JP2004083117A - 組み立て容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロピレン系樹脂発泡シートからなる強度に優れた組み立て容器を提供する。
【解決手段】プロピレン系樹脂からなる発泡倍率2〜10倍の発泡層の両表面に、プロピレン系樹脂からなる非発泡層が積層され、かつ発泡層と非発泡層の坪量の比が100:1〜100:100の範囲内であり、総厚みが0.5〜3mmのプロピレン系樹脂発泡シート2からなることを特徴とする組み立て容器。
【選択図】 図1
【解決手段】プロピレン系樹脂からなる発泡倍率2〜10倍の発泡層の両表面に、プロピレン系樹脂からなる非発泡層が積層され、かつ発泡層と非発泡層の坪量の比が100:1〜100:100の範囲内であり、総厚みが0.5〜3mmのプロピレン系樹脂発泡シート2からなることを特徴とする組み立て容器。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロピレン系樹脂発泡シートからなる組み立て容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
プロピレン系樹脂発泡シートは、断熱性、軽量性、耐熱性、リサイクル性などに優れることから、近年容器材料として需要が高まっている。
しかしながら、プロピレン系樹脂発泡シートから、プレス成形や真空成形等によって、容器、特に縦型カップ状容器のような深絞り容器や、弁当箱のように角が鋭角な容器を製造することは、困難であった。そこで、プロピレン系樹脂発泡シートからこのような容器を製造する際には、容器の各パーツを個別に成形した後にこれらを組み立てたり、シートを所定形状に折り曲げて容器を製造する方法が知られている。このようにして得られる容器として、例えば実用新案登録第2512641号には、発泡ポリプロピレンシートよりなる胴部と、底部とからなるコップが提案されている。
【0003】
ところが実用新案登録第2512641号に記載されているような組み立て容器は、発泡層のみからなる発泡ポリプロピレンシートから構成されるため強度が弱いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなことから、本発明者らは、プロピレン系樹脂発泡シートから構成される場合であっても、強度に優れる組み立て容器を開発すべく検討の結果、本発明に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、プロピレン系樹脂からなる発泡倍率2〜10倍の発泡層の両表面に、プロピレン系樹脂からなる非発泡層が積層され、かつ発泡層と非発泡層の坪量の比が100:1〜100:100の範囲内であり、総厚みが0.5〜3mmのプロピレン系樹脂発泡シートからなる組み立て容器を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明における組み立て容器とは、該容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートを所定形状になるように折り曲げたり、適当な形の2つ以上のパーツにカットした後、各パーツを必要に応じて折り曲げたり、丸めたり、接着(融着)したりして組み合わせて製造された容器である。組み立て容器の形状は特に限定されないが、プロピレン系樹脂発泡シートから真空成形等により一体成形することが困難な深絞り容器や折箱型容器として好適である。具体的な容器形状としては、例えばカップ、コップ、ボックスなどがあげられるが、これらのうちの代表的な例として、図1にカップを、図2に折箱型ボックスを示す。図1において(a)は製品であるカップを、(b)は該カップの胴部の展開図、(c)は該カップの底部の展開図を示し、扇形状の胴部3を、円錐状に丸めて接合部4で接合した後、その下部に底部5を接合部4にて接着ないしは融着することにより、(a)に示したカップを得ることができる。
また図2において(a)は製品である折箱型ボックスを、(b)は該折箱型ボックスの展開図を示し、(b)に示す展開図の折り曲げ線に沿って折り曲げた後、接合部4を接着または融着することにより、(a)に示した折箱型ボックスとすることができる。
【0007】
本発明の組み立て容器は、プロピレン系樹脂発泡シートから一体成形することが困難といわれる絞り比が0.5より大きい深絞り容器である場合に好適である。ここで容器の絞り比とは、(容器高さ)/(容器開口部の最小寸法)で表される値を示し、容器開口部の最小寸法とは、容器開口部の形状が円形の場合開口内寸の直径を示し、正方形の場合はその1辺、長方形の場合は短辺、正六角形の場合は対辺間の距離などを示すものである。
【0008】
本発明の組み立て容器は、発泡倍率2〜10倍の発泡層の両表面に、プロピレン系樹脂からなる非発泡層が積層され、かつ発泡層と非発泡層の坪量の比が100:1〜100:100の範囲内であり、総厚みが0.5〜3mmのプロピレン系樹脂発泡シートから構成される。このような特定の要件を具備したプロピレン系樹脂発泡シートから構成することにより、強度的に優れると共に、軽量性、耐熱性および断熱性に優れ、かつ、リサイクル性のよい組み立て容器とすることができる。
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートにおいて、発泡層の発泡倍率が2倍より小さい場合には、断熱性と軽量性が損なわれる。発泡層の発泡倍率が10倍より大きい場合には、断熱性、軽量性は満足するが強度が弱くなる。
本発明における非発泡層とは、全く発泡していないか、発泡倍率として2倍未満、好ましくは1.5倍以下程度のわずかに発泡している樹脂層を意味する。
【0009】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートにおいて、発泡層の坪量100重量部に対する非発泡層の坪量が1重量部よりも小さい場合、該プロピレン系樹脂発泡シートからなる組み立て容器は、強度が弱くなりすぎ、発泡層の坪量100重量部に対する非発泡層の坪量が100重量部より大きい場合には、プロピレン系樹脂発泡シートの目付量が大きくなり、軽量性が損なわれる傾向があるため、発泡層と非発泡層の坪量の比(単位面積あたりの重量の比)は、100:1〜100:100であることが好ましく、100:10〜100:80であることがより好ましい。非発泡層の坪量とは、発泡層の両表面に積層された非発泡層の坪量の合計である。
【0010】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートの総厚みは0.5〜3mmである。ここで総厚みとは、プロピレン系樹脂発泡シートを構成する発泡層と非発泡層の厚みの合計である。総厚みが0.5mmより薄い場合には、組み立て容器の強度が弱くなり、総厚みが3mmより厚い場合、容器重量が重くなるため、実際の使用に適さない。
