JP2004086489A - 医療機関検索サーバ、及び医療機関検索方法 - Google Patents
医療機関検索サーバ、及び医療機関検索方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】症状に応じた診療科目を容易に選択し、かつ地域に応じた医療機関を簡易に検索することを可能とする医療機関検索サーバを提供すること。
【解決手段】ユーザによって選択された症状に応じた診療科目を検索・記憶し、さらにユーザによって選択された地域を示す地域情報と記憶された診療科目とに対応付けられた医療機関名を読み出し、読み出した医療機関名をユーザに通知する。
【選択図】 図8
【解決手段】ユーザによって選択された症状に応じた診療科目を検索・記憶し、さらにユーザによって選択された地域を示す地域情報と記憶された診療科目とに対応付けられた医療機関名を読み出し、読み出した医療機関名をユーザに通知する。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、症状や地域名などの検索条件に基づいて医療機関を検索し、ユーザが使用する端末装置に検索された情報を提供する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院や診療所(医療機関)を検索するための医療機関検索サーバがある。このような医療機関検索サーバは、インターネット等の通信網を介してクライアントと通信可能に接続される。医療機関検索サーバは、医療機関の検索に必要な情報をクライアントに要求し、この要求に対する応答データをクライアントから受信する。そして、医療機関検索サーバは、クライアントの要求(応答データ)に応じた医療機関の情報を検索し、この情報をクライアントへ送信する。ユーザは、このような医療機関検索サーバを用いることにより、例えば、自身が望む地域に位置する医療機関について知ることができる。
【0003】
図9は、従来の医療機関検索サーバを用いて医療機関の検索を行うクライアントの動作例を示す図である。図9における医療機関検索サーバは、ユーザによって地域の情報が入力されるクライアントと通信を行うことにより、ユーザによって入力された地域に位置する医療機関を検索する装置である。図9を用いて従来の医療機関検索サーバの例について説明する。
【0004】
まず、医療機関検索サーバは、ユーザに対して地域情報の入力を促す地域選択画面を表示させるため、地域選択画面のデータをクライアントへ送信する(PD01)。医療機関検索サーバは、ユーザがクライアントを用いて”関東”を選択することにより、クライアントから”関東”という文字列を受信する。
【0005】
医療機関検索サーバは、クライアントから”関東”という文字列を受信すると、”関東”を検索キーとして自身が備えるデータベースを検索し、関東に対応付けられた複数の県名(都名,道名,府名を含む)を読み出す。そして、医療機関検索サーバは、クライアントに県名選択画面を表示させるため、読み出した複数の県名を含む県名選択画面のデータをクライアントへ送信する(PD02)。
【0006】
この後、地域選択画面の場合と同様の処理が、県名選択画面,区市郡島選択画面(PD03),診療科目選択画面(PD04,PD05),町名選択画面(PD06,PD07)についても実行される。そして、医療機関検索サーバは、ユーザによって選択された条件(この場合、内科又は神経内科を設けている上目黒又は下目黒に位置するという条件)に適合する医療機関についての情報を検索し、クライアントに検索結果画面を表示させるため、医療機関についての情報を含む検索結果画面のデータをクライアントに送信する(PD08)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では、ユーザは、症状に応じた診療科目を自ら判断して選択する必要があった。このような選択に係る作業は、一般的なユーザにとって不慣れな作業であるため、ユーザに対し負担となっていた。また、症状に応じた診療科目を選択することは、専門知識を必要とする場合があり、一般的なユーザにとって正しく診療科目を選択することは困難であった。
【0008】
本発明は、このような問題を解決し、症状に応じた診療科目を容易に選択し、かつ地域に応じた医療機関を簡易に検索することを可能とする医療機関検索サーバを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は以下のような構成をとる。本発明の第一の態様は、医療機関検索サーバであって、ユーザによって選択された症状を示す症状情報及び地域を示す地域情報をクライアントから受信する受信手段と、受信された前記症状情報に対応する診療科目を検索する検索手段と、検索された前記診療科目を記憶する第一の記憶手段と、診療科目及び地域情報と医療機関名とを対応付けて記憶する第二の記憶手段と、受信された前記地域情報及び前記第一の記憶手段に記憶される前記診療科目とに対応づけられた前記医療機関名を前記第二の記憶手段から読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に読み出された前記医療機関名を前記クライアントに送信する送信手段とを備える。
【0010】
本発明の第一の態様である医療機関検索サーバによれば、受信手段がクライアントから症状情報及び地域情報を受信する。検索手段は、受信手段が受信した症状情報に基づいて、この症状情報に対応する診療科目を検索する。第一の記憶手段は、検索手段の検索結果、即ち受信された症状情報に対応する診療科目を記憶する。読み出し手段は、診療科目及び地域情報と医療機関名とを対応付けて記憶する第二の記憶手段から、第一の記憶手段が記憶する診療科目及び受信された地域情報に対応する医療機関名を読み出す。そして、送信手段は、読み出し手段が読み出した医療機関名をクライアントに送信する。
【0011】
このため、クライアントのユーザは、症状に応じた診療科目を自ら選択する必要がなく、検索処理における省力化が可能となる。また、一般的なユーザは専門知識を持たない一方で、症状に応じた診療科目の選択には専門知識を必要とする場合がある。このような場合であっても、症状に応じた診療科目が医療機関検索サーバによって自動的に選択されるため、検索処理の適正化も可能となる。
【0012】
また、本発明の第一の態様は、前記ユーザに対し、地域情報の選択を促す地域情報選択データを記憶する選択データ記憶手段をさらに備え、前記送信手段は、前記第一の記憶手段が診療科目を記憶した後に、前記選択データ記憶手段が記憶する前記地域情報選択データをクライアントに送信し、前記読み出し手段は、前記地域情報選択データに対する応答として受信された前記地域情報及び前記第一の記憶手段に記憶される前記診療科目に対応づけられた前記医療機関名を前記第二の記憶手段から読み出すように構成されても良い。
【0013】
このように構成された本発明の第一の態様によれば、第一の記憶手段が検索結果である診療科目を記憶した後に、送信手段は地域情報選択データをクライアントに送信する。そして、読み出し手段は、クライアントに送信された地域情報選択データに対する応答として受信された地域情報と、第一の記憶手段に記憶される診療科目とに対応づけられた医療機関名を第二の記憶手段から読み出す。
【0014】
また、本発明の第一の態様が備える前記選択データ記憶手段は、前記ユーザに対し症状の選択を促す症状選択データをさらに記憶し、前記検索手段は、前記症状選択データに対する応答として受信された前記症状情報に基づいて検索を行うように構成されても良い。
【0015】
このように構成された本発明の第一の態様によれば、送信手段は、選択データ記憶手段に記憶される症状選択データをクライアントに送信する。そして、検索手段は、送信された症状選択データに対する応答として受信された症状情報に基づいて検索を実行し、診療科目を検索結果として得る。
【0016】
また、本発明の第二の態様は医療機関検索サーバであって、ユーザによって選択された症状を示す症状情報及び地域を示す地域情報をクライアントから受信する受信手段と、受信された地域情報を記憶する第一の記憶手段と、受信された前記症状情報に対応する診療科目を検索する検索手段と、診療科目及び地域情報と医療機関名とを対応付けて記憶する第二の記憶手段と、第一の記憶手段に記憶された前記地域情報及び検索された前記診療科目とに対応づけられた前記医療機関名を前記第二の記憶手段から読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に読み出された前記医療機関名を前記クライアントに送信する送信手段とを備える。
【0017】
本発明の第二の態様によれば、受信手段がクライアントから症状情報及び地域情報を受信する。第一の記憶手段は、受信された地域情報を記憶する。検索手段は、受信手段が受信した症状情報に基づいて、この症状情報に対応する診療科目を検索する。読み出し手段は、診療科目及び地域情報と医療機関名とを対応付けて記憶する第二の記憶手段から、第一の記憶手段が記憶する地域情報及び検索された診療科目に対応する医療機関名を読み出す。そして、送信手段は、読み出し手段が読み出した医療機関名をクライアントに送信する。
【0018】
