JP2004083336A - フレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物 - Google Patents
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Abstract
【課題】近年の天然砂枯渇傾向や採取制限により、コンクリート用の細骨材として砕砂の使用の増加が望まれている。砕砂はその形状が一般に角張っていることが多いため、通常天然砂と混合して使用されるが、細骨材中の砕砂の比率を高くすると、フレッシュコンクリートのワーカビリティーが悪くなる。そこで、砕砂を加工処理することで細骨材中の砕砂の比率を高め、かつワーカブルなフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物を提供する。
【解決手段】少なくともセメントと、細骨材と、粗骨材と、水とからなり、前記細骨材として、砕砂の粒子同士を擦り合わせ粒子間の摩擦によってこれら粒子を球形化加工処理した磨砕砂を、70容積%以上含むことを特徴とするフレッシュコンクリート、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物である。
【選択図】 なし
【解決手段】少なくともセメントと、細骨材と、粗骨材と、水とからなり、前記細骨材として、砕砂の粒子同士を擦り合わせ粒子間の摩擦によってこれら粒子を球形化加工処理した磨砕砂を、70容積%以上含むことを特徴とするフレッシュコンクリート、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物である。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として土木および建築分野において使用されるフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物に関する。なお、本発明において、フレッシュコンクリートを型枠に打設して成形される構造物を「コンクリート成形物」と称する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリートには、粗骨材と細骨材とが混合されるが、近年の天然砂枯渇傾向や採取制限により、特に西日本では良質なコンクリート用の細骨材が得られ難くなっている。そのため、最近では細骨材のうち2割程度に砕砂が使用され、今後その傾向はより一層強くなるものと想定される。
【0003】
コンクリート用の細骨材には、粒度が標準粒度(JISA5308)の範囲にあることが要求され、かつ形状が球形に近いことが望ましい。従来のコンクリート用の砕砂(砕石の製造時に発生した細粉分として製造された、あるいは、砕石を破砕して製造された細骨材を言う。)は、その形状が角張っていることが多く、細骨材における砕砂の比率が大きくなるとコンクリートの性状が悪くなり、ワーカブルなフレッシュコンクリートを得ることができなかった。また、砕砂の比率が大きいと単位水量も多くなり、ブリーディング量が著しく増加してしまう。そのため、細骨材に砕砂を用いる場合には、良質な天然砂(川砂、陸砂等)と混合して使用することが一般的であった。しかしながら、良質な天然砂は全国的に不足傾向にあり、砕石と同時に製造される砕砂の使用量を増やすことが望まれている。
【0004】
ところで、高比重コンクリート用の骨材としては、かんらん岩や輝緑岩などの高比重コンクリート用材料からなる骨材(一般に、重量骨材と呼ばれている。)を使用して、全体の比重を高めている。通常、これら高比重コンクリート用材料の砕石を粗骨材として使用する場合が多いが、その砕砂を細骨材としても用いることにより、さらに比重を高めることも考えられる。しかし、これら高比重コンクリート用材料は岩石そのものが硬い性質であり、その砕砂は粒形が偏平になったり角張ったりするため、細骨材として使用するとしても普通砂との混合使用によらざるを得なかった。そのため、このような砕砂を細骨材として用いても、コンクリート比重の増大にはほとんど寄与できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、ワーカビリティーが良好で、単位水量が抑えられ、ブリーディング量の増加がない等、コンクリートの性能を維持したまま細骨材における砕砂の比率を高めた、天然の砂の採取抑制あるいは枯渇傾向の問題の解決に寄与し得るフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、細骨材として砕砂を用いることで、一層の高比重コンクリート成形物が形成されるフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の本発明により達成される。
すなわち本発明のフレッシュコンクリートは、少なくともセメントと、細骨材と、粗骨材とからなるコンクリート材料であって、
前記細骨材が、砕砂の粒子同士を擦り合わせ、粒子間の摩擦によってこれら粒子を球形化加工処理した磨砕砂を70容積%以上含むことを特徴とする。
【0007】
本発明のフレッシュコンクリートでは、細骨材に主として、砕砂の粒子同士を擦り合わせ、粒子間の摩擦によってこれら粒子を球形化加工処理した磨砕砂を用いている。この磨砕砂の製造には、砕砂の粒子同士を擦り合わせ、粒子を割って瞬間的に細粒化したり新たな角を発生させたりすることなく、粒子間の摩擦によって角を落とす原理を用いている。
【0008】
この原理によれば、粒度の変化をわずかに抑えて適切な粒度を保った状態で球形化することができるので、砕砂の品質が改善され、細骨材として適切な粒度およびその分布、形状の磨砕砂を得ることができる。したがって、本発明のフレッシュコンクリートは、細骨材における砕砂の比率が高いにもかかわらず、ワーカビリティーが良好で、単位水量が抑えられ、ブリーディング量の増加がないものとなる。つまり、本発明によれば、天然の砂の採取抑制あるいは枯渇傾向の問題の解決に寄与し得る、性能の高いフレッシュコンクリートを提供することができる。
【0009】
また、この原理によれば、粒形判定実積率が低い(コンクリート用砕砂の基準が53%以上(JISA5005参照)であるため、それ未満の)砕砂であっても、これを球形化加工処理することで、粒形判定実積率を向上することができ、基準を満たしていないため使用できなかった砕砂や、基準を満たしていても単位水量、ワーカビリティー、ブリーディング等の問題により細骨材全量には使用できなかった砕砂の品質が改善され、得られた磨砕砂を、細骨材の全量に対して多くの割合、具体的には70容積%以上、望ましくは80容積%以上、さらに望ましくは100容積%使用できるようになる。
【0010】