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートにおいて、発泡層と非発泡層との厚さの比は、100:1〜100:30の範囲内が好ましく、100:1〜100:10の範囲内がさらに好ましい。発泡層と非発泡層との厚さの比を上記範囲内とすることにより、軽量性と強度のバランスにより優れた組み立て容器が得られる。ここで非発泡層の厚さとは、発泡層の両表面に積層された非発泡層の厚さの合計である。
【0011】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートは、該プロピレン系樹脂発泡シートの非発泡層中に、該非発泡層のプロピレン系樹脂100重量部に対して、充填剤を20〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部含有していることが好ましい。非発泡層に充填剤を含有させることにより、強度により優れたプロピレン系樹脂発泡シートとすることができる。上記充填剤としては、無機物が好ましく、具体的には、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維、タルク、クレー、シリカ、炭酸カルシウム、チタン等の無機粒子等があげられる。
【0012】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートにおいて、発泡層を構成するプロピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体や、プロピレン単位を50モル%以上含むプロピレン系共重合体を挙げることができる。好ましく用いられるプロピレン系共重合体の例としては、エチレンおよび炭素数4〜10のα−オレフィンとプロピレンとの共重合体を挙げることができる。炭素数4〜10のα−オレフィンとしては、例えば、1−ブテン、4−メチルペンテン−1、1−ヘキセンおよび1−オクテンが挙げられる。該プロピレン系共重合体中のプロピレン以外のモノマー単位の含有量は、エチレンについては15モル%以下、炭素数4〜10のα−オレフィンについては30モル%以下が好ましい。
【0013】
プロピレン系樹脂の中でも、均一な気泡構造を有する発泡層を形成することが可能であることから、(a)長鎖分岐プロピレン系樹脂、または(b)重量平均分子量が1×105以上のプロピレン系樹脂が好適である。
【0014】
ここで長鎖分岐プロピレン系樹脂とは、分岐度指数[A]が0.20≦[A]≦0.98を満たすプロピレン系樹脂を指す。プロピレン系樹脂とは、プロピレン単独重合体や、プロピレンと、炭素数が2または4〜10のオレフィンから選択される2種以上のモノマーから構成されるプロピレン共重合体が挙げられる。共重合体は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。
分岐度指数[A]が0.20≦[A]≦0.98を満たす長鎖分岐プロピレン系樹脂の例としては、モンテル社製のプロピレンPF−814が挙げられる。
【0015】
分岐度指数とは、重合体における長鎖分岐の程度を示すものであり、下記の式において定義される数値である。
分岐度指数 [A] =〔η〕Br/〔η〕Lin
ここで〔η〕Brは、長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂の固有粘度であり、〔η〕Linは、該長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂と同じ繰り返し単位および同じ重量平均分子量を有する、直鎖プロピレン系樹脂の固有粘度である。
固有粘度は極限粘度数とも呼ばれ、重合体の溶液粘度を増強する能力の尺度である。固有粘度は特にポリマー分子の分子量と、分岐度に依存する。したがって、長鎖分岐を有するポリマーの固有粘度と、該長鎖分岐を有するポリマーと同じ重量平均分子量の直鎖ポリマーの固有粘度とを比較することにより、該長鎖分岐を有するポリマーの分岐度の尺度とすることができる。プロピレン系樹脂の固有粘度の測定方法は、エリオット等[J.Appl.Polym.Sci.,14,2947−2963(1970)]により開示されているような従来知られている方法により測定することができ、例えば、プロピレン系樹脂をテトラリン又はオルトジクロロベンゼンに溶解し、135℃で固有粘度を測定することが可能である。
プロピレン系樹脂の重量平均分子量(Mw)は、通常用いられる種々の方法で測定できるが、M.L.McConnelによって、American Laboratory,May,63−75(1978)に発表されている方法、即ち、低角度レーザー光散乱強度測定法が特に好ましく用いられる。
重量平均分子量が1×105以上のプロピレン系樹脂を重合する方法の例としては、特開平11−228629のような方法があげられる。
【0016】
このような(a)または(b)のプロピレン系樹脂の中でも、融点+30℃の温度条件において、伸張ひずみ速度0.1sec−1で、Meissener型伸張レオメーター(例として東洋精機製メルテンレオメータがあげられる)などの装置を用いて、該プロピレン系樹脂の一軸溶融伸張粘度を測定し、歪み開始から1sec後の一軸溶融伸長粘度をη1、100sec後の一軸溶融伸張粘度をη100とするとき、η1に対するη100の比(η100/η1)が、η100/η1≧10である伸長粘度特性を有するプロピレン系樹脂が特に好ましい。このような条件を満たすプロピレン系樹脂を発泡層に使用することによって、気泡構造がさらに均一な発泡層を形成することができる。
【0017】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートの発泡層は、プロピレン系樹脂以外に、エチレン、ブテン、ペンテン、ヘキセンなどの炭素数2、または4〜6のオレフィンの単独重合体、あるいは炭素数2、または4〜6の2種以上のモノマーを共重合して得られるオレフィン共重合体などを含んでいてもかまわない。該オレフィン共重合体の重合形式は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。これらのオレフィン重合体は、1種のみでも、2種以上のブレンドでもよい。発泡層にポリエチレンを少量含有させることによって、成形性により優れたプロピレン系樹脂発泡シートとなる。発泡層に含まれるプロピレン系樹脂以外のオレフィン系樹脂は、プロピレン系樹脂100重量部に対し、1〜50重量部であることが好ましい。
