JP2004081539A - 自立支援下衣 - Google Patents
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Abstract
【課題】特に屋外において、公衆トイレ等を利用し、オストメイト自身が容易にパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業を一人で実施できるようにするためのスラックスを提供する。
【解決手段】着用者の下半身を包むスラックスにおいて、両脇側縁に開放腰部4から下方へ延びるスライドファスナー8,8を設け、このスライドファスナー8,8により開放腰部4から下方を略半割状にした腰部前面部15又は腰部背面部16を開閉自在にし、着用者の腹又は腰へ掛け回す腰部補助ベルト3を補助着脱手段により腰部前面部15又は腰部背面部16へ着脱自在に取り付ける自立支援スラックスである。
【選択図】 図1
【解決手段】着用者の下半身を包むスラックスにおいて、両脇側縁に開放腰部4から下方へ延びるスライドファスナー8,8を設け、このスライドファスナー8,8により開放腰部4から下方を略半割状にした腰部前面部15又は腰部背面部16を開閉自在にし、着用者の腹又は腰へ掛け回す腰部補助ベルト3を補助着脱手段により腰部前面部15又は腰部背面部16へ着脱自在に取り付ける自立支援スラックスである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、 オストメイト(人工肛門又は人工膀胱等を装着、使用する人)が、容易にパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業ができたり、自身で用便できるようにする自立支援下衣に関する。
【0002】
【従来の技術】
大腸癌又は膀胱癌等により人工肛門(ストーマ)又は人工膀胱を装着、使用することになったオストメイトについて、パウチ(尿又は便を溜める袋)の着脱やガーゼの交換が、手術前同様の社会生活を難しくし、結果としてオストメイトの社会復帰を妨げている問題が指摘されている。これは、パウチ着脱作業又はガーゼ交換作業自体が面倒で煩わしいほか、下着や下衣(ズボン又はスカート)を汚さずに前記各種作業を実施することは、オストメイトに過剰な労力の負担を課すことになっていたからである。
【0003】
こうしたオストメイトの社会復帰の弊害を解消する目的で、例えば特開平08−141007号「オストメイト用下着」が提案されている。前記下着は、前面下方がパンツ本体と一体になり、前面上方が開閉できる前面開閉部とこの前面開閉部の上部に係合部と、またパンツ本体の前面上部に係合部を設け、この係合部と係合部を自在に開閉できる開閉手段を設けた構成である。また、前面開閉部の左右一対に係合部と大腿部の一端に係合部を設け、係合部と係合部を自在に開閉できる開閉手段を設けたりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記オストメイト用下着は、オストメイトが自宅にいる場合には有効と思われる。しかし、手術前同様の社会生活を考えた場合、屋外でオストメイトが活動できるようにするため、むしろズボンやスカート等の下衣に、パウチ着脱作業又はガーゼ交換作業を容易にする工夫が必要である。こうした観点から従来の下衣を眺めると、依然としてオストメイトに対して適切な構造を備えた下衣が存在しないことが分かる。
【0005】
例えば、通常のズボンを見ると、前身頃の股間から開放腰部にかけて前面ファスナーで開閉できるほか、左右の脚部は筒状になっている。このため、オストメイトの腰に装着するパウチを着脱するだけでも、開放腰部のベルトを緩めて前記前面ファスナーを開き、膝当たりまでズボンを降ろす必要がある。当然、他人がいる場所ではズボンを降ろすことができないため、公衆トイレ等を利用することになるが、公衆トイレは必ずしも清潔とは言えないことから、オストメイト自身が膝当たりまでズボンを降ろした状態を保持しなければならず、これがパウチ着脱作業を困難にする。
【0006】
介護者又は補助者がパウチ着脱作業を助けるとしても、こうした介護者がオストメイトのズボンを降ろす場合、勢い下着まで下げてしまうことも少なくない。相手が見知った介護者等であっても、やはり下着まで下げられてしまうのは、オストメイトに不要な羞恥心を与えてしまう。このため、オストメイトは介護者等の補助を嫌う傾向にあり、パウチ着脱作業の困難性が改善されない問題が残る。こうした問題はガーゼ交換作業にも言え、とりわけスーツを着た社会人として、オストメイトが社会復帰することを妨げる要因になっている。
【0007】
これから、特に屋外において、公衆トイレ等を利用し、オストメイト自身が容易にパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業を一人でできるようにする、すなわちオストメイトの自立を支援するための下衣について検討した。この場合、オストメイトがスーツを着た社会人として社会復帰ができるように、とりわけスラックスに利用した場合でも外観を損ねないような構造となるよう留意した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
検討の結果開発したものが、着用者の下半身を包む下衣において、両脇側縁に開放腰部から下方へ延びる開閉手段を設け、この開閉手段により開放腰部から下方を略半割状にした前面部又は背面部を開閉自在にし、着用者の腹又は腰へ掛け回す補助ベルトを補助着脱手段により前面部又は背面部へ着脱自在に取り付ける自立支援下衣である。本発明は、着用者の下半身を包むズボン(スラックス、パンタロン等)又はスカート(キュロットスカート等)の下衣を主な対象とするが、例えば開放腰部(腰回り部分)から下方が上衣(着用者の上半身を包む)から分離し、前面部又は背面部として前後に大きく開閉できれば、オーバーオールやワンピースでも適用可能である。以下では、ズボンを想定して説明する。
【0009】
本発明は、ズボンの両脇側縁に開放腰部から下方へ延びる開閉手段を設けることで、ズボンの前面ファスナーを開いてズボン全体を降ろさなくても、前記開閉手段により開放腰部から下方を略半割状にした前面部又は背面部を開閉できるようにする。すなわち、ズボンを降ろすのではなく、パウチ着脱作業に必要な部分=前面部を部分的に開くわけである。開く量は、両脇側縁に設けた開閉手段の長さによる。通常、パウチ着脱作業は、あまり大きく前面部を開かなくてもよいことから、開放腰部から股関節あたりまでの開閉手段を設ければよいが、例えばガーゼ交換作業等では、より長い範囲に開閉手段を設けてより大きく前面部が開くとよい。
