JP2004090714A - 車両用ドアインナーモジュール構造 - Google Patents

車両用ドアインナーモジュール構造 Download PDF

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Abstract

【課題】モジュールパネルに電装部品等を組み付けてドアインナーモジュールを構成する場合に、ドア内部空間に浸入した雨水が前記電装部品のハーネスを配設する領域に浸入しないようにするとともに、モジュールパネルの剛性を十分に確保する。
【解決手段】フロントドアDのアウターパネル1の車室側に、該アウターパネル1の取付フランジに接合されるインナーパネル部と、該インナーパネル部31の車室側に位置するトリムパネル部33とからなるモジュールパネル3を配置する。モジュールパネル3を、前記インナーパネル部及びトリムパネル部33の間に中空部35が形成されるように液密に一体形成する。中空部35内にドアロック装置19やスピーカー等に接続されるハーネス57を配設する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ドアに設けられる電装部品等をモジュール化してドアアウターパネルに組み付けるようにした構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開2001−88548号公報に開示されるように、車両用ドアをアウターパネルとインナーパネルとトリムパネルとからなるものとし、サブ組立ラインにおいて、モジュールパネルとしてのインナーパネルに各部品を組み付けてドアインナーモジュールを構成し、このドアインナーモジュールを前記アウターパネルに組み付け、さらにトリムパネルを組み付けるようにしたものが知られている。この従来例のものでは、インナーパネルのアウターパネル側にウインドガラスやその昇降用モータ等を組み付ける一方、トリムパネル側に前記モータのハーネス等を組み付けている。このようにインナーパネルに各部品を集約することで該各部品の組付性の向上や組立ラインにおけるドアの組立工数の削減が可能となる。
【0003】
また、前記の如くドアインナーモジュールを構成するものとして、例えば特表2001−503696号公報に開示されるように、インナーパネルを省略しトリムパネルをモジュールパネルとし、そのトリムパネルのアウターパネル側に電装部品やそのハーネス等を組み付けるようにしたものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、車両用ドアのウインドガラスはトリムパネル上端とアウターパネルとの間を通って昇降するようになっているので、雨水がウインドガラスとアウターパネルとの間から、アウターパネルとインナーパネルとによって形成されるドア内部の空間に浸入することがある。
【0005】
ところが、前記前者の従来例(特開2001−88548号公報)においては、インナーパネルがアウターパネルやトリムパネルと別体とされて両者の間に配設されているので、雨水が前記ドア内部空間に浸入してハーネスが配設された領域に浸入する虞れがある。また、後者の従来例(特表2001−503696号公報)においても、トリムパネルのアウターパネル側にハーネスが組み付けられているので、同様に雨水が浸入してハーネスが配設された領域に浸入する虞れがある。
【0006】
一方、前記前者の従来例においては、略平板状のインナーパネルとトリムパネルとが別体とされかつトリムパネルが着脱自在に取り付けられるようになっているので、インナーパネルの剛性を十分に確保することが困難である。また、アウターパネルに対して、インナーパネルに加えトリムパネルの組付が必要でドアの組立ラインにおける組立工数が増加する。次に、後者の従来例においても、トリムパネルが略平板状とされているので、モジュールパネルの剛性を十分に確保することが困難である。
【0007】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ドアインナーモジュールを構成してドアの組立工数の削減を図るものにおいて、ドア内部空間に浸入した雨水がハーネスを配設する領域に浸入しないようにするとともに、モジュールパネルの剛性を十分に確保することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明では、ハーネスを配設する中空部をモジュールパネルに形成するようにした。
【0009】