【0018】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートを得るために使用される発泡剤は、いわゆる化学発泡剤および物理発泡剤のいずれでもよい。使用可能な化学発泡剤の例としては、窒素ガスを発生する熱分解型発泡剤(アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p−トルエンスルホニルヒドラジド、p,p’−オキシ−ビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)など)、炭酸ガスを発生する熱分解型無機発泡剤(重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウムなど)などが挙げられ、使用可能な物理発泡剤の例としては、プロパン、ブタン、水、炭酸ガスなどが挙げられる。これらの中でも、水、炭酸ガスなど高温条件や火に対して不活性な物質が好ましく用いられる。
【0019】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートにおいて、非発泡層を構成するプロピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体や、プロピレンと、炭素数が2または4〜10のオレフィンから選択される1種以上のモノマーとのブロック、ランダム、グラフト共重合体などがあげられる。これらのプロピレン系樹脂の中でも、c)メルトフローレート(温度230℃ 荷重2.16kgf)(以下MFRと記すことがある)が1〜20g/10分のプロピレン系樹脂を用いることにより、表面平滑性に優れたプロピレン系樹脂発泡シートを得ることができる。表面平滑性の面からは、メルトフローレートが2〜10g/10分のプロピレン系樹脂を用いることが特に好ましい。プロピレン系樹脂のメルトフローレート測定法は、JIS K7210に準拠する。
また、前述の(a)長鎖分岐プロピレン系樹脂を非発泡層に用いてもよい。
【0020】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートにおいては、本発明の特徴を損なわない範囲において、非発泡層にエチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセンなどの炭素数2〜6のオレフィンの単独重合体、および炭素数が2〜10のオレフィンから選択される2種以上のモノマーから構成されるオレフィン共重合体などのポリオレフィン系樹脂などを含むことができる。上記オレフィン共重合体の重合形式は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。これらのオレフィン系樹脂は1種のみでも、2種以上のブレンドでもよい。非発泡層に含まれるプロピレン系樹脂以外のオレフィン系樹脂は、プロピレン系樹脂100重量部に対し、1〜50重量部であることが好ましい。
【0021】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートは、適宜添加剤を含有することができる。添加剤としては、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、防曇剤、防霧剤、可塑剤、帯電防止剤、滑剤、着色剤、ダイオキシン抑制剤、エチレンガス吸収剤、脱臭剤、鮮度保持剤、抗菌剤などを挙げることができる。これらを本発明の作用効果が阻害されない範囲内で含有させることができる。これらの添加剤は、本発明の組み立て容器の特徴を損なわない限り、発泡層または非発泡層のいずれか一方、あるいは両層に含有させてもよい。
【0022】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートの製造方法は特に限定されないが、フラットダイ(Tダイやコートハンガーダイ等)、ストレートダイ、サーキュラーダイ(クロスヘッドダイ等)などのダイから溶融樹脂を押出し、発泡させながら延伸を行なう方法が好ましく用いられる。また、溶融樹脂をダイから押し出し、発泡させた後に、延伸を行なう方法も好ましい。
【0023】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートは、二種類の層、すなわち、プロピレン系樹脂からなる発泡層およびその両表面に積層されてなるプロピレン系樹脂からなる非発泡層以外に、機能性樹脂層を有することができる。機能性樹脂層は、あくまで本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートに付加的な機能を与えるものであり、機能性樹脂層を設けた場合に、坪量や総厚みには該機能性樹脂層の寄与を考慮しない。機能性樹脂層としては、延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)、エチレン−ビニルエステル共重合体ケン化物からなる層などが特に好適である。
【0024】
機能性樹脂層を設けることにより、本発明の組み立て容器に、酸素バリア性、酸素吸収性、ヒートシール性、剛性などを付与することができる。酸素バリア性を有する機能性樹脂層を設けることにより、本発明の組み立て容器を食品容器として用いる際に、内容物の酸化を防ぎ賞味期限を長くすることができ、好適である。酸素バリア性を有する機能性樹脂層を構成する樹脂としては、エチレン−ビニルエステル共重合体ケン化物が特に好ましく用いられる。
【0025】
機能性樹脂層は、二層以上であってもよい。機能性樹脂層が多層の場合、機能性樹脂からなる層が予め積層された積層シートを、プロピレン系樹脂発泡シートに積層することが好ましい。積層シートをプロピレン系樹脂発泡シートに積層する場合には、マレイン酸などの不飽和カルボン酸またはその無水物によりグラフト変性したプロピレン系樹脂などの周知の接着性樹脂を用いて積層することができる。
【0026】
二層以上の機能性樹脂層を積層したシートからなる本発明の組み立て容器の例としては、容器の内面側から順に、無延伸ポリプロピレン層/接着性樹脂層/エチレン−ビニルエステル共重合体ケン化物層/接着性樹脂層/非発泡層/発泡層/非発泡層という構成の組み立て容器が挙げられる。
機能性樹脂層が単層である場合は、該機能性樹脂層が10〜100μmの厚みであることが好ましく、多層である場合には、機能性樹脂層の厚みの合計が50〜200μmであることが好ましい。
【0027】
本発明の組み立て容器が、発泡層及び非発泡層の二種類の層以外に機能性樹脂層を有する場合、発泡層と非発泡層とからなるプロピレン系樹脂発泡シートに機能性樹脂層を積層してなる複合発泡シートを成形することにより製造することができる。該複合発泡シートの製造方法としては、例えば、プロピレン系樹脂発泡シートに機能性樹脂を押出ラミネーションする方法や、機能性樹脂のシートまたはフィルムと、プロピレン系樹脂発泡シートとの間に接着層としてポリプロピレンなどを溶融押出して積層するサンドラミネーション法、あるいは、機能性樹脂のシートまたはフィルムの少なくとも一方の表面および/またはプロピレン系樹脂発泡シートの少なくとも一方の表面を熱風あるいは赤外ヒータにより加熱溶融し、機能性樹脂からなるシートまたはフィルムとプロピレン系樹脂発泡シートとを積層する方法などが挙げられる。
