JP2004085225A - 物体検知装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケーシング31の内部に、送光レンズ15fおよび受光レンズ16fを備えた前部スライド板34と、レーザーダイオード11およびフォトダイオード13を備えた後部スライド板35とを左右移動自在に支持し、モータ17の出力軸17aに設けた位相が180°ずれた前部偏心カム38および後部偏心カム39を、前部スライド板34および後部スライド板35にそれぞれ当接させて相互に逆方向に往復相対移動させる。前部スライド板34および後部スライド板35の一方を固定して他方を往復移動させる場合に比べて、同じ検知エリアを確保するのに必要な前部スライド板34および後部スライド板35の移動ストロークを減少させ、ケーシング31を小型化することができる。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーシング内に送光手段、送光レンズ、受光手段および受光レンズを備え、送光手段および送光レンズから送光された対象物検知用光が対象物に反射された反射光を、受光手段および受光レンズにより受光して対象物を検知する物体検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる物体検知装置において、送光手段、送光レンズ、受光手段および受光レンズのうち、送光レンズを除く送光手段、受光レンズおよび受光手段をケーシングに固定し、送光手段の前方において送光レンズをアクチュエータで左右に往復移動させることにより、送光レンズから送光されるレーザービームで所定の検知領域を左右方向に走査するものが、特開平10−123252号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来のものは、送光手段を固定して送光レンズだけを左右に往復移動させているので、レーザービームで所定の検知領域を走査するのに必要な送光レンズの移動ストロークが大きくなり、そのために送光レンズやそのアクチュエータを収納するケーシングの寸法が大型化するという問題があった。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、送光手段、送光レンズ、受光手段および受光レンズを収納するケーシングを小型化することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、電磁波透過性の窓部を有するケーシング内に、ケーシングの窓部を介して対象物検知用光を送光する送光手段と、送光手段が送光した対象物検知用光を所定のビームパターンとする送光レンズと、対象物検知用光が対象物に反射された反射光をケーシングの窓部を介して受光する受光手段と、ケーシングの窓部を通過した前記反射光を受光手段に向けて集光する受光レンズとを備えた物体検知装置において、送光手段および送光レンズと、受光手段および受光レンズとのうち、少なくと送光手段および送光レンズを所定の方向において逆向きに所定量ずつ周期的に往復相対移動させることにより、対象物検知用光を前記所定の方向に走査する走査手段を備えたことを特徴とする物体検知装置が提案される。
【0006】
上記構成によれば、ケーシングに収納された送光手段、送光レンズ、受光手段および受光レンズのうち、少なくとも送光手段および送光レンズを所定の方向において逆向きに所定量ずつ周期的に往復相対移動させるので、送光手段および送光レンズの一方を固定して他方を周期的に往復相対移動させる場合に比べて、同じ検知エリアを確保するのに必要な往復相対移動のストロークを減少させることができ、これにより物体検知装置のケーシングを小型化することができる。
【0007】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、送光手段および受光手段を一体的に配置するとともに、送光レンズおよび受光レンズを一体的に配置したことを特徴とする物体検知装置が提案される。
【0008】
上記構成によれば、送光手段および受光手段を一体的に配置し、かつ送光レンズおよび受光レンズを一体的に配置することにより、送光手段および送光レンズの往復相対移動に同期して受光手段および受光レンズを往復相対移動させることができ、しかも送光手段、送光レンズ、受光手段および受光レンズを移動させる駆動源の数を最小限に抑えることができる。
【0009】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、受光手段および受光レンズは相対移動不能に配置され、送光手段および送光レンズによる対象物検知用光の全送光エリアからの前記反射光を受光可能であることを特徴とする物体検知装置が提案される。
【0010】
