JP3224861U - ボトム - Google Patents

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【課題】本考案はボトムを脱がず開口部を開閉しストーマを出して排泄物を捨てる事が出来るボトムを提供する。【解決手段】人体の下半身に着用されウエスト周りに配置されるベルト11を有する本体10を備えるボトム1であって、本体10には、その前面においてベルト11に設けられた着脱部に上端が着脱自在に接続され、この上端が着脱部から外されることで、前方側に開き、人体に装着されたストーマが現れる開口部が形成され、開口部は前身頃に設けられているボトム。【選択図】図1

Description

本考案は人体の下半身に着用され、ウエスト周りに配置されるベルトを有する本体を備えるボトムに関する。
ストーマとは膀胱癌・結腸癌などにより自立排泄の機能を失った患者に手術で臍周辺に便や尿の出口を人工的に作り、袋を装着して人工的に排泄機能を持たせるものである。ストーマ装着者を「オストメイト」と称する。
この袋は患者に装着される。患者は袋に排泄物が溜まると便器に捨てる。
そこでストーマ用パンツが提案されている。
特開2013-067932号公報
特許文献1のパンツはインナーであり外出する時のアウターにはなり得ない。
従来のボトムでは用を足す場合、ボトムを下ろして両手でストーマの中の便や尿を捨てるので、ボトムがずり落ちる恐れが有り女性や高齢者等は、バランスが崩れるのを怖がりその為に便器の前にひざまずいて排泄物(尿)を捨てている。
女性でボトム等衣服を汚さぬように配慮すると、立ったまま高い位置から捨てる為、尿の排出音に抵抗と羞恥心を感じている。
人工肛門のストーマを使用しているオストメイトが排泄物(便)を捨てる時は、便器に捨てた後洗浄機で洗浄するが、毎回ボトムを脱いで排泄・洗浄している。
本考案はボトムを脱がず開口部を開閉し、ストーマを出して排泄物を捨てる事が出来るボトムを提供することを課題とする。
人体の下半身に着用され、ウエスト周りに配置されるベルトを有する本体を備えるボトムであって、本体には、その前面においてベルトに設けられた着脱部に上端が着脱自在に接続され、この上端が着脱部から外されることで、前方側に開き、人体に装着されたストーマが現れる開口部が形成されているボトム。
本考案によればボトムを脱がず開口部を開閉しストーマを出して排泄物を捨てる事が出来る。
また、オストメイトは入院療養中に看護師等にストーマの排泄・洗浄等の指導を受け練習する。その際には病院内でパジャマを着用しているが日に何度も着衣を汚して取り換えている。
練習時の「何度も汚し取り換える」がトラウマとなり、オストメイトの社会復帰を阻む一因と予想される。
膀胱癌・直腸癌が手術等で治癒しても排泄のわずらわしさから外出や社会復帰が出来ずに家庭や施設などで引き籠りがちになる。若年女性に於いては排泄物の臭気は勿論の事、衣類への排泄物の付着や洗浄時の汚れには特に神経質になり外出前の摂食行動も予想されている。
本考案によればボトムを汚さず、容易に排泄物を捨てることが出来るので、オストメイトの外出を促す事が出来る。
本考案の実施例に係るボトム1の開口部100が閉じた状態を正面から視た図である。 本考案の実施例に係るボトム1の開口部100が開いた状態を正面から視た図である。
本考案を実施例でもって説明する。
以下、本考案の実施形態を説明する。
人体の下半身に着用されウエスト周りに配置されるベルト11を有する本体10を備えるボトム1であって、本体10には、その前面においてベルト11に設けられた着脱部に上端が着脱自在に接続され、この上端11-2が着脱部から外されることで、前方側に開き、人体に装着されたストーマ30が現れる開口部100が形成され、開口部は前身頃に設けられ、ベルトは着脱する時に開閉する接続部を有するボトム。
本体10はズボン形状に形成され、ウエスト11・脇線12・膝13・折り目線14・前中心15を備える。
本実施例に於いて開口部100は、前身頃ウエスト11に設けているが、開口部100は前身頃の任意の位置に設ける事が出来る。
開口部100は身頃においてファスナー200で開閉する。
図2は開口部を開いた図である。ウエストベルト11は本体10を支えるベルト11-1と開口部100をベルト11-1に接続する着脱部としてのベルト11-2に分かれる。開口部100を開閉するベルト11-1にはボタン12-1・接続するベルト11-2にはボタン穴12-2で開閉可能とする。ウエストベルト11-1は着脱する時に開閉する接続部11-0を有する。
丈の長さは実施形態ではロング丈であるが丈の長さは任意とする。上着と連結させるなどデザイン用途等により変更してもよい。
本体10の素材は実施形態では布帛ウール素材であるがその他布帛全般及びニット・レース・皮革・ストレッチ素材・合成皮革・不織布・フリース・ナイロンクロス・ビニール等でもよい。
上記実施形態では開口部100をファスナー200で連結しているが、開口部を連結する留め具は、任意の材料を用いる事が出来る。留め具は金属類ではX線撮影に支障が出るのでプラスチック製が好ましいが、デザイン、素材、用途によりループ・鍵ホック・紐・リボン・バックル・ジョイント金具・面ファスナー等に変更してもよい。
留め具は実施形態では前中心・折り目線位置ともにファスナーであるがこれらの開端部は各々別の接合手段でも良い。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)衣類の選択肢が広がることにより前向きな意識が期待できる。
(2)健常者と変わらぬ外見が得られプライドが保たれる。
(3)オストメイトのQOL「Quality of Life(生活の質)」の向上とロコモティブシンドローム「骨・関節・筋肉など体を支えたり動かしたりする運動器の機能が低下し、要介護や寝たきりになる危険が高い状態の事」の改善と予防が期待できる。
(4)オストメイトの自発的な外出や社会復帰が期待できる。
(5)開口部が大きいので排泄物で衣類を汚す可能性が少なくなる効果が期待できる。
(6)男性用・女性用共に軽衣料(パジャマ、室内着)・重衣料(スーツ)各種ボトムや運動用スエット等のアイテムに採用可能である。
(7) 若年者は特に長い年月をオストメイトとして過ごさなければならないので日常着や外出着、礼装着などの種類が多く生産されることが望ましい。
・ 誤って洋式便器の中に入る心配のない下部まで垂らす事が望ましいが、開口部の大きさはデザインにより変更出来る。
1ボトム
10本体
11-2ベルト
30ストーマ
100開口部

Claims (1)

  1. 人体の下半身に着用されウエスト周りに配置されるベルトを有する本体を備えるボトムであって、本体には、その前面においてベルトに設けられた着脱部に上端が着脱自在に接続され、この上端が着脱部から外されることで、前方側に開き、人体に装着されたストーマが現れる開口部が形成され、開口部は前身頃に設けられているボトム。
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