【0028】
プロピレン系樹脂発泡シートと機能性樹脂層とを積層し複合発泡シートを製造する方法としては、複合発泡シートの軽量化および製造コストの面から、熱貼合法が特に好ましい。熱貼合法とは、以下に述べる方法である。プロピレン系樹脂発泡シートと機能性樹脂層とを、二本以上のロールから構成されるニップロールに通す。ニップ部で、プロピレン系樹脂発泡シートおよび/または機能性樹脂層をエアナイフなどを用いて熱風により加熱し、プロピレン系樹脂発泡シートおよび/または機能性樹脂層の少なくとも一方の表面を加熱溶融する。ニップロールで、プロピレン系樹脂発泡シートと機能性樹脂層とを圧着することにより積層し、複合発泡シートを得ることができる。
【0029】
上記したプロピレン系樹脂発泡シートや、プロピレン系樹脂発泡シートと機能性樹脂層とからなる複合発泡シートを用いて、従来知られている方法と同様の方法により、組み立て容器を製造することができる。得られた組み立て容器は、断熱性、軽量性、耐熱性、リサイクル性に優れるものである。
【0030】
本発明の組み立て容器の用途は、特に限定されるものではないが、耐熱性があり電子レンジ調理可能であることからインスタントスープやドリンク類の容器、ピザやファーストフードを包んでいる箱、断熱性に優れることからアイスクリームの容器などに使用することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明のプロピレン系樹脂発泡シートからなる組み立て容器は、強度に優れたものである。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
以下に示す方法により、非発泡層/発泡層/非発泡層の二種三層からなるプロピレン系樹脂発泡シートを作製した。
その後、該プロピレン系樹脂発泡シートを胴部、底部の二種類のパーツの形状に打ち抜き、これらパーツを組み立てて、プロピレン系樹脂発泡シートからなる組み立て容器を得た。
【0033】
(1)プロピレン系重合体のペレット化
特開平11−228629に開示された方法により得られたプロピレン系重合体粉末100重量部に対して、ステアリン酸カルシウム0.1重量部、フェノール系酸化防止剤(商品名:イルガノックス1010、チバスペシャルティケミカルズ社製)0.05重量部、フェノール系酸化防止剤(商品名:スミライザーBHT、住友化学工業株式会社製)0.2重量部を加えて混合し、230℃で溶融混練し、メルトフローレート(MFR)が12g/10分(230℃ 2.16kgf)のペレットを得た。
【0034】
(2)発泡層構成材料のブレンド
上記の方法により得られたプロピレン系重合体のペレットと、ポリエチレン(商品名:スミカセン G201、住友化学工業株式会社製、MFR 2g/10分(190℃ 2.16kgf)、密度0.919g/cm3)のペレットとを重量比70/30でドライブレンドした。
【0035】
(非発泡層構成材料)
非発泡層構成材料としては、ポリプロピレン(住友化学工業株式会社製ポリプロピレン AW161C MFR 8g/10分 230℃ 2.16kgf)と、タルク(商品名:ミクロンホワイト #5000S、林化成製、主成分:けい酸マグネシウム、平均粒子径:2.8μm)とを重量比60/40でドライブレンドし、同方向二軸押出機(商品名:池貝PCM45、株式会社池貝製、45mmφ、L/D30)により、200rpm、ダイス温度240℃で造粒し、乾燥した樹脂組成物を使用した。
【0036】
(プロピレン系樹脂発泡シートの製造方法)
50mmΦ2軸押出機と32mmΦ単軸押出機に90mmΦサーキュラーダイを取り付けた装置を使用し、押出し成形した。発泡層用のプロピレン系重合体/ポリエチレンの70/30(重量比)混合物100重量部に対して1重量部の核剤(商品名:ハイドロセロール、ベイリンガーインゲルハイムケミカルズ社製)をブレンドした原料を50mmΦ2軸押出機のホッパーに投入し、溶融が進んだ位置から炭酸ガス1重量部を注入し、原料と炭酸ガスを十分混練溶融しダイに送り込んだ。発泡層となる上記の溶融混合物と、32mmΦ単軸押出機により送り込まれる非発泡層となる溶融樹脂組成物とをダイ内で積層した後ダイより押出し、ダイ出口直後に設置した210mmφマンドレルに沿わせて冷却し、2.3倍に拡張した。この円筒状プロピレン系樹脂発泡シートにカッターでスリットを入れ、円筒を開いて平板状プロピレン系樹脂発泡シートとし、巻取機にて巻き取った。
【0037】
(組み立て容器の成形)
得られたプロピレン系樹脂発泡シートを、図1(b)胴部、図1(c)底部に示したパーツに打ち抜いた。胴部3を丸めて接合部4で熱融着したものに、底部5を接合部6で熱融着して、図1(a)に示す形状のカップ状組み立て容器を得た。
【0038】
[実施例2]
非発泡層に以下の材料を使用する以外は実施例1と同様にしてカップ状組み立て容器を得た。
(非発泡層構成材料)
非発泡層構成材料としては、ポリプロピレン▲1▼(住友化学工業株式会社製ポリプロピレン AW161C MFR 8g/10分 230℃ 2.16kgf)、ポリプロピレン▲2▼(住友化学工業株式会社製ポリプロピレン AH161C MFR 3g/10分 230℃ 2.16kgf)、ポリエチレン▲3▼(住友化学工業株式会社製ポリエチレン G201 MFR 2g/10分 190℃ 2.16kgf)を重量比▲1▼/▲2▼/▲3▼=49/21/30でドライブレンドしたものを使用した。
【0039】
[比較例1]
タルク非含有ポリプロピレン系樹脂発泡シート(TiroPak社製シート TM1200WB 1.2mm厚)を使用し、実施例1と同様の組み立て容器を得た。
【0040】
(組み立て容器の強度)
23℃の条件下で、図3の組み立て容器を逆さにした状態(底部を上にした状態)で、オートグラフ(島津製作所製 型式AGS−500D 幅4cm、厚さ1cmの曲げ試験用治具使用)を用いて容器を押しつぶし、そのときの容器の座屈強度を測定した。
【0041】
(組み立て容器の断熱性)
23℃の条件下で、組み立て容器に95℃の熱湯を150g充填し、3分後の容器外壁の温度を接触式温度計により測定した。このときの温度が高いほど容器は断熱性に優れる。
【0042】
実施例1、2および比較例1で得られた組み立て容器を、上記方法によって評価した。各評価結果を表1に示した。
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のカップ状組み立て容器を示す模式図であり、(b)はその胴部の展開図、(c)はその底部の展開図である。
【図2】(a)は本発明の折箱型ボックス状組み立て容器を示す模式図であり、(b)はその展開図である。
【符号の説明】
1 プロピレン系樹脂発泡シートからなるカップ
2 プロピレン系樹脂発泡シート
3 胴部
4 接合部