上記構成によれば、受光手段および受光レンズを相対移動不能に配置し、送光手段および送光レンズによる対象物検知用光の全送光エリアからの反射光を受光するので、送光手段、送光レンズ、受光手段および受光レンズの全てを移動させる場合に比べて移動用の駆動源を負荷を軽減することができる。
【0011】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、送光手段の移動ストロークおよび送光レンズの移動ストロークを同一に設定したことを特徴とする物体検知装置が提案される。
【0012】
上記構成によれば、送光手段の移動ストロークおよび送光レンズの移動ストロークを同一に設定したので、対象物検知用光の送光方向あるいは受光方向の演算が容易になる。
【0013】
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、走査手段は、モータと、モータの出力軸の両端に逆位相となるように設けられた一対の偏心カムとを備え、一対の偏心カムの一方との当接により送光手段を移動させ、他方との当接により送光レンズを移動させることを特徴とする物体検知装置が提案される。
【0014】
上記構成によれば、モータの出力軸の両端に逆位相となるように設けた一対の偏心カムのうち、一方の偏心カムを送光手段に当接させて他方の偏心カムを送光レンズに当接させることで、送光手段および送光レンズを逆方向に相対移動させることができる。
【0015】
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、走査手段は、モータと、モータの出力軸に設けられて送光手段および送光レンズの何れか一方に当接して移動させる偏心カムと、偏心カムとの当接部と反対側の端部で送光手段および送光レンズを連結する連結部材とを備えたことを特徴とする物体検知装置が提案される。
【0016】
上記構成によれば、モータの出力軸に設けた偏心カムで送光手段および送光レンズの一方を移動させ、その移動を連結部材を介して送光手段および送光レンズの他方に伝達することで、送光手段および送光レンズを逆方向に相対移動させることができる。
【0017】
また請求項7に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、走査手段は、モータと、モータの往復回転する出力軸に中央部を固定され、両端部を送光手段および送光レンズにそれぞれ接続された連結部材とを備えたことを特徴とする物体検知装置が提案される。
【0018】
上記構成によれば、モータの出力軸に中央部を固定した連結部材の両端部を送光手段および送光レンズにそれぞれ接続したので、出力軸の往復回転により送光手段および送光レンズを逆方向に相対移動させることができる。
【0019】
また請求項8に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、走査手段は、モータと、モータの出力軸に中心部を固定され、直径方向両端部が送光手段および送光レンズにそれぞれ当接する斜板とを備えたことを特徴とする物体検知装置が提案される。
【0020】
上記構成によれば、モータの出力軸に中心部を固定した斜板の直径方向両端部を送光手段および送光レンズにそれぞれ当接させたので、斜板の回転により送光手段および送光レンズを逆方向に相対移動させることができる。
【0021】
尚、実施例の走査部3は本発明の走査手段に対応し、実施例のレーザーダイオード11は本発明の送光手段に対応し、実施例のフォトダイオード13は本発明の受光手段に対応し、実施例の送光フレネルレンズ15fは本発明の送光レンズに対応し、実施例の受光フレネルレンズ16fは本発明の受光レンズに対応し、実施例の前側偏心カム38および後側偏心カム39は本発明の偏心カムに対応し、実施例のリンク41,42は本発明の連結部材に対応する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0023】
図1〜図6は本発明の第1実施例を示すもので、図1は物体検知装置を備えた車両の斜視図、図2は物体検知装置のブロック図、図3は物体検知装置の水平断面図(図4の3−3線断面図)、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は作用の説明図である。
【0024】
図1および図2に示すように、自車前方の物体の距離および方向を検知するための物体検知装置Rはレーザーレーダー装置を備えるもので、送受光部1と、送受光レンズ部2と、走査部3と、距離計測処理部4とから構成される。送受光部1は、レーザーダイオード11と、レーザーダイオード11を駆動するレーザーダイオード駆動回路12と、フォトダイオード13と、フォトダイオード13の出力信号を増幅する受光アンプ回路14とを備える。尚、レーザーダイオード11には送光コリメートレンズ15cが一体に設けられ、フォトダイオード13には受光コリメートレンズ16cが一体に設けられる。送受光レンズ部2は、送光フレネルレンズ15fと、受光フレネルレンズ16fとを備える。走査部3はモータ17と、モータ17の駆動を制御するモータ駆動回路18とを備え、モータ17により駆動される前部偏心カム38および後部偏心カム39で送受光部1および送受光レンズ部2を往復移動させる。