【0010】
開く必要のない背面部(又は前面部)は、オストメイト(着用者)の腹(又は腰)に掛け回す補助ベルトにより開くことを防止され、手放しでもずり落ちることがないように保持できる。これにより、例えばオストメイトは自身一人で前面部のみを開き、この前面部を開いた状態のまま両手を用いることができるので、容易にパウチ着脱作業及びガーゼ交換作業を実行できるようになり、オストメイトの自立を大いに助けることができる。ここで、前述とは逆に背面部を開き、前面部を補助ベルトにより着用者に保持すれば、ズボンを着用したまま着用者の臀部だけを露出できることから、例えば用便の補助やおしめの使用を要する要介護者(お年寄りや身体障害者等)に対する介護補助下衣として本発明を利用できるようになる。
【0011】
上記のように、本発明はオストメイトの自立を助け、自身一人で容易にパウチ着脱作業及びガーゼ交換作業を実行できるようにするから、これだけでもオストメイトの社会復帰に大いに貢献する(生活的自立支援)。しかし、社会人、特に男性の場合、ズボンの開放腰部にベルトを締め付けていることが好ましいが、従来のベルトでは開閉自在な前面部及び背面部を一体に括ってしまうことになる。そこで、本発明における開放腰部は、この開放腰部に締め付ける外観の前ベルト及び後ベルトを備え、この前後ベルトの各端部にベルト着脱手段を設け、前面部又は背面部の開閉に合わせて前記各端部を着脱自在にした。
【0012】
上記前後ベルトは、通常開放腰部を締め付けるベルトを前後に分割した外観構造で、前記分割部位である前後ベルトの各端部に設けたベルト着脱手段により連結、解除する。連結した前後ベルト全長の調節は、通常のベルト同様、前ベルトに設けるバックルでの長さ調節を利用できる。また、前後ベルトの各端部間に長さ調節用の短尺な中間ベルトを介装してもよい。ここで、前後ベルトは、それぞれ前面部又は背面部に一体とすれば、前面部又は背面部を開いた場合に、前ベルト又は後ベルトがずれ落ちなくなるので好ましい。開閉手段を閉じた状態では、各端部を連結することで外見上従来のベルトと同じになるため、とりわけ外観が重視されるスラックスに好ましい構成とすることができる。これは、社会人としてオストメイトが社会復帰することを助ける働きを有する(社会的自立支援)。
【0013】
本発明に用いる開閉手段は、開放腰部から下方へ延びるスライドファスナーが好ましい。この場合、スライドファスナーがズボンの下端まで及ばない長さであれば片開き(スライダーが1個、上止は開放、下止は閉鎖)にし、仮に前記全長がズボンの下端(足首開放端)に及ぶものであれば両開き(スライダーが2個、上止及び下止は共に開放)にするとよい。スライドファスナーは、スライダーを移動させたところまで任意に開放量を調節できるため、例えば開放腰部から膝まで延びるスライドファスナーを両脇側縁に設けると、パウチ着脱作業等、腹又は腰の開放のみでよい場合には股関節当たりまでスライダーを移動して比較的小さく前面部を開き、ガーゼ交換作業や用便の場合にはスライダーを膝まで移動して比較的大きく前面部を開くように、適宜前面部の開放量を加減できる。更に大きく前面部を開く場合、背面部が特に足から乖離しないように、開放腰部に掛け回す補助ベルトのほかに、足に掛け回す補助ベルトを設けるとよい。このほか、両開きスライドファスナーの場合、逆にズボンの下端から開くことで、脹ら脛等の疾病に対する処置(例えば骨折時のギプス着脱等)が容易にできる。
【0014】
補助着脱手段は、前面部又は背面部に設ける部材と、補助ベルトに設ける部材との組合せにより実現する。具体的には、(1)係合突起及び係合環の組合せや、(2)面ファスナーのループ面及びフック面の組合せであり、前面部又は背面部に前記組合せの一方を、補助ベルトに前記組合せの残る他方を設ける。いずれの組合せでも、一方又は残る他方を複数又は長尺にしておくと、係合関係又は係合位置を選択できるようになり、前面部又は背面部に対して取り付ける補助ベルトの長さを調節できて便利である。前記(1)の組合せの場合、例えば前面部に1個の係合突起を、補助ベルトに複数の係合環をそれぞれ設けると、係合環から選択して係合突起に係合し、前面部に対する補助ベルトの長さを調節できる。また、前記(2)の組合せの場合、例えば背面部に長尺のループ面を、補助ベルトに設けたフック面を前記ループ面の適当位置に接着し、背面部に対する補助ベルトの長さを調節できる。
【0015】
上記(1)の組合せには、係合突起をボタン、係合環をボタン孔とする例を示すことができる。この場合、前面部又は背面部にボタンを設け、補助ベルトにボタン孔を設ける構成がよい。補助ベルトにボタンを設ける場合、前面部又は背面部にはボタンと係合する紐又はテープからなるループを設けるとよい。ここで、常態として補助着脱手段は外部から見えない方が好ましいため、前面部又は背面部に設けるボタン又はループは、前面部又は背面部の内側に設けるとよい。補助ベルトは、ポケットや鞄等に収納し、適宜取り出して使用すればよい。
【0016】
上記(2)の組合せには、公知の各種面ファスナーを用いることができるが、着脱を繰り返す関係から、接着力が強力でない鈎状のフック面が好ましい。また、上述のように、前面部又は背面部では内側に面ファスナーの一方を設けるとすれば、肌着やその他の衣服との接着を避けるため、前面部又は背面部にループ面を設け、補助ベルトにフック面を設ける構成がよい。仮に前面部又は背面部にフック面を設ける場合、常態として肌着やその他の衣服との接触を避けるように、フック面に被さるあて布等を一体に設けておくとよい。補助ベルトは、巻き取ってフック面を表面に接着すれば、巻き取った状態を保持してポケットや鞄等に収納できる。
【0017】
補助ベルトは従来見られる単なる紐又は布テープでもよいが、伸縮自在なゴムベルトが本発明に適している。上述の通り、補助着脱手段の組合せにおいて、一方又は残る他方を複数又は長尺にすることで、前面部又は背面部に対する補助ベルトの長さは調節可能であるが、実際には着用者の腹又は腰に掛け回した状態で、着用者がパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業をするため、前面部又は背面部に取り付けた状態で、なお補助ベルトに一定の余裕があることが望ましい。しかし、伸縮しない補助ベルトでは、前記余裕を設けて前面部又は背面部に取り付けると、開かない前面部又は背面部の保持が不安定となり、ずり落ちてしまう可能性がある。この点、ゴムベルトは、若干伸長して弾性力を発揮しながら腹又は腰に掛け回すことができ、緊張状態を保って安定した前面部又は背面部の保持ができるほか、必要に応じて伸びることができるため、着用者に拘束感を与えることもない利点がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態として好適なスラックスを例にして、図を参照しながら説明する。図1は本発明を適用したスラックスの着用状態を表す斜視図、図2は同スラックスの着用状態を表した正面図、図3は同スラックスの着用状態を表した側面図、図4は同スラックスの着用状態を表した背面図、図5は同スラックスに用いる前後ベルト1,2の斜視図であり、図6は同スラックスに用いる腰部補助ベルト3の斜視図である。本例のスラックスは、開放腰部4から股間5及び膝6の中間付近までの範囲で、両脇側縁、すなわち前身頃と後身頃との側縁縫着ライン7に沿って、片開きのスライドファスナー8(スライダー9が1個、上止は開放、下止は閉鎖)を設けている。
