JP2004085054A - 自動製氷機 - Google Patents

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Tomoyuki Nishio
西尾 智之
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Abstract

【課題】例えば、含塩氷を製造する場合に、装置内部に錆や腐食等が生ずるのを防止する。
【解決手段】製氷運転中は製氷系からの冷媒を製氷板10に供給して、該製氷板10を冷却すると共に、製氷水撒水器から製氷水タンクの食塩水を当該製氷板10に撒水供給して製氷面に氷塊を生成させる。また、除氷運転に切換わると加熱手段により、前記製氷板の製氷面を加温し、製氷面から氷塊を落下させるよう構成する。更に、洗浄運転に切り替わると、前記製氷水撒水器から撒水される食塩水の飛散領域に、洗浄水を供給して前記製氷板10等の洗浄を行なう洗浄手段28を配設するようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動製氷機に関し、更に詳細には、製氷系からの冷媒を供給して冷却した製氷部の表面に製氷水を撒水供給することで氷塊の生成を行なうと共に、加熱手段により該製氷器を加温して氷塊を落下させる自動製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
氷を自動的に製造する自動製氷機として、直立配置した2枚の製氷板(製氷部)の対向面(裏面)に、製氷系を構成する横方向に蛇行した蒸発管を夫々密着固定し、製氷運転に際して蒸発管に循環供給される冷媒を蒸発させることで両製氷板を強制冷却すると共に、製氷水タンクに貯留した製氷水(水道水等の淡水)を製氷水撒水管から製氷面(表面)に撒水供給して氷結させ、該製氷面に板氷(氷塊)を生成する流下式自動製氷機が知られている(例えば、特許文献1参照)。前記流下式自動製氷機では、前記製氷板の下方に集水樋を設け、前記製氷面から氷結することなく流下する製氷水を該集水樋で受容して前記製氷水タンクに回収し、製氷水を循環使用するよう構成されている。また、この種の流下式自動製氷機では、除氷運転に際して前記蒸発管にホットガスを循環させると共に、除氷水を製氷板の裏面に散水供給することで該製氷板を加温し、これにより製氷板と板氷との氷結面を融解して、該板氷を製氷板から剥離落下させるようになっている。
【0003】
前記製氷板から落下した板氷は、該製氷板の下方に傾斜配置されたシュート部を滑落し、該シュート部の下流側に配設されたアイスクラッシャーにより所要の大きさの氷片に破砕される。そして、前記アイスクラッシャーの下流側にスノコを設け、該スノコにおいてアイスクラッシャーで板氷を破砕した際に生ずる氷片と水とを分離し、氷片のみを貯氷庫に貯蔵するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−248321号公報(第3項、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記自動製氷機において、前述のように水道水等の淡水を製氷水として使用する場合には、前記製氷部や集水樋、シュート部、アイスクラッシャー等に対する水汚れ等の付着量は少ないため、メンテナンス作業を比較的長期のサイクルで行なえばよく、また当該製氷機に錆や腐蝕等の発生は少なかった。
【0006】
しかしながら、例えば海産魚介類を氷で冷蔵冷凍保存する場合に、淡水から生成した氷を使用すると氷が融解した際に生ずる淡水が、海産魚介類の表皮等から侵入して鮮度が低下する等の問題が指摘される。このため、海産魚介類の貯蔵時等には海水と同様に、所要濃度の塩分を含んだ食塩水から生成した含塩氷を使用する必要が生ずる。このような含塩氷を製造する場合には、所定濃度の食塩水や海水を、前記製氷水タンクに貯留して前記製氷板を流下させることになる。ここで、製氷運転に際して前記製氷水撒水管から製氷板に向けて食塩水等を撒水供給した際には、該製氷板はもとより、シュート部、アイスクラッシャー、スノコやその他製氷機内部にも食塩水等が飛散して付着することになる。このため、装置内部は析出する塩により汚れが生ずると共に、錆や腐蝕等の発生が増大する問題を招く。すなわち、含塩氷を製造するに際しては、塩による汚れや錆、腐蝕等を防止するために、メンテナンスの作業間隔を短くする必要があり、作業負担が増加する難点が指摘される。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、例えば、含塩氷を製造する場合であっても、装置内部に錆や腐食等が生ずるのを防止し得る自動製氷機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る自動製氷機は、
