JP2004084408A - グレーチング仮止め金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】互いのエンドバーが突き合わさるように配置されるグレーチングの長手方向端部を、グレーチング受梁に簡単に仮止めできるようにする。
【解決手段】所要の長さ、幅及び厚さを有するプレート状部材からなる。全体として、中央部の係合部6aと、両端部の挟持部6bと、係合部6aと挟持部6bとの間に位置する載置部6cとからなる直角折り曲げ形状とする。係合部6aを、グレーチング受梁5の上部フランジ5a上に突き合わせ配置してあるグレーチング1のエンドバー4上に跨がらせて載せる。載置部6cを、グレーチング受梁5の上部フランジ5a上に載せる。挟持部6bを、グレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端位置から下方へ垂下させる。
【選択図】 図1
【解決手段】所要の長さ、幅及び厚さを有するプレート状部材からなる。全体として、中央部の係合部6aと、両端部の挟持部6bと、係合部6aと挟持部6bとの間に位置する載置部6cとからなる直角折り曲げ形状とする。係合部6aを、グレーチング受梁5の上部フランジ5a上に突き合わせ配置してあるグレーチング1のエンドバー4上に跨がらせて載せる。載置部6cを、グレーチング受梁5の上部フランジ5a上に載せる。挟持部6bを、グレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端位置から下方へ垂下させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプラント工場等の大型構造物の上部位置に設置される床組や歩廊、その他各種の床板として使用するグレーチングをグレーチング受梁上に仮止めする際に用いるグレーチング仮止め金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラント工場等の高所位置に設置される床組や歩廊として従来より使用されているグレーチングの一つとして、図4にその一例を示す如く、幅方向が上下方向となるようにして横方向に所要間隔を隔てて平行に配置した多数のフラットバー2と、隣り合う該各フラットバー2の上縁部同士を連結する多数のツイストバー3とを格子状に組み立て、且つ隣り合う各フラットバー2の長手方向の各端部同士をエンドバー4で連結してクローズエンドタイプとしたグレーチング1がある。
【0003】
上記の如き構成としてあるグレーチング1を、たとえば、鉄骨構造物の床組として使用する場合には、たとえば、図5に示す如く、所要間隔を隔てて平行に配してあるグレーチング受梁5の上部フランジ5a上に、グレーチング1の長手方向の両端部を載せるようにグレーチング受梁5の一端側から順にグレーチング1を置いて行くようにして並列配置し、ある面積の範囲で隙間調整を行った後、グレーチング1の長手方向の両端部をグレーチング受梁5の上部フランジ5aに、溶接により、あるいは、フックボルトやサドルクリップ等の止め金具により固定することによりグレーチング1がグレーチング受梁5上から外れて落ちることを防止するようにしてあるが、配管や機器等の据え付けのために、後日、グレーチング1を移動したり、撤去したりする必要があることを考慮して、出来るだけ溶接しないように工夫がされており、後日布設し直すことを前提に仮りの溶接をしたり、グレーチング1自体をグレーチング受梁5に番線で固定することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、後日、布設し直すことを前提として、グレーチング1を溶接によりグレーチング受梁5の上部フランジ5a上に固定する場合は、グレーチング1を撤去する作業に多大な労力を要する問題があり、仮りに本止め用の固定用の止め金具を用いて固定した場合には、レンチでナットを締めたり緩めたりする操作が必要となって、作業効率がより悪くなってしまうという問題がある。又、番線を用いてグレーチング1を固定する場合は、床の上と下に作業員を配備しなければならないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、グレーチング受梁の上部フランジ上に突き合わせ配置されるグレーチングの長手方向端部をグレーチング受梁に簡単に仮止めすることができるようなグレーチング仮止め金具を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、グレーチング受梁の上部フランジ上に載せられるグレーチングの長手方向端部を係止させるようにする係合部と、上記グレーチング受梁の上部フランジの幅端を両側から挟持させるようにする挟持部と、上記係合部と挟持部との間にあって上記係合部の両端部を上記グレーチング受梁の上部フランジ上に載置させるようにする載置部とからなる折り曲げ形状とした構成とする。
【0007】
グレーチング受梁の上部フランジ上に突き合わせるような状態で載置されるグレーチングの長手方向端部間に上方から嵌め込むだけで、グレーチングを簡単に仮止めすることができる。かかる状態において、グレーチングが長手方向にずれても、中央部の係合部でグレーチングを押えることができることから、グレーチングがグレーチング受梁から落下することを防止することができる。