【0025】
距離計測処理部4は、前記レーザーダイオード駆動回路12、受光アンプ回路14およびモータ駆動回路18を制御する制御回路19と、例えばACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)システムのような他システムを制御する電子制御ユニット20との間で通信を行う通信回路21と、レーザービームの送光から受光までの時間をカウントするカウンタ回路22と、物体までの距離および物体の方向を算出する中央演算処理装置23とを備える。
【0026】
そしてレーザービームが送光されてから、該レーザービームが物体に反射された反射光が受光されるまでの時間に基づいて物体までの距離が検知され、そのときの瞬間的な検知エリアの方向に基づいて物体の方向が検知される。
【0027】
しかして、物体検知装置Rは、左右幅が1°で上下幅が58mrad(3.3°)のレーザービームを左右方向に0.008°ずつずらしながら2000回送光することにより、左右幅が280mrad(16°)の領域を走査する。物体検知装置Rの最大検知距離は100m、距離分解能は±0.1m、左右分解能は5mrad(0.3°)である。
【0028】
次に、図3〜図5に基づいて送光部1および受光部2および走査部3の構造を説明する。
【0029】
合成樹脂で成形した直方体状のケーシング31の内部に、上下一対の前部ガイドレール32U,32Lと上下一対の後部ガイドレール33U,33Lとが左右方向に配置される。上下一対の前部ガイドレール32U,32Lに、四角形の前部スライド板34の上下縁が左右摺動自在に支持され、また上下一対の後部ガイドレール33U,33Lに、四角形の後部スライド板35の上下縁が左右摺動自在に支持される。
【0030】
前部スライド板34の上部には送光フレネルレンズ15fが支持され、前部スライド板34の下部には受光フレネルレンズ16fが支持される。後部スライド板35の上部には送光コリメートレンズ15cを一体に備えたレーザーダイオード11が支持され、後部スライド板35の下部には受光コリメートレンズ16cを一体に備えたフォトダイオード13が支持される。送光フレネルレンズ15fおよび受光フレネルレンズ16fはケーシング31の窓部31aに対向しており、レーザービームは窓部31aを透過して送光および受光される。
【0031】
前部スライド板34は、その左右一端側に設けたV字状の板ばね36によって左右他端側に向けて付勢される。後部スライド板35は、その左右一端側に設けた2個のV字状の板ばね37,37によって左右他端側に向けて付勢される。ケーシング31の他端側には、出力軸17aを前後方向に向けたモータ17が配置されており、板ばね36で付勢された前部スライド板34の他端側が、出力軸17aの前端に設けた前部偏心カム38に当接するとともに、板ばね37,37で付勢された後部スライド板35の他端側が、出力軸17aの後端に設けた後部偏心カム39に当接する。モータ17の出力軸17aに対する前部偏心カム38および後部偏心カム39の位相は180°ずれている。ケーシング31の後面に沿うように、モータ駆動回路18の基板40が配置される。
【0032】
図6に示すように、モータ17が一方向に連続回転すると、その出力軸17aに設けた前部偏心カム38に他端側を押圧された前部スライド板34が、前部ガイドレール32U,32Lに案内されて板ばね36を圧縮しながら一端側に移動し、その移動限界に達した後は板ばね36の弾発力で前部偏心カム38との接触を保ちながら他端側に移動し、その繰り返しによって前部スライド板34は左右に往復移動する。これと同時に、モータ17の出力軸17aに設けた後部偏心カム39に他端側を押圧された後部スライド板35が、後部ガイドレール33U,33Lに案内されて板ばね37,37を圧縮しながら一端側に移動し、その移動限界に達した後は板ばね37,37の弾発力で後部偏心カム39との接触を保ちながら他端側に移動し、その繰り返しによって後部スライド板35は左右に往復移動する。
【0033】
このとき、前部偏心カム38および後部偏心カム39は位相が180°ずれているため、送光フレネルレンズ15fおよび受光フレネルレンズ16fを設けた前部スライド板34とレーザーサイオード11およびフォトダイオード13を設けた後部スライド板35とは同期しながら相互に逆方向に往復移動する。前部スライド板34および後部スライド板35が図6(A)の位置関係にあるときにレーザービームの送光方向および受光方向は車体前方に対して右向きに8°偏倚し、図6(B)の位置関係にあるときにレーザービームの送光方向および受光方向は車体前方に対して平行になり、図6(C)の位置関係にあるときにレーザービームの送光方向および受光方向は車体前方に対して左向きに8°偏倚するため、車体前方に対し左右16°の検知領域が走査されることになる。
