JP2004081944A - 膜モジュールおよびその運転方法 - Google Patents

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Yoshihisa Narukami
鳴上 善久
Takeshi Yoshizaki
吉崎 健
Tsunehisa Tanaka
田中 恒久
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Abstract

【課題】流路閉塞した場合、各膜チューブ間の隙間に滞留した異物を除去して流路閉塞を容易かつ迅速に解消することが可能な膜モジュールを提供する。
【解決手段】膜エレメント13は、先端を閉塞した細い直管状をなす複数の膜チューブ16と、各膜チューブ16の基端を集束固定して各膜チューブ16を片持ち状に支持する集束プレート17とで構成され、集束プレート17の周縁部がケーシング12に固定されて、集束プレート17によって一次側Aと二次側Bとが仕切られ、ケーシング12に、集束プレート17の一次側Aにおいて各膜チューブ16の外側に連通する原水供給口25と、集束プレート17の二次側Bにおいて各膜チューブ16の基端開口16aに連通する濾過水排出部27とが設けられ、集束プレート17は水圧によって一次側Aと二次側Bとに撓む可撓性を有している。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、膜モジュールに関し、上水(浄水)処理、下水・廃水処理、ガス分離、ダスト分離の技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の膜モジュールとしては、例えば、図7に示すように、ケーシング45内に膜エレメント46を設けたものがある。すなわち、上記膜エレメント46は、平行に配置され且つ両端が開口した直管状の複数の膜チューブ47と、これら膜チューブ47の両端部を支持する一対の支持板48a,48bとで構成されている。上記各膜チューブ47の一端は一方の支持板48aに貫通しており、各膜チューブ47の他端は他方の支持板48bによって閉塞されている。
【0003】
また、上記ケーシング45には原水供給口49と濾過水排出口50とが設けられている。原水供給口49は各膜チューブ47の外側に連通しており、濾過水排出口50は各膜チューブ47の一端開口47aに連通している。
【0004】
尚、各膜チューブ47間には一定の間隔Sが形成されている。
これによると、通常運転時、図7の実線矢印で示すように、原水供給口49からケーシング45内に供給された被処理水は、各膜チューブ47の外側から内側に流れ込む際に濾過され、濾過水として各膜チューブ47の内部流路を流れ、各膜チューブ47の一端開口47aを通って濾過水排出口50から外部へ排出される。上記濾過される際、被処理水中に含まれる異物は、膜面付着物として、次第に膜チューブ47の外面に付着していく。この膜面付着物を剥離除去する場合、以下のような逆洗運転を行う。
【0005】
すなわち、逆洗運転時、図7の点線矢印で示すように、濾過水排出口50からケーシング45内に供給された濾過水は、各膜チューブ47の一端開口47aから各膜チューブ47の内側に流れ込み、各膜チューブ47の内側から外側へ流れ出し、ケーシング45内から原水供給口49を通って外部へ排出される。このように、濾過水を逆流させて各膜チューブ47の内側から外側へ流すことにより、膜チューブ47の外面の膜面付着物が膜チューブ47から剥離して除去される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来形式では、通常運転時、被処理水中に含まれる異物が各膜チューブ47間の隙間に滞留し、各膜チューブ47間が上記異物(膜汚染物質等)によって流路閉塞を起こしてしまうことがあった。このような流路閉塞が発生した場合、逆洗運転を行っても上記異物を除去することは困難であり、流路閉塞を解消することは難しいといった問題があった。
【0007】
本発明は、流路閉塞した場合、各膜チューブ間に滞留した異物(膜汚染物質等)を容易に除去して流路閉塞を容易かつ迅速に解消することが可能な膜モジュールおよひその運転方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本第1発明における膜モジュールは、先端を閉塞した細い直管状をなす複数の膜チューブを平行に配置するとともに、集束プレートを貫通する各膜チューブの基端を集束プレートで水密に集束固定することにより、上記各膜チューブを集束プレートで片持ち状に支持する膜エレメントが構成され、上記膜エレメントがケーシング内に充填され、上記集束プレートの周縁部がケーシングに固定されて、集束プレートによって一次側と二次側とが仕切られ、上記ケーシングに、集束プレートの一次側において各膜チューブの外側に連通する流体供給部と、集束プレートの二次側において各膜チューブの基端開口に連通する流体排出部とが設けられ、上記集束プレートは流体圧によって撓む可撓性を有しているものである。
【0009】