この原理を適用して砕砂を細粒化し得る球形化加工処理の手段としては、遠心力を利用して砕砂を移動させ、この移動時に粒子同士を擦り合わせるようにした摺動磨砕方式や、円形の砥石を回転させ、砕砂を圧着させて擦り合わせるようにした研磨方式による、従来の鋳物砂の再生専用装置などを挙げることができる。すなわち、本発明では、これら鋳物砂の再生専用装置の本来の運転条件を大幅に変えることにより、砕砂からコンクリート用の細骨材に適した磨砕砂を製造することができる。なお、出発原料は異なるが、特開平7−330399号公報「コンクリート用細骨材の製造方法」に記載の製造方法、製造条件および製造装置を、本発明においても適用することができる。
【0011】
細骨材として一般に天然砂と混合して用いられる砕砂を出発原料とする場合、当該砕砂の粒度は、細骨材としてほぼ適切な粒度となっている場合が多く、できるだけその形状のみを上記球形化加工処理により適切化すれば十分であるため、当該処理において微粉分はあまり多くは生じない。したがって、その場合には、前記磨砕砂としては、前記球形化加工処理済の前記砕砂の粒子を、微粉分と分離することなくそのまま用いればよい。勿論、前記球形化加工処理済の前記砕砂の粒子のみを分離して用いてもよい。
【0012】
一方、用途に応じて微粉分の量を調整したい場合には、前記球形化加工処理により生じた微粉分を一旦分離したのち、加工処理済の前記砕砂の粒子に返戻して所定量混合したものとすることも可能である。前記微粉分を所定量混合することにより、微粉分の過多あるいは過少のため細骨材として適切でない粒度の砕砂の品質改善を行うことができる。その時、前記球形化加工処理により生じる微粉分を分離せず、砕砂中でそのまま増加させて所定の割合になるように制御しても構わない。
【0013】
用いる磨砕砂の粒度は、前記球形化加工処理の条件(処理時間、磨砕や研磨時の負荷等)を適宜調整することで制御することができる。例えば、原料としての砕砂の粒度が目標とする範囲内であったり、それに近い場合には、前記球形化加工処理の条件を緩くして、細粒化を抑えればよいし、目標とする範囲よりも大幅に大きければ、前記球形化加工処理の条件を厳しくし、細粒化をより促進してやればよい。
【0014】
用いる磨砕砂の粒形判定実積率としては、53%以上であることが好ましく、55%以上であることがより好ましい。本発明における上記球形化加工処理によれば、この粒形判定実積率を高めることができ、細骨材として適切な形状の粒子の磨砕砂を得ることができる。また、出発原料である砕砂の粒形判定実積率が53%以上であっても、本発明における上記球形化加工処理により、これをさらに向上させることができ、良質な磨砕砂が得られる。ここで、「粒形判定実積率」とは、所定の粒径範囲(1.2〜2.5mm)の範囲の粒子のみを篩い分けし、この粒径の整った粒子により実積率を求めた値を言う(JISA5005参照)。
【0015】
本発明のフレッシュコンクリートにおいては、前記砕砂として高比重コンクリート用材料を用いることにより、最終的に得られるコンクリート成形品の比重を高めることができる。高比重コンクリートを得る際に、本発明では砕砂に高比重コンクリート用材料を使用し、かつ、それを加工処理して細骨材に高い混合比率で用いることができ、コンクリート成形品の比重をより一層高めることができる。
【0016】
本発明で言う高比重コンクリート用材料の細骨材とは、具体的には絶乾密度(水分が完全に抜けた状態の密度)で2.8g/cm3程度以上の材料、好ましくは2.9g/cm3程度以上の材料が挙げられる。具体的には、かんらん岩(絶乾密度3.0〜3.3g/cm3程度)、輝緑岩(絶乾密度2.9〜3.1g/cm3程度)等の砕砂が挙げられ、特にかんらん岩の砕砂が好ましい。
【0017】
これら高比重コンクリート用材料は、一般に、岩石そのものが硬い性質であり、その砕砂は粒形が偏平であったり角張っていたりするが、それを原料として上記原理の球形化加工処理を施した磨砕砂は、粒形判定実積率が高く、かかる磨砕砂を細骨材として高い比率で含む本発明のフレッシュコンクリートによれば、最終的に得られるコンクリート成形品の比重を大きく高めることができる。
【0018】
本発明のフレッシュコンクリートにおいて、セメントとしては、特に限定されないが、従来公知のものを使用でき、特に限定されず、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント等のポルトランドセメントや、シリカセメント、フライアッシュセメント、高炉セメント、アルミナセメント、ビーライト高含有セメント、各種混合セメント;珪酸三カルシウム、珪酸二カルシウム、アルミン酸三カルシウム、鉄アルミン酸四カルシウム等のセメントの構成成分;潜在水硬性を有するフライアッシュ等が挙げられる。これらの中でも、普通ポルトランドセメントや高炉セメントが通常よく使用され、本発明においても好適に適用することができる。
【0019】
細骨材とは、10mmの目開きの篩を通した時に100質量%通過し、5mmの目開きの篩を通した時に85質量%以上通過するものである(建築材料−改訂版−:理工図書、p.132)。本発明のフレッシュコンクリートにおいて、細骨材には既述の如く、主として前記磨砕砂が用いられる。前記磨砕砂の割合としては、全細骨材量に対して70容積%以上含むことが必須であるが、80容積%以上含むことが好ましく、その全て(100容積%)が磨砕砂であることが最も好ましい。これは、天然の砂の採取抑制あるいは枯渇傾向の問題の解決が理由であるが、前記磨砕砂が、粒度およびその分布、形状が適切なものであるため、このように高い混合割合とすることができる。
【0020】
前記磨砕砂以外の細骨材を混合して用いる場合、当該他の細骨材としては、特に限定されず従来公知のものが問題なく使用することができ、具体的には、川砂、陸砂、海砂またはこれらの混合物を使用することができる。
【0021】
本発明のフレッシュコンクリートにおける全細骨材の添加量は、土木および建築用としての一般的な調合割合であれば特に問題は無いが、全骨材(粗骨材+細骨材)に対して、細骨材が好ましくは30〜60容積%、より好ましくは35〜50容積%の範囲内であると、流動性が良好で、材料分離のないフレッシュコンクリートが得られる。
【0022】
また、本発明のフレッシュコンクリートには、上記した材料以外に、公知の混和材、混和剤、その他添加剤等を含めることができる。
フライアッシュやシリカヒュームなどを混和材として用いると、これらの材料が球状であるため、フレッシュコンクリートの流動性が向上し、ポゾラン物質であるため、潜在水硬性により、密で高強度のコンクリート成形物になりやすい。
添加可能な混和剤としては、JISA6204に記載のAE剤、減水剤、AE減水剤、高性能AE減水剤等が挙げられ、さらに収縮低減剤や防水剤等を用いることもできる。
【0023】
本発明のフレッシュコンクリートは、上記の材料に水を添加して混練することで得られる(本発明のフレッシュコンクリートの製造方法)。この時用いる水については、特に制限はなく、一般的な水道水、工業用水、地下水、河川水、湧き水等の他回収水が問題なく使用できる。