製氷部と、製氷水タンクからの製氷水を該製氷部に撒水する撒水部とを備え、製氷運転中は製氷系からの冷媒を前記製氷部に供給して冷却を行なうと共に、前記撒水部から製氷水を該製氷部に撒水供給して製氷面に氷塊を生成し、除氷運転に切換わると加熱手段により製氷面を加温し、該製氷面から前記氷塊を落下させるよう構成した自動製氷機において、
前記撒水部から撒水される製氷水の飛散領域に洗浄水を供給して洗浄を行なう洗浄手段を配設したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る自動製氷機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお、本実施例では流下式の自動製氷機を例にして説明し、上下、左右および前後とは、図2に示す状態で流下式自動製氷機を見た場合で指称するものとする。
【0010】
本実施例に係る流下式自動製氷機は、所定厚みを有し、直立配置された複数の製氷板(製氷部)10と、各製氷板10の上方に配設されて、製氷運転時に製氷水タンク41に貯留した食塩水(製氷水)を製氷板10に撒水する製氷水撒水器(撒水部)26と、各製氷板10の下方に配設されて、製氷水撒水器26から撒水された食塩水を回収して製氷水タンク41に戻す集水樋13とを備えている。また、前記各製氷板10の上端部には、該上端部を囲繞すると共に、除氷運転時に温水タンク(洗浄水供給源)53に貯留した洗浄水(水道水等の淡水)を流通させる除氷管27を配設してある。前記製氷板10の内部には、横方向に蛇行する冷媒通路11が形成されており(図3参照)、製氷運転に際しては、この冷媒通路11に後述する製氷系(冷媒通路11や圧縮機22、凝縮器23等)からの冷媒を循環させて製氷板10を強制冷却すると共に、除氷運転に際しては、当該冷媒通路11にホットガスを循環させて製氷板10を加温するよう構成される。すなわち、製氷運転時には、強制冷却した前記製氷板10に食塩水を撒水供給することで、該製氷板10の製氷面(表・裏面)に含塩氷(氷塊)76を生成し、除氷運転時には、当該製氷板10を加温して含塩氷76との氷結面を融解することで、生成した含塩氷76を自重により落下させるようになっている。なお、図4に示すように、前記製氷板10における最上部の冷媒通路11は、前記除氷管27から所要距離だけ離間した位置に設けられており、該除氷管27の近傍の過冷却を防止している。
【0011】
また、実施例では、図2に示す如く、各製氷板10が所定間隔離間して取付枠20に並列に配設されてユニット化され、この製氷ユニット25は装置フレーム19の上部位置に着脱可能に設置してある。更に、前記製氷ユニット25の上部位置を囲繞する導入管29が配設されており、該導入管29の所要位置に複数の洗浄水ノズル(洗浄手段)28が配設されている(図1参照)。前記導入管29は、後述の第1洗浄水流通管67を介して前記温水タンク53に連通接続されており、洗浄運転に際して前記各洗浄水ノズル28から洗浄水を撒水し得るようになっている。ここで、前記各洗浄水ノズル28は、前記製氷水撒水器26から撒水される食塩水の飛散領域に洗浄水を撒水し得るよう配置してある。また、前記製氷ユニット25は、図示しないパネルにより周囲を囲繞されており、製氷運転や洗浄運転に際して、食塩水や洗浄水が装置外部に飛散しないようになっている。実施例の流下式自動製氷機では、製氷・除氷運転を開始して12時間が経過すると、洗浄運転に移行するよう設定してある。なお、洗浄運転に移行する時期はこれに限られるものではなく、所要時間毎に洗浄運転に移行したり、あるいは貯氷庫が氷で満杯となったことを検知して製氷機が停止する前に洗浄運転を行なう等、定期、不定期の何れであってもよい。
【0012】
