JP2004089033A - 生海苔の異物分離除去装置 - Google Patents

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Abstract

【構成】環状枠板部と回転板とで構成される隙間を利用して、異物を分離する生海苔の異物分離除去装置において、前記回転板の隙間構成部分又は/及び前記環状枠板部の隙間構成部分に螺旋状の溝又は回転方向に対して傾斜した溝を設け、ネジポンプ作用効果を発生させるようにした異物分離除去装置である。
【効果】クリアランスに詰まった生海苔異物は前記傾斜溝に侵入した際に、この傾斜溝の斜面によるネジポンプ作用によって回転板の回転力を上下方向(回転板の軸方向)の力として受ける結果、前記傾斜溝の傾斜方向によってクリアランス通過方向の入口側又は出口側に排出される。よって、前記回転板と前記環状枠板部とのクリアランスに詰まった生海苔異物を容易に排除することができるため、生海苔の異物分離除去の処理能力を向上させることができる。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は生海苔の異物(ゴミ、エビ、アミ糸等、以下同じ)分離除去装置に関し、生海苔混合液(生海苔と塩水とを適宜濃度に調合したもの)から異物を分離する際に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるこの種の異物分離除去装置にあっては、混合液タンクの底部周端縁に環状枠板部の外周縁を連設し、この環状枠板部の内側に回転板を設置するとともにこの回転板と前記環状枠板部との間にクリアランスを形成し、前記回転板を軸心を中心として適宜回転駆動手段によって回転させ、生海苔のみを水とともに前記クリアランスを通過させ、異物から分離していた。そして、このクリアランスに小さな生海苔異物(茎部の付いている生海苔)が詰まった場合には、この生海苔異物を回転板と共回ししてクリアランスの幅広部において通過させることによって詰まりを防止していた(実登録3053035号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の異物分離除去装置にあっては、クリアランスに詰まった(挟まった)生海苔異物は下方からの吸引力によって除去されていたが、一旦、詰まり(挟まり)が発生すると、生海苔異物の通過速度が正常の生海苔よりも遅くなるため、その詰まりの上に後から来る生海苔異物や正常な生海苔までが集積して詰まりを拡大させる結果、完全に詰まりを防止することができないという不都合を有した。
【0004】
さらに、従来の方法では、クリアランスの広い部分(0.2`0.3mm )があるため、異物選別性能が悪く、又、生海苔異物(根部の付いている生海苔)が通過するため乾燥海苔に根部が混入し製品の品質を悪化させていた。
【0005】
この発明の課題はかかる不都合を解消することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る生海苔の異物分離除去装置は、環状枠板部と回転板とで構成される隙間を利用して、異物を分離する生海苔の異物分離除去装置において、前記回転板の隙間構成部分に螺旋状の溝又は回転方向に対して傾斜した溝を設け、ネジポンプ作用効果を発生させるようにしたため、クリアランスに詰まった生海苔異物は前記傾斜溝に侵入した際に、この傾斜溝の斜面によるネジポンプ作用によって回転板の回転力を上下方向(回転板の軸方向)の力として受ける結果、前記傾斜溝の傾斜方向によってクリアランス通過方向の入口側又は出口側に排出されるものである。
【0007】
また、環状枠板部と回転板とで構成される隙間を利用して、異物を分離する生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の隙間構成部分に螺旋状の溝又は回転方向に対して傾斜した溝を設け、ネジポンプ作用効果を発生させるようにしても、クリアランスに詰まった生海苔異物は前記傾斜溝に侵入した際に、この傾斜溝の斜面によるネジポンプ作用によって回転板の回転力を上下方向(回転板の軸方向)の力として受ける結果、前記傾斜溝の傾斜方向によってクリアランス通過方向の入口側又は出口側に排出され、上記効果と同様な効果を達成できる。
【0008】
また、環状枠板部と回転板とで構成される隙間を利用して、異物を分離する生海苔の異物分離除去装置において、前記回転板の隙間構成部分および前記環状枠板部の隙間構成部分に螺旋状の溝又は回転方向に対して傾斜した溝を設け、ネジポンプ作用効果を発生させるようにすれば、上記効果を相乗的に発揮することができる。