【0034】
ところで、送光フレネルレンズ15fおよび受光フレネルレンズ16fを設けた前部スライド板34を単独で往復動させても、またレーザーサイオード11およびフォトダイオード13を設けた後部スライド板35を単独で往復動させても、本実施例と同じ左右16°の検知領域を得ることができるが、その場合には前部スライド板34あるいは後部スライド板35の必要な移動ストロークが大きくなり、かつ偏心カムも大型化するため、ケーシング31の左右方向寸法が大きくなる問題がある。
【0035】
それに対して本実施例では、前部スライド板34および後部スライド板35を相互に逆方向に往復相対移動させるので、その移動ストロークを従来の半分に設定し、それに伴って前部偏心カム38および後部偏心カム39の寸法を半分にしてケーシング31の小型化を図っても、必要な検知領域(左右16°)を確保することができる。また前部偏心カム38および後部偏心カム39を同一形状にし、前部スライド板34および後部スライド板35の移動ストロークを同一にすることにより、レーザービームの送光方向あるいは受光方向の演算が容易になる。しかも、前部スライド板34に送光フレネルレンズ15fおよび受光フレネルレンズ16fの両方を支持し、後部スライド板35にレーザーダイオード11およびフォトダイオード13の両方を支持したので、モータ17の数を最小限に抑えて駆動系の構造を簡素化できるだけでなく、送光方向および受光方向の同期ずれを完全に防止することができる。
【0036】
図7〜図9は本発明の第2実施例を示すもので、図7は物体検知装置の水平断面図(図8の7−7線断面図)、図8は図7の8−8線断面図、図9は図7の9−9線断面図である。
【0037】
第1実施例では、前部スライド板34に送光フレネルレンズ15fおよび受光フレネルレンズ16fを上下に配置し、後部スライド板35にレーザーダオード11およびフォトダイオード13を上下に配置しているが、第2実施例は、前部スライド板34に送光フレネルレンズ15fおよび受光フレネルレンズ16fを左右に配置し、後部スライド板35にレーザーダオード11およびフォトダイオード13を左右に配置したものであり、その他の構成および作用は第1実施例と同一である。
【0038】
この第2実施例によれば、第1実施例に比べてケーシング31の左右方向の寸法は増加するが、上下方向の寸法を減少させることができる。
【0039】
図10〜図13は本発明の第3実施例を示すもので、図10は物体検知装置の水平断面図(図11の10−10線断面図)、図11は図10の11−11線断面図、図12は図10の12−12線断面図、図13は作用の説明図である。
【0040】
第1、第2実施例では、後部スライド板35を後部偏心カム39で駆動しているが、第3実施例は、前部偏心カム38で駆動される前部スライド板34を後部スライド板35に上下一対のリンク41,41で接続したものであり、その結果として後部スライド板35の板ばね37,37と、後部偏心カム39とが不要になる。
【0041】
しかして、前部スライド板34が左動するとリンク41,41を介して後部スライド板35が右動し、前部スライド板34が右動するとリンク41,41を介して後部スライド板35が左動することで、送光フレネルレンズ15fおよび受光フレネルレンズ16fを設けた前部スライド板34とレーザーサイオード11およびフォトダイオード13を設けた後部スライド板35とを同期しながら相互に逆方向に往復相対移動し、第1、第2実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0042】
図14〜図17は本発明の第4実施例を示すもので、図14は物体検知装置の水平断面図(図15の14−14線断面図)、図15は図14の15−15線断面図、図16は図14の16−16線断面図、図16は作用の説明図である。
【0043】
第1、第2実施例では、前部スライド板34および後部スライド板35をカム駆動しているが、第4実施例は、前部スライド板34および後部スライド板35をリンク42で駆動するようになっている。即ち、モータ17の出力軸17aに直線状のリンク42の中央部を固定し、リンク42の前端に形成した長孔42aを前部スライド板34の端部に設けたピン43に係合させ、かつリンク42の後端に形成した長孔42bを後部スライド板35の端部に設けたピン44に係合させる。
【0044】
しかして、モータ17の出力軸17aを往復回転させることで、出力軸17aに固定したリンク42の両端によって前部スライド板34と後部スライド板35とを同期しながら相互に逆方向に往復相対移動させ、第1〜第3実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0045】