【0019】
本発明を適用したスラックスは、図1〜図4に見られるように、従来のスラックスと変わりはなく、開放腰部4を締め付ける前後ベルト1,2が外観上若干異なっているように見えるだけである。本例の前後ベルト1,2は、開放腰部4を締め付ける全長を、スラックスの両脇側縁に対応する位置で分割しており、図5に見られるように、前後ベルト1,2の重なり合う各端部10,11に、ベルト着脱手段であるホックボタン12,13を設けている。通常前後ベルト1,2は同色であり、前記ホックボタン12,13はこれら前後ベルト1,2と同色とすることで目立たないようにでき、実用上問題ない。逆に、ファッション性を高めるのであれば、前後ベルト1,2及びホックボタン12,13を異色とすることができる。
【0020】
各端部10,11を連結した前後ベルト1,2の全長は、基本的に前ベルト1のバックル14により調節できる。本発明では、スライドファスナー8の開放によって前後に開く腰部前面部15(開放腰部4付近の前面部、前身頃の上部)及び腰部背面部16(開放腰部4付近の背面部、後見頃の上部)から前後ベルト1,2がそれぞれ逸脱しないように、前ベルト1は腰部前面部15に、後ベルト2は腰部背面部16にそれぞれ一体となっている。各ベルト1,2及び腰部前後面部15,16の一体化は、腰部前面部15又は腰部背面部16の開放腰部4に設けられている複数のベルトホルダ17により一定の移動を許した形で実現できるが、このほか直接的に前ベルト1(後ベルト2)を腰部前面部15(腰部背面部16)に縫着又は接着してもよい。前後に分割できる本発明の前後ベルト1,2は、およそ本発明の下衣に適用されるものであるから、分離不能な前記縫着又は接着といった一体化手段を用いても問題はない。
【0021】
腰部補助ベルト3は、スライドファスナー8の開放によって前後に開く腰部前面部15及び腰部背面部16それぞれの内側に設けた係合ボタン18,18(図1参照)と、腰部補助ベルト3に設けたボタン孔23,23,…(図6参照)とを組み合わせた補助着脱手段により、必要に応じて腰部前面部15又は腰部背面部16のいずれかに着脱する。本例の腰部補助ベルト3は、図6に見られるように、ベルト延在方向に多数のボタン孔23を並設したゴムベルトであり、ベルト延在方向への伸縮はもちろん、ベルト延在直交方向にも伸縮し、例えばボタン孔23を広げることができ、係合ボタン18への係合を容易にしている。また、本例の腰部補助ベルト3はゴムベルトであるから、紙切り鋏等で容易に切断できる(図5中矢印参照)利点がある。前記ゴムベルトに替えて面ファスナーのテープを補助ベルトとしてもよく、この場合も紙切り鋏等での切断は可能である。
【0022】
次に、本発明の特徴である腰部前面部15又は腰部背面部16の開放について説明する。図7〜9はスライドファスナー8,8を股間あたりまで下げて腰部前面部15を開いている状態の図2〜図4相当図であり、図10〜図12はスライドファスナー8,8を太股あたりまで下げて腰部背面部16を開いている状態の図2〜図4相当図である。図7以下では、腰部補助ベルト3を用いて腰部前面部15又は腰部背面部16それぞれ単独で開く例を説明するが、このほか腰部前面部15及び腰部背面部16を同時に開くような使用態様でもよい。
【0023】
オストメイトは、通常自宅でパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業をし、屋外では前記作業をしないように努めるが、手術前同様の社会生活を実現するには、自身の体調や時々の状況に応じて屋外でも前記作業ができなければ、十分な社会復帰ができない。そこで、本発明では、容易なパウチ着脱作業を実現するため、図7〜図9に見られるように、両脇側縁のスライドファスナー8,8を必要量下げ、開く必要のない腰部背面部16には腰部補助ベルト3を取り付け、着用者の腹に前記腰部補助ベルト3を掛け回せば、腰部前面部15のみを開くことができる。この場合、スラックス全体を降ろす必要がないので、例えば汚れた公衆トイレ内で腰部前面部15を開いても、スラックスを床面に降ろして汚す虞はない。また、パウチの着脱に必要なスラックスの開放を腰部前面部15の開放によって簡単に実現できるため、着用者自身が容易にパウチ着脱作業をすることができる。
【0024】
ガーゼ交換作業等、より広く、また腰部背面部16を開く必要がある場合、図10〜図12に見られるように、両脇側縁のスライドファスナー8,8を下止まで下げ、開く必要のない腰部前面部15に腰部補助ベルト3を取り付けて、着用者の腹に前記腰部補助ベルト3を掛け回せばよい。このとき、本例の腰部補助ベルト3は伸縮自在なゴムベルトであるため、共通の腰部補助ベルト3を、適宜腰部前面部15に取り付けて腰に掛け回したり、腰部背面部16に取り付けて腹に掛け回すことができる。特に図12を見れば分かるように、本発明によれば、臀部を開放しながらも、なおスラックス全体は降ろさなくてよい。こうした臀部の開放は、用便が不自由な要介護者の下衣として、本発明が利用可能であることを意味する。また、このように腰部背面部16を大きく開いても、前方から見れば正しくスラックスを着用した状態にあるため、例えば野外での用便が正面から他人にさとられにくい。加えて言えば、腰部補助ベルト3はゴムベルトであるため、用便に際しての着用者を不要に拘束せず、また着用者が動いても、なおスラックス全体をずらすことなく腰部前面部15を保持できる利点がある。
【0025】
