JP2004081806A - 生体情報検出方法及び生体情報検出装置 - Google Patents
生体情報検出方法及び生体情報検出装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】センサ体によって検出した身体弾性波信号を電気信号からなる検出信号として出力し、この検出信号から生体情報成分を抽出して生体情報信号を生成し、この生体情報信号の波形を解析することにより生体情報を検出する検出方法及び検出装置において、生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより暫定極値を検出し、この暫定極値の検出後における次の暫定極値の検出をマスク時間設定手段で設定した所定時間のマスク時間の間停止し、マスク時間の経過後に暫定極値を検出し、この暫定極値と先に検出した暫定極値との時間間隔から生体情報を検出する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、心拍、心拍波形、呼吸数、呼吸波形あるいは体動等の生体情報の検出方法及び検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、被検査者の心拍あるいは心拍波形の検出を行なう場合には、心電計による検出や、指先や耳たぶ等における血流の光学的な検出に基づく検出、あるいは心臓・血管系での血液の脈動にともなって生成され、体外へと伝わっていく弾性波信号の検出に基づく検出が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
なお、本発明においては、心臓・血管系での血液の脈動にともなって生成され、体外へと伝わっていく弾性波信号のことを、「身体弾性波信号」と呼ぶことにする。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−29444号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、心電計による検出の場合には、心電計の電極を被検査者に接続しなければならず、電極の接続にともなって被検査者には「測定されている」という意識が作用するため、心理的に拘束された状態となっており、正確な心拍波形、すなわち非拘束状態の心拍波形の測定を行なうことが困難であった。
【0006】
また、指先や耳たぶ等における血流の光学的な検出に基づく検出の場合にも、クリップ形状の電極を被検査者の指先や耳たぶ等に接続しなければならず、電極の接続にともなって被検査者には「測定されている」という意識が作用するため、心理的に拘束された状態となっており、正確な心拍波形、すなわち非拘束状態の心拍波形の測定を行なうことが困難であった。
【0007】
一方、身体弾性波信号に基づく検出の場合には、センサ体を被検査者に当接させるだけで検査を行なうことができ、例えば被検査者が通常使用しているベッドにセンサ体を装着しておくことにより、被験者がいつもどおりベッドに横になるだけで心拍や心拍波形の検出を可能とすることができるので、被検査者に「測定されている」という意識が作用することがなく、非拘束状態での計測を行うこができるものの、身体弾性波信号の検出の際にノイズが混入しやすく、ノイズによって十分な検査精度が得られないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明者らは、身体弾性波信号の計測が有する非拘束計測という長所を生かしつつ、できるだけ簡単な構成により精度よい計測を行なうことができる計測手段を開発すべく研究を行ない、本発明に至ったものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の生体情報検出方法では、センサ体によって検出した身体弾性波信号を電気信号からなる検出信号として出力し、この検出信号から生体情報成分を抽出して生体情報信号を生成し、この生体情報信号の波形を解析することにより生体情報を検出する生体情報検出方法において、生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより暫定極値を検出し、この暫定極値の検出後における次の暫定極値の検出をマスク時間設定手段で設定した所定時間のマスク時間の間停止し、マスク時間の経過後に暫定極値を検出することとした。
【0010】
さらに以下の点にも特徴を有するものである。すなわち、
(1)マスク時間設定手段でマスク時間を設定した場合には、極値範囲設定手段で設定した極値の存在範囲を無効とし、マスク時間に基づいて暫定極値を検出すること。
(2)マスク時間設定手段でのマスク時間の設定後に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより、マスク時間条件と、極値の存在範囲条件とから暫定極値を検出すること。
(3)1つの暫定極値と、この暫定極値の次に検出した暫定極値との間の時間間隔が所定範囲を超えた場合には、その時間間隔を用いて実行する生体情報検出処理を一時停止すること。
【0011】
また、本発明の生体情報検出方法では、センサ体によって検出した身体弾性波信号を電気信号からなる検出信号として出力し、この検出信号から生体情報成分を抽出して生体情報信号を生成し、この生体情報信号の波形を解析することにより生体情報を検出する生体情報検出方法において、生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、生体情報信号中のすべての極大値を連結する連結線を抽出し、この連結線における極大値を生体情報信号中の極値として検出することとした。さらに、連結線における極大値の検出において、一つの極大値の検出後、所定時間の間、極大値の検出を停止するマスク時間を設けていることにも特徴を有するものである。
【0012】
そのうえ、本発明の生体情報検出方法では、以下の点にも特徴を有するものである。すなわち、
(1)検出信号からの生体情報信号の生成は、センサ体から出力された検出信号を周波数抽出手段に入力して所要周波数の抽出を行うとともに、信号増幅手段に入力して信号の増幅を行い、次いで生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより行っていること。
(2)検出信号からの生体情報信号の生成は、検出信号を第1増幅手段に入力して低周波成分及び商用電源由来のノイズの除去を行うとともに信号増幅を行って一次増幅信号を生成し、この一次増幅信号を第2増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って二次増幅信号を生成し、この二次増幅信号を第3増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って最終検出信号を生成し、この最終検出信号を、所要の生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより行っていること。
(3)生体情報抽出用フィルタは、カット周波数を数十Hzとするローパスフィルタ回路とし、拍関連生体情報信号を抽出すること。
(4)生体情報抽出用フィルタは、カット周波数を1Hz以下とするローパスフィルタ回路とし、呼吸関連生体情報信号を抽出すること。
(5)生体情報抽出用フィルタは、カット周波数を数十Hzとするハイパスフィルタ回路とし、体動関連生体情報信号を抽出すること。
【0013】
また、本発明の生体情報検出装置では、センサ体によって検出した身体弾性波信号を電気信号からなる検出信号として出力し、この検出信号から生体情報成分を抽出して生体情報信号を生成し、この生体情報信号の波形を解析することにより生体情報を検出する生体情報検出装置において、生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより暫定極値を検出し、この暫定極値の検出後における次の暫定極値の検出をマスク時間設定手段で設定した所定時間のマスク時間の間停止し、マスク時間の経過後に暫定極値を検出すべく構成した。
【0014】
さらに以下の点にも特徴を有するものである。すなわち、
(1)マスク時間設定手段でマスク時間を設定した場合には、極値範囲設定手段で設定した極値の存在範囲を無効とし、マスク時間に基づいて暫定極値を検出すべく構成したこと。
(2)マスク時間設定手段でのマスク時間の設定後に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより、マスク時間条件と、極値の存在範囲条件とから暫定極値を検出すべく構成したこと。
(3)1つの暫定極値と、この暫定極値の次に検出した暫定極値との間の時間間隔が所定範囲を超えた場合には、その時間間隔を用いて実行する生体情報検出処理を一時停止すべく構成したこと。
【0015】
また、本発明の生体情報検出装置では、センサ体によって検出した身体弾性波信号を電気信号からなる検出信号として出力し、この検出信号から生体情報成分を抽出して生体情報信号を生成し、この生体情報信号の波形を解析することにより生体情報を検出する生体情報検出装置において、生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、生体情報信号中のすべての極大値を連結する連結線を抽出し、この連結線における極大値を生体情報信号中の極値として検出すべく構成した。さらに、連結線における極大値の検出において、一つの極大値の検出後、所定時間の間、極大値の検出を停止するマスク時間を設けたことにも特徴を有するものである。
【0016】
そのうえ、本発明の生体情報検出装置では、以下の点にも特徴を有するものである。すなわち、