前記製氷ユニット25の下方位置には、左右方向に所定長さで延在する一対のガイドレール12,12(図2において1つだけ図示)が、前記装置フレーム19の前後方向に所要間隔離間して平行に配設されており、該ガイドレール12上に前記集水樋13の両側部に設けたスライダ14を介して集水樋13が左右方向に移動可能となっている。前記集水樋13の右端部には、前記ガイドレール12と平行に配設された従来公知のエアシリンダ21のロッド21aが接続されており、該ロッド21aを伸縮させることで集水樋13がガイドレール12に沿って平行移動される。ここで、前記エアシリンダ21は、製氷運転時および洗浄運転時には、前記ロッド21aがバレルから伸びて(右方向移動して)前記集水樋13が前記製氷板10の直下に位置する集水位置に臨むと共に、除氷運転時には前記ロッド21aがバレル側に縮んで(左方向移動して)、該集水樋13が製氷板10の下方を開放する(製氷板10から自重落下する含塩氷76の落下軌跡から外れた)退避位置に臨むよう設定されている。
【0013】
また、製氷板10の下方には、除氷運転により前記製氷板10の製氷面から剥離されて落下する含塩氷76を、斜め下方に案内するシュート部15が傾斜配置され、該シュート部15の傾斜下端近傍の上方位置には、モータにより回転駆動されてシュート部15を滑落する含塩氷76を破砕するアイスクラッシャー16を配設してある。更に、シュート部15の傾斜下端に上側をスノコ17aで被覆したドレン受部17が連設されており、アイスクラッシャー16で破砕した氷片と食塩水とを該スノコ17aで分離し、氷片のみを図示しない貯氷庫へ放出すると共に、食塩水をドレン受部17に流入させるよう構成されている。なお、図5〜図7に示すように、前記ドレン受部17の底部から導出された排出管18が、製氷機外部に連通する排水集合管40に接続されており、該ドレン受部17に流入した食塩水は、該排水集合管40から機外に排出される。
【0014】
次に、実施例の流下式自動製氷機における製氷系について説明する。図3に示す如く、圧縮機22の吐出側から導出した吐出管31は、第1熱交換器54内を通過して凝縮器23に接続されている。また、前記第1熱交換器54には、図5〜図7に示すように、前記温水タンク53から導出した第1加温用管55aが接続されると共に、該第1熱交換器54から導出した第1戻り管55bが、該温水タンク53の上方に位置される。そして、第1加温用管55aに配設した熱交換器用ポンプ56により、温水タンク53の洗浄水を第1熱交換器54に供給し、該第1熱交換器54を流通した洗浄水が第1戻り管55bから温水タンク53に戻るようになっている。すなわち、前記第1熱交換器54を流通する洗浄水を、圧縮機22から吐出されて前記吐出管31を流通する高圧・高温のホットガスにより加温するよう構成してある。
【0015】
また、前記凝縮器23からは冷媒管36が導出されて、該冷媒管36にレシーバタンク33、膨張弁(減圧手段)34および分配器35を直列に接続してある。
そして、前記分配器35から導出する複数の分配管38の夫々が、各製氷板10における冷媒通路11の入口側に接続されている。なお、実施例では冷媒通路11の入口側が製氷板10の下方に設定されると共に、出口側が上方に設定される。また、前記凝縮器23にはファンモータ24,24が併設され、このファンモータ24,24の回転により該凝縮器23を空冷するよう構成される。
【0016】
図3に示す如く、前記吐出管31における第1熱交換器54の接続部より上流側から分岐したホットガス管32が、ホットガス弁32aを介して前記各分配管38に接続される。そして、除氷運転に際してホットガス弁32aを開放することにより、圧縮機22から吐出されるホットガスはホットガス管32および分配管38を介して各製氷板10の冷媒通路11に循環供給されて該製氷板10を加熱する。これにより、前記含塩氷76における製氷板10との氷結面が融解して、該含塩氷76は自重により落下するようになっている。なお、ホットガス弁32aは、前記製氷板10に完全な含塩氷76が生成したことを製氷完了検知手段(図示せず)が検知して製氷運転から除氷運転に移行する際に開放され、また製氷板10から含塩氷76が剥離したことを除氷完了検知手段(図示せず)が検知して除氷運転から製氷運転に移行する際に閉成されるよう制御される。
【0017】