図13は両脇側縁に開放腰部4から下端までの両開きスライドファスナー19,19を設けたスラックスの着用状態を表した側面図であり、図14は両脇側縁に開放腰部4から下端までの片開きスライドファスナー8,8を設けたキュロットスカートの着用状態を表した正面図である。本発明は、上述の通り、腰部背面部16のみを開くことができることから、要介護者が利用することにも利点がある。更に、図13に見られるように、長い両開きスライドファスナー19を用いることで、脹ら脛に怪我をした着用者の治療を容易にする治療支援服としての利用も可能になる。この場合、例えば脚部前面部20(脚部付近の前面部)を開いた状態で、膝付近から下端に至る脚部背面部21(脚部付近の背面部)が脹ら脛から外れないように、単数又は複数の脚部補助ベルト22,22を脚部背面部21から脛に掛け回すとよい。この脚部前面部20(又は脚部背面部21)の開放は、治療を目的としたもので常に開放側が決まっていることから、前記脚部補助ベルト22,22は予め脚部背面部20(又は脚部前面部21)に取り付けておいてもよい。
【0026】
このほか、上記各例示は、社会人として社会復帰するオストメイトのうち、男性を対象にスラックスを用いて説明したが、図14に見られるように、例えばキュロットスカートの両脇側縁に片開きスライドファスナー8,8を設け、女性にも本発明の利点及び効果を享受してもらうことができる。すなわち、このキュロットスカートでも、オストメイトのパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業を助けたり、要介護者の用便やおしめの利用を容易にする効果がある。このように、本発明は、従来開放腰部を開いて降ろさなければ前記各種作業や用便ができなかった下衣に対し、部分的な開放(前面部又は背面部の開放)により、容易かつ簡便に前記各種作業や用便ができるようにする利点及び効果を有する。
【0027】
【発明の効果】
本発明の自立支援下衣は、第一義的に、オストメイトに対し、手術前同様の社会生活ができるようにし、安心して社会復帰できるように自立を支援する効果を有する。具体的には、オストメイトに屋外でパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業の必要性が生じた場合、下衣全体を降ろすことなく、オストメイト自身が容易に前面部又は背面部を開き、一人で前記作業をできるようにする。下衣の全体を降ろさずに済むので、例えば公衆トイレ等、必ずしも綺麗でない場所でも下衣を汚さずに前記各種作業を実施できる。また、前面部又は背面部の一方を開くことで残る他方がずり落ちる虞もない。こうして、オストメイトの心理的不安を取り除き、安心して社会復帰できるようにする。
【0028】
オストメイトが男性の場合、スーツの下衣としてのスラックスには、外観上ベルトを締めることが好ましい。このため、前面部又は背面部を開く本発明では、前記前面部又は背面部に合わせて前後に分割できる前後ベルトを取り付けて、ベルトを締めた外観を実現する。上述のように、本発明はオストメイトのためのパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業を容易にし、社会復帰に際する心理的不安を取り除き、実際的にも前記各種作業を容易にするが、加えて外観を整えることで、より一層オストメイトの社会復帰を支援するわけである。
【0029】
このほか、第二義的に、着用者の臀部に対応する背面部を大きく開くことができることから、要介護者等に対して、容易な用便又は後処理ができるようにする介護支援下衣を提供する効果がある。こうした要介護者の場合、寝たきりとなって、ベッド又は布団まで簡易便器を運び、寝たまま利用してもらうこともあるが、こうした簡易便器の利用においても、本発明の自立支援下衣は、前面部又は背面部を大きく開くことができるので、容易に簡易便器を要介護者に対して宛うことができる。この場合、要介護者は寝ているので、特に補助ベルトを用いる必要はなく、また前面部又は背面部を共に開いてもよい。
【0030】
このように、本発明は主としてオストメイトが自立し、手術前同様の社会生活が営めるようにし、更に職場への復帰等、より積極的な社会生活ができるようにする。また、本発明の自立支援下衣は、前記オストメイトに限らず、要介護者の介護支援下衣や、要治療者の治療支援下衣としても利用可能である。更に付言すれば、用便を補助する下衣としても利用できる。例えば、女性が山歩き、乗船や農作業等で屋外にいる場合、前面部はそのままで背面部のみを開いて用便できるため、人に悟られず屋外で用便できる利点がある。このほか、パジャマに用いたり、乳幼児の用便補助下衣として用いることもできる。このように、本発明は、本来ならば降ろさなければ着用者の腹、腰又は臀部の露出ができなかった下衣を改良し、オストメイト、要介護者、要治療者及び乳幼児等を自立支援する下衣として提供する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスラックスの着用状態を表す斜視図である。
【図2】同スラックスの着用状態を表した正面図である。
【図3】同スラックスの着用状態を表した側面図である。
【図4】同スラックスの着用状態を表した背面図である。
【図5】同スラックスに用いる前後ベルトの斜視図である。
【図6】同スラックスに用いる腰部補助ベルトの斜視図である。
【図7】スライドファスナーを股間あたりまで下げて腰部前面部を開いている状態を表した正面図である。
【図8】スライドファスナーを股間あたりまで下げて腰部前面部を開いている状態を表した側面図である。
【図9】スライドファスナーを股間あたりまで下げて腰部前面部を開いている状態を表した背面図である。
【図10】スライドファスナーを太股あたりまで下げて腰部背面部を開いている状態を表した正面図である。
【図11】スライドファスナーを太股あたりまで下げて腰部背面部を開いている状態を表した側面図である。
【図12】スライドファスナーを太股あたりまで下げて腰部背面部を開いている状態を表した背面図である。
【図13】両脇側縁に開放腰部から下端までの両開きスライドファスナーを設けたスラックスの着用状態を表した側面図である。
【図14】両脇側縁に開放腰部から下端までの両開きスライドファスナーを設けたキュロットスカートの着用状態を表した正面図である。
【符号の説明】
1 前ベルト
2 後ベルト
3 腰部補助ベルト
4 開放腰部
8 片開きスライドファスナー
12 ホックボタン
13 ホックボタン
15 腰部前面部
16 腰部背面部
18 係合ボタン
【発明の属する技術分野】
本発明は、 オストメイト(人工肛門又は人工膀胱等を装着、使用する人)が、容易にパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業ができたり、自身で用便できるようにする自立支援下衣に関する。
【0002】
【従来の技術】