【0008】
又、挟持部の内側面の所要個所に、突起を設けた構成とすることにより、グレーチングの跳ね上げ力が作用しても、突起がグレーチング受梁の上部フランジに係合するため、浮き上がりを確実に抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図1(イ)(ロ)は本発明のグレーチング仮止め金具6の実施の一形態を示すもので、本発明のグレーチング仮止め金具6は、所要の長さ、幅、厚みを有するプレート状部材の中央部をグレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅寸法より狭い間隔で下方向へ折り曲げて凹状(かすがい状)の係合部6aを形成すると共に、該係合部6aの深さを、グレーチング1のフラットバー2の幅寸法に合わせるようにして、プレート状部材の両端側を外側へ直角に折り曲げ、該折り曲げ部を、グレーチング受梁5の上部フランジ5a上への載置部6cとして形成し、更に、プレート状部材の両端側をグレーチング受梁5の上部フランジ5aを両側から挟持できるように下方向へ折り曲げて下方へ長く垂下させるようにした挟持部6bを形成し、該係合部6a、載置部6c、挟持部6bからなる構成とし、上記係合部6aを、グレーチング受梁5の上部フランジ5a上に突き合わせた状態で載置されたクローズエンドタイプのグレーチング1のエンドバー4を跨ぐようにして被せ、上記載置部6cを、グレーチング1のフラットバー2間の位置でグレーチング受梁5の上部フランジ5a上に載せ、上記挟持部6bを、グレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端を挟むように下方へ所要長さ垂下させるようにして用いるようにする。
【0011】
かかる構成としてあるグレーチング仮止め金具6の各部の寸法は、グレーチング受梁5の大きさに合わせて数種類用意しておくようにするが、一例を示すと、グレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅が100mmである場合、相対向する挟持部6bの内側面間の寸法l1を、グレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端に対し微小隙間Sとしてそれぞれ2mmの余裕をもたせて104mmとし、載置部6cの載置寸法l2を10mmとし、係合部6aの長さ寸法l3(=l1−l2)を84mmとする。又、挟持部6bの垂下寸法h1を60mmとし、係合部6aの高さ寸法h2をグレーチング1の厚さに合わせて30mmとする。
【0012】
グレーチング1をグレーチング受梁5の上部フランジ5a上に端部を載せて並べて行くときは、図1(イ)(ロ)に示す如く、グレーチング受梁5の上部フランジ5a上で突き合わされるように並べられているグレーチング1の長手方向端部同士のエンドバー4に跨がるように、グレーチング仮止め金具6を上方から嵌め込み、挟持部6bをグレーチング受梁5の上部フランジ5aに沿わせて挟持させるようにして、グレーチング1をグレーチング受梁5の上部フランジ5aに仮止めさせるようにする。この場合、本発明のグレーチング仮止め金具6は、フラットバー2の間のスペースに両端側の挟持部6bを上方から差し込んでグレーチング受梁5の上部フランジ5aに沿わせるだけでよく、これにより、載置部6cがグレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端部上に載り、同時に、係合部6aがエンドバー4上に載り、挟持部6bはグレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端を挟み込んだ状態となる。
【0013】
かかる状態において、グレーチング1が長手方向にずれたとしても、エンドバー4の内側面が係合部6aの両端部に係合するため、グレーチング1がグレーチング受梁5から外れて落下してしまうような事態の発生を未然に防ぐことができる。又、何らかの理由により、グレーチング1の突き合わされている側の長手方向端部が跳ね上がってしまうような事態が発生した場合でも、挟持部6bとグレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端との間には微小隙間しかなく、しかも挟持部6bの垂下寸法が充分に長く形成されていて、グレーチング仮止め金具6はグレーチング受梁5から真上に引き抜かないと容易に外れないようになってあるので、グレーチング1がグレーチング受梁5から外れて落下してしまうことはない。
【0014】
又、本発明のグレーチング仮止め金具6は、係合部6aの長さ寸法l3がグレーチング1の移動代となるため、溶接等により固定する際には、グレーチング1間の隙間調整を容易に行うことができ、グレーチング1が落下しないよう仮止め状態を維持したまま固定作業を行うことができる。仮止め状態が不要になったときには、そのまま真上に引き抜くことにより容易に取り外すことができる。
【0015】
次に、図2は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示したグレーチング仮止め金具6と同様な構成において、挟持部6bの内側面の所要個所に、グレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端面に対し設定した隙間Sの寸法よりも僅かに大きい小型の突起7を数個所設けたものである。