【0009】
また、この発明に係る生海苔の異物分離除去装置においては、環状枠板部の内側に回転板を設置するとともにこの回転板と前記環状枠板部との間にクリアランスを形成し、前記回転板を軸心を中心として適宜回転駆動手段によって回転可能とする生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の内周縁又は前記回転板の外周面に所要数の傾斜溝を形成したため、クリアランスに詰まった生海苔異物は前記傾斜溝に侵入した際に、この傾斜溝の斜面によるネジポンプ作用によって回転板の回転力を上下方向(回転板の軸方向)の力として受ける結果、前記傾斜溝の傾斜方向によってクリアランス通過方向の入口側又は出口側に排出されるものである。
【0010】
なお、前記傾斜溝を前記回転板の回転方向に沿って上り傾斜にすれば、挟まった生海苔異物は前記環状枠板部との間におけるネジポンプ作用によってクリアランスを通過する方向に排出されるため、生海苔の異物分離除去の処理能力を向上させることができる。
【0011】
また、前記傾斜溝を前記回転板の回転方向に沿って下がり傾斜にすれば、挟まった生海苔異物は前記環状枠板部との間におけるネジポンプ作用によってクリアランスを通過させない方向に押し戻されるため、異物を分離除去された生海苔の品質は向上する。
【0012】
また、環状枠板部の内側に回転板を設置するとともにこの回転板と前記環状枠板部との間にクリアランスを形成し、前記回転板を軸心を中心として適宜回転駆動手段によって回転可能とする生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の内周縁及び前記回転板の外周面に所要数の傾斜溝を形成を形成すれば、前記傾斜溝を多数設置することができるため、生海苔の異物分離除去の処理能力をより一層向上させることができる。
【0013】
なお、この傾斜溝を前記回転板の回転方向に沿って上り傾斜にすれば、挟まった生海苔異物をより効率良くクリアランスを通過する方向への排出することができる。
【0014】
また、前記傾斜溝を前記回転板の回転方向に沿って下がり傾斜にすれば、挟まった生海苔異物をより効率良くクリアランスを通過させない方向に押し戻すことができる。
【0015】
なお、前記環状枠板部の傾斜溝の傾斜方向と前記回転板の傾斜溝の傾斜方向とを同一にすれば、各々の傾斜溝で同じ作用を奏するため、それぞれの傾斜方向に基づく上記効果を相乗的に発揮させることができる。
【0016】
なお、前記環状枠板部の傾斜溝の傾斜角度と前記回転板の傾斜溝の傾斜角度とを略同一にすれば、その傾斜角度に基づく上記効果を略一定の割合で発揮させることができる。
【0017】
また、前記環状枠板部の傾斜溝の傾斜方向と前記回転板の傾斜溝の傾斜方向とを逆にすれば、各々の傾斜溝が反対の作用効果を奏するため、同時に、クリアンスの入口側に挟まった生海苔異物は押し戻され、クリアランスの内部に挟まった生海苔異物はクリアランスを通過する方向に押し出すことができる結果、生海苔の異物分離除去の性能を更に向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明に係る生海苔の異物分離装置の正面断面図、図2は図1におけるII−II線断面図、図3は図2におけるIII 矢視図、図4は図2におけるIV矢視図、図5は図1におけるV部における環状枠板部の拡大図である。
【0019】
図1及び図2において、Dは生海苔の異物分離除去装置、10はこの装置Dの筒状混合液タンクである。この筒状混合液タンク10には異物を含んだ生海苔混合液が収容される。なお、11は底板であり、前記筒状混合液タンク10の底部に固定さている。
【0020】
次に、20は第一分離除去具、30は第二分離除去具であり、各々、前記混合液タンク10の底部に設置されている。22は第一円孔、32は第二円孔であり、各々前記底板11に形成されている。
【0021】
前記第一分離除去具20においては、この第一円孔22の下側周縁に第一釜112 が配置されているとともに同上側周縁に第一環状枠板(この発明の「環状枠板部」に相当する)23が配置され、前記底板11を挟んだ状態で螺子止めされている。また、同様に、前記第二分離除去具30においては、前記第二円孔32の下側周縁に第二釜113 が配置されているとともに同上側周縁に第二環状枠板(この発明の「環状枠板部」に相当する)33が配置され、前記底板11を挟んだ状態で螺子止めされている。なお、前記第一釜112 および前記第二釜113 は後記クリアランスCを通過した生海苔を受け止め、後記流出管52へ集める役目をしている