大腸癌又は膀胱癌等により人工肛門(ストーマ)又は人工膀胱を装着、使用することになったオストメイトについて、パウチ(尿又は便を溜める袋)の着脱やガーゼの交換が、手術前同様の社会生活を難しくし、結果としてオストメイトの社会復帰を妨げている問題が指摘されている。これは、パウチ着脱作業又はガーゼ交換作業自体が面倒で煩わしいほか、下着や下衣(ズボン又はスカート)を汚さずに前記各種作業を実施することは、オストメイトに過剰な労力の負担を課すことになっていたからである。
【0003】
こうしたオストメイトの社会復帰の弊害を解消する目的で、例えば特開平08−141007号「オストメイト用下着」が提案されている。前記下着は、前面下方がパンツ本体と一体になり、前面上方が開閉できる前面開閉部とこの前面開閉部の上部に係合部と、またパンツ本体の前面上部に係合部を設け、この係合部と係合部を自在に開閉できる開閉手段を設けた構成である。また、前面開閉部の左右一対に係合部と大腿部の一端に係合部を設け、係合部と係合部を自在に開閉できる開閉手段を設けたりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記オストメイト用下着は、オストメイトが自宅にいる場合には有効と思われる。しかし、手術前同様の社会生活を考えた場合、屋外でオストメイトが活動できるようにするため、むしろズボンやスカート等の下衣に、パウチ着脱作業又はガーゼ交換作業を容易にする工夫が必要である。こうした観点から従来の下衣を眺めると、依然としてオストメイトに対して適切な構造を備えた下衣が存在しないことが分かる。
【0005】
例えば、通常のズボンを見ると、前身頃の股間から開放腰部にかけて前面ファスナーで開閉できるほか、左右の脚部は筒状になっている。このため、オストメイトの腰に装着するパウチを着脱するだけでも、開放腰部のベルトを緩めて前記前面ファスナーを開き、膝当たりまでズボンを降ろす必要がある。当然、他人がいる場所ではズボンを降ろすことができないため、公衆トイレ等を利用することになるが、公衆トイレは必ずしも清潔とは言えないことから、オストメイト自身が膝当たりまでズボンを降ろした状態を保持しなければならず、これがパウチ着脱作業を困難にする。
【0006】
介護者又は補助者がパウチ着脱作業を助けるとしても、こうした介護者がオストメイトのズボンを降ろす場合、勢い下着まで下げてしまうことも少なくない。相手が見知った介護者等であっても、やはり下着まで下げられてしまうのは、オストメイトに不要な羞恥心を与えてしまう。このため、オストメイトは介護者等の補助を嫌う傾向にあり、パウチ着脱作業の困難性が改善されない問題が残る。こうした問題はガーゼ交換作業にも言え、とりわけスーツを着た社会人として、オストメイトが社会復帰することを妨げる要因になっている。
【0007】
これから、特に屋外において、公衆トイレ等を利用し、オストメイト自身が容易にパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業を一人でできるようにする、すなわちオストメイトの自立を支援するための下衣について検討した。この場合、オストメイトがスーツを着た社会人として社会復帰ができるように、とりわけスラックスに利用した場合でも外観を損ねないような構造となるよう留意した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
検討の結果開発したものが、着用者の下半身を包む下衣において、両脇側縁に開放腰部から下方へ延びる開閉手段を設け、この開閉手段により開放腰部から下方を略半割状にした前面部又は背面部を開閉自在にし、着用者の腹又は腰へ掛け回す補助ベルトを補助着脱手段により前面部又は背面部へ着脱自在に取り付ける自立支援下衣である。本発明は、着用者の下半身を包むズボン(スラックス、パンタロン等)又はスカート(キュロットスカート等)の下衣を主な対象とするが、例えば開放腰部(腰回り部分)から下方が上衣(着用者の上半身を包む)から分離し、前面部又は背面部として前後に大きく開閉できれば、オーバーオールやワンピースでも適用可能である。以下では、ズボンを想定して説明する。
【0009】
本発明は、ズボンの両脇側縁に開放腰部から下方へ延びる開閉手段を設けることで、ズボンの前面ファスナーを開いてズボン全体を降ろさなくても、前記開閉手段により開放腰部から下方を略半割状にした前面部又は背面部を開閉できるようにする。すなわち、ズボンを降ろすのではなく、パウチ着脱作業に必要な部分=前面部を部分的に開くわけである。開く量は、両脇側縁に設けた開閉手段の長さによる。通常、パウチ着脱作業は、あまり大きく前面部を開かなくてもよいことから、開放腰部から股関節あたりまでの開閉手段を設ければよいが、例えばガーゼ交換作業等では、より長い範囲に開閉手段を設けてより大きく前面部が開くとよい。
【0010】
開く必要のない背面部(又は前面部)は、オストメイト(着用者)の腹(又は腰)に掛け回す補助ベルトにより開くことを防止され、手放しでもずり落ちることがないように保持できる。これにより、例えばオストメイトは自身一人で前面部のみを開き、この前面部を開いた状態のまま両手を用いることができるので、容易にパウチ着脱作業及びガーゼ交換作業を実行できるようになり、オストメイトの自立を大いに助けることができる。ここで、前述とは逆に背面部を開き、前面部を補助ベルトにより着用者に保持すれば、ズボンを着用したまま着用者の臀部だけを露出できることから、例えば用便の補助やおしめの使用を要する要介護者(お年寄りや身体障害者等)に対する介護補助下衣として本発明を利用できるようになる。
【0011】
上記のように、本発明はオストメイトの自立を助け、自身一人で容易にパウチ着脱作業及びガーゼ交換作業を実行できるようにするから、これだけでもオストメイトの社会復帰に大いに貢献する(生活的自立支援)。しかし、社会人、特に男性の場合、ズボンの開放腰部にベルトを締め付けていることが好ましいが、従来のベルトでは開閉自在な前面部及び背面部を一体に括ってしまうことになる。そこで、本発明における開放腰部は、この開放腰部に締め付ける外観の前ベルト及び後ベルトを備え、この前後ベルトの各端部にベルト着脱手段を設け、前面部又は背面部の開閉に合わせて前記各端部を着脱自在にした。
【0012】
上記前後ベルトは、通常開放腰部を締め付けるベルトを前後に分割した外観構造で、前記分割部位である前後ベルトの各端部に設けたベルト着脱手段により連結、解除する。連結した前後ベルト全長の調節は、通常のベルト同様、前ベルトに設けるバックルでの長さ調節を利用できる。また、前後ベルトの各端部間に長さ調節用の短尺な中間ベルトを介装してもよい。ここで、前後ベルトは、それぞれ前面部又は背面部に一体とすれば、前面部又は背面部を開いた場合に、前ベルト又は後ベルトがずれ落ちなくなるので好ましい。開閉手段を閉じた状態では、各端部を連結することで外見上従来のベルトと同じになるため、とりわけ外観が重視されるスラックスに好ましい構成とすることができる。これは、社会人としてオストメイトが社会復帰することを助ける働きを有する(社会的自立支援)。
