JP2004080771A - 弾性表面波素子および弾性表面波装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性表面波素子の電極が他の電極で周囲を取り囲まれている構成では電気的に浮いた状態の電極ができ、圧電基板で発生する電荷により静電気放電が発生し電極が損傷する。
【解決手段】本発明の弾性表面波素子および弾性表面波装置は、接続電極および短絡電極を用いて全ての電極パターンを直接的、間接的に接続し、電気的に浮いた状態の電極を無くすことにより圧電基板上で発生した電荷による電位を圧電基板全体で均一化し、電位差をなくすことにより静電気放電などによる電極の損傷を防止することができる。
【選択図】図1

Description

 本発明は通信機器などに用いられる弾性表面波装置(以下、SAWデバイスと呼ぶ)に使用される弾性表面波素子(以下、SAW素子と呼ぶ)およびその製造方法に関するものである。
 従来のSAWデバイスは、一般に以下のような方法により製造されている。圧電基板としては、例えばリチウムタンタレート(LiTaO3)単結晶基板等を用いる。この圧電基板上にアルミニウム(Al)等の金属薄膜を形成し、フォトリソグラフィー法とエッチング法を用いてインターディジタルトランスデューサ電極(Inter Digital Transducer electrode、以下、IDT電極という。)および反射器電極(Grating Reflector electrode)を形成する。このようにして、圧電基板上に複数個のSAW素子を形成した後、各個片にダイシングする。個片にされたSAW素子をセラミック等のパッケージに実装することで、SAWデバイスが作製される。なお、SAW素子とパッケージのパッドとの接続は、ワイヤーボンディングやフリップチップボンディングで行われることが多い。この接続の信頼性向上のために、SAW素子のパッド電極上には、さらに補強電極を形成することも行われる。また、フリップチップボンディングでは、補強電極上にさらにバンプを形成する必要もある。
 図9は、圧電基板上に形成された状態の従来構成のSAW素子の平面図である。なお、図9では、圧電基板上に形成した状態、すなわちダイシング前の形状であり、ダイシングラインにより囲まれた1個のSAW素子のみを示す。
 圧電基板1としては、LiTaO3単結晶基板やリチウムナイオベート(LiNbO3)単結晶基板等の圧電性を有する単結晶基板が用いられる。この圧電基板1上にAl等からなるダイシングライン2を設け、ダイシングライン2の内側にSAW素子が形成されている。この例では、SAW素子は、3つのIDT電極31、32、33と、その両側に設けられた2つの反射器電極41、42とにより構成されている。両外側のIDT電極31、33の入力側には、グランド端子5と、これらのグランド端子5に接続されているパッド電極61が設けられている。また、中央部のIDT電極32の入力側には、入力側端子8と、この入力側端子8に接続されているパッド電極62が設けられている。このパッド電極62は、グランド端子5およびパッド電極61で周囲を取り囲まれる構成とされている。さらに、パッド電極62を除く他のパッド電極61、63、64、65、66、67には、ダイシングライン2に接続される短絡電極7が設けられている。なお、パッド電極61、62、63、64、65、66、67上には、バンプ21がそれぞれ形成されている。
 このような構成とすることにより、製造工程中に圧電基板1上で発生した電荷をダイシングライン2に接続された電極により電位を均一化でき、IDT電極31、32、33間での放電を防止することが可能となる。SAW素子としたときには、ダイシングライン2上をダイシングすることで、ダイシングライン2がなくなり、IDT電極31、32、33は電気的に開放状態とすることができる。
 SAW素子の製造工程においては、IDT電極や反射器電極あるいは補強電極等の形成やフォトリソ、エッチング等の加工時に、圧電基板に熱が加わることが多い。このため、圧電基板の持つ焦電性により圧電基板に電荷が発生し、蓄積される現象が生じる。蓄積された電荷がある一定値を超えるとIDT電極などの電極間で放電を起こし、電極パターンが損傷して特性が劣化する。
 しかしながら、図9に示す従来構成では、入力側端子8およびパッド電極62は、グランド端子5およびパッド電極61で周囲を取り囲まれるため、ダイシングライン2と接続する接続電極を設けることができない。このため、これらは電気的に開放状態のままとなり、IDT電極32で発生した電荷により放電が起こり、電極パターンが損傷するという課題を有していた。パッド電極をダイシングラインと接続することができないIDT電極は、図9に示すSAW素子構成だけでなく、他の素子構成においても存在することが多い。
 この問題を解決する手段として、特許文献1に記載の方法が知られている。これは、図9に示すような開放状態となるIDT電極については、IDT電極の最外側の電極指を隣接するIDT電極の電極指と接続する構成である。この隣接するIDT電極につながるパッド電極はダイシングラインと接続線で接続されているので、図9に示したような電気的に開放状態となるIDT電極がなくなるためIDT電極間での放電を抑制できる。
特開平3−293808号公報
 しかしながら、この方法では、SAW素子とした状態においても開放状態となるIDT電極については、隣接するIDT電極に対して電極指同士により電気的に接続されたままにせざるを得ない。このため、SAWデバイスとして、目標とするフィルタ機能を実現するための設計が困難となる。さらに、IDT電極指の幅が小さいのでインピーダンスが大きく充分に電位を均一化できず、大きな電荷が発生すると放電が生じるという問題点を有していた。