また、本発明の第三の態様は医療機関検索方法であって、ユーザによって選択された症状を示す症状情報をクライアントから受信するステップと、受信された前記症状情報に対応する診療科目を検索するステップと、検索された前記診療科目を記憶手段に記憶するステップと、ユーザによって選択された地域を示す地域情報をクライアントから受信するステップと、受信された前記地域情報及び前記記憶手段に記憶された前記診療科目とに対応づけられた前記医療機関名を取得するステップと、前記取得された前記医療機関名を前記クライアントに送信するステップとを含む。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、図を用いて本発明の実施形態における医療機関検索サーバを用いた医療機関検索システムについて説明する。なお、本実施形態の説明は例示であり、本発明の構成は以下の説明に限定されない。
【0020】
〔システム概要〕
図1は、本発明の実施形態における医療機関検索サーバ4を用いた医療機関検索システム1の概要を示す図である。医療機関検索システム1は、クライアント2,医療機関検索サーバ4,及びクライアント2と医療機関検索サーバ4とを通信可能に接続するネットワーク3とを含む。以下、各構成について説明する。
【0021】
〔〔クライアント〕〕
クライアント2は、携帯電話機やPDA等の携帯情報処理端末,パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置などを用いて構成される。ただし、検索結果を用いて検索された医療機関に電話をかけることや携帯性を考慮すると、クライアント2は携帯電話機を用いて構成されることが望ましい。本実施形態の説明では、クライアント2は携帯電話機を用いて構成されるものとして説明する。
【0022】
図2は、本発明によるクライアント2の機能ブロックを示す図である。以下、図2を用いてクライアント2について説明する。
【0023】
クライアント2は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU,主記憶(RAM),補助記憶装置(ハードディスク,フラッシュROM)等を備えている。クライアント2は、補助記憶装置に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)が主記憶にロードされCPUにより実行されることによって、受信部5,制御部6,記憶部7,表示部8,入力部9,及び送信部10等を含む装置として機能する。
【0024】
受信部5は、通信制御装置などを用いて構成される。受信部5は、ネットワーク3を介して医療機関検索サーバ4からデータ(パケットなど)を受信する。受信部5は、受信したデータを制御部6へ渡す。
【0025】
制御部6は、CPUやRAM等を用いて構成される。制御部6は、受信部5及び/又は入力部9から受け取るデータに基づいて、表示部8に表示させる内容を決定し、表示を指示する。また、制御部6は、入力部9から受け取るデータに基づいて送信部10に送信させる内容を決定し、送信を指示する。
【0026】
また、制御部6は、受信部5から受け取るデータに基づいて記憶部7に記憶させる内容を決定し、書き込む。具体的には、制御部6は、受信部5から受け取るデータから識別情報を抽出し、抽出した識別情報を記憶部7に書き込む。識別情報については、医療機関検索サーバ4における識別情報記憶部12についての説明の際に記載する。制御部6は、受信部5から受け取るデータが識別情報の記憶を指示する文字列(本実施形態では”Set:”という文字列)を含む場合に、識別情報を抽出し、記憶部7に識別情報の記憶を指示する。
【0027】
また、制御部6は、医療機関検索サーバ4へデータ(文字列,数字など)を送信する場合、記憶部7から識別情報を読み出し、読み出した識別情報をデータとともに送信部10を介して医療機関検索サーバ4へ送信する。例えば、制御部6は、ユーザによって選択された文字列(選択文字列)と識別情報とを含むデータ(選択データ)を生成し、送信部10を介して医療機関検索サーバ4へ送信する。
【0028】
また、制御部6は、ユーザによって医療機関検索の実行の指示が入力された場合、検索開始要求を医療機関検索サーバ4へ送信する。
【0029】
記憶部7は、フラッシュROMやRAM等の書き込み可能な記憶装置を用いて構成される。記憶部7は、制御部6によって書き込まれる識別情報を記憶する。
【0030】
表示部8は、液晶ディスプレイ等の表示装置を用いて構成される。表示部8は、制御部6から指示される内容に基づいて表示を行う。
【0031】
入力部9は、ボタン,キーボード,ダイヤル,ポインティングデバイス等を用いて構成される。入力部9は、ユーザによって操作され、数字,文字列,座標などが入力される。ただし、入力部9の構成によって入力されるデータの形式(数字,文字列,座標など)は異なる。例えば、入力部9がボタンのみによって構成される場合、数字又は文字列が入力される。入力部9は入力されたデータを制御部6へ渡す。
【0032】
送信部10は、通信制御装置などを用いて構成される。送信部10は、ネットワーク3を介して医療機関検索サーバ4へデータ(パケットなど)を送信する。送信部10は、制御部6から指示されたデータを医療機関検索サーバ4へ送信する。
【0033】
〔〔ネットワーク〕〕
ネットワーク3は、インターネットやパケット網などを用いて構成される。パケット網の例としては、携帯電話会社によって設置された、WEBサービスを行うためのパケット網がある。
【0034】
〔〔医療機関検索サーバ〕〕
医療機関検索サーバ4は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置を用いて構成される。
【0035】
図3は、本発明による医療機関検索サーバ4の機能ブロックを示す図である。以下、図3を用いて医療機関検索サーバ4について説明する。
【0036】
医療機関検索サーバ4は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU,主記憶(RAM),補助記憶装置(ハードディスク,フラッシュROM)等を備えている。医療機関検索サーバ4は、補助記憶装置に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)が主記憶にロードされCPUにより実行されることによって、受信部11,識別情報記憶部12,検索データ記憶部13,医療機関データベース(以後「医療機関DB」と呼ぶ)14,制御部15,及び送信部16等を含む装置として機能する。
【0037】
受信部11は、通信制御装置などを用いて構成される。受信部11は、ネットワーク3を介してクライアント2からデータ(パケットなど)を受信する。受信部11は、受信したデータを制御部15へ渡す。
【0038】
識別情報記憶部12は、RAMやフラッシュROMやハードディスク等の記憶装置を用いて構成される。識別情報記憶部12は、識別情報テーブル12Aを記憶する。
【0039】
図4は、識別情報テーブル12Aの例を示す図である。図4を用いて識別情報テーブル12Aについて説明する。
【0040】
識別情報テーブル12Aは、識別情報,変数nの値,及び選択診療科名を対応付けて持つ。識別情報とは、医療機関検索サーバ4がクライアント2へ通知する情報であり、医療機関検索サーバ4がクライアント2と医療機関検索サーバ4とのセッションを識別するための情報である。識別情報は、クライアント2のIPアドレスと、4桁の乱数と、セッションが確立された日付及び時間とからなる。例えば、識別情報”aaabbbcccddd12340421142341”は、クライアント2のIPアドレスが”aaabbbcccddd”であり、4桁の乱数が”1234”であり、セッションが確立された日付及び時間が4月21日14時23分41秒であった場合の識別情報である。
【0041】
変数nは、0以上の整数の値を持つ。変数nの値は、制御部15が、この変数nと対応付けられた識別情報のクライアント2へ送信すべき検索データを検索データ記憶部13から読み出す際に使用される。変数nは、制御部15によって変更される。
【0042】
選択診療科名は、この選択診療科名と対応付けられた識別情報のクライアント2によって選択された診療科名を示す。即ち、選択診療科名は、このクライアント2のユーザがこの選択診療科名に該当する診療科を備える医療機関の検索を望んでいることを示す。
【0043】
検索データ記憶部13は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。検索データ記憶部13は、検索データテーブル13Aと検索データファイルとを記憶する。検索データファイルについては後述する。
【0044】
図5は検索データテーブル13Aの例を示す図である。図5を用いて検索データテーブル13Aについて説明する。
【0045】
検索データテーブル13Aは、変数nの値,選択文字列,及び検索データファイルの名称とを対応付けて記憶する。
【0046】
選択文字列は、ユーザによって選択される症状(具体的な症状)を示す文字列である。即ち、選択文字列は、現在処理中のクライアント2から受信した選択データに含まれる選択文字列を示す。検索データファイル名とは、現在処理中のクライアント2に送信される検索データのファイル名を示す。即ち、現在処理中のクライアント2に表示されるべき検索データのファイル名を示す。
【0047】