【0013】
本発明に用いる開閉手段は、開放腰部から下方へ延びるスライドファスナーが好ましい。この場合、スライドファスナーがズボンの下端まで及ばない長さであれば片開き(スライダーが1個、上止は開放、下止は閉鎖)にし、仮に前記全長がズボンの下端(足首開放端)に及ぶものであれば両開き(スライダーが2個、上止及び下止は共に開放)にするとよい。スライドファスナーは、スライダーを移動させたところまで任意に開放量を調節できるため、例えば開放腰部から膝まで延びるスライドファスナーを両脇側縁に設けると、パウチ着脱作業等、腹又は腰の開放のみでよい場合には股関節当たりまでスライダーを移動して比較的小さく前面部を開き、ガーゼ交換作業や用便の場合にはスライダーを膝まで移動して比較的大きく前面部を開くように、適宜前面部の開放量を加減できる。更に大きく前面部を開く場合、背面部が特に足から乖離しないように、開放腰部に掛け回す補助ベルトのほかに、足に掛け回す補助ベルトを設けるとよい。このほか、両開きスライドファスナーの場合、逆にズボンの下端から開くことで、脹ら脛等の疾病に対する処置(例えば骨折時のギプス着脱等)が容易にできる。
【0014】
補助着脱手段は、前面部又は背面部に設ける部材と、補助ベルトに設ける部材との組合せにより実現する。具体的には、(1)係合突起及び係合環の組合せや、(2)面ファスナーのループ面及びフック面の組合せであり、前面部又は背面部に前記組合せの一方を、補助ベルトに前記組合せの残る他方を設ける。いずれの組合せでも、一方又は残る他方を複数又は長尺にしておくと、係合関係又は係合位置を選択できるようになり、前面部又は背面部に対して取り付ける補助ベルトの長さを調節できて便利である。前記(1)の組合せの場合、例えば前面部に1個の係合突起を、補助ベルトに複数の係合環をそれぞれ設けると、係合環から選択して係合突起に係合し、前面部に対する補助ベルトの長さを調節できる。また、前記(2)の組合せの場合、例えば背面部に長尺のループ面を、補助ベルトに設けたフック面を前記ループ面の適当位置に接着し、背面部に対する補助ベルトの長さを調節できる。
【0015】
上記(1)の組合せには、係合突起をボタン、係合環をボタン孔とする例を示すことができる。この場合、前面部又は背面部にボタンを設け、補助ベルトにボタン孔を設ける構成がよい。補助ベルトにボタンを設ける場合、前面部又は背面部にはボタンと係合する紐又はテープからなるループを設けるとよい。ここで、常態として補助着脱手段は外部から見えない方が好ましいため、前面部又は背面部に設けるボタン又はループは、前面部又は背面部の内側に設けるとよい。補助ベルトは、ポケットや鞄等に収納し、適宜取り出して使用すればよい。
【0016】
上記(2)の組合せには、公知の各種面ファスナーを用いることができるが、着脱を繰り返す関係から、接着力が強力でない鈎状のフック面が好ましい。また、上述のように、前面部又は背面部では内側に面ファスナーの一方を設けるとすれば、肌着やその他の衣服との接着を避けるため、前面部又は背面部にループ面を設け、補助ベルトにフック面を設ける構成がよい。仮に前面部又は背面部にフック面を設ける場合、常態として肌着やその他の衣服との接触を避けるように、フック面に被さるあて布等を一体に設けておくとよい。補助ベルトは、巻き取ってフック面を表面に接着すれば、巻き取った状態を保持してポケットや鞄等に収納できる。
【0017】
補助ベルトは従来見られる単なる紐又は布テープでもよいが、伸縮自在なゴムベルトが本発明に適している。上述の通り、補助着脱手段の組合せにおいて、一方又は残る他方を複数又は長尺にすることで、前面部又は背面部に対する補助ベルトの長さは調節可能であるが、実際には着用者の腹又は腰に掛け回した状態で、着用者がパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業をするため、前面部又は背面部に取り付けた状態で、なお補助ベルトに一定の余裕があることが望ましい。しかし、伸縮しない補助ベルトでは、前記余裕を設けて前面部又は背面部に取り付けると、開かない前面部又は背面部の保持が不安定となり、ずり落ちてしまう可能性がある。この点、ゴムベルトは、若干伸長して弾性力を発揮しながら腹又は腰に掛け回すことができ、緊張状態を保って安定した前面部又は背面部の保持ができるほか、必要に応じて伸びることができるため、着用者に拘束感を与えることもない利点がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態として好適なスラックスを例にして、図を参照しながら説明する。図1は本発明を適用したスラックスの着用状態を表す斜視図、図2は同スラックスの着用状態を表した正面図、図3は同スラックスの着用状態を表した側面図、図4は同スラックスの着用状態を表した背面図、図5は同スラックスに用いる前後ベルト1,2の斜視図であり、図6は同スラックスに用いる腰部補助ベルト3の斜視図である。本例のスラックスは、開放腰部4から股間5及び膝6の中間付近までの範囲で、両脇側縁、すなわち前身頃と後身頃との側縁縫着ライン7に沿って、片開きのスライドファスナー8(スライダー9が1個、上止は開放、下止は閉鎖)を設けている。
【0019】
本発明を適用したスラックスは、図1〜図4に見られるように、従来のスラックスと変わりはなく、開放腰部4を締め付ける前後ベルト1,2が外観上若干異なっているように見えるだけである。本例の前後ベルト1,2は、開放腰部4を締め付ける全長を、スラックスの両脇側縁に対応する位置で分割しており、図5に見られるように、前後ベルト1,2の重なり合う各端部10,11に、ベルト着脱手段であるホックボタン12,13を設けている。通常前後ベルト1,2は同色であり、前記ホックボタン12,13はこれら前後ベルト1,2と同色とすることで目立たないようにでき、実用上問題ない。逆に、ファッション性を高めるのであれば、前後ベルト1,2及びホックボタン12,13を異色とすることができる。
【0020】
