JP2004089095A - 細胞組織の自動培養装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】培地容器及び薬剤容器を冷蔵する冷蔵装置、培地又は薬剤の一定量を自動的に計量する自動計量装置としてレベルセンサー兼送液パイプを備えた計量管を用いた自動計量装置、自動計量した培地及び薬剤を培養容器に送るチューブ、種細胞培養容器、本細胞培養容器、揺動又は振とう装置、培養容器の傾斜装置、収穫容器、操作パネル及び制御盤からなる細胞組織の自動培養装置。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、細胞組織の自動培養装置及び方法に関する。特には、再生医療
に用いることのできる幹細胞組織の自動化された製造装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の細胞組織の組織培養は、以下に説明するように煩雑な作業及び手順からなっており、もっぱら手作業で行われている。このため、作業者の技量によって、培養結果にはばらつきが見られていた。
(1)培地の用意と接種
ディッシュ(培養容器)に培地を適宜取り、細胞(組織)を接種、培養する。
(2)上清(古い培地)の廃棄
古い培地を捨てる。
(3)洗浄用薬剤にて洗浄する。
(4)培地の交換
新しい培地をディッシュに入れる。
(5)洗浄用薬剤にて洗浄する。
(6)トリプシン・EDTA添加
トリプシン処理により、ディッシュの底部に付着する細胞を剥がす。
(7)洗浄用薬剤にて洗浄する。
(8)分離/希釈
培地で細胞を希釈する。
(9)分注
他のディッシュに分ける。
(7)(2)〜(8)の操作を繰り返し、細胞を回収する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記手作業による従来方法にあっては、一連の操作は、煩雑であり、又、無菌を維持するために迅速に行う必要がある。又、最適培養条件を得るために環境調節のための種々の操作も必要である。したがって、かなりの熟練を必要としていた。このため、作業者の熟練等によっては、培養結果にばらつきが生じていた。又、生産コストも必然的に高いものであった。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みて、本発明者の知り得た知見に基づき、手作業に代わって自動化した細胞組織を安価で安全確実に製造することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、次の構成を有する。すなわち、
【0006】
請求項1記載の発明に係る細胞組織の自動培養装置は、培地容器及び薬剤容器を冷蔵する冷蔵装置、培地又は薬剤の一定量を自動的に計量する自動計量装置としてレベルセンサー兼送液パイプを備えた計量管を用いた自動計量装置、自動計量装置の保持具、自動計量した培地及び薬剤を培養容器に送るチューブ、種細胞培養容器、本細胞培養容器、揺動又は振とう装置、培養容器の傾斜装置、収穫容器、操作パネル及び制御盤からなる細胞組織の自動培養装置を特徴とする。
【0007】
請求項2記載の自動細胞培養装置は、請求項1記載の自動計量装置が、培地又は薬剤毎に容量の異なる計量管を複数個設置したものであることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の自動細胞培養装置は、計測管11の本体の保持具として電導性
のクリップ33,34を用い、リレー回路により、クリップからの電気信号をシーケンシャルのプログラムに組み入れて、計量管をセットしたときに自動的に計量管のセットを判定することができるようにしたことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の自動細胞培養装置は、前記クリップのいずれか一方のクリップは、部材が左右に分離したものを用いるが、他のクリップは、一体型のものを用いたことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の自動細胞培養装置は、前記計量管の上下のパイプの途中か、又は、その上下の連結チューブの途中に、耐熱性且つ非電導性の樹脂製のリンク装置を取り付け用いたことを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の自動細胞培養装置は、この加圧、減圧のラインの途中に圧力センサーを設け、一定時間内に圧力が一定に達することを判定することによって、自動ピンチ弁の閉状態を判定することを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の自動細胞培養装置は、薬剤を培養容器に滴下した後、圧縮したガスを吹きかけることにより薬剤を分散させることを特徴とするする請求項1記載の細胞培養装置。