(1)検出信号からの生体情報信号の生成は、センサ体から出力された検出信号を周波数抽出手段に入力して所要周波数の抽出を行うとともに、信号増幅手段に入力して信号の増幅を行い、次いで生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより行うべく構成したこと。
(2)検出信号からの生体情報信号の生成は、検出信号を第1増幅手段に入力して低周波成分及び商用電源由来のノイズの除去を行うとともに信号増幅を行って一次増幅信号を生成し、この一次増幅信号を第2増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って二次増幅信号を生成し、この二次増幅信号を第3増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って最終検出信号を生成し、この最終検出信号を、所要の生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより行うべく構成したこと。
(3)生体情報抽出用フィルタは、カット周波数を数十Hzとするローパスフィルタ回路とし、拍関連生体情報信号を抽出すべく構成したこと。
(4)生体情報抽出用フィルタは、カット周波数を1Hz以下とするローパスフィルタ回路とし、呼吸関連生体情報信号を抽出すべく構成したこと。
(5)生体情報抽出用フィルタは、カット周波数を数十Hzとするハイパスフィルタ回路とし、体動関連生体情報信号を抽出すべく構成したこと。
(6)センサ体は、被検査者に対して赤外線を投光する投光器と、同投光部から投光した赤外線の被検査者による反射波を受光する受光器とにより構成し、反射波の強度変化を受光器によって検出信号として出力すべく構成したこと。
(7)センサ体は、両端に投光器と受光器とを設けた光ファイバと、同光ファイバを挟持固定する平板状の第1支持基板と第2支持基板とにより構成し、第1支持基板と第2支持基板とのいずれか一方を被検査者に当接させて受光器の受光強度変化を検出信号として出力すべく構成したこと。
(8)センサ体は、圧電フィルムと、同圧電フィルムを挟持固定する平板状の第1支持基板と第2支持基板とにより構成し、第1支持基板と第2支持基板とのいずれか一方を被検査者に当接させて圧電フィルムに生じた起電力の変化を検出信号として出力すべく構成したこと。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の生体情報検出方法及び生体情報検出装置は、センサ体によって検出した身体弾性波信号を電気信号からなる検出信号として出力し、この検出信号から生体情報成分を抽出して生体情報信号を生成し、この生体情報信号の波形を解析することにより生体情報を検出するものであって、特に、生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより暫定極値を検出し、この暫定極値の検出後における次の暫定極値の検出をマスク時間設定手段で設定した所定時間のマスク時間の間停止し、マスク時間の経過後に暫定極値を検出しているものである。
【0018】
したがって、生体情報を検出するために必要な生体情報信号中の極値、特に、所定の周期中でもっとも大きい振幅となる極値の検出を極めて短時間で、かつ確実に行うことができる。ここで、所定の周期中でもっとも大きい振幅となる極値を真性極値と呼ぶことにする。
【0019】
検出信号から生成した生体情報信号には心拍に対応した周期性があり、この周期性を真性極値を利用することにより検出し、心拍の計測に利用できることが知られている。生体情報信号には真性極値だけでなく複数の極値も含まれているが、真性極値以外の極値は当然ながら真性極値よりも振幅が小さく、かつ生体情報との対応付けが明確に解明されてはいないため、現在のところ検出する必要のない極値である。
【0020】
そこで、生体情報信号の中から真性極値のみを正確に検出し、生体情報信号の周期情報を得るために、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定し、所定の振幅より大きい振幅を有する極値が真性極値であると仮定して極値の検出を行うとともに、真性極値と見なすことができる極値を一度検出すると、その後、心拍間隔に相当する所定期間は真性極値が存在しないことを利用して、その間に存在する極値を無視すべくマスク時間設定手段で設定した所定時間のマスク時間の間、極値の検出を停止することにより、できるだけ正確に真性極値を検出することができる。
【0021】
なお、極値範囲設定手段及びマスク時間設定手段で設定した条件に合致した極値であっても、その極値が必ずしも真性極値となっていない場合があるために、かかる極値を暫定的な真性極値として「暫定極値」と呼んでいる。
【0022】
このような暫定極値の検出において、マスク時間設定手段で極値の検出を停止するマスク時間を設定した場合には、極値範囲設定手段で設定した極値の存在範囲を一旦無効とし、マスク時間に基づいてのみ暫定極値を検出すべく構成している。
【0023】
したがって、先に検出した暫定極値が真性極値でなかった場合に、真性極値ではない暫定極値に基づいて設定されたマスク時間によって真性極値の検出ができなくなることを防止でき、速やかに真性極値からなる暫定極値を検出することができる。
【0024】
さらに、マスク時間設定手段でのマスク時間の設定後に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲をあらためて指定した場合には、マスク時間条件と、極値の存在範囲条件とから暫定極値を検出することによって、真性極値ではない暫定極値を振幅条件によって排除することができ、さらに速やかに真性極値からなる暫定極値の検出を行うことができる。
【0025】
このようにして真性極値ではない暫定極値を排除して、真性極値からなる暫定極値の検出を行い、1つの暫定極値と、この暫定極値の次に検出した暫定極値との間の時間間隔を計測することにより、心拍の周期であるいわゆるRR間隔を計測することができ、このRR間隔から心拍情報を得ることができるとともに、RR間隔データのバラツキからその他の生体情報を得ることができる。
【0026】
ここで、RR間隔が通常想定され得る範囲を超えた場合には、そのRR間隔を用いて実行する生体情報検出処理を一時停止している。これにより、体動や呼吸等の他の生体情報の影響によってエラーを含んだRR間隔データを用いて生体情報検出処理を行うことにより、誤った生体情報の検出をすることを防止でき、誤判断の生起を防止できる。
【0027】
また、本発明の生体情報検出方法及び生体情報検出装置は、センサ体によって検出した身体弾性波信号を電気信号からなる検出信号として出力し、この検出信号から生体情報成分を抽出して生体情報信号を生成し、この生体情報信号の波形を解析することにより生体情報を検出するものであって、特に、生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、生体情報信号中のすべての極大値を連結する連結線を抽出し、この連結線における極大値を生体情報信号中の極値として検出しているものである。
【0028】
したがって、生体情報を検出するために必要な生体情報信号中の真性極値を短時間で確実に検出することができる。
【0029】
しかも、連結線における極大値の検出において、一つの極大値の検出後、所定時間の間、極大値の検出を停止するマスク時間を設けた場合には、真性極値の後検出を防止でき、真性極値の検出精度を向上させることができ、かかる真性極値を利用して検出した生体情報の精度を向上させることができる。
【0030】
このように生体情報が検出される生体情報信号を検出信号から生成すべく、センサ体から出力された検出信号を周波数抽出手段に入力して所要周波数の抽出を行うとともに、信号増幅手段に入力して信号の増幅を行い、次いで生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより生体情報信号を生成することによって、検出信号からノイズを確実に除去して波形解析が容易な生体情報信号を生成することができる。
【0031】
特に、センサ体から出力された検出信号を第1増幅手段に入力して低周波成分及び商用電源由来のノイズの除去を行うとともに信号増幅を行って一次増幅信号を生成し、この一次増幅信号を第2増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って二次増幅信号を生成し、この二次増幅信号を第3増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って最終検出信号を生成し、この最終検出信号を、所要の生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより生体情報信号を生成した場合には、極めて微弱な検出信号から増幅の度合いに応じて適宜のノイズ除去処理を実施して所要の周波数の信号を抽出し、しかも増幅を繰り返し実施することにより高品質の最終検出信号を生成できる。したがって、極めて良質の生体情報信号を生成することができる。
【0032】
さらに、心拍関連の生体情報を得る場合には、生体情報抽出用フィルタとしてはカット周波数を数十Hzとするローパスフィルタ回路が適していることを知見し、これにより拍関連生体情報信号を生成することができる。
【0033】
また、呼吸関連の生体情報を得る場合には、生体情報抽出用フィルタとしてはカット周波数を1Hz以下とするローパスフィルタ回路が適していることを知見し、これにより呼吸関連生体情報信号を生成することができる。
【0034】
また、体動関連の生体情報を得る場合には、生体情報抽出用フィルタとしてはカット周波数を数十Hzとするハイパスフィルタ回路が適していることを知見し、これにより体動関連生体情報信号を生成することができる。
【0035】
このようにフィルタリングを行なって生起した生体情報信号は、前述したように波形解析を行なうことにより所要の生体情報を取得することができる。