【0024】
なお、本発明のフレッシュコンクリートは、上記の各材料を予め混合してから水を添加する必要はなく、水を任意のタイミングで添加して、最終的に、少なくともセメントと、前記磨砕砂を70容積%以上含む細骨材と、粗骨材と、水とからなる組成物となっていればよく、かかる組成となっていれば混合の順序に関わらず、本発明のフレッシュコンクリートの範疇に含まれる。
【0025】
本発明のフレッシュコンクリートを製造するための混練方法や装置は、公知の方法や装置を採用すればよく、具体的には、ドラムミキサー、可傾式ミキサー等の重量式ミキサーや、パン型ミキサー、パグ型ミキサー等の強制練りミキサー等を用いて混練すればよい。
【0026】
本発明のフレッシュコンクリートのその他の各種物性(スランプ、空気量等)は、目的に応じた値となるよう、適宜組成や混練方法を調整すればよい。建築・土木用に求められる値の範囲、好ましい値の範囲等は、従来公知の一般的なフレッシュコンクリートと同様である。
【0027】
得られた本発明のフレッシュコンクリートを適当な型枠に打設し、養生することにより、本発明のコンクリート成形物を成形することができる。このようにして得られた本発明のコンクリート成形物は、天然の砂の採取抑制あるいは枯渇傾向の問題の解決に寄与し得るものであるとともに、コンクリート成形物としての性能も高い次元で実現されている。
用いる型枠は、所望とする形状に組まれており、その中に本発明のフレッシュコンクリートを流し込むことで打設される。
【0028】
打設後の養生は、通常型枠を組んだ状態のままある程度の日数放置し、その後型枠を外して(脱型して)さらにある程度の日数放置することで行われる。この時、通常常温・常湿環境で養生が行われるが、必要に応じて蒸気養生を行ってもよい。土木および建築に用いられる場合には、通常、所定の強度が発現するまで型枠の中で養生して脱型し、その後の土木ないし建築作業が続行される。脱型後も経時的にコンクリート成型体としての強度は徐々に向上し、所定の強度に達する。
【0029】
脱型前の養生の日数については、用いるセメントの種類や養生環境により大幅に異なるため一概に言えず、また、養生日数が長いほど強度は向上するが、例えば、普通ポルトランドセメントを用い、常温・常湿環境で養生を行った場合には、3〜7日間程度で脱型しても構わない。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物を、好ましい実施形態を挙げて説明する。
図1は、本発明において用いる磨砕砂を製造するための摺動磨砕方式を適用した細骨材製造装置の一例を説明するための模式説明図である。
【0031】
図1に示すように、主として、底部に吐出口10を有する円筒形本体12と、その内部に配される回転軸16、回転ドラム18、および円筒形のシェルフ(壁)14とから構成される。回転軸16、回転ドラム18、およびシェルフ14は同軸上に配され、かつ回転ドラム18は回転軸16と固着されており、回転軸16と従動回転するように構成されている。
【0032】
また、吐出口10の下方近傍には、不図示ではあるが、球形化加工処理された砕砂(すなわち、磨砕砂)が落下して収容される容器、あるいは当該磨砕砂を受けてこれを他の場所へ運搬するベルトコンベア等の運搬機が配されている。なお、図1において、符号30で示されるのは、円盤18の回転駆動装置であり、該回転駆動装置18の回転駆動力は、ベルト20を介して回転軸16に伝えられ、該回転軸16を矢印X方向に回転駆動する。なお、符号22は、水洗水24の噴霧装置であり、投入する原料としての砕砂が濡れていた場合にシェルフ14への固着を防止するために備えられるものであり、本例の細骨材製造装置において必須の構成ではない。
【0033】
砕砂から、本発明において用いられる磨砕砂を製造するに際しては、まず、投入口26から円筒形本体12内に砕砂Aを投入して回転ドラム18内を満たし、砕砂Aの自重による負荷がかかった状態で回転ドラム18を矢印X方向に回転させる。自重による負荷がかかった砕砂Aは、回転ドラム18が回転すると、回転ドラム18およびシェルフ14で構成されるスペース内で滞留流動し、粒子同士の摩擦等により磨砕加工される。上方から原材料としての砕砂Aが、連続的にあるいは断続的に投入されるため、加工された砕砂Aは磨砕砂Bとなってオーバーフロー等して落下し、吐出口10から順次吐出されることになる。そして不図示の容器あるいはベルトコンベア等の運搬機により回収される。この過程を通じて、所定の粒度の範囲での球形化が行われ、必要に応じて細粒化も併せて行われる。
【0034】
つまり、円筒形本体12に投入された砕砂Aは、回転ドラム18およびシェルフ14で構成されるスペース内で滞留流動する際、砕砂Aの粒子同士が相互に擦り合わされ、さらに、このような粒子間の摩擦の繰り返しによって表面部分が削られ、必要に応じてさらに細粒化されながら、丸味のある粒子(磨砕砂B)として形成される。なお、摩耗をより高めたい場合には、シェルフ14の内面を粗面化して、当該粗面化面と砕砂Aの粒子との摩擦力を高めてもよい。
【0035】
なお、粒子間の摩擦によって削られた表面部分は微粉分(例えば、粒径が0.15mm以下のダスト)となるが、そのまま球形化加工処理された粒子とともに落下して吐出口10から順次吐出される。しかし、円筒形本体12の上部から適宜の吸引手段の吸引作用によって、これら微粉分を採集し、これを加工処理済の前記粒子に、所定の割合で混合することとしても構わない。この場合の加工処理済の前記粒子と微粉分との混合割合(加工処理済の前記粒子:微粉分)としては、例えば、容積比として98〜85%:2〜15%の範囲で混合される。
【0036】
砕砂Aを磨砕砂Bとして加工する際、その細粒化および球形化の度合いは、円筒形本体12内における滞留時間によって適宜調整できるが、例えば、シェルフ14の内面の粗度や高さを変えたり、あるいは、円筒形本体12を直列に接続して加工処理の段数を増加することにより、加工に要する処理時間を長くすることなく所望の粒度および粒形に調整できることは言うまでもない。
【0037】
次に、上記細骨材製造装置を用いて、具体的に磨砕砂を製造し、これを細骨材として用いた本発明のフレッシュコンクリートおよびその製造方法の実施形態を挙げて、本発明をさらに詳細に説明する。本実施形態においては、かんらん岩の砕砂を原材料として球形化加工処理を行った。下記表1に、原材料としてのかんらん岩の砕砂と、上記細骨材製造装置を用いて球形化加工処理を行うことで得られた磨砕砂の物性を示す。また、磨砕砂以外の細骨材として陸砂を用いたが、かかる陸砂についても同様、下記表1にその物性を示す。
【0038】
【表1】
【0039】
なお、上記表1に示す各物性は、それぞれ表1に併記したJISの規定に準拠して測定した。
【0040】