 本発明は上記の課題を解決するものであり、製造工程で特に電荷が蓄積されて放電しやすい工程段階までは、電気的に開放状態の電極が無いようにすることで、圧電基板上で発生した電荷を均一化して放電を抑制し、電極の損傷が生じないSAWデバイスとその製造方法を提供することを目的とするものである。
 上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
 本発明の請求項1に記載の発明は、圧電基板と、前記圧電基板上に複数のインターディジタルトランスデューサ電極と、この両側に配置される反射器電極と、複数の前記インターディジタルトランスデューサ電極と複数の前記反射器電極とから導出される複数のパッド電極と、複数の前記パッド電極上に形成されるパッド補強電極とを含む弾性表面波素子であって、複数の前記パッド電極は、前記弾性表面波素子の外周領域に直接対向しない孤立パッド電極と前記外周領域に直接対向する隣接パッド電極とを有し、前記孤立パッド電極と前記隣接パッド電極の間を接続した接続電極の一部が少なくとも残存した構成からなる弾性表面波素子であり、これにより圧電基板上で発生した電荷を均一化して放電を抑制し、電極の損傷が生じない弾性表面波素子を得ることができるという作用効果が得られる。
 本発明の請求項2に記載の発明は、底面部から側壁部を貫通するように設けられた配線導体と、前記配線導体に接続し、前記側壁部から外側の前記底面部にかけて形成された接続端子電極とを有する箱状のベース部材と、前記ベース部材の周縁部で接続封止するための蓋体と、前記ベース部材の前記配線導体に接続された弾性表面波素子とを含む弾性表面波装置であり、これによりベース部材と蓋体により弾性表面波素子を封止することができるため、耐湿性などの信頼性に優れた弾性表面波装置を得ることができるという作用効果が得られる。
 本発明の請求項3に記載の発明は、弾性表面波素子のそれぞれの外周部に形成されたダイシングラインと、パッド電極のうち前記ダイシングラインに直接接続できない孤立パッド電極と前記ダイシングラインに直接接続可能な隣接パッド電極とを接続する接続電極と、前記隣接パッド電極を前記ダイシングラインに接続する短絡電極とを形成する工程と、前記パッド電極上にパッド補強電極を形成する工程と、前記接続電極の少なくとも一部を除去して、前記孤立パッド電極と前記隣接パッド電極とを電気的に開放状態にする工程と、前記ダイシングラインに沿って前記圧電基板を切断する工程とを含むという方法を有しており、これにより製造工程で特に電荷が蓄積され、放電しやすい工程までは電気的に開放状態の電極がないようにすることができるため、圧電基板上で発生した電荷を均一化して放電を抑制し、電極の損傷を防止することができるという作用効果が得られる。
 本発明の請求項4に記載の発明は、パッド補強電極上にバンプを形成する工程を含むという方法を有しており、これによりバンプを有する構成でも電気的に浮いた状態の電極を無くすことにより圧電基板上で発生した電荷による電位を圧電基板全体で均一化し、電位差をなくすことにより静電気放電などによる電極の損傷を防止することができるという作用効果が得られる。
 本発明の請求項5に記載の発明は、ダイシングライン上で、かつ前記ダイシングライン幅より幅広に前記圧電基板を切断する方法を有しており、これによりダイシングラインに接続するパッド電極、短絡電極を電気的に開放するとともに個片に分割することができるという作用効果が得られる。
 本発明の請求項6に記載の発明は、パッド補強電極を形成する工程の後に、接続電極の少なくとも一部を除去して、孤立パッド電極と隣接パッド電極とを電気的に開放状態にする工程を設けたという方法を有しており、これによりパッド補強工程までは電気的に開放状態の電極がないようにすることができるため、圧電基板上で発生した電荷を均一化して放電を抑制し、電極の損傷を防止することができるという作用効果が得られる。
 本発明の請求項7に記載の発明は、バンプを形成する工程の後に、接続電極の少なくとも一部を除去して、孤立パッド電極と隣接パッド電極とを電気的に開放状態にする工程を設けたという方法を有しており、これによりバンプ形成工程までは電気的に開放状態の電極がないようにすることができるため、圧電基板上で発生した電荷を均一化して放電を抑制し、電極の損傷を防止することができるという作用効果が得られる。
 本発明の請求項8に記載の発明は、接続電極の少なくとも一部を除去する方法は、ウエットエッチングまたはドライエッチングのいずれかで行うという方法を有しており、これにより圧電基板上のどの位置であっても接続電極の所望部分を除去することができるとともにナノメートルオーダーで加工することができるため、電気的に浮いた状態を無くし圧電基板上で発生した電荷を均一化して放電を抑制し、電極の損傷を防止することができるとともに、他の部分に影響を与えることなく高精度に加工することができるという作用効果が得られる。
 本発明の請求項9に記載の発明は、接続電極を構成する金属薄膜がフォトレジストの現像液に可溶性であり、圧電基板上に塗布したフォトレジストを露光して、前記接続電極の少なくとも一部に相当する前記フォトレジストを現像液に可溶性とする工程と、前記フォトレジストを現像液で現像するとともに、前記接続電極の少なくとも一部を前記現像液でエッチングする工程を含むという方法を有しており、これにより簡易的な方法で接続電極の所望部分を除去することができるため、電気的に浮いた状態を無くし圧電基板上で発生した電荷を均一化して放電を抑制し、電極の損傷を防止することができるという作用効果が得られる。