【0013】
請求項8記載の自動細胞培養装置は、薬剤を滴下した後、二重管にした外管から、圧縮したガスをエアフィルターを通して吹きかけることにより薬剤を分散させることを特徴とするする。
【0014】
請求項9記載の自動細胞培養装置は、収穫容器として遠沈管を用いたことを特徴とする。
【0015】
請求項10記載の方法は、請求項1乃至10記載の自動培養装置を用いて、
(1)接種した種細胞を、種培養し、
(2)次に、培地及び薬剤を計量し、培地及び薬剤を種細胞容器に充填し、
(3)そして、種細胞容器内で培養を繰り返し、
(4)そして、培養細胞を薬剤で洗浄し、薬剤処理し、培地で希釈して、
(5)そして、本培養に移し、本培養し、培養細胞を収穫する。
工程を含む自動化した細胞組織の自動細胞培養方法であることを特徴とする。
【0016】
請求項11記載の方法は、請求項1乃至10記載のいずれか一の自動培養装置を用いて行う次の工程からなる自動細胞培養方法であることを特徴とする。
(1) パラメーター(時間、培養回数等)を入力する。
(2) 種培養を行う。
(3)培地を圧送し、計量管を経由し、前記増殖促進物質を含む薬剤と混合させながら加温して、種細胞培養容器に送る。
(4)種細胞培養を行う。
(5) 冷蔵庫の容器から計量管に洗浄剤を含む薬剤を適宜取出し、加温して種細胞培養容器に加え洗浄する。
(6)冷蔵庫の容器から計量管に細胞剥離剤を含む薬剤を適宜取り出し、加温し種細胞培養容器に加え、細胞を種細胞培養容器から剥がす。
(7)冷蔵庫から抜き出した新しい培地を計量管で適宜計り、加温し種細胞培養容器に加え、細胞剥離する薬剤の働きを止める。
(8) 種細胞培養容器を傾け、本細胞培養容器に細胞を移すと共に、培地を圧送して、増殖促進物質を含む薬剤と混合させながら加温して、本細胞培養容器に送る。
(9) 本細胞培養を行う。
(10)細胞を含む培地と薬剤の混合液を収穫容器に回収する。
工程を含む自動化した細胞組織の自動細胞培養方法であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る細胞組織の製造装置及び方法を図1〜図5に図示した実施の形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例の細胞組織の製造装置の全体構成を示したシステム概念図、
図2は、本発明の一実施例の計量装置の概略図、
図3は、本発明の一実施例のリンク装置の斜視外観図、
図4は、本発明の一実施例の自動ピンチ弁の閉確認装置の概略図。
図5は、本発明の一実施例の拡散装置の概念図である。
【0018】
以下、本発明の自動培養装置及び方法を実施例を用いて、具体的に詳述に説明する。以下の説明は、本発明の理解を容易にするために説明するものであって、本発明の内容を限定するものではない。
【0019】
本発明の自動細胞培養装置全体のシステムを図1を用いて説明する。本発明の自動細胞培養装置は、培地容器10又は薬剤容器9を冷蔵す冷蔵装置、レベルセンサーを兼用する計量管11及びエア駆動のピンチ弁(チューブを挟み込んで、圧縮空気により加圧、又はバキュームによる減圧をする。)により培地又は薬剤の一定量を計測する計量装置13、計量した培地又は薬剤を恒温槽を経て炭酸ガスインキュベーター8に送るチューブ、操作パネル、制御盤等から構成されている。他の装置、例えば、増殖の様子を観察するマイクロスコープモニター等も備えることができる。炭酸ガスインキュベータ8内には、種細胞培養容器1、本細胞培養容器2、揺動及び振とう装置7、好ましくは、傾斜アクチュエーター、収穫容器3が設置されている。傾斜アクチュエーターは、エアアクチュエータと自在リンクとを備えており、培養容器を水平面に対して斜めに傾けることができる。これにより、培地の振とう及び攪拌を助け、培地を容器からチューブへ移すときに、培地の移動を容易にすることができる。
【0020】