検索データテーブル13Aが、変数nの値及び選択文字列を検索キーとして検索されることにより、クライアント2へ送信されるべき検索データを記述した検索データファイルの名称が得られる。例えば、変数nの値が”1”であって選択文字列が”頭が痛い”である場合、”zutsu”という名称の検索データ(図8のD02に示される表示画面を構成する検索データ)が得られる。
【0048】
検索データテーブル13Aにおいて、変数nの値”0”,”1”に対応付けられた検索データは、クライアント2のユーザに対して症状の選択を促すための検索データである(図8のD01,D02参照)。また、検索データテーブル13Aにおいて、変数nの値”3”〜”6”に対応付けられた検索データは、クライアント2のユーザに対して医療機関の所在地の選択を促すための検索データである(図8のD04〜D07参照)。
【0049】
また、検索データテーブル13Aにおいて、変数nの値”2”に対応付けられた検索データは、受信された選択データに含まれる選択文字列に対応する診療科目の名称を含む(図8のD03参照)。変数nの値が”2”の場合、受信された選択データに含まれる選択文字列は、ユーザによって選択された症状を示す文字列である。変数nの値が”2”の場合、この選択文字列及び変数nの値”2”に対応付けられた検索データが検索されることにより、結果として、ユーザによって選択された症状に応じた診療科目が選択される。
【0050】
医療機関DB14は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。医療機関DB14は、医療機関テーブル14Aと各医療機関の詳細情報を記憶する。各医療機関の詳細情報とは、医療機関名,住所,電話番号,地図情報等である。
【0051】
図6は医療機関テーブル14Aの例を示す図である。図6を用いて医療機関テーブル14Aについて説明する。
【0052】
医療機関テーブル14Aは、町名,診療科名(診療科目),及び医療機関名とを対応付けて持つ。町名は、各医療機関が位置する町の名称である。医療機関テーブル14Aは、町名及び診療科名を検索キーとして検索されることにより、この町名が示す町に位置しこの診療科名が示す診療科目を備える医療機関の名称が検索される。
【0053】
制御部15は、CPUやRAM等を用いて構成される。制御部15は、受信部11を介してクライアント2から検索開始要求を受け取ると、このクライアント2とのセッションに対し識別情報を生成する。制御部15は、生成した識別情報を識別情報記憶部12に書き込み、この識別情報に対応する変数nの値を”0”に初期化する。
【0054】
また、制御部15は、検索データ記憶部13を検索し、現在処理中のセッションのクライアント2へ送信すべき検索データを得る。このとき、制御部15は、クライアント2から受信した選択データに含まれる選択文字列と、現在処理中のセッションに対応する変数nの値とを検索キーとして検索データ記憶部13を検索する。
【0055】
また、制御部15は、現在処理中のセッションに対応する変数nの値が”0”である場合、検索データ記憶部13から得た検索データに識別情報を付加する。このとき、制御部15は、現在処理中のセッションに対応する識別情報を識別情報記憶部12から読み出し、この識別情報を”Set:”という文字列とともに付加する。
【0056】
また、制御部15は、現在処理中のセッションに対応する変数nの値が”2”である場合、このセッションのクライアント2から受信した選択データに含まれる選択文字列を、選択診療科名として識別情報記憶部12に書き込む。
【0057】
また、制御部15は、現在処理中のセッションに対応する変数nの値が”7”である場合、医療機関DBを検索し、検索結果データを得る。このとき、制御部15は、現在処理中のセッションのクライアント2から受信された選択データが含む選択文字列と、現在処理中のセッションの識別情報に対応付けて記憶部12に記憶される選択診療科とを検索キーとして検索する。ここで受信された選択データが含む選択文字列は、医療機関テーブル14Aにおける町名に対応する。また、記憶部12に記憶される選択医療科は、医療機関テーブル14Aにおける診療科名に対応する。
【0058】
送信部16は、通信制御装置などを用いて構成される。送信部16は、ネットワーク3を介してクライアント2へデータ(パケットなど)を送信する。送信部16は、制御部15から受けたデータをクライアント2へ送信する。
【0059】
〔動作例〕
図7は、本発明による医療機関検索サーバ4を用いた医療機関検索システム1の動作例を示すフローチャートである。図7を用いて医療機関検索システム1の動作例について説明する。
【0060】
まず、医療機関検索を開始することを入力部9に入力されると、制御部6は、送信部10を介して検索開始要求を医療機関検索サーバ4へ送信する(S01)。
【0061】
受信部11がクライアント2から検索開始要求を受信すると(S02)、制御部15は、クライアント2と医療機関検索サーバ4とのセッションに対し、固有の識別情報を生成する(S03)。そして、制御部15は、この識別情報とともに変数nを識別情報記憶部12に書き込む(S04)。このとき、制御部15は、変数nに”0”を代入する。
【0062】
次に、制御部15は、現在処理中のセッションに対応する変数nの値を識別情報記憶部12から読み出す。即ち、制御部15は、S04の処理において識別情報記憶部12に書き込んだ変数nの値、具体的には”0”を読み出す。制御部15は、この変数nの値に対応づけられた検索データを、検索データ記憶部13から読み出す(S05)。ここで、制御部15は、変数nの値が”0”か否かを判断する(S06)。変数nの値が”0”である場合(S06−Yes)、制御部15は、現在処理中のセッションに対応する識別情報を識別情報記憶部12から読み出す。そして、制御部15は、この識別情報を、”Set:”という文字列とともに、読み出された検索データに付加する(S07)。この後、又は変数nが”0”以外の値の場合(S06−No)、送信部16は、読み出された検索データを、現在処理中のセッションに対応するクライアント2へ送信する(S08)。
【0063】
受信部8が検索データを受信すると(S09)、制御部6は、受信された検索データに”Set:”という文字列が含まれるか否かを判断する(S10)。”Set:”という文字列が含まれる場合(S10−Yes)、制御部6は、この文字列とともに検索データに含まれる識別情報を抽出し、記憶部7に書き込む(S11)。この後、又は”Set:”という文字列が含まれない場合(S10−No)、表示部8は、受信した検索データに基づいた検索画面を表示する(S12)。
【0064】
入力部9を用いて、ユーザによって文字列が選択されると(S13)、制御部15は、記憶部7から識別情報を読み出す(S14)。制御部15は、読み出した識別情報と、ユーザによって選択された選択文字列とを含む選択データを生成する(S15)。そして、送信部10は、生成された選択データを医療機関検索サーバ4へ送信する(S16)。
【0065】
受信部11が選択データを受信すると(S17)、制御部15は、受信された選択データから識別情報を抽出する。制御部15は、抽出した識別情報に対応する変数nの値を識別情報記憶部12から読み出す。そして、制御部15は、この変数nの値が”7”か否かを判断する(S18)。変数nの値が”7”である場合(S18−Yes)における処理の説明は後述する。変数nの値が”7”でない場合(S18−No)、制御部15はさらに、変数nの値が”2”であるか否かを判断する(S19)。変数nの値が”2”である場合(S19−Yes)、制御部15は、受信された選択データから選択文字列を抽出する。そして、制御部15は、この選択文字列を、この選択データの識別情報に対応する選択診療科として、識別情報記憶部12に書き込む(S20)。この後、又は変数nの値が”2”以外の値であった場合(S19−No)、制御部15は、変数nの値をインクリメント(”1”を加算)する(S21)。
【0066】
この後、医療機関検索システム1は、S18の処理において変数nの値が”7”であると判定されるまで、S05〜S21の処理を繰り返す。S18の処理において、変数nの値が”7”である場合(S18−Yes)、制御部15は、医療機関DB14を検索する(S22)。このとき、制御部15は、受信された選択データが含む選択文字列と、受信された選択データが含む識別情報に対応付けて記憶部12に記憶される選択診療科とを検索キーとして、医療機関DB14を検索する。制御部15はこの検索結果を含む検索結果データを生成する。そして、送信部10は、この検索結果データを、現在処理中のセッションに対応するクライアント2へ送信する(S23)。
【0067】
受信部5が検索結果データを受信すると(S24)、表示部8はこの検索結果データに基づいて検索結果を表示する(S25)。
【0068】
図8は、医療機関検索システム1のクライアント2における表示例である。図8を用いて医療機関検索システム1の動作の具体例について説明する。
【0069】
まず、医療機関検索サーバ4は、変数nの値”0”に対応する検索データとして症状選択画面D01のデータを含む検索データを、クライアント2へ送信する。症状選択画面D01は、ユーザに対して、大略的な症状の選択を要求する。ユーザによって、”頭が痛い”が選択されると、クライアント2は、”頭が痛い”という選択文字列を含む選択データを医療機関検索サーバ4へ送信する。