 本発明の請求項10に記載の発明は、接続電極の少なくとも一部を除去する工程で、同時に短絡電極の少なくとも一部を除去して隣接パッド電極とダイシングラインとを電気的に開放するという方法を有しており、これにより工法を共通化することができるため工程を簡略化することができるという作用効果が得られる。
 本発明の請求項11に記載の発明は、短絡電極の少なくとも一部を除去して隣接パッド電極とダイシングラインとを電気的に開放する方法が、接続電極の少なくとも一部を除去する方法と同一であるという方法を有しており、これにより工法を共通化することができるため工程を簡略化することができるという作用効果が得られる。
 本発明の請求項12に記載の発明は、底面部から側壁部を貫通するように設けられた配線導体と、この配線導体に接続し、前記側壁部から外側の前記底面部にかけて形成された接続端子電極とを有する箱状のベース部材の前記配線導体に弾性表面波素子を接続する工程と、蓋体を前記ベース部材の周縁部に位置合わせした後、接続部材により前記蓋体と前記ベース部材とを固着して封止する工程とを含むという方法を有しており、これによりベース部材と蓋体により封止され、耐湿性などの信頼性に優れ、静電気放電などによる電極の損傷のない弾性表面波装置を得ることができるという作用効果が得られる。
 本発明の弾性表面波素子および弾性表面波装置は、接続電極および短絡電極を用いて全ての電極パターンを直接的、間接的に接続し、電気的に浮いた状態の電極を無くすことにより圧電基板上で発生した電荷による電位を圧電基板全体で均一化し、電位差をなくすことにより静電気放電などによる電極の損傷を防止することができるという効果を奏するものである。
 (実施の形態1)
 以下に本発明の実施の形態1を用いて、本発明の請求項1〜6、8、12について説明する。
 図1は、本発明の実施の形態1におけるSAW素子の電極パターンの構成で、圧電基板をダイシングして個片とした状態を示す平面図である。
 LiTaO3単結晶基板等からなる圧電基板11上にAl、Al合金またはチタン(Ti)等の単層膜あるいはこれらの積層膜からなる金属薄膜を形成し、フォトリソプロセスとエッチングプロセスを経て、所定のIDT電極と、その両側に反射器電極と、これらから導出されるパッド電極とを含むSAW素子が形成されている。
 本実施の形態1では、外側IDT電極131、135、内側IDT電極132、134および中央IDT電極133からなるIDT電極が形成されている。また、これらからは、それぞれ端子電極15が引き出されている。
 外側IDT電極131、135の一方側は、それぞれの端子電極15を介してパッド電極(図示せず)と、このパッド電極上に形成されたパッド補強電極203に接続されている。また、外側IDT電極131、135の他方側は、端子電極15を介してパッド電極(図示せず)と、このパッド電極上に形成されたパッド補強電極206、207にそれぞれ接続されている。
 内側IDT電極132、134の一方側は、端子電極15を介してパッド電極(図示せず)と、このパッド電極上に形成されたパッド補強電極201、202にそれぞれ接続されている。また、内側IDT電極132、134の他方側は、端子電極15を介してパッド電極(図示せず)と、このパッド電極上に形成されたパッド補強電極204に共通して接続されている。
 中央IDT電極133の一方側は、端子電極15を介してパッド電極(図示せず)と、このパッド電極上に形成されたパッド補強電極203に接続されている。なお、このパッド補強電極203には、外側IDT電極131、135の一方側も端子電極15を介して接続されている。また、中央IDT電極133の他方側は、端子電極15を介してパッド電極(図示せず)と、このパッド電極上に形成されたパッド補強電極205に接続されている。
 反射器電極141、142は、それぞれ両側に設けられた引き出し電極17を介してパッド電極(図示せず)と、このパッド電極上に形成されたパッド補強電極206、207にそれぞれ接続されている。なお、パッド補強電極206、207には、外側IDT電極131、135の他方側が端子電極15を介して、それぞれ接続されている。
 なお、パッド補強電極201、202、203、204、205、206、207上には、バンプ21も形成されている。特に、両側の大きなパッド補強電極206、207上には2個のバンプ21が形成されている。このバンプ21は、例えば金(Au)メッキや、Au線を用いてワイヤバンプで形成することもできる。
 以上により、SAW素子として必要な電極が構成されるが、本実施の形態1のSAW素子では、さらに製造工程中に圧電基板11の焦電効果で発生する電荷による放電を防止するために、次に述べるような電極が設けられている。
 すなわち、パッド補強電極203、204、206、207からはダイシングラインに接続される短絡電極181、182、183、184、185、186が形成されている。SAW素子を個片にダイシングする前においては、この短絡電極181、182、183、184、185、186がダイシングラインに接続されているので電荷の偏りがなくなり、放電によるIDT電極の破損を防止できる。製造工程の最終工程であるダイシング工程において、ダイシングライン上をダイシングラインごと圧電基板を切断すれば、図1に示すように短絡電極181、182、183、184、185、186を電気的に開放状態にすることができる。
 また、製造工程中で特に焦電気が発生しやすい工程を経るまでは、接続電極191、192、193によりパッド補強電極201、202、205が、パッド補強電極203、204にそれぞれ接続されている。その工程終了後に図1に示すように、接続電極191、192、193の一部をエッチングしてパッド補強電極203、204に対して電気的に開放状態とする。