次に、本発明に用いられる自動計量装置13を図2及び図3を用いて説明する。自動計量装置13は、培地36及び薬剤を自動的に計量するもので、計量管11の上下に、導電性の、好ましくはステンレス製のレベルセンサー兼送液パイプ21、22を配置し、これらパイプ21、22にクリップ▲1▼33、クリップ▲2▼34とリード線35を取付け、計測管11に入ってきた培地36が、パイプ21の下端に達すると電流が流れスイッチがONとなる。そして、図示しない制御パネルにより、エア駆動のピンチ弁(チューブ36を挟み込んで、圧縮空気による加圧、又はバキュームによる減圧をする)の開閉を電気的に自動的に行うことにより、培地36や薬剤の一定量を無駄なく簡単に計測し、移動させる。
【0021】
本細胞培養装置においては、図3に示すように、この計量管11として、培地又は数種の薬剤毎に異なる容量の計量管11を複数個設置することができる。実施例では、計量管11を培地用に大小2本、3種の薬剤用にそれぞれ大小2本の合計8本使用する。培地又は薬剤毎に複数の計量管を設置した理由は、細胞培養は継代培養を行うため、最初は少量の培地及び薬剤を用いるが、ある程度培養が経過すれば、新しい大きめの容量にしないと細胞の増殖が困難となることからそれに用いる培地等の量も大きくする必要があるからである。この場合、計量管をいちいち取り替えるよりも、最初から容量の異なる計量管を複数個設けておくことのほうが、無菌下で計量管11をいちいち脱着する必要がないので、安全で、優れている。
【0022】
又、計量管11aでは、繊維芽細胞成長因子(FGF)を含む薬剤が計量される。この薬剤は、非常に高価な繊維芽細胞成長因子(FGF)であるので、計量管11aの中に残っているものも、無駄なく利用することが重要であると考えられる。そこで、本発明者は、培地を計量管11aに流すことによって、計量管11aの中に残っている薬剤を無駄なく利用することを思いついた。このために、培地用の計量管11dから計量管11aにチューブ38が設けられている。
【0023】
次に、本発明のひとつである、クリップ33,34について説明する。計量管11を保持するためには、計量管11の本体を適当な保持具によって、台座などに固定する。本発明においては、好ましくは、保持具として、電導性、例えば金属製のクリップ▲1▼33,クリップ▲2▼34を用いる。そしてこのクリップ▲1▼33,クリップ▲2▼34はリード線35にあらかじめつないでおく。そうすると、計量管11に取り付けられたレベルセンサー兼送液パイプ21、22をこのクリップ▲1▼33、クリップ▲2▼34に取り付けるだけで、計量管11の保持ができると共に、レベルセンサーとしての配線も完了し、別途リード線をレベルセンサー兼送液パイプ21、22にいちいち取り付ける必要はなくなり、簡単となり、手間もはぶけ、又リード線をレベルセンサー兼送液パイプ21、22に付け忘れることがなくなる。
【0024】
計量管11の上部に配置されたパイプ21を保持する固定クリップ33は部材が左右に分離したものを用い、且つ計量管11の下部に配置されたクリップ34は部材一体型のものを用いることができる。そうすると、計量管11に取り付けられたレベルセンサー兼送液パイプ21、22をこのクリップ▲1▼33、クリップ▲2▼34に嵌め込む前は、クリップ▲1▼33は部材が左右に分離しているので電気は流れないが、パイプ21、22をクリップ▲1▼33、クリップ▲2▼34に嵌め込むだけでスイッチがONになり、リレー2(RY2)がONとなる。また、左右分離型クリップと一体型クリップとを配線することにより、計量管が適正にクリップにより固定されている場合には、自動的にレベルセンサーとして働き、液体を計量することができる。そして、培地36の液面が上昇し、レベルセンサー兼送液パイプ21の下端に接触すると、リレーRY1、RY2が働き、これらの電気信号をシーケンシャルのプログラムに組み入れることによって、計量管11やリード線35のセットが完了していることが自動的に判定できる。リード線35を付け忘れたり、自然にはずれたりした場合にも誤動作や事故がなくなる。特に、高価な血清培地や、細胞増殖用の微量で非常に高価な薬剤である繊維芽細胞成長因子(FGF)を用いなければならない細胞培養装置においては、高価な培地及び薬剤の損失を防止することができる。
【0025】