また、原材料としての前記砕砂および前記磨砕砂の通過質量百分率(質量%)を確認した結果のグラフを図2に示す。図2のグラフにおいて、点線は、砕砂のJISA5005における篩を通過するものの質量百分率の上下限(標準粒度の範囲)を示すものである。図2のグラフから、かんらん岩砕砂の粒度は、標準粒度のほぼ中央にあり良好な粒度を有していることがわかる。ただし、表1からわかるように、かんらん岩砕砂は、粒形判定実積率が小さく(粒形が悪く)、砕砂として適切な基準(53%以上)を満たしていない。したがって、粒度をそれほど変えずに粒形を改善することが可能な前記球形化加工処理は有効である。該球形化加工処理により得られたかんらん岩磨砕砂は、表1からわかるように、粒度および粒形とも良好になっている。
このように、基準を満たしていなかった砕砂を前記球形化加工処理により良質な磨砕砂に品質改善できることが確認された。
【0041】
次に、上記表1に示されるかんらん岩砕砂と陸砂とを混合したものを用いてフレッシュコンクリートを製造した。細骨材は、表1に示されるかんらん岩砕砂と陸砂とを混合したものを用いた。この時、かんらん岩砕砂と陸砂との混合割合を、細骨材全量に対するかんらん岩砕砂の割合として、0容積%、25容積%、30容積%、50容積%および100容積%の5水準で5種類のフレッシュコンクリートを製造した。具体的には、下記表2に示す組成とした。なお、用いた各成分の詳細は、下記表3にまとめて示す。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
得られたフレッシュコンクリートについて、スランプ(JISA1101)を測定した。結果は上記表2中に示す通りであり、さらにグラフにより図3に示す。表2および図3のグラフから、かんらん岩砕砂の混合率の増大に伴い、スランプが低下することが確認された。ワーカビリティーの観点から、かんらん岩砕砂の混合率の上限は25容積%程度であると判断される。
【0045】
さらに、表1に示されるかんらん岩砕砂またはかんらん岩磨砕砂を、細骨材として単味で用いて、フレッシュコンクリートを製造した。この時、水セメント比は60%で一定とし、単位水量を変化させて製造し、上記同様スランプを測定することで、単位水量とスランプの測定結果との関係を調べた。具体的な組成およびスランプの測定結果は、下記表4に示す通りである。また、この結果を図4のグラフで示す。
【0046】
【表4】
【0047】
表4および図4のグラフから、かんらん岩砕砂を細骨材として用いた場合は、水量を増やしてもスランプがそれほど大きくならずワーカビリティーが劣るようになり、単位水量=170kg/m3のケース(フレッシュコンクリートD)では、材料が分離して、スランプが崩れた。
【0048】
一方、かんらん岩磨砕砂を細骨材として用いた場合(本発明のフレッシュコンクリート)は、普通コンクリートと同様水量の増加に伴いスランプが増大し、フレッシュコンクリートのワーカビリティーが良好で、良質な砂を細骨材として用いた場合と同様に使用できることが確認された。
【0049】
コンクリート比重への寄与について考察すると、まず、かんらん岩砕砂を細骨材として用いた場合の混合割合の上限である25容積%(上記表2におけるフレッシュコンクリート2)では、コンクリート比重は2.54に過ぎなかった。一方、かんらん岩砕砂の混合割合が0容積%(すなわち、普通砂である陸砂が100容積%)では、コンクリート比重は2.50に達していた。これは、本試験では粗骨材にもかんらん岩砕石を使用しているためであり、結局細骨材としてかんらん岩砕砂を混合使用しても、混合割合が25容積%では、コンクリート比重は僅か0.04(2.54−2.50)しか増加しなかった。
【0050】
これに対して、かんらん岩磨砕砂を細骨材として用いた場合は、細骨材の全量に使用することが可能であり、上記フレッシュコンクリートEにおけるコンクリート比重は2.66と、普通砂である陸砂を100容積%細骨材として用いた場合に対して、0.16(2.66−2.50)ものコンクリート比重の増大を達成することができた。
【0051】
さらに、上記得られたフレッシュコンクリートのうち、陸砂を細骨材として100容積%用いたフレッシュコンクリート(上記表2におけるフレッシュコンクリート1)、かんらん岩砕砂を細骨材として用いた場合の混合割合の上限である25容積%のフレッシュコンクリート(上記表2におけるフレッシュコンクリート2)、およびかんらん岩磨砕砂を細骨材として100容積%用いた本発明のフレッシュコンクリート(上記表4におけるフレッシュコンクリートE)について、JISA1123に規定されるブリーディング試験を行った。
【0052】
その結果、フレッシュコンクリート1が0.31cm3/cm2、フレッシュコンクリート2が0.46cm3/cm2、およびフレッシュコンクリートEが0.29cm3/cm2となり、ブリーディングについても本発明のフレッシュコンクリートが良好であることがわかる。
【0053】
以上、本発明のフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物について具体的に説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、本発明の構成を具備する限り、当業者は公知の知見を適用、差し替え、付加することができる。特に、上記実施形態では、砕砂材料として高比重コンクリート用材料であるかんらん岩の砕砂を例に挙げて説明したが、これは勿論一例であり、本発明は高比重コンクリート用材料に限らず各種材質の砕砂を原料として用いることができる。また、上記説明した実施形態の数値・構造により制限を受けるものではない。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ワーカビリティーが良好で、単位水量が抑えられ、ブリーディング量の増加がない等、コンクリートの性能を維持したまま細骨材における砕砂の比率を高めた、天然の砂の採取抑制あるいは枯渇傾向の問題の解決に寄与し得るフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物を提供することができる。
【0055】
また、本発明によれば、細骨材として高比重コンクリート用材料の砕砂を用いることで、一層の高比重コンクリート成形物が形成されるフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いる磨砕砂を製造するための摺動磨砕方式を適用した細骨材製造装置の一例を説明するための模式説明図である。
【図2】実験例としての、砕砂および磨砕砂の通過質量百分率を確認した結果のグラフである。
【図3】実験例としての、細骨材全量に対するかんらん岩砕砂の混合割合と、スランプの測定結果との関係を示すグラフである。
【図4】細骨材としてかんらん岩砕砂またはかんらん岩磨砕砂を用いた実験例における、単位水量とスランプの測定結果との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 吐出口
