JP3189145U - ボトム - Google Patents

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Abstract

【課題】ボトムを脱がず便座に座ったままの姿勢で開口部を開閉しストーマを出して排泄物を捨てる事が出来るボトムを提供する。【解決手段】人体の下半身に着用される本体10と、本体10の内側に設けられ、ストーマ30が収容されるポケット20と、本体10とポケット20とを貫通し開閉自在に設けられた開口部100と、を備える。【選択図】図1

Description

本考案は大腸癌・膀胱癌などにより人工結腸・人工膀胱のストーマ手術後の排便や排尿が簡便に出来る衣類に関する。
ストーマとは膀胱癌・結腸癌などにより自立排泄の機能を失った患者に手術で臍周辺に便や尿の出口を人工的に作り、袋を装着して人工的に排泄機能を持たせるものである。ストーマ装着者を「オストメイト」と称する。
この袋は患者に装着される。患者は袋に排泄物が溜まると便器に捨てる。
そこでストーマ用パンツきが提案されている。
特開2013-067932号公報
特許文献1のパンツはインナーであり外出する時のアウターにはなり得ない。
従来のボトムでは用を足す場合、ボトムを下ろして両手でストーマの中の便や尿を捨てるので、ボトムがずり落ちる恐れが有り女性や高齢者等はバランスが崩れるのを怖がりその為に便器の前にひざまずいて排泄物を捨てている。
女性でボトム等衣服を汚さぬように配慮すると、立ったまま高い位置から捨てる為、尿の排出音に抵抗と羞恥心を感じている。
本考案はボトムを脱がず便座に座ったままの姿勢で開口部を開閉しストーマを出して排泄物を捨てる事が出来るボトム提供することを課題とする。
ボトム1は人体の下半身に着用される本体と、本体の内側に設けられ、ストーマが収容されるポケットと、本体とポケットとを貫通し開閉自在に設けられた開口部と、を備え、これにより本体を脱がずに外側からストーマを出し入れ出来るボトム。
本考案によればボトムを脱がず便座に座ったままの姿勢で開口部を開閉しストーマを出して排泄物を捨てる事が出来る。
ここで、オストメイトは入院療養中に看護師等にストーマの排泄・洗浄等の指導を受け練習する。その際には病院内でパジャマを着用しているが日に何度も着衣を汚して取り換えている。
練習時の「何度も汚し取り換える」がトラウマとなり、オストメイトの社会復帰を阻む一因と予想される。
膀胱癌・直腸癌が手術等で治癒しても排泄のわずらわしさから外出や社会復帰が出来ずに家庭や施設などで引き籠りがちになる。
本考案によればボトムを汚さず、容易に排泄物を捨てることが出来るので、オストメイトの外出を促す事が出来る。
本考案の実施例に係るボトム1の本体を説明する図である。 実施例の変形例に係るボトム1Aを説明する図である。
以下、実施例を説明する。以下の説明では、ボトム1を紳士ズボンに適用した例を説明する。
図1は本考案の実施例に係るボトム1の本体を説明する図である。ボトム1は人体の下半身に着用される本体10と、本体10の内側に設けられ、ストーマ30が収容されるポケット20と、本体10とポケット20とを貫通し開閉自在に設けられた開口部100と、を備える。
本体10はズボン形状に形成され、ウエスト11・脇線12・膝13・折り目線14・前中心15を備える。
本実施例に於いて開口部100は、左前身頃ウエスト11の折り目線14上に設けているが開口部100は前身頃の任意の位置に設ける事が出来る。
開口部100は前身頃におけるウエスト11の折り目線14-1から膝上13-1まで形成されファスナー200で開閉する。
ポケット20は左前身頃内側におけるウエスト11より膝上13-2まで伸び、前中心15・脇線12で縫い留める。
上記実施例では前中心と左折り目線開きの例を示したがストーマを装着する位置は手術時の医師の判断により各々異なる為、着脱の為の開端部とストーマを出し入れする開口部の位置は変えても良いし、右又は両方に設けても良い。
丈の長さは実施例ではロング丈であるが丈の長さは任意とする。上着と連結させるなどデザイン用途等により変更してもよい。
本体10の素材は実施例では布帛ポリエステル素材であるがその他布帛全般及びニット・レース・皮革・ストレッチ素材・合成皮革・不織布・フリース・ナイロンクロス・ビニール等でもよい。
上記実施例では開口部100をファスナー200で連結しているが、開口部を連結する留め具は、任意の材料を用いる事が出来る。留め具は金属類ではX線撮影に支障が出るのでプラスチック製が好ましいが、デザイン、素材、用途によりループ・鍵ホック・紐・リボン・バックル・ジョイント金具・面ファスナー等に変更してもよい。
留め具は実施例では前中心・折り目線位置ともにファスナーであるがこれらの開端部は各々別の接合手段でも良い。
図2は、実施例の変形例に係るボトム1Aを説明する図である。
変形例のボトム1Aは開口部100を連結するファスナー200の代わりに、開口部100を覆う当て布200Aを備える。
当て布200Aは下端が、開口部100の下端近くに於いて、本体10に固定され、上端が開口部100の上端近くに於いて、本体10と着脱自在に留められる。
実施例及び変形例によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)衣類の選択肢が広がることにより前向きな意識が期待できる。
(2)健常者と変わらぬ外見が得られプライドが保たれる。
(3)オストメイトのQOL「Quality of Life(生活の質)」の向上とロコモティブシンドローム「骨・関節・筋肉など体を支えたり動かしたりする運動器の機能が低下し、要介護や寝たきりになる危険が高い状態の事」の改善と予防が期待できる。
(4)オストメイトの自発的な外出や社会復帰が期待できる。
(5)女性は座りながら低い位置から排泄出来るので音の悩みが解決出来る可能性がある。
(6)男性用・女性用共に軽衣料(パジャマ、室内着)・重衣料(スーツ)各種ボトムや運動用スエット等のアイテムに採用可能である。
1・1A ボトム
10 本体
20 ポケット
30 ストーマ
100 開口部

Claims (1)

  1. 人体の下半身に着用される本体と、本体の内側に設けられ、ストーマが収容されるポケットと、本体とポケットとを貫通し開閉自在に設けられた開口部とを備えるボトム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017089081A (ja) * 2016-07-25 2017-05-25 惠子 吉川 ボトム

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JP2017089081A (ja) * 2016-07-25 2017-05-25 惠子 吉川 ボトム

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