前記各製氷板10における冷媒通路11の出口側から導出した各出口管39が吸入管37に接続され、この吸入管37が第2熱交換器57内を通過すると共に、該第2熱交換器57から通出した吸入管37が、前記圧縮機22の吸入側に接続されている。前記第2熱交換器57には、図3〜図7に示すように、洗浄水流通管64から分岐した第2加温用管58aが接続されており、除氷運転に際して後述の温水ポンプ63により温水タンク53の洗浄水を該第2熱交換器57に供給することで、前記吸入管37を流通するホットガスにより、第2熱交換器57に供給された洗浄水を温めるよう構成される。また、除氷運転が完了したときには、前記第2熱交換器57から導出した第2戻り管58bに設けた調節弁60を開放することで、該第2熱交換器57の洗浄水を温水タンク53に戻し得るようになっている。
【0018】
実施例の流下式自動製氷機における水経路は、前記製氷水タンク41に貯留した食塩水が流通する製氷水系統と、前記温水タンク53に貯留した温水が流通する除氷・洗浄水系統とから構成されている。ここで、前記製氷水系統は、図5〜図7に示すように、食塩水を貯留する前記製氷水タンク41と、該製氷水タンク41の底部から導出されて前記製氷水撒水器26に接続する製氷水流通管43と、該製氷水流通管43の経路途中に配設されて製氷水タンク41の食塩水を製氷水撒水器26に供給する製氷水ポンプ42と、該製氷水ポンプ42と製氷水撒水器26との間に配設されて、製氷水流通管43を流通する食塩水の流量を調節する第1流量調整弁44とから構成されている。ここで、前記第1流量調整弁44は、製氷運転時に開放するよう制御され、製氷運転時には、製氷水ポンプ42により前記製氷水タンク41の食塩水が、製氷水流通管43を流通して前記製氷水撒水器26から製氷板10に撒水供給される。なお、前記製氷水タンク41の上方には、外部から食塩水を供給する製氷水供給管47が開口しており、該タンク41の食塩水が設定水位以下になると、該製氷水供給管47に設けた第1給水弁48を開放して食塩水を供給するようになっている。
【0019】
また、前記製氷水流通管43における前記製氷水ポンプ42と第1流量調整弁44との間からは、前記排水集合管40に接続する第1製氷水排出管45が分岐されている。この第1製氷水排出管45の経路途中に第1排水弁46が設けられており、該第1排水弁46は、製氷運転および除氷運転時には閉成すると共に、洗浄運転時には開放するよう制御される。すなわち、洗浄運転に際して第1流量調整弁44を閉成すると共に第1排水弁46を開放したもとで製氷水ポンプ42を運転することにより、前記製氷水タンク41の食塩水や洗浄水を該第1製氷水排出管45を介して機外に排出し得るよう構成してある。
【0020】
更に、前記製氷水流通管43における前記製氷水タンク41と製氷水ポンプ42との間からは、前記排水集合管40に接続する第2製氷水排出管49が分岐しており、該第2製氷水排出管49に介挿した第2排水弁50を開放することでも、製氷水タンク41の食塩水を機外に排出し得るようになっている。更にまた、前記製氷水タンク41には、前記排水集合管40に接続する第1オーバーフロー管51が設けられ、前記製氷水供給管47または第2洗浄水流通管69(後述)から食塩水または洗浄水が供給されて、製氷水タンク41が所定の水位以上となると、該第1オーバーフロー管51を介して食塩水や洗浄水が機外に排出されるよう構成してある。
【0021】
除氷・洗浄水系統は、洗浄水を貯留する前記温水タンク53と、該温水タンク53の底部から導出されて前記除氷管27に接続する洗浄水流通管64と、該洗浄水流通管64の経路途中に配設されて温水タンク53の温水を前記除氷管27に供給する前記温水ポンプ63と、該温水ポンプ63と除氷管27との間に配設されて、洗浄水流通管64を流通する洗浄水の流量を調節する第2流量弁65と、第2流量調整弁65と除氷管27との間から分岐して、前記製氷ユニット25を囲繞する前記導入管29に接続する第1洗浄水流通管67と、温水ポンプ63と第2流量調整弁65との間から分岐して前記第2熱交換器57に接続する第2加温用管58aおよび前記製氷水タンク41に接続する第2洗浄水流通管69とから構成されている。
【0022】
ここで、前記第2流量調整弁65は、製氷運転時には閉成されると共に除氷運転および洗浄運転時には開放するよう制御される。なお、前記温水タンク53の上方には、外部から洗浄水を供給する洗浄水供給管72が設けられており、該タンク53の洗浄水が所定の水位以下になると、該洗浄水供給管72に設けた第2給水弁73を開放して洗浄水を供給するようになっている。また、前記温水タンク53には、前記排水集合管40に接続する第2オーバーフロー管61が設けられており、該温水タンク53が所定水位以上となると、該第2オーバーフロー管61を介して洗浄水を機外に排出するよう構成してある。