12 円筒形本体
14 シェルフ
16 回転軸
18 回転ドラム
20 ベルト
26 投入口
30 回転駆動装置
A 砕砂
B 磨砕砂
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として土木および建築分野において使用されるフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物に関する。なお、本発明において、フレッシュコンクリートを型枠に打設して成形される構造物を「コンクリート成形物」と称する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリートには、粗骨材と細骨材とが混合されるが、近年の天然砂枯渇傾向や採取制限により、特に西日本では良質なコンクリート用の細骨材が得られ難くなっている。そのため、最近では細骨材のうち2割程度に砕砂が使用され、今後その傾向はより一層強くなるものと想定される。
【0003】
コンクリート用の細骨材には、粒度が標準粒度(JISA5308)の範囲にあることが要求され、かつ形状が球形に近いことが望ましい。従来のコンクリート用の砕砂(砕石の製造時に発生した細粉分として製造された、あるいは、砕石を破砕して製造された細骨材を言う。)は、その形状が角張っていることが多く、細骨材における砕砂の比率が大きくなるとコンクリートの性状が悪くなり、ワーカブルなフレッシュコンクリートを得ることができなかった。また、砕砂の比率が大きいと単位水量も多くなり、ブリーディング量が著しく増加してしまう。そのため、細骨材に砕砂を用いる場合には、良質な天然砂(川砂、陸砂等)と混合して使用することが一般的であった。しかしながら、良質な天然砂は全国的に不足傾向にあり、砕石と同時に製造される砕砂の使用量を増やすことが望まれている。
【0004】
ところで、高比重コンクリート用の骨材としては、かんらん岩や輝緑岩などの高比重コンクリート用材料からなる骨材(一般に、重量骨材と呼ばれている。)を使用して、全体の比重を高めている。通常、これら高比重コンクリート用材料の砕石を粗骨材として使用する場合が多いが、その砕砂を細骨材としても用いることにより、さらに比重を高めることも考えられる。しかし、これら高比重コンクリート用材料は岩石そのものが硬い性質であり、その砕砂は粒形が偏平になったり角張ったりするため、細骨材として使用するとしても普通砂との混合使用によらざるを得なかった。そのため、このような砕砂を細骨材として用いても、コンクリート比重の増大にはほとんど寄与できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、ワーカビリティーが良好で、単位水量が抑えられ、ブリーディング量の増加がない等、コンクリートの性能を維持したまま細骨材における砕砂の比率を高めた、天然の砂の採取抑制あるいは枯渇傾向の問題の解決に寄与し得るフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、細骨材として砕砂を用いることで、一層の高比重コンクリート成形物が形成されるフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の本発明により達成される。
すなわち本発明のフレッシュコンクリートは、少なくともセメントと、細骨材と、粗骨材とからなるコンクリート材料であって、
前記細骨材が、砕砂の粒子同士を擦り合わせ、粒子間の摩擦によってこれら粒子を球形化加工処理した磨砕砂を70容積%以上含むことを特徴とする。
【0007】
本発明のフレッシュコンクリートでは、細骨材に主として、砕砂の粒子同士を擦り合わせ、粒子間の摩擦によってこれら粒子を球形化加工処理した磨砕砂を用いている。この磨砕砂の製造には、砕砂の粒子同士を擦り合わせ、粒子を割って瞬間的に細粒化したり新たな角を発生させたりすることなく、粒子間の摩擦によって角を落とす原理を用いている。
【0008】
この原理によれば、粒度の変化をわずかに抑えて適切な粒度を保った状態で球形化することができるので、砕砂の品質が改善され、細骨材として適切な粒度およびその分布、形状の磨砕砂を得ることができる。したがって、本発明のフレッシュコンクリートは、細骨材における砕砂の比率が高いにもかかわらず、ワーカビリティーが良好で、単位水量が抑えられ、ブリーディング量の増加がないものとなる。つまり、本発明によれば、天然の砂の採取抑制あるいは枯渇傾向の問題の解決に寄与し得る、性能の高いフレッシュコンクリートを提供することができる。
【0009】
また、この原理によれば、粒形判定実積率が低い(コンクリート用砕砂の基準が53%以上(JISA5005参照)であるため、それ未満の)砕砂であっても、これを球形化加工処理することで、粒形判定実積率を向上することができ、基準を満たしていないため使用できなかった砕砂や、基準を満たしていても単位水量、ワーカビリティー、ブリーディング等の問題により細骨材全量には使用できなかった砕砂の品質が改善され、得られた磨砕砂を、細骨材の全量に対して多くの割合、具体的には70容積%以上、望ましくは80容積%以上、さらに望ましくは100容積%使用できるようになる。
【0010】
この原理を適用して砕砂を細粒化し得る球形化加工処理の手段としては、遠心力を利用して砕砂を移動させ、この移動時に粒子同士を擦り合わせるようにした摺動磨砕方式や、円形の砥石を回転させ、砕砂を圧着させて擦り合わせるようにした研磨方式による、従来の鋳物砂の再生専用装置などを挙げることができる。すなわち、本発明では、これら鋳物砂の再生専用装置の本来の運転条件を大幅に変えることにより、砕砂からコンクリート用の細骨材に適した磨砕砂を製造することができる。なお、出発原料は異なるが、特開平7−330399号公報「コンクリート用細骨材の製造方法」に記載の製造方法、製造条件および製造装置を、本発明においても適用することができる。
【0011】
細骨材として一般に天然砂と混合して用いられる砕砂を出発原料とする場合、当該砕砂の粒度は、細骨材としてほぼ適切な粒度となっている場合が多く、できるだけその形状のみを上記球形化加工処理により適切化すれば十分であるため、当該処理において微粉分はあまり多くは生じない。したがって、その場合には、前記磨砕砂としては、前記球形化加工処理済の前記砕砂の粒子を、微粉分と分離することなくそのまま用いればよい。勿論、前記球形化加工処理済の前記砕砂の粒子のみを分離して用いてもよい。
【0012】
一方、用途に応じて微粉分の量を調整したい場合には、前記球形化加工処理により生じた微粉分を一旦分離したのち、加工処理済の前記砕砂の粒子に返戻して所定量混合したものとすることも可能である。前記微粉分を所定量混合することにより、微粉分の過多あるいは過少のため細骨材として適切でない粒度の砕砂の品質改善を行うことができる。その時、前記球形化加工処理により生じる微粉分を分離せず、砕砂中でそのまま増加させて所定の割合になるように制御しても構わない。