【0022】
次に、前記第一環状枠板23は前記第一円孔22内周側に延出し、その先端垂直面において後記第一回転板26の外周縁との間にクリアランスCを構成し、同様に、前記第二環状枠板33は前記第二円孔32の内周側に延出し、その先端垂直面において後記第二回転板36の外周縁との間にクリアランスCを構成している。なお、このクリアランスCの幅は切断された生海苔の葉部が通過する程度(0.1〜0.2mm位)が適している。
【0023】
次に、図2及び図3において、232 は第一環状枠板23における傾斜溝、332 は第二環状枠板33における傾斜溝であり、前記第一環状枠板23および前記第二環状枠板33の垂直状の先端内周面に形成されている。この傾斜溝232,332 におけるクリアランスCは他の部分よりも広くなっている。しかし、この部分の幅は0.2mm位と狭く詰まった物を通過させるわけではなく,ネジボンプ作用を発生させるためのものである。
【0024】
なお、前記第一環状枠板23又は前記第二環状枠板33における前記傾斜溝232,332 の形成されている部分を、別体にて形成し、着脱可能に設置することもできる(図5の仮想線にて別体にする)。このようにすれば、前記傾斜溝232,332 の形成されている部分のみの取り替えが可能となり、前記第一環状枠板23又は前記第二環状枠板33の耐久性を延長させることができる。
【0025】
図1に戻って、21は第一モータであり、ブラケット211 を介して前記第一釜112 の外側に固定され、また、同様に、31は第二モータであり、ブラケット311 を介して前記第二釜113 の外側に固定されている。前記第一モータ21および前記第二モータ31がこの発明の「回転駆動手段」に相当する。
【0026】
24は第一回転軸, 34は第二回転軸であり、各々前記底板11に軸受241,341 を介して垂直状態に設置されている。この第一回転軸24はジョイント242 を介して前記第一モータ21に繋がれ、第二回転軸34はジョイント342 を介して前記第二モータ31に繋がれている。
【0027】
次に、26は第一回転板, 36は第二回転板であり、各々ボス部261,361 に軸孔262,362 を有している。この軸孔262,362 にそれぞれ前記第一回転軸24又は前記第二回転軸34が嵌着されている。よって、これらの回転板26,36 はそれぞれ前記第一モータ21又は前記第二モータ31の回転駆動によって回転することができる。
【0028】
図4において、269 は第一回転板26の外周面に形成された傾斜溝、369 は第二回転板36の外周面に形成された傾斜溝である。この傾斜溝269,369 におけるクリアランスCは他の部分よりも広くなっている。しかし、この部分の幅は0.2mm位と狭く詰まった物を通過させるわけではなく,ネジボンプ作用を発生させるためのものである。
【0029】
図1において、53は原料供給管であり、前記混合液タンク10の上端縁に設置されている。この原料供給管53を介して原料液(原生海苔と水と異物とが混在したもの)を前記混合液タンク10内に供給する。また、図示はしないが、水供給管も前記混合液タンク10の上端縁に設置されている。なお、54は液面上限レベルセンサ、55は同下限レベルセンサであり、各々前記混合液タンク10に設置されている。この液面上限レベルセンサ54は混合液タンク10内への混合液および水の供給をコントロールする(タンク10内において混合液が所定量に達したときに混合液及び水の供給を停止する)。
【0030】
52は流出管であり、前記底板11における前記第一釜112 及び第二釜113 の下方に設置され、異物の除去された生海苔混合液を吸引ポンプを介してバッチ水槽Bへ送る。
【0031】
又、図2において、51は底板11に設置された排出管であり、除去された異物を混合液タンク10外に排出するためのものである。
【0032】
次にこの異物分離除去装置Dの作動を説明する。
【0033】
まず、原料供給管53を介して生海苔混合液(異物を含む生海苔と塩水とを適宜濃度に調合したもの)を混合液タンク10内に供給する。そして、モータ21,31 を駆動させ、第一回転板26及び第二回転板36を(第2図において, 図3および図4において矢印方向)に回転させる(このとき、各傾斜溝は回転方向に対し上がり傾斜になる)。すると、クリアランスCより小さい生海苔のみが水とともに前記クリアランスCを通過して下方に吸い込まれる。このとき、第一回転板26及び第二回転板36は回転しているため、前記クリアランスCに生海苔は詰まりにくいものである。