各端部10,11を連結した前後ベルト1,2の全長は、基本的に前ベルト1のバックル14により調節できる。本発明では、スライドファスナー8の開放によって前後に開く腰部前面部15(開放腰部4付近の前面部、前身頃の上部)及び腰部背面部16(開放腰部4付近の背面部、後見頃の上部)から前後ベルト1,2がそれぞれ逸脱しないように、前ベルト1は腰部前面部15に、後ベルト2は腰部背面部16にそれぞれ一体となっている。各ベルト1,2及び腰部前後面部15,16の一体化は、腰部前面部15又は腰部背面部16の開放腰部4に設けられている複数のベルトホルダ17により一定の移動を許した形で実現できるが、このほか直接的に前ベルト1(後ベルト2)を腰部前面部15(腰部背面部16)に縫着又は接着してもよい。前後に分割できる本発明の前後ベルト1,2は、およそ本発明の下衣に適用されるものであるから、分離不能な前記縫着又は接着といった一体化手段を用いても問題はない。
【0021】
腰部補助ベルト3は、スライドファスナー8の開放によって前後に開く腰部前面部15及び腰部背面部16それぞれの内側に設けた係合ボタン18,18(図1参照)と、腰部補助ベルト3に設けたボタン孔23,23,…(図6参照)とを組み合わせた補助着脱手段により、必要に応じて腰部前面部15又は腰部背面部16のいずれかに着脱する。本例の腰部補助ベルト3は、図6に見られるように、ベルト延在方向に多数のボタン孔23を並設したゴムベルトであり、ベルト延在方向への伸縮はもちろん、ベルト延在直交方向にも伸縮し、例えばボタン孔23を広げることができ、係合ボタン18への係合を容易にしている。また、本例の腰部補助ベルト3はゴムベルトであるから、紙切り鋏等で容易に切断できる(図5中矢印参照)利点がある。前記ゴムベルトに替えて面ファスナーのテープを補助ベルトとしてもよく、この場合も紙切り鋏等での切断は可能である。
【0022】
次に、本発明の特徴である腰部前面部15又は腰部背面部16の開放について説明する。図7〜9はスライドファスナー8,8を股間あたりまで下げて腰部前面部15を開いている状態の図2〜図4相当図であり、図10〜図12はスライドファスナー8,8を太股あたりまで下げて腰部背面部16を開いている状態の図2〜図4相当図である。図7以下では、腰部補助ベルト3を用いて腰部前面部15又は腰部背面部16それぞれ単独で開く例を説明するが、このほか腰部前面部15及び腰部背面部16を同時に開くような使用態様でもよい。
【0023】
オストメイトは、通常自宅でパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業をし、屋外では前記作業をしないように努めるが、手術前同様の社会生活を実現するには、自身の体調や時々の状況に応じて屋外でも前記作業ができなければ、十分な社会復帰ができない。そこで、本発明では、容易なパウチ着脱作業を実現するため、図7〜図9に見られるように、両脇側縁のスライドファスナー8,8を必要量下げ、開く必要のない腰部背面部16には腰部補助ベルト3を取り付け、着用者の腹に前記腰部補助ベルト3を掛け回せば、腰部前面部15のみを開くことができる。この場合、スラックス全体を降ろす必要がないので、例えば汚れた公衆トイレ内で腰部前面部15を開いても、スラックスを床面に降ろして汚す虞はない。また、パウチの着脱に必要なスラックスの開放を腰部前面部15の開放によって簡単に実現できるため、着用者自身が容易にパウチ着脱作業をすることができる。
【0024】
ガーゼ交換作業等、より広く、また腰部背面部16を開く必要がある場合、図10〜図12に見られるように、両脇側縁のスライドファスナー8,8を下止まで下げ、開く必要のない腰部前面部15に腰部補助ベルト3を取り付けて、着用者の腹に前記腰部補助ベルト3を掛け回せばよい。このとき、本例の腰部補助ベルト3は伸縮自在なゴムベルトであるため、共通の腰部補助ベルト3を、適宜腰部前面部15に取り付けて腰に掛け回したり、腰部背面部16に取り付けて腹に掛け回すことができる。特に図12を見れば分かるように、本発明によれば、臀部を開放しながらも、なおスラックス全体は降ろさなくてよい。こうした臀部の開放は、用便が不自由な要介護者の下衣として、本発明が利用可能であることを意味する。また、このように腰部背面部16を大きく開いても、前方から見れば正しくスラックスを着用した状態にあるため、例えば野外での用便が正面から他人にさとられにくい。加えて言えば、腰部補助ベルト3はゴムベルトであるため、用便に際しての着用者を不要に拘束せず、また着用者が動いても、なおスラックス全体をずらすことなく腰部前面部15を保持できる利点がある。
【0025】
図13は両脇側縁に開放腰部4から下端までの両開きスライドファスナー19,19を設けたスラックスの着用状態を表した側面図であり、図14は両脇側縁に開放腰部4から下端までの片開きスライドファスナー8,8を設けたキュロットスカートの着用状態を表した正面図である。本発明は、上述の通り、腰部背面部16のみを開くことができることから、要介護者が利用することにも利点がある。更に、図13に見られるように、長い両開きスライドファスナー19を用いることで、脹ら脛に怪我をした着用者の治療を容易にする治療支援服としての利用も可能になる。この場合、例えば脚部前面部20(脚部付近の前面部)を開いた状態で、膝付近から下端に至る脚部背面部21(脚部付近の背面部)が脹ら脛から外れないように、単数又は複数の脚部補助ベルト22,22を脚部背面部21から脛に掛け回すとよい。この脚部前面部20(又は脚部背面部21)の開放は、治療を目的としたもので常に開放側が決まっていることから、前記脚部補助ベルト22,22は予め脚部背面部20(又は脚部前面部21)に取り付けておいてもよい。
【0026】
このほか、上記各例示は、社会人として社会復帰するオストメイトのうち、男性を対象にスラックスを用いて説明したが、図14に見られるように、例えばキュロットスカートの両脇側縁に片開きスライドファスナー8,8を設け、女性にも本発明の利点及び効果を享受してもらうことができる。すなわち、このキュロットスカートでも、オストメイトのパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業を助けたり、要介護者の用便やおしめの利用を容易にする効果がある。このように、本発明は、従来開放腰部を開いて降ろさなければ前記各種作業や用便ができなかった下衣に対し、部分的な開放(前面部又は背面部の開放)により、容易かつ簡便に前記各種作業や用便ができるようにする利点及び効果を有する。
【0027】
【発明の効果】
本発明の自立支援下衣は、第一義的に、オストメイトに対し、手術前同様の社会生活ができるようにし、安心して社会復帰できるように自立を支援する効果を有する。具体的には、オストメイトに屋外でパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業の必要性が生じた場合、下衣全体を降ろすことなく、オストメイト自身が容易に前面部又は背面部を開き、一人で前記作業をできるようにする。下衣の全体を降ろさずに済むので、例えば公衆トイレ等、必ずしも綺麗でない場所でも下衣を汚さずに前記各種作業を実施できる。また、前面部又は背面部の一方を開くことで残る他方がずり落ちる虞もない。こうして、オストメイトの心理的不安を取り除き、安心して社会復帰できるようにする。
