JP2004087958A - 光半導体光源装置および光源パッケージ - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体光源や、光学的な加工を行う手段等の配置、構成、調整、組立て等の自由度が大きく、使用目的に応じた適切な設計を行うことが可能な光半導体光源装置を実現する。
【解決手段】1以上の半導体発光部を持つ半導体光源11と、この半導体光源から放射される1以上の光束を所望の光束形態とする光学素子14とを有し、少なくとも半導体光源を収納し封止してなる光源パッケージ10と、光源パッケージ10から射出する1以上の光束に対して、所望の光学的加工を行う光学的加工手段20とを有し、光源パッケージ10と光学的加工手段20とを構造上相互に分離し、独立させた。
【選択図】 図1
【解決手段】1以上の半導体発光部を持つ半導体光源11と、この半導体光源から放射される1以上の光束を所望の光束形態とする光学素子14とを有し、少なくとも半導体光源を収納し封止してなる光源パッケージ10と、光源パッケージ10から射出する1以上の光束に対して、所望の光学的加工を行う光学的加工手段20とを有し、光源パッケージ10と光学的加工手段20とを構造上相互に分離し、独立させた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は光半導体光源装置および光源パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザ(LD)や発光ダイオード(LED)等の「半導体光源」からの光束を光ファイバの入射端面に集光させて光通信を行うことが行われている。近来、半導体光源からの光束のエネルギ密度の高いことを利用して、各種の加工や検査、露光等を行うことが意図されている(例えば、特開2002−148491号公報)。
【0003】
半導体光源からの光を加工や検査、露光に用いる場合、半導体光源から放射される光束は平行光束や集光光束等の光束形態にされたのち、使用目的に応じて、光束合成や集光といった「光学的な加工」を受ける。
【0004】
光通信用の半導体光源は一般に、耐久性向上のため気密性のパッケージ内に密封されて封止される。また、パッケージ内には窒素等の不活性ガスを充填するのが普通である。パッケージ内には、半導体光源からの光束を光ファイバ端面に集光する集光レンズ等も封止される。
【0005】
上記特開2002−148491号公報記載の加工装置は、同公報には記載されていないが、実施に際しては、半導体光源と共にコリメートレンズ等の光学素子、集光レンズやプリズムといった「光学的な加工を行う手段」を、半導体光源と共にパッケージ内に封止することが考えられる。
【0006】
しかし、半導体光源とともに光学素子や「光学的な加工を行う手段」を同一のパッケージに封止しようとすると、各々の配置や調整、組立てに大掛かりな治具等を必要とし、光半導体光源装置の生産性の向上が困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、半導体光源や、光学的な加工を行う手段等の配置、構成、調整、組立て等の自由度が大きく、使用目的に応じた適切な設計を行うことが可能な光半導体光源装置および、この光半導体光源装置に用いる光源パッケージの実現を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の光半導体光源装置は、光源パッケージと、光学的加工手段とを有する(請求項1)。
「光源パッケージ」は、半導体光源と光学素子を有する。
「半導体光源」は、1以上の半導体発光部を持つ。半導体光源としては、LDやLED、LDアレイやLEDアレイ、さらには複数のLDやLED、複数のLDアレイやLEDアレイを一体に組合せたもの等が用いられる。
【0009】
「半導体発光部」は半導体光源の個々の発光部である。半導体光源の発光波長は光半導体光源装置の使用目的に応じて定まり、上記使用目的に応じ、半導体光源として「可視域または紫外領域または赤外領域に適宜の発光波長を持つもの」が選択されて用いられる。
【0010】
「光学素子」は、半導体光源から放射される1以上の光束(これらは、個々の半導体発光部から放射される)を所望の光束形態とするものである。「所望の光束形態」は、例えば「平行光束や集光光束等」である。所望の光束形態を実現するために、光学素子はコリメートレンズのようなレンズであることもあるし、所謂ビーム整形を行うプリズム等であることもある。
【0011】
半導体発光部が複数である場合、半導体光源から複数の光束が放射される。光学素子は、これら複数の光束の個々に対応して光束数と同数個設けられ、各光学素子が対応する光束を所望の光束形態に変換するようにすることもできるし、1個の光学素子が複数の光束に対して設けられ、これら複数の光束を所望の光束形態に変換するようにすることもできる。
【0012】
光学素子の1例は上記の如くレンズであるが、レンズの形態としては通常のガラスレンズや樹脂成形レンズ、屈折率分布レンズや回折光学素子レンズ等として実施でき、マイクロレンズとして実施することもできる。
【0013】
光源パッケージにおいて、これら半導体光源と光学素子のうち、少なくとも半導体光源はパッケージ内に収納され封止される。
【0014】
「光学的加工手段」は、光源パッケージから射出する光束に対して、所望の光学的加工を行う手段である。光学的加工手段の行う「光学的加工」は、光半導体光源装置の使用目的に応じて定まる。
光源パッケージと光学的加工手段とは「構造上相互に分離し独立して」いる。
【0015】
このような光半導体光源装置は、例えば、金属溶接やワイヤ切断等の加工を行う加工装置、各種の検査装置、露光装置等として実施することができる。あるいは、半導体光源としてその発光波長が紫外領域にあるものを用い、紫外線硬化樹脂による接着剤を固化させるための「接着剤硬化用光源装置」として使用することもできる。
【0016】
上記請求項1記載の光半導体光源装置における「光学的加工手段」は、加工機能の異なる複数の機能手段を有し、これら複数の機能手段が構造上相互に分離し、独立していることができる(請求項2)。
【0017】
また、請求項1または2記載の光半導体光源装置における「光源パッケージ」は、内部に窒素ガスやヘリウムガス、アルゴンガス等の不活性ガスを封入することができる(請求項3)。請求項1または2または3記載の光半導体光源装置において、光源パッケージの光束射出部は「透明板」により閉ざすこともできるし(請求項4)、「光学素子」自体により閉ざすこともできる(請求項5)。
【0018】
請求項5記載の光半導体光源装置の場合、光学素子は光束射出部を「パッケージの外側」から閉ざすことも、「パッケージの内側」から閉ざすこともできる。
【0019】
請求項5のように、光学素子自体により光源パッケージの光束射出部を閉ざすようにすれば専用の封止手段が不要となるので、部品点数が削減され、光半導体光源装置の低コスト化・コンパクト化が可能となる。請求項4のように、透明板を用いて上記光束射出部を閉ざすようにすれば、光源パッケージの組立てや調整の自由度が大きくなる。
【0020】
上記請求項1または2または3または4記載の光半導体光源装置における「半導体光源」は、複数の半導体発光部を1次元(1列)もしくは2次元(m行n列
m≧2、n≧2)にアレイ配列したものであることができる(請求項6)。
【0021】
この請求項6記載の光半導体光源装置においては、半導体光源から放射される2以上の光束を各々、2以上の光学素子により個別的に、相互に平行な平行光束として光源パッケージから放射させるようにするとともに、光学的加工手段に加工機能の異なる複数の機能手段として「平行光束化された全光束を集光する集光手段」と「光源パッケージから平行光束化されて射出した複数の平行光束を、その長配列方向において配列状態を圧縮し、集光手段の有効径に適した光束配列とする光束配列圧縮手段」とを含めることができる(請求項7)。