【0070】
次に、医療機関検索サーバ4は、変数nの値”1”と、受信した選択データが含む選択文字列”頭が痛い”とに対応する検索データとして、具体的症状選択画面D02のデータを含む検索データを、クライアント2へ送信する。具体的症状選択画面D02は、ユーザに対して具体的な症状の選択を要求する。具体的症状選択画面D02は、症状選択画面D01においてユーザによって選択された”頭が痛い”から連想される具体的な症状を表示し、ユーザにその選択を促す。ユーザによって、“慢性的にくる頭痛”が選択されると、クライアント2は、“慢性的にくる頭痛”という選択文字列を含む選択データを医療機関検索サーバ4へ送信する。
【0071】
次に、医療機関検索サーバ4は、変数nの値“2”と、受信した選択データが含む選択文字列“慢性的にくる頭痛”とに対応する検索データとして、エリア検索選択画面D03のデータを含む検索データを、クライアント2へ送信する。このとき、エリア検索選択画面D03は、医療機関検索サーバ4によって検索された診療科目の名称を含む。即ち、エリア検索選択画面D03では、ユーザによって選択された具体的な症状に応じた診療科目の名称が表示される。ユーザによって“次へ”が選択されると、クライアント2は、該当する診療科目として表示画面D03に表示される診療科目の名称を医療機関検索サーバ4へ送信する。即ち、クライアント2は、“内科 神経内科 脳神経外科”という文字列を医療機関検索サーバ4へ送信する。このとき、医療機関検索サーバ4は、変数nの値が“2”であるため、クライアント2から受信した選択データに含まれる“内科 神経内科 脳神経外科”という文字列を、選択診療科として記憶する。
【0072】
この後、表示画面D04〜D08について、医療機関検索システム1において同様の処理が実行される。この処理において、ユーザによって医療機関を検索すべき地域の情報が選択される。表示画面D08について、ユーザによって“次へ”が選択されると、クライアント2は、“上目黒 下目黒”という選択文字列を含む選択データを医療機関検索サーバ4へ送信する。
【0073】
医療機関検索サーバ4は、変数nの値が“7”であるため、医療機関DB14について検索する。このとき、医療機関検索サーバ4は、識別情報記憶部12に記憶する“内科 神経内科 脳神経外科”という文字列と、受信した選択データに含まれる“上目黒 下目黒”という文字列とを検索キーとして検索する。医療機関検索サーバ4は、検索結果として、“X内科医院”及び“Y医院”という文字列と、それぞれの医院についての住所及び電話番号とを得る。そして、医療機関検索サーバ4は、この検索結果をクライアント2へ送信する。
【0074】
クライアント2は、検索結果を受信し、この検索結果を表示する(D08)。この検索結果画面(D08)において、ユーザは、電話番号の表示を選択することにより、選択された医院に対しクライアント2を用いて電話をかけることができる。また、この検索結果画面において、ユーザは、地図の表示を選択することにより、選択された医院の地図を表示させることができる。電話をかける技術及び地図を表示する技術は、既存の技術を用いて構成される。
【0075】
〔作用/効果〕
本実施形態によれば、医療機関検索サーバ4は、クライアント2に対して現在の症状をユーザに選択させる検索データを送信し、クライアント2から現在の症状を示す文字列を受信する。医療機関検索サーバ4は、クライアント2から受信した文字列(症状を示す文字列)に対応付けられた診療科目を検索し、この診療科目を、クライアント2とのセッションと対応付けて記憶する。改めて、医療機関サーバ4は、クライアント2に対して検索すべき医療機関の所在地をユーザに選択させる検索データを送信し、クライアント2から医療機関の所在地を示す文字列を受信する。そして、医療機関検索サーバ4は、記憶していた診療科目と受信した所在地とに対応付けられた医療機関を検索する。
【0076】
このため、クライアント2のユーザは、症状に応じた診療科目を自身で判断する必要がなくなり、医療機関検索処理における省力化や検索結果の適正化が図られる。
【0077】
〔変形例〕
クライアント2の受信部5と送信部10とは、送受信部として一体に構成されても良い。
【0078】
また、医療機関検索サーバ4は、診療科目の他に専門外来科目に基づいて医療機関を検索するように構成されても良い。この場合、識別情報記憶部12は、選択診療科名として、さらに、専門外来科目の名称を記憶する。専門外来科目の例として、不妊,いびき,禁煙などがある。また、この場合、医療機関DB14は、さらに、専門外来科目の名称と各専門外来科目を扱う医療機関名とを対応付けて記憶する。また、この場合、クライアント2のユーザによって専門外来科目の名称を示す文字列が選択されるように構成される。例えば、エリア検索選択画面D03において専門外来科目を選択するか否かをユーザに対して問い合わせる項目を設け、さらに専門外来科目の選択を促す不図示の表示画面をクライアント2に表示させる検索データを検索データ記憶部13が記憶するように構成されても良い。
【0079】
このように構成されることにより、ユーザは、症状に応じた診療科目に加えてさらに、専門外来科目に基づいた医療機関を検索することが可能となる。例えば、ユーザは、症状(具体的な症状)として”慢性的にくる頭痛”が選択され、専門外来科目として”いびき”が選択して医療機関を検索することにより、これら二つの項目の関連について診察を受けることが可能となる。
【0080】
また、専門外来科目と同様に、さらに、専門医・認定医の有無に基づいて医療機関を検索するように構成されても良い。
【0081】
また、識別情報記憶部12は、クライアント2のユーザによって選択された地域を示す文字列を識別情報と対応付けて記憶するように構成されても良い。この場合、医療機関の所在地の選択を促すための検索データ(図8のD04〜D07参照)が、症状の選択を促すための検索データ(図8のD01,D02参照)よりも先に、クライアント2へ送信される。そして、ユーザによって選択された、医療機関の所在地を示す文字列(ユーザによって選択された地域を示す文字列)が、識別情報記憶部12に記憶される。
【0082】
【発明の効果】
本発明によれば、症状に応じた診療科目をユーザ自身が判断する必要がなくなり、医療機関検索処理における省力化や検索結果の適正化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】医療機関検索システムの概要を示す図である。
【図2】クライアントの機能ブロックを示す図である。
【図3】医療機関検索サーバの機能ブロックを示す図である。
【図4】識別情報テーブルの例を示す図である。
【図5】検索データテーブルの例を示す図である。
【図6】医療機関テーブルの例を示す図である。
【図7】医療機関検索システムの動作例を示すフローチャートである。
【図8】クライアントにおける表示例を示す図である。
【図9】従来の技術における動作例を示す図である。
【符号の説明】
1 医療機関検索システム
2 クライアント
3 ネットワーク
4 医療機関検索サーバ
5 受信部
6 制御部
7 記憶部
8 表示部
9 入力部
10 送信部
11 受信部
12 識別情報記憶部
12A 識別情報テーブル
13 検索データ記憶部
13A 検索データテーブル
14 医療機関DB
14A 医療機関テーブル
15 制御部
16 送信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、症状や地域名などの検索条件に基づいて医療機関を検索し、ユーザが使用する端末装置に検索された情報を提供する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院や診療所(医療機関)を検索するための医療機関検索サーバがある。このような医療機関検索サーバは、インターネット等の通信網を介してクライアントと通信可能に接続される。医療機関検索サーバは、医療機関の検索に必要な情報をクライアントに要求し、この要求に対する応答データをクライアントから受信する。そして、医療機関検索サーバは、クライアントの要求(応答データ)に応じた医療機関の情報を検索し、この情報をクライアントへ送信する。ユーザは、このような医療機関検索サーバを用いることにより、例えば、自身が望む地域に位置する医療機関について知ることができる。
【0003】
図9は、従来の医療機関検索サーバを用いて医療機関の検索を行うクライアントの動作例を示す図である。図9における医療機関検索サーバは、ユーザによって地域の情報が入力されるクライアントと通信を行うことにより、ユーザによって入力された地域に位置する医療機関を検索する装置である。図9を用いて従来の医療機関検索サーバの例について説明する。
【0004】
まず、医療機関検索サーバは、ユーザに対して地域情報の入力を促す地域選択画面を表示させるため、地域選択画面のデータをクライアントへ送信する(PD01)。医療機関検索サーバは、ユーザがクライアントを用いて”関東”を選択することにより、クライアントから”関東”という文字列を受信する。
【0005】
医療機関検索サーバは、クライアントから”関東”という文字列を受信すると、”関東”を検索キーとして自身が備えるデータベースを検索し、関東に対応付けられた複数の県名(都名,道名,府名を含む)を読み出す。そして、医療機関検索サーバは、クライアントに県名選択画面を表示させるため、読み出した複数の県名を含む県名選択画面のデータをクライアントへ送信する(PD02)。