【0036】
検出信号を生成するセンサ体としては様々な形態のセンサ体が考えられるが、センサ体を、被検査者に対して赤外線を投光する投光器と、同投光部から投光した赤外線の被検査者による反射波を受光する受光器とにより構成し、反射波の強度変化を受光器によって検出信号として出力する場合には、被検査者に全く接触することなく検出信号を生成することができ、完全な非拘束状態での検査信号の生成を行なうことができるので、検査の信頼性を向上させることができる。
【0037】
また、センサ体を、両端に投光器と受光器とを設けた光ファイバと、同光ファイバを挟持固定する平板状の第1支持基板と第2支持基板とにより構成し、第1支持基板と第2支持基板とのいずれか一方を被検査者に当接さて受光器の受光強度変化を検出信号として出力する場合には、センサ体を被検査者が通常使用しているベッドやイス等の被検査者との接触部分にあらかじめ配設しておくことにより、被検査者に意識させることなく測定を行なうことができるので、非拘束状態での検査信号の生成を行なうことができ、検査の信頼性を向上させることができる。特に、センサ体を上記の構成とすることにより生体情報検出装置を小型化することができ、様々な場所に配設可能とすることができる。
【0038】
また、センサ体を、圧電フィルムと、同圧電フィルムを挟持固定する平板状の第1支持基板と第2支持基板とにより構成し、第1支持基板と第2支持基板とのいずれか一方を被検査者に当接さて圧電フィルムに生じた起電力の変化を検出信号として出力する場合にも、センサ体を被検査者が通常使用しているベッドやイス等の被検査者との接触部分にあらかじめ配設しておくことにより、被検査者に意識させることなく測定を行なうことができるので、非拘束状態での検査信号の生成を行なうことができ、検査の信頼性を向上させることができる。特に、センサ体を上記の構成とすることにより生体情報検出装置を小型化することができ、様々な場所に配設可能とすることができる。
【0039】
なお、圧電フィルムは、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、あるいは、PVDFと、エチレン−トリフルオロエチレンポリマーと、高分子セラミック複合素材との積層体で構成することにより、検出信号の検出精度を向上させることができる。
【0040】
【実施例】
以下において、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図1は、本発明に係る生体情報検出装置Aの概略説明図であり、同生体情報検出装置Aは、身体弾性波信号を電気信号として出力するセンサ体1と、同センサ体1から出力された検出信号から所要の周波数の信号を抽出するとともに信号を増幅し、さらに所定の生体情報を取得可能なようにフィルタリングし、生体情報信号として出力する検出信号調整部2と、同検出信号調整部2から出力された生体情報信号の波形解析を行なって所要の生体情報を取得可能とする解析部3とから構成している。
【0041】
センサ体1は、被検査者から身体弾性波信号を電気信号として出力可能とした装置であって、本実施例では、圧電フィルム41を平板状の第1支持基板42と第2支持基板43とにより挟持固定して構成した電気式平板状センサ体1cを用いている。
【0042】
第1支持基板42と第2支持基板43は、互いに略同一形状とした平板であって、約1mmの厚みのプラスチック板を用いている。なお、第1支持基板42と第2支持基板43はプラスチック製に限定するものではなく、他の素材を用いてもよい。
【0043】
さらに、第1支持基板42と第2支持基板43は矩形形状とし、圧電フィルム41は一方向に伸延させた短冊形状として第1支持基板42と第2支持基板43との間に配設し、圧電フィルム41の伸延方向と略平行な辺に沿って、第1支持基板42と第2支持基板43との間にスペーサ44を介設している。同スペーサ44の厚みは、圧電フィルム41の厚みとほぼ等しくしたものを用いることが望ましく、本実施例では、所定長さの帯状に形成した圧電フィルムを用いてスペーサ44としている。これにより、第1支持基板42と第2支持基板43とを互いに略平行とすることができる。
【0044】
圧電フィルム41は、スペーサ44と略平行に伸延させながら2本のスペーサ44,44の略中央部に位置させており、第1支持基板42または第2支持基板43に作用した外力によって圧電フィルム41に確実に外力を作用させるべく構成している。
【0045】
圧電フィルム41は、接続配線45を介して検出信号調整部2と接続し、第1支持基板42または第2支持基板43に作用した外力の影響によって圧電フィルム41に圧力を作用させて電気信号を生成し、この電気信号を検出信号として出力している。
【0046】
圧電フィルム41には、PVDF、あるいは、PVDFと、エチレン−トリフルオロエチレンポリマーと、高分子セラミック複合素材との積層体で構成することにより、検出信号の検出精度を向上させることができる。
【0047】
さらに、圧電フィルム41と検出信号調整部2とを接続する接続配線45の中途部にはアンプ回路47を設け、圧電フィルム41において生起した電気信号をアンプ回路47でインピーダンス変換し、増幅を行って接続配線45に出力している。かかるアンプ回路47を設けることにより、接続配線45をたとえば1m以上の比較的長い配線としても、接続配線45の途中で圧電フィルム41において生起した電気信号が減衰して、検出信号調整部2でのノイズの除去が困難となることを防止できる。特に、本実施例では、アンプ回路47は第1支持基板42と第2支持基板4 3との間に設け、電気式平板状センサ体1cを薄型化している。
【0048】
圧電フィルム41と、第1支持基板42と、第2支持基板43とから構成したセンサ部46は、アルミ薄膜や銅薄膜などの導電性薄膜48で被覆することにより静電シールドし、さらに、導電性薄膜48の上から保護シート(図示せず)を被覆してセンサ部46を構成している。さらに、アース用配線49を用いてアンプ回路47と導電性薄膜48とを接続し、導電性薄膜48をアースとして利用している。
【0049】
このように構成した電気式平板状センサ体1cを用いる場合には、第1支持基板34と第2支持基板35とのいずれか一方を被検査者に服の上から当接させることにより検出信号を得ることができる。
【0050】
上記の電気式平板状センサ体1cを用いることにより、電気式平板状センサ体1cを被検査者が通常使用しているベッドやイス等の被検査者との接触部分にあらかじめ配設しておくことにより、被検査者に意識させることなく測定を行なうことができるので、非拘束状態での検査信号の生成を行なうことができ、検査の信頼性を向上させることができる。
【0051】
センサ体1は、電気式平板状センサ体1cに限定するものではなく、図2に示すように、被検査者Bに対して赤外線を投光する投光器21と、同投光器21から投光した赤外線の被検査者Bによる反射波を受光する受光器22とを具備する非接触型センサ体1aを用いることもできる。
【0052】
投光器21と受光器22とは、本実施例の場合、略円筒形状としたホルダ23内に内蔵し、投光器21と受光器22とは適宜の接続配線24によって検出信号調整部2と接続している。
【0053】
投光器21は、920nm付近の赤外線を照射可能なものを使用している。同赤外線は、体を構成している物質には透過するものの、酸化ヘモグロビンには吸収されながら反射することにより、投光器21から投光した赤外線が被検査者Bの体表面に当たって反射した反射波には、酸化ヘモグロビンの流動量、すなわち血流の変化量が反映されており、反射波をモニタリングすることにより血流の計測を行なうことができる。
【0054】
反射波をモニタリングする受光器22は、反射波の強度を電気信号として出力し、検出信号を生成している。
【0055】
上記のように構成した非接触型センサ体1aを用いることによって、被検査者に全く接触することなく検出信号を生成することができ、完全な非拘束状態での検査信号の生成を行なうことができるので、検査の信頼性を向上させることができる。
【0056】
また、他のセンサ体として、図3に示すように、両端に投光器31と受光器32とを設けた光ファイバ33と、同光ファイバ33の一部を挟持固定する平板状の第1支持基板34と第2支持基板35とにより構成した光学式平板状センサ体1bを用いることもできる。
【0057】
すなわち、光ファイバ33内には投光器31によって所定の強度の光を照射し、同光ファイバ33に外力が作用することによって光ファイバ33内に生じる光の散乱の影響を受光器32で検出すべく構成しており、光ファイバ33に外力を効率よく作用させるべく光ファイバ33の一部を第1支持基板34と第2支持基板35とで挟持してセンサ部36を構成しているものである。
【0058】
第1支持基板34と第2支持基板35は、互いに略同一形状とした平板であって、本実施例では、約1mmの厚みのプラスチック板を用いている。なお、第1支持基板34と第2支持基板35はプラスチック製に限定するものではなく、他の素材を用いてもよい。
【0059】
本実施例では、第1支持基板34と第2支持基板35は矩形形状とし、第1支持基板34と第2支持基板35との間に配設する光ファイバ33の伸延方向と略平行な辺に沿って、第1支持基板34と第2支持基板35との間にスペーサ37を介設している。同スペーサ37の厚みは、光ファイバ33の厚みとほぼ等しくしたものを用いることが望ましく、本実施例では、所定長さに切断した光ファイバを用いてスペーサ37としている。これにより、第1支持基板34と第2支持基板35とを互いに略平行とすることができる。
【0060】
光ファイバ33は、スペーサ37と略平行に伸延させながら2本のスペーサ37,37の略中央部に位置させており、第1支持基板34または第2支持基板35に作用した外力によって光ファイバ33に確実に外力を作用させるべく構成している。
【0061】