【0013】
用いる磨砕砂の粒度は、前記球形化加工処理の条件(処理時間、磨砕や研磨時の負荷等)を適宜調整することで制御することができる。例えば、原料としての砕砂の粒度が目標とする範囲内であったり、それに近い場合には、前記球形化加工処理の条件を緩くして、細粒化を抑えればよいし、目標とする範囲よりも大幅に大きければ、前記球形化加工処理の条件を厳しくし、細粒化をより促進してやればよい。
【0014】
用いる磨砕砂の粒形判定実積率としては、53%以上であることが好ましく、55%以上であることがより好ましい。本発明における上記球形化加工処理によれば、この粒形判定実積率を高めることができ、細骨材として適切な形状の粒子の磨砕砂を得ることができる。また、出発原料である砕砂の粒形判定実積率が53%以上であっても、本発明における上記球形化加工処理により、これをさらに向上させることができ、良質な磨砕砂が得られる。ここで、「粒形判定実積率」とは、所定の粒径範囲(1.2〜2.5mm)の範囲の粒子のみを篩い分けし、この粒径の整った粒子により実積率を求めた値を言う(JISA5005参照)。
【0015】
本発明のフレッシュコンクリートにおいては、前記砕砂として高比重コンクリート用材料を用いることにより、最終的に得られるコンクリート成形品の比重を高めることができる。高比重コンクリートを得る際に、本発明では砕砂に高比重コンクリート用材料を使用し、かつ、それを加工処理して細骨材に高い混合比率で用いることができ、コンクリート成形品の比重をより一層高めることができる。
【0016】
本発明で言う高比重コンクリート用材料の細骨材とは、具体的には絶乾密度(水分が完全に抜けた状態の密度)で2.8g/cm3程度以上の材料、好ましくは2.9g/cm3程度以上の材料が挙げられる。具体的には、かんらん岩(絶乾密度3.0〜3.3g/cm3程度)、輝緑岩(絶乾密度2.9〜3.1g/cm3程度)等の砕砂が挙げられ、特にかんらん岩の砕砂が好ましい。
【0017】
これら高比重コンクリート用材料は、一般に、岩石そのものが硬い性質であり、その砕砂は粒形が偏平であったり角張っていたりするが、それを原料として上記原理の球形化加工処理を施した磨砕砂は、粒形判定実積率が高く、かかる磨砕砂を細骨材として高い比率で含む本発明のフレッシュコンクリートによれば、最終的に得られるコンクリート成形品の比重を大きく高めることができる。
【0018】
本発明のフレッシュコンクリートにおいて、セメントとしては、特に限定されないが、従来公知のものを使用でき、特に限定されず、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント等のポルトランドセメントや、シリカセメント、フライアッシュセメント、高炉セメント、アルミナセメント、ビーライト高含有セメント、各種混合セメント;珪酸三カルシウム、珪酸二カルシウム、アルミン酸三カルシウム、鉄アルミン酸四カルシウム等のセメントの構成成分;潜在水硬性を有するフライアッシュ等が挙げられる。これらの中でも、普通ポルトランドセメントや高炉セメントが通常よく使用され、本発明においても好適に適用することができる。
【0019】
細骨材とは、10mmの目開きの篩を通した時に100質量%通過し、5mmの目開きの篩を通した時に85質量%以上通過するものである(建築材料−改訂版−:理工図書、p.132)。本発明のフレッシュコンクリートにおいて、細骨材には既述の如く、主として前記磨砕砂が用いられる。前記磨砕砂の割合としては、全細骨材量に対して70容積%以上含むことが必須であるが、80容積%以上含むことが好ましく、その全て(100容積%)が磨砕砂であることが最も好ましい。これは、天然の砂の採取抑制あるいは枯渇傾向の問題の解決が理由であるが、前記磨砕砂が、粒度およびその分布、形状が適切なものであるため、このように高い混合割合とすることができる。
【0020】
前記磨砕砂以外の細骨材を混合して用いる場合、当該他の細骨材としては、特に限定されず従来公知のものが問題なく使用することができ、具体的には、川砂、陸砂、海砂またはこれらの混合物を使用することができる。
【0021】
本発明のフレッシュコンクリートにおける全細骨材の添加量は、土木および建築用としての一般的な調合割合であれば特に問題は無いが、全骨材(粗骨材+細骨材)に対して、細骨材が好ましくは30〜60容積%、より好ましくは35〜50容積%の範囲内であると、流動性が良好で、材料分離のないフレッシュコンクリートが得られる。
【0022】
また、本発明のフレッシュコンクリートには、上記した材料以外に、公知の混和材、混和剤、その他添加剤等を含めることができる。
フライアッシュやシリカヒュームなどを混和材として用いると、これらの材料が球状であるため、フレッシュコンクリートの流動性が向上し、ポゾラン物質であるため、潜在水硬性により、密で高強度のコンクリート成形物になりやすい。
添加可能な混和剤としては、JISA6204に記載のAE剤、減水剤、AE減水剤、高性能AE減水剤等が挙げられ、さらに収縮低減剤や防水剤等を用いることもできる。
【0023】
本発明のフレッシュコンクリートは、上記の材料に水を添加して混練することで得られる(本発明のフレッシュコンクリートの製造方法)。この時用いる水については、特に制限はなく、一般的な水道水、工業用水、地下水、河川水、湧き水等の他回収水が問題なく使用できる。
【0024】
なお、本発明のフレッシュコンクリートは、上記の各材料を予め混合してから水を添加する必要はなく、水を任意のタイミングで添加して、最終的に、少なくともセメントと、前記磨砕砂を70容積%以上含む細骨材と、粗骨材と、水とからなる組成物となっていればよく、かかる組成となっていれば混合の順序に関わらず、本発明のフレッシュコンクリートの範疇に含まれる。
【0025】
本発明のフレッシュコンクリートを製造するための混練方法や装置は、公知の方法や装置を採用すればよく、具体的には、ドラムミキサー、可傾式ミキサー等の重量式ミキサーや、パン型ミキサー、パグ型ミキサー等の強制練りミキサー等を用いて混練すればよい。
【0026】
本発明のフレッシュコンクリートのその他の各種物性(スランプ、空気量等)は、目的に応じた値となるよう、適宜組成や混練方法を調整すればよい。建築・土木用に求められる値の範囲、好ましい値の範囲等は、従来公知の一般的なフレッシュコンクリートと同様である。
【0027】
得られた本発明のフレッシュコンクリートを適当な型枠に打設し、養生することにより、本発明のコンクリート成形物を成形することができる。このようにして得られた本発明のコンクリート成形物は、天然の砂の採取抑制あるいは枯渇傾向の問題の解決に寄与し得るものであるとともに、コンクリート成形物としての性能も高い次元で実現されている。
用いる型枠は、所望とする形状に組まれており、その中に本発明のフレッシュコンクリートを流し込むことで打設される。
