JP2004090375A - 板材 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、基礎上に設置した時、温度変化や湿度変化によって端縁部が基礎から浮上らない板材を提供することにある。
【解決手段】軟質繊維板を芯層2とし、該芯層2の両面に硬質繊維板を表面層3,4として積層した板材1であって、一方の硬質繊維板の含水率を他方の硬質繊維板の含水率よりも高くして、吸湿した時、必ず含水率の高い方の硬質繊維板3側を凹とし、含水率の低い方の硬質繊維板側を凸とする反りが発生するようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】軟質繊維板を芯層2とし、該芯層2の両面に硬質繊維板を表面層3,4として積層した板材1であって、一方の硬質繊維板の含水率を他方の硬質繊維板の含水率よりも高くして、吸湿した時、必ず含水率の高い方の硬質繊維板3側を凹とし、含水率の低い方の硬質繊維板側を凸とする反りが発生するようにする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として畳芯材、薄畳および折戸の芯材として使用される板材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、取扱い易く部屋の空間効率を高める軽量な薄畳が多用されている。
上記薄畳としては、通常軟質繊維板を芯材とし、表裏面を硬質繊維板で重合した板材が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の板材にあっては、部屋の温度変化や湿度変化により、予測しがたい反りを生じ易い。
該板材が畳芯材や薄畳に使用される場合、温度変化や湿度変化によって表面側を凹にして反った場合には、畳の両端縁が浮上ると云う不具合が生ずる。また上記板材を折戸の芯材として使用した場合も、各扉に逆の反りが発生した場合には、扉と扉の接合面で段差がはっきり見える不具合が生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は温度変化や湿度変化によっても反りが発生しない板材を提供することを課題とする。上記課題を解決するための手段として、本発明は軟質繊維板(2) を芯層とし、該芯層(2) の両面に硬質繊維板(3,4) を表面層として積層した板材(1) であって、一方の硬質繊維板(3) の含水率を他方の硬質繊維板(4) の含水率よりも高く設定した板材(1) を提供するものである。
上記板材(1) にあっては、上記含水率の高い一方の硬質繊維板(3) を他方の硬質繊維板(4) よりも厚みを大とすることが望ましく、更に上記表裏層の硬質繊維板(3,4) の表面には非透水性シート(3A,4A) が接着されていることが望ましい。このような構成の板材(1) おいては、該硬質繊維板(3,4) は木質パルプを主体とする原料マットを二枚重合してプレスすることによって二層硬質繊維板を成形し、該二層硬質繊維板の両面に非透水性シート(3A,4A) を接着し、その後該二層硬質繊維板を重合面から剥離し、一方の非透水性シート(3A)を接着した硬質繊維板(3) を他方の非透水性シート(4A)を接着した硬質繊維板(4) よりも含水率を高くすることによって製造されることが望ましい。
【0005】
【作用】
軟質繊維板(2) を芯層とし、該芯層(2) の両面に硬質繊維板(3,4) を積層した構成にあっては、表裏の硬質繊維板(3,4) の吸湿の差にもとづく伸び率の違いによって反りを生じ易い。そして一旦このような反りを生ずると、該板材(3,4) は温度変化や湿度変化に曝されてもその後変形しにくい。
したがって本発明ではあらかじめ一方の硬質繊維板(3) を他方の硬質繊維板(4) よりも含水率を高くする。このように設定すると含水率の低い方の硬質繊維板(4) の伸縮率は、含水率の高い方の硬質繊維板(3) の伸縮率よりも小さくなり、板材(1) は必ず含水率の高い方の硬質繊維板(3) 側に凹に、含水率の低い方の硬質繊維板(4) 側に凸に反ることになる。そして一旦このような反りが発生した板材(1) はその後の温度変化や湿度変化に曝されても殆ど変形を起さず、逆反りを生ずるようなことはない。
そこで該板材(1) を畳に使用する場合、含水率の低い方の硬質繊維板(4) を表面側にし、含水率の高い方の硬質繊維板(3) を裏面側にすれば、該板材(1) は必ず表面側を凸にして反るので、畳の両端が浮き上るようなことがなくなる。
【0006】
含水率の高い方の硬質繊維板(3) の厚みを大とすれば、硬質繊維板は厚みの大きい方が厚みの小さい方よりも伸縮率が大きくなるので、このような板材(1) は厚みの大きい硬質繊維板(3) 側に凹に、厚みの小さい硬質繊維板(4) 側に凸に反る傾向がある。したがってこのような板材(1) は含水率の差と相俟って、確実に含水率が高くかつ厚みが大きい硬質繊維板(3) 側に凹に、含水率が低くかつ厚みが小さい硬質繊維板(4) 側に凸に反る。