上記「半導体光源から放射される2以上の光束を各々個別的に、相互に平行な平行光束とする2以上の光学素子」は例えば「レンズアレイ」として一体として構成することもできる。以下の説明では、このように2以上の光学素子をアレイ配列して一体としたものをも「光学素子」と呼ぶことがある。
【0022】
半導体光源において、半導体発光部が「m行n列にアレイ配列」している場合、これらから放射されるm×n本の「相互に平行な平行光束群」も、m行n列に配列しているが、この場合上記の「長配列方向」は、平行光束群のm行とn列の配列における配列長の長い方を言う。
【0023】
上記請求項1〜7の任意の1に記載の光半導体光源装置は「光源パッケージと光学的加工手段とを外側パッケージに収納した」構成とすることができる(請求項8)。この場合、半導体光源自体は既に光源パッケージ内に封止されているので、外側パッケージの内部は特に気密状態とする必要が無い。
【0024】
上記請求項7記載の光半導体光源装置において、集光手段により集光される光束を、光ファイバの入射端面に集光入射させることができる(請求項9)。光半導体光源装置を、例えば、加工装置や接着剤硬化用光源装置として用いる場合、加工部や接着剤硬化部に向けて直接、光半導体光源装置から照射するよりも、光ファイバにより導光して加工部等に照射する方が作業性の面で都合が良い。
【0025】
この請求項9記載の光半導体光源装置において、光源パッケージと光学的加工手段とを外側パッケージに収納し、外側パッケージを「光ファイバの入射端面を保持する光ファイバプラグと係合する係合部を有する」ように構成できる(請求項10)。この場合、上記係合部に光ファイバプラグを係合させたものを、この発明の「光半導体光源装置の1形態」とすることができる。この場合には、光ファイバも光半導体光源装置の一部となる。
【0026】
この発明の「光源パッケージ」は、上記請求項1〜10の任意の1に記載の光半導体光源装置に用いられる光源パッケージであり、上述の如き構成を有している(請求項11)。
【0027】
上記の如く、光源パッケージと光学的加工手段とが「構造上相互に分離し、独立して」いるので夫々の配置・構成・調整・組立て等の自由度の向上が可能である。例えば、半導体光源と光学素子等を外部調整し、相互に固着してからパッケージ内に封止して光源パッケージとすることができる。
【0028】
同様に、光源パッケージと光学的加工手段とを外部調整し、相互に位置を固定してユニット化してから外側パッケージに組付けることができる。これらの場合、外部調整・固着のための装置(治具等)の大きさは、光源パッケージや光学的加工手段の大きさに影響しない。光源パッケージや光学的加工手段はその寸法を適宜に小さくできるからである。
【0029】
また、光源パッケージを分離独立させたことにより、不活性ガスを充填すべきパッケージのサイズを小さくでき、不活性ガスの充填量を少量化でき、部品の低コスト化を実現でき、省資源的である。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を説明する。
【0031】
図1において、符号10で示す「鎖線で囲った部分」は光源パッケージを示している。また、符号20で示す「鎖線で囲った部分」は光学的加工手段を示し、符号30は外側パッケージを示している。
【0032】
光源パッケージ10は、パッケージ16内に、半導体光源11と光学素子14とを収納している。即ち、半導体光源11はサブストレート12上に形成され、サブストレート12はベース13に支持されている。このベース13がパッケージ16内部の底面部に配置固定されている。なお、必要に応じて、ベース13の下部に、ペルチエ素子等の「冷却用手段」を配設してもよい。
【0033】
パッケージ16の、図における左側の壁である「後方壁」には、接続用の導体17が気密状態に貫通されている。導体17は、パッケージ内部においてはサブストレート12上の電極とリード18により接続され、パッケージ外部においてはコネクタ31とリード32により接続されている。このようにして、外部パッケージ30の外部から、コネクタ31、リード32、導体17、リード18を介して半導体光源11を電気的に駆動することができる。
【0034】
パッケージ16内部のベース13上において、図における半導体光源11の右側には、光学素子14が配設されている。光学素子14は、半導体光源11から放射される光束を「所望の光束形態」とする。
【0035】
パッケージ16の、図における右側の壁である「前方壁」は、「光束射出部」として開口部を形成され、この開口部は透明板15により(外側から)閉ざされている。このようにしてパッケージ16の内部は、外部に対して密閉されるが、パッケージ内部には窒素ガス等の不活性気体が封入されている。
【0036】
上記の如く形成された光源パッケージ10は、外側パッケージ30内の底面部に設けられたベース35上に位置調整して固定されている。
【0037】
光学的加工手段20は、加工機能部21およびこれをベース35上で位置調整する調整部23と、集光レンズ22およびこれをベース35上で位置調整する調整部24とを有し、これらはベース35上において位置調整されてベース35に固定されている。
【0038】
上記の如く、光源パッケージ10と光学的加工手段20とは、互いに分離し、独立している。
【0039】
外側パッケージ30は、内部に光源パッケージ10と光学的加工手段20を収納し、図の左側の壁部である「後方壁部」は、前述のコネクタ31を貫通されている。また、図の右側の壁部である「前方壁部」は開口部を形成され、この開口部はストッパガラス33で内側から閉ざされ、開口部自体には、光ファイバLFの入射端面を保持する光ファイバプラグPG1と係合する係合部34が嵌装されている。
【0040】
このように、外側パッケージ30の内部は外部に対して閉ざされているが、外側パッケージ30の内部は、必ずしも外部に対して気密である必要は無い。封止密閉の必要な半導体光源11は光源パッケージ10内に封止されているからである。
【0041】
半導体光源11や光学素子14、光学的加工手段20に関しては後述する。 図1に実施の形態を示した光半導体光源装置は、1以上の半導体発光部を持つ半導体光源11と、この半導体光源から放射される1以上の光束を所望の光束形態とする光学素子14とを有し、少なくとも半導体光源11を収納し封止してなる光源パッケージ10と、この光源パッケージ10から射出する光束に対して所望の光学的加工を行う光学的加工手段20とを有し、光源パッケージ10と光学的加工手段20とは構造上相互に分離し、独立している(請求項1)。
【0042】
光学的加工手段20は、加工機能の異なる複数の機能手段21、22を有し、これら複数の機能手段21、22は構造上相互に分離し、独立している(請求項2)。光源パッケージ10の内部には不活性ガスが封入され(請求項3)、光源パッケージ10の光束射出部は、透明板15により閉ざさている(請求項4)。光源パッケージ10と光学的加工手段20とは外側パッケージ30に収納され(請求項8)、集光手段22により集光される光束が、光ファイバLFの入射端面に集光入射される(請求項9)。外側パッケージ30は、光ファイバLFの入射端面を保持する光ファイバプラグPG1と係合する係合部34を有する(請求項10)。
【0043】
図2は光半導体光源装置の実施の別形態を示している。繁雑を避けるため、混同の虞が無いものについては図1におけると同一の符号を付する。図2において、図1と同一の符号を付した部分は、図1に示したものと同様のものであるので、以下での詳細な説明を省略する。