【0016】
図2に示すように挟持部6bの内側面に小突起7を設けておくと、グレーチング1の長手方向端部に跳ね上げ力が作用しても、小突起7がグレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端面や幅端の下面コーナー部等に係合するため、グレーチング仮止め金具6の浮き上がりを確実に抑えることができ、グレーチング1の仮止め状態をより安定して保持し続けることができる。
【0017】
次いで、図3は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示したグレーチング仮止め金具6と同様な構成において、対向する挟持部6bの各内側面に、グレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端面に対し設定した隙間Sの2倍弱の突出寸法となるようにした突起8を、上下方向にグレーチング受梁5の上部フランジ5aの厚さ間隔分だけ互いに位相をずらして設けたものである。
【0018】
図3に示すように構成したグレーチング仮止め金具6をセットする場合は、矢印Bの如く、フラットバー2の間のスペースに挟持部6bを上方から差し込んで押し下げながら左右に振ることにより、突起8をグレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端位置を交互に乗り越えさせて嵌め込むようにする。このようにしてセットすると、突起8がグレーチング受梁5の上部フランジ5aの下面側に比較的大きく張り出すことから、取り出すときにも矢印Bの反対方向へ動かさなければ、突起8がフランジ5aの幅端に引っ掛かることになることから、真上に引き抜くことができないため、グレーチング1の端部の跳ね上げ時の浮き上がりを確実に防止することができる。
【0019】
なお、上記実施の形態では、厚さが30mmのグレーチング1、及び上部フランジ5aの幅が100mmのグレーチング受梁5への適用寸法について示したが、グレーチング及びグレーチング受梁5のサイズに合わせて各部の寸法を選定し得ること、又、図2の実施の形態における挟持部6bの突起7から下の部分、図3の実施の形態における挟持部6bの突起8から下の部分は不要としてもよいこと、更に、実施の形態では、プレート状材を折り曲げて形成する場合を示したが、丸棒や角棒で製作してもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のグレーチング仮止め金具によれば、次の如き優れた効果を発揮する。
(1)グレーチング受梁の上部フランジ上に載せられるグレーチングの長手方向端部を係止させるようにする係合部と、上記グレーチング受梁の上部フランジの幅端を両側から挟持させるようにする挟持部と、上記係合部と挟持部との間にあって上記係合部の両端部を上記グレーチング受梁の上部フランジ上に載置させるようにする載置部とからなる折り曲げ形状とした構成としてあるので、グレーチング受梁の上部フランジ上に突き合わせた状態で載せられるグレーチングの長手方向端部に上方から嵌め込むようにするだけで、グレーチングを簡単に仮止めすることができ、グレーチングが長手方向にずれたとしても、係合部でグレーチングを抑えることができることにより、グレーチングのグレーチング受梁からの落下、それに伴う作業員の転落を未然に防ぐことができ、又、グレーチングに跳ね上げ力が作用しても、挟持部の長さを大きくしておくことにより外れることがなく、したがって、グレーチングを安定して仮止めすることができる。
(2)挟持部の内側面の所要個所に、突起を設けた構成とすることにより、グレーチングの跳ね上げ力が作用すると、突起がグレーチング受梁の上部フランジに係合するため、浮き上がりを確実に抑えることができ、グレーチングの仮止め状態をより安定して保持し続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグレーチング仮止め金具の実施の一形態を示すもので、(イ)は使用状態を示す概略斜視図、(ロ)は(イ)のA−A方向拡大矢視図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示す概要図である。
【図3】本発明の実施の更に他の形態を示す概要図である。
【図4】グレーチングの一例を示す斜視図である。
【図5】グレーチングをグレーチング受梁上に置いて並べて行く状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 グレーチング
5 グレーチング受梁
5a 上部フランジ
6 グレーチング仮止め金具
6a 係合部
6b 挟持部
6c 載置部
7 突起
8 突起
【発明の属する技術分野】