更に両側の硬質繊維板(3,4) の表面に非透湿性シート(3A,4A) を接着しておくと、板材(1) に対する吸放湿が防止出来、板材(1) の温度変化や湿度変化にもとづく変形を確実に防止することが出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を図1〜図5に示す一実施例によって説明すれば、板材(1) は軟質繊維板(2) を芯層とし、該芯層(2) の両面に表面層として積層される硬質繊維板(3,4) とからなる。
上記芯層(2) を構成する軟質繊維板は木質パルプを澱粉、変性澱粉、ポリビニールアルコール、フェノール樹脂等の結着剤で結着したものであって、密度は通常0.2〜0.4 g/cm3 、厚みは通常5〜25mmであり、含水率は7質量%である。
上記表面層(3,4) である硬質繊維板も軟質繊維板と同様に木質パルプを結着剤で結着したものであるが、密度は通常0.8〜1.0 g/cm3 であり、一方の表面層(3) の厚みは通常3.0〜4.4mm程度、他方の表面層(4) の厚みは通常1.5〜2.2mm程度とされ、一方の表面層(3) の厚みは他方の表面層(4) の厚みの1.8〜2.2倍程度とすることが望ましい。
【0008】
本実施例では芯層(2) の厚みは7mm、一方の表面層(3) と他方の表面層(4) の含水率と厚みはそれぞれ表1に示すように設定される。
上記芯層(2) の両面に上記表面層(3,4) を積層する場合、該表面層(3,4) は該芯層(2) の両面に接着剤による接着あるいは縫着によって固定されるが、本実施例では接着面に酢酸ビニル樹脂エマルジョン(50質量%固形分)を30g /m2を使用して接着した。接着後は常温で一昼夜保管した。
上記板材を一昼夜保管した後、環境試験として、30℃95%RHで吸湿48時間、その後30℃30%RHで放湿(乾燥)24時間行い、図2に示す上側が凸になる凸反りの量hを計測した(l=600mm)。結果を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】
表1に示されるように、上下の硬質繊維板(3,4) の厚みおよび含水率の差が大きいほど、凸反り量hは大きくなり、上下硬質繊維板(3,4) が同じ厚みの場合では、凸反り量hは厚みの異なる場合よりも小さくはなるが、上下の含水率の差が大きくなるにつれ、凸反り量hが大きくなる傾向がみられた。
【0011】
以上の結果からみて、本実施例の板材を薄畳の芯材として使用した場合、薄畳の中央部分で凸反りとなり、端部の浮き上りのない凸反りの薄畳が出来た。
また折戸の芯材として各扉の表裏を一致させて使用した場合、各扉には同じ方向に反りが発生し、各扉の接合面での段差の発生が解消出来た。
【0012】
図3に示すように上下の表面層(3,4) の表面に更に非透湿性シート(3A,4A) を接着してもよい。該非透湿性シート(3A,4A) としてはポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、ポリエステルシート、ポリアミドシート、ポリ塩化ビニルシート等のプラスチックシートがある。
【0013】
本発明の板材(1) を使用して例えば図4に示すようにフラッシュパネル(6) を組立てる場合には、基枠材(5) の両側に板材(1,1) を表面層(3) 側を内側にして貼り付ける。
また図5に示すように畳(9) の芯材として該板材(1) を使用する場合には、表面層(4) 側を表にして畳表(6) を積層し、表面層(3) 側を裏側にして防湿紙(7) を積層し、縁取り材(8) と共に縫着する。
【0014】
本発明の板材(1) に使用する表面層(3,4) を製造する望ましい方法としては、木質パルプを含む原料を型板上に散布してマットをフォーミングする乾式法、上記原料のスラリーを抄造してマットをフォーミングする湿式法によって二枚のマットを製造し、この二枚のマットを重ねてプレスする。
この場合、重ねるマット相互の繊維方向は同一方向とすることが望ましい。このようにして製造された二層繊維板を剥離して厚い方を表面層(3) の硬質繊維板とし、薄い方を表面層(4) の硬質繊維板とする。
表面層(3,4) の厚みを変更する場合にはあらかじめ二枚のマットの厚みを変更して厚いマットと薄いマットとをフォーミングする。また表面に非透湿性シート(3A,4A) を接着する場合には、上記二層繊維板の表面に該非透湿性シート(3A,4A) をあらかじめ接着しておき、その後剥離することが望ましい。
【0015】