次に、本発明の計量装置13のリンク装置について図3を用いて説明する。これら計量管11A, 11a,11B,11b,11C,11c,11D及び11dのレベルセンサー兼送液パイプ21、22の両端には、それぞれチューブ35を取り付ける必要があるが、計量管11A, 11a,11B,11b,11C,11c,11Dが複数個設けられていることから、それらに取り付けるチューブ35も多数となり、複雑でチューブ35が絡んだり、セットに手間取るおそれがある。そして、どの計測管11A, 11a,11B,11b,11C,11c,11Dにどのチューブ35をとりつければ良いかを容易に判別できることが必要である。本発明の計量装置13は、各薬剤容器、培地容器、液レベルセンサー兼用送液
パイプ21,22、計量管11A, 11a,11B,11b,11C,11c,11D、これらに連結されたチューブ35からなっている。本発明は、計量管11の上下に位置するチューブ35の一部に耐熱性の非電導製のリンク部材37によって、各チューブ35を間隔をもたせるようにすることにより、絡みを防止すると共に、各チューブ35を計量管のレベルセンサー兼送液パイプ21、22の両端にセットすることを容易にする。
【0026】
計量管11A, 11a,11B,11b,11C,11c,11Dは、それぞれがばらばらなので、チューブ35が絡んだり、セットに手間取るおそれがある。本発明は、計量管11A, 11a,11B,11b,11C,11c,11Dの上下のレベルセンサー兼送液パイプ21、22の途中か、又は、その上下のチューブ35の途中に耐熱性且つ非電導性のリンク部材37を取り付けることにより、チューブ35の絡みを防止すると共に、チューブ35の計量管11へのセットを非常に容易にする。
【0027】
このリンク装置は、計量管11A, 11a,11B,11b,11C,11c,11D、チューブ35、38がばらばらにならないようにすることができるものであれば、特に形状は限定されるものではない。例えば、図3に示したような長楕円形のもので、複数の切り欠き39を設けたものを連ねて使用することができる。この切り欠きにあらかじめチューブ35を通しておき、それからチューブ35をパイプ21に差し込んでつなげると都合が良い。耐熱性材料を用いるので、オートクレーブ当の高温殺菌にも耐えることができ、又、非電導性であるので、パイプ21に流れる電流がショートすることはない。リンク装置としては、例えば、テフロン(登録商標)等を用いることができる。
【0028】
次に、自動ピンチ弁41の閉状態を確認する装置について図4を用いて説明する。これは、自動ピンチ弁41が正しくセットされているか自動的に確認する装置である。自動ピンチ弁PV1、PV2は、チューブ35の一部を圧縮空気によりエアアクチュエータによりピンを押し出し可撓性のチューブ35の一部を閉じたり、開く場合には、圧縮空気を開放すればバネによりピンが戻り、チューブ35が開くようになっている。ところが、チューブ35が、適切に自動ピンチ弁PV1、PV2に取り付けられていなかったり、又ピンの作動圧が小さく押しが弱かったりして、チューブ35が完全に閉まらない場合があり、半開きになって、培地、薬剤など無駄に流れてしまうことがある。あるいは、操作者がチューブ35を自動ピンチ弁PV1、PV2に差し込むことを忘れてしまうということもある。
【0029】
本発明の自動ピンチ弁41の閉状態を確認する装置は、計量管11の枝管からエアフィルター42を通して計量管11内を加圧し、加圧ラインに設けた圧力センサー43が一定時間内に一定の圧力に達しない場合、チューブ35が自動ピンチ弁PV1、PV2にセットされていないか、自動自動ピンチ弁PV1、PV2の動作圧力が足らない証左になり、シーケンシャルプログラムに組み入れれば装置の誤動作防止機構として利用できる。
【0030】
計量管11には、エアフィルター41を介して、エアで加圧、減圧をするようになっている。自動ピンチ弁RV2を閉じ、自動ピンチ弁RV1を開いて減圧すると、計量管11に培地が入ってくる。反対に、自動ピンチ弁RV1を開いて(自動ピンチ弁RV2を閉じた状態で)加圧すると、チューブ35中の培地、薬剤を戻すことができる。
本発明の自動ピンチ弁41の閉状態を確認する装置は、この加圧、減圧のラインの途中に圧力センサーを設けたものである。そして、自動ピンチ弁RV1、RV2をセットした状態で加圧する。そこで、自動ピンチ弁RV1、RV2が完全に閉まってさえいれば、圧力は逃げることができないため、圧力センサーの圧力は、加えた圧力と同じぐらい上がってくる。自動ピンチ弁RV1、RV2が閉まっていない場合やチューブ35が外れたりした場合には、圧力センサーの圧力は上がらない。したがって、一定時間内に圧力が一定に達しない場合は、自動ピンチ弁RV1、RV2が閉まっていないかチューブがセットされていないとか、あるいは何らかの欠陥があることを警告するようにプログラムに組み込むことができる。