5 底部
6 接合部
7 プロピレン系樹脂発泡シートからなる折箱型ボックス
8 接合部
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロピレン系樹脂発泡シートからなる組み立て容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
プロピレン系樹脂発泡シートは、断熱性、軽量性、耐熱性、リサイクル性などに優れることから、近年容器材料として需要が高まっている。
しかしながら、プロピレン系樹脂発泡シートから、プレス成形や真空成形等によって、容器、特に縦型カップ状容器のような深絞り容器や、弁当箱のように角が鋭角な容器を製造することは、困難であった。そこで、プロピレン系樹脂発泡シートからこのような容器を製造する際には、容器の各パーツを個別に成形した後にこれらを組み立てたり、シートを所定形状に折り曲げて容器を製造する方法が知られている。このようにして得られる容器として、例えば実用新案登録第2512641号には、発泡ポリプロピレンシートよりなる胴部と、底部とからなるコップが提案されている。
【0003】
ところが実用新案登録第2512641号に記載されているような組み立て容器は、発泡層のみからなる発泡ポリプロピレンシートから構成されるため強度が弱いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなことから、本発明者らは、プロピレン系樹脂発泡シートから構成される場合であっても、強度に優れる組み立て容器を開発すべく検討の結果、本発明に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、プロピレン系樹脂からなる発泡倍率2〜10倍の発泡層の両表面に、プロピレン系樹脂からなる非発泡層が積層され、かつ発泡層と非発泡層の坪量の比が100:1〜100:100の範囲内であり、総厚みが0.5〜3mmのプロピレン系樹脂発泡シートからなる組み立て容器を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明における組み立て容器とは、該容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートを所定形状になるように折り曲げたり、適当な形の2つ以上のパーツにカットした後、各パーツを必要に応じて折り曲げたり、丸めたり、接着(融着)したりして組み合わせて製造された容器である。組み立て容器の形状は特に限定されないが、プロピレン系樹脂発泡シートから真空成形等により一体成形することが困難な深絞り容器や折箱型容器として好適である。具体的な容器形状としては、例えばカップ、コップ、ボックスなどがあげられるが、これらのうちの代表的な例として、図1にカップを、図2に折箱型ボックスを示す。図1において(a)は製品であるカップを、(b)は該カップの胴部の展開図、(c)は該カップの底部の展開図を示し、扇形状の胴部3を、円錐状に丸めて接合部4で接合した後、その下部に底部5を接合部4にて接着ないしは融着することにより、(a)に示したカップを得ることができる。
また図2において(a)は製品である折箱型ボックスを、(b)は該折箱型ボックスの展開図を示し、(b)に示す展開図の折り曲げ線に沿って折り曲げた後、接合部4を接着または融着することにより、(a)に示した折箱型ボックスとすることができる。
【0007】
本発明の組み立て容器は、プロピレン系樹脂発泡シートから一体成形することが困難といわれる絞り比が0.5より大きい深絞り容器である場合に好適である。ここで容器の絞り比とは、(容器高さ)/(容器開口部の最小寸法)で表される値を示し、容器開口部の最小寸法とは、容器開口部の形状が円形の場合開口内寸の直径を示し、正方形の場合はその1辺、長方形の場合は短辺、正六角形の場合は対辺間の距離などを示すものである。
【0008】
本発明の組み立て容器は、発泡倍率2〜10倍の発泡層の両表面に、プロピレン系樹脂からなる非発泡層が積層され、かつ発泡層と非発泡層の坪量の比が100:1〜100:100の範囲内であり、総厚みが0.5〜3mmのプロピレン系樹脂発泡シートから構成される。このような特定の要件を具備したプロピレン系樹脂発泡シートから構成することにより、強度的に優れると共に、軽量性、耐熱性および断熱性に優れ、かつ、リサイクル性のよい組み立て容器とすることができる。
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートにおいて、発泡層の発泡倍率が2倍より小さい場合には、断熱性と軽量性が損なわれる。発泡層の発泡倍率が10倍より大きい場合には、断熱性、軽量性は満足するが強度が弱くなる。
本発明における非発泡層とは、全く発泡していないか、発泡倍率として2倍未満、好ましくは1.5倍以下程度のわずかに発泡している樹脂層を意味する。
【0009】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートにおいて、発泡層の坪量100重量部に対する非発泡層の坪量が1重量部よりも小さい場合、該プロピレン系樹脂発泡シートからなる組み立て容器は、強度が弱くなりすぎ、発泡層の坪量100重量部に対する非発泡層の坪量が100重量部より大きい場合には、プロピレン系樹脂発泡シートの目付量が大きくなり、軽量性が損なわれる傾向があるため、発泡層と非発泡層の坪量の比(単位面積あたりの重量の比)は、100:1〜100:100であることが好ましく、100:10〜100:80であることがより好ましい。非発泡層の坪量とは、発泡層の両表面に積層された非発泡層の坪量の合計である。
【0010】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートの総厚みは0.5〜3mmである。ここで総厚みとは、プロピレン系樹脂発泡シートを構成する発泡層と非発泡層の厚みの合計である。総厚みが0.5mmより薄い場合には、組み立て容器の強度が弱くなり、総厚みが3mmより厚い場合、容器重量が重くなるため、実際の使用に適さない。
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートにおいて、発泡層と非発泡層との厚さの比は、100:1〜100:30の範囲内が好ましく、100:1〜100:10の範囲内がさらに好ましい。発泡層と非発泡層との厚さの比を上記範囲内とすることにより、軽量性と強度のバランスにより優れた組み立て容器が得られる。ここで非発泡層の厚さとは、発泡層の両表面に積層された非発泡層の厚さの合計である。