 このようなSAW素子構成とすることにより、焦電気による放電でIDT電極が破損されることを抑制でき、フィルタ特性が良好で、歩留まりの良いSAW素子を作製することができる。
 図2は、このようにして得られたSAW素子38を用いてパッケージングし、SAWデバイス40とした状態の断面図である。図2において、箱状のベース部材51には、その箱の底面部から側壁部を貫通するように設けられた配線導体52がある。さらに、この配線導体52に接続し、側壁部から外側の底面部にかけて形成された接続端子電極53が設けられている。また、ベース部材51の中央領域の配線導体52に接続するように接続用パッド電極44が形成されている。
 SAW素子38上に形成されているバンプ21と接続用パッド電極44とを、例えば導電性接着剤、あるいは超音波を印加して接続することで、SAW素子38は機能面を下にした状態でベース部材51に電気的、かつ機械的に接続、固定される。
 その後、封止装置を用いてSAW素子38が実装されたベース部材51と、予め接続部材47が担持された蓋体46とを、接続部材47がベース部材51の箱状の周縁部と対向するように配設し加熱する。これにより封止が行われ、SAWデバイス40が構成される。なお、接続部材47としては、例えばAu−Snやハンダを用いることができる。
 なお、SAWデバイス40の製造方法としては、上述した方法だけでなく、必要に応じて他の方法、例えばワイヤーボンディングなどによりSAW素子38と接続用パッド電極44とを電気的に接続してもよい。
 以下、図3(a)から図3(e)および図4(a)、図4(b)および図5(c)から図5(e)を用いて、具体的な製造工程について説明する。
 図3(a)から図3(e)までは、本実施の形態1におけるSAW素子38の製造工程を説明する断面図である。また、図4(a)、図4(b)および図5(c)から図5(e)までは、図3(a)から図3(e)までに対応する平面図である。なお、図3(a)から図3(e)までの断面図は、図4(a)に示すA−A線に沿った断面図である。なお、実際には圧電基板上に複数のSAW素子を一括して形成するが、これらの図ではダイシングラインに囲まれた1個のSAW素子のみを示している。また、図3(e)と図5(e)とは、ダイシングしてSAW素子を個片にした状態を示している。
 最初に、LiTaO3単結晶基板等からなる圧電基板11上に、例えばスパッタリング法によりTi、AlまたはAl合金等の金属薄膜を形成する。この金属薄膜は、単層構成でもよいし、必要に応じて積層構成としてもよい。例えば、Ti膜とAl合金膜とを積層することで、IDT電極の耐電力性を大きく向上できるが、本発明はこのような電極構成であってもよい。
 つぎに、この金属薄膜上にフォトレジストを塗布し、所定の形状に露光した後、ドライエッチング装置等によりエッチングすることで、図3(a)および図4(a)に示すようなSAW素子のパターンを形成する。
 外側IDT電極131、135の一方側は、それぞれの端子電極15を介して隣接パッド電極163に接続されている。また、その他方側は、端子電極15を介してそれぞれの隣接パッド電極166、167に接続されている。
 内側IDT電極132、134の一方側は、それぞれの端子電極15を介してそれぞれの孤立パッド電極161、162に接続されている。また、その他方側は、それぞれの端子電極15を介して隣接パッド電極164に共通して接続されている。
 さらに、中央IDT電極133の一方側は、端子電極15を介して隣接パッド電極163に接続されている。なお、この隣接パッド電極163には、外側IDT電極131、135の一方側もそれぞれの端子電極15を介して接続されている。一方、中央IDT電極133の他方側は、端子電極15を介して孤立パッド電極165に接続されている。
 反射器電極141、142は、それぞれ両側に設けられた引き出し電極17を介して隣接パッド電極166、167にそれぞれ接続されている。なお、隣接パッド電極166、167には、外側IDT電極131、135の他方側が端子電極15を介して、それぞれ接続されている。
 さらに、隣接パッド電極163、164、166、167からは短絡電極181、182、183、184、185、186が引き出されて、ダイシングライン12にそれぞれ接続されている。また、孤立パッド電極161、162、165からは接続電極191、192、193が引き出されて、隣接パッド電極163、164にそれぞれ接続されている。
 つぎに、図3(b)および図4(b)に示すように、圧電基板11上にフォトレジストを所定のパターン形状に加工した後、蒸着法等により膜厚が約500nmのAl等の金属薄膜を形成し、不要部分の金属薄膜をリフトオフする。これにより、隣接パッド電極163、164、166、167および孤立パッド電極161、162、165上に、それぞれパッド補強電極201、202、203、204、205、206、207が形成される。これらのパッド補強電極201、202、203、204、205、206、207は、後の工程でバンプを形成する場合の歪を吸収して、バンプの密着性を改善する作用を有する。
 ところで、パッド補強電極201、202、203、204、205、206、207のための金属薄膜は比較的厚く形成する必要があるので、蒸着時に圧電基板11が加熱されて焦電気が発生する。しかし、この段階では圧電基板11上のすべての電極パターンがダイシングライン12を介して電気的に接続されているため電位が均一化されるので、放電によるIDT電極等の損傷を防止することができる。