【0031】
次に、少量薬剤拡散装置51について図5を参照して説明する。
細胞培養容器52に滴下した少量の薬剤53を効率よく容器53内に分散する装置である。細胞の培養では、培養後底部に付着した細胞をなるべく失活させずに回収するため、加える細胞を剥離する薬剤を最小限にする必要がある。しかしながら、1CC程度の少量の液体を張力に抗して容器全体に均一に分散することは容器を揺らしたり、傾けるぐらいでは不充分である。細胞に与えるせん断力を最小にしながら効率よく液体を表面に分散する必要がある。
即ち、薬剤53を滴下した後、二重管54にした外管55から、圧縮したガス(例えば、0.5%CO2ガス)をエアフィルター56を通して吹きかけることにより分散する。
【0032】
以上の本発明の自動培養装置を用いた培養方法について順次説明する。
目的の培養細胞を獲得するために、培養を2つに分けて行う。先に行う「種培養」と、培養により増殖した細胞をより大きな容量の本細胞培養容器に移し、更に培養を行い、細胞を目的の量にまで増やす「本培養」である。
【0033】
種培養では、まず、種細胞を接種する。次に、培養を開始する。培養時間は、約72時間行うが、本発明においては、操作パネルのタイマー設定により、適宜決定することができる。次に、培地及び薬剤を計量し、培地及び薬剤を種細胞容器に充填する。そして、容器内で培養を繰り返す。そして、培養細胞を洗浄用薬剤で洗浄し、細胞剥離用薬剤処理し、培地で希釈して、本培養に移
す。本培養でも種培養と同様の操作を行い、収穫する。
それぞれの培養の前後には、培地の計量、交換、薬剤(細胞増殖促進物質)の計量、投与、薬剤洗浄、細胞剥離等の処理又は動作が加わる。
【0034】
より、詳しくは、
(1) 操作パネルによりパラメーター(時間、培養回数等)を入力する。
(2) 種培養を行う。
(3) 一定時間経過後、種細胞培養容器から古い培地(上清)を廃液回収容器に送る。
(4) 計量管に増殖促進物質を含む薬剤を適宜取り出す。
(5) 冷蔵装置内の培地容器から抜き出した新しい培地を計量管で適宜計る。
(6) 培地を圧送し、計量管を経由し、前記増殖促進物質を含む薬剤と混合させながら加温して、種細胞培養容器に送る。
(7) 種細胞培養を行う。
一定時間毎に、(3)〜(5)を数回繰り返す。
(8) 種細胞培養容器を傾け、培地の上清を抜取り廃液回収容器に送る。
(9) 冷蔵庫の容器から計量管に洗浄剤を含む薬剤を適宜取出し、加温して種細胞培養容器に加え洗浄する。
(10)種細胞培養容器を傾け、洗浄剤を含む薬剤を抜取り廃液回収容器に送る。
(11)冷蔵庫の容器から計量管に細胞剥離剤を含む薬剤を適宜取り出し、加温し種細胞培養容器に加え、細胞を種細胞培養容器から剥がす。
(12)冷蔵庫から抜き出した新しい培地を計量管で適宜計り、加温し種細胞培養容器に加え、細胞剥離剤を含む薬剤の働きを止める。
(13) 冷蔵庫の容器からより容量の大きい計量管に増殖促進物質を含む薬剤を適宜取り出す。
(14) 冷蔵庫の容器から抜き出した新しい培地をより容量の大きい計量管で適宜計る。
(15) 種細胞培養容器を傾け、本細胞培養容器に細胞を移すと共に、(14)の培地を圧送して13の計量管を経由し、増殖促進物質を含む薬剤と混合させながら加温して、本細胞培養容器に送る。
(16) 本細胞培養を行う。一定時間後に(13)〜(15)を繰り返す。
(17) 本細胞培養容器を傾け培地の上清を抜取り廃液回収容器に送る。
(18) 冷蔵庫の容器からより容量の大きい計量管に洗浄剤を含む薬剤を適宜取り出し、加温して、種細胞培養容器に加え洗浄する。
(19) 本細胞培養容器を傾け洗浄剤を含む薬剤を抜取り廃液回収容器に送る。
(20) 冷蔵庫の容器からより容量の大きい計量管に細胞剥離剤を含む薬剤を適宜取り出し、加温して、本細胞培養容器から剥がす。
(21)冷蔵庫から抜き出した新しい培地をより容量の大きいで適宜計り、加温し本細胞培養容器に加え、細胞剥離剤を含む薬剤の働きを止める。
(22)本細胞培養容器を傾け、細胞を含む培地と細胞剥離剤を含む薬剤の混合液を収穫容器に回収する。