【0044】
図2の実施の形態が図1のものと異なる点を説明すると、第1の差異は、光源パッケージに関するものである。光源パッケージ10Aにおいては、パッケージ16の前方壁に形成された光束射出部である開口が、光学素子14Aにより(内側から)閉ざされている(請求項5)。このようにして密閉された光源パッケージ10Aの内部は窒素ガス等の不活性気体を充填されている。
【0045】
図2に示す実施の形態の、図1のものに対する差異の第2は、外側パッケージ30の前方壁部において、開口部がストッパガラスを設けられることなく係合部34を嵌装されている点である。他の部分については、図2の実施の形態は、図1の実施の形態と同様である。
【0046】
図2の実施の形態においては、上記の如く、光源パッケージにおける光束射出部が光学素子14Aにより閉ざされることにより、図1の実施の形態における透明板15が不要となり、また、図1の実施の形態におけるストッパガラス33が不要となったことにより部品点数が低減され、図1の実施の形態に比して「より低コスト化、コンパクト化が可能」である。
【0047】
図1、図2に示した実施の形態における光源パッケージ10、10Aは「請求項11記載の光源パッケージ」の実施の形態となっている。
【0048】
図1、図2に実施の形態を示した光半導体光源装置の組立てに際しては、先ず半導体光源11と光学素子14、14A等を外部調整し、相互に固着してからパッケージ16内に封止して光源パッケージ10、10Aとし、これら光源パッケージ10、10Aに対して光学的加工手段20をベース35上で外部調整し、相互に位置調整したのち、これらをベース35に固定してユニット化し、このユニットを外側パッケージ30に組付ければ良い。
【0049】
光源パッケージ10、10Aは十分に小型化できるので、不活性ガスの充填量を有効に少量化でき、部品の低コスト化を実現でき、省資源的であるとともに、不活性ガスを充填するための装置も大掛かりなものを必要としない。
【0050】
半導体光源11、光学素子14、14A、加工機能部21等について、若干説明を補足する。
【0051】
半導体光源11は前述の如く「1以上の半導体発光部を持つもの」であり、LDやLED、LDアレイやLEDアレイ、さらには複数のLDやLED、LDアレイやLEDアレイを一体に組合せたもの等が用いられる。複数の半導体発光部は、1次元(1列)もしくは2次元(m行n列 m≧2、n≧2)にアレイ配列されることができる
光学素子14、14Aは、半導体光源11から放射される光束を所望の光束形態とするものであり、コリメートレンズのようなレンズあるいはこれをアレイ配列したレンズアレイであることもあるし、所謂ビーム整形を行うプリズム等であることもある。レンズの形態としては通常のガラスレンズや樹脂成形レンズ、屈折率分布レンズや回折光学素子レンズ等として実施でき、マイクロレンズとして実施することもできる。
【0052】
図1の実施の形態において光源パッケージ10の光束射出部を閉ざす透明板15やストッパガラス33としては、石英ガラス等による「透明平行平板」を用いることができる。また、光学パッケージ10、10Aにおけるパッケージ16は、必要に応じてNiやAuによる処理を施したコバールで形成できる。
【0053】
光学的加工手段における加工機能部21は、光学的加工に応じて、ミラーやプリズム等を用いることができる。
【0054】
以下、具体的な例として、図1あるいは図2の実施の形態において、半導体光源11が、複数の半導体発光部を1次元アレイ配列したものであり(請求項6)、半導体光源11から放射される2以上の光束が各々、光学素子14、14Aにより相互に平行な平行光束とされて光源パッケージ10、10Aから放射され、光学的加工手段20が加工機能の異なる複数の機能手段として、平行光束化された全光束を集光する集光手段22と、光源パッケージから平行光束化されて射出した複数の平行光束を、その長配列方向において配列状態を圧縮し、集光手段22の有効径に適した光束配列とする光束配列圧縮手段21とを有するものである場合(請求項7)を説明する。
【0055】
図3に示す実施の形態は、半導体光源11が、2個の半導体発光部をアレイ配列したLDアレイを2個、図面の上下方向に配列して4本の光束を得るようにしたものである場合における、光学的加工の1例を示している。
【0056】
図1、図2における半導体光源11が上記の如きものである場合、各半導体発光部から放射されたレーザ光束は発散性である。光学素子14、14Aは、これら4本の発散光束をそれぞれ平行光束化するための「マイクロレンズによるコリメートレンズ(各光束を個別的に平行光束化する光学素子)」を4個、上記レーザ光束の配列方向(長配列方向)にアレイ配列してなるレンズアレイである。
【0057】
図3には、このレンズアレイにより平行光束化されて光源パッケージから射出した4本の平行光束L1〜L4を示す。これら4本の平行光束L1〜L4は主光線の方向が互いに平行で、図面に直交する方向を偏光方向とする実質的な直線偏光である。
【0058】
4本の平行光束L1〜L4のうち平行光束L1、L2は1/2波長板21Aを透過させられ、偏光方向を図面に平行な方向へ旋回されてプリズムによる偏光ビームスプリッタ21CにP偏光として入射し、同スプリッタ21Cを透過する。
【0059】
残りの2本の平行光束L3、L4は全反射ミラー21Bに入射され、図の上方へ向けて反射され、偏光ビームスプリッタ21CにS偏光として入射し、同スプリッタ21Cにより反射される。
【0060】
このようにして偏光ビームスプリッタ21Cを透過した平行光束L1、L2、同スプリッタ21Cに反射された平行光束L3、L4は、光束配列方向(図3の上下方向)において「配列状態を圧縮された状態」となって、集光手段である集光レンズ22に入射することになる。即ち、1/2波長板21A、全反射ミラー21B、偏光ビームスプリッタ21Cは「光束配列圧縮手段」を構成する。偏光ビームスプリッタ21Cにおける光束入射面(図3における左側及び下側の面)および光束射出面(図において右側の面)には反射防止膜が形成される。
【0061】
上記の如く、光束配列幅を圧縮された4本の平行光束L1〜L4は、集光レンズ22(入射面・射出面に反射防止膜が形成されている)に入射し、集光レンズ22により集光され、集光レンズ22の像側焦点位置で全光束L1〜L4が集束する。この像側焦点位置のすぐ近傍に「光ファイバLFの入射端面」を位置させておくことにより、半導体光源11からの光を、光ファイバLFに結合させることができる。
【0062】
光束配列圧縮手段により平行光束L1〜L4の長配列方向の配列が圧縮されているため、集光レンズ22における有効レンズ径が小さくてすんでいる。
【0063】
図4に示す実施の形態は、光束配列圧縮手段を4枚の全反射ミラーで構成した例である。繁雑を避けるため、混同の虞がないと思われるものについては図3におけると同一の符号を用いる。
【0064】
この実施の形態においては、半導体光源は図3の実施の形態におけると同様、2個の半導体発光部をアレイ配列したLDアレイを2個、図面の上下方向に配列して4本の光束を得るようにしたものであるが、LDアレイ相互の間隔は「図3のものの場合よりも若干小さ」く、そのため、平行光束L1〜L4のうち、平行光束L2とL3の間隔が図3の場合の略1/2になっている。当然、光学素子を構成する4つのコリメートレンズ(マイクロレンズ)においても、光束L2、L3に対応するコリメートレンズの間隔は、他のコリメートレンズとの間隔よりも小さい。
【0065】