また、本実施例では、第1支持基板34と第2支持基板35で挟持した光ファイバ33は中途部で折り返し、光ファイバ33に外力が作用する領域を長くして、受光器32による検出効率を向上させるとともに、同光ファイバ33の取回しを容易としている。
【0062】
投光器31と受光器32は、それぞれ接続配線38を介して検出信号調整部2と接続し、受光器32は、センサ部36において光ファイバ33に作用した外力の影響を受光量の変動により検出し、受光量の変動を反映した電気信号を検出信号として出力している。
【0063】
上記のように構成した光学式平板状センサ体1bを用いる場合には、第1支持基板34と第2支持基板35とのいずれか一方を被検査者に当接させることにより検出信号を得ることができる。この場合、第1支持基板34または第2支持基板35が、被検査者の体表面に直接的に接触している必要はなく、服の上から当接させることによっても検出信号を得ることができる。
【0064】
上記の光学式平板状センサ体1bを用いることにより、光学式平板状センサ体1bを被検査者が通常使用しているベッドやイス等の被検査者との接触部分にあらかじめ配設しておくことにより、被検査者に意識させることなく測定を行なうことができるので、非拘束状態での検査信号の生成を行なうことができ、検査の信頼性を向上させることができる。
【0065】
次に、検出信号調整部2について説明する。
【0066】
検出信号調整部2は、図4のブロック図に示すように、信号増幅部4と、フィルタリング部5とにより構成しており、信号増幅部4では接続配線45を介してセンサ体1から出力された検出信号から所要の周波数の信号を抽出して増幅することにより最終検出信号を生成し、フィルタリング部5では信号増幅部4から出力された最終検出信号を所要の生体信号を取得するためのフィルタ回路に入力することによりフィルタリングして、生体情報信号を生成している。
【0067】
特に、信号増幅部4は、図5に回路図で示すように、第1増幅部6と、第2増幅部7と、第3増幅部8とで構成し、センサ体1から出力された検出信号に対して3段階の増幅処理を行なっている。
【0068】
しかも、第1増幅部6は、ハイパスフィルタ部6aと、ノッチフィルタ部6bと、交流増幅部6cと、ローパスフィルタ部6dとを直列に接続して構成し、ハイパスフィルタ部6aで検出信号から低周波成分の除去を行い、次いでノッチフィルタ部6bで商用電源由来のノイズ除去を行い、次いで交流増幅部6cで変動成分のみを抽出して増幅し、次いでローパスフィルタ部6dで高周波ノイズの除去を行って一次増幅信号を生成し、出力している。
【0069】
また、第2増幅部7は、微分回路部7aと、可変交流増幅部7bと、ローパスフィルタ部7cとを直列に接続して構成し、微分回路部7aで一次増幅信号の微分波形を生成することにより波形の立ち上がりを明確化して周期性を検出しやすくし、次いで可変交流増幅部7bで変動成分のみを抽出して増幅し、次いでローパスフィルタ部7cで高周波ノイズの除去を行って二次増幅信号を生成し、出力している。
【0070】
さらに、第3増幅部8は、微分回路部8aと、交流増幅部8bと、ローパスフィルタ部8cとを直列に接続して構成し、微分回路部8aで一次増幅信号の微分波形を生成することにより波形の立ち上がりを明確化して周期性を検出しやすくし、次いで交流増幅部8bで変動成分のみを抽出して増幅し、次いでローパスフィルタ部8cで高周波ノイズの除去を行って最終検出信号を生成し、出力している。
【0071】
ハイパスフィルタ部6a、ノッチフィルタ部6b、ローパスフィルタ部6d,7c,8c、微分回路部7a,8aがそれぞれ周波数抽出手段であり、交流増幅部6c,8b及び可変交流増幅部7bが信号増幅手段である。
【0072】
以下において、本実施例の回路構成について簡単に説明する。
【0073】
第1増幅部6のハイパスフィルタ部6aは、ハイパスフィルタとなる第1コンデンサC1と第1抵抗体R1と、第1フィードバック抵抗体Rf1を接続した第1オペアンプOP1とから構成しており、センサ体1から出力された検出信号の所定値より大きい周波数成分のみを抽出して出力している。図6は第1増幅部6に入力した検出信号を示しており、図7はハイパスフィルタ部6aから出力した出力信号を示している。本実施例では、ハイパスフィルタのカットオフ周波数は0.4Hzとしている。
【0074】
第1増幅部6のノッチフィルタ部6bは、第1ノッチフィルタN1と、第2ノッチフィルタN2と、第2オペアンプOP2とを直列に接続して構成しており、ハイパスフィルタ部6aから出力された信号に対して、第1ノッチフィルタN1及び第2ノッチフィルタN2からなるノイズフィルタによって商用電源に由来する高周波ノイズを除去している。図8はノッチフィルタ部6bから出力した出力信号を示している。
【0075】
なお、第1ノッチフィルタN1は、第2抵抗体R2と、第3抵抗体R3と、第4抵抗体R4と、第2コンデンサC2と、第3コンデンサC3と、第4コンデンサC4とで構成しており、第2ノッチフィルタN2は、第5抵抗体R5と、第6抵抗体R6と、第7抵抗体R7と、第5コンデンサC5と、第6コンデンサC6と、第7コンデンサC7とで構成し、第1ノッチフィルタN1では50Hzのノイズを除去可能とし、第2ノッチフィルタN2では60Hzのノイズを除去可能とすべく、抵抗及びコンデンサを設定している。
【0076】
第1増幅部6の交流増幅部6cは、第8コンデンサC8と、第8抵抗体R8と、第2フィードバック抵抗体Rf2を接続した第3オペアンプOP3とにより構成しており、ノッチフィルタ部6bから出力した信号を単純に約100倍に増幅して出力している。
【0077】
第1増幅部6のローパスフィルタ部6dは、ローパスフィルタとなる第9コンデンサC9と第9抵抗体R9と、第3フィードバック抵抗体Rf3を接続した第4オペアンプOP4とから構成しており、交流増幅部6cから出力した信号から高周波ノイズの除去を行って一次増幅信号を生成し、出力している。図9はローパスフィルタ部6dから出力した一次増幅信号を示している。本実施例では、ローパスフィルタのカットオフ周波数は16Hzとしている。
【0078】
図9に示すように、第1増幅部6において信号処理を行うことにより、周期性が見受けられる一次増幅信号を得ることができる。ただし、この一次増幅信号を用いて後述する信号の波形解析を行っても、一次増幅信号中に残存しているノイズの影響によって安定的に解析を行うことが困難であるため、第2増幅部7及び第3増幅部8を設けているものである。
【0079】
第2増幅部7の微分回路部7aは、第10抵抗体R10と、第10コンデンサC10と、第4フィードバック抵抗体Rf4を接続した第5オペアンプOP5とから構成しており、信号波形の立ち上がりを明確化して、周期性を強調している。
【0080】
第2増幅部7の可変交流増幅部7bは、第11コンデンサC11と、第11抵抗体R11と、第5フィードバック抵抗体Rf5及びフィードバック可変抵抗体VRを接続した第6オペアンプOP6とにより構成しており、フィードバック可変抵抗体VRを調整することにより検出波形の個人差の影響を調整しながら信号の増幅を行っている。ここで、第6オペアンプOP6は、信号を約100倍程度増幅すべく構成している。
【0081】
フィードバック可変抵抗体VRを調整する場合には、後述する解析部3から出力される出力結果を見ながら行ない、心拍数などの正しい検出がなされる状態となるようにフィードバック可変抵抗体VRを調整可能としている。図1において、9がフィードバック可変抵抗体VRの調整スイッチである。
【0082】
第2増幅部7のローパスフィルタ部7cは、ローパスフィルタとなる第12コンデンサC12と第12抵抗体R12と、第6フィードバック抵抗体Rf6を接続した第7オペアンプOP7とから構成しており、可変交流増幅部7bから出力した信号から高周波ノイズの除去を行って二次増幅信号を生成し、出力している。図10はローパスフィルタ部7cから出力した二次増幅信号を示している。本実施例では、ローパスフィルタのカットオフ周波数は16Hzとしている。
【0083】
第3増幅部8の微分回路部8aは、第13抵抗体R13と、第13コンデンサC13と、第7フィードバック抵抗体Rf7を接続した第8オペアンプOP8とから構成しており、信号波形の立ち上がりを明確化して、周期性を強調している。
【0084】
第3増幅部8の交流増幅部8bは、第14コンデンサC14と、第14抵抗体R14と、第8フィードバック抵抗体Rf8を接続した第9オペアンプOP9とにより構成しており、微分回路部8から出力した信号を単純に約100倍に増幅して出力している。
【0085】
第3増幅部8のローパスフィルタ部8cは、ローパスフィルタとなる第15コンデンサC15と第15抵抗体R15と、第9フィードバック抵抗体Rf9を接続した第10オペアンプOP10とから構成しており、交流増幅部8bから出力した信号から高周波ノイズの除去を行って最終検出信号を生成し、出力している。図11はローパスフィルタ部8cから出力した最終検出信号を示している。本実施例では、ローパスフィルタのカットオフ周波数は16Hzとしている。
【0086】
次に、最終検出信号から生体情報信号を生成するフィルタリング部5について説明する。
【0087】
フィルタリング部5には、図4に示すように、信号増幅部4から出力された最終検出信号から所要の生体信号を取得すべく生体情報抽出用フィルタ回路を設けており、最終検出信号をかかる生体情報抽出用フィルタ回路に入力することにより生体情報信号を生成すべく構成している。
【0088】
特に、心拍関連の生体情報を得る場合には、生体情報抽出用フィルタとしてはカット周波数を数十Hzとするローパスフィルタ回路が適しており、これにより拍関連生体情報信号を生成することができる。このローパスフィルタ回路を心拍情報用フィルタ11aと呼ぶ。本実施例では、実験を重ねた結果、最も好適と思われるカット周波数を16Hzとするローパスフィルタ回路を用いている。なお、脈周期の解析を容易とするために、心拍情報用フィルタ11aに入力する最終検出信号には微分を行なって低周波成分を除去しておくことが望ましく、心拍情報用フィルタ11aの前に適宜の微分回路を接続している。