【0035】
本発明の自動培養方法を以下に、より具体的に説明する。
A.準備工程(各ユニットのセッティング)
(1) 無菌的に培地を適量注入し、細胞を接種し、滅菌済みの種細胞培養容器を炭酸ガスインキュベータ内のそれぞれの揺動装置に設置する。
そして、種細胞培養容器、収穫容器及び廃液回収容器とをチューブにより連結した本細胞培養容器を設置し、連結チューブの自動ピンチ弁を手動開放しセットする。
種細胞培養容器、本細胞培養容器間の連結チューブ、収穫容器及び廃液回収容器連結チューブ並びに各薬剤、培地の充填口(チューブ)の先端は、自動ピンチ弁にセットするまでスクリューコックで閉じておく。
(2) 各薬剤、培地の供給チューブを炭酸ガスインキュベータの天井部から外部に取り出す。
(3)無菌保持された各薬剤、培地容器を冷蔵庫内に収納し、チューブにより連結された各薬剤、培地容器、液レベルセンサーを冷蔵庫内から取出し(この際に、熱交換用コイル状管の先端はスクリューコックで閉じておく)、培地の出し入れを担う自動ピンチ弁を手動開放し、冷蔵庫扉の計量装置にセットする。
液レベルセンサーは自動的にセットされる。
(3)計量装置の自動ピンチ弁にすべてのチューブが適正にセットされたかどうかが自動的に確認される。
(4)(1)のチューブ先端と、(3)のチューブ先端を公知の無菌チューブ接続器等を用いて無菌的に連結する。
【0036】
B.その後の本操作
1.操作パネルにより、各パラメーター(時間、培養回数等)を入力する。
2.操作パネルのスタートスイッチを押し、37℃、5% CO2下、培養を行う。
3.定時間経過後、種細胞培養容器を傾け、古い培地(上清)を廃液回収容器に送る。
4.冷蔵庫の容器から容量の小さい計量管に薬剤A(増殖促進物質)を適宜取り出す。
5.冷蔵庫の容器から抜き出した新しい培地を容量の小さい計量管で適宜計る。
6.培地を圧送し、3の容量の小さい計量管を経由し、薬剤Aと混合させながら37℃に加温して、種細胞培養容器に送る。これは、薬剤Aが非常に高価なため、無駄なく使い切る目的である。
7.37℃、5% CO2下、種細胞培養を行う。一定時間毎に、3〜5を数回繰り返す。
8.マイクロスコープで種細胞の増殖状態を確認する。
9.種細胞培養容器を傾け、培地(上清)を抜取り廃液回収容器に送る。
10.冷蔵庫の容器から容量の小さい計量管に薬剤B(洗浄剤)を適宜取出し、加温して種細胞培養容器に加え洗浄する。
11.種細胞培養容器を傾け薬剤B(洗浄剤)を抜取り廃液回収容器に送る。
12.冷蔵庫の容器から容量の小さい計量管に薬剤C(細胞剥離剤)を適宜取り出し、加温し種細胞培養容器に加え、細胞を種細胞培養容器から剥がす。
13.冷蔵庫から抜き出した新しい培地を容量の小さい計量管で適宜計り、加温し種細胞培養容器に加え、薬剤Cの働きを止める。
14.冷蔵庫の容器から容量のより大きい計量管に薬剤A(増殖促進物質)を適宜取り出す。
15.冷蔵庫の容器から抜き出した新しい培地を容量のより大きい計量管で適宜計る。
16.種細胞培養容器を傾け、本細胞培養容器に細胞を移すと共に、15の培地を圧送して14の容量のより大きい計量管を経由し、薬剤Aと混合させながら37℃に加温して、本細胞培養容器に送る。これは、薬剤Aが非常に高価なため、無駄なく使い切る目的である。
17.37℃、5% CO2下、本細胞培養を行う。一定時間後に14〜16を繰り返す。
18.マイクロスコープで細胞の増殖状態を確認する。
19.本細胞培養容器を傾け培地(上清)を抜取り廃液回収容器に送る。
20.冷蔵庫の容器から容量のより大きい計量管に薬剤B(洗浄剤)を適宜取り出し、加温して、種細胞培養容器に加え洗浄する。
21.本細胞培養容器を傾け薬剤B(洗浄剤)を抜取り廃液回収容器に送る。
22.冷蔵庫の容器から容量のより大きい計量管に薬剤C(細胞剥離剤)を適宜取り出し、加温して、本細胞培養容器から剥がす。
23.冷蔵庫から抜き出した新しい培地を容量のより大きい計量管で適宜計り、加温し本細胞培養容器に加え、薬剤Cの働きを止める。
24.本細胞培養容器を傾け、細胞を含む培地と薬剤Cの混合液を収穫容器に回収する。
【0037】
【発明の効果】