具体的には、請求項1の発明では、車両用ドアのアウターパネル車室側に配置されるモジュールパネルに電装部品が組み付けられてなる車両用ドアインナーモジュール構造を対象とする。そして、前記モジュールパネルは、前記アウターパネルの車室側に接合されるインナーパネル部と、該インナーパネル部の車室側に位置するトリムパネル部とを備え、両パネル部間には、前記電装部品のハーネスを配設する中空部を形成し、前記両パネル部を、前記アウターパネルとインナーパネル部とによって形成される空間に浸入した水が前記中空部に浸入しないように液密に一体形成する構成する。
【0010】
この構成によれば、インナーパネル部とトリムパネル部とが一体となったモジュールパネルに電装部品等が組み付けられ、このモジュールパネルの中空部に前記電装部品のハーネスが配設されてドアインナーモジュールが構成されるので、ドア組立工数の削減を図ることができる。この際、インナーパネル部及びトリムパネル部は、アウターパネルとモジュールパネルのインナーパネル部とによって形成される空間に浸入した水が前記中空部に浸入しないように液密に一体形成されているので、ウインドガラスとアウターパネルとの間から前記ドア内部空間に雨水が浸入してもその雨水が前記ハーネスが配設された中空部に流れ込むことはない。また、インナーパネル部とトリムパネル部とが一体形成されているので、十分な剛性を得ることができる。
【0011】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、モジュールパネルのインナーパネル部にはドア補強部材を設け、該ドア補強部材を、インナーパネル部の成形時に該インナーパネル部へ一体に取り付け、かつ、アウターパネルに固定するように構成する。
【0012】
この構成によれば、ドア補強部材は成形時に一体にインナーパネル部に取り付けられるのでネジ等を用いることなく強固に取り付けることができ、さらに、そのドア補強部材がアウターパネルに固定されるので、ドア全体を高剛性にできる。
【0013】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、モジュールパネルをブロー成形品とする構成とする。
【0014】
この構成によれば、液密に一体に構成されたモジュールパネルを容易に成形できる。
【0015】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、モジュールパネルを、インナーパネル部及びトリムパネル部をそれぞれ射出成形して互いの周囲を溶着して一体に構成する。
【0016】
この構成によれば、インナーパネル部及びトリムパネル部の成形精度を比較的高く確保することが可能となり、また、互いの周囲が溶着されるので両パネル部の間にシール材を設けることなく中空部への雨水の浸入を防止できる。
【0017】
請求項5の発明では、請求項1の発明において、インナーパネル部をガラス繊維を混入した樹脂材料を用いてプレス成形する構成とする。
【0018】
この構成によれば、インナーパネル部の剛性が向上することによりモジュールパネル全体をより一層高剛性にできる。そして、ガラス繊維を混入した樹脂をプレス成形した場合には、表面にざらつきが生じて見栄えが悪いが、インナーパネル部の車室側にはトリムパネル部が位置しているので、車室側からの見栄えが悪化することはない。
【0019】
請求項6の発明では、請求項1の発明において、モジュールパネルのインナーパネル部のアウターパネル側にはウインドガラスを昇降可能に組み付け、前記インナーパネル部には、ウインドガラスの組み付け時にその下縁に当接してウインドガラスを位置決めする位置決め部を一体成形する構成とする。
【0020】
この構成によれば、ウインドガラスをインナーパネル部に組み付ける時に、ウインドガラスが位置決め部により位置決めされるので組付性が良好になる。この際、位置決め部はインナーパネル部に一体成形されているので、ウインドガラスをしっかりと位置決めできるとともに、その位置決めに際して部品点数の増加を招くことはない。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は、本発明を自動車前側の右側部に配設されるフロントドアDに適用した実施形態を示す。このフロントドアDは、該フロントドアDの車体外面を構成するアウターパネル1と電装部品等が組み付けられてドアインナーモジュールMを構成するモジュールパネル3とを備えており、これらアウターパネル1とドアインナーモジュールMとの間にはドア内部空間(空間)Tが形成されている。
【0023】