【0028】
打設後の養生は、通常型枠を組んだ状態のままある程度の日数放置し、その後型枠を外して(脱型して)さらにある程度の日数放置することで行われる。この時、通常常温・常湿環境で養生が行われるが、必要に応じて蒸気養生を行ってもよい。土木および建築に用いられる場合には、通常、所定の強度が発現するまで型枠の中で養生して脱型し、その後の土木ないし建築作業が続行される。脱型後も経時的にコンクリート成型体としての強度は徐々に向上し、所定の強度に達する。
【0029】
脱型前の養生の日数については、用いるセメントの種類や養生環境により大幅に異なるため一概に言えず、また、養生日数が長いほど強度は向上するが、例えば、普通ポルトランドセメントを用い、常温・常湿環境で養生を行った場合には、3〜7日間程度で脱型しても構わない。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物を、好ましい実施形態を挙げて説明する。
図1は、本発明において用いる磨砕砂を製造するための摺動磨砕方式を適用した細骨材製造装置の一例を説明するための模式説明図である。
【0031】
図1に示すように、主として、底部に吐出口10を有する円筒形本体12と、その内部に配される回転軸16、回転ドラム18、および円筒形のシェルフ(壁)14とから構成される。回転軸16、回転ドラム18、およびシェルフ14は同軸上に配され、かつ回転ドラム18は回転軸16と固着されており、回転軸16と従動回転するように構成されている。
【0032】
また、吐出口10の下方近傍には、不図示ではあるが、球形化加工処理された砕砂(すなわち、磨砕砂)が落下して収容される容器、あるいは当該磨砕砂を受けてこれを他の場所へ運搬するベルトコンベア等の運搬機が配されている。なお、図1において、符号30で示されるのは、円盤18の回転駆動装置であり、該回転駆動装置18の回転駆動力は、ベルト20を介して回転軸16に伝えられ、該回転軸16を矢印X方向に回転駆動する。なお、符号22は、水洗水24の噴霧装置であり、投入する原料としての砕砂が濡れていた場合にシェルフ14への固着を防止するために備えられるものであり、本例の細骨材製造装置において必須の構成ではない。
【0033】
砕砂から、本発明において用いられる磨砕砂を製造するに際しては、まず、投入口26から円筒形本体12内に砕砂Aを投入して回転ドラム18内を満たし、砕砂Aの自重による負荷がかかった状態で回転ドラム18を矢印X方向に回転させる。自重による負荷がかかった砕砂Aは、回転ドラム18が回転すると、回転ドラム18およびシェルフ14で構成されるスペース内で滞留流動し、粒子同士の摩擦等により磨砕加工される。上方から原材料としての砕砂Aが、連続的にあるいは断続的に投入されるため、加工された砕砂Aは磨砕砂Bとなってオーバーフロー等して落下し、吐出口10から順次吐出されることになる。そして不図示の容器あるいはベルトコンベア等の運搬機により回収される。この過程を通じて、所定の粒度の範囲での球形化が行われ、必要に応じて細粒化も併せて行われる。
【0034】
つまり、円筒形本体12に投入された砕砂Aは、回転ドラム18およびシェルフ14で構成されるスペース内で滞留流動する際、砕砂Aの粒子同士が相互に擦り合わされ、さらに、このような粒子間の摩擦の繰り返しによって表面部分が削られ、必要に応じてさらに細粒化されながら、丸味のある粒子(磨砕砂B)として形成される。なお、摩耗をより高めたい場合には、シェルフ14の内面を粗面化して、当該粗面化面と砕砂Aの粒子との摩擦力を高めてもよい。
【0035】
なお、粒子間の摩擦によって削られた表面部分は微粉分(例えば、粒径が0.15mm以下のダスト)となるが、そのまま球形化加工処理された粒子とともに落下して吐出口10から順次吐出される。しかし、円筒形本体12の上部から適宜の吸引手段の吸引作用によって、これら微粉分を採集し、これを加工処理済の前記粒子に、所定の割合で混合することとしても構わない。この場合の加工処理済の前記粒子と微粉分との混合割合(加工処理済の前記粒子:微粉分)としては、例えば、容積比として98〜85%:2〜15%の範囲で混合される。
【0036】
砕砂Aを磨砕砂Bとして加工する際、その細粒化および球形化の度合いは、円筒形本体12内における滞留時間によって適宜調整できるが、例えば、シェルフ14の内面の粗度や高さを変えたり、あるいは、円筒形本体12を直列に接続して加工処理の段数を増加することにより、加工に要する処理時間を長くすることなく所望の粒度および粒形に調整できることは言うまでもない。
【0037】
次に、上記細骨材製造装置を用いて、具体的に磨砕砂を製造し、これを細骨材として用いた本発明のフレッシュコンクリートおよびその製造方法の実施形態を挙げて、本発明をさらに詳細に説明する。本実施形態においては、かんらん岩の砕砂を原材料として球形化加工処理を行った。下記表1に、原材料としてのかんらん岩の砕砂と、上記細骨材製造装置を用いて球形化加工処理を行うことで得られた磨砕砂の物性を示す。また、磨砕砂以外の細骨材として陸砂を用いたが、かかる陸砂についても同様、下記表1にその物性を示す。
【0038】
【表1】
【0039】
なお、上記表1に示す各物性は、それぞれ表1に併記したJISの規定に準拠して測定した。
【0040】
また、原材料としての前記砕砂および前記磨砕砂の通過質量百分率(質量%)を確認した結果のグラフを図2に示す。図2のグラフにおいて、点線は、砕砂のJISA5005における篩を通過するものの質量百分率の上下限(標準粒度の範囲)を示すものである。図2のグラフから、かんらん岩砕砂の粒度は、標準粒度のほぼ中央にあり良好な粒度を有していることがわかる。ただし、表1からわかるように、かんらん岩砕砂は、粒形判定実積率が小さく(粒形が悪く)、砕砂として適切な基準(53%以上)を満たしていない。したがって、粒度をそれほど変えずに粒形を改善することが可能な前記球形化加工処理は有効である。該球形化加工処理により得られたかんらん岩磨砕砂は、表1からわかるように、粒度および粒形とも良好になっている。
このように、基準を満たしていなかった砕砂を前記球形化加工処理により良質な磨砕砂に品質改善できることが確認された。
【0041】
次に、上記表1に示されるかんらん岩砕砂と陸砂とを混合したものを用いてフレッシュコンクリートを製造した。細骨材は、表1に示されるかんらん岩砕砂と陸砂とを混合したものを用いた。この時、かんらん岩砕砂と陸砂との混合割合を、細骨材全量に対するかんらん岩砕砂の割合として、0容積%、25容積%、30容積%、50容積%および100容積%の5水準で5種類のフレッシュコンクリートを製造した。具体的には、下記表2に示す組成とした。なお、用いた各成分の詳細は、下記表3にまとめて示す。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