したがって、請求項1の発明によれば、培地容器及び薬剤容器を冷蔵する冷蔵装置、培地又は薬剤の一定量を自動的に計量する自動計量装置としてレベルセンサー兼送液パイプを備えた自動計測管を用いた自動計量装置、自動計量装置の保持具、自動計量した培地及び薬剤を培養容器に送る連結チューブ、種細胞培養容器、本細胞培養容器、揺動及び振とう装置、培養容器の傾斜装置、収穫容器、操作パネル及び制御盤からなる細胞組織の自動培養装置から構成されているので、培地と薬剤の量の自動計量が簡単、確実、効率的に行うことができ、自動化した安価で安全な細胞生産ができる効果を奏する。又、培養容器における培地の交換、古い上清のドレインへの廃棄、培地、薬剤の供給等は、自動のピンチ弁を設けたチューブによって必要に応じて開閉され、すべて機械的に自動的に行うことができる。
【0038】
又、請求項2の発明によれば、請求項1記載の自動計量装置が、培地又は薬剤毎に容量の異なる計量管を複数個設置したものであるので、細胞培養の途中で、計量管の取替える必要がないという効果を奏する。
【0039】
又、請求項3の発明によれば、計量管11の本体の保持具として伝導性のクリ
ップ33,34を用い、リレー回路により、クリップからの電気信号をシーケンシャルのプログラムに組み入れて、計量管をセットしたときに自動的に計量管のセットを判定することができるようにした構成としたので、計量管のセットがワンタッチで済むという効果を奏する。
【0040】
又、請求項4の発明によれば、クリップのいずれか一方のクリップ33は、
部材が左右に分離したものを用いるが、他のクリップ34は、一体型のものを用いたので、計量管をクリップにセットするだけで、スイッチONとすることができるという効果を奏する。
【0041】
又、請求項5の発明によれば、計量管11の上下のパイプ21、22の途中
か、又は、その上下の連結チューブ35の途中に、耐熱性且つ非導電性の樹脂製のリンク装置37を取り付けた構成としたので、計量管のパイプへ連結チューブの連結を迅速且つ正確に行うことかできるという効果を奏する。
【0042】
又、請求項6の発明によれば、この加圧、減圧のラインの途中に圧力センサー
を設け、一定時間内に圧力が一定に達することを判定することによって、自動ピンチ弁RV1、RV2の閉状態を判定するようにしたので、自動ピンチ弁41の閉状態を自動的に確認する効果を奏する。
【0043】
又、請求項7の発明によれば、薬剤を培養容器に滴下した後、圧縮したガスを吹きかけることにより薬剤を分散させることとしたので、薬剤の分散が容易に行うことができるという効果を奏する。
【0044】
又、請求項8の発明によれば、薬剤を滴下した後、二重管にした外管から、圧縮したCO2ガスをエアフィルターを通して吹きかけることにより薬剤を分散させるようにしたので、特別なガスを用いる必要がなく、薬剤の分散が容易に行うことができるという効果を奏する。
【0045】
又、請求項9の発明によれば、収穫容器は、遠沈管となっていて、そのまま遠心分離機にかけることができる。
【0046】
又、請求項10の発明によれば、請求項1乃至10記載の自動培養
装置を用いて、接種した種細胞を、
(1)接種した種細胞を、種培養し、
(2)次に、培地及び薬剤を計量し、培地及び薬剤を種細胞容器に充填し、
(3)そして、種細胞容器内で培養を繰り返し、
(4)そして、培養細胞を薬剤で洗浄し、薬剤処理し、培地で希釈して、
(5)そして、本培養に移し、本培養し、培養細胞を収穫する。
工程を自動化した細胞組織の自動細胞培養方法を用いるので、自動化した安価で安全な細胞生産ができる効果を奏する。
【0047】
又、請求項11の発明によれば、請求項1乃至10記載の自動培養装置を用いて、
(1) パラメーター(時間、培養回数等)を入力する。
(2) 種培養を行う。
(3)培地を圧送し、計量管を経由し、前記増殖促進物質を含む薬剤と混合させながら加温して、種細胞培養容器に送る。
(4)種細胞培養を行う。
(5) 冷蔵庫の容器から計量管に洗浄剤を含む薬剤を適宜取出し、加温して種細胞
培養容器に加え洗浄する。
(6)冷蔵庫の容器から計量管に細胞剥離剤を含む薬剤を適宜取り出し、加温し種細胞培養容器に加え、細胞を種細胞培養容器から剥がす。
(7)冷蔵庫から抜き出した新しい培地を計量管で適宜計り、加温し種細胞培養容器に加え、細胞剥離剤を含む薬剤の働きを止める。
(8) 種細胞培養容器を傾け、本細胞培養容器に細胞を移すと共に、培地を圧送して、増殖促進物質を含む薬剤と混合させながら加温して、本細胞培養容器に送る。
(9) 本細胞培養を行う。
(10)細胞を含む培地と薬剤の混合液を収穫容器に回収する。