【0011】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートは、該プロピレン系樹脂発泡シートの非発泡層中に、該非発泡層のプロピレン系樹脂100重量部に対して、充填剤を20〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部含有していることが好ましい。非発泡層に充填剤を含有させることにより、強度により優れたプロピレン系樹脂発泡シートとすることができる。上記充填剤としては、無機物が好ましく、具体的には、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維、タルク、クレー、シリカ、炭酸カルシウム、チタン等の無機粒子等があげられる。
【0012】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートにおいて、発泡層を構成するプロピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体や、プロピレン単位を50モル%以上含むプロピレン系共重合体を挙げることができる。好ましく用いられるプロピレン系共重合体の例としては、エチレンおよび炭素数4〜10のα−オレフィンとプロピレンとの共重合体を挙げることができる。炭素数4〜10のα−オレフィンとしては、例えば、1−ブテン、4−メチルペンテン−1、1−ヘキセンおよび1−オクテンが挙げられる。該プロピレン系共重合体中のプロピレン以外のモノマー単位の含有量は、エチレンについては15モル%以下、炭素数4〜10のα−オレフィンについては30モル%以下が好ましい。
【0013】
プロピレン系樹脂の中でも、均一な気泡構造を有する発泡層を形成することが可能であることから、(a)長鎖分岐プロピレン系樹脂、または(b)重量平均分子量が1×105以上のプロピレン系樹脂が好適である。
【0014】
ここで長鎖分岐プロピレン系樹脂とは、分岐度指数[A]が0.20≦[A]≦0.98を満たすプロピレン系樹脂を指す。プロピレン系樹脂とは、プロピレン単独重合体や、プロピレンと、炭素数が2または4〜10のオレフィンから選択される2種以上のモノマーから構成されるプロピレン共重合体が挙げられる。共重合体は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。
分岐度指数[A]が0.20≦[A]≦0.98を満たす長鎖分岐プロピレン系樹脂の例としては、モンテル社製のプロピレンPF−814が挙げられる。
【0015】
分岐度指数とは、重合体における長鎖分岐の程度を示すものであり、下記の式において定義される数値である。
分岐度指数 [A] =〔η〕Br/〔η〕Lin
ここで〔η〕Brは、長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂の固有粘度であり、〔η〕Linは、該長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂と同じ繰り返し単位および同じ重量平均分子量を有する、直鎖プロピレン系樹脂の固有粘度である。
固有粘度は極限粘度数とも呼ばれ、重合体の溶液粘度を増強する能力の尺度である。固有粘度は特にポリマー分子の分子量と、分岐度に依存する。したがって、長鎖分岐を有するポリマーの固有粘度と、該長鎖分岐を有するポリマーと同じ重量平均分子量の直鎖ポリマーの固有粘度とを比較することにより、該長鎖分岐を有するポリマーの分岐度の尺度とすることができる。プロピレン系樹脂の固有粘度の測定方法は、エリオット等[J.Appl.Polym.Sci.,14,2947−2963(1970)]により開示されているような従来知られている方法により測定することができ、例えば、プロピレン系樹脂をテトラリン又はオルトジクロロベンゼンに溶解し、135℃で固有粘度を測定することが可能である。
プロピレン系樹脂の重量平均分子量(Mw)は、通常用いられる種々の方法で測定できるが、M.L.McConnelによって、American Laboratory,May,63−75(1978)に発表されている方法、即ち、低角度レーザー光散乱強度測定法が特に好ましく用いられる。
重量平均分子量が1×105以上のプロピレン系樹脂を重合する方法の例としては、特開平11−228629のような方法があげられる。
【0016】
このような(a)または(b)のプロピレン系樹脂の中でも、融点+30℃の温度条件において、伸張ひずみ速度0.1sec−1で、Meissener型伸張レオメーター(例として東洋精機製メルテンレオメータがあげられる)などの装置を用いて、該プロピレン系樹脂の一軸溶融伸張粘度を測定し、歪み開始から1sec後の一軸溶融伸長粘度をη1、100sec後の一軸溶融伸張粘度をη100とするとき、η1に対するη100の比(η100/η1)が、η100/η1≧10である伸長粘度特性を有するプロピレン系樹脂が特に好ましい。このような条件を満たすプロピレン系樹脂を発泡層に使用することによって、気泡構造がさらに均一な発泡層を形成することができる。
【0017】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートの発泡層は、プロピレン系樹脂以外に、エチレン、ブテン、ペンテン、ヘキセンなどの炭素数2、または4〜6のオレフィンの単独重合体、あるいは炭素数2、または4〜6の2種以上のモノマーを共重合して得られるオレフィン共重合体などを含んでいてもかまわない。該オレフィン共重合体の重合形式は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。これらのオレフィン重合体は、1種のみでも、2種以上のブレンドでもよい。発泡層にポリエチレンを少量含有させることによって、成形性により優れたプロピレン系樹脂発泡シートとなる。発泡層に含まれるプロピレン系樹脂以外のオレフィン系樹脂は、プロピレン系樹脂100重量部に対し、1〜50重量部であることが好ましい。
【0018】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートを得るために使用される発泡剤は、いわゆる化学発泡剤および物理発泡剤のいずれでもよい。使用可能な化学発泡剤の例としては、窒素ガスを発生する熱分解型発泡剤(アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p−トルエンスルホニルヒドラジド、p,p’−オキシ−ビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)など)、炭酸ガスを発生する熱分解型無機発泡剤(重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウムなど)などが挙げられ、使用可能な物理発泡剤の例としては、プロパン、ブタン、水、炭酸ガスなどが挙げられる。これらの中でも、水、炭酸ガスなど高温条件や火に対して不活性な物質が好ましく用いられる。