本発明はプラント工場等の大型構造物の上部位置に設置される床組や歩廊、その他各種の床板として使用するグレーチングをグレーチング受梁上に仮止めする際に用いるグレーチング仮止め金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラント工場等の高所位置に設置される床組や歩廊として従来より使用されているグレーチングの一つとして、図4にその一例を示す如く、幅方向が上下方向となるようにして横方向に所要間隔を隔てて平行に配置した多数のフラットバー2と、隣り合う該各フラットバー2の上縁部同士を連結する多数のツイストバー3とを格子状に組み立て、且つ隣り合う各フラットバー2の長手方向の各端部同士をエンドバー4で連結してクローズエンドタイプとしたグレーチング1がある。
【0003】
上記の如き構成としてあるグレーチング1を、たとえば、鉄骨構造物の床組として使用する場合には、たとえば、図5に示す如く、所要間隔を隔てて平行に配してあるグレーチング受梁5の上部フランジ5a上に、グレーチング1の長手方向の両端部を載せるようにグレーチング受梁5の一端側から順にグレーチング1を置いて行くようにして並列配置し、ある面積の範囲で隙間調整を行った後、グレーチング1の長手方向の両端部をグレーチング受梁5の上部フランジ5aに、溶接により、あるいは、フックボルトやサドルクリップ等の止め金具により固定することによりグレーチング1がグレーチング受梁5上から外れて落ちることを防止するようにしてあるが、配管や機器等の据え付けのために、後日、グレーチング1を移動したり、撤去したりする必要があることを考慮して、出来るだけ溶接しないように工夫がされており、後日布設し直すことを前提に仮りの溶接をしたり、グレーチング1自体をグレーチング受梁5に番線で固定することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、後日、布設し直すことを前提として、グレーチング1を溶接によりグレーチング受梁5の上部フランジ5a上に固定する場合は、グレーチング1を撤去する作業に多大な労力を要する問題があり、仮りに本止め用の固定用の止め金具を用いて固定した場合には、レンチでナットを締めたり緩めたりする操作が必要となって、作業効率がより悪くなってしまうという問題がある。又、番線を用いてグレーチング1を固定する場合は、床の上と下に作業員を配備しなければならないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、グレーチング受梁の上部フランジ上に突き合わせ配置されるグレーチングの長手方向端部をグレーチング受梁に簡単に仮止めすることができるようなグレーチング仮止め金具を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、グレーチング受梁の上部フランジ上に載せられるグレーチングの長手方向端部を係止させるようにする係合部と、上記グレーチング受梁の上部フランジの幅端を両側から挟持させるようにする挟持部と、上記係合部と挟持部との間にあって上記係合部の両端部を上記グレーチング受梁の上部フランジ上に載置させるようにする載置部とからなる折り曲げ形状とした構成とする。
【0007】
グレーチング受梁の上部フランジ上に突き合わせるような状態で載置されるグレーチングの長手方向端部間に上方から嵌め込むだけで、グレーチングを簡単に仮止めすることができる。かかる状態において、グレーチングが長手方向にずれても、中央部の係合部でグレーチングを押えることができることから、グレーチングがグレーチング受梁から落下することを防止することができる。
【0008】
又、挟持部の内側面の所要個所に、突起を設けた構成とすることにより、グレーチングの跳ね上げ力が作用しても、突起がグレーチング受梁の上部フランジに係合するため、浮き上がりを確実に抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図1(イ)(ロ)は本発明のグレーチング仮止め金具6の実施の一形態を示すもので、本発明のグレーチング仮止め金具6は、所要の長さ、幅、厚みを有するプレート状部材の中央部をグレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅寸法より狭い間隔で下方向へ折り曲げて凹状(かすがい状)の係合部6aを形成すると共に、該係合部6aの深さを、グレーチング1のフラットバー2の幅寸法に合わせるようにして、プレート状部材の両端側を外側へ直角に折り曲げ、該折り曲げ部を、グレーチング受梁5の上部フランジ5a上への載置部6cとして形成し、更に、プレート状部材の両端側をグレーチング受梁5の上部フランジ5aを両側から挟持できるように下方向へ折り曲げて下方へ長く垂下させるようにした挟持部6bを形成し、該係合部6a、載置部6c、挟持部6bからなる構成とし、上記係合部6aを、グレーチング受梁5の上部フランジ5a上に突き合わせた状態で載置されたクローズエンドタイプのグレーチング1のエンドバー4を跨ぐようにして被せ、上記載置部6cを、グレーチング1のフラットバー2間の位置でグレーチング受梁5の上部フランジ5a上に載せ、上記挟持部6bを、グレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端を挟むように下方へ所要長さ垂下させるようにして用いるようにする。
【0011】