【0089】
また、呼吸関連の生体情報を得る場合には、生体情報抽出用フィルタとしてはカット周波数を1Hz以下とするローパスフィルタ回路が適しており、これにより呼吸関連生体情報信号を生成することができる。このローパスフィルタ回路を呼吸情報用フィルタ11bと呼ぶ。本実施例では、実験を重ねた結果、最も好適と思われるカット周波数を0.16Hzとするローパスフィルタ回路を用いている。
【0090】
また、体動関連の生体情報を得る場合には、生体情報抽出用フィルタとしてはカット周波数を数十Hzとするハイパスフィルタ回路が適しており、これにより体動関連生体情報信号を生成することができる。このハイパスフィルタ回路を体動情報用フィルタ11cと呼ぶ。本実施例では、実験を重ねた結果、最も好適と思われるカット周波数を16Hzとするハイパスフィルタ回路を用いている。
【0091】
本実施例では、図4に示すように、心拍情報用フィルタ11aと、呼吸情報用フィルタ11bと、体動情報用フィルタ11cとを並列に配設し、それぞれに最終検出信号を入力可能としている。図12は心拍情報用フィルタ11aから出力した拍関連生体情報信号であり、図13は呼吸情報用フィルタ11bから出力した呼吸関連生体情報信号であり、図14は体動情報用フィルタ11cから出力した体動関連生体情報信号であり、これらの拍関連生体情報信号、呼吸関連生体情報信号、体動関連生体情報信号が生体情報信号となっている。
【0092】
本実施例では、心拍情報用フィルタ11aと、呼吸情報用フィルタ11bと、体動情報用フィルタ11cの3つのフィルタ回路を設けているが、いずれか1つであってもよいし、他の生体情報を取得するためのフィルタ回路を設けてもよい。
【0093】
拍関連生体情報信号、呼吸関連生体情報信号、体動関連生体情報信号はそれぞれ解析部3に入力し、同解析部3に設けたA/Dコンバータで各信号をそれぞれデジタル量に変換し、図4に示すように解析部3に設けた心拍情報解析プログラム12a、呼吸情報解析プログラム12b、体動情報解析プログラム12cによってそれぞれ波形解析を行ない、解析部3に設けた解析結果出力部13から解析結果を出力すべく構成している。解析結果出力部13としては、図1に示すようにディスプレイ等の表示装置51、あるいはプリンタ等の印刷装置等であればよい。
【0094】
以下において解析部3について詳細に説明する。本実施例では、解析部3は、図1に示すようにパーソナルコンピュータを用いて構成している。なお、解析部3は、パーソナルコンピュータで構成するものに限定するものではなく、専用の解析装置で構成してもよい。
【0095】
解析部3では、予めインストールした心拍情報解析プログラム12a、呼吸情報解析プログラム12b、体動情報解析プログラム12c等の解析用プログラムを用いて、検出信号調整部2から出力されて解析部3に入力された生体情報信号の波形解析を行うべく構成している。
【0096】
以下において、説明の便宜上、心拍情報用フィルタ11aを用いて最終検出信号から生成した拍関連生体情報信号の解析について説明する。呼吸情報用フィルタ11bを用いて最終検出信号から生成した呼吸関連生体情報信号の解析、及び体動情報用フィルタ11cを用いて最終検出信号から生成した体動関連生体情報信号の解析も、同様にして行うことができるので、呼吸関連生体情報信号の解析及び体動関連生体情報信号の解析については説明を省略する。
【0097】
図15は、解析部3において拍関連生体情報信号の解析を行う際に解析部3の表示装置51に表示される解析画面52を示している。
【0098】
解析画面52には、向かって左半分部分に心拍情報信号波形表示部53を設け、向かって右半分部分のさらに下半分部分にストレス状態表示部54を設け、このストレス状態表示部54の上側の左側部分にRR間隔周期情報表示部55を設け、ストレス状態表示部54の上側の右側部分に周期変動数値解析表示部56を設けている。
【0099】
心拍情報信号波形表示部53の下側には、左側から順番に、「モニタリング開始」ボタン57、「反転」ボタン58、「測定開始」ボタン59、「終了」ボタン60を設けている。
【0100】
まず、「モニタリング開始」ボタン57を選択することにより、心拍情報信号波形表示部53には解析部3に入力された拍関連生体情報信号の波形Lを表示すべく構成している。
【0101】
拍関連生体情報信号の波形Lは、心拍情報信号波形表示部53の左端の上下中間部分を開始点とし、解析部3への拍関連生体情報信号の入力に基づいて右方向に進みながら波形Lを描画すべく構成しており、波形Lが心拍情報信号波形表示部53の右端に達すると心拍情報信号波形表示部53をクリアして、再度、心拍情報信号波形表示部53の左端の上下中間部分を開始点として波形Lを引き続いて描画すべく構成している。
【0102】
心拍情報信号波形表示部53に表示した拍関連生体情報信号の波形Lの振幅が小さい場合、あるいは逆に大きすぎる場合には、検出信号調整部2に設けた調整スイッチ9を用いて第2増幅部7の可変交流増幅部7bにおけるフィードバック可変抵抗体VRを調整することにより、波形Lの振幅を適宜調整する。これにより、個人差の影響を解消することができる。
【0103】
また、心拍情報信号波形表示部53に拍関連生体情報信号の波形Lを表示する際に、拍関連生体情報信号の波形Lの暫定極値、特に暫定極大値には、図15に示すように丸印Sを描画すべく構成している。
【0104】
かかる丸印Sを付した暫定極大値は、解析部3においてRR間隔の計測のための暫定極値として認定したことを示しており、丸印Sの付された暫定極値の出現傾向を観察することにより、解析部3が認定した暫定極値が真性極値であるかどうかを判別することができる。
【0105】
ここで、丸印Sは拍関連生体情報信号の波形Lの暫定極大値部分に付すべく構成しており、拍関連生体情報信号の波形Lにおいて、振幅の大きい極値が極小値側に出現する場合には、解析画面52の「反転」ボタン58を選択することにより心拍情報信号波形表示部53に表示する拍関連生体情報信号の波形Lを反転させ、振幅の大きい極値が極大値側に出現するようにしている。
【0106】
これにより、最大の振幅となる極値を用いて拍関連生体情報信号の周期性を検出することができ、真性極値の検出を行いやすくすることができる。
【0107】
解析画面52の「モニタリング開始」ボタン57を選択して、心拍情報信号波形表示部53に拍関連生体情報信号の波形Lを表示させはじめた当初は、拍関連生体情報信号の波形Lには全ての極大値を暫定極値として丸印Sを表示すべく構成している。
【0108】
そして、心拍情報信号波形表示部53の左側に設けた下限規制部61と、心拍情報信号波形表示部53の右側に設けた上限規制部62とによって極値の存在範囲を指定することにより、かかる存在範囲に該当する極大値のみを暫定極値として検出すべく構成している。
【0109】
すなわち、下限規制部61及び上限規制部62には、それぞれ上下にスクロールするスクロールボタン61a,62aを設けており、かかるスクロールボタン61a,62aを上下にスクロールさせることにより下限規制部61では下限値を、上限規制部62では上限値を設定するべく構成している。
【0110】
特に、スクロールボタン61a,62aを上下にスクロールさせた際には、心拍情報信号波形表示部53に、スクロールボタン61a,62aと同じ高さの水平ガイド線(図示せず)を表示して、下限値あるいは上限値を設定しやすくしている。ここで、下限規制部61と上限規制部62とが極値範囲設定手段である。
【0111】
上記のようにして極値の存在範囲を指定して、かかる存在範囲に適合する暫定極値を検出すると、解析部3はかかる暫定極値に順次丸印Sを付していき、さらに、隣接した暫定極値の出現間隔の時間を、心拍情報信号波形表示部53の上側に設けたRR間隔表示部63に表示すべく構成している。
【0112】
そして、RR間隔表示部63に表示された時間間隔を参考にして、RR間隔表示部63の右隣に設けたマスク時間入力部64に所要のマスク時間を入力し、RR間隔表示部63とマスク時間入力部64との間に設けた「マスク時間設定」ボタン65を選択することにより、解析部3は1つの暫定極値の検出後における次の暫定極値の検出を、マスク時間入力部64に入力したマスク時間の間だけ停止し、マスク時間の経過後に暫定極値の検出を再開すべく構成している。これにより、真性極値の正確な検出を行いやすくすることができる。ここで、マスク時間入力部64及び「マスク時間設定」ボタン65がマスク時間設定手段である。
【0113】
さらに、マスク時間設定手段でマスク時間を設定した場合には、先に述べた下限規制部61と上限規制部62とで設定した極値の存在範囲を無効とし、マスク時間に基づいてのみ暫定極値を検出すべく構成している。
【0114】
したがって、先に検出した暫定極値が真性極値でなかった場合に、真性極値ではない暫定極値に基づいて設定されたマスク時間によって真性極値の検出ができなくなることを防止でき、速やかに真性極値からなる暫定極値を検出することができる。
【0115】
そして、マスク時間設定手段でのマスク時間の設定後に、下限規制部61と上限規制部62とで極値の存在範囲を再度指定することにより、マスク時間条件と、極値の存在範囲条件とから暫定極値を検出することができるべく構成している。
【0116】
したがって、真性極値ではない暫定極値を振幅条件によって排除することができ、さらに速やかに真性極値からなる暫定極値の検出を行うことができる。
【0117】
上記のようにして、真性極値とみなすことができる暫定極値を連続的に検出可能な状態となったところで、解析画面52の「測定開始」ボタン59を選択することにより、解析部3はRR間隔周期情報表示部55に逐次計測されたRR間隔周期データをプロットすべく構成している。