【0019】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートにおいて、非発泡層を構成するプロピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体や、プロピレンと、炭素数が2または4〜10のオレフィンから選択される1種以上のモノマーとのブロック、ランダム、グラフト共重合体などがあげられる。これらのプロピレン系樹脂の中でも、c)メルトフローレート(温度230℃ 荷重2.16kgf)(以下MFRと記すことがある)が1〜20g/10分のプロピレン系樹脂を用いることにより、表面平滑性に優れたプロピレン系樹脂発泡シートを得ることができる。表面平滑性の面からは、メルトフローレートが2〜10g/10分のプロピレン系樹脂を用いることが特に好ましい。プロピレン系樹脂のメルトフローレート測定法は、JIS K7210に準拠する。
また、前述の(a)長鎖分岐プロピレン系樹脂を非発泡層に用いてもよい。
【0020】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートにおいては、本発明の特徴を損なわない範囲において、非発泡層にエチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセンなどの炭素数2〜6のオレフィンの単独重合体、および炭素数が2〜10のオレフィンから選択される2種以上のモノマーから構成されるオレフィン共重合体などのポリオレフィン系樹脂などを含むことができる。上記オレフィン共重合体の重合形式は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。これらのオレフィン系樹脂は1種のみでも、2種以上のブレンドでもよい。非発泡層に含まれるプロピレン系樹脂以外のオレフィン系樹脂は、プロピレン系樹脂100重量部に対し、1〜50重量部であることが好ましい。
【0021】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートは、適宜添加剤を含有することができる。添加剤としては、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、防曇剤、防霧剤、可塑剤、帯電防止剤、滑剤、着色剤、ダイオキシン抑制剤、エチレンガス吸収剤、脱臭剤、鮮度保持剤、抗菌剤などを挙げることができる。これらを本発明の作用効果が阻害されない範囲内で含有させることができる。これらの添加剤は、本発明の組み立て容器の特徴を損なわない限り、発泡層または非発泡層のいずれか一方、あるいは両層に含有させてもよい。
【0022】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートの製造方法は特に限定されないが、フラットダイ(Tダイやコートハンガーダイ等)、ストレートダイ、サーキュラーダイ(クロスヘッドダイ等)などのダイから溶融樹脂を押出し、発泡させながら延伸を行なう方法が好ましく用いられる。また、溶融樹脂をダイから押し出し、発泡させた後に、延伸を行なう方法も好ましい。
【0023】
本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートは、二種類の層、すなわち、プロピレン系樹脂からなる発泡層およびその両表面に積層されてなるプロピレン系樹脂からなる非発泡層以外に、機能性樹脂層を有することができる。機能性樹脂層は、あくまで本発明の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートに付加的な機能を与えるものであり、機能性樹脂層を設けた場合に、坪量や総厚みには該機能性樹脂層の寄与を考慮しない。機能性樹脂層としては、延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)、エチレン−ビニルエステル共重合体ケン化物からなる層などが特に好適である。
【0024】
機能性樹脂層を設けることにより、本発明の組み立て容器に、酸素バリア性、酸素吸収性、ヒートシール性、剛性などを付与することができる。酸素バリア性を有する機能性樹脂層を設けることにより、本発明の組み立て容器を食品容器として用いる際に、内容物の酸化を防ぎ賞味期限を長くすることができ、好適である。酸素バリア性を有する機能性樹脂層を構成する樹脂としては、エチレン−ビニルエステル共重合体ケン化物が特に好ましく用いられる。
【0025】
機能性樹脂層は、二層以上であってもよい。機能性樹脂層が多層の場合、機能性樹脂からなる層が予め積層された積層シートを、プロピレン系樹脂発泡シートに積層することが好ましい。積層シートをプロピレン系樹脂発泡シートに積層する場合には、マレイン酸などの不飽和カルボン酸またはその無水物によりグラフト変性したプロピレン系樹脂などの周知の接着性樹脂を用いて積層することができる。
【0026】
二層以上の機能性樹脂層を積層したシートからなる本発明の組み立て容器の例としては、容器の内面側から順に、無延伸ポリプロピレン層/接着性樹脂層/エチレン−ビニルエステル共重合体ケン化物層/接着性樹脂層/非発泡層/発泡層/非発泡層という構成の組み立て容器が挙げられる。
機能性樹脂層が単層である場合は、該機能性樹脂層が10〜100μmの厚みであることが好ましく、多層である場合には、機能性樹脂層の厚みの合計が50〜200μmであることが好ましい。
【0027】
本発明の組み立て容器が、発泡層及び非発泡層の二種類の層以外に機能性樹脂層を有する場合、発泡層と非発泡層とからなるプロピレン系樹脂発泡シートに機能性樹脂層を積層してなる複合発泡シートを成形することにより製造することができる。該複合発泡シートの製造方法としては、例えば、プロピレン系樹脂発泡シートに機能性樹脂を押出ラミネーションする方法や、機能性樹脂のシートまたはフィルムと、プロピレン系樹脂発泡シートとの間に接着層としてポリプロピレンなどを溶融押出して積層するサンドラミネーション法、あるいは、機能性樹脂のシートまたはフィルムの少なくとも一方の表面および/またはプロピレン系樹脂発泡シートの少なくとも一方の表面を熱風あるいは赤外ヒータにより加熱溶融し、機能性樹脂からなるシートまたはフィルムとプロピレン系樹脂発泡シートとを積層する方法などが挙げられる。
【0028】
プロピレン系樹脂発泡シートと機能性樹脂層とを積層し複合発泡シートを製造する方法としては、複合発泡シートの軽量化および製造コストの面から、熱貼合法が特に好ましい。熱貼合法とは、以下に述べる方法である。プロピレン系樹脂発泡シートと機能性樹脂層とを、二本以上のロールから構成されるニップロールに通す。ニップ部で、プロピレン系樹脂発泡シートおよび/または機能性樹脂層をエアナイフなどを用いて熱風により加熱し、プロピレン系樹脂発泡シートおよび/または機能性樹脂層の少なくとも一方の表面を加熱溶融する。ニップロールで、プロピレン系樹脂発泡シートと機能性樹脂層とを圧着することにより積層し、複合発泡シートを得ることができる。