平行光束L1、L2はそのまま直進して集光レンズ22に入射する。平行光束L3、L4は全反射ミラー21aに入射し、図4(b)に示すように、光束配列方向に直交する方向(図4(b)において上下方向)に反射され、さらに全反射ミラー21bに反射されて当初の方向に平行になる。
【0066】
このように、全反射ミラー21a、21bにより「光束配列方向に直交する方向へ平行的にシフト」された平行光束L3、L4は、次いで、図4(a)に示すように、全反射ミラー21c、21dにより当初の配列方向(図4(a)で上下方向)へシフトされて集光レンズ22に入射する。
【0067】
そして、集光レンズ22により集光されると、集光レンズ22の像側焦点位置で全光束L1〜L4が集束する。この像側焦点位置のすぐ近傍に「光ファイバLFの入射端面」を位置させておくことにより、半導体光源11からの光を、光ファイバLFに結合させることができる。
【0068】
全反射ミラー21a〜21dによる光束配列圧縮手段により、平行光束L1〜L4の配列が長配列方向に圧縮されているため、集光レンズ22における有効レンズ径が小さくてすんでいる。
【0069】
図3の実施の形態において、1/2波長板21C、全反射ミラー21B、偏光ビームスプリッタ21Cは、外部調整により図1、図2における調整部23上で相対的な位置関係を調整されて調整部23に固定され、しかる後にベース35上において、光源パッケージ35との位置関係を調整される。
【0070】
同様に、図4の実施の形態において、全反射ミラー21a〜21dは、外部調整により図1、図2における調整部23上で相対的な位置関係を調整されて調整部23に固定され、しかる後にベース35上において、光源パッケージ10との位置関係を調整される。
【0071】
加工機能部21と光源パッケージ10との位置関係に加え、集光レンズ22の位置関係をベース35上において外部調整で調整し、これらをベース35に固定してユニット化した後、外側パッケージ30内に組み付けることにより、図1、図2に実施の形態を示した光半導体光源装置を容易に製造できる。
【0072】
上に説明した具体例では、半導体光源が4個の半導体発光部を有するので、発光する半導体発光部の数を切り替えることにより、光ファイバプラグPG2から射出する光束の強度を4段階に切り換えることができる。
【0073】
図5は「半導体光源から光ファイバに至る間の光学系の配置」の1例を示す図である。図1に示す実施の形態の場合を想定して説明すると、図5における符号110は図1における半導体光源11に相当するものであり、符号140は光学素子14に相当するものである。
【0074】
半導体光源110はLD発光部を16個有するLDアレイであり、各半導体発光部であるLD発光部は、その長手方向に等間隔で1列に配列されている。光学素子140は、各LD発光部と1:1に対応するように、マイクロレンズによるコリメートレンズ(各光束を平行光束化する光学素子)を16個、図5(a)の上下方向に1列にアレイ配列したレンズアレイである。
【0075】
各LD発光部から放射される光束は、発散光束であるが、その発散角は発光部の長手方向(図5(a)の上下方向)において小さく、上記長手方向に直交する方向(図5(b)の上下方向)において大きい。この実施の形態において、発光部長手方向における発散角をθH、発光部長手方向に直交する方向における発散角をθNとするとき、3θH=θNである。
【0076】
この点に鑑み、レンズアレイ140における個々のコリメートレンズは、上記発散角:θHに対応する方向の有効径をLH、発散角:θNに対応する方向の有効径をLNとするとき、有効径:LHを「LD発光部の配列ピッチと同一」とし、且つ、LN=3LHとすることにより、コリメートされた各平行光束がピッチLHで配列するようにした。
【0077】
図1の実施の形態における加工機能部21に対応する光束配列圧縮手段は4枚の全反射ミラー211、212、213、214により構成されている。また、集光レンズ220は図1における集光レンズ22に対応する。
【0078】
光学素子140によりコリメートされた16本の平行光束のうち、図5(a)における上側の8本はそのまま集光レンズ220に入射する。残り8本は、全反射ミラー211、212により、図5(b)に示すように平行光束の当初の配列方向に直交する方向(図5(b)の上下方向)に平行的にシフトされた後、図5(a)に示すように、全反射ミラー213、214により当初の配列方向(図5(a)の上下方向)へ平行的にシフトされて集光レンズ220に入射する。
【0079】
集光レンズ220は、これら16本の平行光束を光ファイバLFの入射端面の極く近傍に集光することにより、光ファイバLFに入射させることができる。 全反射ミラー211〜214による光束配列圧縮手段により、16本の平行光束の配列幅が「長配列方向」に圧縮されているため、集光レンズ220における有効レンズ径が小さくてすんでいる。
【0080】
このようにすると、図1の光半導体光源装置において、光ファイバプラグPG2から射出する光の強度を16段階に切り替えることが可能である。
【0081】
上に説明した光半導体光源装置の各例で、例えば、半導体光源11、110の発光波長を400nmの紫外光とすると、前述した「接着剤硬化用光源装置」として実施できる。
【0082】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によれば新規な光半導体光源装置および光源パッケージを実現できる。この発明の光半導体光源装置は、光源パッケージと光学的加工手段とを「構造上相互に分離し独立させ」ているので、夫々の配置・構成・調整・組立て等の自由度が格段に向上し、光半導体光源装置の使用目的に応じて適切な設計を容易に実現できる。
【0083】
また、不活性ガスを充填する場合、光源パッケージを分離独立させたことにより、充填すべきパッケージのサイズを小さくでき、不活性ガスの充填量を有効に少量化でき、部品の低コスト化を実現でき、省資源的である。
【0084】
この発明の光源パッケージは、それ自体が独立しているので、半導体光源と光学素子等を外部調整し、相互に固着してからパッケージ内に封止して光源パッケージとすることができ、半導体光源と光学素子の調整や不活性ガスの充填等が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】光半導体光源装置の実施の1形態を説明するための図である。
【図2】光半導体光源装置の実施の別形態を説明するための図である。
【図3】光源パッケージからの平行光束に対して光学的加工を行う光学的加工手段の1例を説明するための図である。
【図4】光源パッケージからの平行光束に対して光学的加工を行う光学的加工手段の別例を説明するための図である。
【図5】半導体光源からの光を光学素子でコリメートした平行光束群に対し、光束配列圧縮と集光の光学的加工を行う場合の1例を説明するための図である。
【符号の説明】
10 光源パッケージ
20 光学的加工手段
30 外側パッケージ
【発明の属する技術分野】
この発明は光半導体光源装置および光源パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザ(LD)や発光ダイオード(LED)等の「半導体光源」からの光束を光ファイバの入射端面に集光させて光通信を行うことが行われている。近来、半導体光源からの光束のエネルギ密度の高いことを利用して、各種の加工や検査、露光等を行うことが意図されている(例えば、特開2002−148491号公報)。
【0003】
半導体光源からの光を加工や検査、露光に用いる場合、半導体光源から放射される光束は平行光束や集光光束等の光束形態にされたのち、使用目的に応じて、光束合成や集光といった「光学的な加工」を受ける。
【0004】