【0028】
オストメイトが男性の場合、スーツの下衣としてのスラックスには、外観上ベルトを締めることが好ましい。このため、前面部又は背面部を開く本発明では、前記前面部又は背面部に合わせて前後に分割できる前後ベルトを取り付けて、ベルトを締めた外観を実現する。上述のように、本発明はオストメイトのためのパウチ着脱作業又はガーゼ交換作業を容易にし、社会復帰に際する心理的不安を取り除き、実際的にも前記各種作業を容易にするが、加えて外観を整えることで、より一層オストメイトの社会復帰を支援するわけである。
【0029】
このほか、第二義的に、着用者の臀部に対応する背面部を大きく開くことができることから、要介護者等に対して、容易な用便又は後処理ができるようにする介護支援下衣を提供する効果がある。こうした要介護者の場合、寝たきりとなって、ベッド又は布団まで簡易便器を運び、寝たまま利用してもらうこともあるが、こうした簡易便器の利用においても、本発明の自立支援下衣は、前面部又は背面部を大きく開くことができるので、容易に簡易便器を要介護者に対して宛うことができる。この場合、要介護者は寝ているので、特に補助ベルトを用いる必要はなく、また前面部又は背面部を共に開いてもよい。
【0030】
このように、本発明は主としてオストメイトが自立し、手術前同様の社会生活が営めるようにし、更に職場への復帰等、より積極的な社会生活ができるようにする。また、本発明の自立支援下衣は、前記オストメイトに限らず、要介護者の介護支援下衣や、要治療者の治療支援下衣としても利用可能である。更に付言すれば、用便を補助する下衣としても利用できる。例えば、女性が山歩き、乗船や農作業等で屋外にいる場合、前面部はそのままで背面部のみを開いて用便できるため、人に悟られず屋外で用便できる利点がある。このほか、パジャマに用いたり、乳幼児の用便補助下衣として用いることもできる。このように、本発明は、本来ならば降ろさなければ着用者の腹、腰又は臀部の露出ができなかった下衣を改良し、オストメイト、要介護者、要治療者及び乳幼児等を自立支援する下衣として提供する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスラックスの着用状態を表す斜視図である。
【図2】同スラックスの着用状態を表した正面図である。
【図3】同スラックスの着用状態を表した側面図である。
【図4】同スラックスの着用状態を表した背面図である。
【図5】同スラックスに用いる前後ベルトの斜視図である。
【図6】同スラックスに用いる腰部補助ベルトの斜視図である。
【図7】スライドファスナーを股間あたりまで下げて腰部前面部を開いている状態を表した正面図である。
【図8】スライドファスナーを股間あたりまで下げて腰部前面部を開いている状態を表した側面図である。
【図9】スライドファスナーを股間あたりまで下げて腰部前面部を開いている状態を表した背面図である。
【図10】スライドファスナーを太股あたりまで下げて腰部背面部を開いている状態を表した正面図である。
【図11】スライドファスナーを太股あたりまで下げて腰部背面部を開いている状態を表した側面図である。
【図12】スライドファスナーを太股あたりまで下げて腰部背面部を開いている状態を表した背面図である。
【図13】両脇側縁に開放腰部から下端までの両開きスライドファスナーを設けたスラックスの着用状態を表した側面図である。
【図14】両脇側縁に開放腰部から下端までの両開きスライドファスナーを設けたキュロットスカートの着用状態を表した正面図である。
【符号の説明】
1 前ベルト
2 後ベルト
3 腰部補助ベルト
4 開放腰部
8 片開きスライドファスナー
12 ホックボタン
13 ホックボタン
15 腰部前面部
16 腰部背面部
18 係合ボタン
Claims (6)
- 着用者の下半身を包む下衣において、両脇側縁に開放腰部から下方へ延びる開閉手段を設け、該開閉手段により開放腰部から下方を略半割状にした前面部又は背面部を開閉自在にし、着用者の腹又は腰へ掛け回す補助ベルトを補助着脱手段により前面部又は背面部へ着脱自在に取り付けることを特徴とする自立支援下衣。
- 開放腰部は、該開放腰部に締め付ける外観の前ベルト及び後ベルトを備えてなり、該前後ベルトの各端部にベルト着脱手段を設け、前面部又は背面部の開閉に合わせて前記各端部を着脱自在にした請求項1記載の自立支援下衣。
- 開閉手段は、開放腰部から下方へ延びるスライドファスナーである請求項1記載の自立支援下衣。
- 補助着脱手段は、係合突起及び係合環の組合せであり、前面部又は背面部に前記組合せの一方を、補助ベルトに前記組合せの残る他方を設けた請求項1記載の自立支援下衣。
- 補助着脱手段は、面ファスナーのループ面及びフック面の組合せであり、前面部又は背面部に前記組合せの一方を、補助ベルトに前記組合せの残る他方を設けた請求項1記載の自立支援下衣。
- 補助ベルトは、伸縮自在なゴムベルトである請求項1記載の自立支援下衣。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017089081A (ja) * | 2016-07-25 | 2017-05-25 | 惠子 吉川 | ボトム |
CN110279211A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-09-27 | 管垒 | 快捷连接并可按需调节其扣合长度的扣具及其制作方法 |
-
2002
- 2002-08-27 JP JP2002246889A patent/JP2004081539A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017089081A (ja) * | 2016-07-25 | 2017-05-25 | 惠子 吉川 | ボトム |
CN110279211A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-09-27 | 管垒 | 快捷连接并可按需调节其扣合长度的扣具及其制作方法 |
CN110279211B (zh) * | 2019-07-29 | 2024-05-07 | 管垒 | 快捷连接并可按需调节其扣合长度的扣具及其制作方法 |
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