【0006】
この後、地域選択画面の場合と同様の処理が、県名選択画面,区市郡島選択画面(PD03),診療科目選択画面(PD04,PD05),町名選択画面(PD06,PD07)についても実行される。そして、医療機関検索サーバは、ユーザによって選択された条件(この場合、内科又は神経内科を設けている上目黒又は下目黒に位置するという条件)に適合する医療機関についての情報を検索し、クライアントに検索結果画面を表示させるため、医療機関についての情報を含む検索結果画面のデータをクライアントに送信する(PD08)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では、ユーザは、症状に応じた診療科目を自ら判断して選択する必要があった。このような選択に係る作業は、一般的なユーザにとって不慣れな作業であるため、ユーザに対し負担となっていた。また、症状に応じた診療科目を選択することは、専門知識を必要とする場合があり、一般的なユーザにとって正しく診療科目を選択することは困難であった。
【0008】
本発明は、このような問題を解決し、症状に応じた診療科目を容易に選択し、かつ地域に応じた医療機関を簡易に検索することを可能とする医療機関検索サーバを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は以下のような構成をとる。本発明の第一の態様は、医療機関検索サーバであって、ユーザによって選択された症状を示す症状情報及び地域を示す地域情報をクライアントから受信する受信手段と、受信された前記症状情報に対応する診療科目を検索する検索手段と、検索された前記診療科目を記憶する第一の記憶手段と、診療科目及び地域情報と医療機関名とを対応付けて記憶する第二の記憶手段と、受信された前記地域情報及び前記第一の記憶手段に記憶される前記診療科目とに対応づけられた前記医療機関名を前記第二の記憶手段から読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に読み出された前記医療機関名を前記クライアントに送信する送信手段とを備える。
【0010】
本発明の第一の態様である医療機関検索サーバによれば、受信手段がクライアントから症状情報及び地域情報を受信する。検索手段は、受信手段が受信した症状情報に基づいて、この症状情報に対応する診療科目を検索する。第一の記憶手段は、検索手段の検索結果、即ち受信された症状情報に対応する診療科目を記憶する。読み出し手段は、診療科目及び地域情報と医療機関名とを対応付けて記憶する第二の記憶手段から、第一の記憶手段が記憶する診療科目及び受信された地域情報に対応する医療機関名を読み出す。そして、送信手段は、読み出し手段が読み出した医療機関名をクライアントに送信する。
【0011】
このため、クライアントのユーザは、症状に応じた診療科目を自ら選択する必要がなく、検索処理における省力化が可能となる。また、一般的なユーザは専門知識を持たない一方で、症状に応じた診療科目の選択には専門知識を必要とする場合がある。このような場合であっても、症状に応じた診療科目が医療機関検索サーバによって自動的に選択されるため、検索処理の適正化も可能となる。
【0012】
また、本発明の第一の態様は、前記ユーザに対し、地域情報の選択を促す地域情報選択データを記憶する選択データ記憶手段をさらに備え、前記送信手段は、前記第一の記憶手段が診療科目を記憶した後に、前記選択データ記憶手段が記憶する前記地域情報選択データをクライアントに送信し、前記読み出し手段は、前記地域情報選択データに対する応答として受信された前記地域情報及び前記第一の記憶手段に記憶される前記診療科目に対応づけられた前記医療機関名を前記第二の記憶手段から読み出すように構成されても良い。
【0013】
このように構成された本発明の第一の態様によれば、第一の記憶手段が検索結果である診療科目を記憶した後に、送信手段は地域情報選択データをクライアントに送信する。そして、読み出し手段は、クライアントに送信された地域情報選択データに対する応答として受信された地域情報と、第一の記憶手段に記憶される診療科目とに対応づけられた医療機関名を第二の記憶手段から読み出す。
【0014】
また、本発明の第一の態様が備える前記選択データ記憶手段は、前記ユーザに対し症状の選択を促す症状選択データをさらに記憶し、前記検索手段は、前記症状選択データに対する応答として受信された前記症状情報に基づいて検索を行うように構成されても良い。
【0015】
このように構成された本発明の第一の態様によれば、送信手段は、選択データ記憶手段に記憶される症状選択データをクライアントに送信する。そして、検索手段は、送信された症状選択データに対する応答として受信された症状情報に基づいて検索を実行し、診療科目を検索結果として得る。
【0016】
また、本発明の第二の態様は医療機関検索サーバであって、ユーザによって選択された症状を示す症状情報及び地域を示す地域情報をクライアントから受信する受信手段と、受信された地域情報を記憶する第一の記憶手段と、受信された前記症状情報に対応する診療科目を検索する検索手段と、診療科目及び地域情報と医療機関名とを対応付けて記憶する第二の記憶手段と、第一の記憶手段に記憶された前記地域情報及び検索された前記診療科目とに対応づけられた前記医療機関名を前記第二の記憶手段から読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に読み出された前記医療機関名を前記クライアントに送信する送信手段とを備える。
【0017】
本発明の第二の態様によれば、受信手段がクライアントから症状情報及び地域情報を受信する。第一の記憶手段は、受信された地域情報を記憶する。検索手段は、受信手段が受信した症状情報に基づいて、この症状情報に対応する診療科目を検索する。読み出し手段は、診療科目及び地域情報と医療機関名とを対応付けて記憶する第二の記憶手段から、第一の記憶手段が記憶する地域情報及び検索された診療科目に対応する医療機関名を読み出す。そして、送信手段は、読み出し手段が読み出した医療機関名をクライアントに送信する。
【0018】
また、本発明の第三の態様は医療機関検索方法であって、ユーザによって選択された症状を示す症状情報をクライアントから受信するステップと、受信された前記症状情報に対応する診療科目を検索するステップと、検索された前記診療科目を記憶手段に記憶するステップと、ユーザによって選択された地域を示す地域情報をクライアントから受信するステップと、受信された前記地域情報及び前記記憶手段に記憶された前記診療科目とに対応づけられた前記医療機関名を取得するステップと、前記取得された前記医療機関名を前記クライアントに送信するステップとを含む。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、図を用いて本発明の実施形態における医療機関検索サーバを用いた医療機関検索システムについて説明する。なお、本実施形態の説明は例示であり、本発明の構成は以下の説明に限定されない。
【0020】
〔システム概要〕
図1は、本発明の実施形態における医療機関検索サーバ4を用いた医療機関検索システム1の概要を示す図である。医療機関検索システム1は、クライアント2,医療機関検索サーバ4,及びクライアント2と医療機関検索サーバ4とを通信可能に接続するネットワーク3とを含む。以下、各構成について説明する。
【0021】
〔〔クライアント〕〕
クライアント2は、携帯電話機やPDA等の携帯情報処理端末,パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置などを用いて構成される。ただし、検索結果を用いて検索された医療機関に電話をかけることや携帯性を考慮すると、クライアント2は携帯電話機を用いて構成されることが望ましい。本実施形態の説明では、クライアント2は携帯電話機を用いて構成されるものとして説明する。
【0022】
図2は、本発明によるクライアント2の機能ブロックを示す図である。以下、図2を用いてクライアント2について説明する。
【0023】
クライアント2は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU,主記憶(RAM),補助記憶装置(ハードディスク,フラッシュROM)等を備えている。クライアント2は、補助記憶装置に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)が主記憶にロードされCPUにより実行されることによって、受信部5,制御部6,記憶部7,表示部8,入力部9,及び送信部10等を含む装置として機能する。
【0024】
受信部5は、通信制御装置などを用いて構成される。受信部5は、ネットワーク3を介して医療機関検索サーバ4からデータ(パケットなど)を受信する。受信部5は、受信したデータを制御部6へ渡す。
【0025】
制御部6は、CPUやRAM等を用いて構成される。制御部6は、受信部5及び/又は入力部9から受け取るデータに基づいて、表示部8に表示させる内容を決定し、表示を指示する。また、制御部6は、入力部9から受け取るデータに基づいて送信部10に送信させる内容を決定し、送信を指示する。