【0034】
なお、稀にではあるが、このクリアランスCの狭幅部(傾斜溝232,332,269,369 の存在しない位置のクリアランスCの部分)に所謂、生海苔異物が詰まる場合がある。この場合、詰まった生海苔異物はその場所に保持されるが回転板26,36 の回転により回転板26,36 に設けられた傾斜溝269,369 が詰まった部分まで回転し、ネジポンプ作用によってクリアランスCを通過する方向に排出される。
【0035】
一方、前記第一回転板26及び第二回転板36の回転方向はそのままで傾斜溝232,332,269,369 を逆傾斜(回転方向に対して下がり傾斜)に形成すれば、または、前記第一回転板26及び第二回転板36を前記矢印と反対方向(図2において、図3および図4において反矢印方向)に回転させれば(このとき、傾斜溝は回転方向に対し下がり傾斜になる)、詰まった生海苔異物はその場所に保持されるが回転板26,36 の回転により回転板26,36 に設けられた傾斜溝269,369 が詰まった部分まで回転し、ネジポンプ作用によってクリアランスを通過させない方向に排出される。
【0036】
また、異物の除去された混合液は流出管52を介して、吸引ボンプの作用によってバッチ水槽Bに流出する。なお、バッチ水槽Bの液面検出センサが上限を検出したときに、前記第一回転板26及び第二回転板36を逆回転させて上昇させるようにすれば、後工程に対して、異物の分離された混合液を常時供給することができる。
【0037】
上記実施例では、第一環状枠板23および第二環状枠板33並びに第一回転板26の傾斜溝269 および第二回転板36に傾斜溝369 を形成したが、第一環状枠板23および第二環状枠板33のみに傾斜溝232,332 を設けたり、第一回転板26および第二回転板36にのみに傾斜溝269,369 を設けることもできる。また、対向する傾斜溝(232と269 または332 と369)は同傾斜であっても、逆傾斜であってもよい。同傾斜(回転板の回転方向に対して)の場合、その角度および溝幅を同じにすれば傾斜溝の作用効果を相乗化させることができる。
【0038】
また、この発明における「傾斜溝」には「螺旋溝」等をも含まれる。また、「「上り傾斜」とは回転板の回転方向に沿って漸次上昇している傾斜のことであり、「下がり斜」とは回転板の回転方向に沿って漸次下降している傾斜のことである。なお、図3および図4に示す状態は「上り傾斜」の状態であり、図示とは逆の状態が「下がり傾斜」の状態である。
【0039】
【発明の効果】
この発明に係る生海苔の異物分離除去装置は、環状枠板部と回転板とで構成される隙間を利用して、異物を分離する生海苔の異物分離除去装置において、前記回転板の隙間構成部分に螺旋状の溝又は回転方向に対して傾斜した溝を設け、ネジポンプ作用効果を発生させるようにしたため、クリアランスに詰まった生海苔異物は前記傾斜溝に侵入した際に、この傾斜溝の斜面によるネジポンプ作用によって回転板の回転力を上下方向(回転板の軸方向)の力として受ける結果、前記傾斜溝の傾斜方向によってクリアランス通過方向の入口側又は出口側に排出されるものである。
【0040】
よって、この生海苔の異物分離除去装置を使用すれば、前記回転板と前記環状枠板部とのクリアランスに詰まった生海苔異物を容易に排除することができるため、生海苔の異物分離除去の処理能力を向上させることができる。
【0041】
また、環状枠板部と回転板とで構成される隙間を利用して、異物を分離する生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の隙間構成部分に螺旋状の溝又は回転方向に対して傾斜した溝を設け、ネジポンプ作用効果を発生させるようにしても、クリアランスに詰まった生海苔異物は前記傾斜溝に侵入した際に、この傾斜溝の斜面によるネジポンプ作用によって回転板の回転力を上下方向(回転板の軸方向)の力として受ける結果、前記傾斜溝の傾斜方向によってクリアランス通過方向の入口側又は出口側に排出され、上記効果と同様な効果を達成できる。
【0042】
また、環状枠板部と回転板とで構成される隙間を利用して、異物を分離する生海苔の異物分離除去装置において、前記回転板の隙間構成部分および前記環状枠板部の隙間構成部分に螺旋状の溝又は回転方向に対して傾斜した溝を設け、ネジポンプ作用効果を発生させるようにすれば、上記効果を相乗的に発揮することができる。