【0023】
更に、前記第2加温用管58aの経路途中に配設された第3流量調整弁59は、製氷運転および洗浄運転時には閉成すると共に除氷運転時には開放するよう制御される。すなわち、除氷運転時には、前記第2流量調整弁65および第3流量調整弁59を開放したもとで温水ポンプ63を駆動することにより、前記温水タンク53の洗浄水が前記洗浄水流通管64を介して前記除氷管27に供給されると共に、前記第2加温用管58aを介して第2熱交換器57に供給される。
【0024】
前記第1および第2洗浄水流通管67,69の経路途中には、第1および第2水洗浄弁68,70が夫々配設されており、製氷運転および除氷運転時には両水洗浄弁68,70を閉成すると共に、洗浄運転時には両洗浄水弁68,70を開放するよう制御している。そして、洗浄運転時には前記第2流量調整弁65および両水洗浄弁68,70を開放したもとで温水ポンプ63を駆動することにより、前記温水タンク53の洗浄水が前記洗浄水流通管64を介して第1洗浄水流通管67に供給されて、前記洗浄水ノズル28から該洗浄水が撒水供給されると共に、第2洗浄水流通管69を介して前記製氷水タンク41にも洗浄水が供給される。なお、前述のように洗浄水ノズル28は、前記製氷水撒水器26から撒水供給される食塩水の飛散領域全体に洗浄水を撒水し得るよう複数配設してあり、具体的には、前記製氷板10、集水樋13、シュート部15、アイスクラッシャー16およびパネルの夫々に洗浄水を撒水供給し得るようになっている。なお、前記各洗浄水ノズル28から撒水された洗浄水は、前記ドレン17に流入して前記排水集合管40を介して機外に排出される。
【0025】
また、前記洗浄水流通管64における温水タンク53と前記温水ポンプ63との間からは、前記排水集合管40に接続する洗浄水排出管73が分岐してあり、該洗浄水排出管73に配設された第3排水弁74を開放することで、該温水タンク53の洗浄水を機外に排出し得るよう構成されている。
【0026】
【実施例の作用】
次に、実施例に係る流下式自動製氷機の作用につき説明する。
【0027】
先ず、操作者が電源装置を操作して流下式自動製氷機に通電し製氷運転となると、前記エアシリンダ21のロッドが伸びる。この結果、退避位置に臨んでいた前記集水樋13が前記製氷板10と上下に整列する集水位置に移動し、前記エアシリンダ21の動作が停止すると製氷運転が開始される。そして、前記圧縮機22から吐出管31に吐出された高温・高圧のホットガスは、第1熱交換器54、凝縮器23、レシーバタンク33、膨張弁34および分配器35を介して冷媒となり、この冷媒が前記各製氷板10の冷媒通路11に流入して該製氷板10と熱交換を行ない、当該製氷板10を氷点下にまで冷却させる。また、前記熱交換用ポンプ56が運転されて、前記第1熱交換器54に前記温水タンク53の洗浄水が流通して、この洗浄水がホットガスで温められ、第1戻り管55bから温水タンク53に戻るので、当該温水タンク53に貯留された洗浄水が次第に温められる。
【0028】
このとき、前記製氷水流通管43の第1流量調整弁44が開放されて、前記製氷水ポンプ42の運転により前記製氷水タンク41に貯留した食塩水が前記製氷水撒水器26から前記製氷板10の製氷面に撒水供給される(図5参照)。このため、前記製氷面で食塩水が徐々に氷結して、最終的に所要厚みの含塩氷76が生成されるに至る。なお、前記製氷板10の製氷面で氷結することなく流下した食塩水は、前記集水樋13で回収されて製氷水タンク41に戻り、再び前記製氷水撒水器26に供給される。
【0029】
そして、前記各製氷板10の製氷面に完全な含塩氷76が生成したことを製氷完了検知手段が検知すると、前記製氷水ポンプ42が運転停止され、製氷水タンク41から各製氷板10への製氷水の供給が停止されて製氷運転が完了する。製氷運転が完了すると、前記集水樋13が退避位置に移動し、除氷運転が開始される。
【0030】