 なお、パッド補強電極201、202、203、204、205、206、207は、Alだけでなく、Auや銅(Cu)、あるいはこれらの積層構成でもよい。また、本実施の形態1では、隣接パッド電極163、164、166、167および孤立パッド電極161、162、165の全面にパッド補強電極201、202、203、204、205、206、207を形成したが、バンプ21を形成する領域の一部表面のみに形成するようにしてもよい。
 つぎに、図3(c)および図5(c)に示すように、フォトリソプロセスとドライエッチングにより圧電基板11上の接続電極191、192、193の所定部分をエッチングする。これにより、内側IDT電極132、134と中央IDT電極133にそれぞれ接続されているパッド補強電極201、202、205と、それらの外側に設けられたパッド補強電極203、204との間が電気的に開放状態となる。図3(c)および図5(c)では、接続電極191、192、193の一部をエッチングした状態を示すが、全部をエッチングしてもよい。
 さらにこの後、図3(d)および図5(d)に示すように、Au等からなるバンプ21をそれぞれのパッド補強電極201、202、203、204、205、206、207上に形成する。なお、両側の大きなパッド補強電極206、207については、それぞれ2個のバンプ21が形成されているが、1個であってもよいし、また3個以上としてもよい。このバンプ21の形成は、Au線を用いたワイヤバンプ方式でもよいし、Auメッキにより形成してもよい。
 つぎに、図3(e)および図5(e)に示すように、圧電基板11をダイシングソー等によりダイシングしてSAW素子38を個片化する。このとき、ダイシングライン12上を、このダイシングライン12よりも幅広にダイシングすることで、ダイシングライン12はSAW素子38上には存在しなくなる。この結果、短絡電極181、182、183、184、185、186は、すべて電気的に開放状態となる。したがって、これに接続されているパッド補強電極203、204、206、207も電気的に開放状態となる。なお、図5(e)は図1と同じである。
 このような製造工程により、IDT電極に損傷が生じにくく、かつフィルタ特性の設計が容易なSAWデバイス40を得ることができる。
 なお、本実施の形態1では、短絡電極181、182、183、184、185、186は、圧電基板11をダイシングするときに同時にダイシングして除去したが、本発明はこれに限定されない。例えば、接続電極191、192、193のエッチング時に、同時にエッチングして除去してもよい。この方法の場合には、SAW素子38の電気的特性をダイシング前の圧電基板11上で測定することもできる。
 なお、本実施の形態1では、両側の大きな隣接パッド電極166、167と、この上に形成されているパッド補強電極206、207に接続される短絡電極181、183、184、186は、平行に設けられたダイシングライン12にそれぞれ接続されている。これに加えてさらに、上記のダイシングライン12に対して垂直方向のダイシングライン12に接続する短絡電極を設けてもよい。また、接続する短絡電極の本数は、1箇所に複数本設けてもかまわない。また、短絡電極および接続電極を設ける位置は、パッド電極上で電位の高くなりやすい位置、例えば角部などが望ましいが、それ以外であってもよい。
 また、短絡電極および接続電極の幅および厚みは、少なくともダイシングラインの幅および厚み以上あればどのようなものであってもよい。
 さらに、接続電極191、192、193の全部または一部を除去する方法としては、ドライエッチング以外にウエットエッチングを用いてもかまわない。これらのドライエッチングやウエットエッチングはナノメートルオーダーの精度で電極を加工することができるとともに、圧電基板11のどの位置にあっても加工することができる。
 なお、実施の形態1においては、5つのIDT電極と、その両側に設けられた反射器電極とからなる構成で説明したが、本発明はこれには限定されない。すなわち、さらに多くのIDT電極を有していてもよいし、上記の構成を複数個含むフィルター構成であってもよい。
 また、接続電極191、192、193の全部または一部の除去は、パッド補強電極形成とバンプ形成の後に行ってもよい。
 従って、本実施の形態1によれば、圧電基板上に設けた電極を全て電気的に接続した状態で弾性表面波素子を加工し、その後接続電極、短絡電極の一部または全てを除去することにより、圧電基板の焦電性によって発生する電荷による電位を均一化することができるため、静電気放電などによる電極の損傷を防止することができる。
 (実施の形態2)
 以下に本発明の実施の形態2を用いて本発明の請求項7〜11について説明する。
 図6(a)から図6(e)は、本発明の実施の形態2のSAW素子の製造工程を示す断面図である。なお、図1から図5(e)までの要素と同じ要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
 本実施の形態2の製造方法が実施の形態1の製造方法と異なる点は、パッド補強電極201、202、203、204、205、206、207を形成し、さらにその後バンプ21を形成した後に、接続電極191、192、193の全部と短絡電極181、182、183、184、185、186の全部を除去する方法としたことである。それ以外は実施の形態1と同じである。
 すなわち、本実施の形態2においては、図6(a)から図6(b)までは実施の形態1と同じであるが、図6(c)に示すようにパッド補強電極201、202、203、204、205、206、207を形成した後、引き続いてバンプ21を形成する。この平面形状を図7(a)に示す。図7(a)および図6(c)からわかるように、バンプ21を形成後においても、接続電極191、192、193と短絡電極181、182、183、184、185、186とは、そのまま残されている。