【0118】
また、RR間隔周期情報表示部55にプロットされたRR間隔周期データに基づいて、解析部3は周期変動の周波数解析を行い、解析結果を周期変動数値解析表示部56に表示すべく構成している。
【0119】
なお、拍関連生体情報信号には、体動等に起因するノイズが混入することがあり、かかるノイズにともなってRR間隔周期データが大きく変動する場合がある。このようにRR間隔周期データに外乱によって変動が生じ、想定され得るRR間隔周期データの範囲を超えた場合には、そのRR間隔周期データを用いて周波数解析を実行することを一時停止すべく構成している。そして、RR間隔周期データが、想定され得るRR間隔周期データの範囲内に戻った際に、周波数解析を再開すべく構成している。
【0120】
これにより、エラーを含んだRR間隔データを用いて周波数解析を行うことにより、誤った解析を行って、その解析結果から得られる生体情報の誤った検出を行うことを防止でき、誤判断の生起を防止できる。
【0121】
特に、前述したようにRR間隔周期データの周期変動の周波数解析を行った場合には、周波数解析の結果における低周波成分の割合から被検査者のストレス状態を検出することができ、ストレス状態の検出結果をストレス状態表示部54に表示すべく構成している。
【0122】
低周波成分の割合が小さい、すなわちストレス状態表示部54において下側にプロットが多い場合にはストレスが小さいことを示しており、低周波成分の割合が大きい、すなわちストレス状態表示部54において上側にプロットが多い場合にはストレスが大きいことを示している。このように検出されたストレス状態の情報が生体情報の一つである。
【0123】
このようにして被検査者のストレス状態を検出することができ、検出を終了する場合には、解析画面52の「終了」ボタン60を選択することにより、心拍情報解析プログラム12aの実行を終了すべく構成している。
【0124】
解析部3による生体情報信号の解析は、前述したように行うだけでなく、次のように行うこともできる。
【0125】
すなわち、解析部3においてたとえば拍関連生体情報信号の解析を行う際に、図16に示すように解析画面52’を構成して生体情報信号の解析を行うものである。
【0126】
解析画面52’には、上記した解析画面52と同様に、向かって左半分部分に心拍情報信号波形表示部53’を設け、向かって右半分部分のさらに下半分部分にストレス状態表示部54’を設け、このストレス状態表示部54’の上側の左側部分にRR間隔周期情報表示部55’を設け、ストレス状態表示部54’の上側の右側部分に周期変動数値解析表示部56’を設けている。
【0127】
心拍情報信号波形表示部53’の下側には、左側から順番に、「モニタリング開始」ボタン57’、「反転」ボタン58’、「測定開始」ボタン59’、「終了」ボタン60’を設けている。
【0128】
まず、「モニタリング開始」ボタン57’を選択することにより、心拍情報信号波形表示部53’には解析部3に入力された拍関連生体情報信号の波形L’を、先に述べた拍関連生体情報信号の波形Lの表示と同様に表示すべく構成している。
【0129】
そして、心拍情報信号波形表示部53’に拍関連生体情報信号の波形L’を表示する際に、拍関連生体情報信号の波形L’の暫定極値、特に暫定極大値には、図16に示すように丸印S’を描画すべく構成している。
【0130】
さらに、解析部3は、拍情報信号波形表示部53’において各丸印S’を連結する連結線L”を表示し、その連結線L”における極大値を真性極値として、その極大値に真性極値表示用丸印S”を付すべく構成している。本実施例では、真性極値表示用丸印S”は、丸印S’とは異なる色、かつ異なる大きさとすることにより真性極値部分に二重丸を付しているように表示し、解析部3が、かかる極大値を真性極値として認定したことを認識しやすくしている。
【0131】
ここで、丸印S’及び真性極値表示用丸印S”は拍関連生体情報信号の波形L’の極大値部分に付すべく構成しており、極小値は無視しているが、拍関連生体情報信号の波形L’において、振幅の大きい極値が極小値側に出現する場合には、解析画面52’の「反転」ボタン58’を選択することにより心拍情報信号波形表示部53’に表示する拍関連生体情報信号の波形L’を反転させ、振幅の大きい極値が極大値側に出現するようにしている。
【0132】
また、連結線L”における極大値部分に真性極値表示用丸印S”を付す場合には、かかる極大値が必ずしも真性極値ではない場合が存在する。
【0133】
そこで、1つの真性極値と判定される極大値を検出して、かかる極大値部分に真性極値表示用丸印S”を付した後、デフォルト設定のマスク時間の間、連結線L”における極大値の検出を停止し、マスク時間の経過後に連結線L”における極大値の検出を再開することにより、真性極値を正しく検出可能としている。
【0134】
さらに、真性極値表示用丸印S”の表示にともなって、隣接した真性極値表示用丸印S”の出現間隔の時間を、心拍情報信号波形表示部53’の上側に設けたRR間隔表示部63’に表示すべく構成している。
【0135】
そして、RR間隔表示部63’に表示された時間間隔を参考にして、RR間隔表示部63’の右隣に設けたマスク時間入力部64’に所要のマスク時間を入力することにより、マスク時間を変更可能としている。マスク時間を適宜変更することにより、真性極値をさらに正しく検出可能としている。
【0136】
上記のようにして、真性極値とみなすことができる極大値に真性極値表示用丸印S”が付される状態となったところで、解析画面52’の「測定開始」ボタン59’を選択することにより、解析部3はRR間隔周期情報表示部55’に逐次計測されたRR間隔周期データをプロットすべく構成している。
【0137】
そして、RR間隔周期情報表示部55’にプロットされた複数のRR間隔周期データを利用して、解析部3は周期変動の周波数解析を行い、解析結果を周期変動数値解析表示部56’に表示すべく構成している。
【0138】
そして、解析部3は、周期変動の周波数解析の結果における低周波成分の割合から被検査者のストレス状態を検出し、ストレス状態の検出結果をストレス状態表示部54’に表示すべく構成している。
【0139】
つまり、低周波成分の割合が小さい、すなわちストレス状態表示部54’において下側にプロットが多い場合にはストレスが小さいことを示しており、低周波成分の割合が大きい、すなわちストレス状態表示部54’において上側にプロットが多い場合にはストレスが大きいことを示している。
【0140】
このようにして被検査者のストレス状態を検出することができ、検出を終了する場合には、解析画面52’の「終了」ボタン60’を選択することにより、心拍情報解析プログラム12aの実行を終了すべく構成している。
【0141】
このように解析を行うことにより、先に述べた下限規制部61及び上限規制部62による極値の存在範囲の設定を行う必要がないので、さらに速やかに真性極値の検出を行って、生体情報の検出を開始することができる。
【0142】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより暫定極値を検出し、この暫定極値の検出後における次の暫定極値の検出をマスク時間設定手段で設定した所定時間のマスク時間の間停止し、マスク時間の経過後に暫定極値を検出することによって、正確な暫定極値の検出を短時間で行うことができるので、この暫定極値を用いた生体情報の検出を短時間で開始することができ、取扱性を向上させることができる。
【0143】
請求項2記載の本発明によれば、マスク時間設定手段でマスク時間を設定した場合には、極値範囲設定手段で設定した極値の存在範囲を無効とし、マスク時間に基づいて暫定極値を検出することによって、正確な暫定極値の検出を短時間で開始することができ、取扱性を向上させることができる。
【0144】
請求項3記載の本発明によれば、マスク時間設定手段でのマスク時間の設定後に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより、マスク時間条件と、極値の存在範囲条件とから暫定極値を検出することによって、さらに正確な暫定極値の検出を短時間で開始することができ、取扱性を向上させることができる。
【0145】
請求項4記載の本発明によれば、1つの暫定極値と、この暫定極値の次に検出した暫定極値との間の時間間隔が所定範囲を超えた場合には、その時間間隔を用いて実行する生体情報検出処理を一時停止することによって、信頼性に欠ける暫定極値間の時間間隔データから誤った生体情報の検出をすることを防止でき、誤判断の生起を防止できる。
【0146】
請求項5記載の本発明によれば、生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、生体情報信号中のすべての極大値を連結する連結線を抽出し、この連結線における極大値を生体情報信号中の極値として検出することによって、正確な生体情報信号中の所要の極値検出を短時間で行うことができるので、この極値を用いた生体情報の検出を短時間で開始することができ、取扱性を向上させることができる。
【0147】
請求項6記載の本発明によれば、連結線における極大値の検出において、一つの極大値の検出後、所定時間の間、極大値の検出を停止するマスク時間を設けていることによって、生体情報信号中の所要の極値検出における誤検出の生起を防止でき、この極値を用いた生体情報の検出の精度を向上させることができる。
【0148】
請求項7記載の本発明によれば、センサ体から出力された検出信号を周波数抽出手段に入力して所要周波数の抽出を行うとともに、信号増幅手段に入力して信号の増幅を行い、次いで生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより検出信号から生体情報信号を生成することによって、検出信号からノイズを確実に除去して波形解析が容易な生体情報信号を生成することができる。