前記アウターパネル1の下半部は、図2に示すように、側面視で略矩形状に形成された外板部5とされる一方、上半部はウインドガラス7周縁を保持するサッシュ9とされている。前記外板部5の周囲には車室側へ延びる側壁5aが立設されていて、該側壁5aは外板部5の車体前縁から下縁、後縁に亘って連続している。この側壁5aの車室側の端部には前記モジュールパネル3の周囲が接合する取付フランジ5bが略鉛直に延びるように形成されている。前記側壁5aの外周面及びサッシュ9の外周面にはそれらを環状に囲むように発泡樹脂製のドアモール11が固着されており、該ドアモール11はフロントドアDを閉じたときに車体のドア開口周囲(図示せず)に当接してシールするようになっている。また、前記外板部5の上端にはゴム製のウエザーストリップ15が配設されていて、その先端がウインドガラス7の外面に摺接するようになっている。
【0024】
前記側壁5aの車体前側にはフロントドアDを車体に回動自在に支持するためのヒンジ17、17が上下に並設されている。一方、側壁5aの車体後側の上下方向略中央部は後方へ膨出していて、その膨出部分には、図1に示すように、車体のストライカー(図示せず)に係脱するラッチ機構を有するドアロック装置19が配置されるようになっている。このドアロック装置19は、図3にも示すように、モジュールパネル3に組み付けられている。
【0025】
前記外板部5の車体後側でかつ上部には、前記ドアロック装置19のラッチ機構を車室外から操作するためのアウターハンドル21が配設されており、該アウターハンドル21にはアウターハンドルロッド23の一端が連結されている。アウターハンドルロッド23の他端は、詳細は後述するが、ドアロック装置19に連結されている。そして、ドアロック装置19のラッチ機構がストライカーに係合した状態でフロントドアDが閉状態となり、一方、アウターハンドル21を操作してラッチ機構の係合状態を解除するとフロントドアDが開状態となる。
【0026】
前記外板部5の車室側には車体前後方向に延びる2つの補強部材25,25(図2にのみ示す)が上下に間隔をあけて配設されている。各補強部材25の前端は前記側壁5aの前側に溶接されるとともに、後端は前記側壁5aの後側に溶接されている。
【0027】
前記モジュールパネル3は、図1に示すように、側面視で前記アウターパネル1の外板部5よりも若干小さい略矩形状とされ、図3及び図4に示すように、前記アウターパネル1の取付フランジ5bに接合されるインナーパネル部31と該インナーパネル部31の車室側に位置するトリムパネル部33とを備えている。そして、図5及び図6に示すように、モジュールパネル3は、両パネル部31,33の間に中空部35が形成された袋状となるように、ブロー成形されており、これにより、両パネル部31,33は前記ドア内部空間Tから中空部35へ水が浸入しないように液密に一体形成される。
【0028】
前記インナーパネル部31の上端には前記アウターパネル1のウエザーストリップ15と同様なウエザーストリップ37が配設されており、その先端がウインドガラス7の内面に摺接するようになっている。このインナーパネル部31のウエザーストリップ37よりも下方のアウターパネル1側の面には、車体前後方向に延びる鋼板製のドア補強部材39が配設されている。該ドア補強部材39は前記ブロー成形の際に成形型(図示せず)にセットされて、モジュールパネル3の成形と同時にそのインナーパネル部31と一体化されて取り付けられるようになっている。すなわち、ドア補強部材39には複数の樹脂巻き込み孔39a,39a,…が形成されていて、図7に示すように、成形時の樹脂がこの樹脂巻き込み孔39a,39a,…を通ってドア補強部材39のアウターパネル1側へ流れ該樹脂巻き込み孔39a,39a,…の周囲に拡がった状態で固化する。また、ドア補強部材39の上縁及び下縁は車室側へ折り曲げられていて成形時に樹脂に埋め込まれた状態となる。これらのことにより、ドア補強部材39はネジ等を用いることなく強固にかつ容易にインナーパネル部31に取り付けることができる。
【0029】
前記インナーパネル部31のアウターパネル1側には、図3に示すように、ウインドガラス7がその車体前縁及び後縁にそれぞれ配置されるガイドレール41,41に支持された状態で取り付けられており、このウインドガラス7には、両ガイドレール41,41の間でインナーパネル部31に取り付けられたレギュレータガイドレール43の昇降部材43aが固定されて昇降可能とされている。前記各ガイドレール41は、図8(a)に示すように、略コ字状断面を有するチャンネル状の鋼板製レール部材41aと、該レール部材41aとウインドガラス7縁部との間に配設されて該ウインドガラス7縁部に摺接する樹脂製のカバー部材41bとからなり、このカバー部材41bによってウインドガラス7のがたつきが防止されるようになっている。カバー部材41bには、レール部材41aの開放側端部にそれぞれ係合する一対の突起部41c,41cと、ウインドガラス7縁部の端面に対向する底面41dを有しており、ウインドガラス7は、その縁部が前記突起部41c,41cに挟まれた状態で、かつ、底面41dから僅かに離間した状態で昇降するようになっている。