 つぎに、図6(d)に示すように、接続電極191、192、193の全部と、短絡電極181、182、183、184、185、186の全部を同時に除去する。この平面形状を図7(b)に示す。これらの除去については、一般的なフォトリソプロセスとエッチングプロセスでできるが、本実施の形態2では後述するように、より簡略な方法でも可能である。
 つぎに、図6(e)に示すように、ダイシングライン12上をダイシングすれば、実施の形態1のSAW素子と同じ形状のSAW素子が得られる。このSAW素子を実施の形態1と同じようにパッケージングすれば、SAWデバイスが得られるが、この製造工程は実施の形態1と同じであるので説明は省略する。
 パッド補強電極201、202、203、204、205、206、207の形成からバンプ21の形成までを行えば、SAW素子として必要な電極とパターン形状が作製される。このため、IDT電極となる金属薄膜、パッド補強電極膜、およびバンプとなる金属膜の形成工程で加わる熱により圧電基板11上に焦電気が発生しても、SAW素子のすべての電極はダイシングラインに電気的に接続されているので電位が均一化される。また、これらのパターン形成のためのフォトリソプロセスとエッチングプロセスにおける加熱で焦電気が発生しても、同様に電位は均一化される。したがって、放電などによる電極の損傷が生じない。
 これらの接続電極191、192、193および短絡電極181、182、183、184、185、186の全部を除去するための簡略な方法を、以下に述べる。
 最初に、圧電基板11上にフォトレジストを塗布し、所定のフォトマスクを用いて露光を行う。その後、フォトレジストを現像する場合、そのフォトレジストの厚さ等で決まる最適現像時間より1.5倍以上長く現像する。これにより、フォトレジストが現像されると同時に、その下部にある接続電極191、192、193および短絡電極181、182、183、184、185、186も、この現像液で同時にエッチングされる。したがって、フォトレジストの現像作業と同時に電極膜のエッチングも行える。
 図8(a)から図8(c)は、図7(a)に示す2つのパッド補強電極204、205間を接続する接続電極193近傍の断面図で、フォトレジストの現像と、接続電極および短絡電極のエッチングとを同時に行う方法を説明するための図である。
 図8(a)は、フォトマスク(図示せず)により接続電極193のフォトレジスト54を露光した状態を示す図である。フォトレジスト54の露光部分541は化学変化を生じて現像液に可溶になっている。なお、感光部分541は露光されたのみでは、潜像であるので目視では認識できないが、説明の便利のために図8(a)では他とは区別して図示している。
 この状態でフォトレジスト54を現像する。この現像液は、一般にアルカリ系の現像液であり、最適現像時間より1.5倍以上長くして現像する。最適現像時間においては図8(b)に示すように、フォトレジスト54の感光部分541が現像液により溶解して、下地の接続電極193を構成する金属薄膜が露出する。
 引き続いて現像液に浸しておくと、フォトレジスト54の感光部分541の下部で、露出した接続電極193を構成する金属薄膜が、この現像液によりエッチングされる。したがって、フォトレジスト54の現像作業と、接続電極193を構成する金属薄膜のエッチング作業とが、同じ現像液で連続して行える。なお、未感光部分は現像液に不溶であるので、最適現像時間よりオーバーしても特に問題はない。このエッチング後の状態を図8(c)に示す。
 このようなエッチング工法を用いることにより、接続電極を構成する金属薄膜を別工程でドライエッチングやウエットエッチングする必要がなくなり、工程を簡略化することができる。
 なお、このエッチング工法は、SAW素子に最も多く使用されているAlまたはAl合金からなる金属薄膜であれば、現像時間、すなわち金属薄膜のエッチング時間には差異が生じるが、ほとんど使用可能である。また、この金属薄膜の膜厚が薄い程エッチング作業が容易である。したがって、接続電極や短絡電極を構成する金属薄膜の膜厚としては、1μmより薄くすることが望ましい。
 なお、本実施の形態2では、接続電極および短絡電極のすべてをフォトレジストと同時にエッチングしたが、電気的に開放状態とすればよいだけであるので、必ずしも全部の領域にわたってエッチングする必要はない。
 また、パッド補強電極を形成した後に上述した方法により、フォトレジストの現像作業と、接続電極および短絡電極のエッチング作業とを一括して行い、その後バンプ形成を行う工程としてもよい。
 また、この方法では、短絡電極をダイシング前にダイシングラインに対して電気的に開放状態にすることができる。したがって、ダイシング時に圧電基板上のダイシングラインが一部残っても特に問題とならない。このため、ダイシングの精度をラフにすることができる。
 なお、本発明のSAWデバイスの製造方法は、パッド補強電極を形成する工程後に、接続電極の全部または一部をエッチングする工程としてもよい。これにより、パッド補強電極を形成するときの熱によって圧電基板に焦電気が発生しても、電荷を均一化することができるので、この工程においてIDT電極の損傷を防止することができる。
 また、本発明のSAWデバイスの製造方法は、バンプを形成する工程後に、接続電極の全部または一部をエッチングする工程としてもよい。これにより、バンプを形成するときの熱によって圧電基板に焦電気が発生しても、電荷を均一化することができるので、この工程においてIDT電極の損傷を防止することができる。