光通信用の半導体光源は一般に、耐久性向上のため気密性のパッケージ内に密封されて封止される。また、パッケージ内には窒素等の不活性ガスを充填するのが普通である。パッケージ内には、半導体光源からの光束を光ファイバ端面に集光する集光レンズ等も封止される。
【0005】
上記特開2002−148491号公報記載の加工装置は、同公報には記載されていないが、実施に際しては、半導体光源と共にコリメートレンズ等の光学素子、集光レンズやプリズムといった「光学的な加工を行う手段」を、半導体光源と共にパッケージ内に封止することが考えられる。
【0006】
しかし、半導体光源とともに光学素子や「光学的な加工を行う手段」を同一のパッケージに封止しようとすると、各々の配置や調整、組立てに大掛かりな治具等を必要とし、光半導体光源装置の生産性の向上が困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、半導体光源や、光学的な加工を行う手段等の配置、構成、調整、組立て等の自由度が大きく、使用目的に応じた適切な設計を行うことが可能な光半導体光源装置および、この光半導体光源装置に用いる光源パッケージの実現を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の光半導体光源装置は、光源パッケージと、光学的加工手段とを有する(請求項1)。
「光源パッケージ」は、半導体光源と光学素子を有する。
「半導体光源」は、1以上の半導体発光部を持つ。半導体光源としては、LDやLED、LDアレイやLEDアレイ、さらには複数のLDやLED、複数のLDアレイやLEDアレイを一体に組合せたもの等が用いられる。
【0009】
「半導体発光部」は半導体光源の個々の発光部である。半導体光源の発光波長は光半導体光源装置の使用目的に応じて定まり、上記使用目的に応じ、半導体光源として「可視域または紫外領域または赤外領域に適宜の発光波長を持つもの」が選択されて用いられる。
【0010】
「光学素子」は、半導体光源から放射される1以上の光束(これらは、個々の半導体発光部から放射される)を所望の光束形態とするものである。「所望の光束形態」は、例えば「平行光束や集光光束等」である。所望の光束形態を実現するために、光学素子はコリメートレンズのようなレンズであることもあるし、所謂ビーム整形を行うプリズム等であることもある。
【0011】
半導体発光部が複数である場合、半導体光源から複数の光束が放射される。光学素子は、これら複数の光束の個々に対応して光束数と同数個設けられ、各光学素子が対応する光束を所望の光束形態に変換するようにすることもできるし、1個の光学素子が複数の光束に対して設けられ、これら複数の光束を所望の光束形態に変換するようにすることもできる。
【0012】
光学素子の1例は上記の如くレンズであるが、レンズの形態としては通常のガラスレンズや樹脂成形レンズ、屈折率分布レンズや回折光学素子レンズ等として実施でき、マイクロレンズとして実施することもできる。
【0013】
光源パッケージにおいて、これら半導体光源と光学素子のうち、少なくとも半導体光源はパッケージ内に収納され封止される。
【0014】
「光学的加工手段」は、光源パッケージから射出する光束に対して、所望の光学的加工を行う手段である。光学的加工手段の行う「光学的加工」は、光半導体光源装置の使用目的に応じて定まる。
光源パッケージと光学的加工手段とは「構造上相互に分離し独立して」いる。
【0015】
このような光半導体光源装置は、例えば、金属溶接やワイヤ切断等の加工を行う加工装置、各種の検査装置、露光装置等として実施することができる。あるいは、半導体光源としてその発光波長が紫外領域にあるものを用い、紫外線硬化樹脂による接着剤を固化させるための「接着剤硬化用光源装置」として使用することもできる。
【0016】
上記請求項1記載の光半導体光源装置における「光学的加工手段」は、加工機能の異なる複数の機能手段を有し、これら複数の機能手段が構造上相互に分離し、独立していることができる(請求項2)。
【0017】
また、請求項1または2記載の光半導体光源装置における「光源パッケージ」は、内部に窒素ガスやヘリウムガス、アルゴンガス等の不活性ガスを封入することができる(請求項3)。請求項1または2または3記載の光半導体光源装置において、光源パッケージの光束射出部は「透明板」により閉ざすこともできるし(請求項4)、「光学素子」自体により閉ざすこともできる(請求項5)。
【0018】
請求項5記載の光半導体光源装置の場合、光学素子は光束射出部を「パッケージの外側」から閉ざすことも、「パッケージの内側」から閉ざすこともできる。
【0019】
請求項5のように、光学素子自体により光源パッケージの光束射出部を閉ざすようにすれば専用の封止手段が不要となるので、部品点数が削減され、光半導体光源装置の低コスト化・コンパクト化が可能となる。請求項4のように、透明板を用いて上記光束射出部を閉ざすようにすれば、光源パッケージの組立てや調整の自由度が大きくなる。
【0020】
上記請求項1または2または3または4記載の光半導体光源装置における「半導体光源」は、複数の半導体発光部を1次元(1列)もしくは2次元(m行n列
m≧2、n≧2)にアレイ配列したものであることができる(請求項6)。
【0021】
この請求項6記載の光半導体光源装置においては、半導体光源から放射される2以上の光束を各々、2以上の光学素子により個別的に、相互に平行な平行光束として光源パッケージから放射させるようにするとともに、光学的加工手段に加工機能の異なる複数の機能手段として「平行光束化された全光束を集光する集光手段」と「光源パッケージから平行光束化されて射出した複数の平行光束を、その長配列方向において配列状態を圧縮し、集光手段の有効径に適した光束配列とする光束配列圧縮手段」とを含めることができる(請求項7)。
上記「半導体光源から放射される2以上の光束を各々個別的に、相互に平行な平行光束とする2以上の光学素子」は例えば「レンズアレイ」として一体として構成することもできる。以下の説明では、このように2以上の光学素子をアレイ配列して一体としたものをも「光学素子」と呼ぶことがある。
【0022】
半導体光源において、半導体発光部が「m行n列にアレイ配列」している場合、これらから放射されるm×n本の「相互に平行な平行光束群」も、m行n列に配列しているが、この場合上記の「長配列方向」は、平行光束群のm行とn列の配列における配列長の長い方を言う。
【0023】
上記請求項1〜7の任意の1に記載の光半導体光源装置は「光源パッケージと光学的加工手段とを外側パッケージに収納した」構成とすることができる(請求項8)。この場合、半導体光源自体は既に光源パッケージ内に封止されているので、外側パッケージの内部は特に気密状態とする必要が無い。
【0024】
上記請求項7記載の光半導体光源装置において、集光手段により集光される光束を、光ファイバの入射端面に集光入射させることができる(請求項9)。光半導体光源装置を、例えば、加工装置や接着剤硬化用光源装置として用いる場合、加工部や接着剤硬化部に向けて直接、光半導体光源装置から照射するよりも、光ファイバにより導光して加工部等に照射する方が作業性の面で都合が良い。
【0025】
この請求項9記載の光半導体光源装置において、光源パッケージと光学的加工手段とを外側パッケージに収納し、外側パッケージを「光ファイバの入射端面を保持する光ファイバプラグと係合する係合部を有する」ように構成できる(請求項10)。この場合、上記係合部に光ファイバプラグを係合させたものを、この発明の「光半導体光源装置の1形態」とすることができる。この場合には、光ファイバも光半導体光源装置の一部となる。
【0026】