図18〜図21は本発明の第5実施例を示すもので、図18は物体検知装置の水平断面図(図19の18−18線断面図)、図19は図18の19−19線断面図、図20は図18の20−20線断面図、図21は作用の説明図である。
【0046】
第4実施例は、前部スライド板34および後部スライド板35を斜板45で駆動するようになっている。即ち、モータ17の出力軸17aを左右方向に配置し、その先端に設けた斜板45の直径方向両端を、前部スライド板34および後部スライド板35の他端に設けた当接部34a,35aに当接させる。
【0047】
しかして、モータ17の出力軸17aを連続回転させることで、出力軸17aに固定した斜板45で当接部34a,35aを交互に押圧し、前部スライド板34と後部スライド板35とを同期しながら相互に逆方向に往復相対移動させ、第1〜第4実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0048】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0049】
例えば、実施例では送光フレネルレンズ15f、受光フレネルレンズ16f、レーザーダイオード11およびフォトダイオード13をモータ17で移動させているが、受光フレネルレンズ16fおよびフォトダイオード13をケーシング31に固定し、送光フレネルレンズ15fおよびレーザーダイオード11だけをモータ17で移動させても良く、このようにすればモータ17の負荷を軽減することができる。この場合、受光フレネルレンズ16fおよびフォトダイオード13による受光領域は、レーザービームの送光領域をカバーするように設定することが必要である。
【0050】
また実施例では物体検知装置Rの検知領域を左右16°に設定しているが、他の任意の角度に設定することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、ケーシングに収納された送光手段、送光レンズ、受光手段および受光レンズのうち、少なくとも送光手段および送光レンズを所定の方向において逆向きに所定量ずつ周期的に往復相対移動させるので、送光手段および送光レンズの一方を固定して他方を周期的に往復相対移動させる場合に比べて、同じ検知エリアを確保するのに必要な往復相対移動のストロークを減少させることができ、これにより物体検知装置のケーシングを小型化することができる。
【0052】
また請求項2に記載された発明によれば、送光手段および受光手段を一体的に配置し、かつ送光レンズおよび受光レンズを一体的に配置することにより、送光手段および送光レンズの往復相対移動に同期して受光手段および受光レンズを往復相対移動させることができ、しかも送光手段、送光レンズ、受光手段および受光レンズを移動させる駆動源の数を最小限に抑えることができる。
【0053】
また請求項3に記載された発明によれば、受光手段および受光レンズを相対移動不能に配置し、送光手段および送光レンズによる対象物検知用光の全送光エリアからの反射光を受光するので、送光手段、送光レンズ、受光手段および受光レンズの全てを移動させる場合に比べて移動用の駆動源を負荷を軽減することができる。
【0054】
また請求項4に記載された発明によれば、送光手段の移動ストロークおよび送光レンズの移動ストロークを同一に設定したので、対象物検知用光の送光方向あるいは受光方向の演算が容易になる。
【0055】
また請求項5に記載された発明によれば、モータの出力軸の両端に逆位相となるように設けた一対の偏心カムのうち、一方の偏心カムを送光手段に当接させて他方の偏心カムを送光レンズに当接させることで、送光手段および送光レンズを逆方向に相対移動させることができる。
【0056】
また請求項6に記載された発明によれば、モータの出力軸に設けた偏心カムで送光手段および送光レンズの一方を移動させ、その移動を連結部材を介して送光手段および送光レンズの他方に伝達することで、送光手段および送光レンズを逆方向に相対移動させることができる。
【0057】
また請求項7に記載された発明によれば、モータの出力軸に中央部を固定した連結部材の両端部を送光手段および送光レンズにそれぞれ接続したので、出力軸の往復回転により送光手段および送光レンズを逆方向に相対移動させることができる。
【0058】
また請求項8に記載された発明によれば、モータの出力軸に中心部を固定した斜板の直径方向両端部を送光手段および送光レンズにそれぞれ当接させたので、斜板の回転により送光手段および送光レンズを逆方向に相対移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物体検知装置を備えた車両の斜視図
【図2】物体検知装置のブロック図
【図3】物体検知装置の水平断面図(図4の3−3線断面図)