 さらに、本発明のSAWデバイスの製造方法は、接続電極の全部または一部をウエットエッチングまたはドライエッチングで行ってもよい。これにより、圧電基板上のどの位置であっても接続電極の全部または一部を容易にエッチングできるため、ダイシング工程前でエッチングを行うこともできる。なお、接続電極の除去加工法としては、さらにレーザ照射エッチングや電流印加による溶断等の方法もあるが、これらはいずれも局部的な加熱が生じて焦電気を発生しやすいので望ましくない。
 また、本発明のSAWデバイスの製造方法は、短絡電極と接続電極の全部または一部を同時にエッチングすることも可能である。
 また、本発明のSAWデバイスの製造方法は、短絡電極の全部または一部をエッチングする工程と、接続電極の全部または一部をエッチングする工程とを同じとしてもよい。これにより、工法を共通化することができるため工程を簡略化することができる。
 なお、実施の形態2においては、5つのIDT電極と、その両側に設けられた反射器電極とからなる構成で説明したが、本発明はこれには限定されない。すなわち、さらに多くのIDT電極を有していてもよいし、上記の構成を複数個含むフィルター構成であってもよい。
 従って、本実施の形態2によれば、圧電基板上に設けた電極を全て電気的に接続した状態で弾性表面波素子を加工し、その後接続電極、短絡電極の一部または全てを除去することにより、圧電基板の焦電性によって発生する電荷による電位を均一化することができるため、静電気放電などによる電極の損傷を防止することができる。
 本発明にかかる弾性表面波素子および弾性表面波装置およびその製造方法は、接続電極および短絡電極を用いて全ての電極パターンを直接的、間接的に接続し、電気的に浮いた状態の電極を無くすことにより圧電基板上で発生した電荷による電位を圧電基板全体で均一化し、電位差をなくすことにより静電気放電などによる電極の損傷を防止することができるという効果を有し、通信機器などに用いられる弾性表面波装置に使用される弾性表面波素子およびその製造方法の用途に適用することができる。
本発明の実施の形態1におけるSAW素子の形状を示す平面図 同実施の形態1におけるSAW素子をパッケージングしてSAWデバイスとした状態の断面図 (a)同実施の形態1における製造方法において、圧電基板上にSAW素子のパターンを形成した状態を示す断面図、(b)同実施の形態1における製造方法において、パッド電極上にパッド補強電極を形成した状態を示す断面図、(c)同実施の形態1における製造方法において、孤立パッド電極と隣接パッド電極間の接続電極をエッチングした状態を示す断面図、(d)同実施の形態1における製造方法において、パッド補強電極上にバンプを形成した状態を示す断面図、(e)同実施の形態1における製造方法において、ダイシングソーによりダイシングしてSAW素子を個片化した状態を示す断面図 (a)同実施の形態1における製造方法において、圧電基板上にSAW素子のパターンを形成した状態を示す平面図、(b)同実施の形態1における製造方法において、パッド電極上にパッド補強電極を形成した状態を示す平面図 (c)同実施の形態1における製造方法において、孤立パッド電極と隣接パッド電極間の接続電極をエッチングした状態を示す平面図、(d)同実施の形態1における製造方法において、パッド補強電極上にバンプを形成した状態を示す平面図、(e)同実施の形態1における製造方法において、ダイシングソーによりダイシングしてSAW素子を個片化した状態を示す平面図 (a)本発明の実施の形態2における製造方法において、圧電基板上にSAW素子のパターンを形成した状態を示す断面図、(b)同実施の形態2における製造方法において、パッド電極上にパッド補強電極を形成した状態を示す断面図、(c)同実施の形態2における製造方法において、パッド補強電極上にバンプを形成した状態を示す断面図、(d)同実施の形態2における製造方法において、孤立パッド電極と隣接パッド電極間の接続電極、および隣接パッド電極とダイシングライン間の短絡電極をエッチングした状態を示す断面図、(e)同実施の形態2における製造方法において、ダイシングソーによりダイシングしてSAW素子を個片化した状態を示す断面図 (a)同実施の形態2における製造方法において、パッド補強電極上にバンプを形成した状態を示す平面図、(b)同実施の形態2における製造方法において、孤立パッド電極と隣接パッド電極間の接続電極、および隣接パッド電極とダイシングライン間の短絡電極をエッチングした状態を示す平面図 (a)同実施の形態2における製造方法の変形例であって、接続電極をフォトレジストの現像と同時にエッチングする方法において、フォトレジストを露光した状態を示す断面図、(b)同実施の形態2における製造方法の変形例であって、接続電極をフォトレジストの現像と同時にエッチングする方法において、最適現像時間でフォトレジストの感光部分が溶解した状態を示す断面図、(c)同実施の形態2における製造方法の変形例であって、接続電極をフォトレジストの現像と同時にエッチングする方法において、接続電極を構成する金属薄膜をエッチングした状態を示す断面図 圧電基板上に形成された状態の従来構成のSAW素子の平面図
符号の説明
 1、11 圧電基板
 2、12 ダイシングライン
 5 グランド端子
 7、181、182、183、184、185、186 短絡電極
 8 入力側端子
 15 端子電極
 17 引き出し電極
 21 バンプ
 31、32、33 IDT電極
 38 SAW素子
 40 SAWデバイス
 41、42、141、142 反射器電極
 44 接続用パッド電極
 46 蓋体
 47 接続部材
 51 ベース部材
 52 配線導体
 53 接続端子電極
 54 フォトレジスト
 61、62、63、64、65、66、67 パッド電極