【0149】
請求項8記載の本発明によれば、検出信号を第1増幅手段に入力して低周波成分及び商用電源由来のノイズの除去を行うとともに信号増幅を行って一次増幅信号を生成し、この一次増幅信号を第2増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って二次増幅信号を生成し、この二次増幅信号を第3増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って最終検出信号を生成し、この最終検出信号を、所要の生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより検出信号から生体情報信号を生成することによって、極めて微弱な検出信号から増幅の度合いに応じて適宜のノイズ除去処理を実施するとともに、増幅を繰り返し実施することにより、高品質の最終検出信号の入手できるので、極めて良質の生体情報信号を生成することができる。
【0150】
請求項9記載の本発明によれば、生体情報抽出用フィルタを、カット周波数を数十Hzとするローパスフィルタ回路としたことにより、最終検出信号からノイズの極めて少ない拍関連生体情報信号を抽出することができる。
【0151】
請求項10記載の本発明によれば、生体情報抽出用フィルタを、カット周波数を1Hz以下とするローパスフィルタ回路としたことにより、最終検出信号からノイズの極めて少ない呼吸関連生体情報信号を抽出することができる。
【0152】
請求項11記載の本発明によれば、生体情報抽出用フィルタを、カット周波数を数十Hzとするハイパスフィルタ回路としたことにより、最終検出信号からノイズの極めて少ない体動関連生体情報信号を抽出するこができる。
【0153】
請求項12記載の本発明によれば、生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより暫定極値を検出し、この暫定極値の検出後における次の暫定極値の検出をマスク時間設定手段で設定した所定時間のマスク時間の間停止し、マスク定時間の経過後に暫定極値を検出すべく構成したことによって、請求項1記載の発明と同様に、正確な暫定極値の検出を短時間で行うことができるので、この暫定極値を用いた生体情報の検出を短時間で開始することができ、取扱性を向上させることができる。
【0154】
請求項13記載の本発明によれば、マスク時間設定手段でマスク時間を設定した場合には、極値範囲設定手段で設定した極値の存在範囲を無効とし、マスク時間に基づいて暫定極値を検出すべく構成したことによって、請求項2記載の発明と同様に、正確な暫定極値の検出を短時間で開始することができ、取扱性を向上させることができる。
【0155】
請求項14記載の本発明によれば、マスク時間設定手段でのマスク時間の設定後に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより、マスク時間条件と、極値の存在範囲条件とから暫定極値を検出すべく構成したことによって、請求項3記載の発明と同様に、さらに正確な暫定極値の検出を短時間で開始することができ、取扱性を向上させることができる。
【0156】
請求項15記載の本発明によれば、1つの暫定極値と、この暫定極値の次に検出した暫定極値との間の時間間隔が所定範囲を超えた場合には、その時間間隔を用いて実行する生体情報検出処理を一時停止すべく構成したことによって、請求項4記載の発明と同様に、信頼性に欠ける暫定極値間の時間間隔データから誤った生体情報の検出をすることを防止でき、誤判断の生起を防止できる。
【0157】
請求項16記載の本発明によれば、生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、生体情報信号中のすべての極大値を連結する連結線を抽出し、この連結線における極大値を生体情報信号中の極値として検出することによって、請求項5記載の発明と同様に、正確な生体情報信号中の所要の極値検出を短時間で行うことができるので、この極値を用いた生体情報の検出を短時間で開始することができ、取扱性を向上させることができる。
【0158】
請求項17記載の本発明によれば、連結線における極大値の検出において、一つの極大値の検出後、所定時間の間、極大値の検出を停止するマスク時間を設けていることによって、請求項6記載の発明と同様に、生体情報信号中の所要の極値検出における誤検出の生起を防止でき、この極値を用いた生体情報の検出の精度を向上させることができる。
【0159】
請求項18記載の本発明によれば、センサ体から出力された検出信号を周波数抽出手段に入力して所要周波数の抽出を行うとともに、信号増幅手段に入力して信号の増幅を行い、次いで生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより検出信号から生体情報信号を生成すべく構成したことによって、請求項7記載の発明と同様に、検出信号からノイズを確実に除去して波形解析が容易な生体情報信号を生成することができる。
【0160】
請求項19記載の本発明によれば、検出信号を第1増幅手段に入力して低周波成分及び商用電源由来のノイズの除去を行うとともに信号増幅を行って一次増幅信号を生成し、この一次増幅信号を第2増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って二次増幅信号を生成し、この二次増幅信号を第3増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って最終検出信号を生成し、この最終検出信号を、所要の生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより検出信号から生体情報信号を生成すべく構成したことによって、請求項8記載の発明と同様に、極めて微弱な検出信号から増幅の度合いに応じて適宜のノイズ除去処理を実施するとともに、増幅を繰り返し実施することにより、高品質の最終検出信号の入手できるので、極めて良質の生体情報信号を生成することができる。
【0161】
請求項20記載の本発明によれば、生体情報抽出用フィルタを、カット周波数を数十Hzとするローパスフィルタ回路としたことによって、請求項9記載の発明と同様に、拍関連生体情報信号を抽出することができる。
【0162】
請求項21記載の本発明によれば、生体情報抽出用フィルタを、カット周波数を1Hz以下とするローパスフィルタ回路としたことによって、請求項10記載の発明と同様に、呼吸関連生体情報信号を抽出することができる。
【0163】
請求項22記載の本発明によれば、生体情報抽出用フィルタを、カット周波数を数十Hzとするハイパスフィルタ回路としたことによって、請求項11記載の発明と同様に、体動関連生体情報信号を抽出することができる。
【0164】
請求項23記載の本発明によれば、センサ体を、被検査者に対して赤外線を投光する投光器と、同投光部から投光した赤外線の被検査者による反射波を受光する受光器とにより構成し、反射波の強度変化を受光器によって検出信号として出力すべく構成したことによって、被検査者に全く接触することなく検出信号を生成することができ、完全な非拘束状態での検査信号の生成を行なうことができるので、検査の信頼性を向上させることができる。
【0165】
請求項24記載の本発明によれば、センサ体を、両端に投光器と受光器とを設けた光ファイバと、同光ファイバを挟持固定する平板状の第1支持基板と第2支持基板とにより構成し、第1支持基板と第2支持基板とのいずれか一方を被検査者に当接させて受光器の受光強度変化を検出信号として出力すべく構成したことによって、センサ体を被検査者が通常使用しているベッドやイス等の被検査者との接触部分にあらかじめ配設しておくことにより、被検査者に意識させることなく測定を行なうことができるので、非拘束状態での検査信号の生成を行なうことができ、検査の信頼性を向上させることができる。
【0166】
請求項25記載の本発明によれば、センサ体は、圧電フィルムと、同圧電フィルムを挟持固定する平板状の第1支持基板と第2支持基板とにより構成し、第1支持基板と第2支持基板とのいずれか一方を被検査者に当接させて圧電フィルムに生じた起電力の変化を検出信号として出力すべく構成したことによって、センサ体を被検査者が通常使用しているベッドやイス等の被検査者との接触部分にあらかじめ配設しておくことにより、被検査者に意識させることなく測定を行なうことができるので、非拘束状態での検査信号の生成を行なうことができ、検査の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生体情報検出装置の概略説明図である。
【図2】他の実施形態のセンサ体の説明図である。
【図3】他の実施形態のセンサ体の説明図である。
【図4】本発明に係る生体情報検出装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図5】検出信号調整部の回路図である。
【図6】第1増幅部に入力した検出信号を示すグラフである。
【図7】第1増幅部のハイパスフィルタ部から出力した出力信号を示すグラフである。
【図8】第1増幅部のノッチフィルタ部から出力した出力信号を示すグラフである。
【図9】第1増幅部から出力した一次増幅信号を示すグラフである。
【図10】第2増幅部から出力した二次増幅信号を示すグラフである。
【図11】第3増幅部から出力した最終検出信号を示すグラフである。
【図12】心拍情報用フィルタから出力した拍関連生体情報信号を示すグラフである。
【図13】呼吸情報用フィルタから出力した呼吸関連生体情報信号を示すグラフである。
【図14】体動情報用フィルタから出力した体動関連生体情報信号を示すグラフである。
【図15】解析部の表示装置に表示される解析画面の説明図である。