【0026】
また、制御部6は、受信部5から受け取るデータに基づいて記憶部7に記憶させる内容を決定し、書き込む。具体的には、制御部6は、受信部5から受け取るデータから識別情報を抽出し、抽出した識別情報を記憶部7に書き込む。識別情報については、医療機関検索サーバ4における識別情報記憶部12についての説明の際に記載する。制御部6は、受信部5から受け取るデータが識別情報の記憶を指示する文字列(本実施形態では”Set:”という文字列)を含む場合に、識別情報を抽出し、記憶部7に識別情報の記憶を指示する。
【0027】
また、制御部6は、医療機関検索サーバ4へデータ(文字列,数字など)を送信する場合、記憶部7から識別情報を読み出し、読み出した識別情報をデータとともに送信部10を介して医療機関検索サーバ4へ送信する。例えば、制御部6は、ユーザによって選択された文字列(選択文字列)と識別情報とを含むデータ(選択データ)を生成し、送信部10を介して医療機関検索サーバ4へ送信する。
【0028】
また、制御部6は、ユーザによって医療機関検索の実行の指示が入力された場合、検索開始要求を医療機関検索サーバ4へ送信する。
【0029】
記憶部7は、フラッシュROMやRAM等の書き込み可能な記憶装置を用いて構成される。記憶部7は、制御部6によって書き込まれる識別情報を記憶する。
【0030】
表示部8は、液晶ディスプレイ等の表示装置を用いて構成される。表示部8は、制御部6から指示される内容に基づいて表示を行う。
【0031】
入力部9は、ボタン,キーボード,ダイヤル,ポインティングデバイス等を用いて構成される。入力部9は、ユーザによって操作され、数字,文字列,座標などが入力される。ただし、入力部9の構成によって入力されるデータの形式(数字,文字列,座標など)は異なる。例えば、入力部9がボタンのみによって構成される場合、数字又は文字列が入力される。入力部9は入力されたデータを制御部6へ渡す。
【0032】
送信部10は、通信制御装置などを用いて構成される。送信部10は、ネットワーク3を介して医療機関検索サーバ4へデータ(パケットなど)を送信する。送信部10は、制御部6から指示されたデータを医療機関検索サーバ4へ送信する。
【0033】
〔〔ネットワーク〕〕
ネットワーク3は、インターネットやパケット網などを用いて構成される。パケット網の例としては、携帯電話会社によって設置された、WEBサービスを行うためのパケット網がある。
【0034】
〔〔医療機関検索サーバ〕〕
医療機関検索サーバ4は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置を用いて構成される。
【0035】
図3は、本発明による医療機関検索サーバ4の機能ブロックを示す図である。以下、図3を用いて医療機関検索サーバ4について説明する。
【0036】
医療機関検索サーバ4は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU,主記憶(RAM),補助記憶装置(ハードディスク,フラッシュROM)等を備えている。医療機関検索サーバ4は、補助記憶装置に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)が主記憶にロードされCPUにより実行されることによって、受信部11,識別情報記憶部12,検索データ記憶部13,医療機関データベース(以後「医療機関DB」と呼ぶ)14,制御部15,及び送信部16等を含む装置として機能する。
【0037】
受信部11は、通信制御装置などを用いて構成される。受信部11は、ネットワーク3を介してクライアント2からデータ(パケットなど)を受信する。受信部11は、受信したデータを制御部15へ渡す。
【0038】
識別情報記憶部12は、RAMやフラッシュROMやハードディスク等の記憶装置を用いて構成される。識別情報記憶部12は、識別情報テーブル12Aを記憶する。
【0039】
図4は、識別情報テーブル12Aの例を示す図である。図4を用いて識別情報テーブル12Aについて説明する。
【0040】
識別情報テーブル12Aは、識別情報,変数nの値,及び選択診療科名を対応付けて持つ。識別情報とは、医療機関検索サーバ4がクライアント2へ通知する情報であり、医療機関検索サーバ4がクライアント2と医療機関検索サーバ4とのセッションを識別するための情報である。識別情報は、クライアント2のIPアドレスと、4桁の乱数と、セッションが確立された日付及び時間とからなる。例えば、識別情報”aaabbbcccddd12340421142341”は、クライアント2のIPアドレスが”aaabbbcccddd”であり、4桁の乱数が”1234”であり、セッションが確立された日付及び時間が4月21日14時23分41秒であった場合の識別情報である。
【0041】
変数nは、0以上の整数の値を持つ。変数nの値は、制御部15が、この変数nと対応付けられた識別情報のクライアント2へ送信すべき検索データを検索データ記憶部13から読み出す際に使用される。変数nは、制御部15によって変更される。
【0042】
選択診療科名は、この選択診療科名と対応付けられた識別情報のクライアント2によって選択された診療科名を示す。即ち、選択診療科名は、このクライアント2のユーザがこの選択診療科名に該当する診療科を備える医療機関の検索を望んでいることを示す。
【0043】
検索データ記憶部13は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。検索データ記憶部13は、検索データテーブル13Aと検索データファイルとを記憶する。検索データファイルについては後述する。
【0044】
図5は検索データテーブル13Aの例を示す図である。図5を用いて検索データテーブル13Aについて説明する。
【0045】
検索データテーブル13Aは、変数nの値,選択文字列,及び検索データファイルの名称とを対応付けて記憶する。
【0046】
選択文字列は、ユーザによって選択される症状(具体的な症状)を示す文字列である。即ち、選択文字列は、現在処理中のクライアント2から受信した選択データに含まれる選択文字列を示す。検索データファイル名とは、現在処理中のクライアント2に送信される検索データのファイル名を示す。即ち、現在処理中のクライアント2に表示されるべき検索データのファイル名を示す。
【0047】
検索データテーブル13Aが、変数nの値及び選択文字列を検索キーとして検索されることにより、クライアント2へ送信されるべき検索データを記述した検索データファイルの名称が得られる。例えば、変数nの値が”1”であって選択文字列が”頭が痛い”である場合、”zutsu”という名称の検索データ(図8のD02に示される表示画面を構成する検索データ)が得られる。
【0048】
検索データテーブル13Aにおいて、変数nの値”0”,”1”に対応付けられた検索データは、クライアント2のユーザに対して症状の選択を促すための検索データである(図8のD01,D02参照)。また、検索データテーブル13Aにおいて、変数nの値”3”〜”6”に対応付けられた検索データは、クライアント2のユーザに対して医療機関の所在地の選択を促すための検索データである(図8のD04〜D07参照)。
【0049】
また、検索データテーブル13Aにおいて、変数nの値”2”に対応付けられた検索データは、受信された選択データに含まれる選択文字列に対応する診療科目の名称を含む(図8のD03参照)。変数nの値が”2”の場合、受信された選択データに含まれる選択文字列は、ユーザによって選択された症状を示す文字列である。変数nの値が”2”の場合、この選択文字列及び変数nの値”2”に対応付けられた検索データが検索されることにより、結果として、ユーザによって選択された症状に応じた診療科目が選択される。
【0050】
医療機関DB14は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。医療機関DB14は、医療機関テーブル14Aと各医療機関の詳細情報を記憶する。各医療機関の詳細情報とは、医療機関名,住所,電話番号,地図情報等である。
【0051】
図6は医療機関テーブル14Aの例を示す図である。図6を用いて医療機関テーブル14Aについて説明する。
【0052】
医療機関テーブル14Aは、町名,診療科名(診療科目),及び医療機関名とを対応付けて持つ。町名は、各医療機関が位置する町の名称である。医療機関テーブル14Aは、町名及び診療科名を検索キーとして検索されることにより、この町名が示す町に位置しこの診療科名が示す診療科目を備える医療機関の名称が検索される。
【0053】
制御部15は、CPUやRAM等を用いて構成される。制御部15は、受信部11を介してクライアント2から検索開始要求を受け取ると、このクライアント2とのセッションに対し識別情報を生成する。制御部15は、生成した識別情報を識別情報記憶部12に書き込み、この識別情報に対応する変数nの値を”0”に初期化する。
【0054】
また、制御部15は、検索データ記憶部13を検索し、現在処理中のセッションのクライアント2へ送信すべき検索データを得る。このとき、制御部15は、クライアント2から受信した選択データに含まれる選択文字列と、現在処理中のセッションに対応する変数nの値とを検索キーとして検索データ記憶部13を検索する。