【0029】
上記したプロピレン系樹脂発泡シートや、プロピレン系樹脂発泡シートと機能性樹脂層とからなる複合発泡シートを用いて、従来知られている方法と同様の方法により、組み立て容器を製造することができる。得られた組み立て容器は、断熱性、軽量性、耐熱性、リサイクル性に優れるものである。
【0030】
本発明の組み立て容器の用途は、特に限定されるものではないが、耐熱性があり電子レンジ調理可能であることからインスタントスープやドリンク類の容器、ピザやファーストフードを包んでいる箱、断熱性に優れることからアイスクリームの容器などに使用することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明のプロピレン系樹脂発泡シートからなる組み立て容器は、強度に優れたものである。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
以下に示す方法により、非発泡層/発泡層/非発泡層の二種三層からなるプロピレン系樹脂発泡シートを作製した。
その後、該プロピレン系樹脂発泡シートを胴部、底部の二種類のパーツの形状に打ち抜き、これらパーツを組み立てて、プロピレン系樹脂発泡シートからなる組み立て容器を得た。
【0033】
(1)プロピレン系重合体のペレット化
特開平11−228629に開示された方法により得られたプロピレン系重合体粉末100重量部に対して、ステアリン酸カルシウム0.1重量部、フェノール系酸化防止剤(商品名:イルガノックス1010、チバスペシャルティケミカルズ社製)0.05重量部、フェノール系酸化防止剤(商品名:スミライザーBHT、住友化学工業株式会社製)0.2重量部を加えて混合し、230℃で溶融混練し、メルトフローレート(MFR)が12g/10分(230℃ 2.16kgf)のペレットを得た。
【0034】
(2)発泡層構成材料のブレンド
上記の方法により得られたプロピレン系重合体のペレットと、ポリエチレン(商品名:スミカセン G201、住友化学工業株式会社製、MFR 2g/10分(190℃ 2.16kgf)、密度0.919g/cm3)のペレットとを重量比70/30でドライブレンドした。
【0035】
(非発泡層構成材料)
非発泡層構成材料としては、ポリプロピレン(住友化学工業株式会社製ポリプロピレン AW161C MFR 8g/10分 230℃ 2.16kgf)と、タルク(商品名:ミクロンホワイト #5000S、林化成製、主成分:けい酸マグネシウム、平均粒子径:2.8μm)とを重量比60/40でドライブレンドし、同方向二軸押出機(商品名:池貝PCM45、株式会社池貝製、45mmφ、L/D30)により、200rpm、ダイス温度240℃で造粒し、乾燥した樹脂組成物を使用した。
【0036】
(プロピレン系樹脂発泡シートの製造方法)
50mmΦ2軸押出機と32mmΦ単軸押出機に90mmΦサーキュラーダイを取り付けた装置を使用し、押出し成形した。発泡層用のプロピレン系重合体/ポリエチレンの70/30(重量比)混合物100重量部に対して1重量部の核剤(商品名:ハイドロセロール、ベイリンガーインゲルハイムケミカルズ社製)をブレンドした原料を50mmΦ2軸押出機のホッパーに投入し、溶融が進んだ位置から炭酸ガス1重量部を注入し、原料と炭酸ガスを十分混練溶融しダイに送り込んだ。発泡層となる上記の溶融混合物と、32mmΦ単軸押出機により送り込まれる非発泡層となる溶融樹脂組成物とをダイ内で積層した後ダイより押出し、ダイ出口直後に設置した210mmφマンドレルに沿わせて冷却し、2.3倍に拡張した。この円筒状プロピレン系樹脂発泡シートにカッターでスリットを入れ、円筒を開いて平板状プロピレン系樹脂発泡シートとし、巻取機にて巻き取った。
【0037】
(組み立て容器の成形)
得られたプロピレン系樹脂発泡シートを、図1(b)胴部、図1(c)底部に示したパーツに打ち抜いた。胴部3を丸めて接合部4で熱融着したものに、底部5を接合部6で熱融着して、図1(a)に示す形状のカップ状組み立て容器を得た。
【0038】
[実施例2]
非発泡層に以下の材料を使用する以外は実施例1と同様にしてカップ状組み立て容器を得た。
(非発泡層構成材料)
非発泡層構成材料としては、ポリプロピレン▲1▼(住友化学工業株式会社製ポリプロピレン AW161C MFR 8g/10分 230℃ 2.16kgf)、ポリプロピレン▲2▼(住友化学工業株式会社製ポリプロピレン AH161C MFR 3g/10分 230℃ 2.16kgf)、ポリエチレン▲3▼(住友化学工業株式会社製ポリエチレン G201 MFR 2g/10分 190℃ 2.16kgf)を重量比▲1▼/▲2▼/▲3▼=49/21/30でドライブレンドしたものを使用した。
【0039】
[比較例1]
タルク非含有ポリプロピレン系樹脂発泡シート(TiroPak社製シート TM1200WB 1.2mm厚)を使用し、実施例1と同様の組み立て容器を得た。
【0040】
(組み立て容器の強度)
23℃の条件下で、図3の組み立て容器を逆さにした状態(底部を上にした状態)で、オートグラフ(島津製作所製 型式AGS−500D 幅4cm、厚さ1cmの曲げ試験用治具使用)を用いて容器を押しつぶし、そのときの容器の座屈強度を測定した。
【0041】
(組み立て容器の断熱性)
23℃の条件下で、組み立て容器に95℃の熱湯を150g充填し、3分後の容器外壁の温度を接触式温度計により測定した。このときの温度が高いほど容器は断熱性に優れる。
【0042】
実施例1、2および比較例1で得られた組み立て容器を、上記方法によって評価した。各評価結果を表1に示した。
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のカップ状組み立て容器を示す模式図であり、(b)はその胴部の展開図、(c)はその底部の展開図である。
【図2】(a)は本発明の折箱型ボックス状組み立て容器を示す模式図であり、(b)はその展開図である。
【符号の説明】
1 プロピレン系樹脂発泡シートからなるカップ
2 プロピレン系樹脂発泡シート
3 胴部
4 接合部
5 底部
6 接合部
7 プロピレン系樹脂発泡シートからなる折箱型ボックス
8 接合部
Claims (2)
- プロピレン系樹脂からなる発泡倍率2〜10倍の発泡層の両表面に、プロピレン系樹脂からなる非発泡層が積層され、かつ発泡層と非発泡層の坪量の比が100:1〜100:100の範囲内であり、総厚みが0.5〜3mmのプロピレン系樹脂発泡シートからなることを特徴とする組み立て容器。
- 請求項1記載の組み立て容器を構成するプロピレン系樹脂発泡シートの非発泡層が、該非発泡層のプロピレン系樹脂100重量部に対して、20〜100重量部の充填剤を含有することを特徴とする請求項1記載の組み立て容器。
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