これによると、通常運転時、流体は、流体供給部からケーシング内に供給され、各膜チューブの外側から内側に流れ込んで濾過された後、各膜チューブの基端開口を通って流体排出部から外部に排出される。
【0010】
流体中に含まれる異物が各膜チューブ間の隙間に滞留して、各膜チューブ間に流路閉塞が発生した場合、以下のような逆洗運転を行う。すなわち、流体を流体排出部からケーシング内に供給するとともに流体供給部から排出することにより、上記流体は、集束プレートの二次側(すなわち濾過流体排出側)から各膜チューブの基端開口を通って各膜チューブの内側に流れ込み、各膜チューブの内側から外側へ流れ出して集束プレートの一次側(すなわち被処理流体供給側)へ逆流する。これによって、集束プレートの一次側の圧力が二次側の圧力よりも低くなるため、集束プレートが一次側に撓み、各膜チューブ間の間隔が拡大する。これにより、各膜チューブ間の隙間に滞留していた異物は容易に除去され、流路閉塞が容易かつ迅速に解消される。
【0011】
本第2発明における膜モジュールの運転方法は、逆洗運転時、流体を流体排出部からケーシング内に供給するとともに流体供給部から排出することにより、集束プレートが一次側に撓んで、各膜チューブ間の間隔が拡大するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、セラミック膜モジュール11は、水平状に設置されたケーシング12内に、被処理水(流体の一例)を濾過する膜エレメント13を横方向に設けた構成を有している。
【0013】
尚、上記ケーシング12は種々の形状を採用できるが本実施の形態では直管円筒状のものについて説明する。すなわち、ケーシング12は両端が膜エレメント装入口14a,14bとして開口し、両膜エレメント装入口14a,14bの外周縁にそれぞれフランジ15を有している。
【0014】
上記膜エレメント13はケーシング12内の一端部側と他端部側とにそれぞれ設けられており、一方の膜エレメント13は一方の膜エレメント装入口14aを通してケーシング12内に着脱自在であり、また、他方の膜エレメント13は他方の膜エレメント装入口14bを通してケーシング12内に着脱自在である。
【0015】
図3,図4に示すように、上記両膜エレメント13はそれぞれ、先端を閉塞した細い直管状をなすセラミック製の複数の膜チューブ16と、これら平行に配置された膜チューブ16の基端部を集束固定して各膜チューブ16を水平方向(横方向)で片持ち状に支持する円板形状の集束プレート17とで構成されている。
【0016】
上記各膜チューブ16は、管壁を膜形成材のみで成形してなり、管外径1〜6mmφ、管壁肉厚0.1〜0.8mmの形状をなすものである。また、各膜チューブ16の基端部は、集束プレート17に形成された貫通孔に装入されており、各膜チューブ16の基端部間に充填された接着材層18(シリコン樹脂等)によって集束プレート17に水密に接着されている。尚、各膜チューブ16間には一定の間隔Sが形成されている。
【0017】
図1,図2に示すように、ケーシング12内において、両膜エレメント13間には給水空間24が形成され、ケーシング12の上部には、ケーシング12内の給水空間24に被処理水を供給する原水供給口25(流体供給部の一例)が設けられている。また、ケーシング12の両端部にはそれぞれ、各膜チューブ16で濾過された濾過水(流体の一例)を排出する濾過水排出部27(流体排出部の一例)が設けられている。
【0018】
上記濾過水排出部27は、各膜チューブ16の基端開口16aを覆って配置される集水部材28と、この集水部材28に設けられた濾過水排出口29とで構成されている。上記集水部材28の内側には、上記基端開口16aと濾過水排出口29とに連通する集水空間28aが形成されている。さらに、ケーシング12の両端下部には、ケーシング12内に残った濃縮水や汚泥等を排出する濃縮水排出口30が設けられている。
【0019】
上記両膜エレメント13の集束プレート17はシール材32を介してフランジ15に水密に配置され、また、上記集水部材28はシール材33を介して集束プレート17に水密に配置され、固定ボルト,ナット34によって、上記集束プレート17の周縁部と集水部材28の周縁部とがケーシング12のフランジ15に一体に締め付け固定される。
【0020】
上記集束プレート17によって一次側A(すなわち原水供給側)と二次側B(すなわち濾過水排出側)とが仕切られ、上記原水供給口25は集束プレート17の一次側Aにおいて各膜チューブ16の外側に連通している。また、上記濾過水排出部27は集束プレート17の二次側Bにおいて各膜チューブ16の基端開口16aに連通している。
【0021】
上記集束プレート17は、材質にプラスチック又は金属等が用いられ、水圧(流体圧)によって一次側Aと二次側Bとに撓む可撓性を有している。
以下、上記構成における作用を説明する。
【0022】