【0055】
また、制御部15は、現在処理中のセッションに対応する変数nの値が”0”である場合、検索データ記憶部13から得た検索データに識別情報を付加する。このとき、制御部15は、現在処理中のセッションに対応する識別情報を識別情報記憶部12から読み出し、この識別情報を”Set:”という文字列とともに付加する。
【0056】
また、制御部15は、現在処理中のセッションに対応する変数nの値が”2”である場合、このセッションのクライアント2から受信した選択データに含まれる選択文字列を、選択診療科名として識別情報記憶部12に書き込む。
【0057】
また、制御部15は、現在処理中のセッションに対応する変数nの値が”7”である場合、医療機関DBを検索し、検索結果データを得る。このとき、制御部15は、現在処理中のセッションのクライアント2から受信された選択データが含む選択文字列と、現在処理中のセッションの識別情報に対応付けて記憶部12に記憶される選択診療科とを検索キーとして検索する。ここで受信された選択データが含む選択文字列は、医療機関テーブル14Aにおける町名に対応する。また、記憶部12に記憶される選択医療科は、医療機関テーブル14Aにおける診療科名に対応する。
【0058】
送信部16は、通信制御装置などを用いて構成される。送信部16は、ネットワーク3を介してクライアント2へデータ(パケットなど)を送信する。送信部16は、制御部15から受けたデータをクライアント2へ送信する。
【0059】
〔動作例〕
図7は、本発明による医療機関検索サーバ4を用いた医療機関検索システム1の動作例を示すフローチャートである。図7を用いて医療機関検索システム1の動作例について説明する。
【0060】
まず、医療機関検索を開始することを入力部9に入力されると、制御部6は、送信部10を介して検索開始要求を医療機関検索サーバ4へ送信する(S01)。
【0061】
受信部11がクライアント2から検索開始要求を受信すると(S02)、制御部15は、クライアント2と医療機関検索サーバ4とのセッションに対し、固有の識別情報を生成する(S03)。そして、制御部15は、この識別情報とともに変数nを識別情報記憶部12に書き込む(S04)。このとき、制御部15は、変数nに”0”を代入する。
【0062】
次に、制御部15は、現在処理中のセッションに対応する変数nの値を識別情報記憶部12から読み出す。即ち、制御部15は、S04の処理において識別情報記憶部12に書き込んだ変数nの値、具体的には”0”を読み出す。制御部15は、この変数nの値に対応づけられた検索データを、検索データ記憶部13から読み出す(S05)。ここで、制御部15は、変数nの値が”0”か否かを判断する(S06)。変数nの値が”0”である場合(S06−Yes)、制御部15は、現在処理中のセッションに対応する識別情報を識別情報記憶部12から読み出す。そして、制御部15は、この識別情報を、”Set:”という文字列とともに、読み出された検索データに付加する(S07)。この後、又は変数nが”0”以外の値の場合(S06−No)、送信部16は、読み出された検索データを、現在処理中のセッションに対応するクライアント2へ送信する(S08)。
【0063】
受信部8が検索データを受信すると(S09)、制御部6は、受信された検索データに”Set:”という文字列が含まれるか否かを判断する(S10)。”Set:”という文字列が含まれる場合(S10−Yes)、制御部6は、この文字列とともに検索データに含まれる識別情報を抽出し、記憶部7に書き込む(S11)。この後、又は”Set:”という文字列が含まれない場合(S10−No)、表示部8は、受信した検索データに基づいた検索画面を表示する(S12)。
【0064】
入力部9を用いて、ユーザによって文字列が選択されると(S13)、制御部15は、記憶部7から識別情報を読み出す(S14)。制御部15は、読み出した識別情報と、ユーザによって選択された選択文字列とを含む選択データを生成する(S15)。そして、送信部10は、生成された選択データを医療機関検索サーバ4へ送信する(S16)。
【0065】
受信部11が選択データを受信すると(S17)、制御部15は、受信された選択データから識別情報を抽出する。制御部15は、抽出した識別情報に対応する変数nの値を識別情報記憶部12から読み出す。そして、制御部15は、この変数nの値が”7”か否かを判断する(S18)。変数nの値が”7”である場合(S18−Yes)における処理の説明は後述する。変数nの値が”7”でない場合(S18−No)、制御部15はさらに、変数nの値が”2”であるか否かを判断する(S19)。変数nの値が”2”である場合(S19−Yes)、制御部15は、受信された選択データから選択文字列を抽出する。そして、制御部15は、この選択文字列を、この選択データの識別情報に対応する選択診療科として、識別情報記憶部12に書き込む(S20)。この後、又は変数nの値が”2”以外の値であった場合(S19−No)、制御部15は、変数nの値をインクリメント(”1”を加算)する(S21)。
【0066】
この後、医療機関検索システム1は、S18の処理において変数nの値が”7”であると判定されるまで、S05〜S21の処理を繰り返す。S18の処理において、変数nの値が”7”である場合(S18−Yes)、制御部15は、医療機関DB14を検索する(S22)。このとき、制御部15は、受信された選択データが含む選択文字列と、受信された選択データが含む識別情報に対応付けて記憶部12に記憶される選択診療科とを検索キーとして、医療機関DB14を検索する。制御部15はこの検索結果を含む検索結果データを生成する。そして、送信部10は、この検索結果データを、現在処理中のセッションに対応するクライアント2へ送信する(S23)。
【0067】
受信部5が検索結果データを受信すると(S24)、表示部8はこの検索結果データに基づいて検索結果を表示する(S25)。
【0068】
図8は、医療機関検索システム1のクライアント2における表示例である。図8を用いて医療機関検索システム1の動作の具体例について説明する。
【0069】
まず、医療機関検索サーバ4は、変数nの値”0”に対応する検索データとして症状選択画面D01のデータを含む検索データを、クライアント2へ送信する。症状選択画面D01は、ユーザに対して、大略的な症状の選択を要求する。ユーザによって、”頭が痛い”が選択されると、クライアント2は、”頭が痛い”という選択文字列を含む選択データを医療機関検索サーバ4へ送信する。
【0070】
次に、医療機関検索サーバ4は、変数nの値”1”と、受信した選択データが含む選択文字列”頭が痛い”とに対応する検索データとして、具体的症状選択画面D02のデータを含む検索データを、クライアント2へ送信する。具体的症状選択画面D02は、ユーザに対して具体的な症状の選択を要求する。具体的症状選択画面D02は、症状選択画面D01においてユーザによって選択された”頭が痛い”から連想される具体的な症状を表示し、ユーザにその選択を促す。ユーザによって、“慢性的にくる頭痛”が選択されると、クライアント2は、“慢性的にくる頭痛”という選択文字列を含む選択データを医療機関検索サーバ4へ送信する。
【0071】
次に、医療機関検索サーバ4は、変数nの値“2”と、受信した選択データが含む選択文字列“慢性的にくる頭痛”とに対応する検索データとして、エリア検索選択画面D03のデータを含む検索データを、クライアント2へ送信する。このとき、エリア検索選択画面D03は、医療機関検索サーバ4によって検索された診療科目の名称を含む。即ち、エリア検索選択画面D03では、ユーザによって選択された具体的な症状に応じた診療科目の名称が表示される。ユーザによって“次へ”が選択されると、クライアント2は、該当する診療科目として表示画面D03に表示される診療科目の名称を医療機関検索サーバ4へ送信する。即ち、クライアント2は、“内科 神経内科 脳神経外科”という文字列を医療機関検索サーバ4へ送信する。このとき、医療機関検索サーバ4は、変数nの値が“2”であるため、クライアント2から受信した選択データに含まれる“内科 神経内科 脳神経外科”という文字列を、選択診療科として記憶する。
【0072】
この後、表示画面D04〜D08について、医療機関検索システム1において同様の処理が実行される。この処理において、ユーザによって医療機関を検索すべき地域の情報が選択される。表示画面D08について、ユーザによって“次へ”が選択されると、クライアント2は、“上目黒 下目黒”という選択文字列を含む選択データを医療機関検索サーバ4へ送信する。
【0073】
医療機関検索サーバ4は、変数nの値が“7”であるため、医療機関DB14について検索する。このとき、医療機関検索サーバ4は、識別情報記憶部12に記憶する“内科 神経内科 脳神経外科”という文字列と、受信した選択データに含まれる“上目黒 下目黒”という文字列とを検索キーとして検索する。医療機関検索サーバ4は、検索結果として、“X内科医院”及び“Y医院”という文字列と、それぞれの医院についての住所及び電話番号とを得る。そして、医療機関検索サーバ4は、この検索結果をクライアント2へ送信する。
【0074】