【0043】
また、この発明に係る生海苔の異物分離除去装置は、環状枠板部の内側に回転板を設置するとともにこの回転板と前記環状枠板部との間にクリアランスを形成し、前記回転板を軸心を中心として適宜回転駆動手段によって回転可能とする生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の内周縁又は前記回転板の外周面に所要数の傾斜溝を形成したため、クリアランスに詰まった生海苔異物は前記傾斜溝に侵入した際に、この傾斜溝の斜面によるネジポンプ作用によって回転板の回転力を上下方向(回転板の軸方向)の力として受ける結果、前記傾斜溝の傾斜方向によってクリアランス通過方向の入口側又は出口側に排出されるものである。
【0044】
よって、この生海苔の異物分離除去装置を使用すれば、前記回転板と前記環状枠板部とのクリアランスに詰まった生海苔異物を容易に排除することができるため、生海苔の異物分離除去の処理能力を向上させることができる。
【0045】
なお、前記傾斜溝を前記回転板の回転方向に沿って上り傾斜にすれば、挟まった生海苔異物は前記環状枠板部との間におけるネジポンプ作用によってクリアランスを通過する方向に排出されるため、生海苔の異物分離除去の処理能力を向上させることができる。
【0046】
また、前記傾斜溝を前記回転板の回転方向に沿って下がり傾斜にすれば、挟まった生海苔異物は前記傾斜溝の下面との間におけるネジポンプ作用によってクリアランスを通過させない方向に押し戻されるため、異物を分離除去された生海苔の品質は向上する。
【0047】
また、環状枠板部の内側に回転板を設置するとともにこの回転板と前記環状枠板部との間にクリアランスを形成し、前記回転板を軸心を中心として適宜回転駆動手段によって回転可能とする生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の内周縁及び前記回転板の外周面に所要数の傾斜溝を形成すれば、前記傾斜溝を多数設置することができるため、生海苔の異物分離除去の処理能力をより一層向上させることができる。
【0048】
なお、この傾斜溝を前記回転板の回転方向に沿って上り傾斜にすれば、挟まった生海苔異物をより効率良くクリアランスを通過する方向への排出することができる。
【0049】
また、前記傾斜溝を前記回転板の回転方向に沿って下がり傾斜にすれば、挟まった生海苔異物をより効率良くクリアランスを通過させない方向に押し戻すことができる。
【0050】
なお、前記環状枠板部の傾斜溝の傾斜方向と前記回転板の傾斜溝の傾斜方向とを同一にすれば、各々の傾斜溝で同じ作用を奏するため、それぞれの傾斜方向に基づく上記効果を相乗的に発揮させることができる。
【0051】
なお、前記環状枠板部の傾斜溝の傾斜角度と前記回転板の傾斜溝の傾斜角度とを略同一にすれば、その傾斜角度に基づく上記効果を略一定の割合で発揮させることができる。
【0052】
また、前記環状枠板部の傾斜溝の傾斜方向と前記回転板の傾斜溝の傾斜方向とを逆にすれば、各々の傾斜溝が反対の作用効果を奏するため、同時に、クリアンスの入口側に挟まった生海苔異物は押し戻され、クリアランスの内部に挟まった生海苔異物はクリアランスを通過する方向に押し出すことができる結果、生海苔の異物分離除去の処理能力を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る生海苔の異物分離装置の正面断面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図2におけるIII 矢視図である。
【図4】図2におけるIV矢視図である。
【図5】図1におけるV部の部分拡大図である。
【符号の説明】
10 … 筒状混合液タンク
11 … 底板
21 … 第一モータ(回転駆動手段)
22 … 第一環状枠板部(環状枠板部)
232 … 傾斜溝
24 … 第一回転軸(回転軸)
26 … 第一回転板(回転板)
269 … 傾斜溝
31 … 第二モータ(回転駆動手段)
32 … 第二環状枠板部(環状枠板部)
332 … 傾斜溝
34 … 第二回転軸(回転軸)
36 … 第二回転板(回転板)
369 … 傾斜溝
51 … 排出管(異物排出口)
C … クリアランス
D … 生海苔の異物分離除去装置

Claims (12)

  1. 環状枠板部と回転板とで構成される隙間を利用して、異物を分離する生海苔の異物分離除去装置において、前記回転板の隙間構成部分に螺旋状の溝又は回転方向に対して傾斜した溝を設け、ネジポンプ作用効果を発生させることを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