該二層繊維板を剥離するには、例えば該二層繊維板をベンディングローラーに通して弯曲させ、該二層繊維板の重合面に剪断力を及ぼして剥離する方法、マットの重合面に離型剤を塗布したり離型シートを介在させたりする方法がある。
また三種類以上の同じ厚さのマットを重ねてプレスすることによって三層以上の繊維板を製造し、この繊維板を三層の場合には一層と二層とに剥離し、四層の場合には一層と三層とに剥離する等によって薄い方と厚い方の表面材を製造してもよい。
このような方法によれば、両側の表面層の硬質繊維板、特に厚い硬質繊維板と薄い硬質繊維板の両方を一度のプレスで製造することが出来る。
【0016】
【発明の効果】
本発明の板材は吸湿時、必ず含水率の小さい方の表面層側を凸にして反るので、含水率の大きい方の表面層側を内側にし、小さい方の表面層側を外側にして、端縁部が基礎から浮上らないようにすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】側断面図
【図2】反りを生じた場合の説明側面図
【図3】両表面に非透湿性シートを接着した板材の説明側面図
【図4】フラッシュパネルに使用する場合の説明図
【図5】畳に使用した場合の部分側断面図
【符号の説明】
1 板材
2 芯層(軟質繊維板)
3,4 表面層(硬質繊維板)
3A,4A 非透湿性シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として畳芯材、薄畳および折戸の芯材として使用される板材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、取扱い易く部屋の空間効率を高める軽量な薄畳が多用されている。
上記薄畳としては、通常軟質繊維板を芯材とし、表裏面を硬質繊維板で重合した板材が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の板材にあっては、部屋の温度変化や湿度変化により、予測しがたい反りを生じ易い。
該板材が畳芯材や薄畳に使用される場合、温度変化や湿度変化によって表面側を凹にして反った場合には、畳の両端縁が浮上ると云う不具合が生ずる。また上記板材を折戸の芯材として使用した場合も、各扉に逆の反りが発生した場合には、扉と扉の接合面で段差がはっきり見える不具合が生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は温度変化や湿度変化によっても反りが発生しない板材を提供することを課題とする。上記課題を解決するための手段として、本発明は軟質繊維板(2) を芯層とし、該芯層(2) の両面に硬質繊維板(3,4) を表面層として積層した板材(1) であって、一方の硬質繊維板(3) の含水率を他方の硬質繊維板(4) の含水率よりも高く設定した板材(1) を提供するものである。
上記板材(1) にあっては、上記含水率の高い一方の硬質繊維板(3) を他方の硬質繊維板(4) よりも厚みを大とすることが望ましく、更に上記表裏層の硬質繊維板(3,4) の表面には非透水性シート(3A,4A) が接着されていることが望ましい。このような構成の板材(1) おいては、該硬質繊維板(3,4) は木質パルプを主体とする原料マットを二枚重合してプレスすることによって二層硬質繊維板を成形し、該二層硬質繊維板の両面に非透水性シート(3A,4A) を接着し、その後該二層硬質繊維板を重合面から剥離し、一方の非透水性シート(3A)を接着した硬質繊維板(3) を他方の非透水性シート(4A)を接着した硬質繊維板(4) よりも含水率を高くすることによって製造されることが望ましい。
【0005】
【作用】
軟質繊維板(2) を芯層とし、該芯層(2) の両面に硬質繊維板(3,4) を積層した構成にあっては、表裏の硬質繊維板(3,4) の吸湿の差にもとづく伸び率の違いによって反りを生じ易い。そして一旦このような反りを生ずると、該板材(3,4) は温度変化や湿度変化に曝されてもその後変形しにくい。
したがって本発明ではあらかじめ一方の硬質繊維板(3) を他方の硬質繊維板(4) よりも含水率を高くする。このように設定すると含水率の低い方の硬質繊維板(4) の伸縮率は、含水率の高い方の硬質繊維板(3) の伸縮率よりも小さくなり、板材(1) は必ず含水率の高い方の硬質繊維板(3) 側に凹に、含水率の低い方の硬質繊維板(4) 側に凸に反ることになる。そして一旦このような反りが発生した板材(1) はその後の温度変化や湿度変化に曝されても殆ど変形を起さず、逆反りを生ずるようなことはない。
そこで該板材(1) を畳に使用する場合、含水率の低い方の硬質繊維板(4) を表面側にし、含水率の高い方の硬質繊維板(3) を裏面側にすれば、該板材(1) は必ず表面側を凸にして反るので、畳の両端が浮き上るようなことがなくなる。
【0006】