クライアント2は、検索結果を受信し、この検索結果を表示する(D08)。この検索結果画面(D08)において、ユーザは、電話番号の表示を選択することにより、選択された医院に対しクライアント2を用いて電話をかけることができる。また、この検索結果画面において、ユーザは、地図の表示を選択することにより、選択された医院の地図を表示させることができる。電話をかける技術及び地図を表示する技術は、既存の技術を用いて構成される。
【0075】
〔作用/効果〕
本実施形態によれば、医療機関検索サーバ4は、クライアント2に対して現在の症状をユーザに選択させる検索データを送信し、クライアント2から現在の症状を示す文字列を受信する。医療機関検索サーバ4は、クライアント2から受信した文字列(症状を示す文字列)に対応付けられた診療科目を検索し、この診療科目を、クライアント2とのセッションと対応付けて記憶する。改めて、医療機関サーバ4は、クライアント2に対して検索すべき医療機関の所在地をユーザに選択させる検索データを送信し、クライアント2から医療機関の所在地を示す文字列を受信する。そして、医療機関検索サーバ4は、記憶していた診療科目と受信した所在地とに対応付けられた医療機関を検索する。
【0076】
このため、クライアント2のユーザは、症状に応じた診療科目を自身で判断する必要がなくなり、医療機関検索処理における省力化や検索結果の適正化が図られる。
【0077】
〔変形例〕
クライアント2の受信部5と送信部10とは、送受信部として一体に構成されても良い。
【0078】
また、医療機関検索サーバ4は、診療科目の他に専門外来科目に基づいて医療機関を検索するように構成されても良い。この場合、識別情報記憶部12は、選択診療科名として、さらに、専門外来科目の名称を記憶する。専門外来科目の例として、不妊,いびき,禁煙などがある。また、この場合、医療機関DB14は、さらに、専門外来科目の名称と各専門外来科目を扱う医療機関名とを対応付けて記憶する。また、この場合、クライアント2のユーザによって専門外来科目の名称を示す文字列が選択されるように構成される。例えば、エリア検索選択画面D03において専門外来科目を選択するか否かをユーザに対して問い合わせる項目を設け、さらに専門外来科目の選択を促す不図示の表示画面をクライアント2に表示させる検索データを検索データ記憶部13が記憶するように構成されても良い。
【0079】
このように構成されることにより、ユーザは、症状に応じた診療科目に加えてさらに、専門外来科目に基づいた医療機関を検索することが可能となる。例えば、ユーザは、症状(具体的な症状)として”慢性的にくる頭痛”が選択され、専門外来科目として”いびき”が選択して医療機関を検索することにより、これら二つの項目の関連について診察を受けることが可能となる。
【0080】
また、専門外来科目と同様に、さらに、専門医・認定医の有無に基づいて医療機関を検索するように構成されても良い。
【0081】
また、識別情報記憶部12は、クライアント2のユーザによって選択された地域を示す文字列を識別情報と対応付けて記憶するように構成されても良い。この場合、医療機関の所在地の選択を促すための検索データ(図8のD04〜D07参照)が、症状の選択を促すための検索データ(図8のD01,D02参照)よりも先に、クライアント2へ送信される。そして、ユーザによって選択された、医療機関の所在地を示す文字列(ユーザによって選択された地域を示す文字列)が、識別情報記憶部12に記憶される。
【0082】
【発明の効果】
本発明によれば、症状に応じた診療科目をユーザ自身が判断する必要がなくなり、医療機関検索処理における省力化や検索結果の適正化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】医療機関検索システムの概要を示す図である。
【図2】クライアントの機能ブロックを示す図である。
【図3】医療機関検索サーバの機能ブロックを示す図である。
【図4】識別情報テーブルの例を示す図である。
【図5】検索データテーブルの例を示す図である。
【図6】医療機関テーブルの例を示す図である。
【図7】医療機関検索システムの動作例を示すフローチャートである。
【図8】クライアントにおける表示例を示す図である。
【図9】従来の技術における動作例を示す図である。
【符号の説明】
1 医療機関検索システム
2 クライアント
3 ネットワーク
4 医療機関検索サーバ
5 受信部
6 制御部
7 記憶部
8 表示部
9 入力部
10 送信部
11 受信部
12 識別情報記憶部
12A 識別情報テーブル
13 検索データ記憶部
13A 検索データテーブル
14 医療機関DB
14A 医療機関テーブル
15 制御部
16 送信部
Claims (5)
- ユーザによって選択された症状を示す症状情報及び地域を示す地域情報をクライアントから受信する受信手段と、
受信された前記症状情報に対応する診療科目を検索する検索手段と、
検索された前記診療科目を記憶する第一の記憶手段と、
診療科目及び地域情報と医療機関名とを対応付けて記憶する第二の記憶手段と、
受信された前記地域情報及び前記第一の記憶手段に記憶される前記診療科目とに対応づけられた前記医療機関名を前記第二の記憶手段から読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段に読み出された前記医療機関名を前記クライアントに送信する送信手段と
を備える医療機関検索サーバ。 - 前記ユーザに対し、地域情報の選択を促す地域情報選択データを記憶する選択データ記憶手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記第一の記憶手段が診療科目を記憶した後に、前記選択データ記憶手段が記憶する前記地域情報選択データをクライアントに送信し、
前記読み出し手段は、前記地域情報選択データに対する応答として受信された前記地域情報及び前記第一の記憶手段に記憶される前記診療科目とに対応づけられた前記医療機関名を前記第二の記憶手段から読み出す
請求項1に記載の医療機関検索サーバ。 - 前記選択データ記憶手段は、前記ユーザに対し症状の選択を促す症状選択データをさらに記憶し、
前記送信手段は、前記症状選択データをクライアントにさらに送信し、
前記検索手段は、前記症状選択データに対する応答として受信された前記症状情報に基づいて検索を行う
請求項2に記載の医療機関検索サーバ。 - ユーザによって選択された症状を示す症状情報及び地域を示す地域情報をクライアントから受信する受信手段と、
受信された地域情報を記憶する第一の記憶手段と、
受信された前記症状情報に対応する診療科目を検索する検索手段と、
診療科目及び地域情報と医療機関名とを対応付けて記憶する第二の記憶手段と、
第一の記憶手段に記憶された前記地域情報及び検索された前記診療科目とに対応づけられた前記医療機関名を前記第二の記憶手段から読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段に読み出された前記医療機関名を前記クライアントに送信する送信手段と
を備える医療機関検索サーバ。 - ユーザによって選択された症状を示す症状情報をクライアントから受信するステップと、
受信された前記症状情報に対応する診療科目を検索するステップと、
検索された前記診療科目を記憶手段に記憶するステップと、
ユーザによって選択された地域を示す地域情報をクライアントから受信するステップと、
受信された前記地域情報及び前記記憶手段に記憶された前記診療科目とに対応づけられた前記医療機関名を取得するステップと、
前記取得された前記医療機関名を前記クライアントに送信するステップと
を含む医療機関検索方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002245667A JP2004086489A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | 医療機関検索サーバ、及び医療機関検索方法 |
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JP2002245667A Pending JP2004086489A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | 医療機関検索サーバ、及び医療機関検索方法 |
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JP (1) | JP2004086489A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014010722A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Ricoh Co Ltd | 検索装置および検索方法、ならびに、プログラム |
-
2002
- 2002-08-26 JP JP2002245667A patent/JP2004086489A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014010722A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Ricoh Co Ltd | 検索装置および検索方法、ならびに、プログラム |
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