【0030】
前記レギュレータガイドレール43の上端及び下端近傍は、インナーパネル部31がアウターパネル1側へ膨出して形成された取付部31a,31aにそれぞれ締結されている。該各取付部31aには図8(b)に示すように、成形時にナット45が埋設されるようになっていて、締結に際しては、レギュレータガイドレール43の取付孔43bにネジ47をアウターパネル1側から挿通して前記ナット45に螺合する。前記レギュレータガイドレール43の昇降部材43aには、図3に示すように、ループ状の昇降ワイヤ49が連結され、該昇降ワイヤ49は昇降部材43aからレギュレータガイドレール43に沿って上方へ延び、さらに該レギュレータガイドレール43の上端からモータ(電装部品)51の出力軸が接続されたワイヤーリール52へ係合するように延びた後、そこからレギュレータガイドレール43の下端を経て前記昇降部材43aまで延びている。そして、モータ51が正逆回転することで昇降ワイヤ49を移動させて前記昇降部材43aをレギュレータガイドレール43に沿って昇降させ、これによりウインドガラス7が昇降する。
【0031】
前記インナーパネル部31の下部には、前記ウインドガラス7の組み付け時に該ウインドガラス7を位置決めするための位置決め部31bが車体前後方向に間隔をあけて2つ設けられている。図9(a)に示すように、前記各位置決め部31bは、ウインドガラス7の組み付け時、該ウインドガラス7を下降端位置に配置した状態で該ウインドガラス7の下縁を支持するようにアウターパネル1側へ膨出していてインナーパネル部31と一体成形されている。該各位置決め部31bの上面であるウインドガラス7の下縁との当接面31cは、該下縁に沿って略水平に延びる平坦面とされている。このように、位置決め部31b,31bをインナーパネル部31に一体成形しているので、ウインドガラス7の組み付け時の位置決めに際して、別途部材を設けることなくしっかりと位置決めすることができる。
【0032】
また、インナーパネル部31の車体後縁の上下方向略中央部には、前述のドアロック装置19が取り付けられている。このドアロック装置19の上部には、前記アウターハンドルロッド23の他端が連結されるアウターハンドルロッド連結部19aが設けられていて、モジュールパネル3をアウターパネル1に接合すると両者23,19aが連結するようになっている。また、このドアロック装置19には、前記ラッチ機構を車室内から操作するためのインナーハンドル(後述する)に一端が連結されたインナーハンドルワイヤ55の他端が連結されている。さらに、このドアロック装置19には電気式のロック機構(電装部品)が組み込まれていて、そのロック機構へ信号を送るためのハーネス57が接続されている。前記インナーパネル部31の車体後側には、アウターパネル1側へ膨出した膨出部31dが形成されていて、前記ハーネス57は、図9(b)に示すように、前記膨出部31dの下壁に形成された挿通孔31eを介して前記中空部35へ導入され、該中空部35内に配設されている。尚、インナーハンドルワイヤ55も同様な膨出部31dの挿通孔31eを介して中空部35に導入されるようになっている。
【0033】
前記インナーパネル部31のアウターパネル1側の外周には、図3に示すように、発泡樹脂製のシール材59が設けられており、該シール材59は、モジュールパネル3を前記アウターパネル1に組み付けた状態でアウターパネル1の取付フランジ5bに当接するようになっている。このシール材59は、ドアロック装置19の下端近傍から位置決め部31b,31bよりも下方まで延びた後、インナーパネル部31の車体前端近傍まで延び、そこからドア補強部材39に近接するまで連続している。
【0034】
インナーパネル部31の車体後側の下方、即ち、側面視で乗員の腰部近傍には、図10に示すように、コーン状に中空部35内へ膨出してなる衝撃吸収部61が設けられている。該衝撃吸収部61は、車体に側面からの衝撃が作用したときに潰れ変形して乗員への衝撃を緩和するように構成されている。
【0035】
次に、前記モジュールパネル3のトリムパネル部33の構造について説明する。図4に示すように、このトリムパネル部33の上下方向中間部には、該トリムパネル部33の下半部が車室側に位置するように段差部33aが形成されていて、その段差部33aを構成する水平部の車体前側には、ウインドガラス7の昇降操作スイッチ等が配設されたスイッチパネル63が設けられ、該スイッチパネル63の後側には、フロントドアDを開閉する際に手を挿入するリセス65が形成されている。