工程を自動化した細胞組織の自動細胞培養方法を用いるので、自動化した安価で安全な細胞生産ができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例の細胞組織の製造装置の全体構成を示したシステム概念図、
【図2】図2は、本発明の一実施例の計量装置の概略図、
【図3】図3は、本発明の一実施例のリンク装置の斜視外観図、
【図4】図4は、本発明の一実施例の自動ピンチ弁の閉確認装置の概略図。
【図5】図5は、本発明の一実施例の拡散装置の概念図である。
【符号の説明】
種細胞培養容器1,
本細胞培養容器2、
収穫容器3,
廃液回収装置4,
培養容器ユニット5、
流路開閉用自動ピンチ弁6
揺動及び振とう装置7
炭酸ガスインキュベータ8
薬剤容器9
培地容器10
計量管11
熱交換用コイル状管12
計量装置13
冷蔵庫14
加圧、減圧弁15
計量装置16
熱交換用恒温槽17
制御盤18
操作パネル19
Claims (11)
- 培地容器及び薬剤容器を冷蔵する冷蔵装置、培地又は薬剤の一定量を自動的に計量する自動計量装置としてレベルセンサー兼送液パイプを備えた計量管を用いた自動計量装置、自動計量装置の保持具、自動計量した培地及び薬剤を培養容器に送るチューブ、種細胞培養容器、本細胞培養容器、揺動又は振とう装置、培養容器の傾斜装置、収穫容器、操作パネル及び制御盤からなる細胞組織の自動培養装置。
- 前記自動計量装置が、培地又は薬剤毎に容量の異なる計量管を複数個設置したものであることを特徴とする請求項1記載の細胞培養装置。
- 前記計量管の保持具として導電性のクリップを用い、クリップからの電気信号をシーケンシャルのプログラムに組み入れて、計量管をセットしたときに自動的に計量管のセットを判定することができるようにしたことを特徴とする請求項1記載の自動細胞培養装置。
- 前記クリップの少なくとも一つのクリップは、部材が左右に分離したものを用いるが、それ以外のクリップは、一体型のものを用いたことを特徴とする請求項3記載の自動細胞培養装置。
- 前記計量管の上下のパイプの途中か、又は、その上下の連結チューブの途中に、耐熱性且つ非導電性のリンク部材を用いたことを特徴とする請求項1記載の細胞培養装置。
- 加圧、減圧のラインの途中に圧力センサーを設け、一定時間内に圧力が一定に達することを判定することによって、自動ピンチ弁の閉状態を判定することを特徴とする請求項1記載の細胞培養装置。
- 薬剤を培養容器に滴下した後、圧縮したガスを吹きかけることにより薬剤を分散させることを特徴とするする請求項1記載の細胞培養装置。
- 薬剤を滴下した後、二重管の外管から、圧縮したガスをエアフィルターを通して吹きかけることにより薬剤を分散させることを特徴とするする請求項1記載の細胞培養装置。
- 前記収穫容器として遠沈管を用いた請求項1記載の細胞培養装置。
- 請求項1乃至10記載のいずれか一の自動培養装置を用いて行う次の工程からなる自動細胞培養方法。
(1)接種した種細胞を、種培養し、
(2)次に、培地及び薬剤を計量し、培地及び薬剤を種細胞容器に充填し、
(3)そして、種細胞容器内で培養を繰り返し、
(4)そして、培養細胞を薬剤で洗浄し、薬剤処理し、培地で希釈して、
(5)そして、本培養に移し、本培養し、培養細胞を収穫する。 - 請求項1乃至10記載のいずれか一の自動培養装置を用いて行う次の工程からなる自動細胞培養方法。
(1)パラメーター(時間、培養回数等)を入力する。
(2)種培養を行う。
(3)培地を圧送し、計量管を経由し、前記増殖促進物質を含む薬剤と混合させながら加温して、種細胞培養容器に送る。
(4)種細胞培養を行う。
(5)冷蔵庫の容器から計量管に洗浄剤を含む薬剤を適宜取出し、加温して種細胞培養容器に加え洗浄する。
(6)冷蔵庫の容器から計量管に細胞剥離剤を含む薬剤を適宜取り出し、加温し種細胞培養容器に加え、細胞を種細胞培養容器から剥がす。
(7)冷蔵庫から抜き出した新しい培地を計量管で適宜計り、加温し種細胞培養容器に加え、細胞剥離する薬剤の働きを止める。
(8)種細胞培養容器を傾け、本細胞培養容器に細胞を移すと共に、培地を圧送して、増殖促進物質を含む薬剤と混合させながら加温して、本細胞培養容器に送る。
(9)本細胞培養を行う。
(10)細胞を含む培地と薬剤の混合液を収穫容器に回収する。
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