含水率の高い方の硬質繊維板(3) の厚みを大とすれば、硬質繊維板は厚みの大きい方が厚みの小さい方よりも伸縮率が大きくなるので、このような板材(1) は厚みの大きい硬質繊維板(3) 側に凹に、厚みの小さい硬質繊維板(4) 側に凸に反る傾向がある。したがってこのような板材(1) は含水率の差と相俟って、確実に含水率が高くかつ厚みが大きい硬質繊維板(3) 側に凹に、含水率が低くかつ厚みが小さい硬質繊維板(4) 側に凸に反る。
更に両側の硬質繊維板(3,4) の表面に非透湿性シート(3A,4A) を接着しておくと、板材(1) に対する吸放湿が防止出来、板材(1) の温度変化や湿度変化にもとづく変形を確実に防止することが出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を図1〜図5に示す一実施例によって説明すれば、板材(1) は軟質繊維板(2) を芯層とし、該芯層(2) の両面に表面層として積層される硬質繊維板(3,4) とからなる。
上記芯層(2) を構成する軟質繊維板は木質パルプを澱粉、変性澱粉、ポリビニールアルコール、フェノール樹脂等の結着剤で結着したものであって、密度は通常0.2〜0.4 g/cm3 、厚みは通常5〜25mmであり、含水率は7質量%である。
上記表面層(3,4) である硬質繊維板も軟質繊維板と同様に木質パルプを結着剤で結着したものであるが、密度は通常0.8〜1.0 g/cm3 であり、一方の表面層(3) の厚みは通常3.0〜4.4mm程度、他方の表面層(4) の厚みは通常1.5〜2.2mm程度とされ、一方の表面層(3) の厚みは他方の表面層(4) の厚みの1.8〜2.2倍程度とすることが望ましい。
【0008】
本実施例では芯層(2) の厚みは7mm、一方の表面層(3) と他方の表面層(4) の含水率と厚みはそれぞれ表1に示すように設定される。
上記芯層(2) の両面に上記表面層(3,4) を積層する場合、該表面層(3,4) は該芯層(2) の両面に接着剤による接着あるいは縫着によって固定されるが、本実施例では接着面に酢酸ビニル樹脂エマルジョン(50質量%固形分)を30g /m2を使用して接着した。接着後は常温で一昼夜保管した。
上記板材を一昼夜保管した後、環境試験として、30℃95%RHで吸湿48時間、その後30℃30%RHで放湿(乾燥)24時間行い、図2に示す上側が凸になる凸反りの量hを計測した(l=600mm)。結果を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】
表1に示されるように、上下の硬質繊維板(3,4) の厚みおよび含水率の差が大きいほど、凸反り量hは大きくなり、上下硬質繊維板(3,4) が同じ厚みの場合では、凸反り量hは厚みの異なる場合よりも小さくはなるが、上下の含水率の差が大きくなるにつれ、凸反り量hが大きくなる傾向がみられた。
【0011】
以上の結果からみて、本実施例の板材を薄畳の芯材として使用した場合、薄畳の中央部分で凸反りとなり、端部の浮き上りのない凸反りの薄畳が出来た。
また折戸の芯材として各扉の表裏を一致させて使用した場合、各扉には同じ方向に反りが発生し、各扉の接合面での段差の発生が解消出来た。
【0012】
図3に示すように上下の表面層(3,4) の表面に更に非透湿性シート(3A,4A) を接着してもよい。該非透湿性シート(3A,4A) としてはポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、ポリエステルシート、ポリアミドシート、ポリ塩化ビニルシート等のプラスチックシートがある。
【0013】
本発明の板材(1) を使用して例えば図4に示すようにフラッシュパネル(6) を組立てる場合には、基枠材(5) の両側に板材(1,1) を表面層(3) 側を内側にして貼り付ける。
また図5に示すように畳(9) の芯材として該板材(1) を使用する場合には、表面層(4) 側を表にして畳表(6) を積層し、表面層(3) 側を裏側にして防湿紙(7) を積層し、縁取り材(8) と共に縫着する。
【0014】
本発明の板材(1) に使用する表面層(3,4) を製造する望ましい方法としては、木質パルプを含む原料を型板上に散布してマットをフォーミングする乾式法、上記原料のスラリーを抄造してマットをフォーミングする湿式法によって二枚のマットを製造し、この二枚のマットを重ねてプレスする。
この場合、重ねるマット相互の繊維方向は同一方向とすることが望ましい。このようにして製造された二層繊維板を剥離して厚い方を表面層(3) の硬質繊維板とし、薄い方を表面層(4) の硬質繊維板とする。
表面層(3,4) の厚みを変更する場合にはあらかじめ二枚のマットの厚みを変更して厚いマットと薄いマットとをフォーミングする。また表面に非透湿性シート(3A,4A) を接着する場合には、上記二層繊維板の表面に該非透湿性シート(3A,4A) をあらかじめ接着しておき、その後剥離することが望ましい。