かかる構成としてあるグレーチング仮止め金具6の各部の寸法は、グレーチング受梁5の大きさに合わせて数種類用意しておくようにするが、一例を示すと、グレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅が100mmである場合、相対向する挟持部6bの内側面間の寸法l1を、グレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端に対し微小隙間Sとしてそれぞれ2mmの余裕をもたせて104mmとし、載置部6cの載置寸法l2を10mmとし、係合部6aの長さ寸法l3(=l1−l2)を84mmとする。又、挟持部6bの垂下寸法h1を60mmとし、係合部6aの高さ寸法h2をグレーチング1の厚さに合わせて30mmとする。
【0012】
グレーチング1をグレーチング受梁5の上部フランジ5a上に端部を載せて並べて行くときは、図1(イ)(ロ)に示す如く、グレーチング受梁5の上部フランジ5a上で突き合わされるように並べられているグレーチング1の長手方向端部同士のエンドバー4に跨がるように、グレーチング仮止め金具6を上方から嵌め込み、挟持部6bをグレーチング受梁5の上部フランジ5aに沿わせて挟持させるようにして、グレーチング1をグレーチング受梁5の上部フランジ5aに仮止めさせるようにする。この場合、本発明のグレーチング仮止め金具6は、フラットバー2の間のスペースに両端側の挟持部6bを上方から差し込んでグレーチング受梁5の上部フランジ5aに沿わせるだけでよく、これにより、載置部6cがグレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端部上に載り、同時に、係合部6aがエンドバー4上に載り、挟持部6bはグレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端を挟み込んだ状態となる。
【0013】
かかる状態において、グレーチング1が長手方向にずれたとしても、エンドバー4の内側面が係合部6aの両端部に係合するため、グレーチング1がグレーチング受梁5から外れて落下してしまうような事態の発生を未然に防ぐことができる。又、何らかの理由により、グレーチング1の突き合わされている側の長手方向端部が跳ね上がってしまうような事態が発生した場合でも、挟持部6bとグレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端との間には微小隙間しかなく、しかも挟持部6bの垂下寸法が充分に長く形成されていて、グレーチング仮止め金具6はグレーチング受梁5から真上に引き抜かないと容易に外れないようになってあるので、グレーチング1がグレーチング受梁5から外れて落下してしまうことはない。
【0014】
又、本発明のグレーチング仮止め金具6は、係合部6aの長さ寸法l3がグレーチング1の移動代となるため、溶接等により固定する際には、グレーチング1間の隙間調整を容易に行うことができ、グレーチング1が落下しないよう仮止め状態を維持したまま固定作業を行うことができる。仮止め状態が不要になったときには、そのまま真上に引き抜くことにより容易に取り外すことができる。
【0015】
次に、図2は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示したグレーチング仮止め金具6と同様な構成において、挟持部6bの内側面の所要個所に、グレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端面に対し設定した隙間Sの寸法よりも僅かに大きい小型の突起7を数個所設けたものである。
【0016】
図2に示すように挟持部6bの内側面に小突起7を設けておくと、グレーチング1の長手方向端部に跳ね上げ力が作用しても、小突起7がグレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端面や幅端の下面コーナー部等に係合するため、グレーチング仮止め金具6の浮き上がりを確実に抑えることができ、グレーチング1の仮止め状態をより安定して保持し続けることができる。
【0017】
次いで、図3は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示したグレーチング仮止め金具6と同様な構成において、対向する挟持部6bの各内側面に、グレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端面に対し設定した隙間Sの2倍弱の突出寸法となるようにした突起8を、上下方向にグレーチング受梁5の上部フランジ5aの厚さ間隔分だけ互いに位相をずらして設けたものである。
【0018】
図3に示すように構成したグレーチング仮止め金具6をセットする場合は、矢印Bの如く、フラットバー2の間のスペースに挟持部6bを上方から差し込んで押し下げながら左右に振ることにより、突起8をグレーチング受梁5の上部フランジ5aの幅端位置を交互に乗り越えさせて嵌め込むようにする。このようにしてセットすると、突起8がグレーチング受梁5の上部フランジ5aの下面側に比較的大きく張り出すことから、取り出すときにも矢印Bの反対方向へ動かさなければ、突起8がフランジ5aの幅端に引っ掛かることになることから、真上に引き抜くことができないため、グレーチング1の端部の跳ね上げ時の浮き上がりを確実に防止することができる。
【0019】