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】作用の説明図
【図7】第2実施例に係る物体検知装置の水平断面図(図8の7−7線断面図)
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】図7の9−9線断面図
【図10】第3実施例に係る物体検知装置の水平断面図(図11の10−10線断面図)
【図11】図10の11−11線断面図
【図12】図10の12−12線断面図
【図13】作用の説明図
【図14】第4実施例に係る物体検知装置の水平断面図(図15の14−14線断面図)
【図15】図14の15−15線断面図
【図16】図14の16−16線断面図
【図17】作用の説明図
【図18】第5実施例に係る物体検知装置の水平断面図(図19の18−18線断面図)
【図19】図18の19−19線断面図
【図20】図18の20−20線断面図
【図21】作用の説明図
【符号の説明】
3 走査部(走査手段)
11 レーザーダイオード(送光手段)
13 フォトダイオード(受光手段)
15f 送光フレネルレンズ(送光レンズ)
16f 受光フレネルレンズ(受光レンズ)
17 モータ
17a 出力軸
31 ケーシング
31a 窓部
38 前側偏心カム(偏心カム)
39 後側偏心カム(偏心カム)
41 リンク(連結部材)
42 リンク(連結部材)
45 斜板
Claims (8)
- 電磁波透過性の窓部(31a)を有するケーシング(31)内に、
ケーシング(31)の窓部(31a)を介して対象物検知用光を送光する送光手段(11)と、
送光手段(11)が送光した対象物検知用光を所定のビームパターンとする送光レンズ(15f)と、
対象物検知用光が対象物に反射された反射光をケーシング(31)の窓部(31a)を介して受光する受光手段(13)と、
ケーシング(31)の窓部(31a)を通過した前記反射光を受光手段(13)に向けて集光する受光レンズ(16f)と、
を備えた物体検知装置において、
送光手段(11)および送光レンズ(15f)と、受光手段(13)および受光レンズ(16f)とのうち、少なくと送光手段(11)および送光レンズ(15f)を所定の方向において逆向きに所定量ずつ周期的に往復相対移動させることにより、対象物検知用光を前記所定の方向に走査する走査手段(3)を備えたことを特徴とする物体検知装置。 - 送光手段(11)および受光手段(13)を一体的に配置するとともに、送光レンズ(15f)および受光レンズ(16f)を一体的に配置したことを特徴とする、請求項1に記載の物体検知装置。
- 受光手段(13)および受光レンズ(16f)は相対移動不能に配置され、送光手段(11)および送光レンズ(15f)による対象物検知用光の全送光エリアからの前記反射光を受光可能であることを特徴とする、請求項1に記載の物体検知装置。
- 送光手段(11)の移動ストロークおよび送光レンズ(15f)の移動ストロークを同一に設定したことを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の物体検知装置。
- 走査手段(3)は、モータ(17)と、モータ(17)の出力軸(17a)の両端に逆位相となるように設けられた一対の偏心カム(38,39)とを備え、一対の偏心カム(38,39)の一方との当接により送光手段(11)を移動させ、他方との当接により送光レンズ(15f)を移動させることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の物体検知装置。
- 走査手段(3)は、モータ(17)と、モータ(17)の出力軸(17a)に設けられて送光手段(11)および送光レンズ(15f)の何れか一方に当接して移動させる偏心カム(38)と、偏心カム(38)との当接部と反対側の端部で送光手段(11)および送光レンズ(15f)を連結する連結部材(41)とを備えたことを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の物体検知装置。
- 走査手段(3)は、モータ(17)と、モータ(17)の往復回転する出力軸(17a)に中央部を固定され、両端部を送光手段(11)および送光レンズ(15f)にそれぞれ接続された連結部材(42)とを備えたことを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の物体検知装置。
- 走査手段(3)は、モータ(17)と、モータ(17)の出力軸(17a)に中心部を固定され、直径方向両端部が送光手段(11)および送光レンズ(15f)にそれぞれ当接する斜板(45)とを備えたことを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の物体検知装置。
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