除氷運転に移行すると、前記洗浄水流通管64の第2流量調整弁65が開放すると共に、温水ポンプ63が運転されて、前記温水タンク53に貯留されている洗浄水が、前記除氷管27に所定時間(数秒)だけ供給されると共に、第2加温用管58aの第3流量調整弁59が開放されて、第2熱交換器57に洗浄水が供給される(図6参照)。これにより、前記製氷板10の上端部が加温されて、該製氷板10の上端部と含塩氷76との氷結面が融解し、該含塩氷76が剥離し易くなる。ここで、図4に示すように、前記製氷板10における前記除氷管27に近接する位置に冷媒通路11を設けていないので、該除氷管27に洗浄水を短時間流すだけで当該除氷管27から含塩氷76を融解(剥離)することができ、除氷運転時間の短縮を図り得る。また、除氷運転に移行すると前記ホットガス弁32aが開放されて、前記圧縮機22から吐出されるホットガスはホットガス管32を介して各製氷板10の冷媒通路11を循環する。そして、前記製氷板10が加温されて含塩氷76における製氷面との氷結面が融解することにより、該含塩氷76は剥離落下する。
【0031】
このとき、前記集水樋13を退避位置に位置させてあるので、剥離落下する含塩氷76が集水樋13に引っ掛かることなく前記シュート部15を滑落し得る。
また、前記冷媒通路11の出口から吸入管37に流入したホットガスは、前記第2熱交換器57で洗浄水と熱交換を行なうことになるので、前記温水タンク53の洗浄水をより温めることができる。なお、前記製氷板10の製氷面から剥離落下した含塩氷76は、前記シュート部15を滑落すると共に、前記アイスクラッシャー16により破砕された後に、図示しない貯氷庫に放出される。このとき、破砕された氷片はスノコ17aの上を通過するから、食塩水が好適に分離され、貯氷庫に食塩水が飛散することで氷片同士が再氷結するのは防止される。
【0032】
除氷完了検知手段が製氷板10から含塩氷76が剥離したことを検知すると、前記ホットガス弁32a、第2流量調整弁65および第3流量調整弁59が閉成されて除氷運転が完了する。そして、再び前記製氷運転が行なわれる。
【0033】
前述した製氷・除氷運転が反復されるうちに、最初の製氷運転を開始してから12時間が経過すると、洗浄運転に移行する。洗浄運転に移行すると第2流量調整弁65、第1水洗浄弁68および第2水洗浄弁70が開放され、前記温水ポンプ63の運転により温水タンク53の洗浄水は、前記洗浄水流通管64を通って第1および第2洗浄水流通管67,69に流入するようになる(図7参照)。そして、前記第1洗浄水流通管67を流通する洗浄水は、該第1洗浄水流通管67の経路途中に設けた各洗浄水ノズル28から、製氷板10、集水樋13、シュート部15、アイスクラッシャー16およびパネルに撒水供給される。これにより、前記各部位10,13,15,16に付着した食塩水および析出した塩が、洗浄水により洗い流されるので、該各部位10,13,15,16の錆や腐蝕等を防止することができ、耐久性の向上を図り得る。すなわち、前記製氷水撒水器26から撒布供給される食塩水の飛散領域の全体に、前記洗浄水ノズル28から洗浄水を撒水供給し得るので、製氷機内における錆や腐蝕等の発生を効果的に防止することができ、メンテナンスの作業間隔を短くし得る。
【0034】
また、前記洗浄水流通管64から第2洗浄水流通管69に流通した洗浄水は前記製氷水タンク41に供給されて、該製氷水タンク41内に付着した食塩水および析出した塩を洗い流す。このとき、前記製氷水排出管45の第1排水弁46を開放すると共に、前記製氷水ポンプ42を駆動することで、前記製氷水タンク41の食塩水および洗浄水は排水集合管40を介して迅速に排出され、洗浄時間の短縮を図り得る。なお、製氷水タンク41の食塩水や洗浄水を排出する手段は、専用のポンプや切替え装置を用いることなく、製氷水ポンプ42を兼用するよう構成してあるから、構成は簡単となる。
【0035】
実施例では、製氷板の内部に冷媒通路を形成した構成としたが、従来のように製氷板の裏面に冷媒が循環する蒸発管(冷媒循環部)を配設したものであっても、本発明の構成を採用することで、含塩氷を生成する際の錆や腐蝕等の発生を効果的に防止し得ると共に、メンテナンス作業を軽減することが可能である。また、水経路としては実施例のものに限られず、製氷水撒水器から撒水される製氷水が飛散する領域全体に、洗浄水を供給し得るよう構成すればよく、種々の変更が可能である。更に、実施例では製氷水として所定濃度の塩分を含有する食塩水を使用したが、これに限らず、その他の成分を有するものを製氷水として用いることもでき、この場合も製氷水から析出する成分による汚れの付着等を効果的に防止し得る。
【0036】
また、製氷板の上方に製氷水を撒水する製氷水撒水器を配設するようにしたが、該撒水器を製氷板の側方に配設して、製氷水を撒布するよう構成してもよい。