通常運転時、図1の実線矢印で示すように、被処理水(流体の一例)を原水供給口25からケーシング12内に供給し、濾過水排出口29から外部へ排出する。これによると、図5に示すように、被処理水は、原水供給口25からケーシング12内における集束プレート17の一次側Aへ供給され、各膜チューブ16の外側から内側に流れ込んで濾過された後、濾過水として各膜チューブ16の内部流路を流れ、各膜チューブ16の基端開口16aを通って、集束プレート17の二次側Bである集水空間28aに流れ込み、濾過水排出口29から外部へ排出される。
【0023】
この際、集束プレート17の二次側Bの圧力が一次側Aの圧力よりも低くなるため、集束プレート17が二次側Bに撓み、各膜チューブ16の閉塞端側の間隔が一定の間隔S(図3参照)よりも縮小するが、この場合、濾過性能には特に支障はない。
【0024】
上記被処理水中に含まれる異物が各膜チューブ16間の隙間に滞留して、各膜チューブ16間に流路閉塞が発生した場合、以下のような逆洗運転を行う。
すなわち、図1の点線矢印で示すように、濾過水(流体の一例)を濾過水排出口29からケーシング12内に供給するとともに原水供給口25から排出する。これにより、図6に示すように、濾過水は、集束プレート17の二次側Bである集水空間28aから各膜チューブ16の基端開口16aを通って各膜チューブ16の内側に流れ込み、各膜チューブ16の内側から外側へ流れ出して集束プレート17の一次側Aへ逆流する。
【0025】
これによって、集束プレート17の一次側Aの圧力が二次側Bの圧力よりも低くなるため、集束プレート17が一次側Aに撓み、各膜チューブ16の閉塞端側の間隔が一定の間隔S(図3参照)よりも拡大する。これにより、各膜チューブ16間の隙間に滞留していた異物は容易に除去され、流路閉塞が容易かつ迅速に解消される。
【0026】
上記実施の形態では、流体の一例として水を挙げたが、水以外の液体又は気体であってもよい。
上記実施の形態では、図1に示すように、膜エレメント13をケーシング12内の一端部側と他端部側とにそれぞれ設けられているが、膜エレメント13をケーシング12内の一端部側のみに設けるとともに、ケーシング12の他端部を閉塞したり、或いは、膜エレメント13をケーシング12内の他端部側のみに設けるとともに、ケーシング12の一端部を閉塞してもよい。
【0027】
上記実施の形態では、ケーシング12と膜エレメント13とを水平状に配置しているが、垂直状に配置してもよい。
上記実施の形態では、膜チューブ16をセラミックで製作しているが、セラミックに限定されるものではない。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、逆洗運転を行うことによって、集束プレートが一次側(被処理流体供給側)に撓むため、各膜チューブ間の間隔が拡大し、これにより、各膜チューブ間の隙間に滞留していた異物が容易に除去され、流路閉塞が容易かつ迅速に解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における膜モジュールの断面図である。
【図2】同、膜モジュールの一部切欠き斜視図である。
【図3】同、膜モジュールの膜エレメントの断面図である。
【図4】図3におけるX−X矢視図である。
【図5】同、膜モジュールの断面図であり、通常運転時の膜エレメントの状態を示す。
【図6】同、膜モジュールの断面図であり、逆洗運転時の膜エレメントの状態を示す。
【図7】従来の膜モジュールの断面図である。
【符号の説明】
11  膜モジュール
12  ケーシング
13  膜エレメント
16  膜チューブ
16a 基端開口
17  集束プレート
25  原水供給口(流体供給部)
27  濾過水排出部(流体排出部)
A   一次側
B   二次側
S   間隔

Claims (2)

  1. 先端を閉塞した細い直管状をなす複数の膜チューブを平行に配置するとともに、集束プレートを貫通する各膜チューブの基端を集束プレートで水密に集束固定することにより、上記各膜チューブを集束プレートで片持ち状に支持する膜エレメントが構成され、上記膜エレメントがケーシング内に充填され、上記集束プレートの周縁部がケーシングに固定されて、集束プレートによって一次側と二次側とが仕切られ、上記ケーシングに、集束プレートの一次側において各膜チューブの外側に連通する流体供給部と、集束プレートの二次側において各膜チューブの基端開口に連通する流体排出部とが設けられ、上記集束プレートは流体圧によって撓む可撓性を有していることを特徴とする膜モジュール。
  2. 請求項1に記載の膜モジュールの運転方法であって、
    逆洗運転時、流体を流体排出部からケーシング内に供給するとともに流体供給部から排出することにより、集束プレートが一次側に撓んで、各膜チューブ間の間隔が拡大することを特徴とする膜モジュールの運転方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106853339A (zh) * 2017-01-24 2017-06-16 苏州新纽顿环保科技有限公司 一种具有冲洗功能的过滤装置及过滤设备

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