムFは、冷却部116において冷却された後、排出部118に排出される。
【0033】
次に、中段のトレイ38に大角サイズの包装体12を収納する場合について説明する。
【0034】
画像記録装置10からトレイ38を引き出した後、遮光袋14に添付されたバーコードラベル22を下にし、且つ、ヒレ部18a側を手前として包装体12をトレイ38に収納する。この場合、図6に示すように、遮光袋14内のフイルムFは、しごきローラ50a、50b、位置決めピン52a〜52c、位置決め板54cおよび位置決めピン52f、52gによって囲繞された範囲に位置決め収納される。また、遮光袋14の一方のヒレ部18aは、しごきローラ50a、50bを介してトレイ38の外部に導出し、他方のヒレ部18bは、位置決め板54c上に載置する。このようにして包装体12がトレイ38に収納された状態において、遮光袋14に添付されているバーコードラベル22は、トレイ38の底面部に形成した開口部56に臨む位置に配置される。
【0035】
次いで、遮光袋14のヒレ部18b側を切除し、トレイ38をガイドレール44a、44bを介して画像記録装置10に装填する。このとき、トレイ38の底面部の開口部58に対して、隔壁64の開口部70が配置されることにより、収納部76の位置A2側に配設されたバーコードリーダ82が遮光袋14に添付されたバーコードラベル22に対向する。そこで、バーコードリーダ82は、バーコードラベル22に記録されたバーコードを読み取り、装填されたフイルムFのロット情報、感度特性情報等を取得する。
【0036】
フイルムFのロット情報、感度特性情報等が読み取られた後、トレイ36に収納されたフイルムFの場合と同様にして、フイルムFが枚葉されて画像記録部100に供給され、取得したロット情報、感度特性情報に従って補正されたレーザビームLにより放射線画像の記録が行われる。
【0037】
次に、下段のトレイ40に半切サイズの包装体12を収納する場合について説明する。
【0038】
この場合、遮光袋14内のフイルムFは、図7に示すように、しごきローラ50a、50b、位置決めピン52a〜52c、位置決め板54cおよびガイドレール44b側の側板43bによって囲繞された範囲に位置決め収納される。以下、中段のトレイ38に収納された大角サイズの包装体12の場合と同様にして、位置A2側に配設されたバーコードリーダ84によってフイルムFのロット情報、感度特性情報等が読み取られ、その情報に従って補正されたレーザビームLにより放射線画像の記録が行われる。
【0039】
以上説明したように、本実施形態では、サイズの異なる包装体12を取手部46側および側板43a側の位置決めピン52a〜52cを基準としてトレイ36、38、40に収納しているため、六切サイズおよび四切サイズの包装体12に対しては、バーコードラベル22をヒレ部18a側の同じ位置に添付することにより、バーコードリーダ80、82、84をガイドレール44a、44bの長手方向に対して共通となる位置A1に配置してロット情報、感度特性情報等を読み取ることができる。
【0040】
また、大角サイズおよび半切サイズの包装体12に対しては、ヒレ部18a側の位置を六切サイズおよび四切サイズに一致させてバーコードラベル22を添付するとともに、遮光袋14の合わせ部20に干渉しないように側板43b寄りの所定部位にバーコードラベル22を添付し、その位置に対応させてバーコードリーダ80、82、84を位置A2に変更して配置することにより、ロット情報、感度特性情報等を読み取ることができる。
【0041】
このように、バーコードリーダ80、82、84をガイドレール44a、44bと直交する方向の最大2個所に選択的に配置するだけで、包装体12の種々のサイズに応じてバーコードラベル22の読み取りを行うことができる。この場合、トレイ36、38、40に形成した開口部56、58、60のサイズは、バーコードリーダ80、82、84の位置A1およびA2に対応する必要最小限の大きさとすることができる。従って、トレイ36、38、40に装填されているフイルムFに対する遮光性を低下させることがなく、また、開口部56、58、60の周縁部によってフイルムFに傷が付いたり、枚葉動作に支障を来すといった不具合が発生することはない。
【0042】