更に、氷塊を生成する製氷部として板状の製氷板を直立配置するようにしたが、これに限らず、傾斜するよう配置することもでき、また製氷板の形状も所要に応じて変更することができる。更にまた、製氷板を加温する加熱手段としてホットガスを用いるようにしたが、ヒータ等で加温して製氷板の製氷面に生成した氷塊を自重により落下させることもできる。なお、氷塊を自重で落下させることに限らず、機械的に削り落とすようにしてもよく、所要の手段により製氷板に生成した板氷を製氷板から剥離落下させるようにすればよい。また、自動製氷機としては、実施例の流下式に限らずクローズドセルやオープンセルタイプ等のような製氷水が飛散する製氷機であれば何れのものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る自動製氷機によれば、撒水部から撒水された製氷水の飛散領域に、洗浄手段から洗浄水を撒水するよう構成したので、装置内に付着した製氷水や製氷水から析出する成分等を洗浄水で洗い流すことができ、装置内の汚れや腐蝕等を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る製氷ユニットおよび洗浄水ノズルを示す概略斜視図である。
【図2】実施例に係る流下式自動製氷機の概略構成を示す概略側面図である。
【図3】実施例に係る流下式自動製氷機の製氷系を示す概略構成図である。
【図4】実施例に係る流下式自動製氷機の製氷板を示す縦断側面図である。
【図5】実施例に係る流下式自動製氷機の水経路を示す概略構成図であり、製氷運転時における製氷水の流通経路を示す。
【図6】実施例に係る流下式自動製氷機の水経路を示す概略構成図であり、除氷運転時における洗浄水の流通経路を示す。
【図7】実施例に係る流下式自動製氷機の水経路を示す概略構成図であり、洗浄運転時における洗浄水の流通経路を示す。
【符号の説明】
10 製氷板(製氷部),11 冷媒通路(製氷系)
13 集水樋,15 シュート部,16 アイスクラッシャー
22 圧縮機(製氷系),23 凝縮器(製氷系)
26 製氷水撒水器(撒水部),28 洗浄水ノズル(洗浄手段)
41 製氷水タンク,76 含塩氷(氷塊)

Claims (2)

  1. 製氷部(10)と、製氷水タンク(41)からの製氷水を該製氷部(10)に撒水する撒水部(26)とを備え、製氷運転中は製氷系(11,22,23)からの冷媒を前記製氷部(10)に供給して冷却を行なうと共に、前記撒水部(26)から製氷水を該製氷部(10)に撒水供給して製氷面に氷塊(76)を生成し、除氷運転に切換わると加熱手段により製氷面を加温し、該製氷面から前記氷塊(76)を落下させるよう構成した自動製氷機において、
    前記撒水部(26)から撒水される製氷水の飛散領域に洗浄水を供給して洗浄を行なう洗浄手段(28)を配設した
    ことを特徴とする自動製氷機。
  2. 前記製氷水の飛散領域は、前記製氷部(10)と、該製氷部(10)の下方に配設され、前記撒水部(27)から撒水されて該製氷部(10)を流下する製氷水を回収して前記製氷水タンク(41)へ戻す集水樋(13)と、製氷部(10)の下方に傾斜配置されて、該製氷部(10)から落下した氷塊(76)を貯氷庫に案内するシュート部(15)と、該シュート部(15)の経路途中に配設されて、該シュート部(15)を滑落する氷塊(76)を所要の大きさに破砕するアイスクラッシャー(16)とであって、これらの部材(10,13,15,16)を洗浄水により洗浄し得る位置に、前記洗浄手段(28)が配設される請求項1記載の自動製氷機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005345067A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Hoshizaki Electric Co Ltd 製氷装置
JP2012523538A (ja) * 2009-04-09 2012-10-04 マーヤ−マシイネンファブリーク・ヘルマン・シル・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディトゲゼルシャフト フレークアイスを製氷するための装置およびフレークアイスを製氷するための装置の洗浄、脱スケールおよび/または殺菌するための方法

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