得られたフレッシュコンクリートについて、スランプ(JISA1101)を測定した。結果は上記表2中に示す通りであり、さらにグラフにより図3に示す。表2および図3のグラフから、かんらん岩砕砂の混合率の増大に伴い、スランプが低下することが確認された。ワーカビリティーの観点から、かんらん岩砕砂の混合率の上限は25容積%程度であると判断される。
【0045】
さらに、表1に示されるかんらん岩砕砂またはかんらん岩磨砕砂を、細骨材として単味で用いて、フレッシュコンクリートを製造した。この時、水セメント比は60%で一定とし、単位水量を変化させて製造し、上記同様スランプを測定することで、単位水量とスランプの測定結果との関係を調べた。具体的な組成およびスランプの測定結果は、下記表4に示す通りである。また、この結果を図4のグラフで示す。
【0046】
【表4】
【0047】
表4および図4のグラフから、かんらん岩砕砂を細骨材として用いた場合は、水量を増やしてもスランプがそれほど大きくならずワーカビリティーが劣るようになり、単位水量=170kg/m3のケース(フレッシュコンクリートD)では、材料が分離して、スランプが崩れた。
【0048】
一方、かんらん岩磨砕砂を細骨材として用いた場合(本発明のフレッシュコンクリート)は、普通コンクリートと同様水量の増加に伴いスランプが増大し、フレッシュコンクリートのワーカビリティーが良好で、良質な砂を細骨材として用いた場合と同様に使用できることが確認された。
【0049】
コンクリート比重への寄与について考察すると、まず、かんらん岩砕砂を細骨材として用いた場合の混合割合の上限である25容積%(上記表2におけるフレッシュコンクリート2)では、コンクリート比重は2.54に過ぎなかった。一方、かんらん岩砕砂の混合割合が0容積%(すなわち、普通砂である陸砂が100容積%)では、コンクリート比重は2.50に達していた。これは、本試験では粗骨材にもかんらん岩砕石を使用しているためであり、結局細骨材としてかんらん岩砕砂を混合使用しても、混合割合が25容積%では、コンクリート比重は僅か0.04(2.54−2.50)しか増加しなかった。
【0050】
これに対して、かんらん岩磨砕砂を細骨材として用いた場合は、細骨材の全量に使用することが可能であり、上記フレッシュコンクリートEにおけるコンクリート比重は2.66と、普通砂である陸砂を100容積%細骨材として用いた場合に対して、0.16(2.66−2.50)ものコンクリート比重の増大を達成することができた。
【0051】
さらに、上記得られたフレッシュコンクリートのうち、陸砂を細骨材として100容積%用いたフレッシュコンクリート(上記表2におけるフレッシュコンクリート1)、かんらん岩砕砂を細骨材として用いた場合の混合割合の上限である25容積%のフレッシュコンクリート(上記表2におけるフレッシュコンクリート2)、およびかんらん岩磨砕砂を細骨材として100容積%用いた本発明のフレッシュコンクリート(上記表4におけるフレッシュコンクリートE)について、JISA1123に規定されるブリーディング試験を行った。
【0052】
その結果、フレッシュコンクリート1が0.31cm3/cm2、フレッシュコンクリート2が0.46cm3/cm2、およびフレッシュコンクリートEが0.29cm3/cm2となり、ブリーディングについても本発明のフレッシュコンクリートが良好であることがわかる。
【0053】
以上、本発明のフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物について具体的に説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、本発明の構成を具備する限り、当業者は公知の知見を適用、差し替え、付加することができる。特に、上記実施形態では、砕砂材料として高比重コンクリート用材料であるかんらん岩の砕砂を例に挙げて説明したが、これは勿論一例であり、本発明は高比重コンクリート用材料に限らず各種材質の砕砂を原料として用いることができる。また、上記説明した実施形態の数値・構造により制限を受けるものではない。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ワーカビリティーが良好で、単位水量が抑えられ、ブリーディング量の増加がない等、コンクリートの性能を維持したまま細骨材における砕砂の比率を高めた、天然の砂の採取抑制あるいは枯渇傾向の問題の解決に寄与し得るフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物を提供することができる。
【0055】
また、本発明によれば、細骨材として高比重コンクリート用材料の砕砂を用いることで、一層の高比重コンクリート成形物が形成されるフレッシュコンクリートおよびその製造方法、並びにそれにより形成されるコンクリート成形物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いる磨砕砂を製造するための摺動磨砕方式を適用した細骨材製造装置の一例を説明するための模式説明図である。
【図2】実験例としての、砕砂および磨砕砂の通過質量百分率を確認した結果のグラフである。
【図3】実験例としての、細骨材全量に対するかんらん岩砕砂の混合割合と、スランプの測定結果との関係を示すグラフである。
【図4】細骨材としてかんらん岩砕砂またはかんらん岩磨砕砂を用いた実験例における、単位水量とスランプの測定結果との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 吐出口
12 円筒形本体
14 シェルフ
16 回転軸
18 回転ドラム
20 ベルト
26 投入口
30 回転駆動装置
A 砕砂
B 磨砕砂
Claims (5)
- 少なくともセメントと、細骨材と、粗骨材と、水とからなるフレッシュコンクリートであって、
前記細骨材として、砕砂の粒子同士を擦り合わせ、粒子間の摩擦によってこれら粒子を球形化加工処理した磨砕砂を、70容積%以上含むことを特徴とするフレッシュコンクリート。 - 前記砕砂が、高比重コンクリート用材料であることを特徴とする請求項1に記載のフレッシュコンクリート。
- 砕砂の粒子同士を擦り合わせ、粒子間の摩擦によってこれら粒子を球形化加工処理した磨砕砂を得て、これに、少なくともセメントと、粗骨材と、水とを混練することを特徴とするフレッシュコンクリートの製造方法。
- 前記砕砂が、高比重コンクリート用材料であることを特徴とする請求項3に記載のフレッシュコンクリートの製造方法。
- 請求項1または2に記載のフレッシュコンクリートを型枠に打設し、養生して成形されたことを特徴とするコンクリート成形物。
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2002
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