【図16】他の実施形態の解析画面の説明図である。
【符号の説明】
A 生体情報検出装置
1 センサ体
1c 電気式平板状センサ体
2 検出信号調整部
3 解析部
41 圧電フィルム
42 第1支持基板
43 第2支持基板
44 スペーサ
45 接続配線
46 センサ部
47 アンプ回路
48 導電性薄膜
49 アース用配線
Claims (25)
- センサ体によって検出した身体弾性波信号を電気信号からなる検出信号として出力し、この検出信号から生体情報成分を抽出して生体情報信号を生成し、この生体情報信号の波形を解析することにより生体情報を検出する生体情報検出方法において、
生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより暫定極値を検出し、この暫定極値の検出後における次の暫定極値の検出をマスク時間設定手段で設定した所定時間のマスク時間の間停止し、マスク時間の経過後に暫定極値を検出することを特徴とする生体情報検出方法。 - マスク時間設定手段でマスク時間を設定した場合には、極値範囲設定手段で設定した極値の存在範囲を無効とし、マスク時間に基づいて暫定極値を検出することを特徴とする請求項1記載の生体情報検出方法。
- マスク時間設定手段でのマスク時間の設定後に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより、マスク時間条件と、極値の存在範囲条件とから暫定極値を検出することを特徴とする請求項2記載の生体情報検出方法。
- 1つの暫定極値と、この暫定極値の次に検出した暫定極値との間の時間間隔が所定範囲を超えた場合には、その時間間隔を用いて実行する生体情報検出処理を一時停止することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の生体情報検出方法。
- センサ体によって検出した身体弾性波信号を電気信号からなる検出信号として出力し、この検出信号から生体情報成分を抽出して生体情報信号を生成し、この生体情報信号の波形を解析することにより生体情報を検出する生体情報検出方法において、
生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、生体情報信号中のすべての極大値を連結する連結線を抽出し、この連結線における極大値を生体情報信号中の極値として検出することを特徴とする生体情報検出方法。 - 連結線における極大値の検出において、一つの極大値の検出後、所定時間の間、極大値の検出を停止するマスク時間を設けていることを特徴とする請求項5記載の生体情報検出方法。
- 検出信号からの生体情報信号の生成は、センサ体から出力された検出信号を周波数抽出手段に入力して所要周波数の抽出を行うとともに、信号増幅手段に入力して信号の増幅を行い、次いで生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより行っていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の生体情報検出方法。
- 検出信号からの生体情報信号の生成は、
検出信号を第1増幅手段に入力して低周波成分及び商用電源由来のノイズの除去を行うとともに信号増幅を行って一次増幅信号を生成し、
この一次増幅信号を第2増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って二次増幅信号を生成し、
この二次増幅信号を第3増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って最終検出信号を生成し、
この最終検出信号を、所要の生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより行っていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の生体情報検出方法。 - 生体情報抽出用フィルタは、カット周波数を数十Hzとするローパスフィルタ回路とし、拍関連生体情報信号を抽出することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の生体情報検出方法。
- 生体情報抽出用フィルタは、カット周波数を1Hz以下とするローパスフィルタ回路とし、呼吸関連生体情報信号を抽出することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の生体情報検出方法。
- 生体情報抽出用フィルタは、カット周波数を数十Hzとするハイパスフィルタ回路とし、体動関連生体情報信号を抽出することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の生体情報検出方法。
- センサ体によって検出した身体弾性波信号を電気信号からなる検出信号として出力し、この検出信号から生体情報成分を抽出して生体情報信号を生成し、この生体情報信号の波形を解析することにより生体情報を検出する生体情報検出装置において、
生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより暫定極値を検出し、この暫定極値の検出後における次の暫定極値の検出をマスク時間設定手段で設定した所定時間のマスク時間の間停止し、マスク時間の経過後に暫定極値を検出すべく構成したことを特徴とする生体情報検出装置。 - マスク時間設定手段でマスク時間を設定した場合には、極値範囲設定手段で設定した極値の存在範囲を無効とし、マスク時間に基づいて暫定極値を検出すべく構成したことを特徴とする請求項12記載の生体情報検出装置。
- マスク時間設定手段でのマスク時間の設定後に、極値範囲設定手段で極値の存在範囲を指定することにより、マスク時間条件と、極値の存在範囲条件とから暫定極値を検出すべく構成したことを特徴とする請求項13記載の生体情報検出装置。
- 1つの暫定極値と、この暫定極値の次に検出した暫定極値との間の時間間隔が所定範囲を超えた場合には、その時間間隔を用いて実行する生体情報検出処理を一時停止すべく構成したことを特徴とする請求項12〜14のいずれか1項に記載の生体情報検出装置。
- センサ体によって検出した身体弾性波信号を電気信号からなる検出信号として出力し、この検出信号から生体情報成分を抽出して生体情報信号を生成し、この生体情報信号の波形を解析することにより生体情報を検出する生体情報検出装置において、
生体情報信号の波形を解析すべく生体情報信号中の極値を検出する際に、生体情報信号中のすべての極大値を連結する連結線を抽出し、この連結線における極大値を生体情報信号中の極値として検出すべく構成したことを特徴とする生体情報検出装置。 - 連結線における極大値の検出において、一つの極大値の検出後、所定時間の間、極大値の検出を停止するマスク時間を設けたことを特徴とする請求項16記載の生体情報検出装置。
- 検出信号からの生体情報信号の生成は、センサ体から出力された検出信号を周波数抽出手段に入力して所要周波数の抽出を行うとともに、信号増幅手段に入力して信号の増幅を行い、次いで生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより行うべく構成したことを特徴とする請求項12〜17のいずれか1項に記載の生体情報検出装置。
- 検出信号からの生体情報信号の生成は、
検出信号を第1増幅手段に入力して低周波成分及び商用電源由来のノイズの除去を行うとともに信号増幅を行って一次増幅信号を生成し、
この一次増幅信号を第2増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って二次増幅信号を生成し、
この二次増幅信号を第3増幅手段に入力して信号の微分処理を行うとともに信号増幅を行って最終検出信号を生成し、
この最終検出信号を、所要の生体情報成分を抽出するための生体情報抽出用フィルタによってフィルタリングすることにより行うべく構成したことを特徴とする請求項12〜17のいずれか1項に記載の生体情報検出装置。 - 生体情報抽出用フィルタは、カット周波数を数十Hzとするローパスフィルタ回路とし、拍関連生体情報信号を抽出すべく構成したことを特徴とする請求項18または請求項19に記載の生体情報検出装置。
- 生体情報抽出用フィルタは、カット周波数を1Hz以下とするローパスフィルタ回路とし、呼吸関連生体情報信号を抽出すべく構成したことを特徴とする請求項18または請求項19に記載の生体情報検出装置。
- 生体情報抽出用フィルタは、カット周波数を数十Hzとするハイパスフィルタ回路とし、体動関連生体情報信号を抽出すべく構成したことを特徴とする請求項18または請求項19に記載の生体情報検出装置。
- センサ体は、被検査者に対して赤外線を投光する投光器と、同投光部から投光した赤外線の被検査者による反射波を受光する受光器とにより構成し、反射波の強度変化を受光器によって検出信号として出力すべく構成したことを特徴とする請求項12〜22のいずれか1項に記載の生体情報検出装置。
- センサ体は、両端に投光器と受光器とを設けた光ファイバと、同光ファイバを挟持固定する平板状の第1支持基板と第2支持基板とにより構成し、第1支持基板と第2支持基板とのいずれか一方を被検査者に当接させて受光器の受光強度変化を検出信号として出力すべく構成したことを特徴とする請求項12〜22のいずれか1項に記載の生体情報検出装置。
- センサ体は、圧電フィルムと、同圧電フィルムを挟持固定する平板状の第1支持基板と第2支持基板とにより構成し、第1支持基板と第2支持基板とのいずれか一方を被検査者に当接させて圧電フィルムに生じた起電力の変化を検出信号として出力すべく構成したことを特徴とする請求項12〜22のいずれか1項に記載の生体情報検出装置。
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