この発明の「光源パッケージ」は、上記請求項1〜10の任意の1に記載の光半導体光源装置に用いられる光源パッケージであり、上述の如き構成を有している(請求項11)。
【0027】
上記の如く、光源パッケージと光学的加工手段とが「構造上相互に分離し、独立して」いるので夫々の配置・構成・調整・組立て等の自由度の向上が可能である。例えば、半導体光源と光学素子等を外部調整し、相互に固着してからパッケージ内に封止して光源パッケージとすることができる。
【0028】
同様に、光源パッケージと光学的加工手段とを外部調整し、相互に位置を固定してユニット化してから外側パッケージに組付けることができる。これらの場合、外部調整・固着のための装置(治具等)の大きさは、光源パッケージや光学的加工手段の大きさに影響しない。光源パッケージや光学的加工手段はその寸法を適宜に小さくできるからである。
【0029】
また、光源パッケージを分離独立させたことにより、不活性ガスを充填すべきパッケージのサイズを小さくでき、不活性ガスの充填量を少量化でき、部品の低コスト化を実現でき、省資源的である。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を説明する。
【0031】
図1において、符号10で示す「鎖線で囲った部分」は光源パッケージを示している。また、符号20で示す「鎖線で囲った部分」は光学的加工手段を示し、符号30は外側パッケージを示している。
【0032】
光源パッケージ10は、パッケージ16内に、半導体光源11と光学素子14とを収納している。即ち、半導体光源11はサブストレート12上に形成され、サブストレート12はベース13に支持されている。このベース13がパッケージ16内部の底面部に配置固定されている。なお、必要に応じて、ベース13の下部に、ペルチエ素子等の「冷却用手段」を配設してもよい。
【0033】
パッケージ16の、図における左側の壁である「後方壁」には、接続用の導体17が気密状態に貫通されている。導体17は、パッケージ内部においてはサブストレート12上の電極とリード18により接続され、パッケージ外部においてはコネクタ31とリード32により接続されている。このようにして、外部パッケージ30の外部から、コネクタ31、リード32、導体17、リード18を介して半導体光源11を電気的に駆動することができる。
【0034】
パッケージ16内部のベース13上において、図における半導体光源11の右側には、光学素子14が配設されている。光学素子14は、半導体光源11から放射される光束を「所望の光束形態」とする。
【0035】
パッケージ16の、図における右側の壁である「前方壁」は、「光束射出部」として開口部を形成され、この開口部は透明板15により(外側から)閉ざされている。このようにしてパッケージ16の内部は、外部に対して密閉されるが、パッケージ内部には窒素ガス等の不活性気体が封入されている。
【0036】
上記の如く形成された光源パッケージ10は、外側パッケージ30内の底面部に設けられたベース35上に位置調整して固定されている。
【0037】
光学的加工手段20は、加工機能部21およびこれをベース35上で位置調整する調整部23と、集光レンズ22およびこれをベース35上で位置調整する調整部24とを有し、これらはベース35上において位置調整されてベース35に固定されている。
【0038】
上記の如く、光源パッケージ10と光学的加工手段20とは、互いに分離し、独立している。
【0039】
外側パッケージ30は、内部に光源パッケージ10と光学的加工手段20を収納し、図の左側の壁部である「後方壁部」は、前述のコネクタ31を貫通されている。また、図の右側の壁部である「前方壁部」は開口部を形成され、この開口部はストッパガラス33で内側から閉ざされ、開口部自体には、光ファイバLFの入射端面を保持する光ファイバプラグPG1と係合する係合部34が嵌装されている。
【0040】
このように、外側パッケージ30の内部は外部に対して閉ざされているが、外側パッケージ30の内部は、必ずしも外部に対して気密である必要は無い。封止密閉の必要な半導体光源11は光源パッケージ10内に封止されているからである。
【0041】
半導体光源11や光学素子14、光学的加工手段20に関しては後述する。 図1に実施の形態を示した光半導体光源装置は、1以上の半導体発光部を持つ半導体光源11と、この半導体光源から放射される1以上の光束を所望の光束形態とする光学素子14とを有し、少なくとも半導体光源11を収納し封止してなる光源パッケージ10と、この光源パッケージ10から射出する光束に対して所望の光学的加工を行う光学的加工手段20とを有し、光源パッケージ10と光学的加工手段20とは構造上相互に分離し、独立している(請求項1)。
【0042】
光学的加工手段20は、加工機能の異なる複数の機能手段21、22を有し、これら複数の機能手段21、22は構造上相互に分離し、独立している(請求項2)。光源パッケージ10の内部には不活性ガスが封入され(請求項3)、光源パッケージ10の光束射出部は、透明板15により閉ざさている(請求項4)。光源パッケージ10と光学的加工手段20とは外側パッケージ30に収納され(請求項8)、集光手段22により集光される光束が、光ファイバLFの入射端面に集光入射される(請求項9)。外側パッケージ30は、光ファイバLFの入射端面を保持する光ファイバプラグPG1と係合する係合部34を有する(請求項10)。
【0043】
図2は光半導体光源装置の実施の別形態を示している。繁雑を避けるため、混同の虞が無いものについては図1におけると同一の符号を付する。図2において、図1と同一の符号を付した部分は、図1に示したものと同様のものであるので、以下での詳細な説明を省略する。
【0044】
図2の実施の形態が図1のものと異なる点を説明すると、第1の差異は、光源パッケージに関するものである。光源パッケージ10Aにおいては、パッケージ16の前方壁に形成された光束射出部である開口が、光学素子14Aにより(内側から)閉ざされている(請求項5)。このようにして密閉された光源パッケージ10Aの内部は窒素ガス等の不活性気体を充填されている。
【0045】
図2に示す実施の形態の、図1のものに対する差異の第2は、外側パッケージ30の前方壁部において、開口部がストッパガラスを設けられることなく係合部34を嵌装されている点である。他の部分については、図2の実施の形態は、図1の実施の形態と同様である。
【0046】
図2の実施の形態においては、上記の如く、光源パッケージにおける光束射出部が光学素子14Aにより閉ざされることにより、図1の実施の形態における透明板15が不要となり、また、図1の実施の形態におけるストッパガラス33が不要となったことにより部品点数が低減され、図1の実施の形態に比して「より低コスト化、コンパクト化が可能」である。
【0047】
図1、図2に示した実施の形態における光源パッケージ10、10Aは「請求項11記載の光源パッケージ」の実施の形態となっている。
【0048】
図1、図2に実施の形態を示した光半導体光源装置の組立てに際しては、先ず半導体光源11と光学素子14、14A等を外部調整し、相互に固着してからパッケージ16内に封止して光源パッケージ10、10Aとし、これら光源パッケージ10、10Aに対して光学的加工手段20をベース35上で外部調整し、相互に位置調整したのち、これらをベース35に固定してユニット化し、このユニットを外側パッケージ30に組付ければ良い。
【0049】
光源パッケージ10、10Aは十分に小型化できるので、不活性ガスの充填量を有効に少量化でき、部品の低コスト化を実現でき、省資源的であるとともに、不活性ガスを充填するための装置も大掛かりなものを必要としない。
【0050】