【0015】
該二層繊維板を剥離するには、例えば該二層繊維板をベンディングローラーに通して弯曲させ、該二層繊維板の重合面に剪断力を及ぼして剥離する方法、マットの重合面に離型剤を塗布したり離型シートを介在させたりする方法がある。
また三種類以上の同じ厚さのマットを重ねてプレスすることによって三層以上の繊維板を製造し、この繊維板を三層の場合には一層と二層とに剥離し、四層の場合には一層と三層とに剥離する等によって薄い方と厚い方の表面材を製造してもよい。
このような方法によれば、両側の表面層の硬質繊維板、特に厚い硬質繊維板と薄い硬質繊維板の両方を一度のプレスで製造することが出来る。
【0016】
【発明の効果】
本発明の板材は吸湿時、必ず含水率の小さい方の表面層側を凸にして反るので、含水率の大きい方の表面層側を内側にし、小さい方の表面層側を外側にして、端縁部が基礎から浮上らないようにすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】側断面図
【図2】反りを生じた場合の説明側面図
【図3】両表面に非透湿性シートを接着した板材の説明側面図
【図4】フラッシュパネルに使用する場合の説明図
【図5】畳に使用した場合の部分側断面図
【符号の説明】
1 板材
2 芯層(軟質繊維板)
3,4 表面層(硬質繊維板)
3A,4A 非透湿性シート
Claims (4)
- 軟質繊維板を芯層とし、該芯層の両面に硬質繊維板を表面層として積層した板材であって、一方の硬質繊維板の含水率を他方の硬質繊維板の含水率よりも高く設定したことを特徴とする板材
- 上記含水率の高い一方の硬質繊維板を他方の硬質繊維板よりも厚みを大とした請求項1に記載の板材
- 上記表裏層の硬質繊維板の表面には非透水性シートが接着されている請求項1または2に記載の板材
- 該硬質繊維板は木質パルプを主体とする原料マットを二枚重合してプレスすることによって二層硬質繊維板を成形し、該二層硬質繊維板の両面に非透水性シートを接着し、その後該二層硬質繊維板を重合面から剥離し、一方の非透水性シートを接着した硬質繊維板を他方の非透水性シートを接着した硬質繊維板よりも含水率を高くすることによって製造される請求項3に記載の板材
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002254092A JP2004090375A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 板材 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007313889A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-12-06 | Matsushita Electric Works Ltd | 合板とこれを用いた建築板および木質防音床材並びに合板の製造方法 |
WO2010085198A1 (en) * | 2009-01-20 | 2010-07-29 | Swedwood International Ab | Convex woodchip board |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002254092A patent/JP2004090375A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007313889A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-12-06 | Matsushita Electric Works Ltd | 合板とこれを用いた建築板および木質防音床材並びに合板の製造方法 |
WO2010085198A1 (en) * | 2009-01-20 | 2010-07-29 | Swedwood International Ab | Convex woodchip board |
EP2389290A1 (en) * | 2009-01-20 | 2011-11-30 | Swedwood International AB | Convex woodchip board |
EP2389290A4 (en) * | 2009-01-20 | 2012-08-01 | Swedwood Internat Ab | PANEL OF CONVEXED WOOD PARTICLES |
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