  2. 環状枠板部と回転板とで構成される隙間を利用して、異物を分離する生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の隙間構成部分に螺旋状の溝又は回転方向に対して傾斜した溝を設け、ネジポンプ作用効果を発生させることを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
  3. 環状枠板部と回転板とで構成される隙間を利用して、異物を分離する生海苔の異物分離除去装置において、前記回転板の隙間構成部分および前記環状枠板部の隙間構成部分に螺旋状の溝又は回転方向に対して傾斜した溝を設け、ネジポンプ作用効果を発生させることを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
  4. 環状枠板部の内側に回転板を設置するとともにこの回転板と前記環状枠板部との間にクリアランスを形成し、前記回転板を軸心を中心として適宜回転駆動手段によって回転可能とする生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の内周縁又は前記回転板の外周面に所要数の傾斜溝を形成したことを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
  5. 請求項4の生海苔の異物分離除去装置において、前記傾斜溝を前記回転板の回転方向に沿って上り傾斜としたことを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
  6. 請求項4の生海苔の異物分離除去装置において、前記傾斜溝を前記回転板の回転方向に沿って下がり傾斜としたことを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
  7. 環状枠板部の内側に回転板を設置するとともにこの回転板と前記環状枠板部との間にクリアランスを形成し、前記回転板を軸心を中心として適宜回転駆動手段によって回転可能とする生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の内周縁及び前記回転板の外周面に所要数の傾斜溝を形成したことを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
  8. 請求項7の生海苔の異物分離除去装置において、前記傾斜溝を前記回転板の回転方向に沿って上り傾斜としたことを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
  9. 請求項7の生海苔の異物分離除去装置において、前記傾斜溝を前記回転板の回転方向に沿って下がり傾斜としたことを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
  10. 請求項7の生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の傾斜溝の傾斜方向と前記回転板の傾斜溝の傾斜方向とを同一にしたことを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
  11. 請求項10の生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の傾斜溝の傾斜角度と前記回転板の傾斜溝の傾斜角度とを略同一にしたことを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
  12. 請求項7の生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の傾斜溝の傾斜方向と前記回転板の傾斜溝の傾斜方向とを逆にしたことを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
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JP5843273B1 (ja) * 2015-02-13 2016-01-13 渡邊機開工業株式会社 生海苔の異物分離装置

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