なお、上記実施の形態では、厚さが30mmのグレーチング1、及び上部フランジ5aの幅が100mmのグレーチング受梁5への適用寸法について示したが、グレーチング及びグレーチング受梁5のサイズに合わせて各部の寸法を選定し得ること、又、図2の実施の形態における挟持部6bの突起7から下の部分、図3の実施の形態における挟持部6bの突起8から下の部分は不要としてもよいこと、更に、実施の形態では、プレート状材を折り曲げて形成する場合を示したが、丸棒や角棒で製作してもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のグレーチング仮止め金具によれば、次の如き優れた効果を発揮する。
(1)グレーチング受梁の上部フランジ上に載せられるグレーチングの長手方向端部を係止させるようにする係合部と、上記グレーチング受梁の上部フランジの幅端を両側から挟持させるようにする挟持部と、上記係合部と挟持部との間にあって上記係合部の両端部を上記グレーチング受梁の上部フランジ上に載置させるようにする載置部とからなる折り曲げ形状とした構成としてあるので、グレーチング受梁の上部フランジ上に突き合わせた状態で載せられるグレーチングの長手方向端部に上方から嵌め込むようにするだけで、グレーチングを簡単に仮止めすることができ、グレーチングが長手方向にずれたとしても、係合部でグレーチングを抑えることができることにより、グレーチングのグレーチング受梁からの落下、それに伴う作業員の転落を未然に防ぐことができ、又、グレーチングに跳ね上げ力が作用しても、挟持部の長さを大きくしておくことにより外れることがなく、したがって、グレーチングを安定して仮止めすることができる。
(2)挟持部の内側面の所要個所に、突起を設けた構成とすることにより、グレーチングの跳ね上げ力が作用すると、突起がグレーチング受梁の上部フランジに係合するため、浮き上がりを確実に抑えることができ、グレーチングの仮止め状態をより安定して保持し続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグレーチング仮止め金具の実施の一形態を示すもので、(イ)は使用状態を示す概略斜視図、(ロ)は(イ)のA−A方向拡大矢視図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示す概要図である。
【図3】本発明の実施の更に他の形態を示す概要図である。
【図4】グレーチングの一例を示す斜視図である。
【図5】グレーチングをグレーチング受梁上に置いて並べて行く状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 グレーチング
5 グレーチング受梁
5a 上部フランジ
6 グレーチング仮止め金具
6a 係合部
6b 挟持部
6c 載置部
7 突起
8 突起
Claims (2)
- グレーチング受梁の上部フランジ上に載せられるグレーチングの長手方向端部を係止させるようにする係合部と、上記グレーチング受梁の上部フランジの幅端を両側から挟持させるようにする挟持部と、上記係合部と挟持部との間にあって上記係合部の両端部を上記グレーチング受梁の上部フランジ上に載置させるようにする載置部とからなる折り曲げ形状とした構成を有することを特徴とするグレーチング仮止め金具。
- 挟持部の内側面の所要個所に、突起を設けた請求項1記載のグレーチング仮止め金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002250178A JP2004084408A (ja) | 2002-08-29 | 2002-08-29 | グレーチング仮止め金具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002250178A JP2004084408A (ja) | 2002-08-29 | 2002-08-29 | グレーチング仮止め金具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101313243B1 (ko) * | 2011-06-02 | 2013-09-30 | 삼성중공업 주식회사 | 그레이팅을 포함하는 해양 구조물 |
CN108946466A (zh) * | 2018-07-21 | 2018-12-07 | 国网福建省电力有限公司 | 环轨吊装专用安全装置 |
-
2002
- 2002-08-29 JP JP2002250178A patent/JP2004084408A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101313243B1 (ko) * | 2011-06-02 | 2013-09-30 | 삼성중공업 주식회사 | 그레이팅을 포함하는 해양 구조물 |
CN108946466A (zh) * | 2018-07-21 | 2018-12-07 | 国网福建省电力有限公司 | 环轨吊装专用安全装置 |
CN108946466B (zh) * | 2018-07-21 | 2019-10-22 | 国网福建省电力有限公司 | 环轨吊装专用安全装置 |
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