半導体光源11、光学素子14、14A、加工機能部21等について、若干説明を補足する。
【0051】
半導体光源11は前述の如く「1以上の半導体発光部を持つもの」であり、LDやLED、LDアレイやLEDアレイ、さらには複数のLDやLED、LDアレイやLEDアレイを一体に組合せたもの等が用いられる。複数の半導体発光部は、1次元(1列)もしくは2次元(m行n列 m≧2、n≧2)にアレイ配列されることができる
光学素子14、14Aは、半導体光源11から放射される光束を所望の光束形態とするものであり、コリメートレンズのようなレンズあるいはこれをアレイ配列したレンズアレイであることもあるし、所謂ビーム整形を行うプリズム等であることもある。レンズの形態としては通常のガラスレンズや樹脂成形レンズ、屈折率分布レンズや回折光学素子レンズ等として実施でき、マイクロレンズとして実施することもできる。
【0052】
図1の実施の形態において光源パッケージ10の光束射出部を閉ざす透明板15やストッパガラス33としては、石英ガラス等による「透明平行平板」を用いることができる。また、光学パッケージ10、10Aにおけるパッケージ16は、必要に応じてNiやAuによる処理を施したコバールで形成できる。
【0053】
光学的加工手段における加工機能部21は、光学的加工に応じて、ミラーやプリズム等を用いることができる。
【0054】
以下、具体的な例として、図1あるいは図2の実施の形態において、半導体光源11が、複数の半導体発光部を1次元アレイ配列したものであり(請求項6)、半導体光源11から放射される2以上の光束が各々、光学素子14、14Aにより相互に平行な平行光束とされて光源パッケージ10、10Aから放射され、光学的加工手段20が加工機能の異なる複数の機能手段として、平行光束化された全光束を集光する集光手段22と、光源パッケージから平行光束化されて射出した複数の平行光束を、その長配列方向において配列状態を圧縮し、集光手段22の有効径に適した光束配列とする光束配列圧縮手段21とを有するものである場合(請求項7)を説明する。
【0055】
図3に示す実施の形態は、半導体光源11が、2個の半導体発光部をアレイ配列したLDアレイを2個、図面の上下方向に配列して4本の光束を得るようにしたものである場合における、光学的加工の1例を示している。
【0056】
図1、図2における半導体光源11が上記の如きものである場合、各半導体発光部から放射されたレーザ光束は発散性である。光学素子14、14Aは、これら4本の発散光束をそれぞれ平行光束化するための「マイクロレンズによるコリメートレンズ(各光束を個別的に平行光束化する光学素子)」を4個、上記レーザ光束の配列方向(長配列方向)にアレイ配列してなるレンズアレイである。
【0057】
図3には、このレンズアレイにより平行光束化されて光源パッケージから射出した4本の平行光束L1〜L4を示す。これら4本の平行光束L1〜L4は主光線の方向が互いに平行で、図面に直交する方向を偏光方向とする実質的な直線偏光である。
【0058】
4本の平行光束L1〜L4のうち平行光束L1、L2は1/2波長板21Aを透過させられ、偏光方向を図面に平行な方向へ旋回されてプリズムによる偏光ビームスプリッタ21CにP偏光として入射し、同スプリッタ21Cを透過する。
【0059】
残りの2本の平行光束L3、L4は全反射ミラー21Bに入射され、図の上方へ向けて反射され、偏光ビームスプリッタ21CにS偏光として入射し、同スプリッタ21Cにより反射される。
【0060】
このようにして偏光ビームスプリッタ21Cを透過した平行光束L1、L2、同スプリッタ21Cに反射された平行光束L3、L4は、光束配列方向(図3の上下方向)において「配列状態を圧縮された状態」となって、集光手段である集光レンズ22に入射することになる。即ち、1/2波長板21A、全反射ミラー21B、偏光ビームスプリッタ21Cは「光束配列圧縮手段」を構成する。偏光ビームスプリッタ21Cにおける光束入射面(図3における左側及び下側の面)および光束射出面(図において右側の面)には反射防止膜が形成される。
【0061】
上記の如く、光束配列幅を圧縮された4本の平行光束L1〜L4は、集光レンズ22(入射面・射出面に反射防止膜が形成されている)に入射し、集光レンズ22により集光され、集光レンズ22の像側焦点位置で全光束L1〜L4が集束する。この像側焦点位置のすぐ近傍に「光ファイバLFの入射端面」を位置させておくことにより、半導体光源11からの光を、光ファイバLFに結合させることができる。
【0062】
光束配列圧縮手段により平行光束L1〜L4の長配列方向の配列が圧縮されているため、集光レンズ22における有効レンズ径が小さくてすんでいる。
【0063】
図4に示す実施の形態は、光束配列圧縮手段を4枚の全反射ミラーで構成した例である。繁雑を避けるため、混同の虞がないと思われるものについては図3におけると同一の符号を用いる。
【0064】
この実施の形態においては、半導体光源は図3の実施の形態におけると同様、2個の半導体発光部をアレイ配列したLDアレイを2個、図面の上下方向に配列して4本の光束を得るようにしたものであるが、LDアレイ相互の間隔は「図3のものの場合よりも若干小さ」く、そのため、平行光束L1〜L4のうち、平行光束L2とL3の間隔が図3の場合の略1/2になっている。当然、光学素子を構成する4つのコリメートレンズ(マイクロレンズ)においても、光束L2、L3に対応するコリメートレンズの間隔は、他のコリメートレンズとの間隔よりも小さい。
【0065】
平行光束L1、L2はそのまま直進して集光レンズ22に入射する。平行光束L3、L4は全反射ミラー21aに入射し、図4(b)に示すように、光束配列方向に直交する方向(図4(b)において上下方向)に反射され、さらに全反射ミラー21bに反射されて当初の方向に平行になる。
【0066】
このように、全反射ミラー21a、21bにより「光束配列方向に直交する方向へ平行的にシフト」された平行光束L3、L4は、次いで、図4(a)に示すように、全反射ミラー21c、21dにより当初の配列方向(図4(a)で上下方向)へシフトされて集光レンズ22に入射する。
【0067】
そして、集光レンズ22により集光されると、集光レンズ22の像側焦点位置で全光束L1〜L4が集束する。この像側焦点位置のすぐ近傍に「光ファイバLFの入射端面」を位置させておくことにより、半導体光源11からの光を、光ファイバLFに結合させることができる。
【0068】
全反射ミラー21a〜21dによる光束配列圧縮手段により、平行光束L1〜L4の配列が長配列方向に圧縮されているため、集光レンズ22における有効レンズ径が小さくてすんでいる。
【0069】
図3の実施の形態において、1/2波長板21C、全反射ミラー21B、偏光ビームスプリッタ21Cは、外部調整により図1、図2における調整部23上で相対的な位置関係を調整されて調整部23に固定され、しかる後にベース35上において、光源パッケージ35との位置関係を調整される。
【0070】
同様に、図4の実施の形態において、全反射ミラー21a〜21dは、外部調整により図1、図2における調整部23上で相対的な位置関係を調整されて調整部23に固定され、しかる後にベース35上において、光源パッケージ10との位置関係を調整される。
【0071】
加工機能部21と光源パッケージ10との位置関係に加え、集光レンズ22の位置関係をベース35上において外部調整で調整し、これらをベース35に固定してユニット化した後、外側パッケージ30内に組み付けることにより、図1、図2に実施の形態を示した光半導体光源装置を容易に製造できる。
【0072】
上に説明した具体例では、半導体光源が4個の半導体発光部を有するので、発光する半導体発光部の数を切り替えることにより、光ファイバプラグPG2から射出する光束の強度を4段階に切り換えることができる。