【0036】
前記トリムパネル部33の段差部33aよりも上側の車体前部には、インナーハンドル67が配設されている。前記インナーハンドル67の車体後側には車体前後方向に長い上側サービスホール33bが形成され、該上側サービスホール33bの内方には、前記中空部35内に配設されたインナーハンドルワイヤ55を保持する保持部69が車体前後方向に3つ並設されている。該保持部69は、上側サービスホール33bの上縁から下縁に亘って延びる板状とされ、その中間部には車室側に開口する断面C字状のクリップ部69aが形成されており、このクリップ部69aにインナーハンドルワイヤ55が挿入保持されるようになっている。前記上側サービスホール33bの外周は中空部35側へ窪んでおり、その窪んだ部分の内方には、上側サービスホール33bを閉塞する化粧パネル71が取り付けられている。そして、該化粧パネル71の裏面周囲には複数の取付ピン(図示せず)が突設されていて、この取付ピンが上側サービスホール33b外周に形成された取付孔33c,33c,…に嵌入するようになっている。
【0037】
一方、トリムパネル部33の段差部33aよりも下側には、比較的大きい下側サービスホール33dが形成されていてロアーパネル73により閉塞されるようになっている。下側サービスホール33dの外周は、前記上側サービスホール33bと同様に窪んでいてその前側の部分に前記ウインドガラス7昇降用のモータ51を配設するためのモータ配設用凹部33eが設けられている。前記ウインドガラス7昇降用のモータ51の出力軸は、インナーパネル部31を貫通して該インナーパネル部31のアウターパネル部33側に組み付けられた前記ワイヤーリール52に接続される。また、該モータ配設用凹部33eの下側にはスピーカ(電装部品)75を配設するためのスピーカ配設用凹部33fが設けられている。尚、上側サービスホール33b及び下側サービスホール33dはモジュールパネル3を成形した後に、対応部分を切り取ることにより形成される。
【0038】
前記ハーネス57は、ドアロック装置19に接続された末端から車体前方へ直線状に延びていて、インナーパネル部31の上下方向略中央部に形成された2つのクリップ部77,77により保持されている。該ハーネス57は下側サービスホール33dの車体前縁から中空部35外方へ一旦出た後、前記モータ配設用凹部33eの開口を車体前方へ横切って開口33gから再度中空部35内に導入され、トリムパネル部33の車体前端を貫通して中空部35の外方へ突出し、先端に車体本体側への接続カプラー36が設けられている。前記スピーカ75への接続線、モータ51への接続線、スイッチパネル63への接続線は、前記ハーネス57の途中から分岐して延びている。
【0039】
ロアーパネル73の車体前側には前記スピーカ75の音声を通すためのスピーカグリル79が設けられている。また、このロアーパネル73のスピーカグリル79よりも車体後側には、ドアポケット81の開口81aが車体前後方向に長く形成されていて、図5に示すように、その開口81aの上側の縁は中空部35内へ突出しドアポケット81の上壁を形成していて、その下縁はインナーパネル部31から車室側へ突設された突条部31fの上面にラップして当接するようになっている。さらに、ロアーパネル73の下縁には、ドアポケット81の底壁81bがアウターパネル1側へ延びるように形成されていて、該底壁81bの先端はインナーパネル部31から車室側へ突設された突条部31gの下面にラップして当接するようになっている。また、開口81aの車体前後にはロアパネル73からそれぞれ突出し、インナーパネル部31に当接するドアポケット81の側壁81c,81cが突設されている。つまり、前記ロアーパネル73から突設された各壁81b,81c,81cをインナーパネル部31に当接させてロアーパネル73とインナーパネル部31との間にドアポケット収容空間を形成しており、2つの突条部31f,31gにロアパネル73から突出したドアポケット81の壁の先端をラップさせることでドアポケット収容空間内の収容物がモジュールパネル3の中空部35へ落ちることを防止している。そして、図11に示すように、ロアパネル73の裏面には取付ボス73aが突設されていて、インナーパネル部31及びトリムパネル部33を貫通する取付孔83にアウターパネル1側からネジ85を挿通して前記取付ボス73aに螺合することによりロアーパネル73が締結固定されるようになっている。
【0040】