 131、135 外側IDT電極
 132、134 内側IDT電極
 133 中央IDT電極
 161、162、165 孤立パッド電極
 163、164、166、167 隣接パッド電極
 191、192、193 接続電極
 201、202、203、204、205、206、207 パッド補強電極
 541 露光部分

Claims (12)

  1. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に複数のインターディジタルトランスデューサ電極と、
    この両側に配置される反射器電極と、
    複数の前記インターディジタルトランスデューサ電極と複数の前記反射器電極とから導出される複数のパッド電極と、
    複数の前記パッド電極上に形成されるパッド補強電極とを含む弾性表面波素子であって、
    複数の前記パッド電極は、前記弾性表面波素子の外周領域に直接対向しない孤立パッド電極と前記外周領域に直接対向する隣接パッド電極とを有し、
    前記孤立パッド電極と前記隣接パッド電極の間を接続した接続電極の一部が少なくとも残存した構成からなる弾性表面波素子。
  2. 底面部から側壁部を貫通するように設けられた配線導体と、
    前記配線導体に接続し、前記側壁部から外側の前記底面部にかけて形成された接続端子電極とを有する箱状のベース部材と、
    前記ベース部材の周縁部で接続封止するための蓋体と、
    前記ベース部材の前記配線導体に接続された弾性表面波素子とを含み、
    前記弾性表面波素子は請求項1に記載の弾性表面波素子からなる弾性表面波装置。
  3. 圧電基板上に複数のインターディジタルトランスデューサ電極と、
    この両側に配置される反射器電極と、
    複数の前記インターディジタルトランスデューサ電極と複数の前記反射器電極とから導出される複数のパッド電極とを含む複数の弾性表面波素子と、
    前記弾性表面波素子のそれぞれの外周部に形成されたダイシングラインと、
    前記パッド電極のうち前記ダイシングラインに直接接続できない孤立パッド電極と前記ダイシングラインに直接接続可能な隣接パッド電極とを接続する接続電極と、
    前記隣接パッド電極を前記ダイシングラインに接続する短絡電極とを形成する工程と、
    前記パッド電極上にパッド補強電極を形成する工程と、
    前記接続電極の少なくとも一部を除去して、前記孤立パッド電極と前記隣接パッド電極とを電気的に開放状態にする工程と、
    前記ダイシングラインに沿って前記圧電基板を切断する工程とを含む弾性表面波素子の製造方法。
  4. パッド補強電極上にバンプを形成する工程を含む請求項3に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  5. ダイシングラインに沿って圧電基板を切断する方法が、前記ダイシングライン上で、かつ前記ダイシングライン幅より幅広に前記圧電基板を切断する請求項3に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  6. パッド補強電極を形成する工程の後に、接続電極の少なくとも一部を除去して、孤立パッド電極と隣接パッド電極とを電気的に開放状態にする工程を設けた請求項3に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  7. バンプを形成する工程の後に、接続電極の少なくとも一部を除去して、孤立パッド電極と隣接パッド電極とを電気的に開放状態にする工程を設けた請求項4に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  8. 接続電極の少なくとも一部を除去する方法は、ウエットエッチングまたはドライエッチングのいずれかで行う請求項3に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  9. 接続電極を構成する金属薄膜がフォトレジストの現像液に可溶性であり、
    圧電基板上に塗布したフォトレジストを露光して、前記接続電極の少なくとも一部に相当する前記フォトレジストを現像液に可溶性とする工程と、
    前記フォトレジストを現像液で現像するとともに、前記接続電極の少なくとも一部を前記現像液でエッチングする工程を含む請求項3に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  10. 接続電極の少なくとも一部を除去する工程で、同時に短絡電極の少なくとも一部を除去して隣接パッド電極とダイシングラインとを電気的に開放する請求項3に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  11. 短絡電極の少なくとも一部を除去して隣接パッド電極とダイシングラインとを電気的に開放する方法が、接続電極の少なくとも一部を除去する方法と同一である請求項3に記載の弾性表面波素子の製造方法。
  12. 底面部から側壁部を貫通するように設けられた配線導体と、
    この配線導体に接続し、前記側壁部から外側の前記底面部にかけて形成された接続端子電極とを有する箱状のベース部材の前記配線導体に弾性表面波素子を接続する工程と、
    蓋体を前記ベース部材の周縁部に位置合わせした後、接続部材により前記蓋体と前記ベース部材とを固着して封止する工程とを含み、
    前記弾性表面波素子が請求項3に記載の方法により製造された弾性表面波装置の製造方法。
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