さらに、図5〜図7に示すように、遮光袋14に添付されるバーコードラベル22を合わせ部20に対して側板43b側の部位に配置し、その位置に対応してバーコードリーダ80、82、84を配置する一方、合わせ部20に対して側板43a側の位置に対応して吸着盤86、88、90を配置することにより、図1に示すように、例えば、上段のトレイ36に収納された包装体12のバーコードラベル22を読み取るバーコードリーダ80と、中段のトレイ38に収納された包装体12からフイルムFを枚葉する吸着盤88およびニップローラ94とが配置上干渉することがない。従って、トレイ36、38、40を上下に近接して配置し、画像記録装置10の上下方向に対するサイズを小さく構成することができる。
【0043】
なお、バーコードリーダ80、82、84と、吸着盤86、88、90およびニップローラ92、94、96とが干渉するおそれのない構成とできる場合には、バーコードラベル22およびバーコードリーダ80、82、84をともに側板43a寄りの部位に配置することもできる。この場合、全てのサイズの包装体12に対して、1個所に固定したバーコードリーダ80、82、84を用いてロット情報、感度特性情報等の読み取りを行うことができる。また、トレイ36、38、40の底面部に形成する開口部56、58、60も小さくすることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、トレイに収納されるシート体のサイズによらず、情報読取部の位置を大きく移動させることなく、シート体の包装体に記録された情報を極めて簡易な構成で読み取って供給することができる。また、シート体のサイズに応じた情報読取部の移動を必要最小限にすることができるとともに、情報読取部とシート体取出部とが干渉しない範囲に配置することにより、複数段のトレイを上下にコンパクトに配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート体供給機構が適用される画像記録装置の構成図である。
【図2】図1に示す画像記録装置に装填される包装体の説明図である。
【図3】図1に示す画像記録装置に装填される包装体の背面構成図である。
【図4】図1に示す画像記録装置に装填される包装体を収納するトレイの斜視説明図である。
【図5】図4に示すトレイに対して六切サイズの包装体を収納した状態の平面説明図である。
【図6】図4に示すトレイに対して大角サイズの包装体を収納した状態の平面説明図である。
【図7】図4に示すトレイに対して半切サイズの包装体を収納した状態の平面説明図である。
【符号の説明】
10…画像記録装置 12…包装体
14…遮光袋 18a、18b…ヒレ部
20…合わせ部 22…バーコードラベル
36、38、40…トレイ 44a、44b…ガイドレール
48、74、76、78…収納部 50a、50b…しごきローラ
52a〜52g…位置決めピン 54a〜54c…位置決め板
56、58、60、68、70、72…開口部
61、62、64、66…隔壁 80、82、84…バーコードリーダ
86、88、90…吸着盤 92、94、96…ニップローラ
100…画像記録部 106…レーザビーム走査部
108…熱現像部 116…冷却部
118…排出部 F…フイルム
Claims (3)
- 包装袋に収納されて供給されるサイズの異なるシート体を保持可能なトレイと、
前記トレイの底面部に形成された開口部に臨む位置に配設され、前記包装袋に記録された前記シート体に係る情報を前記開口部を介して読み取る情報読取部と、
前記シート体を前記トレイの上面部から取り出すシート体取出部と、
を備え、
前記シート体は、前記トレイの収納部を構成する第1側面と、前記第1側面に直交して隣接する第2側面とを基準として収納され、
前記情報は、前記第1側面および前記第2側面を基準とする前記包装袋に記録され、
前記情報読取部は、前記第1側面および前記第2側面を基準とし、前記情報の記録位置に対応して配置されることを特徴とするシート体供給機構。 - 請求項1記載の機構において、
前記トレイ、前記情報読取部および前記シート体取出部は、上下に複数段配設され、
前記情報読取部は、前記第1側面および前記第2側面から離間する部位に配置され、
前記シート体取出部は、前記第1側面および前記第2側面に近接する部位に配置されることを特徴とするシート体供給機構。 - 請求項2記載の機構において、
前記情報読取部は、前記シート体のサイズに応じて、前記トレイの底面部側に配設される前記包装袋の合わせ部に干渉しない位置に移載可能であることを特徴とするシート体供給機構。
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