前記モジュールパネル3の周囲には、前記アウターパネル1の取付フランジ5bへの取付孔3a及び3bが形成されている。これら取付孔3a,3bのうちドア補強部材39に対応する箇所に設けられるものは、図12(a)に示すように、ボルト87がドア補強部材39の取付孔39bに挿通して該ドア補強部材39のみを取付フランジ5bに直接締結するようになっている。樹脂で成形された両パネル部31,33の温度変化による歪でボルト87の締結にゆるみが生じることはない。さらに、ドア補強部材39をアウターパネル1に直接締結することにより、フロントドアDを高剛性にすることができる。
また、ドア補強部材39に対応する箇所以外の取付孔3bは、同図(b)に示すように、インナーパネル部31とトリムパネル部33とを一緒に締結するようになっている。前記各取付孔3a,3bには、ボルト87の頭部を覆うように形成された樹脂製のキャップ89が嵌め込まれるようになっている。このキャップ89の外周面には、突起89aが形成されていて取付孔3a,3bの周面の凹部3cに係合するようになっている。さらに、図3に示すように、前記インナーパネル部31の周囲には、前記取付フランジ5bの係止孔(図示せず)に係止するファスナ91,91,91が取り付けられており、このファスナ91,91,91によってもモジュールパネル3が取付フランジ5bに固定されるようになっている。
【0041】
したがって、この実施形態では、前記モジュールパネル3にウインドガラス7やその昇降用のモータ51、スピーカ75、ドアロック装置17及びそれらに接続されるハーネス57等を組み付けた後、化粧パネル71及びロアーパネル73により上側サービスホール33b及び下側サービスホール33dをそれぞれ閉塞してドアインナーモジュールMを構成することができる。しかる後、ドアインナーモジュールMをアウターパネル1に組み付けることでフロントドアDが得られるので、各部品の組付性が向上するとともに組立ラインにおけるフロントドアDの組立工数の削減が可能となる。
【0042】
そして、モジュールパネル3のインナーパネル部31とトリムパネル部33との間に形成された中空部35にハーネス57が配設されていて、両パネル部31,33は液密に一体形成されているので、アウターパネル1のウエザーストリップ15とウインドガラス7との間から前記ドア内部空間Tに雨水が浸入してもハーネス57が配設された中空部35に浸入することはない。さらに、インナーハンドルワイヤ55も中空部35内に配設するようにしており、また、モータ51をトリムパネル部33に形成したモータ配設用凹部33eに配設するようにしているので、同様にそれら部品55,51を配設する領域に雨水が浸入することはない。
【0043】
また、モジュールパネル3は、インナーパネル部31とトリムパネル部33とで前記中空部35を形成するように一体形成されているので、十分な剛性を得ることができる。
【0044】
尚、この実施形態では、モジュールパネル3をブロー成形するようにしているが、これに限らず、図示しないが、例えばインナーパネル部31及びトリムパネル部33を別部材としてそれぞれ射出成形した後、互いの周囲が例えば振動溶着により一体に溶着するようにしてもよい。これにより、両パネル部31,33の成形精度を比較的高めることが可能となり、また、接合部分にシール材を配設することなく両パネル部31,33を液密に一体に構成でき、しかも、モジュールパネル3の剛性を十分に得ることができる。
【0045】
また、前記インナーパネル部31及びトリムパネル部33を別部材とする場合には、インナーパネル部31のみガラス繊維を混入した樹脂材料を用いてプレス成形するようにしてもよい。これにより、インナーパネル部31の剛性が向上し、モジュールパネル3全体をより一層高剛性にできる。そして、ガラス繊維を混入した樹脂を用いた場合には、表面にガラス繊維が浮き出てざらつきが生じ見栄えが悪いが、このインナーパネル部31の車室側の全体がトリムパネル部33により覆われているので、車室側からの見栄えが悪化することはない。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る車両用ドアインナーモジュール構造によると、モジュールパネルのインナーパネル部とトリムパネル部と間に、電装部品のハーネスを配設する中空部を形成し、両パネル部を、アウターパネルとインナーパネル部とによって形成される空間に浸入した水が前記中空部に浸入しないように液密に一体形成したので、雨水が中空部に浸入することを防止でき、また、モジュールパネルの剛性を十分に確保することができる。
【0047】
請求項2記載の発明によると、ドア補強部材をインナーパネル部の成形時に一体に取り付け、かつ、アウターパネルに固定するようにしたので、ドア補強部材をネジ等を用いることなくインナーパネル部に強固に取り付けることができ、さらに、ドア全体を高剛性にできる。