【0073】
図5は「半導体光源から光ファイバに至る間の光学系の配置」の1例を示す図である。図1に示す実施の形態の場合を想定して説明すると、図5における符号110は図1における半導体光源11に相当するものであり、符号140は光学素子14に相当するものである。
【0074】
半導体光源110はLD発光部を16個有するLDアレイであり、各半導体発光部であるLD発光部は、その長手方向に等間隔で1列に配列されている。光学素子140は、各LD発光部と1:1に対応するように、マイクロレンズによるコリメートレンズ(各光束を平行光束化する光学素子)を16個、図5(a)の上下方向に1列にアレイ配列したレンズアレイである。
【0075】
各LD発光部から放射される光束は、発散光束であるが、その発散角は発光部の長手方向(図5(a)の上下方向)において小さく、上記長手方向に直交する方向(図5(b)の上下方向)において大きい。この実施の形態において、発光部長手方向における発散角をθH、発光部長手方向に直交する方向における発散角をθNとするとき、3θH=θNである。
【0076】
この点に鑑み、レンズアレイ140における個々のコリメートレンズは、上記発散角:θHに対応する方向の有効径をLH、発散角:θNに対応する方向の有効径をLNとするとき、有効径:LHを「LD発光部の配列ピッチと同一」とし、且つ、LN=3LHとすることにより、コリメートされた各平行光束がピッチLHで配列するようにした。
【0077】
図1の実施の形態における加工機能部21に対応する光束配列圧縮手段は4枚の全反射ミラー211、212、213、214により構成されている。また、集光レンズ220は図1における集光レンズ22に対応する。
【0078】
光学素子140によりコリメートされた16本の平行光束のうち、図5(a)における上側の8本はそのまま集光レンズ220に入射する。残り8本は、全反射ミラー211、212により、図5(b)に示すように平行光束の当初の配列方向に直交する方向(図5(b)の上下方向)に平行的にシフトされた後、図5(a)に示すように、全反射ミラー213、214により当初の配列方向(図5(a)の上下方向)へ平行的にシフトされて集光レンズ220に入射する。
【0079】
集光レンズ220は、これら16本の平行光束を光ファイバLFの入射端面の極く近傍に集光することにより、光ファイバLFに入射させることができる。 全反射ミラー211〜214による光束配列圧縮手段により、16本の平行光束の配列幅が「長配列方向」に圧縮されているため、集光レンズ220における有効レンズ径が小さくてすんでいる。
【0080】
このようにすると、図1の光半導体光源装置において、光ファイバプラグPG2から射出する光の強度を16段階に切り替えることが可能である。
【0081】
上に説明した光半導体光源装置の各例で、例えば、半導体光源11、110の発光波長を400nmの紫外光とすると、前述した「接着剤硬化用光源装置」として実施できる。
【0082】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によれば新規な光半導体光源装置および光源パッケージを実現できる。この発明の光半導体光源装置は、光源パッケージと光学的加工手段とを「構造上相互に分離し独立させ」ているので、夫々の配置・構成・調整・組立て等の自由度が格段に向上し、光半導体光源装置の使用目的に応じて適切な設計を容易に実現できる。
【0083】
また、不活性ガスを充填する場合、光源パッケージを分離独立させたことにより、充填すべきパッケージのサイズを小さくでき、不活性ガスの充填量を有効に少量化でき、部品の低コスト化を実現でき、省資源的である。
【0084】
この発明の光源パッケージは、それ自体が独立しているので、半導体光源と光学素子等を外部調整し、相互に固着してからパッケージ内に封止して光源パッケージとすることができ、半導体光源と光学素子の調整や不活性ガスの充填等が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】光半導体光源装置の実施の1形態を説明するための図である。
【図2】光半導体光源装置の実施の別形態を説明するための図である。
【図3】光源パッケージからの平行光束に対して光学的加工を行う光学的加工手段の1例を説明するための図である。
【図4】光源パッケージからの平行光束に対して光学的加工を行う光学的加工手段の別例を説明するための図である。
【図5】半導体光源からの光を光学素子でコリメートした平行光束群に対し、光束配列圧縮と集光の光学的加工を行う場合の1例を説明するための図である。
【符号の説明】
10 光源パッケージ
20 光学的加工手段
30 外側パッケージ
Claims (11)
- 1以上の半導体発光部を持つ半導体光源と、この半導体光源から放射される1以上の光束を所望の光束形態にする光学素子とを有し、少なくとも半導体光源を収納し封止してなる光源パッケージと、
この光源パッケージから射出する光束に対して、所望の光学的加工を行う光学的加工手段とを有し、
上記光源パッケージと光学的加工手段とを、構造上相互に分離し独立させたことを特徴とする光半導体光源装置。 - 請求項1記載の光半導体光源装置において、
光学的加工手段が加工機能の異なる複数の機能手段を有し、これら複数の機能手段が構造上相互に分離され独立していることを特徴とする光半導体光源装置。 - 請求項1または2記載の光半導体光源装置において、
光源パッケージの内部に不活性ガスが封入されていることを特徴とする光半導体光源装置。 - 請求項1または2または3記載の光半導体光源装置において、
光源パッケージの光束射出部が、透明板により閉ざされたことを特徴とする光半導体光源装置。 - 請求項1または2または3記載の光半導体光源装置において、
光源パッケージの光束射出部が、光学素子により閉ざされたことを特徴とする光半導体光源装置。 - 請求項1または2または3または4記載の光半導体光源装置において、
半導体光源が、複数の半導体発光部を1次元もしくは2次元にアレイ配列してなることを特徴とする光半導体光源装置。 - 請求項6記載の光半導体光源装置において、
半導体光源から放射される2以上の光束が各々、2以上の光学素子により個別的に、相互に平行な平行光束とされて光源パッケージから放射され、
光学的加工手段が加工機能の異なる複数の機能手段として、平行光束化された全光束を集光する集光手段と、上記光源パッケージから平行光束化されて射出した複数の平行光束を、その長配列方向において配列状態を圧縮し、上記集光手段の有効径に適した光束配列とする光束配列圧縮手段とを有することを特徴とする光半導体光源装置。 - 請求項1〜7の任意の1に記載の光半導体光源装置において、
光源パッケージと光学的加工手段とが外側パッケージに収納されたことを特徴とする光半導体光源装置。 - 請求項7記載の光半導体光源装置において、
集光手段により集光される光束が、光ファイバの入射端面に集光入射されることを特徴とする光半導体光源装置。 - 請求項9記載の光半導体光源装置において、
光源パッケージと光学的加工手段とが外側パッケージに収納され、外側パッケージが、光ファイバの入射端面を保持する光ファイバプラグと係合する係合部を有することを特徴とする光半導体光源装置。 - 請求項1〜10の任意の1に記載の光半導体光源装置に用いられる光源パッケージ。
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-
2002
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