【0048】
請求項3記載の発明によると、モジュールパネルをブロー成形品としたので、液密に一体に構成されたモジュールパネルを容易に成形できる。
【0049】
請求項4記載の発明によると、インナーパネル部及びトリムパネル部をそれぞれ射出成形するようにしたので、両パネル部の成形精度を比較的高く確保することが可能となり、また、互いの周囲を溶着するので両パネル部の間にシール材を設けることなく中空部への雨水の浸入を防止できる。
【0050】
請求項5記載の発明によると、インナーパネル部をガラス繊維を混入した樹脂材料を用いてプレス成形するようにしたので、モジュールパネル全体をより一層高剛性にしつつドアの車室側からの見栄えの悪化を防止できる。
【0051】
請求項6記載の発明によると、ウインドガラスを位置決めする位置決め部がインナーパネル部に一体成形されているので、ウインドガラスをしっかりと位置決めできるとともに、その位置決めに際して部品点数の増加を招くことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るフロントドアを車室側から見た側面図である。
【図2】アウターパネルの図1相当図である。
【図3】モジュールパネルをアウターパネル側から見た側面図である。
【図4】化粧パネル及びロアーパネルを取り外した状態のモジュールパネルを車室側から見た斜視図である。
【図5】図1におけるA−A線断面図である。
【図6】図1におけるB−B線断面図である。
【図7】図5におけるドア補強部材近傍の拡大図である。
【図8】(a)は図3におけるC−C線断面図であり、(b)は図5におけるレギュレータガイドレール下側の取付部近傍の拡大図である。
【図9】(a)は図3におけるD−D線断面図であり、(b)が図3におけるE−E線断面図である。
【図10】図4におけるF−F線断面図である。
【図11】図4におけるG−G線断面図である。
【図12】(a)は図4におけるH−H線断面図であり、(b)は図4におけるI−I線断面図である。
【符号の説明】
1   アウターパネル
3   モジュールパネル
7   ウインドガラス
19  ドアロック装置(電装部品)
31  インナーパネル部
31b 位置決め部
33  トリムパネル部
35  中空部
39  ドア補強部材
51  モータ(電装部品)
75  スピーカ(電装部品)
D   フロントドア
M   ドアインナーモジュール
T   ドア内部空間(空間)

Claims (6)

  1. 車両用ドアのアウターパネル車室側に配置されるモジュールパネルに電装部品が組み付けられてなる車両用ドアインナーモジュール構造であって、
    前記モジュールパネルは、前記アウターパネルの車室側に接合されるインナーパネル部と、該インナーパネル部の車室側に位置するトリムパネル部とを備え、
    前記両パネル部間には、前記電装部品のハーネスを配設する中空部が形成され、
    前記両パネル部は、前記アウターパネルとインナーパネル部とによって形成される空間に浸入した水が前記中空部に浸入しないように液密に一体形成されていることを特徴とする車両用ドアインナーモジュール構造。
  2. 請求項1において、
    モジュールパネルのインナーパネル部にはドア補強部材が設けられ、
    前記ドア補強部材は、インナーパネル部の成形時に該インナーパネル部へ一体に取り付けられ、かつ、アウターパネルに固定されるように構成されていることを特徴とする車両用ドアインナーモジュール構造。
  3. 請求項1において、
    モジュールパネルはブロー成形品であることを特徴とする車両用ドアインナーモジュール構造。
  4. 請求項1において、
    モジュールパネルは、インナーパネル部及びトリムパネル部をそれぞれ射出成形して互いの周囲を溶着して一体に構成されていることを特徴とする車両用ドアインナーモジュール構造。
  5. 請求項1において、
    インナーパネル部はガラス繊維を混入した樹脂材料を用いてプレス成形されていることを特徴とする車両用ドアインナーモジュール構造。
  6. 請求項1において、
    モジュールパネルのインナーパネル部のアウターパネル側にはウインドガラスが昇降可能に組み付けられ、
    前記インナーパネル部には、ウインドガラスの組み付け時にその下縁に当接してウインドガラスを位置決めする位置決め部が一体成形されていることを特徴とする車両用ドアインナーモジュール構造。
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